JP7333775B2 - 劣化判定装置および制御装置 - Google Patents
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Description
本開示は、制御電源から電圧が供給される複数の制御線と制御対象との間に接続される論理回路の劣化状態を判定する劣化判定装置および制御装置に関する。
従来、発電プラントまたは変電所などの施設に設けられる設備を制御する制御装置は、一部に故障が発生しても出力を誤らずに制御を継続する必要があることから、かかる制御装置には、多重化アーキテクチャが用いられることがある。
例えば、特許文献1には、3系統の各々からの制御信号を受け取り、受け取った3つの制御信号の多数決を取る論理回路を有し、かかる論理回路の出力によって制御対象を制御する制御装置が開示されている。かかる制御装置は、互いに異なる組み合わせの2つの制御線間の電流差分に基づいて、論理回路の異常を検出することができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、制御電源から電圧が供給される複数の制御線と制御対象との間に接続される論理回路の異常を検出することができるが、かかる論理回路の劣化状態を判定することが難しい場合がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、制御電源から電圧が供給される複数の制御線と制御対象との間に接続される論理回路の劣化状態を判定することができる劣化判定装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の劣化判定装置は、制御電源から電圧が供給される複数の正極側制御線と制御対象との間に接続される論理回路の劣化状態を判定する劣化判定装置であって、スイッチと、電流検出部と、処理部とを備える。スイッチは、複数の正極側制御線のうち少なくとも1つの正極側制御線と負極側制御線との間に設けられる。電流検出部は、スイッチに流れる電流を検出する。処理部は、スイッチがオン状態である場合に論理回路が動作する前と後とで電流検出部によって検出される電流の差分に基づいて、論理回路の劣化状態を判定する。
本開示によれば、制御電源から電圧が供給される複数の制御線と制御対象との間に接続される論理回路の劣化状態を判定することができる、という効果を奏する。
以下に、実施の形態にかかる劣化判定装置および制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる制御装置の構成の一例を示す図である。図1に示すように、制御装置1は、制御電源2と制御対象3A1~3An,3B1~3Bnとの間に設けられ、制御対象3A1~3An,3B1~3Bnを制御する。nは2以上の整数である。
図1は、実施の形態1にかかる制御装置の構成の一例を示す図である。図1に示すように、制御装置1は、制御電源2と制御対象3A1~3An,3B1~3Bnとの間に設けられ、制御対象3A1~3An,3B1~3Bnを制御する。nは2以上の整数である。
制御電源2は、例えば、直流電圧を出力する直流電源または交流電圧を出力する交流電源である。また、制御対象3A1~3An,3B1~3Bnは、例えば、変電所、発電プラント、または工場などの施設に設けられる設備または機器である。以下において、制御対象3A1~3Anの各々を個別に区別せずに示す場合、制御対象3Aと記載し、制御対象3B1~3Bnの各々を個別に区別せずに示す場合、制御対象3Bと記載する場合がある。また、制御対象3A,3Bの各々を個別に区別せずに示す場合、制御対象3と記載する場合がある。
制御装置1は、制御部111,112,113と、正極側制御線20と、負極側制御線24と、スイッチ群301,302と、分流抵抗31,32,33と、論理回路51A1~51An,51B1~51Bnと、劣化判定部70とを備える。論理回路51A1~51Anと論理回路51B1~51Bnとは、例えば、互いに別の配電盤に配置される。以下において、論理回路51A1~51Anの各々を個別に区別せずに示す場合、論理回路51Aと記載し、論理回路51B1~51Bnの各々を個別に区別せずに示す場合、論理回路51Bと記載する場合がある。また、論理回路51A,51Bの各々を個別に区別せずに示す場合、論理回路51と記載する場合がある。
図1に示す例では、制御装置1は、制御対象3に対して1つの論理回路51が設けられる構成であるが、制御対象3に対して2つ以上の論理回路51が設けられる構成であってもよい。
制御部111,112,113は、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)などによって各々構成され、論理回路51A1~51An,51B1~51Bnを制御する。制御装置1は、これら3つの制御部111,112,113によって3重化されている。制御部111は、第1系の制御部であり、制御部112は、第2系の制御部であり、制御部113は、第3系の制御部である。
制御部111,112,113は、制御する論理回路51に対して同一の制御信号を出力する。例えば、制御部111,112,113は、制御する論理回路51A1に対して同一制御信号を出力する。以下、制御部111,112,113の各々を区別せずに示す場合、制御部11と記載する場合がある。
正極側制御線20と負極側制御線24は、制御電源2に接続され、正極側制御線20と負極側制御線24との間に制御電源2から供給される電圧が印加される。例えば、正極側制御線20は、制御電源2の正極に接続され、負極側制御線24は、制御電源2の負極に接続される。正極側制御線20は、正極側制御線21,22,23に分岐される。また、正極側制御線21は、正極側制御線211,212に分岐され、正極側制御線22は、正極側制御線221,222に分岐され、正極側制御線23は、正極側制御線231,232に分岐される。負極側制御線24は、負極側制御線241,242,243に分岐される。
スイッチ群301は、正極側制御線21,22,23と正極側制御線211,221,231との間の接続および切断と、負極側制御線24と負極側制御線241との間の接続および切断とを行う。スイッチ群302は、正極側制御線21,22,23と正極側制御線212,222,232との間の接続および切断と、負極側制御線24と負極側制御線242との間の接続および切断とを行う。スイッチ群301,302は、例えば、制御部111,112,113または外部装置によって制御される。
分流抵抗31は、正極側制御線21の中途部に配置され、分流抵抗32は、正極側制御線22の中途部に配置され、分流抵抗33は、正極側制御線23の中途部に配置される。分流抵抗31,32,33の抵抗値は、例えば、正極側制御線21,22,23の各々から各制御対象3に流れる電流が均等になるように設定される。
論理回路51Aは、制御電源2から電圧が供給される複数の正極側制御線211,221,231と制御対象3Aとの間に接続される。かかる論理回路51Aは、3つの制御部111,112,113によって制御され、制御対象3Aへの通電を行う。
