JP7339024B2 - マーカー取付け器具 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、歯科診療における診療実習を、複合現実を用いて支援する装置において、歯科用模型における各歯牙の三次元位置情報を検出するためのマーカーを、歯科用模型に取付けるようなマーカー取付け器具に関する。
昨今、歯科医療などの医療分野において、施術シミュレーションや診療実習を、仮想現実、拡張現実、あるいは複合現実を用いて支援する様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、歯科診療における診療実習を支援する歯科診療実習装置として、複合現実を用いた技術が提案されている。
具体的には、特許文献1の歯科診療実習装置は、実習者が装着したヘッドマウントディスプレイのカメラをとおして撮像した映像に、例えば、実習者から目視できない不可視部分の三次元画像を、実際に実習者が扱うハンドピースの動きに応じて重ね合せて、ヘッドマウントディスプレイに表示することで、診療実習を支援している。
この際、特許文献1では、ハンドピースの三次元位置を検出するためのマーカーを、ハンドピースに取付けるとともに、赤外線カメラなどでマーカーを撮像することで、ハンドピースの三次元位置を示す三次元位置情報を取得している。
ところで、歯科診療における診療実習では、実習者が、患者の模擬体である模擬患者体の頭部の位置や姿勢を変化させることがある。このため、例えば、特許文献1では、診療器具と同様に、歯牙を有する歯科用模型の三次元位置を検出するためのマーカーを、支持部を介して、模擬患者体の前頭部に取付けている。
しかしながら、特許文献1のように模擬患者体の所定位置と歯科用模型とが離間している場合、マーカーと歯科用模型との相対位置に位置ズレが生じ易いため、歯科用模型の三次元位置が精度よく検出できないおそれがある。
そこで、マーカーを、支持部を介して歯科用模型に取付けることが考えられるが、この場合であっても、マーカーと歯科用模型との位置ズレを抑えて、マーカーを支持する支持部を、歯科用模型に取付ける必要がある。このため、三次元位置を検出するためのマーカーの取付けには改善の余地があった。
特開2018-155815号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、歯科用模型へのマーカーの取付けを容易にするとともに、歯科用模型に対するマーカーの位置ズレを抑えられるマーカー取付け器具を提供することを目的とする。
この発明は、歯科用模型の三次元位置を検出するためのマーカーを、歯科用模型に取付けるマーカー取付け器具であって、前記歯科用模型の口腔内から口腔外へ向けて延びるとともに、前記歯科用模型の口腔外で前記マーカーを支持するマーカー支持部と、該マーカー支持部が着脱自在に連結されるとともに、前記歯科用模型の歯牙の1つを取外した箇所に着脱自在に取付けられる取付け基部とで構成され、前記歯科用模型に予め取り付けた複数の前記取付け基部に対して、前記マーカー支持部を付け替え可能に構成したことを特徴とする。
上記歯科用模型は、少なくとも顎の模型、及び歯牙の模型を備えた模型のことをいう。
この発明により、マーカー取付け器具は、歯科用模型に対する取付け基部の位置決めを不要にすることができる。さらに、歯科用模型の歯牙を取外した箇所に取付け基部が取付けられるため、マーカー取付け器具は、歯科用模型の各歯牙に対する相対位置の位置ズレを抑えることができる。
これにより、マーカー取付け器具は、歯科用模型へのマーカーの取付けを容易にして、歯科用模型に対するマーカーの位置ズレを抑えることができる。このため、マーカー取付け器具は、歯科用模型の各歯牙における三次元位置の精度良い検出を容易にすることができる。
さらに、この発明は、前記マーカー支持部が、前記取付け基部に対して着脱自在に構成されたことを特徴とする
この発明により、マーカー取付け器具は、取付け基部を、マーカー支持部を取外した状態で、歯科用模型に取付けることができる。このため、マーカー取付け器具は、例えば、歯科用模型の口腔外へ延びる長尺形状のマーカー支持部が、歯科用模型に接触するなどして、歯科用模型への取付け基部の取付けが阻害されることを防止できる。
さらに、マーカー取付け器具は、例えば、診療実習の進行に応じて、歯科用模型の下顎に装着した取付け基部から、上顎に装着した取付け基部に、マーカー支持部を容易に付け換えることができる。このため、マーカー取付け器具は、診療実習中であっても、マーカーの移動を容易にすることができる。
