本願は、親ページと子ページとの間を切り替えるための方法及び関連する機器を提供する。親ページから子ページに切り替える際に、ユーザの視覚的な動線が短くなり、視覚的効果が向上し、ユーザ体験が向上する。
第1の態様によれば、本願は、親ページと子ページとの間を切り替えるための方法を提供し、この方法は、電子装置に適用される。この方法は、以下を含み得る:電子装置は、アプリケーションによって提供される親ページをディスプレイに全画面で表示するステップであって、アプリケーションは子ページをさらに提供し、親ページは子ページの上位ページであり、親ページと子ページのサイズが同じである。電子装置は、親ページから子ページに切り替えるために使用される操作を検出し、親ページから子ページに切り替えるために使用される操作に応答して、電子装置は自動的に以下のステップを実行し、このステップには、
親ページを全画面で表示することから、子ページの中央部分をディスプレイの第1の側に重ね合わせて表示することに切り替えるステップであって、子ページの中央部分の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの中央部分の幅が子ページの幅よりも小さい、切り替えるステップと、
子ページをディスプレイの第2の側に向けて徐々に移動させるように制御して、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分を徐々に拡大する(expand:拡張する)ステップであって、第2の側は第1の側と反対である、拡大するステップと、が含まれる。
第1の態様の方法によれば、ユーザは、子ページが第2の側に向けて移動し、ディスプレイ上の子ページの表示部分が徐々に拡大し、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、ディスプレイ上の親ページの表示部分を徐々に狭める(narrow:縮小する)のを見ることができる。親ページから子ページに切り替えるようにため電子装置によって提供されるこの方法は、ユーザの期待に応え、自然な視覚的効果を提供し、比較的短いユーザの視覚的な動線を達成し、ユーザに最適な使用体験を提供する。
第1の態様に関して、いくつかの実施形態では、親ページは、1つ又は複数のエントリを含み得る。1つ又は複数のエントリは、対応するインターフェイスを開く操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。親ページから子ページに切り替える操作は、エントリに対して実行される操作(例えば、タッチ操作)を含み得る。エントリに対して実行される操作に加えて、親ページから子ページに切り替えるために使用される操作は、ユーザによって入力された音声命令等をさらに含み得る。これは、本願では制限されない。
第1の態様に関して、本願では、子ページの中央部分の領域サイズは制限されない。いくつかの実施形態では、子ページの中央部分は、子ページの2つのエッジを含まない。
第1の態様に関して、いくつかの実施形態では、ディスプレイの第1の側はディスプレイの右側であり、ディスプレイの第2の側はディスプレイの左側である。換言すると、第1の態様で提供される親ページから子ページに切り替えるための方法では、子ページはディスプレイの左側に向けて移動し、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、ディスプレイ上の子ページの表示内容は徐々に増大する。
第1の態様に関して、いくつかの実施形態では、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び第2の側に向けて徐々に拡大することができる。具体的には、電子装置は、以下のいくつかのポリシーを使用して、子ページの表示部分をディスプレイ上で拡大する。
1.電子装置は、最初に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて拡大し、次に、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて拡大する。
2.電子装置は、最初に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて拡大し、次に、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて拡大する。
3.電子装置は、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び第2の側に向けて同時に拡大する。
電子装置は、前述のポリシーのいずれか1つを使用して、子ページの表示部分をディスプレイ上で拡大するので、親ページから子ページへの切り替え中に、親ページと子ページとの間の切り替えの関心を高めることができる。
第1の態様に関して、いくつかの実施形態では、親ページから子ページに切り替える過程において、電子装置は、電子装置が現在親ページから子ページに切り替わっていることをユーザにさらに促す(prompt:プロンプトする)ことができる。プロンプト方法には、以下のものが含まれ得る:
1.電子装置が親ページから子ページに切り替えるために使用される操作を検出した後であって、子ページがディスプレイに全画面で表示される前に、親ページ及び子ページはディスプレイに異なる形式で表示され、表示形式には、背景色、透明度、又は境界線の1つ又は複数が含まれる。
2.電子装置が子ページをディスプレイの第2の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、ディスプレイに表示される親ページの背景色が徐々に暗くなるか、又はディスプレイに表示される親ページの透明度が徐々に高くなる。
3.電子装置が子ページをディスプレイの第2の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、ディスプレイに表示される子ページの透明度は低くなる。
第1の態様に関して、いくつかの実施形態では、電子装置が親ページから子ページに切り替わる過程において、ディスプレイに表示される子ページは、マスクを使用して実施(実現)される。マスクは、マスク層及びマスクされる層を含む。マスク層及びマスクされる層が重なっている部分のみがディスプレイに表示され得る。換言すると、ユーザは、マスク層及びマスクされる層が重なっている領域のみを見ることができ、他の領域は見ることができない。マスクは、ディスプレイ上の別の層の表示には影響を与えない。具体的には、親ページから子ページに切り替えるために使用される操作に応答して、電子装置は以下のステップを自動的にさらに実行することができる。このステップには、マスクを生成するステップであって、マスクはマスク層及び子ページを含む、生成するステップと;マスク層及び子ページをディスプレイの第2の側に向けて移動させるように制御するステップと;が含まれ、子ページ及びマスク層が重なり、且つディスプレイ内にある部分が、ディスプレイ上の子ページの表示部分である。いくつかの実施形態では、マスク層及び子ページがディスプレイの第2の側に向けて移動するプロセスが、減速移動プロセスである。減速移動プロセスにより、親ページから子ページに切り替えるプロセスをユーザの期待により応えさせるものにすることができる。
第1の態様に関して、いくつかの実施形態では、子ページがディスプレイに全画面で表示された後に、電子装置は子ページから親ページに戻るようにさらに切り替えることができる。具体的には、本願では、子ページから親ページに戻るように切り替える方法が2つある:
方法1:子ページがディスプレイに全画面で表示された後に、電子装置は、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作を検出し、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作に応答して、電子装置は自動的に以下のステップを実行し、このステップには、子ページを全画面で表示することから親ページをディスプレイに表示することに切り替え、子ページの一部をディスプレイの第1の側に重ね合わせて表示するステップであって、子ページの一部の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの一部の幅が子ページの幅よりも小さい、表示するステップと;子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御して、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で徐々に狭めるステップと;が含まれる。
子ページの一部の領域サイズが、本願では制限されない。いくつかの実施形態では、子ページの一部は、子ページの中央部分であり得る。特定の実施態様では、子ページの一部は、第1の態様で述べた子ページの中央部分であり得る。詳細については、関連する説明を参照されたい。いくつかの他の実施形態では、子ページの一部は、代替的に、子ページの左側の部分又は右側の部分であり得る。
方法1では、子ページは戻るボタンを含み得、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作は、戻るボタンに対して実行される操作(例えば、タッチ操作)を含み得る。戻るボタンに対して実行される操作に加えて、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作は、ユーザによって入力された音声命令等をさらに含み得る。これは、本願では制限されない。
いくつかの実施形態では、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び/又は第2の側に向けて徐々に狭めることができる。具体的には、電子装置は、以下のいくつかのポリシーを使用して、子ページの表示部分をディスプレイ上で狭める。
(1)子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて徐々に狭めるか、又は電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて徐々に狭める。
(2)子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、最初に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて狭め、次に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて狭める。
(3)子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、最初に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて狭め、次に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて狭める。
(4)子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び第2の側に向けて同時に狭める。
電子装置は、前述のポリシーのいずれか1つを使用して、子ページの表示部分をディスプレイ上で狭めるので、子ページから親ページへの切り替え中に、親ページと子ページとの間の切り替えの関心を高めることができる。
方法2:子ページがディスプレイに全画面で表示された後に、電子装置は、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作を検出し、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作に応答して、電子装置は自動的に以下のステップを実行し、このステップには、子ページを全画面で表示することから親ページをディスプレイに表示することに切り替え、子ページの左側の部分をディスプレイの第1の側に重ね合わせて表示するステップであって、子ページの左側の部分の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの左側の部分の幅が子ページの幅よりも小さい、表示するステップと;子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御して、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で徐々に狭めるステップと;が含まれる。
子ページの左側の部分の領域サイズが、本願では制限されない。いくつかの実施形態では、子ページの左側の部分は、子ページの左端を含む。
方法2において、子ページから親ページに切り替えるために使用されるユーザ操作は、以下のジェスチャを含み得る:1.ディスプレイ上で第1の側に向けて実行されるパン(pan)ジェスチャ:パンジェスチャの持続時間が予め設定した持続時間より長い。いくつかの実施形態では、電子装置が子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、子ページの移動速度は、パンジェスチャの移動速度によって決定される。2.ディスプレイ上で第1の側に向けて実行されるスワイプ(swipe)ジェスチャ:スワイプジェスチャの持続時間は、予め設定した持続時間よりも短い。
いくつかの実施形態では、子ページから親ページに切り替える過程において、電子装置は、電子装置が現在子ページから親ページに切り替わっていることをさらにユーザに促す(プロンプトする)ことができる。プロンプト方法には、以下のものが含まれ得る。
1.電子装置が子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、子ページ及び親ページは、異なる表示形式で表示される。ページ表示形式には、ページの背景色、ページの透明度、ページの境界線等が含まれ得る。
2.電子装置が子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、ディスプレイに表示される親ページの背景色が徐々に明るくなるか、又は親ページの透明度が徐々に低くなる。
3.電子装置が子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、ディスプレイに表示される子ページの透明度がより高くなる。
いくつかの実施形態では、電子装置が子ページから親ページに切り替わる過程において、ディスプレイ上に表示される子ページは、マスクを使用して実施(実現)される。具体的には、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作に応答して、電子装置は以下のステップを自動的にさらに実行することができ、このステップには、マスク層及び子ページをディスプレイの第1の側に向けて移動させるように制御するステップが含まれ、マスク層及び子ページはマスクを構成し、親ページから子ページに切り替えるために使用される操作に応答して電子装置がマスクを生成する。子ページ及びマスク層が重なり、且つディスプレイ内にある部分が、ディスプレイ上の子ページの表示部分である。いくつかの実施形態では、マスク層及び子ページがディスプレイの第1の側に向けて移動するプロセスは、減速移動プロセスである。減速移動プロセスにより、子ページから親ページに切り替えるプロセスをユーザの期待により応えさせるものにすることができる。
第1の態様に関して、いくつかの実施形態では、親ページと子ページとの両方が、アプリケーションContacts(連絡先)によって提供される。親ページは、電子装置に格納される連絡先情報の1つ又は複数を表示するためにアプリケーションContactsによって提供されるユーザインターフェイスであり、子ページは、第1の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するためにアプリケーションContactsによって提供されるユーザインターフェイスである。
第2の態様によれば、本願は、電子装置を提供する。電子装置は、1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、及びディスプレイを含み得る。
メモリ及びディスプレイは1つ又は複数のプロセッサに結合され、メモリはコンピュータプログラムコードを格納するように構成され、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、1つ又は複数のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、電子装置が以下の動作を実行するのを可能にする。この動作には:
アプリケーションによって提供される親ページをディスプレイに全画面で表示することであって、アプリケーションは子ページをさらに提供し、親ページは子ページの上位ページであり、親ページ及び子ページのサイズが同じである、表示すること;及び
親ページから子ページに切り替えるために使用される操作を検出し、親ページから子ページに切り替えるために使用される操作に応答して、以下の段階を自動的に実行すること;が含まれ、この段階には、
親ページを全画面で表示することから、子ページの中央部分をディスプレイの第1の側に重ね合わせて表示することに切り替えることであって、子ページの中央部分の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの中央部分の幅が子ページの幅よりも小さい、切り替えること;及び
子ページをディスプレイの第2の側に向けて徐々に移動させるように制御して、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で徐々に拡大することであって、第2の側は第1の側と反対である、拡大すること;が含まれる。
第2の態様によれば、電子装置が親ページから子ページに切り替わるときに、ユーザは、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページが第2の側に向けて移動し、ディスプレイ上の子ページの表示部分が徐々に拡大し、ディスプレイ上の親ページの表示部分が徐々に狭まるのを見ることができる。このような切り替え方法は、ユーザの期待に応え、自然な視覚的効果を提供し、比較的短いユーザの視覚的な動線を実現し、ユーザに最適な使用体験を提供する。
第2の態様に関して、いくつかの実施形態では、親ページは、1つ又は複数のエントリを含み得る。1つ又は複数のエントリは、対応するインターフェイスを開く操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。親ページから子ページに切り替える操作は、エントリに対して実行される操作(例えば、タッチ操作)を含み得る。エントリに対して実行される操作に加えて、親ページから子ページに切り替えるために使用される操作は、ユーザによって入力された音声命令等をさらに含み得る。これは、本願では制限されない。
2の態様に関して、本願では、子ページの中央部分の領域サイズは制限されない。いくつかの実施形態では、子ページの中央部分は、子ページの2つのエッジを含まない。
第2の態様に関して、いくつかの実施形態では、ディスプレイの第1の側はディスプレイの右側であり、ディスプレイの第2の側はディスプレイの左側である。
第2の態様に関して、いくつかの実施形態では、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び第2の側に向けて徐々に拡大することができる。具体的には、電子装置は、以下のいくつかのポリシーを使用して、子ページの表示部分をディスプレイ上で拡大する。
1.子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、最初に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて拡大し、次に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて拡大する。
2.子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、最初に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて拡大し、次に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて拡大する。
3.子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び第2の側に向けて同時に拡大する。
電子装置は、前述のポリシーのいずれか1つを使用して、子ページの表示部分をディスプレイ上で拡大するので、親ページから子ページへの切り替え中に、親ページと子ページとの間の切り替えの関心を高めることができる。
第2の態様に関して、いくつかの実施形態では、1つ又は複数のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、電子装置が現在親ページから子ページに切り替わっていることを電子装置がユーザに促す(プロンプトする)ことを可能にするようにさらに構成される。プロンプト方法には、以下のものが含まれ得る:
1.電子装置が親ページから子ページに切り替えるために使用される操作を検出した後であって、子ページがディスプレイに全画面で表示される前に、親ページ及び子ページはディスプレイに異なる形式で表示される。表示形式には、背景色、透明度、又は境界線の1つ又は複数が含まれる。
2.電子装置が子ページをディスプレイの第2の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、ディスプレイに表示される親ページの背景色が徐々に暗くなるか、又はディスプレイに表示される親ページの透明度が徐々に高くなる。
3.電子装置が子ページをディスプレイの第2の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、ディスプレイに表示される子ページの透明度はより低くなる。
第2の態様に関して、いくつかの実施形態では、電子装置は、マスクを使用して、親ページから子ページに切り替える過程においてディスプレイに表示される子ページを実装(実現)する。具体的には、1つ又は複数のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、電子装置が以下の動作を実行できるようにさらに構成されており:親ページから子ページに切り替えるために使用される操作に応答して、以下の段階を自動的に実行し、この段階には、マスクを生成することであって、マスクにはマスク層及び子ページが含まれる、生成すること;マスク層及び子ページをディスプレイの第2の側に向けて移動させるように制御すること;が含まれ、子ページ及びマスク層が重なり、且つディスプレイ内にある部分が、ディスプレイ上の子ページの表示部分である。いくつかの実施形態では、マスク層及び子ページがディスプレイの第2の側に向けて移動するプロセスは、減速移動プロセスである。減速移動プロセスにより、親ページから子ページに切り替えるプロセスをユーザの期待により応えさせるものにすることができる。