例えば、論理回路51A1は、複数の正極側制御線211,221,231と制御対象3A1との間に接続され且つ3つの制御部111,112,113によって制御されて、制御対象3A1への通電を行う。また、論理回路51Anは、複数の正極側制御線211,221,231と制御対象3Anとの間に接続され且つ3つの制御部111,112,113によって制御されて、制御対象3Anへの通電を行う。
論理回路51Bは、制御電源2から電圧が供給される複数の正極側制御線212,222,232と制御対象3Bとの間に接続される。かかる論理回路51Bは、3つの制御部111,112,113によって制御され、制御対象3Bへの通電を行う。
例えば、論理回路51B1は、複数の正極側制御線212,222,232と制御対象3B1との間に接続され且つ3つの制御部111,112,113によって制御されて、制御対象3B1への通電を行う。また、論理回路51Bnは、複数の正極側制御線212,222,232と制御対象3Bnとの間に接続され且つ3つの制御部111,112,113によって制御されて、制御対象3Bnへの通電を行う。
図2は、実施の形態1にかかる制御装置の論理回路の構成を示す図である。図2に示す論理回路は、論理回路51Aであるが、論理回路51Bも論理回路51Aと同様の構成である。図2に示すように、論理回路51Aは、正極側制御線211,221,231と正極側制御線28との間に接続される。正極側制御線28は、制御対象3Aに接続されており、論理回路51Aから正極側制御線28への出力によって制御対象3Aが制御される。例えば、制御対象3Aは、電力を供給するための電磁リレーを有しており、かかる電磁リレーの制御コイルに正極側制御線28から電圧が加わることで、電磁リレーがオン状態になって制御対象3Aに電力が供給されて制御対象3Aが動作する。
図2に示すように、論理回路51Aは、スイッチ611,612,621,622,631,632と、接続線251,252,253とを備える。スイッチ611,621は、正極側制御線211と制御対象3Aとの間に設けられ、接続線251によって直列に接続される。スイッチ622,631は、正極側制御線221と制御対象3Aとの間に設けられ、接続線252によって直列に接続される。スイッチ612,632は、正極側制御線231と制御対象3Aとの間に設けられ、接続線253によって直列に接続される。
スイッチ611,612は、制御部111から出力される制御信号によってオンとオフが制御され、スイッチ621,622は、制御部112から出力される制御信号によってオンとオフが制御される。また、スイッチ631,632は、制御部113から出力される制御信号によってオンとオフが制御される。以下において、スイッチ611,621をまとめて出力接点Aと記載し、スイッチ622,631をまとめて出力接点Bと記載し、スイッチ612,632をまとめて出力接点Cと記載する場合がある。
スイッチ611,612,621,622,631,632は、例えば、ラッチングリレーなどの電磁リレーであるが、半導体リレーなどであってもよい。以下において、スイッチ611,612の各々を区別せずに示す場合、スイッチ61と記載し、スイッチ621,622の各々を区別せずに示す場合、スイッチ62と記載し、スイッチ631,632の各々を区別せずに示す場合、スイッチ63と記載する場合がある。
論理回路51は、3つの制御部11から出力される3つの制御信号の多数決を取る多数決論理回路であるが、複数の制御部11のうち1つが故障した場合においても制御対象3Aへの通電を行うことができる構成であればよい。例えば、論理回路51は、4つ以上の制御部11から出力される4つ以上の制御信号によって動作する論理回路であってもよく、2つの制御部11から出力される2つの制御信号によって動作する論理回路であってもよい。
論理回路51は、3つの制御部111,112,113のいずれかが故障したり、複数のスイッチ611,612,621,622,631,632のうち1つのスイッチが故障したりした場合にも、正常に動作する。そのため、この場合、不具合が顕在化しないが、スイッチ611,612,621,622,631,632のいずれか1つがさらに故障すると、制御装置1による制御対象3の制御が突然できなくなる可能性がある。
制御装置1による制御対象3の制御が突然できなくなることを防止するために、スイッチ61,62,63の接点の劣化状態を確認することが望ましい。この場合、スイッチ61,62,63のうち確認したいスイッチを1つずつ取り外し、取り外したスイッチの接点の劣化状態を確認することができるが、制御装置1の運転を停止する必要がある。また、スイッチを制御装置1から取り外すのには手間がかかる。
そこで、制御装置1は、論理回路51の劣化状態を判定する劣化判定部70を備える。劣化判定部70は劣化判定装置の一例である。図1に示すように、劣化判定部70は、複数の補助線711,712,713と、複数の制限抵抗721,722,723と、複数のスイッチ731,732,733と、複数の電流検出部741,742,743と、処理部75とを備える。
複数の補助線711,712,713は、正極側制御線21,22,23と負極側制御線24との間に接続される。具体的には、補助線711は、正極側制御線21と負極側制御線243との間に接続され、補助線712は、正極側制御線22と負極側制御線243との間に接続され、補助線713は、正極側制御線23と負極側制御線243との間に接続される。
複数の制限抵抗721,722,723は、複数の補助線711,712,713のうち互いに異なる補助線に対して設けられる。具体的には、制限抵抗721は、補助線711の中途部に設けられ、補助線711に流れる電流を制限する。制限抵抗722は、補助線712の中途部に設けられ、補助線712に流れる電流を制限する。制限抵抗723は、補助線713の中途部に設けられ、補助線713に流れる電流を制限する。
複数のスイッチ731,732,733は、複数の補助線711,712,713のうち互いに異なる補助線に対して設けられる。具体的には、スイッチ731は、補助線711の中途部に設けられ、オン状態になることで、正極側制御線21と負極側制御線24とを接続し、オフ状態になることで、正極側制御線21と負極側制御線24との接続が解除される。
スイッチ732は、補助線712の中途部に設けられ、オン状態になることで、正極側制御線22と負極側制御線24とを接続し、オフ状態になることで、正極側制御線22と負極側制御線24との接続が解除される。スイッチ733は、補助線713の中途部に設けられ、オン状態になることで、正極側制御線23と負極側制御線24とを接続し、オフ状態になることで、正極側制御線23と負極側制御線24との接続が解除される。以下、スイッチ731,732,733の各々を個別に区別せずに示す場合、スイッチ73と記載する場合がある。
