JP7339818B2 - 荷電粒子ビーム装置 - Google Patents

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Description

本実施形態は、荷電粒子ビーム装置に関する。
電子顕微鏡等で観察される試料を作成するために、荷電粒子ビーム装置が試料を微細加工する場合がある。しかし、試料が変質したり凹凸を有すると、電子顕微鏡等において試料の分析評価の結果に変化を生じさせる原因となる。
特許第5498655号公報 特開2007-103107号公報
試料の観察面の変質および凹凸を抑制することができる荷電粒子ビーム装置を提供する。
本実施形態による荷電粒子ビーム装置は、試料を収容可能であり内部が減圧されたチャンバを有する。チューブが、チャンバ内に挿入され試料へ向かって開口し、複数種類のガスを混合した混合ガスを導入する。第1ビーム生成部が、チューブの開口部と試料との間、または、混合ガスが当たる試料の領域に向かって荷電粒子ビームを照射する。混合ガス生成が、チューブに接続され、複数の種類のガスを混合する。チューブの開口部は、混合ガスの流れ方向に対して略直交する方向における断面において細長形状を有する。
第1実施形態による荷電粒子ビーム装置の構成例を示す断面図。 ガス経路における混合イオンガスの生成の様子を示す図。 チューブの先端を混合ガスの流れ方向から見た正面図。 第1実施形態の変形例によるチューブの正面図。 第2実施形態の変形例によるチューブの正面図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による荷電粒子ビーム装置の構成例を示す断面図である。荷電粒子ビーム装置(以下、単に、ビーム装置ともいう)1は、チャンバ102内において試料100にイオンビームを照射して局所的な反応性イオンエッチングを行う装置である。ビーム装置1は、これに限定されず他のイオンビーム装置にも適用可能である。
ビーム装置1は、ステージ101と、チャンバ102と、ビーム生成部110と、混合ガス生成部120と、ビーム生成部130と、二次電子検出器140と、モニタ141とを備えている。尚、ビーム生成部130、二次電子検出器140およびモニタ141は省略可能である。
チャンバ102は、試料100およびステージ101を収容しており、図示しない真空ポンプでその内部は減圧されている。ステージ101は、試料100を搭載可能であり、試料100を吸着可能である。また、ステージ101は、チャンバ102内において移動可能となっている。
第1ビーム生成部としてのビーム生成部110は、電子源111と、コンデンサレンズ113と、対物レンズ114と、偏向コイル115とを備えている。ビーム生成部110は、電子源111から放出された電子ビーム112を集束し、試料100またはチューブ121と試料100との間のガス経路150に向かって電子ビーム112を照射する。電子源111は、荷電粒子ビームとしての電子ビーム112を生成し放出する。荷電粒子ビームは、電子ビーム112に限定されず、イオンビーム等であってもよい。コンデンサレンズ113および対物レンズ114は、電子ビーム112を集束させる。偏向コイル115は、電子ビーム112の位置を移動させて、任意の位置に電子ビーム112を照射する。
混合ガス生成部120は、チューブ121と、バッファタンク122と、圧力調整弁123とを備えている。バッファタンク122は、着脱可能に接続された複数のボンベ124から複数種類のガスを受け取り、該複数種類のガスを混合して混合ガス201を生成する。バッファタンク122には、例えば、ステンレス等の耐腐食性、耐圧性の材料が用いられる。複数のボンベ124とバッファタンク122とは、それぞれ別々の複数の配管126で配管接続されている。配管126にも、バッファタンク122と同様に、例えば、ステンレス等の耐腐食性、耐圧性の材料が用いられる。圧力調整弁123は、バッファタンク122から送られてきた混合ガス201の圧力を減圧して、その混合ガス201をチャンバ102に繋がるチューブ121へ送る。
混合ガス201は、原料ガスとして、フルオロカーボン類(例えば、CF、C、C、C、C12、C、C、C、CHF、CH、CHF、C、C、CHF、C、CF、CCl、CClF、CClF、CHClF、CHClF、CClF、CCl、CCl、CCl、CHClFCF、(CFCO)、(CFO、CBrF、(CBRF、CI)、有機ハロゲンガス類塩素(CCl、CHCl、CBrCl、CCl、CCl、CHCl、CHCl、CHI、CI、CI、COCl)、無機ハロゲンガス類(SF、NF、SiF、HF、F、ClF、Cl、HCl、BCl、SiCl、Br、HBr、BBr、BrF、I、HI、IBr、ICl、IF)、炭素水素系ガス類(CH、C、C、C、CHOH、(CHO)、のいずれかを含む。混合ガス201は、添加ガスとして、希ガス(He、Ne、Ar、Xe、Fr)、次のガス類(O、H、N、CO、CO、NH、O、HO、NO、NO、SiH、B、SO)のいずれかを含む。
