JP7341537B2 - インナーローターとインペラーの組み合わせ及びマグネットポンプ - Google Patents

インナーローターとインペラーの組み合わせ及びマグネットポンプ Download PDF

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本発明は、マグネットポンプに関し、具体的には、接合安定性や接合強度の向上を図るインナーローターとインペラーの組み合わせ及びマグネットポンプに関する。
特許文献1には、マグネットの磁気吸引力を用いてインペラーを回転させて液体を送出することができる従来のマグネットポンプが記載されている。
従来のマグネットポンプは、ベースと、固定座と、モータユニットと、前面シュラウドと、後面シュラウドと、を備えている。
モータユニットは、所定の回転軸線に沿って延伸していると共に前後両端部を有するローターと、該ローターの前端部に接続されている嵌合部及び該嵌合部と繋がっているファン部を有するインペラーと、を備えている。
インペラーの嵌合部は、回転軸線を取り囲んでいて内側に第1の収容空間を画成している第1の内周面と、該第1の収容空間の径方向における該第1の内周面の反対側にある第1の外周面と、それぞれ該回転軸線を周る周方向に沿って間隔をあけて該第1の外周面から突出している複数の第1のリブと、2つの隣り合う第1のリブの間にある複数の第1の係合スロットと、第1の内周面及び第1の外周面と連通している一対の第1の挿入孔と、を有している。
ローターの前端部は、回転軸線を取り囲んでいて内側に第2の収容空間を画成している第2の内周面と、該第2の収容空間の径方向における該第2の内周面の反対側にある第2の外周面と、それぞれ該回転軸線を周る周方向に沿って間隔をあけて該第2の内周面から第2の外周面の方へ窪んでいると共にインペラーの第1のリブを収容することができる複数の第2の係合スロットと、2つの隣り合う第2の係合スロットの間にあると共にインペラーの第1の係合スロットに収容され得る複数の第2のリブと、第2の内周面及び第2の外周面と連通していると共にインペラーの嵌合部における一対の第1の挿入孔に対応している一対の第2の挿入孔と、を有している。
インペラーとローターとを接合するとき、第1の挿入孔と第2の挿入孔との位置が互いに合うように、インペラー側の第1のリブとローター側の対応する第2の係合スロットとを係合し、そして2つのボルトを互いに位置合わせした第1の挿入孔及び第2の挿入孔に挿入することによって、インペラーをローターに固定する。
台湾特許第507049号明細書
しかしながら、上記のような従来のマグネットポンプによれば、インペラーのローターに対する回転や移動が発生しないようにボルトを利用する必要があるので、インペラーとローターとの接合に関する構造が複雑で、組み立てに手間がかかるという問題がある。このため、従来のローターとインペラーとの組み合わせに関する設計を改善する余地がある。
よって、本発明は上記問題点に鑑みて、上記欠点を解決することができるインナーローターとインペラーの組み合わせ及びマグネットポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、インナーローターとインペラーの組み合わせであって、
前記インナーローターは、所定の軸線に沿って延伸しているものであり、前段部と、前記前段部に連接し、且つ外径が前記前段部よりも大きく形成されていると共に、前記前段部と接続している連接面を有している後段部と、を備えており、
前記前段部は、前記後段部の前記連接面と間が隔たっている前端面と、前記軸線を取り囲んでいると共に前記連接面及び前記前端面に接続している外側周面と、それぞれ前記軸線を周る周方向に沿って間隔をあけて、前記外側周面から突出し、且つ前記前端面及び前記連接面に接続する両端を有する複数の係合リブと、それぞれ前記軸線を周る周方向に沿って間隔をあけて前記外側周面に凹設されている複数の係合溝と、を有しており、
各前記係合リブは、前記軸線に対する径方向から見ると前記前端面から前記連接面へ漸次広がるように形成されており、前記前端面に接続している端部が第1の幅狭端部となり、前記連接面に接続している端部が第1の幅広端部となり、且つそれぞれ前記第1の幅狭端部から前記第1の幅広端部へ延伸していると共に前記外側周面に接続している2つの第1の傾斜面を有しており、
