JP7338269B2 - パターン膜、パターン膜の形成方法、インプリントモールドの製造方法、およびパターン構造体の製造方法 - Google Patents
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Description
1つまたは複数の第1領域と、1つまたは複数の第2領域と、1つまたは複数の第3領域とを少なくとも含み、
上記1つまたは複数の第1領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第1パターンからなり、上記1つまたは複数の第2領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第2パターンからなり、上記1つまたは複数の第3領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第3パターンからなり、
上記1つまたは複数の第1領域に占める上記第1パターンの凸部/凹部の面積比XA1/XB1、上記1つまたは複数の第2領域に占める上記第2パターンの凸部/凹部の面積比XA2/XB2、上記1つまたは複数の第3領域に占める上記第3パターンの凸部/凹部の面積比XA3/XB3は、下記式(I)の関係を満たし、
上記第1パターンの凸部の側壁の傾きY1、上記第2パターンの凸部の側壁の傾きY2、及び上記第3パターンの凸部の側壁の傾きY3は、下記式(II)及び式(III)の関係を満たすパターン膜が提供される。
XA1/XB1 < XA2/XB2 < XA3/XB3 (I)
Y1 < Y2 (II)
Y3 < Y2 (III)
1つまたは複数の第1領域と、1つまたは複数の第2領域と、1つまたは複数の第3領域とを少なくとも含み、上記1つまたは複数の第1領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第1パターンからなり、上記1つまたは複数の第2領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第2パターンからなり、上記1つまたは複数の第3領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第3パターンからなるパターン膜であって、上記1つまたは複数の第1領域に占める上記第1パターンの凸部/凹部の面積比XA1/XB1、上記1つまたは複数の第2領域に占める上記第2パターンの凸部/凹部の面積比XA2/XB2、上記1つまたは複数の第3領域に占める上記第3パターンの凸部/凹部の面積比XA3/XB3は、下記式(I)の関係を満たし、上記第1パターンの凸部の側壁の傾きY1、上記第2パターンの凸部の側壁の傾きY2、及び上記第3パターンの凸部の側壁の傾きY3は、下記式(II)及び式(III)の関係を満たすパターン膜の製造方法であり、
基材上に、活性エネルギー線の照射により硬化する第1液体を含む分散粒子と、上記活性エネルギー線の照射により硬化しない第2液体を含む分散媒とを含むエマルジョンからなる膜を形成することと、
上記膜に上記活性エネルギー線を、上記第1領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA1/XB1、上記第2領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA2/XB2、上記第3領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA3/XB3となるようパターン状に照射して、上記活性エネルギー線を照射した露光部で上記第1液体を硬化させることと、
上記活性エネルギー線の照射後に、上記膜から上記第2液体の少なくとも一部を除去することと、
上記第2液体の少なくとも一部を除去した上記膜が含んでいる未硬化の上記第1液体を硬化させることと
を含むパターン膜の形成方法が提供される。
XA1/XB1 < XA2/XB2 < XA3/XB3 (I)
Y1 < Y2 (II)
Y3 < Y2 (III)
1つまたは複数の第1領域と、1つまたは複数の第2領域と、1つまたは複数の第3領域とを少なくとも含み、上記1つまたは複数の第1領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第1パターンからなり、上記1つまたは複数の第2領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第2パターンからなり、上記1つまたは複数の第3領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第3パターンからなるパターン膜であって、上記1つまたは複数の第1領域に占める上記第1パターンの凸部/凹部の面積比XA1/XB1、上記1つまたは複数の第2領域に占める上記第2パターンの凸部/凹部の面積比XA2/XB2、上記1つまたは複数の第3領域に占める上記第3パターンの凸部/凹部の面積比XA3/XB3は、下記式(I)の関係を満たし、上記第1パターンの凸部の側壁の傾きY1、上記第2パターンの凸部の側壁の傾きY2、及び上記第3パターンの凸部の側壁の傾きY3は、下記式(II)及び式(III)の関係を満たすパターン膜の製造方法であり、
