JP7346363B2 - 単眼撮像装置による三次元座標測定方法 - Google Patents

単眼撮像装置による三次元座標測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、数値制御工作機械における画像認識を利用した三次元座標測定方法に関する。
従来から非接触の測距装置として、カメラを用いた画像認識により測定対象物との間の距離を測定するため、ステレオカメラによって撮像したステレオ画像によって測距を行う装置が存在する。
これに対し、移動体に取り付けられたカメラを使用し、被測定対象物の位置がずれた視差画像を撮影し、三角測量の原理によって測定物の三次元形状を測定する装置も知られており、この方式の1つに移動ステレオ方式がある。
移動ステレオ方式とは、一つのカメラで異なる位置で物体を撮影し、外部から与えられるその間のカメラの移動量を用いて、映像に映っている物体の三次元位置を、映像内の特徴点の視差から三角測量で算出するものである。
例えば、特許文献1では、移動ステレオ方式において、計測誤差を一定にするために、自動車車両が一定量移動を行ったことを検出した上で撮像を行い、障害物との距離を計測する画像処理装置を開示している。
特許文献2では、一定の計測精度を確保するために、後に撮像された画像フレームから抽出された特徴点位置が、先に撮像された画像フレームから抽出された特徴点位置から所定距離(視差)を満たさなかった場合は抽出結果から除外する三次元座標測定装置を開示している。
特開2009-180536号公報 特許第5915130号公報
工作機械などでワークを加工する場合には、加工段階、加工部位に応じて要求される精度や測定範囲が異なる。これまでのステレオカメラによる三次元座標測定装置では、カメラ間の距離が固定であるため、測定可能な精度の範囲がカメラ間距離に応じて限定され、ワークとの距離を変えずに測定精度を変更する場合には、焦点距離の異なるレンズに手作業で交換する必要があった。
特許文献1及び特許文献2に示される装置では、一定の精度を保つ装置を示しているが、要求される精度に応じて精度を変更する方法は示していない。
そこで、本発明は、ワークの各部で要求される精度の測定を一種類のレンズで実施することができる三次元座標測定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、工作機械の主軸に取り付けられた単眼撮像装置で撮像された画像を用いて所定の測定対象物までの距離及び前記測定対象物の位置を測定する三次元座標測定方法であって、
前記測定対象物における複数の測定対象点のおおよその位置座標と測定に係る要求精度とを入力する入力段階と、
入力された前記位置座標と前記要求精度と、予め設定した前記単眼撮像装置のレンズ主点と撮像素子との距離の範囲とから、各前記測定対象点の撮像位置と撮像高さとを算出して設定する設定段階と、
最初に撮像する前記測定対象点から最後に撮像する前記測定対象点まで、前記設定段階で設定された撮像位置と撮像高さとに前記主軸を移動させて前記単眼撮像装置で各前記測定対象点の撮像を行う測定段階と、
各前記測定対象点が撮像された画像の内、撮像された前記測定対象点が前記画像内で前記要求精度を満たす測定が可能な距離だけ離れた画像2枚を選択し、三角測量により前記単眼撮像装置と前記測定対象点までの垂直方向距離を算出する距離算出段階と
を実行することを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、前記入力段階では、
前記測定対象物の全体を撮像するように少なくとも2か所以上の位置で複数枚の画像を前記単眼撮像装置により撮像し、前記測定対象物の特徴点の前記複数枚の画像から三角測量により演算を行い、前記測定対象物のおおよその形状位置を取得する形状把握段階を実行し、
前記形状把握段階で得られた前記形状位置を用いて前記測定対象点のおおよその位置座標と要求精度との入力を行うことを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、前記距離算出段階では、
前記測定対象点が撮像された画像の内、前記画像上の前記測定対象点の像の距離間隔が最も長いもの2枚を選択することを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、前記設定段階では、