これにより、マーカー取付け器具は、歯科用模型へのマーカーの取付けをより容易にすることができる。
加えて、この発明は、前記マーカー支持部が、前記取付け基部から前記歯科用模型の口腔外へ向けて延びるとともに、前記歯科用模型の口腔外で前記マーカーを支持する構成であることを特徴とする。
この発明により、マーカー取付け器具は、例えば、歯科用模型の三次元位置の安定した検出を容易にすることができる。
さらに、歯科用模型の歯牙から離間した位置にマーカーを配設できるため、マーカー取付け器具は、口腔内にマーカーが位置する場合に比べて、歯科用模型の口腔内の空間を広く確保することができる。このため、マーカー取付け器具は、例えば、複数のマーカーを支持する場合であっても、実習者が扱う診療器具の動きが、マーカーによって阻害されることを阻止できる。
加えて、歯科用模型の各歯牙とマーカーとの相対位置の位置ズレが抑えられているため、マーカー取付け器具は、歯科用模型の各歯牙とマーカーとが離間していても、歯科用模型の各歯牙における三次元位置の高精度な検出を容易にすることができる。
また、この発明の態様として、前記マーカー支持部と前記取付け基部とが、嵌合によって連結されてもよい。
この発明により、マーカー取付け器具は、例えば、締結によってマーカー支持部と取付け基部とが連結された場合に比べて、マーカー支持部の着脱を容易にすることができる。このため、マーカー取付け器具は、取付け基部に対するマーカー支持部の組付け性を向上することができる。
また、この発明の態様として、前記取付け基部が、略歯牙形状に形成されてもよい。
この発明により、マーカー取付け器具は、例えば、取付け基部と、取付け基部に隣接する歯牙との高低差を抑えることができる。
このため、マーカー取付け器具は、取付け基部が歯科用模型に装着された状態であっても、実際の患者の歯列に近い状態を容易に再現することができる。
従って、マーカー取付け器具は、実習者が扱う診療器具が取付け基部に接触するなどして、診療器具の動きが取付け基部によって阻害されることを防止できる
発明により、歯科用模型へのマーカーの取付けを容易にするとともに、歯科用模型に対するマーカーの位置ズレを抑えられるマーカー取付け器具を提供することができる。
歯科診療における実習システムの概略を示す概略図。 模擬患者体の正面視を示す正面図。 歯科用模型の外観を示す外観斜視図。 マーカー取付け器具を装着した状態における歯科用模型の外観を示す外観斜視図。 マーカー取付け器具の外観を示す外観斜視図。 別の実施形態におけるマーカー取付け器具の外観を示す外観斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態のマーカー取付け器具は、一例として、複合現実を用いた歯科診療の実習システムにおいて、歯科用模型における各歯牙の三次元位置を検出するためのマーカーを、歯科用模型に取付ける器具である。このようなマーカー取付け器具について、図1から図5を用いて説明する。
なお、図1は歯科診療における実習システム1の概略図を示し、図2は模擬患者体20の正面図を示し、図3は歯科用模型21の外観斜視図を示し、図4はマーカー取付け器具50を装着した状態における歯科用模型21の外観斜視図を示し、図5はマーカー取付け器具50の外観斜視図を示している。
また、図示を明確にするため、図5中において、マーカー51を二点鎖線で図示している。
また、図中の矢印Xは正面視における頭部模型の正中線に略平行な方向(以下、「正中線方向X」とする)を示し、矢印Yは正中線方向Xに対して略直交して、歯科用模型21の口腔内外へ向かう方向(以下、「口腔内外方向Y」とする)を示している。
なお、図5中において、正中線方向X、及び口腔内外方向Yは、マーカー取付け器具50のマーカー支持部53の向きを示す方向として図示している。
まず、複合現実を用いた歯科診療の実習システム1について、図1を用いて、簡単に説明する。歯科診療の実習システム1は、図1に示すように、歯科診療実習装置10と、模擬患者体20とで構成されている。
歯科診療実習装置10は、図1に示すように、チェアユニット11と、施術者である実習者2が装着するヘッドマウントディスプレイ12と、後述するマーカーを撮像する複数のカメラ13と、これらの動作を制御する制御ユニット(図示省略)とで構成されている。
