JP7340470B2 - 燃料棒内圧判定線の設定方法、等価フィッサイル式の設定方法、MOX燃料のPu含有率設定方法、MOX燃料のPu含有率設定装置、等価フィッサイル式の設定装置、MOX燃料のPu含有率設定プログラムおよび等価フィッサイル式の設定プログラム - Google Patents

燃料棒内圧判定線の設定方法、等価フィッサイル式の設定方法、MOX燃料のPu含有率設定方法、MOX燃料のPu含有率設定装置、等価フィッサイル式の設定装置、MOX燃料のPu含有率設定プログラムおよび等価フィッサイル式の設定プログラム Download PDF

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本開示は、燃料棒内圧判定線の設定方法、等価フィッサイル式の設定方法、MOX燃料のPu含有率設定方法、MOX燃料のPu含有率設定装置、等価フィッサイル式の設定装置、MOX燃料のPu含有率設定プログラムおよび等価フィッサイル式の設定プログラムに関する。
軽水炉において使用されるウラン-プルトニウム混合酸化物燃料(以下、MOX燃料)のプルトニウム(以下Pu)含有率は、MOX燃料を装荷したMOX燃料装荷炉心における1サイクルの末期におけるMOX燃料集合体の反応度(無限増倍率)と、ウラン燃料を装荷したウラン燃料装荷炉心における1サイクルの末期におけるウラン燃料集合体の反応度とが、等価となるよう設定されている。所定の反応度となるMOX燃料のPu含有率を求める手法は、様々な手法が提案されている。
特許文献1には、MOX燃料がウラン燃料の反応度と等価となる富化度(Pu含有率)を算出するための等価フィッサイル係数の設定方法が開示されている。
特許第5795689号公報
MOX燃料装荷炉心のサイクル末期における反応度が、ウラン燃料装荷炉心のサイクル末期におけるウラン燃料の反応度と等価となるようPu含有率が設定されたMOX燃料が封入された燃料棒の内圧は、等価の反応度のウラン燃料が封入された燃料棒の内圧より高くなりやすい。また、軽水炉を有する既設のプラントでは、プラントの種類によって使用する燃料棒の太さが異なる。プラントの炉心平均線出力密度は、燃料棒の断面積直径が大きくなるほど高くなるため、断面積直径が大きい(太径の)燃料棒を用いるプラントは、断面積直径の小さい(細径の)燃料棒を用いるプラントに比べて、燃料棒の内圧が高くなりやすい。
本開示は、このような問題に鑑みてなされたものであり、所定のPu同位体組成を有するMOX燃料について、健全なMOX燃料のPu含有率とすることができる燃料棒内圧判定線の設定方法、等価フィッサイル式の設定方法、MOX燃料のPu含有率設定方法、MOX燃料のPu含有率設定装置、等価フィッサイル式の設定装置、MOX燃料のPu含有率設定プログラムおよび等価フィッサイル式の設定プログラムの提供を目的とする。
上記課題を解決するための燃料棒内圧判定線の設定方法は、MOX燃料が封入された燃料棒について、燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力の履歴である出力履歴を取得するステップと、取得した前記出力履歴について、燃料棒内圧を計算するステップと、算出した前記燃料棒内圧が所定の閾値よりも小さいか否かを判定するステップと、前記燃料棒内圧が前記閾値より小さいと判定された場合の前記出力履歴を、健全出力履歴として取得するステップと、取得した前記健全出力履歴に基づいて内圧判定線を取得するステップと、を有する。
上記課題を解決するためのMOX燃料のPu含有率設定方法は、上記の燃料棒内圧判定線の設定方法により設定される前記内圧判定線を用いて、前記MOX燃料の前記Pu含有率を取得するMOX燃料のPu含有率設定方法であって、前記MOX燃料について前記Pu含有率を取得するステップと、取得した前記Pu含有率となる前記MOX燃料が封入された前記燃料棒について、前記出力履歴を算出するステップと、算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいか否かを判定するステップと、算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいと判定された場合の前記Pu含有率を特定するステップと、を有する。
上記課題を解決するための等価フィッサイル式の設定方法は、上記のMOX燃料のPu含有率設定方法において特定された前記Pu含有率を用いて、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル式を設定する等価フィッサイル式の設定方法であって、前記燃料棒内圧の閾値より小さい前記MOX燃料の前記Pu同位体組成および等価Pu含有率に基づいて、前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル係数を導出するステップと、前記MOX燃料の前記等価Pu含有率と前記等価フィッサイル係数とから、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための前記等価フィッサイル式を導出するステップと、を有する。
上記課題を解決するためのMOX燃料のPu含有率の設定方法は、上記の等価フィッサイル式の設定方法において設定された前記等価フィッサイル式と、前記MOX燃料の前記Pu同位体組成の構成比率とから前記Pu含有率を算出する。
上記課題を解決するためのMOX燃料のPu含有率設定装置は、MOX燃料のPu含有率を設定するための演算処理を実行する第1の演算部を備えるMOX燃料のPu含有率設定装置であって、前記第1の演算部は、前記MOX燃料が封入された燃料棒について、燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力の履歴である出力履歴を取得するステップと、取得した前記出力履歴について、燃料棒内圧を計算するステップと、算出した前記燃料棒内圧が所定の閾値よりも小さいか否かを判定するステップと、前記燃料棒内圧が前記閾値より小さいと判定された場合の前記出力履歴を、健全出力履歴として取得するステップと、取得した前記健全出力履歴に基づいて内圧判定線を取得するステップと、前記MOX燃料について前記Pu含有率を取得するステップと、取得した前記Pu含有率となる前記MOX燃料が封入された前記燃料棒について、前記出力履歴を算出するステップと、算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいか否かを判定するステップと、算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいと判定された場合の前記Pu含有率を特定するステップと、を実行する。
