JP7347535B2 - 入力装置および音信号生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力装置および音信号生成装置に関する。
電子鍵盤楽器などにおいては、鍵の押下を検出し、検出結果に基づいて音信号を生成する。押鍵の検出は、接触式のセンサまたは非接触式のセンサによって実現される。非接触式のセンサは、例えば、磁気誘導型センサを含む(例えば、特許文献1)。
米国特許第4580478号明細書
磁場を用いたセンサは、距離センサとして用いることができるため、鍵の押下量を連続的に測定することもできる。一方、磁場はコイルを中心にして様々な方向に拡がるため、EMC(Electromagnetic Compatibility)対策が必要となる。また、鍵盤楽器のように複数の鍵が並んでいるような構造を有する場合、隣接する複数の鍵に対応するセンサが互いに干渉し、測定精度が低下することがあった。そのため、磁気誘導型センサを用いる場合には、コイルによって形成される磁場を、使用目的に応じて制御する必要があった。
本発明の目的の一つは、磁気誘導型センサのコイルによって形成される磁場を制御することにある。
本発明の一実施形態によれば、第1操作子と、第1センサと、を備える入力装置が提供される。前記第1センサは、第1導電体、第1コイル、および前記第1コイルとともに開磁路を形成する第1磁性体を含む。前記第1コイルと前記第1磁性体との位置関係が固定されている。前記第1磁性体の第1端部と前記第1導電体との第1距離が前記第1操作子への操作量に応じて変化する。前記第1センサは、前記第1距離に応じた第1信号を出力する。
前記入力装置は、第2操作子と、第2センサと、をさらに備えてもよい。前記第2操作子は、前記第1操作子に対して第1方向に隣接する。前記第2センサは、第2導電体、第2コイルおよび前記第2コイルとともに開磁路を形成する第2磁性体を含む。前記第2磁性体が前記第2コイルに対して前記第1方向とは異なる第2方向に延在する第2部分を有する。前記第2コイルと前記第2磁性体との位置関係が固定されている。前記第2磁性体が前記第1磁性体から分離されている。前記第2磁性体における前記第2部分側の第2端部と前記第2導電体との第2距離が前記第2操作子への操作量に応じて変化する。前記第2センサは、前記第2距離に応じた第2信号を出力する。前記第1磁性体は、前記第1コイルに対して前記第2方向に延在する第1部分を有する。前記第1端部は、前記第1磁性体における前記第1部分側の端部であってもよい。
前記第1導電体は、前記第1操作子と連動してもよい。
前記第1導電体は、第3コイルを含んでもよい。
前記第1磁性体の一部は、前記第1コイルの内部空間を通過してもよい。
前記第1コイルは、基板上に形成され、前記第1操作子の移動範囲の少なくともいずれかの位置において前記第1コイルが前記第1磁性体の少なくとも一部と前記第1導電体との間に配置されてもよい。
本発明の一実施形態によれば、第1操作子と、第1センサと、を備える入力装置が提供される。前記第1センサは、第1コイル、第3コイル、および第3磁性体を含む。前記第1操作子の移動範囲の少なくともいずれかの位置において前記第3コイルが前記第1コイルと前記第3磁性体との間に配置されている。前記第3コイルと前記第3磁性体との位置関係が固定されている。前記第1コイルと前記第3コイルとの第1距離が前記第1操作子への操作量に応じて変化する。前記第1センサは、前記第1距離に応じた第1信号を出力する。
前記入力装置は、第2操作子と、第2センサと、をさらに備えてもよい。前記第2操作子は、前記第1操作子に対して第1方向に隣接する。前記第2センサは、巻回方向が互いに逆方向になる部分を有する第2コイル、第4コイル、および第4磁性体を含む。前記第2操作子の移動範囲の少なくともいずれかの位置において前記第4コイルが前記第2コイルと前記第4磁性体との間に配置される。前記第4コイルと前記第4磁性体との位置関係が固定されている。前記第4磁性体が前記第3磁性体から分離されている。前記第2コイルと前記第4コイルとの第1距離が前記第2操作子への操作量に応じて変化する。前記第2センサは、前記第2距離に応じた第2信号を出力する。前記第1コイルは、巻回方向が互いに逆方向になる部分を有してもよい。
前記第1コイルおよび前記第2コイルは、巻回方向が互いに逆方向になる部分が前記第1方向とは異なる第2方向に並んでいてもよい。
前記第1操作子および前記第2操作子は、前記第2方向に長手を有してもよい。
本発明の一実施形態によれば、上記記載の入力装置と、前記第1信号および前記第2信号に基づいて、音信号を生成する生成部と、を備える音信号生成装置が提供される。
本発明の一実施形態によれば、磁気誘導型センサのコイルによって形成される磁場を制御することができる。
本発明の第1実施形態における鍵盤装置を説明する図である。 本発明の第1実施形態における鍵盤装置の内部構造(離鍵時)を説明する図である。 本発明の第1実施形態における鍵盤装置の内部構造(白鍵の押鍵時)を説明する図である。 本発明の第1実施形態におけるパッシブ回路基板を説明する図である。 本発明の第1実施形態におけるアクティブ回路基板を説明する図である。 本発明の第1実施形態におけるアクティブコイルと磁性体との位置関係を説明する図である。 本発明の第1実施形態におけるアクティブコイルが形成する開磁路とパッシブコイルとの位置関係を説明する図である。 本発明の第2実施形態における鍵盤装置の内部構造(離鍵時)を説明する図である。 本発明の第2実施形態におけるパッシブコイルと磁性体との位置関係を説明する図である。 本発明の第3実施形態におけるアクティブ回路基板を説明する図である。 本発明の第3実施形態におけるアクティブコイルが形成する開磁路とパッシブコイルとの位置関係を説明する図である。 