JP7338740B2 - 情報処理装置、人事情報管理支援方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、人事情報管理支援方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、人事情報管理支援方法及びプログラムに関する。
従来、会社組織等の団体に所属する人員に関し、氏名、役職、人事考課、人材特性、各種スキルの習熟度といった複数の項目を含む人事情報を情報処理装置の記憶部に記憶させて管理する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11-53430号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されているように、変更不能もしくは変更度合いが小さい人事情報を情報処理装置の記憶部に記憶させて管理するだけでは、例えば、人員のパフォーマンスの向上や低下を予測することは難しい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、人員のパフォーマンスの向上や低下を予測することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、予め求めておいた予測モデルに予測対象者の当該予測モデルの複数の説明変数の項目に関するパラメータを入力して当該予測対象者が発揮しうる能力の高さを示すパフォーマンス予測値を、所定の母集団を構成する人員のそれぞれに対して導出する導出手段と、前記導出手段により導出された予測値に基づいて前記母集団をレベル分けして第1表示領域に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記母集団をレベル分けして前記第1表示領域に表示させる場合は、前記予測モデルにおける前記複数の説明変数の項目うち少なくとも前記パフォーマンスと相関度合いが最も高い説明変数の項目を第2表示領域に第1参考情報として表示させる、ことを特徴とする。
また、本発明に係る人事情報管理支援方法は、情報処理装置が実行する人事情報管理支援方法であって、予め求めておいた予測モデルに予測対象者の当該予測モデルの複数の説明変数の項目に関するパラメータを入力して当該予測対象者が発揮しうる能力の高さを示すパフォーマンスの予測値を、所定の母集団を構成する人員のそれぞれに対して導出する導出処理と、前記導出処理により導出された予測値に基づいて前記母集団をレベル分けして第1表示領域に表示させる表示制御処理と、を含み、前記表示制御処理は、前記母集団をレベル分けして前記第1表示領域に表示させる場合は、前記予測モデルにおける前記複数の説明変数の項目うち少なくとも前記パフォーマンスと相関度合いが最も高い説明変数の項目を第2表示領域に第1参考情報として表示させる、ことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、予め求めておいた予測モデルに予測対象者の当該予測モデルの複数の説明変数の項目に関するパラメータを入力して当該予測対象者が発揮しうる能力の高さを示すパフォーマンスの予測値を、所定の母集団を構成する人員のそれぞれに対して導出する導出手段、前記導出手段により導出された予測値に基づいて前記母集団をレベル分けして第1表示領域に表示させる表示制御手段、として機能させ、前記表示制御手段は、前記母集団をレベル分けして前記第1表示領域に表示させる場合は、前記予測モデルにおける前記複数の説明変数の項目うち少なくとも前記パフォーマンスと相関度合いが最も高い説明変数の項目を第2表示領域に第1参考情報として表示させる、ことを特徴とする。
本発明によれば、人員のパフォーマンスの向上や低下を予測することができる。
本発明の実施の形態の業務支援システムを示すブロック図である。 サーバの機能構成を示すブロック図である。 端末装置の機能構成を示すブロック図である。 サーバへのログインを行うためのログイン画面を示す図である。 人事部に所属する社員がサーバにログインした場合のトップ画面を示す図である。 一般の社員がサーバにログインした場合のトップ画面を示す図である。 人事ダッシュボード画面を示す図である。 一覧画面を示す図である。 従業員情報画面を示す図である。 従業員情報画面を示す図である。 HP/LP分析画面を示す図である。 HP/LP分析画面を示す図である。 HP/LP分析画面を示す図である。 一覧画面を示す図である。 潜在的パフォーマー予測処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
<業務支援システム1の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態の構成を説明する。図1は、本実施形態の業務支援システム1の概略構成図である。
本実施形態の業務支援システム1は、会社組織等の団体に所属する人員の健康の維持・増進と当該団体の業務効率の向上を図る健康経営を支援するシステムである。以下では、業務支援システム1による健康経営の支援の対象として、複数の社員で構成される会社を例に挙げて説明するが、これに限定する趣旨ではなく、業務支援システム1は、複数の人員で構成される団体を健康経営の支援の対象とすることができる。
図1に示すように、業務支援システム1は、サーバ(情報処理装置)2と、複数の端末装置3とを備えている。サーバ2と端末装置3とは通信ネットワークNを介して情報通信可能に接続される。
サーバ2は、例えば、クラウド上のサーバであり、上述の健康経営を支援するための健康経営ソリューションを提供する。
端末装置3は、例えば、業務支援システム1を導入した会社の社員が使用する端末装置である。この端末装置3としては、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスク
トップPC等が挙げられる。なお、これに限定されず、スマートフォン、タブレットPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)であってもよい。
通信ネットワークNは、例えば、インターネットであるものとするが、LAN(Local Area Network)等、他のネットワークとしてもよい。
<サーバ2の構成>
次に、図2を参照して、サーバ2の機能構成について説明する。図2は、サーバ2の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、サーバ2は、CPU(Central Processing Unit)21と、RAM
(Random Access Memory)22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、通信部26とを備えている。また、サーバ2の各部は、バス27を介して接続されている。
CPU(導出手段、判定手段、表示制御手段、指定手段、モデル作成手段)21は、記憶部23に記憶されているシステムプログラムやアプリケーションプログラムといった各種のプログラムを読み出してRAM22のワークエリアに展開し、当該プログラムに従ってサーバ2の各部の動作を制御する。例えば、CPU21は、アプリケーションプログラムの実行結果に応じて、端末装置3の表示部35に当該実行結果に係る表示を行わせるための制御信号を生成し、通信部26を介して端末装置3に送信する。
RAM22は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU21により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
記憶部23は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などにより構成される。
記憶部23には、CPU21で実行されるシステムプログラム、Webサーバプログラム等のアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
また、記憶部23には、人事データベース、勤怠データベース、健康診断データベース等が記憶されている。
人事データベースは、各社員の人事に関する各種情報(例えば、社員番号、所属、年齢、性別、雇用区分、役職、資格、等級、職種、休職濃厚フラグ、退職濃厚フラグなど)が蓄積されているデータ群である。
