JP7339068B2 - Soft defecation pad - Google Patents
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Description
本発明は、軟便取りパッドに関する。 The present invention relates to a soft defecation pad.
おむつ等の吸収性物品の構成部材に関し、軟便の処理や保持を考慮した検討が行われている。例えば、特許文献1には、アセテート繊維等のセルロース系半合成繊維の長繊維から構成された繊維集合体を有する、補助シートが開示されている。また、特許文献2には、高吸収性ポリマー粒子を含む吸収体と、透過シートとを有し、該吸収体は、これと該透過シートとの間に位置する部位の少なくとも一部が、密度0.01~0.2g/cm3の不織布により被覆された吸収性物品が開示されている。
Investigations have been made in consideration of treatment and retention of loose stools with regard to constituent members of absorbent articles such as diapers. For example,
おむつ等の吸収性物品は、一般的に排泄物の主たる吸液部位として吸収体を備えている。吸収体は一般にフラッフパルプや吸収性ポリマー等の吸収材料を含むものであるが、斯かる吸収体は、尿に比して軟便に対する吸収性能が低いので、軟便の速やかな取り込みができないことがある。このような吸収体を具備する吸収性物品では、複数回の多量な排便があった場合や、着用者の姿勢が変化することによって外力が加わった場合に、吸収性物品に排泄された軟便が漏れる虞があった。特許文献1及び2に記載の吸収性物品は、軟便を効果的に取り込むものではないので、軟便の漏れ防止効果が不十分であった。
Absorbent articles such as diapers generally have an absorbent body as a main liquid absorbing part of excrement. Absorbent bodies generally contain absorbent materials such as fluff pulp and absorbent polymers, but since such absorbent bodies have a lower absorption capacity for loose stools than urine, they may not be able to absorb loose stools quickly. In an absorbent article having such an absorbent body, loose stools excreted in the absorbent article are released when a large amount of defecation occurs multiple times or when an external force is applied due to a change in the wearer's posture. There was a risk of leakage. Since the absorbent articles described in
したがって、本発明の課題は、従来技術の欠点を解決する軟便取りパッドを提供することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, it is an object of the present invention to provide a soft defecation pad that overcomes the drawbacks of the prior art.
本発明は、保持層と、該保持層の両面を被覆する液透過性の表面シートとを備えており、
前記保持層は、嵩高シートが複数層に積層された構造を有し、該嵩高シートは、熱融着繊維を含み、前記表面シートよりも厚みが大きいエアスルー不織布からなり、
前記嵩高シートは、その厚み方向に、繊維間距離が150μm以上である第1領域、及び繊維間距離が該第1領域よりも長い第2領域を有している、軟便取りパッドを提供するものである。
The present invention comprises a retention layer and a liquid-permeable surface sheet covering both sides of the retention layer,
The holding layer has a structure in which a plurality of bulky sheets are laminated, and the bulky sheet contains heat-fusible fibers and is made of an air-through nonwoven fabric having a thickness greater than that of the surface sheet,
The bulky sheet has, in its thickness direction, a first region having an inter-fiber distance of 150 μm or more and a second region having an inter-fiber distance longer than that of the first region. is.
本発明によれば、軟便を速やかに取り込み保持する軟便取りパッドを提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the soft feces removal pad which takes in loose feces rapidly and hold|maintains can be provided.
以下、本発明を、その好ましい実施形態に基づいて図面を参照しながら説明する。本実施形態の軟便取りパッド1aは、長手方向Xとこれと直交する幅方向Yとを有し、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向と該長手方向Xを一致させた状態で、おむつ等の吸収性物品の肌対向面(内面)に重ねて使用されるものである。即ち、軟便取りパッドは、おむつ等の吸収性物品のインナーとして該吸収性物品と併用され、且つ軟便の取り込みや保持に好適に用いられるものである。
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, the present invention will be described based on its preferred embodiments with reference to the drawings. The soft
本明細書において、吸収性物品の「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌に近い側である。また、吸収性物品の「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌から遠い側である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。 In this specification, the "skin-facing surface" of the absorbent article refers to the surface of the absorbent article or its constituent members (e.g., absorbent body) that faces the wearer's skin when the absorbent article is worn. It is the side closest to the wearer's skin. In addition, the "non-skin facing surface" of the absorbent article refers to the surface of the absorbent article or its constituent members that faces the side opposite to the skin side (clothing side) when the absorbent article is worn. is the side far from the skin of the It should be noted that the term "when worn" as used herein means a state in which the absorbent article is maintained in a normal and appropriate wearing position, that is, in a correct wearing position of the absorbent article.
軟便取りパッド1aは、図2に示すように、保持層2aと、該保持層2aの両面を被覆する表面シート6とを備えている。本実施形態の表面シート6は、保持層2aの一方の面全域を被覆する第1表面シート6aと、該第1表面シート6aとは別体のシートであって保持層2aの他方の面全域を被覆する第2表面シート6bとを含んで構成されている。第2表面シート6bは、保持層2aの長手方向Xに沿う両側縁から幅方向Yの外方に延出し、その延出部が、保持層2aの一方の面側に巻き上げられている。これに代えて、第1表面シート6aが、保持層2aの長手方向Xに沿う両側縁から幅方向Yの外方に延出し、その延出部が、保持層2aの他方の面側に巻き上げられていてもよい。また、表面シート6は一枚のシートから構成されていてもよい。本実施形態における第1表面シート6aと、第2表面シート6bとは、互いに重なり合う部分において接着剤等の公知の接合手段によって接合されている。保持層2aと表面シート6とは、接着剤等の公知の接合手段によって接合されていてもよく、あるいは接合されていなくてもよい。
As shown in FIG. 2, the soft
表面シート6としては、当該技術分野において従来用いられている液透過性のシートを特に制限なく用いることができる。表面シート6としては、例えばティッシュペーパー等の紙、及び親水性不織布(スパンボンド不織布、アクリルやレーヨンなどの親水性繊維を含むスパンレース不織布等)などの繊維シート、並びに開孔フィルム等が挙げられる。表面シート6は、上述のように液透過性で、且つ、親水性であることが好ましい。
As the
本実施形態の軟便取りパッド1aは、第1表面シート6aにより被覆された面、及び第2表面シート6bにより被覆された面の一方を肌対向面にして用いられる。即ち、軟便取りパッド1aの一方の面を肌対向面として用いてもよく、軟便取りパッド1aの他方の面を肌対向面として用いてもよい。
