JP7348321B2 - 移動体管理装置、移動体管理方法、およびプログラム - Google Patents

移動体管理装置、移動体管理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、移動体管理装置、移動体管理方法、およびプログラムに関する。
従来、遊園地等で移動体のパレードが行われる場合に、その移動体に装備された照明とパレードを見物する観客が保有する発光体とを、指令制御部によって遠隔制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-39415号公報
しかしながら、従来の技術では、パレード等のイベントを見るだけでなく、イベントに参加させる仕組みについては考慮されていなかった。そのため、イベントの演出効果が充分でないが充分に行えない可能性があった。
本発明の態様は、このような事情を考慮してなされたものであり、イベントの演出効果をより向上させることができる移動体管理装置、移動体管理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
この発明に係る移動体管理装置、移動体管理方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る移動体管理装置は、ユーザを搭乗させて所定エリア内を移動する搭乗型移動体を管理する移動体管理装置であって、前記搭乗型移動体の位置情報を取得する取得部と、前記搭乗型移動体と、前記搭乗型移動体に搭乗しているユーザの端末装置とを対応付けて管理する管理部と、前記位置情報と前記所定エリア内で実施されるイベントに関する情報とに基づいて、前記ユーザの端末装置を介して前記搭乗型移動体に前記イベントに応じた所定動作を実行させるイベント動作指令部と、を備え、前記管理部は、前記ユーザの前記搭乗型移動体の利用状態に基づいて、前記ユーザの前記イベントへの参加の可否を管理する、移動体管理装置である。
(2):上記(1)の態様において、前記管理部は、前記ユーザの前記搭乗型移動体の利用回数および利用時間のうち少なくとも一方を含む情報に基づいて前記ユーザが参加可能なイベントを決定するものである。
(3):上記(1)または(2)の態様において、前記管理部は、前記ユーザの前記搭乗型移動体の利用状態に基づいて、前記ユーザの前記イベントへの参加可能レベルを設定し、設定した参加可能レベルに応じて前記ユーザの搭乗型移動体により実行可能な動作を管理するものである。
(4):上記(3)の態様において、前記管理部は、前記参加可能レベルに基づいて、前記ユーザが参加可能な前記イベントの演出動作を管理するものである。
(5):上記(3)または(4)の態様において、前記管理部は、前記参加可能レベルに基づいて、前記ユーザが参加可能なイベントを取得し、取得したイベントに参加するか否かの問い合わせに関する情報を、前記ユーザに通知するものである。
(6):上記(1)~(5)のうち何れか一つの態様において、前記管理部は、前記ユーザが前回前記イベントに参加してからの経過時間および前記ユーザが前回前記搭乗型移動体に搭乗してからの経過時間のうち少なくとも一方に基づいて、前記ユーザが過去に参加可能であったイベントの参加を制限するものである。
(7):上記(1)~(6)のうち何れか一つの態様において、前記管理部は、前記ユーザが前記イベントに参加する前に、前記ユーザに前記搭乗型移動体による動作をレクチャーするための情報を、前記ユーザの端末装置に送信するものである。
(8):上記(1)~(7)のうち何れか一つの態様において、前記管理部は、前記ユーザによる前記搭乗型移動体の利用状態に基づいて、前記搭乗型移動体を前記ユーザに提供する、または、前記イベントを企画するサービス提供者側にインセンティブを付与するものである。
(9):上記(1)~(8)のうち何れか一つの態様において、前記イベント動作指令部は、前記搭乗型移動体に搭乗しているユーザに関する情報または前記搭乗型移動体の周辺環境に基づいて、前記所定動作の内容を調整するものである。
(10):上記(1)~(9)のうち何れか一つの態様において、前記イベント動作指令部は、前記搭乗型移動体に搭乗しているユーザからの設定内容に基づいて、前記所定動作の内容を調整するものである。
(11):この発明の一態様に係る移動体管理方法は、ユーザを搭乗させて所定エリア内を移動する搭乗型移動体を管理する移動体管理装置のコンピュータが、前記搭乗型移動体の位置情報を取得し、前記搭乗型移動体と、前記搭乗型移動体に搭乗しているユーザの端末装置とを対応付けて管理し、前記位置情報と前記所定エリア内で実施されるイベントに関する情報とに基づいて、前記ユーザの端末装置を介して前記搭乗型移動体に前記イベントに応じた所定動作を実行させ、前記ユーザの前記搭乗型移動体の利用状態に基づいて、前記ユーザの前記イベントへの参加の可否を管理する、移動体管理方法である。
(12):この発明の一態様に係るプログラムは、ユーザを搭乗させて所定エリア内を移動する搭乗型移動体を管理する移動体管理装置のコンピュータに、前記搭乗型移動体の位置情報を取得させ、前記搭乗型移動体と、前記搭乗型移動体に搭乗しているユーザの端末装置とを対応付けて管理させ、前記位置情報と前記所定エリア内で実施されるイベントに関する情報とに基づいて、前記ユーザの端末装置を介して前記搭乗型移動体に前記イベントに応じた所定動作を実行させ、前記ユーザの前記搭乗型移動体の利用状態に基づいて、前記ユーザの前記イベントへの参加の可否を管理させる、プログラムである。
上記(1)~(12)の態様によれば、イベントの演出効果をより向上させることができる。
実施形態に係る移動体管理システム1の構成図である。 ユーザ情報181の内容について説明するための図である。 イベント情報182の内容について説明するための図である。 管理部140の機能構成の一例を示す図である。 利用履歴情報183の内容の一例を示す図である。 動作情報184の内容について説明するための図である。 実施形態の端末装置200の構成図である。 実施形態の搭乗型移動体300の外観を示す斜視図である。 全方向移動車輪312の斜視図である。 搭乗型移動体300の全方向移動車輪312の動作の詳細について説明するための図である。 実施形態の搭乗型移動体300の一例を示す構成図である。 移動体管理システム1により実行させる処理の一例を示すシーケンス図である。 端末装置200のディスプレイに表示される画像IM10の一例を示す図である。 具体的な参加内容をユーザに問い合わせるための画像IM20の一例を示す図である。 ユーザUに演出動作について問い合わせるための画像IM30の一例を示す図である。 搭乗型移動体300の移動体管理の具体例を示す図である。 イベントに参加したユーザに対して提供される画像IM40の一例を示す図である。 イベントに参加予定のユーザUに演出動作をレクチャーする様子を説明するための図である。
以下、図面を参照し、本発明の移動体管理装置、移動体管理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。以下の説明では、ユーザを搭乗させて所定エリア内を移動する搭乗型移動体と、搭乗型移動体を管理する移動体管理サーバとを含む移動体管理システムについて説明する。所定エリアとは、例えば、テーマパークやレジャーランド、アミューズメントパーク、動物園、水族館、ショッピングモール等の所定の広さを有する施設のエリアである。また、所定エリアは、緯度経度等の位置情報によって指定された範囲内のエリアであってもよい。
[システム構成]
図1は、実施形態に係る移動体管理システム1の構成図である。移動体管理システム1は、例えば、移動体管理サーバ100と、複数のユーザU1~Un(nは2以上)の端末装置200-1~200-nと、ユーザU1~Unのそれぞれが搭乗する搭乗型移動体300-1~300-nとを備える。以下、ユーザU1~Unのそれぞれを区別して説明する場合を除き、単に「ユーザU」と称して説明する。端末装置200-1~200-n、搭乗型移動体300-1~300-nについても同様に、「端末装置200」、「搭乗型移動体300」と称して説明する。移動体管理サーバ100と、端末装置200とは、例えば、ネットワークNWを介して互いに通信可能である。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、電話回線、公衆回線、専用回線、プロバイダ装置、無線基地局等を含む。移動体管理サーバ100は、「移動体管理装置」の一例である。また、端末装置200と、搭乗型移動体300とは、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、その他の近距離無線通信の通信規格に基づいて互いに通信可能である。なお、搭乗型移動体300は、ネットワークNWを介して移動体管理サーバ100と通信可能であってもよい。
移動体管理サーバ100は、搭乗型移動体300を利用するユーザUを管理したり、搭乗型移動体300の動作を制御する。また、移動体管理サーバ100は、搭乗型移動体300とユーザUの端末装置200とを対応付けて管理する。端末装置200は、例えば、ユーザUが所持しながら搭乗型移動体300に搭乗可能な携帯端末であり、具体的にはスマートフォンやタブレット端末である。また、端末装置200は、ユーザUが装着するウェアラブル端末であってもよい。端末装置200は、ユーザUが所有する端末装置である。搭乗型移動体300は、ユーザUを搭乗させて所定エリア内を移動する移動体である。搭乗型移動体300は、例えば、ユーザUが所定エリア内を移動するために、移動体管理システム1におけるサービス提供側から提供(貸与)される装置である。例えば、搭乗型移動体300は、ユーザUを搭乗型移動体300のシート上に座らせた状態またはステップ上に立たせた状態で移動可能な車両、マイクロモビリティ、ロボット等である。搭乗型移動体300は、ユーザUによる操作に基づく動作指令または移動体管理サーバ100からの動作指令に基づいてユーザUを搭乗させた状態で所定エリア内を移動したり所定動作を実行する。所定動作には、例えば、所定エリアで実施されるイベントの実施に関連して出力される音楽またはイベントに関連する物体の動作に合わせた動作(例えば、移動や回転等)が含まれる。また、所定動作には、搭乗型移動体300に設けられた音声出力部から音を出力させる動作や、搭乗型移動体300に設けられた発光部を発光させる動作が含まれてもよい。なお、搭乗型移動体300は、ユーザUの操作によって所定動作が実行されるようにユーザUを誘導したり、操作を促す情報(例えば、音声)を出力してもよく、ユーザUの操作に関係なく所定動作を実行してもよい。イベントには、例えば、所定時間に所定エリア内の所定経路を行進するパレードや、所定時間に所定エリア内の特定の場所で実施されるショー(例えば、演劇やコンサート等の催し物)が含まれる。また、イベントには、例えば、所定エリア内の特定範囲内に所定数の搭乗型移動体300が集合することにより発生するイベント(グループイベント)が含まれてもよい。イベントに関連する物体には、例えば、イベントに参加する人物(マスコットキャラクタ、楽器演奏者、ダンサー、人形等の各種キャスト)や移動体(パレードカー、ドローン)等が含まれる。ユーザUは、例えば、端末装置200を介して移動体管理サーバ100に登録処理等を行うことで、所定エリア内において搭乗型移動体300を利用することができる。以下、移動体管理サーバ100、端末装置200、搭乗型移動体300の詳細について説明する。また、以下では、所定エリアがテーマパークであるものとして説明する。