複数の電流検出部741,742,743は、複数のスイッチ731,732,733に流れる電流を検出する。具体的には、電流検出部741は、スイッチ731に流れる電流を検出し、電流検出部742は、スイッチ732に流れる電流を検出し、電流検出部743は、スイッチ733に流れる電流を検出する。以下、電流検出部741,742,743の各々を個別に区別せずに示す場合、電流検出部74と記載する場合がある。
電流検出部74は、例えば、非接触センサであり、CT(Current Transformer)またはホール素子などを有する。かかる電流検出部74は、スイッチ73に流れる電流に応じた大きさの電圧を出力するアナログ式の電流検出部であるが、互いに異なる複数の電流範囲のうちスイッチ73に流れる電流の値が含まれる電流範囲に応じた信号を出力するデジタル式の電流検出部であってもよい。
例えば、電流検出部74は、スイッチ73に流れる電流の値が第1の範囲である場合、第1の電圧を出力し、スイッチ73に流れる電流の値が第2の範囲である場合、第2の電圧を出力し、スイッチ73に流れる電流の値が第mの範囲である場合、第mの電圧を出力する構成であってもよい。mは、3以上の整数である。第1の範囲、第2の範囲、および第mの範囲は互いに重複しない範囲である。なお、電流検出部74は、各範囲に対応するm個の出力端子を有し、スイッチ73に流れる電流の値に応じた出力端子から検出結果を示す電圧が出力される構成であってもよい。
処理部75は、予め設定された頻度または論理回路51の劣化度に応じて変化する頻度で論理回路51の劣化を判定する処理を行う。かかる処理部75は、複数のスイッチ731,732,733を制御するスイッチ制御部81と、論理回路51の劣化状態を判定する判定部82とを備える。スイッチ制御部81は、判定部82によって論理回路51の劣化状態を判定する期間において、複数のスイッチ731,732,733を選択的にオン状態にする。
判定部82は、複数のスイッチ731,732,733のいずれか1つがオン状態である場合に、論理回路51が動作する前と後とで電流検出部74によって検出される電流の差分に基づいて、論理回路51の劣化状態を判定する。判定部82は、判定した論理回路51の劣化状態を示す劣化判定情報を出力する。例えば、判定部82は、劣化判定情報を外部装置または制御部11へ出力することができる。
以下において、処理部75による論理回路51の劣化状態の判定方法について具体的に説明する。図3は、実施の形態1にかかる制御装置の内部構成を抵抗とスイッチとで表した回路の一例を示す図である。図3に示す例では、スイッチ群301がオンの状態であり、スイッチ群302がオフの状態であり、かつ論理回路51A1~51Anのうちの少なくとも2つの論理回路51A1,51Anが駆動されている状態の等価回路である。
図3において、抵抗値RA0,RB0,RC0は、分流抵抗31,32,33の抵抗値であり、抵抗値RA1,RB1,RC1~RAn,RBn,RCnは、正極側制御線211,221,231の抵抗値であり、抵抗値RN0は、負極側制御線24の抵抗値であり、抵抗値RN1~RNnは、負極側制御線241の抵抗値であり、抵抗値RAX,RBX,RCXは、制限抵抗721,722,723の抵抗値である。
また、図3において、抵抗値R1は、制御対象3A1の抵抗値であり、抵抗値Rnは、制御対象3Anの抵抗値であり、抵抗値RXは、負極側制御線243の抵抗値であり、「P」は、制御電源2の正極であり、「N」は、制御電源2の負極である。
また、図3において、抵抗値RAA1は、論理回路51A1においてオンした状態のスイッチ611,621の抵抗値であり、抵抗値RBB1は、論理回路51A1においてオンした状態のスイッチ622,631の抵抗値であり、抵抗値RCC1は、論理回路51A1においてオンした状態のスイッチ612,632の抵抗値である。
また、図3において、抵抗値RAAnは、論理回路51Anにおいてオンした状態のスイッチ611,621の合成抵抗値であり、抵抗値RBBnは、論理回路51Anにおいてオンした状態のスイッチ622,631の合成抵抗値であり、抵抗値RCCnは、論理回路51Anにおいてオンした状態のスイッチ612,632の合成抵抗値である。
ここで、劣化判定部70による論理回路51A1の劣化状態の判定処理について説明する。なお、説明を分かりやすくするために、論理回路51A1以外の全ての論理回路51は非動作状態であるものとし、補助線711,712,713に流れる電流を電流IA,IB,ICとする。
まず、論理回路51A1が非動作状態で劣化判定部70のスイッチ731がオン状態である場合に制御装置1に流れる電流の値について説明する。図4は、実施の形態1にかかる論理回路が非動作状態で劣化判定部のスイッチの1つがオン状態である場合の電流の流れを示す図であり、図5は、図4に示す回路の接続関係を維持した状態で回路要素の位置を変更した回路の一例を示す図である。
図4および図5に示すように、論理回路51A1が非動作状態で劣化判定部70のスイッチ731がオン状態である場合、制御電源2の正極Pからスイッチ731を介して制御電源2の負極Nへ向かう電流が流れる。この場合、電流IAの値は、下記式(1)で表される。なお、電流IB,ICの値はゼロである。下記式(1)において、「E」は、制御電源2の出力電圧であり、例えば、110Vの直流電圧である。
図6は、実施の形態1にかかる論理回路が非動作状態で劣化判定部のスイッチの1つがオン状態である場合の電流の値を示す図である。図6において、縦軸は、電流値であり、横軸は、時間である。図6に示すように、論理回路51A1が非動作状態で劣化判定部70のスイッチ731がオン状態である場合の電流IAの値は、電流値IAT0である。電流値IAT0は、上記式(1)で表される電流IAの値である。
また、論理回路51A1が非動作状態で劣化判定部70のスイッチ732がオン状態である場合、電流IBの値は、下記式(2)で表される。なお、電流IA,ICの値はゼロである。以下において、下記式(2)で表される電流IBの値を電流値IBT0と記載する場合がある。
また、論理回路51A1が非動作状態で劣化判定部70のスイッチ733がオン状態である場合、電流ICの値は、下記式(3)で表される。なお、電流IA,IBの値はゼロである。以下において、下記式(3)で表される電流ICの値を電流値ICT0と記載する場合がある。
次に、劣化判定部70のスイッチ731がオン状態で論理回路51A1が非動作状態から動作状態になった場合に制御装置1に流れる電流の値について説明する。図7は、実施の形態1にかかる劣化判定部のスイッチの1つがオン状態で論理回路が非動作状態から動作状態になった場合のオン状態のスイッチに流れる電流の経路を示す図であり、図8は、図7に示す回路の接続関係を維持した状態で回路要素の位置を変更した回路の一例を示す図である。
図7および図8においては、スイッチ731に流れる電流の経路に着目しており、正極側制御線211,221,231から論理回路51A1を介して制御対象3A1に流れる電流の経路については図示していない。図7および図8に示す例では、制御電源2から正極側制御線21を経由してスイッチ731に直接流れる電流IA1に加えて、制御電源2から正極側制御線22,23、論理回路51A1、および正極側制御線21を経由して電流IA2がスイッチ731に流れる。