前記撮像高さと、前記測定対象点の位置座標とから、前記測定対象点の像の距離間隔が最も長い2枚の画像の撮像が可能な予想位置を算出し、前記予想位置を撮像位置として設定することを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、前記設定段階では、
前記撮像位置の設定において、前記撮像位置へ前記単眼撮像装置が向かう手前にアンダートラベル距離を、前記単眼撮像装置が向かう前記撮像位置から先へオーバートラベル距離をそれぞれ設定し、
前記アンダートラベル距離及び前記オーバートラベル距離内では複数箇所の任意の撮像位置を設定することを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、前記設定段階では、
前記測定対象点の中から基準点を選択し、
前記基準点を測定する際の前記単眼撮像装置の撮像高さを算出する第1の段階と、
前記基準点と異なる前記測定対象点について、前記単眼撮像装置内のレンズ主点位置を、前記基準点を測定する際と同じにした状態において測定する際の前記単眼撮像装置の撮像高さを算出する第2の段階と、
前記撮像高さを算出した測定対象点と前記基準点とのいずれかを新たな基準点として前記第1の段階を実行した上で、測定を行っていない測定対象点について前記第2の段階を実行する第3の段階とを、
全ての前記測定対象点に対して実行することで前記単眼撮像装置の測定経路を決定することを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、前記単眼撮像装置は、光学カメラであることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、前記設定段階では、
前記単眼撮像装置の測定経路と、前記撮像を行う間隔とから全ての前記測定対象点を測定するのに要する時間を算出し、算出した時間を報知することを特徴とする。
本発明によれば、ワークの各部で要求された精度の測定を、一種類のレンズで測定することが可能となる。また、別の態様によれば、測定にかかる時間も予想が可能なため、ワークの測定を効率よく行うことが可能となる。
マシニングセンタの模式図である。 単眼撮像装置及びワークの模式図である。 マシニングセンタにおける三次元座標測定装置の構成図である。 単眼撮像装置による三次元座標測定方法のフローチャートである。 単眼撮像装置による1つの測定対象点の測定の概略図である。 単眼撮像装置が移動した場合の測定の概略図である。 アンダートラベル位置から測定対象点の撮像位置座標を検出する測定の概略図である。 単眼撮像装置による段差のあるワーク上の複数の測定対象点の測定の概略図である。 単眼撮像装置による高さが異なる測定対象点の測定経路の一例である。 単眼撮像装置による高さが異なる測定対象点の測定経路の一例である。 単眼撮像装置による高さが異なる測定対象点の測定経路の一例である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、工作機械の一形態であり、3つの互いに直交する並進軸を有するマシニングセンタ20の模式図である。主軸頭22は、コラム24の前面でX軸方向へ移動可能に設けられたサドル25に固定されて、下向きに主軸22aを備えている。主軸頭22は、並進軸であり互いに直交するX軸、Z軸によってベッド21に対して並進2自由度の運動が可能である。テーブル23は、並進軸でありX軸およびZ軸に直交するY軸によりベッド21に対して並進1自由度の運動が可能である。したがって、主軸頭22は、テーブル23に対して並進3自由度の運動が可能である。XYZ軸の動作は図に示していない数値制御装置により制御されるサーボモータ駆動により実行され、工作物をテーブル23に固定し、主軸頭22の主軸22aに工具を装着して回転させ、工作物と工具の相対位置および相対姿勢を制御することで、工作物の加工を行う。
なお、本発明に関わる機械としては、軸数は3軸に限らず、並進軸のみ3軸、4軸、5軸でもよい。さらにまた、回転軸によりテーブル23や主軸頭22が回転1自由度以上を持つ機構でもよい。
図2に示すように、本発明に用いる単眼撮像装置(以下「撮像装置」という。)1は、光学カメラで、主軸頭22の主軸22aに取り付けることができ、テーブル23上の測定対象物であるワーク2の一部または全体を撮像する。
図3は、本発明を適用した測定対象点の三次元座標測定方法を実施する三次元座標測定装置の一実施の形態の構成例を示している。
