JP7347780B2 - スライド式掛止具 - Google Patents

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Description

本発明は、クローゼットやキャビネットなどの衣類吊り下げスペースのパイプに取り付けて使用されるスライド式掛止具に関する。
従来、衣服やネクタイなどを吊り下げて収納するための衣類吊り下げスペースとして、クローゼット、洋服ダンス、キャビネットなどの収納家具などが用いられている。また、家具以外でも、例えば、押入れなどに衣類を吊り下げるためのパイプを取り付け、押し入れを衣類吊り下げスペースとして利用している場合もある。通常、前記パイプに衣類を掛けたハンガーを吊り下げて、衣類吊り下げスペースに衣類を収納していく。
また、特許文献1には、押入れなどの対向する壁面間に取り付けられるスライド式ハンガー掛けが開示されている。
かかるスライド式ハンガー掛けは、対向する壁面間に水平に取り付けられる支柱と、支柱に沿って前後方向にスライド自在に支持されたハンガー掛け本体とを備え、ハンガー掛け本体は樹脂で前後方向に延びるプレート状に一体成形され、その上辺部には支柱に摺動自在に挿通される支持環が一体に形成され、下辺部にはフックを前後方向にスライド自在に支持するレール部が一体に形成され、中間部には前後方向に複数の引っ掛け穴が形成されている。
実開平6-009574号公報
しかしながら、特許文献1のスライド式ハンガー掛けは、支柱の両端部を木ネジを用いて壁面に固定するため、簡単に取り付けることができず、また、その設置場所を容易に変更することができない。
なお、支柱と壁面の間にいわゆる突っ張り棒を介在させることにより、壁面間において支柱を突っ張らせて支柱を壁面間に取り付けることも考えられるが、衣類を多く掛けて支柱に大きな荷重が加わったときに、ハンガー掛けの全体が脱落するおそれがある。
本発明の目的は、衣類吊り下げスペースに簡単に取り付け及び取り外しできるスライド式掛止具を提供することであり、さらに、脱落し難いスライド式掛止具を提供することである。
本発明のスライド式掛止具は、支持部材と、前記支持部材にスライド可能に設けられた掛け部を有する掛け部材と、を有し、前記支持部材には、衣類吊り下げスペースのパイプに係止可能な係止部と、衣類吊り下げスペースの壁面に当接可能な当て部であって前記係止部とは反対側に配置された当て部と、が設けられており、前記当て部が、壁面に当てる接地面を有し、側面視で前記接地面と前記支持部材が鋭角を成すように、前記支持部材の端部に取り付けられており、前記支持部材の係止部が、前記パイプに係止可能なフック状である
発明の好ましいスライド式掛止具は、前記掛け部材が、側面視で角度調整可能に前記支持部材に取り付けられている。
本発明のスライド式掛止具は、衣類吊り下げスペースのパイプを利用して、簡単に取り付け及び取り外しできる。
衣類吊り下げスペースのパイプに取り付けたスライド式掛止具は、掛け部を引き出して衣類などの物品を掛け、その掛け部を再び衣類吊り下げスペースに収納することができる。
第1実施形態に係るスライド式掛止具の斜視図。 同スライド式掛止具の左側面図。 同スライド式掛止具の右側面図。 同スライド式掛止具の正面図(前方側から見た図)。 同スライド式掛止具の支持部材の一部を断面で表した断面を含む一部省略左側面図。 支持部材の副桿をスライドさせた状態を示す断面を含む一部省略左側面図。 同スライド式掛止具の使用状態を示す斜視図。 同スライド式掛止具の使用状態を示す左側面図。 掛け部材の掛け具を引き出した状態を示す左側面図。 第2実施形態に係るスライド式掛止具の斜視図。 同スライド式掛止具の左側面図。 同スライド式掛止具の右側面図。 同スライド式掛止具の正面図(前方側から見た図)。 同スライド式掛止具の支持部材の一部を断面で表した断面を含む一部省略左側面図。 分解斜視図。 同スライド式掛止具の第1の使用状態を示す左側面図。 同スライド式掛止具の第2の使用状態を示す左側面図。 他の実施形態のスライド式掛止具の斜視図。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