この場合、論理回路51A1が非動作状態である場合と動作状態である場合とで分流抵抗31での電圧降下の変化に対して電流IA1の変化が無視できる程度に小さいとすると、電流検出部741で検出される電流IAの値は、下記式(4)で表される。
また、図7および図8に示す状態において電流検出部741で検出される電流IAの値を電流値IAT3とすると、スイッチ731がオン状態において論理回路51A1が動作する前と後とで電流検出部741で検出される電流IAの差分ΔIAは、下記式(5)で表される。
図9は、実施の形態1にかかる劣化判定部のスイッチの1つがオン状態である場合において劣化していない論理回路が動作する前と後とで電流検出部で検出される電流の変化を示す図である。図9に示す例では、スイッチ731がオン状態において論理回路51A1が動作する前と後とで電流検出部741で検出される電流IAの変化を示している。
図9に示すように、スイッチ731がオン状態において論理回路51A1が動作する時刻T1までは、電流検出部741で検出される電流IAの値は、電流値IAT0である。そして、論理回路51A1が動作する時刻T1において電流検出部741で検出される電流IAの値が電流値IAT0から電流値IAT3に変化する。
そのため、スイッチ731の1つがオン状態において論理回路51A1が動作する前と後とで電流検出部741で検出される電流IAの差分ΔIAは、電流値IAT0と電流値IAT3との差分になる。
差分ΔIAは、論理回路51A1の劣化度によって変化する。例えば、出力接点Bを構成するスイッチ622,631のいずれかが劣化して抵抗値RBBnが大きくなった場合、出力接点Bが劣化していない場合に比べて、出力接点Bに流れる電流が小さくなる。そのため、電流IA2が小さくなるため、差分ΔIAが小さくなる。
図10は、実施の形態1にかかる劣化判定部のスイッチの1つがオン状態である場合において出力接点が劣化している論理回路が動作する前と後とで電流検出部で検出される電流の変化の一例を示す図である。図11は、実施の形態1にかかる劣化判定部のスイッチの1つがオン状態である場合において出力接点が劣化している論理回路が動作する前と後とで電流検出部で検出される電流の変化の他の例を示す図である。
図10に示す例では、スイッチ731の1つがオン状態において出力接点Bが劣化している論理回路51A1が動作する前と後とで電流検出部741で検出される電流IAの差分ΔIAの変化を示している。図10に示すように、スイッチ731がオン状態において出力接点Bが劣化している論理回路51A1が動作する時刻T1までは、電流検出部741で検出される電流IAの値は、電流値IAT0である。そして、出力接点Bが劣化している論理回路51A1が動作する時刻T1において電流検出部741で検出される電流IAの値が電流値IAT0から電流値IAT3’に変化する。
そのため、スイッチ731がオン状態において論理回路51A1が動作する前と後とで電流検出部741で検出される電流IAの差分ΔIAは、電流値IAT0と電流値IAT3’との差分になる。
同様に、出力接点Cを構成するスイッチ612,632のいずれかが劣化して抵抗値RCCnが大きくなった場合、出力接点Cを流れる電流が小さくなり、出力接点Cが劣化していない場合に比べて、電流IA2が小さくなるため、差分ΔIAが小さくなる。図11に示す例では、スイッチ731の1つがオン状態において出力接点Cが劣化している論理回路51A1が動作する前と後とで電流検出部741で検出される電流IAの差分ΔIAの変化を示している。
図11に示すように、スイッチ731がオン状態において出力接点Cが劣化している論理回路51A1が動作する時刻T1までは、電流検出部741で検出される電流IAの値は、電流値IAT0である。そして、出力接点Bが劣化している論理回路51A1が動作する時刻T1において電流検出部741で検出される電流IAの値が電流値IAT0から電流値IAT3”に変化する。そのため、スイッチ731がオン状態において論理回路51A1が動作する前と後とで電流検出部741で検出される電流IAの差分ΔIAは、電流値IAT0と電流値IAT3”との差分になる。
同様に、出力接点Aを構成するスイッチ611,621のいずれかが劣化して抵抗値RAAnが大きくなった場合、出力接点Aを流れる電流の値が小さくなり、出力接点Cが劣化していない場合に比べて、電流IA2が小さくなるため、差分ΔIAが小さくなる。
このように、出力接点A,B,Cのいずれかが劣化して出力接点A,B,Cの抵抗値が大きくなると、出力接点A,B,Cが劣化していない場合に比べて、差分ΔIAが小さくなる。判定部82は、出力接点A,B,Cが劣化していない場合に比べて、差分ΔIAが小さい場合に、論理回路51A1が劣化していると判定することができる。なお、出力接点A,B,Cの劣化には、出力接点A,B,Cのオープン故障も含まれる。
図12は、実施の形態1にかかるスイッチがオン状態において論理回路が動作する前と後とで電流検出部で検出される電流の差分と出力接点の抵抗値との関係を示す図である。図12において、縦軸は、電流の差分を示し、横軸は、抵抗値を示す。図12に示すように、出力接点A,B,Cの劣化度が大きくなるほど、出力接点A,B,Cの抵抗値が大きくなるため、出力接点A,B,Cが劣化していない場合に比べて、差分ΔIAが小さくなる。そのため、判定部82は、差分ΔIAに基づいて、論理回路51A1の劣化度を判定することができる。
ここで、抵抗値RA0,RA1,RAA1,RB0,RB1,RBB1,RC0,RC1,RCC1と電流値IAT0と差分ΔIAとの関係は、下記式(6)のように表すことができる。
また、スイッチ732がオン状態において論理回路51A1が動作する前と後とで電流検出部742で検出される電流IBの差分を差分ΔIBとすると、抵抗値RA0,RA1,RAA1,RB0,RB1,RBB1,RC0,RC1,RCC1と電流値IBT0と差分ΔIBとの関係は、下記式(7)のように表すことができる。
また、スイッチ733がオン状態において論理回路51A1が動作する前と後とで電流検出部743で検出される電流ICの差分を差分ΔICとすると、抵抗値RA0,RA1,RAA1,RB0,RB1,RBB1,RC0,RC1,RCC1と電流値ICT0と差分ΔICとの関係は、下記式(8)のように表すことができる。
処理部75のスイッチ制御部81は、例えば、論理回路51A1が非動作状態から動作状態になる毎に、複数のスイッチ731,732,733のうちオン状態にするスイッチを切り替える。処理部75の判定部82は、スイッチ制御部81によってオン状態にするスイッチ73を切り替える毎に、電流検出部741,742,743によって検出される電流IA,IB,ICの値から差分ΔIA,ΔIB,ΔICを算出する。
そして、処理部75は、算出した差分ΔIA,ΔIB,ΔICと電流検出部741,742,743から得られる電流値IAT0,IBT0,ICT0とを上記式(6)~(8)に代入して得られる抵抗値RAA1,RBB1,RCC1を変数とする方程式を解くことで、抵抗値RAA1,RBB1,RCC1を算出することができる。なお、処理部75は、上記式(6)~(8)に代えて、上記式(6)~(8)とは異なる式を用いて、抵抗値RAA1,RBB1,RCC1を算出することもできる。
