JP6477246B2 - 路面標示検出装置及び路面標示検出方法 - Google Patents

路面標示検出装置及び路面標示検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、道路の白線等の路面標示を検出する路面標示検出装置及び路面標示検出方法に関する。
路面領域における探索領域内の白線形状を、基準の形状に変換し、単純なテンプレートで白線を検出する路面標示検出装置に関する従来技術として、特許文献1に、道路白線検出装置が開示されている。この道路白線検出装置は、カメラにより車両前方を撮影し、車両から所定の距離だけ離間した位置の道路白線が撮影される領域を探索領域として設定する。探索領域から白線幅に対応するサイズの比較画像を抽出し、予め設定してあるテンプレートと相関演算を行う。最も高い相関の得られた比較画像の位置を白線の位置として認識する。直進路とカーブとで比較画像内の白線形状が異なるため、形状の異なる複数のテンプレートを準備して最も高い相関の得られるものを比較用テンプレートとすべく適宜切替えを行う。
特開平7−141599号公報
しかしながら、上記の従来技術では、自車両が車線を横切る場合について考慮されていない。また、画像変換手段によってカーブ形状に依存しないテンプレートマッチングを実現しているが、そのテンプレートマッチングにおける具体的な画像変換方法は開示されていない。更に、上記の従来技術では、俯瞰画像については一切言及されておらず、俯瞰画像の画像変換については想定されていないため、本来の対象である通常の撮像画像とは異なる俯瞰画像にそのまま適用できるとは考え難い。したがって、仮に上記の従来技術によるテンプレートマッチングを俯瞰画像に対して実施して白線を検出しようとしても、十分な精度は期待できない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、俯瞰画像から高精度に白線を検出する路面標示検出装置及び路面標示検出方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る路面標示検出装置及び路面標示検出方法では、車両の周囲の路面領域を画像として撮像し、撮像した画像に対し、撮像位置に基づいて視点変換を行うことで俯瞰画像を生成し、俯瞰画像上の所定の範囲に路面標示検出領域を設定し、路面標示検出領域内の画像を長方形から平行四辺形に歪み変換することで歪み画像を生成し、歪み画像を用いて、路面標示の位置を検出する。
本発明の一態様によれば、俯瞰画像から高精度に白線を検出する路面標示検出装置及び路面標示検出方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る路面標示検出装置の概念図である。 本発明の第1実施形態に係る路面標示検出装置を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置の詳細な構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における俯瞰画像及び検出範囲を示す図である。 歪み変換を説明する図である。 歪み画像の例を示す図である。 白線検出用のテンプレートを示す図である。 本発明の第2実施形態における撮像部の設置位置と撮像範囲を示す図である。 本発明の第2実施形態における俯瞰画像及び検出範囲を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る制御装置の詳細な構成例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態におけるエッジ検出の説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な構成部品については以下の説明を参酌して判断すべきものである。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
(システム構成)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る路面標示検出装置は、撮像部1と、制御装置2と、運転支援システム3とを備える。