なお、本明細書において、方向性を示す用語として、「後」は、スライド式掛止具を衣類吊り下げスペースに取り付けた際に、衣類吊り下げスペースの壁面側となる方向を指し、「前」は、その反対方向を指し、「上」は、衣類吊り下げスペースの天面側となる方向を指し、「下」は、その反対方向を指す。
また、本明細書において、「下限値X~上限値Y」で表される数値範囲は、下限値X以上上限値Y以下を意味する。前記数値範囲が別個に複数記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「任意の下限値~任意の上限値」を設定できるものとする。
[第1実施形態]
本実施形態のスライド式掛止具1は、図1乃至図5に示すように、支持部材2と、支持部材2にスライド可能に設けられた掛け部51を有する掛け部材5と、を有する。
支持部材2は、衣類吊り下げスペースの壁面とパイプの間に跨がって取り付けられる部材であり、掛け部材5の掛け部51は、衣類などの任意の物品を掛けるための部材である。
支持部材2は、棒状の主桿3と、前記主桿3に出退可能に設けられた棒状の副桿4と、を有する。
支持部材2には、衣類吊り下げスペースのパイプに係止可能な係止部6と、衣類吊り下げスペースの壁面に当接可能な当て部であって前記係止部6とは反対側に配置された当て部7と、が設けられている。
支持部材2の副桿4は、主桿3に出退可能に連結されている。副桿4は、棒状の第1桿41と、第1桿41の後方に接続された第2桿42と、を有する。
主桿3及び副桿4の第1桿41は、いずれも中空棒状の部材(例えば管材)から構成されており、いずれも直線状である。例えば、副桿4の第1桿41の外径は、主桿3の内径よりも小さく、図5に示すように、第1桿41は、主桿3の後方開口部から主桿3の内部に挿通されている。第1桿41は主桿3の前後方向に出退可能に連結されており、従って、副桿4(第1桿41)は、主桿3の前後方向にスライド移動可能である。なお、副桿4の第1桿41の内径が主桿3の外径よりも大きく、副桿4の第1桿41が主桿3の外側に挿通されることよって、副桿4が主桿3に出退可能に連結されていてもよい(図示せず)。
主桿3及び副桿4の第1桿41の形成材料は、特に限定されず、例えば、鉄などの金属管、硬質合成樹脂製の管などを用いることができる。主桿3の前方開口部には、キャップ部32が嵌合され、管体からなる主桿3の前方開口部は閉塞されている。
主桿3の一部分(例えば後方部)には、副桿4の動きを止めるための副桿固定部31が設けられている。図示例では、副桿固定部31は、主桿3に螺合された副桿固定用ネジから構成されている。副桿固定用ネジを締め付けていくことにより、その先端部が副桿4の第1桿41の周面に当たり、第1桿41が主桿3の内面に強く押圧される。この副桿固定用ネジの締め付けにより、副桿4の第1桿41が主桿3に対して固定され、出退不能となる。副桿固定用ネジを緩めることにより、副桿4を主桿3から外側(後側)に引き出す又は副桿4を主桿3(前側)に押し込むことができる。このようにして、主桿3から突出する副桿4の突出長さを調整できる。副桿4の突出長さを調整することは、支持部材2の軸芯方向長さを調整することに等しい。支持部材2の軸芯方向長さを調整することにより、係止部6と当て部7との間の距離を調整できる。
図6は、図5の状態の副桿4を、前側に押し込んでスライドさせた後の状態を示している。
副桿4の第2桿42は、例えば、中実棒状の部材(例えば線材)から構成されており、好ましくは直線棒状の部材である。第2桿42の形成材料は、特に限定されず、例えば、鉄などの金属線材、硬質合成樹脂製の線材などを用いることができる。