[移動体管理サーバ]
図1に示す移動体管理サーバ100は、例えば、通信部110と、登録部120と、取得部130と、管理部140と、動作選定部150と、イベント動作指令部160と、記憶部180とを備える。登録部120と、取得部130と、管理部140と、動作選定部150と、イベント動作指令部160とは、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置等に装着されることで移動体管理サーバ100の記憶装置にインストールされてもよい。移動体管理サーバ100は、例えば、端末装置200とネットワークNWを介して互いに通信し、各種データを送受信するクラウドサーバとして機能してもよい。
記憶部180は、上記の各種記憶装置、或いはSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により実現されてよい。記憶部180には、例えば、ユーザ情報181、イベント情報182、利用履歴情報183、動作情報184、プログラム、その他各種情報が格納される。また、記憶部180には、テーマパークの地図情報が格納されていてもよい。ユーザ情報181、イベント情報182、利用履歴情報183、および動作情報184の詳細については後述する。
通信部110は、ネットワークNWを介して端末装置200、その他の外部装置と通信する。
登録部120は、移動体管理システム1を利用するユーザUに関する情報を登録する。具体的には、登録部120は、端末装置200からユーザUに関する情報を受け付け、受け付けた情報を記憶部180のユーザ情報181に格納する。
図2は、ユーザ情報181の内容について説明するための図である。ユーザ情報181は、例えば、移動体管理システム1のサービス利用時等にユーザUを認証する認証情報に、住所、氏名、年齢、性別、端末情報、および搭乗型移動体情報等が対応付けられた情報である。認証情報には、例えば、ユーザUを識別するための識別情報(例えば、ユーザID)やパスワード等が含まれる。また、認証情報には、指紋情報や虹彩情報等の生体認証情報が含まれてもよい。端末情報には、例えば、ユーザUがテーマパーク内で所持する端末装置200を識別するための識別情報(例えば、端末ID)や、電話番号、メールアドレス等が含まれる。搭乗型移動体情報には、例えば、ユーザUの端末装置200とBluetooth等を用いた近距離無線通信方式によって通信している搭乗型移動体300を識別する識別情報(例えば、移動体ID)が含まれる。移動体管理サーバ100は、端末情報に基づいて端末装置200と通信したり、搭乗型移動体情報に基づいて搭乗型移動体300を識別し、個別の動作指令を生成したりする。また、ユーザ情報181には、例えば、関連のあるユーザ同士(例えば、親子や友人)で、お互いの端末情報や搭乗型移動体情報が関連付けられていてもよい。
例えば、登録部120は、端末装置200からユーザ登録要求を受け付けた場合に、ユーザ情報181に含まれる各種情報を入力するための画像を生成して、要求を受け付けた端末装置200に表示させ、端末装置200から入力されるユーザ情報を取得してユーザ情報181に登録する。
また、登録部120は、登録されたユーザ情報181に基づいて移動体管理システム1のサービスを利用するユーザUの認証を行ってもよい。この場合、登録部120は、例えば、端末装置200からサービスの利用要求を受け付けたタイミングでユーザUの認証を行う。例えば、登録部120は、利用要求を受け付けた場合に、ユーザIDやパスワード等の認証情報を入力する認証画像を生成し、生成した画像を要求のあった端末装置200に表示させると共に、表示された画像を用いて入力された入力認証情報に基づいてユーザ情報181の認証情報を参照し、入力認証情報に合致する認証情報が格納されているか否かによって、サービスの利用を許可するか否かを判定する。例えば、登録部120は、入力認証情報に合致する認証情報がユーザ情報181に含まれる場合にはサービスの利用を許可し、合致する情報が含まれていない場合にはサービスの利用を拒否するか、新規登録を行わせるための処理を行う。
取得部130は、ユーザUが搭乗している搭乗型移動体300に関する情報を取得する。例えば、取得部130は、端末装置200が搭乗型移動体300とBluetooth等の近距離通信方式で通信している場合に、端末装置200から通信中の搭乗型移動体300の識別情報(例えば、移動体ID)と、端末装置200の識別情報(例えば、端末ID)と、ユーザIDとを取得する。そして、取得部130は、ユーザIDに基づいてユーザ情報181のユーザIDを参照し、合致するユーザIDに対応付けられている端末情報に端末IDを格納し、搭乗型移動体情報に移動体IDを格納する。上述の処理を所定のタイミング(例えば、所定周期)で繰り返し行うことで、移動体管理サーバ100は、搭乗型移動体300の利用状況を管理することができる。
また、取得部130は、テーマパーク内で実施されるイベントに関する情報を取得する。例えば、取得部130は、予め記憶部180に記憶されたイベント情報182をイベントに関する情報として取得する。
図3は、イベント情報182の内容について説明するための図である。イベント情報182は、例えば、イベントIDに、イベント内容、場所・経路情報、実施時間、および参加可能条件等が対応付けられた情報である。イベントIDは、テーマパーク内で実行されるイベントを識別するための識別情報である。イベント内容には、例えば、イベントのタイトル、種類(パレード、ショー)、キャスト人数、音楽、参加キャスト等の情報が含まれる。場所・経路情報には、例えば、イベントが実行されるテーマパーク内の場所や、パレードで行進する経路に関する情報が含まれる。また、イベント内容および場所・経路情報の少なくとも一方には、イベントの実施に関連して出力される音楽や発光、イベントに関連する物体の動作(どの地点でどのような動きをするか)に関する情報が含まれていてもよい。実施時間には、イベントが実施される時間帯や曜日、期間に関する情報が含まれる。参加可能条件は、例えば、搭乗型移動体300を利用するユーザUがイベントに参加することができる条件に関する情報である。例えば、参加可能条件には、ユーザの参加可能レベルやレベルに応じた参加可能人数等が含まれる。また、参加可能条件には、イベントに参加する特定のキャラクタと一緒に踊ることが可能な参加可能レベルや参加可能人数が含まれてもよい。また、参加可能条件は、例えば特定の期間(例えば、クリスマスやユーザの誕生日)や季節(夏、冬)ごとに変更されてもよい。イベント情報182に含まれる各情報は、例えば、ネットワークNWに接続された外部装置から取得してもよく、サーバ管理者によって移動体管理サーバ100から直接入力されてもよい。
また、取得部130は、例えば、搭乗型移動体300に搭乗しているユーザUの端末装置200(言い換えると、搭乗型移動体300と近距離無線通信方式によって通信している端末装置200)から、端末装置200の位置情報を取得し、取得した位置情報を搭乗型移動体300の位置情報として取得する。取得部130は、端末装置200と搭乗型移動体300とが通信している間、位置情報を所定周期で繰り返し取得する。
管理部140は、移動体管理システム1における移動体管理処理全体を管理する。図4は、管理部140の機能構成の一例を示す図である。管理部140は、例えば、ユーザ管理部141と、イベント管理部142と、参加管理部143と、インセンティブ管理部144とを備える。
ユーザ管理部141は、例えばユーザ情報181に基づいて、搭乗型移動体300と、搭乗型移動体300に搭乗しているユーザUの端末装置200とを対応付けて管理する。また、ユーザ管理部141は、ユーザ情報181に基づいて、ユーザUごとの搭乗型移動体300の利用状況(例えば、ユーザUが現在どの搭乗型移動体300に搭乗しているか等)を管理する。また、ユーザ管理部141は、取得部130により取得された情報に基づいて、テーマパーク内の搭乗型移動体300の位置を管理する。また、ユーザ管理部141は、ユーザ情報181で所定のユーザ同士(例えば、親子や友人)が関連付けられている場合には、お互いの端末装置200や搭乗型移動体300の位置情報等を管理してもよい。
イベント管理部142は、記憶部180に記憶されたイベント情報182に基づいて、イベントの実施予定を管理する。また、イベント管理部142は、イベント情報182を参照し、現時点から所定時間以内に開催されるイベントに関する情報を取得し、取得したイベントの内容やイベントが実行される経路や位置に関する情報を端末装置200に送信してユーザUに通知する。また、イベント管理部142は、ユーザUの搭乗型移動体300の利用状態によって決定されるユーザUのイベントへの参加可能レベルに応じて、ユーザUに通知するイベントの内容を決定する。利用状態とは、例えば、ユーザUの搭乗型移動体300の利用回数および利用時間のうち、少なくとも一方が含まれる。また、利用状態には、利用回数や利用時間に加えて、ユーザUの搭乗型移動体300の習熟度に関する情報が含まれてもよい。習熟度とは、ユーザUが搭乗型移動体300をどの程度使い慣れているか(操作慣れしているか)を定量的に表した指標値である。習熟度は、例えば、ユーザ操作による搭乗型移動体300の所定時間における回転数や、所定速度から停止(急停止)するまでの距離、予め決められた走行(例えば、直線走行または8の字走行)ができるか否かに基づいて、参加管理部143によりユーザごとに設定される。また、習熟度は、例えば、ユーザ操作による搭乗型移動体300のふらつき具合(ふらつき度)や旋回時の入力操作の頻度(例えば、一定の曲率で曲がるために体を傾けた際に、思ったより曲がってしまったり曲がらなかったりした場合の修正回数)に基づいて設定されてもよい。ふらつき具合や旋回時の入力操作の頻度については、例えば、搭乗型移動体300に設けられる姿勢角センサの検出結果等に基づいて取得される。
