JP7340320B2 - 画像計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像に基づいて観察対象物を計測する画像計測装置および画像計測方法に関する。
観察対象物の所望の部分を計測するために、当該観察対象物の画像が用いられることがある。特許文献1には、観察対象物の画像の部分を計測する計測顕微鏡装置が記載されている。計測顕微鏡装置には、観察対象物の種々の計測を可能にするため、多数の計測ツールおよび補助ツールが用意されている。
特開2014-109489号公報
特許文献1に記載された計測顕微鏡装置においては、使用者は、種々の計測ツールおよび補助ツールから適切に選択した計測ツールおよび補助ツールを組み合わせて用いることにより、画像の所望の部分を計測することができる。しかしながら、計測ツールおよび補助ツールの種類は多岐にわたるため、熟練していない使用者には、いずれの計測ツールおよび補助ツールを選択することにより所望の計測を行うことができるかを直感的に把握することは困難である。
本発明の目的は、画像の所望の部分を容易に計測可能な画像計測装置および画像計測方法を提供することである。
本発明者らは、観察対象物の画像を用いて種々の物理量の計測および考察を繰り返した結果、三次元形状を有する観察対象物の画像を用いて物理量を計測する場合には、主として観察対象物の最大高さと最小高さとが物理量の算出に用いられることに着目した。観察対象物の最大高さと最小高さとを特定するためには、観察対象物の最大高さを有する最大部および最小高さを有する最小部にそれぞれ対応する部分を画像上で指定する必要がある。
しかしながら、観察対象物の形状、色彩、材質もしくは姿勢、または観察対象部への光の照射の態様によっては、観察対象物の最大部および最小部を画像上で指定することは困難である。また、観察対象物の最大部および最小部を画像上で指定した後に観察対象物の姿勢等が変化すると、観察対象物の最大部および最小部の位置が変化するので、画像上で当該部分を再度指定する必要がある。しかしながら、このような作業を繰り返すと、使用者の負担が増加する。
本発明者らは、これらの事情を考慮した上で、画像計測装置において画像の所望の部分を容易に計測可能とする構成を見出し、以下の本発明に想到した。
(1)発明に係る画像計測装置は、観察対象物の画像の部分を計測する画像計測装置であって、観察対象物が載置される載置面を有するステージと、レンズ部を通して載置面上に載置された観察対象物を撮像する撮像部と、観察対象物の画像であって、観察対象物の立体形状および立体形状を平面視したときの平面画像を示す画像データを撮像部による撮像結果に基づいて生成する画像データ生成部と、観察対象物の各部分の高さを示す高さデータを取得する高さデータ取得部と、画像データ生成部により生成された画像データに基づいて観察対象物の画像を表示する表示領域であって、観察対象物の立体形状を姿勢変更可能に表示する立体形状表示領域と、立体形状表示領域に表示される立体形状を平面視したときの平面画像を表示する平面画像表示領域とを並べて表示する第1の表示領域と、画像データに対応付けられた高さデータに基づいて観察対象物の指定領域の断面形状を表示する第2の表示領域とを含む表示部と、第1の表示領域に表示される観察対象物の画像に対して、断面形状を生成する領域として、断面形状の観察を希望する位置の指定を受け付ける第1の受付部と、第2の表示領域に表示される指定領域の断面形状に対して、領域内に含まれる断面形状の物理量を算出する領域として、使用者により計測対象とする領域の指定を受け付ける第2の受付部と、画像データに対応付けられた高さデータに基づいて、第1の受付部により指定が受け付けられた領域における断面形状を示す断面データを生成する断面データ生成部と、第2の受付部により受け付けられた指定領域に対して、第2の表示領域に表示された、第1の受付部により指定が受け付けられた領域における断面データのうち、計測対象とする領域を計測範囲として設定する計測範囲設定部と、第2の受付部への入力に基づいて、計測範囲設定部により設定された計測範囲内における、断面データ生成部により生成された断面データから観察対象物の高さの最大値と最小値とをともに特定し、特定された最大値および最小値に基づいて物理量を算出する算出部と、観察対象物の立体形状を立体形状表示領域に、平面画像を平面画像表示領域に、断面形状を第2の表示領域に表示させつつ、算出部により算出された物理量を計測範囲に対応付けて表示するように表示部を制御する表示制御部とを備える。
この画像計測装置においては、観察対象物の画像を示す画像データが画像データ生成部により生成される。観察対象物の各部分の高さを示す高さデータが高さデータ取得部により取得される。画像データ生成部により生成された画像データに基づいて観察対象物の画像が表示部の第1の表示領域に表示される。第1の表示領域に表示される観察対象物の画像に対して、断面形状を生成する領域として、断面形状の観察を希望する位置の指定が第1の受付部により受け付けられる。画像データに対応付けられた高さデータに基づいて観察対象物の指定領域の断面形状が表示部の第2の表示領域に表示される。
第2の表示領域に表示される指定領域の断面形状に対して、領域内に含まれる断面形状の物理量を算出する領域として、使用者により計測対象とする領域の指定が第2の受付部により受け付けられる。画像データに対応付けられた高さデータに基づいて、第2の受付部により指定が受け付けられた領域における断面形状を示す断面データが断面データ生成部により生成される。第2の受付部により受け付けられた指定領域に対して、第2の表示領域に表示された、第1の受付部により指定が受け付けられた領域における断面データのうち、計測対象とする領域が計測範囲設定部により計測範囲として設定される。
第2の受付部への入力に基づいて、設定された計測範囲内における、生成された断面データから観察対象物の高さの最大値最小値ともに特定され特定された最大値および最小値に基づいて物理量が算出部により算出される。算出部により算出された物理量が表示制御部により計測範囲に対応するように表示部に表示される。
この構成によれば、観察対象物の最大高さを有する最大部および最小高さを有する最小部に対応する表示部の部分が含まれるように、高さ方向の断面を指定することにより、計測範囲が設定される。また、計測範囲における観察対象物の高さの最大値および最小値に基づく物理量が自動的に算出される。そのため、観察対象物の最大部および最小部にそれぞれ対応するように範囲を指定する必要がない。
また、指定された断面が計測範囲として設定されるので、観察対象物の姿勢等が変化した場合でも、観察対象物の最大部および最小部に対応する表示部の部分が計測範囲外に変位することが防止される。そのため、使用者は、範囲の指定を繰り返す必要がない。これらの結果、画像の所望の部分を容易に計測することができる。
また、画像データ生成部は、観察対象物の立体形状を示す立体形状データと、観察対象物の平面画像を示す平面画像データとを対応付けて生成し、第1の表示領域は、画像データ生成部により生成された立体形状データに基づく立体形状を表示する立体形状表示領域と、画像データ生成部により生成された平面画像データに基づく平面画像を表示する平面画像表示領域とを含む。
この場合、第1の表示領域に観察対象物の立体形状および平面画像の両方が表示される。使用者は、第1の表示領域に表示された観察対象物の立体形状および平面画像の両方を視認しつつ計測範囲を指定することができる。これにより、所望の計測範囲をより容易に指定することができる。
)表示制御部は、第2の表示領域において計測範囲設定部により設定された計測範囲を第1の表示領域に表示するように表示部を制御してもよい。この場合、使用者は、第1の表示領域に表示される画像上における計測範囲の位置関係を容易に認識することができる。
)第の受付部は、指定された領域を変更するための操作を受け付け可能に構成され、断面データ生成部は、第の受付部への操作に基づいて、生成された断面データを更新し、表示制御部は、断面データ生成部により更新される断面データに追従して第2の表示領域に表示される観察対象物の部分の断面形状を変化させるように表示部を制御してもよい。
この場合、使用者は、第2の表示領域に表示される観察対象物の部分の断面形状の変化を視認しつつ、断面位置を指定することができる。これにより、不要な部分が存在しない断面形状を示す断面位置を適切に指定することができる。その結果、所望の計測範囲をより正確に指定することができる。