上記課題を解決するための等価フィッサイル式の設定装置は、上記のMOX燃料のPu含有率設定装置により特定された前記Pu含有率を用いて、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル式を設定するための演算処理を実行する第2の演算部を備える等価フィッサイル式の設定装置であって、前記第2の演算部は、前記燃料棒内圧の閾値より小さい前記MOX燃料の前記Pu同位体組成および等価Pu含有率に基づいて、前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル係数を導出するステップと、前記MOX燃料の前記等価Pu含有率と前記等価フィッサイル係数とから、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための前記等価フィッサイル式を導出するステップと、を実行する。
上記課題を解決するためのMOX燃料のPu含有率設定装置は、上記の等価フィッサイル式の設定装置により設定される前記等価フィッサイル式を用いて、前記MOX燃料の前記Pu含有率を設定するための演算処理を実行する第3の演算部を備えるMOX燃料のPu含有率設定装置であって、前記第3の演算部は、前記等価フィッサイル式と、前記MOX燃料の前記Pu同位体組成の構成比率とから前記Pu含有率を算出する。
上記課題を解決するためのMOX燃料のPu含有率設定プログラムは、MOX燃料のPu含有率を設定するMOX燃料のPu含有率設定装置に、前記MOX燃料が封入された燃料棒について、燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力の履歴である出力履歴を取得するステップと、取得した前記出力履歴について、燃料棒内圧を計算するステップと、算出した前記燃料棒内圧が所定の閾値よりも小さいか否かを判定するステップと、前記燃料棒内圧が前記閾値より小さいと判定された場合の前記出力履歴を、健全出力履歴として取得するステップと、取得した前記健全出力履歴に基づいて内圧判定線を取得するステップと、前記MOX燃料について前記Pu含有率を取得するステップと、取得した前記Pu含有率となる前記MOX燃料が封入された前記燃料棒について、前記出力履歴を算出するステップと、算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいか否かを判定するステップと、算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいと判定された場合の前記Pu含有率を特定するステップと、を実行させる。
上記課題を解決するための等価フィッサイル式の設定プログラムは、上記のMOX燃料のPu含有率設定プログラムにより特定された前記Pu含有率を用いて、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル式を設定する等価フィッサイル式の設定装置に、前記燃料棒内圧の閾値より小さい前記MOX燃料の前記Pu同位体組成および等価Pu含有率に基づいて、前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル係数を導出するステップと、前記MOX燃料の前記等価Pu含有率と前記等価フィッサイル係数とから、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための前記等価フィッサイル式を導出するステップと、を実行させる。
上記課題を解決するためのMOX燃料のPu含有率設定プログラムは、上記の等価フィッサイル式の設定プログラムにより設定される前記等価フィッサイル式を用いて、前記MOX燃料の前記Pu含有率を設定するMOX燃料のPu含有率設定装置に、前記等価フィッサイル式と、前記MOX燃料の前記Pu同位体組成の構成比率とから前記Pu含有率を算出させる。
本開示によれば、MOX燃料のPu含有率設定装置は、所定のPu含有率有するMOX燃料について、燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力の履歴である出力履歴に基づいて内圧判定線を設定することができる。また、所定のPu同位体組成を有するMOX燃料について、内圧判定線より小さい燃料棒出力となるPu含有率を設定することで、燃料棒内圧を所定の閾値より小さくすることができる。また、太径のMOX燃料を用いる場合でも、内圧判定線より小さい燃料棒出力となるPu含有率を設定することで、燃料棒内圧を閾値より小さくすることができ、燃料の健全性が確保される。また、燃料棒が様々に配列された炉心においても、内圧判定線より小さい燃料棒出力となるPu含有率を取得することで、燃料棒内圧を閾値より小さくすることができる。これにより、特に太径の燃料棒を用いるプラントにおけるMOX燃料の使用が促進され、効率的なPu消費が可能となる。
図1は、本実施形態に係るMOX燃料のPu含有率設定装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係るMOX燃料の内圧判定線の設定方法を示すフローチャートである。 図3は、出力履歴の一例を示したグラフである。 図4は、内圧判定線の一例を示したグラフである。 図5は、本実施形態に係る内圧判定線によるMOX燃料のPu含有率設定方法を示すフローチャートである。 図6は、複数サイクルで使用される燃料集合体の炉心モデルにおける配置のパターンの例を示す図である。 図7は、複数サイクルで使用される燃料集合体の出力履歴の一例を示したグラフである。 図8は、複数サイクルで使用される燃料集合体の内圧判定線の一例を示したグラフである。 図9は、本実施形態に掛かる等価フィッサイル式を用いたPu含有率算出方法を示すフローチャートである。
以下に、本開示に係る実施形態について、図を参照して説明する。ここで、「Pu含有率」とは、MOX燃料の重量に対する、全Pu同位体の重量を割合で表したものである。
