JP7347281B2 - 水洗器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗器に関する。
従来、水洗器の排水口のヌメりや悪臭の防止にオゾンガスを利用する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
図15は、特許文献1に開示された水洗器70の構造を模式的に示す図面である。シンク71の排水口72の下側には、排水74を一時的に貯水するためのトラップ部73が配置されている。水洗器70は、オゾン発生装置75を有し、オゾン発生装置75で発生したオゾンガスが、配管76を通じてトラップ部73内に蓄えられた排水74内にバブリングされる。これにより、排水74及びトラップ部73の殺菌が行われる。
特許第5576057号公報
しかし、特許文献1に記載の構成の場合、トラップ部73内に貯水された排水74に対してバブリング供給されたオゾンガス77の一部が、トラップ部73より上方に流出し、水洗器70の利用者の人体に対して影響を及ぼす懸念がある。また、水洗器70の利用者が存在しない時間帯であっても、水洗器70の設置位置の周囲にオゾンガス77の一部が流出し、水洗器70近傍に設置されている器具や設備を損傷する懸念がある。
本発明は、上記の課題に鑑み、周囲へのオゾンガスの流出を防ぎつつ、悪臭の発生を抑制することのできる水洗器を提供することを目的とする。
本発明に係る水洗器は、
ボウルを含む洗面台と、
前記ボウルに向けて洗浄水を吐出する水栓と、
前記ボウルの内底面に設けられた排水口と、
前記排水口に連結された排水管と、
前記排水管に連結されるか、又は前記ボウルの外側且つ前記洗面台の内側に配置され、前記排水管内にオゾン含有ガスを通流させるように前記オゾン含有ガスを供給するオゾン発生ユニットと、
前記排水口を通過した前記オゾン含有ガスの流路に配置され、オゾン分解フィルタを含むオゾン吸引ユニットとを含むことを特徴とする。
水洗器において生じる悪臭の多くは、排水管を通じて立ち上るものに由来する。上記構成によれば、オゾン発生ユニットによって発生されたオゾン含有ガスが、排水管に供給される。このため、オゾン含有ガスに含まれるオゾンによって排水管の内壁や排水管にトラップされた排水に対する殺菌処理が行われ、悪臭の発生が抑制される。
そして、排水口を通過したオゾン含有ガスの流路にはオゾン吸引ユニットが配置されている。このオゾン吸引ユニットには、オゾン分解フィルタが設けられているため、オゾン含有ガスに含まれるオゾンが分解される。
例えば排水管に連結されるようにオゾン発生ユニットが配置された場合には、排水管を通じて排水口に向けて上昇したオゾン含有ガスは、排水口を通過した後、オゾン吸引ユニット側に吸引され、オゾン分解フィルタにおいて分解される。また、排水口側から排水管に向かってオゾン含有ガスを供給するようにオゾン発生ユニットが配置された場合には、このオゾン含有ガスがオゾン吸引ユニットによって、排水口を介して排水管側に吸引され、殺菌処理が施されると共に、残部のオゾン含有ガスに含まれるオゾンはオゾン分解フィルタで分解される。
よって、上記の構成によれば、排水管側の殺菌処理を行いつつも、オゾンガスが水洗器の外側に流出することが抑制される。
上記水洗器としては、いくつかのバリエーションが可能である。
水洗器の第一の構造例は、以下の通りである。すなわち、
前記水洗器は、前記オゾン発生ユニットと前記排水管とを連結する枝管と、前記ボウルの内側面に設けられた孔部とを有し、
前記オゾン吸引ユニットは、前記ボウルの外側且つ前記洗面台の内側に配置され、前記孔部と直接又は通流管を通じて連結されているものとしても構わない。
