JP7335444B2 - 吸引装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、吸引装置、制御方法、及びプログラムに関する。
電子タバコ及びネブライザ等の、ユーザに吸引される物質を生成する吸引装置が広く普及している。例えば、吸引装置は、エアロゾルを生成するためのエアロゾル源、及び生成されたエアロゾルに香味成分を付与するための香味源等を含む基材を用いて、香味成分が付与されたエアロゾルを生成する。ユーザは、吸引装置により生成された、香味成分が付与されたエアロゾルを吸引する(以下、パフとも称する)ことで、香味を味わうことができる。
吸引装置がエアロゾルを生成する方式には、大きく分けて、液体霧化方式とスティック加熱方式とがある。液体霧化方式では、液体状のエアロゾル源を霧化することでエアロゾルが生成される。スティック加熱方式では、エアロゾル源を含むスティックを加熱することでエアロゾルが生成される。さらに、下記特許文献1では、液体霧化方式とスティック加熱方式とを併用する、ハイブリッド型の吸引装置が開示されている。
国際公開第2020/039589号
ハイブリッド型の吸引装置は、液体状のエアロゾル源を含む基材と、スティック状の形成された基材との、2つの基材を使用してエアロゾルを生成する。そのため、生成されるエアロゾルの香味は、2つの基材の組み合わせに左右される。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ハイブリッド型の吸引装置の動作をより適切にすることが可能な仕組みを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1の基材及び第2の基材を使用してエアロゾルを生成する吸引装置であって、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記吸引装置の動作のための電力を供給する電源部の動作を制御する制御部、を備える吸引装置が提供される。
前記制御部は、前記第1の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第1の加熱部の動作、及び前記第2の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第2の加熱部の動作を、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部の各々への前記電源部による給電を制御することで、制御してもよい。
前記制御部は、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であると判定した場合に、前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部による加熱を許可してもよい。
前記制御部は、前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部による加熱が許可された状態において、第1の所定条件が満たされた場合に前記第1の加熱部による加熱を実行し、第2の所定条件が満たされた場合に前記第2の加熱部による加熱を実行してもよい。
前記第2の所定条件は、前記第1の加熱部による加熱が開始された後であることを含んでいてもよい。
前記制御部は、前記第1の加熱部による加熱が開始されるより前に、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定してもよい。
前記第1の所定条件は、所定のユーザ入力が継続して検出された時間が第1の時間に達したことを含んでいてもよい。
前記制御部は、前記所定のユーザ入力が継続して検出された時間が、前記第1の時間より短い第2の時間に達した場合に、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定してもよい。
前記第1の時間と前記第2の時間との差は、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定するために要される時間以上であってもよい。
前記制御部は、前記第1の加熱部による加熱が開始された後に、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定してもよい。
前記制御部は、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切でないと判定した場合に、前記第1の加熱部による加熱を停止してもよい。
前記第2の基材は、前記第2の加熱部を含み、前記制御部は、前記第2の加熱部の電気抵抗値に基づいて、前記第2の基材を識別してもよい。
前記制御部は、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記第1の加熱部による加熱が行われる際の前記第1の加熱部への給電量、及び前記第2の加熱部による加熱が行われる際の前記第2の加熱部への給電量の少なくともいずれかを制御してもよい。
前記制御部は、適切であると判定すべき前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせを、ユーザ入力に基づいて設定してもよい。
前記制御部は、前記第1の基材に付された情報コード、記憶媒体、又は色の少なくともいずれかの読み取り結果に基づいて、前記第1の基材を識別してもよい。
前記制御部は、前記第2の基材に付された情報コード、記憶媒体、又は色の少なくともいずれかの読み取り結果に基づいて、前記第2の基材を識別してもよい。
前記第1の基材は、香味源を含有してもよい。
前記第2の基材は、液体であるエアロゾル源を含有してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の基材及び第2の基材を使用してエアロゾルを生成する吸引装置を制御するための制御方法であって、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記吸引装置の動作のための電力を供給する電源部の動作を制御すること、を含む制御方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の基材及び第2の基材を使用してエアロゾルを生成する吸引装置を制御するためのコンピュータにより、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記吸引装置の動作のための電力を供給する電源部の動作を制御すること、を実行させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、ハイブリッド型の吸引装置の動作をより適切にすることが可能な仕組みが提供される。
本発明の一実施形態に係る吸引装置の構成例を模式的に示す模式図である。 本実施形態に係る吸引装置による認証処理の実行タイミングの一例を説明するための図である。 本実施形態に係るスティック型基材に付与される識別情報の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る吸引装置により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.吸引装置の構成例>
吸引装置は、ユーザにより吸引される物質を生成する装置である。以下では、吸引装置により生成される物質が、エアロゾルであるものとして説明する。他に、吸引装置により生成される物質は、気体であってもよい。以下では、吸引装置により生成された物質をユーザが吸引することを、単に「吸引」又は「パフ」とも称する。以下、吸引装置の各構成例を説明する。
本構成例に係る吸引装置は、液体としてのエアロゾル源を加熱すること、及びエアロゾル源を含む基材を加熱することにより、エアロゾルを生成する。以下、図1を参照しながら、本構成例を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る吸引装置の構成例を模式的に示す模式図である。図1に示すように、本構成例に係る吸引装置100は、電源部111、センサ部112、通知部113、記憶部114、通信部115、制御部116、液誘導部122、液貯蔵部123、加熱部121-1、加熱部121-2、保持部140、及び断熱部144を含む。また、吸引装置100には、空気流路180が形成される。