The soft
軟便取りパッド1aにおいて保持層2aは、軟便等を取り込んで保持する部位である。保持層2aは、図2に示すように、嵩高シート3が複数層に積層された構造を有している。嵩高シート3は、表面シート6よりも厚みが大きい。即ち、嵩高シート3は、表面シート6よりも嵩高に形成されている。本明細書における「嵩高」とは、おむつ等の吸収性物品に一般的に用いられるシート部材よりも密度が低く、且つ厚みが厚いことを意味する。ここでいう「一般的に用いられるシート部材」とは、排泄物の主たる吸液部位として機能する部材(例えば、吸収性コア)以外に用いられるものである。「嵩高シート」との名称は、その形態的な特徴を示すためのものである。嵩高シート3は、例えば、後述する範囲でその厚みや密度を設定することができる。嵩高シート3は、これに熱風を当てて、その厚みを回復させてもよい。
The
嵩高シート3は、熱融着繊維を含んでいる。熱融着繊維としては、熱の作用によって互いに融着する繊維、例えば熱可塑性樹脂を原料とした繊維を用いることができる。熱可塑性樹脂として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられ、これらの一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。また、嵩高シート3の構成繊維の好ましい一例として、低融点成分及び高融点成分の2成分以上からなる複合繊維が挙げられる。低融点成分及び高融点成分の2成分以上からなる複合繊維としては、芯鞘型の複合繊維が好ましく、芯が高融点PET、PPで、鞘が低融点PET、PP、PEのものが好ましい。芯鞘型の複合繊維は、同心タイプであってもよく、偏心タイプであってもよい。
The
後述する軟便の取り込み性を向上させる観点から、嵩高シート3は、親水性の熱融着繊維を含んでいることが好ましい。親水性の熱融着繊維としては、例えば、ポリアクリロニトリル繊維等の、本来的に親水性の熱可塑性繊維でもよく、あるいは疎水性の熱可塑性繊維に親水化処理を施したものでもよく、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。後者の「親水化処理された熱可塑性繊維」としては、例えば、親水化剤が練り込まれた熱可塑性繊維、表面に親水化剤が付着した熱可塑性繊維、プラズマ処理が施された熱可塑性繊維等が挙げられる。親水化剤としては、衛生品用途に使用される一般的な親水化剤、例えば通常の界面活性剤等を用いることができる。「親水性」とは、繊維の水との接触角が90度未満となるものである。繊維の水との接触角の測定は、例えば特開2015-142721号公報の記載の方法に従って行うことができる。嵩高シート3は、熱融着繊維に加えて、他の繊維を含んでいてもよい。他の繊維としては、非熱融着繊維、例えばセルロース繊維などの天然系や半天然系の繊維等が挙げられる。
From the viewpoint of improving the absorption of loose feces, which will be described later, the
後述する軟便の取り込みをより速やかに行う観点から、嵩高シート3における親水性繊維の含有量は、嵩高シート100質量部中、好ましくは60質量部以上、より好ましくは80質量部以上である。
From the viewpoint of taking in loose stool, which will be described later, the hydrophilic fiber content in the
嵩高シート3は、熱融着繊維を含むエアスルー不織布からなる。斯かる嵩高シート3は、熱融着繊維どうしの交点が融着した複数の融着点を有しており、該複数の融着部が3次元的に分散している。
The
嵩高シート3は、図3に示すように、その厚み方向Zに、第1領域5及び第2領域4を有している。第1領域5は構成繊維の繊維間距離が150μm以上であり、第2領域4は構成繊維の繊維間距離が第1領域5よりも長い領域である。したがって、第2領域4は、第1領域5よりも構成繊維の密度が低い。このように第1領域5及び第2領域4は、構成繊維の繊維間距離の長短によって区分される。
The
本実施形態の保持層2aは、図2に示すように、その一方の面側に位置する上層21、及び他方の面側に位置する下層23からなる2層構造を有し、各層21,23が嵩高シート3からなる。
As shown in FIG. 2, the
本実施形態の軟便取りパッド1aは、上述したように、おむつ等の吸収性物品に重ねて使用される。即ち、着用者の排泄物は、軟便取りパッド1aに排泄される。軟便取りパッド1aに軟便が排泄された場合、軟便は、液透過性の表面シート6を通過して、保持層2a側に移動し、保持層2に速やかに取り込まれる。斯かる軟便の取り込みに関する本発明者の考察を、保持層の第1表面シート6aにより被覆された面を肌対向面として用いた場合を例に、以下に説明する。軟便は、第1表面シート6aを通過した後、保持層2aの上層21側の面に到達する。上層21の肌対向面側には、第2領域4が配されており、該第2領域4もその下に配されている第1領域5も繊維間距離が150μm以上であるので、流動性があり且つ粘性もある軟便が繊維間に入り込み易く、上層21内に取り込まれ易い。その上、上層21を構成する嵩高シート3は、熱融着繊維を含むエアスルー不織布からなり、構成繊維が部分的に融着した融着点を有しているので、軟便が該融着点を伝って保持層2aの内部に一層速やかに移行する。しかも、保持層2aは、繊維間距離が異なる2領域を有する嵩高シート3が複数層積層された積層構造を有するので、荷重を受けて上層21が潰れても、下層23の存在によって保持層全体の厚みが維持されやすい。したがって、保持層2aは、軟便を保持する空間を維持し易い。本実施形態の軟便取りパッド1aによれば、保持層2aの内部に軟便が速やかに取り込まれて保持される。これにより、例えば複数回の多量な排便があった場合でも、軟便を保持層2a内に取り込んで保持するので、軟便漏れを効果的に抑制できる。また、本実施形態の軟便取りパッド1aを重ねて使用される他の吸収性物品の肌対向面において、軟便による繊維間の目詰まりが抑制され、該吸収性物品における液体の吸収性能の低下が効果的に抑制される。
As described above, the soft
前記の軟便の取り込み性をより向上させる観点から、図2に示すように、保持層2aの一方の面(肌対向面)を形成している嵩高シート3は、第2領域4が該一方の面を向いており、該保持層2aの他方の面(非肌対向面)を形成している嵩高シート3は、第2領域4が該他方の面を向いていることが好ましい。斯かる軟便取りパッド1aにおいて、第1領域5よりも繊維間距離が長い第2領域4に、軟便がより容易に取り込まれるので、軟便の保持層2aへの吸収速度がより向上する。また、第2領域4から取り込まれた軟便は、該第2領域4よりも繊維間距離が短い第1領域5により速やかに移行するので、多量の軟便であっても良好に取り込める。これは、第2領域4に比して繊維間距離の短い第1領域5では、融着点が多いためと考えられる。本実施形態の保持層2aは、その両面が第2領域4によって形成されている。本実施形態の保持層2aは、その厚み方向Zの内方において、上層21の第1領域5と、下層23の第1領域5とが対向しており、上層21の第2領域4及び下層23の第2領域4それぞれが、表面シート6と対向している。本実施形態における保持層2aは、同一の嵩高シート3が積層された積層構造を有しているので、上層21における第2領域4の繊維間距離と、下層23における第2領域4の繊維間距離は同じである。また、上層21における第1領域5の繊維間距離と、下層23における第1領域5の繊維間距離も同じである。
From the viewpoint of further improving the uptake of loose stool, as shown in FIG. The
本実施形態の軟便取りパッド1aは、第2表面シート6bにより被覆された面を肌対向面として用いた場合も、上下に第2領域4が位置し、その間に第1領域5を有する構造となるので、上述した効果が奏される。
The soft
前記の軟便の取り込みをより速やかに行う観点から、第2領域4における構成繊維の繊維間距離は以下の範囲内であることが好ましい。
第2領域4における構成繊維の繊維間距離は、第1領域5における構成繊維の繊維間距離に対して好ましくは1.2倍以上、より好ましくは1.3倍以上であり、また好ましくは1.8倍以下、より好ましくは1.7倍以下であり、また好ましくは1.2倍以上1.8倍以下、より好ましくは1.3倍以上1.7倍以下である。
第2領域4における構成繊維の繊維間距離は、好ましくは200μm以上、より好ましくは220μm以上、さらに好ましくは240μm以上であり、また好ましくは600μm以下、より好ましくは550μm以下、さらに好ましくは500μm以下であり、また好ましくは200μm以上600μm以下、より好ましくは220μm以上550μm以下、さらに好ましくは240μm以上500μm以下である。
From the viewpoint of taking in loose stool more quickly, the inter-fiber distance of the constituent fibers in the
The interfiber distance of the constituent fibers in the
The inter-fiber distance of the constituent fibers in the
第1領域5における構成繊維の繊維間距離は、第2領域4における構成繊維の繊維間距離よりも短いが、取り込んだ軟便の保持性をより向上させる観点から、第1領域5における構成繊維の繊維間距離は、第2領域4における構成繊維の繊維間距離よりも短いことを条件として、好ましくは150μm以上、より好ましくは170μm以上である。繊維間距離は以下の方法により測定される。
The inter-fiber distance of the constituent fibers in the
<繊維間距離の測定方法>
不織布、紙等の繊維集合体の繊維間距離は、Wrotnowskiの仮定に基づく下記式(1)により求められる。下記式(1)は一般に、繊維集合体の繊維間距離を求める際に用いられる。Wrotnowskiの仮定の下では、繊維は円柱状であり、それぞれの繊維は交わることなく規則正しく並んでいる。
測定対象の嵩高シートは第1領域及び第2領域からなる多層構造であるので、以下の手順に従って求められる。
まず、下記式(1)により、第1領域及び第2領域における各繊維間距離を算出する。その際、下記式(1)で用いる厚みt、坪量W、繊維の樹脂密度ρ及び繊維径Dは、それぞれ、測定対象の第1領域及び第2領域それぞれについてのものを用いる。厚みt、坪量W及び繊維径Dは、それぞれ、複数の測定点における測定値の平均値である。