撮像部1は、車両Aに取り付けられ、自車両の周囲の路面領域を画像として撮像し、制御装置2に出力する。例えば、撮像部1は、広角カメラ等である。第1実施形態では、撮像部1は、例えばドアミラー又はその根元や周辺等、車両Aの側方(左右両側)に設置されたサイドカメラであり、車両Aの側方の路面領域を画像として撮像する。ここでは、図2に示すように、撮像部1として、左方撮像部1aと、右方撮像部1bとが、車両Aに取り付けられている。左方撮像部1aは、車両Aの左側に設置され、車両Aの左側の路面領域Raを撮像する。右方撮像部1bは、車両Aの右側に設置されたサイドカメラであり、車両Aの右側の路面領域Rbを撮像する。なお、撮像部1のうち、車両Aの前方や後方に設置されたサイドカメラであり、車両Aの前方や後方の領域を撮像するものについては、説明を省略する。
制御装置2は、撮像部1で撮像した画像を取り込み、車両Aの周囲の路面標示(区画線等)を検出する。但し、実際には、路面標示に限らず、道路端(縁石、ガードレール、側壁、中央分離帯等)を検出するようにしても良い。ここでは、路面標示として白線を検出する事例について説明する。制御装置2は、車両の周囲で検出した白線に対する車両Aの位置・姿勢を推定し、それらの位置や姿勢の推定値を運転支援システム3に転送する。制御装置2の詳細については、後述する。
運転支援システム3は、制御装置2から転送された車両Aの位置や姿勢の推定値に基づき、車両Aに対する警報及び/又は制動等の運転支援を行う。運転支援システム3は、例えば、駐車支援システム、レーンキープシステム、衝突回避ブレーキ、車線逸脱警報、後側方警報等の公知の運転支援システムである。運転支援システム3での処理は公知技術であるため、詳細の説明は割愛する。
なお、制御装置2及び運転支援システム3は、独立した装置でも良いし、一体化していても良い。制御装置2及び運転支援システム3は、少なくとも互いに通信又は連携可能であれば良い。制御装置2及び運転支援システム3の例として、電子制御装置(ECU)を想定している。但し、実際には、制御装置2及び運転支援システム3は、計算機、スマートフォン、タブレット端末、カーナビゲーションシステム等でも良い。
(制御装置の詳細)
図3を参照して、制御装置2の詳細について説明する。
制御装置2は、俯瞰画像生成部21と、路面標示検出領域設定部22と、歪み画像生成部24と、路面標示検出部25とを備える。
俯瞰画像生成部21は、撮像部1で撮像された画像に対し、撮像部1の取り付け位置に基づいて視点変換を行うことで俯瞰画像(鳥瞰図)を生成する。俯瞰画像とは、上空から鉛直下向きに路面を見下ろした画像である。第1実施形態における俯瞰画像は、実際の俯瞰画像ではなく、撮像部1で撮像した画像の編集により、上空から鉛直下向きに路面を見下ろしたように見せかけた擬似的な俯瞰画像である。
路面標示検出領域設定部22は、俯瞰画像生成部21で生成された俯瞰画像上の所定の範囲に路面標示検出領域を設定する。
図4は、俯瞰画像生成部21が図2に示した車両Aの左側の路面領域Raを視点変換により俯瞰画像に変換した結果を示している。図中の破線で囲まれた領域Dは、路面標示検出領域設定部22で設定される路面標示検出領域を示している。なお、図面をXY軸の直交座標系として見た場合、図中のY軸は車両Aの前後方向(進行方向、長さ方向)と一致し、図中のX軸はそれと直交する車両Aの左右方向(横方向、幅方向)と一致する。路面標示検出領域は、各辺がXY軸に沿った矩形の領域である。但し、実際には、路面標示検出領域の形状は、矩形に限定されない。例えば、円形その他の形状でも良い。ここでは、路面標示検出領域は、矩形の領域として説明する。路面標示検出領域の横幅(図中のX軸方向の幅)は、いかなる場合でも走行車線の車線区分線を含むように、対象とする道路幅に応じて設定される。路面標示検出領域の縦幅(図中のY軸方向の幅)は、カーブ(曲路)等での曲線を直線で近似できる程度に設定される。路面標示検出領域の縦幅の設定値が大きすぎる場合には、カーブでの直線近似精度が低下する可能性や、破線区間で破線の終端が含まれる可能性が高くなり、検出精度が低下する。したがって、路面標示検出領域の縦幅は1m程度に設定されることが望ましい。ここでは、路面標示検出領域の横幅は4m、路面標示検出領域の縦幅は1mに設定される。