勤怠データベースは、各社員の勤務状況に関する各種情報(例えば、出勤日数、残業時間、休出回数、遅刻回数、早退回数、有休日数、欠勤日数、休職日数、休職日、退職日など)が蓄積されているデータ群である。
健康診断データベースは、各社員が受診した健康診断の結果に関する各種情報が蓄積されているデータ群である。
なお、人事データベース、勤怠データベース及び健康診断データベースは、通信部26を介して通信可能に接続された他のファイルサーバ等に記憶されていても良い。
操作部24は、例えば、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有している。また、操作部24は、キー入力及び位置入力を受け付け、その操作情報をCPU21に出力する。
表示部25は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等から構成されている。また、表示部25には、CPU21から出力されて入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部26は、例えば、ネットワークカード等により構成されている。また、通信部26は、通信ネットワークNに通信接続されて、通信ネットワークN上の機器(例えば、端末装置3等)との通信を行う。
<端末装置3の構成>
次に、図3を参照して、端末装置3の機能構成について説明する。図3は、端末装置3の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、端末装置3は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、操作部34と、表示部35と、無線通信部36とを備えている。また、端末装置3の各部は、バス37を介して接続されている。
CPU31は、記憶部33に記憶されているシステムプログラムやアプリケーションプログラムといった各種プログラムを読み出してRAM32のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って端末装置3の各部の動作を制御する。例えば、CPU31は、ブラウザなどの情報表示入力プログラムを実行して、操作部34に対するユーザーの入力操作の内容に基づく情報を無線通信部36によりサーバ2に送信させたり、サーバ2から受信した情報を表示部35に表示させたりする。
RAM32は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU31により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
記憶部33は、例えば、HDD、SSD、EEPROM、フラッシュメモリなどにより構成される。記憶部33には、CPU31で実行されるシステムプログラムやブラウザ等のアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
操作部34は、例えば、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有している。また、操作部34は、キー入力及び位置入力を受け付け、その操作情報をCPU31に出力する。
表示部(表示手段)35は、例えば、LCDや有機ELディスプレイ等から構成されている。また、表示部35には、CPU31から出力されて入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
無線通信部36は、例えば、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等により構成されている。また、無線通信部36は、通信ネットワークNに接続されている基地局やアクセスポイント等と無線電波により情報の送受信を行い、通信ネットワークN上の機器(例えば、サーバ2等)との通信を行う。
《業務支援システム1の動作》
図4は、サーバ2へのログインを行うためのログイン画面41を示す図である。
ログイン画面41は、端末装置3においてブラウザのプログラムが実行され、サーバ2へのログインを行うための所定のウェブサイトにアクセスした場合に表示部35に表示される画面である。ログイン画面41では、ログインに使用するアカウントのユーザー名を入力するテキストボックスA1と、パスワードを入力するテキストボックスA2と、ログインボタンB1とが表示される。
端末装置3の操作部34に対する入力操作により、テキストボックスA1にユーザー名が入力され、テキストボックスA2にパスワードが入力され、この状態でログインボタンB1を選択する入力操作が行われると、入力された認証情報がサーバ2に送信されて、サーバ2に登録されている認証情報と照合される。入力された認証情報が、登録されているいずれかのアカウントの認証情報と一致した場合には、サーバ2のCPU21により、当該アカウントでのサーバ2へのログイン処理が行われてログインセッションが開始される。ここで、本実施形態の業務支援システム1では、通常のアカウントとは別に、特定の社員(例えば、人事部に所属する社員)に対して発行される特別アカウントが設けられている。
図5は、上述の特別アカウントが発行された人事部に所属する社員(例えば、人事次郎氏)がサーバ2にログインした場合のトップ画面(従業員ダッシュボード画面)42を示す図である。
このトップ画面42では、「お知らせ」、「働き方」及び「当月度状況」の各項目に関する情報が表示される。
トップ画面42の「お知らせ」の項目には、人事部や健康保険組合からの告知(例えば、「健康診断を受信してください」や「2018/04/01 健康診断の受診予定開始」など)が表示される。
また、トップ画面42の「働き方」の項目には、「気分データ」、「働き方スコア」、「就業時間グラフ/働き方スコアグラフ」、「就業時間」、「残業時間」、「有休・半休時間」、「不就労時間」、「連続7日間出勤回数」及び「休日出勤回数」の各項目に関する情報が表示される。さらに、「働き方スコア」の項目の直上には、直近30日間ボタンB2、直近90日間ボタンB3、直近12ヶ月間ボタンB4が表示される。
サーバ2にログインした社員は、これらのボタンB2~B4のうちいずれかのボタンを選択する入力操作を行うことで、「就業時間グラフ/働き方スコアグラフ」、「就業時間」、「残業時間」、「有休・半休時間」、「不就労時間」、「連続7日間出勤回数」及び「休日出勤回数」の各項目に表示される情報を直近30日間のデータと、直近90日間のデータと、直近12ヶ月間のデータとに切り替えることができる。
以下、「気分データ」、「働き方スコア」、「就業時間グラフ/働き方スコアグラフ」、「就業時間」、「残業時間」、「有休・半休時間」、「不就労時間」、「連続7日間出勤回数」及び「休日出勤回数」の各項目の表示内容について詳述する。
「気分データ」の項目には、各出勤日の出勤時と退勤時のそれぞれの気分をアイコン(例えば、顔の表情を示すアイコン)により表した気分データ表が週間形式で表示される。
サーバ2にログインした社員は、サーバ2へのログイン時に出勤時の気分を、例えば、laugh、smile、soso、cryのうちから選択する入力操作を行うことで、選択された気分に対応するアイコンを気分データ表の該当する出勤日の出勤時の表示領域に反映させることができる。また同様に、サーバ2にログインした社員は、サーバ2からのログオフ時に退勤時の気分を選択する入力操作を行うことで、選択された気分に対応するアイコンを気分データ表の該当する出勤日の退勤時の表示領域に反映させることができる。
「働き方スコア」の項目には、社員の働き方を点数化した働き方スコアがメーター表示されるとともに、この働き方スコアのランク(例えば、80点以上の場合はAランク、60点以上80点未満の場合はBランク、40点以上60点未満の場合はCランク、20点以上40点未満の場合はDランク、0点以上20点未満の場合はEランク)が表示される。ここで、働き方スコアは、時間外勤務による負荷を点数化した勤怠スコア、上述の気分データを点数化した気分スコア、及び、休職する可能性を示す休職確率を点数化した休職確率スコアを総合的に評価したスコアであり、次式に基づき導出される。なお、勤怠スコア、気分スコア、休職確率スコアのそれぞれに乗ずる係数は適宜設定変更可能である。
働き方スコア=勤怠スコア×0.3+気分スコア×0.4+休職確率スコア×0.3
