JP7340667B1 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車線検出の処理対象領域を適切に設定すること。【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、制御部(「コントローラ」の一例に相当)を備える。制御部は、カメラ画像に対し車線検出処理の処理対象領域を設定する。また、制御部は、上記カメラ画像内で観測される異なる2本の車線が交わる点から導出する水平線の位置である水平線位置を、上記処理対象領域の上端位置が超えて上記水平線位置と上記処理対象領域とが重なる場合に、少なくとも上記処理対象領域が上記水平線位置に重ならない位置まで上記上端位置を下げて上記処理対象領域を補正する。【選択図】図7

Description

開示の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
従来、車載カメラによるカメラ画像に基づいて自車走行レーンの左右を区画する車線を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-090584号公報
しかしながら、上述した従来技術には、車線検出の処理対象領域を適切に設定するうえで、さらなる改善の余地がある。
例えば、高速かつ高精度な車線検出処理を実現しようとすれば、カメラ画像の全領域を処理対象とするのではなく、路面上の車線が存在する領域のみROI(Region Of Interest;処理対象領域)として設定することが望ましい。
しかしながら、カメラ画像内の常に固定位置にROIを設定すると、車種等の違いによりカメラの取り付け高さや車体の映り込み方が変わった際に、ROIがカバーする路面範囲も変わり、検出精度に差が出てしまう。
一方で、カメラ画像内の車線のみに基づいて、常に同じ路面範囲を示すようにROIの位置を最適化することは困難である。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、車線検出の処理対象領域を適切に設定することができる情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る情報処理装置は、コントローラを備える。前記コントローラは、カメラ画像に対し車線検出処理の処理対象領域を設定する。また、前記コントローラは、前記カメラ画像内において、前記処理対象領域内の車線の左右を区画する2本の線が交わる点から水平線を導出し、前記水平線が前記処理対象領域に重なるか否かを判定し、前記水平線が前記処理対象領域に重なると判定した場合、前記処理対象領域の上端を前記水平線以下まで下がるように前記処理対象領域の一部をマスクして前記処理対象領域を補正する。
実施形態の一態様によれば、車線検出の処理対象領域を適切に設定することができる。
図1は、実施形態に係る車線検出方法の説明図(その1)である。 図2は、実施形態に係る車線検出方法の説明図(その2)である。 図3は、実施形態に係る車線検出方法の説明図(その3)である。 図4は、実施形態に係る車線検出方法の説明図(その4)である。 図5は、実施形態に係る車線検出方法の説明図(その5)である。 図6は、実施形態に係る車線検出方法の説明図(その6)である。 図7は、実施形態に係る車載装置の構成例を示すブロック図である。 図8は、車線検出処理部の構成例を示すブロック図である。 図9は、実施形態に係る車載装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する情報処理装置、情報処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、実施形態に係る情報処理装置が、車両に搭載される車載装置10(図7参照)である場合を例に挙げて説明を行う。車載装置10は、例えばドライブレコーダである。また、以下では、実施形態に係る情報処理方法が、車載装置10の実行する車線検出方法であるものとする。また、以下では、ROIは矩形状であるものとする。また、以下では、カメラ画像に関して「縦」と言った場合、縦方向はカメラ画像の上下方向、すなわち垂直方向に相当する。同じく「横」と言った場合、横方向はカメラ画像の左右方向、すなわち水平方向に相当する。
まず、実施形態に係る車線検出方法の内容について、図1~図6を用いて説明する。図1~図6は、実施形態に係る車線検出方法の説明図(その1)~(その6)である。
車載装置10は、車載カメラであるカメラ11(図7参照)を有する。車載装置10は、カメラ11によって撮像されたカメラ画像に基づいて車線検出処理を実行する。車線検出処理では、車載装置10は、車両が走行する自車走行レーンにおいて自車の走行方向に対して左右を区画する車線を検出する。