前記インペラーは、一端が前記インナーローターの前記前段部に接合可能に構成されている接合部と、前記軸線に沿って前記接合部の他端に連接しているファン部と、を備えており、
前記接合部は、前記後段部の前記連接面に対向している後端面と、前記軸線を取り囲んでいて内側に前記インナーローターの前記前段部を収容するための収容孔が画成されている内周面と、前記径方向における前記内周面の反対側にある外周面と、それぞれ前記軸線を周る周方向に沿って間隔をあけて前記内周面から前記外周面の方に向かって前記後端面と連通するように窪んでいると共に、対応する前記係合リブを収容している複数の係合スロットと、それぞれ前記軸線を周る周方向に沿って間隔をあけて前記内周面から前記収容孔の方に向かって延伸していると共に、対応する前記係合溝に係合されている複数の係合フックと、前記複数の係合フックが前記軸線に対して可動的になるように各前記係合フックの両側に形成されている複数対のスリットと、を有しており、
各前記係合スロットは、前記後端面から前記ファン部の方へ漸次狭まるように形成されており、対応する前記係合リブの前記第1の幅広端部に合わせる端部が第2の幅広端部となり、対応する前記係合リブの前記第1の幅狭端部に合わせる端部が第2の幅狭端部となり、且つ前記軸線との距離が前記内周面の前記軸線との距離及び前記外周面の前記軸線との距離の間にある溝底面と、前記溝底面及び前記内周面に接続していると共に、対応する前記係合リブの前記第1の幅狭端部に対向している溝係止面と、それぞれ前記第2の幅広端部から前記第2の幅狭端部へ延伸していると共に前記溝底面と前記溝係止面と前記内周面に接続している上に、対応する前記係合リブの前記第1の傾斜面にそれぞれ当接している2つの第2の傾斜面と、を有するように構成されている、ことを特徴とするインナーローターとインペラーの組み合わせを提供する。
また、本発明は、ベースと、固定座と、モータユニットと、前面シュラウドと、後面シュラウドと、を備えているマグネットポンプであって、
前記ベースは、通常の使用状態では略水平方向となる所定の軸線を取り囲んでいる前後両端のある中空筒状となっていて、内側に収容穴が画成されており、
前記固定座は、内側に収容空間を有する中空筒状となって、前記ベースに対して回転不能に前記収容穴内に取り付けられており、
前記モータユニットは、前記収容空間に挿入するように前記ベースに取り付けられているハウジングと、前記収容空間において前記ハウジングと前記固定座との間に嵌め込まれているステーターと、前記ハウジング内に取り付けられている上記のインナーローターと、前記インナーローターの前端に接続されている上記のインペラーと、を有しており、
前記前面シュラウドは、前記モータユニットの前記インペラーをカバーするよう、前記ベースの前端に取り付けられており、
前記後面シュラウドは、前記ベースの後端に取り付けられている、ことを特徴とするマグネットポンプを提供する。
本発明に係るインナーローターとインペラーの組み合わせ及びマグネットポンプによれば、インナーローター側の係合リブの第1の傾斜面とインペラー側の係合スロットの第2の傾斜面との当接、及びインナーローター側の係合溝とインペラー側の係合フックとの係合により、インナーローターとインペラーとの相対移動や回転が不能となって、従来のような他の固定具や固定するための構造を要すことなくインナーローターとインペラーの接合を行なうことができるので、接合強度の向上だけではなく、マグネットポンプの組み立てにかかる手間の低減も実現することができる。
また、係合リブが前端面から連接面へ漸次広がり、且つ係合スロットが後端面からファン部の方へ漸次狭まるように設計することにより、インナーローターとインペラーとの接合を実行する際に、係合リブがよりスムーズに係合スロットに進入できるようになり、インナーローターをインペラーに押し込みやすくなる。このため、インナーローターとインペラーとの接合安定性を向上することができる。
本発明に係る実施形態のマグネットポンプの構成が示される側面断面図である。 該実施形態のマグネットポンプの構成が示される分解斜視図である。 該実施形態のインナーローターの構成が示される斜視図である。 該実施形態のインペラーの構成が示される斜視図である。 該実施形態のインナーローターとインペラーの組み合わせの構成が示される断面斜視図である。 該実施形態のインナーローターとインペラーの組み合わせの構成が示される平面断面図である。 図6におけるVII-VII線に沿った断面が示される断面図である。