第2桿42の周面には、ネジ部が刻設されている。第2桿42は、図5に示すように、第1桿41の後方開口部に固定された筒部411に挿通されている。筒部411の内径は、第2桿42の外径よりも僅かに大きい。第1桿41の内径は第2桿42の外径よりも十分に大きく、筒部411は、前記第2桿42と第1桿41の径差による遊びを小さくするために、第1桿41の後方開口部に嵌合されている。第2桿42は、前記筒部411を通じて第1桿41の内部に挿通されている。従って、第2桿42は、第1桿41の軸芯方向に自由に出退可能な状態で挿通されている。また、第2桿42の前端部には、第2桿42が第1桿41から脱け出ないようにするための抜け止め部421が設けられている。この抜け止め部421の外径は第1桿41の内径よりも僅かに小さい。前記筒部411と抜け止め部421によって、第2桿42は、第1桿41の軸芯方向に安定的に出退可能である。
また、第2桿42の周面には、自在ナット43が螺合されている。また、自在ナット43と第1桿41の後端部の間には、スプリングバネ44が介在されている。自在ナット43を締め付けることにより、自在ナット43と第1桿41の後端部の間の距離を小さくすることにより、スプリングバネ44が自在ナット43を後側へと付勢し、自在ナット43が螺合されている第2桿42が、自在ナット43を介してスプリングバネ44によって後側へと付勢される。
この自在ナット43を締め付けていくと(第1桿41側に向かうように自在ナット43を第2桿42のネジ部に従って回していくと)、第1桿41の後端部から後方に突出する第2桿42の突出長さを適宜調整できる。つまり、自在ナット43を第1桿41側に締め付けていくことにより、第2桿42が第1桿41から引き出されていき、第1桿41から突出する第2桿42の突出長さが大きくなり、反対側に自在ナット43を回していくことにより、第1桿41の後端部から後方に突出する第2桿42の突出長さが小さくなる。このように自在ナット43の締め又は緩めにより、第2桿42の突出長さを調整し、主桿3から突出する副桿4の突出長さを調整できる(つまり、支持部材2の軸芯方向長さを調整できる)。
当て部7は、副桿4の後端部(支持部材2の後端部)に設けられている。第1桿41及び第2桿42からなる副桿4においては、当て部7は、第2桿42の後端部に設けられている。
当て部7は、例えば、衣類吊り下げスペースの壁面に当てる接地面7aを有する板状の本体部71と、前記本体部71の上下端部に嵌合された化粧キャップ部72と、を有する。
本体部71の裏面には、滑り止め用の薄いゴムシート73が積層されており、このゴムシート73の裏面が接地面7aとされている。また、化粧キャップ部72は、滑り止めも兼ねており、例えば、ゴム、プラスチックなどから形成されている。本体部71の形成材料は、特に限定されず、例えば、鉄などの金属板、硬質合成樹脂製の板体などを用いることができる。
なお、符号74は、ゴム製のクッション材であり、必要に応じて設けられる。
当て部7は、副桿4の後端部に固定的に取り付けられている。
当て部7は、その接地面7aと副桿4の軸芯方向が略直交するように、副桿4に取り付けられていてもよいが、好ましくは、図2に示すように、側面視で接地面7aと副桿4の軸芯方向(支持部材2の軸芯方向)が鋭角を成すように、副桿4に取り付けられている。前記接地面7aと副桿4の軸芯方向Lの成す角度αは、鋭角であれば特に限定されないが、例えば、45度以上90度未満であり、好ましくは60度~88度であり、より好ましくは、80度~85度である。接地面7aが副桿4の軸芯方向に対して鋭角を成して当て部7が副桿4に設けられていることにより、スライド式掛止具1がパイプから脱落し難くなる。
係止部6は、主桿3(支持部材2)に設けられている。係止部6は、当て部7とは反対側において主桿3に固定的に取り付けられている。換言すると、当て部7は、係止部6とは反対側に設けられている。
例えば、係止部6は、主桿3(支持部材2)の前方部に固定的に取り付けられている。
係止部6は、衣類吊り下げスペースのパイプに係止できることを条件として、その形状は特に限定されないが、パイプに容易に係止できることからフック状であることが好ましい。
フック状の係止部6は、一部分に差し入れ用の開放部を有する一部開放型環体からなる。具体的には、フック状の係止部6は、第1脚棒61と、第1脚棒61に対向した第2脚棒62であって第1脚棒61よりも短い第2脚棒62と、第1脚棒61の一端部と第2脚棒62の一端部の間に架橋された架橋棒63と、第1脚棒61の反対端部と第2脚棒62の反対端部の間に確保された開放部64と、を有する。第2脚部は、第1脚部と略平行に配置されていることが好ましい。