基材上に、活性エネルギー線の照射により硬化する第1液体を含む分散粒子と、上記活性エネルギー線の照射により硬化しない第2液体を含む分散媒とを含むエマルジョンからなる膜を形成することと、
上記膜に上記活性エネルギー線を、上記第1領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA1/XB1、上記第2領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA2/XB2、上記第3領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA3/XB3となるようパターン状に照射して、上記活性エネルギー線を照射した露光部に、上記分散粒子の硬化物からなる粒状層を形成することと、
上記活性エネルギー線の照射後に、上記膜から上記第2液体の少なくとも一部を除去して、未硬化の上記第1液体の少なくとも一部を、上記活性エネルギー線を照射していない領域から上記粒状層へと移動させることと、
上記第2液体の少なくとも一部を除去した上記膜が含んでいる未硬化の上記第1液体を硬化させることと
を含むパターン膜の形成方法が提供される。
XA1/XB1 < XA2/XB2 < XA3/XB3 (I)
Y1 < Y2 (II)
Y3 < Y2 (III)
XA1/XB1 < XA2/XB2 < XA3/XB3 (I)
Y1 < Y2 (II)
Y3 < Y2 (III)
L1/S1 < L2/S2 < L3/S3 (Ia)
まず、本実施形態に係るパターン膜の形成方法が含む基本的な工程について、メカニズムと共に説明する。各工程の理解を助けるために、各工程における膜の状態の一例を図1乃至図6に示し、これら図面を以下の説明で参照する。
先ず、活性エネルギー線の照射により硬化する第1液体を含む分散粒子と、活性エネルギー線の照射により硬化しない第2液体を含む分散媒とを含むエマルジョンを調製する。
次に、上記エマルジョンからなる膜を基材上に形成する。以下、「エマルジョンからなる膜」を液膜ともいう。具体的には、上記エマルジョンを基材上に塗布することにより液膜を基材上に形成することができる。基材としては、任意の基材を使用することができ、例えばフィルムやシートなどを使用することができる。
次に、形成されたエマルジョンからなる膜に活性エネルギー線をパターン状に照射する。活性エネルギー線としては、上記の通り、例えば、可視光、紫外線、電子線、X線などが挙げられる。パターン照射は、例えば、マスクなどを介して活性エネルギー線を場所選択的に照射することや、レーザー光を位置選択的に照射することにより実施することができる。
XA1/XB1 < XA2/XB2 < XA3/XB3 (I)
活性エネルギー線の照射後に、膜から第2液体の少なくとも一部を除去する。この工程では、第2液体の少なくとも一部を除去すればよいが、第2液体の全てを除去してもよい。第2液体の除去は、例えば、膜を乾燥させることにより実施することができる。乾燥は、第2液体が、液膜を形成した直後の第2液体の量の30質量%以下の量になるまで行うことが好ましく、5質量%以下の量になるまで行うことがより好ましい。第2液体の除去は、膜を室温に放置することにより実施してもよいが、膜を加熱乾燥させることにより実施することが好ましい。加熱乾燥は、例えば、膜を40乃至100℃の範囲内の温度で0.1乃至1時間に亘って加熱することにより行うことができる。第2液体の除去により、未硬化の第1液体の少なくとも一部を、活性エネルギー線を照射していない領域から、分散粒子の硬化物からなる粒状層へと移動させることができる。
最後に、第2液体を除去した膜が含んでいる未硬化の第1液体を硬化させる。未硬化の第1液体の硬化は、例えば、活性エネルギー線を膜全体に照射することにより行うことができる。これにより、パターン膜が形成される。
XA1/XB1 < XA2/XB2 < XA3/XB3 (I)
Y1 < Y2 (II)
Y3 < Y2 (III)
