JP7337757B2 - 無線装置及び通信方法 - Google Patents

無線装置及び通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7337757B2
JP7337757B2 JP2020130311A JP2020130311A JP7337757B2 JP 7337757 B2 JP7337757 B2 JP 7337757B2 JP 2020130311 A JP2020130311 A JP 2020130311A JP 2020130311 A JP2020130311 A JP 2020130311A JP 7337757 B2 JP7337757 B2 JP 7337757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile station
running
radio
communication
base station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020130311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022026714A (ja
Inventor
みゆき 小倉
寿久 鍋谷
智哉 旦代
竜馬 平野
剛志 古川
晴香 小畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2020130311A priority Critical patent/JP7337757B2/ja
Priority to US17/198,146 priority patent/US11626939B2/en
Publication of JP2022026714A publication Critical patent/JP2022026714A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7337757B2 publication Critical patent/JP7337757B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/0001Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff
    • H04L1/0023Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff characterised by the signalling
    • H04L1/0025Transmission of mode-switching indication
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/0001Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/08Testing, supervising or monitoring using real traffic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/03Reselecting a link using a direct mode connection
    • H04W36/033Reselecting a link using a direct mode connection in pre-organised networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/24Reselection being triggered by specific parameters
    • H04W36/32Reselection being triggered by specific parameters by location or mobility data, e.g. speed data
    • H04W36/324Reselection being triggered by specific parameters by location or mobility data, e.g. speed data by mobility data, e.g. speed data
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L2001/0092Error control systems characterised by the topology of the transmission link
    • H04L2001/0097Relays
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W68/00User notification, e.g. alerting and paging, for incoming communication, change of service or the like
    • H04W68/005Transmission of information for alerting of incoming communication
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/005Moving wireless networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/10Small scale networks; Flat hierarchical networks
    • H04W84/12WLAN [Wireless Local Area Networks]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/04Terminal devices adapted for relaying to or from another terminal or user

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明の実施形態は、無線装置及び通信方法に関する。
無線装置の応用例として、基地局と移動局からなるシステムがある。このシステムでは、基地局は、無線リンクを介して移動局へ信号を送信する。移動局と基地局の間の無線リンクの接続品質が劣化すると、移動局において、信号の受信品質が劣化する。
特開2019-134217号公報
本発明の目的は、無線リンクを介した信号の受信品質が劣化することを未然に防止する無線装置及び通信方法を提供することである。
実施形態によれば、無線装置は、第1の移動局及び第2の移動局と通信可能な無線機と、制御部とを具備する。制御部は、第1の移動局と第2の移動局との間の直接の通信を含まずに、第1の移動局と第2の移動局との通信を無線機により行う第1の通信形態のときに、第1の移動局と無線機の間の第1の無線リンクの状態と、第2の移動局と無線機の間の第2の無線リンクの状態を推定する。制御部は、第1の移動局の移動を制御するための移動制御信号が第1の通信形態により無線機から第1の移動局に送信されるときに第1の移動局の移動制御品質の劣化が予測される場合に、第1の通信形態を第2の通信形態に変更させるための第1の指示を、無線機から第1の移動局と第2の移動局へ送信させる第1の指示により、第1の移動局と無線機の間の第1の無線リンクは切断され、第1の移動局と第2の移動局の間の第3の無線リンクは接続され、第2の移動局と無線機の間の第2の無線リンクの接続は維持される。無線機は、移動制御信号を、第2の通信形態により送信する。
第1実施形態に係る走行管理システムの構成の一例を示す図。 走行管理システムの中の走行管理サーバと基地局装置と走行体の構成の一例を示す図。 図1に示した時刻とは異なる時刻における走行管理システムの構成の一例を示す図。 走行管理システムの動作の一例を示すフローチャート。 走行管理システムの動作の一例を示すフローチャート。 移動局間通信の通信手順の一例を示すシーケンス図。 移動局間通信の通信手順の一例を示すシーケンス図。 基地局装置によるリンク切り替え時の通信手順の一例を示すシーケンス図。 基地局装置によるリンク切り替え時の通信手順の他の例を示すシーケンス図。
以下、図面を参照して、実施形態を説明する。以下の説明は、実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、実施形態の技術的思想は、以下に説明する構成要素の構造、形状、配置、材質等に限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各要素のサイズ、厚み、平面寸法又は形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、互いの寸法の関係や比率が異なる要素が含まれることもある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して重複する説明を省略する場合もある。いくつかの要素に複数の呼称を付す場合があるが、これら呼称の例はあくまで例示であり、これらの要素に他の呼称を付すことを否定するものではない。また、複数の呼称が付されていない要素についても、他の呼称を付すことを否定するものではない。なお、以下の説明において、「接続」は直接接続のみならず、他の要素を介して接続されることも意味する。
[走行管理システム]