なお、勤怠スコアは、次式に基づき導出される。
勤怠スコア=1-(過去30日間(勤怠スコアの導出日を含まない)の残業合計時間/100(残業時間の想定最大値))※残業時間の想定最大値は適宜設定変更可能
また、気分スコアは、上述の「気分データ」の項目において、例えば、laughが選択された場合を3点、smileが選択された場合を2点、sosoが選択された場合を1点、cryが選択された場合を0点として、過去30日間(気分スコアの導出日を含まない)の点数を合算したものである。なお、気分スコアの上限値は100点とする。
また、休職確率スコアは、次式に基づき導出される。
休職確率スコア=100-(休職確率×100)
「就業時間グラフ/働き方スコアグラフ」の項目には、複合グラフによって勤務時間と働き方スコアが表示される。この複合グラフは、勤務時間を棒グラフで表示するとともに、働き方スコアを折れ線グラフで表示するグラフとなっている。
図5の画面表示例では、直近12か月間ボタンB4を選択する入力操作がなされているため、「就業時間グラフ/働き方スコアグラフ」の項目には、直近12か月間(例えば、2017年7月~2018年6月)の勤務時間と働き方スコアが表示されている。
「就業時間」の項目には、所定の期間における就業時間の合計時間が表示される。
図5の画面表示例では、直近12か月間ボタンB4を選択する入力操作がなされているため、「就業時間」の項目には、直近12か月間の就業時間の合計(例えば、1756h)が表示されている。
「残業時間」の項目には、所定の期間における残業時間の合計時間が表示される。
図5の画面表示例では、直近12か月間ボタンB4を選択する入力操作がなされているため、「残業時間」の項目には、直近12か月間の残業時間の合計(例えば、54h)が表示されている。
「有休・半休時間」の項目には、所定の期間における有休・半休時間の合計時間が表示される。
図5の画面表示例では、直近12か月間ボタンB4を選択する入力操作がなされているため、「有休・半休時間」の項目には、直近12か月間の有休・半休時間の合計(例えば、100h)が表示されている。
「不就労時間」の項目には、所定の期間における不就労時間(例えば、欠勤や遅刻の時間)の合計時間が表示される。
図5の画面表示例では、直近12か月間ボタンB4を選択する入力操作がなされているため、「不就労時間」の項目には、直近12か月間の不就労時間の合計(例えば、0h)が表示されている。
「連続7日間出勤回数」の項目には、所定の期間における連続7日間出勤回数の合計回数が表示される。
図5の画面表示例では、直近12か月間ボタンB4を選択する入力操作がなされているため、「連続7日間出勤回数」の項目には、直近12か月間の連続7日間出勤回数の合計(例えば、0回)が表示されている。
「休日出勤回数」の項目には、所定の期間における休日出勤回数の合計回数が表示される。
図5の画面表示例では、直近12か月間ボタンB4を選択する入力操作がなされているため、「休日出勤回数」の項目には、直近12か月間の休日出勤回数の合計(例えば、0回)が表示されている。
また、トップ画面42の「当月度状況」の項目には、「当月度就業時間」、「当月度普通残業時間」、「当月度深夜残業時間」及び「当月度休日出勤回数」の各項目に関する情報が表示される。具体的には、「当月度就業時間」の項目には、当月度の就業時間の合計時間が表示される。また、「当月度普通残業時間」の項目には、当月度の普通残業時間の合計時間が表示される。また、「当月度深夜残業時間」の項目には、当月度の深夜残業時間の合計時間が表示される。また、「当月度休日出勤回数」の項目には、当月度の休日出勤回数の合計回数が表示される。
また、トップ画面42の「お知らせ」の項目の直上には、従業員情報確認ボタンB5が表示される。
サーバ2にログインした社員は、従業員情報確認ボタンB5を選択する入力操作を行うことで、当該社員の従業員情報を表示する従業員情報画面に遷移させることができる。
また、トップ画面42では、左側に縦長のサイドバーメニューM1が表示されている。 サイドバーメニューM1には、従業員タブT1のほかに、上述の特別アカウントが発行された人事部に所属する社員がサーバ2にログインした場合にのみ表示される人事タブT2及びシステム設定タブT3が配設されている。
サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)は、従業員タブT1を選択する入力操作を行うことで、自己の就業状況の表示機能に関する項目や、自己の就業管理機能に関する項目、自己の目標管理機能に関する項目などで構成されたプルダウンメニュー(図示省略)を表示させることができる。また、サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)は、人事タブT2を選択する入力操作を行うことで、後述する人事ダッシュボードの表示機能に関する項目や、各社員のパフォーマンスに関する分析(HP/LP分析)の結果の表示機能に関する項目、従業員検索機能に関する項目などで構成されたプルダウンメニュー(図示省略)を表示させることができる。また、サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)は、システム設定タブT3を選択する入力操作を行うことで、各種データのアップロード機能に関する項目などで構成されたプルダウンメニュー(図示省略)を表示させることができる。
図6は、通常のアカウントが発行された一般の社員(例えば、鈴木太郎氏)がサーバ2にログインした場合のトップ画面(従業員ダッシュボード画面)43を示す図である。
このトップ画面43では、人事部に所属する社員がサーバ2にログインしたときと同様に、「お知らせ」、「働き方」及び「当月度状況」の各項目に関する情報が表示される。また、トップ画面43では、左側に縦長のサイドバーメニューM2が表示される。サイドバーメニューM2には、人事部に所属する社員がサーバ2にログインしたときとは異なり、従業員タブT1のみが配設されている。
図6の画面表示例では、「働き方」の項目のうち「働き方スコア」及び「不就労時間」の項目の背景が赤色(図中では網掛)で表示されている。これは働き方スコアが当該スコアに係る閾値を下回ったことを示すとともに、不就労時間が当該不就労時間に係る閾値を超えたことを示すものであり、これにより働き方スコアが低いこと、及び、不就労時間が多いことに関してサーバ2にログインした社員に対して注意喚起を行うことができるようになっている。なお、「働き方スコア」や「不就労時間」の項目のほか、「就業時間」、「残業時間」、「連続7日間出勤回数」、「休日出勤回数」の各項目についても当該各項目に係る閾値がそれぞれ設定されており、各項目のデータが当該各項目に係る閾値を超えた場合、該当する項目の背景が赤色で表示されるようになっている(図5に示すトップ画面42も同様)。
図7は、人事ダッシュボード画面44を示す図である。
人事ダッシュボード画面44は、サイドバーメニューM1から人事タブT2が選択され、このときに表示されるプルダウンメニュー(図示省略)から人事ダッシュボードの表示機能に関する項目が選択された場合に表示される画面である。
人事ダッシュボード画面44には、社員の休職状況が表示される。
具体的には、社員の休職状況として、休職する確率が高い社員(以下、休職濃厚者という)の人数、実際に休職している社員の人数(但し、産休を含まない)、及び、実際に休職している社員のうちメンタルを理由に休職している社員の人数の月別推移(直近6ケ月間の月別推移)を示すグラフが表示される。このグラフの横軸に表示されている各月を示す文字にはリンクが貼られており、当該各文字を選択する入力操作が行われると該当する月に休職濃厚者であると予測された社員の情報を確認可能な一覧画面(後述)に遷移できるようになっている。
サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)は、例えば、上記グラフの横軸の6月の文字を選択する入力操作を行うことで、6月に休職濃厚者であると予測された社員の情報を確認可能な一覧画面45(図8参照)を表示させることができる。