)表示制御部は、断面データ生成部により生成された断面データに対応する観察対象物の部分の断面形状と、断面データ生成部により更新された断面データに対応する観察対象物の部分の断面形状とを第2の表示領域に表示するように表示部を制御してもよい。この場合、使用者は、更新前後の観察対象物の部分の断面形状を容易に認識するとともに、比較することができる。また、複数の断面形状における最大値と最小値とに基づく物理量を算出することもできる。さらに、断面形状における最大値と最小値とに基づく物理量を複数の断面形状分、同時に算出することもできる。
)画像計測装置は、計測範囲設定部による計測範囲の設定を記憶する設定記憶部をさらに備え、表示制御部は、断面データ生成部により更新される断面データに追従して第2の表示領域に表示される観察対象物の部分の断面形状を変化させるように表示部を制御し、算出部は、設定記憶部に記憶された計測範囲の設定に基づいて物理量を算出してもよい。
この場合、使用者は、所望の計測範囲を設定記憶部に記憶させることができる。また、記憶された計測範囲において、変化する観察対象物の部分の断面形状についての物理量を算出させ、算出された物理量を計測範囲に対応付けて表示させることができる。
)計測範囲は、高さ方向に交差する方向に延びる第1の線分を含み、計測範囲設定部は、第1の線分に基づいて計測範囲を設定してもよい。この場合、高さ方向に交差する方向における計測範囲の大きさを第1の線分に基づいて容易に設定することができる。
)第の受付部は、計測範囲設定部により設定された計測範囲の位置、形状または大きさを変更するための操作を受け付け可能に構成され、計測範囲設定部は、第の受付部への操作に基づいて、設定された計測範囲を更新してもよい。この場合、使用者は、設定された計測範囲を容易に最適化することができる。
10)表示制御部は、算出部により特定された最大値に対応する部分および最小値に対応する部分を第1の表示領域に識別可能に表示するように表示部を制御してもよい。この場合、使用者は、観察対象物の画像と観察対象物の最大部および最小部との位置関係を容易に認識することができる。
11)画像計測装置は、表示部において物理量の算出から除外すべき範囲の指定を受け付ける第3の受付部と、第3の受付部により指定された範囲を除外範囲として設定する除外範囲設定部をさらに備え、計測範囲設定部は、除外範囲設定部により設定された除外範囲を計測範囲から除外してもよい。この場合、不要な範囲を計測範囲から除外することができる。これにより、画像の所望の部分をより正確に計測することができる。
12)除外範囲は、高さ方向に交差する方向に延びる第2の線分を含み、除外範囲設定部は、第2の線分に基づいて除外範囲を設定してもよい。この場合、高さ方向に交差する方向における除外範囲の大きさを第2の線分に基づいて容易に設定することができる。
13)第3の受付部は、除外範囲設定部により設定された除外範囲の位置、形状または大きさを変更するための操作を受け付け可能に構成され、除外範囲設定部は、第3の受付部への操作に基づいて、設定された除外範囲を更新してもよい。この場合、使用者は、設定された除外範囲を容易に最適化することができる。
14)算出部は、計測範囲における観察対象物の高さの最大値と最小値との差分、平均値、極大値、極小値もしくは変曲点、計測範囲において観察対象物の高さの最大値を有する部分と最小値を有する部分との間の高さ方向に直交する方向における距離、直線(最短)距離、計測範囲における観察対象物の断面積または体積を物理量として算出してもよい。
この場合、使用者は、物理量の計測結果として、計測範囲における観察対象物の高さの最大値と最小値との差分、平均値、極大値、極小値もしくは変曲点、計測範囲において観察対象物の高さの最大値を有する部分と最小値を有する部分との間の高さ方向に直交する方向における距離、直線(最短)距離、計測範囲における観察対象物の断面積または体積を取得することができる。
15)画像計測装置は、物理量に対する基準値および公差の設定を受け付ける公差設定部と、算出部により算出された物理量と公差設定部により受け付けられた基準値および公差との比較結果に基づいて観察対象物の良否を判定する判定部とをさらに備え、表示制御部は、判定部による判定結果を表示するように表示部を制御してもよい。この場合、使用者は、観察対象物の良否を容易に検査することができる。
(16)画像計測装置はステージとレンズ部および撮像部の少なくとも一方との距離を相対的に変化させる駆動部さらに備え、画像データ生成部は、撮像部による撮像結果に基づいて観察対象物の画像データを生成し、高さデータ取得部は、ステージとレンズ部および撮像部の少なくとも一方との相対的な距離に基づいて観察対象物の各部分の高さを示す高さデータを取得してもよい。この場合、簡単な構成で画像データを生成し、高さデータを取得することができる。
本発明によれば、画像の所望の部分を容易に計測することができる。
本発明の一実施の形態に係る拡大観察装置の構成を示す模式図である。 図1の拡大観察装置の測定ヘッドの斜視図である。 図2の測定ヘッドの正面図である。 図2の測定ヘッドの平面図である。 図2の測定ヘッドの側面図である。 図1の制御装置の構成を示すブロック図である。 表示部の画面の一表示例を示す図である。 図6の演算処理部の構成を示すブロック図である。 計測処理時における表示部の画面の表示例を示す図である。 計測処理時における表示部の画面の表示例を示す図である。 計測範囲の編集の一例を示す図である。 計測範囲の編集の一例を示す図である。 計測範囲の編集の他の例を示す図である。 計測範囲の編集のさらに他の例を示す図である。 図6の制御部による計測処理を示すフローチャートである。 図6の制御部による計測処理を示すフローチャートである。 参考例における計測処理の効果を説明するための図である。 本実施の形態における計測処理の効果を説明するための図である。
(1)拡大観察装置の全体構成
以下、本発明の一実施の形態に係る拡大観察装置について、図を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る拡大観察装置の構成を示す模式図である。図2は、図1の拡大観察装置1の測定ヘッド100の斜視図である。図3は、図2の測定ヘッド100の正面図である。図4は、図2の測定ヘッド100の平面図である。図5は、図2の測定ヘッド100の側面図である。
図1に示すように、拡大観察装置1は、測定ヘッド100および処理装置200を備える。測定ヘッド100は、例えば顕微鏡であり、スタンド部110、ステージ装置120、鏡筒部130、投光部140および制御基板150を含む。図3~図5においては、鏡筒部130および投光部140の図示が省略される。
図2および図5に示すように、スタンド部110は、縦断面がL字形状を有し、設置部111、保持部112および焦点駆動部113を含む。設置部111および保持部112は、例えば樹脂により形成される。設置部111は、水平な平板形状を有し、設置面に設置される。保持部112は、設置部111の一端部から上方に延びるように設けられる。
図1のステージ装置120は、ステージ121およびステージ駆動部122を含む。図2~図5に示すように、ステージ121は、設置部111の上面に設けられる。ステージ121上には、観察対象物Sが載置される。観察対象物Sが載置されるステージ121上の平面(以下、載置面と呼ぶ。)内で互いに直交する2方向をX方向およびY方向と定義し、それぞれ矢印X,Yで示す。ステージ121の載置面に対して直交する法線の方向をZ方向と定義し、矢印Zで示す。Z方向に平行な軸を中心に回転する方向をθ方向と定義し、矢印θで示す。
図1のステージ駆動部122は、ステッピングモータ等の図示しないアクチュエータを含む。ステージ駆動部122は、制御基板150により与えられる駆動パルスに基づいて、ステージ121をX方向、Y方向もしくはZ方向に移動させるか、またはθ方向に回転させる。また、使用者は、手動によりステージ121をX方向、Y方向もしくはZ方向に移動させるか、またはθ方向に回転させることも可能である。
図1に示すように、鏡筒部130は、レンズユニット131および撮像部132を含み、ステージ121の上方に配置される。レンズユニット131は、観察対象物Sの種類に応じて他のレンズユニットと交換可能である。レンズユニット131は、対物レンズ131aおよび図示しない複数のレンズにより構成される。対物レンズ131aの光軸A1は、Z方向に平行である。撮像部132は、例えばCMOS(相補性金属酸化膜半導体)カメラを含む。撮像部132は、CCD(電荷結合素子)カメラ等の他のカメラを含んでもよい。
