JP7346809B2 - データ取引システム及びデータ取引方法 - Google Patents
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Description
海賊版が多く存在する理由として、コンテンツは複製が容易であること、また、正規品であるか否かの区別がつきにくいことが一因として挙げられる。
第1の発明は、複数の装置が通信可能に接続されたデータ取引システムであって、取引されるデータである取引対象データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記取引対象データを送受信する取引対象データ受渡手段と、前記取引対象データ受渡手段により前記取引対象データを送受信した場合に、前記取引対象データを識別するデータ識別情報と、送受信した装置を識別する装置識別情報と、取引日時とを対応付けた取引履歴を送信する取引履歴送信手段と、を備えるデータ取引システムである。
第2の発明は、第1の発明のデータ取引システムにおいて、前記データ識別情報を生成するデータ識別情報生成手段と、前記取引対象データを複製し、複製した前記取引対象データに前記データ識別情報生成手段によって生成した前記データ識別情報を付加するデータ複製手段と、を備えること、を特徴とするデータ取引システムである。
第3の発明は、第2の発明のデータ取引システムにおいて、前記データ識別情報生成手段により生成する前記データ識別情報の総数を設定する識別数設定手段を備えること、を特徴とするデータ取引システムである。
第4の発明は、第3の発明のデータ取引システムにおいて、前記データ識別情報生成手段は、前記識別数設定手段により設定された総数分の前記データ識別情報を生成し、前記データ複製手段は、総数分の前記取引対象データを予め複製し、複製した総数分の前記取引対象データの各々に、前記データ識別情報生成手段により生成した異なる前記データ識別情報を付加すること、を特徴とするデータ取引システムである。
第5の発明は、第2の発明又は第3の発明のデータ取引システムにおいて、前記データ識別情報生成手段は、取引の都度、前記データ識別情報を生成し、前記データ複製手段は、取引の都度、前記取引対象データを複製し、複製した複数の前記取引対象データの各々に、前記データ識別情報生成手段により生成した前記データ識別情報を付加すること、を特徴とするデータ取引システムである。
第6の発明は、第2の発明から第5の発明までのいずれかのデータ取引システムにおいて、前記データ識別情報は、前記取引対象データの一部に組み込まれて表示可能なものであること、を特徴とするデータ取引システムである。
第7の発明は、第2の発明から第5の発明までのいずれかのデータ取引システムにおいて、前記データ識別情報は、表示不可能なものであり、前記取引対象データに対応付けられていること、を特徴とするデータ取引システムである。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかのデータ取引システムにおいて、前記取引対象データの価値を、取引に応じて設定するデータ価値設定手段と、前記データ価値設定手段により設定された前記価値に対する対価を、前記取引対象データの創作者へ送信する対価付与手段と、を備えること、を特徴とするデータ取引システムである。
第9の発明は、第8の発明のデータ取引システムにおいて、前記データ価値設定手段は、前記取引対象データに対する取引回数及び取引期間に基づいて、前記価値を設定すること、を特徴とするデータ取引システムである。
第10の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかのデータ取引システムにおいて、前記取引対象データの取引照会を受け付ける取引照会受付手段と、前記取引照会受付手段により受け付けた前記取引照会に対応する前記取引対象データの前記取引履歴に基づいて、取引を追跡可能な追跡データを生成する追跡データ生成手段と、前記追跡データ生成手段により生成された前記追跡データを、前記取引照会をした装置に送信する追跡データ送信手段と、を備えること、を特徴とするデータ取引システムである。
第11の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかのデータ取引システムにおいて、前記取引対象データは、デジタルコンテンツであること、を特徴とするデータ取引システムである。