また、車載装置10は、検出した車線の車線位置と自車位置の距離等を推定する。車載装置10を含む車載システムは、車載装置10によるその推定結果に基づいて、車線変更判定機能や、車線逸脱防止支援機能や、車線維持支援機能といった各種の機能を実現する。
ここで、既に述べた通り高速かつ高精度な車線検出処理を実現しようとすれば、カメラ画像の全領域を処理対象とするのではなく、路面上の車線が存在する領域のみROIとして設定することが望ましい。
しかしながら、図1および図2に示すように、カメラ画像内の固定位置に常にROI30を設定すると、車種等の違いによりカメラ11の取り付け高さや車体の映り込み方が変わった際に、ROI30がカバーする路面範囲も変わり、検出精度に差が出てしまう。
図1は、カメラ11の取り付け高さが1.5mであり、ボンネットB等の車体の映り込みがある場合である。一方、図2は、カメラ11の取り付け高さが4mであり、車体の映り込みがない場合である。
車線検出処理においてROI30は、車線Lの曲率計算を高精度に行う必要性から、縦方向については少なくともカメラ11前方の5m~30mの距離範囲が含まれる縦サイズを有することが望ましい。
また、ROI30の横方向については、側方車両や壁などの立体物等が多く映り込まない範囲として、自車走行レーンの幅3.5m+両隣の走行レーンの幅の半分ずつ(1.75m×2)の合計7.2m程度の幅範囲が含まれる横サイズを有することが望ましい。
また、ROI30の縦方向については、前述の車体映り込み部分は不要となる。その理由としては、カメラ画像上では車体映り込み部分に車線Lが隠れて視認できない場合が多いためである。さらに、ROI30の縦方向については、水平線Hより上に位置する領域については不要となる。その理由としては、水平線Hは実空間では平行であるがカメラ画像内では非平行な2本の線として観測される当該異なる2本の車線Lが交わる点を通る水平な線を指す。当該交わる点は、いわゆる遠近法における「消失点」に相当し、2本の車線Lがほぼ交わると見なせる任意の点である場合を含む。したがって、水平線Hより縦方向で上に位置する領域については、車線Lが存在することはない。
すると、常に固定位置にROI30を設定する図1および図2の例のうち、図2については、ROI30が位置、縦サイズおよび横サイズとも車線検出処理に望ましい要件を満たしているが、図1については位置、縦サイズおよび横サイズとも要件を満たしていない。したがって、図1の例の場合は、図2の例の場合に比べて車線検出処理の精度が低下してしまう。
また、カメラ画像内の車線Lのみに基づいて、常に同じ路面範囲を示すようにROI30の位置を最適化することは困難である。
そこで、実施形態に係る車線検出方法では、車載装置10が備える制御部13(図7参照)が、カメラ画像に対し車線検出処理のROI30を設定し、上記カメラ画像内で観測される異なる2本の車線が交わる点から導出する水平線の位置である水平線位置P1を、ROI30の上端位置が超えて水平線位置P1とROI30とが重なる場合に、少なくともROI30が水平線位置P1に重ならない位置まで上記上端位置を下げてROI30を補正することとした。
制御部13は、ROI30の設定処理において、ROI30の面積(縦サイズ×横サイズ)を基本的には固定値として設定する。これは、製品システムでの処理時間を規定時間内に抑え、システム成立性を確保するためである。一方で、制御部13は、当該設定処理において、必要に応じてROI30の位置およびサイズを補正する。
具体的に制御部13は、まず図3に示すように、カメラ11によって撮像されたカメラ画像を取得し、前述の水平線Hのカメラ画像上の縦位置である水平線位置P1とカメラ11の光軸中心C1のズレ量である水平線ズレ量D1を算出する。
水平線位置P1は、例えばカメラ11の取り付け時やキャリブレーション時、任意のタイミングなどで取り付け作業者を含むユーザにより設定される。あるいは、水平線位置P1は、カメラ画像の画像認識結果に基づいて設定される。
つづいて、図4に示すように、制御部13は、算出した水平線ズレ量D1を簡易的なTILT角とし、当該TILT角およびカメラ11の取り付け高さに基づいてカメラ画像内におけるカメラ11からの5m位置P2を算出する。このとき、制御部13は、例えばカメラ座標系および路面座標系の間の座標変換式を用いて5m位置P2を算出してもよいし、予め設定された座標変換テーブル等を用いて5m位置P2を導出してもよい。
そして、制御部13は、算出した5m位置P2を仮の下端位置(以下、「仮下端位置P3」と言う)とするROI30-Tを仮設定する。このとき、制御部13は、仮下端位置P3からカメラ11前方の5m~30mの距離範囲が含まれるようにROI30-Tの縦サイズを設定する。横サイズについては、前述の7.2m程度の幅範囲が含まれるように設定する。