チェアユニット11は、図1に示すように、背もたれの傾動、及び座面の昇降が可能な診療椅子14と、うがい鉢や給水装置、及び吸引装置が装備されたベースンユニット15と、患者の口腔内を照らすオペレーティングライト16と、複数の診療器具17と、実習者2による各種操作を受付けるフットコントローラーなどの操作受付部18とを備えている。
診療器具17は、実際の歯科診療において用いられるハンドピースやバキュームなど器具である。このような診療器具17には、図2に示すように、実習者2の動きに応じた三次元位置を検出するための複数のマーカー31が、診療器具用マーカー取付け器具30を介して取付けられている。
また、ヘッドマウントディスプレイ12は、図1に示すように、実習者2の頭部に装着されるディスプレイ装置であって、有線または無線で制御ユニットに接続されている。このヘッドマウントディスプレイ12は、各種情報を表示するディスプレイ部(図示省略)と、前方空間を撮像するステレオカメラ(図示省略)などを備えている。
さらに、ヘッドマウントディスプレイ12は、ステレオカメラで撮像した動画像を制御ユニットに出力する機能と、制御ユニットから取得した各種情報を表示する機能とを有している。
そして、このヘッドマウントディスプレイ12には、図1に示すように、実習者2の動きに応じた三次元位置を検出するための複数のマーカー41が、HMD用マーカー取付け器具(図示省略)を介して取付けられている。
また、カメラ13は、図1に示すように、チェアユニット11よりも上方の位置に配設され、上方から実習者2及び模擬患者体20を撮像する機能と、撮像した動画像を制御ユニットに出力する機能とを有している。
また、制御ユニットは、CPUやメモリなどのハードウェアと、システムプログラムなどのソフトウェアとで構成され、各種情報を記憶する機能、実習者2による操作に対する各種処理機能、及び上述した各部の動作を制御する機能などを有している。
具体的には、制御ユニットは、診療器具17に関する各種情報、患者に関する各種情報、施術方法に関する各種情報、CT画像に基づいて生成された三次元モデル情報などを記憶する機能と、操作受付部18からの信号に基づいて、チェアユニット11、オペレーティングライト16、及び診療器具17の動作を制御する機能とを有している。
さらに、制御ユニットは、ヘッドマウントディスプレイ12(実習者2の頭部)の三次元位置を示す三次元位置情報と、実習者2が把持して扱う診療器具17の三次元位置を示す三次元位置情報と、後述する模擬患者体20の三次元位置を示す三次元位置情報とを、カメラ13から取得した動画像に基づいて取得する機能とを有している。
加えて、制御ユニットは、ヘッドマウントディスプレイ12から取得した動画像に、施術方法に関する情報や三次元モデル情報などの各種情報を重ね合せた合成動画像を生成する機能と、生成した合成動画像をヘッドマウントディスプレイ12に出力する機能とを有している。
例えば、制御ユニットは、ヘッドマウントディスプレイ12のステレオカメラで撮像した動画像に、実習者2から目視できない不可視部分の三次元モデル情報を重ね合せた合成動画像を、ヘッドマウントディスプレイ12に出力する。この際、制御ユニットは、ヘッドマウントディスプレイ12の位置、実際に実習者2が扱う診療器具17の位置、及び後述する模擬患者体20(歯科用模型21の歯牙模型23)の位置に応じた三次元モデル情報を、ステレオカメラで撮像した動画像に重ね合せて出力する。
一方、模擬患者体20は、図1及び図2に示すように、チェアユニット11の診療椅子14に配設された頭部模型で構成されている。この頭部模型である模擬患者体20には、図2及び図3に示すように、口腔内に歯科用模型21が配設されている。
具体的には、歯科用模型21は、図3に示すように、上顎部分、及び下顎部分からなる開閉可能な顎模型22と、歯列弓に沿って配設されるとともに、顎模型22に対して着脱自在に固定された複数の歯牙模型23とで構成されている。
さらに、模擬患者体20には、図2及び図4に示すように、模擬患者体20を用いた診療実習の際、歯牙模型23の三次元位置を検出するためのマーカー51を、模擬患者体20の口腔外で支持するマーカー取付け器具50が取付けられている。
引き続き、上述したマーカー取付け器具50について説明する。なお、本実施形態では、一例として、大臼歯に相当する歯牙模型23にかえて、歯科用模型21に装着されるマーカー取付け器具50を用いて説明する。