以下、本発明に係るマグネットポンプ100について、図面を参照して説明する。
図1及び図2を参照して本発明に係るマグネットポンプ100の一実施形態の構成を説明する。ここで、図1は本発明に係る実施形態のマグネットポンプ100の構成が示される側面断面図であり、また、図2は該実施形態のマグネットポンプ100の構成が示される分解斜視図である。
本発明に係るマグネットポンプ100は、図1及び図2に示されるように、ベース10と、固定座20と、モータユニット30と、前面シュラウド60と、後面シュラウド70と、を備えている。
ベース10は、プラスチック材料を採用して作成されたものであり、図1に示されるように、通常の使用状態では略水平方向となる所定の軸線Lを取り囲んでいる前後両端のある中空筒状となっていて、内側に収容穴11が画成されている。なお、本実施形態では、該プラスチック材料は、例えばポリプロピレン(polypropylene、略称:PP)、グラスファイバー強化ポリプロピレン(Glass Fiber reinforced Polypropylene、略称:GFRPP)、ポリフッ化ビニリデン(Polyvinylidene difluoride、略称:PVDF)、炭素繊維強化熱可塑性樹脂(Carbon Fiber Filled Ethylene Tetra Fluoro Ethylene、略称:CFRETFE)などの酸性またはアルカリ性に対する耐性を有するエンジニアリングプラスチックを選定することができる。
固定座20は、金属材料により作成されたものであり、図1に示されるように、内側に収容空間を有する中空筒状となって、ベース10に対して回転不能に収容穴11内に取り付けられている。なお、本実施形態では、該金属材料は、アルミニウム合金であるが、他の実施形態においてそれらに限定されない。
モータユニット30は、図1及び図2に示されるように、固定座20における収容空間に挿入するようにベース10に取り付けられているハウジング31と、該収容空間においてハウジング31と固定座20との間に嵌め込まれているステーター32と、ハウジング31内に取り付けられているインナーローター40と、該インナーローター40の前端に接続されているインペラー50と、を有している。
ここで、該モータユニット30の作動原理は、本発明の特徴ではないので、更なる詳細な記載がなくても、同業者であれば、本発明の内容に基づいて利用できると考えられる。
前面シュラウド60は、図1及び図2に示されるように、モータユニット30のインペラー50をカバーするよう、ベース10の前端に取り付けられているものであり、且つ液体を投入する箇所である流入口601と、液体を送出する箇所である流出口602と、を有している。また、該前面シュラウド60は、図2に示されるように、複数のねじを介してベース10の一端面に螺着されている。
後面シュラウド70は、図1に示されるように、ベース10の後端に取り付けられていると共に、ベース10の内側面に対応してベース10により取り囲まれているものである。なお、本実施形態では、該後面シュラウド70は、金属材料(例えば、アルミニウム合金)により作成されたものである。勿論、ここでそれに限定されず、他の実施形態において他の放熱に適した熱伝導率を有する材料を選定してもよい。
本実施形態のマグネットポンプ100を使用するとき、例えば、モータユニット30のステーター32が電源に電気的に接続されると、ステーター32の通電により、インナーローター40が軸線Lを中心に回転する。インペラー50がインナーローター40に固定接続されているので、インナーローター40の回転に連れて、インペラー50が回転する。これによって、液体が前面シュラウド60の流入口601(図1及び図2を参照)から吸い込まれて、インペラー50によって加圧され、加圧された液体が前面シュラウド60の流出口602(図1及び図2を参照)へ流出する。これによって、液体を運送する。
以下、該実施形態に係るモータユニット30におけるインナーローター40及びインペラー50の詳細な構造について説明する。