厚みt(mm)は以下の方法にて測定する。まず、測定対象のシートを長手方向50mm×幅方向50mmに切断し該シートの切断片を作製する。ただし、測定対象のシートとしてこの大きさの切断片を作製できない場合は、可能な限り大きな切断片を作製する。次に、この切断片を平板上に載せ、その上に平板上のガラス板を載せ、ガラス板を含めた荷重が49Paになるようにガラス板上に重りを均等に載せた上で、該切断片の厚みを測定する。測定環境は温度20±2℃、相対湿度65±5%とし、測定機器にはマイクロスコープ(株式会社キーエンス製、VHX-1000)を用いる。切断片の厚みの測定は、まず、該切断片の切断面の拡大写真を得る。この拡大写真には、既知の寸法のものを同時に写しこむ。次に、前記切断片の切断面の拡大写真にスケールを合わせ、該切断片における第1領域及び第2領域の各厚みを測定する。以上の操作を3回行い、3回の平均値を、第1領域又は第2領域の厚みtとする。
<Method for measuring distance between fibers>
The inter-fiber distance of a fiber assembly such as non-woven fabric and paper is determined by the following formula (1) based on Wrotnowski's assumption. The following formula (1) is generally used when determining the inter-fiber distance of a fiber assembly. Under Wrotnowski's assumption, the fibers are cylindrical, and the individual fibers are regularly arranged without crossing each other.
Since the bulky sheet to be measured has a multi-layer structure consisting of the first region and the second region, it is obtained according to the following procedure.
First, the inter-fiber distances in the first region and the second region are calculated by the following formula (1). At that time, the thickness t, basis weight W, fiber resin density ρ, and fiber diameter D used in the following formula (1) are those for the first region and the second region to be measured, respectively. The thickness t, basis weight W, and fiber diameter D are average values of measured values at a plurality of measurement points.
The thickness t (mm) is measured by the following method. First, a sheet to be measured is cut into a size of 50 mm in the longitudinal direction and 50 mm in the width direction to prepare a cut piece of the sheet. However, if a cut piece of this size cannot be produced as a sheet to be measured, a cut piece as large as possible is produced. Next, this cut piece is placed on a flat plate, a glass plate on the flat plate is placed on it, a weight is evenly placed on the glass plate so that the load including the glass plate is 49 Pa, and the cut Measure the thickness of the piece. The measurement environment is a temperature of 20±2° C. and a relative humidity of 65±5%, and a microscope (VHX-1000 manufactured by Keyence Corporation) is used as the measuring instrument. To measure the thickness of the cut piece, first, an enlarged photograph of the cut surface of the cut piece is obtained. In this magnified photograph, an object of known dimensions is photographed at the same time. Next, the enlarged photograph of the cut surface of the cut piece is scaled, and each thickness of the first region and the second region of the cut piece is measured. The above operation is performed three times, and the average value of the three times is taken as the thickness t of the first region or the second region.
前記切断片の切断面において、第1領域と第2領域とは以下の方法により区別される。前述したように、第2領域は、第1領域よりも構成繊維の密度が低いので、前記切断片の切断面において、構成繊維の多さ(密集度)が異なる2つの領域が観察される。具体的には、構成繊維が多い領域が第1領域であり、構成繊維が少ない領域が第2領域である。これら2領域は、肉眼でも識別可能である。 In the cut surface of the cut piece, the first region and the second region are distinguished by the following method. As described above, since the second region has a lower density of constituent fibers than the first region, two regions having different amounts (density) of constituent fibers are observed on the cut surface of the cut piece. Specifically, a region with a large number of constituent fibers is the first region, and a region with a small number of constituent fibers is the second region. These two regions are also distinguishable with the naked eye.
坪量W(g/m2)は、測定対象のシートにおける第1領域及び第2領域それぞれを所定の大きさ(例えば12cm×6cmなど)にカットし、質量測定後に、その質量測定値を、該所定の大きさから求まる面積で除することで求められる(「坪量W(g/m2)=質量÷所定の大きさから求められる面積」)。この測定を4回繰り返し、その平均値を坪量とする。
繊維の樹脂密度ρ(g/cm2)は、密度勾配管を使用して、JIS L1015化学繊維ステープル試験方法に記載の密度勾配管法の測定方法に準じて測定する(URLはhttp://kikakurui.com/l/L1015-2010-01.html、書籍ならJISハンドブック繊維-2000、(日本規格協会)のP.764~765に記載)。
繊維径D(μm)は、日立製作所株式会社製S-4000型電界放射型走査電子顕微鏡を用いて、第1領域又は第2領域から採取した繊維の繊維断面を10本測定し、その平均値を該繊維径D(μm)とする。繊維径Dの測定方法は後述する<繊維径の測定方法>に従う。
The basis weight W (g/m 2 ) is obtained by cutting each of the first region and the second region in the sheet to be measured into a predetermined size (for example, 12 cm × 6 cm), and measuring the mass. It is obtained by dividing by the area obtained from the predetermined size ("basis weight W (g/m 2 )=mass÷area obtained from predetermined size"). This measurement is repeated four times, and the average value is taken as the basis weight.
The resin density ρ (g/cm 2 ) of the fiber is measured using a density gradient tube according to the density gradient tube method described in JIS L1015 Chemical fiber staple test method (URL is http:// kikakurui.com/l/L1015-2010-01.html, JIS Handbook Textile-2000 for books, (Japanese Standards Association) P.764-765).
The fiber diameter D (μm) is the average value of 10 fiber cross sections taken from the first region or the second region using an S-4000 field emission scanning electron microscope manufactured by Hitachi, Ltd. is defined as the fiber diameter D (μm). The method for measuring the fiber diameter D follows <Method for measuring fiber diameter> described later.