加熱部121-1、液誘導部122、及び液貯蔵部123は、カートリッジ120に含まれる。カートリッジ120は、吸引装置100から着脱可能に構成される。吸引装置100にカートリッジ120が装着され、且つ保持部140にスティック型基材150が保持された状態で、ユーザによる吸引が行われる。以下、各構成要素について順に説明する。
電源部111は、電力を蓄積する。そして、電源部111は、吸引装置100の各構成要素に、電力を供給する。電源部111は、例えば、リチウムイオン二次電池等の充電式バッテリにより構成され得る。電源部111は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により外部電源に接続されることで、充電されてもよい。また、電源部111は、ワイヤレス電力伝送技術により送電側のデバイスに非接続な状態で充電されてもよい。他にも、電源部111のみを吸引装置100から取り外すことができてもよく、新しい電源部111と交換することができてもよい。
センサ部112は、吸引装置100に関する各種情報を検出する。そして、センサ部112は、検出した情報を制御部116に出力する。一例として、センサ部112は、マイクロホンコンデンサ等の圧力センサ、流量センサ又は温度センサにより構成される。そして、センサ部112は、ユーザによる吸引に伴う数値を検出した場合に、ユーザによる吸引が行われたことを示す情報を制御部116に出力する。他の一例として、センサ部112は、ボタン又はスイッチ等の、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力装置により構成される。とりわけ、センサ部112は、エアロゾルの生成開始/停止を指示するボタンを含み得る。そして、センサ部112は、ユーザにより入力された情報を制御部116に出力する。他の一例として、センサ部112は、加熱部121-2の温度を検出する温度センサにより構成される。かかる温度センサは、例えば、加熱部121-2の導電トラックの電気抵抗値に基づいて加熱部121-2の温度を検出する。センサ部112は、加熱部121-2の温度に基づいて、保持部140により保持されたスティック型基材150の温度を検出してもよい。
通知部113は、情報をユーザに通知する。一例として、通知部113は、LED(Light Emitting Diode)などの発光装置により構成される。その場合、通知部113は、電源部111の状態が要充電である場合、電源部111が充電中である場合、及び吸引装置100に異常が発生した場合等に、それぞれ異なる発光パターンで発光する。ここでの発光パターンとは、色、及び点灯/消灯のタイミング等を含む概念である。通知部113は、発光装置と共に、又は代えて、画像を表示する表示装置、音を出力する音出力装置、及び振動する振動装置等により構成されてもよい。他にも、通知部113は、ユーザによる吸引が可能になったことを示す情報を通知してもよい。ユーザによる吸引が可能になったことを示す情報は、加熱部121-2により加熱されたスティック型基材150の温度が所定の温度に達した場合に、通知される。
記憶部114は、吸引装置100の動作のための各種情報を記憶する。記憶部114は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体により構成される。記憶部114に記憶される情報の一例は、制御部116による各種構成要素の制御内容等の、吸引装置100のOS(Operating System)に関する情報である。記憶部114に記憶される情報の他の一例は、吸引回数、吸引時刻、吸引時間累計等の、ユーザによる吸引に関する情報である。
通信部115は、吸引装置100と他の装置との間で情報を送受信するための、通信インタフェースである。通信部115は、有線又は無線の任意の通信規格に準拠した通信を行う。かかる通信規格としては、例えば、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等が採用され得る。一例として、通信部115は、ユーザによる吸引に関する情報をスマートフォンに表示させるために、ユーザによる吸引に関する情報をスマートフォンに送信する。他の一例として、通信部115は、記憶部114に記憶されているOSの情報を更新するために、サーバから新たなOSの情報を受信する。
制御部116は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って吸引装置100内の動作全般を制御する。制御部116は、例えばCPU(Central Processing Unit)、及びマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。他に、制御部116は、使用するプログラム及び演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、並びに適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。吸引装置100は、制御部116による制御に基づいて、各種処理を実行する。電源部111から他の各構成要素への給電、電源部111の充電、センサ部112による情報の検出、通知部113による情報の通知、記憶部114による情報の記憶及び読み出し、並びに通信部115による情報の送受信は、制御部116により制御される処理の一例である。各構成要素への情報の入力、及び各構成要素から出力された情報に基づく処理等、吸引装置100により実行されるその他の処理も、制御部116により制御される。
液貯蔵部123は、エアロゾル源を貯蔵する。エアロゾル源は、加熱されることで霧化され、エアロゾルが生成される。エアロゾル源は、例えば、グリセリン及びプロピレングリコール等の多価アルコール、並びに水等の液体である。エアロゾル源は、加熱されることによって香味成分を放出する、たばこ原料又はたばこ原料由来の抽出物をさらに含んでいてもよい。エアロゾル源は、ニコチンをさらに含んでいてもよい。吸引装置100がネブライザなどの医療用吸入器である場合、エアロゾル源は、患者が吸入するための薬剤を含んでもよい。
液誘導部122は、液貯蔵部123に貯蔵された液体であるエアロゾル源を、液貯蔵部123から誘導し、保持する。液誘導部122は、例えば、ガラス繊維等の繊維素材又は多孔質状のセラミック等の多孔質状素材を撚って形成されるウィックである。液誘導部122は液貯蔵部123と液体連通している。そのため、液貯蔵部123に貯蔵されたエアロゾル源は、毛細管効果によって、液誘導部122の全体に行き渡る。
加熱部121-1は、エアロゾル源を加熱することで、エアロゾル源を霧化してエアロゾルを生成する。加熱部121-1は、コイル状、フィルム状又はブレード状等の任意の形状に、金属又はポリイミド等の任意の素材で構成される。加熱部121-1は、液誘導部122に近接して配置される。図1に示した例では、加熱部121-1は、金属製のコイルにより構成され、液誘導部122に巻き付けられる。よって、加熱部121-1が発熱すると、液誘導部122に保持されたエアロゾル源が加熱されて霧化され、エアロゾルが生成される。加熱部121-1は、電源部111から給電されると発熱する。一例として、ユーザによる吸引が行われたことがセンサ部112により検出されている期間において、給電され、エアロゾルが生成されてもよい。他の一例として、所定のユーザ入力(例えば、エアロゾルの生成開始/停止を指示するボタンの押下)が行われたことがセンサ部112により検出された場合に、給電され、エアロゾルが生成されてもよい。その後、所定のユーザ入力(例えば、エアロゾルの生成開始/停止を指示するボタンの再度の押下)が行われたことがセンサ部112により検出された場合に、給電が停止されてもよい。
保持部140は、内部空間141を有し、内部空間141にスティック型基材150の一部を収容しながらスティック型基材150を保持する。保持部140は、内部空間141を外部に連通する開口142を有し、開口142から内部空間141に挿入されたスティック型基材150を保持する。例えば、保持部140は、開口142及び底部143を底面とする筒状体であり、柱状の内部空間141を画定する。保持部140は、筒状体の高さ方向の少なくとも一部において、内径がスティック型基材150の外径よりも小さくなるように構成され、内部空間141に挿入されたスティック型基材150を外周から圧迫するようにしてスティック型基材150を保持し得る。保持部140は、スティック型基材150を通る空気の流路を画定する機能も有する。かかる流路内への空気の入り口である空気流入孔は、例えば底部143に配置される。他方、かかる流路からの空気の出口である空気流出孔は、開口142である。