また、処理部75は、差分ΔIA,ΔIB,ΔICを入力とし、出力接点A,B,Cの劣化度を出力する計算モデルを有する構成であってもよい。処理部75は、計算モデルに差分ΔIA,ΔIB,ΔICを入力することで、出力接点A,B,Cの劣化度を判定することができる。かかる計算モデルは、機械学習によって生成される計算モデルであり、例えば、差分ΔIA,ΔIB,ΔICを入力とし、出力接点A,B,Cの劣化度を出力とする畳み込みニューラルネットワークまたはリカレントニューラルネットワークである。
出力接点A,B,Cの劣化度は、抵抗値RAA1,RBB1,RCC1であってもよく、初期状態の抵抗値RAA1,RBB1,RCC1と現在の抵抗値RAA1,RBB1,RCC1との比であってもよい。また、計算モデルは、畳み込みニューラルネットワークおよびリカレントニューラルネットワーク以外の計算モデルであってもよい。計算モデルは、例えば、線形回帰、ロジスティック回帰といった学習アルゴリズムで生成される計算モデルであってもよい。
また、処理部75は、例えば、論理回路51A1が非動作状態から動作状態になる毎且つ論理回路51A1が動作状態から非動作状態になる毎に、複数のスイッチ731,732,733のうちオン状態になるスイッチを切り替え、電流検出部741,742,743によって検出される電流IA,IB,ICの値を取得して上述した抵抗値RAA1,RBB1,RCC1の算出処理を行ってもよい。
上述した劣化判定部70は、3つの電流検出部741,742,743を有する構成であるが、3つの電流検出部741,742,743に代えて、負極側制御線243に1つの電流検出部を有する構成であってもよい。図13は、実施の形態1にかかる制御装置の構成の他の例を示す図である。
図13に示す劣化判定部70では、3つの電流検出部741,742,743に代えて、負極側制御線243に1つの電流検出部744を有している。劣化判定部70における複数のスイッチ731,732,733のうちスイッチ制御部81によってオン状態になるスイッチは1つであり、同時に複数のスイッチ731,732,733はオンにならない。劣化判定部70の判定部82は、複数のスイッチ731,732,733のうちのどのスイッチがオン状態であるかを示す情報をスイッチ制御部81から取得することで、差分ΔIA,ΔIB,ΔICを算出することができる。
このように、図13に示す劣化判定部70では、3つの電流検出部741,742,743に代えて、1つの電流検出部744を有する構成であるため、低コスト化を図ることができる。なお、劣化判定部70は、4つの電流検出部741,742,743,744を有する構成であってもよい。この場合、4つの電流検出部741,742,743,744が故障した場合であっても、判定部82は、差分ΔIA,ΔIB,ΔICを算出することができる。以下において、差分ΔIA,ΔIB,ΔICの各々を区別せずに示す場合、差分ΔIと記載する場合がある。
また、図13に示す劣化判定部70は、3つの制限抵抗721,722,723に代えて、負極側制御線243に1つの制限抵抗724を有している。上述したように、複数のスイッチ731,732,733のうちスイッチ制御部81によってオン状態になるスイッチは1つであることから、制限抵抗724は、3つの制限抵抗721,722,723の機能を実現することができる。
つづいて、フローチャートを用いて劣化判定部70の処理部75による処理を説明する。図14は、実施の形態1にかかる劣化判定部の処理部による処理の一例を示すフローチャートである。図14に示す処理は、論理回路51毎に実行される。
図14に示すように、劣化判定部70の処理部75は、劣化判定タイミングであるか否かを判定する(ステップS10)。劣化判定タイミングは、例えば、論理回路51が非動作状態から動作状態になる予め設定された期間前のタイミングであって制御部11から通知されるタイミングである。
劣化判定タイミングは、論理回路51が制御部11によって駆動される回数が予め設定された閾値になる毎に発生する。かかる閾値は、固定であっても可変であってもよい。例えば、閾値は、劣化判定部70によって判定された論理回路51の劣化度が高くなるほど小さくなる。これにより、劣化判定部70は、判定した論理回路51の劣化度が高くなるほど、論理回路51の劣化状態を判定する頻度を高くすることができる。
処理部75は、劣化判定タイミングであると判定した場合(ステップS10:Yes)、複数のスイッチ731,732,733のうちオン状態にするスイッチを選択し(ステップS11)、選択したスイッチをオン状態に制御する(ステップS12)。そして、処理部75は、電流検出部74によって検出される電流の値を取得する(ステップS13)。
次に、処理部75は、論理回路51の動作状態が変化したか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14において、処理部75は、論理回路51が非動作状態から動作状態になった場合、または論理回路51が動作状態から非動作状態になった場合に、論理回路51の動作状態が変化したと判定する。
処理部75は、論理回路51の動作状態が変化していないと判定した場合(ステップS14:No)、ステップS14の処理を繰り返す。処理部75は、論理回路51の動作状態が変化したと判定した場合(ステップS14:Yes)、電流検出部74によって検出される電流の値を取得する(ステップS15)。そして、処理部75は、ステップS13で取得した電流の値とステップS15で取得した電流の値との差分ΔIを算出する(ステップS16)。
処理部75は、全てのスイッチ73を選択したか否かを判定する(ステップS17)。処理部75は、全てのスイッチ73を選択していないと判定した場合(ステップS17:No)、処理をステップS11へ移行する。
処理部75は、全てのスイッチ73を選択したと判定した場合(ステップS17:Yes)、論理回路51の劣化状態を判定する(ステップS18)。ステップS18において、処理部75は、差分ΔIA,ΔIB,ΔICに基づいて、抵抗値RAA1,RBB1,RCC1を算出することで、論理回路51の劣化状態を判定する。また、処理部75は、論理回路51が劣化していない状態で算出された差分ΔIA,ΔIB,ΔICと、今回算出した差分ΔIA,ΔIB,ΔICとの差に基づいて、論理回路51の劣化状態を判定することもできる。
処理部75は、ステップS18の処理が終了した場合、または劣化判定タイミングではないと判定した場合(ステップS10:No)、図14の処理を終了する。なお、処理部75は、ステップS16において、算出した差分ΔIの変化に基づいて、論理回路51の劣化状態を判定することもできる。また、処理部75は、ステップS13とステップS14との間で、選択スイッチをオン状態からオフ状態にすることができ、ステップS15とステップS16との間で、選択スイッチをオフ状態からオン状態にすることができる。また、処理部75は、制御部11によって論理回路51の状態が変化する予め定められた期間だけスイッチ73をオン状態にすることもできる。