本発明の第4実施形態における鍵盤装置の内部構造(離鍵時)を説明する図である。 本発明の第4実施形態におけるアクティブ回路基板を説明する図である。 本発明の第4実施形態におけるアクティブコイルが形成する開磁路とパッシブコイルとの位置関係を説明する図である。 本発明の第5実施形態における鍵盤装置の内部構造(離鍵時)を説明する図である。 本発明の第5実施形態におけるアクティブコイルが形成する開磁路とパッシブコイルとの位置関係を説明する図である。 本発明の第6実施形態における鍵盤装置の内部構造(離鍵時)を説明する図である。 本発明の第6実施形態における鍵盤装置の内部構造(白鍵の押鍵時)を説明する図である。 本発明の第7実施形態におけるアクティブ回路基板を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態における鍵盤装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、B等を付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
<第1実施形態>
第1実施形態では、電子鍵盤楽器として用いられる鍵盤装置について説明する。この鍵盤装置によれば、磁気誘導型センサによって押鍵を検出することができる。以下、鍵盤装置について詳細を説明する。
[1.鍵盤装置の概要]
図1は、本発明の第1実施形態における鍵盤装置を説明する図である。鍵盤装置1は、電子鍵盤楽器であって、この例では電子ピアノである。鍵盤装置1は、鍵10、筐体50、スピーカ60、音源部80および操作部90を備える。以下の説明においては、説明の便宜上、鍵盤装置1に対して、演奏者がいる側(筐体50に対して鍵10が存在する側)を前側、演奏者とは反対側を後側として定義する。また、左右、上下についても、演奏者から見た場合の方向として定義する。
複数の鍵10(第1操作子、第2操作子)は、一方向に並んで配置されている。ここで、複数の鍵10が並ぶスケール方向を左右方向D1(第1方向)という。左右方向D1に対して直交する方向を前後方向D2(第2方向)という。鍵盤装置1を上方から見た場合には、鍵10の長手方向は、前後方向D2と同じである。左右方向D1と前後方向D2との双方に直交する方向を上下方向D3(第3方向)という(図2参照)。上下方向D3は、鍵盤装置1が平置きされた場合に、概ね鉛直方向に対応する。すなわち、鍵盤装置1が水平に平置きされた状態では、左右方向D1および前後方向D2は、水平面内の方向である。
鍵10は、筐体50に対して回動することができる。鍵10の長手方向と前後方向D2とが一致する状態が、鍵10の回動範囲に含まれる。筐体50には、スピーカ60、押鍵量測定部70、音源部80および操作部90が配置されている。ユーザが鍵10を操作すると、鍵盤装置1における発音機能によってスピーカ60から音が発生する。操作部90は、操作ボタン、タッチセンサおよびスライダなどの装置であり、発生する音の種類(音色)および音量の変更ための指示を受け付け、入力操作に応じた信号を音源部80に出力する。なお、鍵盤装置1は、外部装置と信号の入出力をするためのインターフェイスを含んでいてもよい。インターフェイスとしては、例えば、外部装置に音信号を出力する端子、MIDIデータの送受信をするためのケーブル接続端子などである。
押鍵量測定部70は、複数の鍵10のそれぞれに対して配置された磁気誘導型のセンサを含む。各鍵10に対応するセンサは、それぞれ、鍵10の回動範囲における位置(押下量)を検出する。押鍵量測定部70は、複数の鍵10のいずれかを特定する鍵情報と、特定された鍵10の押下量に対応する押下量情報とを音源部80に出力する。押下量情報は、鍵10の押下量そのものの値を示してもよいし、押下量の変化から算出した速度など、押下量から算出される値であればよく、さらに、これらを組み合わせた情報であってもよい。この押鍵量測定部70と鍵10との組み合わせは、入力装置の一例となる。押鍵量測定部70における詳細の構成については後述する。
音源部80(生成部)は、鍵10への演奏操作に応じて音信号を生成する信号処理回路である。具体的には、音源部80は、押鍵量測定部70から出力された情報に基づいて音信号を生成し、生成した音信号をスピーカ60に出力する。スピーカ60は、音源部80から出力された音信号を増幅して出力することによって、音信号に応じた音を発生する。
[2.鍵盤装置1の内部構造]
続いて、鍵盤装置1の内部構造について説明する。ここでは、左右方向D1を法線に有する面(前後方向D2および上下方向D3を含む面)で鍵盤装置1を切断した場合の断面を模式的に示す図2および図3を用いて説明する。
図2は、本発明の第1実施形態における鍵盤装置の内部構造(離鍵時)を説明する図である。図3は、本発明の第1実施形態における鍵盤装置の内部構造(白鍵の押鍵時)を説明する図である。鍵10のうち、白鍵10wに対応する構成について示し、黒鍵10bに対応する構成については、白鍵10wに対応する構成と同様であるため、黒鍵10bの位置のみ示し、その他の構成を省略している。
フレーム20は、筐体50に固定され、左右方向D1に並んだ複数の鍵10を支持する。フレーム20は、この例では樹脂材料で形成されている。フレーム20は、鍵ガイド部201、鍵支持部203、リブ部205および基板保持部207を含む。
鍵ガイド部201は、鍵10の前端部下方において、鍵10と摺動する部材によって鍵10の左右方向D1への移動を規制する。鍵支持部203は、鍵10の後端部分に配置された可撓部105を支持する。可撓部105が上下方向に変形することにより、鍵10の自由端側が鍵支持部203を中心に回動する。このとき、鍵10は、鍵ガイド部201によって左右方向D1への移動を規制されているため、左右方向D1を軸に回動する。リブ部205は、前後方向D2および上下方向D3を含む面(左右方向D1を法線に有する面)を持つ板状の部材である。複数のリブ部205が、左右方向D1に並んで配置されている。複数のリブ部205の各々は、鍵ガイド部201、鍵支持部203、基板保持部207のそれぞれに接続されている。