第12の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかのデータ取引システムにおいて、前記取引対象データは、プライバシー情報を含む個人情報であること、を特徴とするデータ取引システムである。
第13の発明は、第1の発明から第12の発明までのいずれかのデータ取引システムにおいて、前記記憶手段は、前記取引対象データを管理する装置が備え、前記取引履歴送信手段により送信された前記取引履歴を、各装置が記憶すること、を特徴とするデータ取引システムである。
第14の発明は、第1の発明から第12の発明までのいずれかのデータ取引システムにおいて、前記記憶手段は、前記取引対象データを管理する装置であるサーバが備え、前記取引履歴送信手段により送信された前記取引履歴を、前記サーバが記憶すること、を特徴とするデータ取引システムである。
第15の発明は、第14の発明のデータ取引システムが備える前記サーバである。
第16の発明は、取引されるデータである取引対象データを記憶するデータ記憶ステップと、データ記憶ステップにより記憶された前記取引対象データを送受信する取引対象データ受渡ステップと、前記取引対象データ受渡ステップにより前記取引対象データを送受信した場合に、前記取引対象データを識別するデータ識別情報と、送受信した装置を識別する装置識別情報と、取引日時とを対応付けた取引履歴を送信する取引履歴送信ステップと、を含むデータ取引方法である。
(実施形態)
<デジタルコンテンツ取引システム100の全体構成>
図1は、本実施形態に係るデジタルコンテンツ取引システム100の全体構成図である。
図2は、本実施形態に係る記憶処理装置1の機能ブロック図である。
図3は、本実施形態に係る端末5の機能ブロック図である。
デジタルコンテンツ取引システム100は、記憶処理装置1が、売手側端末5Aから受け付けたデジタルコンテンツ(取引対象データ)の取引(売買)に関する管理を行う。
デジタルコンテンツ取引システム100は、記憶処理装置1が、端末5から受信した取引照会に基づいて、デジタルコンテンツの取引履歴から生成された追跡データを、照会要求のあった端末5に送信する。
また、デジタルコンテンツ取引システム100は、記憶処理装置1が、端末5から受信した取引要求が、取引規約データ(取引規約情報)の内容を満たす場合に、デジタルコンテンツを複製して生成した正規品であるデジタルコンテンツを、端末5(買手側端末5B)に送信する。
記憶処理装置1は、売手側端末5Aからデジタルコンテンツを受信して記憶することで、デジタルコンテンツを管理する。記憶処理装置1は、売手側端末5Aからデジタルコンテンツと共に、デジタルコンテンツの取引に関する事項を含む取引規約データを、受信して記憶してもよい。また、記憶処理装置1は、端末5からデジタルコンテンツの取引に関する要求や照会を受信した場合に、端末5に対して受信内容に応じた処理結果データを送信する。
記憶処理装置1は、例えば、サーバである。
制御部10は、記憶処理装置1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部30に記憶されているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
ここで、デジタルコンテンツとは、例えば、動画、小説、ブログ、イラスト、音楽等の通信ネットワーク上で送受信が可能なコンテンツであり、創作者が生み出したオリジナルなものをいう。よって、創作者は、デジタルコンテンツの著作権(権利)を有する。
例えば、取引規約データには、デジタルコンテンツの取引数量の上限が10と規定されており、10のデジタルコンテンツが既に取引済になっている場合に、取引規約照合部14は、取引要求の内容が取引規約データの内容を満たさないと判断し、取引を不成立にする。
なお、取引規約照合部14は、データ価値設定部15が設定した価値に対する価格(対価)に関する情報を含む取引確認データを、買手側端末5Bに送信してもよい。
なお、価値を設定するために必要な取引回数と、取引期間とに用いる係数は、取引規約データに含めておいてもよい。
また、複製データ受渡部17は、データ価値設定部15が設定した価値に対する価格を、デジタルコンテンツの創作者(売手)に対して送信する。ここで、複製データ受渡部17は、デジタルコンテンツの創作者を識別する売手側端末5Aの端末ID(創作者識別情報)に、価格を対応付けて記憶部30に記憶しておいてもよい。そして、複製データ受渡部17は、デジタルコンテンツを受け渡した都度、又は、一定のタイミングで定期的に、記憶部30に記憶させた価格を、売手側端末5Aに送信してもよい。なお、端末IDに代えて、創作者を識別するユーザID等であってもよい。