図3~図7を参照して該実施形態に係るマグネットポンプ100に用いられるインナーローター40及びインペラー50の構成を説明する。ここで、図3は該実施形態のインナーローター40の構成が示される斜視図であり、図4は該実施形態のインペラー50の構成が示される斜視図であり、図5は該実施形態のインナーローター40とインペラー50の組み合わせの構成が示される断面斜視図であり、図6は該実施形態のインナーローター40とインペラー50の組み合わせの構成が示される平面断面図であり、また、図7は図6におけるVII-VII線に沿った断面が示される断面図である。
インナーローター40は、図1~図3に示されるように、軸線Lに沿って延伸しているものであり、前段部41と、前段部41に連接し、且つ外径が前段部41よりも大きく形成されていると共に、前段部41と接続している連接面43を有している後段部42と、を備えている。
前段部41は、図3に示されるように、後段部42の連接面43と間が隔たっている前端面411と、軸線Lを取り囲んでいると共に連接面43及び前端面411に接続している外側周面412と、それぞれ軸線Lを周る周方向に沿って間隔をあけて外側周面412から突出し、且つ前端面411及び連接面43に接続する両端を有する複数の係合リブ413と、それぞれ軸線Lを周る周方向に沿って間隔をあけて外側周面412に凹設されている複数の係合溝414と、を有している。
また、該外側周面412は、図3に示されるように、前端面411に接続している端縁から連接面43に接続している端縁に向かって直径が漸次大きくなるように形成されている。より具体的に言うと、外側から見ると、前端面411及び外側周面412が、共に円錐台形状をなすように形成されている。
各係合リブ413は、図3に示されるように、軸線Lに対する径方向から見ると前端面411から連接面43へ漸次広がるように形成されており、前端面411に接続している端部が第1の幅狭端部415となり、連接面43に接続している端部が第1の幅広端部416となる。
また、該複数の係合リブ413は、図3に示されるように、いずれも、外側周面412に対して軸線Lに対する径方向に沿う間隔がある外側面417と、それぞれ軸線Lを周る周方向に沿って間隔をあけて第1の幅狭端部415から第1の幅広端部416へ延伸していると共に外側周面412及び外側面417に接続している2つの第1の傾斜面418と、を有している。なお、本実施形態では、各第1の傾斜面418の軸線Lに対する角度は約2°~3°である。
該外側面417は、図3に示されるように、それぞれ軸線Lを周る周方向に沿って間隔をあけている一対の側縁419と、それぞれ軸線Lに沿って間隔をあけて一対の側縁419と繋がっていて前端面411及び後段部42の連接面43に接続している一対の弧縁420と、により画成されている。
また、該外側面417は、図3に示されるように、上記の径方向から見ると前端面411から連接面43へ漸次広がる台形に形成されており、且つ該2つの第1の傾斜面418が各側縁419を介して外側面417に接続している。
インペラー50は、図2及び図4に示されるように、一端がインナーローター40の前段部41に接合可能に構成されている接合部51と、軸線Lに沿って接合部51の他端に連接しているファン部52と、を備えている。
接合部51は、図4~図7に示されるように、後段部42の連接面43に対向している後端面511と、軸線Lを取り囲んでいて内側にインナーローター40の前段部41を収容するための収容孔512が画成されている内周面513と、上記の径方向における内周面513の反対側にある外周面514と、それぞれ軸線Lを周る周方向に沿って間隔をあけて内周面513から外周面514の方に向かって後端面511と連通するように窪んでいると共に、対応する係合リブ413を収容している複数の係合スロット54と、それぞれ軸線Lを周る周方向に沿って間隔をあけて内周面513から収容孔512の方に向かって延伸していると共に、対応する係合溝414に係合されている複数の係合フック516と、複数の係合フック516が軸線Lに対して可動的になるように各係合フック516の両側に形成されている複数対のスリット515と、内周面513から軸線Lの方へ突出していると共に前段部41の前端面411と当接している当接面518(図5及び図6を参照)を有する当接部517と、を有している。