歪み画像生成部24は、路面標示検出領域設定部22で生成された路面標示検出領域内の画像を、長方形から平行四辺形に歪み変換することで、歪み画像を生成する。ここでは、歪み画像生成部24は、歪み量の異なる複数の歪み画像を生成する。路面標示検出領域内の画像とは、俯瞰画像生成部21で生成した俯瞰画像のうち、路面標示検出領域設定部22で設定された路面標示検出領域に該当する部分の画像である。歪み量とは、歪み変換における歪みの角度(元の画像に対する歪み画像の傾斜角度)である。歪み量は、固定値でも良いし、歪み変換の前に算出して求める可変値でも良い。いずれにしても、歪み量は、歪み変換の前までに事前に設定されているものとする。歪み画像生成部24は、矩形である路面標示検出領域内の画像を、歪み量に従って、例えば長方形から平行四辺形に歪み変換する。実際には、平行四辺形である路面標示検出領域内の画像に対し、歪み量に従って1組の対辺の傾斜角度を変更することで、歪み画像を生成しても良い。
第1実施形態では、歪み画像生成部24は、路面標示検出領域内の画像に対し、車両の左右方向に歪む歪み変換をすることで歪み画像を生成する。例えば、歪み画像生成部24は、路面標示検出領域内の画像に対し、車両の前後方向において中央となる位置に前後基準線を設定し、前後基準線よりも前方にある画素を車両の左右方向の一方に移動し、前後基準線よりも後方にある画素を車両の左右方向の他方に移動することで、歪み画像を生成する。
図5は、歪み画像生成部24での歪み画像の生成方法を示している。ここでは、歪み画像生成部24は、画像の中心に基づいて、路面標示検出領域内の画像を歪み変換することで歪み画像を生成する。図5の例では、路面標示検出領域の左上を原点として、XY軸の直交座標系を設定し、路面標示検出領域の縦幅を2L、歪み量をθとする。また、XY軸の直交座標系において、路面標示検出領域の中心座標を(X0、Y0)、ある画素の変換前の座標を(X1、Y1)、変換後の座標を(X2、Y2)とする。
このとき、車両の左右方向への歪み変換に関する変換式は、以下のように表される。
X2=(Y1−Y0)tanθ+X1
Y2=Y1
第1実施形態では、歪み量θ=−60度、−40度、−20度、0度、20度、40度、60度の合計7通りの歪み画像を生成する。これにより、概ね−60度から60度までの傾きの白線を検出することができる。すなわち、本来の白線の傾きが、概ね−60度から60度までの間であれば、それぞれの歪み量θに従って複数の歪み画像を生成することで、いずれかの歪み量θにより、白線の傾きの小さい歪み画像を少なくとも1つは得ることができる。白線の傾きの小さい歪み画像とは、白線が車両の前後方向に沿って平行(又は略平行)に表示されている歪み画像である。
図6に、歪み量θ=0度、20度、40度、60度の4通りの歪み画像を示す。なお、図6の例では、白線が車両の側方において既に車両と平行であり傾きがない状態を示しており、歪み量θ=0度のときに、白線の傾きの小さい歪み画像を得ることができる。但し、実際には、この例に限定されない。図6に示すように、歪み量ごとに歪み変換を行うことで、歪み量に応じて白線幅が変化する。例えば、歪み量θ=0度で歪み変換した歪み画像と、歪み量θ=60度で歪み変換した歪み画像とでは、白線幅が異なる。このとき、白線幅を「図中の中心線(破線)が白線を横切る長さ」とすると、歪み量θの歪み変換によって白線幅はcosθ倍となる。
路面標示検出部25は、歪み画像生成部24で生成された複数の歪み画像を用いて、路面標示の位置を検出する。第1実施形態では、路面標示検出部25は、歪み画像生成部24で生成された複数の歪み画像に対して、予め設定した路面標示のテンプレートを用いてテンプレートマッチングを実施し、このテンプレートに近似する歪み画像(白線の傾きの小さい歪み画像)を特定することで、白線の位置を検出する。例えば、路面標示検出部25は、テンプレートマッチングにより、歪み画像生成部24で生成された複数の歪み画像と、図7に示すテンプレートとの相関をとることで、白線であることを確認し、俯瞰画像における白線の位置を検出する。
図7に示すテンプレートの縦幅は、図5に示す路面標示検出領域の縦幅と同一(ここでは2L)とし、図7に示すテンプレートの横幅は、白線領域の左側のアスファルト領域の横幅をw1、白線領域の横幅(白線幅)をw2、白線領域の右側のアスファルト領域の横幅をw1とする。
