JP7344493B2 - 害虫防除剤、害虫の防除方法、及び、害虫防除剤キット - Google Patents

害虫防除剤、害虫の防除方法、及び、害虫防除剤キット Download PDF

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Description

本発明は、害虫防除剤、害虫の防除方法、及び、害虫防除剤キットに関する。
植物の果実を加害する害虫の防除剤として、特許文献1に記載されているような有機リン系の化合物を有効成分とする薬剤が用いられてきた。
特開平5-221816号公報
上記薬剤は害虫の防除に有効であるものの、散布方法等によっては、耐性個体を発生させたり、対象害虫の天敵を殺滅してしまう場合がある。
そこで、本発明は、上記の様な有機リン系化合物を含有しなくても、優れた防除効果を有する害虫防除剤の提供を課題とする。また、本発明は、害虫の防除方法、及び、害虫防除剤キットを提供することも課題とする。
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を達成することができることを見出した。
[1] 害虫を防除するための害虫防除剤であって、層状ケイ酸塩鉱物と、溶媒と、を含有する、害虫防除剤。
[2] 上記層状ケイ酸塩鉱物が2:1型層構造を有する2:1型層状ケイ酸塩鉱物である、[1]に記載の害虫防除剤。
[3] 上記層状ケイ酸塩鉱物が、スメクタイトグループの鉱物である、[1]又は[2]に記載の害虫防除剤。
[4] 果実表面に塗布して用いられる、[1]~[3]のいずれか1項に記載の害虫防除剤。
[5] 上記害虫が上記果実に産卵するのを抑制するために用いられる、[1]~[4]のいずれか1項に記載の害虫防除剤。
[6] 上記害虫が、シンクイムシ類である、[1]~[5]のいずれか1項に記載の害虫防除剤。
[7] 上記果実が、バラ科の植物の果実である、[4]~[6]のいずれか1項に記載の害虫防除剤。
[8] [1]~[7]のいずれか1項に記載の害虫防除剤を果実表面に塗布し、上記果実表面に上記害虫防除剤を含有する塗膜を形成する工程を有する害虫の防除方法。
[9] 層状ケイ酸塩鉱物と、上記層状ケイ酸塩鉱物に溶媒を加えて、果実表面に塗布して用いる害虫防除剤を製造する方法が記録された媒体と、を備える、害虫防除剤キット。
本発明によれば、有機リン系化合物を含有しなくても優れた防除効果を有する害虫防除剤が提供できる。また、本発明は、害虫の防除方法、及び、害虫防除剤キットも提供できる。
果実表面の走査型電子顕微鏡像(A群)である。 果実表面の走査型電子顕微鏡像(B群)である。 A群、及び、B群の果実について、固相マイクロ抽出-ガスクロマトグラフ-質量分析法(SPME-GC-MS法)によって、果実から揮発する香気成分を分析した結果である。
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施形態に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に制限されるものではない。
なお、本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
害虫防除剤]
本発明の実施形態に係る害虫防除剤(本害虫防除剤)は、害虫を防除するための害虫防除剤であって、層状ケイ酸塩鉱物と、溶媒と、を含有する、害虫防除剤である。
害虫防除剤によって本発明が解決しようとする課題が解決される機序としては必ずしも明らかではないが、本発明者らは以下のとおり推測している。なお、以下に説明する機序は推測であり、以下の機序以外の機序により本発明の効果が得られる場合であっても本発明の範囲に含まれる。
本発明の典型的な実施形態では、本害虫防除剤は、果実表面に塗布して用いられる。この場合において、本害虫防除剤は、果実表面の少なくとも一部に塗布されればよく、果実の種類、形状等に応じて、本害虫防除剤を塗布する場所(領域)を適宜選択することができる。勿論、果実表面の全体に、本害虫防除剤を塗布してもよい。