第2の態様に関して、いくつかの実施形態では、子ページがディスプレイに全画面で表示された後に、1つ又は複数のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、電子装置が子ページから親ページに戻るように切り替えるのを可能にするようにさらに構成される。具体的には、本願で電子装置が子ページから親ページに戻るように切り替えるプロセスには、2つのタイプがあり得る:
1.子ページから親ページに戻るように切り替える第1のタイプのプロセス:子ページがディスプレイに全画面で表示された後に、電子装置は、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作を検出し、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作に応答して、電子装置は、自動的に以下の段階を実行し、この段階には、子ページを全画面で表示することから親ページをディスプレイに表示することに切り替え、子ページの一部をディスプレイの第1の側に重ね合わせて表示することであって、子ページの一部の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの一部の幅が子ページの幅より小さい、表示すること;及び子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御して、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で徐々に狭めること;が含まれる。
子ページの一部の領域サイズが、本願では制限されない。いくつかの実施形態では、子ページの一部は、子ページの中間部分であり得る。特定の実施態様では、子ページの一部は、第1の態様で述べた子ページの中央部分であり得る。詳細については、関連する説明を参照されたい。いくつかの他の実施形態では、子ページの一部は、代替的に、子ページの左側の部分又は右側の部分であり得る。
子ページから親ページに戻るように切り替える第1のタイプのプロセスでは、子ページは戻るボタンを含み得、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作は、戻るボタンに対して実行される操作(例えば、タッチ操作)を含み得る。戻るボタンに対して実行される操作に加えて、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作は、ユーザによって入力された音声命令等をさらに含み得る。これは、本願では制限されない。
いくつかの実施形態では、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び/又は第2の側に向けて徐々に狭めることができる。具体的には、電子装置は、以下のいくつかのポリシーを使用して、子ページの表示部分をディスプレイ上で狭める。
(1)子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて徐々に狭めるか、又は電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて徐々に狭める。
(2)子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、最初に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて狭め、次に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて狭める。
(3)子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、最初に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて狭め、次に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて狭める。
(4)子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び第2の側に向けて同時に狭める。
電子装置は、前述のポリシーのいずれか1つを使用して、子ページの表示部分をディスプレイ上で狭めるので、子ページから親ページへの切り替え中に、親ページと子ページとの間の切り替えの関心を高めることができる。
2.子ページから親ページに戻るように切り替える第2のタイプのプロセス:子ページがディスプレイに全画面で表示された後に、電子装置は、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作を検出し、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作に応答して、電子装置は、以下の段階を自動的に実行し、この段階には、子ページを全画面で表示することから親ページをディスプレイに表示することに切り替え、子ページの左側の部分をディスプレイの第1の側に重ね合わせて表示することであって、子ページの左側の部分の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの左側の部分の幅が子ページの幅よりも小さい、表示すること;及び子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御して、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で徐々に狭めること;が含まれる。
子ページの左側の部分の領域サイズが、本願では制限されない。いくつかの実施形態では、子ページの左側の部分は、子ページの左端を含む。
子ページから親ページに戻るように切り替える第2のタイプのプロセスでは、子ページから親ページに切り替えるために使用されるユーザ操作は、以下のジェスチャを含み得る。1.ディスプレイ上で第1の側に向けて実行されるパンジェスチャ:パンジェスチャの持続時間が予め設定した持続時間よりも長い。いくつかの実施形態では、電子装置が子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、子ページの移動速度は、パンジェスチャの移動速度によって決定される。2.ディスプレイ上で第1の側に向けて実行されるスワイプジェスチャ:スワイプジェスチャの持続時間は、予め設定した持続時間よりも短い。
いくつかの実施形態では、1つ又は複数のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、電子装置が現在子ページから親ページに切り替えていることを電子装置がユーザに促す(プロンプトする)のを可能にするようにさらに構成される。プロンプト方法には、以下のものが含まれ得る:
1.電子装置が子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、子ページ及び親ページは、異なる表示形式で表示される。ページ表示形式には、ページの背景色、ページの透明度、ページの境界線等が含まれ得る。
2.電子装置が子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、ディスプレイに表示される親ページの背景色は徐々に明るくなるか、又は親ページの透明度は徐々に低くなる。
3.電子装置が子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御する過程において、ディスプレイに表示される子ページの透明度はより高くなる。
いくつかの実施形態では、電子装置は、マスクを使用して、子ページから親ページに切り替える過程でディスプレイに表示される子ページを実施(実現)する。具体的には、1つ又は複数のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、電子装置が以下の動作を実行できるようにさらに構成される。子ページから親ページに切り替えるために使用される操作に応答して、以下の段階を自動的に実行する。この段階には、マスク層及び子ページをディスプレイの第1の側に向けて移動させるように制御することが含まれ、マスク層及び子ページはマスクを構成し、マスクは、親ページから子ページに切り替えるために使用される操作に応答して電子装置によって生成される。子ページ及びマスク層が重なり、且つディスプレイ内にある部分が、ディスプレイ上の子ページの表示部分である。いくつかの実施形態では、マスク層及び子ページがディスプレイの第1の側に向けて移動するプロセスは、減速移動プロセスである。減速移動プロセスにより、子ページから親ページに切り替えるプロセスをユーザの期待により応えさせるものにすることができる。
第2の態様に関して、いくつかの実施形態では、親ページと子ページとの両方が、アプリケーションContacts(連絡先)アプリケーションによって提供される。親ページは、電子装置に格納される連絡先情報の1つ又は複数を表示するためにアプリケーションContactsによって提供されるユーザインターフェイスであり、子ページは、第1の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するためにアプリケーションContactsによって提供されるユーザインターフェイスである。
第3の態様によれば、本願は、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ命令を含み、コンピュータ命令が電子装置上で実行されると、電子装置は、第1の態様による方法を実行することができる。
第4の態様によれば、本願は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様による方法を実行することができる。
第5の態様によれば、本願は、電子装置を提供する。電子装置は、第1の態様による方法を実行するように構成された機能ユニットを含む。
本願において、親ページをディスプレイに全画面で表示する場合に、電子装置は、親ページから子ページに切り替えるために使用される操作を検出する。操作に応答して、電子装置は、親ページを全画面で表示することから、子ページの中央部分をディスプレイの第1の側に重ね合わせて表示することに切り替え;子ページをディスプレイの第2の側に向けて徐々に移動させるように制御して、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で拡大することができる。親ページから子ページに切り替えるこのようなプロセスは、ユーザの視覚的な動線を短くし、より良い視覚的効果を提供し、ユーザ体験を向上させることができる。
以下では、本願の実施形態における添付の図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決策について説明する。
本願の実施形態の説明において、特に明記しない限り、「/」は「又は」を意味する。例えば、A/BはA又はBを表し得る。この明細書では、「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクト同士の間の関連付けのみを表し、3つの関係が存在する可能性があることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つのケースを表し得る:Aのみが存在し、AとBとの両方が存在し、Bのみが存在する。さらに、本願の実施形態の説明において、「複数」は、2つ以上を意味する。
以下の「第1の」及び「第2の」という用語は、単に説明を目的とすることを意図しており、示した技術的特徴の量の相対的な重要性の指標又は暗示或いは暗黙の指標として理解すべきではない。従って、「第1の」又は「第2の」によって制限される特徴には、明示的又は暗黙的に1つ又は複数の特徴が含まれ得る。本願の実施形態の説明において、特に明記しない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
本願のこの明細書、特許請求の範囲、及び付随する図面における「ページ」という用語は、「ユーザインターフェイス(user interface, UI)」とも呼ばれ得、アプリケーション又はオペレーティングシステムとユーザとの間の相互作用及び情報交換のための媒体インターフェイスであり、及び内部形式の情報とユーザが受け入れることができる形式との間の変換を実施する。アプリケーションのユーザインターフェイスは、Java又は拡張マークアップ言語(extensible markup language,
XML)等の特定のコンピュータ言語でコンパイルされたソースコードである。インターフェイスのソースコードは、端末装置で解析及びレンダリングされ、最終的に、ユーザが識別できるコンテンツ、例えば、画像、テキスト、ボタン等のコントロールとして表示される。コントロール(control)は、ウィジェット(widget)とも呼ばれ、ユーザインターフェイスの基本要素である。典型的なコントロールには、ツールバー(toolbar)、メニューバー(menu bar)、テキストボックス(text box)、ボタン(button)、スクロールバー(scrollbar)、画像、及びテキストが含まれる。インターフェイス上のコントロールの属性及びコンテンツは、タグ又はノードを使用して規定される。例えば、XMLは、<Textview>、<ImgView>、又は<VideoView>等のノードを使用して、インターフェイスに含まれるコントロールを規定する。1つのノードは、インターフェイス上の1つのコントロール又は属性に対応する。解析及びレンダリングされた後に、ノードは、ユーザに可視化されるコンテンツとして表示される。さらに、ハイブリッドアプリケーション(hybrid application)等の複数のアプリケーションのインターフェイスは、通常、Webページをさらに含む。Webページは、アプリケーションインターフェイスに埋め込まれた特別なコントロールとして理解することができる。Webページは、特定のコンピュータ言語、例えば、ハイパーテキストマークアップ言語(hypertext
markup language, HTML)、カスケードスタイルシート(cascading style
sheet, CSS)、JavaScript(JavaScript,
JS)で記述されたソースコードである。ブラウザ又はブラウザと同様の機能を有するWebページ表示コンポーネントは、Webページのソースコードをユーザが識別できるコンテンツとしてロードして表示することができる。Webページに含まれる特定のコンテンツも、Webページのソースコードのタグ又はノードを使用して規定される。例えば、HTMLは、<p>、<img>、<video>、又は<canvas>を使用して、Webページの要素及び属性を規定する。
ユーザインターフェイスは、通常、グラフィカルユーザインターフェイス(graphical user interface, GUI)の形式で表され、これは、コンピュータ動作に関連し、且つグラフィカルな方法で表示されるユーザインターフェイスである。ユーザインターフェイスは、電子装置のディスプレイに表示されるアイコン、ウィンドウ、又はコントロール等のインターフェイス要素であり得る。コントロールには、アイコン、ボタン、メニュー、タブ、テキストボックス、ダイアログボックス、ステータスバー、ナビゲーションバー、又はウィジェット等の表示可能なインターフェイス要素を含めることができる。
本願の以下の実施形態は、親ページと子ページとの間を切り替えるための方法及び関連する機器を提供する。親ページと子ページとの間を切り替えるための方法は、親ページから子ページに切り替えるための方法と、子ページから親ページに切り替えるための方法とを含み得る。親ページから子ページに切り替える例を使用する。電子装置が、ユーザによって入力され、且つ親ページから子ページに切り替えるために使用される操作を検出すると、電子装置は、子ページをディスプレイに表示し、子ページは、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、ディスプレイの右端から左端に並進する。このような切り替え方法は、ユーザの視覚的な動線を短くし、より良い視覚的効果を提供し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の以下の実施形態では、親ページ及び子ページは、電子装置内のアプリケーションが実行されるときに含まれる相対的な概念である。親ページ及び子ページは、通常、同じアプリケーションによって提供される。親ページ及び子ページのサイズは同じである。具体的には、親ページの高さが子ページの高さと同じであり、親ページの幅が子ページの幅と同じである。当業者は、ページの論理的な親ページが固定されており、アプリケーションの設計中に決定されることを理解し得る。ページが親ページとして使用される場合に、そのページは複数の子ページに対応し得る。ページが子ページとして使用される場合に、そのページは1つの親ページにのみ対応する。いくつかの可能な実施態様では、アプリケーションによって提供されるページが、戻るボタン(アプリケーションによって提供されるアプリレベルの戻るボタン又はシステムナビゲーションバーによって提供される戻るボタン)を使用して別のページに切り替えられ得る場合に、ページ及び別のページが親子ページを構成する場合がある。このページは子ページであり、別のページは親ページである。
本願の以下の実施形態では、親ページと子ページとの両方が、電子装置にインストールされたアプリケーションによって提供され、電子装置のオペレーティングシステムによって提供されるシステムレベルのインターフェイス要素を含まない。システムレベルのインターフェイス要素は、ステータスバー、ナビゲーションバー、フローティングナビゲーションボール等を含み得るが、これらに限定されるものではない。
例えば、アプリケーション「Contacts(連絡先)」によって提供されるユーザインターフェイス上で、格納された連絡先情報の1つ又は複数を表示するために使用されるホームページが、親ページであり得、特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるページが、子ページであり得る。図1Aは、電子装置によって提供されるユーザインターフェイス11を示している。ユーザインターフェイス11は、ステータスバーと、電子装置に格納された連絡先情報の1つ又は複数を表示するために使用されるユーザインターフェイス(すなわち、親ページ)とを含む。図1Bは、電子装置によって提供されるユーザインターフェイス12を示している。ユーザインターフェイス12は、ステータスバーと、特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイス(すなわち、子ページ)とを含む。電子装置に格納された連絡先情報の1つ又は複数を表示するためのホームページ(すなわち、親ページ)と、特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するためのページ(すなわち、子ページ)との両方が、アプリケーション「Contacts(連絡先)」によって提供され、ステータスバーは、電子装置のオペレーティングシステムによって提供される。
別の例として、「WeChat(WeChat)」アプリケーションによって提供されるユーザインターフェイスでは、最近の連絡先を表示するために使用されるページが、親ページであり得、最近の連絡先でユーザと特定の連絡先との間のチャットに関する詳細を表示するために使用されるページが、子ページであり得る。同様に、最近の連絡先でユーザと特定の連絡先との間のチャットに関する詳細を表示するために使用されるページは、親ページでもあり得、ユーザと特定の連絡先との間のチャットの背景を設定するために使用されるページ、チャットメッセージプロンプト方法等は、子ページであり得る。
「親ページ」及び「子ページ」は、本願の実施形態で使用される単なる単語であり、単語によって表される意味は、本願の実施形態において記録されており、その名前は、本願においていかなる制限も構成しないものとする。さらに、本願の他のいくつかの実施形態では、「親ページ」は、「上位レベルページ」又は「レベルNインターフェイス(例えば、レベル1インターフェイス)」等の別の用語としても呼ばれ得る。同様に、本願の他のいくつかの実施形態では、「子ページ」は、「下位レベルページ」又は「レベルN+1インターフェイス(例えば、レベル2インターフェイス)」等の別の用語としても呼ばれ得る。Nは、1以上の正の整数である。
本願の実施形態で提供される親ページから子ページに切り替えるための方法では、電子装置は、最初に親ページを表示し、電子装置が、親ページから子ページに切り替えるようにユーザによって行われた操作を検出すると、電子装置はマスク(mask)を生成する。マスクには、マスク層及びマスクされる層(すなわち、子ページ)が含まれ、マスクによって、子ページの一部を、カバーして(cover:覆って)、親ページの右側の領域に不透明の状態で表示することができる。マスク層及びマスクされる層は、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、同じ速度又は異なる速度で画面の左側に向けて移動する。このプロセスでは、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、ユーザは、子ページが画面の右端から左端に移動して表示されるのを見ることができる。
同様に、本願の実施形態で提供される子ページから親ページに切り替えるための方法では、電子装置は、最初に子ページを表示し、電子装置が、子ページから親ページに切り替えるようにユーザによって行われた操作を検出すると、電子装置は、親ページ及びマスク(mask)を生成する。マスクには、マスク層及びマスクされる層(すなわち、子ページ)が含まれ、マスクによって、子ページの一部をカバーして、親ページの右側の領域に不透明の状態で表示することができる。マスク層及びマスクされる層は、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、同じ速度又は異なる速度で画面の右側に向けて移動する。このプロセスでは、子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、ユーザは、子ページが画面の左端から右端に移動して表示されるのを見ることができる。