各係合スロット54は、図4に示されるように、後端面511からファン部52の方へ漸次狭まるように形成されており、対応する係合リブ413の第1の幅広端部416に合わせる端部が第2の幅広端部540となり、対応する係合リブ413の第1の幅狭端部415に合わせる端部が第2の幅狭端部541となる。
また、該複数の係合スロット54は、図4~図7に示されるように、いずれも、軸線Lとの距離が内周面513の軸線Lとの距離及び外周面514の軸線Lとの距離の間にある溝底面542と、溝底面542及び内周面513に接続していると共に、対応する係合リブ413の第1の幅狭端部415に対向している溝係止面543と、それぞれ第2の幅広端部540から第2の幅狭端部541へ延伸していると共に溝底面542と溝係止面543と前記内周面513に接続している上に、対応する係合リブ413の第1の傾斜面418に当接している2つの第2の傾斜面544と、を有している。なお、本実施形態では、係合リブ413の第1の傾斜面418に当接するために、各第2の傾斜面544の軸線Lに対する角度は、該第1の傾斜面418と同じく約2°~3°である。
更に、各係合スロット54は、図4に示されるように、溝底面542を画成している一対の溝側縁545と第1の溝弧縁546と第2の溝弧縁547とを有している。
該溝底面542は、図4に示されるように、上記の径方向から見ると外側面417に対応するように、後端面511からファン部52の方へ漸次狭まる台形に形成されており、且つ該第1の溝弧縁546が第2の幅狭端部541に対応し、該第2の溝弧縁547が第2の幅広端部540に対応する。
また、該内周面513は、図4及び図6に示されるように、インナーローター40における前段部41の外側周面412に対応するように、直径が後端面511に接続している端縁からファン部52の方へ漸次小さくなるように形成されている。より具体的に言うと、内周面513が画成する収容孔512は、該外側周面412に対応する円錐台形状に形成されている。
ファン部52は、図2と図5と図6に示されるように、軸線Lに沿って接合部51の収容孔512と連通している貫通孔521を有している。また、該貫通孔521の直径は、当接部517の内面の直径よりも小さく形成されている。
具体的には、インペラー50の接合部51及びファン部52が共に画成する内部空間、即ち、収容孔512及び貫通孔521からなる空間は、図5及び図6に示されるように、段状に形成されている。
本実施形態のインナーローター40及びインペラー50を接合するとき、まず、インペラー50の係合フック516及びインナーローター40の係合溝414を位置合わせする。
次に、インナーローター40の前段部41がインペラー50における接合部51の収容孔512内に進入するように、インナーローター40を軸線Lに沿ってインペラー50の方へ動かす。これと同時に、対応する係合リブ413が対応する係合スロット54に嵌入される上に、各係合フック516がインペラー50の接合部51を形成する素材の可撓性により外側へやや離れるように押し広げられる。
そして、インナーローター40を、前段部41の前端面411が接合部51の当接面518と当接するまで、インペラー50の方へ更に押し込む。すると、前段部41の外側周面412が接合部51の内周面513に当接すると共に、第1の傾斜面418が第2の傾斜面544に当接する。且つ、各係合フック516が自らの弾性で復帰して対応する係合溝414内に係合するようになる。
このようにして、インナーローター40及びインペラー50の接合作業は、図5~図7に示されるように、完了する。
上記した構成によれば、インナーローター40側の各係合リブ413が、図7に示されるように、インペラー50側の各係合スロット54にそれぞれ嵌まり込むことにより、軸線Lを中心とする相対回転が不可能になるように制限されるようになり、インナーローター40側の各係合フック516が、図5及び図6に示されるように、インナーローター40側の係合溝414内に嵌め込まれると、インナーローター40とインペラー50との軸線Lに沿った方向における相対移動も不可能になるので、インナーローター40とインペラー50とのあらゆる方向への相対移動が制限され、即ち、両者が実質一体になるように固定されるので、インペラー50は相対振動により生じるノイズを発生せずに安定してインナーローター440により回転駆動され得る。