実施形態による無線装置の一応用例である走行管理システムを説明する。一般的な走行管理システムは、所定の通信方式による無線信号を送受信することで走行体との間で通信サービスを行う基地局装置と、基地局装置に接続された走行管理サーバを含む。走行体と基地局装置の間の無線通信を介して、情報が無線フレームのペイロードとして走行体と基地局装置の間で送受信される。送受信される情報は、走行管理サーバから走行体に送信される走行制御情報や走行体から走行管理サーバに送信される走行監視情報を含む。
図1は、走行管理システムの構成の一例を示す。図2は、走行体10と基地局装置40と走行管理サーバ30の構成の一例を示す。
走行管理システムは、複数の走行体10a、10b、10c、10d、10e(以下、複数のものを個別に区別する必要が無い場合は、走行体10と総称することもある)の走行を管理する走行管理サーバ30と、基地局装置40を含む。走行体10の台数は、単数でもよいし、複数の場合も5台に限定されない。
走行体10は、制御信号に応じて走行する全てのものを含む。走行体10の例は、無人搬送車(Automated Guided Vehicle、以下AGVとも称する)、ロボット、ドローン、無人ヘリコプター、無人飛行体機、無人船舶である。走行は、移動の全ての形態を含む。
走行体10a、10b、10c、10d、10eは、駆動部12a、12b、12c、12d、12e(駆動部12と総称することもある)をそれぞれ含む。駆動部12の例は、車、プロペラ、スクリュー、キャタピラ、操舵部、モータ、エンジンである。コントローラ14a、14b、14c、14d、14e(コントローラ14と総称することもある)は、駆動部12a、12b、12c、12d、12eにそれぞれ接続される。
移動局20a、20b、20c、20d、20e(移動局20と総称することもある)は、コントローラ14a、14b、14c、14d、14eにそれぞれ接続される。移動局20a、20b、20c、20d、20eは、無線機16a、16b、16c、16d、16e(無線機16と総称することもある)と、アンテナ18a、18b、18c、18d、18e(アンテナ18と総称することもある)をそれぞれ含む。
コントローラ14は、走行管理サーバ30のクライアントとして機能する。走行管理サーバ30は、走行体10の走行を管理するアプリケーションプログラム(以下、単にアプリケーションと称する)を実行し、コントローラ14へアプリケーションの実行に必要な処理の実行を指示する。なお、アプリケーションの実行に必要な処理は、基地局装置40によっても実行される。
コントローラ14は、駆動部12へアプリケーションの実行に必要な処理の実行を指示する処理要求信号を伝えるとともに、駆動部12による処理の実行結果を示す処理応答信号を走行管理サーバ30へ伝える。
コントローラ14は、ハードウェアにより実装されてもよいし、プロセッサが実行するソフトウェアにより実装されてもよい。
コントローラ14は、予め定められた手順に従い、走行体10と基地局装置40の間の無線リンクを接続する。基地局装置40の電波到達範囲の中に位置する走行体10は、走行体10と基地局装置40の間の無線リンクを介して、無線通信サービスを受けることができる。走行管理サーバ30は、基地局装置40に有線もしくは無線により接続され、走行体10の走行管理に関するアプリケーションを実行する。
走行管理サーバ30は、基地局装置40とは別体の物理的なサーバによりハードウェアにより実装されてもよいし、基地局装置40のプロセッサに組み込まれたアプリケーションとしてソフトウェアにより実装されてもよい。
走行管理サーバ30のアプリケーションの実行に関する処理要求信号及び処理応答信号が、基地局装置40と走行体10の間で送信される無線フレームのペイロードに含められて、基地局装置40と走行体10の間で交換される。
走行管理サーバ30は、走行体10に対して、例えば目標位置、走行速度及び走行方向等を含めた走行制御信号を処理要求信号として送信する。走行体10は、走行管理サーバ30からの走行制御信号により指示された目標位置、走行速度及び走行方向に基づいて自身の走行を制御する。走行体10は、現在位置、実際の走行速度や走行軌跡を含めた走行監視信号を処理応答信号として走行管理サーバ30へ送信してもよい。走行管理サーバ30は、受信した走行監視信号に基づいて走行体10に対する次なる走行制御信号を生成してもよい。
これにより、各走行体10は、基地局装置40を介して走行管理サーバ30から送られる走行制御情報に基づいて自身の走行を制御する。
このような走行管理システムでは、基地局装置40と走行体10の間の無線リンクの接続品質が劣化すると、走行体10は走行制御信号を受信することができず、走行体10の走行が不安定になり、走行制御品質が劣化することが懸念される。
これを解決するために、走行管理サーバ30は、基地局装置40と走行体10の間の無線リンクの接続品質を監視する。無線リンクの接続品質は、走行体10から送信される無線信号の受信電力及び誤り率の測定又は死活監視パケットの送受信によるRTT(Round trip time)の測定により監視できる。走行管理サーバ30は、基地局装置40と或る走行体10の間の無線リンクの接続品質が劣化し、或る走行体10の走行制御品質が劣化したことを検出した場合、或る走行体10の無線リンクを切り替える。
さらに、実際に劣化を検出してから切り替えるのでは、リンク切り替えの期間、走行制御品質の劣化が生じてしまう可能性があるので、走行管理サーバ30は、劣化することを予測する機能も有する。走行管理サーバ30は、基地局装置40と或る走行体10の間の無線リンクの接続品質が劣化し、或る走行体10の走行制御品質が劣化することを予測した場合、或る走行体10の無線リンクを切り替える。
具体的には、走行管理サーバ30は、走行制御品質が劣化したことが検出された或る走行体10又は劣化することが予測された或る走行体10と基地局装置40の間の無線リンクを、基地局装置40と特定の走行体と基地局装置の間の無線リンクと特定の走行体10と或る走行体10の間の無線リンクとからなる迂回無線リンクに切り替える。特定の走行体10とは、或る走行体10の通信可能範囲内にあり、基地局装置40との無線リンクの接続品質が良好であり、基地局装置40との通信が可能である走行体又は可能であると予測される走行体である。
これにより、基地局装置40との無線リンクの接続品質が劣化した走行体10又は接続品質が劣化することが予測された走行体10は、特定の走行体10を経由する迂回無線リンクを介して、走行管理サーバ30からの走行制御信号を受信することができる。このため、或る走行体10と基地局装置40の間の無線リンクの接続品質が劣化した場合又は劣化が予測された場合でも、或る走行体10の走行制御信号の受信品質が劣化し、走行が不安定になる、すなわち走行制御品質が劣化することが防止される。
図2に示すように、基地局装置40は、基地局46とリンク制御部48を含む。基地局46は、アンテナ42と無線機44を含む。リンク制御部48は、基地局装置40と走行体10の間の無線リンク又は走行体10間の無線リンクの接続、切断を制御する。基地局装置40と走行体10の間、すなわち基地局46と移動局20の間の無線リンク又は走行体10間、すなわち移動局20間の無線リンクの接続、切断を制御する。
リンク制御部48は、ハードウェアにより実装されてもよいし、プロセッサが実行するソフトウェアにより実装されてもよい。
走行管理サーバ30は、走行管理部32と品質監視部34を含む。走行管理部32と品質監視部34のそれぞれは、ハードウェアにより実装されてもよいし、プロセッサが実行するソフトウェアにより実装されてもよい。
リンク制御部48、走行管理部32及び品質監視部34がソフトウェアにより実装される場合、基地局装置40と走行管理サーバ30は別々のプロセッサを備えてもよいし、共通の1個のプロセッサを備えてもよい。
基地局装置40は、所定のフレーム形式により複数の走行体10と無線通信を行う。基地局装置40と走行体10の間の無線信号は、走行体10と走行管理サーバ30間で交換される走行制御信号や走行監視信号等を含む。無線信号は、走行体10の無線リンクを制御するために必要なさまざまなリンク制御信号も含む。
無線機44は、走行管理部32で生成された走行制御信号を無線フレームのペイロードに含めて、対応する走行体10へ送信する。無線機44は、走行体10から送信された無線フレームを受信し、無線フレームのペイロードから走行監視信号を抽出し、走行監視信号を走行管理部32へ転送する。無線機44は、走行体10から送信された無線信号の受信電力及び誤り率の測定又は死活監視パケットの送受信によるRTTの測定により無線リンクの接続品質を測定し、測定結果を品質監視部34へ送る。
基地局46は、リンク制御部48からの指示を基に走行体10の無線リンクを制御するための信号を生成する。
走行管理部32は、走行体10の走行状態(現在位置、走行経路、周辺状況等)を監視し、走行状態に応じて走行体10に対する走行制御信号を生成し、走行制御信号を無線機44へ供給する。走行管理部32は、無線機44から供給される走行体10の走行監視信号に基づいて、走行体10の走行状態を把握することができる。
なお、走行管理部32は、走行体10の走行状態を監視するために、走行体10からの走行監視信号を必ずしも使用しなくてもよい。例えば、走行管理部32は、走行体10の走行範囲を撮影する監視カメラ等の画像情報を用いて、走行体10の走行状態を監視してもよい。この場合、走行体10は走行監視信号を基地局46へ送信しなくてもよい。走行管理部32は、走行体10の走行状態に応じて走行制御信号を生成し、走行制御信号を品質監視部34へ送る。