かかる構成の場合、オゾン発生ユニットで発生したオゾン含有ガスは、枝管を通じて排水管に導かれ、排水管の管壁や排水に対して殺菌処理を行う。オゾン含有ガスの残部は、排水管を通じて排水口に向けて上昇する。ここで、上記の水洗器によれば、ボウルの内側面に設けられた孔部に連結されるように、ボウルの外側にオゾン吸引ユニットが配置されている。オゾンの比重は、空気の1.5倍以上の値を示すことから、排水口側に流出したオゾン含有ガスは、ボウルの内底面に沿って内側面に設けられた孔部に向かって流れる。その後、オゾン含有ガスは、孔部を通じてボウルの外側に配置されたオゾン吸引ユニットによって吸引され、オゾン分解フィルタによって分解される。
よって、上記構成によれば、排水口から流出したオゾンガスが、水洗器の近傍に位置する利用者や他の設備等に接触する事態の発現が抑制される。なお、オゾン吸引ユニットを通過したガス(処理後ガス)は、オゾンが分解された状態であるため、例えばそのまま水洗器の外側に排気しても構わない。
なお、上記の構成において、前記洗面台の利用者の存在位置から前方を見たときの前後方向に関し、前記孔部は、前記ボウルの内側面の中央よりも前方に設けられていても構わない。かかる構成によれば、排水口から流出したオゾンガスは、利用者に対して遠ざかる向きに、ボウルの内底面に沿って流れる。これにより、利用者が水洗器を利用中であっても、オゾンガスが利用者に対して接触しにくくなり、利用者の人体への影響を更に少なくすることができる。
水洗器の第二の構造例は、以下の通りである。すなわち、
前記水洗器は、前記オゾン吸引ユニットと前記排水管とを連結する枝管と、前記ボウルの内側面に設けられた孔部とを有し、
前記オゾン発生ユニットは、前記ボウルの外側且つ前記洗面台の内側に配置され、前記孔部と直接又は通流管を通じて連結されているものとしても構わない。
かかる構成の場合、ボウルの外側に配置されたオゾン発生ユニットで発生したオゾン含有ガスは、ボウルの内側面に形成された孔部を通じてボウルの内側に導かれる。そして排水管側からオゾン吸引ユニットによってガスが吸引されることで、ボウルの内側に導かれたオゾン含有ガスは、排水口に向かって流れる。上述したように、オゾンの比重は空気の1.5倍以上の値を示すことから、孔部を通じてボウルの内側に流出したオゾン含有ガスは、ボウルの内底面に沿って排水口に向かって流れ、排水管内に導かれる。そして、このオゾン含有ガスに含まれるオゾンによって、排水管の管壁や排水に対する殺菌処理が行われる。オゾン含有ガスの残部は、排水管に連結された枝管を通じてオゾン吸引ユニットによって吸引され、オゾン分解フィルタによって分解される。
すなわち、上記構造の水洗器の場合には、排水口から上向きにオゾン含有ガスが流出する構成ではないため、オゾンガスが水洗器の周囲に漏れ出す量を大きく低減させる効果が得られる。なお、オゾン吸引ユニットを通過したガス(処理後ガス)は、オゾンが分解された状態であるため、そのまま排水管の外側空間に排気しても構わない。
なお、上記の構成において、鉛直方向に関し、前記孔部は、前記ボウルの内側面の中央よりも前記ボウルの前記内底面に近い位置に設けられていても構わない。かかる構成によれば、孔部を通じてボウルの内側に導かれたオゾン含有ガスのほとんどを、ボウルの内底面に沿って排水口側に導くことができる。
水洗器の第三の構造例は、以下の通りである。すなわち、
前記水洗器は、前記オゾン発生ユニットと前記排水管とを連結する枝管を有し、
前記オゾン吸引ユニットは、前記洗浄水の通流を可能にする網状部材を含んでなり、前記ボウルの内側の位置で前記排水口に連結して配置されているものとしても構わない。