また、人事ダッシュボード画面44に表示されるグラフの左方には、現在の休職濃厚者の合計人数(例えば、2人)のうち未だ対応処置(フォロー)がなされていない未対応の休職濃厚者の人数(例えば、1人)が表示されるとともに、このグラフの右方には、現在休職中である社員の合計人数(例えば、3人)と、現在休職中である社員のうちメンタルを理由に休職している社員の合計人数(例えば、2人)が表示される。さらに、上述の未対応の休職濃厚者の人数、現在休職中である社員の合計人数、及び、現在休職中である社員のうちメンタルを理由に休職している社員の合計人数のそれぞれの表示の下方には、これらの表示に対応する虫眼鏡ボタンB6がそれぞれ表示される。
サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)は、虫眼鏡ボタンB6を選択する入力操作を行うことで、選択された虫眼鏡ボタンB6に対応する表示の人数に該当する社員の情報を確認可能な一覧画面(図示省略)を表示させることができる。
また、人事ダッシュボード画面44には、社員の退職状況が表示される。
具体的には、社員の退職状況として、退職する確率が高い社員(以下、退職濃厚者という)の人数、実際に退職した社員の人数(但し、定年退職を含まない)、及び、実際に退職した社員のうち自己都合により退職した社員の人数の月別推移(直近6ケ月間の月別推移)を示すグラフが表示される。また、このグラフの左方には、現在の退職濃厚者の合計人数(例えば、1人)のうち未だ対応処置(フォロー)がなされていない未対応の退職濃厚者の人数(例えば、0人)が表示されるとともに、このグラフの右方には、直近6ケ月間に退職した社員の合計人数(例えば、6人)と、直近6ケ月間に退職した社員のうち自己都合により退職した社員の合計人数(例えば、2人)が表示される。さらに、上述の未対応の退職濃厚者の人数の表示の下方には、この表示に対応する虫眼鏡ボタンB6が表示される。ただし、図7に示すように、未対応の退職濃厚者の人数が0人の場合、この表示に対応する虫眼鏡ボタンB6は、選択不可能な態様(図中では破線)で表示される(他の虫眼鏡ボタンB6も同様)。
サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)は、未対応の退職濃厚者の人数の表示に対応する虫眼鏡ボタンB6を選択する入力操作を行うことで、未対応の退職濃厚者の情報を確認可能な一覧画面(図示省略)を表示させることができる。
また、人事ダッシュボード画面44には、現在対応中である休職濃厚者及び/又は退職濃厚者の合計人数が表示されるとともに、この表示に対応する虫眼鏡ボタンB6が表示される。
サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)は、現在対応中である休職濃厚者及び/又は退職濃厚者の合計人数の表示に対応する虫眼鏡ボタンB6を選択する入力操作を行うことで、現在対応中である休職濃厚者及び/又は退職濃厚者の情報を確認可能な一覧画面(図示省略)を表示させることができる。
図8は、一覧画面45を示す図である。
図8に示すように、一覧画面45では、6月に休職濃厚者であると予測された社員である香川一美氏と木口二朗氏の情報(例えば、所属、年齢、性別、雇用区分、出向中フラグ、役職、資格、等級、職種など)が表示される。
なお、一覧画面45は、サイドバーメニューM1から人事タブT2が選択され、このときに表示されるプルダウンメニュー(図示省略)から従業員検索機能に関する項目が選択された場合に表示される従業員検索画面(図示省略)において、休職濃厚フラグが立っている社員についての検索がなされた際の検索結果画面に相当する画面である。
図9及び図10は、従業員情報画面46を示す図である。具体的には、図9は、従業員情報画面46のうちの上段部分を示す図であり、図10は、従業員情報画面46のうちの下段部分を示す図である。
従業員情報画面46は、サイドバーメニューM1から人事タブT2が選択され、このときに表示されるプルダウンメニュー(図示省略)から従業員検索機能に関する項目が選択された場合に表示される従業員検索画面(図示省略)において、蔵樹薫氏についての検索がなされた際に表示される画面である。なお、この従業員情報画面46は、人事ダッシュボード画面44(図7参照)において、現在休職中である社員の合計人数の表示に対応する虫眼鏡ボタンB6を選択する入力操作が行われた場合に表示される当該社員に関する一覧画面(図示省略)から蔵樹薫氏を選択する入力操作が行われることによっても表示されるようになっている。
図9に示すように、従業員情報画面46には、サマリタブT4、基本情報タブT5、評価歴タブT6、所属歴タブT7、家族情報タブT8、給与情報タブT9、前職・休職歴タブT10がそれぞれ配設されている。なお、サマリタブT4は、特別アカウントが発行された人事部に所属する社員がサーバ2にログインした際に表示される従業員情報画面でのみ出現するタブとなっている。
サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)は、所望のタブT4~T10を選択する入力操作を行うことで、所望のタブT4~T10に対応する情報を従業員情報画面46に表示させることができる。
図9及び図10の画面表示例では、サマリタブT4を選択する入力操作が行われ、サマリタブT4に対応する情報が従業員情報画面46に表示されている。以下、サマリタブT4に対応する情報について詳述する。
図9及び図10に示すように、従業員情報画面46には、サマリタブT4に対応する情報として、「アラート状況」、「休職・退職濃厚者該当状況」、「スコア」、「働き方」、「当月度状況」、「コミュニケーション分析」及び「フォロー履歴」の各項目に関する情報が表示される。
従業員情報画面46の「アラート状況」の項目には、総合スコア、働き方スコア、働き方、要通院のそれぞれに関するアラート状況が表示される。
具体的には、総合スコア(後述)及び働き方スコアに関しては、例えば、スコアが35点以上の場合、当該スコアのマークが灰色(図中では白色の背景)で表示される一方で、スコアが35点未満の場合、当該スコアのマークが赤色(図中ではハッチング)で表示され注意喚起がなされるようになっている。また、働き方に関しては、例えば、直近12ヶ月の残業時間が所定時間以下の場合、働き方のマークが灰色(図中では白色の背景)で表示される一方で、直近12ヶ月の残業時間が所定時間を超えている場合、働き方のマークが赤色(図中ではハッチング)で表示され注意喚起がなされるようになっている。また、要通院に関しては、例えば、健康診断において異常が無かった場合、要通院のマークが灰色(図中では白色の背景)で表示される一方で、健康診断において再検査の判定がなされた場合、要通院のマークが赤色(図中ではハッチング)で表示され注意喚起がなされるようになっている。さらに、要通院のマークが赤色で表示された際に当該マークの下方には、通知ボタンB7が表示される。
サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)は、通知ボタンB7を選択する入力操作を行うことで、通院を促すメッセージを蔵樹薫氏に対して送信することができる。
また、従業員情報画面46の「休職・退職濃厚者該当状況」の項目には、休職濃厚者及び退職濃厚者の該当状況が表示される。
具体的には、例えば、後述する休職濃厚者予測処理(図11参照)によって蔵樹薫氏が休職濃厚者ではないと判定された場合、休職濃厚者のマークが灰色(図中では白色の背景)で表示される一方で、休職濃厚者であると判定された場合、休職濃厚者のマークが赤色(図中ではハッチング)で表示され注意喚起がなされるようになっている。また、後述する退職濃厚者予測処理(図12参照)によって蔵樹薫氏が退職濃厚者ではないと判定された場合、退職濃厚者のマークが灰色(図中では白色の背景)で表示される一方で、退職濃厚者であると判定された場合、退職濃厚者のマークが赤色(図中ではハッチング)で表示され注意喚起がなされるようになっている。また、フォロー不要のマークに関しては、蔵樹薫氏が休職濃厚者及び/又は退職濃厚者であると判定された後、蔵樹薫氏に対するフォローがなされた場合、フォロー不要のマークが赤色で表示されるようになっている。さらに、フォロー不要のマークが赤色で表示された際に当該マークの下方には、開始ボタンB8が表示される。
サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)は、開始ボタンB8を選択する入力操作を行うことで、休職・退職濃厚者に対するフォローのコメントを入力するための入力フォーム(図示省略)を表示することができる。サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)は、表示された上記入力フォームにコメントを入力して登録することによって、後述する「フォロー履歴」の項目(図10参照)に当該コメントを反映させることができる。