基板保持部207は、アクティブ回路基板700および磁性体780を保持する板状部材である。この例では、基板保持部207の上面側(鍵10側)には、アクティブ回路基板700が配置され、基板保持部207の下面側(鍵10とは反対側)には、磁性体780が配置されている。鍵10の下面側(基板保持部207側)には、パッシブ回路基板750が配置されている。パッシブ回路基板750は、ホルダなどによって鍵10の下面側に保持される。
アクティブ回路基板700とパッシブ回路基板750とは、後述するように、磁気誘導型センサを構成する要素であって、磁性体780とともに押鍵量測定部70に含まれる構成要素である。パッシブ回路基板750と磁性体780とは各鍵10に対応して設けられている。アクティブ回路基板700は、この例では、複数の鍵10に対応して設けられていているが、各鍵10に対応して設けられていてもよい。
図2の状態において鍵10が押下されると、図3に示すようにアクティブ回路基板700とパッシブ回路基板750とが近づく。上述した押鍵量測定部70が出力する押下量情報は、アクティブ回路基板700とパッシブ回路基板750との距離に応じた情報である。
[3.押鍵量測定部70の構造]
押鍵量測定部70(第1センサ、第2センサ)は、上述したように、アクティブ回路基板700、パッシブ回路基板750および磁性体780を含む。アクティブ回路基板700は、供給された電力により磁場を形成するためのコイル(以下、アクティブコイルという)を含む。コイル(以下、パッシブコイルという)を含むパッシブ回路基板750がこの磁場を移動すると、磁気結合によりパッシブコイルの位置に応じてアクティブ回路770(図5参照)が反共振し、すなわちアクティブ回路770の回路特性が変化し、アクティブ回路基板700から得られる信号の出力が変化する。したがって、アクティブ回路基板700から得られた信号によれば、アクティブ回路基板700とパッシブ回路基板750との距離を測定することができる。以下、押鍵量測定部70の各構成について詳述する。
[3-1.パッシブ回路基板750の構造]
図4は、本発明の第1実施形態におけるパッシブ回路基板を説明する図である。図4は、下方から見たパッシブ回路基板750を示している。パッシブ回路基板750は、パッシブコイル751およびキャパシタ756を含むプリント基板である。パッシブコイル751(第1導電体、第2導電体、第3コイル、第4コイル)は、基板上に形成され、基板の下面側(アクティブ回路基板700側)に形成された配線751aと、基板の上面側(鍵10側)に設けられた配線751bとを含み、両端が接続されている。パッシブコイル751の両端の間には、キャパシタ756が直列に接続されている。この例では、パッシブ回路基板750の表面(パッシブコイル751が形成されている面)は、概ね、鍵10の上面(操作面)と平行である。
[3-2.アクティブ回路基板700の構造]
図5は、本発明の第1実施形態におけるアクティブ回路基板を説明する図である。図5は、上方から見たアクティブ回路基板700を示している。アクティブ回路基板700は、複数のアクティブ回路770、マルチプレクサ709および各種配線(接地配線708のほか、クロック信号線、選択信号線、入力信号線、出力信号線等)を含むプリント基板である。また、アクティブ回路基板700は、図示しない信号処理回路を含む。複数のアクティブ回路770のそれぞれは、各鍵10に対応して設けられている。アクティブ回路770とマルチプレクサ709とを接続する2本の配線は、信号入力部703aおよび信号出力部703bに相当する。
アクティブ回路770は、アクティブコイル701、キャパシタ706a、706b、抵抗体707a、707bを含む。アクティブコイル701(第1コイル、第2コイル)は、基板上に形成され、基板の上面側(鍵10側)に形成された配線701aと、基板の下面側(基板保持部207側)に設けられた配線701bとを含み、両端が接続されている。図5においては、基板の下面側に配置された構成が破線で示されている。アクティブコイル701の両端の間には、キャパシタ706a、706bが直列に接続されている。キャパシタ706aとキャパシタ706bとの間には、接地配線708が接続されている。接地配線708は、各アクティブ回路770に対して共通に設けられている。キャパシタ706aと信号入力部703aとの間には、抵抗体707aが接続され、キャパシタ706bと信号出力部703bとの間には、抵抗体707bが接続されている。
マルチプレクサ709を介して信号入力部703aに交流信号が入力されると、アクティブコイル701が入力信号に応じた磁場を形成し、アクティブコイル701とパッシブコイル751とが磁気結合をすることによって、信号出力部703bから出力される信号(第1信号、第2信号)が変調される。変調された信号は、マルチプレクサ709を介して図示しない信号処理回路に出力されて、押下量情報に変換される。信号処理回路は、マルチプレクサ709が取得した信号に対応する鍵10の鍵情報および押下量情報を出力する。
[3-3.アクティブ回路770と磁性体780との位置関係]
図6は、本発明の第1実施形態におけるアクティブコイルと磁性体との位置関係を説明する図である。図6は、上方から見たアクティブ回路基板700におけるアクティブコイル701と磁性体780との位置関係を示している。位置関係をわかりやすく示すため、その他の構成については図示を省略している。