スティック型基材150は、スティック型の部材である。スティック型基材150は、基材部151、及び吸口部152を含む。
基材部151は、エアロゾル源を含む。エアロゾル源は、加熱されることで霧化され、エアロゾルが生成される。エアロゾル源は、例えば、刻みたばこ又はたばこ原料を、粒状、シート状、又は粉末状に成形した加工物などの、たばこ由来のものであってもよい。また、エアロゾル源は、たばこ以外の植物(例えばミント及びハーブ等)から作られた、非たばこ由来のものを含んでいてもよい。一例として、エアロゾル源は、メントール等の香料成分を含んでいてもよい。吸引装置100が医療用吸入器である場合、エアロゾル源は、患者が吸入するための薬剤を含んでもよい。なお、エアロゾル源は固体に限られるものではなく、例えば、グリセリン及びプロピレングリコール等の多価アルコール、並びに水等の液体であってもよい。基材部151の少なくとも一部は、スティック型基材150が保持部140に保持された状態において、保持部140の内部空間141 に収容される
吸口部152は、吸引の際にユーザに咥えられる部材である。吸口部152の少なくとも一部は、スティック型基材150が保持部140に保持された状態において、開口142から突出する。そして、開口142から突出した吸口部152をユーザが咥えて吸引すると、図示しない空気流入孔から保持部140の内部に空気が流入する。流入した空気は、保持部140の内部空間141を通過して、すなわち、基材部151を通過して、基材部151から発生するエアロゾルと共に、ユーザの口内に到達する。
加熱部121-2は、エアロゾル源を加熱することで、エアロゾル源を霧化してエアロゾルを生成する。加熱部121-2は、金属又はポリイミド等の任意の素材で構成される。例えば、加熱部121-2は、フィルム状に構成され、保持部140の外周を覆うように配置される。そして、加熱部121-2が発熱すると、スティック型基材150に含まれるエアロゾル源がスティック型基材150の外周から加熱されて霧化され、エアロゾルが生成される。加熱部121-2は、電源部111から給電されると発熱する。一例として、所定のユーザ入力が行われたことがセンサ部112により検出された場合に、給電され、エアロゾルが生成されてもよい。加熱部121-2により加熱されたスティック型基材150の温度が所定の温度に達した場合に、ユーザによる吸引が可能となる。その後、所定のユーザ入力が行われたことがセンサ部112により検出された場合に、給電が停止されてもよい。他の一例として、ユーザによる吸引が行われたことがセンサ部112により検出されている期間において、給電され、エアロゾルが生成されてもよい。
ここで、保持部140の底部143には、空気流路180の空気流出孔182が配置される。空気流出孔182を介して、保持部140の内部空間141と空気流路180とが連通される。
空気流路180は、ユーザに吸引される空気の流路である。空気流路180は、空気流路180内への空気の入り口である空気流入孔181と、空気流路180からの空気の出口である空気流出孔182と、を両端とする管状構造を有する。ユーザによる吸引に伴い、空気流入孔181から空気流路180内に空気が流入し、空気流出孔182から保持部140の内部空間141に空気が流出する。一例として、空気流入孔181は、吸引装置100の任意の位置に配置される。他方、空気流出孔182は、保持部140の底部143に配置される。空気流路180の途中には、液誘導部122が配置される。加熱部121-1により生成されたエアロゾルは、空気流入孔181から流入した空気と混合される。次いで、ユーザによる吸引に伴い、エアロゾルと空気との混合流体は、矢印190に示すように、空気流出孔182を経由して保持部140の内部空間141へ輸送される。そして、保持部140の内部空間141へ輸送されたエアロゾルと空気との混合流体は、加熱部121-2により生成されたエアロゾルと共に、ユーザの口内に到達する。
なお、本構成例において、加熱部121-1による加熱に代えて、振動又は誘導加熱により、エアロゾルの生成が行われてもよい。
振動によりエアロゾルの生成が行われる場合、吸引装置100は、加熱部121-1に代えて、振動部を備える。例えば、振動部は、超音波振動子として機能する圧電セラミックスを含む板状の部材により構成される。そして、振動部が振動すると、液誘導部122により振動部の表面に誘導されたエアロゾル源が、振動部による振動に伴い発生した超音波により霧化され、エアロゾルが生成される。
誘導加熱によりエアロゾルの生成が行われる場合、吸引装置100は、加熱部121-1に代えて、サセプタ及び電磁誘導源を備える。サセプタは、電磁誘導により発熱する。サセプタは、金属等の導電性の素材により構成される。サセプタは、液誘導部122に近接して配置される。例えば、サセプタは、金属製の導線により構成され、液誘導部122に巻き付けられる。電磁誘導源は、電磁誘導によりサセプタを発熱させる。電磁誘導源は、例えば、コイル状の導線により構成される。電磁誘導源は、電源部111から交流電流が供給されると、磁界を発生させる。電磁誘導源は、発生させた磁界にサセプタが重畳する位置に配置される。よって、磁界が発生すると、サセプタにおいて渦電流が発生して、ジュール熱が発生する。そして、かかるジュール熱により液誘導部122に保持されたエアロゾル源が加熱されて霧化され、エアロゾルが生成される。
同様に、本構成例において、加熱部121-2による加熱に代えて、誘導加熱により、エアロゾルの生成が行われてもよい。
その場合、スティック型基材150は、サセプタをさらに含む。サセプタは、電磁誘導により発熱する。サセプタは、金属等の導電性の素材により構成される。一例として、サセプタは、金属片である。サセプタは、エアロゾル源に近接して配置される。例えば、サセプタは、スティック型基材150の基材部151に含まれる。
また、吸引装置100は、加熱部121-2に代えて、電磁誘導源を備える。電磁誘導源は、例えば、コイル状の導線により構成され、保持部140の外周に巻き付くように配置される。電磁誘導源は、電源部111から交流電流が供給されると、磁界を発生させる。電磁誘導源は、発生させた磁界に保持部140の内部空間141が重畳する位置に配置される。よって、保持部140にスティック型基材150が保持された状態で磁界が発生すると、サセプタにおいて渦電流が発生して、ジュール熱が発生する。そして、かかるジュール熱によりスティック型基材150に含まれるエアロゾル源が加熱されて霧化され、エアロゾルが生成される。
以上、吸引装置100の構成例を説明した。もちろん吸引装置100の構成は上記に限定されず、以下に例示する多様な構成をとり得る。
一例として、加熱部121-2は、ブレード状に構成され、保持部140の底部143から内部空間141に突出するように配置されてもよい。その場合、ブレード状の加熱部121-2は、スティック型基材150の基材部151に挿入され、スティック型基材150の基材部151を内部から加熱する。他の一例として、加熱部121-2は、保持部140の底部143を覆うように配置されてもよい。また、加熱部121-2は、保持部140の外周を覆う加熱部、ブレード状の加熱部、及び保持部140の底部143を覆う加熱部のうち、2以上の組み合わせとして構成されてもよい。
他の一例として、保持部140は、内部空間141を形成する外殻の一部を開閉する、ヒンジ等の開閉機構を含んでいてもよい。そして、保持部140は、外殻を開閉することで、内部空間141に挿入されたスティック型基材150を挟持してもよい。その場合、加熱部121-2は、保持部140における当該挟持箇所に設けられ、スティック型基材150を押圧しながら加熱してもよい。
また、エアロゾルを生成する手段は、加熱に限定されない。例えば、エアロゾルを生成する手段は、振動霧化、又は誘導加熱であってもよい。
<2.技術的特徴>
(1)吸引装置100の基本的な動作
吸引装置100は、ユーザにより吸引される物質であるエアロゾルを生成する。とりわけ、吸引装置100は、第1の基材及び第2の基材の2つの基材を使用して、エアロゾルを生成する。ユーザが吸引装置100を用いて、吸引装置100により生成されたエアロゾルを吸引しようとする動作を、以下では単に吸引(パフ)又は吸引動作とも称する。パフの一例は、吸引装置100に挿入されたスティック型基材150の吸口部152を咥えて吸引することである。ユーザは、パフを行うことで、吸引装置100により生成されたエアロゾルを吸引することができる。