本願の実施形態で提供される親ページと子ページとの間の切り替えの方法は、ユーザの視覚的な動線を短くし、より良い視覚的効果を提供し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施形態では、マスク(mask)は、少なくとも2つの層の組合せである。最上層がマスク層と呼ばれ、下位層がマスクされる層と呼ばれる。図2は、マスク(mask)の概略図である。図2に示されるように、マスク層及びマスクされる層が重なる領域のみがディスプレイに表示され得る。換言すると、ユーザは、マスク層及びマスクされる層が重なる領域のみを見ることができ、他の領域を見ることができない。本願の実施形態では、層は、テキスト又はグラフ等の要素を含むフィルムである。1つ又は複数の層を重ね合わせて、ディスプレイに表示されるユーザインターフェイスに組み合わせることができる。
本願の以下の実施形態では、電子装置が親ページ又は子ページを全画面で表示することは、以下のケースのいずれか1つを含み得る:1.親ページ又は子ページは、ディスプレイの表示領域全体を占め得る。2.親ページ又は子ページは、ディスプレイの表示領域の一部のみを占める。例えば、電子装置のディスプレイが異常カット画面(ノッチ画面)である場合に、親ページ又は子ページは異常カット画面の中央部分に表示され、1つ又は2つのエッジ部分が黒い画面になる場合に、親ページ又は子ページはディスプレイに全画面で表示されると見なすこともできる。別の例として、電子装置が、親ページ又は子ページを表示し、同時にシステムレベルのインターフェイス要素(例えば、ステータスバー、ナビゲーションバー、又はフローティングナビゲーションボール)を表示する場合に、親ページ又は子ページはディスプレイに全画面で表示されると見なすこともできる。
以下では、最初に、本願の実施形態における電子装置について説明する。説明する電子装置のタイプは、本願では特に限定されない。電子装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(personal digital assistant, PDA)、ウェアラブル装置、又はラップトップ(laptop)等のポータブル電子装置であり得る。ポータブル電子装置の例示的な実施形態には、iOS、Android、Microsoft、又は別のオペレーティングシステムを使用するポータブル電子装置が含まれるが、これらに限定されるものではない。あるいはまた、ポータブル電子装置は、別のポータブル電子装置、例えば、タッチ感知面(例えば、タッチパネル)を含むラップトップ(laptop)であり得る。本願の他のいくつかの実施形態では、電子装置は、代替的に、ポータブル電子装置ではなく、タッチ感知面(例えば、タッチパネル)を含むデスクトップコンピュータ又はスマートテレビであり得ることをさらに理解されたい。
図3Aは、本願の一実施形態による例示的な電子装置100の構造の概略図である。
図3Aに示されるように、電子装置100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェイス120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェイス130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、電池142、アンテナ1、アンテナ2、移動体通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(subscriber identity module, SIM)カードインターフェイス195等を含み得る。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周囲光センサ180L、骨伝導センサ180M等を含み得る。
本願のこの実施形態に示される構造は、電子装置100に対する特定の制限を構成しないことが理解され得る。本願の他のいくつかの実施形態では、電子装置100は、図に示されるものよりも多い又は少ないコンポーネントを含む、又はいくつかのコンポーネントを組み合わせる、又はいくつかのコンポーネントを分割する、又はコンポーネントの異なる配置を有し得る。図に示されるコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実装することができる。
プロセッサ110は、1つ又は複数の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image
signal processor, ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital
signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural network processing unit, NPU)を含み得る。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであり得るか、又は1つ又は複数のプロセッサに統合され得る。
コントローラは、命令のフェッチ及び命令の実行の制御を完了するために、命令動作コード及び時系列信号に基づいて動作制御信号を生成することができる。
メモリは、プロセッサ110内にさらに配置することができ、命令及びデータを格納するように構成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュメモリである。メモリは、プロセッサ110によって使用されたばかり又は周期的に使用された命令又はデータを格納することができる。プロセッサ110が命令又はデータを再び使用する必要がある場合に、プロセッサ110は、メモリから命令又はデータを直接呼び出して、繰返しアクセスを回避し、プロセッサ110の待機時間を短縮し、それによりシステム効率を改善することができる。
いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、1つ又は複数のインターフェイスを含み得る。インターフェイスは、集積回路間(inter-integrated circuit, I2C)インターフェイス、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound, I2S)インターフェイス、パルスコード変調(pulse code modulation, PCM)インターフェイス、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter, UART)インターフェイス、モバイル産業プロセッサインターフェイス(mobile industry processor interface, MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output, GPIO)インターフェイス、加入者識別モジュール(subscriber identity module, SIM)インターフェイス、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェイス等を含み得る。
I2Cインターフェイスは、双方向同期シリアルバスであり、1つのシリアルデータライン(serial data line, SDL)及び1つのシリアルクロックライン(serial
clock line, SCL)を含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、I2Cバスの複数のグループを含み得る。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインターフェイスを介して、タッチセンサ180K、充電器、懐中電灯、カメラ193等に別々に結合され得る。例えば、プロセッサ110は、I2Cインターフェイスを介してタッチセンサ180Kに結合されるので、プロセッサ110は、I2Cバスインターフェイスを介してタッチセンサ180Kと通信して、電子装置100のタッチ機能を実現することができる。
I2Sインターフェイスは、音声通信を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、I2Sバスの複数のグループを含み得る。プロセッサ110は、I2Sバスを介してオーディオモジュール170に結合され、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実現することができる。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、オーディオ信号をI2Sインターフェイスを介して無線通信モジュール160に送信して、Bluetoothヘッドセットを介して通話に応答する機能を実現することができる。
PCMインターフェイスは、音声通信を実行し、アナログ信号をサンプリングし、量子化し、及び符号化するようにも構成され得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、PCMバスインターフェイスを介して無線通信モジュール160に結合され得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、代替的に、オーディオ信号をPCMインターフェイスを介して無線通信モジュール160に送信して、Bluetoothヘッドセットを介して通話に応答する機能を実現することができる。I2SインターフェイスとPCMインターフェイスとの両方が、音声通信を実行するように構成され得る。
UARTインターフェイスは、ユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信を実行するように構成される。バスは双方向通信バスであってもよく、シリアル通信とパラレル通信との間で送信すべきデータを変換する。いくつかの実施形態では、UARTインターフェイスは、通常、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するように構成される。例えば、プロセッサ110は、UARTインターフェイスを介して無線通信モジュール160内のBluetoothモジュールと通信して、Bluetooth機能を実現する。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、音声信号をUARTインターフェイスを介して無線通信モジュール160に送信して、Bluetoothヘッドセットを介して音楽を再生する機能を実現することができる。
MIPIインターフェイスは、プロセッサ110を、ディスプレイ194又はカメラ193等の周辺コンポーネントに接続するように構成され得る。MIPIインターフェイスは、カメラシリアルインターフェイス(camera serial interface, CSI)、ディスプレイシリアルインターフェイス(display serial interface, DSI)等を含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、CSIインターフェイスを介してカメラ193と通信して、電子装置100の写真撮影機能を実現する。プロセッサ110は、DSIインターフェイスを介してディスプレイ194と通信して、電子装置100の表示機能を実現する。
GPIOインターフェイスは、ソフトウェアを使用して構成され得る。GPIOインターフェイスは、制御信号として構成され得、又はデータ信号として構成され得る。いくつかの実施形態では、GPIOインターフェイスは、プロセッサ110を、カメラ193、ディスプレイ194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール180等に接続するように構成され得る。GPIOインターフェイスは、I2Cインターフェイス、I2Sインターフェイス、UARTインターフェイス、MIPIインターフェイス等としてさらに構成され得る。
USBインターフェイス130は、USB標準仕様に準拠するインターフェイスであり、具体的には、ミニUSBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、USB Type-Cインターフェイス等であり得る。USBインターフェイス130は、電子装置100を充電するための充電器に接続するように構成され得、電子装置100と周辺装置との間でデータを送信するように構成され得、及びヘッドセットに接続して、ヘッドセットを介してオーディオを再生するようにも構成され得る。インターフェイスは、AR装置等の別の電子装置に接続するようにさらに構成され得る。
本願のこの実施形態に示されるモジュール同士の間のインターフェイス接続関係は、説明のための単なる例であり、電子装置100の構造に対する制限を構成しないことが理解され得る。本願の他のいくつかの実施形態では、電子装置100は、代替的に、前述の実施形態のものとは異なるインターフェイス接続方法、又は複数のインターフェイス接続方法の組合せを使用することができる。
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受け取るように構成される。充電器は、ワイヤレス充電器又は有線充電器であり得る。有線充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、USBインターフェイス130を介して有線充電器の充電入力を受け取ることができる。ワイヤレス充電のいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、電子装置100のワイヤレス充電コイルを使用してワイヤレス充電入力を受け取ることができる。充電管理モジュール140は、電池142を充電しながら、電力管理モジュール141を使用して電子装置に電力をさらに供給することができる。
電力管理モジュール141は、電池142、充電管理モジュール140、及びプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141は、電池142の入力及び/又は充電管理モジュール140の入力を受け取り、プロセッサ110、内部メモリ121、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160等に電力を供給する。電力管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクルの数量、及びバッテリの健全状態(漏電又はインピーダンス)等のパラメータを監視するようにさらに構成され得る。いくつかの他の実施形態では、電力管理モジュール141は、代替的に、プロセッサ110に配置され得る。他のいくつかの実施形態では、電力管理モジュール141及び充電管理モジュール140は、代替的に、同じ装置に配置され得る。
電子装置100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等を介して実現することができる。
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送受信するように構成される。電子装置100の各アンテナは、1つ又は複数の通信帯域をカバーするように構成され得る。異なるアンテナをさらに多重化して、アンテナの使用率を向上させることができる。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークにおいてダイバーシティアンテナとして多重化され得る。いくつかの他の実施形態では、アンテナは、調整スイッチと組み合わせて使用され得る。
移動通信モジュール150は、電子装置100に適用される、2G、3G、4G、5G等を含む無線通信へのソリューションを提供することができる。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(low noise amplifier, LNA)等を含み得る。移動体通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリング及び増幅等の処理を行い、処理した電磁波を復調のためにモデムプロセッサに転送することができる。移動通信モジュール150は、モデムプロセッサによって変調された信号をさらに増幅し、アンテナ1を介した放射のために信号を電磁波に変換することができる。いくつかの実施形態では、移動通信モジュール150内の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110内に配置され得る。いくつかの実施形態では、移動通信モジュール150内の少なくともいくつかの機能モジュール及びプロセッサ110内の少なくともいくつかのモジュールは、同じ装置に配置され得る。
モデムプロセッサは、変調器及び復調器を含み得る。変調器は、送信すべき低周波数ベースバンド信号を中高周波数信号に変調するように構成される。復調器は、受信した電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成される。次に、復調器は、復調によって得られた低周波数ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサに送信する。ベースバンドプロセッサは、低周波ベースバンド信号を処理してから、処理した信号をアプリケーションプロセッサに転送する。アプリケーションプロセッサは、オーディオ装置(スピーカ170A、受信機170B等に限定されない)を介して音声信号を出力するか、又はディスプレイ194を介して画像又はビデオを表示する。いくつかの実施形態では、モデムプロセッサは、独立した装置であり得る。いくつかの他の実施形態では、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立しており、移動通信モジュール150又は別の機能モジュールとして同じ装置に配置され得る。
無線通信モジュール160は、電子装置100に適用される、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)(例えば、Wi-Fi(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク)、Bluetooth(Bluetooth、BT)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離通信(near field
communication, NFC)技術、赤外線(infrared, IR)技術等を含む無線通信へのソリューションを提供することができる。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つ又は複数の構成要素であり得る。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を実行し、処理した信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160はさらに、プロセッサ110から送信すべき信号を受信し、信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、アンテナ2を介して放射するために信号を電磁波に変換することができる。
いくつかの実施形態では、電子装置100において、アンテナ1は、移動通信モジュール150に結合され、アンテナ2は、無線通信モジュール160に結合され、それによって、電子装置100は、無線通信技術を使用してネットワーク及び別の装置と通信することができる。無線通信技術は、移動体通信のためのグローバルシステム(global system for mobile communications, GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access, TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、BT、GNSS 、WLAN、NFC、FM、IR技術等を含み得る。GNSSには、全地球測位システム(global positioning system, GPS)、全地球航法衛星システム(global
navigation satellite system, GLONASS)、BeiDou航法衛星システム(BeiDou navigation satellite system, BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system, QZSS)、及び/又は衛星ベースの補強システム(satellite based augmentation system, SBAS)が含まれ得る。
電子装置100は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を介して表示機能を実現する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的及び幾何学的計算を実行し、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ110は、プログラム命令を実行して表示情報を生成又は変更するための1つ又は複数のGPUを含み得る。
ディスプレイ194は、画像、ビデオ等を表示するように構成される。ディスプレイ194は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic
light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix
organic light-emitting diode, AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible
light-emitting diode, FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diode, QLED)、等であり得る。いくつかの実施形態では、電子装置100は、1つ又はN個のディスプレイ194を含むことができ、ここで、Nは、1より大きい正の整数である。
電子装置100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を介して写真撮影機能を実現することができる。