<繊維径の測定方法>
測定対象のシートを剃刀(例えばフェザー安全剃刃株式会社製片刃)で切断し、平面視四角形形状(8mm×4mm)の測定片を得る。この測定対象の切断の際には、その切断によって形成される測定片の切断面の構造が、切断時の圧力などによって破壊されないように注意する。好ましい測定対象の切断方法として、測定対象の切断に先立って、測定対象を液体窒素中に入れて十分に凍結させ、しかる後切断する方法が挙げられる。紙両面テープ(ニチバン株式会社製ナイスタックNW-15)を用いて、測定片を試料台に貼り付ける。次いで測定片を白金コーティングする。コーティングには日立那珂精器株式会社製イオンスパッタ装置E-1030型(商品名)を用い、スパッタ時間は30秒とする。測定片の切断面を、日立製作所株式会社製S-4000型電界放射型走査電子顕微鏡を用いて倍率1000倍で観察する。嵩高シートは第1領域及び第2領域を有するので、電子顕微鏡像より、繊維どうしの密集度の違いから第1領域及び第2領域の境界を判別し、各層(第1領域又は第2領域)に存する繊維それぞれについて、繊維の長手方向に対する幅方向の長さを10本測定し、その平均値を繊維径とする。
<Method for measuring fiber diameter>
The sheet to be measured is cut with a razor (for example, a single edged blade manufactured by Feather Safety Shave Co., Ltd.) to obtain a measurement piece having a square shape (8 mm×4 mm) in plan view. When cutting the object to be measured, care must be taken so that the structure of the cut surface of the piece to be measured formed by the cutting is not destroyed by pressure or the like during cutting. As a preferred method for cutting the object to be measured, prior to cutting the object to be measured, the object to be measured is immersed in liquid nitrogen and sufficiently frozen, and then cut. Using a double-sided paper tape (Nichiban Co., Ltd., Nicetac NW-15), the measurement piece is attached to the sample table. The measuring piece is then platinum coated. For the coating, an ion sputtering apparatus E-1030 (trade name) manufactured by Hitachi Naka Seiki Co., Ltd. is used, and the sputtering time is 30 seconds. A cut surface of the measurement piece is observed at a magnification of 1000 using a S-4000 field emission scanning electron microscope manufactured by Hitachi, Ltd. Since the bulky sheet has the first region and the second region, the boundary between the first region and the second region is determined from the difference in the density of the fibers from the electron microscope image, and each layer (first region or second region) 10 lengths in the width direction with respect to the longitudinal direction of the fiber are measured, and the average value is taken as the fiber diameter.
本実施形態の保持層2aは、2枚の嵩高シート3が積層した構造を有していたが、図4(a)に示すように、1枚の嵩高シート3が折り畳まれた2層構造を有していてもよい。即ち、保持層2aは、複数枚の嵩高シート3が積層した積層構造を有していてもよく、1枚の嵩高シート3が折り畳まれた積層構造を有していてもよい。また、保持層2aは、図4(b)及び(c)に示すように、上層21及び下層23に加え、これら両層21,23間に位置する中間層22を有していてもよい。中間層22は、上層21及び下層23間に位置する単層又は複数の層である。上層21、中間層22、及び下層23の3層以上の積層構造を有する保持層2aは、図4(b)に示すように、1枚の嵩高シート3が3つ折り以上に折り畳まれていることにより形成されていてもよく、図4(c)に示すように、3枚以上の嵩高シート3が積層されることにより形成されていてもよい。図4に示す各保持層2aは、その両面が第2領域4によって形成されている。
The
前記の軟便の取り込み及び保持をより両立する観点から、保持層2aにおける嵩高シート3の積層数は、好ましくは1層以上6層以下、より好ましくは2層以上5層以下である。
From the viewpoint of achieving both intake and retention of loose stool, the number of layers of the
上記と同様の観点から、保持層2aの厚みT1(図2参照)は、好ましくは5mm以上、より好ましくは10mm以上であり、また好ましくは30mm以下、より好ましくは25mm以下であり、また好ましくは5mm以上30mm以下、より好ましくは10mm以上25mm以下である。
From the same viewpoint as above, the thickness T1 (see FIG. 2) of the
上記と同様の観点から、嵩高シート3の厚みT3(図2参照)は、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上であり、また好ましくは15mm以下、より好ましくは13mm以下であり、また好ましくは3mm以上15mm以下、より好ましくは5mm以上13mm以下である。
From the same viewpoint as above, the thickness T3 (see FIG. 2) of the
上記と同様の観点から、軟便取りパッド1aにおいて、保持層2aは、吸水性ポリマーや高吸収性繊維等の吸水性材料を含まないことが好ましい。吸水性ポリマーとしては、各種のヒドロゲル材料、例えばアクリル酸若しくはアクリル酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体の架橋物、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体の架橋物、デンプン又はカルボキシメチル化セルロースの架橋物、デンプン-アクリル酸塩グラフト共重合体の加水分解生成物の架橋物、ビニルアルコール-アクリル酸塩共重合体の架橋物、無水マレイン酸グラフトポリビニルアルコールの架橋物、架橋イソブチレン-無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル-アクリル酸エステル共重合体のケン化物等が挙げられる。吸水性ポリマーの形状としては、例えば球状や塊状、俵状、不定形等が挙げられる。高吸収性繊維は、繊維形成能を有する合成樹脂からなる合成繊維であって、水を吸収して保持できるものであり、尿等の水を含む溶液を吸収する場合、該溶液に含まれる水とともに、該溶液に含まれる溶解物も吸収可能なものであってもよい。高吸収性繊維は、自重の30倍以上の水を吸収して保持できるものであることが好ましい。高吸収性繊維としては、Super Absorbent Fibre(TechnicalAbsorbents.Ltd社製)や、ポリアクリル酸繊維等の吸収性繊維であるランシール(東洋紡績株式会社製,ランシールは登録商標)、ポリアクリル酸ナトリウム塩を主成分とするポリマーを直接紡糸し繊維形状化させたベルオアシス(カネボウ株式会社製)等が挙げられる。保持層2aが吸水性材料を含む場合、嵩高シート100質量部中、上述した吸水性材料の含有量は好ましくは80質量部以下である。
From the same point of view as above, in the soft
次に、本発明に係る軟便取りパッドの別の実施形態を説明する。後述する別の実施形態については、図1~図4に示す実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、前述した実施形態についての説明が適宜適用される。 Next, another embodiment of the soft feces removing pad according to the present invention will be described. Regarding another embodiment to be described later, components different from those of the embodiment shown in FIGS. 1 to 4 will be mainly described, and the same components will be denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted. The description of the above-described embodiment is appropriately applied to components that are not particularly described.