図15は、実施の形態1にかかる劣化判定部の処理部のハードウェア構成の一例を示す図である。図15に示すように、劣化判定部70の処理部75は、プロセッサ101と、メモリ102と、インタフェース回路103とを備えるコンピュータを含む。
プロセッサ101、メモリ102、およびインタフェース回路103は、例えば、バス104によって互いに情報の送受信が可能である。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、スイッチ制御部81および判定部82などの機能を実行する。プロセッサ101は、例えば、処理回路の一例であり、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、およびシステムLSI(Large Scale Integration)のうち一つ以上を含む。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、およびEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)のうち一つ以上を含む。また、メモリ102は、コンピュータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体を含む。かかる記録媒体は、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルメモリ、光ディスク、コンパクトディスク、およびDVD(Digital Versatile Disc)のうち一つ以上を含む。なお、劣化判定部70の処理部75は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路を含んでいてもよい。
上述した制御装置1の劣化判定部70では、正極側制御線21,22,23毎にスイッチ73が設けられる構成であるが、正極側制御線21,22,23のうちの1つまたは2つにスイッチ73が設けられる構成であってもよい。この場合も、劣化判定部70は、例えば、差分ΔIの変化に基づいて、論理回路51の劣化状態を判定することができる。
以上のように、実施の形態1にかかる劣化判定部70は、制御電源2から電圧が供給される複数の正極側制御線21,22,23と制御対象3との間に接続される論理回路51の劣化状態を判定する。劣化判定部70は、劣化判定装置の一例である。劣化判定部70は、スイッチ73と、電流検出部74と、処理部75とを備える。スイッチ73は、複数の正極側制御線21,22,23のうち少なくとも1つの正極側制御線と負極側制御線24との間に設けられる。電流検出部74は、スイッチ73に流れる電流を検出する。処理部75は、スイッチ73がオン状態である場合に論理回路51が動作する前と後とで電流検出部74によって検出される電流の差分ΔIに基づいて、論理回路51の劣化状態を判定する。これにより、劣化判定部70は、複数の正極側制御線21,22,23と制御対象3との間に接続される論理回路51の劣化状態を判定することができる。
また、劣化判定部70は、スイッチ73を複数備える。処理部75は、複数のスイッチ73の各々を異なる期間でオン状態にし、各期間において論理回路51が動作する前と後とで電流検出部74によって検出される電流の差分ΔIに基づいて、論理回路51の劣化状態を判定する。これにより、劣化判定部70は、論理回路51の劣化状態を精度よく判定することができる。
また、劣化判定部70は、電流検出部74を複数備える。複数のスイッチ73は、複数の正極側制御線21,22,23のうち互い異なる正極側制御線と負極側制御線24との間に設けられる。複数の電流検出部74は、複数のスイッチ73のうち互いに異なるスイッチに流れる電流を検出する。これにより、劣化判定部70は、複数の電流検出部74によって検出される電流の値に基づいて、論理回路51の劣化状態を精度よく判定することができる。
また、複数のスイッチ73の一端が複数の正極側制御線21,22,23のうち対応する接続線に接続され、電流検出部74は、複数のスイッチ73の他端と負極側制御線24との間に設けられる。これにより、劣化判定部70は、1つの電流検出部74を用いて、論理回路51の劣化状態を精度よく判定することができる。
また、電流検出部74は、互いに異なる複数の電流範囲のうち電流の値が含まれる電流範囲に応じた信号を出力するデジタル式の電流検出部である。これにより、劣化判定部70は、電流検出部74がアナログ式の電流検出部の場合に比べて、比較的低コストで構成することができる。
実施の形態2.
実施の形態2にかかる制御装置は、論理回路の劣化状態をさらに予測する点、論理回路に含まれる複数のスイッチの接点をクリーニングするための1以上の抵抗が接続自在に設けられる点、および論理回路のスイッチの異常をさらに検出する点で実施の形態1にかかる制御装置1と異なる。以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1の制御装置1と異なる点を中心に説明する。
実施の形態2にかかる制御装置は、論理回路の劣化状態をさらに予測する点、論理回路に含まれる複数のスイッチの接点をクリーニングするための1以上の抵抗が接続自在に設けられる点、および論理回路のスイッチの異常をさらに検出する点で実施の形態1にかかる制御装置1と異なる。以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1の制御装置1と異なる点を中心に説明する。
図16は、実施の形態2にかかる制御装置の構成の一例を示す図である。図16に示すように、実施の形態2にかかる制御装置1Aは、劣化判定部70および制御部111,112,113に代えて、劣化判定部70Aおよび制御部11A1,11A2,11A3を備え、さらに電流検出部401,402,403を備える点で、実施の形態1の制御装置1と異なる。劣化判定部70Aは、劣化判定装置の一例である。
制御部11A1,11A2,11A3は、論理回路51のスイッチ61,62,63のうち対応するスイッチをオフするタイミングまたはオンするタイミングを互いにずらすことができる点で、制御部111,112,113と異なる。
例えば、制御部11A1,11A2,11A3は、論理回路51のスイッチ61,62,63を同時にオンした後、スイッチ61,62,63の順にスイッチ61,62,63をオフする。また、制御部11A1,11A2,11A3は、スイッチ61,62,63の順にスイッチ61,62,63をオンした後、スイッチ61,62,63を同時にオフする。
電流検出部401,402,403は、正極側制御線21,22,23のうち互いに異なる組み合わせの2つの正極側制御線間の電流差分を各々検出する。かかる電流検出部401,402,403は、例えば、非接触センサである。