図示例では、フック状の係止部6は、側面視略U字状(或いは側面視略C字状)の線材から形成されている。また、前記フック状の係止部6は、所定間隔を開けて左右一対設けられている。
フック状の係止部6は、図2に示すように、前方斜め方向に開放部64が向けられた状態で、第1脚棒61の反対端部が主桿3に固定されている。図示例では、第1脚棒61は、主桿3に対して鋭角状に延びている。前記第1脚棒61が主桿3に対して鋭角を成して取り付けられている場合、第1脚棒61と主桿3の軸芯方向(支持部材2の軸芯方向)の成す角度βは、特に限定されないが、例えば、15度~70度であり、好ましくは、20度~60度であり、より好ましくは、25度~45度である。このような角度でフック状の係止部6が取り付けられていることにより、フック状の係止部6をパイプに係止させ易くなる。
前記掛け部材5は、支持部材2の下方部に設けられている。
掛け部材5は、保持桿52と、前記保持桿52に出退可能に設けられた軸部53と、前記軸部53に接続された掛け部51と、を有する。
保持桿52は、中空棒状の部材(例えば管材)から構成されており、直線状である。保持桿52の形成材料は、特に限定されず、例えば、鉄などの金属管、硬質合成樹脂製の管などを用いることができる。
軸部53は、例えば、中実棒状の部材(例えば線材)又は中空棒状の部材(例えば管材)から構成されており、好ましくは直線状の部材である。軸部53の形成材料は、特に限定されず、例えば、鉄などの金属線材又は金属管、硬質合成樹脂製の線材又は管などを用いることができる。
軸部53の外径は、保持桿52の内径よりも小さく、軸部53は、保持桿52内に挿通されている。従って、軸部53は、保持桿52の前後方向にスライド移動可能(出退可能)である。
保持桿52の一部分(例えば前方部)には、軸部53の動きを止めるための軸部固定部54が設けられている。図示例では、軸部固定部54は、保持桿52に螺合された軸部固定用ネジから構成されている。軸部固定用ネジを締め付けていくことにより、その先端部が軸部53の周面に当たり、軸部53が保持桿52の内面に強く押圧される。この軸部固定用ネジの締め付けにより、掛け部材5の軸部53が保持桿52に対して固定され、出退不能となる。軸部固定用ネジを緩めることにより、軸部53を保持桿52から前側に引き出す又は押し込むことができる。
なお、軸部53の周面には、前記軸部固定用ネジの先端部が嵌まる凹部55(座繰り部)が軸芯方向に所定間隔を開けて複数形成されている。
軸部53には、衣類を掛けるための掛け部51が設けられている。掛け部51は、例えば、架橋桿56を介して軸部53に吊り下げられ、軸部53の下側に配置されている。掛け部51及び架橋桿56は、中実棒状の部材(例えば線材)又は中空棒状の部材(例えば管材)を折り曲げ加工したものから一体的に形成されている。架橋桿56の両端部を軸部53の前端部及び後端部に設けられた孔部に掛止することにより、掛け部51が軸部53に取り付けられている。
好ましくは、掛け部51と軸部53は、略平行とされている。
かかる掛け部51を有する軸部53が挿通された保持桿52は、連結部57を介して支持部材2の主桿3に連結されている。連結部57は、例えば、板状であり、その一端部が支持部材2の主桿3の下方部に固定され且つその反対端部が保持桿52の上方部に固定されている。従って、支持部材2と保持桿52は、連結部57を介して固定されている。
保持桿52の軸芯方向(保持桿52の軸芯方向は、軸部53の軸芯方向と同じ)と主桿3の軸芯方向が略平行となるように、保持桿52が連結部57を介して主桿3に連結されていてもよいが、好ましくは、図示のように、保持桿52の軸芯方向と主桿3の軸芯方向が鋭角を成すように、保持桿52が連結部57を介して主桿3に連結されている。図2を参照して、前記保持桿52の軸芯方向と主桿3の軸芯方向Lの成す角度γは、特に限定されないが、90度-前記接地面7aと副桿4の軸芯方向の成す角度α、であることが好ましい。