参加管理部143は、例えば、ユーザの搭乗型移動体300の利用状態に基づいて、ユーザUのイベントへの参加の可否を管理する。例えば、参加管理部143は、イベントの参加可能条件を満たさないユーザUは、そのイベントに参加させないように管理したり、ユーザUの参加可能レベルを超えるイベントに参加できないように管理したり、前回イベントに参加してからの経過時間および/または前回搭乗型移動体300に搭乗してからの経過時間に基づいて、過去に参加可能であったイベントの参加を制限したりする。また、参加管理部143は、例えば、イベントの参加可能条件で設定された参加可能レベル未満のユーザUには、そのイベントの案内やイベント参加の問い合わせ等を行わないように管理する。
また、参加管理部143は、イベント情報182に格納された情報に基づいてイベントごとに参加するユーザUを管理したり、ユーザUごとの参加内容(例えば、パレードにおける参加位置や演出動作)等を管理する。また、参加管理部143は、例えば、イベント情報182に含まれる参加可能レベルごとの参加可能人数に基づいて、参加を希望したユーザ数が参加可能人数を超えた場合に、抽選や優先度等に基づいて参加可能人数以下となるように参加するユーザ数を調整する。また、参加管理部143は、ユーザUがイベントに参加した後に、ユーザUの搭乗型移動体300の利用回数や利用時間を更新したり、利用回数や利用時間に応じた参加可能レベルの更新を行う。参加管理部143は、上述の情報を利用履歴情報183として記憶部180に格納する。
図5は、利用履歴情報183の内容の一例を示す図である。図5に示す利用履歴情報183には、例えば、ユーザIDに、利用回数、利用時間、参加可能レベル、および実行可能演出動作が対応付けられている。利用回数は、搭乗型移動体300を利用した回数である。例えば、ユーザUの端末装置200と搭乗型移動体300とが近距離通信で接続されている状態で、搭乗型移動体300が所定距離以上移動した場合に、利用回数を1回としてカウントする。なお、利用回数は、ユーザUが搭乗型移動体300に搭乗した状態でイベントに参加した回数(参加回数)であってもよい。また、利用回数は、イベントごとの参加回数でもよい。利用時間は、搭乗型移動体300に搭乗した時間である。例えば、ユーザUの端末装置200と搭乗型移動体300とが近距離通信で接続されている時間を搭乗型移動体300に搭乗した時間とする。なお、利用時間は、ユーザUが搭乗型移動体300に搭乗した状態でイベントに参加した時間(参加時間)であってもよい。また、利用時間は、イベントごとの参加時間であってもよく、利用した日時情報(例えば、年月日、利用開始時間、利用終了時間)であってもよい。参加可能レベルは、例えば利用回数および利用時間のうち少なくとも一方に応じて決定されるイベントへの参加が可能となるレベルである。実行可能演出動作は、参加可能レベルに応じて設定されるイベント中で実行可能な演出動作である。演出動作には、例えば、光や音を出力したり、イベントのキャラクタ等に追従したり、回転したり、周囲のキャラクタや他の移動体と連動する等の動作が含まれる。また、演出動作には、参加可能となったイベントに関する情報や、パレードやショー等に参加するときのユーザの位置やユーザが演じるキャラクタに関する情報が含まれてもよい。また、利用履歴情報183には、上述の情報に加えて、ユーザUが搭乗型移動体300に対して行った操作内容(例えば、所定時間における回転数、急ブレーキ操作、直線走行、8の字走行、ふらつき具合、旋回時の入力操作の頻度等)に関する情報や、ユーザUの搭乗型移動体300の習熟度に関する情報が含まれてもよい。
参加管理部143は、例えば利用回数が多くなるほど、または利用時間が長くなるほど参加可能レベルを大きくする。また、参加管理部143は、利用回数が第1閾値以上であり、且つ利用時間が第2閾値以上となった場合に、参加可能レベルをレベルアップさせてもよい。この場合、参加管理部143は、レベルが大きくなるほど、第1閾値や第2閾値も大きくする。また、参加管理部143は、設定した参加可能レベルに応じてユーザUの搭乗型移動体300により実行可能な演出動作を決定し、利用履歴情報183に格納して管理する。例えば、参加管理部143は、参加可能レベルが大きくなるほど、実行可能な演出動作の種類が多くしたり、回転速度や移動速度が速い演出動作を可能とする。例えば、イベント情報182には、イベントごとの参加可能条件に参加可能レベルが含まれるため、ユーザUの参加可能レベルが大きくなるほど、ユーザUが参加できるイベントの数が増えたり、搭乗型移動体300によって実行できる演出動作の増えることになる。そのため、ユーザUは、レベルを上げることで希望するイベントに参加できたり、希望する演出動作が実行できるため、イベントの参加意欲が更に向上することになる。
また、参加管理部143は、ユーザUが前回イベントに参加してからの経過時間(以下、第1経過時間と称する)およびユーザUが前回搭乗型移動体300に搭乗してからの経過時間(以下、第2経過時間と称する)のうち少なくとも一方に基づいて、ユーザUが過去に参加可能であったイベントの参加を制限してもよい。この場合、参加管理部143は、例えば、利用履歴情報183に含まれる利用時間(前回の利用終了時間)から第1経過時間や第2経過時間を導出し、ユーザUの第1経過時間および/または第2経過時間が長くなるほど、ユーザUの参加可能レベルを小さくすることで、過去に参加可能であったイベントに参加できないように制限する。また、参加管理部143は、第1経過時間が所定時間以上である場合に、過去に参加可能であったイベントID「E001」のイベントに参加できないように制限したり、第2経過時間が所定時間以上である場合に、過去に参加可能であったイベントID「E002」~「E003」のイベントの参加できないように制限してもよい。また、参加管理部143は、第1経過時間および/または第2経過時間が長くなるほど、上述した第1閾値や第2閾値を大きくしてレベルが上がりにくくして、レベルを上げるための利用回数や利用時間が多く(長く)なるように調整してもよい。このように、ユーザUがイベントの参加や搭乗型移動体300の搭乗にブランク(間隔)がある場合に、搭乗型移動体300の搭乗に慣れるまで(感覚を取り戻すまで)参加可能なイベントを制限することで、ユーザUの安全性をより向上させることができる。また、ユーザUは、上述の制限を受けないように意欲的にイベントに参加したり、搭乗型移動体300に搭乗するようになるため、搭乗型移動体300の利用率を向上させることができる。
また、参加管理部143は、利用履歴情報183に含まれる搭乗型移動体300の操作内容に基づいてユーザUの習熟度を更新したり、上述の利用回数や利用時間に加えて習熟度を含めて参加可能レベルを設定してもよい。また、参加管理部143は、ユーザUごとに参加可能レベルに関する情報や、レベルが上がるための情報またはレベルが下がらないための情報等をユーザUの端末装置200に送信してユーザUに通知してもよい。
インセンティブ管理部144は、ユーザUに貸与される搭乗型移動体300の提供者やイベントを企画する企画者等のサービス提供者側に付与するインセンティブ等を管理する。この場合のインセンティブとは、例えば、サービス利用料金に相当するものである。サービス利用料金は、テーマパークの入場料から徴収してもよく、搭乗型移動体の利用時またはイベントの参加時にユーザUの端末装置200を介して徴収してもよい。また、インセンティブ管理部144は、イベントに参加したユーザUに対して付与されるインセンティブを管理してもよい。この場合のインセンティブとは、例えば好みの搭乗型移動体300を優先的に利用できたり、搭乗型移動体300の貸出料金を割引したり、特典ポイント付与したりするものである。
動作選定部150は、テーマパーク内に存在する搭乗型移動体300の位置情報と、テーマパーク内で実施されるイベントに関する情報とに基づいて、搭乗型移動体300に実行させる所定動作の内容を選定する。例えば、動作選定部150は、記憶部180に記憶されたユーザ情報181およびイベント情報182を参照し、イベントが実施される地点(経路上の位置も含む)と搭乗型移動体300との距離、イベントの実施時間、イベントに参加するユーザUの参加可能レベル、ユーザUが指定した参加内容等に基づいて、ユーザUごとに搭乗型移動体300に実行させる動作を選定する。
例えば、動作選定部150は、イベント実施中であり、イベントの実施地点とイベントに参加するユーザUが搭乗している搭乗型移動体300との距離が所定距離以内である場合、搭乗型移動体300に実行させるイベントに応じた演出に対応する所定動作を選定する。また、動作選定部150は、イベントに関連する物体と搭乗型移動体300との距離に基づいて、物体と搭乗型移動体300との距離が所定距離以内である場合に、搭乗型移動体300に実行させる所定動作を選定してもよい。また、動作選定部150は、テーマパークのエリア未満の特定範囲内に存在する搭乗型移動体300の数に応じて、特定範囲内に存在する搭乗型移動体300のそれぞれに対する動作を選定してもよい。特定範囲には、例えば、テーマパーク内に存在する冒険エリア、パークエリア等の予め決められたゾーンや、イベントに関連する物体を中心とした所定距離以内の範囲が含まれる。動作選定部150は、上述した動作を選定する各種条件のうち複数を組み合わせた条件に基づいて実行させる所定動作を選定してもよい。
所定動作の内容を具体的に選定する場合、動作選定部150は、イベント情報182のうち条件を満たした対象のイベントのイベントIDに基づいて、動作情報184のイベントIDを参照し、合致するイベントIDに対応付けられた情報に基づいて、対象の搭乗型移動体300に実行させる所定動作の具体的な内容を決定する。
図6は、動作情報184の内容について説明するための図である。動作情報に含まれる内容は、例えば、イベントの実施に関連して出力される音楽、発光、またはイベントに関連する物体の動作に合わせた演出動作が含まれる。動作情報184は、例えば、イベントIDに、演出動作内容と調整情報とが対応付けられた情報である。演出動作内容には、搭乗型移動体300の動作内容が含まれる。なお、演出動作内容は、イベントごとに設定された参加可能レベルごとに設定されてよい。図6の例では、イベントIDが「E001」の場合において、参加可能レベルが20以上である場合にイベント時に出力される音楽に合わせて搭乗型移動体300を回転させたり、イベントIDが「E002」の場合において、音声を出力させたり、発光させる演出動作が示されている。
