JP7347653B2 - 端末、通信方法及び通信プログラム - Google Patents

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Description

実施形態は、端末、通信方法及び通信プログラムに関する。
無線LANのアクセスポイントと端末とは、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を用いてチャネルにアクセスし、無線信号を送信する。CSMA/CAでは、アクセスポイント及び端末は、アクセスパラメータによって規定された時間を待ちつつ、キャリアセンスにより、他の端末等によってチャネルが使用中でないことを確認した上で、無線信号を送信する。
無線LANにおける優先制御方式の1つとして、EDCA(Enhanced Distribution Channel Access)が規定されている。EDCAでは、上位層からのトラヒック(データ)が4つのアクセスカテゴリ(AC)、すなわちVO(Voice)、VI(Video)、BE(Best effort)、及び、BK(Background)の何れかにカテゴライズされる。そして、EDCAでは、カテゴライズされたアクセスカテゴリに基づいて、データは、VO送信キュー、VI送信キュー、BE送信キュー及びBK送信キューの対応する1つに、入力される。そして、EDCAでは、アクセスカテゴリ毎に、すなわち、送信キュー毎に、CSMA/CAが行われる。EDCAでは、CSMA/CAのアクセスパラメータは、VO(VO送信キュー)、VI(VI送信キュー)、BE(BE送信キュー)、BK(BK送信キュー)の順で無線信号の送信が相対的に優先されるように割り当てられている。
IEEE Std 802.11-2016,"10.22.2 HCF contention based channel access (EDCA)", 7 December 2016
近年、例えばインターネットクラウドを介したビデオゲームや産業用ロボットの制御アプリケーションのようなRTA(Real-Time Application)が、増えている。このようなRTAでは、リアルタイム性が求められる上りデータ(端末からアクセスポイントへのデータ)が、生じる。データ送信のリアルタイム性を実現するためには、データ送信の遅延を低く抑える必要がある。
無線LANでは、RTAデータ等のリアルタイム性が求められるデータを、送信の優先度が相対的に高いVO送信キューに入力することにより、データの遅延を低く抑えることは可能である。ただし、VO送信キューにその他のVOデータがある場合は、リアルタイム性が求められるデータも、他のVOデータと同様に扱われる。このため、リアルタイム性が求められるデータについて、遅延が低く抑えられない可能性がある。また、VO送信キューは、VOデータ(音声データ)の収容を想定したものであり、一般に大きいキューサイズを有さない。このため、リアルタイム性が求められるサイズが大きいデータをVO送信キューに割り当てた場合、VO送信キューのキューサイズを超過し、データが破棄される可能性がある。
一態様の端末は、送信制御部を備える。送信制御部は、遅延に関する遅延条件が所定の遅延条件より厳しい低遅延データがそれぞれに入力される複数のLL送信キューを、入力される低遅延データに要求される遅延条件が複数のLL送信キューで互いに対して異なる状態に、設定する。送信制御部は、低遅延データに該当しない非低遅延データが入力される複数の非LL送信キューを、入力される非低遅延データのアクセスカテゴリが複数の非LL送信キューで互いに対して異なる状態に、設定する。送信制御部は、データをカテゴライズすることにより、データが低遅延データに該当するか否を判別し、低遅延データに該当するデータについて、データに要求される遅延条件に基づいてさらにカテゴライズすることにより、複数のLL送信キューの中のカテゴライズ結果に対応する1つにデータを入力する。送信制御部は、非低遅延データに該当するデータについて、データのアクセスカテゴリに基づいてさらにカテゴライズすることにより、複数の非LL送信キューの中のカテゴライズ結果に対応する1つにデータを入力する。
実施形態によれば、リアルタイム性が求められるデータの遅延が適切に低く抑えられる無線通信環境を提供することができる。
図1は、実施形態に係る通信システムの一例の構成を示す図である。 図2は、アクセスポイントの一例のハードウェア構成を示す図である。 図3は、端末の一例のハードウェア構成を示す図である。 図4は、アクセスポイントと端末との通信の際のMAC(Media Access Control)層の処理を示す図である。 図5は、アクセスポイントの機能ブロック図である。 図6は、端末の機能ブロック図である。 図7は、端末の送信制御部の機能ブロック図である。 図8は、端末での送信処理の一例を示すフローチャートである。
以下、実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る通信システムの一例の構成を示す図である。通信システム1は、アクセスポイント(AP)10と、端末20と、を備える。アクセスポイント10は、予め定められたサービスエリア内の端末と無線LAN通信する。図1では示されていないが、端末20の間での通信が行われてもよい。
図2は、アクセスポイント10の一例のハードウェア構成を示す図である。アクセスポイント10は、端末20に対する基地局である。アクセスポイント10は、固定されているものに限らず、移動体に搭載されているものであってもよい。
アクセスポイント10は、プロセッサ11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、無線モジュール14と、ルータモジュール15と、を備える。
