JP7296254B2 - マーカー取付け器具、及びマーカー取付け器具の取付け方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、歯科診療におけるインプラント治療のシミュレーションを支援する施術支援システムとして、仮想現実を用いた技術が提案されている。
具体的には、特許文献2の歯科診療実習装置は、実習者が装着したヘッドマウントディスプレイのカメラをとおして撮像した映像に、例えば、実習者から目視できない不可視部分の三次元画像を、実際に実習者が扱うハンドピースの動きに応じて重ね合せて、ヘッドマウントディスプレイに表示することで、診療実習を支援している。
これにより、仮想現実、拡張現実、あるいは複合現実を用いた施術者の施術を支援する装置は、診療器具の三次元モデルや診療器具の動きに応じた各種情報のディスプレイへの表示を容易にしている。
さらに、器具本体部が診療器具に対して着脱自在に構成されているため、マーカー取付け器具は、実際の診療で施術者が把持して扱う診療器具へのマーカーの取付けを容易にすることができる。
具体的には、診療器具の先端部と所望位置との相対位置が既知であるため、マーカー取付け器具は、先端装着部を有する位置決め部によって、診療器具の先端部とマーカーとの位置ズレを抑えることができる。
この発明により、マーカー取付け器具は、施術者が診療器具を把持して扱う際には、診療器具に固定された器具本体部から、位置決め部を取外すことができる。
さらに、位置決め部による診療器具の重量増加を抑制できるため、マーカー取付け器具は、例えば、複合現実を用いた診療実習において、施術者が診療器具を取り扱う感覚を、実際の診療において、施術者が診療器具を取り扱う感覚により近づけることができる。
加えて、例えば、複数の診療器具における把持部が同一形状であれば、マーカー取付け器具は、位置決め部を診療器具に応じて変更することで、器具本体部を複数の診療器具で共用することができる。
この発明により、診療器具の所望位置に器具本体部を確実に固定できるため、診療器具に対するマーカーの位置ズレを抑えることができる。
また、図中の矢印Xは診療器具17の長手方向(以下、「長手方向X」とする)を示し、長手方向Xにおける診療器具17の先端部174側を前方、その逆方向を後方とする。さらに、図中の上側を上方とし、図中の下側を下方とする。
歯科診療実習装置10は、図1に示すように、チェアユニット11と、施術者である実習者2が装着するヘッドマウントディスプレイ12と、後述するマーカーを撮像する複数のカメラ13と、これらの動作を制御する制御ユニット(図示省略)とで構成されている。
そして、このヘッドマウントディスプレイ12には、実習者2の動きに応じた三次元位置を検出するための複数のマーカー41が、HMD用マーカー取付け器具40を介して取付けられている。なお、HMD用マーカー取付け器具40については、後ほど詳述する。
制御ユニットは、CPUやメモリなどのハードウェアと、システムプログラムなどのソフトウェアとで構成され、各種情報を記憶する機能、実習者2による操作に対する各種処理機能、及び上述した各部の動作を制御する機能などを有している。
一方、マーカー支持部材43は、図2及び図3に示すように、器具本体42の嵌合突部421aに嵌合する嵌合孔(図示省略)が底面に凹設された略円柱状の基部431と、基部431から延びる4つの支持腕部432とで一体形成されている。
ここで、本実施形態における診療器具17について簡単に説明する。なお、本実施形態では、診療器具17の一例として、先端に切削工具が装着されたハンドピースを用いて説明する。
また、診療器具17の首部173は、図4(a)に示すように、長手方向Xに対して側面視略交差する方向へ向けて、把持部172の前端から延設されている。
また、診療器具17の先端部174は、図4(a)に示すように、首部173の延設方向に対して側面視略直交する方向に延びる略柱状体であって、その下面に切削工具174aが装着されている。
なお、マーカー取付け器具30のうち、位置決め部34は、実際に実習者2が診療器具17を把持して扱う際には、診療器具17、及び固定部32から取外されるものとする。
具体的には、一対のマーカー支持部33は、図4及び図5に示すように、それぞれ2つのマーカー31が装着されている。
なお、第1支持腕部333a、及び第2支持腕部333bには、図4及び図5に示すように、その先端にマーカー31が螺合するネジ山が形成されている。
なお、第3支持腕部333c、及び第4支持腕部333dには、図4及び図5に示すように、その先端にマーカー31が螺合するネジ山が形成されている。
保持部342は、図5及び図6に示すように、位置決め部34が診療器具17に取付けられた状態において、診療器具17の首部173における長手方向Xの略中央近傍を保持するように形成されている。
具体的には、第1規制部343は、所望位置に位置する固定部32の前端面に略同じ長手方向Xの位置に、後端面が位置するように形成されている。この第1規制部343は、診療器具17の把持部172に嵌合可能内径を有するとともに、下方が開口した正面視略半円状に形成されている。