図6に示すように、磁性体780(第1磁性体、第2磁性体)は、前後方向D2に延びる棒形状を有し、アクティブコイル701との位置関係が固定されている。隣接する磁性体780は互いに分離されている。磁性体780は、アクティブコイル701と重畳する部分(以下、重畳部分OA1という)と、重畳部分OA1からアクティブコイル701に対して前後方向D2に延在する部分とを含む。この例では、磁性体780は、重畳部分OA1から前方向(鍵の前端方向に対応)および後方向(鍵の後端方向に対応)のいずれにも延在しているが、いずれか一方向のみに延在していてもよい。
磁性体780の左右方向D1に沿った長さは、アクティブコイル701の左右方向D1に沿った長さと同じか、さらに小さいことが望ましく、この例では、アクティブコイル701は、磁性体780との重畳部分OA1と、重畳部分OA1に対して左右方向D1に拡がった部分とを含む。
アクティブコイル701と磁性体780とが図6に示すような位置関係を有するため、アクティブコイル701が形成した磁場は、磁性体780の影響を受けて左右方向D1には拡がりにくくなっている。したがって、磁性体780を配置しない場合に比べて、左右方向D1に隣接するそれぞれのアクティブコイル701が形成する磁場の干渉を低減することができる。
図7は、本発明の第1実施形態におけるアクティブコイルが形成する開磁路とパッシブコイルとの位置関係を説明する図である。図7は、図2および図3に示すアクティブコイル701と磁性体780との位置関係をより明確にし、さらに、アクティブコイル701が形成した磁場に対応する磁束MFを模式的に示している。破線で示したパッシブコイル751は離鍵時における位置(図2に対応)であり、実線で示したパッシブコイル751は押鍵時における位置(図3に対応)である。磁束MFは、磁性体780を磁路として通過し、磁性体780の端部780a、780b近傍から空間を介してアクティブコイル701に戻る経路を有する。このように、磁性体780はアクティブコイル701とともに開磁路を形成する。
パッシブコイル751が磁束MFを移動すると、その位置においてパッシブコイル751を通過する磁束MFの密度に応じた誘導電流がパッシブコイル751に生じ、アクティブコイル701を介して得られるアクティブ回路基板700からの出力信号が変化する。言い換えると、この出力信号は、アクティブコイル701とパッシブコイル751との距離に応じて変化するともいえ、また、磁性体780の端部780aとパッシブコイル751との距離に応じて変化するともいえる。また、この例では、アクティブコイル701がパッシブコイル751と磁性体780の少なくとも一部との間に配置され、アクティブコイル701とパッシブコイル751との間に磁性体780が配置されないという位置関係が実現されている。鍵10がその移動範囲における少なくともいずれかの範囲に存在するときに、この位置関係が実現されればよい。以上が押鍵量測定部70の構造についての説明である。
以上のとおり、本発明の第1実施形態における鍵盤装置1によれば、押鍵量測定部70において磁気誘導型センサを用いて鍵10の押下量を測定することができる。このとき、磁性体780を配置することによってアクティブコイル701が形成する磁場の範囲を制御し、隣接する鍵10に対応するセンサ間の干渉を低減することができる。したがって、磁性体780を用いない場合に比べて、押鍵量の測定精度を向上させた鍵盤装置1を実現することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、第1実施形態においてパッシブ回路基板750に対応した磁性体をさらに設ける例について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態における鍵盤装置の内部構造(離鍵時)を説明する図である。図9は、本発明の第2実施形態におけるパッシブコイルと磁性体との位置関係を説明する図である。図8は、図2に対応する図であり、鍵10の近傍を拡大して示している。図9は、図4に対応する図である。第2実施形態における磁性体790(第3磁性体、第4磁性体)は、前後方向D2に延びる棒形状を有し、鍵10に埋め込まれて配置されている。磁性体790は、アクティブコイル701と重畳する部分(以下、重畳部分OA2という)と、重畳部分OA2からパッシブコイル751に対して前後方向D2に延在する部分とを含む。この例では、磁性体790は、重畳部分OA2から前方向(鍵の前端方向に対応)および後方向(鍵の後端方向に対応)のいずれにも延在しているが、いずれか一方向のみに延在していてもよい。
また、磁性体790の左右方向D1に沿った長さは、パッシブコイル751の左右方向D1に沿った長さと同じか、さらに小さいことが望ましく、この例では、パッシブコイル751は、磁性体790との重畳部分OA2と、重畳部分OA2に対して左右方向D1に拡がった部分とを含む。
このように、パッシブコイル751側にも磁性体790を設けることにより、パッシブコイル751がアクティブコイル701に近づいた時に磁性体790を磁路とするように磁束MFが形成されやすくなる。これによって、磁性体790を用いない場合よりもパッシブコイル751を通過する磁束MFが増加し、パッシブコイル751とアクティブコイル701との磁気結合をより効率的に実現することができる。そのため、第1実施形態の場合に比べて、パッシブコイル751がアクティブコイル701の直上に位置するようにしても、磁束MFを有効に利用することができる。鍵10の上方への磁束MFの漏れを低減することもできる。また、磁性体790の大きさ、重さを調整することにより、鍵10に対する物理的なタッチ感の調整に用いることもできる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、第1実施形態の磁性体780に代えて、磁性体780とは異なる形状を有する磁性体780Aを用いた例について説明する。