また、従業員情報画面46の「スコア」の項目には、「総合スコア」、「能力発揮スコア」及び「働き方スコア」の各項目に関する情報が表示される。
具体的には、「総合スコア」の項目には、総合スコアがメーター表示されるとともに、この総合スコアのランク(例えば、80点以上の場合はAランク、60点以上80点未満の場合はBランク、40点以上60点未満の場合はCランク、20点以上40点未満の場合はDランク、0点以上20点未満の場合はEランク)が表示される。ここで、総合スコアは、後述する能力発揮スコア及び働き方スコアを所定の導出式に代入することによって導出されるスコアである。
また、「能力発揮スコア」の項目には、能力発揮スコアの半期ごとの推移(直近2年間の推移)を示すグラフが表示される。また、このグラフの左方には、現在の能力発揮スコアとランクが表示される。また、このグラフの右方には、直近の実績ハイパフォーマーランクと予想ハイパフォーマーランクが表示される。また、蔵樹薫氏が後述する潜在的パフォーマーに該当する場合、この「能力発揮スコア」の項目における背景色を通常と異ならせることにより、蔵樹薫氏が潜在的パフォーマーに該当することを識別可能となっている。
ここで、能力発揮スコアとは、パフォーマンスの発揮度合いを示すスコアである。
また、実績ハイパフォーマーランクとは、社員の能力を例えば5ランク(A~Eランク)で表すものである。ランクの判定基準は、例えば、各社員の人事考課を点数(100点満点の点数)に換算して、上位5%に入る社員をAランク、上位5~20%に入る社員をBランク、下位5%に入る社員をEランク、下位5~20%に入る社員をDランク、上位20%に入らず、且つ、下位20%にも入らない社員をCランクとしている。
また、予想ハイパフォーマーランクとは、今後予想される社員の能力を例えば5ランク(A~Eランク)で表すものである。この予想は、回帰分析により行われ、社員の実測値又は実績値を所定の予測式の説明変数に代入しパフォーマンス値(目的変数)を導出し、導出されたパフォーマンス値に応じて予想ハイパフォーマーランクを判定している。
また、能力発揮スコアは、次式に基づき導出される。
能力発揮スコア=(実績パフォーマンススコア/予想パフォーマンススコア)×重み係数
ここで、実績パフォーマンススコアとは、上述の実績ハイパフォーマーランクを数値化したものであり、Aランクを5、Bランクを4、Cランクを3、Dランクを2、Eランクを1としたものである。また、予想パフォーマンススコアとは、上述の予想ハイパフォーマーランクを数値化したものであり、Aランクを5、Bランクを4、Cランクを3、Dランクを2、Eランクを1としたものである。また、重み係数は、実績パフォーマンススコアと予想パフォーマンススコアと対応付けられて予め設定された係数である。
また、「働き方スコア」の項目には、働き方スコアの月別推移を示すグラフが表示される。また、このグラフの左方には、現在の働き方スコアとランクが表示される。また、このグラフの右方には、今日の出勤時及び退勤時の気分が表示される。
図9の画面表示例では、「働き方スコア」の項目の背景が赤色(図中では網掛)で表示されている。これは働き方スコアが当該スコアに係る閾値を下回ったことを示すものであり、これにより働き方スコアが低いことに関してサーバ2にログインした社員に対して注意喚起を行うことができるようになっている。なお、「働き方スコア」の項目のほか、「総合スコア」及び「能力発揮スコア」の各項目についても当該各項目に係る閾値がそれぞれ設定されており、各項目のデータが当該各項目に係る閾値を下回った場合、該当する項目の背景が赤色で表示されるようになっている。
また、従業員情報画面46の「働き方」の項目には、図10に示すように、「気分データ」、「就業時間グラフ/働き方スコアグラフ」、「就業時間」、「残業時間」、「有休・半休時間」、「不就労時間」、「連続7日間出勤回数」及び「休日出勤回数」の各項目に関する情報が表示される。なお、上記各項目は、上述のトップ画面42(図5参照)の「働き方」の項目に表示されるものと同じであるため、当該各項目についての説明は省略する。
また、従業員情報画面46の「当月度状況」の項目には、「当月度就業時間」、「当月度普通残業時間」、「当月度深夜残業時間」及び「当月度休日出勤回数」の各項目に関する情報が表示される。なお、上記各項目は、上述のトップ画面42(図5参照)の「当月度状況」の項目に表示されるものと同じであるため、当該各項目についての説明は省略する。
また、従業員情報画面46の「コミュニケーション分析」の項目には、直属上司との相性レベルが表示される。以下、相性レベルの判定手順について説明する。
まず、所定の調査(例えば、モチベーション調査など)により各社員の性格を数値化する。次いで、各社員を上司側と部下側とに分けた状態で数値化された各社員の性格に関する数値を用いてクラスタ分析を行い、例えば、上司側と部下側とでそれぞれ5つのグループに分け、5×5のマトリクス表を作成する。次いで、上記マトリクス表の各マス内において、実績ハイパフォーマーランクがAランク又はBランクの社員の占める割合を導出する。次いで、導出された上記社員の占める割合に応じて、◎、○、△、×などのスコアを付け、「コミュニケーション分析」の項目に直属上司との相性レベルとして表示する。
また、従業員情報画面46の「フォロー履歴」の項目には、休職・退職濃厚者に対するフォローのコメントが表示される。
図11は、HP/LP分析画面47を示す図である。
HP/LP分析画面47は、サイドバーメニューM1から人事タブT2が選択され、このときに表示されるプルダウンメニュー(図示省略)からHP/LP分析の結果の表示機能に関する項目が選択された場合に表示される画面である。
HP/LP分析画面47では、「結果サマリ」、「ファクター分析」及び「比率分析」の各項目に関する情報が表示される。
HP/LP分析画面47の「結果サマリ」の項目には、上述の実績ハイパフォーマーランク(ランクA~ランクE)ごとに振り分けられた社員の人数が表示される。ここで、HP1は、ハイパフォーマー1の略称であり、実績ハイパフォーマーランクがランクAである社員を指す。また、HP2は、ハイパフォーマー2の略称であり、実績ハイパフォーマーランクがランクBである社員を指す。また、APは、アベレージパフォーマーの略称であり、実績ハイパフォーマーランクがランクCである社員を指す。また、LP2は、ローパフォーマー2の略称であり、実績ハイパフォーマーランクがランクDである社員を指す。また、LP1は、ローパフォーマー1の略称であり、実績ハイパフォーマーランクがランクEである社員を指す。図11に例示されている「結果サマリ」の項目では、対象人数9410名のうち、ハイパフォーマー1が412名、ハイパフォーマー2が543名、アベレージパフォーマーが7654名、ローパフォーマー2が456名、ローパフォーマー1が345名であることが示されている。
また、HP/LP分析画面47の「ファクター分析」の項目には、ファクター分析(因子分析)の結果を示すグラフが表示される。このファクター分析の結果を示すグラフでは、社員のパフォーマンスを左右する各因子の当該パフォーマンスとの相関度合いが示されるようになっている。例えば、図11に例示されているグラフでは、社員のパフォーマンスとの相関度合いが最も高い因子は「年齢」であり、それ以降は「等級」、「有休日数」、「HbA1c.NGSP(ヘモグロビン)」、…の順に相関度合いが高くなっていることが示されている。ここで、因子である「年齢」、「等級」、及び、「有休日数」に係る情報は、勤怠データベース(記憶部23)に記憶されている各社員の勤務状況に関する各種情報に基づくものである。また、因子である「HbA1c.NGSP(ヘモグロビン)」に係る情報は、健康診断データベース(記憶部23)に記憶されている各社員が受診した健康診断の結果に関する各種情報に基づくものである。なお、ファクター分析は、公知の分析用ソフトウェアによって行うことができるので、詳しい説明は省略する。