かかる構成の場合、上述した第一の構造例と同様、オゾン発生ユニットで発生したオゾン含有ガスは、枝管を通じて排水管に導かれ、排水管の管壁や排水に対して殺菌処理を行う。オゾン含有ガスの残部は、排水管を通じて排水口に向けて上昇する。ここで、上記の水洗器によれば、排水口にオゾン吸引ユニットが連結した状態で配置されているため、排水口からボウルの内側に流出したオゾン含有ガスは、そのままオゾン吸引ユニットによって吸引され、オゾン分解フィルタによって分解される。なお、オゾン吸引ユニットは網状部材を含むため、水栓から吐出された洗浄水は、網状部材の網目を通じて排水口に流れる。つまり、上記構成の場合、排水口にオゾン吸引ユニットが連結されているものの、水栓から吐出された洗浄水の流れを妨げることはない。
前記オゾン発生ユニットは、主たる発光波長が150nm以上、260nm以下の紫外線を発する紫外線照射装置を含み、雰囲気ガスに対して前記紫外線を照射して前記オゾンガスを生成するものとしても構わない。
本明細書において、「主たる発光波長」とは、ノイズレベルを超える極大値であるピーク値に対応した波長を指す。「主たる発光波長」は、好ましくは、ある波長λに対して±10nmの波長域Z(λ)を発光スペクトル上で規定した場合において、発光スペクトル内における全積分強度に対して30%以上の積分強度を示す波長域Z(λi)における、波長λiに対応するものとしても構わない。なお、所定の発光ガスが封入されているエキシマランプなどのように、半値幅が極めて狭く、且つ、特定の波長においてのみ光強度を示す光源においては、相対強度が最も高い波長(主ピーク波長)をもって、主たる発光波長として構わない。
上記紫外線照射装置としては、例えば、発光ガスとして、Xe、KrCl、KrBr、及びArFからなる群に属する少なくとも一種の材料を含むガスを採用した、エキシマランプを光源として含むことができる。また、紫外線照射装置は、上記波長帯の紫外線を発するLEDやLDなどの固体光源を含むものとしても構わない。
前記オゾン吸引ユニットは、前記オゾン分解フィルタの後段に配置されたファンを備えるものとしても構わない。
本発明の水洗器によれば、悪臭の発生源である排水管側の殺菌処理を行いつつも、オゾンガスが水洗器の外側に流出することが抑制される。
本発明の水洗器の第一実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 図1に示す水洗器を正面から見たときの模式的な平面図である。 オゾン発生ユニットの構造の一例を模式的に示す平面図である。 紫外線照射装置の一例を模式的に示す斜視図である。 図4から筐体31の一部を切断したときの模式的な断面図である。 発光ガスにXeを含んでなるエキシマランプの発光スペクトルの一例を示す図面である。 オゾン吸引ユニットの構造の一例を模式的に示す平面図である。 第一実施形態の水洗器におけるガスの流れを模式的に示した図面である。 第一実施形態の水洗器を上方から見たときの模式的な平面図である。 第二実施形態の水洗器を正面から見たときの模式的な平面図である。 第二実施形態の水洗器におけるガスの流れを模式的に示した図面である。 本発明の水洗器の第三実施形態の構造を模式的に示す斜視図である。 第三実施形態における水洗器の、排水口の近傍箇所を拡大して模式的に示した平面図である。 第三実施形態の水洗器におけるガスの流れを模式的に示した図面である。 従来の水洗器の構造を模式的に示す図面である。
[第一実施形態]
本発明に係る水洗器の第一実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の各図面は、模式的に図示されたものであり、図面上の寸法比と実際の寸法比は必ずしも一致していない。また、各図面間においても、寸法比は必ずしも一致していない。
図1は、第一実施形態の水洗器の構造を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、水洗器1は、凹部が形成されたボウル2を含む洗面台3と、ボウル2に向けて洗浄水を吐出する水栓4と、ボウル2の内底面に形成された排水口5を備える。排水口5には排水管7が連結されている。