また、「Pu同位体組成の構成比率」とは、全Pu同位体の重量に対する、各Pu同位体の重量を割合で表したものである。また、「等価Pu含有率」とは、MOX燃料の重量に対する、各Pu同位体の反応度的価値を239Puに換算して239Puのみに変換した場合の239Puの重量を割合で表したものである。また、「燃料棒内圧」とは、燃料被覆管内にMOX燃料等が封入される燃料棒内の圧力を意味する。また、「燃料棒出力」とは、MOX燃料等が燃料被覆管に封入された燃料棒の平均出力を意味する。また、「燃料棒燃焼度」とは、MOX燃料等が燃料被覆管に封入された燃料棒の平均出力と燃焼時間との積を示す。また、「炉心平均燃焼度」とは、MOX燃料が装荷された炉心の平均出力と燃焼時間との積を示す。また、「サイクル」とは、原子炉に、新燃料を含む所定数の燃料集合体が装荷され原子炉の運転が開始されてから、炉心の所定の反応度を維持するため、炉心に装荷され照射が進んだ燃料集合体の一部を、新たな燃料集合体と交換するまでの炉心の運転期間を示す。
<MOX燃料装荷炉心>
MOX燃料装荷炉心は、MOX燃料およびウラン燃料を燃料とする。MOX燃料およびウラン燃料は、核分裂反応により熱エネルギーを放出する。MOX燃料およびウラン燃料は、炉心平均燃焼度に応じて反応度Kがそれぞれ低下する。MOX燃料およびウラン燃料は、所定の燃焼度を経過したのち、新たなMOX燃料と交換される。
<MOX燃料>
MOX燃料は、使用済みのウラン燃料の再処理によって得られたPu酸化物とウラン酸化物との混合酸化物燃料である。MOX燃料は、Pu同位体組成Cを所定の構成比率で有する。Pu同位体組成Cは、235U、238U、239Pu、240Pu、241Puおよび241Amで構成される。Pu同位体組成Cにおける各Pu同位体の構成比率は、MOX燃料の燃料棒燃焼度に対する反応度Kの低下の割合に関係する。また、Pu含有率Pは、燃料棒出力に関係する。
サイクル末期において等価の反応度を有するウラン燃料に比べ、同じ条件におけるMOX燃料は、出力が高く、またガス成分等を多く放出する。MOX燃料の燃料棒の燃料棒内圧は、ウラン燃料の燃料棒内圧と比べて高くなりやすい。燃料棒内圧は、所定値以下に規制されている。
MOX燃料は、粉末状の二酸化プルトニウムと二酸化ウランとが、所定のPu同位体組成かつ所定のPu含有率となるよう調合された後、円柱状に成形されて焼き固められ、セラミックの燃料ペレットとなる。燃料ペレットは、燃料被覆管に一列に積み重ねて封入されて燃料棒となる。燃料ペレットが封入された燃料棒は、制御棒案内管等とともに支持格子により正方格子状に配置されて燃料集合体となる。MOX燃料の燃料集合体は、ウラン燃料の燃料集合体とともに、炉心に装荷される。
燃料集合体は、一般的に支持格子に燃料棒が17行×17列の配列に配置されるものが用いられることが多い。また、燃料集合体は、例えば15行×15列に配列されるものを用いることもある。この場合において、燃料棒内に封入される燃料ペレットの断面積の直径は、17行×17列の配列で用いられるものよりも太径の燃料ペレットが用いられる。
MOX燃料製造システム100は、図1に示すように、Pu含有率設定装置200を有する。Pu含有率設定装置200は、MOX燃料のPu含有率Pを設定する。MOX燃料製造システム100は、Pu含有率設定装置200で設定されたPu含有率Pを有するMOX燃料を製造する図示しないMOX燃料製造装置を有していてもよい。また、詳細は後述するが、Pu含有率設定装置200は、MOX燃料のPu含有率Pを設定する他、等価フィッサイル式を設定する装置(等価フィッサイル式の設定装置)としても機能する。
<MOX燃料のPu含有率設定装置>
Pu含有率設定装置200は、図1に示すように、入出力部210と、各種演算を行う演算部220と、プログラム242等の記録を行う記録部240とを有する。入出力部210と記録部240とは、それぞれ演算部220と接続している。演算部220は、MOX燃料のPu含有率Pを設定するための演算処理を実行する第1の演算部としての機能、等価フィッサイル式を設定するための演算処理を実行する第2の演算部としての機能、等価フィッサイル式を用いてMOX燃料のPu含有率Pを設定するための演算処理を実行する第3の演算部としての機能を備えたものとなっている。
入出力部210は、Pu含有率設定装置200と外部との間でデータ等の入出力を行う。入出力部210は、例えば、LAN(Local Area Network)により構成されている。また、入出力部210は、Pu含有率設定装置200と外部との間でUSBメモリなどの持ち運び可能な記録媒体を介して、データ等の入出力を行うよう構成されてもよい。入出力部210は、図に示さない表示モニタ、キーボードおよびマウスを備えていてもよい。
演算部220は、図1に示すように、内圧判定線設定手段222と、反応度算出手段224と、等価Pu含有率設定手段226と、等価係数設定手段228と、Pu含有率算出手段230と、核解析手段232と、を有する。演算部220は、CPU(Central Process Unit)により構成される。演算部220の有する各手段は、記録部240が有するプログラム242を実行することにより発現する。
<内圧判定線設定手段>
演算部220は、内圧判定線設定手段222により、MOX燃料が封入された燃料棒について、所定の閾値Tより小さい燃料棒内圧となる燃料棒燃焼度と燃料棒出力との関係を示す内圧判定線Lを設定する(図4)。
具体的には、演算部220は、核解析手段232により、取得されたPu同位体組成の構成比率およびMOX燃料に対するPu含有率について、燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力の履歴である出力履歴Dを取得する。また、演算部220は、内圧計算手段234により、出力履歴Dについての燃料棒燃焼度に対する燃料棒内圧の履歴である内圧履歴Rを算出する。演算部220は、算出した内圧履歴Rが、所定の燃料棒燃焼度以下において、閾値Tより小さいか否かを判定する。演算部220は、内圧履歴Rが、所定の条件を満たす場合、内圧履歴Rに係る出力履歴Dを出力履歴Dcに取得する。すなわち、出力履歴Dcは、燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力の関係についてのデータである。演算部220は、出力履歴Dcに基づいて、内圧判定線Lを取得し、内圧判定線Lに設定する。内圧判定線Lは、出力履歴Dcの包絡線について近似した線であってもよい。
また、「所定の燃料棒燃焼度を満たす」とはサイクル末期におけるMOX燃料棒平均燃焼度が、設計上想定する燃焼度を超えないことを意味する。所定の燃料棒燃焼度とは、例えば燃料棒燃焼度53,000MWd/tである。燃料棒出力は、基準となる炉心出力に対する比である燃料棒比出力で表されてもよい。「基準となる炉心出力」とは、例えば設計上の炉心平均出力である。燃料棒内圧の閾値Tは、例えば燃料被覆管の設計圧力の80%に設定される。