プロセッサ11は、アクセスポイント10の全体の制御をする処理装置である。プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ11は、CPUに限るものではない。また、CPUに代えてASIC(Application Specific IC)等が用いられてもよい。また、プロセッサ11は、1つでなく、2つ以上であってもよい。
ROM12は、読み出し専用の記憶装置である。ROM12は、アクセスポイント10の動作に必要なファームウェア、各種のプログラムを記憶する。
RAM13は、任意に書き込みできる記憶装置である。RAM13は、プロセッサ11のための作業エリアとして使用され、ROM12に格納されているファームウェア等を一時的に記憶する。
無線モジュール14は、無線LAN通信のために必要な処理を行うように構成されたモジュールである。無線モジュール14は、例えばプロセッサ11から転送されたデータからMACフレームを構成し、構成したMACフレームを無線信号に変換して端末20に送信する。また、無線モジュール14は、端末20から無線信号を受信し、受信した無線信号からデータを取り出して例えばプロセッサ11に転送する。
ルータモジュール15は、アクセスポイント10が例えば図示しないサーバとネットワークを介して通信するために設けられている。なお、アクセスポイント10は、必ずしもルータモジュール15を備えなくてもよい。アクセスポイント10は、無線通信又は有線通信によってアクセスポイント10の外部に設けられたルータにアクセスし、このルータ経由でネットワークに接続するように構成されていてもよい。
図3は、端末20の一例のハードウェア構成を示す図である。端末20は、スマートフォン等の端末装置(ステーション)である。端末20は、携帯端末であってもよいし、移動体に搭載される端末であってもよいし、固定された端末であってもよい。
端末20は、プロセッサ21と、ROM22と、RAM23と、無線モジュール24と、ディスプレイ25と、ストレージ26と、を備える。
プロセッサ21は、端末20の全体の制御をする処理装置である。プロセッサ21は、例えばCPUである。プロセッサ21は、CPUに限るものではない。また、CPUに代えてASIC等が用いられてもよい。また、プロセッサ21は、1つでなく、2つ以上であってもよい。
ROM22は、読み出し専用の記憶装置である。ROM22は、端末20の動作に必要なファームウェア、各種のプログラムを記憶する。
RAM23は、任意に書き込みできる記憶装置である。RAM23は、プロセッサ21のための作業エリアとして使用され、ROM22に格納されているファームウェア等を一時的に記憶する。
無線モジュール24は、無線LAN通信のために必要な処理を行うように構成されたモジュールである。無線モジュール24は、例えばプロセッサ21から転送されたデータから無線通信のためのMACフレームを構成し、構成したMACフレームを無線信号に変換してアクセスポイント10に送信する。また、無線モジュール24は、アクセスポイント10から無線信号を受信し、受信した無線信号からデータを取り出して例えばプロセッサ21に転送する。
ディスプレイ25は、各種の画面を表示する表示装置である。ディスプレイ25は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であってよい。また、ディスプレイ25は、タッチパネルを備えていてもよい。
ストレージ26は、ハードディスク等の記憶装置である。ストレージ26は、例えばプロセッサ21によって実行される各種のアプリケーションを記憶する。
図4は、アクセスポイント10と端末20との通信の際のMAC(Media Access Control)層の処理を示す図である。図4では、送信側の処理と受信側の処理との両方が示されている。アクセスポイント10と端末20のうちの一方の無線モジュールが送信側の処理をするとき、他方の無線モジュールが受信側の処理をする。以下の例では、送信側と受信側の無線モジュールを区別せずに記載する。
まず、送信側の処理について説明する。ステップS10において、無線モジュールは、A-MSDUアグリゲーションを行う。具体的には、無線モジュールは、アプリケーション層等の上位層から入力される複数のデータを結合してA-MSDU(Aggregate-MAC service data unit)を生成する。
ステップS11において、無線モジュールは、A-MSDUにシーケンスナンバー(SN)を割り当てる。シーケンスナンバーは、A-MSDUを特定するための一意の番号である。
ステップS12において、無線モジュールは、A-MSDUを複数のMPDU(MAC protocol data unit)にフラグメント(分割)する。
ステップS13において、無線モジュールは、それぞれのMPDUを暗号化し、暗号化MPDUを生成する。
ステップS14において、無線モジュールは、それぞれの暗号化MPDUにMACヘッダと誤り検出符号(FCS)とを付加する。誤り検出符号は、例えばCRC(Cyclic Redundancy Check)符号である。
ステップS15において、無線モジュールは、A-MPDUアグリゲーションを行う。具体的には、無線モジュールは、複数のMPDUを結合し、MACフレームとしてのA-MPDU(Aggregate-MAC protocol data unit)を生成する。
ステップS15の後、無線モジュールは、MACフレームに対して物理層の処理を行う。つまり、無線モジュールは、MACフレームに対して変調処理等を行って無線信号を生成し、無線信号をアクセスポイント10に送信する。
次に、受信側の処理について説明する。無線信号が受信されると、無線モジュールは、物理層の処理を行って無線信号からMACフレームを復元する。その後、無線モジュールは、図4に示すMAC層の処理を行う。
ステップS20において、無線モジュールは、A-MPDUデアグリゲーションを行う。具体的には、無線モジュールは、A-MPDUをMPDUの単位に分割する。