品質監視部34は、無線機44から送られた無線リンクの接続品質の測定結果に基づいて、基地局装置40との無線リンクの接続品質が劣化することにより走行制御品質が劣化した第1の走行体と、劣化時刻を決定する。第1の走行体の台数は複数でもよい。第1の走行体10の台数が複数の場合、劣化時刻は単数でも複数でもよい。
同様に、品質監視部34は、無線機44から送られた無線リンクの接続品質の測定結果及び走行管理部32から送られた走行体に対する走行制御信号を入力とする機械学習等の分析処理を行い、将来、基地局装置40との無線リンクの接続品質が劣化することにより走行制御品質が劣化することが予測される第1の走行体と、劣化予測時刻を決定する。第1の走行体の台数は複数でもよい。第1の走行体10の台数が複数の場合、劣化予測時刻も単数でも複数でもよい。
このように品質監視部34は、走行体10の走行制御品質の劣化を検出又は予測する。
[品質劣化予測]
先ず、品質監視部34の品質劣化予測機能について説明する。
現在、図1に示すように、5台の走行体10と基地局装置40の間の無線リンクの接続品質は良好であるとする。しかし、将来の或るタイミングにおいて、図3に示すように、3台の走行体10b、10d、10eと基地局装置40の間の無線リンクの接続品質は引き続き良好であるが、2台の走行体10a、10cと基地局装置40の間の無線リンクの接続品質は劣化することが予測されたとする。走行管理システム10の状態が図1から図3に示すように変化する場合の走行管理システムの動作の一例を図4に示す。
品質監視部34は、基地局装置40との無線リンクの接続品質の劣化により走行制御品質の劣化が予測される第1の走行体(ここでは、走行体10aと10c)と、第1の走行体10a、10cそれぞれの劣化予測時刻ta1、ta2を決定する(図4のステップS102)。時刻ta1とta2は同じでもよいが、ここでは異なっているとする。
品質監視部34は、第1の走行体10aの劣化予測時刻ta1から一定の時間帯で、第1の走行体10aの通信可能範囲にあり、基地局装置40との通信が引き続き可能であると予測される走行体の中の1台である第2の走行体(図3では、走行体10d)を決定する。一定の時間帯で判断する理由は、無線リンクが頻繁に切り替えられることを防止するためである。一定の時間帯は、第2の走行体が第1の走行体(図3では、走行体10a)と通信継続できる時間であり、走行経路や周辺状況に依存して数十秒から数分のように幅がある。さらに、品質監視部34は、第1、第2の走行体10a、10dをグループ化(第2の走行体10dをグループ内通信のサーバ、第1の走行体10aをクライアントとする)する(図4のステップS104)。
同様に、品質監視部34は、第1の走行体10cの劣化予測時刻ta2から一定の時間帯で、第1の走行体10cの通信可能範囲にあり、基地局装置40と通信が引き続き可能であると予測される走行体の中の1台である第2の走行体(図3では、走行体10d)を決定する。時刻ta1から一定時間帯について決定される第2の走行体と、時刻ta2から一定時間帯について決定される第2の走行体は、同じ走行体を選ぶことができるが、同じ走行体を選ぶことができない場合は、異なる走行体を選ぶ。さらに、品質管理部34は、第1、第2の走行体10c、10dをグループ化(第2の走行体10dをグループ内通信のサーバ、第1の走行体10cをクライアントとする)する(図4のステップS104)。
グループ内通信は、走行体10(具体的には、移動局20)間の通信であるので、以下、グループ内通信を移動局間通信と称する。
時刻ta2で走行品質制御の劣化が予測される第1の走行体10cの移動局間通信のサーバ(第2の走行体10d)は、時刻ta1で走行品質制御の劣化が予測される第1の走行体10aのサーバ(第2の走行体10d)と同じであるので、1つのサーバ(走行体10d)と2つのクライアント(第1の走行体10a、10c)は1つのグループを構成する。
なお、グループの概念は、これに限らず、2台の走行体10a、10cの走行制御品質が異なる劣化予測時刻ta1、ta2にそれぞれ劣化することが予測される場合、最初に走行制御品質の劣化が予測される走行体10aが走行体10dと1つのグループを構成し、次に、走行制御品質の劣化が予測される走行体10cが走行体10d又は他の走行体が別の1つのグループを構成してもよい。同じグループか別のグループかはサーバが同じか否かに関係なく決めてよい。異なるサーバと無線リンクを介して接続される異なる走行体は、それぞれ異なるグループを構成する。同じサーバと無線リンクを介して接続される異なる走行体は、それぞれ異なるグループを構成してもよいし、同じグループを構成してもよい。
品質監視部34は、第1、第2の走行体10a、10dの識別情報、劣化予測時刻ta1、第1、第2の走行体10c、10dの識別情報、及び劣化予測時刻ta2をリンク制御部48へ送る(図4のステップS106)。
リンク制御部48は、第1、第2の走行体10a、10dをグループ化し、基地局装置40と第1の走行体10aの間の無線リンクを、基地局装置40と第2の走行体10dの間の無線リンクと第2、第1の走行体10d、10aの間の移動局間無線リンクとからなる迂回無線リンクへ切り替える第1のグループ作成信号を劣化予測時刻ta1までに基地局46へ送る(図4のステップS108)。
同様に、リンク制御部48は、第1、第2の走行体10c、10dをグループ化し、基地局装置40と第1の走行体10cの間の無線リンクを、基地局装置40と第2の走行体10dの間の無線リンクと第2、第1の走行体10d、10cの間の移動局間無線リンクとからなる迂回無線リンクへ切り替える第2のグループ作成信号を劣化予測時刻ta2までに基地局46へ送る(図4のステップS108)。
第1のグループ作成信号は、劣化予測時刻ta1を含んでもよい。第2のグループ作成信号は、劣化予測時刻ta2を含んでもよい。
基地局46は、第1のグループ作成信号を第1、第2の走行体10a、10dへ送信し、第2のグループ作成信号を第1、第2の走行体10c、10dへ送信する(図4のステップS112)。
第1のグループ作成信号を受信すると、第1の走行体10aのコントローラ14aは、基地局装置40との無線リンクを切断し、第2の走行体10dをサーバとし第1の走行体10aをクライアントとする移動局間通信のための無線リンクを接続する。第1のグループ作成信号を受信すると、第2の走行体10dは、基地局装置40との無線リンクを維持し、第2の走行体10dをサーバとし第1の走行体10aをクライアントとする移動局間通信のための無線リンクを接続する。これにより、第2、第1の走行体10d、10a間の移動局間通信が可能となる(図4のステップS114)。
同様に、第2のグループ作成信号を受信すると、第1の走行体10cのコントローラ14cは、基地局装置40との無線リンクを切断し、第2の走行体10dをサーバとし第1の走行体10cをクライアントとする移動局間通信のための無線リンクを接続する。第2のグループ作成信号を受信すると、第2の走行体10dは、基地局装置40との無線リンクを維持し、第2の走行体10dをサーバとし第1の走行体10cをクライアントとする移動局間通信のための無線リンクを接続する。これにより、第2、第1の走行体10d、10c間の移動局間通信が可能となる(図4のステップS114)。
リンク制御部48が、ステップS108で第1、第2のグループ作成信号を基地局46へ送るタイミングは、リンクの切り替えに要する時間を考慮して、ステップS114で移動局間通信が可能となる時刻が劣化予測時刻より前となるように設定されている。
このように、各走行体10は、グループ作成信号を受信する前は、基地局装置40との無線リンクをそれぞれ介して走行管理サーバからの走行制御信号を受信している。すなわち、各走行体10は独立して基地局装置40と通信している。この通信形態を第1の通信形態と称する。すなわち、第1の通信形態は、走行体10a、10cと走行体10dとの間の直接の通信を含まずに、走行体10a、10cと走行体10dとの通信を基地局装置40により行う通信形態である。
各走行体10は、第1の通信形態のときに、グループ作成信号を受信すると、他の走行体とグループ化され、他の走行体との移動局間通信を開始する。他の走行体は基地局装置と通信可能である。形成されるグループの数は複数でもよい。グループは、基地局装置40との無線リンクの接続品質が劣化し、走行制御品質が劣化することが予測される第1の走行体(クライアント)10a、10cと、第1の走行体10a、10cと通信可能な範囲にあり、かつ基地局装置40と通信が引き続き可能であると予測される第2の走行体(サーバ)10dを含む。サーバ10dは親移動局装置とも称し、クライアント10a、10cは子移動局装置とも称する。子移動局装置の数は複数でもよい。子移動局装置10a、10cは基地局装置40とは直接には通信可能ではなく、親移動局装置10dを経由して基地局装置40と間接的に通信可能である。この通信形態を第2の通信形態と称する。すなわち、第2の通信形態は、走行体10a、10cと走行体10dとの間の直接の通信を少なくとも一部に介して、走行体10a、10cと走行体10dとの通信を基地局装置40により行う通信形態である。
走行制御品質が劣化することが予測された第1の走行体は、劣化予測時刻までに、通信形態が第1の通信形態から第2の通信形態に切り替えられる。そのため、第1の走行体は、劣化予測時刻を過ぎると、第2の走行体を介して走行制御信号を受信するので、走行制御品質が劣化することが防止される。
グループ作成信号は、各走行体10の通信形態を第1の通信形態から第2の通信形態へ変更させる、すなわち、グループ作成信号は、各走行体10が独立して基地局装置40に接続される第1の通信形態から、複数の走行体がグループ化される第2の通信形態へ切り替える指示である。第2の通信形態では、グループ内通信が行われ、グループ内の1つの走行体が基地局装置40に接続される。