<反応度算出手段>
演算部220は、反応度算出手段224により、所定のPu同位体組成Cを所定のPu含有率P有するMOX燃料の、所定の燃料棒燃焼度における反応度Kを算出する。反応度Kは、後述する核解析手段232により算出される、出力履歴Dに基づき算出される。
<等価Pu含有率設定手段>
演算部220は、等価Pu含有率設定手段226により、内圧判定線Lより小さく、かつ所定の燃料棒燃焼度を満たす燃料棒出力となる等価Pu含有率Eを設定する。具体的には、演算部220は、核解析手段232により、所定のPu同位体組成Cを所定の等価Pu含有率E有するMOX燃料について燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力である出力履歴Dを算出する。演算部220は、算出された出力履歴Dが、内圧判定線Lより小さいか否かの判定を行う。演算部220は、算出された出力履歴Dが内圧判定線Lより小さいと判定された場合、その出力履歴Dに係るPu含有率を特定し、等価Pu含有率Eに設定する。演算部220は、算出された出力履歴Dが内圧判定線L以上と判定された場合、等価Pu含有率Eを調整して取得し、再度核解析を行い、出力履歴Dを算出する。
<等価係数設定手段>
演算部220は、等価係数設定手段228により、各Pu同位体のそれぞれのPu同位体含有率を算出するための等価係数Fを設定する。等価係数Fは、取得されるPu同位体組成CおよびPu含有率Pに基づいて設定される。等価係数Fは、例えば取得された複数の異なる構成比率のPu同位体組成CおよびPu含有率Pを有するPu同位体組成データSについて、最小二乗法によりフィッティングすることにより導出され、等価係数Fに設定される。
<Pu含有率算出手段>
演算部220は、Pu含有率算出手段230により、Pu含有率Pを算出する。Pu含有率Pは、等価Pu含有率Eと、等価係数Fとを式1に代入することにより取得される等価フィッサイル式により算出される。ここで、等価係数Fは、厳密にはPu同位体組成のそれぞれのPu同位体についての等価係数Fiを有する。
Figure 0007340470000001
ここで、
E:等価Pu含有率(wt%)
αi:Pu同位体組成(全Pu+241Amに対する重量割合)
βi:U同位体組成(全Uに対する重量割合)
Fi:各同位体についての等価係数
添字i:UないしPu同位体を示す。
<核解析手段>
演算部220は、核解析手段232により、核解析を行う。演算部220は、核解析手段232により、所定のPu同位体組成を所定のPu含有率P有するMOX燃料について、基準となる炉心出力以上であり、かつ所定の燃料棒燃焼度を満たす、燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力の履歴である出力履歴Dcを算出する。また、演算部220は、核解析手段232により、MOX燃料装荷炉心についての燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力の履歴である出力履歴Drを算出する。核解析には、例えば出力履歴Drが内圧判定線L以上と判定された場合に、Pu含有率Pを調整して、燃料棒出力とPu含有率Pとの比例関係に基づいて出力履歴を算出する場合を含む。演算部220は、基準となる炉心出力における所定の燃料棒燃焼度における反応度Kを、反応度算出手段224により取得する。
<内圧計算手段>
演算部220は、内圧計算手段234により、燃料棒内圧を算出する。演算部220は、燃料設計情報Gと、出力履歴Dcまたは出力履歴Drと、から燃料棒内圧を算出する。また、演算部220は、Pu同位体組成Cと、Pu含有率Pと、から燃料棒内圧を算出してもよい。内圧計算手段234は、燃料設計情報Gを記録部240から取得する。
記録部240は、プログラム242およびデータ244の記録を行う。記録部240は、プログラム242として、MOX燃料のPu含有率を設定するMOX燃料のPu含有率設定プログラムと、等価フィッサイル式を設定する等価フィッサイル式の設定プログラムとを含む。また、MOX燃料のPu含有率設定プログラムおよび等価フィッサイル式の設定プログラムは、内圧判定線を設定するためのプログラム、反応度を算出するためのプログラム、等価Pu含有率を設定するためのプログラム、等価係数を設定するためのプログラム、Pu含有率を算出するためのプログラムおよび核解析を実行するためのプログラム等を有する。また、記録部240は、データ244として、Pu同位体組成データS、燃料設計情報G、出力履歴Dc、健全出力履歴Dcおよび出力履歴Drを有する。Pu同位体組成データSには、例えば過去に使用されたMOX燃料についての、Pu同位体組成CおよびPu含有率Pのデータが含まれる。燃料設計情報Gには、燃料の寸法の設計情報、燃料棒の材料および寸法の設計情報並びに燃料集合体の寸法および配列についての設計情報が含まれる。記録部240は、例えばHDD(Hard Disk Drive)により構成される。
<内圧判定線の設定方法>
Pu含有率設定装置200は、燃料棒内圧判定線の設定方法により、所定の燃料棒内圧となる、健全出力履歴Dcについての内圧判定線Lを設定する。具体的には、Pu含有率設定装置200は、出力履歴Dおよび内圧履歴Rに基づき、所定の燃料棒内圧より小さく、燃料棒出力が基準以上で、かつ所定の燃料棒燃焼度を満たす、燃料棒燃焼度と燃料棒出力との関係を示す内圧判定線Lを取得し、内圧判定線Lに設定する。
以下に、内圧判定線の設定方法について、図2を参照して説明する。図2は、MOX燃料の内圧判定線の設定方法を示すフローチャートである。内圧判定線の設定方法は、Pu同位体組成を取得するステップ(S10)と、Pu含有率を取得するステップ(S20)と、出力履歴を取得するステップ(S25)と、燃料棒内圧を算出するステップ(S30)と、燃料棒内圧が閾値より小さいか否かを判定するステップ(S40)と、出力履歴を取得するステップ(S50)と、内圧判定線を取得するステップ(S60)とを有する。Pu含有率設定装置200は、内圧判定線Lの設定を、内圧判定線設定手段222および核解析手段232により行う。
Pu含有率設定装置200は、図2によると、まず、複数の異なるPu同位体組成Cが取得される(S10)。すなわち、Pu同位体組成Cを構成する235U、238U、239Pu、240Pu、241Puおよび241Amについて、複数の異なる構成比率が取得される。Pu同位体組成Cの構成比率は、取得された全Pu同位体の重量に対する各Pu同位体の重量の割合で表される。また、Pu含有率設定装置200は、それぞれのPu同位体組成Cについて、MOX燃料におけるPu含有率Pをそれぞれ取得する(S20)。