鏡筒部130は、スタンド部110の焦点駆動部113により保持部112に取り付けられる。焦点駆動部113は、ステッピングモータ等の図示しないアクチュエータを含む。焦点駆動部113は、制御基板150により与えられる駆動パルスに基づいて、レンズユニット131を対物レンズ131aの光軸A1の方向(Z方向)に移動させる。これにより、レンズユニット131を通過した光の焦点位置がZ方向に変化する。
また、保持部112には、回転方向および回転量を受け付け可能なダイヤル状の操作部114(図3)が設けられる。操作部114が回転操作されると、焦点駆動部113は、その回転量に対応する距離だけ、その回転方向に対応するZ方向におけるいずれかの方向、すなわち上方または下方にレンズユニット131を移動させる。これにより、使用者は、手動のような操作性でレンズユニット131を対物レンズ131aの光軸A1の方向に移動させることが可能である。
投光部140は、対物レンズ131aの光軸A1を取り囲むようにレンズユニット131に一体的に取り付けられる。投光部140の光軸は、対物レンズ131aの光軸A1と略同一である。投光部140からステージ121上の観察対象物Sに光が照射される。観察対象物Sによりステージ121の上方に反射された光は、レンズユニット131により集光および結像された後、撮像部132により受光される。撮像部132は、各画素の受光量に対応する画素データに基づいて複数の画像データを生成する。撮像部132は、生成した複数の画像データを処理装置200に与える。
制御基板150は、例えばスタンド部110の保持部112内に設けられ、焦点駆動部113、ステージ駆動部122および撮像部132に接続される。制御基板150は、処理装置200による制御に基づいて焦点駆動部113およびステージ駆動部122の動作を制御する。撮像部132には、処理装置200から制御信号が入力される。また、撮像部132により生成された複数の画像データは、ケーブル203を介して順次処理装置200に与えられる。
(2)処理装置
図1に示すように、処理装置200は、筐体210、光生成部300および制御装置400を含む。筐体210は、光生成部300および制御装置400を収容する。光生成部300は、ファイバユニット201により測定ヘッド100の投光部140に光学的に接続される。ファイバユニット201は、図示しない複数の光ファイバを含む。
光生成部300は、光源310を含む。光源310は、例えばLED(発光ダイオード)である。光源310は、ハロゲンランプ等の他の光源であってもよい。光源310により出射された光は、ファイバユニット201へ入射する。これにより、ファイバユニット201を通して測定ヘッド100の投光部140から光が出射される。
図6は、図1の制御装置400の構成を示すブロック図である。図6に示すように、制御装置400は、制御部410、記憶部420、表示部430および操作部440を含む。制御部410は、例えばCPU(中央演算処理装置)を含む。記憶部420は、例えばROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)またはHDD(ハードディスクドライブ)を含む。本実施の形態においては、制御部410および記憶部420は、パーソナルコンピュータにより実現される。
制御部410は、駆動制御部500および演算処理部600を含む。記憶部420には、システムプログラムが記憶される。また、記憶部420は、種々のデータの処理および制御部410から与えられる種々のデータの保存のために用いられる。駆動制御部500および演算処理部600の機能は、制御部410が記憶部420に記憶されるシステムプログラムを実行することにより実現される。
駆動制御部500は、投光制御部510、撮像制御部520、焦点制御部530およびステージ制御部540を含む。投光制御部510は、ケーブル202を通して図1の光生成部300に接続され、光生成部300の動作を制御する。撮像制御部520、焦点制御部530およびステージ制御部540は、ケーブル203を通して図1の測定ヘッド100の制御基板150に接続される。
撮像制御部520、焦点制御部530およびステージ制御部540は、制御基板150を通して撮像部132、焦点駆動部113およびステージ駆動部122の動作をそれぞれ制御する。また、撮像制御部520は、撮像部132により生成された複数の画像データを順次演算処理部600に与える。
焦点制御部530は、レンズユニット131を通過した観察対象物Sからの光の焦点位置が観察対象物Sに対して相対的にZ方向(上下方向)に変化するように図1の焦点駆動部113を制御する。これにより、図1の撮像部132は、上下方向に異なる複数の位置から観察対象物Sを撮像し、複数の画像データを生成することができる。
演算処理部600は、取得した複数の画像データを処理することにより、後述する平面画像データまたは立体形状データ等の画像データを生成する。演算処理部600の詳細については後述する。演算処理部600により取得された複数の画像データおよび処理された画像データは、記憶部420に記憶される。
表示部430は、例えばLCD(液晶ディスプレイ)パネルにより構成される。表示部430は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネル等の他の表示部により構成されてもよい。表示部430は、記憶部420に記憶された画像データまたは演算処理部600により生成された画像データに基づく画像等を表示する。操作部440は、マウス、タッチパネル、トラックボールまたはジョイスティック等のポインティングデバイスおよびキーボードを含み、制御装置400に指示等を与えるために使用者により操作される。
図7は、表示部430の画面の一表示例を示す図である。図7に示すように、表示部430の画面の上部および下部には、画像表示領域431および断面表示領域432がそれぞれ表示される。画像表示領域431は、立体形状表示領域431Aおよび平面画像表示領域431Bを含む。立体形状表示領域431Aおよび平面画像表示領域431Bは、左右に並ぶように配置される。
後述するように、演算処理部600は、観察対象物Sの立体形状を示す立体形状データを生成し、生成された立体形状データに基づく観察対象物Sの立体形状を立体形状表示領域431Aに表示させる。使用者は、図6の操作部440を操作することにより、立体形状表示領域431Aに表示される観察対象物Sの立体形状の姿勢を変更することができる。以下、立体形状表示領域431Aに表示される立体形状を平面視したときの平面画像を示す画像データを平面画像データと呼ぶ。演算処理部600は、平面画像データを生成し、生成された平面画像データに基づく観察対象物Sの平面画像を平面画像表示領域431Bに表示させる。
使用者は、操作部440を操作することにより、立体形状表示領域431Aにおいて観察対象物Sの断面形状の観察を希望する位置を指定することができる。演算処理部600は、立体形状表示領域431Aにより指定された位置に対応する断面データを生成し、生成された断面データに基づく観察対象物Sの断面形状を断面表示領域432に表示させる。演算処理部600は、断面表示領域432に表示された断面形状上において使用者に指定された部分の計測を行う。
(3)演算処理部
図8は、図6の演算処理部600の構成を示すブロック図である。図9および図10は、計測処理時における表示部430の画面の表示例を示す図である。図8に示すように、演算処理部600は、高さデータ取得部601、画像データ生成部602、断面設定部603、断面データ生成部604、計測範囲設定部605、除外範囲設定部606、最大値特定部607、最小値特定部608、算出部609、表示制御部610、設定記憶部611、公差設定部612および判定部613を含む。
高さデータ取得部601は、図1の撮像部132により上下方向に異なる複数の位置で生成された複数の画像データの各々について、画素ごとの合焦度を判定することができる。高さデータ取得部601は、合焦度の判定結果および複数の画像データがそれぞれ生成されたときのステージ121とレンズユニット131との位置関係に基づいて観察対象物Sの各部分の高さを示す高さデータを取得する。