なお、本明細書において、果実とは、植物(種子植物)の花の子房、花托(かたく)、萼(がく)等が受精後に形成する器官をいう。また、果実の生育段階(幼果期、成熟期、後熟期等)は特に制限されず、未成熟果であってもよく、成熟果であってもよい。また、果実は、植物に着生した状態であってもよく、植物から切り離された(収穫された)状態であってもよい。
果実表面に本害虫防除剤を塗布すると、果実表面の本害虫防除剤が塗布された部分(領域)に層状ケイ酸塩鉱物と溶媒とを含有する塗膜が形成され、当該塗膜によって果実表面が覆われるものと推測される。
層状ケイ酸塩鉱物は、Si-O四面体が酸素原子を共有して平面的に連なった緻密なシート状の結晶を単位構造としている。したがって、本害虫防除剤により形成される塗膜中には、上記シート状の結晶が面方向に沿って配列、及び、積層しているものと推測される。
そのため、果実の香気成分を構成する分子が上記塗膜を透過しにくいものと推測される。結果として、本害虫防除剤を施用した果実からは、香気成分の発生が抑制されるものと推測される。
また、層状ケイ酸塩鉱物は、上記香気成分を構成する分子との相互作用によりこれらの分子を吸着する作用も有していると推測され、上記効果を更に高めているものと推測される。
害虫は、果実から揮散する香気により果実に誘引されると考えられており、本害虫防除剤は、上記香気の揮散を抑制することにより害虫の防除効果を奏しているものと推測される。
以下、本害虫防除剤が含有する各成分について詳述する。
〔層状ケイ酸塩鉱物〕
害虫防除剤は、層状ケイ酸塩鉱物を含有する。本害虫防除剤中における層状ケイ酸塩鉱物の含有量としては特に制限されないが、害虫防除剤の全固形分を100質量%としたとき、0.1~100質量%が好ましい。
害虫防除剤は、層状ケイ酸塩鉱物の1種を単独で含有してもよく、2種以上を併せて含有してもよい。本害虫防除剤が2種以上の層状ケイ酸塩鉱物を含有する場合には、その合計含有量が上記数値範囲内であることが好ましい。
層状ケイ酸塩鉱物しては特に制限されず、公知の層状ケイ酸塩鉱物が使用できる。層状ケイ酸塩鉱物としては、天然由来の鉱物であっても、天然由来の鉱物を化学変性したものであっても、合成されたものであってもよい。
層状ケイ酸塩鉱物としては、例えば、後述する1:1型の結晶構造を有する蛇紋石-カオリングループ(族)、2:1型の結晶構造を有するタルク-パイロフィライト(滑石-葉蝋石)グループ、スメクタイトグループ、バーミキュライトグループ、マイカ(雲母)グループ、脆雲母グループ、クロライト(緑泥石)グループ、及び、これらの単位構造層が交互に積み重なったもの(例えばレクトライト、及び、コレンス石等)が挙げられる。
蛇紋石-カオリングループの層状ケイ酸塩鉱物としては、蛇紋石サブグループ(亜族)のリザーダイト、バーチェリン、アメサイト、クロンステダイト、ネポーアイト、ケリアイト、フレイポナイト、及び、ブリンドリアイト等(3八面体);カオリンサブグループのカオリナイト、ディ(ッ)カイト、ナクライト、ハロイサイト、及び、オーディナイト等(2八面体);が挙げられる。
タルク-パイロフィライト(滑石-葉蝋石)グループの層状ケイ酸塩鉱物としては、タルクサブグループのタルク、ウィレムサイト、ケロライト、及び、ピメライト等(3八面体);パイロフィライトサブグループのパイロフィライト、及び、フェリパイロフィライト(2八面体)等;が挙げられる。
スメクタイトグループの層状ケイ酸塩鉱物としては、3八面体型のサポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スティブンサイト、及び、スインホルダイト等;2八面体型のモンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、及び、ボルコンスコアイト等;が挙げられる。
バーミキュライトグループの層状ケイ酸塩鉱物としては、3八面体型の3八面体型バーミキュライト、及び、2八面体型の2八面体型バーミキュライト等が挙げられる。