チューブ121は、バッファタンク122から圧力調整弁123を介してチャンバ102内へ挿入され、試料100の近傍まで延びている。チューブ121は、混合ガス201をチャンバ102内に導入して、先端の開口部125から試料100に向けて混合ガス201を噴出する。チューブ121は、チャンバ102内で固定されている。チューブ121と試料100との相対距離および相対位置は、ステージ101の動作によって変更可能である。
第2ビーム生成部としてのビーム生成部130は、イオンビーム源131と、コンデンサレンズ133と、対物レンズ134と、偏向コイル135とを備えている。ビーム生成部130は、混合ガス201に含まれる成分よりも原子量または分子量の大きな原子または分子のイオンビーム(以下、第2イオンビームともいう)を試料100へ照射する。イオンビーム源131は、第2イオンビームを生成し放出する。コンデンサレンズ133および対物レンズ134は、第2イオンビームを集束させる。偏向コイル135は、第2イオンビームの位置を移動させて、任意の位置に第2イオンビームを照射する。第2イオンビームは、試料100を物理的エッチングにより速く削るために用いられる。
二次電子検出器140は、試料100から得られる二次電子を検出する。モニタ141は、二次電子検出器140から二次電子の強度を受けて、その強度分布を表示する。例えば、ビーム生成部110が電子ビーム112で試料100やチューブ121の表面をスキャンしながら、二次電子検出器140が試料100からの二次電子を検出する。これにより、ユーザは、モニタ141を参照しながら、試料100およびチューブ121の位置を確認することができる。また、ビーム生成部110は、チューブ121と試料100との間の混合ガス201へ確実に電子ビーム112を照射することができる。
図2は、ガス経路150における混合イオンビーム202の生成の様子を示す図である。チューブ121の先端には、例えばスリットとして、開口部125が設けられている。開口部125は、混合ガス201の流れ方向D1に対して略直交する方向における断面において細長形状を有する。開口部125の細長形状は、例えば、長方形でもよく、楕円形でもよい。また、開口部125の細長形状の長径方向D2は、電子ビーム112の照射方向D3に対して交差している。例えば、開口部125の細長形状の長径方向D2は、電子ビーム112の照射方向D3に対して略直交している。この場合、開口部125の細長形状の短径方向D3は、電子ビーム112の照射方向D3に対して略平行である。開口部125の長径方向D2の長さは、例えば、約10μmであり、その短径方向D3の幅は、例えば、1μm以下である。
チューブ121の開口部125は、混合ガス201を試料100へ向かって噴出する。開口部125から噴出される混合ガス201は、混合ガス201の噴出方向(ガス経路150の方向)D1に対して略垂直方向の断面において、開口部125の長径方向D2とほぼ同じ長さの長径を有し、開口部125の短径方向D3とほぼ同じ幅の短径を有する細長形状で噴出される。混合ガス201は、減圧雰囲気中において拡散しながら試料100へ向かって照射される。従って、開口部125から噴出された直後の混合ガス201は、混合ガス201の噴出方向(ガス経路150の方向)D1に対して略垂直方向の断面において開口部125とほぼ同じ大きさおよびほぼ同じ形状を有する。しかし、その後、混合ガス201は、次第に拡がりながら試料100へ照射される。
混合ガス201が通るガス経路150には、電子ビーム112が照射されている。ビーム生成部110は、開口部125の長径方向D2および混合ガス201の流れ方向D1の両方に対して交差する方向D3から電子ビーム112を照射する。例えば、電子ビーム112の照射方向D3は、開口部125の長径方向D2および混合ガス201の流れ方向D1の両方に対して略直交する。
混合ガス201のうち電子ビーム112が照射される領域では、混合ガス201を構成する複数種類のガスがイオン化またはラジカル化される。これにより、混合ガス201は、混合イオンビーム(マルチガスイオンビーム)202となって試料100に照射される。例えば、試料100がシリコン酸化膜である場合、混合ガス201は、CFガスとHガスとの混合ガスであり、混合イオンビーム202は、CFガスとFガスおよびHとを混合したイオンビームとなる。これにより、シリコン酸化膜のエッチングレートが上昇する。例えば、試料100がシリコンである場合、混合ガス201は、XeFガスとArガスとの混合ガスであり、混合イオンビーム202は、XeガスとFガスおよびArガスとを混合したイオンビームとなる。これにより、シリコンのエッチングレートが上昇する。例えば、試料100がタングステンである場合、混合ガスは、CF系ガスとOガスとの混合ガスであり、混合イオンビーム202は、CFガスとOガスとを混合したイオンビームとなる。これにより、シリコンに対するタングステンのエッチングレートが上昇する。