調整情報は、例えば、動作内容で設定された動作に対して、ユーザUに関する情報や周辺環境等に応じて動作の一部を調整するための情報である。ユーザUに関する情報は、ユーザ情報181から取得される情報(例えば、年齢、性別)である。周辺環境に関する情報は、例えば、イベント情報182から取得される情報(例えば、場所・経路情報、実施時間)である。図6の例では、調整情報として、ユーザが12歳未満の場合には回転速度を減少させることや、時間帯が昼間(例えば、10:00~17:59)の場合は発光部を点滅させること、時間帯が夜間(18:00~21:00)の場合は発光部の光量を増加させることが示されている。なお、演出動作内容や調整情報については、図6の例に限定されない。また各種イベントに対して、搭乗型移動体300の移動(回転等)、音声出力、発光のそれぞれ、または複数を組み合わせた演出動作が設定されてよい。
イベント動作指令部160は、動作選定部150により決定(選定)された動作内容に基づいて対象の搭乗型移動体300に対するイベント用の動作指令を生成する。例えば、イベント動作指令部160は、イベントに参加するユーザUが搭乗する搭乗型移動体300であって、イベントが実施される時間に実施地点から所定距離以内の搭乗型移動体300に所定のイベント動作を実行させるための動作指令を生成する。また、イベント動作指令部160は、調整情報に基づいてイベント動作の内容(動作の度合も含む)を調整してもよく、端末装置200から取得されたがユーザUの設定内容(調整情報)に基づいてイベント動作の内容を調整してもよい。
イベント動作指令部160は、ユーザ情報181の端末情報に基づいて、対象の搭乗型移動体300に搭乗するユーザUの端末装置200の端末情報を取得し、取得した端末情報に基づいて、生成または調整された動作指令を端末装置200に送信する。また、イベント動作指令部160は、動作指令に加えて(または代えて)、エリア(テーマパーク)の地図情報等を端末装置200に送信してもよい。
[端末装置]
次に、端末装置200の構成について説明する。図7は、実施形態の端末装置200の構成図である。端末装置200は、例えば、端末側通信部210と、入力部220と、出力部230と、位置情報取得部240と、アプリ実行部250と、出力制御部260と、端末側記憶部270とを備える。位置情報取得部240と、アプリ実行部250と、出力制御部260とは、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置やカードスロット等に装着されることで端末装置200の記憶装置にインストールされてもよい。
端末側記憶部270は、上記の各種記憶装置、或いはEEPROM、ROM、RAM等により実現されてもよい。端末側記憶部270には、例えば、移動体管理アプリ272、プログラム、その他各種情報が格納される。また、端末側記憶部270には、端末IDやユーザID等のユーザ情報が格納されたり、移動体管理サーバ100等から取得した地図情報が格納されていてもよい。
端末側通信部210は、例えば、ネットワークNWを利用して、移動体管理サーバ100、搭乗型移動体300、その他の外部装置と通信を行う。また、端末側通信部210は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth、DSRC(Dedicated Short Range Communication)、その他の通信規格に基づいて無線通信を行ったり、搭乗型移動体300との間で近距離通信(NFC;Near Field Communication)を実行する近距離通信機能を備えてもよい。
入力部220は、例えば、各種キーやボタン等の操作によってユーザUの入力を受け付ける。また、入力部220は、端末装置200の動作を検出するモーションセンサを備え、モーションセンサにより検出される端末装置本体の動作(例えば、ユーザUが端末装置200を振ったり、回したりする動作)に基づいて、ユーザUの入力を受け付けてもよい。また、入力部220は、マイク等の音声入力部を備え、音声入力部によりユーザUの音声や端末装置200の周囲の音を入力し、入力した音を解析してユーザUの入力を受け付けてもよい。出力部230は、ユーザUに情報を出力する。出力部230は、例えば、ディスプレイ(表示部)やスピーカ(音声出力部)である。ディスプレイは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。入力部220は、タッチパネルとしてディスプレイと一体に構成されていてもよい。ディスプレイは、出力制御部260の制御により、実施形態における各種情報を表示する。スピーカは、例えば、出力制御部260の制御により、所定の音(音声、音楽、警告音、効果音等)を出力する。
位置情報取得部240は、例えば、内蔵されたGPS(Global Positioning System)装置(不図示)により端末装置200の位置情報を取得する。位置情報には、例えば、緯度経度が含まれる。
アプリ実行部250は、端末側記憶部270に記憶された移動体管理アプリ272が実行されることで実現される。移動体管理アプリ272は、例えば、ネットワークNWを介して外部装置からダウンロードしたものが端末装置200にインストールされている。移動体管理アプリ272は、ユーザUに対して、移動体管理サーバ100から提供された画像をディスプレイに出力させたり、移動体管理サーバ100から提供された情報に対応する音声をスピーカから出力させるように、出力制御部260を制御するアプリケーションプログラムである。
アプリ実行部250は、入力部220により入力された情報や端末側記憶部270に記憶されている情報等を、端末側通信部210を介して移動体管理サーバ100や搭乗型移動体300に送信する。入力部220により入力された情報には、例えば、ユーザUの登録や認証に関する情報や、搭乗型移動体300がイベントに応じて動作する場合におけるユーザUによる動作の調整情報等が含まれる。また、アプリ実行部250は、移動体管理サーバ100から得られた情報や端末装置200の位置情報、地図情報等をユーザUが搭乗している搭乗型移動体300に送信したり、搭乗型移動体300から得られた情報をユーザIDや位置情報と共に移動体管理サーバ100に送信したりする。
出力制御部260は、アプリ実行部250の制御により、出力部230のディスプレイに表示させる画像の内容や表示態様、スピーカに出力させる音声の内容や出力態様を制御する。
[搭乗型移動体]
次に、搭乗型移動体300について説明する。図8は、実施形態の搭乗型移動体300の外観を示す斜視図である。図8において、搭乗型移動体300の幅方向をx方向、前後方向をy方向、上下方向をz方向という。搭乗型移動体300の前方向はy軸の正方向であり、後方向はy軸の負方向である。図8に示す搭乗型移動体300は、例えば、基体310と、全方向移動車輪312と、シート313と、ステップ314とを備える。基体310は、例えば樹脂製のカバーパネル等で内部が覆われている。基体310の内部の構成については後述する。
図9は、全方向移動車輪312の斜視図である。全方向移動車輪312は、大径車輪312Aと、小径車輪312Bと、旋回用車輪312Cと、第1モータMT1と、第2モータMT2と,第3モータMT3を備える。大径車輪312Aは、x軸回りに回転可能な車輪である。大径車輪312Aは、第1モータMT1により回転させられる。
小径車輪312Bは、大径車輪312Aの幅方向中央断面における半径方向の直線に直交する軸回りに回転可能な車輪である。全方向移動車輪312は、複数の小径車輪312Bを備えている。複数の小径車輪312Bは、大径車輪312Aの周方向に沿って互いに略等間隔で配置されている。複数の小径車輪312Bは、例えば第2モータMT2により一部または全部が回転させられる。
旋回用車輪312Cは、y軸回りに回転可能な車輪である。旋回用車輪312Cは、大径車輪312Aよりも小径である。旋回用車輪312Cは、第3モータMT3により回転させられる。全方向移動車輪312は、大径車輪312A、小径車輪312B、または旋回用車輪312Cのうち少なくともいずれか1つを回転させることにより、搭乗型移動体300を移動させる。全方向移動車輪312の動作の詳細については、後述する。
図8に戻り、シート313は、基体310の上方に取り付けられている。シート313は、搭乗型移動体300に搭乗するユーザUが着座する部材である。ステップ314は、基体310の前方下部に取り付けられる。ステップ314は、ユーザUが脚部を載置する部材である。シート313およびステップ314は、幅および高さを調整可能である。
また、搭乗型移動体300には、ランプ等の発光部316や、音声を出力するスピーカ317等を備えていてもよい。発光部316は、一または複数の所定の色による点灯または点滅が可能である。スピーカ317は、所定の音(音声、音楽、警告音、効果音等)を出力する。なお、発光部316およびスピーカ317は、それぞれが搭乗型移動体300の任意の箇所に一以上取り付けられていればよく、図8に示す取り付け位置に限定されるものではない。
続いて、搭乗型移動体300の全方向移動車輪312の動作の詳細について説明する。図10は、搭乗型移動体300の全方向移動車輪312の動作の詳細について説明するための図である。全方向移動車輪312は、搭乗型移動体300が旋回等の予備動作を行うことなく現在位置から直ちに任意方向(360度の全方向)に進み出すことを可能にする車輪である。全方向移動車輪312は、例えば、前輪としての大径車輪312Aと、後輪としての旋回用車輪312Cとを備え、前輪の大径車輪312Aの接地部(径方向の縁の部分)に複数の小径車輪312Bを備える。
大径車輪312Aは、主に前後方向への直進移動を実現する車輪である。小径車輪312Bは、大径車輪312Aの回転方向(円周方向)を軸として回転することにより、主にその場での横方向の移動を実現する車輪である。一方、後輪の旋回用車輪312Cは、大径車輪312Aよりも径が小さく、大径車輪312Aの回転軸に直交する回転軸で回転することにより、主に旋回移動を実現する車輪である。
全方向移動車輪312は、上述した大径車輪312A、小径車輪312B、および旋回用車輪312Cの回転をそれぞれ独立して制御可能なモータMT1~MT3を備える。このような構成により、全方向移動車輪312は、前後移動に加えて、前・後輪の横方向への移動速度差を利用することで、真横や斜め等、様々な方向に動くだけでなく、曲がることやその場での旋回といった機敏な動きも実現することができる。