図2は、図1に示す水洗器1を正面から見たときの図面であり、ボウル2の一部の壁面の図示が省略されている。図2に示すように、水洗器1は、オゾン発生ユニット10とオゾン吸引ユニット20を備える。オゾン発生ユニット10は、枝管16を介して排水管7に連結されている。また、ボウル2の内側面2bには孔部8が設けられており、この孔部8を通じてオゾン吸引ユニット20が連結されている。図2は、紙面上下方向が鉛直方向に対応しており、オゾン発生ユニット10はボウル2の内底面2aよりも下方に設置されている。また、オゾン吸引ユニット20は、ボウル2の外側に配置されている。
図2では、孔部8に対してオゾン吸引ユニット20が直接連結されているように図示されているが、別途設けられた通流管を介して連結されていても構わない。また、孔部8とオゾン吸引ユニット20の間には、閉塞状態と開放状態の切り替えが可能に構成された蓋部が設けられていても構わない。
図3は、オゾン発生ユニット10の構造の一例を模式的に示す平面図である。オゾン発生ユニット10は、雰囲気ガス(空気)G1を送出するボンベ11と、ボンベ11から送出された雰囲気ガスG1が流入する筐体12を有する。筐体12内には、紫外線照射装置13が内蔵されている。
図4は、紫外線照射装置13の一例を模式的に示す斜視図である。図4に示すように、紫外線照射装置13は、筐体31とエキシマランプ32とを有する。図5は、図4から、筐体31の一部を切断したときの模式的な断面図である。
図5に示すように、エキシマランプ32は、放電によってエキシマ分子を形成する発光ガスが封入された発光管33と、発光管33の管軸方向に離間して配置された、一対の電極(34a,34b)を備える。一対の電極(34a,34b)は、それぞれ発光管33の管軸方向に離間した位置において、発光管33の外壁面に形成されている。
紫外線照射装置13は、これらの一対の電極(34a,34b)に対して電圧を印加するための、電装体35及び配線36を有する。電装体35から、配線36を介して一対の電極(34a,34b)間に例えば50kHz~5MHz程度の高周波の交流電圧が印加されると、発光管33内に封入された発光ガスに対して発光管33を介して前記電圧が印加される。このとき、発光管33内で放電プラズマが生じ、発光ガスの原子が励起されてエキシマ状態となり、この原子が基底状態に移行する際にエキシマ発光を生じる。これにより、発光管33からは、光L1が出射される。
光L1の波長は、発光管33内に封入される発光ガスの種類によって決定される。本実施形態では、エキシマランプ32は、主たる発光波長が230nm以下の光L1を発するような、発光ガスが封入される。一例として、発光ガスにXeが含まれる場合には、エキシマランプ32からは、主たるピーク波長が172nm近傍の光L1が出射される。図6は、発光ガスにXeを含んでなるエキシマランプ32の発光スペクトルの一例を示す図面である。
なお、発光ガスにKrBrが含まれる場合には、エキシマランプ32からは、主たるピーク波長が207nm近傍の光L1が出射される。発光ガスにArFが含まれる場合には、エキシマランプ32からは、主たるピーク波長が193nm近傍の光L1が出射される。発光ガスにKrClが含まれる場合には、エキシマランプ32からは、主たるピーク波長が222nm近傍の光L1が出射される。
上述したように、オゾン発生ユニット10が備える筐体12内には、オゾン発生ユニット10の雰囲気ガスG1が送り込まれる。この雰囲気ガスG1は空気であり、この空気が紫外線照射装置13の近傍を通流すると、紫外線照射装置13から出射された、主たる発光波長が230nm以下の光L1が照射される。例えば、紫外線照射装置13が図5に示す構造の場合、紙面奥行き方向に筐体12内に取り込まれた雰囲気ガスG1を通過させることで、この雰囲気ガスG1に対してエキシマランプ32からの光L1が照射される。