上記方法は、エマルジョンの膜に対して、活性エネルギー線をパターン照射し、その後、第2液体を除去するだけで、パターンを自発的(自己組織化的)に形成することができる。上記方法は、ガイドパターンを予め基材上に設ける必要はないし、現像工程も必要としない。従って、上記方法は簡便な方法である。
[例1]
以下の材料を用いてO/W型エマルジョンを調製した。
モノマー又はオリゴマー:トリメチロールプロパントリアクリレート
光重合開始剤:α-ヒドロキシケトン(BASF社製IRGACURE(登録商標)184)
界面活性剤:ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(三洋化成工業製サンモリン(登録商標)OT-70)
第2液体:水
顕微鏡用スライドグラスの表面に対して、その長辺方向に沿って、幅20mm、厚み80μmのスリーエム社製マスキングテープを5層貼り付け、その中心部を長方形状に切り抜き、これにより、深さ400μm、面積10mm×30mmの液溜めを有するセル(以下、液溜めセルという)を作製した。
上記液膜上に、厚み0.25mmで2mmピッチのストライプ状開口を有する銅製マスクを、厚み1mmのアルミ製スペーサを介して液面と接触しないように設置した。銅製マスクを設置した状態を示す写真を図9Bに示す。次に、UV平行光露光機(SAN-EI ELECTRONIC社製 UVC-2502S)を使用して、照度4.6mW/cm2の紫外線をマスク上から8秒間照射することで、液膜に積算光量36.8mJ/cm2の露光を与えた。液膜に紫外線を照射した状態を示す写真を図9Cに示す。これにより、紫外線を照射した領域で、第1液体を重合させて、分散粒子の硬化物からなる粒状層を形成した。
次いで、紫外線露光後の膜に対して、室温下で45分間の自然乾燥(23℃、57%RH)を行った。乾燥過程の膜の状態を示す写真を図9D乃至9Kに示す。露光直後には、すでに照射領域に凝集パターンが形成され(図9D参照)、乾燥の進行に伴い、非照射領域において未硬化のエマルジョン液滴が合一し、破壊されつつ、照射領域における粒状層(硬化したエマルジョン液滴の凝集層)に浸透・吸収されていく様子がわかる(図9E乃至9K参照)。非照射領域において未硬化のエマルジョン液滴が、乾燥の進行に伴い合一し、大きい液滴に変化していることは、図9D及び図9Iからわかる。これにより、紫外線を照射しなかった領域で、未重合の第1液体を含む分散粒子の合一を進行させると共に、分散粒子の合一体を粒状層へ移動させて、凹凸パターンを形成した。
最後に、パターン形成が完了した膜に対して、積算光量276mJ/cm2の紫外線を全面露光した。これによりパターンを定着させた。n=5平均値としてのパターン膜の線幅は2.46mmであり、高低差は390μmであった。
[例2]
[例3]
下記材料を用いてO/W型エマルジョンを調製した。以下に説明するように、乳化分散処理方法を変更することにより、平均粒径が異なる3種のエマルジョンを調製した。
トリメチロールプロパントリアクリレート:ライトアクリレートTMP-A(共栄社化学株式会社)
光重合開始剤:Lunacure200(DKSHジャパン株式会社)
界面活性剤:サンモリンOT-70<86.7%水溶液>(三洋化成株式会社)
第2液体:水(蒸留水)
顕微鏡用スライドグラス(MATSUNAMI MICRO SLIDE GLASS 76mm×26mm 厚み0.8~1.0mm 白縁磨No.1)の表面に対して、その長辺方向に沿って、幅20mm、厚み80μmのスリーエム社製マスキングテープを5層貼り付け、その中心部を長方形状に切り抜き、これにより、深さ400μm、面積10mm×30mmの液溜めを有するセル(以下、液溜めセルという)を作製した。
マスクとして、図15に示す#1~#9のラインアンドスペースパターン(以下において、L&Sパターンともいう。)を形成することができる、ストライプ状開口部を有する9個の銅製マスク(厚み0.25μm)を準備した。所望とするL&Sパターンを形成するためにこれらの中から選択した銅製マスクを、厚み1mmのアルミ製スペーサを介して液面と接触しないように設置した。銅製マスクを設置した状態については図9Bを参照されたい。次に、UV平行光露光機(SAN-EI ELECTRONIC社製 UVC-2502S)を使用して、照度4.6mW/cm2の紫外線をマスク上から8秒間照射することで、液膜に積算光量36.8mJ/cm2の露光を与えた。液膜に紫外線を照射した状態については図9Cを参照されたい。これにより、紫外線を照射した領域で、第1液体を重合させて、分散粒子の硬化物からなる粒状層を形成した。