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成される。例えば、撮影中に、シャッターが押され、光がレンズを通してカメラの感光素子に送られ、光信号が電気信号に変換され、カメラの感光素子は、処理のために電気信号をISPに送信して、電気信号を可視化画像に変換する。ISPは、さらに、画像のノイズ、明るさ、及び外観(complexion:肌の色)に対してアルゴリズムの最適化を実行し得る。ISPは、撮影シナリオの露出及び色温度等のパラメータをさらに最適化し得る。いくつかの実施形態では、ISPは、カメラ193内に配置され得る。
カメラ193は、静止画像又はビデオを取り込むように構成される。物体の光学画像が、レンズを通して生成され、感光素子に投影される。感光素子は、電荷結合装置(charge coupled device, CCD)又は相補的金属酸化物半導体(complementary
metal-oxide-semiconductor, CMOS)フォトトランジスタであり得る。感光素子は、光信号を電気信号に変換し、次に電気信号をデジタル画像信号に変換するために電気信号をISPに送信する。ISPは、デジタル画像信号をDSPに出力して処理する。DSPは、デジタル画像信号をRGB又はYUV等の標準形式の画像信号に変換する。いくつかの実施形態では、電子装置100は、1つ又はN個のカメラ193を含み得、ここで、Nは、1より大きい正の整数である。
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、デジタル画像信号に加えて別のデジタル信号をさらに処理することができる。例えば、電子装置100が周波数を選択するときに、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギーに対してフーリエ変換等を実行するように構成される。
ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮又は解凍するように構成される。電子装置100は、1つ又は複数のビデオコーデックをサポートし得る。従って、電子装置100は、複数のコーディングフォーマット、例えば、MPEG(moving picture experts group, MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、及びMPEG-4でビデオを再生又は記録することができる。
NPUは、生物学的ニューラルネットワークの構造を参照することによって、例えば、人間の脳ニューロン同士の間の伝達モードを参照することによって入力情報を迅速に処理するニューラルネットワーク(neural network, NN)コンピューティングプロセッサであり、さらに継続的に自己学習を行うことができる。NPUは、画像認識、顔認識、音声認識、及びテキスト理解等の電子装置100のインテリジェント認識等のアプリケーションを実装することができる。
外部メモリインターフェイス120は、外部メモリカード、例えば、マイクロSDカードに接続して、電子装置100の記憶能力を拡張させるように構成され得る。外部記憶カードは、外部メモリインターフェイス120を介してプロセッサ110と通信して、データ記憶機能を実現する。例えば、音楽及びビデオ等のファイルは外部ストレージカードに格納される。
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成され得る。実行可能プログラムコードには命令が含まれる。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能又は画像再生機能)に必要なアプリケーション等を格納することができる。データ記憶領域は、電子装置100を使用するときに作成されたデータ(音声データ及び電話帳等)等を記憶することができる。さらに、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含み得るか、又は不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ、又はユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage, UFS)を含み得る。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納した命令及び/又はプロセッサに配置されたメモリに格納した命令を実行して、電子装置100の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。
電子装置100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサ等を介した音楽の再生及び録音等のオーディオ機能を実現することができる。
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号出力に変換するように構成され、そしてアナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにも構成される。オーディオモジュール170は、オーディオ信号を符号化及び復号化するようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、オーディオモジュール170は、プロセッサ110内に配置され得るか、又はオーディオモジュール170内のいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110内に配置される。
「ホーン」とも呼ばれるスピーカ170Aは、音声電気信号を音声信号に変換するように構成される。電子装置100は、スピーカ170Aを介してハンズフリーモードで音楽を聴く、又は電話に応答するように使用することができる。
「イヤピース」とも呼ばれる受信機170Bは、音声電気信号を音声信号に変換するように構成される。電子装置100を用いて電話に応答する、又は音声メッセージを聞く場合に、受信機170Bを人間の耳に近づけて音声を聞くことができる。
「マイク」又は「マイクロフォン」とも呼ばれるマイク170Cは、音声信号を電気信号に変換するように構成される。電話をかける又は音声メッセージを送信するときに、ユーザは、マイク170Cの近くでユーザの口を通して音を発して、音声信号をマイク170Cに入力することができる。少なくとも1つのマイク170Cを電子装置100に配置することができる。他のいくつかの実施形態では、2つのマイク170Cを電子装置100に配置して、音声信号を収集し、ノイズ低減機能を実現することができる。いくつかの他の実施形態では、代替的に、3つ、4つ、又はそれ以上のマイク170Cを電子装置100に配置して、音声信号を収集し、ノイズ低減を実現し、音源を特定して、指向性記録機能等を実現することができる。
ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成される。ヘッドセットジャック170Dは、USBインターフェイス130であり得るか、又は3.5mmのオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform, OMTP)標準インターフェイス又は米国の携帯電話通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA, CTIA)標準インターフェイスであり得る。
圧力センサ180Aは、圧力信号を感知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換することができる。いくつかの実施形態では、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194に配置され得る。複数のタイプの圧力センサ180A、例えば、抵抗性圧力センサ、誘導性圧力センサ、容量性圧力センサが存在する。容量性圧力センサは、導電性材料で作製された少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。圧力センサ180Aに力が加えられると、電極同士の間の静電容量が変化する。電子装置100は、静電容量の変化に基づいて圧力強度を決定する。ディスプレイ194上でタッチ操作が行われると、電子装置100は、圧力センサ180Aを使用してタッチ操作の強度を検出する。電子装置100は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいてタッチ位置を計算することもできる。いくつかの実施形態では、同じタッチ位置で実行されるが、異なるタッチ操作強度を有するタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、メッセージのアイコンに対して、タッチ操作強度が第1の圧力閾値未満のタッチ操作を行うと、SMSメッセージを表示するための命令が実行される。メッセージのアイコンに対して、タッチ操作強度が第1の圧力閾値以上のタッチ操作を行うと、SMSメッセージ作成命令が実行される。
ジャイロスコープセンサ180Bは、電子装置100の運動姿勢を決定するように構成され得る。いくつかの実施形態では、3つの軸(すなわち、軸x、y、及びz)の周りの電子装置100の角速度は、ジャイロスコープセンサ180Bを介して決定され得る。ジャイロスコープセンサ180Bは、写真撮影中に画像安定化を実行するように構成され得る。例えば、シャッターが押されると、ジャイロスコープセンサ180Bは、電子装置100がジッター(微小振動)する角度を検出し、その角度に基づく計算を通じて、レンズモジュールが補償する必要のある距離を取得し、レンズが電子装置100のジッターを逆運動によってキャンセルできるようにして、画像安定化を実現する。ジャイロスコープセンサ180Bは、ナビゲーションシナリオ及び動き感知ゲームシナリオでさらに使用され得る。
気圧センサ180Cは、気圧を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、電子装置100は、気圧センサ180Cによって測定された気圧を使用して高度を計算し、位置決め及びナビゲーションを支援する。
磁気センサ180Dは、ホールセンサを含む。電子装置100は、磁気センサ180Dを介してフリップカバーの開閉を検出することができる。いくつかの実施形態では、電子装置100がクラムシェル電話である場合に、電子装置100は、磁気センサ180Dに基づいてフリップカバーの開閉を検出することができる。また、レーザケースの開閉状態の検出、又はフリップカバーの開閉状態の検出により、フリップカバーの自動ロック解除等の特徴が設定される。
加速度センサ180Eは、電子装置100の様々な方向(通常は、3軸上)の加速度の大きさを検出することができ、電子装置100が静止しているときの重力の大きさ及び方向を検出することができる。加速度センサは、電子装置の姿勢を特定するようにさらに構成され、横向きモードと縦向きモードとの間の切り替え又は歩数計等のアプリケーションで使用され得る。
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。電子装置100は、赤外線又はレーザ方式で距離を測定することができる。いくつかの実施形態では、写真撮影シナリオにおいて、電子装置100は、迅速な焦点合せを実現するために、距離センサ180Fを通る距離を測定することができる。
光近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)及びフォトダイオード等の光検出器を含み得る。発光ダイオードは、赤外線発光ダイオードであり得る。電子装置100は、発光ダイオードを介して赤外線を放射する。電子装置100は、フォトダイオードを介して近くの物体から反射した赤外線を検出する。十分な反射光が検出した場合に、電子装置100の近くに物体があると判断され得る。不十分な反射光が検出した場合に、電子装置100は、電子装置100の近くに物体がないと判断し得る。電子装置100は、光近接センサ180Gを介して、ユーザが電子装置100を耳の近くに保持して電話をかけることを検出し、省電力のためのスクリーンオフを自動的に実行することができる。光学近接センサ180Gは、スマートカバーモード又はポケットモードで使用されて、画面のロック解除又はロックを自動的に実行することもできる。
周囲光センサ180Lは、周囲光の明るさを感知するように構成される。電子装置100は、感知した周囲光の明るさに基づいて、ディスプレイ194の明るさを適応的に調整することができる。周囲光センサ180Lは、写真撮影中にホワイトバランスを自動的に調整するようにも構成され得る。周囲光センサ180Lはまた、光近接センサ180Gと協働して、電子装置100がポケット内にあるかどうかを検出し、偶発的な接触を回避することができる。
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成される。電子装置100は、収集した指紋の特徴を使用して、指紋ベースのロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋ベースの写真撮影、指紋ベースの電話応答等を実施することができる。
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成される。いくつかの実施形態では、電子装置100は、温度センサ180Jによって検出した温度を使用して温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jによって報告された温度が閾値を超えると、電子装置100は、温度センサ180Jの近くのプロセッサの性能を低下させて、熱保護のために電力消費を低減させる。いくつかの他の実施形態では、温度が別の閾値よりも低い場合に、電子装置100は、電池142を加熱して、低温のために電子装置100が異常にシャットダウンされるのを防ぐ。いくつかの他の実施形態では、温度がさらに別の閾値よりも低い場合に、電子装置100は、低温によって引き起こされる異常なシャットダウンを回避するために、電池142の出力電圧をブーストする。
タッチセンサ180Kは、「タッチパネル」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194上に配置され得、タッチセンサ180K及びディスプレイ194は、「タッチスクリーン」とも呼ばれるタッチスクリーンを構成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ上又はその近くでのタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、検出したタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送して、タッチイベントのタイプを判定することができる。ディスプレイ194は、タッチ操作に関連する視覚的出力を提供し得る。いくつかの他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代替的に、ディスプレイ194の位置とは異なる位置で、電子装置100の表面に配置され得る。
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得することができる。いくつかの実施形態では、骨伝導センサ180Mは、人間の声帯部分の振動骨の振動信号を取得することができる。骨伝導センサ180Mは、人間の脈拍と接触して血圧拍動信号を受信することもできる。いくつかの実施形態では、骨伝導センサ180Mは、代替的に、ヘッドセット内に配置されて、骨伝導ヘッドセットを形成することができる。オーディオモジュール170は、声帯部分の振動骨に関するものであり、且つ骨伝導センサ180Mによって取得される振動信号に基づく解析により音声信号を取得し、音声機能を実現することができる。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mによって取得された血圧拍動信号に基づいて心拍数情報を解析して、心拍数検出機能を実現することができる。
ボタン190は、電源ボタン、音量ボタン等を含む。ボタン190は、機械式ボタンであり得るか、又はタッチボタンであり得る。電子装置100は、キー入力を受け取り、電子装置100のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができる。
モータ191は、振動プロンプトを生成することができる。モータ191は、着信振動プロンプト及びタッチ振動フィードバックを提供するように構成され得る。例えば、様々なアプリケーション(例えば、写真撮影及びオーディオ再生)で実行されるタッチ操作は、様々な振動フィードバック効果に対応し得る。モータ191は、ディスプレイ194の異なる領域で実行されるタッチ操作に関する異なる振動フィードバック効果に対応し得る。異なるアプリケーションシナリオ(例えば、時間リマインダ、情報受信、目覚まし時計、及びゲーム)もまた、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。タッチ振動フィードバック効果はさらにカスタマイズできる。
インジケータ192は、インジケータライトであり得、充電状態及び電力変化を示すように構成され得、また、メッセージ、不在着信、通知等を示すように構成され得る。
SIMカードインターフェイス195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、SIMカードインターフェイス195に挿入されるか、又はSIMカードインターフェイス195から取り外されて、電子装置100との接触又は電子装置100からの分離を実現することができる。電子装置100は、1つ又はN個のSIMカードインターフェイスをサポートすることができ、ここで、Nは、1より大きい正の整数である。SIMカードインターフェイス195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカード等をサポートし得る。複数のカードを同じSIMカードインターフェイス195に同時に挿入することができる。複数のカードは、同じタイプ又は異なるタイプのカードであり得る。SIMカードインターフェイス195は、異なるタイプのSIMカードと互換性があり得る。SIMカードインターフェイス195は、外部記憶カードとも互換性があり得る。電子装置100は、SIMカードを使用してネットワークと相互作用して、会話及びデータ通信等の機能を実現する。いくつかの実施形態では、電子装置100は、eSIM、すなわち、埋め込まれたSIMカードを使用する。eSIMカードは、電子装置100に埋め込まれ得、電子装置100から分離することはできない。
電子装置100のソフトウェアシステムは、階層化アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、又はクラウドアーキテクチャを使用することができる。本願の一実施形態では、階層化アーキテクチャを含むアンドロイドシステムが、電子装置100のソフトウェア構造を説明するための例として使用される。
図3Bは、本願の一実施形態による電子装置100のソフトウェア構造のブロック図である。
階層化アーキテクチャでは、ソフトウェアはいくつかの層に分割され、各層は明確な役割及びタスクを有する。層は、ソフトウェアインターフェイスを介して互いに通信する。いくつかの実施形態では、アンドロイドシステムは、4つの層:上から下にアプリケーション層、アプリケーションフレームワーク層、Androidランタイム(Android runtime)及びシステムライブラリ、並びにカーネル層に分割される。
アプリケーション層は、一連のアプリケーションパッケージを含み得る。
図3Bに示されるように、アプリケーションパッケージは、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、地図、ナビゲーション、WLAN、Bluetooth、音楽、ビデオ、及びメッセージ等のアプリケーションを含み得る。
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface, API)及びアプリケーション層でのアプリケーションのためのプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層には、いくつかの予め規定した機能が含まれる。
図3Bに示されるように、アプリケーションフレームワーク層は、ウィンドウマネージャ、コンテンツプロバイダ、ビュー(view)システム、電話マネージャ、リソースマネージャ、通知マネージャ等を含み得る。
ウィンドウマネージャは、ウィンドウプログラムを管理するように構成される。ウィンドウマネージャは、ディスプレイのサイズを取得し、ステータスバーがあるかどうかを判定し、画面ロックを実行し、スクリーンショットを撮る等のことができる。
コンテンツプロバイダは、データを格納及び取得し、アプリケーションがデータにアクセスできるようにするように構成される。データには、ビデオ、画像、音声、発信及び応答した通話、閲覧履歴及びブックマーク、電話帳等が含まれ得る。
ビューシステムは、テキストを表示するためのコントロール及び画像を表示するためのコントロール等の視覚的コントロールを含む。ビューシステムは、アプリケーションを構築するように構成され得る。表示インターフェイスは、1つ又は複数のビューを含み得る。例えば、SMSメッセージ通知アイコンを含む表示インターフェイスは、テキスト表示ビュー及び画像表示ビューを含み得る。
電話マネージャは、電子装置100の通信機能、例えば、通話状況の管理(応答又は拒否を含む)を提供するように構成される。
リソースマネージャは、ローカライズした文字列、アイコン、ピクチャ、レイアウトファイル、及びビデオファイル等の、アプリケーションのための様々なリソースを提供する。
通知マネージャは、アプリケーションがステータスバーに通知情報を表示するのを可能にし、通知タイプのメッセージを伝達するように構成され得る。通知マネージャは、ユーザとの相互作用なしで少し時間を置いた後に自動的に消え得る。例えば、通知マネージャは、ダウンロードの完了を通知し、メッセージ通知を提供する等するように構成される。あるいはまた、通知マネージャは、グラフ又はスクロールバーテキストの形式でシステムの上部ステータスバーに表示される通知、例えば、バックグラウンドで実行されているアプリケーションの通知又はダイアログウィンドウの形式で画面に表示される通知であり得る。例えば、テキスト情報がステータスバーに表示され、警告音が鳴り、電子装置が振動し、又はインジケータライトが点滅する。
Androidランタイムは、カーネルライブラリ及び仮想マシンを含む。Androidランタイムは、Androidシステムのスケジューリング及び管理を担当する。