ここで、搭乗型移動体300の前方向は図8におけるy軸の正方向(+y軸方向)であり、後方向はy軸の負方向(-y軸方向)である。例えば、図8の動作例M1(前進・後進)に示すように、全方向移動車輪312は、大径車輪312Aを矢印A1の方向に回転させることによって前進し、矢印A2の方向に回転させることによって後進する。
また、図10の動作例M2(左右移動)に示すように、全方向移動車輪312は、小径車輪312Bを矢印A3の方向に回転させることにより向きを変えずにその場で左方向に移動することができる。この場合、旋回用車輪312Cは、左右方向の移動に応じて矢印A4方向に自然回転するように構成されてもよいし、小径車輪312Bの回転量に応じて矢印A4方向に回転するように制御されてもよい。また、全方向移動車輪312は、小径車輪312Bを矢印A3と逆方向に回転させることにより向きを変えずにその場で右方向に移動することができる。なお、ここでいう左方向は、図8におけるx軸の正方向(+x軸方向)に対応し、右方向は、図8における右方向であり、x軸の負方向(-x軸方向)に対応する。なお、複数の小径車輪312Bは、全ての車輪が同時に回転するように構成されてもよいし、接地部の車輪のみが回転するように構成されてもよい。
図10の動作例M3(その場旋回)に示すように、全方向移動車輪312は、旋回用車輪312Cを矢印A5の方向に回転させることにより大径車輪312Aの接地点P1を中心としてその場で矢印A6方向に旋回することができ、矢印A5と逆方向に回転させることにより矢印A6と逆方向にその場で旋回することができる。
図10の動作例M4(旋回走行)に示すように、全方向移動車輪312は、大径車輪312Aを矢印A7方向に回転させ、旋回用車輪312Cを矢印A8方向に回転させることにより、矢印A9の方向に旋回しながら前進することができる(旋回走行)。また、全方向移動車輪312は、大径車輪312Aを矢印A7と逆方向に回転させ、旋回用車輪312Cを矢印A8方向に回転させることにより、矢印A9の逆方向に旋回しながら後進することができる。またこの例において、全方向移動車輪312は、旋回用車輪312Cを矢印A8と逆方向に回転させることにより、旋回中心を右側にとりながら前進または後進することができる。
なお、全方向移動車輪312の実現方法は図10の方法に限定されない。全方向移動車輪312は任意の既存技術で実現されてよい。また、搭乗型移動体300は、1つの全方向移動車輪312を備えてもよいし、複数の全方向移動車輪312を備えてもよい。さらに、搭乗型移動体300は、全方向移動車輪312に加えて、通常の車輪を補助的な車輪として備えてもよい。
次に、搭乗型移動体300の機能構成について説明する。図11は、実施形態の搭乗型移動体300の一例を示す構成図である。図11に示す搭乗型移動体300は、例えば、通信装置320と、センサ340と、制御装置350とを備える。通信装置320、センサ340、および制御装置350は、例えば基体310内に設けられている。搭乗型移動体300は、基体310の他、例えば、全方向移動車輪312と、シート313と、ステップ314と、発光部316と、スピーカ317とを備える。
通信装置320は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth、DSRC、その他の通信規格に基づいて無線通信を行う。通信装置320は、端末装置200により送信される電気信号を受信し、制御装置350に出力する。通信装置320は、制御装置350により出力される電気信号を端末装置200送信する。通信装置320に代えて(または加えて)、端末装置200との間で近距離通信(NFC)を実行する近距離通信機能を備えてもよい。
センサ340は、例えば、着座センサ341と、周囲センサ342と、加速度センサ343と、角速度センサ344とを備える。着座センサ341は、ユーザU(搭乗者)がシート313に着座しているか否かの着座状態を検知する。着座センサ341は、ユーザUの着座状態を示す着座信号を制御装置350に出力する。
周囲センサ342は、搭乗型移動体300の周辺における物体を検出するセンサである。また、周囲センサ342は、例えば、検出した物体と搭乗型移動体300の間の距離を検出する。周囲センサ342は、検出した物体及び検出した物体の搭乗型移動体300の間の距離に関する周辺物体信号を制御装置350に出力する。周囲センサ342は、例えば、超音波を媒体とした超音波センサでもよいし、光を媒体とした光センサでもよいし、搭乗型移動体300の周辺の画像を撮像する画像センサでもよい。
加速度センサ343は、基体310またはシート313の一以上の任意の箇所に取り付けられる。加速度センサ343は、取り付け箇所に作用する加速度を検出して制御装置350に出力する。角速度センサ(ジャイロセンサ)344は、基体310またはシート313の一以上の任意の箇所に取り付けられる。角速度センサ344は、取り付け箇所に作用する角速度を検出して制御装置350に出力する。なお、センサ340には、上述の各センサの他、搭乗型移動体300の姿勢角(傾き)を検出する姿勢角センサが含まれていてもよい。
制御装置350は、通信装置320およびセンサ340から得られる情報等に基づいて、搭乗型移動体300の動作を制御する。制御装置350は、例えば、認証処理部360と、指令生成部370と、モータ制御部380と、出力制御部390とを備える。認証処理部360は、例えば、認証部361と、解除部362とを備える。指令生成部370は、例えば、判定部371と、検知部372と、生成部373と、重心推定部374と、バランス制御部375とを備える。
これらの構成要素は、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め搭乗型移動体300に設けられるHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。記憶装置には、自車に付与された移動体IDや端末装置200から得られる端末IDや、位置情報、地図情報、動作指令等が記憶されていてもよい。
認証部361は、搭乗型移動体300に搭乗する(または搭乗している)ユーザUの認証を行う。認証部361は、Bluetooth等を用いて周辺(所定距離以内)に存在する端末装置200と近距離通信を行い、最初に通信が確立された端末装置200または最も近い端末装置200により、端末装置200に関する情報(例えば、端末IDやユーザID)を取得し、取得した情報に基づいて端末装置200を所持するユーザUに使用権を設定する。なお、認証部361は、例えば、着座センサ341によりユーザUがシート313に着座していると判定された場合に、上記の認証を行ってもよい。認証部361は、使用権が設定されている状態では、端末装置200と搭乗型移動体300とは通信中の状態になる。認証部361は、一人のユーザUに使用権が設定されている場合(使用権が解除されていない場合)には、他の端末装置200との通信を行わない(つまり、複数のユーザに同時に使用権は設定されない)。
解除部362は、ユーザUが搭乗型移動体300から離れた後の経過時間を計測する。解除部362は、ユーザUが搭乗型移動体300から離れて所定時間が経過した後に、解除条件が満たされたとしてユーザUの搭乗型移動体300に対する使用権を解除する。所定時間は一定でもよいし、特定の条件により変動する時間でもよい。特定の条件は、例えば、搭乗型移動体300の停車位置、時間帯、ユーザUと一緒に特定エリアを訪れた人数、家族や友人等の人間関係等でよい。解除条件は、その他の条件でもよい。例えば、ユーザUが使用権を解除する意思を示す操作をし、その操作に応じた信号を解除部362が取得したことを解除条件としてもよい。なお、解除部362は、認証部361に認証された後のユーザ操作による搭乗型移動体300の動作(以下、実動作と称する)と、ユーザUの参加可能レベルに対応付けられた動作(以下、レベル動作)とを比較し、実動作がレベル動作に達していない場合に、そのユーザUの搭乗型移動体300に対する使用権を解除したり、一部の操作が実行できないように使用制限を付加してもよい。これにより、端末装置200の譲渡や盗難等により他人がユーザUになりすまして利用することを抑制したり、ユーザUが搭乗型移動体300の搭乗にブランクがある場合に利用を制限してユーザUの安全性をより向上させることができる。
指令生成部370は、例えば、搭乗型移動体300に対する動作制御や出力制御の指令を生成する。判定部371は、着座センサ341により出力される着座信号に基づいて、ユーザUが着座しているか否かを判定する。また、判定部371は、着座信号により、ユーザUがシート313に着座していると判定した後に、シート313に着座していないと判定された場合に、ユーザUが搭乗型移動体300から離れたと判定してもよい。
検知部372は、搭乗型移動体300に対するユーザUの操作内容および端末装置200から取得されたイベントに関する情報(イベント動作指令)を検知する。また、検知部372には、周囲センサ342により検出された搭乗型移動体300の周囲の状況を検出してもよい。周囲の状況とは、例えば、周囲に存在する他の搭乗型移動体300や、パレード等を行っているキャラクタや車両の挙動である。
生成部373は、搭乗型移動体300に対するイベント動作指令を生成する。例えば、生成部373は、端末装置200を介して取得される移動体管理サーバ100により生成されたイベント動作指令に基づいて、例えば、周辺で行われるパレードやショー等のイベントに対応するイベント動作指令を生成する。生成されるイベント動作指令は、例えば、移動体管理サーバ100からの動作指令通りに、モータ制御部380により全方向移動車輪312を駆動させたり、出力制御部390により発光部316により所定の色を点灯または点滅させたり、スピーカ(音声出力部)から所定の音を出力させるための指令である。また、生成部373は、周囲センサ342から得られる周囲の物体と接触しないように搭乗型移動体300を移動させるための動作指令を生成してもよい。生成部373は、生成した動作指令(イベント動作指令を含む)に基づく制御情報をモータ制御部380および出力制御部390に出力する。
重心推定部374およびバランス制御部375は、主に搭乗型移動体300にユーザUが搭乗しているときに機能する。重心推定部374は、加速度センサ343および角速度センサ344の出力に基づいて、搭乗型移動体300に搭乗したユーザU、基体310、シート313を含む物体の重心を推定する。