次いで、紫外線露光後の膜に対して、室温下で90分間の自然乾燥(20℃、58%RH)を行い、分散媒の水を除去した。乾燥過程の膜の状態については図9D乃至9Kを参照されたい。露光直後には、すでに照射領域に凝集パターンが形成された(図9D参照)。乾燥の進行に伴い、非照射領域において未硬化のエマルジョン液滴が合一し、破壊されつつ、照射領域における粒状層(硬化したエマルジョン液滴の凝集層)に浸透し、吸収された(図9E乃至9K参照)。これにより、紫外線を照射しなかった領域で、未重合の第1液体を含む分散粒子の合一が進行すると共に、分散粒子の合一体が粒状層へ移動して、凹凸パターンが形成された。
次に、パターン形成が完了した膜に対して、積算光量414mJ/cm2(4.6mW/cm2x90s)の紫外線を全面露光した。これによりパターンを定着させた。
凸部の側壁の傾きは、上述の通り、側壁の最大傾きの平均であり、側壁の最大傾きは、凹凸パターンの断面プロファイルから得られる微分波形に基づき求めることができる。上掲で得られた各L&Sパターンについて、以下に説明する方法でライン部の側壁の傾きを測定した。
まず、凹凸パターンが形成された試料の厚み方向の断面プロファイルを計測する。断面プロファイルを得るために、試料表面に対して真空蒸着機(VC-500P(日本電子株式会社))を用いて厚み約800nmのアルミ蒸着を施し、次いで3D形状測定機(VR3100(株式会社キーエンス))を使用して図16(a)に示す凹凸形状プロファイルを得た。この凹凸パターンの断面プロファイルデータを微分することにより図16(b)に示す微分波形を得た。この微分波形のピーク値を凹凸パターンの凸部の側壁の最大傾きとして測定し、その平均値を凸部の側壁の傾き(Y)とした。
凸部の側壁の傾き(Y)=
凸部の側壁の最大傾きの平均=(Σf’(x)max+|Σf’(x)min)|/(Nmax+Nmin)
N;測定データ数
(1)図15に示すL&Sパターンの中から、ライン幅が2mmのパターン#6、#5及び#4を用いて考察する。図17A、図17Bおよび図17Cは、これらパターンにおけるライン/スペース比と凸部(ライン)の側壁の傾きとの関係を示すグラフであり、それぞれ平均粒径が107.9μm、87.3μm、14.9μmのエマルジョンを使用したパターンに関するグラフである。パターン#6、#5および#4は、それぞれライン/スペース(L/S)比が0.66、1、2である。各グラフにおいて、3種のパターンの中でL/S比が中間であるパターン#5(L/S=1)が、凸部の側壁の傾きが最大を示している。図17A、図17Bおよび図17Cの対比から、この傾向(特徴)は、平均粒径によらず同様であることがわかる。
上掲の(3)で言及したエマルジョン液滴の重合熱による液膜内対流の発生について、以下に説明する。図22は、エマルジョン液滴の重合熱による液膜内対流の発生を時系列で示す写真であり、図23はそのメカニズムを説明するための模式図である。
エマルジョンとしては、上掲の例3で調製した3種のエマルジョンの中から、乳化分散方法として間欠ハンドシェイク(10回)を採用し、更にエマルジョン液滴に青色の着色剤を添加したものを用いた。
紫外線照射部(露光部)のエマルジョン重合発熱起因の浮力による上昇流れaと、液表面SURの部分的な温度上昇による露光部と未露光部の表面張力差が起因と考えられる流れ(表面張力流)bの発生が見られる。
[(B)4~6秒経過]
エマルジョンの重合発熱で浮力による上昇流aが継続し、この上昇流に乗ったエマルジョン沈降境界面の盛り上がりが液面に到達するタイミングで、露光部と未露光部の温度差起因による大きい表面張力流bが液面を伝うように未露光部方向に発生する。この過程で露光部(重合凝集進行域)cのエマルジョン液滴の凝集も同時に進行する。
さらに露光を継続すると、露光部cのエマルジョン重合粒子の凝集が完了し、“1次重合凝集固定域”dの上昇が止まる。このように露光部の動きは凝集固定化することで止まり、温度は下がっていく。しかし重合熱は未露光周辺部へ伝達しているため、1次重合凝集固定域dの周辺部に存在する未硬化のエマルジョン液滴には、液表面SURに向かう自然対流eが継続する。
1次重合凝集固定域dの周辺部に発生する上昇流(自然対流e)に乗った未硬化エマルジョン液滴が液表面SUR付近に達し、一部がUV露光域に被ることで、1次重合凝集固定域dの上部外周において、新たに“2次重合凝集固定域”fが積み上がる。一方、未硬化域(非照射部)への流れbも発生し続け、この段階では上昇流(自然対流e)と表面張力流bの複合による対流gによって、未硬化部へエマルジョン液滴が移動する。この流れによって未硬化部へ移動するエマルジョン液滴は、表面付近でUV硬化したものと未硬化の状態のまま運ばれるものとの混合となっているものと考えられる。この流れに含まれる硬化エマルジョン液滴の未露光部への堆積が、上述した側壁部における堆積層を形成するものと推察する。