また、図11に示すファクター分析の結果を示すグラフでは、当該グラフに表示されている各因子を選択する入力操作が可能に設定されており、当該入力操作が行われると、選択された因子の値の分布をパフォーマーレベル(HP1、HP2、AP、LP2、LP1)ごとに示すグラフが上述のファクター分析の結果を示すグラフの右方に表示されるようになっている。図11に示されているファクター分析の結果を示すグラフにおいて、例えば、「年齢」を選択する入力操作が行われた場合、「年齢」の値の分布をパフォーマーレベルごとに示すグラフが表示される。このグラフでは、ロウソク足(胴体(矩形の部分))によって、各パフォーマーレベルにおいて集中して存在する社員の年齢幅が示されるようになっている。また、ロウソク足の上側に突き出た縦線(上ひげ)の上端位置によって、各パフォーマーレベルにおいて存在する社員の最年長の年齢が示されるとともに、ロウソク足の下側に突き出た縦線(下ひげ)の下端位置によって、各パフォーマーレベルにおいて存在する社員の最年少の年齢が示されるようになっている。また、HP1、HP2及びAPのそれぞれに対応するロウソク足は青色(図中では斜線で示す)で表示され、LP1及びLP2に対応するロウソク足は白色で表示されるようになっている。
また、HP/LP分析画面47の「比率分析」の項目では、現状ボタンB9、予測ボタンB10、ギャップボタンB11が表示されており、これらのボタンのうちから一のボタンを選択する入力操作を行うことで、選択されたボタンに対応する所定の社員の比率を示すグラフを表示させることができる。また、「比率分析」の項目では、組織別ボタンB12、年代別ボタンB13、等級別ボタンB14、性別別ボタンB15が表示されており、これらのボタンのうちから一のボタンを選択する入力操作を行うことで、選択されたボタンに対応する分類方法(組織別、年代別、等級別、性別別)で分類されたグループごとに所定の社員の比率を示すグラフを表示させることができる。さらに、「比率分析」の項目では、割合ボタンB16と人数ボタンB17とが表示されており、これらのボタンのうちから一のボタンを選択する入力操作を行うことで、所定の社員の比率を割合(%)による表示と人数(名)による表示とに切り替えることができる。
以下、上述の所定の社員の比率を示すグラフについて詳述する。
まず、サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)が現状ボタンB9を選択する入力操作を行うことで、図11に示すように、HP/LP分析画面47の「比率分析」の項目には、現状での各パフォーマーレベルの社員の比率を示すグラフ(棒グラフ)を表示させることができるようになっている。また、このグラフでは、棒グラフのうち各パフォーマーレベルに対応する領域を選択する入力操作を行うことで、選択されたパフォーマーレベルに属する社員の情報を確認可能な一覧画面(図示省略)を表示させることができる。具体的には、棒グラフのうち、例えば、HP1に対応する領域を選択する入力操作を行うことで、HP1に属する社員の情報を確認可能な一覧画面(図示省略)を表示させることができる。
なお、図11の画面表示例では、組織別ボタンB12を選択する入力操作が行われるとともに、割合ボタンB16を選択する入力操作が行われているため、組織(例えば、監査室、総務本部、企画部、営業部、技術部)ごとに各パフォーマーレベルの社員の比率を割合(%)で示すグラフが表示されている。
また、サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)が予測ボタンB10を選択する入力操作を行うことで、図12に示すように、HP/LP分析画面47の「比率分析」の項目には、上述の予想ハイパフォーマーランクがランクA又はランクBであり、実績ハイパフォーマーランクよりも上がると予測された社員が当該予想ハイパフォーマーランクに上がったと仮定した場合の各パフォーマーレベルの社員の比率を示すグラフ(棒グラフ)を表示させることができる。また、このグラフでは、棒グラフのうち各パフォーマーレベルに対応する領域を選択する入力操作を行うことで、選択されたパフォーマーレベルに属する社員の情報を確認可能な一覧画面(図示省略)を表示させることができる。
なお、図12の画面表示例では、図11の画面表示例と同様に、組織別ボタンB12を選択する入力操作が行われるとともに、割合ボタンB16を選択する入力操作が行われているため、組織ごとに上述の各パフォーマーレベルの社員の比率を割合(%)で示すグラフが表示されている。
また、サーバ2にログインした社員(人事部に所属する社員)がギャップボタンB11を選択する入力操作を行うことで、図13に示すように、実績ハイパフォーマーランクと予想ハイパフォーマーランクとが大きく乖離している社員(例えば、予想ハイパフォーマーランクがランクA又はランクBであり、実績ハイパフォーマーランクよりも2段階以上上がると予測された社員(以下、潜在的パフォーマーという)の比率を示すグラフ(棒グラフ)を表示させることができる。また、このグラフでは、表示されている棒グラフを選択する入力操作を行うことで、潜在的パフォーマーである社員の情報を確認可能な一覧画面を表示させることができる。具体的には、例えば、営業部に関する棒グラフを選択する入力操作が行われた場合、図14に示すように、潜在的パフォーマーである営業部の社員の情報を確認可能な一覧画面48が表示される。
なお、図13の画面表示例では、図11及び図12の画面表示例と同様に、組織別ボタンB12を選択する入力操作が行われるとともに、割合ボタンB16を選択する入力操作が行われているため、組織ごとに上述の潜在的パフォーマーの比率を割合(%)で示すグラフが表示されている。
[潜在的パフォーマー予測処理]
次に、サーバ2における潜在的パフォーマー予測処理の制御手順について説明する。
図15は、潜在的パフォーマー予測処理の制御手順を示すフローチャートである。
潜在的パフォーマー予測処理が開始されると、CPU21は、全社員のうちから一の社員を予測対象者として選択する(ステップS1)。そして、CPU21は、予測対象者として選択された社員の実測値又は実績値を予測式(予測モデル)の説明変数に代入しパフォーマンス値(目的変数)を算出する(ステップS2)。
ここで、上述の予測式の作成手順について説明する。
先ず、サーバ2のCPU21は、目的変数をパフォーマンス値(例えば、実績ハイパフォーマーランクがランクAの場合は5、当該ランクがランクBの場合は4、当該ランクがランクCの場合は3、当該ランクがランクDの場合は2、当該ランクがランクEの場合は1)とするとともに、説明変数として、例えば、勤怠情報に含まれる出勤日数、残業時間、休出回数、遅刻回数、早退回数、有休日数、及び、欠勤日数、並びに、健康診断情報に含まれる血圧、肝機能に関する情報、脂質に関する情報、腎機能に関する情報、及び、糖代謝に関する情報を選定し、回帰式を作成する。そして、CPU21は、この回帰式の目的変数と説明変数に過去の実測値又は実績値(例えば、全社員を対象とした過去数年分の実測値又は実績値)を入れて、当該回帰式の偏回帰係数を求め、予測式を作成する。
なお、回帰分析は、公知の分析用ソフトウェアによって行うことができるので、詳しい説明は省略する。
次いで、CPU21は、ステップS2で導出されたパフォーマンス値から予想ハイパフォーマーランクを特定する(ステップS3)。具体的には、CPU21は、例えば、ステップS2で導出されたパフォーマンス値が4.5以上の場合、予想ハイパフォーマーランクをランクA、当該パフォーマンス値が3.5以上、4.5未満の場合、予想ハイパフォーマーランクをランクB、当該パフォーマンス値が2.5以上、3.5未満の場合、予想ハイパフォーマーランクをランクC、当該パフォーマンス値が1.5以上、2.5未満の場合、予想ハイパフォーマーランクをランクD、当該パフォーマンス値が1.5未満の場合、予想ハイパフォーマーランクをランクEとして特定する。
次いで、CPU21は、ステップS3で特定された予想ハイパフォーマーランクがランクA又はランクBであるか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4において、予想ハイパフォーマーランクがランクA又はランクBであると判定された場合(ステップS4;YES)、CPU21は、予想ハイパフォーマーランクが実績ハイパフォーマーランクよりも2ランク以上上がっているか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5において、予想ハイパフォーマーランクが実績ハイパフォーマーランクよりも2ランク以上上がっていると判定された場合(ステップS5;YES)、CPU21は、予測対象の社員を潜在的パフォーマーとして特定し(ステップS6)、ステップS7の処理へ移行する。