図6に示したように、歪み画像生成部24で生成された複数の歪み画像については、歪み量に応じて白線幅が異なる。したがって、白線の傾きの小さい歪み画像についても、白線の傾きがなくなった時点での歪み量に応じて白線幅は異なる。第1実施形態では、様々な白線幅に対応するために、図7に示すテンプレートにある程度の自由度を持たせておく。具体的には、白線領域の横幅w2として、予め決められた複数の値を用いる。若しくは、白線領域の横幅w2が異なる複数のテンプレートを予め用意しておく。例えば、白線領域の横幅w2について、実空間において10cmから30cmまで所定間隔(例えば5cmごと)で設定しておく。ここで、上述した歪み変換による道路幅の変形に対応するために、歪み量θの歪み画像に対しては、w2の設定値の上限値及び下限値にcosθを乗じる。
なお、歪み変換によって白線の横位置は変化しない。更に、本来の白線の傾きと歪み画像の歪み量θとが一致(又は略一致)したときに最も大きな相関が得られるため、テンプレートを走査したときに、各点で異なるθに対する相関の最大値を求め、それが所定の閾値以上であれば、その位置に白線があると判断できる。
(変形例)
また、図5の例から明らかなように、本来の白線の傾きと歪み量θとが一致したときは、以下のようになる。
X2=X0
Y2=Y1
言い換えれば、以下の式が成立する時には、本来の白線の傾きと歪み量θとが一致すると判断できる。
X0=(Y1−Y0)tanθ+X1
これにより、以下の式で、本来の白線の傾きと一致する歪み量θを推定することも可能である。
θ=arctan{(X0−X1)/(Y1−Y0)}
(第1実施形態の効果)
第1実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)第1実施形態に係る路面標示検出装置は、車両の周囲の路面領域を画像として撮像し、撮像した画像に対し、撮像位置に基づいて視点変換を行うことで俯瞰画像を生成し、俯瞰画像上の所定の範囲に路面標示検出領域を設定し、路面標示検出領域内の画像を長方形から平行四辺形に歪み変換することで歪み画像を生成し、歪み画像を用いて、路面標示の位置を検出する。
路面標示検出装置において、俯瞰画像への変換を実施する場合、傾いた白線を補正するには回転変換と歪み変換の2通りが考えられる。しかし、回転変換の場合には、回転中心が決められないという問題や、様々な回転中心を考慮すると計算量が膨大となるという問題がある。したがって、回転変換は好ましくない。
一方、長方形から平行四辺形に歪み変換する場合には、回転変換のような問題点はないが、白線幅の変化への対処が必要である。第1実施形態では、車両の周囲の路面領域を画像として撮像し、撮像した画像に対し、撮像位置に基づいて視点変換を行うことで俯瞰画像を生成し、俯瞰画像上の所定の範囲に路面標示検出領域を設定し、路面標示検出領域内の画像を長方形から平行四辺形に歪み変換することで歪み画像を生成し、歪み画像を用いて、路面標示の位置を検出する。これにより、俯瞰画像を長方形から平行四辺形に歪み変換した歪み画像において、白線幅の変化に対処することができる。また、俯瞰画像を長方形から平行四辺形に歪み変換した歪み画像において、車両に対して傾いた白線の傾きを補正することができるので、画像中の白線の傾きを補正し、傾きのない標準的な白線のテンプレートと対比することによって、白線を検出することができる。
(2)第1実施形態に係る路面標示検出装置は、歪み量の異なる複数の歪み画像を生成し、生成された複数の歪み画像のうち、予め設定した路面標示のテンプレートに近似する歪み画像を用いて、路面標示の位置を検出する。
これにより、歪み量の異なる複数の歪み画像を生成することで、どのような傾きの白線でも、いずれかの歪み画像において傾きを補正することができる。
(3)第1実施形態に係る路面標示検出装置は、車両の左右方向に歪む歪み変換をすることで歪み画像を生成する。
これにより、車両の左右方向に歪み変換を行うので、車両の前後方向に沿った白線、例えば車線に沿って走行しているときの車線区分線を検出できる。
(4)第1実施形態に係る路面標示検出装置は、車両の側方の路面領域を画像として撮像し、路面標示検出領域内の画像に対し、車両の前後方向において中央となる位置に前後基準線を設定し、前後基準線よりも前方にある画素を車両の左右方向の一方に移動し、前後基準線よりも後方にある画素を車両の左右方向の他方に移動することで、歪み画像を生成する。