三次元座標測定装置は、モニター51と、演算部52とを備える。モニター51には、3Dモデルデータと、要求精度・測定条件との入力が可能となっている。演算部52は、入力された3Dモデルデータと、モニター51を介して得られる要求精度・測定条件とから、測定経路・撮像間隔・測定時間を算出する。
送り軸制御部53は、演算部52で算出された測定経路に従い、XYZ軸の送り軸制御を行う。これによって、主軸頭22に取り付けられた撮像装置1が、ワーク2を撮像する測定経路を移動する。移動検出部54は、送り軸制御部53からの情報に基づいて撮像装置1の移動量や座標を検出し、画像取得部55は、移動検出部54から撮像装置1の移動量及び座標を得ると共に、撮像装置1から画像を得る。測定対象点検出部56は、画像取得部55から得た移動量及び座標、画像から測定対象点を検出する。送り軸制御部53は、測定対象点となる次の撮像位置までXYZ軸の制御を行う。測定対象点位置座標演算部57は、測定対象点検出部56から得られた情報から測定対象点の位置座標を算出する。結果出力部58は、結果処理を行い、得られた結果をモニター51に表示する。
図4は、本発明の三次元座標測定方法のフローチャートを示す。
ステップ(以下「S」と表記する。)1において、ワーク2のCADデータを読み込むか否かを選択する。
S2において、CADデータを使用する場合はCADデータを読み込む。
S3において、撮像装置1でワーク2全体の形状を撮像して、公知の技術、例えばエッジ検出によってCADデータと比較し、S5で、ワーク2のおおよその位置座標を取得する。
S2でCADデータを使用しない場合は、S4において、撮像装置1をワーク2から離して視野を大きくとり、ワーク2全体のおおよその形状を移動ステレオ方式によって撮像する。
例えば、図5のように、撮像位置座標1Aに、凸レンズ11及び撮像素子12を備えた撮像装置1があるとき、特徴点となる測定対象点7Aの像は、撮像素子12上に像6pとして結像される。4は凸レンズ主点、5は焦点、3は凸レンズ主点4に入る測定対象点Aからの光軸である。
図6のように、撮像位置座標1Aから距離Lだけ水平方向に撮像装置1を撮像位置座標3Aに移動させる。このときに測定対象点7Aが凸レンズ11を通して撮像素子12上に像6qとして撮像される。この撮像素子12上の像6pと像6qとの距離を視差Sとする。視差Sは、撮像位置座標1Aで撮像した画像と撮像位置座標3Aで撮像した画像とから求める。
このとき、凸レンズ主点4と撮像素子12との間の距離をbとすると、測定対象点7Aと凸レンズ主点4とのZ軸方向の距離Hは次式(1)のように求まる。
Figure 0007346363000001
凸レンズ11の位置を進退させて測定対象に合わせてピントを調整できるカメラを使用し、凸レンズ主点4と撮像素子12との間の距離bを可変としてもよい。ただし、同一の測定対象点の測定及び2点の測定対象点の位置関係を測定する場合、凸レンズ11は動かさず距離bは固定する。
また、撮像位置座標1Aと測定対象点7Aとの水平方向の距離Xも、撮像位置座標1Aでの撮像素子12上の中心から像6pとの間の水平方向の距離X1Aを用いて次式(2)のように表せる。
Figure 0007346363000002
S5において、式(1)から測定対象点7Aと凸レンズ主点4とのZ軸方向の距離H、式(2)から撮像位置座標1Aと測定対象点7Aとの距離Xをそれぞれ算出し、測定対象点7Aの位置座標を求め、ワーク2のおおよその形状位置を示す位置座標として取得する(S1~S5:形状把握段階)。
S6において、取得した位置座標から3Dモデルが生成され、これを使用して測定箇所、測定点数、要求精度を入力していく(S6:入力段階)。
S7において、凸レンズ11の焦点距離に依存する凸レンズ主点4と撮像素子12との間の距離b、入力された高さ方向、水平方向の寸法の要求精度から、要求精度を満たす測定を行うのに必要な撮像装置1と各測定対象点との距離Hと被写界深度とを求め、各測定対象点において必要な測定を行う撮像高さを求める。
例えば、移動ステレオ方式により、カメラ角度を変更せずに移動させ、物体上のある測定対象点までの距離を計測した場合の距離誤差(物体までの距離の計測誤差)ΔHは次式(3)で表される。
Figure 0007346363000003
式(3)において、ΔLは移動体の位置決め誤差、ΔSは視差誤差である。工作機械の主軸22aに撮像装置1を取り付ける場合、第一項は第二項に比べ十分小さいため、式(3)の第一項は無視できる。
式(3)が示すことは、図6における撮像装置1と測定対象点7Aとの距離H、視差Sで精度が求まるということである。精度を高くする場合は、視差Sを最大とする測定が望ましい。