図3では、基地局装置40と走行体10の間の無線通信及び走行体10間の移動局間通信は、同じアンテナを共通に使用しているが、異なるアンテナを使用してもよい。例えば、基地局装置40と走行体10の間の無線通信及び走行体10間の移動局間通信は、それぞれ準拠する無線方式が異なるもの(例:セルラー方式と無線LANなど)を使用し、異なるアンテナを使用してもよい。
[品質劣化検出]
次に、品質監視部34の品質劣化検出機能について説明する。
品質監視部34は、無線機44から送られた無線リンクの接続品質の測定結果に基づいて、図4のステップS102と同様に、基地局装置40との無線リンクの接続品質が劣化したことにより走行制御品質が劣化した第1の走行体を検出する。
品質監視部34は、図4のステップS104と同様に、走行制御品質が劣化した第1の走行体の通信可能範囲にあり、基地局装置40との通信が引き続き可能であると予測される走行体の中の1台である第2の走行体を決定する。さらに、品質監視部34は、第1、第2の走行体をグループ化(第2の走行体を移動局間通信のサーバとし、第1の走行体をクライアントとする)する。
図4のステップS106と同様に、品質監視部34は、第1、第2の走行体の識別情報をリンク制御部48へ送る。
図4のステップS108と同様に、リンク制御部48は、第1、第2の走行体をグループ化し、基地局装置40と第1の走行体の間の無線リンクを、基地局装置40と第2の走行体の間の無線リンクと第2、第1の走行体の間の移動局間無線リンクとからなる迂回無線リンクへ切り替えるグループ作成信号を基地局46へ送る。
図4のステップS112と同様に、基地局46は、グループ作成信号を第1、第2の走行体へ送信する。
図4のステップS114と同様に、グループ作成信号を受信すると、第1の走行体は、基地局装置40との無線リンクを切断し、第2の走行体をサーバとし第1の走行体をクライアントとする移動局間通信のための無線リンクを接続する。これにより、第2、第1の走行体間の移動局間通信が可能となる。
走行制御品質が劣化したことが検出された第1の走行体は、通信形態が第1の通信形態から第2の通信形態に切り替えられるので、第2の走行体を介して走行制御信号を受信するので、走行制御品質が劣化することがない。
なお、上述したように、或る走行体10と基地局装置46の間の無線リンクの接続品質が劣化して、或る走行体10、例えば走行体10a、10cの走行制御品質が劣化することが予測される場合又は或る走行体10a、10cの走行制御品質が劣化することが検出された場合、グループ化される走行体10a、10cの通信形態は、第1の通信形態から第2の通信形態に変更される。グループ化により、走行体10a、10cについての走行制御の主体が、基地局装置40から移動局間通信のサーバである走行体10dに受け渡されることになる。走行体10のコントローラ14による走行制御機能は、走行管理サーバ30の走行管理部32による走行制御機能に比べると、低い可能性がある。そのため、走行体10a、10cと基地局装置40の間の無線リンクの接続品質が改善され、走行体10a、10cの走行制御品質が改善することが予測された場合又は走行体10a、10cの走行制御品質が改善したことが検出された場合、走行体10a、10cの走行制御の主体は、走行体10dから基地局装置40に戻されてもよい。
このため、品質監視部34は、基地局装置40と走行体10の間の無線リンクの状態及び走行制御信号を入力とする機械学習等の分析処理を行い、基地局装置40との無線リンクの接続品質が改善することにより走行制御品質の将来の改善が予測される第1の走行体と改善予測時間を決定する機能を備えてもよい。さらに、品質監視部34は、基地局装置40と走行体10の間の無線リンクの状態に基づいて、基地局装置40との無線リンクの接続品質が改善することにより走行制御品質の改善を検出する機能を備えてもよい。
[品質改善予測機能]
先ず、品質監視部34の品質改善予測機能について説明する。
現在、図3に示すように、3台の走行体10b、10d、10eと基地局装置40の間の無線リンクの接続品質、すなわち走行体10b、10d、10eの走行制御品質は良好であるが、2台の走行体10a、10cと基地局装置40の間の無線リンクの接続品質、すなわち走行体10a、10cの走行制御品質は劣化していると仮定する。将来、2台の走行体10a、10cの走行制御品質が改善することが予測され、図1に示すように、2台の走行体10a、10cと基地局装置40の間の無線リンクの接続品質が改善する場合の走行管理システムの動作の一例を図5に示す。
品質監視部34は、基地局装置40との無線リンクの接続品質の改善により走行制御品質の改善が予測される第1の走行体(ここでは、走行体10a、10c)と、第1の走行体10a、10cそれぞれの改善予測時刻tb1、tb2を決定する(図5のステップS202)。時刻tb1、tb2は同じでもよいが、ここでは異なっているとする。
さらに、品質監視部34は、第1の走行体10aと移動局間通信を行っている第2の走行体(ここでは、走行体10d)と、第1の走行体10cと移動局間通信を行っている第2の走行体(ここでは、走行体10d)を決定する(図5のステップS204)。第1の走行体10a、10cと移動局間通信を行っている第2の走行体は、互いに異なっていてもよいが、ここでは同じであるとする。
品質監視部34は、第1の走行体10a、10cの識別情報、改善予測時刻tb1、tb2及び第2の走行体10dの識別情報をリンク制御部48へ送る(図5のステップS206)。
リンク制御部48は、第1、第2の走行体10a、10dを含むグループを解消して、基地局装置40と第2の走行体10dの間の無線リンクと第2、第1の走行体10d、10aの間の移動局間無線リンクとからなる迂回無線リンクを、基地局装置40と第1の走行体10aの間の無線リンクへ切り替える第1のグループ解消信号を改善予測時刻tb1までに基地局46へ送る(図5のステップS208)。
同様に、リンク制御部48は、第1、第2の走行体10c、10dを含むグループを解消して、基地局装置40と第2の走行体10dの間の無線リンクと第2、第1の走行体10d、10cの間の移動局間無線リンクとからなる迂回無線リンクを、基地局装置40と第1の走行体10cの間の無線リンクへ切り替える第2のグループ解消信号を改善予測時刻tb2までに基地局46へ送る(図5のステップS208)。
グループ解消信号は、各走行体10の通信形態を第2の通信形態から第1の通信形態へ変更させる、すなわち、グループ解消信号は、複数の走行体10がグループ内通信を行い、グループ内の1つの走行体10が基地局装置40に接続される第2の通信形態から、各走行体10が独立して基地局装置40に接続される第1の通信形態へ切り替える指示である。
第1のグループ解消信号は、改善予測時刻tb1を含んでもよい。第2のグループ解消信号は、改善予測時刻tb2を含んでもよい。
基地局46は、第1のグループ解消信号を第1、第2の走行体10a、10dへ送信し、第2のグループ解消信号を第1、第2の走行体10c、10dへ送信する(図5のステップS212)。
第1のグループ解消信号を受信すると、第1の走行体10aのコントローラ14aは、第2の走行体10dとの移動局間通信の無線リンクを切断し、基地局装置40との無線リンクを接続する。第1のグループ解消信号を受信すると、第2の走行体10dのコントローラ14dは、基地局装置40との無線リンクは維持し、第1の走行体10aとの移動局間通信の無線リンクを切断する(図5のステップS214)。
同様に、第2のグループ解消信号を受信すると、第1の走行体10cのコントローラ14cは、第2の走行体10dとの移動局間通信の無線リンクを切断し、基地局装置40との無線リンクを接続する。第2のグループ解消信号を受信すると、第2の走行体10dのコントローラ14dは、基地局装置40との無線リンクを維持し、第1の走行体10cとの移動局間通信の無線リンクを切断する(図5のステップS214)
リンク制御部48が、ステップS208で第1、第2のグループ解消信号を基地局46へ送るタイミングは、リンクの切り替えに要する時間を考慮して、ステップS214で第1の走行体と基地局装置46との通信が可能となる時刻が改善予測時刻より前となるように設定されている。
このように、移動局間通信を行っており、親移動局装置10dにより走行制御が行われている子移動局装置10a、10cの走行制御品質が改善することが予測されると、子移動局装置10a、10cの走行制御の主体は、親移動局装置10dから基地局装置40に戻される。
[品質改善検出機能]
次に、品質監視部34の品質改善検出機能について説明する。
品質監視部34は、無線機44から送られた無線リンクの接続品質の測定結果に基づいて、図5のステップS202と同様に、基地局装置40との無線リンクの接続品質が改善したことにより走行制御品質が改善した第1の走行体を検出する。
品質監視部34は、図5のステップS204と同様に、走行制御品質が改善した第1の走行体と移動局間通信を行っている第2の走行体を検出する。
品質監視部34は、図5のステップS206と同様に、第1、第2の走行体の識別情報をリンク制御部48へ送る。
リンク制御部48は、図5のステップS208と同様に、第1、第2の走行体を含むグループを解消して、基地局装置40と第2の走行体の間の無線リンクと第2、第1の走行体の間の移動局間無線リンクとからなる迂回無線リンクを、基地局装置40と第1の走行体の間の無線リンクへ切り替えるグループ解消信号を基地局46へ送る。
図5のステップS212と同様に、基地局46は、グループ解消信号を第1、第2の走行体へ送信する。