画像データ生成部602は、高さデータ取得部601により取得された高さデータに基づいて、観察対象物Sの立体形状を示す立体形状データを生成する。また、画像データ生成部602は、立体形状データに対応する平面画像データを生成する。表示制御部610は、画像データ生成部602により生成された立体形状データに基づく立体形状を図7の立体形状表示領域431Aに表示させる。また、表示制御部610は、図9(a)に示すように、画像データ生成部602により生成された平面画像データに基づく平面を平面画像表示領域431Bに表示させる。
使用者は、図6の操作部440を操作することにより、平面画像表示領域431Bに表示された平面画像における所望の位置を指定することができる。図9(a)の例においては、使用者により指定された位置が太い直線L1により示される。断面設定部603は、操作部440により指定された位置を断面位置として設定する。
断面データ生成部604は、高さデータ取得部601により取得された高さデータに基づいて、断面設定部603により設定された断面位置に対応する観察対象物Sの部分の断面形状を示す断面データを生成する。表示制御部610は、図9(b)に示すように、断面データ生成部604により生成された断面データに基づく断面形状を断面表示領域432に表示させる。表示制御部610は、断面形状を観察対象物Sの平面画像に対応するように平面画像表示領域431Bにも表示させてもよい(後述する図12(a)のA部を参照)。この場合、使用者は、平面画像と断面形状との対応関係を容易に認識することができる。
使用者は、操作部440を操作して図9(a)の立体形状表示領域431Aの直線L1を上下方向に移動させることができる。直線L1が移動された場合、断面設定部603は、設定された断面位置を更新する。また、断面データ生成部604は、更新後の断面位置に対応する断面データを生成する。表示制御部610は、断面設定部603により更新される断面位置に追従して断面表示領域432に表示される断面形状を変化させる。表示制御部610は、更新前後の断面位置にそれぞれ対応する断面形状を断面表示領域432に表示させてもよい。この場合、更新前後の断面形状を容易に認識するとともに、比較することができる。
使用者は、操作部440を操作することにより、断面表示領域432に表示された断面形状において、計測を行うべき所望の範囲を指定することができる。図10(a)の例においては、使用者により指定された範囲がハッチングパターン付きの矩形枠R1により示される。計測範囲設定部605は、操作部440により指定された範囲を計測範囲として設定する。表示制御部610は、計測範囲設定部605により設定された計測範囲を画像表示領域431にも表示してもよい。この場合、使用者は、立体形状または平面画像上における計測範囲の位置関係を容易に認識することができる。
本実施の形態においては、計測範囲は上下方向においては限界を有さない。すなわち、矩形枠R1の上下方向の寸法は計測範囲の指定に寄与しない。そのため、計測範囲は、矩形枠R1に代えて線分により指定されてもよい。また、使用者は、操作部440を操作して矩形枠R1の位置、形状または大きさを変更することができる。矩形枠R1の位置、形状または大きさが変更された場合、計測範囲設定部605は、設定された計測範囲を更新する。
使用者は、操作部440を操作することにより、断面表示領域432において物理量の算出から除外すべき範囲を指定することができる。除外範囲設定部606は、操作部440により指定された範囲を除外範囲として設定する。計測範囲設定部605は、除外範囲設定部606により設定された除外範囲を計測範囲から除外する。
除外範囲は、計測範囲と同様に、左右方向における矩形枠または線分の長さにより指定することができる。また、使用者は、操作部440を操作して矩形枠または線分の位置、形状または大きさを変更することができる。矩形枠または線分の位置、形状または大きさが変更された場合、除外範囲設定部606は、設定された除外範囲を更新する。
計測範囲設定部605により計測範囲が設定された場合、最大値特定部607は、図10(d)に示すように、高さデータ取得部601により取得された高さデータに基づいて計測範囲における断面データの最大値V1を特定する。また、最小値特定部608は、高さデータ取得部601により取得された高さデータに基づいて計測範囲における断面データの最小値V2を特定する。
算出部609は、最大値特定部607により特定された最大値V1および最小値特定部608により特定された最小値V2に基づいて物理量を算出する。最大値特定部607による最大値V1の特定、最小値特定部608による最小値V2の特定および算出部609による物理量の算出は、計測範囲設定部605による計測範囲の設定に応答して瞬時に行われる。
表示制御部610は、算出部609により算出された物理量の値を計測範囲に対応付けて画像表示領域431および断面表示領域432に表示させる。また、表示制御部610は、断面形状における最大値V1に対応する最大部および最小値V2に対応する最小部を識別可能に断面表示領域432に表示させる。図10(d)の例では、最大部および最小部が「×」により示される。表示制御部610は、立体形状または平面画像における最大部および最小部を識別可能に画像表示領域431に表示させてもよい。この場合、使用者は、立体形状または平面画像と最大部および最小部との位置関係を容易に認識することができる。
図10(b)の例では、算出部609により算出される物理量は、最大値V1と最小値V2との差分であるが、本発明はこれに限定されない。物理量は、計測範囲における高さデータの平均値、極大値、極小値または変曲点を算出してもよい。あるいは、物理量は、最大の高さデータを有する観察対象物Sの部分と最小の高さデータを有する観察対象物Sの部分との左右方向における距離であってもよいし、直線(最短)距離であってもよいし、計測範囲における観察対象物Sの断面積であってもよい。また、高さ方向に直交する2方向において計測範囲が指定される場合には、物理量は計測範囲における観察対象物Sの体積であってもよい。
設定記憶部611は、計測範囲設定部605により設定された計測範囲を記憶する。算出部609は、設定記憶部611に記憶された計測範囲の設定に基づいて現時点の断面表示領域432に表示された断面形状について物理量を算出することができる。これにより、断面設定部603により設定された断面位置が更新された場合でも、断面位置が更新される前の計測範囲に対応する断面形状について物理量を算出することができる。表示制御部610は、算出部609による算出結果を表示部430に表示させる。
使用者は、操作部440を操作することにより、物理量に対する基準値および公差を公差設定部612に入力することができる。公差設定部612は、入力された基準値および公差の設定を受け付ける。判定部613は、算出部609により算出された物理量と公差設定部612により受け付けられた基準値および公差とを比較し、比較結果に基づいて観察対象物Sの良否を判定する。
例えば、判定部613は、算出された物理量が受け付けられた基準値を基準とする交差の範囲内である場合には観察対象物Sは良品であると判定し、範囲外である場合には観察対象物Sは不良品であると判定する。表示制御部610は、判定部613による判定結果を表示部430に表示させる。これにより、使用者は、観察対象物Sの良否を容易に検査することができる。
(4)計測範囲の編集
上記のように、図10(a)の矩形枠R1の位置、形状または大きさが変更されることにより、計測範囲が更新される。また、断面位置または除外範囲が更新された場合にも、計測範囲が更新される。以下、計測範囲、断面位置または除外範囲のいずれかを更新することを計測範囲の編集と呼ぶ。計測範囲が編集されたときには、特定された最大値V1、特定された最小値V2および算出された物理量は編集後の計測範囲に対応して瞬時に更新される。
図11および図12は、計測範囲の編集の一例を示す図である。図11(a),(b)は断面位置の変更前の表示部430の画面の表示例を示し、図12(a),(b)は断面位置の変更後の表示部430の画面の表示例を示す。図11(a)に示すように、平面画像表示領域431Bにおいて直線L1が指定されることにより断面位置が設定される。ここで、観察対象物Sのエッジ部分には、バリ等の不要な部分が存在することがある。
このような場合には、図11(b)に示すように、断面表示領域432に表示される断面形状の対応部分には、周囲の部分よりも上方に突出するノイズ形状Nが現れる。そのため、ノイズ形状Nの部分が高さデータの最大値V1として特定されることとなり、断面形状の所望の部分を計測することができない。