マーカー取付け器具50は、図2から図5に示すように、歯牙模型23の三次元位置を検出するための4つのマーカー51と、歯科用模型21に装着される取付け基部52と、取付け基部52に連結されるとともに、4つのマーカー51を支持するマーカー支持部53とで構成されている。
このマーカー取付け器具50の取付け基部52、及びマーカー支持部53は、図5に示すように、それぞれ別体の部材として構成されている。すなわち、マーカー取付け器具50は、取付け基部52が取付け部材として構成され、マーカー支持部53がマーカー支持部材として構成されている。
より詳しくは、取付け基部52は、図3から図5に示すように、歯科用模型21の歯牙模型23の1つを取外した箇所に対して着脱自在に構成されている。この取付け基部52は、図3及び図5に示すように、取外される歯牙模型23に対応する略歯牙形状に形成されている。
例えば、大臼歯に相当する歯牙模型23にかえて、歯科用模型21に装着される取付け基部52の場合、取付け基部52の形状は、大臼歯に相当する略歯牙形状に形成されている。
つまり、取付け基部52は、歯科用模型21における歯牙模型23の1つと置換可能な歯牙模型であって、歯牙模型23の1つと差替えることで、歯科用模型21に装着される。
さらに、取付け基部52には、図3及び図5に示すように、マーカー支持部53が嵌合する嵌合孔52aが凹設されている。例えば、歯科用模型21の大臼歯に相当する歯牙模型23にかえて、歯科用模型21に装着される場合、取付け基部52には、図3及び図5に示すように、歯牙模型23の噛み合せ面に相当する部分に、マーカー支持部53が嵌合する平面視略三角形状の嵌合孔52aが凹設されている。
また、マーカー支持部53は、模擬患者体20を用いた診療実習の際、実習者2の動きや診療器具17の動きが阻害されず、かつカメラ13によるマーカー51の撮像が阻害されない位置で、マーカー51を支持する形状に形成されている。
このマーカー支持部53は、図4及び図5に示すように、取付け基部52の嵌合孔52aに嵌合する略三角柱状の嵌合突部531と、模擬患者体20の口腔外に先端が位置するように、嵌合突部531から口腔外へ向けて延びる支持本体部532と、口腔外でマーカー51を支持する4つの支持腕部533とで一体形成されている。
具体的には、支持本体部532は、図4及び図5に示すように、歯科用模型21の口腔内に位置する第1本体部分532aと、口腔外に位置する第2本体部分532bとで、側面視略L字状に形成されている。
第1本体部分532aは、図4に示すように、嵌合突部531から口腔内外方向Yの外方(口腔外側)へ向けて延びる略柱状に形成されている。この第1本体部分532aは、その先端が口腔外に位置する延設長さで、嵌合突部531から延設されている。
一方、第2本体部分532bは、図2、図4、及び図5に示すように、口腔外において、第1本体部分532aの先端から正中線方向に沿って延びる略柱状に形成されている。この第2本体部分532bは、模擬患者体20を用いた診療実習の際、実習者2や診療器具17が接触しない位置に、マーカー51を位置させる所定長さで延設されている。例えば、第2本体部分532bは、図2に示すように、第1本体部分532aの先端から模擬患者体20である頭部模型の下端に至る所定長さで形成されている。
4つの支持腕部533は、図4及び図5に示すように、第2本体部分532bの先端から延びる略円柱状であって、それぞれ異なる方向に延設されている。より詳しくは、4つの支持腕部533は、例えば、模擬患者体20の位置や姿勢に関わらず、常に、少なくとも3つのマーカー51がカメラ13に撮像されるように、それぞれ異なる方向へ延設されている。
この4つの支持腕部533には、図5に示すように、その先端にマーカー51が螺合するネジ山が形成されている。
このような構成のマーカー取付け器具50は、歯科用模型21の歯牙模型23の1つを、取付け基部52に差し替えたのち、マーカー51が装着されたマーカー支持部53を取付け基部52に嵌合固定することで、歯科用模型21に装着される。
さらに、マーカー取付け器具50は、取付け基部52を取外すことなく、マーカー支持部53を差し替えることで、複数の歯牙模型23を用いた診療実習を連続して実施可能にしている。