雲母グループの層状ケイ酸塩鉱物としては、黒雲母、金雲母、鉄雲母、イーストナイト、シデロフィライト、テトラフェリ鉄雲母、レピドライト、及び、ポリリシオナイト(3八面体)等;白雲母、セラドン石、トベライト、イライト、及び、パラゴナイト(2八面体)等;が挙げられる。
脆雲母グループの層状ケイ酸塩鉱物としては、クリントナイト、及び、ザンソフィライト(3八面体)等;マーガライト(2八面体)等;が挙げられる。
緑泥石グループの層状ケイ酸塩鉱物としては、3八面体型のクリノクロア、シャモサイト、及び、ニマイト等、2八面体型のドンバサイト等、並びに、2-3八面体型のクッケアイト、及び、スドーアイト等が挙げられる。
上記層状ケイ酸塩鉱物の結晶構造は、一般に四面体シートと八面体シートからなり、「シート」が組み合わさった複合単位が「層」である。四面体シートは、一般にSi4+を4つのO2-が囲んだ四面体のうち、3つを隣の四面体と共有し、残りの1つの頂点は同じ方向を向いて並び、六角形の網状に広がったもので、[Si2-の組成を持ったフィロケイ酸塩(層状シリケート)である。
また、上記八面体シートは、一般にAl3+、Mg2+、Fe2+などの陽イオンを6つの(OH)が囲んだ八面体が稜を共有して2次元的な網状に広がったもので、基本的にはAl(OH)、又は、Mg(OH)の組成を持っている。
1枚の四面体シートと1枚の八面体シートが組み合わさって複合層を作る場合、これを1:1層といい、1:1層が繰り返して積み重なることによって作られる構造を有する結晶構造を有する層状ケイ酸塩鉱物は、一般にカオリン鉱物と呼ばれ、カオリナイト、及び、ハロイサイト等が挙げられる。
また、2枚の四面体シートが1枚の八面体シートを挟み込んだ3層構造から作られる構造を2:1型構造といい、このような層状ケイ酸塩鉱物としては、パイロフィライト、タルク、スメクタイト(ソーコナイト、スティブンサイト、バイデライト、ノントロナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、及び、サポナイト等)、セピオライト、バーミキュライト、雲母(白雲母、パラゴナイト、イライト、金雲母、及び、黒雲母等)、並びに、脆雲母(マーガライト、及び、ザンソフィライト等)等が挙げられる。
上記のとおり、層状ケイ酸塩鉱物は、層構造として、シリカの四面体シートの上部に、アルミニウムやマグネシウム等を中心金属にした八面体シートを有する2層構造(1:1型)と、シリカの四面体シートが、アルミニウムやマグネシウム等を中心金属にした八面体シートを両側から挟んだ3層構造(2:1型)に大別される。
更に、八面体シートの種類、すなわち中心金属がアルミニウム、及び、鉄(III)等である2八面体シート(以下、単に「2八面体」ともいう。)と、中心金属がマグネシウム、リチウム、ニッケル、鉄(II)、及び、マンガン等である3八面体シート(以下、単に「3八面体」ともいう。)により細分される。
1:1型層構造を有するものとしては、3八面体のリザーダイト、アメサイト、及び、クリソタイル等の蛇紋石系、2八面体のカオリナイト、ディッカイト、及び、ハロイサイト等のカオリン系が挙げられる。
2:1型層構造を有するもののうち、2八面体としては、パイロフィライトモンモリロナイト、バイデライト、2八面体型バーミキュライト、イライト、白雲母、パラゴナイト、マーガライト、及び、ドンバサイト等が挙げられる。
2:1型層構造を有するもののうち、3八面体としては、タルク、サポナイト、ヘクトライト、セピオライト、3八面体型バーミキュライト系、金雲母、黒雲母、レピドライト、クリントナイト、クリノクロア、シャモサイト、及び、ニマイト等が挙げられる。
なかでも、得られる塗膜がより優れた耐久性を有する点で、層状ケイ酸塩鉱物としては2:1型層構造を有することが好ましく、2:1型層構造を有するもののうち、2八面体であることがより好ましい。
また、より優れた本発明の効果を有する害虫防除剤が得られる点で、層状ケイ酸塩鉱物としては、スメクタイトグループ(2八面体、及び、3八面体)であることが好ましい。
カオリナイト、パイロフィライト、及び、タルク等の構造では、1:1型層又は2:1型層全体としても、個々のイオンの間でも、電荷は中和してバランスを保っている。