そこで、使用者は、操作部440を操作することにより、図12(a)に矢印で示すように直線L1の位置を上下方向に移動させることができる。直線L1が移動することにより、断面位置が更新される。これにより、断面表示領域432に表示される立体形状が更新される。また、図12(a)のA部に示すように、平面画像表示領域431Bにも断面形状が表示されるとともに、更新される。
使用者は、平面画像表示領域431Bまたは断面表示領域432に表示される断面形状を視認しつつ、直線L1を上下に移動させることにより、不要な部分が存在しない断面位置を指定することが可能になる。これにより、図12(b)に示すように、図11(b)のノイズ形状Nが現れない断面形状を取得することができる。その結果、ノイズ形状Nの部分が高さデータの最大値V1として特定されることが防止される。
図13は、計測範囲の編集の他の例を示す図である。図13の例においては、断面形状におけるノイズ形状Nが含まれないように図10(a)の矩形枠R1が指定される。これにより、ノイズ形状Nの部分が高さデータの最大値V1として特定されることが防止される。
図14は、計測範囲の編集のさらに他の例を示す図である。観察対象物Sの表面には、開口部が形成されることがある。このような場合には、図13に示すように、断面表示領域432に表示される断面形状の対応部分には、周囲の部分よりも下方に突出するノイズ形状Nが現れる。そのため、ノイズ形状Nの部分が高さデータの最小値V2として特定されることとなり、断面形状の所望の部分を計測することができない。
そこで、使用者は、操作部440を操作することにより、断面形状においてノイズ形状Nの部分が含まれかつ計測を所望する部分が含まれない範囲を指定することができる。図13の例においては、使用者により指定された範囲がドットパターン付きの矩形枠R2により示される。矩形枠R2により指定された範囲が除外範囲として設定される。除外範囲が設定されることにより、計測範囲は除外範囲を除外するように更新される。これにより、ノイズ形状Nの部分が高さデータのV2として特定されることが防止される。
(5)計測処理
図6の記憶部420に記憶されるシステムプログラムは、計測処理を実行するための計測プログラムを含む。図6の操作部440が操作されることにより、計測プログラムを実行され、計測処理が開始される。図15および図16は、図6の制御部410による計測処理を示すフローチャートである。
計測処理においては、制御部410は、図1の撮像部132により生成された複数の画像データに基づいて立体形状データおよび平面画像データを生成する(ステップS1)。また、制御部410は、生成された立体形状データおよび平面画像データに基づいて、立体形状および平面画像を図7の立体形状表示領域431Aおよび平面画像表示領域431Bにそれぞれ表示する(ステップS2)。
次に、制御部410は、平面画像表示領域431Bに表示された平面画像の位置が指定されたか否かを判定する(ステップS3)。平面画像の位置が指定されていない場合、制御部410は、位置が指定されるまで待機する。平面画像の位置が指定された場合、制御部410は、指定された位置を断面位置として設定する(ステップS4)。また、制御部410は、断面位置に対応する断面データを生成し(ステップS5)、生成された断面データに基づいて断面形状を図7の断面表示領域432に表示する(ステップS6)。
次に、制御部410は、断面表示領域432に表示された断面形状の範囲が指定されたか否かを判定する(ステップS7)。断面形状の範囲が指定されていない場合、制御部410は、範囲が指定されるまで待機する。断面形状の範囲が指定された場合、制御部410は、指定された範囲を計測範囲として設定する(ステップS8)。
次に、制御部410は、計測範囲における断面データの最大値V1および断面形状の最大部を特定する(ステップS9)。また、制御部410は、計測範囲における断面データの最小値V2および断面形状の最小部を特定する(ステップS10)。ステップS9,S10の処理は、いずれが先に実行されてもよいし、同時に実行されてもよい。続いて、制御部410は、特定された最大値V1および最小値V2に基づいて、予め定められた物理量を算出する(ステップS11)。その後、制御部410は、特定された最大部および最小部ならびに算出された物理量の値を断面表示領域432に表示する(ステップS12)。
次に、制御部410は、計測処理の終了が指示されたか否かを判定する(ステップS13)。使用者は、図1の操作部440を操作することにより計測処理の終了を指示することができる。計測処理の終了が指示されていない場合、制御部410は、計測範囲の編集が指示されたか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14において計測範囲の編集が指示されていない場合、制御部410はステップS13の処理に戻る。ステップS13において計測処理の終了が指示されるか、またはステップS14において計測範囲の編集が指示されるまで、ステップS13,S14の処理が繰り返される。
ステップS14において計測範囲の編集が指示された場合、制御部410は、編集の内容に対応するように計測範囲を更新し(ステップS15)、ステップS9の処理に戻る。その後、ステップS9~S12の処理が実行されることにより、断面表示領域432に表示される最大部、最小部および物理量の値が更新される。ステップS13において計測処理の終了が指示された場合、制御部410は計測処理を終了する。
(6)参考例
図17(a),(b)は、参考例における計測処理の効果を説明するための図である。参考例の計測処理においては、図17(a)に示すように、使用者は、断面形状の最大部を含む範囲を矩形枠R3により指定し、断面形状の最小部を含む範囲を矩形枠R4により指定する。これにより、矩形枠R3,R4にそれぞれ対応する測定範囲が設定される。測定範囲は、上下方向においても限界を有する。矩形枠R3に対応する測定範囲内で断面データの最大値V1が特定され、矩形枠R4に対応する測定範囲内で断面データの最小値V2が特定される。
しかしながら、断面位置が変更された場合、または計測対象物の姿勢が変更された場合等には、断面形状が変化する。図17(b)の例では、断面形状の部分が矩形枠R3の外に変位している。この場合、断面データの最大値V1を特定することができない。また、断面形状の最小部が矩形枠R4の外に変位している。この場合、矩形枠R4に対応する測定範囲内で断面データの最小値V2が特定されるため、真の最小値を正確に特定することができない。
(7)効果
図18(a),(b)は、本実施の形態における計測処理の効果を説明するための図である。本実施の形態の計測処理においては、図18(a)に示すように、使用者は、断面形状の最大部および最小部を含む範囲を左右方向に延びる矩形枠R1により指定する。これにより、矩形枠R1にそれぞれ対応する測定範囲が設定される。測定範囲は、上下方向においては限界を有さない。測定範囲内で断面データの最大値V1および最小値V2が特定される。
この構成においては、図18(b)に示すように、断面形状の部分が上下方向に変位した場合でも、最大部および最小部は矩形枠R1内に位置する。これにより、断面形状の変位後においても、断面データの最大値V1および最小値V2を正確に特定することができる。
上記のように、本実施の形態に係る拡大観察装置1においては、使用者は、操作部440を操作して観察対象物Sの最大部および最小部に対応する部分が含まれるように、断面表示領域432に表示された断面形状上で左右方向に延びる矩形枠R1を指定する。これにより、計測範囲が設定され、計測範囲における観察対象物Sの高さの最大値および最小値に基づく物理量が自動的に算出される。そのため、観察対象物Sの最大部および最小部にそれぞれ対応するように範囲を指定する必要がない。
また、矩形枠R1の左右方向の全体が計測範囲として設定され、上下方向における計測範囲の限界がない。そのため、観察対象物Sの姿勢等が変化した場合でも、観察対象物Sの最大部および最小部に対応する断面形状の部分が計測範囲外に変位することが防止される。そのため、使用者は、矩形枠R1の指定を繰り返す必要がない。これらの結果、画像の所望の部分を容易に計測することができる。
また、矩形枠R1は断面形状を表示する断面表示領域432において指定されるので、使用者は、断面形状を視認しつつ不要な範囲が含まれないように計測範囲を指定することができる。これにより、所望の計測範囲を正確かつ容易に指定することができる。