具体的には、例えば、模擬患者体20を用いた診療実習が開始される際、歯科用模型21における右上の歯牙模型23の1つと、右下の歯牙模型23の1つとを、図3に示すように、それぞれマーカー取付け器具50の取付け基部52に予め差し替えておく。なお、右上の取付け基部52、及び右下の取付け基部52は、同じマーカー支持部53が装着可能とする。
そして、例えば、歯科用模型21における右上の歯牙模型23を用いた診療実習を行なう場合、マーカー取付け器具50のマーカー支持部53を、図4に示すように、歯科用模型21における右下の取付け基部52に装着する。
その後、右上の歯牙模型23を用いた診療実習に引き続いて、右下の歯牙模型23を用いて診療実習を行なう場合、マーカー取付け器具50のマーカー支持部53を、右下の取付け基部52から取外して、右上の取付け基部52に付け替える。
このようにして、マーカー取付け器具50は、取付け基部52を取外すことなく、マーカー支持部53を差し替えることで、複数の歯牙模型23を用いた診療実習を連続して実施可能にしている。
以上のように、歯科用模型21の三次元位置を検出するためのマーカー51を、歯科用模型21に取付けるマーカー取付け器具50は、マーカー51を支持するマーカー支持部53と、マーカー支持部53が連結されるとともに、歯科用模型21の歯牙模型23の1つを取外した箇所に着脱自在に取付けられる取付け基部52とで構成されたことにより、歯科用模型21に対する取付け基部52の位置決めを不要にすることができる。
さらに、歯科用模型21の歯牙模型23を取外した箇所に取付け基部52が取付けられるため、マーカー取付け器具50は、歯科用模型21の各歯牙模型23に対する相対位置の位置ズレを抑えることができる。
これにより、マーカー取付け器具50は、歯科用模型21へのマーカー51の取付けを容易にして、歯科用模型21に対するマーカー51の位置ズレを抑えることができる。このため、マーカー取付け器具50は、歯科用模型21の各歯牙模型23における三次元位置の精度良い検出を容易にすることができる。
また、マーカー支持部53が、取付け基部52に対して着脱自在に構成されたことにより、マーカー取付け器具50は、取付け基部52を、マーカー支持部53を取外した状態で、歯科用模型21に取付けることができる。このため、マーカー取付け器具50は、例えば、歯科用模型21の口腔外へ延びる長尺形状のマーカー支持部53が、歯科用模型21に接触するなどして、歯科用模型21への取付け基部52の取付けが阻害されることを防止できる。
さらに、マーカー取付け器具50は、例えば、診療実習の進行に応じて、歯科用模型21の下顎に装着した取付け基部52から、上顎に装着した取付け基部52に、マーカー支持部53を容易に付け換えることができる。このため、マーカー取付け器具50は、診療実習中であっても、マーカー51の移動を容易にすることができる。
これにより、マーカー取付け器具50は、歯科用模型21へのマーカー51の取付けをより容易にすることができる。
また、マーカー支持部53と取付け基部52とが、嵌合によって連結されたことにより、マーカー取付け器具50は、例えば、締結によってマーカー支持部53と取付け基部52とが連結された場合に比べて、マーカー支持部53の着脱を容易にすることができる。このため、マーカー取付け器具50は、取付け基部52に対するマーカー支持部53の組付け性を向上することができる。
また、取付け基部52が、略歯牙形状に形成されたことにより、マーカー取付け器具50は、例えば、取付け基部52と、取付け基部に隣接する歯牙模型23との高低差を抑えることができる。
このため、マーカー取付け器具50は、取付け基部52が歯科用模型21に装着された状態であっても、実際の患者の歯列に近い状態を容易に再現することができる。
従って、マーカー取付け器具50は、実習者2が扱う診療器具17が取付け基部52に接触するなどして、診療器具17の動きが取付け基部52によって阻害されることを防止できる。
また、マーカー支持部53が、取付け基部52から歯科用模型21の口腔外へ向けて延びるとともに、歯科用模型21の口腔外でマーカー51を支持する構成により、マーカー取付け器具50は、例えば、歯科用模型21の三次元位置の安定した検出を容易にすることができる。
さらに、歯科用模型21の歯牙模型23から離間した位置にマーカー51を配設できるため、マーカー取付け器具50は、口腔内にマーカー51が位置する場合に比べて、歯科用模型21の口腔内の空間を広く確保することができる。このため、マーカー取付け器具50は、例えば、複数のマーカー51を支持する場合であっても、実習者2が扱う診療器具17の動きが、マーカー51によって阻害されることを阻止できる。