車両走行時の主な車両挙動は重心周りのピッチング(前後の揺れ)である。車両の前後に取り付けられたカメラを用いると、画像の歪が大きくなり、白線の検出精度が低下する。そこで、車両の側方に取り付けられたカメラを用いることにより、車両の重心に近い画像領域を用いることができ、車両のピッチングによる画像の乱れを最小限に抑えることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、路面標示検出領域内の画像に対し、車両の前後方向に長方形から平行四辺形に歪む歪み変換をする。本発明の第2実施形態に係る路面標示検出装置の構成は、基本的に、第1実施形態と同様である。ここでは、第1実施形態との違いのみ説明する。
第2実施形態では、歪み画像生成部24は、路面標示検出領域内の画像に対し、車両の前後方向に長方形から平行四辺形に歪む歪み変換をすることで歪み画像を生成する。例えば、歪み画像生成部24は、路面標示検出領域内の画像に対し、車両の左右方向において中央となる位置に左右基準線を設定し、左右基準線よりも右方にある画素を車両の前後方向の一方に移動し、左右基準線よりも左方にある画素を車両の前後方向の他方に移動することで、歪み画像を生成する。
特に、歪み画像生成部24は、車両Aが交差点の停止線又は駐車場に接近した場合には、車両の前後方向に歪み変換した歪み画像を生成して、交差点の停止線や駐車場の枠線等を検出する。第2実施形態では、第1実施形態の構成に加えて、撮像部1を車両Aの前部にも取り付ける。図8に、第2実施形態における撮像部1の車両Aへの設置例を示す。ここでは、図8に示すように、撮像部1として、前方撮像部1cが、車両Aの前部に取り付けられている。前方撮像部1cは、車両Aの前部に設置されたフロントカメラであり、車両Aの前方の路面領域Rcを撮像する。
更に、図示しないが、車両Aは、例えばカーナビゲーションシステムとして、GPS機能(GPS受信機等)と地図データとを備える。制御装置2がGPS機能と地図データとに基づいて、車両Aが交差点に接近したことを検知したときには、前方撮像部1cが車両Aの前方の路面領域Rcを、図9のような画像として撮像する。このとき、路面標示検出領域の横幅(図中のX軸方向の幅)は3m、路面標示検出領域の縦幅(図中のY軸方向の幅)は4mに設定される。路面標示検出領域の横幅は、車線幅相当になるように設定すべきである。
第2実施形態では、長方形から平行四辺形に歪む歪み変換の方向を図中Y軸方向とする。すなわち、第1実施形態とは90度回転した方向へ長方形から平行四辺形に歪む歪み変換を行う。これにより、車両Aの前後方向と略垂直をなす停止線を検出することができる。なお、車両Aの前方の路面標示検出領域内の画像に対して、第1実施形態の歪み変換を用いて、白線検出を行うこともできる。
また、制御装置2がGPS機能と地図データとに基づいて、車両Aが駐車場に接近したことを検知したときには、歪み画像生成部24は、図8に示す車両Aの前方の路面標示検出領域内の画像に加えて、図2に示す車両Aの側方の路面標示検出領域内の画像や、その他、車両Aの後方の路面標示検出領域内の画像等、車両Aの周囲の路面標示検出領域内の画像に対しても、歪み変換の方向を図中Y軸方向として、第1実施形態とは90度回転した方向への歪み変換を行う。これにより、車両Aの前後方向と略垂直をなす駐車枠線を検出することができる。また、第1実施形態の歪み変換を用いることで、車両Aの前後方向と略平行をなす駐車枠線を検出することができる。
(変形例)
上記の説明では、車両Aの前方の路面標示検出領域内の画像に対し、車両の前後方向に長方形から平行四辺形に歪む歪み変換をすることで歪み画像を生成したが、実際には、車両Aの後方の路面標示検出領域内の画像に対しても、同様に車両の前後方向に長方形から平行四辺形に歪む歪み変換をすることで歪み画像を生成することができる。この場合、第1実施形態の構成に加えて、撮像部1を車両Aの後部にも取り付ける。例えば、図示しないが、撮像部1として、後方撮像部1dを、車両Aの後部に取り付ける。後方撮像部1dは、車両Aの後部に設置されたリアカメラであり、車両Aの後方の路面領域Rdを撮像する。これにより、車両Aの後方の路面標示検出領域内の画像に対しても、車両Aの前方の路面標示検出領域内の画像と同様に処理することができる。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)第2実施形態に係る路面標示検出装置は、車両の前後方向に長方形から平行四辺形に歪む歪み変換をすることで歪み画像を生成する。