試料100を搭載するステージ101には、例えば、正電圧が印加されている。チューブ121は、例えば、接地電圧となっている。これにより、混合イオンビーム202は、加速されて試料100へ照射される。
図3は、チューブ121の先端を混合ガス201の流れ方向D1から見た正面図である。チューブ121の開口部125は、方向D2において長径W1となりし、方向D3において短径W2となる、細長形状を有する。開口部125から噴出された直後の混合ガス201の長径は、開口部125の長径W1とほぼ等しい。開口部125から噴出された直後の混合ガス201の短径は、開口部125の短径W2とほぼ等しい。
また、電子ビーム112が混合ガス201に照射されると、混合ガス201は、電子ビーム112の照射領域においてイオン化またはラジカル化されて混合イオンビーム202になる。電子ビーム112の方向D2における幅をE1とすると、混合ガス201および混合イオンビーム202の流れ方向D1に対して略直交する方向の断面(D2-D3面)において、方向D2における混合イオンビーム202の幅は、電子ビーム112の幅E1に対応し、ほぼ等しくなる。同じ断面において、方向D3における混合イオンビーム202の幅(厚み)は、開口部125の短径W2に対応し、ほぼ等しくなる。即ち、混合イオンビーム202は、混合ガス201および混合イオンビーム202の流れ方向D1に対して略垂直となる断面(D2-D3面)において、E1×W2の面積のビームとなる。電子ビーム112の幅E1は、ビーム生成部110による集束によって、約10nm以下にすることができる。また、開口部125の短径は、上述の通り、約1μm以下にすることができる。これにより、本実施形態によるビーム装置1は、10nm×1μm以下の非常に小さい断面積を有する混合イオンビーム202を生成することができる。
このように、混合イオンビーム202の方向D1に対して略垂直となる断面(D2-D3面)における形状は、開口部125の短径W2および電子ビーム112の幅E1によって制御され得る。開口部125は、チューブ121の先端を潰すことによって略楕円径に成形してよい。あるいは、細長形状の開口部125を有するノズルを、チューブ121の先端に装着してもよい。短径W2は、チューブ121の先端の潰し方やノズルの成形方法に依って変わるが、約1μm以下にすることが可能である。また、電子ビーム112の幅E1は、ビーム生成部110において集束されて約10nm以下にすることができる。従って、本実施形態によるビーム装置1は、10nm×1μm以下の非常に小さい断面積を有する混合イオンビーム202を生成することができる。これにより、ビーム装置1は、試料100の狭小領域をエッチングすることができ、試料100に対して微細な加工を容易にすることができる。
混合イオンビーム202は、図2に示す可変電圧107によって、例えば、電圧を印加したステージ101へ向かって加速され、ステージ101上の試料100へ照射される。試料100は、混合イオンビーム202と化学反応することによってその表面がエッチングされる。即ち、試料100は、混合イオンビーム202を用いて、反応性イオンエッチング(RIE(Reactive Ion Etching))によって化学的にエッチングされる。
ところで、第2イオンビームの衝突によって試料100を物理的にエッチングする場合、エッチングレートを大きくすることはできるものの、試料100のエッチング面が粗くなり、エッチングガスが試料100の内部へ侵入し残留する場合がある。これに対し、RIE法のように化学的にエッチングする場合、試料100のエッチング面が滑らかになり、エッチングガスが試料100の内部に侵入することを抑制することができる。
一方、RIE法で試料100をエッチングする場合、エッチングガスがチャンバの減圧雰囲気内において拡散し、チャンバ内壁等も同時に腐食してしまうおそれがある。エッチングガスの拡散を抑制するために、反応性イオンを試料100の狭い領域に限定的に照射する方法が考えられる。
しかし、複数の反応性イオンガスを混合したマルチイオンビームを細く成形することは困難であった。例えば、シリコンまたはシリコン酸化膜の選択エッチングでは、フルオロカーボンCFの電離によって生成されるラジカルCFχとFとイオンCF3およびを混合したマルチイオンビームが要求される。しかし、このようなマルチイオンビームを狭小領域に照射することは困難であった。