Pu含有率設定装置200は、取得されたPu同位体組成CおよびPu含有率Pを有するMOX燃料について、核解析を行い、出力履歴Dを取得する(S25)。核解析は、所定の燃料棒燃焼度を満たすよう、炉心運転条件を調整することにより燃料棒出力を調整して行われる。
Pu含有率設定装置200は、また、出力履歴Dと燃料設計情報Gとについて内圧計算を行い、内圧履歴Rを算出する(S30)。
Pu含有率設定装置200は、所定の燃料棒燃焼度以下について、算出された内圧履歴Rが閾値Tよりも小さいか否かを判定する(S40)。ここで、燃料棒内圧の閾値Tは、予め与えられている。Pu含有率設定装置200は、算出された内圧履歴Rが閾値Tより小さいと判定された場合(S40のYes)、その内圧履歴Rに係る出力履歴Dを取得し(S50)、健全出力履歴Dcに設定する。図3には、例として算出された複数のPu同位体組成CおよびPu含有率Pについての健全出力履歴Dc1~Dc6が示されている。Pu含有率設定装置200は、算出された内圧履歴Rが閾値T以上であると判定された場合(S40のNo)、出力履歴DのPu含有率Pを調整して取得し(S25)、再度核解析を行う(S30)。
Pu含有率設定装置200は、取得された健全出力履歴Dcに基づいて内圧判定線Lを設定する(S60)。なお、内圧判定線Lは、健全出力履歴Dcについて取得された包絡線であってもよい。また、内圧判定線Lは、健全出力履歴Dcについての近似した式、または健全出力履歴Dcの包絡線について近似した式であってもよい。
<内圧判定線によるMOX燃料のPu含有率設定方法>
以下に、内圧判定線によるMOX燃料のPu含有率設定方法について、図5を参照して説明する。図5は、内圧判定線によるMOX燃料のPu含有率設定方法を示すフローチャートである。Pu含有率設定方法は、Pu同位体組成を取得するステップ(S110)と、Pu含有率を取得するステップ(S120)と、出力履歴を取得するステップ(S140)と、出力履歴が内圧判定線より小さいか否かを判定するステップ(S150)と、Pu含有率を特定するステップ(S160)と、を有する。Pu含有率設定装置200は、Pu含有率Pの設定を、Pu含有率算出手段230により行う。
Pu含有率設定装置200は、図5に示すように、まず、所定の構成比率を有するPu同位体組成Cを取得する(S110)。すなわち、Puが有するPu同位体235U、238U、239Pu、240Pu、241Puおよび241Amについて、それぞれの構成比率が取得される。
Pu含有率設定装置200は、Pu同位体組成Cの、MOX燃料に対するPuの含有率であるPu含有率Pを取得する(S120)。ここで取得されるPu含有率Pは、例えばMOX燃料装荷炉心のサイクル末期におけるMOX燃料集合体の反応度Kが、ウラン燃料炉心におけるサイクル末期におけるウラン燃料集合体の反応度と等価となる、MOX燃料のPu含有率である。
Pu含有率設定装置200は、取得された構成比率のPu同位体組成CおよびPu含有率Pを有するMOX燃料について、所定の炉心運転条件において核解析を行い、出力履歴Drを取得する(S140)。
Pu含有率設定装置200は、算出された出力履歴Drについて燃料棒出力が内圧判定線Lより小さいか否かを判定する(S150)。Pu含有率設定装置200は、出力履歴Drが内圧判定線Lより小さいと判定された場合(S150のYes)、その出力履歴DrのPu含有率Pを特定し(S160)、Pu含有率Pを設定する。Pu含有率設定装置200は、出力履歴Drが内圧判定線L以上と判定された場合(S150のNo)、Pu含有率Pを調整して取得し(S120)、再度核解析を行い、出力履歴Drを取得する(S140)。
<等価フィッサイル式によるMOX燃料のPu含有率設定方法>
Pu含有率設定装置200は、また、上述した内圧判定線Lによらず、等価係数Fを用いた等価フィッサイル式により、燃料棒内圧が閾値Tより小さくなるようPu含有率Pを設定することができる。等価フィッサイル式によるPu含有率設定方法は、図9に示すように、Pu同位体組成を取得するステップ(S210)と、等価フィッサイル式を取得するステップ(S220)と、Pu含有率を算出するステップ(S230)とを有する。Pu含有率設定装置200は、等価フィッサイル式を取得するステップを、等価係数設定手段228により行う。
Pu含有率設定装置200は、Pu同位体組成CおよびPu含有率Pを取得する。Pu同位体組成CおよびPu含有率Pは、記録部240に記録されるPu同位体組成データSが有する。Pu同位体組成CおよびPu含有率Pは、入出力部210から任意に取得されても良い。
Pu含有率設定装置200は、MOX燃料のPu含有率Pを算出するための等価係数Fを設定する。具体的には、Pu含有率設定装置200は、取得されたPu同位体組成CおよびPu含有率Pについて、例えば最小二乗法等を適用することにより、等価係数Fを導出する。
等価係数Fは、厳密にはPu同位体に応じた等価係数Fiを有している。すなわち、等価係数F、F、F、F、FおよびFは、それぞれ235U、238U、240Pu、241Pu、242Pu、241Amを表す。E239は等価Pu含有率Eを表す。
Pu含有率設定装置200は、上述した式1に等価Pu含有率Eと等価係数Fと代入することにより、等価フィッサイル式を導出し(S220)、等価フィッサイル式を設定する。
Pu含有率設定装置200は、設定された等価フィッサイル式に、Pu同位体組成Cの構成比率を代入することにより、Pu含有率Pを算出し(S230)、Pu含有率Pを設定する。Pu含有率設定装置200は、Pu含有率Pの算出を、Pu含有率算出手段230により行う。
また、複数の異なるPu同位体組成CおよびPu含有率Pを有するPu同位体組成データSが与えられた場合には(S210)、Pu含有率設定装置200は、等価係数Fを取得するステップ(S220)において、以下の方法を取ることもできる。すなわち、Pu含有率設定装置200は、まず、それぞれの複数の異なるPu含有率PのPu同位体組成データSについて、反応度算出手段224および核解析手段232により、所定の燃料棒燃焼度における反応度Kをそれぞれ算出する。その後、Pu含有率設定装置200は、算出されたうち最も小さい反応度Kを特定する。Pu含有率設定装置200は、特定した反応度Kに係るPu同位体組成Cについて、等価係数Fを導出する。