(8)他の実施の形態
(a)上記実施の形態において、断面位置は平面画像表示領域431Bに表示された平面画像上で指定されるが、本発明はこれに限定されない。断面位置は、立体形状表示領域431Aに表示された立体形状上で指定されてもよい。この場合、画像表示領域431に平面画像表示領域431Bが設けられず、平面画像データが生成されなくてもよい。
(b)上記実施の形態において、計測範囲は断面表示領域432に表示された断面形状上で指定されるが、本発明はこれに限定されない。計測範囲は、立体形状表示領域431Aに表示された立体形状上で指定されてもよいし、平面画像表示領域431Bに表示された平面画像上で指定されてもよい。これらの場合、断面位置が設定されなくてもよい。また、表示部430に断面表示領域432が設けられず、断面データが生成されなくてもよい。
(c)上記実施の形態においては、画像表示領域431に立体形状表示領域431Aが設けられるが、本発明はこれに限定されない。画像表示領域431に立体形状表示領域431Aが設けられず、立体形状データが生成されなくてもよい。
(d)上記実施の形態において、レンズユニット131が上下方向に移動されることにより、ステージ121と撮像部132との間の光学的な距離が相対的に移動されるが、本発明はこれに限定されない。ステージ121または撮像部132が上下方向に移動されることにより、ステージ121と撮像部132との間の光学的な距離が相対的に移動されてもよい。
(e)上記実施の形態において、測定ヘッド100は、観察対象物Sからの反射光を用いて観察対象物Sを撮像するように構成されるが、本発明はこれに限定されない。測定ヘッド100は、観察対象物Sからの透過光を用いて観察対象物Sを撮像するように構成されてもよい。
(f)上記実施の形態において、測定ヘッド100は、観察対象物Sを撮像し、撮像された画像の合焦度に基づいて観察対象物Sの各部分の高さを示す高さデータを取得するように構成されるが、本発明はこれに限定されない。測定ヘッド100は、三角測距方式、干渉方式または共焦点方式等の他の方式により高さデータを取得するように構成されてもよい。
また、干渉方式は、単一のピーク波長を有する光を用いた干渉方式であってもよいし、複数のピーク波長を有する光を用いた干渉方式であってもよい。同様に、共焦点方式は、単一のピーク波長を有する光を用いた共焦点方式であってもよいし、複数のピーク波長を有する光を用いた共焦点方式であってもよい。
(9)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、観察対象物Sが観察対象物の例であり、拡大観察装置1が画像計測装置の例であり、画像データ生成部601が画像データ生成部の例であり、高さデータ取得部602が高さデータ取得部の例である。画像表示領域431が第1の表示領域の例であり、表示部430が表示部の例であり、操作部440が第1~第3の受付部の例であり、計測範囲設定部605が計測範囲設定部の例であり、最大値特定部607が最大値特定部の例である。
最小値特定部608が最小値特定部の例であり、算出部609が算出部の例であり、表示制御部610が表示制御部の例であり、断面設定部603が断面設定部の例であり、断面データ生成部604が断面データ生成部の例である。断面表示領域432が第2の表示領域の例であり、設定記憶部611が設定記憶部の例であり、立体形状表示領域431Aが立体形状表示領域の例であり、平面画像表示領域431Bが平面画像表示領域の例であり、除外範囲設定部606が除外範囲設定部の例である。公差設定部612が公差設定部の例であり、判定部613が判定部の例であり、ステージ121がステージの例であり、レンズユニット131がレンズ部の例であり、撮像部132が撮像部の例であり、焦点駆動部113が駆動部の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
(10)参考形態
(1)第1の参考形態に係る画像計測装置は、観察対象物の画像の部分を計測する画像計測装置であって、観察対象物の画像を示す画像データを生成する画像データ生成部と、観察対象物の各部分の高さを示す高さデータを取得する高さデータ取得部と、画像データ生成部により生成された画像データに基づいて観察対象物の画像を表示する第1の表示領域を含む表示部と、画像上での位置の指定により観察対象物の高さ方向の断面の指定を受け付ける第1の受付部と、第1の受付部により指定が受け付けられた断面に対して計測対象とする領域を計測範囲として設定する計測範囲設定部と、高さデータ取得部により取得された高さデータに基づいて、計測範囲設定部により設定された計測範囲における観察対象物の高さの最大値を特定する最大値特定部と、高さデータ取得部により取得された高さデータに基づいて、計測範囲設定部により指定された計測範囲における観察対象物の高さの最小値を特定する最小値特定部と、最大値特定部により特定された最大値および最小値特定部により特定された最小値に基づいて物理量を算出する算出部と、算出部により算出された物理量を計測範囲に対応付けて表示するように表示部を制御する表示制御部とを備える。
この画像計測装置においては、観察対象物の画像を示す画像データが画像データ生成部により生成される。観察対象物の各部分の高さを示す高さデータが高さデータ取得部により取得される。画像データ生成部により生成された画像データに基づいて観察対象物の画像が表示部の第1の表示領域に表示される。画像上での位置の指定により観察対象物の高さ方向の断面の指定が第1の受付部により受け付けられる。第1の受付部により指定が受け付けられた断面に対して計測対象とする領域が計測範囲設定部により計測範囲として設定される。
計測範囲設定部により設定された計測範囲における観察対象物の高さの最大値が、高さデータ取得部により取得された高さデータに基づいて最大値特定部により特定される。計測範囲設定部により設定された計測範囲における観察対象物の高さの最小値が、高さデータ取得部により取得された高さデータに基づいて最小値特定部により特定される。最大値特定部により特定された最大値および最小値特定部により特定された最小値に基づいて物理量が算出部により算出される。算出部により算出された物理量が表示制御部により計測範囲に対応するように表示部に表示される。
この構成によれば、観察対象物の最大高さを有する最大部および最小高さを有する最小部に対応する表示部の部分が含まれるように、高さ方向の断面を指定することにより、計測範囲が設定される。また、計測範囲における観察対象物の高さの最大値および最小値に基づく物理量が自動的に算出される。そのため、観察対象物の最大部および最小部にそれぞれ対応するように範囲を指定する必要がない。
また、指定された断面が計測範囲として設定されるので、観察対象物の姿勢等が変化した場合でも、観察対象物の最大部および最小部に対応する表示部の部分が計測範囲外に変位することが防止される。そのため、使用者は、範囲の指定を繰り返す必要がない。これらの結果、画像の所望の部分を容易に計測することができる。
(2)画像計測装置は、第1の表示領域に表示された画像における所望の位置の指定を受け付ける第2の受付部と、第2の受付部により指定された位置を断面位置として設定する断面設定部と、高さデータ取得部により取得された高さデータに基づいて、断面設定部により設定された断面位置に対応する観察対象物の部分の断面形状を示す断面データを生成する断面データ生成部とをさらに備え、表示部は、断面データ生成部により生成された断面データに基づいて観察対象物の部分の断面形状を表示する第2の表示領域をさらに含み、第1の受付部は、使用者の操作により第2の表示領域において計測範囲の指定を受け付け、表示制御部は、算出部により算出された物理量を計測範囲に対応付けて第2の表示領域に表示するように表示部を制御してもよい。
この場合、計測範囲は、観察対象物の部分の断面形状を表示する第2の表示領域において指定される。そのため、使用者は、観察対象物の断面形状を視認しつつ不要な範囲が含まれないように計測範囲を指定することができる。これにより、所望の計測範囲を正確かつ容易に指定することができる。
(3)表示制御部は、断面データ生成部により生成された断面データに基づいて観察対象物の部分の断面形状を観察対象物の画像に対応付けて第1の表示領域に表示するように表示部を制御してもよい。この場合、使用者は、観察対象物の画像と断面形状との対応関係を容易に認識することができる。