カーネルライブラリは、2つの部分:Java言語で呼び出す必要がある関数、及びアンドロイドのカーネルライブラリを含む。
アプリケーション層及びアプリケーションフレームワーク層は、仮想マシン上で実行される。仮想マシンは、アプリケーション層及びアプリケーションフレームワーク層でJavaファイルをバイナリファイルとして実行する。仮想マシンは、オブジェクトのライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティ及び例外の管理、ガベージコレクション(garbage collection)等の機能を実行するように構成される。
システムライブラリは、複数の機能モジュール、例えば、サーフェイスマネージャ(surface manager)、メディアライブラリ(Media Library)、三次元グラフィックス処理ライブラリ(例えば、OpenGL ES)、及び2Dグラフィックエンジン(例えば、SGL)を含み得る。
サーフェイスマネージャは、ディスプレイサブシステムを管理し、複数のアプリケーションのために2D及び3D層の融合を提供するように構成される。
メディアライブラリは、複数の一般的に使用されるオーディオ及びビデオフォーマット、静止画像ファイル等での再生及び記録をサポートする。メディアライブラリは、MPEG-4、H.264、MP3、AAC、AMR、JPG、PNG等の複数のオーディオ及びビデオコーディングフォーマットをサポートし得る。
三次元グラフィックス処理ライブラリは、三次元グラフィックス描画、画像レンダリング、合成、層処理等を実施するように構成される。
2Dグラフィックエンジンは、2D描画のための描画エンジンである。
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層には、少なくともディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、及びセンサドライバが含まれる。
以下では、写真撮影シナリオを参照して、電子装置100のソフトウェア及びハードウェアの作業手順の一例について説明する。
タッチセンサ180Kがタッチ操作を受け取ると、対応するハードウェア割込みがカーネル層に送信される。カーネル層は、タッチ操作を元の入力イベント(タッチ座標及びタッチ操作のタイムスタンプ等の情報を含む)に処理する。元の入力イベントはカーネル層に格納される。アプリケーションフレームワーク層は、カーネル層から元の入力イベントを取得し、入力イベントに対応するコントロールを特定する。タッチ操作がタッチ/タップ操作であり、タップ操作に対応するコントロールがカメラアプリケーションアイコンのコントロールである例を使用する。カメラアプリケーションは、アプリケーションフレームワーク層のインターフェイスを呼び出して、カメラアプリケーションを起動させる。次に、カーネル層を呼び出すことによってカメラドライバが起動され、カメラ193を使用して静止画像又はビデオが取り込まれる。
以下では、本願の実施形態による、電子装置100上に実装された、いくつかのグラフィカルユーザインターフェイスの例について説明する。
図4は、電子装置100上にあり、且つ電子装置100にインストールされたアプリケーションを表示するために使用されるユーザインターフェイス41の一例を示している。
ユーザインターフェイス41は、ステータスバー401、カレンダーインジケータ402、天気インジケータ403、一般的に使用されるアプリケーションアイコンを含むトレイ404、ナビゲーションバー405、及び他のアプリケーションアイコンを含み得る。
ステータスバー401は、移動通信信号(セルラー信号とも呼ばれる)の1つ又は複数の信号強度インジケータ401A、オペレータ名(例えば、「チャイナモバイル(China mobile)」)401B、Wi-Fi(wireless fidelity, Wi-Fi)信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ401C、バッテリ状態インジケータ401D、及び時間インジケータ401Eを含み得る。
カレンダーインジケータ402は、現在の時刻、例えば、日付、曜日、時分情報等を示すために使用され得る。
天気インジケータ403は、曇りから晴天又は小雨等の気象タイプを示すために使用され得、さらに、温度等の情報を示すために使用され得る。
一般的に使用されるアプリケーションアイコンを含むトレイ404は、電話のアイコン404A、連絡先のアイコン404B、メッセージのアイコン404C、及びカメラのアイコン404Dを表示することができる。
ナビゲーションバー405は、戻るボタン405A、ホーム画面ボタン405B、及びマルチタスクボタン405C等のシステムナビゲーションボタンを含み得る。ユーザが戻るボタン405Aをタップしたことを検出すると、電子装置100は、現在のページの以前のページを表示することができる。ユーザがホーム画面ボタン405Bをタップしたことを検出すると、電子装置100はホーム画面を表示することができる。ユーザがマルチタスクボタン405Cをタップしたことを検出すると、電子装置100は、ユーザによって最近開かれたタスクを表示することができる。あるいはまた、ナビゲーションボタンに他の名前を付けることもできる。これは、本願では制限されない。仮想ボタンに限定されず、ナビゲーションバー405内の各ナビゲーションボタンは、代替的に、物理ボタンとして実装され得る。
他のアプリケーションアイコンは、例えば、WeChat(WeChat)のアイコン406、QQのアイコン407、Twitter(Twitter)のアイコン408、Facebook(Facebook)のアイコン409、電子メールのアイコン210、クラウド共有のアイコン211、メモ帳のアイコン212、Alipayのアイコン213、ギャラリーのアイコン214、及び設定のアイコン215であり得る。ユーザインターフェイス41は、ページインジケータ216をさらに含み得る。他のアプリケーションアイコンは、複数のページに分散され得、ページインジケータ216は、ユーザによって現在アプリケーションが閲覧されている特定のページを示すために使用され得る。ユーザは、他のアプリケーションアイコンを含む領域を左側又は右側にスライドして、別のページのアプリケーションアイコンを閲覧することができる。
いくつかの実施形態では、図4に示されるユーザインターフェイス41は、ホーム画面(Home screen)であり得る。図4は、電子装置100上のユーザインターフェイスの例のみを示しており、本願のこの実施形態に対する制限を構成するべきではないと理解され得る。
以下では、例として、電子装置にインストールされたアプリケーション「Contacts(連絡先)」によって提供されるユーザインターフェイスを使用して、本願で提供される親ページから子ページに切り替えるための方法と、子ページから親ページに切り替えるための方法とを分けて説明する。
(1)親ページから子ページに切り替えるための方法
本願のこの実施形態で提供される親ページから子ページに切り替える過程において、電子装置は、最初に親ページをディスプレイに全画面で表示し、次に子ページをディスプレイの第1の側に重ね合わせて表示し、子ページをディスプレイの第2の側に向けて移動させる。移動プロセスでは、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、ディスプレイ上の子ページの表示部分が徐々に拡大する。第1の側は第2の面の反対側である。
図5A~図5Dは、電子装置にインストールされたアプリケーション「Contacts(連絡先)」を例として使用する、本願の一実施形態による親ページから子ページに切り替えるプロセスの概略図である。アプリケーション「Contacts(連絡先)」は、スマートフォン又はタブレットコンピュータ等の電子装置にインストールされ、且つ連絡先情報を表示するためのアプリケーションである。アプリケーションの名前は、本願のこの実施形態では限定されない。
図5A~図5Dの実施形態では、1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイス(「連絡先ホームページ」とも呼ばれる)及び特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイスは、親子ページペアを構成する。1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイスは親ページであり、特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイスは子ページである。
以下では、図5Aに示されるUI実施形態で提供されるユーザインターフェイス51を例として説明する。ユーザインターフェイス51は、図4の連絡先のアイコン404Bをユーザがタップすることによって開かれるユーザインターフェイスであり得る。
図5Aに示されるように、電子装置は、ユーザインターフェイス51をディスプレイに全画面で表示することができる。ユーザインターフェイス51は、ステータスバー501と、1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイス(すなわち、親ページ)とを含み得る。
ステータスバー501については、図4に示されるユーザインターフェイス41上のステータスバー401を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイス(すなわち、親ページ)は、アプリケーションタイトルバー502、コントロール503、検索ボックス504、文字表示バー505、エントリ506「グループ」、エントリ507「連絡先カード」、エントリ508「マイカード(My card)」、509A~509E等の1つ又は複数の連絡先エントリ、メニュー510、及びコントロール511を含み得る。
アプリケーションタイトルバー502は、現在のページが、電子装置に格納された連絡先情報の1つ又は複数を表示するために使用されることを示すために使用され得る。アプリケーションタイトルバー502は、テキスト情報「連絡先」の形式、又はアイコン形式、又は別の形式で表すことができる。
コントロール503は、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、別のコントロール、例えば、連絡先ホームページを設定するために使用されるコントロールを表示することができる。
エントリ506「グループ」は、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、ユーザによって作成された1つ又は複数のグループに関する情報を表示することができる。1つのグループには、1つ又は複数の連絡先が含まれる。
エントリ507「連絡先カード」は、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、スキャンされる(例えば、カメラを通してスキャンされる)1つ又は複数の紙の名刺に書かれた(carried)情報を表示することができる。
エントリ508「マイカード」は、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、ユーザによって作成されたユーザのカードに関する情報を表示することができる。
連絡先エントリは、電子装置に格納された連絡先情報の1つ又は複数を表示するために使用される。連絡先情報には、アバター、名前、ニックネーム、電話番号等が含まれ得る。複数の連絡先エントリが、1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイスに表示される場合に、複数の連絡先エントリは、「A」~「Z」までの連絡先名のイニシャルの順序で上から下に配置され得る。ユーザは、ユーザインターフェイス51上に連絡先エントリを表示するために使用される領域を上下にスライドさせて、より多くの連絡先エントリを表示させることができる。
連絡先エントリは、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)をさらに受け取ることができる。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、エントリに対応する連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるページを表示することができる。
メニュー510は、コントロール510A、コントロール510B、及びコントロール510Cを含む。1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイスに表示されるコンテンツは、メニュー510で現在選択されたコントロールに関連している。図5Aに示されるように、現在のメニュー510において、コントロール510Bが選択される場合に、ユーザインターフェイス51は、電子装置に格納された1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用される。コントロール510Aが選択された場合に、換言すると、コントロール510Aがユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ると、電子装置は、検出したユーザ操作に応答してダイヤラ画面を表示することができる。コントロール510Cが選択された場合に、換言すると、コントロール510Cがユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ると、電子装置は、検出したユーザ操作に応答して、お気に入りの連絡先に関する情報を表示することができる。
コントロール511は、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取り得る。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、新しい連絡先を追加するために使用されるインターフェイスを表示することができる。
図5Aに示されるように、連絡先エントリ509Bは、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。ユーザ操作に応答して、電子装置は、ディスプレイに全画面で、連絡先エントリ509Bに対応する連絡先「Andy(アンディ)」のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるページ(すなわち、子ページ)を表示することができる。ユーザインターフェイス51の連絡先エントリ509Bにおいて電子装置によって受け取られるユーザ操作(例えば、タッチ操作)は、親ページから子ページに切り替えるために使用されるユーザ操作である。
図5Dに示されるユーザインターフェイス54は、連絡先エントリ509Bに対応する連絡先「Andy」のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるページ(すなわち、子ページ)の1つの実施態様を示す。
図5Dに示されるように、ユーザインターフェイス54は、ステータスバー512と、特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイス(すなわち、子ページ)とを含み得る。
ステータスバー512については、図4に示されるユーザインターフェイス41上のステータスバー401を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイス(すなわち、子ページ)は、戻るボタン513、連絡先アバター514、連絡先名515、電話番号又は固定回線電話番号の表示領域516、コントロール517、コントロール518、着信呼出し音情報の表示領域519、最近の通話記録の表示領域520、コントロール521A、コントロール521B、及びコントロール521Cを含み得る。
戻るボタン513は、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、ユーザインターフェイス51に戻ることができる。
連絡先アバター514は、電子装置に格納した連絡先(例えば、連絡先「Andy」)のアバターであり得る。
連絡先名515は、電子装置に格納される連絡先(例えば、連絡先「Andy」)の名前、例えば、テキスト情報「Andy」であり得る。
電話番号又は固定回線電話番号の表示領域516は、電子装置に格納される連絡先(例えば、連絡先「Andy」)の電話番号又は固定回線電話番号を表示するために使用される。コントロール517は、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、連絡先へのビデオ通話を開始することができる。コントロール518は、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、連絡先とチャットするショートメッセージのインターフェイスを表示することができる。
着信呼出し音情報の表示領域519は、電子装置が連絡先によって開始された着信を受け取ったときに応答される呼出し音に関する情報を表示することができる。
最近の通話記録の表示領域520は、電子装置と連絡先との間の最後の通話の詳細な記録を表示することができる。記録は、呼出し時間、着信/発信通話、通話時間、着信番号等を含み得る。例えば、記録は、図5Dに示されるユーザインターフェイス54上のテキスト情報「昨日11時30分、着信、34秒」であり得る。
コントロール521Aは、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、連絡先(例えば、連絡先「Andy」)をお気に入りに保存することができる。
コントロール521Bは、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、連絡先(例えば、連絡先「Andy」)に関する情報を編集するために使用されるインターフェイスを表示する。連絡先情報は、アバター、名前、電話番号、固定回線電話番号等を含み得る。
コントロール521Cは、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、より多くのコントロール、例えば、連絡先を削除するために使用されるコントロール及び連絡先をブラックリストに追加するために使用されるコントロールを表示することができる。
本願のこの実施形態では、電子装置の表示がユーザインターフェイス51の表示からユーザインターフェイス54の表示に切り替わるプロセス、すなわち、親ページから子ページに切り替わるプロセスは、ユーザの期待に応え、自然な視覚的効果を提供し、比較的短いユーザの視覚的な動線を実現し、ユーザに最適な使用体験を提供する。
図5A~図5Dは、1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイスを表示することから、特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイスを表示することに切り替えるプロセス、すなわち、親ページから子ページに切り替えるプロセスを示している。
図5A~図5Dを参照されたい。ユーザインターフェイス51上の連絡先エントリ509Bで検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、対応する子ページ(すなわち、連絡先「Andy」のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるページ)を生成又は開き、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページをディスプレイの右側から左側に移動して子ページを表示する。
図5B~図5Dは、子ページをディスプレイの右側から左側に移動して表示する過程において、電子装置によって3つの異なる時点で提供されるディスプレイ上のユーザインターフェイスを示している。
図5Bに示されるユーザインターフェイス52を参照されたい。電子装置は、親ページの第1の部分をディスプレイの第1の領域に継続的に表示し、子ページの第1の部分をディスプレイの第2の領域に表示することができる。ここで、図5Bに示されるユーザインターフェイス52上で、電子装置は、子ページの第1の部分をディスプレイの第2の領域に重ね合わせて表示すると見なすことができる。
本願のこの実施形態では、ディスプレイの第1の領域は、ディスプレイの左側の領域であり、ディスプレイの第2の領域は、ディスプレイの右側の領域である。第1の領域及び第2の領域は重なっておらず、ディスプレイの表示領域に結合される。可能な実施態様において、図5Bを参照されたい。第1の領域はディスプレイの左半分であり、第2の領域はディスプレイの右半分である。別の可能な実施態様では、第1の領域又は第2の領域は、長方形の領域ではなく、別の形状、例えば、扇形、半円形状、半楕円形、又は別の不規則な形状で実現され得る。例えば、第1の領域は、代替的に、ディスプレイの左上の扇形の領域であり得る。
ディスプレイ内の第1の領域及び第2の領域の位置は、以下のいくつかの方法で決定することができる:1.ディスプレイ内の第1の領域及び第2の領域の位置は、電子装置によって予め設定され得る。例えば、電子装置は、ディスプレイの左半分を第1の領域として設定し、ディスプレイの右半分を第2の領域として設定することができる。2.ディスプレイ内の第1の領域及び第2の領域の位置は、ユーザの好みに基づいて、ユーザが独自に設定できる。例えば、ユーザは、ディスプレイの左半分を第1の領域として設定し、ディスプレイの右半分を第2の領域として設定することができる。
本願のこの実施形態では、親ページの第1の部分は、ディスプレイの第1の領域に表示される親ページの一部である。例えば、図5Bを参照されたい。親ページの第1の部分は、親ページの左半分であり得る。
本願のこの実施形態では、子ページの第1の部分は、子ページの任意の部分である。いくつかの実施形態では、子ページの第1の部分は、子ページの中間部分であり得る。本願のこの実施形態では、子ページの中央部分の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの中央部分の幅が子ページの幅よりも小さい。本願のこの実施形態では、子ページの中央部分の領域サイズは制限されない。いくつかの実施形態では、子ページの中央部分は、子ページの2つのエッジを含まない。子ページの中央部分に加えて、子ページの第1の部分は、代替的に、子ページの左半分、右半分、又は任意の他の部分であり得る。本願のいくつかの実施形態では、子ページの第1の部分は、長方形の領域ではなく、別の形状、例えば、扇形、半円形状、半楕円形状、又は別の不規則な形状で実現され得る。例えば、子ページの第1の部分は、代替的に、子ページの右上の扇形の部分であり得る。