また、ステップS4において、予想ハイパフォーマーランクがランクAでもランクBでもないと判定された場合(ステップS4;NO)、CPU21は、ステップS5及びステップS6の処理をスキップして、ステップS7の処理へ移行する。
また、ステップS5において、予想ハイパフォーマーランクが実績ハイパフォーマーランクよりも2ランク以上上がっていないと判定された場合(ステップS5;NO)、CPU21は、ステップS6の処理をスキップして、ステップS7の処理へ移行する。
次いで、CPU21は、全社員について潜在的パフォーマーであるか否かの予測が完了したか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、全社員について潜在的パフォーマーであるか否かの予測が完了していないと判定された場合(ステップS7;NO)、CPU21は、処理をステップS1へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS7において、全社員について潜在的パフォーマーであるか否かの予測が完了したと判定された場合(ステップS7;YES)、CPU21は、予測結果を記憶部23に保存し(ステップS8)、潜在的ハイパフォーマー予測処理を終了する。
これにより、潜在的パフォーマー予測処理の終了後、例えば、図9及び図10に示す従業員情報画面46が端末装置3の表示部35に表示された場合、記憶部23に保存されている実績ハイパフォーマーランクの情報や上述の予測結果(例えば、予想ハイパフォーマーランクの情報)に基づいて、能力発揮スコア、実績ハイパフォーマーランク及び予想ハイパフォーマーランクが「能力発揮スコア」の項目に反映されることとなる。
また、例えば、図11~図13に示すHP/LP分析画面47が端末装置3の表示部35に表示された場合、記憶部23に保存されている実績ハイパフォーマーランクの情報や上述の予測結果(例えば、予想ハイパフォーマーランクの情報、潜在的パフォーマーであるか否かに関する情報)に基づいて、現状での各パフォーマーレベルの社員の比率を示すグラフ(図11参照)や、予想ハイパフォーマーランクがランクA又はランクBであり、実績ハイパフォーマーランクよりも上がると予測された社員が当該予想ハイパフォーマーランクに上がったと仮定した場合の各パフォーマーレベルの社員の比率を示すグラフ(図12参照)、潜在的パフォーマーの比率を示すグラフ(図13参照)が「比率分析」の項目に反映されることとなる。
以上、本実施の形態によれば、業務支援システム1におけるサーバ2は、予め求めておいた予測モデルに予測対象者の当該予測モデルの説明変数の項目に関する実測値又は実績値を入力して当該予測対象者が発揮しうる能力の高さを示すパフォーマンス予測値を導出し、導出されたパフォーマンス予測値と、予測対象者の現時点または過去の時点における能力の高さを示すパフォーマンス実測値と、の差が所定の第1の閾値以上であるか否かを判定し、パフォーマンス予測値とパフォーマンス実測値との差が第1の閾値以上であると判定された予測対象者を識別可能に端末装置3の表示部35に表示させるので、社員のパフォーマンスの向上や低下を予測することができる。
また、サーバ2は、パフォーマンス予測値とパフォーマンス実測値との差が第1の閾値以上であると判定された予測対象者のうち、パフォーマンス予測値の方がパフォーマンス実測値よりも高かった予測対象者を識別可能に表示させるので、社員のパフォーマンスの向上を予測することができる。
また、サーバ2は、パフォーマンス予測値とパフォーマンス実測値との差が第1の閾値以上であると判定された予測対象者のうち、パフォーマンス予測値の方がパフォーマンス実測値よりも高く、且つ、パフォーマンス実測値が所定の第2の閾値以下である予測対象者を識別可能に表示させるので、実力があるにもかかわらずその実力を発揮できていない社員(潜在的パフォーマー)を探し出すことができる。
また、サーバ2は、予測対象者に係るパフォーマンス予測値とパフォーマンス実測値を並べて端末装置3の表示部35に表示させるとともに、潜在的パフォーマーであるか否かを識別可能に表示させるので、当該予測対象者に係るパフォーマンス予測値とパフォーマンス実測値と潜在的パフォーマーであるか否かとを一見しただけで把握することができる。
また、サーバ2は、パフォーマンス予測値とパフォーマンス実測値を所定のランクとして表示させるので、これらの数値が良い数値であるのか悪い数値であるのかを把握しやすくすることができる。
また、サーバ2は、予測対象者全員からなる会社を複数のグループに分類する際の分類方法を予め設定された複数の分類方法のうちからユーザー操作に基づき指定し、指定された分類方法に基づき分類されたグループごとに、潜在的パフォーマーであると判定された予測対象者の人数又は当該予測対象者のグループ内における割合を表示させるので、潜在的パフォーマーがどのグループにどれだけ存在するかが分かるようになり、潜在的パフォーマーへの対策を講じやすくすることができる。
また、サーバ2は、目的変数をパフォーマンス実測値とするとともに、説明変数として、少なくとも、勤怠情報と健康診断情報とを使用し、回帰式を作成するとともに、回帰式の目的変数と説明変数に過去の実測値又は実績値を入れて、当該回帰式の偏回帰係数を求め、予測モデル(予測式)を作成するので、メンタル不調や生活習慣病等を考慮した形で社員が発揮しうる能力の高さを予測することができる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部23のHDD、SSD、EEPROMを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る情報処理装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、予想ハイパフォーマーランクが上位のランク(例えば、ランクA又はランクB)であり、且つ、予想ハイパフォーマーランクが実績ハイパフォーマーランクよりも複数段階(例えば、2段階(2ランク))高い予測対象者を潜在的パフォーマーとして特定するようにしたが、予想ハイパフォーマーランクが実績ハイパフォーマーランクよりも1段階でも高ければ、この予測対象者を潜在的パフォーマーとして特定するようにしても良い。さらに、予想ハイパフォーマーランクが実績ハイパフォーマーランクよりも低い予測対象者を潜在的パフォーマーとして特定するようにしても良い。
また、上記実施形態では、予測式(予測モデル)の作成にあたって、説明変数として、勤怠情報に含まれる出勤日数、残業時間、休出回数、遅刻回数、早退回数、有休日数、及び、欠勤日数、並びに、健康診断情報に含まれる血圧、肝機能に関する情報、脂質に関する情報、腎機能に関する情報、及び、糖代謝に関する情報を選定し、回帰式を作成したが、当該説明変数として選定される項目は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、予測式の作成にあたって、回帰式の目的変数と説明変数に代入する過去の実測値又は実績値は、複数の会社の各社員を対象としても良い。
また、上記実施形態では、潜在的パフォーマー予測処理において、回帰分析により作成された予測式を用いてパフォーマンス値を導出するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、勾配ブースティングやランダムフォレストといった手法を採用し、機械学習により作成された予測モデル(決定木)を用いてパフォーマンス値を導出するようにしても良い。ここで、予測モデル(決定木)を作成する際の目的変数は、上記実施形態と同様に、パフォーマンス値とするとともに、説明変数として、例えば、勤怠情報に含まれる出勤日数、残業時間、休出回数、遅刻回数、早退回数、有休日数、及び、欠勤日数、並びに、健康診断情報に含まれる血圧、肝機能に関する情報、脂質に関する情報、腎機能に関する情報、及び、糖代謝に関する情報を選定する。
また、上記実施形態では、潜在的パフォーマー予測処理において、予測対象の社員が潜在的パフォーマーであると特定された場合、当該社員に関して潜在的パフォーマーフラグを立てることによって、上述の従業員検索画面(図示省略)において、当該潜在的パフォーマーフラグが立っている社員についての検索が行えるようにし、当該検索の結果として潜在的パフォーマーであると特定された社員の情報を確認可能な一覧画面を端末装置3の表示部35に表示させるようにしても良い。