(4)表示制御部は、第2の表示領域において計測範囲設定部により設定された計測範囲を第1の表示領域に表示するように表示部を制御してもよい。この場合、使用者は、第1の表示領域に表示される画像上における計測範囲の位置関係を容易に認識することができる。
(5)第2の受付部は、指定された断面位置を変更するための操作を受け付け可能に構成され、断面設定部は、第2の受付部への操作に基づいて、設定された断面位置を更新し、表示制御部は、断面設定部により更新される断面位置に追従して第2の表示領域に表示される観察対象物の部分の断面形状を変化させるように表示部を制御してもよい。
この場合、使用者は、第2の表示領域に表示される観察対象物の部分の断面形状の変化を視認しつつ、断面位置を指定することができる。これにより、不要な部分が存在しない断面形状を示す断面位置を適切に指定することができる。その結果、所望の計測範囲をより正確に指定することができる。
(6)表示制御部は、断面設定部により設定された断面位置に対応する観察対象物の部分の断面形状と、断面設定部により更新された断面位置に対応する観察対象物の部分の断面形状とを第2の表示領域に表示するように表示部を制御してもよい。この場合、使用者は、更新前後の観察対象物の部分の断面形状を容易に認識するとともに、比較することができる。また、複数の断面形状における最大値と最小値とに基づく物理量を算出することもできる。さらに、断面形状における最大値と最小値とに基づく物理量を複数の断面形状分、同時に算出することもできる。
(7)画像計測装置は、計測範囲設定部による計測範囲の設定を記憶する設定記憶部をさらに備え、表示制御部は、断面設定部により更新される断面位置に追従して第2の表示領域に表示される観察対象物の部分の断面形状を変化させるように表示部を制御し、算出部は、設定記憶部に記憶された計測範囲の設定に基づいて物理量を算出してもよい。
この場合、使用者は、所望の計測範囲を設定記憶部に記憶させることができる。また、記憶された計測範囲において、変化する観察対象物の部分の断面形状についての物理量を算出させ、算出された物理量を計測範囲に対応付けて表示させることができる。
(8)計測範囲は、高さ方向に交差する方向に延びる第1の線分を含み、計測範囲設定部は、第1の線分に基づいて計測範囲を設定してもよい。この場合、高さ方向に交差する方向における計測範囲の大きさを第1の線分に基づいて容易に設定することができる。
(9)第1の受付部は、計測範囲設定部により設定された計測範囲の位置、形状または大きさを変更するための操作を受け付け可能に構成され、計測範囲設定部は、第1の受付部への操作に基づいて、設定された計測範囲を更新してもよい。この場合、使用者は、設定された計測範囲を容易に最適化することができる。
(10)画像データ生成部は、観察対象物の立体形状および平面画像の少なくとも一方を示す画像データを生成してもよい。この場合、第1の表示領域に観察対象物の立体形状および平面画像の少なくとも一方が表示される。使用者は、第1の表示領域に表示された観察対象物の立体形状および平面画像の少なくとも一方を視認しつつ計測範囲を指定することができる。これにより、所望の計測範囲をより容易に指定することができる。
(11)画像データ生成部は、観察対象物の立体形状を示す立体形状データと、観察対象物の平面画像を示す平面画像データとを対応付けて生成し、第1の表示領域は、画像データ生成部により生成された立体形状データに基づく立体形状を表示する立体形状表示領域と、画像データ生成部により生成された平面画像データに基づく平面画像を表示する平面画像表示領域とを含んでもよい。
この場合、第1の表示領域に観察対象物の立体形状および平面画像の両方が表示される。使用者は、第1の表示領域に表示された観察対象物の立体形状および平面画像の両方を視認しつつ計測範囲を指定することができる。これにより、所望の計測範囲をより容易に指定することができる。
(12)表示制御部は、最大値特定部により特定された最大値に対応する部分および最小値特定部により特定された最小値に対応する部分を第1の表示領域に識別可能に表示するように表示部を制御してもよい。この場合、使用者は、観察対象物の画像と観察対象物の最大部および最小部との位置関係を容易に認識することができる。
(13)画像計測装置は、表示部において物理量の算出から除外すべき範囲の指定を受け付ける第3の受付部と、第3の受付部により指定された範囲を除外範囲として設定する除外範囲設定部をさらに備え、計測範囲設定部は、除外範囲設定部により設定された除外範囲を計測範囲から除外してもよい。この場合、不要な範囲を計測範囲から除外することができる。これにより、画像の所望の部分をより正確に計測することができる。
(14)除外範囲は、高さ方向に交差する方向に延びる第2の線分を含み、除外範囲設定部は、第2の線分に基づいて除外範囲を設定してもよい。この場合、高さ方向に交差する方向における除外範囲の大きさを第2の線分に基づいて容易に設定することができる。
(15)第3の受付部は、除外範囲設定部により設定された除外範囲の位置、形状または大きさを変更するための操作を受け付け可能に構成され、除外範囲設定部は、第3の受付部への操作に基づいて、設定された除外範囲を更新してもよい。この場合、使用者は、設定された除外範囲を容易に最適化することができる。
(16)算出部は、計測範囲における観察対象物の高さの最大値と最小値との差分、平均値、極大値、極小値もしくは変曲点、計測範囲において観察対象物の高さの最大値を有する部分と最小値を有する部分との間の高さ方向に直交する方向における距離、直線(最短)距離、計測範囲における観察対象物の断面積または体積を物理量として算出してもよい。
この場合、使用者は、物理量の計測結果として、計測範囲における観察対象物の高さの最大値と最小値との差分、平均値、極大値、極小値もしくは変曲点、計測範囲において観察対象物の高さの最大値を有する部分と最小値を有する部分との間の高さ方向に直交する方向における距離、直線(最短)距離、計測範囲における観察対象物の断面積または体積を取得することができる。
(17)画像計測装置は、物理量に対する基準値および公差の設定を受け付ける公差設定部と、算出部により算出された物理量と公差設定部により受け付けられた基準値および公差との比較結果に基づいて観察対象物の良否を判定する判定部とをさらに備え、表示制御部は、判定部による判定結果を表示するように表示部を制御してもよい。この場合、使用者は、観察対象物の良否を容易に検査することができる。
(18)画像計測装置は、観察対象物が載置される載置面を有するステージと、レンズ部と、レンズ部を通して載置面上に載置された観察対象物を撮像する撮像部と、ステージとレンズ部および撮像部の少なくとも一方との距離を相対的に変化させる駆動部とをさらに備え、画像データ生成部は、撮像部による撮像結果に基づいて観察対象物の画像データを生成し、高さデータ取得部は、ステージとレンズ部および撮像部の少なくとも一方との相対的な距離に基づいて観察対象物の各部分の高さを示す高さデータを取得してもよい。この場合、簡単な構成で画像データを生成し、高さデータを取得することができる。
(19)第2の参考形態に係る画像計測方法は、観察対象物の画像の部分を計測する画像計測装置の用いられる画像計測方法であって、観察対象物の画像を示す画像データおよび観察対象物の各部分の高さを示す高さデータを含む観察対象物の測定データの入力を受け付けるステップと、画像データに基づいて観察対象物の画像を表示部の第1の表示領域に表示するステップと、画像上での位置の指定により観察対象物の高さ方向の断面の指定を受け付けるステップと、指定が受け付けられた断面に対して計測対象とする領域を計測範囲として設定するステップと、高さデータに基づいて、設定された計測範囲における観察対象物の高さの最大値を特定するステップと、高さデータに基づいて、設定された計測範囲における観察対象物の高さの最小値を特定するステップと、最大値および最小値に基づいて物理量を算出するステップと、算出された物理量を計測範囲に対応付けて表示部に表示するステップとを含む。
この画像計測方法によれば、観察対象物の画像を示す画像データおよび観察対象物の各部分の高さを示す高さデータを含む測定データが入力される。画像データに基づいて観察対象物の画像が表示部の第1の表示領域に表示される。画像上での位置の指定により観察対象物の高さ方向の断面の指定が受け付けられる。指定が受け付けられた断面に対して計測対象とする領域が計測範囲として設定される。設定された計測範囲における観察対象物の高さの最大値が、高さデータに基づいて特定される。設定された計測範囲における観察対象物の高さの最小値が、高さデータに基づいて特定される。最大値および最小値に基づいて物理量が算出される。算出された物理量が計測範囲に対応するように表示部に表示される。