取引履歴処理部18は、複製データ受渡部17により買手側端末5Bがデジタルコンテンツを受領した場合に、買手側端末5Bが送信した取引履歴を受信し、取引履歴記憶部33に記憶させる。取引履歴は、例えば、コンテンツID及び部数IDと、買手側端末5Bを識別する端末ID(装置識別情報)と、取引日時とを含む。なお、端末IDに代えて、買手を識別するユーザID等であってもよい。
追跡データ生成部21は、取引履歴記憶部33を参照し、取引照会受信部20が受信した照会対象のデジタルコンテンツに対する取引履歴から追跡データを生成する。追跡データは、デジタルコンテンツの遷移を、端末5で表示可能なデータである。追跡データは、1つの部数IDが付されたデジタルコンテンツの履歴でもよいし、複数の部数IDが付されたデジタルコンテンツの履歴でもよい。
追跡データ送信部22は、追跡データ生成部21により生成した追跡データを、照会をした端末5に送信する。
記憶部30は、プログラム記憶部31と、取引対象データ記憶部32と、取引履歴記憶部33とを備える。
プログラム記憶部31は、各種のプログラムを記憶するための記憶領域である。プログラム記憶部31は、記憶処理装置1の制御部10の各種機能を実行するためのアプリケーションプログラムであるプログラム31aを記憶している。
取引履歴記憶部33は、デジタルコンテンツの取引に係る取引履歴を記憶する記憶領域である。取引履歴記憶部33は、少なくともデジタルコンテンツの取引がなされた際の取引履歴を記憶する。
通信インタフェース部39は、通信ネットワークNを介して、複数の端末5(売手側端末5A及び買手側端末5Bを含む)との間で通信を行うためのインタフェースである。
図1に戻り、端末5は、デジタルコンテンツ取引システム100によるサービスを利用するために各ユーザが用いる端末である。端末5は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)である。端末5は、その他、スマートフォンに代表されるコンピュータの機能を併せ持った携帯電話機や、タブレット端末等の携帯型の端末であってもよい。
端末5は、図3に示すように、制御部50と、記憶部60と、入力部66と、表示部67と、通信インタフェース部69とを備える。
制御部50は、取引要求送信部51と、取引内容確認部52と、取引要求結果処理部53(取引対象データ受渡手段、取引履歴送信手段)と、取引照会送信部55と、照会結果受信部56とを備える。
取引内容確認部52は、記憶処理装置1から取引規約データに基づく取引確認データを受信して、表示部67に表示させる。ここで、取引確認データとは、デジタルコンテンツの価格や、二次利用の可否、予定取引数量等をいう。そして、取引内容確認部52は、確認結果を記憶処理装置1に送信する。ここで、確認結果とは、端末5のユーザが入力した取引を継続するか否かを示すデータをいう。
取引要求結果処理部53は、取引要求に対応したデジタルコンテンツを受信する。また、取引要求結果処理部53は、取引履歴を記憶処理装置1に対して送信する。
照会結果受信部56は、照会データに対応するデジタルコンテンツの追跡データを受信する。ここで、照会データにデジタルコンテンツの部数IDを含む場合、照会結果受信部56が受信した追跡データは、デジタルコンテンツIDと部数IDとが一致する取引履歴から生成されたデータである。他方、照会データに部数IDを含まない場合、照会結果受信部56が受信した追跡データは、デジタルコンテンツIDが一致する取引履歴から生成されたデータであり、複数の部数IDのデータを含む。
記憶部60は、プログラム記憶部61を備える。
プログラム記憶部61は、各種のプログラムを記憶するための記憶領域である。プログラム記憶部61は、端末5の制御部50の各種機能を実行するためのアプリケーションプログラムである制御プログラム61aを記憶している。ここで、制御プログラム61aは、デジタルコンテンツを受信した場合に、確実に取引履歴を記憶処理装置1に送信するプログラムである。
表示部67は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置である。
なお、入力部66及び表示部67の機能を有するタッチパネルディスプレイであってもよい。
通信インタフェース部69は、通信ネットワークNを介して、記憶処理装置1との間で通信を行うためのインタフェースである。
なお、買手側端末5Bは、上述した端末5の機能部のうち、取引要求送信部51と、取引内容確認部52と、取引要求結果処理部53との各機能部を少なくとも有する。
次に、デジタルコンテンツ取引システム100での処理について説明する。