子ページの第1の部分は、以下のいくつかの方法で決定することができる:1.子ページの第1の部分は、電子装置によって予め設定され得る。例えば、電子装置は、子ページの中央部分を子ページの第1の部分として設定することができる。2.子ページの第1の部分は、ユーザの好みに基づいて、ユーザが独自に設定できる。例えば、ユーザは子ページの左半分を子ページの第1の部分として設定することができる。
図5Bに示されるユーザインターフェイス52を一定期間(例えば、200ミリ秒)に亘って表示した後に、電子装置は、図5Cに示されるユーザインターフェイス53をディスプレイに表示することができる。
図5Cを参照されたい。電子装置は、親ページの第2の部分をディスプレイの第3の領域に継続的に表示し、子ページの第2の部分をディスプレイの第4の領域に表示することができる。ここで、図5Cに示されるユーザインターフェイス53上で、電子装置は、子ページの第2の部分をディスプレイの第4の領域に重ね合わせて表示すると見なすことができる。
本願のこの実施形態では、ディスプレイの第3の領域は、ディスプレイの左側の領域であり、第3の領域は、第1の領域に属する。ディスプレイの第4の領域はディスプレイの右側の領域であり、第4の領域は第2の領域を含む。第3の領域及び第4の領域は重ならず、ディスプレイの表示領域に結合される。例えば、図5Cを参照されたい。第3の領域は、ディスプレイの左側の1/3の部分であり得、第4の領域は、ディスプレイの右側の2/3の部分であり得る。本願のいくつかの実施形態では、第3の領域又は第4の領域は、長方形の領域ではなく、別の形状、例えば、扇形、半円形状、半楕円形状、又は別の不規則な形状で実現され得る。例えば、第4の領域は、代替的に、ディスプレイの右上の扇形の領域であり得る。
本願のこの実施形態では、親ページの第2の部分は、ディスプレイの第3の領域に表示される親ページの一部である。親ページの第2の部分は、親ページの第1の部分に属する。例えば、図5Cを参照されたい。親ページの第2の部分は、親ページの左側の1/3の部分であり得る。
本願のこの実施形態では、子ページの第2の部分は、子ページの第1の部分を含む。例えば、子ページの第2の部分は、子ページの左側の2/3の部分であり得る。本願のいくつかの実施形態では、子ページの第2の部分は、長方形の領域ではなく、別の形状、例えば、扇形、半円形状、半楕円形状、又は別の不規則な形状で実現され得る。例えば、子ページの第2の部分は、代替的に、子ページの右上の扇形の部分であり得る。
図5Cに示されるユーザインターフェイス53を一定期間(例えば、200ミリ秒)に亘って表示した後に、電子装置は、図5Dに示されるユーザインターフェイス54をディスプレイ上に表示することができる。ユーザインターフェイス54については、前述の実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
本願のいくつかの実施形態では、親ページから子ページに切り替える過程において、電子装置は、電子装置が現在親ページから子ページに切り替わっていることをさらにユーザに促す(プロンプトする)ことができる。プロンプト方法には、以下が含まれ得る:1.親ページから子ページに切り替える過程において、電子装置は、親ページ及び子ページを異なる表示形式で同時に表示する。ページ表示形式には、ページの背景色、ページの透明度、ページの境界線等が含まれ得る。例えば、図5B及び図5Cを参照されたい。電子装置が親ページ及び子ページをディスプレイに同時に表示する場合に、親ページの背景色は薄黒であり、子ページの背景色は白である。2.電子装置が親ページから子ページに切り替わる過程において、ディスプレイに表示される親ページの背景色が徐々に暗くなるか、又は親ページの透明度が高くなる。3.電子装置が親ページから子ページに切り替わる過程において、ディスプレイに表示される子ページの透明度が低下する。
図5B~図5Dは、子ページをディスプレイの右側から左側に移動して表示する過程において、電子装置によって3つの異なる時点でディスプレイ上に提供されるユーザインターフェイスのみを示していることが理解され得る。本願のいくつかの実施形態では、電子装置が図5A及び図5B、又は図5B及び図5C、又は図5C及び図5Dを表示する他の時点で、電子装置は、本明細書に1つずつリストされていない、ディスプレイ上の他の同様のユーザインターフェイスをさらに提供することができる。
図5A~図5Dの実施形態で提供される親ページから子ページに切り替える過程において、電子装置は、提供されるユーザインターフェイス上に、オペレーティングシステムによって提供されるシステムレベルのインターフェイス要素、例えば、図5A~図5Dに示されるユーザインターフェイスのステータスバーを継続的に表示することができることが理解され得る。
図5A~図5Dの実施形態から、電子装置が親ページをディスプレイに全画面で表示する場合であって、電子装置が親ページから子ページに切り替えるために使用される操作を検出した場合に、その操作に応答して、電子装置は、親ページを全画面で表示することから、子ページの中央部分をディスプレイの第1の側に重ねて表示することに切り替え;そして、子ページをディスプレイの第2の側に向けて徐々に移動させるように制御して、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で拡大することができることが分かり得る。子ページの中央部分の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの中央部分の幅が子ページの幅よりも小さい。第1の側は、第2の領域がディスプレイに配置される方向であり得、第2の側は、第1の領域がディスプレイに配置される方向であり得る。いくつかの実施形態では、ディスプレイの第1の側は、ディスプレイの右側であり得、ディスプレイの第2の側は、ディスプレイの左側であり得る。
親ページから子ページに切り替える過程において、ディスプレイ上の子ページの表示部分が子ページの左端部分から拡大する従来の技術と比較して、本願のこの実施形態では、ディスプレイ上の子ページの表示部分が子ページの中央部分から徐々に拡大する方法は、異なるスイッチング効果を提供し、より興味深い。
いくつかの実施形態では、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び第2の側に向けて徐々に拡大することができる。具体的には、電子装置は、以下のいくつかのポリシーを使用して、子ページの表示部分をディスプレイ上で拡大する。
1.電子装置は、最初に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて拡大し、次に、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて拡大する。
2.電子装置は、最初に、子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて拡大し、次に、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて拡大する。
3.電子装置は、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び第2の側に向けて同時に拡大する。
電子装置は、前述のポリシーのいずれか1つを使用して、子ページの表示部分をディスプレイ上で拡大し、それによって、親ページと子ページとの間の切り替えの関心を高めることができる。
電子装置が子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側に向けて拡大した後に、電子装置に表示される子ページは、子ページの中央部分及び子ページの第1の側の部分を含む。子ページの第1の側の部分は、子ページの中央部分に隣接している。子ページの第1の側の部分の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの第1の側の部分の幅が子ページの幅よりも小さい。
電子装置が子ページの表示部分をディスプレイ上で第2の側に向けて拡大した後に、電子装置に表示される子ページは、子ページの中央部分及び子ページの第2の側の部分を含む。子ページの第2の側の部分は、子ページの中央部分に隣接している。子ページの第2の側の部分の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの第2の側の部分の幅が子ページの幅よりも小さい。
図5A~図5Dに示されるユーザインターフェイスを使用して、ユーザは、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、ディスプレイ上の子ページによって占有される領域がディスプレイの右側から左側に徐々に拡大し、ディスプレイ上の親ページによって占有される領域がディスプレイの左側に向けて徐々に狭まるのを見ることができる。電子装置によって提供される親ページから子ページに切り替えるこの方法は、ユーザの期待に応え、自然な視覚的効果を提供し、比較的短いユーザの視覚的な動線を達成し、ユーザに最適な使用体験を提供する。
本願のこの実施形態では、電子装置が親ページから子ページに切り替わる過程において、ディスプレイ上の子ページの表示部分は、マスク(mask)を使用して実現(実施)される。子ページ及びマスク層はマスク(mask)を構成し、子ページはマスクされる層である。子ページ(マスクされる層)及びマスク層が重なり、且つディスプレイ内にある部分は、電子装置によってディスプレイに表示される子ページの一部である。
本願のこの実施形態では、子ページ及びマスク層を含むマスク(mask)が親ページに位置するため、マスク(mask)内にあり、且つマスク層及びマスクされる層が重ならない部分は、親ページの表示には影響を与えない。マスク(mask)の部分的なコンテンツが親ページの一部をカバーする場合であって、マスク(mask)の部分的なコンテンツが子ページ(マスクされる層)及びマスク層が重なる部分(すなわち、非表示の部分)ではない場合に、電子装置はその領域に親ページを依然として表示する。
図6A~図6Dは、親ページから子ページに切り替える過程において、電子装置が、マスク(mask)を使用して、子ページの一部又は全体を表示する方法の一例を示している。図6A~図6Dの実施形態では、親ページと子ページとの両方がアプリケーション「Contacts(連絡先)」によって提供される。親ページは「連絡先ホームページ」であり、子ページは特定の連絡先(例えば、連絡先「Andy」)のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるページである。
図6Aは、電子装置によってディスプレイ上に全画面で表示されるユーザインターフェイスを示している。ユーザインターフェイスには、ステータスバー及び「連絡先ホームページ」(すなわち、親ページ)が含まれる。図6Aに示されるユーザインターフェイスについては、図5Aの関連する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
図6Aに示されるユーザインターフェイス上の連絡先エントリ「Andy」で検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、対応する子ページ(マスクされる層)を生成又は開くと同時に、マスク層を生成することができる。
図6Bは、電子装置によって生成される子ページ(マスクされる層)及びマスク層の一例を示している。図6Bに示されるように、電子装置によって生成された子ページ(マスクされる層)の左半分がディスプレイの左側の領域に配置され、子ページ(マスクされる層)の右半分がディスプレイの外側の右側の領域に配置され、マスク層はディスプレイの外側の右側の領域に配置される。子ページ(マスクされる層)のサイズ及びマスク層のサイズは、基本的にディスプレイのサイズと同じである。子ページ(マスクされる層)のコンテンツ及びマスク層のコンテンツは部分的に重なっており、重なっているコンテンツはディスプレイの外側の右側の領域に配置される。電子装置が図6Bに示される子ページ(マスクされる層)及びマスク層を生成するときに、子ページ(マスクされる層)とマスク層との間の重なっているコンテンツがディスプレイの外側に位置するので、親ページは依然としてディスプレイに全画面で表示され、換言すると、図6Aに示されるユーザインターフェイス依然としてディスプレイに表示される。
子ページ(マスクされる層)及びマスク層を生成した後に、電子装置は、子ページ(マスクされる層)及びマスク層をディスプレイの右側から左側に移動させるように制御することができる。親ページは静止したままであるが、子ページ(マスクされる層)及びマスク層はディスプレイの右側から左側に移動する。子ページ(マスクされる層)の移動速度は、マスク層の移動速度と同じでも異なっていてもよい。これは、本願では制限されない。子ページ(マスクされる層)の移動速度及びマスク層の移動速度はそれぞれ0以上である。子ページ(マスクされる層)及びマスク層は、加速動作、均一動作、又は減速動作を実行することができる。加速動作又は減速動作により、親ページから子ページに切り替えるプロセスを、ユーザの期待にさらに応えさせるものにすることができる。子ページ(マスクされる層)及びマスク層は、同時に移動してもよく、又は同時に移動しなくてもよい。これは、本願では制限されない。
本願のこの実施形態では、電子装置が子ページ(マスクされる層)及びマスク層を移動させるように制御する過程において、子ページ(マスクされる層)及びマスク層が重なる部分はディスプレイに配置され、子ページ(マスクされる層)とマスク層との両方が最終的に移動を停止した後に、子ページ(マスクされる層)の全てのコンテンツがマスク層によってカバーされ、子ページ全体がディスプレイに配置される。
子ページ(マスクされる層)の左端は、ディスプレイの左端に移動した後に、移動を停止する。マスク層の左端は、ディスプレイの左端に移動した後に、移動を停止する。
図6Cは、子ページ(マスクされる層)及びマスク層が一定期間移動した後の子ページ(マスクされる層)及びマスク層の位置の一例を示している。図6B及び図6Cにおいて子ページ(マスクされる層)及びマスク層が移動する過程において、マスク層の移動速度は、子ページ(マスクされる層)の移動速度よりも大きい。図6Cに示されるように、子ページ(マスクされる層)のコンテンツの一部はディスプレイの右側の領域に配置され、コンテンツの他の部分はディスプレイの外側の右側の領域に配置される。そして、マスク層のコンテンツの一部はディスプレイの右側の領域に配置され、コンテンツの他の部分はディスプレイの外側の右側の領域に配置される。子ページ(マスクされる層)のコンテンツ及びマスク層のコンテンツは、部分的に重なり、ディスプレイに配置される。部分的なコンテンツがディスプレイに表示され得る。部分的なコンテンツは、図6Cに示される子ページの可視化部分である。親ページにあり、且つ可視化部分と重なっていないコンテンツもディスプレイに表示され得る。換言すると、子ページ(マスクされる層)及びマスク層が図6Cに示される位置に移動するときに、電子装置は、親ページ及び子ページをディスプレイに同時に表示する。
例えば、図5Bを参照されたい。子ページ(マスクされる層)及びマスク層が図6Cに示される位置に移動するときに、電子装置は、図5Bに示されるユーザインターフェイス52を表示することができる。具体的には、電子装置は、親ページの第1の部分をディスプレイの第1の領域に継続的に表示し、子ページの第1の部分をディスプレイの第2の領域に表示することができる。ここで、親ページの第1の部分及び子ページの第1の部分については、前述の実施形態の関連する説明を参照されたい。
図6Dは、子ページ(マスクされる層)の左端がディスプレイの左端に移動し、マスク層の左端がディスプレイの左端に移動した後にディスプレイに表示されるユーザインターフェイスの一例を示している。図6Dに示されるように、子ページ(マスクされる層)がディスプレイの左端に移動し、マスク層もディスプレイの左端に移動し、子ページ(マスクされる層)とマスク層との両方がディスプレイに配置される。子ページ(マスクされる層)のコンテンツ及びマスク層のコンテンツは全て重なり、ディスプレイに配置される。子ページ(マスクされる層)の全てのコンテンツがディスプレイに表示され得る。全てのコンテンツは、図6Dに示される子ページの可視化部分である。親ページが、子ページ(マスクされる層)とマスク層との間の重なり部分によって完全に覆われているため、親ページはディスプレイに表示されない。換言すると、子ページ(マスクされる層)及びマスク層が図6Dに示される位置に移動するときに、電子装置は、子ページをディスプレイに全画面で表示する。
例えば、図5Dを参照されたい。子ページ(マスクされる層)及びマスク層が図6Dに示される位置に移動するときに、電子装置は、図5Dに示されるユーザインターフェイス54を表示することができる。具体的には、電子装置は、子ページをディスプレイに全画面で表示する。
本願のこの実施形態では、電子装置が子ページをディスプレイに全画面で表示した後に、電子装置は、生成されたマスク(mask)を維持することができる。具体的には、電子装置は、マスク層及び子ページ(マスクされる層)を使用してマスク(mask)を継続的に構成する。あるいはまた、電子装置は、マスク(mask)の維持を停止することができる。具体的には、電子装置は、マスク層及び子ページ(マスクされる層)を使用してマスクを構成せず、例えば、マスク層の生成を停止する。
図6A~図6Dは、電子装置によって生成される子ページ(マスクされる層)及びマスク層、その移動方向、その移動速度等の例のみを示している。実際の適用時には、異なる子ページ(マスクされる層)、マスク層、その移動方向、移動速度等が存在し得る。これは制限を構成するものではない。
図6A~図6Dに示される子ページ(マスクされる層)及びマスク層の位置は制限されない。いくつかの実施形態では、電子装置が子ページ(マスクされる層)及びマスク層を生成するときに、子ページ(マスクされる層)及びマスク層は、代替的に、他の位置にあり得る。例えば、子ページ(マスクされる層)は、代替的に、ディスプレイ内に完全に配置され得、マスク層は、代替的に、ディスプレイ内に部分的に配置され得る。
図6A~図6Dに示される子ページ(マスクされる層)及びマスク層の移動方向及び移動経路は、制限されない。いくつかの実施形態では、電子装置は、代替的に、子ページ(マスクされる層)及びマスク層を別の方向、例えば、ディスプレイの右下隅から左上隅への方向に移動させるように制御するか、又は子ページ(マスクされる層)及びマスク層を別のルート(例えば、曲線)に沿って移動させるように制御することができる。
本願のこの実施形態では、電子装置が子ページ(マスクされる層)及びマスク層を生成した後に、子ページ(マスクされる層)及びマスク層の移動速度は、ユーザ経験に基づいて予め設定され得る。
例えば、図7は、可能なベジェ曲線を示している。ベジェ曲線は、電子装置が子ページ(マスクされる層)及びマスク層を図6Bに示された位置で生成し、子ページ(マスクされる層)及びマスク層が同時に移動するケースにおいて、子ページ(マスクされる層)又はマスク層の移動速度又は移動リズムを反映し得る。
ベジェは、曲線経路の一般的な数学的モデルである。キュービックベジェ曲線は、4つのポイントによって順番に制御される。ベジェ曲線をアニメーション領域補間器として使用する場合に、ベジェ曲線の始点(制御点1)及び終点(制御点2)が固定され、残りの2点がパス制御を行う。
図7に示されるように、ベジェ曲線は、開始点(制御点1)及び終了点(制御点2)の4つの値0.2、0、0.2、及び1によって決定される。ベジェ曲線の垂直座標は補間結果であり、水平座標はアニメーション期間全体(すなわち、親ページから子ページへの切り替え期間)に対する現在の時点の比率である。例えば、水平座標が0である場合に、それは、電子装置が親ページから子ページに切り替えるために使用されるユーザ操作を受け取る瞬間(例えば、電子装置が図5Aに示されるユーザインターフェイス51上で連絡先エントリ509Bへのタップ操作を受け取る瞬間)を示し得る。そして、水平座標が0.5である場合に、それは、電子装置が親ページから子ページに切り替わる過程の中間時点を示し得る。ベジェ曲線の傾きを使用して、子ページ(マスクされる層)及び/又はマスク層の移動速度を表すことができる。
図6A~図6Dから、本願のこの実施形態では、親ページから子ページに切り替える過程においてディスプレイに表示される子ページの部分は、マスク(mask)を使用して実施(実現)されることが分かり得る。ユーザが電子装置をトリガーして親ページから子ページに切り替えた後に、電子装置はマスクを生成する。マスクは、マスク層及びマスクされる層(すなわち、子ページ)を含む。マスク層及びマスクされる層(すなわち、子ページ)が重なり、ディスプレイ内にある部分が、子ページの中央部分である場合に、ユーザは子ページの中央部分をディスプレイ上で見ることができる。マスク層及びマスクされる層(子ページ)が右から左に移動する際に、ユーザは、子ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、ディスプレイ上の子ページの表示部分が徐々に拡大し、ディスプレイ上の親ページの表示部分がディスプレイ上で徐々に狭まるのを見ることができる。親ページから子ページに切り替えるこのような方法は、ユーザにより良い視覚的効果を提供し、ユーザ体験を向上させることができる。
(2)子ページから親ページに切り替えるための方法
本願のこの実施形態では、親ページから子ページに切り替えるプロセスと比較して、子ページから親ページに切り替える過程は、子ページとは反対の移動方向である。詳細は以下の通りである。
本願のこの実施形態で提供される子ページから親ページに切り替える過程において、電子装置は、最初に子ページをディスプレイに全画面で表示し、次に親ページをディスプレイに表示し、子ページをディスプレイの第1の側に重ね合わせて表示し、子ページをディスプレイの第1の側に向けて移動させる。移動プロセスでは、子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページが全画面で表示されるまで、ディスプレイ上の子ページの表示部分が徐々に狭まる。第1の側は第2の面の反対側である。
図8A~図8Dは、電子装置にインストールされたアプリケーション「Contacts(連絡先)」を例として使用して、本願の一実施形態による、子ページから親ページに切り替えるプロセスの概略図である。