図5は、軟便取りパッドの別の実施形態を示す断面図である。本実施形態の軟便取りパッド1bの保持層2bにおいて、一方の面を形成している嵩高シート3は、第1領域5が該一方の面を向いており、他方の面を形成している嵩高シート3は、第1領域5が該他方の面を向いている。即ち、本実施形態の保持層2bは、その両面が第1領域5によって形成されている。本実施形態の保持層2bは、その厚み方向Zの内方において、上層21の第2領域4と、下層23の第2領域4とが対向しており、上層21の第1領域5及び下層23の第1領域5それぞれが、表面シート6と対向している。本実施形態の軟便取りパッド1bは、斯かる構成以外は、前述した図1~図4に示す実施形態と同様の構成を具備している。
FIG. 5 is a cross-sectional view showing another embodiment of the soft feces removing pad. In the
本実施形態の軟便取りパッド1bの効果について、本発明者の考察を、第1表面シート6aにより被覆された面を肌対向面として用いた場合を例に説明する。本実施形態の軟便取りパッド1bは、前述した図1~図4に示す実施形態と同様の構成を具備しているので、保持層2bの内部に軟便を速やかに取り込み保持する。また、本実施形態の軟便取りパッド1bにおいて、保持層2bの上層21の肌対向面側及び保持層2bの非肌対向面側それぞれには、繊維間距離が第2領域4よりも短い第1領域5が配されているので、保持層2bの内部に取り込まれた軟便は、保持層2bから外部へ漏れ難い。そのため、着用者の姿勢が変化することによって外力が加わった場合でも、取り込んだ軟便が軟便取りパッド1bの外部に漏れ出る軟便漏れを効果的に抑制できる。
本実施形態の軟便取りパッド1bも、第2表面シート6bにより被覆された面を肌対向面として用いた場合も、上述した効果が奏される。
The effects of the soft
The soft
本実施形態の保持層2bは、2枚の嵩高シート3が積層した構造を有していたが、上述した実施形態と同様に、複数枚の嵩高シート3が積層した積層構造を有していてもよく(図5参照)、1枚の嵩高シート3が折り畳まれた積層構造を有していてもよい〔図6(a)参照〕。また、保持層2bは、上述した実施形態と同様に、図6(b)及び(c)に示すように、上層21及び下層23に加え、これら両層21,23間に位置する中間層22を有していてもよい。
Although the
本実施形態の第1領域5における構成繊維の繊維間距離は、図1~図4に示す実施形態と同様に150μm以上である。第1領域5における構成繊維の繊維間距離は、第2領域4における構成繊維の繊維間距離よりも短いことを条件として、好ましくは150μm以上、より好ましくは170μm以上である。
The inter-fiber distance of the constituent fibers in the
図7は、本発明に係る軟便取りパッドのさらに別の実施形態を示す断面図である。本実施形態の軟便取りパッド1cの保持層2cにおいて、一方の面を形成している嵩高シート3は、第2領域4が該一方の面を向いており、他方の面を形成している嵩高シート3は、第1領域5が該他方の面を向いている。即ち、本実施形態の保持層2cは、一方の面が第2領域4によって形成され、他方の面が第1領域5によって形成されている。また、本実施形態の保持層2cは、その厚み方向Zの内方において、上層21の第1領域5と、下層23の第2領域4とが対向しており、上層21の第2領域4及び下層23の第1領域5それぞれが、表面シート6と対向している。本実施形態の軟便取りパッド1cは、斯かる構成以外は、前述した図1~図4に示す実施形態と同様の構成を具備している。
FIG. 7 is a cross-sectional view showing still another embodiment of the soft defecation removing pad according to the present invention. In the
本実施形態の軟便取りパッド1cは、保持層2cの一方の面である、第2領域4によって形成された面側を肌対向面側として用いられる。即ち、本実施形態の第1表面シート6aにより被覆された面を肌対向面にして用いられる。斯かる軟便取りパッド1cの効果について、本発明者の考察を以下に説明する。本実施形態の軟便取りパッド1cは、前述した図1~図4に示す実施形態と同様の構成を具備しているので、保持層2cの内部に軟便を速やかに取り込み保持する。その上、本実施形態における保持層2cは、肌対向面が第2領域4によって形成されているので、軟便が保持層2cへより速やかに取り込まれるとともに、該第2領域4から第1領域5へ軟便が速やかに移行する。しかも、保持層2cの下層23の非肌対向面側に第1領域5が配されているので、保持層2cの内部に取り込まれた軟便が、軟便取りパッド1cの非肌対向面側へ漏れ出ることが抑制される。
In the soft
本実施形態の保持層2cは、2枚の嵩高シート3が積層した構造を有している。保持層2cは、上述した実施形態と同様に、複数枚の嵩高シート3が積層した積層構造を有していてもよい〔図7及び図8参照〕。また、保持層2cは、上述した実施形態と同様に、図8に示すように、上層21及び下層23に加え、これら両層21,23間に位置する中間層22を有していてもよい。中間層22を有する場合、複数枚の嵩高シート3が積層した積層構造と、1枚の嵩高シート3が折り畳まれた積層構造とを組み合わせて有していてもよい(不図示)。ただし、上述したように、本実施形態の軟便取りパッド1cは、保持層2cにおいて第2領域4により形成された面側を肌対向面側とし、保持層2cにおいて第1領域5により形成された面側を非肌対向面側として用いられる。肌対向面及び非肌対向面の識別を容易とする観点から、軟便取りパッド1cは、その肌対向面に該肌対向面であることを示す表示が付されているか、あるいはその非肌対向面に該非肌対向面であることを示す表示が付されていることが好ましい。斯かる表示は、文字、図形、記号又はこれらの組み合わせとすることができる。
The
次に、上述した各実施形態について、その好ましい構成等を詳述する。
軟便の移行性をより向上させるため、軟便の通過をより容易にする観点から、表面シート6は、複数の開孔を有していることが好ましい。特に、肌対向面側に配される表面シート6が、複数の開孔を有していることがより好ましい。複数の開孔は、表面シート6の平面視において散点状に形成されていることが好ましい。上記と同様の観点から、開孔の大きさ、即ち開口幅は、好ましくは1mm以上、より好ましくは3mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下であり、また好ましくは1mm以上10mm以下、より好ましくは3mm以上8mm以下である。開孔加工には、例えば、カッターロールとアンビルロールとを備えた切断装置であって、カッターロールの外周面に、開孔の輪郭に対応する形状の切断刃を有するもの等を用いることができる。
Next, the preferred configuration and the like of each of the above-described embodiments will be described in detail.
It is preferable that the
軟便の保持容量をより確実に確保する観点から、保持層2の坪量は、好ましくは100g/m2以上、より好ましくは120g/m2以上であり、また好ましくは500g/m2以下、より好ましくは450g/m2以下、さらに好ましくは200g/m2以下であり、また好ましくは100g/m2以上500g/m2以下、より好ましくは120g/m2以上450g/m2以下、さらに好ましくは120g/m2以上200g/m2以下である。
上記と同様の観点から、嵩高シート3の坪量は、好ましくは50g/m2以上、より好ましくは60g/m2以上であり、また好ましくは100g/m2以下、より好ましくは90g/m2以下であり、また好ましくは50g/m2以上100g/m2以下、より好ましくは60g/m2以上90g/m2以下である。上記と同様の観点から、嵩高シート3の密度は、0.001g/cm3以上であることが好ましく、0.001g/cm3以上であることがさらに好ましく、またその上限は0.02g/cm3以下であることが好ましく、0.01g/cm3以下であることがさらに好ましい。嵩高シート3の密度は、嵩高シート3の坪量を嵩高シート3の厚みで除することによって算出される。
From the viewpoint of more reliably ensuring the retention capacity of loose feces, the basis weight of the
From the same viewpoint as above, the basis weight of the
上記と同様の観点から、保持層2の容積は、好ましくは200000mm3以上、より好ましくは250000mm3以上であり、また好ましくは60000mm3以下、より好ましくは55000mm3以下であり、また好ましくは20000mm3以上60000mm3以下、より好ましくは25000mm3以上55000mm3以下である。
From the same viewpoint as above, the volume of the
軟便の移行性をより向上させる観点から、第1領域5及び第2領域4における各坪量は、以下の範囲内であることが好ましい。
第1領域5の坪量は、好ましくは10g/m2以上、より好ましくは15g/m2以上、さらに好ましくは30g/m2以上であり、また好ましくは80g/m2以下、より好ましくは70g/m2以下、さらに好ましくは60g/m2以下であり、また好ましくは10g/m2以上80g/m2以下、より好ましくは15g/m2以上70g/m2以下、さらに好ましくは30g/m2以上60g/m2以下である。
第2領域4の坪量は、好ましくは10g/m2以上、より好ましくは15g/m2以上、さらに好ましくは20g/m2以上であり、また好ましくは80g/m2以下、より好ましくは70g/m2以下、さらに好ましくは40g/m2以下であり、また好ましくは10g/m2以上80g/m2以下、より好ましくは15g/m2以上70g/m2以下、さらに好ましくは20g/m2以上40g/m2以下である。