例えば光L1が波長200nm以下の紫外線である場合には、この光L1が雰囲気ガスG1中の酸素に吸収されることで、下記(1)式及び(2)式に従ってオゾン(O3)が得られる。なお、(1)式において、hv(λ)は、波長λの光が吸収されることを意味する。
2 + hν(λ) → O(1D)+ O(3P) ‥‥(1)
O(3P) + O2 → O3 ‥‥(2)
なお、光L1が波長200nm以上、230nm以下である場合には、上記(1)式におけるO(1D)がO(3P)に替わるが、(2)式によってオゾンが生成される点は共通である。
この結果、オゾン発生ユニット10内では、雰囲気ガスG1からオゾンを含むガスG2(以下、「オゾン含有ガスG2」と称する。)が生成される。このオゾン含有ガスG2は、図2に示す枝管16を介して排水管7内に導かれる。なお、一部のオゾン含有ガスG2は、排水管7を通じて排水口5よりボウル2の内側に流出し、ボウル2の内底面2aを沿って流れる。
図7は、オゾン吸引ユニット20の構造の一例を模式的に示す平面図である。オゾン吸引ユニット20は、筐体21と、ファン23を備える。筐体21内には、オゾン分解フィルタ22が内蔵されている。
ボウル2の内底面2aを沿って流れたオゾン含有ガスG2は、ファン23の吸引力によって、ボウルの2の内側面2bに設けられた孔部8を通じてオゾン吸引ユニット20側に導かれる。このオゾン含有ガスG2は、オゾン吸引ユニット20の筐体21内に導かれると、オゾン分解フィルタ22を通過する際にオゾン含有ガスG2中に含まれるオゾンが吸着・分解される。この結果、オゾン含有ガスG2は、オゾン吸引ユニット20内において、オゾン含有濃度が大幅に低下された状態の処理後ガスG3に変化し、オゾン吸引ユニット20から排気される。
図8は、本実施形態の水洗器1におけるガスの流れを模式的に示した図面である。上述したように、オゾン発生ユニット10で生成されたオゾン含有ガスG2は、排水管7内に導入される。これにより、オゾン含有ガスG2に含まれるオゾンによって、排水管7の管壁や、トラップ部に貯められた排水7aが殺菌処理される。
オゾン含有ガスG2は、排水管7内を上昇して、排水口5よりボウル2の内側に流出する。このとき、オゾン吸引ユニット20からの吸引力によって、オゾン含有ガスG2は、ボウル2の内壁面を伝って孔部8を介してオゾン吸引ユニット20内に導入される。なお、オゾンは、空気よりも比重が1.5倍以上大きいため、オゾン含有ガスG2は、ボウル2の内底面2aの近傍に沿ってボウル2の壁面を流れる。このため、そのまま上方に上昇して利用者に対してオゾンガスが接触するリスクは少ない。
オゾン吸引ユニット20に導かれたオゾン含有ガスG2は、内蔵するオゾン分解フィルタ22を通過することで、オゾンが吸着・分解されるため、オゾン含有濃度が大幅に低下した処理後ガスG3に変化される。これにより、オゾン吸引ユニット20から外部に排気された処理後ガスG3によって、水洗器1の利用者や周囲の設備に対する影響が抑制される。
図9は、本実施形態の水洗器1を上方から見たときの模式的な平面図である。図9では、鉛直方向をZ方向とし、このZ方向に直交する平面をXY平面とする座標軸が併記されている。ここでX方向は、水洗器1の利用者が立位する位置40側から、水洗器1を見る方向、すなわち前後方向に対応する。
本実施形態において、ボウル2の壁面に設けられた孔部8は、X方向に関して、ボウル2の内側面の中央の位置X1よりも+X側(すなわち前方側)に位置しているのが好ましい。これにより、排水口5からボウル2の内側に流出したオゾン含有ガスG2は、オゾン吸引ユニット20からの吸引力によって、利用者に対して遠ざかる向き(+X方向)に、ボウル2の内底面2aに沿って流れやすくなる。これにより、利用者が水洗器1を利用中であっても、オゾンガスが利用者に対して接触するリスクが更に低下する。