水平方向の位置測定において、図6における撮像素子12内の測定対象点7Aの像6pの観測誤差Δxを用いて、測定対象点7Aと撮像装置1との水平方向の距離Xの誤差ΔXは次式(4)で表される。
Figure 0007346363000004
式(4)が示すことは、測定対象点7Aの像6pを画像中心にくるように撮像、つまり図6の撮像位置座標2Aで撮像し、その撮像位置を測定対象点7Aの位置座標とする測定方法によって、精度は測定対象点7Aと撮像装置1との距離Hによって決まるということである。
式(3)から視差Sのばらつき精度δS、測定対象点7Aまでの距離Hのばらつき精度δHを用いて、垂直方向の距離精度を満たす測定対象点7Aから凸レンズ主点4までのZ軸方向の距離Hは次式(5)のようになる。
Figure 0007346363000005
また、凸レンズ主点4からの被写体距離をhとして、前方被写界深度Dは次式(6)、後方被写界深度Dは次式(7)、被写体距離hは次式(8)で示される。
Figure 0007346363000006
Figure 0007346363000007
Figure 0007346363000008
fは凸レンズ11の焦点距離、FはF値(焦点距離と凸レンズ有効口径との比)、dxは1画素分の撮像素子12の長さであり、ピントが合った状態での視差Sのばらつき精度δSと同等である。凸レンズ主点4と測定対象点7Aとの距離Hは、次式(9)の範囲にある必要がある。
Figure 0007346363000009
凸レンズ主点4からh-Dnの距離にある位置を被写界近点、h+Dnの距離にある位置を被写界遠点と呼び、式(9)は、測定対象点7Aが被写界近点と被写界遠点との間にあることを示す。
式(4)から、測定対象点7Aと撮像装置1との水平方向の距離のばらつき精度δXAは、撮像素子12内の測定対象点7Aの像6pのばらつき精度をδxとして、次式(10)のように表される。
Figure 0007346363000010
式(10)は、撮像装置1と測定対象点7Aとの距離Hの関数であり、要求されたばらつき精度δXAを満たす撮像装置1と測定対象点7Aとの距離Hも求めることができる。
式(5)、及び式(10)によって算出される撮像装置1の撮像高さの内、水平方向と垂直方向の要求精度を両方満たし、測定対象点7Aが式(9)に示す被写界近点と被写界遠点との間に入るものを、S7で測定を行う撮像装置1の撮像高さとする。
S8において、算出された撮像高さと被写界深度で高さの異なる他の測定対象点が測定可能かをチェックし、図9、図10に点線で示すように測定経路33を選択する。34は各測定対象点からの撮像高さである。各測定対象点について視差が最大となる撮像開始位置、撮像終了位置を求め、図8に示すように撮像を行う間隔を決める。
また、図7に示すように、各撮像位置へ向かう手前にアンダートラベル位置、各撮像位置の先にオーバートラベル位置をそれぞれ設定し、アンダートラベル位置1”Aから撮像位置座標1Aまで、測定対象点を見つけるための撮像を行う撮像間隔も求める。また求めた測定経路、撮像間隔、予め設定された主軸移動速度や撮像時間から測定にかかる時間を算出する。測定時間はモニター51等で報知する。
例えば、図7では、測定対象点7Aを撮像素子12内に撮像する際に、撮像される予想位置1’Aよりも手前にアンダートラベル位置1”Aを設定し、予想位置1’Aより先に、撮像位置座標1Aを越えるオーバートラベル量を設定している。測定対象点7Aが撮像素子12内の端に撮像される撮像位置座標1Aを探索する際の経路32は、点線矢印で示すアンダートラベル位置1”Aから予想位置1’Aまでのアンダートラベル距離と、点線矢印で示す予想位置1’Aから撮像位置座標1Aを越えた先へのオーバートラベル距離とを含んでいる。
図7において、点線で示す撮像素子13は、測定対象点7Aが撮像素子12に結合される前の位置である。点線で示す8は、測定対象点7Aが撮像素子13に結合される前の測定対象点7Aからの光軸である。41は、アンダートラベル位置1”Aでの凸レンズ主点、42は、予想位置1’Aでの凸レンズ主点である。
1画素分の撮像素子12の長さdxを用いて、1画素に撮像されるワーク2の長さdXは、次式(11)の通りである。
Figure 0007346363000011