しかし、他の2:1型構造の四面体シートではSi4+の代わりに、わずかにイオン半径の大きいAl3+が入ることがある。また、八面体シートではAl3+の代わりに、わずかにイオン半径の大きいMg2+が入ることがある。これらの場合には、結晶構造には大きな変化はないが、電荷の不足を生じる。
このような電荷の不足を補うためにアルカリ金属又はアルカリ土類金属が結晶表面あるいは結晶層間に陽イオンとして入ることがあり、このような陽イオンとしては、K、Na、Ca2+、Mg2+、及び、H等が挙げられる。
このような結晶層間に入っている層間陽イオンと層状ケイ酸塩鉱物の単位層表面の負電荷との結合力は弱いため、他の陽イオンを含む溶液と接触すると層間陽イオンと液中の陽イオンは交換反応をおこし、陽イオン交換反応を生じる。
層状ケイ酸塩鉱物としては、陽イオン交換性を有することが好ましく、そのような層状ケイ酸塩鉱物としては、例えば、スメクタイト、バーミキュライト、及び、雲母等が挙げられる。
また、層間の陽イオンと単位層表面の負電荷との結合力が、層間の陽イオンと水分子の相互作用エネルギーより弱い層状ケイ酸塩鉱物では、層間を引き締める力が弱いので水分子を多量に取り込むことができ、水膨潤性を有する。
害虫防除剤が含有する溶媒が水を含有する場合、層状ケイ酸塩鉱物としては水膨潤性を有することが好ましい。
水膨潤性を有する層状ケイ酸塩鉱物としては、ハロイサイト、スメクタイト(ソーコナイト、スティブンサイト、バイデライト、ノントロナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、及び、サポナイト等)、バーミキュライト、膨潤性雲母(膨潤性テニオライト、膨潤性四ケイ素雲母、及び、膨潤性合成フッ素雲母等)等が挙げられる。
害虫防除剤が含有する層状ケイ酸塩鉱物としては、陽イオン交換性、及び、水膨潤性を有する観点から、スメクタイトグループ(ソーコナイト、スティブンサイト、バイデライト、ノントロナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、及び、サポナイト等)、バーミキュライトグループ、及び、膨潤性雲母(膨潤性テニオライト、膨潤性四ケイ素雲母、及び、膨潤性合成フッ素雲母等)の鉱物が好ましく、スメクタイトグループ、及び、バーミキュライトグループからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、スメクタイトグループがより好ましい。
層状ケイ酸塩鉱物としては、市販品を用いることもできる。市販品としては、「クニピア」、「スメクトン」「ポーラゲル」、「ヘクタブライト」、「ラポナイト」「ルーセンタイト」、「ベントン」、「NHT」、及び、「ビーガム」等が挙げられる。
〔溶媒〕
害虫防除剤は溶媒を含有する。本害虫防除剤における溶媒の含有量としては特に制限されないが、一般に、本害虫防除剤の固形分が、0.01~99質量%に調整されることが好ましい。
なお、本害虫防除剤は、溶媒の1種を単独で含有してもよく、2種以上を併せて含有してもよい。本害虫防除剤が2種以上の溶媒を含有する場合、上記溶媒の合計含有量が上記数値範囲内であることが好ましい。
溶媒としては特に制限されないが、本害虫防除剤がより優れた成膜性を有する点で、水を含有することが好ましい。溶媒中における水の含有量としては特に制限されないが、本害虫防除剤が含有する溶媒の合計含有量を100体積%とした場合に、0.1~100体積%が好ましく、50体積%を超え、100体積%以下であることがより好ましい。
水以外の溶媒としては、有機溶媒が挙げられる。なかでもより優れた本発明の効果を有する本害虫防除剤が得られる点で、有機溶媒としては、水溶性有機溶媒が好ましい。水溶性有機溶媒としては特に制限されないが、アルコール類が挙げられる。
〔その他の成分〕
害虫防除剤は、すでに説明した層状ケイ酸塩鉱物と、溶媒とを含有すれば、本発明の効果を奏する範囲内においてその他の成分を含有していてもよい。その他の成分としては、例えば、保存料、緩衝化剤、バインダー、及び、界面活性剤等が挙げられる。