From the viewpoint of further improving the transferability of soft stool, each basis weight in the
The basis weight of the
The basis weight of the
軟便の粘性が高いと、該軟便の移行し難い傾向にある。粘性の高い軟便の移行性をより向上させる観点から、保持層2は、厚み方向Zに貫通する貫通孔又は貫通しない非貫通孔を有していることが好ましい。この場合、保持層2は、単一又は複数の貫通孔又は非貫通孔を有していればよい。貫通孔又は非貫通孔の開口幅は、好ましくは1mm以上、より好ましくは3mm以上であり、また好ましくは20mm以下、より好ましくは15mm以下であり、また好ましくは1mm以上20mm以下、より好ましくは3mm以上15mm以下である。貫通孔又は非貫通孔は、公知の切断手段によって、保持層2を部分的に切断すればよく、例えば、ロールの周面に、周方向に延びる切断刃が、ロールの周方向及び軸長方向に分散させて多数形成されたカッターロールと、該カッターロールの刃を受けるアンビルロールとを備えた切断装置を用いることができる。
When loose stool is highly viscous, it tends to be difficult to migrate. From the viewpoint of further improving the transferability of highly viscous loose feces, it is preferable that the
表面シート6から保持層2への軟便の移行性をより向上させる観点から、嵩高シート3は、表面シート6に比して親水度が高いことが好ましい。即ち、第1領域5及び第2領域4は、表面シート6に比して親水度が高いことが好ましい。親水度は、例えば特開2015-142721号公報の記載の方法に従って、測定対象の部材又は部位から採取した繊維の水との接触角に基づき判断される。具体的には、親水度が高いことは接触角が小さいことと同義であり、親水度が低いことは接触角が大きいことと同義である。
上記と同様の観点から、嵩高シート3の前記接触角は、表面シート6の前記接触角よりも値が小さいことが好ましい。その場合、嵩高シート3と表面シート6との接触角の差は、特に制限されないが、軟便の移行性をより向上させる観点から、好ましくは10度以上、より好ましくは20度以上である。
From the viewpoint of further improving loose stool migration from the
From the same viewpoint as above, the contact angle of the
軟便の移行性をより向上させる観点から、嵩高シート3の前記接触角は、好ましくは80度以下、より好ましくは70度以下である。
上記と同様の観点から、表面シート6の前記接触角は、嵩高シート3の前記接触角よりも大きいことを条件として、好ましくは90度以下、より好ましくは80度以下である。
The contact angle of the
From the same point of view as above, the contact angle of the
保持層2おける毛管力を向上させて、軟便の移行性をより向上させる観点から、第1領域5は、第2領域4に比して構成繊維の繊維径が小さいことが好ましい。構成繊維の繊維径は、前述した<繊維径の測定方法>により測定される。
軟便の移行性をより向上させる観点から、第1領域5における構成繊維の繊維径は、好ましくは15μm以上、より好ましくは20μm以上であり、また好ましくは35μm以下、より好ましくは30μm以下であり、また好ましくは15μm以上35μm以下、より好ましくは20μm以上30μm以下である。
上記と同様の観点から、第2領域4における構成繊維の繊維径は、第1領域5における構成繊維の繊維径よりも大きいこと条件として、好ましくは35μm以上、より好ましくは40μm以上であり、また好ましくは55μm以下、より好ましくは50μm以下であり、また好ましくは35μm以上55μm以下、より好ましくは40μm以上50μm以下である。
From the viewpoint of improving the capillary force in the
From the viewpoint of further improving the migration of loose stool, the fiber diameter of the constituent fibers in the
From the same point of view as above, the fiber diameter of the constituent fibers in the
第1領域5及び第2領域4における構成繊維の繊維径が同じである場合、軟便の移行性をより向上させる観点から、第1領域5及び第2領域4それぞれにおける構成繊維の繊維径は、好ましくは15μm以上、より好ましくは20μm以上、さらに好ましくは25μm以上であり、また好ましくは45μm以下、より好ましくは40μm以下、さらに好ましくは35μm以下であり、また好ましくは15μm以上45μm以下、より好ましくは20μm以上40μm以下、さらに好ましくは25μm以上35μm以下である。
When the fiber diameters of the constituent fibers in the
軟便の移行性をより向上させる観点から、第1領域5と第2領域4とは、構成繊維の配向が互いに異なっていることが好ましく、第2領域4における構成繊維が厚み方向Zに配向していることがより好ましい。繊維の配向の程度は、一様である必要はなく、例えば第2領域の一方の面から他方の面に向けて、繊維の厚み方向Zへの配向が、階段状に又は連続的に大きくなっていてもよい。厚み方向Zへの繊維の配向は、嵩高シート3の製造時にウエブに吹き付ける熱風の風速や風向等の制御によって達成することができる。また、エアスルー法によって製造した不織布の表面に機械的な加工(以下、この加工を「機械加工」ともいう。)をさらに施して、熱融着繊維どうしの融着点の一部を切断することによっても達成することができる。機械加工は、不織布の片面のみに施してもよく、不織布の両面に施してもよい。融着点の切断の有無は、保持層における熱融着繊維を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した時に、熱融着繊維の繊維径より太い繊維塊が1本の熱融着繊維に付着した状態となっているか、又は複数の熱融着繊維を巻き込んで付着した状態となっているかによって判断することができる。具体的には、融着点の一部が切断されている場合に、熱融着繊維の繊維径より太い繊維塊が1本の熱融着繊維に付着した状態となっているか、又は複数の熱融着繊維を巻き込んで付着した状態が観察される。
From the viewpoint of further improving the migration of loose stools, it is preferable that the
繊維の配向は、繊維の配向角及び配向強度によって評価することができる。配向角は繊維が最も配向している角度を示し、配向強度はその配向角における強度を示している。具体的には、繊維の配向角は、色々な方向性を有する複数の繊維が全体としてどの方向に配向しているかを示す概念で、繊維の集合体の形状を数値化している。配向角として、保持層の方向(保持層の延在方向)と繊維とのなす角が90度に近い値ほど、繊維がシートの厚み方向Zに配向していることを示している。繊維の配向強度は、配向角を示す繊維の量を示す概念である。配向強度が1.05未満では配向しておらず、1.05以上で配向を有しているといえる。また、配向強度の値が大きいほど繊維の配向が一致していることを表す。 The orientation of the fibers can be evaluated by the orientation angle and orientation strength of the fibers. The orientation angle indicates the angle at which the fibers are most oriented, and the orientation strength indicates the strength at that orientation angle. Specifically, the orientation angle of fibers is a concept that indicates in which direction a plurality of fibers having various orientations are oriented as a whole, and quantifies the shape of an aggregate of fibers. As the orientation angle, the closer the angle between the direction of the retaining layer (extending direction of the retaining layer) and the fiber is to a value closer to 90 degrees, the more the fibers are oriented in the thickness direction Z of the sheet. The fiber orientation strength is a concept that indicates the amount of fibers exhibiting an orientation angle. If the orientation strength is less than 1.05, it is not oriented, and if it is 1.05 or more, it can be said that there is orientation. Also, the larger the value of the orientation strength, the more consistent the orientation of the fibers.