加熱部121-2は、第1の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第1の加熱部の一例である。加熱部121-2により第1の基材に含有されるエアロゾル源が加熱されることで、エアロゾルが生成される。スティック型基材150は、第1の基材の一例である。スティック型基材150は、加熱されることによって香味成分を放出する香味源を含有する。香味成分の一例は、たばこ葉の抽出物である。以下では、加熱部121-2を、スティック加熱部121-2とも称する。
加熱部121-1は、第2の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第2の加熱部の一例である。加熱部121-1により第2の基材に含有されるエアロゾル源が加熱されることで、エアロゾルが生成される。カートリッジ120は、液体であるエアロゾル源を含有する第2の基材の一例である。カートリッジ120は、加熱されることによって香味成分を放出する香味源を含有し得る。香味成分の一例は、メントールである。以下では、加熱部121-1を、カートリッジ加熱部121-1とも称する。
スティック加熱部121-2により生成されるエアロゾルを、スティック側エアロゾルとも称する。他方、カートリッジ加熱部121-1により生成されるエアロゾルを、カートリッジ側エアロゾルとも称する。スティック側エアロゾル及びカートリッジ側エアロゾルを特に区別する必要がない場合、これらを単にエアロゾルとも総称する。
パフが行われると、カートリッジ側エアロゾルはスティック型基材150を通過して、ユーザの口内に到達する。カートリッジ側エアロゾルは、スティック型基材150を通過する際に、スティック型基材150に含有された香味源から香味成分を取り込む。さらに、カートリッジ側エアロゾルは、スティック型基材150を通過する際に、スティック側エアロゾルと混合される。そのため、ユーザは、スティック型基材150由来の香味成分が付与されたエアロゾルを吸引することができる。
スティック型基材150に含まれるエアロゾル源が枯渇した場合には、古いスティック型基材150は取り外され、新たなスティック型基材150に交換される。
同様に、カートリッジ120に含まれるエアロゾル源が枯渇した場合には、古いカートリッジ120は取り外され、新たなカートリッジ120に交換される。
-スティック加熱部121-2の制御
制御部116は、加熱プロファイルに沿ってスティック加熱部121-2による加熱が行われるよう制御する。加熱プロファイルとは、スティック加熱部121-2による加熱開始からの経過時間とスティック加熱部121-2の温度との関係を定義する情報である。制御部116は、加熱プロファイルにおける温度変化と同様の温度変化がスティック加熱部121-2において実現されるよう、加熱部121を制御する。スティック加熱部121-2は、抵抗器を含む導電トラックを含んでいてもよく、センサ部112は、導電トラックの電気抵抗に基づいてスティック加熱部121-2の温度を検出してもよい。スティック加熱部121-2の制御は、例えば電源部111からスティック加熱部121-2への給電を制御することにより、実現され得る。給電の制御は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御により行われてもよい。
スティック加熱部121-2により実行される加熱は、予備加熱と本加熱とに分類され得る。予備加熱とは、加熱プロファイルに沿った加熱を開始してから所定時間が経過するまで、又はスティック加熱部121-2の温度が所定の温度に到達するまでに実行される加熱である。本加熱とは、予備加熱の後に実行される加熱である。なお、予備加熱と本加熱とで、PWM制御の内容は同一であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、予備加熱と本加熱とで、DUTY比は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
予備加熱が終了するタイミングにおいては、スティック型基材150からエアロゾルが十分に発生することが想定される。そのため、ユーザは、予備加熱後(即ち、本加熱時)にスティック型基材150を咥えて吸引することで、十分な量のエアロゾルを吸引することができる。なお、予備加熱時にも、スティック型基材150からエアロゾルは発生し得る。
制御部116は、所定条件(以下、第1の所定条件とも称する)が満たされた場合に、スティック加熱部121-2の加熱を開始する。第1の所定条件の一例は、所定のユーザ操作が行われたことが、センサ部112により検出されたことである。所定のユーザ操作の一例は、吸引装置100に設けられたボタンを押下する操作である。かかるボタンを、以下では電源ボタンとも称する。
-カートリッジ加熱部121-1の制御
制御部116は、予め定められた霧化設定に沿って加熱するようカートリッジ加熱部121-1を制御する。霧化設定とは、パフ1回当たりの霧化量を定義する情報である。ここでの霧化量とは、カートリッジ側エアロゾルの生成量である。霧化量は加熱量(即ち、給電量)に依存する。そこで、カートリッジ加熱部121-1の制御は、例えば電源部111からカートリッジ加熱部121-1への給電を制御することにより、実現され得る。給電の制御は、例えば、パフ1回当たりの給電量を制御することにより、行われる。パフ1回当たりの給電量は、給電時間と単位時間当たりの給電量との積により計算される。そのため、霧化設定は、パフ1回当たりの、給電時間及び単位時間当たりの給電量により定義されてもよい。
制御部116は、所定条件(以下、第2の所定条件とも称する)が満たされた場合にカートリッジ加熱部121-1による加熱が行われるよう制御する。例えば、制御部116は、第2の所定条件が満たされた場合にカートリッジ加熱部121-1への給電を行う。第2の所定条件の一例は、パフが行われたことである。かかる構成によれば、パフが行われたタイミングに限定して、効率的にエアロゾルを生成することができる。
パフが行われたことは、例えば、マイクロホンコンデンサ等の圧力センサ、流量センサ又は温度センサ等により取得された、ユーザによる吸引に伴う値に基づいて、センサ部112により検出され得る。
さらに、第2の所定条件は、スティック加熱部121-2による加熱が開始された後であることを含んでいてもよい。とりわけ、第2の所定条件は、本加熱が行われていることを含んでいることが望ましい。かかる構成によれば、スティック型基材150の温度が高まるまで、カートリッジ側エアロゾルが生成されないこととなる。よって、カートリッジ側エアロゾルがスティック型基材150を通過する際に冷却されて凝縮してしまい、スティック型基材150が濡れて劣化するような事態を防止することが可能である。さらに、消費電力を抑制することが可能となる。
もちろん、第2の所定条件は、上記説明した複数の条件の組み合わせであってもよい。例えば、第2の所定条件は、本加熱が行われており、且つ、パフが行われたことであってもよい。その場合、本加熱が開始された後であって本加熱が終了する前の期間において、パフが行われたタイミングで、カートリッジ加熱部121-1による加熱が行われる。
(2)基材ペアに応じた制御
制御部116は、スティック加熱部121-2の動作、及びカートリッジ加熱部121-1の動作を、スティック型基材150とカートリッジ120との組み合わせ(以下、基材ペアとも称する)に基づいて制御する。詳しくは、制御部116は、スティック加熱部121-2及びカートリッジ加熱部121-1の各々への電源部111による給電を、基材ペアに基づいて制御する。とりわけ、制御部116は、スティック加熱部121-2の動作、及びカートリッジ加熱部121-1の動作を、吸引装置100に装着された(即ち、エアロゾルの生成に使用する)基材ペアに基づいて制御する。スティック側エアロゾルに含まれる香味成分と、カートリッジ側エアロゾルに含まれる香味成分との間には、相性の好悪があると考えられる。上記構成によれば、かかる相性の好悪に応じた制御を行うことができるので、ユーザが味わうエアロゾルの香味を適切なものにすることが可能となる。