まず、売手側端末5Aと記憶処理装置1との間での処理について説明する。
図4は、本実施形態に係る売手側端末5Aと記憶処理装置1との間での処理を説明するための図である。
創作者は、自らが創作したデジタルコンテンツを取引しようとする場合に、売手側端末5Aを用いて、記憶処理装置1に対して依頼する。
以下の説明において、デジタルコンテンツ43-1~43-10のいずれかを特定しない場合には、単にデジタルコンテンツ43と記載し、シリアルナンバ44-1~44-10のいずれかを特定しない場合には、単にシリアルナンバ44と記載する。
なお、シリアルナンバ44を付加したデジタルコンテンツ43からシリアルナンバ44を取り除く作業は、手間のかかるものである。よって、このような処理を施してデジタルコンテンツ43を複製することによって、不正利用をされにくくできる。
図5は、本実施形態に係る記憶処理装置1のデジタルコンテンツ取引処理を示すフローチャートである。
図6は、本実施形態に係るデジタルコンテンツ取引システム100のデジタルコンテンツ販売処理を示すフローチャートである。
図7は、本実施形態に係るデジタルコンテンツ取引システム100の取引成立時処理を示すフローチャートである。
図8は、本実施形態に係るデジタルコンテンツ取引システム100のデジタルコンテンツ照会処理を示すフローチャートである。
図5のステップS(以下、「S」という。)10において、記憶処理装置1の制御部10(取引要求受信部13)は、端末5から取引要求を受信したか否かを判断する。端末5から取引要求を受信した場合(S10:YES)には、制御部10は、処理をS11に移す。他方、取引要求を受信していない場合(S10:NO)には、制御部10は、処理をS12に移す。
S11において、制御部10は、デジタルコンテンツ販売処理を行う。
図6のS20において、制御部10(取引規約照合部14)は、要求に対応したデジタルコンテンツの取引規約データを確認する。
S21において、制御部10は、取引規約データの確認の結果、価値の設定が必要であるか否かを判断する。ここで、制御部10は、価値の設定が必要であるか否かを、取引規約データに基づいて判断する。価値の設定が必要である場合(S21:YES)には、制御部10は、処理をS22に移す。他方、価値の設定が必要ではない場合(S21:NO)には、制御部10は、処理をS23に移す。
そして、取引規約照合部14は、設定した価値に基づいてデジタルコンテンツの価格を設定する。
S24において、端末5の制御部50(取引内容確認部52)は、記憶処理装置1から取引確認データを受信する。そして、制御部50は、受信した取引確認データを、表示部67に出力する。端末5のユーザは、取引要求に対応した取引条件を、表示部67に表示された情報に基づいて確認する。
そして、端末5のユーザが、入力部66を介して確認結果を入力することで、S25において、制御部50(取引内容確認部52)は、確認結果を記憶処理装置1に送信する。その後、端末5の制御部50は、本処理を終了する。
S27において、制御部10は、次に説明する取引成立時処理を行い、その後、本処理を終了する。
他方、S28において、制御部10は、取引不成立の旨を端末5に送信した後、本処理を終了する。なお、端末5は、取引不成立の旨を受信した後、表示部67にその旨を表示してもよい。
図7のS40において、記憶処理装置1の制御部10(データ複製部16)は、取引対象データ記憶部32に記憶されたデジタルコンテンツを用いて、デジタルコンテンツを複製する。
S41において、制御部10(データ複製部16)は、複製したデジタルコンテンツに、部数IDを付加する。制御部10は、取引規約データに含まれるデジタルコンテンツに付加する部数IDの方法等にしたがって、複製したデジタルコンテンツに、部数IDを付加する。
S43において、端末5(買手側端末5B)の制御部50(取引要求結果処理部53)は、デジタルコンテンツを受信する。そして、制御部50は、取引履歴を記憶処理装置1に送信し、本処理を終了する。
S44において、制御部10(取引履歴処理部18)は、端末5から取引履歴を受信し、取引履歴記憶部33に取引履歴を記憶させる。その後、制御部10は、本処理を終了する。
S13において、制御部10は、デジタルコンテンツ照会処理を行う。
ここで、デジタルコンテンツ照会処理について、図8に基づいて説明する。