具体的には、電流検出部401は、正極側制御線22の電流I2と正極側制御線21の電流I1との差分ΔI21を検出する。電流検出部402は、正極側制御線23の電流I3と正極側制御線22の電流I2との差分ΔI32を検出する。電流検出部403は、正極側制御線21の電流I1と正極側制御線23の電流I3との差分ΔI13を検出する。なお、ΔI21=I2-I1であり、ΔI32=I3-I2であり、ΔI13=I1-I3である。
劣化判定部70Aは、処理部75に代えて、処理部75Aを備え、さらに、接点クリーニング用の制限抵抗76と、制限抵抗76を制限抵抗724に並列接続するためのスイッチ77とを備える。
処理部75Aは、異常検出部83と、予測部84とを備える。異常検出部83は、電流検出部401,402,403によって検出される差分ΔI21,ΔI32,ΔI13に基づいて、論理回路51の異常を検出する。異常検出部83によって検出される論理回路51の異常は、オープン故障またはショート故障である。オープン故障とは、スイッチが短絡状態にならない故障であり、例えば、接点不良などによって生じる。ショート故障とは、スイッチが短絡した状態のままになる故障であり、例えば、接点間の溶着などによって生じる。
例えば、スイッチ61,62,63が同時にオン状態になった後、スイッチ61,62,63の順にスイッチ61,62,63がオフ状態になるとする。この場合、異常検出部83は、スイッチ61,62,63が同時にオン状態になっている状態で、差分ΔI21,ΔI32,ΔI13のうち2つがゼロでない場合、スイッチ61,62,63のいずれかがオープン故障であると判定する。
また、異常検出部83は、スイッチ61,62,63のうち少なくとも1つがオフ状態のとき、差分ΔI21,ΔI32,ΔI13のうち1つまたは2つがゼロでない場合、スイッチ61,62,63のいずれかがオープン故障またはショート故障であると判定する。
異常検出部83は、スイッチ61,62,63がオフ状態またはオン状態になる順番がどのような順番かによって、差分ΔI21,ΔI32,ΔI13に基づいて、スイッチ611,612,621,622,631,632のいずれがオープン故障またはショート故障であるか否かを判定することができる。
異常検出部83は、固定の頻度または可変の頻度で論理回路51の異常を検出する。異常検出部83による異常検出タイミングは、論理回路51が制御部11A1,11A2,11A3によって駆動される回数が予め設定された閾値になる毎に発生する。かかる閾値は、固定であっても可変であってもよい。例えば、閾値は、劣化判定部70Aによって判定された論理回路51の劣化度が高くなるほど小さくなる。これにより、劣化判定部70Aは、判定した論理回路51の劣化度が高くなるほど、論理回路51の劣化状態を判定する頻度を高くすることができる。
予測部84は、判定部82によって差分ΔIが算出される度に、判定部82によって算出された差分ΔIを記憶する。これにより、予測部84は時系列の差分ΔIを記憶することができる。予測部84は、時系列の差分ΔIに基づいて、差分ΔIの変化から論理回路51の劣化状態を予測する。
例えば、予測部84は、時系列の差分ΔIA,ΔIB,ΔICを入力とし、論理回路51の劣化度を出力する予測モデルを有しており、時系列の差分ΔIA,ΔIB,ΔICを予測モデルに入力して得られる劣化度を出力する。
予測部84が有する予測モデルは、機械学習によって生成される計算モデルであり、例えば、時系列の差分ΔIA,ΔIB,ΔICを入力とし、出力接点A,B,Cの劣化度を出力とする畳み込みニューラルネットワークまたはリカレントニューラルネットワークである。出力接点A,B,Cの劣化度は、抵抗値RAA1,RBB1,RCC1であってもよく、初期状態の抵抗値RAA1,RBB1,RCC1と現在の抵抗値RAA1,RBB1,RCC1との比であってもよい。
また、予測部84が有する予測モデルは、畳み込みニューラルネットワークおよびリカレントニューラルネットワーク以外の計算モデルであってもよい。予測モデルは、例えば、線形回帰、ロジスティック回帰といった学習アルゴリズムで生成される計算モデルであってもよい。
予測部84は、制御電源2の電圧の大きさに応じて複数の予測モデルを有する構成であってもよい。予測部84は、制御電源2の電圧に基づいて複数の予測モデルのうち1つの予測モデルを選択することができる。また、予測モデルは、時系列の差分ΔIA,ΔIB,ΔICに加えて、時系列の環境状態を入力とする計算モデルであってもよい。環境状態は、制御装置1A内の温度および湿度である。
また、予測部84は、予測モデルに代えて、劣化特性曲線の情報を有する構成であってもよい。予測部84は、差分ΔIA,ΔIB,ΔICの変化と劣化特性曲線とを比較することによって、論理回路51の劣化を判定することもできる。
制限抵抗76は、スイッチ制御部81によって制御されるスイッチ77によって制限抵抗724に並列接続される。かかる制限抵抗76は、制御対象3の抵抗値よりも低い値に設定される。例えば、制限抵抗76として、制御対象3A1の抵抗値R1の10分の1以下の抵抗値の抵抗が用いられる。また、制限抵抗76は、例えば、スイッチ73,77がオン状態であり且つ論理回路51が動作状態である場合において、動作状態の論理回路51のスイッチ61,62,63の接点の被膜抵抗が破れない程度の電流が流れるように、抵抗値が設定される。
スイッチ61,62,63を介して制御対象3に電流が流れることによって、スイッチ61,62,63の接点が酸化していき酸化皮膜が生じる。スイッチ制御部81は、スイッチ73をオンにしている状態でスイッチ77を定期的にオンにすることで、論理回路51が非動作状態から動作状態に変化した際に、スイッチ61,62,63に制御対象3に流れる電流よりも大きな電流を流す。
そのため、劣化判定部70Aは、スイッチ61,62,63にアークを発生させることができ、これにより、スイッチ61,62,63の接点のクリーニングを行うことができる。そのため、スイッチ61,62,63の接点の応答性能を向上させることができる。
スイッチ制御部81は、例えば、差分ΔIが閾値以下になった場合に、スイッチ73をオンにしている状態でスイッチ77を定期的にオンにする。これにより、劣化判定部70Aは、スイッチ61,62,63の酸化皮膜による劣化度を低減することができる。
なお、制限抵抗76は、正極側制御線21,22,23と負極側制御線24との間の中途部に接続自在に設けられる構成であればよく、劣化判定部70Aは、スイッチ77を有しない構成であってもよい。例えば、劣化判定部70Aは、制限抵抗76を制限抵抗724に並列接続する不図示のコネクタを有し、作業者が不図示のコネクタに制限抵抗76を取り付ける構成であってもよい。
また、劣化判定部70Aは、制限抵抗76とスイッチ77とが各制限抵抗72に設けられた構成であってもよく、各制限抵抗72に制限抵抗76を並列接続する不図示の複数のコネクタを有する構成であってもよい。