バランス制御部375は、重心推定部374により推定された重心の位置を、基準位置(静止状態における重心位置)に戻す方向の制御情報(動作指令)を生成する。例えば、バランス制御部375は、重心の位置が基準位置よりも右後方に偏している場合、右後方に向かう加速度を指示する情報を制御情報として生成する。また、ユーザUによる操作(アクション指令)が加速前進であり、重心の位置が基準位置よりも後ろである場合、バランス制御部375は、加速前進によって重心の位置が更に後ろに偏しないように加速度を抑制してもよいし、一度後退して重心の位置を前に誘導してから加速前進を開始してもよい。指令生成部370は、バランス制御部375により生成された制御情報(動作指令)を、モータ制御部380に出力する。
モータ制御部380は、指令生成部370により出力された制御情報に基づいて、全方向移動車輪312に取り付けられた各モータを個別に制御する。例えば、モータ制御部380では、搭乗型移動体300にユーザUが搭乗している場合と搭乗型移動体300からユーザUが搭乗(着座)しているときと搭乗していないときで異なる制御を実行してもよい。
搭乗型移動体300にユーザUが搭乗している場合には、このような制御によって、搭乗型移動体300に搭乗するユーザUは、自身の体勢変化によって重心を所望の方向に動かすことにより、搭乗型移動体300を所望の方向に移動させることができる。つまり、搭乗型移動体300は、ユーザUの重心移動を、搭乗型移動体300に対する操縦操作として認識し、操縦操作に応じた移動動作を行う。
出力制御部390は、指令生成部370により出力された制御情報に基づいて、発光部316により所定の色で点灯または点滅させたり、スピーカ317により所定の音(音声、音楽、警告音、効果音等)を出力させたりする。
なお、搭乗型移動体300により実行される機能は、内部に搭載されたバッテリ(不図示)から供給される電力によって実行される。バッテリは、搭乗型移動体300の外部に設けられた充電装置によって充電されてもよく、他のバッテリと交換できるように着脱自在であってもよい。また、バッテリは、全方向移動車輪312のモータにより回生される電気を充電することもできる。
[移動体管理システムにより実行される処理]
次に、移動体管理システム1により実行される処理について説明する。図12は、移動体管理システム1により実行させる処理の一例を示すシーケンス図である。図12の例では、説明の便宜上、一つの移動体管理サーバ100と、端末装置200と、搭乗型移動体300とを用いて説明する。また、図12の例では、主に、搭乗型移動体300が所定エリア内で実施されるイベントに参加する場合の処理を中心として説明する。また、図12の例では、端末装置200と移動体管理サーバ100との間で認証処理が実施され、端末装置200のユーザUが、移動体管理システム1が提供するサービスを利用する許可が得られているものとする。
図12の例において、ユーザUが搭乗型移動体300に搭乗した場合、端末装置200は、Bluetooth等を用いた近距離通信方式により搭乗型移動体300との通信を行い(ステップS100)、搭乗型移動体300の利用が許可された(通信が確立された)場合に、搭乗型移動体300の識別情報(移動体ID)を取得する(ステップS102)。次に、端末装置200の位置情報取得部240は、端末装置200の位置情報を取得する(ステップS104)。次に、端末装置200は、取得した位置情報と、ユーザIDと、端末IDと、移動体IDとを移動体管理サーバ100に送信する(ステップS106)。
移動体管理サーバ100は、端末装置200から情報を受信し、ユーザ情報181のユーザIDを参照して、受信したユーザIDと合致するユーザIDに対応付けて端末IDと移動体IDとをユーザ情報181に格納することで、ユーザ管理を行う(ステップS108)。また、移動体管理サーバ100は、端末装置200により取得した端末装置200の位置情報を搭乗型移動体300の位置情報として管理する(ステップS110)。ステップS104~S110の処理は、端末装置200と搭乗型移動体300とが近距離通信で接続されている間、所定周期で繰り返し実行されてもよい。
次に、移動体管理サーバ100は、イベント情報182を参照し、イベントの実施予定を管理し、現時点から所定時間以内に開催されるイベントに関する情報(例えば、イベントの内容、場所・経路情報、実施時間、ユーザUの参加可能条件に関する情報)を取得する(ステップS112)。次に、移動体管理サーバ100は、イベントに関する情報を端末装置200に送信する(ステップS114)。なお、ステップS114の処理において、移動体管理サーバ100は、利用履歴情報183を参照して、ユーザUごとの参加可能レベルを取得し、参加可能レベルが参加可能条件を満たすユーザUにイベントに関する情報を送信してもよい。
端末装置200は、移動体管理サーバ100から受信したイベントに関する情報を出力部230(ディスプレイ)に表示させる(ステップS116)。図13は、端末装置200のディスプレイに表示される画像IM10の一例を示す図である。なお、画像IM10のレイアウトや表示内容等の表示態様については、図13の例に限定されるものではない。後述する他の画像についても同様とする。画像IM10には、例えばテーマパークで実施される本日のイベント予定が示される。画像IM10には、例えばイベントごとのイベント内容表示領域AR10が含まれる。イベント内容表示領域AR10には、例えば詳細情報表示領域AR11と、スイッチ表示領域AR12とが含まれる。詳細情報表示領域AR11には、イベント情報182に格納されているイベント内容、場所・経路情報、実施時間、参加可能条件に関する情報が表示される。スイッチ表示領域AR12には、例えば、アイコンIC11、IC12が含まれる。アイコンIC11は、ユーザからイベントに参加することを受け付けるGUI(Graphical User Interface)スイッチである。アイコンIC12は、ユーザUからイベントを参加しないことを受け付けるGUIスイッチである。アイコンIC11またはアイコンIC12が選択された場合、端末装置200は受け付けた情報を、移動体管理サーバ100に送信する(ステップS118)。
移動体管理サーバ100は、端末200ユーザUからイベントに参加することを示す情報を受け付けると、ユーザUのイベント参加を管理する(ステップS120)。また、移動体管理サーバ100は、ユーザUが参加するイベントや参加可能レベルに応じてユーザUが搭乗する搭乗型移動体300の動作を選定する(ステップS122)。なお、移動体管理サーバ100は、ユーザUが参加することを選択したイベントに、複数の異なる参加内容が含まれる場合、どの内容で参加するかをユーザUに問い合わせてもよい。
図14は、具体的な参加内容をユーザに問い合わせるための画像IM20の一例を示す図である。画像IM20には、例えばレベル情報表示領域AR21と、スイッチ表示領域AR22とが含まれる。レベル情報表示領域AR21には、例えば、利用履歴情報183から取得したユーザの現在の参加可能レベルに関する情報が表示される。図14の例において、レベル情報表示領域AR21には「あなたの参加可能レベルは23です。どのレベルで参加しますか?」といった文字情報が表示されている。
スイッチ表示領域AR22には、参加するイベントごとに設定されている参加可能な内容のうち何れかを選択するためのアイコンIC21~IC23が表示される。図14の例において、スイッチ表示領域AR22には、イベントID「E001」に対応する参加可能条件である「参加可能レベル20以上」の演出動作に参加するためのアイコンIC21と、「参加可能レベル10~19」の演出動作に参加するためのアイコンIC22と、「参加可能レベル9以下」の演出動作に参加するためのアイコンIC23とが表示されている。ユーザUは、アイコンIC21~IC23のうち参加したいアイコンを選択することで、ユーザUが希望する演出動作でイベントに参加することができる。選択された情報は、端末装置200から移動体管理サーバ100に送信される。
また、移動体管理サーバ100は、イベントに参加するユーザUに対して、ユーザの現在の参加可能レベルに応じた演出動作を実行するか否かをユーザUに問い合わせてもよい。図15は、ユーザUに演出動作について問い合わせるための画像IM30の一例を示す図である。図15に示す画像IM30には、例えば、問い合わせ表示領域AR31と、スイッチ表示領域AR32とが含まれる。問い合わせ表示領域AR31には、ユーザUに演出動作の実行有無を確認するための問い合わせ内容(例えば、文字)等が表示される。図15の例において、問い合わせ表示領域AR31には、「参加可能レベルに応じた演出を実行しますか?」という文字情報が表示されている。また、スイッチ表示領域AR32には、例えば、アイコンIC31、IC32、IC33が含まれる。アイコンIC31は、参加可能レベルに応じた演出動作を許可することを受け付けるGUI(Graphical User Interface)スイッチである。アイコンIC32は、演出動作の調整(詳細設定)を行う画面に遷移することを受け付けるGUIスイッチである。アイコンIC33は、参加条件レベルに応じた演出を行わない(許否する)ことを受け付けるGUIスイッチである。
アイコンIC31が選択された場合、例えば、ユーザUの参加可能レベル、または、図14に示す画像IM20からユーザUが選択したレベルに応じた演出動作が実行される。また、アイコンIC32が選択された場合、例えば、搭乗型移動体300による旋回(回転動作)をするか否かや、旋回速度の加速や減速、音声出力の有無、発光部による発光の有無等のユーザUによる調整を行う画面に遷移する。これにより、ユーザUは、自分の好みや周囲の環境によって、演出動作の詳細を設定することができる。例えば、周囲に大勢の人がいる場合には、旋回動作や発光させることで他人に迷惑がかかる可能性があるため、ユーザUが自らの判断によって旋回速度を基準速度よりも減少させたり、発光量を小さくするといった動作や出力を抑制する調整を行うことで、周囲に迷惑がかからずに演出を楽しむことができる。また逆に、周囲に人がいない場合には、旋回速度を基準速度よりも加速させたり、発光量を大きく調整する。また、アイコンIC32が選択された場合に、例えば、周囲センサ342から得られる周囲の物体の有無や物体との距離に応じて、旋回速度等の動作や発光量等の出力が自動的に調整されてもよい。これらの調整が完了後、画像IM30に戻り、アイコンIC31を選択することで、詳細設定で設定された演出情報が移動体管理サーバ100に送信され、設定された内容での演出が実行される。アイコンIC33が選択された場合には、パレード自体には参加している状態であっても標準の演出動作は行わず、パレードに追従するといった簡単な演出のみが実行される。これにより、ユーザUは、自分のそのときの好みや気分に応じた演出でパレードに参加することができ、イベントをより楽しむことができる。なお、上述した演出動作の調整情報は、端末装置200が移動体管理サーバ100に送信し、調整された新たなイベント動作指令を取得して搭乗型移動体300に送信されてもよく、端末装置200が移動体管理サーバ100から得られたイベント動作指令のパラメータ等を直接調整して搭乗型移動体300に送信してもよい。