図5のステップS214と同様に、グループ解消信号を受信すると、第1の走行体は、第2の走行体との移動局間通信の無線リンクを切断し、基地局装置40との無線リンクを接続する。これにより、第1の走行体は、移動局間通信から基地局装置40との通信に切り替えられ、基地局装置40から走行制御信号を直接に受信する。
[通信手順]
図6は、グループ作成信号の生成後、移動局間通信を行う際の通信手順の一例を示す。図6は、図1に示すように、基地局装置40と通信する状態が、図3に示すように、サーバである1台の第2の走行体10dとクライアントである2台の第1の走行体10a、10cからなるグループ内で移動局間通信を行う状態に切り替えられる際の通信手順の例を示す。
走行管理サーバ30の品質監視部34は、図4のステップS108に示すように、基地局装置40のリンク制御部48へグループ作成信号を送る(S702)。
基地局装置40は、図4のステップS112に示すように、走行体10dと走行体10aに第1のグループ作成信号を送信し、走行体10dと走行体10cに第2のグループ作成信号を送信する(S704)。
第1のグループ作成信号を受信すると、走行体10dのコントローラ14dは、対応するプロセスを起動し、走行体10aとの移動局間通信のサーバとしての処理を実行する。第1のグループ作成信号を受信すると、走行体10aのコントローラ14aは、対応するプロセスを起動し、走行体10dとの移動局間通信のクライアントとしての処理を実行する。
第2のグループ作成信号を受信すると、走行体10dのコントローラ14dは、対応するプロセスを起動し、走行体10cとの移動局間通信のサーバとしての処理を実行する。第2のグループ作成信号を受信すると、走行体10cのコントローラ14aは、対応するプロセスを起動し、走行体10dとの移動局間通信のクライアントとしての処理を実行する。
走行体10dのコントローラ14dと走行体10a、10cのコントローラ14a、14cは、お互いに通信可能であることを確認すると、基地局装置40からの第1、第2のグループ作成信号に基づいて、走行体10dと走行体10a、10cの間の移動局間無線リンクを接続し、移動局間通信を開始する(S706)。
移動局間無線リンクは、例えば、走行体10d又は走行体10a、10c側から対向する走行体に対して無線信号を使って通信先となる走行体の識別子、通信元となる走行体の識別子及びグループ作成信号に含まれるグループ識別子などの情報を含めて接続要求信号を発行することで実現できる。
走行体の識別子は、基地局装置40からのグループ作成信号及び関連する信号に含まれる識別子を参照したものであり、基地局装置40から発行されたテンポラリーなIDや機器の論理アドレス等などであってもよい。
走行管理サーバ30の走行管理部32は、基地局46へサーバ用の走行制御信号を送る(S708)。
基地局装置40は、走行体10dにサーバ用の走行制御信号を送信する(S712)。
走行体10dのコントローラ14は、基地局装置40からサーバ用の走行制御信号を受信すると、自身の走行を制御する(S714)。
走行体10dのコントローラ14は、受信した走行制御信号に基づいて、クライアント用の走行制御信号を生成する(S716)。グループ作成信号の中で、走行体10a、10cに対する走行制御の方針が示されていれば、走行体10dのコントローラ14dは、組み込まれたアプリケーションに従って、サーバ用の走行制御信号からクライアント用の走行制御信号を生成することができる。例えば、「走行体10dと走行体10a、10cの距離をそれぞれ一定にする」という方針が示されている場合、走行体10dのコントローラ14dは、自身の走行を制御しながら、走行体10a、10cとの距離を検出し、検出された距離がそれぞれ一定になるように、走行体10a、10cを制御するようクライアント用の走行制御信号を生成する。
クライアント用の走行制御信号を生成するために、走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cから走行監視信号を受信してもよい。また、走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cから走行監視信号を受信する代わりに、走行体10a、10dの移動局間無線リンク及び走行体10c、10dの移動局間無線リンクの品質を監視してもよい。走行体10a、10dの移動局間無線リンクは、走行体10a、10d間の距離に対応し、走行体10c、10dの移動局間無線リンクは、走行体10c、10d間の距離に対応する。無線リンクの品質を監視する方法としては、例えば、無線リンクの受信電力又は誤り率の測定又は死活監視パケットの送受信によるRTT測定がある。
走行体10dのコントローラ14dは、生成したクライアント用の走行制御信号を走行体10a、10cへ送信する(S718)。
走行体10a、10cのコントローラ14a、14cは、受信した走行制御信号に従い、自身の速度や方向などを制御する(S722)。
走行体10a、10cのコントローラ14a、14cは、その結果更新された走行体10dとの距離情報を走行監視信号に含めて走行体10dへ送る(S724)。
走行体10dのコントローラ14dは、走行管理サーバ30かの走行制御信号により指示された速度や方向をもとに自身の走行を制御しながら、走行体10d、基地局装置40及び走行管理サーバ30それぞれにおけるアプリケーション実行のため、基地局装置40との通信を継続する。
走行体10dのコントローラ14dは、走行制御の結果、実際に走行した速度や方向を含めた走行監視信号を基地局装置40へ送信し(S728)、基地局装置40は受信した走行監視信号を走行管理サーバ30へ送る(S732)。走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cから受信した走行体10a、10cの位置や速度情報又は走行体10a、10cの走行体10dに対する相対な位置、相対的な距離等を走行監視信号に含めて基地局装置40に送信してもよい。
走行体10dがS728で基地局装置40へ送信する走行監視信号の他の例として、走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cから送信された走行体10a、10cの走行監視信号を、走行管理サーバ30に適した情報形式に変換し、自身の走行監視制御信号に含めて送信してもよい。例えば、走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cの走行体10dに対する相対的な位置情報を、走行体10dの位置情報を基準とした絶対的な位置情報として再計算してもよい。この再計算処理は、走行管理サーバ30でも可能である。しかし、移動局間通信のサーバとなる走行体10dが行うことにより、走行管理サーバ30の計算処理の一部を担うことになり、走行管理サーバ30の処理負荷軽減に有効である。
移動局間通信時の走行体10dと走行体10a、10cの通信手順は、より簡単な別の手順に変更してもよい。走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cの速度や方向などを含めた走行制御情報の代わりに、走行体10a、10cに対してプリアンブルやビーコンなどの同期信号を送信してもよい。走行体10a、10cのコントローラ14a、14cは、走行体10dからのプリアンブルやビーコンが一定の電力及び一定の方角から受信できるように自身の走行を制御する。このとき、走行体10a、10cのコントローラ14a、14cは、プリアンブルやビーコンの受信電力や方角を検出し、検出結果を走行体10dへ送信してもよい。
また、走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cから送信されたプリアンブルやビーコンの受信電力や方角が所定範囲内であれば、移動局間の通信リンクが正常であると判断し、移動局間の通信リンクを継続する。一方、走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cから送信されたプリアンブルやビーコンの受信電力や方角が所定範囲を外れたら、移動局間の通信リンクが異常であると判断し、コントローラ14dのアプリケーションに従い、動作を停止してもよい。
走行体10a、10cは、クライアントとして走行体10dと通信する間、走行体10a、10c、基地局装置40及び走行管理サーバ30それぞれのアプリケーションの実行を停止し、基地局装置40との間の無線リンクを開放する。基地局装置40がセルラー方式に準拠したものであれば、走行体10a、10cは、この結果、アイドル状態となり、走行体10a、10cのバッテリー消費を削減することができる。
以上述べたように、走行管理サーバ30の品質監視部34は、基地局装置40と走行体10の間の無線リンクの接続品質が劣化し、走行体10が走行管理サーバ30からの走行制御信号を受信できず、走行体10の走行が不安定になったことを検出、又は不安定になることを予測することができる。品質監視部34は、走行体10の走行制御品質が劣化した場合又は劣化すると予測した場合、劣化した又は劣化が予測された走行体10と基地局装置40の間の無線リンクを、基地局装置40と他の走行体10の間の無線リンクと劣化した又は劣化が予測された走行体10と他の走行体10の間の移動局間無線リンクとからなる迂回無線リンクに切り替える。これにより、劣化した又は劣化が予測された走行体10は、他の走行体10を経由して走行管理サーバ30と基地局装置40からの走行制御信号を受信することができ、走行制御品質の劣化を防止することができる。
[第2の通信手順]
図7は、図3に示すような移動局間通信状態が、図1に示すような基地局装置40との通信状態に切り替えられる際の通信手順の一例を示す。