図8A~図8Dの実施形態では、1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイス(「連絡先ホームページ」とも呼ばれる)及び特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイスは、親子ページペアを構成する。1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイスは親ページであり、特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイスは子ページである。
以下では、図8Aに示されるUI実施形態で提供されるユーザインターフェイス81を例として説明する。
図8Aを参照されたい。電子装置は、ユーザインターフェイス81をディスプレイに全画面で表示することができる。ユーザインターフェイス81は、ステータスバーと、特定の連絡先(例えば、連絡先「Andy」)のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイス(すなわち、子ページ)とを含む。ユーザインターフェイス81については、図5Dに示されるユーザインターフェイス54を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
図8Aに示されるユーザインターフェイス81の戻るボタン513は、ユーザ操作(例えば、タッチ操作)を受け取ることができる。ユーザ操作に応答して、電子装置は、ディスプレイに全画面で、1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイス(すなわち、親ページ)を表示することができる。電子装置によってユーザインターフェイス81の戻るボタン513で受け取られるユーザ操作(例えば、タッチ操作)は、子ページから親ページに切り替えるために使用されるユーザ操作である。
図8Dに示されるユーザインターフェイス84は、1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイス(すなわち、親ページ)の実施態様であり得る。図8Dに示されるように、ユーザインターフェイス84は、ステータスバー512と、特定の連絡先(例えば、連絡先「Andy」)のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイス(すなわち、子ページ)とを含み得る。ユーザインターフェイス84については、図5Aに示されるユーザインターフェイス51を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
本願のこの実施形態では、電子装置の表示が、特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイスから、1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイスに切り替わるプロセスは、子ページから親ページに切り替えるプロセスである。これは、ユーザの期待に応え、自然な視覚的効果を提供し、比較的短いユーザの視覚的な動線を実現し、ユーザに最適な使用体験を提供する。
図8A~図8Dは、特定の連絡先のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるユーザインターフェイスから、1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイスに切り替えるプロセス、すなわち、子ページから親ページに切り替えるプロセスを示している。
図8A~図8Dを参照されたい。ユーザインターフェイス81の戻るボタン513で検出したユーザ操作に応答して、電子装置は、対応する親ページ(すなわち、「連絡先ホームページ」)を生成又は開き、子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページが全画面で表示されるまで、子ページをディスプレイの左側から右側に移動させて表示する。
図8B及び図8Cは、子ページをディスプレイの左側から右側に移動させて表示する過程において、電子装置によってディスプレイ上に2つの異なる時点で提供されるユーザインターフェイスを示している。
図8Bに示されるユーザインターフェイス82を参照されたい。電子装置は、親ページの第3の部分をディスプレイの第5の領域に表示し、子ページの第3の部分をディスプレイの第6の領域に表示することができる。ここで、図8Bに示されるユーザインターフェイス82上で、電子装置は、子ページの第3の部分をディスプレイの第6の領域に重ね合わせて表示すると見なすことができる。
本願のこの実施形態では、ディスプレイの第5の領域は、ディスプレイの左側の領域であり、ディスプレイの第6の領域は、ディスプレイの右側の領域である。第5の領域及び第6の領域は、重ならず、ディスプレイの表示領域に結合される。可能な実施態様において、図8Bを参照されたい。第5の領域はディスプレイの1/3の部分であり、第6の領域はディスプレイの右側の2/3の部分である。別の可能な実施態様では、第5の領域又は第6の領域は、長方形の領域ではなく、別の形状、例えば、扇形、半円形状、半楕円形、又は別の不規則な形状で実現され得る。例えば、第6の領域は、代替的に、ディスプレイの右上の扇形の領域であり得る。ディスプレイ内の第5の領域及び第6の領域の位置を決定する方法は、図5Bの実施形態におけるディスプレイ内の第1の領域及び第2の領域の位置を決定する方法と同じである。詳細については、関連する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
本願のこの実施形態では、親ページの第3の部分は、ディスプレイの第5の領域に表示される親ページの一部である。例えば、図8Bを参照されたい。親ページの第3の部分は、親ページの左側の1/3の部分であり得る。
本願のこの実施形態では、子ページの第3の部分は、子ページの任意の部分である。子ページの第3の部分は、子ページの一部と呼ばれ得る。子ページの一部の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの一部の幅が子ページの幅よりも小さい。本願では、子ページの一部の領域サイズは制限されない。いくつかの実施形態では、子ページの一部は、子ページの中間部分であり得る。特定の実施態様では、子ページの一部は、図5A~図5Dの実施形態で述べた子ページの中央部分であり得る。詳細については、関連する説明を参照されたい。いくつかの他の実施形態では、子ページの一部は、代替的に、子ページの左側の部分又は右側の部分であり得る。例えば、図8Bを参照されたい。子ページの第3の部分は、子ページの中央の2/3の部分であり得る。子ページの中央の2/3の部分に加えて、子ページの第3の部分は、代替的に、子ページの左側の2/3の部分、右側の2/3の部分、又は他の部分であってもよい。本願のいくつかの実施形態では、子ページの第3の部分は、長方形の領域ではなく、別の形状、例えば、扇形、半円形状、半楕円形状、又は別の不規則な形状で実現され得る。例えば、子ページの第3の部分は、代替的に、子ページの右上の扇形の部分であり得る。子ページの第3の部分を決定する方法は、図5Bの実施形態における子ページの第1の部分を決定する方法と同じである。詳細については、関連する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
図8Bに示されるユーザインターフェイス82を一定期間(例えば、200ミリ秒)に亘って表示した後に、電子装置は、図8Cに示されるユーザインターフェイス83をディスプレイに表示することができる。
図8Cを参照されたい。電子装置は、親ページの第4の部分をディスプレイの第7の領域に表示し、子ページの第4の部分をディスプレイの第8の領域に表示することができる。ここで、図8Cに示されるユーザインターフェイス83上で、電子装置は、子ページの第4の部分をディスプレイの第8の領域に重ね合わせて表示すると見なすことができる。
本願のこの実施形態では、ディスプレイの第7の領域は、ディスプレイの左側の領域であり、第7の領域は、第5の領域を含む。ディスプレイの第8の領域はディスプレイの右側の領域であり、第8の領域は第6の領域に属する。第7の領域及び第8の領域は、重ならず、ディスプレイの表示領域に結合される。例えば、図8Cを参照されたい。第7の領域は、ディスプレイの左半分であり得、第8の領域は、ディスプレイの右半分であり得る。本願のいくつかの実施形態では、第7の領域又は第8の領域は、長方形の領域ではなく、別の形状、例えば、扇形、半円形状、半楕円形状、又は別の不規則な形状で実現され得る。例えば、第8の領域は、代替的に、ディスプレイの右上の扇形の領域であり得る。
本願のこの実施形態では、親ページの第4の部分は、ディスプレイの第7の領域に表示される親ページの一部である。親ページの第4の部分は、親ページの第3の部分を含む。例えば、図8Cを参照されたい。親ページの第4の部分は、親ページの左半分であり得る。
本願のこの実施形態では、子ページの第4の部分は、子ページの第3の部分に属する。本願のいくつかの実施形態では、子ページの第4の部分は、長方形の領域ではなく、別の形状、例えば、扇形、半円形状、半楕円形状、又は別の不規則な形状で実現され得る。例えば、子ページの第4の部分は、代替的に、子ページの右上の扇形の部分であり得る。
図8Cに示されるユーザインターフェイス83を一定期間(例えば、200ミリ秒)に亘って表示した後に、電子装置は、図8Dに示されるユーザインターフェイス84をディスプレイに表示することができる。ユーザインターフェイス84については、前述の実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
本願のいくつかの実施形態では、子ページから親ページに切り替える過程において、電子装置は、電子装置が現在子ページから親ページに切り替わっていることをさらにユーザに促す(プロンプトする)ことができる。プロンプト方法には、以下が含まれ得る:1.子ページから親ページに切り替える過程において、電子装置は、子ページ及び親ページを異なる表示形式で同時に表示する。ページ表示形式には、ページの背景色、ページの透明度、ページの境界線等が含まれ得る。例えば、図8B及び図8Cを参照されたい。電子装置が子ページ及び親ページをディスプレイに同時に表示する場合に、親ページの背景色は薄黒であり、子ページの背景色は白である。2.電子装置が子ページから親ページに切り替わる過程において、ディスプレイに表示される親ページの背景色が徐々に明るくなる、又は親ページの透明度が低下する。3.電子装置が親ページから子ページに切り替わる過程において、ディスプレイに表示される子ページの透明度が高くなる。
図8B及び図8Cは、子ページをディスプレイの左側から右側に移動させて表示する過程において、電子装置によってディスプレイ上に2つの異なる時点で提供されるユーザインターフェイスのみを示していることが理解され得る。本願のいくつかの実施形態では、電子装置が図8A及び図8B、又は図8B及び図8C、又は図8C及び図8Dを表示する他の時点で、電子装置は、本明細書に1つずつリストされていない、ディスプレイ上に他の同様のユーザインターフェイスをさらに提供することができる。
図8A~図8Dの実施形態で提供される子ページから親ページに切り替える過程において、電子装置は、提供されるユーザインターフェイス上に、オペレーティングシステムによって提供されるシステムレベルのインターフェイス要素、例えば、図8A~図8Dに示されるユーザインターフェイスのステータスバーを継続的に表示することができることが理解され得る。
図8A~図8Dの実施形態から、電子装置が子ページをディスプレイに全画面で表示する場合であって、電子装置が子ページから親ページに切り替えるために使用される操作を検出した場合に、その操作に応答して、電子装置は、子ページを全画面で表示することから親ページをディスプレイに表示することに切り替え、及び子ページの一部をディスプレイの第1の側に重ねて表示し;そして、子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御して、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で狭めることが分かり得る。子ページの一部の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの一部の幅が子ページの幅よりも小さい。第1の側は、第6の領域がディスプレイに配置される方向であり得、第2の側は、第5の領域がディスプレイに配置される方向であり得る。いくつかの実施形態では、ディスプレイの第1の側は、ディスプレイの右側であり得、ディスプレイの第2の側は、ディスプレイの左側であり得る。
いくつかの実施形態では、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び/又は第2の側に向けて徐々に狭めることができる。具体的には、電子装置は、以下のいくつかのポリシーを使用して、子ページの表示部分をディスプレイ上で狭める。
1.子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、子ページの表示された第1の側の部分をディスプレイ上で狭めるか、又は電子装置は、子ページの表示された第2の側に部分をディスプレイ上で狭める。
2.子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、最初に、子ページの表示された第1の側の部分をディスプレイ上で狭め、次に、子ページの表示された第2の側の部分をディスプレイ上で狭める。
3.子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、最初に、子ページの表示された第2の側の部分をディスプレイ上で狭め、次に、子ページの表示された第1の側の部分をディスプレイ上で狭める。
4.子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、電子装置は、子ページの表示された第1の側の部分及び子ページの表示された第2の側部分を同時にディスプレイ上で狭める。
ここで、子ページの第1の側の部分の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの第1の側の部分の幅が子ページの幅よりも小さい。子ページの第2の側の部分の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの第1の側の部分の幅が子ページの幅よりも小さい。
図8A~図8Dの実施形態によれば、ユーザは、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、ディスプレイ上の親ページによって占有される領域がディスプレイの左側から右側に徐々に拡大し、ディスプレイ上の子ページによって占有される領域がディスプレイの右側に向けて徐々に狭まるのを見ることができる。子ページから親ページに切り替えるために電子装置によって提供されるこの方法は、ユーザの期待に応え、自然な視覚的効果を提供し、比較的短いユーザの視覚的な動線を達成し、ユーザに最適な使用体験を提供する。
本願のこの実施形態では、子ページから親ページに切り替えるために使用されるユーザ操作は、図8A~図8Dの実施形態のユーザインターフェイス81の戻るボタン513で電子装置によって受け取られる操作に限定されず、代替的に、別のユーザ操作であり得る。例えば、子ページから親ページに切り替えるために使用されるユーザ操作は、代替的に、ユーザインターフェイス81上でユーザによって行われる左から右へのスライドジェスチャであり得る。スライドジェスチャは、ユーザインターフェイス81の左端領域から開始され得る、又はユーザインターフェイス81の任意の中間領域から開始され得る。これは、本願のこの実施形態では限定されない。
図9A~図9Dは、ユーザが子ページ上で左から右へのパン(pan)ジェスチャを入力して、電子装置が子ページから親ページに切り替えるのを可能にする概略図である。パン(pan)ジェスチャは、ユーザの手(例えば、指)がディスプレイ上をゆっくりとスライドするジェスチャである。いくつかの実施形態では、パン(pan)ジェスチャは、手に追従する(follow-hand)スライドジェスチャと呼ばれ得る。パン(pan)ジェスチャの持続時間が予め設定した持続時間よりも長い。パン(pan)ジェスチャのスライディングトラック(track:軌跡)の長さが、予め設定した長さよりも長い。予め設定した長さはプリセット(予め設定)可能である。例えば、予め設定した長さはディスプレイの幅の半分であってもよい。
いくつかの実施形態では、図9A~図9Dに示されるように、パン(pan)ジェスチャのスライディングトラックは、ディスプレイの左端から始まり、ディスプレイの右端で終わり得る。ユーザがパン(pan)ジェスチャを入力すると、子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページが全画面で表示されるまで、電子装置によってディスプレイ上に表示された子ページが、ユーザの手と共に右方向に並進し始める。子ページがユーザの手と共に右方向に並進する速度は、ユーザの手がディスプレイ上をスライドする速度と同じである。
いくつかの他の実施形態では、パン(pan)ジェスチャのスライディングトラックは、ディスプレイの左端から始まり、ディスプレイの右半分の領域で終わり得る。ユーザがパン(pan)ジェスチャを入力すると、電子装置によってディスプレイに表示される子ページがユーザの手と共に右方向に移動し始め、子ページの移動速度がパン(pan)ジェスチャの移動速度と同じになる。ユーザがパン(pan)ジェスチャの入力を停止した後に、子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページが全画面で表示されるまで、子ページは、予め設定した速度で右方向に並進し得る。
図9A~図9Dの実施形態では、ユーザの手が右方向に動く際に子ページを表示する過程において、電子装置は子ページの右側の領域の表示を徐々に停止し、表示を停止している子ページの右側の領域は徐々に大きくなる。
図10A~図10Dは、ユーザが子ページ上で左から右へのスワイプ(swipe)ジェスチャを入力して、電子装置が子ページから親ページに切り替えるのを可能にする概略図である。スワイプ(swipe)ジェスチャは、ユーザの手(例えば、指)がディスプレイ上で素早くスライドするジェスチャである。スワイプ(swipe)ジェスチャの移動トラックは、円弧又は直線であり得、又は標準的な円弧又は直線ではないが、円弧又は直線に類似し得る。スワイプ(swipe)ジェスチャの持続時間は、パン(pan)ジェスチャの持続時間よりも短い。スワイプ(swipe)ジェスチャのスライディングトラックの開始位置及び終了位置は、本願のこの実施形態では特に限定されない。ユーザが入力したスワイプ(swipe)ジェスチャに応答して、子ページがディスプレイに表示されなくなり、親ページが全画面で表示されるまで、電子装置によってディスプレイに表示される子ページは、ディスプレイの左側から右側に並進する。子ページの移動方法については、図10B~図10Dを参照されたい。子ページの並進速度は、図8A~図8Dの実施形態の子ページの並進速度と同じであり得る、又は図8A~図8Dの実施形態の子ページの並進速度よりも高速であり得る。これは、本願のこの実施形態に限定されない。
図9A~図9Dの実施形態及び図10A~図10Dの実施形態から、電子装置が子ページをディスプレイに全画面で表示する場合であって、電子装置が親ページから子ページに切り替えるために使用されるユーザ操作(例えば、パン(pan)ジェスチャ又はスワイプ(swipe)ジェスチャ)を検出した場合に、操作に応答して、電子装置は、子ページを全画面で表示することから親ページをディスプレイに表示することに切り替え、及び子ページの左側の部分を第1の側に重ねて表示することであって、子ページの左側の部分の高さが子ページの高さと同じであり、子ページの左側の部分の幅が子ページの幅よりも小さい、切り替えること;子ページをディスプレイの第1の側に向けて徐々に移動させるように制御して、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページの表示部分をディスプレイ上で狭めること;を行う。本願では、子ページの左側の部分の領域サイズは制限されない。いくつかの実施形態では、子ページの左側の部分は、子ページの左端を含む。ここでは、いくつかの実施形態では、電子装置は、子ページの表示部分をディスプレイ上で第1の側及び/又は第2の側に向けて徐々に狭めることができる。
本願の実施形態におけるパン(pan)ジェスチャ及びスワイプ(swipe)ジェスチャをより明確に説明するために、図11は、いくつかの一般的なジェスチャを示している。
回転(rotate)ジェスチャは、ユーザの手(例えば、指)がディスプレイ上で時計回り又は反時計回りの方向に円を描くジェスチャである。円は標準的な円ではないかもしれないが、円に似ているかもしれないことが理解できる。
ピンチ(pinch;摘む)ジェスチャは、ユーザが2本の指を使用して内側又は外側にスライドするジェスチャである。2本の指の間の直線距離が徐々に減少する場合に、それは、ユーザが2本の指を使用して内側にスライドしていると見なすことができる。或いは、2本の指の間の直線距離が徐々に増大する場合に、それは、ユーザが2本の指を使用して外側にスライドしていると見なすことができる。
プレス(press:押付け)ジェスチャは、ディスプレイ上でユーザの手(例えば、指)によって実行される強度が予め設定した強度よりも大きいプレス操作である。プレス(press)ジェスチャには、長押し(long press)ジェスチャが含まれ得る。長押しジェスチャを実行すると、ユーザの手が画面に接触している時間が予め設定した時間を超える。
タップ(tap)ジェスチャは、ユーザの手(例えば、指)によってディスプレイ上で行われるタップ、タップ、又はタッチ操作である。タップ(tap)ジェスチャの開始から終了までの時間は予め設定した期間内であり、予め設定した期間はミリ秒単位である。換言すると、タップ(tap)ジェスチャを実行すると、ユーザの手が画面に接触している時間は、予め設定した期間内になる。
本願のこの実施形態では、電子装置が子ページから親ページに切り替わる過程において、ディスプレイ上で移動する子ページの表示部分は、マスク(mask)を用いて実施される。子ページ及びマスク層はマスク(mask)を構成し、子ページはマスクされる層である。子ページ(マスクされる層)及びマスク層が重なり、且つディスプレイ内にある部分は、電子装置によってディスプレイに表示される子ページの一部である。電子装置が子ページから親ページに切り替わる過程については、図8A~図8Dの実施形態、図9A~図9Dの実施形態、又は図10A~図10Dの実施形態の関連する説明を参照されたい。