なお、図8に示すように、オゾン発生ユニット10からオゾン含有ガスG2を流出する開口端10aの鉛直方向(Z方向)に係る位置は、枝管16と排水管7とが連結される位置よりも上方にあるのが好ましい。これにより、排水管7を通じて流れる排水7aがオゾン発生ユニット10側に流入するのを抑制できる。
[第二実施形態]
本発明に係る水洗器の第二実施形態につき、第一実施形態と異なる箇所を中心に説明する。なお、以下の図面において、第一実施形態と共通の箇所については同一の符号を付して、その詳細な説明が適宜割愛される。後述する第三実施形態においても同様である。
図10は、第二実施形態の水洗器の構造を、図2にならって模式的に図示した平面図である。本実施形態の水洗器1は、第一実施形態と比較して、オゾン発生ユニット10とオゾン吸引ユニット20の配置箇所が逆転している。すなわち、オゾン吸引ユニット20が枝管16を介して排水管7に連結されており、オゾン発生ユニット10が孔部8を介してボウル2の内側と連絡されている。
なお、図10では、孔部8に対してオゾン発生ユニット10が直接連結されているように図示されているが、別途設けられた通流管を介して連結されていても構わない。また、孔部8とオゾン発生ユニット20の間には、閉塞状態と開放状態の切り替えが可能に構成された蓋部が設けられていても構わない。
図11は、図8にならって、本実施形態の水洗器1におけるガスの流れを模式的に示した図面である。オゾン発生ユニット10は、水洗器1の外気(雰囲気ガスG1)を取り込んでオゾン含有ガスG2を生成する。オゾン含有ガスG2は、ボウル2の内側面2bに形成された孔部8を通じてボウル2の内側に流出する。オゾン含有ガスG2は、排水口5よりも下方に設置されているオゾン吸引ユニット20からの吸引力によって、排水口5側へと導かれ、その後排水管7内に導入される。
排水管7内に導入されたオゾン含有ガスG2に含まれるオゾンによって、排水管7の管壁やトラップ部に貯水された排水7aが殺菌処理される。また、排水管7内に導入されたオゾン含有ガスG2は、枝管16を介してオゾン吸引ユニット20内に導入され、オゾン分解フィルタ22を通過することでオゾンが吸着・分解された後、オゾン含有濃度が大幅に低下した処理後ガスG3に変化する。この処理後ガスG3は、水洗器1の外側に排気される。
なお、本実施形態の水洗器1において、孔部8は、鉛直方向(図11内のZ方向)に関し、ボウル2の内側の深さWzに係る中央の位置Z1よりも、下側、すなわち内底面2aに近い位置に設けられるのが好ましい。かかる構成によれば、孔部8を通じてボウル2の内側に導かれたオゾン含有ガスG2に含まれるオゾンガスのほとんどを、ボウル2の内底面2aに沿って排水口5側に導くことができる。これにより、利用者が水洗器1を利用中であっても、オゾンガスが利用者に対して接触するリスクが更に低下する。
[第三実施形態]
本発明に係る水洗器の第三実施形態につき、第一実施形態と異なる箇所を中心に説明する。図12は、第三実施形態の水洗器の構造を、図1にならって模式的に図示した斜視図である。本実施形態の水洗器1は、第一実施形態と比較して、オゾン吸引ユニット20の設置位置が異なっている。すなわち、本実施形態では、オゾン吸引ユニット20が排水口5に連結された状態で、ボウル2の内側に配置されている。