具体的には、第2規制部344は、図5及び図6に示すように、固定部32の切欠き部分321aに嵌合する大きさで、延設部345に連続するように第1規制部343の上部から後方へ突設されている。
なお、図7はマーカー取付け器具30の取付け工程を側面視で説明する説明図を示している。
さらに、位置決め部34による診療器具17の重量増加を抑制できるため、マーカー取付け器具30は、例えば、複合現実を用いた診療実習において、実習者2が診療器具17を取り扱う感覚を、実際の診療において、実習者2が診療器具17を取り扱う感覚により近づけることができる。
加えて、例えば、複数の診療器具17における把持部172が同一形状であれば、マーカー取付け器具30は、位置決め部34を診療器具17に応じて変更することで、器具本体部(固定部32、マーカー支持部33)を複数の診療器具17で共用することができる。
上述した実施例1のマーカー取付け器具30に対して、診療器具17に対する位置決め部の構成が異なるマーカー取付け器具50について、図8及び図9を用いて説明する。
なお、上述した実施例1と同じ構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、図8は参考例におけるマーカー取付け器具50を説明する説明図を示し、図9は参考例におけるマーカー取付け器具50の外観斜視図を示している。
さらに、円筒部521は、図9に示すように、径方向に弾性変形可能な一対の弾性片部分521aが、円筒部521の径方向で対向する位置に形成されている。
このため、マーカー取付け器具50は、診療器具17への組付け性を損なうことなく、診療器具17に対するマーカー51の位置ズレをより確実に抑えることができる。
この発明の器具本体部は、実施形態の固定部32,52、及びマーカー支持部33,53に対応し、
以下同様に、
施術者は、実習者2に対応し、
規制部は、第1規制部343、及び第2規制部344に対応し、
被係止部分は、開口孔172aに対応し、
係止部分は、係止爪521bに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、歯科診療に用いられる診療器具17を用いて説明したが、施術者が把持して扱う診療器具であれば、歯科診療以外の診療に用いられる診療器具であってもよい。
また、実施例1において、マーカー取付け器具30の固定部32が、嵌合によって診療器具17の把持部172に固定される構成としたが、これに限定せず、診療器具17の所望位置に固定可能であれば、例えば、締付けによって診療器具17に固定されるなど、適宜の構成で固定される固定部32であってもよい。
17…診療器具
30,50,60…マーカー取付け器具
31…マーカー
32,52,61…固定部
33,53,62…マーカー支持部
34,63…位置決め部
172…把持部
172a…開口孔
174…先端部
341…先端装着部
343…第1規制部
344…第2規制部
521b…係止爪
Claims (4)
- 診療器具の三次元位置情報を検出するためのマーカーを、前記診療器具に取付けるマーカー取付け器具であって、
前記マーカーを支持するとともに、前記診療器具に対して着脱自在に固定される器具本体部と、
前記診療器具の所望位置に前記器具本体部を位置させる位置決め部とで構成され、
施術者が把持する前記診療器具の部分を把持部とし、該把持部の一端から延びて施術箇所に近接する部分を前記診療器具の先端部として、
前記位置決め部が、
前記診療器具の前記先端部に装着される先端装着部と、
前記所望位置において、前記器具本体部の移動を規制する規制部とで一体形成された
マーカー取付け器具。 - 前記位置決め部が、
前記器具本体部に対して着脱自在に構成された
請求項1に記載のマーカー取付け器具。 - 前記器具本体部が、
前記診療器具に固定される固定部と、
該固定部に対して着脱可能に取付けられるとともに、前記マーカーを支持するマーカー支持部とで構成された
請求項1または請求項2に記載のマーカー取付け器具。 - 診療器具の三次元位置情報を検出するためのマーカーを、前記診療器具に取付けるマーカー取付け器具の取付け方法であって、
施術者が把持する前記診療器具の部分を把持部とし、該把持部の一端から延びて施術箇所に近接する部分を前記診療器具の先端部として、
前記診療器具の前記先端部に位置決め部の先端装着部を装着する工程と、
前記マーカーを支持する器具本体部を、前記位置決め部の規制部によって移動規制して前記診療器具の所望位置に位置させる工程と、
前記診療器具に対して前記器具本体部を固定する工程とを備えた
マーカー取付け器具の取付け方法。
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JP2019107259A JP7296254B2 (ja) | 2019-06-07 | 2019-06-07 | マーカー取付け器具、及びマーカー取付け器具の取付け方法 |
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