この方法によれば、観察対象物の最大高さを有する最大部および最小高さを有する最小部に対応する表示部の部分が含まれるように、高さ方向の断面を指定することにより、計測範囲が設定される。また、計測範囲における観察対象物の高さの最大値および最小値に基づく物理量が自動的に算出される。そのため、観察対象物の最大部および最小部にそれぞれ対応するように範囲を指定する必要がない。
また、指定された断面が計測範囲として設定されるので、観察対象物の姿勢等が変化した場合でも、観察対象物の最大部および最小部に対応する表示部の部分が計測範囲外に変位することが防止される。そのため、使用者は、範囲の指定を繰り返す必要がない。これらの結果、画像の所望の部分を容易に計測することができる。
本発明は、種々の画像計測装置に有効に利用することができる。
1 拡大観察装置
100 測定ヘッド
110 スタンド部
111 設置部
112 保持部
113 焦点駆動部
114,440 操作部
120 ステージ装置
121 ステージ
122 ステージ駆動部
130 鏡筒部
131 レンズユニット
131a 対物レンズ
132 撮像部
140 投光部
150 制御基板
200 処理装置
201 ファイバユニット
202,203 ケーブル
210 筐体
300 光生成部
310 光源
400 制御装置
410 制御部
420 記憶部
430 表示部
431 画像表示領域
432 断面表示領域
500 駆動制御部
510 投光制御部
520 撮像制御部
530 焦点制御部
540 ステージ制御部
600 演算処理部
601 高さデータ取得部
602 画像データ生成部
603 断面設定部
604 断面データ生成部
605 計測範囲設定部
606 除外範囲設定部
607 最大値特定部
608 最小値特定部
609 算出部
610 表示制御部
611 設定記憶部
612 公差設定部
613 判定部
A1 光軸
L1 直線
N ノイズ形状
R1~R4 矩形枠
S 観察対象物
V1 最大値
V2 最小値

Claims (10)

  1. 観察対象物の画像の部分を計測する画像計測装置であって、
    観察対象物が載置される載置面を有するステージと、
    レンズ部を通して前記載置面上に載置された観察対象物を撮像する撮像部と、
    観察対象物の画像であって、観察対象物の立体形状および前記立体形状を平面視したときの平面画像を示す画像データを前記撮像部による撮像結果に基づいて生成する画像データ生成部と、
    観察対象物の各部分の高さを示す高さデータを取得する高さデータ取得部と、
    前記画像データ生成部により生成された画像データに基づいて観察対象物の画像を表示する表示領域であって、観察対象物の前記立体形状を姿勢変更可能に表示する立体形状表示領域と、前記立体形状表示領域に表示される前記立体形状を平面視したときの前記平面画像を表示する平面画像表示領域とを並べて表示する第1の表示領域と、前記画像データに対応付けられた前記高さデータに基づいて観察対象物の指定領域の断面形状を表示する第2の表示領域とを含む表示部と、
    前記第1の表示領域に表示される観察対象物の画像に対して、断面形状を生成する領域として、断面形状の観察を希望する位置の指定を受け付ける第1の受付部と、
    前記第2の表示領域に表示される指定領域の断面形状に対して、領域内に含まれる断面形状の物理量を算出する領域として、使用者により計測対象とする領域の指定を受け付ける第2の受付部と、
    前記画像データに対応付けられた高さデータに基づいて、前記第1の受付部により指定が受け付けられた領域における断面形状を示す断面データを生成する断面データ生成部と、
    前記第2の受付部により受け付けられた指定領域に対して、前記第2の表示領域に表示された、前記第1の受付部により指定が受け付けられた領域における前記断面データのうち、計測対象とする領域を計測範囲として設定する計測範囲設定部と、
    前記第2の受付部への入力に基づいて、前記計測範囲設定部により設定された計測範囲内における、前記断面データ生成部により生成された断面データから観察対象物の高さの最大値と最小値とをともに特定し、特定された最大値および最小値に基づいて物理量を算出する算出部と、
    観察対象物の前記立体形状を前記立体形状表示領域に、前記平面画像を前記平面画像表示領域に、前記断面形状を前記第2の表示領域に表示させつつ、前記算出部により算出された物理量を計測範囲に対応付けて表示するように前記表示部を制御する表示制御部とを備える、画像計測装置。
  2. 前記表示制御部は、前記第2の表示領域において前記計測範囲設定部により設定された計測範囲を前記第1の表示領域に表示するように前記表示部を制御する、請求項1記載の画像計測装置。
  3. 前記第1の受付部は、指定された領域を変更するための操作を受け付け可能に構成され、
    前記断面データ生成部は、前記第1の受付部への操作に基づいて、生成された断面データを更新し、
    前記表示制御部は、前記断面データ生成部により更新される断面データに追従して前記第2の表示領域に表示される観察対象物の部分の断面形状を変化させるように前記表示部を制御する、請求項2記載の画像計測装置。
  4. 前記表示制御部は、前記断面データ生成部により生成された断面データに対応する観察対象物の部分の断面形状と、前記断面データ生成部により更新された断面データに対応する観察対象物の部分の断面形状とを前記第2の表示領域に表示するように前記表示部を制御する、請求項3記載の画像計測装置。
  5. 前記計測範囲設定部による計測範囲の設定を記憶する設定記憶部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記断面データ生成部により更新される断面データに追従して前記第2の表示領域に表示される観察対象物の部分の断面形状を変化させるように前記表示部を制御し、
    前記算出部は、前記設定記憶部に記憶された計測範囲の設定に基づいて物理量を算出する、請求項3または4記載の画像計測装置。
  6. 前記表示制御部は、前記算出部により特定された最大値に対応する部分および最小値に対応する部分を前記第1の表示領域に識別可能に表示するように前記表示部を制御する、請求項1~5のいずれか一項に記載の画像計測装置。
  7. 前記表示部において物理量の算出から除外すべき範囲の指定を受け付ける第3の受付部と、
    前記第3の受付部により指定された範囲を除外範囲として設定する除外範囲設定部をさらに備え、
    前記計測範囲設定部は、前記除外範囲設定部により設定された除外範囲を計測範囲から除外する、請求項1~6のいずれか一項に記載の画像計測装置。
  8. 前記算出部は、計測範囲における観察対象物の高さの最大値と最小値との差分に加えて、平均値、極大値、極小値もしくは変曲点、計測範囲において観察対象物の高さの最大値を有する部分と最小値を有する部分との間の高さ方向に直交する方向における距離、直線(最短)距離、計測範囲における観察対象物の断面積または体積のいずれか一つ又は複数さらに物理量として算出する、請求項1~7のいずれか一項に記載の画像計測装置。
  9. 物理量に対する基準値および公差の設定を受け付ける公差設定部と、
    前記算出部により算出された物理量と前記公差設定部により受け付けられた基準値および公差との比較結果に基づいて観察対象物の良否を判定する判定部とをさらに備え、
    前記表示制御部は、前記判定部による判定結果を表示するように前記表示部を制御する、請求項1~8のいずれか一項に記載の画像計測装置。
  10. 前記ステージと前記レンズ部および前記撮像部の少なくとも一方との距離を相対的に変化させる駆動部をさらに備え、
    前記画像データ生成部は、前記撮像部による撮像結果に基づいて観察対象物の画像データを生成し、
    前記高さデータ取得部は、前記ステージと前記レンズ部および前記撮像部の少なくとも一方との相対的な距離に基づいて観察対象物の各部分の高さを示す高さデータを取得する、請求項1~9のいずれか一項に記載の画像計測装置。
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