総括すると、本発明に係るインナーローター40とインペラー50の組み合わせ及びマグネットポンプ100によれば、インナーローター40側の係合リブ413の第1の傾斜面418とインペラー50側の係合スロット54の第2の傾斜面544との当接、及びインナーローター40側の係合溝414とインペラー50側の係合フック516との係合により、インナーローター40とインペラー50との相対移動や回転が不能となって、従来のような他の固定具や固定するための構造(例えば、特許文献1に記載のボルトや挿入穴)を要すことなくインナーローター40とインペラー50との接合を行なうことができるので、接合強度の向上だけではなく、マグネットポンプ100の組み立てにかかる手間の低減も実現することができる。
また、係合リブ413が前端面411から連接面43へ漸次広がり、且つ係合スロット54が後端面511からファン部52の方へ漸次狭まるように設計することにより、インナーローター40とインペラー50との接合を実行する際に、係合リブ413がよりスムーズに係合スロット54に進入できるようになり、インナーローター40をインペラー50に押し込みやすくなる。このため、インナーローター40とインペラー50との接合安定性を向上することができる。
上記においては、本発明の全体的な理解を促すべく、多くの具体的な詳細が示された。しかしながら、当業者であれば、一またはそれ以上の他の実施形態が具体的な詳細を示さなくとも実施され得ることが明らかである。
以上、本発明の好ましい実施形態及び変化例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。
本発明に係るマグネットポンプの構成は、接合安定性や接合強度の向上、及び組み立てにかかる手間の低減に有用である。そのため、産業上の利用可能性がある。
100 マグネットポンプ
10 ベース
11 収容穴
20 固定座
30 モータユニット
31 ハウジング
32 ステーター
40 インナーローター
41 前段部
411 前端面
412 外側周面
413 係合リブ
414 係合溝
415 第1の幅狭端部
416 第1の幅広端部
417 外側面
418 第1の傾斜面
419 側縁
420 弧縁
42 後段部
43 連接面
50 インペラー
51 接合部
511 後端面
512 収容孔
513 内周面
514 外周面
515 スリット
516 係合フック
517 当接部
518 当接面
52 ファン部
521 貫通孔
54 係合スロット
540 第2の幅広端部
541 第2の幅狭端部
542 溝底面
543 溝係止面
544 第2の傾斜面
545 溝側縁
546 第1の溝弧縁
547 第2の溝弧縁
60 前面シュラウド
70 後面シュラウド
L 軸線

Claims (3)

  1. インナーローターとインペラーの組み合わせであって、
    前記インナーローターは、所定の軸線に沿って延伸しているものであり、前段部と、前記前段部に連接し、且つ外径が前記前段部よりも大きく形成されていると共に、前記前段部と接続している連接面を有している後段部と、を備えており、
    前記前段部は、前記後段部の前記連接面と間が隔たっている前端面と、前記軸線を取り囲んでいると共に前記連接面及び前記前端面に接続している外側周面と、それぞれ前記軸線を周る周方向に沿って間隔をあけて前記外側周面から突出し、且つ前記前端面及び前記連接面に接続する両端を有する複数の係合リブと、それぞれ前記軸線を周る周方向に沿って間隔をあけて前記外側周面に凹設されている複数の係合溝と、を有しており、
    各前記係合リブは、前記軸線に対する径方向から見ると前記前端面から前記連接面へ漸次広がるように形成されており、前記前端面に接続している端部が第1の幅狭端部となり、前記連接面に接続している端部が第1の幅広端部となり、且つそれぞれ前記第1の幅狭端部から前記第1の幅広端部へ延伸していると共に前記外側周面に接続している2つの第1の傾斜面を有しており、
    前記インナーローターにおける前記前段部の前記外側周面は、直径が前記前端面に接続している端縁から前記連接面に接続している端縁へ漸次大きくなるように形成されており、
    前記インペラーは、一端が前記インナーローターの前記前段部に接合可能に構成されている接合部と、前記軸線に沿って前記接合部の他端に連接しているファン部と、を備えており、