軟便の移行性をより向上させる観点から、第2領域4における構成繊維は、繊維の配向角が90度に近い値であるほど好ましい。具体的には、前記繊維の配向角が、40度以上140度以下であることが好ましく、50度以上130度以下であることがさらに好ましい。上記と同様の観点から、第2領域4における構成繊維は、繊維の配向強度が、1.05以上であることが好ましい。
上記と同様の観点から、第1領域5における構成繊維は、繊維の配向角が60度に近い値であるほど好ましい。具体的には、前記繊維の配向角が、10度以上110度以下であることが好ましく、20度以上100度以下であることがさらに好ましい。上記と同様の観点から、第1領域5における構成繊維は、繊維の配向強度が、1.05以上であることが好ましい。
From the viewpoint of further improving the migration of loose stools, it is preferable that the orientation angle of the fibers in the
From the same viewpoint as above, it is preferable that the orientation angle of the fibers in the
繊維の配向角及び配向強度は、以下のように評価することができる。
〔繊維の配向角及び配向強度の測定方法〕
まず、キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-1000を使用し、測定する部位が観察可能な大きさ(10~100倍)に拡大する。嵩高シート3の厚み方向Zと前記スコープの上下方向とが一致するようにサンプルを静置する。次いで、サンプルの測定面に対して垂直の方向から撮影した画像を印刷する。この印刷した画像の上に透明PET製シートを載せ、該透明PET製シート越しに繊維をなぞり、該透明PET製シートに画像中の繊維の配向状態を転写する。この透明PETシートをスキャンしてパソコン内に取り込み、株式会社ネクサス社製のnexusNewQube(商品名;スタンドアロン版)画像処理ソフトウエアを使用して、透明PETシートに転写した繊維の画像を二値化する。続いて、前記二値化した画像を、繊維配向解析プログラムである、Fiber Orientation Analysis 8.13 Singleソフト(商品名)を用い、フーリエ変換してパワースペクトルを得て、該スペクトルを楕円近似した分布図から、配向角と配向強度を得る。測定は3ヶ所行い、測定値を平均して、それぞれ測定サンプルの配向角と配向強度とする。
The orientation angle and orientation strength of fibers can be evaluated as follows.
[Method for Measuring Orientation Angle and Orientation Strength of Fiber]
First, using a digital microscope VHX-1000 manufactured by Keyence, the site to be measured is magnified to an observable size (10 to 100 times). The sample is left still so that the thickness direction Z of the
上述した各実施形態における軟便取りパッド1は、例えば以下の方法により製造することができる。
保持層2を構成する嵩高シート3は、例えば、構成繊維の密度が同一の複数のウエブを積層し、これに起毛加工を施すことによって形成することができる。起毛加工を施す方法としては、例えば、特開2012-092476号公報に記載の方法、又は特開2013-028891号公報に記載の方法等が挙げられる。あるいは、構成繊維の密度が相異なる二つのウエブを積層し、これをエアスルー方式で不織布化することで形成することができる。以上の方法により形成された不織布(嵩高シート)は、構成繊維の密度が高い側が第1領域5となり、構成繊維の密度が低い側が第2領域4となる。このようにして得られた嵩高シート3は、その複数枚を積層するか、あるいは1枚を折り畳んで積層することによって、保持層2を形成することができる。次いで、表面シート6の一方の面に接着剤を塗布するとともに、該接着剤が塗布された表面シート6を、保持層2の外面(表面)に被覆することによって、軟便取りパッド1が得られる。
The soft
The
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されない。
前述した実施形態の軟便取りパッドは、表面シート6と保持層2とを具備するものであったが、これら構成部材以外の他の部材を具備していてもよい。例えば、軟便取りパッドの肌対向面側に、保持層の長手方向に沿って延びる立体ギャザー(不図示)を形成するためのシートを具備していてもよい。
また、上述した実施形態における保持層2は、同一の嵩高シート3が積層された積層構造を有していたが、異なる種類の嵩高シート3が積層された積層構造を有していてもよい。例えば、保持層は、第1領域5どうしの繊維間距離、又は第2領域4どうしの繊維間距離が異なる複数種類の嵩高シートが、複数積層された積層構造を有していてもよい。
Although the present invention has been described above based on its preferred embodiments, the present invention is not limited to the above-described embodiments.
Although the soft defecation removing pad of the embodiment described above comprises the
Further, although the
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。 The present invention will be described in more detail below with reference to examples. However, the scope of the invention is not limited to such examples.
〔実施例1~3〕
図2に示す軟便取りパッドを製造し、各実施例のサンプルとした。具体的には、構成繊維の繊維間距離が互いに異なる2層が積層した構造を有するエアスルー不織布を用意し、これを嵩高シートとした。次いで、該嵩高シートを2枚積層し、これを保持層とした。この保持層の外面を表面シートによって被覆して、軟便取りパッドを得た。嵩高シートの構成繊維には、芯がPPで、鞘がPEである芯鞘型の複合繊維か、あるいは芯がPETで、鞘がPEである芯鞘型の複合繊維を用いた。実施例1~3では、構成繊維の繊維径D、坪量W及び繊維間距離の異なる嵩高シートを用いた。各実施例及び比較例の嵩高シートの諸元を下記表1に示す。表面シートは、PP繊維及びPE繊維を構成繊維とし、これら繊維の含有量の比(PP:PE)が50:50であるエアスルー不織布を用いた。表面シートは、構成繊維の平均繊維径が18μmであり、坪量が20g/m2であり、構成繊維の繊維間距離が109μmであった。表1に示す第1領域及び第2領域それぞれにおける繊維径D、坪量W、繊維間距離は、上述した方法により測定した。
実施例1~3では、上層の肌対向面側及び下層の非肌対向面側それぞれに第2領域が位置している。
[Examples 1 to 3]
Soft defecation pads shown in FIG. 2 were manufactured and used as samples for each example. Specifically, an air-through nonwoven fabric having a structure in which two layers having different interfiber distances of constituent fibers are laminated was prepared, and this was used as a bulky sheet. Then, two of the bulky sheets were laminated to form a holding layer. The outer surface of this holding layer was covered with a surface sheet to obtain a soft defecation removing pad. As the constituent fibers of the bulky sheet, core-sheath type composite fibers with a core of PP and a sheath of PE, or core-sheath type composite fibers with a core of PET and a sheath of PE were used. In Examples 1 to 3, bulky sheets having different fiber diameters D, basis weights W, and inter-fiber distances of constituent fibers were used. Table 1 below shows the specifications of the bulky sheets of each example and comparative example. The surface sheet used an air-through nonwoven fabric containing PP fibers and PE fibers at a content ratio (PP:PE) of 50:50. The surface sheet had an average fiber diameter of 18 μm, a basis weight of 20 g/m 2 , and an inter-fiber distance of 109 μm. The fiber diameter D, basis weight W, and inter-fiber distance in each of the first and second regions shown in Table 1 were measured by the methods described above.
In Examples 1 to 3, the second regions are located on the skin-facing side of the upper layer and on the non-skin-facing side of the lower layer.
〔実施例4~6〕
図5に示す軟便取りパッドを製造し、各実施例のサンプルとした。実施例4~6では、上層の肌対向面側及び下層の非肌対向面側それぞれに第1領域を配置した以外は、上述した実施例1~3と同じ方法により軟便取りパッドを製造した。
[Examples 4 to 6]
A soft defecation removing pad shown in FIG. 5 was manufactured and used as a sample for each example. In Examples 4 to 6, soft defecation pads were produced in the same manner as in Examples 1 to 3, except that the first regions were arranged on the skin-facing side of the upper layer and on the non-skin-facing side of the lower layer.
〔実施例7~9〕
図7に示す軟便取りパッドを製造し、各実施例のサンプルとした。実施例7~9では、下層の非肌対向面側に第1領域を配置した以外は、上述した実施例1~3と同じ方法により軟便取りパッドを製造した。
[Examples 7 to 9]
A soft defecation removing pad shown in FIG. 7 was manufactured and used as a sample for each example. In Examples 7 to 9, soft defecation pads were produced in the same manner as in Examples 1 to 3 described above, except that the first region was arranged on the non-skin facing side of the lower layer.