そして、制御部13は、図5に示すように、カメラ画像内におけるボンネットB等の車体の映り込み部分(二点鎖線が示す領域)にROI30-Tが重なる場合、ROI30-T全体を上方向へずらす。言い換えれば、制御部13は、車体位置P4がROI30-Tの下端位置(すなわち、前述の仮下端位置P3)を超える場合、ROI30-Tの下端位置が車体位置P4より縦方向で上に位置するようにROI30-T全体を上方向へずらしてROI30-Tの位置を補正する。
車体位置P4は、カメラ画像内に映り込む車体部分の最突出位置である。車体位置P4は、水平線位置P1と同様に、例えばカメラ11の取り付け時やキャリブレーション時、任意のタイミングなどで取り付け作業者やユーザにより設定される。あるいは、車体位置P4は、カメラ画像の画像認識結果に基づいて設定される。
また、制御部13は、図6に示すように、ROI30-Tの上端位置が水平線位置P1を超える場合、当該上端位置を水平線位置P1まで下げる。言い換えれば、制御部13は、当該上端位置が水平線位置P1まで下がるようにROI30-Tの縦サイズを補正(ここでは、縮小)する。
そして、制御部13は、このように必要に応じて位置および/またはサイズを補正したROI30-Tを最終的なROI30として設定する。そして、制御部13は、設定したROI30を処理対象とする車線検出処理を実行する。
このように、実施形態に係る車線検出方法では、車載装置10の制御部13が、カメラ画像に対し車線検出処理のROI30を設定し、上記カメラ画像内で観測される異なる2本の車線が交わる点から導出する水平線の位置である水平線位置P1を、ROI30の上端位置が超えて水平線位置P1とROI30とが重なる場合に、少なくともROI30が水平線位置P1に重ならない位置まで上記上端位置を下げてROI30を補正することとした。
したがって、実施形態に係る車線検出方法によれば、車線検出の処理対象領域を適切に設定することができる。
次に、車載装置10の構成例について説明する。図7は、実施形態に係る車載装置10の構成例を示すブロック図である。また、図8は、車線検出処理部13cの構成例を示すブロック図である。なお、図7および図8では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図7および図8に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
また、図7および図8を用いた説明では、既に説明済みの構成要素については、説明を簡略するか、説明を省略する場合がある。
図7に示すように、実施形態に係る車載装置10は、カメラ11と、記憶部12と、制御部13とを有する。
カメラ11は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を備え、この撮像素子を用いて予め決められた撮像範囲を撮像する。カメラ11は、例えばフロントガラスやダッシュボード等の車両の各所に、車両の前方の予め決められた撮像範囲を撮像するように取り付けられる。
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の記憶デバイスによって実現され、図7の例では、取り付け関連情報12aを記憶する。
取り付け関連情報12aは、カメラ11の取り付けに関する情報である。取り付け関連情報12aは、カメラ11の取り付け位置および姿勢に関する設計値や、キャリブレーション値を含む。カメラ11の取り付け位置は、カメラ11の取り付け高さを含む。
また、取り付け関連情報12aは、後述する設定部13bが実行するROI30の設定処理において用いられる前述の水平線位置P1や車体位置P4等を含む。
また、取り付け関連情報12aは、後述する車線検出処理部13cが実行する車線検出処理において用いられるカメラパラメータや閾値等の各種のパラメータを含む。
制御部13は、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部12に記憶されている図示略の実施形態に係るプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
制御部13は、取得部13aと、設定部13bと、車線検出処理部13cとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
取得部13aは、カメラ11によって撮像されたカメラ画像を取得し、設定部13bへ出力する。設定部13bは、取得部13aによって取得されたカメラ画像に対し、車線検出処理の処理対象となるROI30を設定する設定処理を実行する。設定部13bは、当該設定処理において、ROI30を基本的には固定値として設定し、必要に応じて位置およびサイズを補正する。
設定部13bは、水平線位置P1と光軸中心C1のズレ量である水平線ズレ量D1を算出する。また、設定部13bは、算出した水平線ズレ量D1を簡易的なTILT角とし、当該TILT角およびカメラ11の取り付け高さに基づいて前述のカメラ11からの5m位置P2を算出する。