ステップS21において、無線モジュールは、誤り検出をする。例えば、無線モジュールは、CRCにより、無線信号の受信が成功したか否かを判定する。無線信号の受信が失敗したときには、無線モジュールは、再送要求をしてよい。このとき、無線モジュールは、MPDUの単位で再送を要求してよい。一方、無線信号の受信が成功したときには、無線モジュールは、次の処理を行う。
ステップS22において、無線モジュールは、アドレス検出を行う。このとき、無線モジュールは、それぞれのMPDUのMACヘッダに記録されているアドレスにより、送られてきたMPDUが自分宛であるか否かを判定する。自分宛でないときには、無線モジュールは、次の処理を行わない。自分宛であるときには、無線モジュールは、次の処理を行う。
ステップS23において、無線モジュールは、暗号化されているMPDUを復号する。
ステップS24において、無線モジュールは、MPDUに対してデフラグメントを行う。つまり、無線モジュールは、複数のMPDUからA-MSDUを復元する。
ステップS25において、無線モジュールは、A-MSDUデアグリゲーションを行う。具体的には、無線モジュールは、A-MSDUをMSDU単位のデータに復元する。
ステップS25の後、無線モジュールは、データをMAC層の上位層に出力する。上位層は、例えばアプリケーション層である。
図5は、アクセスポイント10の機能ブロック図である。アクセスポイント10は、データ処理部101と、無線信号処理部102と、を備える。データ処理部101及び無線信号処理部102の処理は、例えば、プロセッサ11及び無線モジュール14によって実現される。
データ処理部101は、例えば処理ネットワーク上のサーバから転送されたデータからMACフレームを構成する。また、データ処理部101は、無線信号処理部102から転送されてきたMACフレームからデータを復元する。
無線信号処理部102は、無線信号の送信又は受信のための処理を行う。例えば、無線信号処理部102は、データ処理部101で構成されたMACフレームを無線信号に変換し、無線信号を端末20に送信する。また、無線信号処理部102は、端末20から無線信号を受信し、受信した無線信号からMACフレームを抽出してデータ処理部101に転送する。
図6は、端末20の機能ブロック図である。端末20は、データ処理部201と、無線信号処理部202、送信制御部203と、を備える。データ処理部201、無線信号処理部202及び送信制御部203の処理は、例えばプロセッサ21及び無線モジュール24によって実現される。
データ処理部201は、例えばLLC(Logical Link Control)層の処理及びLLCより上位層の処理を実行し得るとともに、MAC層の処理の一部を実行し得る。LLC層は、上位層とMAC層とのインタフェースとして機能する。また、LLC層は、例えば上位のアプリケーションから入力されたデータに、DSAP(Destination Service Access Point)ヘッダ及びSSAP(Source Service Access Point)ヘッダ等を付加し、LLCパケットを構成する。また、データ処理部201は、MAC層の処理の一部として、LLCパケットにMACヘッダを付加し、MACフレームを構成する。MACヘッダには、あて先アドレス、送信元アドレス、シーケンス番号、トラフィック種別(TID)及び誤り検出符号等が含まれる。また、データ処理部201は、無線信号処理部202から転送されてきたMACフレームからデータを復元する。このデータは、例えば上位のアプリケーションによって使用される。
ここで、アプリケーションは、特定のアプリケーションに限定されない。例えば、アプリケーションは、ビデオゲーム、産業用ロボットの制御アプリケーションといったRTAであってもよい。
無線信号処理部202は、物理層の処理を実行し得る。無線信号処理部202は、無線信号の送信又は受信のための処理を行う。例えば、無線信号処理部202は、データ処理部201で構成されたMACフレームを無線信号に変換し、無線信号を例えばアクセスポイント10に送信する。この際、無線信号処理部202は、無線信号への変換前において、MACフレームにプリアンブル及びPHYヘッダ等を付加する。また、無線信号処理部202は、アクセスポイント10から無線信号を受信し、受信した無線信号からMACフレームを抽出してデータ処理部201に転送する。
送信制御部203は、MAC層の処理の一部を実行し得る。図7は、送信制御部203の機能ブロック図である。図7に示すように、送信制御部203は、データカテゴライズ部211と、CSMA/CA実行部212_LL,212_VO,212_VI,212_BE,212_BKと、を備える。また、送信制御部203は、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3,213_VO,213_VI,213_BE,213_BKを、設定する。送信制御部203は、アクセスポイント10へ無線信号を送信するタイミング等を、制御する。送信制御部203は、例えばEDCAでアクセスポイント10への無線信号(データ)の送信を制御する。
データカテゴライズ部211には、データ処理部201からMACヘッダが付されたデータ、すなわち、MACフレームが転送される。データカテゴライズ部211は、データ処理部201からのデータ(MACフレーム)をカテゴライズ(分類)する。データカテゴライズ部211は、データをカテゴライズすることにより、遅延に関する遅延条件が所定の遅延条件より厳しい低遅延データにデータ(MACフレーム)が該当するか否かを判別する。ある一例では、要求遅延時間が100msec以下であることが、所定の遅延条件となる。そして、要求遅延時間が100msec以下のデータは、低遅延データに該当すると判定され、LL(Low Latency)にカテゴライズされる。遅延条件の判断に用いられる遅延の評価値としては、最大遅延、平均遅延、パーセンタイル、遅延の分散値、遅延の標準偏差及びジッタ等が挙げられる。