S52において、端末5の制御部50(照会結果受信部56)は、追跡データを受信し、表示部67に追跡データを出力する。これにより、照会をしたユーザは、正規品であるデジタルコンテンツを追跡できる。逆に、追跡データに含まれないデジタルコンテンツは、不正に利用されたり、無断で転売されたりした不正品であるため、正規品と以外とを区別できる。その後、制御部50は、本処理を終了する。
(1)デジタルコンテンツと、取引規約データとを対応付けておき、取引規約データの内容に基づいて取引が成立した場合に、記憶処理装置1は、デジタルコンテンツを買手側端末5Bに送信する。よって、取引規約データは、デジタルコンテンツごとに異なるものであってもよく、例えば、創作者の意向を反映したものにすれば、デジタルコンテンツの取引を、創作者の意向に合ったものにできる。
また、デジタルコンテンツを買手側端末5Bが受信した場合には、買手側端末5Bは、取引履歴を送信する。取引履歴は、コンテンツID及び部数IDと、買手側端末5Bの端末IDと、取引日時とを含むので、正規に取引がされたデジタルコンテンツの取引履歴を確実に記憶させることができる。
(3)記憶処理装置1は、デジタルコンテンツを複製する際に、デジタルコンテンツに部数IDを付加するので、複製したデジタルコンテンツを一意に定めることができ、追跡を容易にできる。
(4)デジタルコンテンツに付加する部数IDをシリアルナンバにし、デジタルコンテンツの一部に組み込んで端末5で表示が可能なようにするので、デジタルコンテンツをユーザが一見して識別可能にできる。
(1)本実施形態では、デジタルコンテンツ取引システムは、記憶処理装置が各種の処理を行うものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、ブロックチェーン技術を用いた分散型のシステムであってもよい。
図9は、変形形態に係るデジタルコンテンツ取引システム200の全体構成図である。
デジタルコンテンツ取引システム200は、複数の端末205によって、デジタルコンテンツの取引及び照会を可能にするためのシステムである。複数の端末205の一部は、売手側端末205A又は買手側端末205Bを兼ねる。そして、各端末205が備える記憶部260(260A、260Bを含む)が、記憶処理装置201の役割を果たしている。より具体的には、各記憶部260が記憶手段の機能を備え、取引履歴を分散して記憶する。端末205は、取引履歴をハッシュ化して各記憶部260に記憶させてもよい。また、取引履歴は、買手側端末205Bと売手側端末205Aとの両方の端末IDを含む。
(7)本実施形態では、デジタルコンテンツとしてイラストを例に説明したが、これに限定されない。音声、小説等の他のデジタルコンテンツであってもよい。また、権利を有し価値のあるデータであって、通信ネットワークを介して取引可能なものであればよく、例えば、プライバシー情報を含む個人データ(個人情報)であってもよい。
5,205 端末
10,50 制御部
11 データ受信処理部
15 データ価値設定部
16 データ複製部
17 複製データ受渡部
18 取引履歴処理部
20 取引照会受信部
21 追跡データ生成部
22 追跡データ送信部
30,60,260 記憶部
32 取引対象データ記憶部
33 取引履歴記憶部
41 デジタルコンテンツ
42 取引規約データ
43,43-1~43-10 デジタルコンテンツ
44,44-1~44-10 シリアルナンバ
53 取引要求結果処理部
100,200 デジタルコンテンツ取引システム
N 通信ネットワーク
Claims (14)
- 複数の装置が通信可能に接続されたデータ取引システムであって、
取引されるデータである取引対象データを、前記取引対象データを特定するコンテンツIDに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記取引対象データを複製し、同一のコンテンツIDで示される複製した前記取引対象データに対して同一のコンテンツIDでの識別情報である部数IDを付加するデータ複製手段と、
前記データ複製手段が複製した前記取引対象データを送信する取引対象データ受渡手段と、
前記取引対象データ受渡手段が送信した前記取引対象データを受信した場合に、前記コンテンツID及び前記部数IDからなるデータ識別情報と、受信した装置を識別する装置識別情報と、取引日時とを対応付けた取引履歴を送信する取引履歴送信手段と、
を備えるデータ取引システム。 - 請求項1に記載のデータ取引システムにおいて、
前記部数IDの総数を設定する識別数設定手段を備えること、
を特徴とするデータ取引システム。 - 請求項2に記載のデータ取引システムにおいて、