また、設定部13bは、算出した5m位置P2を前述の仮下端位置P3とするROI30-Tを仮設定する。このとき、設定部13bは、仮下端位置P3からカメラ11前方の5m~30mの距離範囲が含まれるようにROI30-Tの縦サイズを設定する。横サイズについては、前述の7.2m程度の幅範囲が含まれるように設定する。
また、設定部13bは、車体位置P4が仮下端位置P3を超える場合、ROI30-Tの下端位置が車体位置P4より縦方向で上に位置するようにROI30-T全体を上方向へずらしてROI30-Tの位置を補正する。なお、設定部13bは、車体位置P4が仮下端位置P3より縦方向で下に位置する場合、ROI30-Tの位置を補正しない。
また、設定部13bは、ROI30-Tの上端位置が水平線位置P1を超える場合、当該上端位置が水平線位置P1まで下がるようにROI30-Tのサイズを補正する。なお、設定部13bは、ROI30-Tの上端位置が水平線位置P1より縦方向で下に位置する場合、ROI30-Tのサイズを補正しない。
そして、設定部13bは、このように必要に応じて位置および/またはサイズを補正した場合を含むROI30-Tを最終的なROI30として設定する。また、設定部13bは設定したROI30の設定内容を車線検出処理部13cへ出力する。
車線検出処理部13cは、設定部13bによって設定されたROI30を処理対象とする車線検出処理を実行する。また、車線検出処理部13cは、車線検出処理の実行結果を外部装置50へ出力する。
外部装置50は、前述の車線変更判定機能や、車線逸脱防止支援機能や、車線維持支援機能といった各種の機能に該当するアプリケーションを実行する装置である。外部装置50は、例えばECU(Electronic Control Unit)である。なお、車載装置10と外部装置50とは、一体であってもよい。
図8に示すように、車線検出処理部13cは、線素抽出部13caと、車線抽出部13cbと、フレーム処理部13ccと、出力部13cdとを有する。
線素抽出部13caは、ROI30内の画素を2値化し、線素を抽出する。線素は、例えば車線部分と路面部分の境界線として現れる線分である。車線抽出部13cbは、線素抽出部13caによって抽出された線素に基づいて基準となる車線を選定する。車線抽出部13cbは、車線が「追い越し可能」または「はみ出し可能」な破線である場合、かかる破線を探索して1つの実線として統合し、基準となる車線を選定する。
フレーム処理部13ccは、カメラ画像のフレーム間における車線の同一性を判定する。出力部13cdは、検出された車線の車線位置と自車位置の距離や横移動速度等を推定し、車線検出処理の実行結果として外部装置50へ出力する。
次に、車載装置10が実行する処理手順について、図9を用いて説明する。図9は、実施形態に係る車載装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、図9は、カメラ画像1枚分の処理手順を示している。当該処理手順は、車線検出処理が実行される間繰り返される。
図9に示すように、車載装置10の制御部13は、まずカメラ11からカメラ画像を取得する(ステップS101)。そして、制御部13は、取得したカメラ画像に基づいて水平線位置P1と光軸中心C1のズレ量である水平線ズレ量D1を算出する(ステップS102)。
そして、制御部13は、算出した水平線ズレ量D1を簡易的なTILT角とし、当該TILT角およびカメラ11の取り付け高さに基づいてROI30-Tの仮下端位置P3を算出する(ステップS103)。
つづいて、制御部13は、算出した仮下端位置P3からカメラ11前方の5m~30mの距離範囲が含まれるようにROI30-Tの縦サイズを設定する(ステップS104)。なお、図示は略しているが、横サイズについては、制御部13は前述の7.2m程度の幅範囲が含まれるように設定する。
そして、制御部13は、車体位置P4が仮下端位置P3を超えてROI30-Tの領域に重なるか否かを判定する(ステップS105)。車体位置P4が仮下端位置P3を超えてROI30-Tの領域に重なる場合(ステップS105,Yes)、制御部13は、車体位置P4がROI30-Tの領域と重ならないよう、ROI30-Tの下端位置が車体位置P4より縦方向で上に位置するようにROI30-Tの位置を補正する(ステップS106)。
車体位置P4が仮下端位置P3より縦方向で下に位置する場合は(ステップS105,No)、ステップS107へ遷移する。
つづいて、制御部13は、ROI30-Tの上端位置が水平線位置P1を超えて水平線位置P1がROI30-Tの領域に重なるか否かを判定する(ステップS107)。当該上端位置が水平線位置P1を超えて水平線位置P1がROI30-Tの領域に重なる場合(ステップS107,Yes)、制御部13は、当該上端位置が水平線位置P1より縦方向で下に位置するようにROI30-Tの縦サイズを補正(図6の例では、縮小)する(ステップS108)。