本発明のスライド式掛止具1は、例えば、図7及び図8に示すように、衣類吊り下げスペースのパイプ91と壁面92の間に取り付けて使用される。
衣類吊り下げスペースは、特に限定されず、クローゼット、洋服ダンス、キャビネットなどの収納家具、押入れなどの建築構造物の空間などが挙げられる。衣類吊り下げスペースには、壁面92(衣類吊り下げスペースの背面となる壁面92)の前方側で且つ天面の下方側に、ハンガーなどを掛けるパイプ91が左右方向に架け渡されている。
本発明のスライド式掛止具1は、衣類吊り下げスペースのパイプ91を利用して設置できるものである。
具体的には、副桿固定部31を緩めて副桿4の突出長さを調整及び/又は自在ナット43により第2桿42の突出長さを調整することにより、支持部材2の軸芯方向長さを概ねパイプ91と壁面92の間の距離になるように調整する。好ましくは、支持部材2の軸芯方向長さがパイプ91と壁面92の間の距離よりも少し長くなるように調整する。図7及び図8に示すように、衣類吊り下げスペースの壁面92(衣類吊り下げスペースの背面)とパイプ91の間にスライド式掛止具1を入れ、パイプ91の後方側からフック状の係止部6をパイプ91に引っ掛けた後、当て部7を前方側に押して支持部材2の長さを少し縮めながら(当て部7を前方側に押すと、スプリングバネ44が縮んで、第2桿42が第1桿41に少し押し込まれ、支持部材2の軸芯方向長さが少し小さくなる)、当て部7の接地面7aを壁面92に当てる。すると、自在ナット43と第1桿41の間のスプリングバネ44によって第2桿42が壁面92側に付勢されるので、当て部7が壁面92に強く密着するようになる。必要に応じて、自在ナット43を締め付けていくことにより、スプリングバネ44の付勢力が増し、当て部7の接地面7aが壁面92により強く密着し、スライド式掛止具1をパイプ91と壁面92の間に強固に取り付けることができる。
なお、予め支持部材2の軸芯方向長さを調整せずに、係止部6をパイプ91に掛けた後、パイプ91と壁面92の間の距離に応じて、副桿4を主桿3に対して引き出す又は押し込むなどすることにより、支持部材2の軸芯方向長さを調整してもよい。
接地面7aと副桿4の軸芯方向が鋭角を成すように当て部7が副桿4に取り付けられているので、図8に示すように、支持部材2の軸芯方向(支持部材2の軸芯方向は、副桿4の軸芯方向と同じ)が壁面92に対して鋭角に傾斜した状態で、スライド式掛止具1が取り付けられる。なお、保持桿52の軸芯方向と主桿3の軸芯方向の成す角度γが、90度-前記接地面7aと副桿4の軸芯方向の成す角度α、である場合には、スライド式掛止具1を取り付けた際に、保持桿52及び掛け部51の軸芯方向が水平となる。掛け部51が水平状であることにより、偏ることなく掛け部51に衣類などを掛けることができる。
本発明のスライド式掛止具1は、衣類吊り下げスペースのパイプ91を利用するので、簡単に取り付けることができる。また、副桿固定用ネジを緩めて副桿4を押し込むことにより、パイプ91と壁面92の間に取り付けたスライド式掛止具1を、容易に取り外すことができる。
また、係止部6をパイプ91に係止するので、取り付けたスライド式掛止具1が脱落し難くなる。
特に、接地面7aと前記副桿4が鋭角を成すように当て部7が副桿4に取り付けられているので、支持部材2が壁面92側に向かうに従って上向きに傾斜した状態(壁面92に対して鋭角に傾斜した状態)でスライド式掛止具1を取り付けることができる。支持部材2が壁面92側に向かうに従って上向き傾斜状でスライド式掛止具1が取り付けられているので、スライド式掛止具1の掛け部51に衣類などを多く掛けて大きな荷重が加わっても、スライド式掛止具1が下方に落ち難くなる。