また、データカテゴライズ部211は、低遅延データに該当しない非低遅延データについて、アクセスカテゴリがVO(Voice)、VI(Video)、BE(Best effort)及びBK(Background)のいずれに該当するかを、判定する。このため、非低遅延データに該当するデータ(MACフレーム)については、VO、VI、BE及びBKのいずれか1つに、カテゴライズされる。
なお、低遅延データは、前述のように、遅延に関する遅延条件が所定の遅延条件より厳しい。すなわち、低遅延データでは、要求遅延時間が定まっている。そして、低遅延データは、VO、VI、BE及びBKの中で最も送信が優先されるVOのデータに比べて、遅延条件が厳しい。ある一例では、低遅延データは、VOにカテゴライズされたデータに比べて、要求遅延時間が短い。
また、データカテゴライズ部211は、LLにカテゴライズされた低遅延データを、要求される遅延条件に基づいて、さらに複数の種類にカテゴライズ(分類)する。図7の一例では、低遅延データは、3つの種類LL1,LL2,LL3のいずれかにカテゴライズされる。LL1にカテゴライズされた低遅延データでは、要求される遅延条件が、LL2にカテゴライズされた低遅延データより厳しい。そして、LL2にカテゴライズされた低遅延データでは、要求される遅延条件が、LL3にカテゴライズされたデータより厳しい。このため、LL1,LL2,LL3では、要求される遅延条件が、互いに対して異なる。ある一例では、要求遅延時間が100msec以下のデータは、低遅延データに該当すると判定される。そして、要求遅延時間が1msec以下の低遅延データは、LL1にカテゴライズされ、要求遅延時間が1msecより大きく10msec以下の低遅延データは、LL2にカテゴライズされ、要求遅延時間が10msecより大きく100msec以下の低遅延データは、LL3にカテゴライズされる。
データカテゴライズ部211は、前述のようなデータ(MACフレーム)のカテゴライズ、すなわち、データのマッピングを、データのTIDに基づいて行う。なお、TIDは、端末20が扱うアプリケーション(セッション)単位で付与される。また、データカテゴライズ部211は、MACヘッダ等のヘッダの情報に基づいて、データのカテゴライズを行ってもよい。また、データカテゴライズ部211は、データをカテゴライズする前に、アクセスポイント10との間で端末20から送信するデータについてのネゴシエーションを行い、ネゴシエーション結果に基づいて、データをカテゴライズしてもよい。
ネゴシエーションでは、端末20の送信制御部203は、ネゴシエーションフレームを生成する。ネゴシエーションフレームには、低遅延データの要求遅延時間等の低遅延データに要求される遅延条件に関する情報が、含まれる。そして、無線信号処理部202が、ネゴシエーションフレームを無線信号に変換して、アクセスポイント10に送信する。ネゴシエーションフレームの送信においても、例えばCSMA/CAにより端末20が送信権を得た場合に、無線信号処理部202が、ネゴシエーションフレームを無線信号にして送信する。そして、ネゴシエーションフレームの無線信号が送信されると、送信制御部203は、アクセスポイント10から許可通知を受信したかどうかを判定する。端末20が許可通知を受信した場合、ネゴシエーションが完了する。一方、端末20が許可通知を受信しない場合、つまり、一定期間許可通知がなくタイムアウトした場合、又は、拒否通知を受信した場合、送信制御部203及び無線信号処理部202は、ネゴシエーションフレームの無線信号のアクセスポイント10への送信を、繰り返す。
また、ネゴシエーションにおいて、アクセスポイント10の無線信号処理部102が、端末20からネゴシエーションフレームを受信する。無線信号処理部102は、ネゴシエーションフレームから、低遅延データに要求される遅延条件に関する情報(例えば、要求遅延時間)を抽出する。そして、データ処理部101が、現在の通信状況等に基づいて、抽出された低遅延データに要求される遅延条件を満たすか否かを判定する。要求される遅延条件を満たさない場合は、アクセスポイント10のデータ処理部101及び無線信号処理部102は、要求される遅延条件を満たした通信ができないことを示す拒否通知を、端末20に対して送信する。一方、要求される遅延条件を満たす場合は、アクセスポイント10のデータ処理部101及び無線信号処理部102は、要求される遅延条件を満たした通信を確保できることを示す許可通知を、端末20に対して送信する。なお、アクセスポイント10は、許可通知に対するACKを送信するよう要求してもよい。これにより、ネゴシエーションが完了する。
データカテゴライズ部211は、データのカテゴライズ結果に基づいて、データ(MACフレーム)を送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3,213_VO,213_VI,213_BE,213_BKのいずれか1つに入力する。VOにカテゴライズされたMACフレームは、送信キュー213_VOに入力され、VIにカテゴライズされたMACフレームは、送信キュー213_VIに入力される。そして、BEにカテゴライズされたMACフレームは、送信キュー213_BEに入力され、BKにカテゴライズされたMACフレームは、送信キュー213_BKに入力される。このため、非低遅延データは、非LL送信キューである送信キュー213_VO,213_VI,213_BE,213_BKの対応する1つに入力される。