露光を止めると追加の重合発熱が発生しなくなるので、重合熱による浮力で持ち上がっていた重合凝集固定域が冷えて沈み込む(h)。これと並行して重合発熱凝集部の外周部で上昇を続けていた未硬化エマルジョン液滴も沈降していく動きiが観察された。
Claims (12)
- 1つまたは複数の第1領域と、1つまたは複数の第2領域と、1つまたは複数の第3領域とを少なくとも含み、
前記1つまたは複数の第1領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第1パターンからなり、前記1つまたは複数の第2領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第2パターンからなり、前記1つまたは複数の第3領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第3パターンからなり、
前記1つまたは複数の第1領域に占める前記第1パターンの凸部/凹部の面積比XA1/XB1、前記1つまたは複数の第2領域に占める前記第2パターンの凸部/凹部の面積比XA2/XB2、前記1つまたは複数の第3領域に占める前記第3パターンの凸部/凹部の面積比XA3/XB3は、下記式(I)の関係を満たし、
前記第1パターンの凸部の側壁の傾きY1、前記第2パターンの凸部の側壁の傾きY2、及び前記第3パターンの凸部の側壁の傾きY3は、下記式(II)及び式(III)の関係を満たすパターン膜であり、
活性エネルギー線の照射により硬化する第1液体を含む分散粒子と、前記活性エネルギー線の照射により硬化しない第2液体を含む分散媒とを含むエマルジョンからなる膜の活性エネルギー線照射による硬化膜であるパターン膜。
XA1/XB1 < XA2/XB2 < XA3/XB3 (I)
Y1 < Y2 (II)
Y3 < Y2 (III) - 前記第1パターン、前記第2パターン及び前記第3パターンはそれぞれラインアンドスペースパターンであり、前記第1パターンのライン/スペース比であるL1/S1、前記第2パターンのライン/スペース比であるL2/S2、前記第3パターンのライン/スペース比であるL3/S3は、下記式(Ia)の関係を満たし、且つ、前記第2パターンのライン/スペース比であるL2/S2は、1/3<L2/S2<3/1である、請求項1に記載のパターン膜。
L1/S1 < L2/S2 < L3/S3 (Ia) - 1つまたは複数の第1領域と、1つまたは複数の第2領域と、1つまたは複数の第3領域とを少なくとも含み、前記1つまたは複数の第1領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第1パターンからなり、前記1つまたは複数の第2領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第2パターンからなり、前記1つまたは複数の第3領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第3パターンからなるパターン膜であって、前記1つまたは複数の第1領域に占める前記第1パターンの凸部/凹部の面積比XA1/XB1、前記1つまたは複数の第2領域に占める前記第2パターンの凸部/凹部の面積比XA2/XB2、前記1つまたは複数の第3領域に占める前記第3パターンの凸部/凹部の面積比XA3/XB3は、下記式(I)の関係を満たし、前記第1パターンの凸部の側壁の傾きY1、前記第2パターンの凸部の側壁の傾きY2、及び前記第3パターンの凸部の側壁の傾きY3は、下記式(II)及び式(III)の関係を満たすパターン膜の製造方法であり、
基材上に、活性エネルギー線の照射により硬化する第1液体を含む分散粒子と、前記活性エネルギー線の照射により硬化しない第2液体を含む分散媒とを含むエマルジョンからなる膜を形成することと、
前記膜に前記活性エネルギー線を、前記第1領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA1/XB1、前記第2領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA2/XB2、前記第3領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA3/XB3となるようパターン状に照射して、前記活性エネルギー線を照射した露光部で前記第1液体を硬化させることと、
前記活性エネルギー線の照射後に、前記膜から前記第2液体の少なくとも一部を除去することと、
前記第2液体の少なくとも一部を除去した前記膜が含んでいる未硬化の前記第1液体を硬化させることと
を含むパターン膜の形成方法。
XA1/XB1 < XA2/XB2 < XA3/XB3 (I)
Y1 < Y2 (II)