    前記接合部は、前記後段部の前記連接面に対向している後端面と、前記軸線を取り囲んでいて内側に前記インナーローターの前記前段部を収容するための収容孔が画成されている内周面と、前記径方向における前記内周面の反対側にある外周面と、それぞれ前記軸線を周る周方向に沿って間隔をあけて前記内周面から前記外周面の方に向かって前記後端面と連通するように窪んでいると共に、対応する前記係合リブを収容している複数の係合スロットと、それぞれ前記軸線を周る周方向に沿って間隔をあけて前記内周面から前記収容孔の方に向かって延伸していると共に、対応する前記係合溝に係合されている複数の係合フックと、前記複数の係合フックが前記軸線に対して可動的になるように各前記係合フックの両側に形成されている複数対のスリットと、を有しており、
    前記インペラーにおける前記接合部の前記内周面は、前記外側周面に対応するように、直径が前記後端面に接続している端縁から前記ファン部の方へ漸次小さくなるように形成されており、
    各前記係合スロットは、前記後端面から前記ファン部の方へ漸次狭まるように形成されており、対応する前記係合リブの前記第1の幅広端部に合わせる端部が第2の幅広端部となり、対応する前記係合リブの前記第1の幅狭端部に合わせる端部が第2の幅狭端部となり、且つ前記軸線との距離が前記内周面の前記軸線との距離及び前記外周面の前記軸線との距離の間にある溝底面と、前記溝底面及び前記内周面に接続していると共に、対応する前記係合リブの前記第1の幅狭端部に対向している溝係止面と、それぞれ前記第2の幅広端部から前記第2の幅狭端部へ延伸していると共に前記溝底面と前記溝係止面と前記内周面に接続している上に、対応する前記係合リブの各前記第1の傾斜面にそれぞれ当接している2つの第2の傾斜面と、を有するように構成されている、
    ことを特徴とするインナーローターとインペラーの組み合わせ。
  2. 前記複数の係合リブは、いずれも、前記外側周面に対して前記軸線に対する前記径方向に沿う間隔がある外側面を有し、前記外側面は、それぞれ前記軸線を周る周方向に沿って間隔をあけている一対の側縁と、それぞれ前記軸線に沿って間隔をあけて前記一対の側縁と繋がっていて前記前端面及び前記後段部の前記連接面に接続している一対の弧縁と、により画成されており、
    前記外側面は、前記径方向から見ると前記前端面から前記連接面へ漸次広がる台形に形成されており、各前記第1の傾斜面が各前記側縁を介して前記外側面に接続しており、
    前記複数の係合スロットは、いずれも、前記溝底面を画成している一対の溝側縁と第1の溝弧縁と第2の溝弧縁とを有しており、
    前記溝底面は、前記径方向から見ると前記外側面に対応するように、前記後端面から前記ファン部の方へ漸次狭まる台形に形成されており、且つ前記第1の溝弧縁が前記第2の幅狭端部に対応し、前記第2の溝弧縁が前記第2の幅広端部に対応するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインペラーとインナーローターの組み合わせ。
  3. ベースと、固定座と、モータユニットと、前面シュラウドと、後面シュラウドと、を備えているマグネットポンプであって、
    前記ベースは、通常の使用状態では略水平方向となる所定の軸線を取り囲んでいる前後両端のある中空筒状となっていて、内側に収容穴が画成されており、
    前記固定座は、内側に収容空間を有する中空筒状となって、前記ベースに対して回転不能に前記収容穴内に取り付けられており、
    前記モータユニットは、前記収容空間に挿入するように前記ベースに取り付けられているハウジングと、前記収容空間において前記ハウジングと前記固定座との間に嵌め込まれているステーターと、請求項1~2のいずれか一項に記載のインペラーとインナーローターの組み合わせと、を有しており、
    前記インナーローターは前記ハウジング内に取り付けられており、前記インペラーは前記インナーローターの前端に接続されており、
    前記前面シュラウドは、前記モータユニットの前記インペラーをカバーするよう、前記ベースの前端に取り付けられており、
    前記後面シュラウドは、前記ベースの後端に取り付けられている、
    ことを特徴とするマグネットポンプ。
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