また、LL1にカテゴライズ(マッピング)されたMACフレームは、送信キュー213_LL1に入力され、LL2にカテゴライズされたMACフレームは、送信キュー213_LL2に入力され、LL3にカテゴライズされたMACフレームは、送信キュー213_LL3に入力され、このため、低遅延データは、LL送信キューである送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3の対応する1つに入力される。また、低遅延データが前述のように複数のLL送信キューの対応する1つに入力されるため、入力される低遅延データに要求される遅延条件は、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3で互いに対して異なる。すなわち、要求される遅延条件が厳しい順に、送信キュー213_LL1,213_LL2,213LL_3となる。
CSMA/CA実行部212_VOは、送信キュー213_VOに保持されるデータ(MACフレーム)についてCSMA/CAを行い、CSMA/CA実行部212_VIは、送信キュー213_VIに保持されるデータについてCSMA/CAを行う。また、CSMA/CA実行部212_BEは、送信キュー213_BEに保持されるデータについてCSMA/CAを行い、CSMA/CA実行部212_BKは、送信キュー213_BKに保持されるデータについてCSMA/CAを行う。したがって、非LL送信キューである送信キュー213_VO,213_VI,213_BE,213_BK毎に、非低遅延データについてCSMA/CAが行われる。
CSMA/CA実行部212_VO,212_VI,212_BE,212_BKのそれぞれは、CSMA/CAにおいて、他の端末等による無線信号の送信がないことをキャリアセンスによって確認しつつ、設定されたアクセスパラメータによって規定された時間だけ送信を待つ。そして、CSMA/CA実行部212_VO,212_VI,212_BE,212_BKのそれぞれは、非LL送信キューの対応する1つからMACフレームを取り出し、取り出したMACフレームを無線信号処理部202に出力する。そして、CSMA/CAによって送信権を獲得したチャネルを用いて、無線信号処理部202から前述のようにして、無線信号が送信される。
ここで、アクセスパラメータは、VO,VI,BE,BKの順で無線信号の送信が相対的に優先される状態に、割り当てられていてよい。アクセスパラメータは、CWmin、CWmax、AIFS、TXOPLimitを含んでいてよい。CWminは、送信待ちの時間であるCW(Contention Window)の最小値であり、CWmaxは、CWの最大値である。CWmin及びCWmaxが短いほど、送信キューは、送信権を得やすくなる。AIFS(Arbitration Inter Frame Space)は、無線信号の送信間隔である。AIFSが小さいほど、送信キューの優先度が高くなる。TXOPLimitは、チャネルの占有時間であるTXOP(Transmission Opportunity)の上限値である。TXOPLimitの値が大きいほど、一度の送信権で多くのデータ(無線信号)を送信することができる。
CSMA/CA実行部212_LLは、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3に保持されるデータ(MACフレーム)、すなわち、複数のLL送信キューに保持される低遅延データについてCSMA/CAを行う。CSMA/CA実行部212_LLは、CSMA/CA実行部212_VO,212_VI,212_BE,212_BK等と同様にして、CSMA/CAを行う。LL送信キューのCSMA/CAでのアクセスパラメータは、非低遅延データの送信より低遅延データの送信が相対的に優先される状態に、割り当てられる。すなわち、VO,VI,BE,BKのいずれよりもLLの無線信号の送信が相対的に優先される状態に、アクセスパラメータが割り当てられる。
CSMA/CA実行部212_LLは、CSMA/CAによってあるチャネルでの送信権を獲得すると、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3の対応する1つからMACフレーム(低遅延データ)を取り出し、取り出したMACフレームを無線信号処理部202に出力する。ある一例では、CSMA/CA実行部212_LLは、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3のそれぞれに格納される低遅延データについて、ラウンドロビン方式で低遅延データが取り出されるLL送信キューを決定し、低遅延データを送信するタイミングを決定する。この場合、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3のそれぞれからラウンドロビン方式で順番に、MACフレームが取り出される。ラウンドロビン方式で低遅延データが取り出される場合、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3からのデータの要求遅延時間に対して、重み付けされてもよい。例えば、要求遅延時間が厳しい順から送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3となる状態に、重み付けがされる。また、CSMA/CAによってチャネルでの送信権を獲得するたびに、必ず要求遅延時間が厳しい送信キューからラウンドロビンをスタートするように制御してもよい。