基材ペアには、適切なものとそうでないものとがあると考えられる。基材ペアが適切である場合、エアロゾルの香味が適切なものになることが想定される。なお、適切な香味とは、例えば口当たりが良い香味等、ユーザにとって快い香味を指す。他方、基材ペアが不適切である場合、エアロゾルの香味が不適切なものになることが想定される。なお、不適切な香味とは、例えばバランスが取れていない粗雑な香味等、ユーザにとって不快な香味を指す。
そこで、制御部116は、吸引装置100に装着された基材ペアが適切であるか否かを判定する。例えば、制御部116は、吸引装置100に装着された基材ペアと、予め記憶された適切であると判定すべき基材ペアとを比較する。かかる判定は、適切であると判定すべき基材ペアを示す情報を含むルックアップテーブルを参照することで行われ得る。そして、制御部116は、吸引装置100に装着された基材ペアと、予め記憶された適切であると判定すべき基材ペアとが一致する場合に、吸引装置100に装着された基材ペアは適切であると判定する。他方、制御部116は、吸引装置100に装着された基材ペアと、予め記憶された適切であると判定すべき基材ペアとが一致しない場合に、吸引装置100に装着された基材ペアは不適切であると判定する。なお、スティック型基材150及びカートリッジ120のうちいずれか一方が未装着である場合には、吸引装置100に装着された基材ペアは不適切であると判定される。
かかる判定を、以下では認証処理とも称する。そして、吸引装置100に装着された基材ペアが適切であると判定することを、認証処理又は認証が成功するとも称する。また、吸引装置100に装着された基材ペアが適切でないと判定することを、認証処理又は認証が失敗するとも称する。
制御部116は、認証処理が成功した場合に、スティック加熱部121-2及びカートリッジ加熱部121-1による加熱を許可する。スティック加熱部121-2及びカートリッジ加熱部121-1による加熱が許可された状態を、以下では加熱許可状態とも称する。
制御部116は、加熱許可状態において、第1の所定条件が満たされた場合に、スティック加熱部121-2による加熱を実行する。他方、制御部116は、加熱許可状態において、第1の所定条件が満たされない場合に、スティック加熱部121-2による加熱を実行しない。同様に、制御部116は、加熱許可状態において、第2の所定条件が満たされた場合に、カートリッジ加熱部121-1による加熱を実行する。他方、制御部116は、加熱許可状態において、第2の所定条件が満たされない場合に、カートリッジ加熱部121-1による加熱を実行しない。
かかる構成によれば、吸引装置100に装着された基材ペアが適切である場合、即ち、エアロゾルの香味が適切となる場合に限定して、エアロゾルが生成される。従って、ユーザは適切な香味を味わうことが可能となる。
他方、制御部116は、認証処理が失敗した場合に、スティック加熱部121-2及びカートリッジ加熱部121-1による加熱を禁止する。スティック加熱部121-2及びカートリッジ加熱部121-1による加熱が禁止された状態を、以下では加熱禁止状態とも称する。
制御部116は、加熱禁止状態においては、第1の所定条件が満たされるか否かを問わず、スティック加熱部121-2による加熱を実行しない。同様に、制御部116は、加熱禁止状態においては、第2の所定条件が満たされるか否かを問わず、スティック加熱部121-2による加熱を実行しない。
かかる構成によれば、吸引装置100に装着された基材ペアが適切でない場合、即ち、エアロゾルの香味が不適切となる場合には、エアロゾルが生成されない。従って、ユーザが不適切な香味を味わうことを防止すると共に、消費電力を抑制することが可能となる。
なお、制御部116は、適切であると判定すべき基材ペアを、ユーザ入力に基づいて設定してもよい(即ち、記憶部114に記憶させてもよい)。ユーザ入力は、吸引装置100に設けられたボタン等の入力装置に対して行われてもよいし、スマートフォン等の他の装置から無線通信を介して行われてもよい。かかる構成によれば、ユーザが好む香味を作り出すことができるので、パフにより得られる満足感を向上させることが可能となる。
他にも、吸引装置100は、USB(Universal Serial Bus)ケーブルが接続可能であってもよい。そして、適切であると判定すべき基材ペアは、USBを介したFW(Firmware)のアップデートにより設定されてもよい。
(3)認証処理のタイミング
制御部116は、スティック加熱部121-2による加熱が開始されるより前に、認証処理を実行してもよい。認証処理が失敗する場合には、予備加熱すら開始されないので、エアロゾルが全く生成されない。従って、ユーザが不適切な香味を味わうことを防止すると共に、消費電力を抑制することが可能となる。また、予備加熱すら行われないので、スティック型基材150の無為な消費を防止することが可能となる。
第1の所定条件は、所定のユーザ入力が継続して検出された時間が第1の時間に達したことを含んでいてもよい。このような機能は、チャイルドレジスタンス等の目的で実装される。即ち、電源ボタンが誤って押下された場合に予備加熱が開始されないようにすることで、安全性を高めることができる。かかる機能が実装されている場合、制御部116は、所定のユーザ入力が継続して検出された時間が、第1の時間より短い第2の時間に達した場合に、認証処理を行ってもよい。かかる構成について、図2を参照しながら具体的に説明する。
図2は、本実施形態に係る吸引装置100による認証処理の実行タイミングの一例を説明するための図である。図2の横軸は、時間である。図2に示す例において、所定のユーザ入力は電源ボタンの長押しであり、第1の時間は3秒であり、第2の時間は2秒である。制御部116は、電源ボタンの長押し時間が2秒に達した場合に、認証処理を行う。制御部116は、電源ボタンの長押しが開始されてから2秒経過してから3秒経過するまでの間に認証処理を行い、認証が成功した場合に予備加熱を開始する。かかる構成によれば、瞬間的に電源ボタンが押下される等、意図せず電源ボタンが押下された場合には認証処理が行われないので、消費電力を抑制することが可能となる。
認証処理を行うための要される時間を、認証時間とも称する。第1の時間と第2の時間との差(図2に示した例では1秒間)は、認証時間以上であることが望ましい。かかる構成により、認証時間を、予備加熱を開始するために元々要されていた電源ボタンの長押し時間に包含させることができる。これにより、予備加熱を開始するために電源ボタンを長押ししている間に認証時間が経過するので、認証処理を行う分余計にユーザを待たせずに済む。
なお、認証処理が完了した場合であっても、所定のユーザ入力が継続して検出された時間が第1の時間に達する前に所定のユーザ入力が検出されなくなった場合、認証処理の結果は無効化されるものとする。例えば、図2に示した例において、電源ボタンの長押しが開始されてから3秒経過する前に、認証成功が判定され、且つ電源ボタンの長押しが中断された場合、認証が成功したことは無効化される。そのため、予備加熱の開始のためには3秒間の電源ボタンの長押しが改めて要される上に、認証処理も再度実行される。
制御部116は、スティック加熱部121-2による加熱が開始された後に、認証処理を実行してもよい。例えば、制御部116は、予備加熱開始後、認証処理を定期的に行う。かかる構成によれば、予備加熱開始後にスティック型基材150又はカートリッジ120が差し替えられた場合に、差し替え後の基材ペアが適切であるか否かを判定することが可能となる。
制御部116は、認証処理が失敗した場合に、スティック加熱部121-2による加熱を停止してもよい。かかる構成によれば、予備加熱開始後にスティック型基材150又はカートリッジ120が差し替えられ、不適切な基材ペアになった場合に、エアロゾルの生成が停止される。従って、ユーザが不適切な香味を味わうことを防止すると共に、消費電力を抑制することが可能となる。また、スティック型基材150が挿入されていないのにスティック加熱部121-2が加熱してしまう、いわゆる空焚きを防ぐことも可能となる。
(4)基材の識別
スティック型基材150には、スティック型基材150を識別するための識別情報が付与されていてもよい。かかる識別情報は、一例として、スティック型基材150の種類を示す情報である。その場合、制御部116は、スティック型基材150に付与された識別情報の読み取り結果に基づいて、スティック型基材150を識別する。かかる構成によれば、吸引装置100に装着されたスティック型基材150を自動的に識別することが可能となる。