実施の形態2にかかる劣化判定部70Aの処理部75Aのハードウェア構成例は、図15に示す劣化判定部70の処理部75のハードウェア構成と同じである。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、スイッチ制御部81、判定部82、異常検出部83、および予測部84の機能を実行することができる。
以上のように、実施の形態2にかかる劣化判定部70Aの処理部75Aは、差分ΔIの変化に基づいて、論理回路51の劣化状態を予測する予測部84を備える。これにより、劣化判定部70Aは、論理回路51の劣化状態を事前に判定することができる。
また、予測部84は、時系列の差分ΔIを入力とし、論理回路51の劣化度を出力とする予測モデルを有し、時系列の差分ΔIを予測モデルに入力して得られる劣化度を出力する。これにより、劣化判定部70Aは、論理回路51の劣化を精度よく予測することができる。
劣化判定部70Aは、正極側制御線21,22,23のうち少なくとも1つの正極側制御線と負極側制御線24との間の中途部に、論理回路51に含まれる複数のスイッチ61,62,63の接点をクリーニングするための制限抵抗76が接続自在に設けられる。これにより、劣化判定部70Aは、スイッチ61,62,63の酸化皮膜による劣化度を低減することができる。
また、処理部75Aは、判定した論理回路51の劣化度が高くなるほど、論理回路51の劣化状態を判定する頻度を高くする。これにより、劣化判定部70Aは、論理回路51の劣化度が低い場合において、処理負荷を軽減することができる。
また、実施の形態2に係る制御装置1Aは、劣化判定部70Aと、複数の正極側制御線21,22,23と、論理回路51と、3つ以上の電流検出部401,402,403とを備える。3つ以上の電流検出部401,402,403は、複数の正極側制御線21,22,23のうち互いに異なる組み合わせの2つの正極側制御線間の電流の差分ΔI21,ΔI32,ΔI13を各々検出する。劣化判定部70Aは、異常検出部83を備える。異常検出部83は、3つ以上の電流検出部401,402,403によって検出される差分ΔI21,ΔI32,ΔI13に基づいて、論理回路51の異常を検出する。異常検出部83は、判定部82によって判定された論理回路51の劣化度が高くなるほど、論理回路51の異常を検出する頻度を高くする。これにより、異常検出部83は、論理回路51の劣化度が低い場合において、処理負荷を軽減することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1A 制御装置、2 制御電源、3,3A,3A1~3An,3B,3B1~3Bn 制御対象、11,111,112,113,11A1,11A2,11A3 制御部、20,21,211,212,22,221,222,23,231,232,28 正極側制御線、24,241,242,243 負極側制御線、251,252,253 接続線、301,302 スイッチ群、31,32,33 分流抵抗、401,402,403,74,741,742,743 電流検出部、51,51A,51A1~51An,51B,51B1~51Bn 論理回路、61,611,612,62,621,622,63,631,632,73,731,732,733,77 スイッチ、70,70A 劣化判定部、711,712,713 補助線、721,722,723,724,76 制限抵抗、75,75A 処理部、81 スイッチ制御部、82 判定部、83 異常検出部、84 予測部。
Claims (10)
- 制御電源から電圧が供給される複数の正極側制御線と制御対象との間に接続される論理回路の劣化状態を判定する劣化判定装置であって、
前記複数の正極側制御線のうち少なくとも1つの正極側制御線と負極側制御線との間に設けられるスイッチと、
前記スイッチに流れる電流を検出する電流検出部と、
前記スイッチがオン状態である場合に前記論理回路が動作する前と後とで前記電流検出部によって検出される電流の差分に基づいて、前記論理回路の劣化状態を判定する処理部と、を備える
ことを特徴とする劣化判定装置。 - 前記スイッチを複数備え、
前記処理部は、
複数の前記スイッチの各々を異なる期間でオン状態にし、各前記期間において前記論理回路が動作する前と後とで前記電流検出部によって検出される電流の差分に基づいて、前記論理回路の劣化状態を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の劣化判定装置。 - 前記電流検出部を複数備え、
複数の前記スイッチは、
前記複数の正極側制御線のうち互いに異なる正極側制御線と前記負極側制御線との間に設けられ、
複数の前記電流検出部は、
複数の前記スイッチのうち互いに異なるスイッチに流れる電流を検出する
ことを特徴とする請求項2に記載の劣化判定装置。 - 複数の前記スイッチは、
一端が前記複数の正極側制御線のうち対応する接続線に接続され、
前記電流検出部は、
複数の前記スイッチの他端と前記負極側制御線との間に設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の劣化判定装置。 - 前記電流検出部は、
互いに異なる複数の電流範囲のうち前記電流の値が含まれる電流範囲に応じた信号を出力する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の劣化判定装置。 - 前記処理部は、
前記差分の変化に基づいて、前記論理回路の劣化状態を予測する予測部を備える
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の劣化判定装置。 - 前記予測部は、
時系列の前記差分を入力とし、前記論理回路の劣化度を出力とする予測モデルを有し、時系列の前記差分を前記予測モデルに入力して得られる前記劣化度を出力する
ことを特徴とする請求項6に記載の劣化判定装置。 - 前記少なくとも1つの正極側制御線と前記負極側制御線との間の中途部には、前記論理回路に含まれる複数のスイッチの接点をクリーニングするための1以上の抵抗が接続自在に設けられる
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の劣化判定装置。 - 前記処理部は、
前記論理回路の劣化度が高くなるほど、前記論理回路の劣化状態を判定する頻度を高くする
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の劣化判定装置。 - 請求項1から9のいずれか1つに記載の劣化判定装置と、
前記複数の正極側制御線と、
前記論理回路と、
前記複数の正極側制御線のうち互いに異なる組み合わせの2つの正極側制御線間の電流の差分を各々検出する3つ以上の電流検出部と、を備え、
前記劣化判定装置は、
前記3つ以上の電流検出部によって検出される前記差分に基づいて、前記論理回路の異常を検出する異常検出部を備え、
前記異常検出部は、
前記論理回路の劣化度が高くなるほど、前記論理回路の異常を検出する頻度を高くする
ことを特徴とする制御装置。
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