また、別のある一例では、CSMA/CA実行部212_LLは、LL送信キューに入力された低遅延データのいずれもが要求される遅延条件を満たすように、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3のそれぞれに格納される低遅延データについて送信のタイミングを決定する。この場合、例えば、CSMA/CA実行部212_LLは、低遅延データのそれぞれについて、要求遅延時間α1、及び、LL送信キューの対応する1つへの入力時刻α2を取得する。そして、CSMA/CA実行部212_LLは、現時刻α3を用いて、(α1-(α3-α2))を演算することにより、残時間εを算出する。CSMA/CA実行部212_LLは、残時間εに基づいて、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3のそれぞれに格納される低遅延データについて、優先度を設定する。そして、設定された優先度が高い順に、低遅延データが取り出される。例えば、残時間εが短いほど、優先度が高く設定される。
また、送信制御部203は、データ衝突管理部215を備えてもよい。本実施形態では、前述のようにCSMA/CA実行部212_LL,212_VO,212_VI,212_BE,212_BKのそれぞれが、CSMA/CAを行う。このため、CSMA/CA実行部212_LL,212_VO,212_VI,212_BE,212_BKのいずれか2つ以上が、CSMA/CAにおいて同一のチャネルで送信権を獲得する可能性がある。データ衝突管理部215は、複数のCSMA/CA実行部が同一のチャネルで送信権を獲得した場合に、データを送信するタイミングを調整し、データの衝突を防止する。
例えば、LL送信キューのCSMA/CAによって送信権を獲得したチャネルが、非LL送信キューのいずれかのCSMA/CAによって送信権を獲得したチャネルと同一になることがある。この場合、データ衝突管理部215は、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3から優先してMACフレームを取り出させる。このため、LL送信キューに格納される低遅延データが優先して無線信号処理部212へ出力され、送信権を獲得したチャネルにおいて低遅延データが無線信号として優先して送信される。一方、データ衝突管理部215は、非LL送信キューからのMACフレームの取り出しを待機させる。このため、非LL送信キューに格納される非低遅延データは無線信号処理部202へ出力されず、送信権を獲得したチャネルでの非低遅延データの送信は、待機される。この場合、非低遅延データは、例えば、低遅延データの送信が完了後に、送信される。データ衝突管理部215が前述のような処理を行うことにより、送信されるデータ同士の衝突が防止される。
また、低遅延データがいずれかのLL送信キューにあり、かつ、非低遅延データのCSMA/CAが低遅延データのCSMA/CAよりも先に送信権を獲得した場合、データ衝突管理部215は、低遅延データを非低遅延データよりも先に送信してもよい。すなわち、非低遅延データのCSMA/CAと低遅延データのCSMA/CAとの間で、送信権の譲渡があってもよい。この場合、例えば、低遅延データ及び非低遅延データの順で連続して送信されるように、TXOP期間が設定されてもよい。
次に、通信システム1の動作を説明する。以下の説明では、端末20は無線信号を送信し、アクセスポイント10は無線信号を受信するものとする。図8は、端末20での送信処理の一例を示すフローチャートである。図8では、アプリケーション層等の上位層から送信すべきデータがデータ処理部201に入力された場合において、データ処理部201、無線信号処理部202及び送信制御部203等がそのデータに対して行う処理を示す。
ステップS31において、データ処理部201は、入力されたデータに対して図4で示したMAC層の処理を行ってMACフレームを生成する。データ処理部201は、MACフレームを送信制御部203に出力する。
ステップS32において、送信制御部203のデータカテゴライズ部211は、MACフレーム(データ)をカテゴライズする。そして、ステップS33において、データカテゴライズ部211は、カテゴライズの結果に基づいて、MACフレームが低遅延データに該当するか否かを判定する。また、MACフレームのカテゴライズでは、MACフレームがVO,VI,BE,BK,LL1,LL2及びLL3のいずれに該当するかが、判断される。MACフレームが低遅延データに該当する場合は、処理はステップS34に進む。一方、MACフレームが低遅延データでない場合、すなわち、非低遅延データに該当する場合は、処理はS39に進む。
ステップS34において、データカテゴライズ部211は、LL送信キューである送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3の対応する1つに、MACフレームを入力する。この際、MACフレーム(データ)に要求される遅延条件を含むMACフレームのカテゴライズの結果に基づいて、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3から対応する1つが選択される。
そして、ステップS35において、CSMA/CA実行部212_LLは、CSMA/CAを実行する。この際、CSMA/CA実行部212_LLは、キャリアセンスを行ってチャネルの状態を判断しつつ、アクセスパラメータによって規定される時間に応じて送信を待機する。そして、ステップS36において、CSMA/CA実行部212_LLは、送信を待っている間に他の端末等による無線信号の送信がないことに基づいて、そのチャネルの送信権を獲得したと判断する。したがって、あるチャネルの送信権を獲得するまで、CSMA/CAが実行される。
ステップS36においてチャネルの送信権が獲得されると、ステップS37において、CSMA/CA実行部212_LLは、LL送信キューからMACフレームを取り出し、無線信号処理部202へ出力する。この際、送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3のそれぞれからMACフレーム(データ)を取り出す順番等は、前述した実施形態等のいずれかと同様にして、決定される。そして、ステップS38において、無線信号処理部202は、MACフレームを無線信号に変換し、無線信号を送信する。