以下、図3を参照しながらスティック型基材150に付与される識別情報の一例を説明する。図3は、本実施形態に係るスティック型基材150に付与される識別情報の一例を説明するための図である。
図3に示すスティック型基材150Aには、識別情報としての情報コード161が付されている。情報コード161は、図3に示すようにバーコードであってもよいし、2次元コードであってもよい。センサ部112は、情報コード161を読み取るための画像センサを含んでいてもよく、制御部116は、情報コード161を含む画像に画像認識を適用することで、スティック型基材150を識別してもよい。
図3に示すスティック型基材150Bには、識別情報を記憶した記憶媒体162が付されている。記憶媒体162は、例えば、RFID(Radio Frequency Identifier)技術におけるRFタグであり、近距離無線通信(例えば、NFC(Near Field Communication))を用いた情報の読み書きが可能である。例えば、通信部115は、記憶媒体162から識別情報を受信してもよく、制御部116は、受信した識別情報に基づいて、スティック型基材150を識別してもよい。
図3に示すスティック型基材150Cには、識別情報としての色が付された線であるカラー線163が付されている。センサ部112は、カラー線163を読み取るための画像センサを含んでいてもよく、制御部116は、カラー線163の色を認識することで、スティック型基材150を識別してもよい。
なお、スティック型基材150には、情報コード、記憶媒体、又は色のいずれかが付与されていてもよいし、これらのうち2つ以上が付与されていてもよい。また、情報コード、記憶媒体、及び色は、吸引装置100により読み取り可能な場所であれば任意の場所に付与され得る。図3では、これらの要素が基材部151と吸口部152との境界付近に設けられる例を示したが、例えば基材部151の末端に設けられてもよい。
同様に、カートリッジ120には、カートリッジ120を識別するための識別情報が付与されていてもよい。かかる識別情報は、一例として、カートリッジ120の種類を示す情報である。その場合、制御部116は、カートリッジ120に付与された識別情報の読み取り結果に基づいて、カートリッジ120を識別する。例えば、カートリッジ120には、情報コード、記憶媒体、又は色の少なくともいずれかが付されていてもよい。そして、制御部116は、カートリッジ120に付された情報コード、記憶媒体、又は色の少なくともいずれかの読み取り結果に基づいて、カートリッジ120を識別してもよい。かかる構成によれば、吸引装置100に装着されたカートリッジ120を自動的に識別することが可能となる。
ここで、カートリッジ120は、カートリッジ加熱部121-1を含む。カートリッジ120の種類ごとに、カートリッジ加熱部121-1の電気抵抗値は異なっていてもよい。その場合、制御部116は、カートリッジ加熱部121-1の電気抵抗値に基づいて、カートリッジ120を識別する。かかる構成によれば、画像センサ等を追加的に設けずとも、簡易な方法でカートリッジ120を識別することが可能となる。
(5)処理の流れ
図4は、本実施形態に係る吸引装置100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、制御部116は、センサ部112により電源ボタンの押下が検出されたか否かを判定する(ステップS102)。電源ボタンの押下が検出されていないと判定された場合(ステップS102:NO)、制御部116は、電源ボタンの押下が検出されるまで待機する。
電源ボタンの押下が検出されたと判定された場合(ステップS102:YES)、制御部116は、電源ボタンの長押し時間が2秒に達したか否かを判定する(ステップS104)。電源ボタンの長押し時間が2秒に達していないと判定された場合(ステップS104:NO)、制御部116は、電源ボタンの長押し時間が2秒に達するまで待機する。
電源ボタンの長押し時間が2秒に達したと判定された場合(ステップS104:YES)、制御部116は、認証処理を実行する(ステップS106)。
次いで、制御部116は、電源ボタンの長押し時間が3秒に達したか否かを判定する(ステップS108)。電源ボタンの長押し時間が3秒に達していないと判定された場合(ステップS108:NO)、制御部116は、電源ボタンの長押し時間が3秒に達するまで待機する。制御部116は、待機期間中に、認証処理の実行を継続してもよい。
電源ボタンの長押し時間が3秒に達したと判定された場合(ステップS108:YES)、制御部116は、認証に成功したか否かを判定する(ステップS110)。認証に失敗したと判定された場合(ステップS110:NO)、処理は終了する。
認証に成功したと判定された場合(ステップS110:YES)、制御部116は、スティック加熱部121-2への給電を開始することで、予備加熱を開始する(ステップS112)。
次に、制御部116は、予備加熱が開始されてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS114)。予備加熱が開始されてから所定時間が経過していないと判定された場合(ステップS114:NO)、制御部116は、予備加熱が開始されてから所定時間が経過するまで待機する。
予備加熱が開始されてから所定時間が経過したと判定された場合、制御部116は、本加熱を開始する(ステップS116)。
次いで、制御部116は、センサ部112によりパフが検出されたか否かを判定する(ステップS118)。
パフが検出されていないと判定された場合(ステップS118:NO)、処理はステップS122に進む。
他方、パフが検出されたと判定された場合(ステップS118:YES)、制御部116は、カートリッジ加熱部121-1への給電を行うことで、カートリッジ加熱部121-1による加熱を実行させる(ステップS120)。これにより、カートリッジ側エアロゾルが生成されると共に、生成されたカートリッジ側エアロゾルがスティック側エアロゾルと混合されてユーザの口内に到達する。その後、処理はステップS122に進む。
ステップS122において、制御部116は、終了条件が満たされたか否かを判定する。終了条件の一例は、本加熱が開始されてから所定時間が経過したことである。また、終了条件の他の一例は、パフが所定回数検出されたことである。終了条件が満たされていないと判定された場合(ステップS122:NO)、処理は再度ステップS118に戻る。他方、終了条件が満たされたと判定された場合(ステップS122:YES)、処理は終了する。
なお、ステップS102~ステップS108において、電源ボタンの長押しが3秒経過する前に中断された場合、処理は終了するものとする。また、処理が終了した際には、スティック加熱部121-2による加熱は停止される。
ここで、図4では、予備加熱開始前に認証処理が実行される例を示したが、上記説明したように、予備加熱開始後に認証処理が実行されてもよい。いずれにしろ、認証に失敗した場合には、処理は終了する。
<3.補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、認証処理の結果に応じて、加熱の許否が制御される例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、制御部116は、吸引装置100に装着された基材ペアに基づいて、スティック加熱部121-2による加熱が行われる際のスティック加熱部121-2への給電量、及びカートリッジ加熱部121-1による加熱が行われる際のカートリッジ加熱部121-1への給電量の、少なくともいずれかを制御してもよい。即ち、制御部116は、吸引装置100に装着された基材ペアに基づいて、加熱プロファイル及び霧化設定の少なくともいずれかを制御してもよい。カートリッジ側エアロゾルとスティック側エアロゾルの適切な混合比は、基材ペアによって異なり得ると考えられる。この点、かかる構成によれば、カートリッジ側エアロゾルとスティック側エアロゾルの適切な混合比を実現し、エアロゾルの香味を適切なものにすることが可能となる。