ROI30-Tの上端位置が水平線位置P1を超えずに水平線位置P1がROI30-Tの領域に重ならない場合は(ステップS107,No)、ステップS109へ遷移する。
そして、制御部13は、ステップS106,S108で必要に応じて位置および/またはサイズを補正した場合を含むROI30-Tを最終的なROI30として設定し、設定したROI30を処理対象とする車線検出処理を実行する(ステップS109)。そして、制御部13は、カメラ画像1枚分の処理を終了する。
なお、ステップS108では、制御部13はROI30-Tの上端位置が水平線位置P1を超えて水平線位置P1がROI30-Tの領域に重なる場合に、当該上端位置が水平線位置P1より縦方向で下に位置するようにROI30-Tの縦サイズを補正することとしたが、水平線位置P1より縦方向で上に位置するROI30-Tの領域をマスクして処理対象外とするようにしてもよい。この場合、制御部13は、水平線位置P1より縦方向で上に位置するROI30-Tの一部をマスクして処理対象外とすることによって、上端位置が水平線位置P1より縦方向で下に位置するようにROI30-Tの縦サイズを補正したものとして取り扱うこととなる。
また、ステップS108では、制御部13はROI30-Tの上端位置が水平線位置P1より縦方向で下に位置するようにROI30-Tの縦サイズを縮小することとしたが、ROI30-Tの下端位置が車体位置P4より縦方向で下に位置しない限りは、ROI30-T全体の位置を下げてもよい。
また、これまでは、ROI30の主に縦方向における位置およびサイズについて補正する例を挙げたが、横方向における位置およびサイズについても、車線検出処理のターゲットとなる車線L間の距離や縦サイズの補正に応じて適宜補正するようにしてもよい。例えば、ROI30の縦サイズが縮小された場合、面積が予め決められた固定値となるように横サイズを拡大するようにしてもよい。また、ROI30の縦サイズおよび/または横サイズを補正する際、ROI30の面積が、少なくとも予め決められた上限値を超えないようにすることが望ましい。
上述してきたように、実施形態に係る車載装置10(「情報処理装置」の一例に相当)は、制御部13(「コントローラ」の一例に相当)を備える。制御部13は、カメラ画像に対し車線検出処理のROI30(「処理対象領域」の一例に相当)を設定する。また、制御部13は、上記カメラ画像内で観測される異なる2本の車線が交わる点から導出する水平線の位置である水平線位置P1を、ROI30の上端位置が超えて水平線位置P1とROI30とが重なる場合に、少なくともROI30が水平線位置P1に重ならない位置まで上記上端位置を下げてROI30を補正する。
したがって、実施形態に係る車載装置10によれば、車線検出のROI30を適切に設定することができる。
また、制御部13は、水平線位置P1を上記上端位置が超えて水平線位置P1とROI30とが重なる場合に、少なくともROI30が水平線位置P1に重ならない位置まで上記上端位置が下がるようにROI30の縦サイズを縮小する。
したがって、実施形態に係る車載装置10によれば、ROI30の縦サイズを縮小することによって、水平線位置P1より縦方向で上に位置する明らかに車線Lが存在しない領域をROI30から除くことができる。
また、制御部13は、上記縦サイズの縮小に応じて、ROI30の横サイズを拡大する。
したがって、実施形態に係る車載装置10によれば、例えばROI30の面積を固定値とすることによって処理対象となる画素数を一定とすることで製品システムでの処理時間を規定時間内に抑え、システム成立性を確保することができる。
また、制御部13は、水平線位置P1を上記上端位置が超えて水平線位置P1とROI30とが重なる場合に、少なくともROI30が水平線位置P1に重ならない位置まで上記上端位置が下がるようにROI30全体の位置を下げる。
したがって、実施形態に係る車載装置10によれば、ROI30全体の位置を補正することによって、水平線位置P1より縦方向で上に位置する明らかに車線Lが存在しない領域をROI30から除くことができる。
また、制御部13は、水平線位置P1を上記上端位置が超えて水平線位置P1とROI30とが重なる場合に、水平線位置P1より縦方向で上に位置するROI30の一部をマスクして処理対象外とすることによって、上記上端位置が水平線位置P1まで下がるようにROI30を補正する。
したがって、実施形態に係る車載装置10によれば、水平線位置P1より縦方向で上に位置するROI30の一部をマスクして処理対象外とすることによって上端位置が水平線位置P1まで下がるようにROI30の縦サイズを補正したものとして取り扱うことで、水平線位置P1より縦方向で上に位置する明らかに車線Lが存在しない領域をROI30から除くことができる。