また、ステップS39において、データカテゴライズ部211は、非LL送信キューである送信キュー213_VO,213_VI,213_BE,213_BKの対応する1つに、MACフレームを入力する。この際、MACフレーム(データ)のカテゴライズの結果に基づいて、送信キュー213_VO,213_VI,213_BE,213_BKから対応する1つが選択される。
そして、ステップS40において、CSMA/CA実行部212_VO,212_VI,212_BE,212_BKの対応する1つは、CSMA/CAを実行する。この際、アクセスパラメータが異なることを除き、ステップS35と同様にして、CSMA/CAが実行される。そして、ステップS41において、CSMA/CA実行部212_VO,212_VI,212_BE,212_BKの対応する1つは、ステップS36と同様にして、あるチャネルの送信権を獲得したと判断する。したがって、あるチャネルの送信権を獲得するまで、CSMA/CAが実行される。
そして、ステップS41においてチャネルの送信権が獲得されると、ステップS42において、データ衝突管理部215は、非LL送信キューの対応する1つのCSMA/CAにおいて送信権を獲得したチャネルが、LL送信キューのCSMA/CAによっても送信権が獲得されているか否かを判断する。すなわち、非LL送信キューの対応する1つの非低遅延データを送信する予定のチャネルが、LL送信キューの他の低遅延データを送信する予定のチャネルと重複するか否かが、判断される。非低遅延データのチャネルが低遅延データのチャネルと重複しない場合は、処理はステップS43に進む。一方、非低遅延データのチャネルが低遅延データのチャネルと重複する場合は、処理はステップS42で待機する。すなわち、データ衝突管理部215は、低遅延データの送信が完了するまで、送信権を獲得したチャネルでの非低遅延データの送信を、待機させる。
そして、ステップS43において、CSMA/CA実行部212_VO,212_VI,212_BE,212_BKの対応する1つ及びデータ衝突管理部215は、非LL送信キューの対応する1つからMACフレームを取り出し、無線信号処理部202へ出力する。そして、ステップS44において、無線信号処理部202は、MACフレームを無線信号に変換し、無線信号を送信する。
以上説明したように実施形態によれば、遅延に関する遅延条件が所定の遅延条件より厳しい低遅延データがそれぞれに入力される複数のLL送信キューが、端末に設定される。そして、複数のLL送信キューでは、入力される低遅延データに要求される遅延条件が、互いに対して異なる。本実施形態では、非LL送信キューの1つであるVO送信キューとは別に、LL送信キューが設けられる。このため、RTAデータ等のリアルタイム性が求められるデータ、すなわち、遅延に関する遅延条件が所定の遅延条件より厳しいデータは、複数のLL送信キューのいずれかに格納される。したがって、VO送信キューにその他のVOデータがある場合等でも、リアルタイム性が求められるデータ(低遅延データ)の遅延が低く抑えられる。すなわち、本実施形態では、リアルタイム性が求められるデータの遅延が適切に低く抑えられる無線通信環境を提供することができる。
また、本実施形態では、低遅延データにおいても、要求される遅延条件に基づいて、複数の種類にカテゴライズされる。そして、低遅延データは、複数のLL送信キューの中で、カテゴライズされた種類(LL1,LL2,LL3等)に対応する1つに入力される。要求される遅延条件に対応して入力されるLL送信キューが分類されることにより、要求される遅延条件を満たす適切なタイミングで低遅延データが送信される送信制御を、実現し易くなる。
また、本実施形態では、LL送信キューのCSMA/CAでのアクセスパラメータは、非低遅延データの送信より低遅延データの送信が相対的に優先される状態に、割り当てられる。低遅延データの送信が相対的に優先されることにより、リアルタイム性が求められるデータの遅延が、さらに適切に低く抑えられる。
なお、前述の実施形態等では、複数のLL送信キューのデータについて1つのCSMA/CA実行部212_LLがCSMA/CAを実行するが、これに限るものではない。ある変形例では、LL送信キューである送信キュー213_LL1,213_LL2,213_LL3毎に、低遅延データについてCSMA/CAが行われる。この場合、LL送信キュー毎にCSMA/CA実行部が設けられる。また、アクセスパラメータは、LL1,LL2,LL3の順で無線信号の送信が相対的に優先される状態に、割り当てられていてよい。ただし、本変形例でも、LL送信キューのそれぞれのCSMA/CAでのアクセスパラメータは、非低遅延データの送信より低遅延データの送信が相対的に優先される状態に、割り当てられる。
また、送信制御部203が設定するLL送信キューの数は、3つに限るものでなく、複数であればよい。すなわち、送信制御部203は、2つのLL送信キューを設定してもよく、4つ以上のLL送信キューを設定してもよい。
また、上述した実施形態による各処理は、コンピュータであるプロセッサに実行させることができるプログラムとして記憶させておくこともできる。この他、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に格納して配布することができる。そして、プロセッサは、この外部記憶装置の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行することができる。
1…通信システム
10…アクセスポイント
11…プロセッサ
12…ROM
13…RAM
14…無線モジュール
15…ルータモジュール
20…端末
21…プロセッサ
22…ROM
23…RAM
24…無線モジュール
25…ディスプレイ
26…ストレージ
101…データ処理部
102…無線信号処理部
201…データ処理部
202…無線信号処理部