害虫防除剤の製造方法〕
害虫防除剤の製造方法としては特に制限されないが、すでに説明した層状ケイ酸塩鉱物と溶媒とを混合すればよい。混合の方法としては特に制限されず、公知の混合方法が適用できる。また、各成分の混合の順序としても特に制限されず、任意の順序で混合すればよい。
例えば、溶媒が水を含有する場合、層状ケイ酸塩鉱物に水を加えて膨潤させ、その後、残りの溶媒を加える方法であってもよい。
害虫防除剤の用途〕
害虫防除剤は、害虫を防除するために用いられ、典型的には、果実の表面に塗布することで、害虫防除剤として使用可能である。
害虫防除剤を用いて害虫を防除する方法としては特に制限されないが、より優れた効果が得られる観点で、以下の工程を有することが好ましい。
害虫防除剤を果実表面に塗布し、上記果実表面に上記害虫防除剤を含有する塗膜を形成する工程
果実表面に本害虫防除剤を塗布する方法としては特に制限されず、公知の方法が使用可能である。
典型的な塗布方法としては、例えば、果実が未成熟果である場合には、本害虫防除剤を未成熟果にスプレー散布する方法、及び、本害虫防除剤に未成熟果を浸漬する方法等が挙げられる。
害虫防除剤が適用可能な果実としては特に制限されないが、モモ、ウメ、リンゴ、アンズ、イチゴ、サクランボ、ナシ、スモモ、キクモモ、ビワ、カリン、プルーン、ネクタリン、マルメロ、及び、アーモンド等のバラ科の植物の果実が好ましい。
害虫防除剤を果実表面に塗布することにより、果実表面の本害虫防除剤が塗布された部分(領域)を覆うように塗膜が形成される。上記塗膜により果実の香気成分が外部に(塗膜の内側から外側に)揮散しにくく、結果として害虫に対する防除効果が得られる。
害虫としては、植物の果実に加害するものであれば特に制限されない。例えば、以下に示される害虫が挙げられる。
チョウ目:チャノコカクモンハマキ、チャハマキ、トビハマキ、ミダレカクモンハマキ、リンゴコカクモンハマキ、リンゴモンハマキ、リンゴシロヒメハマキ、ナシヒメシンクイ、スモモヒメシンクイ、シロヒメシンクイ、コドリンガ(以上、ハマキガ科);モモシンクイガ(シンクイガ科);モモノゴマダラノメイガ、アズキノメイガ(以上、ツトガ科);カシワキリガ、シマカラスヨトウ(以上、ヤガ科);ニトベミノガ(ミノガ科);トラフシジミ(シジミチョウ科);モンシロドクガ(ドクガ科);コウモリガ(コウモリガ科)等;
コウチュウ目:モモチョッキリ等;
カメムシ目:クサギカメムシ、チャバネアオカメムシ、ヨツボシカメムシ(以上、カメムシ科);クワコナカイガラムシ(コナカイガラムシ科);ナシマルカイガラムシ(マルカイガラムシ科);モンキズキンヨコバイ(ヨコバイ科)等;
なかでもより優れた防除効果が得られる点で、害虫としてはシンクイムシ類が好ましい。シンクイムシ類としては、モモシンクイガ、及び、ナシヒメシンクイ、スモモヒメシンクイ、モモノゴマダラノメイガ等が挙げられる。
害虫防除剤キット]
本発明の実施形態に係る害虫防除剤キット(以下、「本キット」)は、層状ケイ酸塩鉱物と、上記層状ケイ酸塩鉱物に溶媒を加えて、害虫防除剤を製造する方法が記録された媒体とを備えるキットである。
本キットによれば、層状ケイ酸塩鉱物に溶媒(例えば、水等)を加えて本発明の実施形態に係る害虫防除剤を製造する方法が記録された媒体を備えるため、使用者は上記媒体に記載された情報を参照することで、優れた効果を有する害虫防除剤を簡便に製造(調製)することができる。
層状ケイ酸塩鉱物、層状ケイ酸塩鉱物に加える溶媒、これらの比率、製造方法、及び、製造される害虫防除剤についてはすでに説明したとおりであり、説明を省略する。
本明細書において、媒体とは、磁気記録媒体、光記録媒体、及び、半導体メモリ等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体、及び、紙、フイルム、及び、布帛等の媒体であってもよい。