このように、車両の前後方向に長方形から平行四辺形に歪み変換を行うので、車両Aの前後方向に対してほぼ垂直に設置された白線、例えば停止線等を検出できる。
(2)第2実施形態に係る路面標示検出装置は、交差点の停止線又は駐車場に接近した場合には、車両の前後方向に長方形から平行四辺形に歪む歪み変換をすることで歪み画像を生成する。
このように、交差点の停止線や駐車場に接近した場合にのみ車両の前後方向に長方形から平行四辺形に歪む歪み変換を行うので、通常走行時の誤検出を防げるだけでなく、計算量も削減することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態では、俯瞰画像に対してエッジ検出を行い、エッジ検出に基づいて歪み量を決定する。本発明の第3実施形態に係る路面標示検出装置の構成は、基本的に、第1実施形態と同様である。ここでは、第1実施形態との違いのみ説明する。
(制御装置の詳細)
図10を参照して、制御装置2の詳細について説明する。
第3実施形態では、制御装置2は、更にエッジ検出部23を備える。すなわち、第3実施形態に係る制御装置2は、俯瞰画像生成部21と、路面標示検出領域設定部22と、エッジ検出部23と、歪み画像生成部24と、路面標示検出部25とを備える。なお、俯瞰画像生成部21、路面標示検出領域設定部22については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
エッジ検出部23は、路面標示検出領域設定部22で設定された路面標示検出領域内の画像から、路面標示の境界を示す路面標示エッジを検出する。このとき、エッジ検出部23は、撮像部1で撮像した画像の各画素の輝度勾配強度を算出し、輝度勾配強度が所定の閾値(各画素の輝度勾配強度の平均値等)を超えている画素を、路面標示エッジとして検出しても良い。第1実施形態では、エッジ検出部23は、路面標示検出領域設定部22で設定された路面標示検出領域内の画像に含まれる白線の境界を示す白線エッジを検出する。
第3実施形態では、歪み画像生成部24は、エッジ検出部23で検出された路面標示エッジに基づいて、歪み量を設定する。路面標示検出部25は、歪み画像生成部24で設定された歪み量に応じて路面標示のテンプレートを設定し、テンプレートに近似する歪み画像を用いて、路面標示の位置を検出する。
図11を参照して、第3実施形態におけるエッジ検出に基づく歪み量決定について説明する。
図中の実線で示されたエッジEは検出された路面標示エッジの例である。長方形から平行四辺形への歪み変換の歪み量として、第1実施形態と同じく、歪み量θ=−60度、−40度、−20度、0度、20度、40度、60度の合計7通りを用意している場合、この7区分に検出されたエッジ本数を投票し、所定の票数以上を獲得した区分に対応する歪み量に関してのみ歪み変換を行い、白線検出を行う。これにより、存在する可能性の低い角度の白線を誤検出してしまう可能性を低減することができる。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)第3実施形態に係る路面標示検出装置は、路面標示検出領域内の画像から、路面標示の境界を示す路面標示エッジを検出し、路面標示エッジに基づいて、長方形から平行四辺形への歪み量を設定し、歪み量に応じて路面標示のテンプレートを設定し、テンプレートに近似する歪み画像を用いて、路面標示の位置を検出する。
これにより、検出された路面標示エッジの傾きに基づいて歪み量を設定するので、検出対象となる白線に応じて効率的に歪み画像を生成できる。また、例えば歪み変換(せん断変形)によって変形された白線幅に応じてテンプレートを設定し、そのテンプレートに近似する歪み画像を用いて白線の位置を検出するので、精度の高い白線検出が可能となる。
<その他実施形態>