また、移動体管理サーバ100は、ユーザ情報181を参照し、搭乗しているユーザUが子供(例えば、12歳以下)である場合には、大人である場合に比して旋回時の回転速度を遅くしたり、ユーザUの設定をキャンセルする等の調整が行われてもよい。これにより、ユーザUごとにより安全な動作を実行させることができる。したがって、ユーザUが子供であっても、親は安心して搭乗型移動体300を子供に利用させたり、イベントに参加させることができる。
図12に戻り、移動体管理サーバ100は、選択された参加可能レベルに応じた動作内容を搭乗型移動体300に実行させるためのイベント動作指令を生成し(ステップS124)、生成した動作指令を端末装置200に送信する(ステップS126)。
端末装置200は、移動体管理サーバ100から送信された動作指令を搭乗型移動体300に送信する(ステップS128)。搭乗型移動体300は、端末装置200から得られたイベント動作指令に基づく動作態様や出力態様で動作を実行し(ステップS130)。実行結果を端末装置200に送信する(ステップS132)。端末装置200は、搭乗型移動体300から送信された実行結果を、移動体管理サーバ100に送信する(ステップS134)。
移動体管理サーバ100は、ユーザごとに利用履歴情報183に含まれる搭乗型移動体300の利用回数や利用時間等の利用状態を更新する(ステップS136)。次に、移動体管理サーバ100は、搭乗型移動体300を貸与したり、イベントの企画したサービス提供者にレンタル料やイベント参加料等に相当するインセンティブを付与する(ステップS138)。また、移動体管理サーバ100は、イベントに参加したユーザに対してインセンティブを付与してもよい。これにより、本シーケンスの処理は終了する。上述した処理により、移動体管理サーバ100は、ユーザUのイベントの参加を管理することができ、より演出効果の高いイベントを提供することができる。
[移動体管理システムにより提供されるサービスの具体例]
以下、移動体管理システム1により提供されるサービスの具体例について説明する。図16は、搭乗型移動体300の移動体管理の具体例を示す図である。図16の例では、サービスの一例として、テーマパーク内の道路RDをパレードするイベントの様子を示している。図16の例では、パレードにオブジェクトOB1~OB3と、ユーザU1~U4とが参加している。オブジェクトOB1~OB3は、イベントに関連する物体の一例である。より具体的には、オブジェクタOB1、OB2はパレードカーであり、オブジェクトOB3は一以上のキャラクタである。また、ユーザU1~U4は、それぞれに対応する端末装置200-1~200-4を所持すると共に搭乗型移動体300-1~300-4に搭乗している。また、ユーザU1、U2の参加可能レベルは、オブジェクトOB1の演出動作と同様の動作を行うための参加可能条件を満たし、ユーザU3、U4の参加可能レベルは、オブジェクトOB2の演出動作と同様の動作を行うための参加可能条件を満たすものとする。
移動体管理サーバ100の管理部140は、イベント情報182に基づいて、どの時間にどの物体がどの地点を通過するかや、各オブジェクトOB1~OB3が実行する動作態様や出力態様を管理する。例えば、管理部140は、図16に示すオブジェクトOB1が道路RDの地点P11に到達した場合に所定の回転方向に回転する演出を行い、オブジェクトOB2が道路RDの地点P12に到達した場合に音楽を出力する演出を行う。この場合、移動体管理サーバ100は、オブジェクトOB1、OB2の動作態様や出力態様に基づいて、オブジェクトOB1、OB2の周辺にいる搭乗型移動体300-1~300-4に対して、オブジェクトOB1、OB2のそれぞれの動作態様や出力態様に基づく動作や出力を実行させる。
図16の例では、パレード中のオブジェクトOB1が道路RDの地点P11に到達したタイミングで所定の回転方向に回転した場合に、その動きに連動して搭乗型移動体300-1、300-2も同一回転方向に回転させる演出が行われている。また、図16の例では、パレード中のオブジェクトOB2が道路RDの地点P12に到達したタイミングで、音楽が出力された場合に、搭乗型移動体300-3、300-4のそれぞれのスピーカ317からも同様の音楽が出力される演出が行われている。また、図16の例では、オブジェクトOB2が道路RDの地点P12に到達したタイミングで所定色のライトを発光させた場合に、搭乗型移動体300-3、300-4の発光部316に同様の色を発光させる演出を行ってもよい。また、移動体管理サーバ100は、オブジェクトOB3のキャラクタから所定距離以内に存在する搭乗型移動体300-3、300-4に対して、キャラクタの動作(例えば、回転、前進、後進、停止)に連動させてもよい。これにより、パレードと一体感のある演出をユーザに体験させることができる。
また、移動体管理サーバ100は、オブジェクトOB1~OB3から所定距離以内に、パレードに参加していないユーザが搭乗する搭乗型移動体300が存在する場合に、パレードに参加していない状態であっても搭乗型移動体300にオブジェクトOB1~OB3の動きに応じた演出動作を行わせてもよい。図16の例では、イベントに参加していないユーザU5が搭乗する搭乗型移動体300-5が、オブジェクトOB1の回転動作に合わせて回転している例を示している。これにより、人数制限等により参加できなかったユーザであっても、パレードと一体感のある演出を体感することができる。
また、移動体管理サーバ100は、パレードが行われる経路の所定位置(図中の地点P13)にイベント参加者を撮影する固定カメラCAM1が設けられている場合に、固定カメラCAM1の正面で所定時間だけ停止するように搭乗型移動体300の動作を制御してもよい。固定カメラCAM1は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。これにより、パレードに参加したユーザの画像(静止画、動画)を確実に撮影することができ、撮影した画像をユーザに提供することで、より付加価値の高いサービスを提供することができる。
また、移動体管理サーバ100は、パレードに参加する第1ユーザ(例えば子供)と、そのユーザをカメラで撮影する第2ユーザ(例えば親)とが関係付けて管理している場合に、第1、第2ユーザが搭乗する搭乗型移動体300の位置情報に基づいて、第1ユーザの搭乗型移動体300を第2ユーザの搭乗型移動体の前で停止させたり、第2ユーザの搭乗型移動体300が第1ユーザの搭乗型移動体300を追従するような動作制御を行ってもよい。図16の例では、ユーザU3の搭乗型移動体300-3と、ユーザU6の搭乗型移動体300-6とが関連付けられており、搭乗型移動体300-6が搭乗型移動体300-3から所定間隔で追従して移動している例を示している。これにより、ユーザU6は、ユーザU3のイベント参加の様子を、ユーザU3を追従しながらカメラCAM2で撮影し続けることができる。
また、移動体管理サーバ100は、イベントに終了後、イベントに参加したユーザUに対して参加結果に関する情報を提供してもよい。図17は、イベントに参加したユーザUに対して提供される画像IM40の一例を示す図である。図17に示す画像IM40には、例えば、ユーザUのイベント参加回数(利用回数の一例)および参加時間(利用時間の一例)、次のレベルアップまでの残りの参加回数または参加時間、ユーザUのレベルに関する情報、レベルに応じたイベント情報等が含まれる。また、画像IM40には、レベルアップしたことで実行可能となった演出動作に関する情報(例えば、回転、他のユーザとの連動等)が含まれてもよい。
管理部140は、上述した情報を含む画像IM40を生成し、生成した画像IM40を、ネットワークNWを介して対象ユーザUの端末装置200に送信する。端末装置200は、画像IM40を受信して出力部230に表示させる。なお、移動体管理サーバ100は、画像IM40を生成するための情報を対象ユーザの端末装置200に送信し、端末装置200側で画像IM40を生成して出力部230に出力させてもよい。このように、画像IM40をユーザUに提供することで、ユーザUに参加状態(搭乗型移動体300の利用状態)を明確に把握させることができると共に、更なる参加意欲(利用意欲)を向上させることができる。
[変形例]
例えば、実施形態の移動体管理システム1が提供するサービスにおいて、イベントに参加予定のユーザUに搭乗型移動体の演出動作を事前にレクチャーして、レクチャー後にイベントの参加許可を与えてもよい。図18は、イベントに参加予定のユーザUに演出動作をレクチャーする様子を説明するための図である。図18の例において、インストラクターU10は、イベント時の搭乗型移動体300の演出動作をレクチャーする人を示し、ユーザU11~U13は、レクチャーを受けるイベント参加予定者を示している。移動体管理サーバ100の参加管理部143は、イベントへの参加を示す情報を受け付けたユーザU11~U13の端末装置200-11~200-13にレクチャーを受けるか否かの問い合わせを行い、レクチャーを受けることを示す指示を受け付けた場合に、レクチャーを行うエリア(場所)AAAと集合時間を通知する。また、参加管理部143は、予め決められたインストラクターU10の端末装置200-10にレクチャーを行う場所と集合時間、レクチャーの内容に関する情報を通知する。
そして、インストラクターU10は、集合時間にエリアAAAに集合したユーザU11~U13に対し、イベント時に実行される搭乗型移動体300の動作(例えば、回転や前進、後進等)や、ユーザU11~U13の動作(例えば、手を振る、上を見る、手拍子する、近くの他のユーザと手を繋ぐ等)についてレクチャーする。この場合、参加管理部143は、イベント動作指令部160によりイベント実行時の演出動作に関する情報を生成させて、インストラクターU10の端末装置200-10に送信し、インストラクターU10の搭乗型移動体300-10によって見本となる動作を実行させる。また、参加管理部143は、ユーザU11~U13の端末装置200-11~200-13に搭乗型移動体300-11~300-13の演出動作に関する情報を送信して、搭乗型移動体300-11~300-13にイベントでの演出動作を実行させる。