例えば、上記実施形態では、吸引装置100がスティック加熱部121-2及びカートリッジ加熱部121-1の双方を有する例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、吸引装置100は、カートリッジ加熱部121-1を有し、スティック加熱部121-2を有していなくてもよい。その場合、吸引装置100は、基材ペアに基づいて、カートリッジ加熱部121-1の動作を制御してもよい。かかる構成においては、カートリッジ側エアロゾルは、スティック型基材150を通過する際に、スティック型基材150由来の香味成分を取り込むことができる。そして、基材ペアに基づいてカートリッジ加熱部121-1の動作を制御することで、上記実施形態と同様に、ユーザが味わうエアロゾルの香味を適切なものにすることが可能となる。
例えば、制御部116は、基材ペアに基づいて、吸引装置100の動作のための電力を供給する電源部111の動作を制御すればよく、その制御対象は、上記実施形態で説明したものに限定されない。即ち、基材ペアに基づく制御対象は、スティック加熱部121-2及びカートリッジ加熱部121-1の各々への給電に限定されない。一例として、基材ペアに基づいて、吸引装置100の起動が許可又は禁止されてもよい。他の一例として、基材ペアに基づいて、センサ部112及び通信部115等の構成要素への給電が許可又は禁止されてもよい。このように、任意の制御対象に関し、基材ペアが適切であるか否かに応じて吸引装置100の動作を切り替えることで、ハイブリッド型である吸引装置100の動作をより適切にすることが可能となる。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
なお、以下のような構成も本発明の技術的範囲に属する。
(1)
第1の基材及び第2の基材を使用してエアロゾルを生成する吸引装置であって、
前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記吸引装置の動作のための電力を供給する電源部の動作を制御する制御部、
を備える吸引装置。
(2)
前記制御部は、前記第1の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第1の加熱部の動作、及び前記第2の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第2の加熱部の動作を、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部の各々への前記電源部による給電を制御することで、制御する、
前記(1)に記載の吸引装置。
(3)
前記制御部は、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であると判定した場合に、前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部による加熱を許可する、
前記(2)に記載の吸引装置。
(4)
前記制御部は、前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部による加熱が許可された状態において、第1の所定条件が満たされた場合に前記第1の加熱部による加熱を実行し、第2の所定条件が満たされた場合に前記第2の加熱部による加熱を実行する、
前記(3)に記載の吸引装置。
(5)
前記第2の所定条件は、前記第1の加熱部による加熱が開始された後であることを含む、
前記(4)に記載の吸引装置。
(6)
前記制御部は、前記第1の加熱部による加熱が開始されるより前に、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定する、
前記(4)に記載の吸引装置。
(7)
前記第1の所定条件は、所定のユーザ入力が継続して検出された時間が第1の時間に達したことを含む、
前記(6)に記載の吸引装置。
(8)
前記制御部は、前記所定のユーザ入力が継続して検出された時間が、前記第1の時間より短い第2の時間に達した場合に、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定する、
前記(7)に記載の吸引装置。
(9)
前記第1の時間と前記第2の時間との差は、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定するために要される時間以上である、
前記(8)に記載の吸引装置。
(10)
前記制御部は、前記第1の加熱部による加熱が開始された後に、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定する、
前記(4)~(9)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(11)
前記制御部は、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切でないと判定した場合に、前記第1の加熱部による加熱を停止する、
前記(10)に記載の吸引装置。
(12)
前記第2の基材は、前記第2の加熱部を含み、
前記制御部は、前記第2の加熱部の電気抵抗値に基づいて、前記第2の基材を識別する、
前記(2)~(11)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(13)
前記制御部は、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記第1の加熱部による加熱が行われる際の前記第1の加熱部への給電量、及び前記第2の加熱部による加熱が行われる際の前記第2の加熱部への給電量の少なくともいずれかを制御する、
前記(2)~(12)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(14)
前記制御部は、適切であると判定すべき前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせを、ユーザ入力に基づいて設定する、
前記(1)~(13)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(15)
前記制御部は、前記第1の基材に付された情報コード、記憶媒体、又は色の少なくともいずれかの読み取り結果に基づいて、前記第1の基材を識別する、
前記(1)~(14)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(16)
前記制御部は、前記第2の基材に付された情報コード、記憶媒体、又は色の少なくともいずれかの読み取り結果に基づいて、前記第2の基材を識別する、
前記(1)~(15)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(17)
前記第1の基材は、香味源を含有する、
前記(1)~(16)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(18)
前記第2の基材は、液体であるエアロゾル源を含有する、
前記(1)~(17)のいずれか一項に記載の吸引装置。
(19)
第1の基材及び第2の基材を使用してエアロゾルを生成する吸引装置を制御するための制御方法であって、
前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記吸引装置の動作のための電力を供給する電源部の動作を制御すること、
を含む制御方法。
(20)
第1の基材及び第2の基材を使用してエアロゾルを生成する吸引装置を制御するためのコンピュータにより、
前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記吸引装置の動作のための電力を供給する電源部の動作を制御すること、
を実行させるためのプログラム。
100 吸引装置
111 電源部
112 センサ部
113 通知部
114 記憶部
115 通信部
116 制御部
120 カートリッジ
121-1 加熱部(カートリッジ加熱部)
121-2 加熱部(スティック加熱部)
122 液誘導部
123 液貯蔵部
140 保持部
141 内部空間
142 開口
143 底部
144 断熱部
150 スティック型基材
151 基材部
152 吸口部
161 情報コード
162 記憶媒体
163 カラー線
180 空気流路
181 空気流入孔
182 空気流出孔

Claims (17)

  1. 第1の基材及び第2の基材を使用してエアロゾルを生成する吸引装置であって、
    前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記吸引装置の動作のための電力を供給する電源部の動作を制御する制御部、