上記のように、本発明は第1実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替の実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明の技術的範囲に含まれる。
A 車両
1 撮像部
1a 左方撮像部
1b 右方撮像部
1c 前方撮像部
1d 後方撮像部
2 制御装置
21 俯瞰画像生成部
22 路面標示検出領域設定部
23 エッジ検出部
24 歪み画像生成部
25 路面標示検出部
3 運転支援システム

Claims (9)

  1. 車両に搭載され、前記車両の周囲の路面領域を画像として撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された前記画像に対し、前記撮像部の取り付け位置に基づいて視点変換を行うことで俯瞰画像を生成する俯瞰画像生成部と、
    前記俯瞰画像生成部で生成された前記俯瞰画像上の所定の範囲に路面標示検出領域を設定する路面標示検出領域設定部と、
    前記路面標示検出領域設定部で生成された前記路面標示検出領域内の画像を長方形から平行四辺形に歪み変換することで歪み画像を生成する歪み画像生成部と、
    前記歪み画像生成部で生成された前記歪み画像を用いて、路面標示の位置を検出する路面標示検出部と、
    を備えることを特徴とする路面標示検出装置。
  2. 前記歪み画像生成部は、前記歪み画像として、前記歪み量の異なる複数の歪み画像を生成し、
    前記路面標示検出部は、前記歪み画像生成部で生成された前記複数の歪み画像のうち、予め設定した前記路面標示のテンプレートに近似する前記歪み画像を用いて、前記路面標示の位置を検出する請求項1に記載の路面標示検出装置。
  3. 前記歪み画像生成部は、前記車両の左右方向に歪む歪み変換をすることで前記歪み画像を生成する請求項1又は2に記載の路面標示検出装置。
  4. 前記撮像部は、前記車両の側方の路面領域を画像として撮像し、
    前記歪み画像生成部は、前記路面標示検出領域内の画像に対し、前記車両の前後方向において中央となる位置に前後基準線を設定し、前記前後基準線よりも前方にある画素を前記車両の左右方向の一方に移動し、前記前後基準線よりも後方にある画素を前記車両の左右方向の他方に移動することで、前記歪み画像を生成する請求項3に記載の路面標示検出装置。
  5. 前記歪み画像生成部は、前記車両の前後方向に歪む歪み変換をすることで前記歪み画像を生成する請求項1又は2に記載の路面標示検出装置。
  6. 前記歪み画像生成部は、交差点の停止線又は駐車場に接近した場合には、前記車両の前後方向に歪む歪み変換をすることで前記歪み画像を生成する請求項5に記載の路面標示検出装置。
  7. 前記撮像部は、前記車両の前方又は後方の路面領域を画像として撮像し、
    前記歪み画像生成部は、前記路面標示検出領域内の画像に対し、前記車両の左右方向において中央となる位置に左右基準線を設定し、前記左右基準線よりも右方にある画素を前記車両の前後方向の一方に移動し、前記左右基準線よりも左方にある画素を前記車両の前後方向の他方に移動することで、前記歪み画像を生成する請求項5又は6に記載の路面標示検出装置。
  8. 前記路面標示検出領域設定部で設定された前記路面標示検出領域内の画像から、前記路面標示の境界を示す路面標示エッジを検出するエッジ検出部を更に備え、
    前記歪み画像生成部は、前記エッジ検出部で検出された前記路面標示エッジに基づいて前記歪み量を設定し、
    前記路面標示検出部は、前記歪み量に応じて前記路面標示のテンプレートを設定し、前記テンプレートに近似する前記歪み画像を用いて、前記路面標示の位置を検出する請求項1から7のいずれか一項に記載の路面標示検出装置。
  9. 車両の周囲の路面領域を画像として撮像し、
    前記画像に対し、撮像位置に基づいて視点変換を行うことで俯瞰画像を生成し、
    前記俯瞰画像上の所定の範囲に路面標示検出領域を設定し、
    前記路面標示検出領域内の画像を長方形から平行四辺形に歪み変換することで歪み画像を生成し、
    前記歪み画像を用いて、路面標示の位置を検出することを特徴とする路面標示検出方法。
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