また、軸部53に設けられた掛け部51は、支持部材2に対してスライド可能であるため、軸部固定部54を緩めて軸部53を引き出すことにより、図9に示すように、掛け部51を前方に引き出すことができる。衣類吊り下げスペースから引き出した掛け部51に衣類(ネクタイなど)などを掛けた後、掛け部51を後方に押し込んで、衣類吊り下げスペースに収納することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を説明するが、その説明に於いては、主として上述の第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、同様の構成などについては、用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
第2実施形態のスライド式掛止具1は、掛け部材5が側面視で角度調整可能に支持部材2に取り付けられていること及び当て部7が棒状であることにおいて第1実施形態と相違する。
図10乃至図14を参照して、本実施形態のスライド式掛止具1も、支持部材2と、支持部材2にスライド可能に設けられた掛け部51を有する掛け部材5と、を有する。
支持部材2には、衣類吊り下げスペースのパイプ91に係止可能な係止部6と、衣類吊り下げスペースの壁面92に当てる当て部であって前記係止部6とは反対側に設けられた当て部7と、が設けられている。
本実施形態では、当て部7は、上記第1実施形態と同様に板状でもよいが、好ましくは、棒状とされている。
当て部7は、棒状の本体部75と、本体部75の上下端部に嵌合された滑り止め用のゴムキャップ76と、を有する。
棒状の本体部75(棒状の当て部7)は、中実棒状の部材(例えば線材)又は中空棒状の部材(例えば管材)から構成されており、副桿4の後端部(支持部材2の後端部)に設けられている。当て部7は、副桿4の後端部に自転可能に取り付けられていてもよく、或いは、固定的に取り付けられていてもよい。なお、自転可能に取り付けられているとは、副桿4の軸周りに回転できるように、当て部7が副桿4に取り付けられていることをいう。
図示例では、棒状の本体部75は、副桿4の軸芯方向に対して直交するように配置され、副桿4の後端部に固定されている。
上記第1実施形態では、掛け部材5は、支持部材2に対して角度変更できないように固定的に設けられているが、本実施形態では、角度変更可能に設けられている。
具体的には、支持部材2の主桿3の下方部には、接合部81が下向きに突設され、掛け部材5の保持桿52の上方部には、被接合部82が上向きに突設されている。
図15も参照して、接合部81及び被接合部82には、それぞれ挿通孔811,821が穿設されている。この挿通孔811,821は、支持部材2の軸芯方向(及び掛け部材5の軸部53の軸芯方向)に対して直交する方向に向けて穿設されている。
また、接合部81の一方面及び被接合部82の一方面には、それぞれ、前記挿通孔811,821の周囲に一定間隔を開けて山部及び谷部が交互に配置されたギア部812,822が周設されている。この接合部81の一方面及び被接合部82の一方面に形成されたギア部812,822は、いわゆるクラウンギアの如き歯車状である。
接合部81の一方面と被接合部82の一方面を重ね合せ、接合部81の反対面側から挿通孔811,821にボルト83を挿通し且つ被接合部82の反対面側からそのボルト83(締付け具)にナット84を締め付けることにより、接合部81と被接合部82が接合される。前記接合部81と被接合部82の一方面同士を重ね合せて締め付けると、互いのギア部812,822の山部と谷部が噛み合い、接合部81と被接合部82は、ボルト83の軸周りに回動することなく、強く接合される。他方、ボルト83を緩めることにより、接合部81に対して被接合部82をボルト83の軸周り(挿通孔811,821の軸周り)に回動させることができる。
掛け部材5の保持桿52は、接合部81と被接合部82を介して支持部材2の主桿3に取り付けられているので、ボルト83(締付け具)を緩めることにより、掛け部材5の保持桿52は、側面視で支持部材2の主桿3に対して回動させることができる。従って、掛け部材5は、側面視で支持部材2に対して回動させることができ、側面視で、掛け部材5の軸部53の軸芯方向と支持部材2の主桿3の軸芯方向の成す角度を適宜調整することができる。
本実施形態のスライド式掛止具1は、図16に示すように、上記第1実施形態と同様に、衣類吊り下げスペースのパイプ91と壁面92の間に取り付けて使用することができる。