    を備え
    前記制御部は、
    前記第1の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第1の加熱部の動作、及び前記第2の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第2の加熱部の動作を、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部の各々への前記電源部による給電を制御することで、制御し、
    前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であると判定した場合に、前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部による加熱を許可し、
    前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部による加熱が許可された状態において、第1の所定条件が満たされた場合に前記第1の加熱部による加熱を実行し、前記第1の所定条件とは異なる第2の所定条件が満たされた場合に前記第2の加熱部による加熱を実行する、
    引装置。
  2. 前記第2の所定条件は、前記第1の加熱部による加熱が開始された後であることを含む、
    請求項1に記載の吸引装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の加熱部による加熱が開始されるより前に、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定する、
    請求項1に記載の吸引装置。
  4. 前記第1の所定条件は、所定のユーザ入力が継続して検出された時間が第1の時間に達したことを含む、
    請求項3に記載の吸引装置。
  5. 前記制御部は、前記所定のユーザ入力が継続して検出された時間が、前記第1の時間より短い第2の時間に達した場合に、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定する、
    請求項4に記載の吸引装置。
  6. 前記第1の時間と前記第2の時間との差は、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定するために要される時間以上である、
    請求項5に記載の吸引装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の加熱部による加熱が開始された後に、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であるか否かを判定する、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の吸引装置。
  8. 前記制御部は、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切でないと判定した場合に、前記第1の加熱部による加熱を停止する、
    請求項7に記載の吸引装置。
  9. 前記第2の基材は、前記第2の加熱部を含み、
    前記制御部は、前記第2の加熱部の電気抵抗値に基づいて、前記第2の基材を識別する、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の吸引装置。
  10. 前記制御部は、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記第1の加熱部による加熱が行われる際の前記第1の加熱部への給電量、及び前記第2の加熱部による加熱が行われる際の前記第2の加熱部への給電量の少なくともいずれかを制御する、
    請求項1~9のいずれか一項に記載の吸引装置。
  11. 前記制御部は、適切であると判定すべき前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせを、ユーザ入力に基づいて設定する、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の吸引装置。
  12. 前記制御部は、前記第1の基材に付された情報コード、記憶媒体、又は色の少なくともいずれかの読み取り結果に基づいて、前記第1の基材を識別する、
    請求項1~11のいずれか一項に記載の吸引装置。
  13. 前記制御部は、前記第2の基材に付された情報コード、記憶媒体、又は色の少なくともいずれかの読み取り結果に基づいて、前記第2の基材を識別する、
    請求項1~12のいずれか一項に記載の吸引装置。
  14. 前記第1の基材は、香味源を含有する、
    請求項1~13のいずれか一項に記載の吸引装置。
  15. 前記第2の基材は、液体であるエアロゾル源を含有する、
    請求項1~14のいずれか一項に記載の吸引装置。
  16. 第1の基材及び第2の基材を使用してエアロゾルを生成する吸引装置を制御するための制御方法であって、
    前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記吸引装置の動作のための電力を供給する電源部の動作を制御すること、
    を含み、
    前記電源部の動作を制御することは、
    前記第1の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第1の加熱部の動作、及び前記第2の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第2の加熱部の動作を、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部の各々への前記電源部による給電を制御することで、制御することと、
    前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であると判定した場合に、前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部による加熱を許可することと、
    前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部による加熱が許可された状態において、第1の所定条件が満たされた場合に前記第1の加熱部による加熱を実行し、前記第1の所定条件とは異なる第2の所定条件が満たされた場合に前記第2の加熱部による加熱を実行することと、
    を含む、制御方法。
  17. 第1の基材及び第2の基材を使用してエアロゾルを生成する吸引装置を制御するためのコンピュータにより、
    前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて、前記吸引装置の動作のための電力を供給する電源部の動作を制御すること、
    を実行させ
    前記電源部の動作を制御することは、
    前記第1の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第1の加熱部の動作、及び前記第2の基材に含有されるエアロゾル源を加熱する第2の加熱部の動作を、前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせに基づいて前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部の各々への前記電源部による給電を制御することで、制御することと、
    前記第1の基材と前記第2の基材との組み合わせが適切であると判定した場合に、前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部による加熱を許可することと、
    前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部による加熱が許可された状態において、第1の所定条件が満たされた場合に前記第1の加熱部による加熱を実行し、前記第1の所定条件とは異なる第2の所定条件が満たされた場合に前記第2の加熱部による加熱を実行することと、
    を含む、プログラム。
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