害虫防除剤を製造する方法の媒体への記録の形態としては特に制限されず、ヒト、及び/又は、コンピュータが直接読み取り可能なように記録されていてもよいし、インターネット等の通信回線を通して読み取り可能となるような手段(例えば、上記害虫防除剤を製造する方法が記載された文書のURL、及び、上記URLが記載された(2次元)バーコード等)が記録されていてもよい。本明細書において記録とは、紙媒体に印刷されて記載されたもの等も含まれるものとする。
特に制限されないが、典型的なキットとしては、例えば、容器と、容器に収容された層状ケイ酸塩鉱物と、上記容器に貼付されたラベルシールとを有し、上記ラベルシールは、害虫防除剤を製造する方法が記載されたラベルシールである形態が挙げられる。
ラベルシールに記載された「害虫防除剤を製造する方法」としては、例えば、溶媒と層状ケイ酸塩鉱物の混合比率等が挙げられる。
以下に実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す実施例により限定的に解釈されるべきものではない。
[実施例1:害虫防除剤(1)の調製]
Na型サポナイト理論化学式Na0.33(Mg)(Al0.33Si3.67)O10(OH)に基づき、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、水ガラス、水酸化ナトリウムを混合し、モル比率がSi:Mg:Al=3.67:3:0.33となるよう反応させ、金属酸化物水和ゲルを調製した。これを250℃、4MPaで焼成し、生成物をボールミルで粉砕しサポナイトを得た。
次に、上記サポナイトを水道水に懸濁し、1g/20mlの濃度に調整したものを害虫防除剤とした。
害虫の防除効果の確認]
リンゴ「ふじ」の未成熟果(以下、「果実」という。)を4個準備し2つの群に分けた。A群は、実施例1の害虫防除剤に浸漬し、果実表面に塗膜を形成した後、風乾した。一方B群には、上記処理を行わなかった(未処理)。
この時の各群の果実表面の走査型電子顕微鏡像を図1(A群)及び図2(B群)にそれぞれ示した。
上記によれば、A群の果実表面には、害虫防除剤による緻密な面状の塗膜が形成されていることがわかった。
次に、上記2群の果実を、円柱状密閉容器(底面の直径15cm、高さ20cm)に1~6日齢のモモシンクイガの5ペアと共に入れ、日長16L8D、温度23±2℃、相対湿度35±10%RHの条件下に維持し、1日ごとの産卵数を4日間計測した。結果を表1に示した。
表1に示した結果から、害虫防除剤を使用したA群の果実には、モモシンクイガの産卵が確認できず、優れた防除効果を有することがわかった。
[果実から揮発する香気成分の分析]
上記A群、及び、B群の果実について、固相マイクロ抽出-ガスクロマトグラフ-質量分析法(SPME-GC-MS法)によって、果実から揮発する香気成分を分析した。まず、果実をヘッドスペース容器に入れ密閉し、SPME用ファイバー(「Carboxen」(商品名)/Polydimethylsiloxane (CAR/PDMS) fibers)を上記ヘッドスペースに露出させた。上記の状態で1時間維持した後、SPME用ファイバーに吸着された揮発成分をGC-MSで成分を分析した。結果を図3に示した。この時のCG-MS条件は以下のとおりである。
なお、分析には、害虫防除剤により塗膜を形成したあと、72時間経過したものを使用した。
分析機器:6890N GC、5975 inertXL MSD(Agilent Technologies)
イオン化:Electron Ionization
カラム:HP-5MS(30m×0.25mm内径、膜厚0.25μm)
オーブン温度:60℃(1分)-20℃/分で昇温-290℃(2.5分)
上記の結果からA群の果実からは、揮発成分はほとんど検出されなかった。一方で、B群(未処理)からは、主に(E,E)-α-Farneseneが検出された。上記物質は、いわゆる「青りんご臭」の原因と考えられている物質である。上記の結果から、害虫防除剤により塗膜が形成されたA群の果実からは香気成分の揮発が抑制されていることがわかった。
[塗膜の耐久性評価]
害虫防除剤を用いて形成される塗膜の耐久性を評価した。評価は、表2の各実施例に示した層状ケイ酸塩鉱物を10mg/mLの含有量となるように水道水に分散させて調製した害虫防除剤を用いて以下の方法により評価した。