<炉心モデルにおけるMOX燃料のPu含有率設定方法>
内圧判定線Lは、複数の燃料棒が配置された燃料集合体を装荷したMOX燃料装荷炉心の炉心モデルについて、Pu含有率Pを設定する場合にも適用することができる。以下に、炉心モデルに内圧判定線Lを適用してPu含有率Pを設定する場合のPu含有率設定方法について、図5および図6を参照して説明する。図6には、1体のMOX燃料の燃料集合体と、3体のウラン燃料の燃料集合体との、計4体の燃料集合体が装荷された炉心モデルが示されている。
Pu含有率設定装置200は、図5に示すように、炉心モデルに装荷するMOX燃料について、Pu同位体組成Cが取得され(S110)、また、Pu含有率Pが取得される(S120)。Pu含有率設定装置200は、取得されたPu含有率Pを有するMOX燃料の燃料集合体およびウラン燃料の燃料集合体が装荷された炉心モデルについて、核解析手段232により、出力履歴Drを取得する(S140)。Pu含有率設定装置200は、取得した出力履歴Drの燃料棒内圧が閾値Tよりも小さいか否かについて判定を行い(S150)、燃料棒内圧が閾値Tより小さいと判定された場合に(S150のYes)、出力履歴DcについてのPu含有率Pを特定し、Pu含有率Pに設定する。Pu含有率設定装置200は、取得した出力履歴Drの燃料棒内圧が閾値T以上であると判定された場合(S150のNo)、Pu含有率Pを調整して取得し(S120)、再度核解析を行い、出力履歴Drを取得する(S140)。
<複数サイクルで使用されるMOX燃料のPu含有率設定方法>
内圧判定線Lは、複数サイクル使用される炉心モデルに用いられるMOX燃料について、MOX燃料のPu含有率Pを設定する場合にも適用することができる。複数サイクルで使用されるMOX燃料の燃料集合体は、サイクル毎に入れ替えられる。MOX燃料は何回使用されたウラン燃料と組み合わせて炉心を構成するかは任意である。すなわち、MOX燃料はサイクルごとに、任意の回数使用されたウラン燃料と組み合わせた炉心となり得る。
以下に、MOX燃料が3サイクル使用される場合の例を、図6を参照して、説明する。図6の「1回目照射」、「2回目照射」および「3回目照射」とは、炉心モデルに対して中性子がそれぞれ1回照射、2回照射および3回照射される状態であることを示す。すなわち、1サイクル目、2サイクル目および3サイクル目であることを意味する。また、図6の「新M」および「新U」は、未使用のMOX燃料およびウラン燃料、すなわち1サイクル目のMOX燃料およびウラン燃料であることを示す。また、図6の「1M」および「1U」は、1回使用されたMOX燃料およびウラン燃料、すなわち2サイクル目のMOX燃料およびウラン燃料であることを示す。また、図6の「2M」および「2U」は、2回使用されたMOX燃料およびウラン燃料、すなわち3サイクル目のMOX燃料およびウラン燃料であることを示す。
また、図6の図中の矢印は、3サイクル中にMOX燃料と組み合わされて炉心となり得る、任意の使用回数のウラン燃料のパターンを示している。MOX燃料が、例えば3サイクルで使用される場合に、MOX燃料と一緒の炉心で使用され得るウラン燃料のパターンは、例えば図6に示す場合、3×3×3=27通り有する。出力履歴Drは、全パターンにおける出力履歴について、取得される。
以下に、複数サイクルで使用されるMOX燃料のPu含有率設定方法について、図5から図8を参照して説明する。図7に示す炉心モデルの内圧判定線Lでは、MOX燃料が図6に示す炉心モデルにおいて、3サイクル使用された場合の出力履歴Dr1からDr3が示されている(S140)。図7に示すように、炉心モデルがサイクルごとに、出力履歴Dr1からDr3のそれぞれの燃料棒出力が変化するのが分る。
この場合、Pu含有率設定装置200は、出力履歴Dr1からDr3のそれぞれについて、内圧判定線Lよりも小さいか否かを判定する(図5におけるS150)。なお、Pu含有率設定装置200は、出力履歴Dr1からDr3についての包絡線を取得し、取得した包絡線について内圧判定線Lよりも小さいか否か判定してもよい。
出力履歴Dr1からDr3が内圧判定線Lより小さいと判定された場合(S150のYes)、Pu含有率設定装置200は、出力履歴Dr1からDr3のMOX燃料のPu含有率Pを特定し、Pu含有率Pに設定する。出力履歴Dr1からDr3が内圧判定線L以上であると判定された場合(S150のNo)、Pu含有率設定装置200は、MOX燃料のPu含有率Pを調整して取得し(S120)、再度核解析を行い、出力履歴を取得する(S140)。Pu含有率設定装置200は、出力履歴Drが内圧判定線Lよりも小さいか否かの判定(S150)は、所定の燃料棒燃焼度以下の燃料棒燃焼度について行う。
<内圧判定線によるMOX燃料のPu含有率設定方法の実施例>
以下に、内圧判定線の設定方法および内圧判定線によるMOX燃料のPu含有率設定方法の実施例について、図2および図3を参照して、説明する。
Pu含有率設定装置200は、まず、Pu同位体組成データSが有する8つのPu同位体組成CおよびPu含有率Pを取得する(図2のS10、S20)。表1に、例としてPu同位体組成データSが有する8つのPu同位体組成Cを示す。
Figure 0007340470000002
次に、Pu含有率設定装置200は、8つのPu同位体組成CおよびPu含有率Pをそれぞれ有するMOX燃料の燃料棒について、それぞれ出力履歴Dを取得する(図2のS25)。Pu含有率設定装置200は、取得した8つの出力履歴Dについて内圧計算を行い(S30)、内圧履歴Rをそれぞれ算出する。
Pu含有率設定装置200は、算出したそれぞれの燃料棒における内圧履歴Rが閾値Tより小さいか否か判定する(S40)。Pu含有率設定装置200は、内圧履歴Rが閾値Tより小さいと判定された場合(S40のYes)、算出した内圧履歴Rに係る出力履歴Dを出力履歴Dcに取得し(S50)、出力履歴Dcに設定する。算出した内圧履歴Rが閾値T以上の場合(S40のNo)、Pu含有率設定装置200は、再度Pu含有率Pを調整して取得し(S20)、核解析を行い、出力履歴を取得し(S25)、および内圧計算を実行する(S30)。
Pu含有率設定装置200は、図3に示すように、複数の健全出力履歴Dc1からDc6を取得する。Pu含有率設定装置200は、複数の健全出力履歴Dc1からDc6に基づいて内圧判定線Lを取得する(S60)。内圧判定線Lは、健全出力履歴Dc1からDc6についての包絡線であってもよい。図4は、取得された内圧判定線Lの一例を示している。