アンダートラベル及びオーバートラベルを行う際には、式(11)で得られるdXの間隔で移動と撮像とを行うことで、図7における測定対象点7Aが撮像可能な始端点位置を正確に測定できる。撮像素子12から測定対象点7Aの像が外れる予想位置の手前にもアンダートラベル、予想位置の先にオーバートラベルを行うことで測定対象点7Aが撮像可能な終端点位置を正確に測定でき、両端点で撮像した画像上での測定対象点7Aの視差Sを最大にする。
但し、式(11)に示されるアンダートラベル及びオーバートラベル時の撮像間隔は、測定対象点7Aと凸レンズ主点41とのZ軸方向の距離Hに依存し、精度高く測定を行う場合は撮像距離間隔が短くなるために測定に時間がかかる。
S9において、S8で求めた測定条件での測定が可能かどうかを判断し、測定が不可能であれば再度S6のステップに戻る(S7~S9:設定段階)。
S9で測定可能と判断されれば、S10で、S8で求めた、最初の撮像開始位置もしくは最初の撮像開始位置のアンダートラベル位置へ送り軸を制御し、撮像装置1を移動させる。
S11において、S8で求めた測定経路、撮像間隔及び撮像位置に従って送り軸を制御し、撮像装置1での撮像を行っていく(S10,S11:測定段階)。
S12において、撮像を行った画像の内、ある測定対象点について視差が最大となる画像を二枚選択し、その画像を撮影した撮像装置1の位置から、撮像装置1と測定対象点との垂直距離を式(1)から求める(S12:距離算出段階)。また、測定対象点の水平位置座標を求める場合は、該測定対象点が画像の中心にある画像を撮像した位置から求める。
S13において、二点目以降の測定対象点の測定であるかを確認する。
S14において、二点目以降の測定対象点の測定であれば、前回の測定対象点との距離や相対的な位置関係を求める。
S15において、全ての測定対象点の測定が終了するまでS11からS14までを繰り返す。
S16において、全ての測定対象点の測定が終了した場合、測定対象点の寸法や高さ(表面粗さ)分布をマッピングする。
図8は、段差のあるワーク9の測定対象点7A’,7B’,7C’,7D’の高さ方向の位置を測定する際、撮像装置1の撮像高さを変えずに測定する動きの一例を示す。ワーク9内の測定対象点の内、最も低い点は測定対象点7A’と測定対象点7B’である。また、測定対象点7B’については段差の影響で撮像素子12全体を使った視差Sはとれない。しかし、撮像素子12の長さの半分以上の視差Sは取れる。そのため、図6のS6で入力された要求精度を測定対象点7B’においても満たす必要があるのであれば、予測される視差Sから測定対象点7B’を要求精度で測定するように、測定対象点7A’と撮像装置1との垂直方向距離H’を設定する。測定対象点7B’からH’だけ垂直方向に離した位置から測定する場合に、高さの異なる他の測定対象点7C’及び7D’も被写界近点と被写界遠点との間にあり、測れるようであれば、凸レンズ11を進退させずに測定対象点7B’と同じ撮像高さから測定を行う。垂直方向及び水平方向の測定を行う場合、撮像素子12の両端点と中心に測定対象点を結像させるため、撮像位置は図8の1A’→2A’→1B’→3A’→2B’→1C’→3B’→2C’→1D’→3C’→2D’→3D’となる。
図9は、段差のあるワーク2の測定対象点7A”,7B”,7C”,7D”がいずれも被写界近点と被写界遠点との間にある場合に位置座標を測定する際、撮像装置1の撮像高さを変えずに測定する動きの一例を示す。このとき、撮像装置1の撮像高さは、ワーク2内の測定対象点の内、最も低い位置の測定対象点7A”の要求精度に合わせたものとなる。
図10は、段差のあるワーク2の測定対象点7A”,7B”,7C”,7D”の位置座標を測定する際、測定対象点2点で撮像装置1の撮像高さを同じにし、測定結果を加算して測定対象点7A”~7D”の高さを測定する動きの一例を示す。2段分の段差が被写界近点と被写界遠点の間から外れるほど大きく、図9に示す方法で、測定対象点の内最も低い位置の測定対象点7A”の要求精度に合わせた撮像装置1の撮像高さでは、式(9)に示す被写界近点と被写界遠点の間で測定対象点7C”, 7D”を測定できない場合は、測定可能な測定対象点7A”及び7B”の2点で測定を行う。このとき測定する前記2点では凸レンズ11は固定し、ピントを動かさないで測定する。
この場合、S8で測定経路33を算出する際、以下の処理が行われる。
まず、基準点として測定対象点7A”を選択し、測定対象点7A”を測定する際の撮像装置1の撮像高さ34を算出する(第1の段階)。次に、他方の測定対象点7B”についても測定する際の撮像装置1の撮像高さ34を、凸レンズ主点4の位置を同じにした状態で算出する(第2の段階)。