また、制御部13は、上記カメラ画像の画像認識結果に基づいて水平線位置P1を設定する。
したがって、実施形態に係る車載装置10によれば、動的に精度よく水平線位置P1を設定することができる。
また、実施形態に係る車線検出方法は、車載装置10が実行する情報処理方法であって、カメラ画像に対し車線検出処理のROI30を設定することと、上記カメラ画像内で観測される異なる2本の車線が交わる点から導出する水平線の位置である水平線位置P1を、ROI30の上端位置が超えて水平線位置P1とROI30とが重なる場合に、少なくともROI30が水平線位置P1に重ならない位置まで上記上端位置を下げてROI30を補正することと、を含む。
したがって、実施形態に係る車線検出方法によれば、車線検出のROI30を適切に設定することができる。
また、実施形態に係るプログラムは、カメラ画像に対し車線検出処理のROI30を設定すること、上記カメラ画像内で観測される異なる2本の車線が交わる点から導出する水平線の位置である水平線位置P1を、ROI30の上端位置が超えて水平線位置P1とROI30とが重なる場合に、少なくともROI30が水平線位置P1に重ならない位置まで上記上端位置を下げてROI30を補正すること、をコンピュータに実行させる。
したがって、実施形態に係るプログラムによれば、車線検出のROI30を適切に設定することができる。なお、実施形態に係るプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することができる。当該記録媒体も、本開示の一態様である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
10 車載装置
11 カメラ
12 記憶部
12a 取り付け関連情報
13 制御部
13a 取得部
13b 設定部
13c 車線検出処理部
13ca 線素抽出部
13cb 車線抽出部
13cc フレーム処理部
13cd 出力部
30,30-T ROI
50 外部装置
B ボンネット
C1 光軸中心
D1 水平線ズレ量
H 水平線
L 車線
P1 水平線位置
P2 5m位置
P3 仮下端位置
P4 車体位置

Claims (6)

  1. カメラ画像に対し車線検出処理の処理対象領域を設定するコントローラを備え、
    前記コントローラは、
    前記カメラ画像内において、
    前記処理対象領域内の車線の左右を区画する2本の線が交わる点から水平線を導出し、
    前記水平線が前記処理対象領域に重なるか否かを判定し、
    前記水平線が前記処理対象領域に重なると判定した場合、前記処理対象領域の上端を前記水平線以下まで下がるように前記処理対象領域の一部をマスクして前記処理対象領域を補正する、
    情報処理装置。
  2. 前記コントローラは、
    前記処理対象領域の一部をマスクすることによって前記上端下がるように前記処理対象領域の縦サイズを縮小する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記コントローラは、
    前記縦サイズの縮小に応じて、前記処理対象領域の横サイズを拡大する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記コントローラは、
    前記処理対象領域の一部をマスクすることによって、少なくとも前記処理対象領域が前記水平線重ならない位置まで前記上端下がるように前記処理対象領域位置を下げる、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    カメラ画像に対し車線検出処理の処理対象領域を設定
    前記カメラ画像内において、
    前記処理対象領域内の車線の左右を区画する2本の線が交わる点から水平線を導出し、
    前記水平線が前記処理対象領域に重なるか否かを判定し、
    前記水平線が前記処理対象領域に重なると判定した場合、前記処理対象領域の上端を前記水平線以下まで下がるように前記処理対象領域の一部をマスクして前記処理対象領域を補正する
    報処理方法。
  6. カメラ画像に対し車線検出処理の処理対象領域を設定すること、
    前記カメラ画像内において、
    前記処理対象領域内の車線の左右を区画する2本の線が交わる点から水平線を導出すること、
    前記水平線が前記処理対象領域に重なるか否かを判定すること、
    前記水平線が前記処理対象領域に重なると判定した場合、前記処理対象領域の上端を前記水平線以下まで下がるように前記処理対象領域の一部をマスクして前記処理対象領域を補正すること、
    をコンピュータに実行させる、プログラム。
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