まず、リンゴの果皮を所定の大きさに切り、真空乾燥した。この時のリンゴ果皮の質量を表2の「前秤量(g)」(以下「A」とする。)の欄に示した。
次に真空乾燥後のリンゴ果皮の2cmあたりに、上記害虫防除剤を300μL滴下し、自然乾燥し、その後、真空乾燥後して秤量した。その結果は表2の「+塗膜(g)」(以下「B」とする。)の欄に示した。また、塗膜の質量を計算し、表2の「差(g)」(以下「B-A」とする。)欄に示した。
次に、秤量後の試料を蒸留水中に5分間浸漬させた後、取り出し、真空乾燥して秤量した。その結果は、表2の「浸水後秤量(g)」(以下「C」とする。)に示した。
上記の結果から、浸水後における塗膜の残留率(%)を以下の式により求め、結果を表2に示した。
残留率(%)=(C-A)/(B-A)×100
なお、試験に使用した層状ケイ酸塩鉱物は以下のとおりである。
・サポナイト:実施例1と同様の方法で合成した。
・モンモリロナイト:クニミネ工業株式会社製、商品名「クニピアF」
・カオリン:林純薬工業社製、商品名「カオリン」
・セピオライト:株式会社セピオジャパン社製、商品名「エードプラス」
・ディッカイト:日本粘土学会が配布する参考粘土試料、試料名「ディッカイト」
・パイロフィライト:日本粘土学会が配布する参考粘土試料、試料名「パイロフィライト」
[面状評価]
上記の方法により形成した各塗膜の面状、以下の基準により評価した。結果を表2に示した。
(成膜性)
A:厚みが均一で、表面が滑らかな塗膜が得られた。
B:塗膜は得られたが、厚みが不均一、又は、表面に凹凸があった。
C:塗膜が得られなかった。
表2に記載した結果から、実施例2~7の害虫防除剤はいずれも優れた耐久性、及び、面状を有していた。
また、2:1型層構造を有するサポナイト、モンモリロナイト、セピオライト、及び、パイロフィライトは、1:1型層構造を有するカオリン、及び、ディッカイトと比較して、得られる塗膜がより優れた耐久性を有し、及び、より優れた成膜性を有していた。
また、スメクタイトグループのサポナイト、及び、モンモリロナイトは、タルク-パイロフィライトグループのパイロフィライトと比較してより優れた成膜性を有していた。
また、2八面体型の結晶構造を有するモンモリロナイトは、3八面体型の結晶構造を有するサポナイトと比較して、得られる塗膜が更に優れた耐久性を有していた。
表2に記載した結果から、本発明の実施形態に係る害虫防除剤は、層状ケイ酸塩鉱物の種類を変えることによって、得られる塗膜の耐久性を容易に制御することができる。そのため、害虫防除効果の持続期間を用途に応じて容易に制御することができる。

Claims (8)

  1. 害虫を防除するための害虫防除剤であって、有効成分として層状ケイ酸塩鉱物と、溶媒と、を含有し、前記層状ケイ酸塩鉱物が2:1型層構造を有する2:1型層状ケイ酸塩鉱物である、害虫防除剤。
  2. 前記層状ケイ酸塩鉱物が、スメクタイトグループの鉱物である、請求項1に記載の害虫防除剤。
  3. 果実表面に塗布して用いられる、請求項1又は2に記載の害虫防除剤。
  4. 前記害虫が前記果実に産卵するのを抑制するために用いられる、請求項1~3のいずれか1項に記載の害虫防除剤。
  5. 前記害虫が、シンクイムシ類である、請求項1~4のいずれか1項に記載の害虫防除剤。
  6. 前記果実が、バラ科の植物の果実である、請求項3~5のいずれか1項に記載の害虫防除剤。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の害虫防除剤を果実表面に塗布し、前記果実表面に前記害虫防除剤を含有する塗膜を形成する工程を有する害虫の防除方法。
  8. 2:1型層構造を有する2:1型層状ケイ酸塩鉱物と、
    前記層状ケイ酸塩鉱物に溶媒を加えて、有効成分として前記層状ケイ酸塩鉱物を含有する害虫防除剤を製造する方法が記録された媒体と、
    を備える、害虫防除剤キット。
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