電子装置がマスク(mask)を使用して親ページから子ページへの切り替えを実施するプロセスと比較して、電子装置がマスク(mask)を使用して子ページから親ページへの切り替えを実施するプロセスは、子ページ(マスクされる層)及びマスク層の移動方向が逆になる。詳細は以下の通りである。
図12A~図12Dは、子ページから親ページに切り替える過程において、電子装置が、マスク(mask)を使用して、子ページの一部又は全体を表示する方法の一例を示している。図12A~図12Dの実施形態では、親ページと子ページとの両方が、アプリケーション「Contacts(連絡先)」によって提供される。親ページは、1つ又は複数の連絡先エントリを表示するために使用されるユーザインターフェイスであり、子ページは、特定の連絡先(例えば、連絡先「Andy」)のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるページである。
図12Aは、電子装置によってディスプレイ上に全画面で表示されるユーザインターフェイスを示している。ユーザインターフェイスには、ステータスバーと、特定の連絡先(例えば、連絡先「Andy」)のアドレス帳の詳細を表示するために使用されるページ(すなわち、子ページ)とが含まれる。図12Aに示されるユーザインターフェイスについては、図5Dのユーザインターフェイス54の関連する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
いくつかの実施形態では、子ページから親ページに切り替えるために使用されるユーザ操作の検出に応答して、電子装置は、子ページに対応する親ページを生成又は開き、マスク層を生成し得る。マスク層及び子ページはマスク(mask)を構成する。ここでは、子ページから親ページに切り替えるために使用されるユーザ操作は、子ページ上の戻るボタン513で行われるユーザ操作(例えば、タッチ操作)、子ページで行われる左から右へのパン(pan)ジェスチャ又は左から右へのスワイプ(swipe)ジェスチャを含み得る。
いくつかの他の実施形態では、図12Aに示される子ページは、図6A~図6Dに示される方法で切り替えられる。具体的には、電子装置が図12Aに示されるユーザインターフェイスを表示する場合に、親ページ、マスク層、及びマスクされる層(子ページ)は生成されており、親ページ、マスク層、及びマスクされる層(子ページ)の位置は、図6Dの位置と同じである。電子装置が図12Aに示されるユーザインターフェイスを表示するときに、マスク(mask)内のマスク層及びマスクされる層(子ページ)は、電子装置が、図6Bの実施形態において親ページから子ページに切り替えるために使用されるユーザ操作を検出するときに生成され得る。
図12Bは、電子装置によって生成される親ページ及びマスク層の一例を示している。図12Bに示されるように、電子装置によって生成される親ページとマスク層との両方がディスプレイ内に配置され、ディスプレイの表示領域全体を占める。親ページのサイズ及びマスク層のサイズは、基本的にディスプレイのサイズと同じである。子ページ(マスクされる層)のコンテンツ及びマスク層のコンテンツは、全て重なっており、ディスプレイに配置される。この場合に、子ページ(マスクされる層)の全てのコンテンツがディスプレイに表示される場合がある。親ページが子ページ(マスクされる層)とマスク層との間の重なり部分によって完全に覆われているため、親ページはディスプレイに表示されない。換言すると、電子装置が図12Bに示される親ページ及びマスク層を生成するときに、電子装置は、依然として子ページをディスプレイに全画面で表示する。
子ページから親ページへの切り替えに使用されるユーザ操作の検出に応答して、又は子ページから親ページへの切り替えに使用されるユーザ操作の検出に応答して、親ページ及びマスク層を生成した後に、電子装置は、子ページ(マスクされる層)及びマスク層をディスプレイの左側から右側に移動させるように制御することができる。親ページは静止したままであるが、子ページ(マスクされる層)及びマスク層はディスプレイの左側から右側に移動する。子ページ(マスクされる層)の移動速度は、マスク層の移動速度と同じでも異なっていてもよい。これは、本願では制限されない。子ページ(マスクされる層)及びマスク層は、加速動作、均一動作、又は減速動作を実行することができる。加速動作又は減速動作により、子ページから親ページに切り替える過程を、ユーザの期待にさらに応えさせるものにすることができる。子ページ(マスクされる層)の移動速度及びマスク層の移動速度はそれぞれ0以上である。子ページ(マスクされる層)及びマスク層は同時に移動しても同時に移動しなくてもよい。これは、本願では制限されない。
本願のこの実施形態では、電子装置が子ページ(マスクされる層)及びマスク層を移動させるように制御する過程において、子ページ(マスクされる層)及びマスク層が重なる部分がディスプレイ内にあるため、ユーザは、子ページがディスプレイの左から右に移動するのを見ることができる。
図12Cは、子ページ(マスクされる層)及びマスク層が一定期間に亘って移動した後の、子ページ(マスクされる層)及びマスク層の位置の一例を示している。図12B及び図12Cにおいて子ページ(マスクされる層)及びマスク層が移動する過程において、マスク層の移動速度は、子ページ(マスクされる層)の移動速度よりも大きい。図12Cに示されるように、子ページ(マスクされる層)のコンテンツの一部がディスプレイの右側の領域に配置され、コンテンツの他の部分はディスプレイの外側の右側の領域に配置される。そして、マスク層のコンテンツの一部がディスプレイの右側の領域に配置され、コンテンツの他の部分はディスプレイの外側の右側の領域に配置される。子ページ(マスクされる層)のコンテンツ及びマスク層のコンテンツは、部分的に重なり、ディスプレイに配置される。部分的なコンテンツがディスプレイに表示され得る。部分的なコンテンツは、図12Cに示される子ページの可視化部分である。親ページにあり、且つ可視化部分と重ならないコンテンツもディスプレイに表示され得る。換言すると、子ページ(マスクされる層)及びマスク層が図12Cに示される位置に移動するときに、電子装置は、親ページ及び子ページをディスプレイに同時に表示する。
例えば、図8Cを参照されたい。子ページ(マスクされる層)及びマスク層が図12Cに示される位置に移動するときに、電子装置は、図8Cに示されるユーザインターフェイス83を表示することができる。具体的には、電子装置は、親ページの第4の部分をディスプレイの第7の領域に表示し、子ページの第4の部分をディスプレイの第8の領域に表示することができる。ここでは、親ページの第4の部分及び子ページの第4の部分については、前述の実施形態の関連する説明を参照されたい。
図12Dは、マスク層の左端からディスプレイの右端に移動した後にディスプレイに表示されるユーザインターフェイスの一例を示している。図12Dに示されるように、マスク層の左端からディスプレイの右端への移動中に、子ページ(マスクされる層)のコンテンツ及びマスク層のコンテンツは、部分的に重なり、重なったコンテンツは、ディスプレイの外側の右側の領域に配置される。電子装置によって生成されたマスク(mask)内の子ページ(マスクされる層)とマスク層と間の重なったコンテンツがディスプレイの外側にあるため、親ページがディスプレイに全画面で表示される。
例えば、図8Dを参照されたい。子ページ(マスクされる層)及びマスク層が図12Dに示される位置に移動するときに、電子装置は、図8Dに示されるユーザインターフェイス84を表示することができる。具体的には、電子装置は、親ページをディスプレイに全画面で表示する。
図12A~図12Dは、電子装置によって生成される子ページ(マスクされる層)及びマスク層、その移動方向、その移動速度等の一例のみを示していることが理解され得る。実際の適用時には、異なる子ページ(マスクされる層)、マスク層、その移動方向、その移動速度等が存在し得る。これは制限を構成するものではない。
図12A~図12Dに示される子ページ(マスクされる層)及びマスク層の位置は、制限されない。いくつかの実施形態では、電子装置が親ページ及びマスク層を生成するときに、子ページ(マスクされる層)及びマスク層は、代替的に、他の場所にあり得る。例えば、代替的に、子ページ(マスクされる層)の一部がディスプレイに配置され、他の部分がディスプレイの外側の右側の領域に配置され得る。そして、マスク層の一部が、代替的に、ディスプレイ内に配置され、他の部分はディスプレイの外側の右側の領域に配置され得る。
図12A~図12Dに示される子ページ(マスクされる層)及びマスク層の移動方向及び移動経路は、制限されない。いくつかの実施形態では、電子装置は、代替的に、子ページ(マスクされる層)及びマスク層を別の方向、例えば、ディスプレイの左下隅から右上隅への方向に移動させるように制御するか、又は子ページ(マスクされる層)及びマスク層を別のルート(例えば、曲線)に沿って移動させるように制御することができる。
本願のこの実施形態では、電子装置が親ページ及びマスク層を生成した後に、子ページ(マスクされる層)及びマスク層の移動速度は、ユーザの経験に基づいて予め設定され得る。
例えば、図13は、可能なベジェ曲線を示している。ベジェ曲線は、電子装置が図12Bに示される位置に親ページ及びマスク層を生成し、次に、子ページ(マスクされる層)及びマスク層が同時に移動する場合の、子ページ(マスクされる層)又はマスク層の移動速度又は移動リズムを反映し得る。
図13に示されるように、ベジェ曲線は、開始点(制御点1)及び終了点(制御点2)の4つの値0.4、0、0.2、及び1によって決定される。ベジェ曲線の垂直座標は補間結果であり、水平座標はアニメーション期間全体(すなわち、子ページから親ページへの切り替え期間)に対する現在の時点の比率である。例えば、水平座標が0である場合に、それは、電子装置が子ページから親ページに切り替えるために使用されるユーザ操作を受け取る瞬間(例えば、電子装置が図8Aに示されるユーザインターフェイス81上の戻るボタン513のタップ操作を受け取る瞬間)を示し得る。そして、水平座標が0.5である場合に、それは、電子装置が子ページから親ページに切り替わる過程の中間時点を示し得る。ベジェ曲線の傾きを使用して、子ページ(マスクされる層)及び/又はマスク層の移動速度を表すことができる。
本願のいくつかの実施形態では、子ページから親ページに切り替えるプロセスと比較して、親ページから子ページに切り替えるプロセスは、子ページ(マスクされる層)及びマスク層の異なる移動速度を有し得る。例えば、親ページから子ページに切り替える過程において子ページ(マスクされる層)及びマスク層が加速動作を行い、子ページから親ページに切り替える過程において子ページ(マスクされる層)及びマスク層が加速動作を行う場合に、2つのプロセスが異なる加速度に対応する場合がある。加速が異なると、ユーザの期待により応えることになる。
図12A~図12Dから、本願のこの実施形態では、子ページから親ページに切り替える過程においてディスプレイに表示される子ページの部分は、マスク(mask)を使用することによって実施(実現)されることが分かり得る。ユーザが電子装置をトリガーして子ページから親ページに切り替えた後に、電子装置はマスク層及びマスクされる層(子ページ)を生成する。マスク層及びマスクされる層(すなわち、子ページ)が左から右に移動する際に、ユーザは、親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、ディスプレイ上で、ディスプレイ上の子ページによって占有される領域がディスプレイの左側から右側に徐々に狭くなり、ディスプレイ上の親ページによって占有される領域がディスプレイの右側に向けて徐々に拡大するのを見ることができる。子ページから親ページに切り替えるこのような方法は、ユーザにより良い視覚的効果を提供し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の他のいくつかの実施形態では、子ページから親ページへの切り替えが、電子装置によってディスプレイ上に表示される子ページの一部が図12A~図12Dの実施形態のマスク(mask)を使用して実施されるプロセスを実行することによって完了するという事実に加えて、子ページから親ページへの切り替えは、電子装置によってディスプレイに表示される親ページの一部が本願のマスク(mask)を使用して実施されるプロセスを実行することによっても完了することができる。具体的な実施態様については、以下で詳しく説明する。
最初に、電子装置は子ページを表示する。
次に、子ページから親ページに切り替えるために使用される操作を検出すると、電子装置は、親ページ及びマスク層を生成する。ここで、親ページ及びマスク層はマスク(mask)を構成し、親ページはマスクされる層である。これは、図12A~図12Dの実施形態において、子ページ及びマスク層がマスク(mask)を構成する場合とは異なる。親ページ(マスクされる層)及びマスク層が重なり、且つディスプレイ内にある部分は、電子装置によってディスプレイに表示される親ページの一部である。
次に、電子装置は、親ページ(マスクされる層)及びマスク層をディスプレイの左側から右側に移動させるように制御する。移動プロセスでは、親ページ(マスクされる層)及びマスク層が重なる部分がディスプレイ内に配置されるため、ユーザは親ページがディスプレイ上で左から右に並進するのを見ることができる。
最後に、親ページ(マスクされる層)のコンテンツ及びマスク層のコンテンツは、全て重なり、ディスプレイに配置される。この場合に、親ページ(マスクされる層)の全てのコンテンツがディスプレイに表示され得る。
電子装置によってディスプレイに表示される子ページの一部がマスク(mask)を用いて実施されるプロセスと比較して、電子装置によってディスプレイに表示される親ページの一部がマスク(mask)を使用して実施される実装されるプロセスは、マスク(mask)の対称的又はミラー化された位置、移動方向、移動速度等を有することが理解され得る。当業者は、図12A~図12Dの実施形態における関連する説明に基づいて、電子装置によってディスプレイに表示される親ページがマスク(mask)を使用して実施されるプロセスを実行することによって、子ページから親ページへの切り替えを完了するために使用される特定の操作を明確に決定することができる。詳細についてはここでは再び説明しない。
以下は、図3Bに示される電子装置のソフトウェア構造を参照して、本願の実施形態による親ページと子ページとの間を切り替えるための方法を説明する。図14は、電子装置が親ページと子ページとの間で切り替わるときの、各ソフトウェアモジュールと各ハードウェアモジュールとの間の相互作用の概略フローチャートである。
アプリケーション層は一連のアプリケーションを含み、電子装置は、アプリケーション層で1つ又は複数のアプリケーションを実行することができる。電子装置上で現在実行しているアプリケーションは、ユーザにグラフィカルユーザインターフェイスを提供するためにディスプレイの焦点を占めるアプリケーションを含む。
ユーザが、電子装置によって現在提供されるグラフィカルユーザインターフェイス上で、親ページと子ページとの間を切り替えるために使用されるユーザ操作を入力すると、ユーザ操作は、電子装置のディスプレイによって検出され得、対応するハードウェア割込みがカーネル層に送信される。カーネル層は、親ページと子ページとの間を切り替えるために使用されるユーザ操作を元の入力イベントに処理し、元の入力イベントを格納する。ここで、親ページと子ページとの間を切り替えるために使用されるユーザ操作については、前述の実施形態の関連する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
アプリケーションフレームワーク層は、カーネル層から元の入力イベントを取得し、元の入力イベントに対応する操作の機能(すなわち、親ページと子ページとの間の切り替え)を特定する。アプリケーションフレームワーク層のアクティビティマネージャ(ActivityManagerService, AMS)又はウィンドウマネージャ(WindowManagerService,
WMS)は、現在ディスプレイに表示される層に関連するパラメータを読み取る。例えば、関連するパラメータを使用して、現在表示される親ページ/子ページの表示領域、透明度、及び背景色を記述することができる。さらに、アプリケーションフレームワーク層のAMS又はWMSを使用して、親ページと子ページとの間を切り替えるプロセスを制御するために使用される関連パラメータを出力する。親ページ/子ページの切り替えプロセスを制御するために使用される関連パラメータは、親ページと子ページとの間を切り替えるプロセスにおいて、親ページ/子ページの表示領域の変更、透明度の変更、透明度の変更、移動速度、移動方向等を記述するために使用される。
システムライブラリのサーフェイスマネージャ(surface manager)は、アプリケーションフレームワーク層によって出力された関連パラメータに基づいて、最終的にディスプレイに表示されるピクチャを合成する。
電子装置は、カーネル層のディスプレイドライバを呼び出し、ディスプレイを介して、サーフェイスマネージャによって合成されたピクチャをユーザに表示する。ここでは、ディスプレイに表示されるピクチャについては、前述のUI実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細についてはここでは再び説明しない。
図5A~図5D、図6A~図6D、図8A~図8D、図9A~図9D、図10A~図10D、図12A~図12Dの実施形態から、電子装置が親ページから子ページに切り替わるとき、又は子ページから親ページに切り替わるときに、子ページ又は親ページがディスプレイに全画面で表示されるまで、子ページがディスプレイ上を移動することが分かり得る。このような切り替え方法は、ユーザの視覚的な動線を短くし、より良い視覚的効果を提供し、ユーザ体験を向上させることができる。
親ページと子ページとの間を切り替える前述のシナリオに加えて、本願で提供するページ同士の間を切り替える方法は、別のシナリオ、例えば、同じレベルのページ同士の間で切り替えるシナリオ、又はホーム画面(Home screen)とアプリケーションのホームページとの間を切り替えるシナリオにさらに適用することができる。
同じレベルのページは、同じアプリケーションによって提供され、戻るボタンを介して切り替える必要のないページであり、例えば、「WeChat(WeChat)」によって提供される4つのタブ(タブ)、つまり「チャット」、「連絡先」、「Discover」、及び「Me」にそれぞれ対応するページである、又は「Contacts(連絡先)」によって提供される3つのコントロール510A~510Cにそれぞれ対応するダイヤラ画面、連絡先ホームページ、及びお気に入りのページである。本願では、同じレベルのページ同士の間を切り替えるために使用されるユーザ操作を検出すると、電子装置は、前述の実施形態で説明した親ページと子ページとの間を切り替えるための方法と同様の方法を使用して、同じレベルのページ同士の間を切り替えることもでき、それによって、同じレベルの別のページがディスプレイに全画面で表示されるまで、ユーザは、同じレベルのページがディスプレイ上を移動することを見ることができる。これで、同じレベルのページ同士の間の切り替えが完了する。同じレベルのページ同士の間を切り替えるこのような方法は、ユーザの視覚的な動線を短くし、より良い視覚的効果を提供し、ユーザ体験を向上させることができる。
ホーム画面(Home screen)は、電子装置によって提供されるホーム画面であり得る。ホーム画面の例示的な実施態様は、図4に示されるユーザインターフェイス41であり得る。アプリケーションのホームページは、電子装置が初めてアプリケーションを開いたときにディスプレイに表示されるユーザインターフェイスである。当業者は、アプリケーションの論理的ホームページが、固定されており、アプリケーションの設計中に決定されることを理解し得る。本願において、ホーム画面とアプリケーションのホームページとの間を切り替えるためのユーザ操作を検出すると、電子装置は、前述の実施形態で説明した親ページと子ページとの間を切り替えるための方法と同様の方法を使用して、ホーム画面とアプリケーションのホームページとの間を切り替えることもできる。ホーム画面とアプリケーションのホームページとの間を切り替えるこのような方法は、ユーザの視覚的な動線を短くし、より良い視覚的効果を提供し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施態様は、異なる技術的効果を達成するためにランダムに組み合わせることができる。
前述の実施形態の全て又はいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せを使用することによって実施することができる。ソフトウェアを使用して実施形態を実施する場合に、実施形態の全て又はいくつかは、コンピュータプログラム製品の形態で実施することができる。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されると、本願による手順又は機能が全て又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は別のプログラム可能な機器であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るか、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信され得る。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者線)又は無線(例えば、赤外線、ラジオ、又はマイクロ波)方式で、Webサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから別のWebサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに送信できる。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、或いは1つ又は複数の使用可能な媒体を統合するサーバ又はデータセンタ等のデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid-state
drive, SSD))等であり得る。