<複数サイクルで使用されるMOX燃料のPu含有率設定方法の実施例>
以下に、複数サイクル使用されるMOX燃料のPu含有率設定方法の実施例を、図5から図8を用いて説明する。
図5に示すように、Pu含有率設定装置200は、所定のPu同位体組成Cを取得し(S110)、Pu同位体組成Cが取得されたMOX燃料について、Pu含有率Pを取得する(S120)。その後、Pu含有率設定装置200は、MOX燃料について、核解析を行い、出力履歴Drを取得する(S140)。
図7には、複数サイクル使用される炉心モデルの出力履歴Dr1、出力履歴Dr2および出力履歴Dr3が、一例として示されている。出力履歴Dr1は、未照射の1本のMOX燃料および未照射の3本のウラン燃料からなる燃料集合体が装荷された炉心モデルについての算出されたものである。出力履歴Dr2は、図6に示す、未照射の1本のMOX燃料および1回照射した3本のウラン燃料からなる燃料集合体が装荷された炉心モデルについて算出されたものである。また、出力履歴Dr3は、図6に示す、未照射の1本のMOX燃料および2回照射した3本のウラン燃料からなる燃料集合体が装荷された炉心モデルについて算出されたものである。
Pu含有率設定装置200は、図8に示すように、出力履歴Dr1、出力履歴Dr2および出力履歴Dr3のそれぞれの燃料棒出力の最大値についての包絡線を出力履歴Drに取得する。Pu含有率設定装置200は、出力履歴Dr1からDr3が内圧判定線Lよりも小さいか否かの判定を行い(S150)、出力履歴Dr1からDr3が内圧判定線Lより小さいと判定された場合(S150のYes)、その出力履歴DrのPu含有率Pを特定し(S160)、Pu含有率Pに設定する。また、Pu含有率設定装置200は、出力履歴Dr1からDr3が内圧判定線L以上であると判定された場合(S150のNo)、MOX燃料のPu含有率Pを調整して取得し(S120)、再度核解析を行い、出力履歴Drを取得する(S140)。ここで、S150における出力履歴Drが内圧判定線Lよりも小さいか否かの判定(S150)は、所定の燃料棒燃焼度以下の燃料棒燃焼度について行われる。
以上のように、本開示の実施形態によれば、燃料棒内圧が所定の閾値より小さくなる内圧判定線Lを設定することができる。
また、本開示の実施形態によれば、内圧判定線Lより小さい燃料棒出力となるPu含有率を設定することができるため、燃料の健全性を確保することができる。
また、本開示の実施形態によれば、内圧判定線Lより小さい燃料棒出力となるPu含有率を取得するための等価フィッサイル式を設定することができる。
また、本開示の実施形態によれば、等価フィッサイル式を用いて、内圧判定線Lより小さい燃料棒出力となるPu含有率を、簡易に設定することができる。
100 MOX燃料製造システム
200 MOX燃料のPu含有率設定装置
210 入出力部
220 演算部
222 内圧判定線設定手段
224 反応度算出手段
226 等価Pu含有率設定手段
228 等価係数設定手段
230 Pu含有率算出手段
232 核解析手段
234 内圧計算手段
240 記録部
242 プログラム
244 データ
C Pu同位体組成
Dc 燃料棒についての出力履歴
Dc 燃料棒についての健全出力履歴
Dr、Dr1、Dr2、Dr3 燃料集合体についての出力履歴
K 反応度(無限倍増率)
L 内圧判定線
E 等価Pu含有率
F 等価係数
P Pu含有率
R 内圧履歴
S Pu同位体組成データ
S10 Pu同位体組成を取得するステップ
S20 Pu含有率を取得するステップ
S25 出力履歴を取得するステップ
S30 燃料棒内圧を算出するステップ
S40 燃料棒出力が閾値より小さいか判定するステップ
S50 出力履歴を取得するステップ
S60 内圧判定線を取得するステップ
S110 Pu同位体組成を取得するステップ
S120 Pu含有率を取得するステップ
S140 出力履歴を取得するステップ
S150 出力履歴が内圧判定線より小さいか否か判定するステップ
S160 Pu含有率を特定するステップ
S210 Pu同位体組成を取得するステップ
S220 等価フィッサイル式を取得するステップ
S230 Pu含有率を算出するステップ

Claims (12)

  1. MOX燃料が封入された燃料棒について、燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力の履歴である出力履歴を取得するステップと、
    取得した前記出力履歴について、燃料棒内圧を計算するステップと、
    算出した前記燃料棒内圧が所定の閾値よりも小さいか否かを判定するステップと、
    前記燃料棒内圧が前記閾値より小さいと判定された場合の前記出力履歴を、健全出力履歴として取得するステップと
    取得した前記健全出力履歴に基づいて内圧判定線を取得するステップと、を有する燃料棒内圧判定線の設定方法。
  2. 前記出力履歴を取得するステップは、
    前記MOX燃料のPu同位体組成の構成比率を取得するステップと、
    前記Pu同位体組成の前記MOX燃料に対するPu含有率を取得するステップと、
    取得した前記Pu同位体組成の前記構成比率と前記Pu含有率との少なくとも一方を用いて、所定の条件を満たすように前記出力履歴を計算するステップと、を含む請求項1に記載の燃料棒内圧判定線の設定方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料棒内圧判定線の設定方法により設定される前記内圧判定線を用いて、前記MOX燃料のPu含有率を設定するMOX燃料のPu含有率設定方法であって、
    前記MOX燃料について前記Pu含有率を取得するステップと、
    取得した前記Pu含有率となる前記MOX燃料が封入された前記燃料棒について、前記出力履歴を算出するステップと、
    算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいか否かを判定するステップと、
    算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいと判定された場合の前記Pu含有率を特定するステップと、を有するMOX燃料のPu含有率設定方法。
  4. 前記MOX燃料が封入された前記燃料棒が配置された燃料集合体は、ウラン燃料が封入された燃料棒が配置された燃料集合体とともにMOX燃料装荷炉心に装荷されており、
    前記出力履歴を算出する前記ステップは、