これに対し、本実施形態によるビーム装置1は、チューブ121の細長形状の開口部125から複数種類のガスを混合した混合ガス201を噴出し、該開口部125の長径および混合ガス201の流れ方向D1に対して交差する方向D3から電子ビーム112を照射する。これにより、噴出された混合ガス201のうち電子ビーム112を受けた部分がイオン化される。即ち、噴出された混合ガス201と電子ビーム112との交差領域が局所的にイオン化され、混合イオンビーム202となる。これにより、試料100の表面における混合イオンビーム202の断面積を非常に小さくすることができ、混合イオンビーム202を試料100の狭小領域に照射することができる。
また、混合ガス201に対する電子ビーム112の照射位置(交差位置)を変更することによって、混合イオンビーム202の発生位置が変更される。即ち、ビーム生成部110は、電子ビーム112の照射位置を変更するによって、混合ガス201の範囲内で、混合イオンビーム202を移動させることができる。このとき、混合ガス201は、試料100に対して相対的に固定されていてもよく、移動してもよい。
尚、混合イオンビーム202は、混合ガス201と同様に、減圧雰囲気内において拡散する。従って、混合ガス201に対する電子ビーム112の照射位置は、少なくともチューブ121の開口部125から試料100までのガス経路150中のいずれかの位置であるが、試料100に近い方が好ましい。電子ビーム112の照射位置を試料100に接近させることによって、混合イオンビーム202の拡散を抑制し、試料100のより狭い領域に混合イオンビーム202を照射することができる。
また、混合イオンビーム202は、混合ガス201のうち電子ビーム112の照射領域に局所的に生成される。従って、混合イオンビーム202の拡散は限定的であり、エッチングに寄与しない混合イオンビーム202を非常に少なくすることができる。さらに、イオン化されずに拡散する混合ガス201は、チャンバ102を腐食しない。従って、チャンバ102の腐食を抑制することができる。
さらに、電子ビーム112の照射位置は、混合ガス201が当たる試料100の表面領域であってもよい。これにより、混合ガス201は、試料100に当る直前または直後にイオン化され、試料100をエッチングする。これにより、試料100の表面領域のうち電子ビーム112の照射領域だけをエッチングすることが可能になる。この場合、エッチング領域の面積および位置は、電子ビーム112の照射面積および照射位置にほぼ等しく、電子ビーム112の照射面積および照射位置で制御することができる。
(変形例)
図4は、第1実施形態の変形例によるチューブ121の正面図である。本変形例では、電子ビーム112の照射方向が、混合ガス201の流れ方向D1に対して略垂直となる断面(D2-D3面)において、傾斜している。即ち、本変形例における電子ビーム112は、チューブ121の開口部125の長径方向D2および短径方向D3に対して、傾斜している。この場合、混合イオンビーム202の断面積を充分に小さく保ちつつ、方向D2における混合イオンビーム202の幅を電子ビーム112の幅E1より若干大きくすることができる。本変形例であっても、第1実施形態の効果を得ることができる。また、試料100の表面における混合イオンビーム202の断面積の形状を、調整することができる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態の変形例によるチューブ121の正面図である。第2実施形態では、ビーム生成部110は、複数の電子ビーム112a~112cを混合ガス201に照射している。これにより、複数の混合イオンビーム202a~202cを試料100に同時に照射する。複数の混合イオンビーム202a~202cを試料100に照射することによって、複数のエッチング領域を同時にエッチングすることができる。これは、エッチング時間の短縮に繋がる。
混合イオンビーム202a~202cのそれぞれは、第1実施形態の混合イオンビーム202と同様の構成を有する。従って、第2実施形態は、第1実施形態の効果も得ることができる。
第2実施形態は、上記変形例と組み合わせてもよい。即ち、電子ビーム112は、混合ガス201に対して傾斜して照射されてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ビーム装置、100 試料、101 ステージ、102 チャンバ、110 ビーム生成部、112 電子ビーム、120 混合ガス生成部、121 チューブ、125 開口部、130 ビーム生成部、140 二次電子検出器、141 モニタ、150 ガス経路、201 混合ガス、202 混合イオンガス