次に、測定対象点7B”を新たな基準点として測定する際の撮像装置1の撮像高さ34を算出し、次の測定対象点7C”について測定する際の撮像装置1の撮像高さ34を算出する(第3の段階)。これを測定対象点7D”まで行うことで測定経路33を決定する。
よって、測定経路33に基づき、測定対象点7A”及び7B”で測定を行った後、測定対象点7B”と他の測定対象点7C”とが被写界近点と被写界遠点との間に入り、測定対象点7B”の要求精度に合わせた撮像装置1の撮像高さ34へ撮像装置1を移動させる。このときにピントを調整できるようなカメラであればピントを調整し直してもよい。測定対象点7B”および測定対象点7C”の測定では凸レンズ11は固定し、同じピントで行う。測定対象点7C”と測定対象点7D”においても同様に測定を行い、測定対象点7A”と測定対象点7B”との垂直方向距離HA”B”、測定対象点7B”と測定対象点7C”との垂直方向距離HB”C”、測定対象点7C”と測定対象点7D”との垂直方向距離HC”D”を加算していくことで、測定対象点7A”と測定対象点7D”との垂直方向距離HA”D”を算出する。
図11は、段差のあるワーク2の測定対象点7A”,7B”,7C”,7D”の位置座標を測定する際、ある高さの測定対象点を基準点として測定後、撮像装置1の取り付けられた主軸高さを変え、他の高さの測定対象点を測定する動きの一例を示す。隣り合う段差が被写界近点と被写界遠点との間から外れるほど大きく、図9及び図10に示す方法で測定対象点の内最も低い位置の測定対象点7A”の要求精度に合わせた撮像装置1の撮像高さでは、式(9)に示す被写界近点と被写界遠点との間で他の測定対象点を測定できない場合は、各測定対象点で撮像高さを変えながら測定を行う。ただし、2点の測定対象点の位置関係を求めるためには凸レンズ11の位置は固定する必要があり、ピントは主軸を動かして合わせる。主軸の位置決め精度が十分ある場合、測定対象点7A”と測定対象点7B”との垂直方向距離HA”B”は、主軸の移動量ΔZA”B”と、測定対象点7A”で測定された凸レンズ主点4と測定対象点7A”との距離HA”、測定対象点7B”で測定された凸レンズ主点4と測定対象点7B”との距離HB”を使って、
A”B”=HA”-HB”+ΔZA”B”
で求められる。測定対象点7B”と測定対象点7C”との垂直方向距離HB”C”、測定対象点7C”と測定対象点7D”との垂直方向距離HC”D”も同様に求められる。測定経路33は図10と同様の処理で決定される。
このように、上記形態の三次元座標測定方法では、ワーク2(測定対象物)における複数の測定対象点のおおよその位置座標と当該位置座標の要求精度とを入力するS6(入力段階)と、入力された位置座標と要求精度と、予め設定した撮像装置1の凸レンズ主点4(レンズ主点)と撮像素子12との距離bの範囲とから、各測定対象点等の撮像位置座標(撮像位置)と撮像高さ34とを算出して設定するS7~S9(設定段階)と、最初に撮像する測定対象点から最後に撮像する測定対象点まで、S7~S9で設定された撮像位置座標と撮像高さ34とに主軸22aを移動させて撮像装置1で各測定対象点の撮像を行うS10,S11(測定段階)と、各測定対象点等が撮像された画像の内、撮像された測定対象点が画像内で要求精度を満たす測定が可能な距離だけ離れた画像2枚を選択し、三角測量により撮像装置1と測定対象点までの垂直方向の距離Hを算出するS12(距離算出段階)とを実行する。
この構成により、ワーク2の各部で要求された精度の測定を、一種類の凸レンズ11で測定することが可能となる。特に、S8では、測定にかかる時間を算出してモニタ等で報知するため、ワーク2の測定を効率よく行うことが可能となる。
なお、ワークの形状や測定対象点の数や位置は上記形態に限らない。段階的に上昇する段差に限らず、下降する段差間の測定対象点でも同様に測定できる。
1・・単眼撮像装置、2,9・・ワーク、3,8・・光軸、4・・凸レンズ主点、5・・焦点、6p,6q・・撮像素子上の像、7A,7A’~7D’,7A”~7D”・・測定対象点、11・・凸レンズ、12・・撮像素子、13・・測定対象点が撮像素子に結像される前の撮像素子、20・・マシニングセンタ、21・・ベッド、22・・主軸頭、22a・・主軸、23・・テーブル、24・・コラム、25・・サドル、31・・単眼撮像装置の移動量、32・・アンダートラベル及びオーバートラベル距離、33・・測定経路、34・・撮像高さ、41・・アンダートラベル位置での凸レンズ主点位置、42・・予想位置での凸レンズ主点位置、51・・モニター、52・・演算部、53・・送り軸制御部、54・・移動検出部、55・・画像取得部、56・・測定対象点検出部、57・・測定対象点位置座標演算部、58・・結果出力部。