図10は、本発明の第3実施形態におけるアクティブ回路基板を説明する図である。図11は、本発明の第3実施形態におけるアクティブコイルが形成する開磁路とパッシブコイルとの位置関係を説明する図である。図10は、図6に対応する図であり、鍵10の近傍を拡大して示している。図11は、図7に対応する図である。
第3実施形態における磁性体780Aは、平板部780Ar、突出部780Ata、780Atb、および中央部780Acを含む。平板部780Arは、直方体形状を有しアクティブ回路基板700Aに配置されている。突出部780Ata、780Atbは、平板部780Arの両端部において上方(鍵10側)に突出した部分であり、直方体形状を有する。磁性体780Aの端部780Aa、780Abは、突出部780Ata、780Atbの上方側に対応する。中央部780Acは、平板部780Arの中央部において上方(鍵10側)に突出した部分であり、円柱形状を有する。
中央部780Acには、アクティブコイル701Aが巻き付けられている。言い換えると、アクティブコイル701Aの内部空間を磁性体780Aの一部(中央部780Ac)が通過している。アクティブコイル701Aは、アクティブ回路基板700A上に形成された配線とは別の導電体によって形成され、アクティブ回路基板700A上の配線を介してマルチプレクサ709(図5参照)と接続されている。図11に示すように、アクティブコイル701Aにおいて形成される磁場に対応する磁束MFは、磁性体780Aを磁路として通過し、端部780Aa、780Ab近傍から空間を介してアクティブコイル701A(中央部780Ac)に戻る経路を有する。この例においても、磁性体780Aはアクティブコイル701Aとともに開磁路を形成する。
<第4実施形態>
第4実施形態では、第3実施形態の磁性体780Aに代えて、磁性体780Aとは異なる形状を有する磁性体780Bを用いた例について説明する。第4実施形態であっても、アクティブコイルの内部空間に磁性体の一部が配置されている点では、第3実施形態と同じである。この例では、また、第3実施形態とは異なり、アクティブコイル701とパッシブコイル751との間に磁性体の一部が配置されていても実現可能な構成である。
図12は、本発明の第4実施形態における鍵盤装置の内部構造(離鍵時)を説明する図である。図13は、本発明の第4実施形態におけるアクティブ回路基板を説明する図である。図14は、本発明の第4実施形態におけるアクティブコイルが形成する開磁路とパッシブコイルとの位置関係を説明する図である。図12は、図2に対応する図であり、鍵10の近傍を拡大して示している。図13は、図6に対応する図である。図14は、図7に対応する図である。
第4実施形態におけるパッシブ回路基板750は、鍵10から下方に突出するように配置されている。すなわち、パッシブ回路基板750は、その一部が鍵10に埋め込まれることによって、鍵10によって支持されている。この例では、パッシブ回路基板750は、鍵10の表面に対して垂直に突出するように配置され、さらに、パッシブコイル751の中心軸が鍵10の長手方向を向くように配置されている。
第4実施形態における磁性体780Bは、平板部780Br、柱部780Bpa、780Bpb、および上板部780Bua、780Bubを含む。平板部780Brは、直方体形状を有しアクティブ回路基板700Bに配置されている。柱部780Bpa、780Bpbは、平板部780Brの両端部において上方(鍵10側)に突出した部分であり、直方体形状を有する。上板部780Buaは、柱部780Bpaの上端から延びた部分であり、直方体形状を有する。上板部780Bubは、柱部780Bpbの上端から延びた部分であり、直方体形状を有する。
磁性体780Bの端部780Baは、上板部780Buaの端部うち柱部780Bpaとは反対側の端部である。磁性体780Bの端部780Bbは、上板部780Bubの端部うち柱部780Bpbとは反対側の端部である。端部780Baと端部780Bbとは対向して、それぞれの間に所定の空間を形成する。
柱部780Bpbには、アクティブコイル701Bが巻き付けられている。言い換えると、アクティブコイル701Bの内部空間を磁性体780Bの一部(柱部780Bpb)が通過している。アクティブコイル701Bは、アクティブ回路基板700B上に形成された配線とは別の導電体によって形成され、アクティブ回路基板700B上の配線を介してマルチプレクサ709(図5参照)と接続されている。図14に示すように、アクティブコイル701Bにおいて形成される磁場に対応する磁束MFは、磁性体780Bを磁路として通過し、端部780Ba近傍から上記の所定の空間を介して端部780Bbに戻る経路を有する。この例においても、磁性体780Bはアクティブコイル701Bとともに開磁路を形成する。アクティブコイル701Bは、磁性体780Bのうち柱部780Bpa以外の部分に巻き付けられていてもよい。
図14に示すように離鍵時においては、パッシブコイル751(破線)は、端部780Baと端部780Bbとの間の空間に対して上下方向D3にずれた位置に配置されている。押鍵時にはパッシブコイル751が下方に移動するため、端部780Baと端部780Bbとの間の位置に移動する。すなわち、端部780Ba(端部780Bb)とパッシブコイル751との距離が変化する。このように押鍵時にパッシブコイル751は、離鍵時より押鍵時の方が強い磁場に侵入することになる。なお、パッシブコイル751が端部780Baと端部780Bbとの間の位置に侵入した後においては、端部780Ba(端部780Bb)とパッシブコイル751との距離がどの部分に対応するか明確ではないともいえる。ここでは、端部780Ba(端部780Bb)とパッシブコイル751との距離は、端部780Baと端部780Bbとの間の空間に侵入しているパッシブコイル751の面積が大きくなるほど、小さくなっているものとして定義する。