図13は、本実施形態における水洗器1の、排水口5の近傍箇所を拡大して模式的に示した平面図である。オゾン吸引ユニット20は、オゾン分解フィルタ22、ファン23に加えて、網状部材25を備えている。この網状部材25は、水栓4から吐出された洗浄水が排水口5に向かって流れるのを抑制しないように、外表面に開口が設けられてなる筒形状を呈した部材である。網状部材25は、耐水性、耐オゾン性の高い材料で構成されるのが好ましく、例えば、ステンレス、塩化ビニル、フッ素樹脂、ABS樹脂からなる。また、ファン23についても、防水性の高い構造であるのが好ましい。
図14は、図8にならって、本実施形態の水洗器1におけるガスの流れを模式的に示した図面である。第一実施形態で上述したのと同様、オゾン発生ユニット10で生成されたオゾン含有ガスG2は、排水管7を通じて排水口5側へと導かれる。排水口5を通じて上向きにボウル2の内側に流出したオゾン含有ガスG2は、図13に示すように、ファン23からの吸引力によって網状部材25の内側を介してオゾン分解フィルタ22に衝突する。このオゾン含有ガスG2は、オゾン分解フィルタ22を通過する際にオゾン含有ガスG2中に含まれるオゾンが吸着・分解されることで、オゾン含有濃度が大幅に低下された状態の処理後ガスG3に変化し、オゾン吸引ユニット20から排気される。
なお、本実施形態の水洗器1の場合、第一実施形態、第二実施形態と比較して、処理後ガスG3が、ボウル2の内底面2a側から上方に向かって流れることとなる。このため、利用者が水洗器1を利用中に、排水口5側からの気流を顔等に受ける可能性があるため、利用者に対して心理的な作用を及ぼすことも考えられる。かかる観点から、水洗器1が、水栓4から洗浄水が流出していること、又は、利用者が水洗器1の近傍に存在していることを検知するセンサを備え、このセンサによって前記状況が検知されている間は、オゾン発生ユニット10の運転を停止させる制御を行うものとしても構わない。
なお、上記の制御は、第一実施形態や第二実施形態の水洗器1に対して適用することも可能である。
[別実施形態]
以下、別実施形態について説明する。
〈1〉上記実施形態では、オゾン発生ユニット10が紫外線照射装置13を備える場合について説明した。しかし、オゾン発生ユニット10は、雰囲気ガスG1からオゾン含有ガスG2を生成する機能を有していればよく、紫外線照射方式には限定されない。例えば、放電式オゾナイザを含む構成としても構わない。
ただし、排水や洗浄水などが流れる箇所の近傍に設置されるため、電極に水が付着して短絡や漏電を生じさせるリスクを抑制する観点からは、オゾン発生ユニット10は、紫外線照射方式によってオゾン含有ガスG2を生成する方が好ましい。
〈2〉上記実施形態では、オゾン発生ユニット10が雰囲気ガスG1を送出すためのボンベ11を備え、オゾン吸引ユニット20がオゾン含有ガスG2を吸引するためのファン23を備えるものとした。しかし、水洗器1の設置環境に応じて、ボンベ11を備えなくても雰囲気ガスG1をオゾン発生ユニット10側に導きやすい場合には、ボンベ11を必ずしも備えなくても構わない。同様に、水洗器1の設置環境に応じて、ファン23を備えなくてもオゾン含有ガスG2をオゾン吸引ユニット20側に導きやすい場合には、ファン23を必ずしも備えなくても構わない。
〈3〉各図面を参照して上述した、ボウル2、水栓4、排水口5、及び排水管7等の形状はあくまで一例である。本発明に係る水洗器1が備える各部品の形状は、本発明の趣旨に反しない範囲で任意に選択できる。
1 :水洗器
2 :ボウル
2a :ボウルの内底面
2b :ボウルの内側面
3 :洗面台
4 :水栓
5 :排水口
7 :排水管
7a :排水
8 :孔部
10 :オゾン発生ユニット
10a :オゾン発生ユニットの開口端
11 :ボンベ
12 :筐体
13 :紫外線照射装置
16 :枝管
20 :オゾン吸引ユニット
21 :筐体
22 :オゾン分解フィルタ
23 :ファン
25 :網状部材
31 :筐体
32 :エキシマランプ
33 :発光管
35 :電装体
36 :配線