図16を参照して、衣類吊り下げスペースの壁面92(背面)とパイプ91の間にスライド式掛止具1を入れ、パイプ91の後方側からフック状の係止部6をパイプ91に引っ掛けた後、当て部7を壁面92に当てることにより、支持部材2を、パイプ91と壁面92の間において突っ張るように取り付けることができる。
また、図17に示すように、衣類吊り下げスペースの入り隅部94(壁面92と天面93によって画成される入り隅部94)に棒状の当て部7を当てることにより、支持部材2を、パイプ91と入り隅部94の間において突っ張るように取り付けることもできる。特に、当て部7が棒状であるため、入り隅部94の角部に沿わせて当て部7を当てることができ、スライド式掛止具1をパイプ91と入り隅部94の間に安定的に取り付けることができる。
このように入り隅部94とパイプ91の間に、スライド式掛止具1を取り付けることにより、スライド式掛止具1は、使用中に脱落するおそれがない。
本実施形態のスライド式掛止具1は、パイプ91と壁面92の間、或いは、パイプ91と入り隅部94の間に簡単に取り付けることができ、また、その取り外しも容易に行える。
さらに、入り隅部94に当て部7を接触させてスライド式掛止具1を取り付けた場合には、支持部材2が比較的大きく傾斜するが、掛け部材5が側面視で支持部材2に対する角度を調整できるように支持部材2に取り付けられているので、掛け部材5を支持部材2に対して回動させることにより、図17に示すように、掛け部材5の掛け部51を水平状に設置できる(なお、掛け部材5の回動については、図16と図17の掛け部材5の傾斜角度差を参照)。
[他の実施形態]
上記各実施形態では、掛け部51は、1本の棒状からなるが、これに限定されず、様々な形態に変更できる。
例えば、図18に示すように、掛け部材5が、幾つかの掛け桿58と吊り下げ部59を有しているものなどでもよい。なお、図18では、第2実施形態のスライド式掛止具1に、掛け桿58、吊り下げ部59及び掛け部51を有する掛け部材5が設けられた場合を例示的に表している。
また、上記各実施形態では、第2桿42が自在ナット43とスプリングバネ44によって後方側に付勢されるように副桿4が構成されているが、これに限定されず、副桿4が主桿3の後方側に付勢されるように、主桿3の内部に副桿4を付勢するスプリングバネなどの付勢部材を設けてもよい(図示せず)。このように副桿4が主桿3の後方側に付勢される構造としては、従来公知の突っ張り構造(いわゆる突っ張り棒の構造)を採用できる。
また、上記様々な実施形態から選ばれる2つ以上の構成を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記様々な実施形態から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態に置換してもよい。例えば、第2実施形態で示した側面視で角度調整可能な掛け部材5を第1実施形態の掛け部材5に適用してもよい。
1 スライド式掛止具
2 支持部材
3 主桿
4 副桿
5 掛け部材
51 掛け部
6 係止部
7 当て部
7a 当て部の接地面
91 衣類吊り下げスペースのパイプ
92 衣類吊り下げスペースの壁面

Claims (2)

  1. 支持部材と、前記支持部材にスライド可能に設けられた掛け部を有する掛け部材と、を有し、
    前記支持部材には、衣類吊り下げスペースのパイプに係止可能な係止部と、衣類吊り下げスペースの壁面に当接可能な当て部であって前記係止部とは反対側に配置された当て部と、が設けられており、
    前記当て部が、壁面に当てる接地面を有し、側面視で前記接地面と前記支持部材が鋭角を成すように、前記支持部材の端部に取り付けられており、
    前記支持部材の係止部が、前記パイプに係止可能なフック状である、スライド式掛止具。
  2. 前記掛け部材が、側面視で角度調整可能に前記支持部材に取り付けられている、請求項1に記載のスライド式掛止具。
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