    前記ウラン燃料が封入された前記燃料棒の前記出力履歴と、前記MOX燃料が封入された前記燃料棒の前記出力履歴とを算出する請求項3に記載のMOX燃料のPu含有率設定方法。
  5. 請求項3または4に記載のMOX燃料のPu含有率設定方法において特定された前記Pu含有率を用いて、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル式を設定する等価フィッサイル式の設定方法であって、
    前記燃料棒内圧の閾値より小さい前記MOX燃料のPu同位体組成および等価Pu含有率に基づいて、前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル係数を導出するステップと、
    前記MOX燃料の前記等価Pu含有率と前記等価フィッサイル係数とから、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための前記等価フィッサイル式を導出するステップと、を有する等価フィッサイル式の設定方法。
  6. 請求項5に記載の等価フィッサイル式の設定方法において設定された前記等価フィッサイル式と、前記MOX燃料の前記Pu同位体組成の構成比率とから前記Pu含有率を算出するMOX燃料のPu含有率設定方法。
  7. MOX燃料のPu含有率を設定するための演算処理を実行する第1の演算部を備えるMOX燃料のPu含有率設定装置であって、
    前記第1の演算部は、
    前記MOX燃料が封入された燃料棒について、燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力の履歴である出力履歴を取得するステップと、
    取得した前記出力履歴について、燃料棒内圧を計算するステップと、
    算出した前記燃料棒内圧が所定の閾値よりも小さいか否かを判定するステップと、
    前記燃料棒内圧が前記閾値より小さいと判定された場合の前記出力履歴を、健全出力履歴として取得するステップと、
    取得した前記健全出力履歴に基づいて内圧判定線を取得するステップと、
    前記MOX燃料について前記Pu含有率を取得するステップと、
    取得した前記Pu含有率となる前記MOX燃料が封入された前記燃料棒について、前記出力履歴を算出するステップと、
    算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいか否かを判定するステップと、
    算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいと判定された場合の前記Pu含有率を特定するステップと、を実行するMOX燃料のPu含有率設定装置。
  8. 請求項7に記載のMOX燃料のPu含有率設定装置により特定された前記Pu含有率を用いて、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル式を設定するための演算処理を実行する第2の演算部を備える等価フィッサイル式の設定装置であって、
    前記第2の演算部は、
    前記燃料棒内圧の閾値より小さい前記MOX燃料のPu同位体組成および等価Pu含有率に基づいて、前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル係数を導出するステップと、
    前記MOX燃料の前記等価Pu含有率と前記等価フィッサイル係数とから、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための前記等価フィッサイル式を導出するステップと、を実行する等価フィッサイル式の設定装置。
  9. 請求項8に記載の等価フィッサイル式の設定装置により設定される前記等価フィッサイル式を用いて、前記MOX燃料の前記Pu含有率を設定するための演算処理を実行する第3の演算部を備えるMOX燃料のPu含有率設定装置であって、
    前記第3の演算部は、
    前記等価フィッサイル式と、前記MOX燃料の前記Pu同位体組成の構成比率とから前記Pu含有率を算出するMOX燃料のPu含有率設定装置。
  10. MOX燃料のPu含有率を設定するMOX燃料のPu含有率設定装置に、
    前記MOX燃料が封入された燃料棒について、燃料棒燃焼度に対する燃料棒出力の履歴である出力履歴を取得するステップと、
    取得した前記出力履歴について、燃料棒内圧を計算するステップと、
    算出した前記燃料棒内圧が所定の閾値よりも小さいか否かを判定するステップと、
    前記燃料棒内圧が前記閾値より小さいと判定された場合の前記出力履歴を、健全出力履歴として取得するステップと、
    取得した前記健全出力履歴に基づいて内圧判定線を取得するステップと、
    前記MOX燃料について前記Pu含有率を取得するステップと、
    取得した前記Pu含有率となる前記MOX燃料が封入された前記燃料棒について、前記出力履歴を算出するステップと、
    算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいか否かを判定するステップと、
    算出した前記出力履歴が前記内圧判定線より小さいと判定された場合の前記Pu含有率を特定するステップと、を実行させるMOX燃料のPu含有率設定プログラム。
  11. 請求項10に記載のMOX燃料のPu含有率設定プログラムにより特定された前記Pu含有率を用いて、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル式を設定する等価フィッサイル式の設定装置に、
    前記燃料棒内圧の閾値より小さい前記MOX燃料のPu同位体組成および等価Pu含有率に基づいて、前記Pu含有率を算出するための等価フィッサイル係数を導出するステップと、
    前記MOX燃料の前記等価Pu含有率と前記等価フィッサイル係数とから、前記MOX燃料の前記Pu含有率を算出するための前記等価フィッサイル式を導出するステップと、を実行させる等価フィッサイル式の設定プログラム。
  12. 請求項11に記載の等価フィッサイル式の設定プログラムにより設定される前記等価フィッサイル式を用いて、前記MOX燃料の前記Pu含有率を設定するMOX燃料のPu含有率設定装置に、
    前記等価フィッサイル式と、前記MOX燃料の前記Pu同位体組成の構成比率とから前記Pu含有率を算出させるMOX燃料のPu含有率設定プログラム。
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