サーバである走行体10dのコントローラ14dは、クライアントである走行体10a、10cと移動局間通信を行う(S802)とともに、基地局装置40を介して走行管理サーバ30と通信を行っている(S804)。走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cと通信しながら、走行体10dの走行監視信号を走行管理サーバ30に継続して送信する。
走行管理サーバ30の走行管理部32は、走行体10dについての速度や方向などを含めた走行制御信号を基地局装置40へ送る(S806)。
基地局装置40は、走行制御信号を走行体10dへ送信する(S808)。
走行体10dのコントローラ14dは、走行管理サーバ30からの走行制御信号により指示された速度や方向をもとに自身の走行を制御する(S812)。
走行体10dのコントローラ14dは、図6のS716、S718、S722、S724の手順に従い、走行体10a、10cの走行を制御する。
走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cの走行監視信号と自身の走行監視信号を基地局装置40へ送信する(S822)。
基地局装置40の無線機44は、無線フレームのペイロードに含まれる走行監視信号を、走行管理サーバ30の走行管理部32へ送る(S824)。
走行管理部32は、無線機44から通知される走行監視信号を使用して、走行体10a、10cの走行状態を推測する(S826)。
走行管理部32は、走行監視信号に基づいて走行体10dの走行制御信号を生成する。走行管理部32は、生成した走行体10dの走行制御信号と、推測した走行体10a、10cの走行状態を入力とする機械学習等の分析処理を行い、走行体10a及び/又は10cと基地局装置40の間の無線リンクの接続品質の改善を予測する(S828)。ここでは、走行体10aと基地局装置40の間の無線リンクの接続品質の改善が予測されたとする。
品質監視部34は、この品質改善が予測される走行体10aの識別情報と改善予測時刻をリンク制御部48へ送る。
リンク制御部48は、走行体10aとの移動局間通信のサーバとなっている走行体10dを決定する。リンク制御部48は、通知された改善予測時刻までに走行体10a、10dの識別情報を含めたグループ解消信号を基地局46へ送る。リンク制御部48は、通知された改善予測時刻をグループ解消信号に含めてもよい。
基地局46は、走行体10aとの移動局間通信を停止させる指示を含む信号を走行体10dへ送信する。この指示時信号を受け取ると、走行体10dのコントローラ14dは、移動局間通信のクライアントが走行体10aのみである場合、移動局間通信のサーバとしての処理を終了する。走行体10dのコントローラ14dは、移動局間通信のクライアントが走行体10a以外にも存在していれば、走行体10aに対するサーバとしての機能を停止し、他のクライアントについての移動局間通信のサーバとしての処理を継続する。
基地局装置40は、走行体10dとの移動局間通信を停止させる指示を含む信号を走行体10aへ送信する。この信号は、基地局装置40と走行体10の間の通信がセルラー方式に準拠するものであれば、走行体10aに対するページング信号であればよい。アイドル状態であった走行体10aは、ページング信号を受信することによって、基地局装置40との間の無線リンクを再接続する。走行体10aのコントローラ14aは、対応するプロセスを終了することで、移動局間通信のクライアントとしての処理を終了する。走行体10aのコントローラ14aは、基地局装置40との間の無線リンクを接続すると、走行体10aと走行管理サーバ30のアプリケーションの実行を再開する。
この後、走行管理サーバ30は、走行体10aに対して、走行体の速度や方向などを含めた走行制御信号を送信し、走行体10aのコントローラ14aは、走行管理サーバ30から指示された速度や方向をもとに自分の走行を制御する。走行体10aのコントローラ14aは、制御の結果、実際に走行した速度や方向を含めた走行監視信号を走行管理サーバ30へ送信する。
S828で、走行体10cと基地局装置40の間の無線リンクの接続品質の改善が予測された場合も、上記と同様な動作が実行される。
以上述べたように、図7に示した通信手順によれば、移動局間通信を行っているクライアントである走行体10a、10cであって、自身の走行が走行管理サーバ30により直接的に制御されておらず、サーバである走行体10dを介して走行管理サーバ30により間接的に制御されている走行体10a、10cと基地局装置40の間の無線リンクの接続品質が改善することが予測された場合、基地局装置40からの指示により、クライアントである走行体10a、10cの移動局間の無線リンクが基地局装置40との無線リンクへ切り替えられる。これにより、クライアントである走行体10a、10cの走行制御は、走行管理サーバ30からの直接的な指示により行われる。このため、例えば工場や倉庫内などのように、大きな積み荷が頻繁に運航し、製造ラインの変更などに対応して無線通信環境が変動する使用環境においても、基地局との接続を自動的に、しかも素早く再開し、高品質な走行制御を実現することができる。
[第3の通信手順]
図8は、基地局装置40との無線リンクを他の走行体10との移動局間無線リンクに切り替える際の基地局装置40の通信手順の一例を示す。
3台の走行体10a、10c、10dが、図1に示すように、基地局装置40を介して走行管理サーバ30に直接的に接続されているとする。
走行管理サーバ30は、基地局装置40と走行体10a、10c、10dとの間の無線リンクをそれぞれ使用して、3台の走行体10a、10c、10dの走行制御を実行する(S302)。S302の動作は、図6のS708、S712、S714、S728、S732の動作に対応する。
走行管理サーバ30は、走行体10a、10c、10dと基地局装置40の間の無線リンクの状態及び走行体10a、10c、10dに対する走行制御信号とを入力とする機械学習等の分析処理により、走行体10a、10c、10dの基地局装置40との無線リンクの接続品質の劣化、すなわち走行体10a、10c、10dの走行制御の品質の劣化を予測する(S312)。ここでは、走行体10a、10cの走行制御の品質が劣化したとする。
走行管理サーバ30は、走行制御の品質の劣化が予測される第1の走行体(ここでは、走行体10a、10c)と、第1の走行体10a、10cの通信範囲内にあって、かつ基地局装置40との無線リンクの接続品質が良好であり、走行制御の品質が維持されることが予測される第2の走行体(ここでは、走行体10d)を、同じく機械学習等の分析処理により決定する。走行管理サーバ30は、決定した第1、第2の走行体10a、10c、10dをグループ化し、グループ内の走行体の走行管理を移動局間通信を利用してグループモードで管理するため、対象となる走行体の識別情報を含めたグループ作成信号(リンク切替とグループ作成開始を指示する)を基地局装置40へ指示する(S314)。
基地局装置40は、対象となる走行体10間の無線リンクの状態を確認するため、移動局間通信のサーバとなる走行体10d及びクライアントとなる走行体10a、10cの情報を含めたグループ化スタンバイを走行体10a、10c、10dへ送信する(S316)。
グループ化スタンバイを受信した走行体10a、10c、10dの各々のコントローラ14a、14c、14dは、サーバ(走行体10d)とクライアント(走行体10a、10c)の移動局間の通信サービスが可能であるか否かを判断するため、他の2台の走行体10を探索する(S318)。具体的には、走行体10a、10c、10dの各々のコントローラ14a、14c、14dは、他の2台の走行体10との無線リンクの接続品質を測定し、移動局間通信が可能であるか否かを判定する。
探索の結果、移動局間の通信サービスが可能であると判断された走行体10a、10c、10dのコントローラ14a、14c、14dは、移動局間通信の通信サービスの可否を含めたグループ化レディを基地局装置40へ送信する(S322)。
基地局装置40は、走行体間で通信サービスが可能であると判断された走行体10a、10c、10dへグループ作成信号を送信する(S324)。
走行管理サーバ30は、グループ作成が可能でありクライアントとなる走行体10a、10cに対する走行制御を停止する。走行体10a、10cの移動局20a、20cは、アイドル状態へ遷移し(S326)、サーバとなる走行体10dは、基地局装置40との間の無線リンクを維持し、走行管理サーバ30との通信を継続する。
また、基地局装置40は、グループ作成が可能である走行体10a、10c、10dの識別情報を含むグループ作成完了通知を走行管理サーバ30へ送る(S328)。
グループ作成信号を受信した走行体10a、10c、10dのコントローラ14a、14c、14dは、移動局間無線リンクを接続し、所定の通信を行う(S332)。具体的には、走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cへ所定の無線リンク接続要求信号を送信する。無線リンク接続要求信号は、無線接続に必要な周波数、帯域、通信方式などの無線リソースを含む。走行体10a、10cのコントローラ14a、14cは、通知された無線リソースを確保し、走行体10dへ無線リンクの接続を通知する。S332の動作は、図6のS706、S708、S712、S714、S716、S718、S722、S724、S728、S732の動作に対応する。
図8に示す基地局装置40のリンク切替手順のうち、グループ化スタンバイの送信(S316)、グループ化レディの送信(S322)及びグループ作成信号の送信(S324)は、基地局装置40と走行体10の通信アプリケーションとして実装することができる。