<第5実施形態>
第5実施形態では、第3実施形態における磁性体780Aを90度倒して、磁性体780Aの側面が基板の表面と平行になるように配置した例について説明する。
図15は、本発明の第5実施形態における鍵盤装置の内部構造(離鍵時)を説明する図である。図16は、本発明の第5実施形態におけるアクティブコイルが形成する開磁路とパッシブコイルとの位置関係を説明する図である。図15は、図2に対応する図であり、鍵10の近傍を拡大して示している。図16は、図6に対応する図である。なお、図6に破線で示したパッシブコイル751は、押鍵時におけるパッシブコイル751の位置を示している。
第5実施形態におけるパッシブ回路基板750は、鍵10から下方に突出するように配置されている。すなわち、パッシブ回路基板750は、その一部が鍵10に埋め込まれることによって、鍵10によって支持されている。この例では、パッシブ回路基板750は、鍵10の表面に対して垂直に突出するように配置され、さらに、パッシブコイル751の中心軸がスケール方向(左右方向D1)を向くように配置されている。
図16に示すように、磁性体780Cに対して左右方向D1(図16の左側)に磁場が形成される。また、上述したように、磁性体780Cによって磁路が制限されるため、上下方向D3には磁束MFが拡がらない。離鍵時においては、図15に示すように、パッシブコイル751は、磁性体780Cに対して上下方向D3にずれた位置に配置されている。押鍵時にはパッシブコイル751が下方に移動するため、磁性体780Cと対向する位置に移動する。すなわち、磁性体780Cの端部780Caとパッシブコイル751との距離が変化する。したがって、パッシブコイル751は、離鍵時より押鍵時の方が強い磁場に侵入することになる。
<第6実施形態>
第6実施形態では、パッシブ回路基板750が鍵10に連動する部材に配置されている例について説明する。
図17は、本発明の第6実施形態における鍵盤装置の内部構造(離鍵時)を説明する図である。図18は、本発明の第6実施形態における鍵盤装置の内部構造(白鍵の押鍵時)を説明する図である。図17は、図2に対応する図である。図18は、図3に対応する図である。第6実施形態における鍵盤装置1Dは、それぞれの鍵10Dに対応して配置された負荷部30を含む。鍵10Dは、負荷部30と接続されている。これによって、鍵10Dと負荷部30とは、負荷部30の鍵接続部301(摺動部307)において結合して互いに接続されることによって連動する。
負荷部30は、鍵接続部301、軸受303および錘部305を含む。軸受303は、フレーム20に設けられた軸部に対応して設けられている。鍵接続部301は、軸受303に対して錘部305とは反対側に配置されている。鍵接続部301の一端に設けられた摺動部307は、鍵10Dの下方に設けられた負荷接続部103に対して摺動する。負荷部30は、軸受303よりも錘部305側に存在する重心を有する。そのため、負荷部30は、鍵10Dが押下されていないときには、錘部305が下部ストッパ351に載置され、鍵10をレスト位置に保持する(離鍵時に相当)。鍵10Dが押下されると、負荷部30が軸受303を中心に回動することで錘部305が上方に移動し、上部ストッパ353に衝突してさらなる移動が規制される。下部ストッパ351および上部ストッパ353は、フレーム20に支持されている。
この例では、パッシブ回路基板750は、鍵10Dではなく鍵10Dと連動する負荷部30に配置されている。具体的には、パッシブ回路基板750は、負荷部30のうち、鍵接続部301の下面に配置されている。そのため、アクティブ回路基板700が配置される基板保持部207Dが鍵接続部301の下方に配置されている。図17の状態において鍵10が押下されると、図18に示すように鍵接続部301が下方に移動し、アクティブ回路基板700とパッシブ回路基板750とが近づく。このように、パッシブ回路基板750は、押鍵操作に対応して動く部材であれば、様々な部材に取り付けることができる。
なお、パッシブ回路基板750はアクティブ回路基板700との角度に関し、離鍵時と押鍵時との差は、パッシブ回路基板750を鍵10に取り付けた第1実施形態よりも大きくなる。この角度の変化が大きくても、パッシブコイル751を通過する磁束の量が変わるため、パッシブコイル751とアクティブコイル701との位置関係が第6実施形態のようになっていても問題はない。
<第7実施形態>
第7実施形態においては、磁性体780を用いずにアクティブコイル701の構成を変更したアクティブ回路基板700Eについて説明する。
図19は、本発明の第7実施形態におけるアクティブ回路基板を説明する図である。第7実施形態におけるアクティブ回路基板700Eは、アクティブコイル701Eを含む。アクティブコイル701Eは、第1アクティブコイル701Exおよび第2アクティブコイル701Eyを含む。第1アクティブコイル701Exと第2アクティブコイル701Eyとは、前後方向D2に沿って並んで配置され、巻回方向が互いに逆方向になっている。巻回方向が逆方向であることは、構造上として配線が逆方向に巻かれていることを意味するのではなく、互いに電流が逆方向に流れるように巻かれていることをいう。そのため、アクティブコイル701Eによって形成される磁束は、第1アクティブコイル701Exから出てすぐに第2アクティブコイル701Eyを通過するように形成される。