〔比較例1〕
芯がPPで、鞘がPEである芯鞘型の複合繊維(繊維径33μm)と、芯がPETで、鞘がPEである芯鞘型の複合繊維(繊維径20μm)とを50:50の混合比で含み、且つこれら複合繊維の繊維間距離が一定であるシートを用意した。このシートを2枚重ねにして、これを保持層とした以外は、上述の実施例1と同様の方法により軟便取りパッドを製造した。この保持層の上層及び下層を構成する各層における繊維間距離は一定であるので、斯かる軟便取りパッドは、第1領域及び第2領域を有していない。
[Comparative Example 1]
A core-sheath type composite fiber (fiber diameter 33 μm) having a PP core and a PE sheath and a core-sheath type composite fiber (fiber diameter 20 μm) having a PET core and a PE sheath were mixed at a ratio of 50:50. A sheet containing these conjugate fibers in a mixed ratio and having a constant inter-fiber distance was prepared. A soft defecation removing pad was produced in the same manner as in Example 1 above, except that two sheets of this sheet were stacked to form a holding layer. Since the distance between the fibers in each layer constituting the upper layer and the lower layer of the holding layer is constant, the soft defecation removing pad does not have the first region and the second region.
上述した実施例及び比較例の軟便取りパッドに関し、下記方法に従って、軟便の吸収時間を測定し、該吸収時間に基づく性能評価を行った。測定環境は室温23℃、湿度50%RHであった。それらの結果を下記表1に示す。 With regard to the soft feces removing pads of Examples and Comparative Examples described above, the absorption time of soft feces was measured according to the following method, and the performance was evaluated based on the absorption time. The measurement environment was room temperature of 23° C. and humidity of 50% RH. The results are shown in Table 1 below.
〔性能評価〕
上述した実施例及び比較例の軟便取りパッドについて、その長手方向及び幅方向の中央部分から5cm×5cmのサンプルを切り出した。続いて、底部の内寸が5cm×5cmであり、高さが7cmである無底の角筒を用意し、その底部に網目が1mm×1mmの金網を設置した。次いで、前記角筒の金網とは反対側の開口からサンプルを入れ、該金網上にサンプルを配置した。サンプルは、表面シートが、金網とは反対側になるように角筒内に配置した。斯かる角筒において、金網側が非肌対向面側であり、該金網の反対側が肌対向面側である。次いで、サンプルの表面シート上にチューブを介して疑似軟便60gを注入した。該擬似軟便は、ベントナイトを水に溶解又は分散させて調製した懸濁液であり、ベントナイト濃度を調整することで、疑似軟便の粘度を40mPa・sに調製した。
サンプルに疑似軟便を注入した後、注入した疑似軟便が軟便パッドに取り込まれるまでの吸収時間について測定した。具体的には、疑似軟便の注入開始から、全ての疑似軟便の液面が表面シート上から消えるまでの時間を測定した。
[Performance evaluation]
Samples of 5 cm×5 cm were cut from the central portions in the longitudinal direction and the width direction of the soft defecation removing pads of Examples and Comparative Examples described above. Subsequently, a bottomless rectangular tube having a bottom inner dimension of 5 cm×5 cm and a height of 7 cm was prepared, and a wire mesh having a mesh size of 1 mm×1 mm was placed on the bottom. Next, a sample was put into the rectangular tube through the opening on the side opposite to the wire mesh, and the sample was placed on the wire mesh. The sample was placed in the rectangular tube so that the surface sheet was on the side opposite to the wire mesh. In such a rectangular tube, the wire mesh side is the non-skin facing side, and the side opposite to the wire mesh is the skin facing side. Then, 60 g of simulated loose stool was injected through the tube onto the surface sheet of the sample. The simulated loose stool was a suspension prepared by dissolving or dispersing bentonite in water, and the viscosity of the simulated loose stool was adjusted to 40 mPa·s by adjusting the bentonite concentration.
After injecting the pseudo-soft stool into the sample, the absorption time until the injected pseudo-soft stool was incorporated into the soft stool pad was measured. Specifically, the time from the start of injection of the pseudo-soft stool to the disappearance of all the liquid surface of the pseudo-soft stool from the surface sheet was measured.
前述の吸収時間の測定結果に基づき、下記の基準で軟便の取り込み性を評価した。吸収時間が短いほど、軟便の取り込み性に優れると評価することができる。評価結果を表1に示す。
3点:吸収時間が5秒以下
2点:吸収時間が5秒超10秒以下
1点:吸収時間が10秒超
Based on the measurement result of the absorption time described above, the soft stool uptake was evaluated according to the following criteria. It can be evaluated that the shorter the absorption time, the better the uptake of loose stools. Table 1 shows the evaluation results.
3 points: Absorption time is 5 seconds or less 2 points: Absorption time is over 5 seconds and 10 seconds or less 1 point: Absorption time is over 10 seconds
実施例1~9では、比較例に比して、疑似軟便の吸収時間が短く、軟便の取り込み性の評価が高い結果となった。また、実施例1~9では、サンプルの肌対向面(表層)から取り込まれた疑似軟便が、該サンプルの非肌対向面側(金網側)から漏れ出ることは確認されなかった。即ち、実施例1~9では、サンプル内部に取り込まれた疑似軟便が良好に保持された。 In Examples 1 to 9, the absorption time of the pseudo-soft stool was shorter than that of the comparative example, and the evaluation of the uptake of the soft stool was high. Moreover, in Examples 1 to 9, it was not confirmed that the pseudo loose stool taken in from the skin-facing side (surface layer) of the sample leaked out from the non-skin-facing side (wire mesh side) of the sample. That is, in Examples 1 to 9, the pseudo loose stool taken into the sample was well retained.
1 軟便取りパッド
2 保持層
3 嵩高シート
4 第2領域
5 第1領域
6 表面シート
21 上層
23 下層
X 長手方向
Y 幅方向
Z 厚み方向
REFERENCE SIGNS
Claims (10)
前記保持層は、嵩高シートが複数層に積層された構造を有し、該嵩高シートは、熱融着繊維を含むエアスルー不織布からなり、
前記嵩高シートは、その厚み方向に、繊維間距離が150μm以上である第1領域、及び繊維間距離が該第1領域よりも長い第2領域を有しており、
吸水性ポリマーを含有していない、軟便取りパッド。 comprising a retention layer and a liquid-permeable surface sheet covering both sides of the retention layer,
The holding layer has a structure in which a plurality of bulky sheets are laminated, and the bulky sheet is made of an air-through nonwoven fabric containing heat-fusible fibers,
The bulky sheet has, in its thickness direction, a first region having a fiber-to-fiber distance of 150 μm or more and a second region having a fiber-to-fiber distance longer than that of the first region ,
A soft defecation pad that does not contain a water-absorbent polymer .
前記保持層の他方の面を形成している前記嵩高シートは、第2領域が該他方の面を向いている、請求項1に記載の軟便取りパッド。 The bulky sheet forming one surface of the retention layer has a second region facing the one surface,
2. The soft feces removing pad according to claim 1, wherein the bulky sheet forming the other side of the retaining layer has a second region facing the other side.
前記保持層の他方の面を形成している前記嵩高シートは、第1領域が該他方の面を向いている、請求項1に記載の軟便取りパッド。 The bulky sheet forming one surface of the retention layer has a second region facing the one surface,
2. The soft feces removing pad according to claim 1, wherein the lofty sheet forming the other side of the retaining layer has a first region facing the other side.
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