[第4の通信手順]
図9は、他の走行体10との移動局間無線リンクを基地局装置40との無線リンクに切り替える際の基地局装置40の通信手順の一例を示す。
ここでは、図3に示すように、サーバとなる走行体10dは基地局装置40を介して走行管理サーバ30に直接に接続され、クライアントとなる走行体10a、10cは、移動局間通信を行い、走行体10dを介して走行管理サーバ30に間接的に接続されているとする。
走行体10a、10cの移動局20a、20cは、アイドル状態である(S402)。
走行体10a、10c、10dのコントローラ14a、14c、14dは、移動局間無線リンクを接続し、所定の通信を行う(S404)。具体的には、走行体10dのコントローラ14dは、走行体10a、10cへ所定の無線リンク接続要求信号を送信する。無線リンク接続要求信号は、無線接続に必要な周波数、帯域、通信方式などの無線リソースを含む。走行体10a、10cのコントローラ14a、14cは、通知された無線リソースを利用し、走行体10dへ無線リンクの接続を実行する。S404の動作は、図6のS706、S708、S712、S714、S716、S718、S722、S724、S728、S732の動作に対応する。
走行管理サーバ30は、走行体10a、10c、10dと基地局装置40の間の無線リンクの状態及び走行体10a、10c、10dに対する走行制御信号に基づいて、機械学習等の分析処理を行い、クライアントである走行体10a、10cの走行制御品質の改善を予測する(S412)。ここでは、走行体10cの走行制御品質の改善が予測されたとし、走行体10aの走行制御品質の改善は予測されなかったとする。
走行管理サーバ30は、走行制御品質の改善が予測される走行体10cと、走行体10cとの移動局通信のサーバとなる走行体(ここでは、走行体10d)を決定する。走行管理サーバ30は、決定した走行体10c、10dからなるグループを解消するため、対象となる走行体の識別情報を含むグループ解消信号を基地局装置40へ指示する(S414)。
基地局装置40は、先ず、クライアントである走行体10cに対してページング信号を送信する(S416)。
ページング信号を受信した走行体10cは、所定の接続要求信号手順を実行することにより、基地局装置40との間の無線リンクを確立し、接続状態へ遷移する(S422)。
基地局装置40は、クライアントであった走行体10cの接続状態への遷移を確認した後、グループが解消されたクライアントである走行体10cの識別情報を含めたグループ解消信号をサーバである走行体10dへ送信する(S424)。基地局装置40は、グループが解消された走行体の識別情報を含めたグループ解消通知を走行管理サーバ30へ通知する(S426)。
走行管理サーバ30は、グループが解消された走行体10cの走行管理サービスを開始する(S432)。もし、グループが解消されなかった走行体(ここでは、走行体10a)がある場合、走行管理サーバ30は、走行体10dを介した走行体10aとの通信サービスを継続する(S434)。
図9に示す基地局装置40のリンク切替手順のうち、グループ解消信号の送信(S424)は、基地局装置40と走行体10の通信アプリケーションとして実装することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…走行体、12…駆動部、14…コントローラ、20…移動局、30…走行管理サーバ、32…走行管理部、34…品質監視部、40…基地局装置、46…基地局、48…リンク制御部。

Claims (11)

  1. 第1の移動局及び第2の移動局と通信可能な無線機と、
    前記第1の移動局と前記第2の移動局との間の直接の通信を含まずに、前記第1の移動局と前記第2の移動局との通信を前記無線機により行う第1の通信形態のときに、前記第1の移動局と前記無線機の間の第1の無線リンクの状態と、前記第2の移動局と前記無線機の間の第2の無線リンクの状態を推定し、
    前記第1の移動局の移動を制御するための移動制御信号が前記第1の通信形態により前記無線機から前記第1の移動局に送信されるときに前記第1の移動局の移動制御品質の劣化が予測される場合に、前記第1の通信形態を第2の通信形態に変更させるための第1の指示を、前記無線機から前記第1の移動局と第2の移動局へ送信させる制御部と、
    を具備し、
    前記第1の指示により、前記第1の移動局と前記無線機の間の前記第1の無線リンクは切断され、前記第1の移動局と前記第2の移動局の間の第3の無線リンクは接続され、前記第2の移動局と前記無線機の間の前記第2の無線リンクの接続は維持され、
    前記無線機は、前記移動制御信号を、前記第2の通信形態により送信する、無線装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1の移動局の移動制御品質の劣化が予測される時刻を推定し、
    前記時刻までに前記第1の指示を、前記無線機から前記第1の移動局及び前記第2の移動局へ送信させる、請求項1記載の無線装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第3の無線リンクによる通信が可能であるか否かの問い合わせを前記無線機から前記第1の移動局と前記第2の移動局へ送信させ
    前記問い合わせを受信した前記第1の移動局と前記第2の移動局からの前記第3の無線リンクによる通信が可能であるか否かを示す応答を前記無線機に受信させ
    前記応答が前記第3の無線リンクによる通信が可能であることを示す場合、前記第1の指示を、前記無線機から前記第1の移動局及び前記第2の移動局へ送信させる、請求項1記載の無線装置。
  4. 前記無線機は、前記第1の移動局と前記第2の移動局の移動を制御するための移動制御信号を、前記第1の通信形態又は前記第2の通信形態により送信するものであり、
    前記移動制御信号が前記第2の通信形態により前記無線機から前記第1の移動局に送信されるときに前記第1の移動局の移動制御品質の改善が予測される場合に、前記制御部は、前記第2の通信形態を前記第1の通信形態に変更させるための第2の指示を前記無線機から前記第1の移動局と前記第2の移動局へ送信させるものであり、
    前記第2の指示は、前記第1の移動局と前記無線機の間の前記第1の無線リンクを接続し、前記第1の移動局と前記第2の移動局の間の第3の無線リンクを切断し、前記第2の移動局と前記無線機の間の前記第2の無線リンクの接続を維持するための指示を含む、請求項1記載の無線装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1の移動局の移動制御品質の改善が予測される時刻を推定し、
    前記時刻までに前記第2の指示を、前記無線機から前記第1の移動局及び前記第2の移動局へ送信させる、請求項4記載の無線装置。
  6. 前記制御部は、前記第2の指示を含むページング信号を、前記無線機から前記第1の移動局及び第2の移動局へ送信させる、請求項4記載の無線装置。
  7. 第1の走行体に配置され、基地局装置と通信する無線装置であって、
    第2の走行体に配置される第2の無線装置との間の直接の通信を含まずに、前記無線装置と前記第2の無線装置との通信が前記基地局装置により行われる第1の通信形態のときに、前記第1の通信形態を、前記無線装置と前記第2の無線装置との間の直接の通信を少なくとも一部に介して前記無線装置と前記第2の無線装置との通信が前記基地局装置により行われる第2の通信形態に変更させるための第1の指示を前記基地局装置から受信すると、前記基地局装置との間の無線リンクを維持し、前記第2の無線装置との間の直接の無線リンクを接続し、
    前記第2の通信形態のときに、前記基地局装置から前記第2の走行体の走行を制御するための走行制御信号を受信すると、前記走行制御信号を前記第2の無線装置との間の直接の無線リンクを介して前記第2の無線装置へ送信する、無線装置。
  8. 前記第2の通信形態のときに、前記基地局装置から第2の指示を受信すると、前記第2の通信形態を前記第1の通信形態に変更する、請求項7記載の無線装置。
  9. 第1の走行体に配置され、基地局装置と通信する無線装置であって、
    第2の走行体に配置される第2の無線装置との間の直接の通信を含まずに、前記無線装置と前記第2の無線装置との通信が前記基地局装置により行われる第1の通信形態のときに、前記第1の通信形態を、前記無線装置と前記第2の無線装置との間の直接の通信を少なくとも一部に介して前記無線装置と前記第2の無線装置との通信が前記基地局装置により行われる第2の通信形態に変更させるための第1の指示を前記基地局装置から受信すると、前記基地局装置の間の第1の無線リンクを切断し、前記第2の無線装置との間の直接の無線リンクを接続し、
    前記第2の通信形態のときに、前記基地局装置から送信された前記無線装置の走行を制御するための走行制御信号を前記第2の無線装置との間の直接の無線リンクを介して前記第2の無線装置から受信する、無線装置。
  10. 前記第2の通信形態のときに、前記基地局装置から第2の指示を受信すると、前記第2の通信形態を前記第1の通信形態に変更する、請求項9記載の無線装置。
  11. 第1の移動局と第2の移動局と通信可能な無線機の通信方法であって、
    前記第1の移動局と前記第2の移動局との間の直接の通信を含まずに、前記第1の移動局と前記第2の移動局との通信を前記無線機により行う第1の通信形態のときに、前記第1の移動局と前記無線機の間の第1の無線リンクの状態と、前記第2の移動局と前記無線機の間の第2の無線リンクの状態を推定し、