Claims (8)

  1. 工作機械の主軸に取り付けられた単眼撮像装置で撮像された画像を用いて所定の測定対象物までの距離及び前記測定対象物の位置を測定する三次元座標測定方法であって、
    前記測定対象物における複数の測定対象点のおおよその位置座標と測定に係る要求精度とを入力する入力段階と、
    入力された前記位置座標と前記要求精度と、予め設定した前記単眼撮像装置のレンズ主点と撮像素子との距離の範囲とから、各前記測定対象点の撮像位置と撮像高さとを算出して設定する設定段階と、
    最初に撮像する前記測定対象点から最後に撮像する前記測定対象点まで、前記設定段階で設定された撮像位置と撮像高さとに前記主軸を移動させて前記単眼撮像装置で各前記測定対象点の撮像を行う測定段階と、
    各前記測定対象点が撮像された画像の内、撮像された前記測定対象点が前記画像内で前記要求精度を満たす測定が可能な距離だけ離れた画像2枚を選択し、三角測量により前記単眼撮像装置と前記測定対象点までの垂直方向距離を算出する距離算出段階と
    を実行することを特徴とする三次元座標測定方法。
  2. 前記入力段階では、
    前記測定対象物の全体を撮像するように少なくとも2か所以上の位置で複数枚の画像を前記単眼撮像装置により撮像し、前記測定対象物の特徴点の前記複数枚の画像から三角測量により演算を行い、前記測定対象物のおおよその形状位置を取得する形状把握段階を実行し、
    前記形状把握段階で得られた前記形状位置を用いて前記測定対象点のおおよその位置座標と要求精度との入力を行うことを特徴とする請求項1に記載の三次元座標測定方法。
  3. 前記距離算出段階では、
    前記測定対象点が撮像された画像の内、前記画像上の前記測定対象点の像の距離間隔が最も長いもの2枚を選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元座標測定方法。
  4. 前記設定段階では、
    前記撮像高さと、前記測定対象点の位置座標とから、前記測定対象点の像の距離間隔が最も長い2枚の画像の撮像が可能な予想位置を算出し、前記予想位置を撮像位置として設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の三次元座標測定方法。
  5. 前記設定段階では、
    前記撮像位置の設定において、前記撮像位置へ前記単眼撮像装置が向かう手前にアンダートラベル距離を、前記単眼撮像装置が向かう前記撮像位置から先へオーバートラベル距離をそれぞれ設定し、
    前記アンダートラベル距離及び前記オーバートラベル距離内では複数箇所の任意の撮像位置を設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の三次元座標測定方法。
  6. 前記設定段階では、
    前記測定対象点の中から基準点を選択し、
    前記基準点を測定する際の前記単眼撮像装置の撮像高さを算出する第1の段階と、
    前記基準点と異なる前記測定対象点について、前記単眼撮像装置内のレンズ主点位置を、前記基準点を測定する際と同じにした状態において測定する際の前記単眼撮像装置の撮像高さを算出する第2の段階と、
    前記撮像高さを算出した測定対象点と前記基準点とのいずれかを新たな基準点として前記第1の段階を実行した上で、測定を行っていない測定対象点について前記第2の段階を実行する第3の段階とを、
    全ての前記測定対象点に対して実行することで前記単眼撮像装置の測定経路を決定することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の三次元座標測定方法。
  7. 前記単眼撮像装置は、光学カメラであることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の三次元座標測定方法。
  8. 前記設定段階では、
    前記単眼撮像装置の測定経路と、前記撮像を行う間隔とから全ての前記測定対象点を測定するのに要する時間を算出し、算出した時間を報知することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の三次元座標測定方法。
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