このようにして、隣接するアクティブコイル701Eによって形成される磁場が干渉しないようにすることもできる。したがって、この場合には、磁性体780に相当する構成はなくてもよい。この例では、パッシブ回路基板750側については、第2実施形態のように磁性体790を用いた構成を採用することが望ましい。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の一実施形態は、以下のように様々な形態に変形することもできる。また、上述した実施形態および以下に説明する変形例は、それぞれ互いに組み合わせて適用することもできる。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。以下の説明では第1実施形態を変形した例として説明するが、他の実施形態を変形する例として適用することもできる。
(1)パッシブ回路基板750にはパッシブコイル751が設けられていたが、パッシブコイル751の代わりに金属板が設けられてもよい。この構成であっても、金属板に生じる渦電流によってパッシブコイル751と同様にアクティブ回路770の出力信号を変調することが実現される。すなわち、パッシブ回路基板750において、コイルに代えて、金属板等、磁場を介してエネルギを吸収できる導電体が配置されていてもよい。
(2)第1実施形態では、アクティブコイル701がフレーム20側に配置され、パッシブコイル751が鍵10側に配置されていた。パッシブコイル751は、電力供給等を不要とするため、可動部分を有する構造の方に設けられることが設計上容易であるが、逆の関係で配置されても実現可能である。すなわち、アクティブコイル701が鍵10側に配置され、パッシブコイル751がフレーム20側に配置されてもよい。
(3)磁性体780は、後方向D2に延在していたが、左右方向D1と異なる方向に延在していれば、前後方向D2に対して上下方向および左右方向の少なくとも一方に傾いた方向に延在していてもよい。
(4)アクティブコイル701(または磁性体780の端部780a)と、パッシブコイル751との距離は、離鍵時よりも押鍵時の方が近くなっていたが、離鍵時の方が近くなっていてもよい。この構成は、鍵10に連動する部材を介して実現してもよいし、鍵10の上面側にアクティブ回路基板700が配置されるようにしてもよい。
(5)アクティブ回路770とパッシブ回路基板750との組は、各鍵10に対して1つずつ設けられていたが、各鍵10に対して複数の組が設けられていてもよい。例えば、第1実施形態のように鍵10の押下量を測定するセンサと、第6実施形態のように、鍵10に連動する部材の移動量を測定するセンサとによって、複数の部材の移動量を測定できるようにしてもよい。また、鍵10に複数のセンサが設けられてもよい。この場合には、それぞれのセンサにおいて押下量の測定可能な範囲が異なるようにしてもよい。
(6)アクティブコイル701のコイル形状は、上述した様々な形態以外にも様々な形態を取り得る。また、アクティブコイル701は、複数のコイルを用いて実現されてもよい。パッシブコイル751についても同様である。アクティブコイル701において磁場を形成し、パッシブコイル751において磁場を介してアクティブ回路770に反共振を起こさせることができる構成であれば、アクティブコイル701およびパッシブコイル751に様々な形態が採用可能である。
(7)押鍵量測定部70は電子鍵盤楽器に設けられる例を説明したが、アコースティックピアノの鍵に設けられてもよい。また、アコースティックピアノの鍵以外にも、ペダル等の可動部分に設けられ、その部分の移動量が測定されるようにしてもよい。
(8)押鍵量測定部70は、鍵10の押下量を測定するために電子鍵盤楽器に設けられていたが、鍵10以外の可動部分(例えば、ペダル装置)の移動量を測定するために電子鍵盤楽器に設けられてもよい。また、押鍵量測定部70に相当する構成は、鍵盤楽器に限らず、管楽器、ギター形状の弦楽器など他の形態の楽器にも適用可能である。これによって、管楽器のキーへの操作、電子弦楽器におけるトレモロアームへの操作などの検出ができる。これらの形態の楽器は、演奏操作装置の概念に包含される。
また、演奏操作装置は、音源部80を備えて音信号を出力する楽器(鍵盤装置1)、および発音機構を備えて発音する楽器を含むが、これらの楽器以外にも、音信号を出力しない装置(例えばMIDIコントローラ)および自身では発音しない装置(例えば、ペダル機構)も含んでもよい。この場合、鍵およびペダルは、演奏操作のための操作子として特定される。このように、演奏操作装置は、演奏者(操作者)が手または足で操作子を操作することに応じて、音の発生およびその発生態様を変更するように制御したり、音信号を出力したりする装置を含む。
さらに、押鍵量測定部70は、ユーザの指示を入力するためのボタン、スライダ等の操作子を有する入力装置に設けられてもよい。この場合には、アクティブ回路基板700とパッシブ回路基板750とによって、操作子に対する操作量が測定されるようにすればよい。このような入力装置は、操作子への操作によって音信号を生成する音信号生成装置に設けられてもよいし、音信号を生成しない装置に設けられてもよい。すなわち、鍵10はユーザの指示を入力するための操作子の一例であり、鍵10と押鍵量測定部70との組み合わせは入力装置の一例であり、鍵盤装置1は音信号生成装置の一例であるともいえる。