加えて、歯科用模型21の各歯牙模型23とマーカー51との相対位置の位置ズレが抑えられているため、マーカー取付け器具50は、歯科用模型21の各歯牙模型23とマーカー51とが離間していても、歯科用模型21の各歯牙模型23における三次元位置の高精度な検出を容易にすることができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の歯牙は、実施形態の歯牙模型23に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、複合現実を用いた歯科診療の実習システム1におけるマーカー取付け器具50としたが、これに限定せず、仮想現実、または拡張現実を用いた診療装置におけるマーカー取付け器具であってもよい。
また、頭部模型で構成された模擬患者体20としたが、これに限定せず、歯科用模型21が口腔内に配設された模型であれば、全身模型で構成された模擬患者体20であってもよい。あるいは歯科用模型21だけで構成された模擬患者体20であってもよい。
また、大臼歯に相当する歯牙模型23に差し替えられる取付け基部52としたが、これに限定せず、適宜の歯牙模型23と差し替えられる取付け基部52としてもよい。この場合、取付け基部52は、差し替えられる歯牙模型23に略同じ歯牙形状に形成されているものとする。
また、マーカー支持部53と取付け基部52とが別体で構成されたマーカー取付け器具50としたが、これに限定せず、マーカー支持部53と取付け基部52とが一体形成されたマーカー取付け器具としてもよい。
また、取付け基部52の嵌合孔52aと、マーカー支持部53の嵌合突部531との嵌合によって、取付け基部52とマーカー支持部53とが連結される構成としたが、これに限定せず、取付け基部52とマーカー支持部53とが連結可能であれば、例えば、取付け基部52に設けた嵌合突部が、マーカー支持部53に凹設した嵌合孔に嵌合する構成であってもよい。あるいは、取付け基部52とマーカー支持部53とが、係止によって連結される構成であってもよい。
また、側面視略L字状に屈曲したマーカー支持部53としたが、これに限定せず、歯科用模型21の口腔外において、マーカー51を支持可能なマーカー支持部であれば、適宜の形状であってもよい。例えば、別の実施形態におけるマーカー取付け器具60の外観斜視図を示す図6のように、マーカー取付け器具60が、4つのマーカー(図示省略)と、歯科用模型21に装着される取付け基部61と、上述した実施形態におけるマーカー支持部53とは形状の異なるマーカー支持部62とで構成されてもよい。
このマーカー支持部62は、図6に示すように、取付け基部61の嵌合孔61aに嵌合する嵌合突部621と、正中線方向Xかつ口腔内外方向Yの外方へ向けて、嵌合突部621から延設されたのち、口腔外において、正中線方向Xへ向けて延びる支持本体部622と、口腔外でマーカーを支持する4つの支持腕部623とで一体形成されている。
このような形状のマーカー支持部62であっても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
21…歯科用模型
23…歯牙模型
50…マーカー取付け器具
51…マーカー
52…取付け基部
53…マーカー支持部
60…マーカー取付け器具
61…取付け基部
62…マーカー支持部

Claims (3)

  1. 歯科用模型の三次元位置を検出するためのマーカーを、歯科用模型に取付けるマーカー取付け器具であって、
    前記歯科用模型の口腔内から口腔外へ向けて延びるとともに、前記歯科用模型の口腔外で前記マーカーを支持するマーカー支持部と、
    該マーカー支持部が着脱自在に連結されるとともに、前記歯科用模型の歯牙の1つを取外した箇所に着脱自在に取付けられる取付け基部とで構成され
    前記歯科用模型に予め取り付けた複数の前記取付け基部に対して、前記マーカー支持部を付け替え可能に構成した
    マーカー取付け器具。
  2. 前記マーカー支持部と前記取付け基部とが、嵌合によって連結された
    請求項1に記載のマーカー取付け器具。
  3. 前記取付け基部が、略歯牙形状に形成された
    請求項1または請求項2に記載のマーカー取付け器具。
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