Y3 < Y2 (III) - 1つまたは複数の第1領域と、1つまたは複数の第2領域と、1つまたは複数の第3領域とを少なくとも含み、前記1つまたは複数の第1領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第1パターンからなり、前記1つまたは複数の第2領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第2パターンからなり、前記1つまたは複数の第3領域のそれぞれは、凸部と凹部からなる第3パターンからなるパターン膜であって、前記1つまたは複数の第1領域に占める前記第1パターンの凸部/凹部の面積比XA1/XB1、前記1つまたは複数の第2領域に占める前記第2パターンの凸部/凹部の面積比XA2/XB2、前記1つまたは複数の第3領域に占める前記第3パターンの凸部/凹部の面積比XA3/XB3は、下記式(I)の関係を満たし、前記第1パターンの凸部の側壁の傾きY1、前記第2パターンの凸部の側壁の傾きY2、及び前記第3パターンの凸部の側壁の傾きY3は、下記式(II)及び式(III)の関係を満たすパターン膜の製造方法であり、
基材上に、活性エネルギー線の照射により硬化する第1液体を含む分散粒子と、前記活性エネルギー線の照射により硬化しない第2液体を含む分散媒とを含むエマルジョンからなる膜を形成することと、
前記膜に前記活性エネルギー線を、前記第1領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA1/XB1、前記第2領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA2/XB2、前記第3領域に占める露光部/未露光部の面積比がXA3/XB3となるようパターン状に照射して、前記活性エネルギー線を照射した露光部に、前記分散粒子の硬化物からなる粒状層を形成することと、
前記活性エネルギー線の照射後に、前記膜から前記第2液体の少なくとも一部を除去して、未硬化の前記第1液体の少なくとも一部を、前記活性エネルギー線を照射していない領域から前記粒状層へと移動させることと、
前記第2液体の少なくとも一部を除去した前記膜が含んでいる未硬化の前記第1液体を硬化させることと
を含むパターン膜の形成方法。
XA1/XB1 < XA2/XB2 < XA3/XB3 (I)
Y1 < Y2 (II)
Y3 < Y2 (III) - 前記活性エネルギー線を照射していない未露光部に存在している未硬化の前記第1液体の一部のみが、この未露光部から前記粒状層へと移動したときに、前記膜が含んでいる未硬化の前記第1液体を硬化させる、請求項4に記載の方法。
- 前記第1パターン、前記第2パターン及び前記第3パターンはそれぞれラインアンドスペースパターンであり、前記第1パターンのライン/スペース比であるL1/S1、前記第2パターンのライン/スペース比であるL2/S2、前記第3パターンのライン/スペース比であるL3/S3は、下記式(Ia)の関係を満たし、且つ、前記第2パターンのライン/スペース比であるL2/S2が、1/3<L2/S2<3/1である、請求項3乃至5の何れか1項に記載の方法。
L1/S1 < L2/S2 < L3/S3 (Ia) - 前記膜から前記第2液体を完全に除去する前に、前記膜が含んでいる未硬化の前記第1液体を硬化させることを含む、請求項3乃至6の何れか1項に記載の方法。
- 前記分散媒は界面活性剤を更に含む、請求項3乃至7の何れか1項に記載の方法。
- 前記エマルジョンは水中油型エマルジョンである、請求項3乃至8の何れか1項に記載の方法。
- 前記分散粒子はハイドロホーブを更に含む請求項9に記載の方法。
- 請求項3~10の何れか1項に記載のパターン膜の形成方法を含むインプリントモールドの製造方法。
- 請求項3~10の何れか1項に記載のパターン膜の形成方法を含むパターン構造体の製造方法。
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JP2004148301A (ja) | 2002-10-11 | 2004-05-27 | Toray Ind Inc | 空洞パターンの形成方法 |
JP2005064023A (ja) | 2003-08-12 | 2005-03-10 | Hitachi Ltd | 露光プロセスモニタ方法 |
WO2007144967A1 (ja) | 2006-06-13 | 2007-12-21 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | パターン膜の製造方法及び感光性樹脂組成物 |
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