203…送信制御部
211…データカテゴライズ部
212_LL,212_VO,212_VI,212_BE,212_BK…CSMA/CA実行部
213_LL1,213_LL2,213_LL3,213_VO,213_VI,213_BE,213_BK…送信キュー
215…データ衝突管理部

Claims (8)

  1. 遅延に関する遅延条件が所定の遅延条件より厳しい低遅延データがそれぞれに入力される複数のLL送信キューを、入力される前記低遅延データに要求される遅延条件が前記複数のLL送信キューで互いに対して異なる状態に、設定し、
    前記低遅延データに該当しない非低遅延データが入力される複数の非LL送信キューを、入力される前記非低遅延データのアクセスカテゴリが前記複数の非LL送信キューで互いに対して異なる状態に、設定し、
    データをカテゴライズすることにより、前記データが前記低遅延データに該当するか否を判別し、
    前記低遅延データに該当するデータについて、前記データに要求される遅延条件に基づいてさらにカテゴライズすることにより、前記複数のLL送信キューの中のカテゴライズ結果に対応する1つに前記データを入力し、
    前記非低遅延データに該当するデータについて、前記データのアクセスカテゴリに基づいてさらにカテゴライズすることにより、前記複数の非LL送信キューの中のカテゴライズ結果に対応する1つに前記データを入力する、
    送信制御部を具備する、端末。
  2. 前記送信制御部は、前記データのトラフィック種別、ヘッダの情報、及び、アクセスポイントとのネゴシエーション結果のいずれかに基づいて、前記データをカテゴライズする、請求項1の端末。
  3. 前記送信制御部は、前記複数のLL送信キューの前記低遅延データについてCSMA/CAを行うとともに、前記複数の非LL送信キューについて1つの非LLキュー毎に前記非低遅延データについてCSMA/CAを行い、
    前記送信制御部は、前記非低遅延データの送信より前記低遅延データの送信が相対的に優先される状態に、前記複数のLL送信キューのCSMA/CAでのアクセスパラメータ、及び、前記複数の非LL送信キューのそれぞれのCSMA/CAでのアクセスパラメータを割り当てる、
    請求項1の端末。
  4. 前記送信制御部は、前記複数の非LL送信キューのいずれかのCSMA/CA及び前記複数のLL送信キューのCSMA/CAにおいて互いに対して同一のチャネルで送信権を獲得した場合に、前記送信権を獲得した前記チャネルにおいて前記低遅延データを優先して送信させ、前記チャネルでの前記非低遅延データの送信を待機させる、請求項3の端末。
  5. 前記送信制御部は、前記複数のLL送信キューの前記低遅延データについてCSMA/CAを行い、
    前記送信制御部は、前記複数のLL送信キューのそれぞれに入力された前記低遅延データについて、ラウンドロビン方式で前記低遅延データが取り出されるLL送信キューを決定し、前記低遅延データを送信するタイミングを決定する、
    請求項1の端末。
  6. 前記送信制御部は、前記複数のLL送信キューの前記低遅延データについてCSMA/CAを行い、
    前記送信制御部は、前記複数のLL送信キューのそれぞれに入力された前記低遅延データについて、前記低遅延データのいずれもが要求される遅延条件を満たすように、送信するタイミングを決定する、
    請求項1の端末。
  7. 端末において、遅延に関する遅延条件が所定の遅延条件より厳しい低遅延データがそれぞれに入力される複数のLL送信キューを、入力される前記低遅延データに要求される遅延条件が前記複数のLL送信キューで互いに対して異なる状態に、設定することと
    前記端末において、前記低遅延データに該当しない非低遅延データが入力される複数の非LL送信キューを、入力される前記非低遅延データのアクセスカテゴリが前記複数の非LL送信キューで互いに対して異なる状態に、設定することと、
    データをカテゴライズすることにより、前記データが前記低遅延データに該当するか否を判別することと、
    前記低遅延データに該当するデータについて、前記データに要求される遅延条件に基づいてさらにカテゴライズすることにより、前記複数のLL送信キューの中のカテゴライズ結果に対応する1つに前記データを入力することと、
    前記非低遅延データに該当するデータについて、前記データのアクセスカテゴリに基づいてさらにカテゴライズすることにより、前記複数の非LL送信キューの中のカテゴライズ結果に対応する1つに前記データを入力することと、
    を具備する、通信方法。
  8. 端末においてコンピュータに、
    遅延に関する遅延条件が所定の遅延条件より厳しい低遅延データがそれぞれに入力される複数のLL送信キュー、入力される前記低遅延データに要求される遅延条件が前記複数のLL送信キューで互いに対して異なる状態に、設定させ、
    前記低遅延データに該当しない非低遅延データが入力される複数の非LL送信キューを、入力される前記非低遅延データのアクセスカテゴリが前記複数の非LL送信キューで互いに対して異なる状態に、設定させ、
    データをカテゴライズすることにより、前記データが前記低遅延データに該当するか否を判別させ、
    前記低遅延データに該当するデータについて、前記データに要求される遅延条件に基づいてさらにカテゴライズすることにより、前記複数のLL送信キューの中のカテゴライズ結果に対応する1つに前記データを入力させ
    前記非低遅延データに該当するデータについて、前記データのアクセスカテゴリに基づいてさらにカテゴライズすることにより、前記複数の非LL送信キューの中のカテゴライズ結果に対応する1つに前記データを入力させる、
    通信プログラム。
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