1,1D…鍵盤装置、10,10D…鍵、10b…黒鍵、10w…白鍵、20…フレーム、30…負荷部、50…筐体、60…スピーカ、70…押鍵量測定部、80…音源部、90…操作部、103…負荷接続部、105…可撓部、201…鍵ガイド部、203…鍵支持部、205…リブ部、207,207D…基板保持部、301…鍵接続部、303…軸受、305…錘部、351…下部ストッパ、353…上部ストッパ、700,700A,700B,700E…アクティブ回路基板、701,701A,701B,701E…アクティブコイル、701a,701b…配線、701Ex…第1アクティブコイル、701Ey…第2アクティブコイル、703a…信号入力部、703b…信号出力部、706a,706b…キャパシタ、707a,707b…抵抗体、708…接地配線、709…マルチプレクサ、750…パッシブ回路基板、751…パッシブコイル、751a,751b…配線、756…キャパシタ、770…アクティブ回路、780,780A,780B,780C,790…磁性体、780a,780b,780Aa,780Ab,780Ba,780Bb,780Ca…端部、780Ac…中央部、780Bpa,780Bpb…柱部、780Ar,780Br…平板部、780Ata,780Atb…突出部、780Bua,780Bub…上板部

Claims (11)

  1. 第1操作子と、
    第1導電体、第1コイル、および前記第1コイルとともに開磁路を形成する第1磁性体を含み、前記第1コイルと前記第1磁性体との位置関係が固定され、前記第1磁性体の第1端部と前記第1導電体との第1距離が前記第1操作子への操作量に応じて変化し、前記第1距離に応じた第1信号を出力する第1センサと、
    を備え
    前記第1操作子は、一方向に長手を有し、
    前記第1磁性体は、前記第1操作子の短手方向と異なる方向に延びる棒形状を有する入力装置。
  2. 第1操作子と、
    第1導電体、第1コイル、および前記第1コイルとともに開磁路を形成する第1磁性体を含み、前記第1コイルと前記第1磁性体との位置関係が固定され、前記第1磁性体の第1端部と前記第1導電体との第1距離が前記第1操作子への操作量に応じて変化し、前記第1距離に応じた第1信号を出力する第1センサと、
    前記第1操作子に対して第1方向に隣接する第2操作子と、
    第2導電体、第2コイルおよび前記第2コイルとともに開磁路を形成する第2磁性体を含み、前記第2磁性体が前記第2コイルに対して前記第1方向とは異なる第2方向に延在する第2部分を有し、前記第2コイルと前記第2磁性体との位置関係が固定され、前記第2磁性体が前記第1磁性体から分離され、前記第2磁性体における前記第2部分側の第2端部と前記第2導電体との第2距離が前記第2操作子への操作量に応じて変化し、前記第2距離に応じた第2信号を出力する第2センサと、
    を備え、
    前記第1磁性体は、前記第1コイルに対して前記第2方向に延在する第1部分を有し、
    前記第1端部は、前記第1磁性体における前記第1部分側の端部である、入力装置。
  3. 前記第1導電体は、前記第1操作子と連動する、請求項1または請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記第1導電体は、第3コイルを含む、請求項1から請求項3のいずれかに記載の入力装置。
  5. 前記第1磁性体の一部は、前記第1コイルの内部空間を通過する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の入力装置。
  6. 前記第1コイルは、基板上に形成され、
    前記第1操作子の移動範囲の少なくともいずれかの位置において前記第1コイルが前記第1磁性体の少なくとも一部と前記第1導電体との間に配置される、請求項1から請求項4のいずれかに記載の入力装置。
  7. 第1操作子と、
    第1コイル、第3コイル、および第3磁性体を含み、前記第1操作子の移動範囲の少なくともいずれかの位置において前記第3コイルが前記第1コイルと前記第3磁性体との間に配置され、前記第3コイルと前記第3磁性体との位置関係が固定され、前記第1コイルと前記第3コイルとの第1距離が前記第1操作子への操作量に応じて変化し、前記第1距離に応じた第1信号を出力する第1センサと、
    を備え
    前記第1操作子は、一方向に長手を有し、
    前記第3磁性体は、前記第1操作子の短手方向と異なる方向に延びる棒形状を有する入力装置。
  8. 第1操作子と、
    第1コイル、第3コイル、および第3磁性体を含み、前記第1操作子の移動範囲の少なくともいずれかの位置において前記第3コイルが前記第1コイルと前記第3磁性体との間に配置され、前記第3コイルと前記第3磁性体との位置関係が固定され、前記第1コイルと前記第3コイルとの第1距離が前記第1操作子への操作量に応じて変化し、前記第1距離に応じた第1信号を出力する第1センサと、
    前記第1操作子に対して第1方向に隣接する第2操作子と、
    巻回方向が互いに逆方向になる部分を有する第2コイル、第4コイル、および第4磁性体を含み、前記第2操作子の移動範囲の少なくともいずれかの位置において前記第4コイルが前記第2コイルと前記第4磁性体との間に配置され、前記第4コイルと前記第4磁性体との位置関係が固定され、前記第4磁性体が前記第3磁性体から分離され、前記第2コイルと前記第4コイルとの第2距離が前記第2操作子への操作量に応じて変化し、前記第2距離に応じた第2信号を出力する第2センサと、
    を備え、
    前記第1コイルは、巻回方向が互いに逆方向になる部分を有する、入力装置。
  9. 前記第1コイルおよび前記第2コイルは、巻回方向が互いに逆方向になる部分が前記第1方向とは異なる第2方向に並んでいる、請求項8に記載の入力装置。
  10. 前記第1操作子および前記第2操作子は、前記第2方向に長手を有する、請求項2または請求項9に記載の入力装置。
  11. 請求項2または請求項8に記載の入力装置と、
    前記第1信号および前記第2信号に基づいて、音信号を生成する生成部と、
    を備える音信号生成装置。
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