前記データ複製手段は、総数分の前記取引対象データを予め複製し、前記識別数設定手段により設定された総数分の前記部数IDを生成し、複製した総数分の前記取引対象データの各々に、生成した異なる前記部数IDを付加すること、
を特徴とするデータ取引システム。 - 請求項1又は請求項2に記載のデータ取引システムにおいて、
前記データ複製手段は、取引の都度、前記取引対象データを複製し、前記部数IDを生成し、複製した複数の前記取引対象データの各々に、生成した前記部数IDを付加すること、
を特徴とするデータ取引システム。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のデータ取引システムにおいて、
前記データ識別情報の前記部数IDは、前記取引対象データの一部に組み込まれて表示可能なものであること、
を特徴とするデータ取引システム。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のデータ取引システムにおいて、
前記データ識別情報の前記部数IDは、表示不可能なものであり、前記取引対象データに対応付けられていること、
を特徴とするデータ取引システム。 - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のデータ取引システムにおいて、
前記取引対象データの価値を、取引に応じて設定するデータ価値設定手段と、
前記データ価値設定手段により設定された前記価値に対する対価を、前記取引対象データの創作者へ送信する対価付与手段と、
を備えること、
を特徴とするデータ取引システム。 - 請求項7に記載のデータ取引システムにおいて、
前記データ価値設定手段は、前記取引対象データに対する取引回数及び取引期間に基づいて、前記価値を設定すること、
を特徴とするデータ取引システム。 - 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のデータ取引システムにおいて、
前記取引対象データの取引照会を受け付ける取引照会受付手段と、
前記取引照会受付手段により受け付けた前記取引照会に対応する前記取引対象データの前記取引履歴に基づいて、取引を追跡可能な追跡データを生成する追跡データ生成手段と、
前記追跡データ生成手段により生成された前記追跡データを、前記取引照会をした装置に送信する追跡データ送信手段と、
を備えること、
を特徴とするデータ取引システム。 - 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のデータ取引システムにおいて、
前記取引対象データは、デジタルコンテンツであること、
を特徴とするデータ取引システム。 - 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のデータ取引システムにおいて、
前記取引対象データは、プライバシー情報を含む個人情報であること、
を特徴とするデータ取引システム。 - 請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載のデータ取引システムにおいて、
前記記憶手段は、前記取引対象データを管理する装置が備え、
前記取引履歴送信手段により送信された前記取引履歴を、各装置が記憶すること、
を特徴とするデータ取引システム。 - 請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載のデータ取引システムにおいて、
前記記憶手段は、前記取引対象データを管理する装置であるサーバが備え、
前記取引履歴送信手段により送信された前記取引履歴を、前記サーバが記憶すること、
を特徴とするデータ取引システム。 - コンピュータが実行するデータ取引方法であって、
取引されるデータである取引対象データを、前記取引対象データを特定するコンテンツIDに対応付けて記憶するデータ記憶ステップと、
データ記憶ステップにより記憶された前記取引対象データを複製し、同一のコンテンツIDで示される複製した前記取引対象データに対して同一のコンテンツIDでの識別情報である部数IDを付加するデータ複製ステップと、
前記データ複製ステップが複製した前記取引対象データを送信する取引対象データ受渡ステップと、
前記取引対象データ受渡ステップが送信した前記取引対象データを受信した場合に、前記コンテンツID及び前記部数IDからなるデータ識別情報と、受信した装置を識別する装置識別情報と、取引日時とを対応付けた取引履歴を送信する取引履歴送信ステップと、
を含むデータ取引方法。
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