なお、参加管理部143は、参加予定のイベントが過去に実行されたときの動画をユーザU11~U13の端末装置200-11~200-13に通知し、出力部230から表示できるようにしてもよい。これにより、ユーザU11~U13は、動画を見てどのような動きを行うのかを、より正確に把握することができる。
そして、インストラクターU10によるレクチャー終了後、ユーザU11~U13の端末装置200-11~200-13に改めてイベントに参加するか否かの問い合わせを行い、イベントに参加することを示す情報を受け付けた場合に、参加管理部143は、ユーザのイベントの参加を許可する。また、ユーザの端末装置200-11~200-13に代えて、インストラクターU10の端末装置200-10に、ユーザU11~U13を参加させてもよいか否かの問い合わせを行い、インストラクターU10から見てイベントに参加可能と判断したユーザのイベント参加を許可してもよい。これにより、より安全にユーザをイベントに参加させることができる。
また、イベント参加予定のユーザを同じ場所に集めてレクチャーすることで、インストラクターの負担を軽減させることができると共に、ユーザ同士で動作を比較したり、教えあったりすることができるため、仲間意識を強めることができる。したがって、複数のユーザがグループで行うような演出もより楽しく行うことができる。
また、実施形態において、参加管理部143は、ユーザUの搭乗型移動体300の利用状態に応じてユーザUのイベントへの参加可能レベルを決定することに代えて、例えば、ユーザUが誕生日である場合やクリスマス等の特定のイベントがある期間等、日時に関する特定の条件を満たす場合に、ユーザUの参加可能レベルを一時的に上げる調整を行ってもよい。これにより、ユーザは、特別な日に特別な演出を体感することができるため、演出効果をより向上させることができる。
また、上述した実施形態では、イベントの実施に合わせて搭乗型移動体300に動作や出力を実行させたが、これに加えて、端末装置200からもイベントの実施に伴う動作や出力の制御を行ってもよい。この場合、移動体管理サーバ100は、例えば、イベントに合わせて端末装置200内に設けられたバイブレーション機能を作動させたり、スピーカから所定音を出力させたり、ディスプレイ等を発光させるためのイベント動作指令を生成し、生成した動作指令を端末装置200に送信する。このように、イベントに応じて様々な機器を動作させることで、ユーザUに対する演出効果を更に向上させることができる。
また、実施形態において、端末装置200の位置情報を用いることに代えて、搭乗型移動体300に位置取得部が設けられている場合、移動体管理サーバ100は、端末装置200を介さずに搭乗型移動体300と直接通信を行ってもよい。
以上の通り説明した実施形態によれば、ユーザUを搭乗させて所定エリア内を移動する搭乗型移動体300を管理する移動体管理サーバ(移動体管理装置)100であって、搭乗型移動体300の位置情報を取得する取得部130と、搭乗型移動体300と、搭乗型移動体300に搭乗しているユーザUの端末装置200とを対応付けて管理する管理部140と、位置情報と所定エリア内で実施されるイベントに関する情報とに基づいて、ユーザUの端末装置200を介して搭乗型移動体300にイベントに応じた所定動作を実行させるイベント動作指令部160とを備え、管理部140は、ユーザUの搭乗型移動体300の利用状態に基づいて、ユーザUのイベントへの参加の可否を管理することにより、イベント参加型の演出を行うことができ、イベントの演出効果をより向上させることができる。
また、実施形態によれば、ユーザをイベントに参加させることで、パレード等のイベントが好きなユーザや、イベントに参加しているダンサーやキャラクタのファンをより一層楽しませることができる。また、実施形態によれば、ユーザの参加可能レベルに応じて搭乗型移動体300により実行可能な動作を変更することで、例えば、最初は搭乗型移動体300の発光部316が発光するのみの演出が、音に合わせて動作したり、キャラクタの動作と同様の動作を行う等、多様な演出動作を体感させることができる。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
ユーザを搭乗させて所定エリア内を移動する搭乗型移動体を管理する移動体管理装置のコンピュータによって読み込み可能な命令を格納する記憶媒体と、
前記記憶媒体に接続されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータによって読み込み可能な命令を実行することにより、
前記搭乗型移動体の位置情報を取得し、
前記搭乗型移動体と、前記搭乗型移動体に搭乗しているユーザの端末装置とを対応付けて管理し、
前記位置情報と前記所定エリア内で実施されるイベントに関する情報とに基づいて、前記ユーザの端末装置を介して前記搭乗型移動体に前記イベントに応じた所定動作を実行させ、
前記ユーザの前記搭乗型移動体の利用状態に基づいて、前記ユーザの前記イベントへの参加の可否を管理する、
移動体管理装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…移動体管理システム、100…移動体管理サーバ、110…通信部、120…登録部、130…取得部、140…管理部、141…ユーザ管理部、142…イベント管理部、143…参加管理部、144…インセンティブ管理部、150…動作選定部、160…イベント動作指令部、180…記憶部、200…端末装置、210…端末側通信部、220…入力部、230…出力部、240…位置情報取得部、250…アプリ実行部、260、390…出力制御部、270…端末側記憶部、300…搭乗型移動体、320…通信装置、340…センサ、350…制御装置、360…認証処理部、370…指令生成部、380…モータ制御部

Claims (12)

  1. ユーザを搭乗させて所定エリア内を移動する搭乗型移動体を管理する移動体管理装置であって、
    前記搭乗型移動体の位置情報を取得する取得部と、
    前記搭乗型移動体と、前記搭乗型移動体に搭乗しているユーザの端末装置とを対応付けて管理する管理部と、
    前記位置情報と前記所定エリア内で実施されるイベントに関する情報とに基づいて、前記ユーザの端末装置を介して前記搭乗型移動体に前記イベントに応じた所定動作を実行させるイベント動作指令部と、を備え、
    前記管理部は、前記ユーザの前記搭乗型移動体の利用状態に基づいて、前記ユーザの前記イベントへの参加の可否を管理する、
    移動体管理装置。
  2. 前記管理部は、前記ユーザの前記搭乗型移動体の利用回数および利用時間のうち少なくとも一方を含む情報に基づいて前記ユーザが参加可能なイベントを決定する、
    請求項1に記載の移動体管理装置。
  3. 前記管理部は、前記ユーザの前記搭乗型移動体の利用状態に基づいて、前記ユーザの前記イベントへの参加可能レベルを設定し、設定した参加可能レベルに応じて前記ユーザの搭乗型移動体により実行可能な動作を管理する、
    請求項1または2に記載の移動体管理装置。
  4. 前記管理部は、前記参加可能レベルに基づいて、前記ユーザが参加可能な前記イベントの演出動作を管理する、
    請求項3に記載の移動体管理装置。
  5. 前記管理部は、前記参加可能レベルに基づいて、前記ユーザが参加可能なイベントを取得し、取得したイベントに参加するか否かの問い合わせに関する情報を、前記ユーザに通知する、
    請求項3または4に記載の移動体管理装置。
  6. 前記管理部は、前記ユーザが前回前記イベントに参加してからの経過時間および前記ユーザが前回前記搭乗型移動体に搭乗してからの経過時間のうち少なくとも一方に基づいて、前記ユーザが過去に参加可能であったイベントの参加を制限する、
    請求項1から5のうち何れか1項に記載の移動体管理装置。
  7. 前記管理部は、前記ユーザが前記イベントに参加する前に、前記ユーザに前記搭乗型移動体による動作をレクチャーするための情報を、前記ユーザの端末装置に送信する、
    請求項1から6のうち何れか1項に記載の移動体管理装置。
  8. 前記管理部は、前記ユーザによる前記搭乗型移動体の利用状態に基づいて、前記搭乗型移動体を前記ユーザに提供する、または、前記イベントを企画するサービス提供者側にインセンティブを付与する、
    請求項1から7のうち何れか1項に記載の移動体管理装置。
  9. 前記イベント動作指令部は、前記搭乗型移動体に搭乗しているユーザに関する情報または前記搭乗型移動体の周辺環境に基づいて、前記所定動作の内容を調整する、
    請求項1から8のうち何れか1項に記載の移動体管理装置。
  10. 前記イベント動作指令部は、前記搭乗型移動体に搭乗しているユーザからの設定内容に基づいて、前記所定動作の内容を調整する、
    請求項1から9のうち何れか1項に記載の移動体管理装置。
  11. ユーザを搭乗させて所定エリア内を移動する搭乗型移動体を管理する移動体管理装置のコンピュータが、
    前記搭乗型移動体の位置情報を取得し、
    前記搭乗型移動体と、前記搭乗型移動体に搭乗しているユーザの端末装置とを対応付けて管理し、
    前記位置情報と前記所定エリア内で実施されるイベントに関する情報とに基づいて、前記ユーザの端末装置を介して前記搭乗型移動体に前記イベントに応じた所定動作を実行させ、
    前記ユーザの前記搭乗型移動体の利用状態に基づいて、前記ユーザの前記イベントへの参加の可否を管理する、
    移動体管理方法。
  12. ユーザを搭乗させて所定エリア内を移動する搭乗型移動体を管理する移動体管理装置のコンピュータに、
    前記搭乗型移動体の位置情報を取得させ、
    前記搭乗型移動体と、前記搭乗型移動体に搭乗しているユーザの端末装置とを対応付けて管理させ、
    前記位置情報と前記所定エリア内で実施されるイベントに関する情報とに基づいて、前記ユーザの端末装置を介して前記搭乗型移動体に前記イベントに応じた所定動作を実行させ、
    前記ユーザの前記搭乗型移動体の利用状態に基づいて、前記ユーザの前記イベントへの参加の可否を管理させる、
    プログラム。
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