Claims (13)

  1. 試料を収容可能であり内部が減圧されたチャンバと、
    前記チャンバ内に挿入され前記試料へ向かって開口し、複数種類のガスを混合した混合ガスを導入するチューブと、
    前記チューブの開口部と前記試料との間、または、前記混合ガスが当たる前記試料の領域に向かって荷電粒子ビームを照射する第1ビーム生成部と、
    前記チューブに接続され、複数の種類のガスを混合して前記混合ガスを生成する混合ガス生成部とを備え、
    前記チューブの前記開口部は、前記混合ガスの流れ方向に対して略直交する方向における断面において細長形状を有し、
    前記細長形状の長径は、該長径の方向における前記荷電粒子ビームの幅よりも大きく、 前記第1ビーム生成部は、前記荷電粒子ビームを前記混合ガスに照射して、前記複数種類のガスのうち少なくとも2つをイオン化し混合イオンビームとして前記試料に照射する、荷電粒子ビーム装置。
  2. 試料を収容可能であり内部が減圧されたチャンバと、
    前記チャンバ内に挿入され前記試料へ向かって開口し、複数種類のガスを混合した混合ガスを導入するチューブと、
    前記チューブの開口部と前記試料との間、または、前記混合ガスが当たる前記試料の領域に向かって荷電粒子ビームを照射する第1ビーム生成部と、
    前記チューブに接続され、複数の種類のガスを混合して前記混合ガスを生成する混合ガス生成部とを備え、
    前記チューブの前記開口部は、前記混合ガスの流れ方向に対して略直交する方向における断面において細長形状を有し、
    前記第1ビーム生成部は、前記荷電粒子ビームを前記開口部から噴出された前記混合ガスの一部分に照射して、前記複数種類のガスのうち少なくとも2つをイオン化し混合イオンビームとして前記試料に照射する、荷電粒子ビーム装置。
  3. 前記第1ビーム生成部は、前記開口部の前記細長形状の長径方向および前記混合ガスの流れ方向の両方に対して交差する方向から前記荷電粒子ビームを照射する、請求項1または請求項2に記載の荷電粒子ビーム装置。
  4. 前記第1ビーム生成部は、前記開口部の前記細長形状の長径方向および前記混合ガスの流れ方向の両方に対して略直交する方向から前記荷電粒子ビームを照射する、請求項1または請求項2に記載の荷電粒子ビーム装置。
  5. 前記混合イオンビームの流れ方向に対して略直交する方向の断面において、前記開口部の前記細長形状の長径方向における前記混合イオンビームの幅は、前記荷電粒子ビームの幅に対応する、請求項1または請求項2に記載の荷電粒子ビーム装置。
  6. 前記混合イオンビームの流れ方向に対して略直交する方向の断面において、前記開口部の前記細長形状の長径方向に対して略垂直方向における前記混合イオンビームの厚みは、前記開口部の前記細長形状の短径に対応する、請求項1、請求項2、請求項5のいずれか一項に記載の荷電粒子ビーム装置。
  7. 前記第1ビーム生成部は、複数の前記荷電粒子ビームを前記混合ガスに照射して、複数の前記混合イオンビームを前記試料に同時に照射する、請求項1、請求項2、請求項5、請求項6のいずれか一項に記載の荷電粒子ビーム装置。
  8. 前記第1ビーム生成部は、前記混合ガスに対する前記荷電粒子ビームの位置を変更することによって、前記混合イオンビームを移動させる、請求項1、請求項2、請求項5、請求項6のいずれか一項に記載の荷電粒子ビーム装置。
  9. 前記混合イオンビームの原子量よりも大きな原子量を有する第2イオンビームを前記試料へ照射する第2ビーム生成部をさらに備えた、請求項1、請求項2、請求項5~請求項8のいずれか一項に記載の荷電粒子ビーム装置。
  10. 前記混合ガスは、原料ガスと添加ガスとを含む、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の荷電粒子ビーム装置。
  11. 前記原料ガスは、フルオロカーボン類、有機ハロゲンガス類塩素、無機ハロゲンガス類および炭素水素系ガス類からなる群のうち少なくとも1つを含む、請求項10に記載の荷電粒子ビーム装置。
  12. 前記添加ガスとして、He、Ne、Ar、Xe、Fr、O2、H2、N2、CO、CO2、NH3、O3、H2O、N2O、NO2、SiH4、B2H6、SO2からなる群のうち少なくとも1つを含む、請求項10に記載の荷電粒子ビーム装置。
  13. 前記チューブにおいて、前記開口部の前記細長形状の長径方向の長さは約10μmであり、短径方向の幅は1μm以下である、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の荷電粒子ビーム装置。
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