    前記第1の移動局の移動を制御するための移動制御信号が前記第1の通信形態により前記無線機から前記第1の移動局に送信されるときに前記第1の移動局の移動制御品質の劣化が予測される場合に、前記第1の通信形態を第2の通信形態に変更させるための第1の指示を、前記無線機から前記第1の移動局と第2の移動局へ送信させ
    前記第1の指示により、前記第1の移動局と前記無線機の間の前記第1の無線リンクは切断され、前記第1の移動局と前記第2の移動局の間の第3の無線リンクは接続され、前記第2の移動局と前記無線機の間の前記第2の無線リンクの接続は維持され、
    前記無線機は、前記移動制御信号を、前記第2の通信形態により送信する、通信方法。
JP2020130311A 2020-07-31 2020-07-31 無線装置及び通信方法 Active JP7337757B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020130311A JP7337757B2 (ja) 2020-07-31 2020-07-31 無線装置及び通信方法
US17/198,146 US11626939B2 (en) 2020-07-31 2021-03-10 Wireless apparatus and communication method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020130311A JP7337757B2 (ja) 2020-07-31 2020-07-31 無線装置及び通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022026714A JP2022026714A (ja) 2022-02-10
JP7337757B2 true JP7337757B2 (ja) 2023-09-04

Family

ID=80003900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020130311A Active JP7337757B2 (ja) 2020-07-31 2020-07-31 無線装置及び通信方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11626939B2 (ja)
JP (1) JP7337757B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002198886A (ja) 2000-12-22 2002-07-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワーク主導車群形成通信システム
JP2010035182A (ja) 2009-09-11 2010-02-12 Sony Corp 通信装置および通信方法、並びに記録媒体
JP2015115648A (ja) 2013-12-09 2015-06-22 株式会社日立製作所 電波伝搬環境評価システム及び電波伝搬環境評価方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8340819B2 (en) * 2008-09-18 2012-12-25 Intouch Technologies, Inc. Mobile videoconferencing robot system with network adaptive driving
JP2014236354A (ja) 2013-05-31 2014-12-15 株式会社Nttドコモ 基地局、ユーザ装置、輻輳状態通知制御方法、及び切り替え制御方法
CN105101046B (zh) * 2014-05-14 2020-11-03 索尼公司 无线通信系统中的电子设备和无线通信方法
CN109479220B (zh) * 2016-10-12 2021-02-12 华为技术有限公司 路径切换方法和装置
US10390381B2 (en) * 2017-11-29 2019-08-20 International Business Machines Corporation Methods and systems for improving device-to-device communications in a wireless network
JP2019134217A (ja) 2018-01-29 2019-08-08 日本電気株式会社 無線基地局装置、無線通信システム、方法およびプログラム
US11622416B2 (en) * 2018-10-18 2023-04-04 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Group-based relay selection for wireless network communication

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002198886A (ja) 2000-12-22 2002-07-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワーク主導車群形成通信システム
JP2010035182A (ja) 2009-09-11 2010-02-12 Sony Corp 通信装置および通信方法、並びに記録媒体
JP2015115648A (ja) 2013-12-09 2015-06-22 株式会社日立製作所 電波伝搬環境評価システム及び電波伝搬環境評価方法

Also Published As

Publication number Publication date
US11626939B2 (en) 2023-04-11
JP2022026714A (ja) 2022-02-10
US20220038205A1 (en) 2022-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11561538B2 (en) Management of deployed drones
EP3634017B1 (en) Predicting quality of service for a communication link of a device of a vehicle along a planned travel route
JP6671750B2 (ja) ナビゲーションシステム、装置、および方法
US9692498B2 (en) Extending wireless signal coverage with drones
US11044769B2 (en) Wireless communication system, wireless relay device and wireless communication method
CN111552279B (zh) 向被控制的设备传送指令数据项的方法和装置
JP2009253359A (ja) センサネットワークシステム及び通信経路決定方法
US20200068412A1 (en) Method for controlling a wireless communication system
JP7337757B2 (ja) 無線装置及び通信方法
JP2015201728A (ja) 機器制御システム及び機器制御方法
JP2004165964A (ja) 通信機能を有する移動体の移動方法および通信方法
US10756954B2 (en) Information processing system, relay device, auxiliary relay device, management device, method, and storage medium
JP6437171B1 (ja) エレベーター遠隔監視システム
WO2007129357A1 (ja) 移動体通信システムおよび移動体通信装置
JP4279046B2 (ja) 無線lanの高速ローミング処理手段を備えた無線端末装置
JP4760039B2 (ja) マルチホップ無線ネットワーク、基地局、無線端末、モニタ端末、およびネットワーク監視・制御方法
WO2023112501A1 (ja) 移動体端末、無線通信システム、および通信制御プログラム
WO2024158197A1 (ko) 메시지 전송 주기 별 메시지 발행과 구독에 관련된 v2x 단말과 서버의 동작 방법 및 장치
WO2023282377A1 (ko) 무인운반차 경로 제어 시스템 및 방법
CN112533737A (zh) 用于无线控制机器人设备的技术
JP4990169B2 (ja) 通信装置および車車間通信システム
KR20140035529A (ko) 데이터 스트림 전송을 위한 방법, 장치 및 시스템
CN109788523B (zh) 基于趋势预测的无线传感路由方法、装置、介质、系统、通信节点
US20240334308A1 (en) Grid computing management device and transmission route switching method
KR20220122500A (ko) 무선 통신 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230823

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7337757

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151