40 :利用者の立位位置
70 :水洗器
71 :シンク
72 :排水口
73 :トラップ部
74 :排水
75 :オゾン発生装置
76 :配管
77 :オゾンガス
G1 :雰囲気ガス
G2 :オゾン含有ガス
G3 :処理後ガス

Claims (6)

  1. ボウルを含む洗面台と、
    前記ボウルに向けて洗浄水を吐出する水栓と、
    前記ボウルの内底面に設けられた排水口と、
    前記排水口に連結された排水管と、
    前記排水管に連結され、前記排水管内にオゾン含有ガスを通流させるように前記オゾン含有ガスを供給するオゾン発生ユニットと、
    前記排水口を通過した前記オゾン含有ガスの流路に配置された、オゾン分解フィルタを含むオゾン吸引ユニットと、
    前記オゾン発生ユニットと前記排水管とを連結する枝管と、
    前記ボウルの内側面に設けられた孔部とを有し、
    前記オゾン吸引ユニットは、前記ボウルの外側且つ前記洗面台の内側に配置され、前記孔部と直接又は通流管を通じて連結され
    前記オゾン発生ユニットは、前記オゾン含有ガスを、当該オゾン発生ユニットの開口端から前記枝管に流出させる構成であり、
    前記オゾン発生ユニットの前記開口端は、前記枝管と前記排水管とが連結される位置よりも鉛直方向に関して上方に位置していることを特徴とする、水洗器。
  2. ボウルを含む洗面台と、
    前記ボウルに向けて洗浄水を吐出する水栓と、
    前記ボウルの内底面に設けられた排水口と、
    前記排水口に連結された排水管と、
    前記ボウルの外側且つ前記洗面台の内側に配置され、前記排水管内にオゾン含有ガスを通流させるように前記オゾン含有ガスを供給するオゾン発生ユニットと、
    前記排水口を通過した前記オゾン含有ガスの流路に配置された、オゾン分解フィルタを含むオゾン吸引ユニットと、
    前記オゾン吸引ユニットと前記排水管とを連結する枝管と、
    前記ボウルの内側面に設けられた孔部とを有し、
    前記オゾン発生ユニットは、前記孔部と直接又は通流管を通じて連結されていることを特徴とする、水洗器。
  3. 鉛直方向に関し、前記孔部は、前記ボウルの内側面の中央よりも前記ボウルの前記内底面に近い位置に設けられていることを特徴とする、請求項に記載の水洗器。
  4. ボウルを含む洗面台と、
    前記ボウルに向けて洗浄水を吐出する水栓と、
    前記ボウルの内底面に設けられた排水口と、
    前記排水口に連結された排水管と、
    前記排水管に連結され、前記排水管内にオゾン含有ガスを通流させるように前記オゾン含有ガスを供給するオゾン発生ユニットと、
    前記排水口を通過した前記オゾン含有ガスの流路に配置された、オゾン分解フィルタを含むオゾン吸引ユニットと、
    前記オゾン発生ユニットと前記排水管とを連結する枝管を有し、
    前記オゾン吸引ユニットは、前記洗浄水の通流を可能にする網状部材を含んでなり、前記ボウルの内側の位置で前記排水口に連結して配置されていることを特徴とする、水洗器。
  5. 前記オゾン発生ユニットは、主たる発光波長が150nm以上、260nm以下の紫外線を発する紫外線照射装置を含み、雰囲気ガスに対して前記紫外線を照射して前記オゾン含有ガスを生成することを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載の水洗器。
  6. 前記オゾン吸引ユニットは、前記オゾン分解フィルタの後段に配置されたファンを備えることを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載の水洗器。
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