また、上記実施形態における業務支援システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
予め求めておいた予測モデルに予測対象者の当該予測モデルの説明変数の項目に関する実測値又は実績値を入力して当該予測対象者が発揮しうる能力の高さを示すパフォーマンス予測値を導出する導出手段と、
前記導出手段によって導出されたパフォーマンス予測値と、前記予測対象者の現時点または過去の時点における能力の高さを示すパフォーマンス実測値と、の差が所定の第1の閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記パフォーマンス予測値と前記パフォーマンス実測値との差が前記第1の閾値以上であると判定された予測対象者を識別可能に表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
<請求項2>
前記表示制御手段は、前記判定手段により前記パフォーマンス予測値と前記パフォーマンス実測値との差が前記第1の閾値以上であると判定された予測対象者のうち、前記パフォーマンス予測値の方が前記パフォーマンス実測値よりも高かった予測対象者を識別可能に表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記表示制御手段は、前記判定手段により前記パフォーマンス予測値と前記パフォーマンス実測値との差が前記第1の閾値以上であると判定された予測対象者のうち、前記パフォーマンス予測値の方が前記パフォーマンス実測値よりも高く、且つ、前記パフォーマンス実測値が所定の第2の閾値以下である予測対象者を識別可能に表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項4>
前記表示制御手段は、前記予測対象者に係るパフォーマンス予測値とパフォーマンス実測値を並べて表示させるとともに、前記判定手段による判定結果を識別可能に表示させることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記表示制御手段は、前記パフォーマンス予測値と前記パフォーマンス実測値を所定のランクとして表示させることを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の情報処理装置。
<請求項6>
予測対象者全員からなる団体を複数のグループに分類する際の分類方法を予め設定された複数の分類方法のうちからユーザー操作に基づき指定する指定手段を備え、
前記表示制御手段は、前記指定手段により指定された前記分類方法に基づき分類されたグループごとに、前記判定手段により前記パフォーマンス予測値と前記パフォーマンス実測値との差が前記第1の閾値以上であると判定された予測対象者の人数又は当該予測対象者のグループ内における割合を表示させることを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の情報処理装置。
<請求項7>
目的変数を前記パフォーマンス実測値とするとともに、説明変数として、少なくとも、勤怠情報と健康診断情報とを使用し、機械学習により前記予測モデルを作成するモデル作成手段を備えることを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載の情報処理装置。
<請求項8>
目的変数を前記パフォーマンス実測値とするとともに、説明変数として、少なくとも、勤怠情報と健康診断情報とを使用し、回帰式を作成するとともに、前記回帰式の前記目的変数と前記説明変数に過去の実測値又は実績値を入れて、当該回帰式の偏回帰係数を求め、前記予測モデルを作成するモデル作成手段を備えることを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載の情報処理装置。
<請求項9>
コンピュータを、
予め求めておいた予測モデルに予測対象者の当該予測モデルの説明変数の項目に関する実測値又は実績値を入力して当該予測対象者が発揮しうる能力の高さを示すパフォーマンス予測値を導出する導出手段、
前記導出手段によって導出されたパフォーマンス予測値と、前記予測対象者の現時点または過去の時点における能力の高さを示すパフォーマンス実測値と、の差が所定の第1の閾値以上であるか否かを判定する判定手段、
前記判定手段により前記パフォーマンス予測値と前記パフォーマンス実測値との差が前記第1の閾値以上であると判定された予測対象者を識別可能に表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
1 業務支援システム
2 サーバ
21 CPU(導出手段、判定手段、表示制御手段、指定手段、モデル作成手段)
3 端末装置
35 表示部(表示手段)

Claims (5)

  1. 予め求めておいた予測モデルに予測対象者の当該予測モデルの複数の説明変数の項目に関するパラメータを入力して当該予測対象者が発揮しうる能力の高さを示すパフォーマンス予測値を、所定の母集団を構成する人員のそれぞれに対して導出する導出手段と、
    前記導出手段により導出された予測値に基づいて前記母集団をレベル分けして第1表示領域に表示させる表示制御手段と、
    を備え
    前記表示制御手段は、前記母集団をレベル分けして前記第1表示領域に表示させる場合は、前記予測モデルにおける前記複数の説明変数の項目うち少なくとも前記パフォーマンスと相関度合いが最も高い説明変数の項目を第2表示領域に第1参考情報として表示させる、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記第2表示領域に前記第1参考情報を表示させる場合は、前記予測モデルにおける前記複数の説明変数の項目うち前記パフォーマンスと相関度合いの高い説明変数の項目を上位順に所定の数だけ相関度合いとともに表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記第2表示領域に前記第1参考情報を表示させる場合は、前記予測モデルにおける相関グラフを所定の説明変数の項目を対象にして第3表示領域に第2参考情報として表示させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 情報処理装置が実行する人事情報管理支援方法であって、
    予め求めておいた予測モデルに予測対象者の当該予測モデルの複数の説明変数の項目に関するパラメータを入力して当該予測対象者が発揮しうる能力の高さを示すパフォーマンスの予測値を、所定の母集団を構成する人員のそれぞれに対して導出する導出処理と、
    前記導出処理により導出された予測値に基づいて前記母集団をレベル分けして第1表示領域に表示させる表示制御処理と、
    を含み、
    前記表示制御処理は、前記母集団をレベル分けして前記第1表示領域に表示させる場合は、前記予測モデルにおける前記複数の説明変数の項目うち少なくとも前記パフォーマンスと相関度合いが最も高い説明変数の項目を第2表示領域に第1参考情報として表示させる、
    ことを特徴とする人事情報管理支援方法。
  5. コンピュータを、
    予め求めておいた予測モデルに予測対象者の当該予測モデルの複数の説明変数の項目に関するパラメータを入力して当該予測対象者が発揮しうる能力の高さを示すパフォーマンスの予測値を、所定の母集団を構成する人員のそれぞれに対して導出する導出手段、
    前記導出手段により導出された予測値に基づいて前記母集団をレベル分けして第1表示領域に表示させる表示制御手段、
    として機能させ、
    前記表示制御手段は、前記母集団をレベル分けして前記第1表示領域に表示させる場合は、前記予測モデルにおける前記複数の説明変数の項目うち少なくとも前記パフォーマンスと相関度合いが最も高い説明変数の項目を第2表示領域に第1参考情報として表示させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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