JP7333379B2 - 電子機器 - Google Patents

Description

本開示は、伸縮型スクリーン製品技術の分野に関し、特に電子機器に関する。

スクリーン技術の進歩に伴い、折り畳み式フレキシブルスクリーンが規模的に量産され、グローバルでは、０．０１ｍｍ厚のフレキシブルディスプレイが登場し、端末製品の形態をますます豊富にし、スマートウェアラブルからスマートホーム、さらにスマートフォン端末まで、超薄型フレキシブルスクリーンは将来の製品設計に多方向性を有させ、折り畳み式スマートフォン、環状スマートフォン、異曲面端末製品などに現れる。同時に、５Ｇの到来により、全てのスマート製品を電気的に接続し、データ伝送を加速させ、スマート端末製品のいくつかのモジュールをスマート端末製品から分離させることができ、撮影モジュール、ＢＯＸ音響モジュールなどの機能を実現することもできる。バッテリー技術のさらなる発展は、端末製品の体積をより小さくし、バッテリー容量をより大きくし、端末製品の設計形態をより柔軟にする。

人々のフレキシブルスクリーン製品に対する要件の向上に伴い、ビデオを見たり、電話をかけたりするような異なる作業タスクを処理する場合、表示面積を増大又は縮小することによって製品の体験度を向上させる必要があり、現在、主に折り畳み式スクリーン構造及び伸縮型スクリーン構造という２種類のスクリーン拡張構造を含む。

本開示は、関連技術における少なくとも一部の問題を解決するために、電子機器を提供する。

第１の態様において、本開示の実施例は、電子機器を提供し、
第１筐体と第１方向に沿って前記第１筐体にスライド可能に設けられる第２筐体とを含む筐体であって、前記第１筐体と前記第２筐体とが囲んで開口部を有する収容構造を形成し、前記第１筐体に前記第１方向に沿って設けられる第１スライド部が設けられる筐体と、
第１端が前記筐体の底部に近い側に位置し、第２端が前記第１筐体に接続されて前記開口部をカバーするフレキシブルディスプレイと、
前記フレキシブルディスプレイに接続されるブラケットを含むスライドレール機構であって、前記ブラケットには前記第１スライド部に適合する第２スライド部が設けられ、前記第１スライド部はスライドレール及びスライド溝のうちの一方であり、前記第２スライド部はスライドレール及びスライド溝のうちの他方であり、前記スライドレールが前記スライド溝に沿って移動して、前記スライドレール機構が前記フレキシブルディスプレイを前記第１筐体に対して前記第１方向に沿って移動するように動かすスライドレール機構と、を含む。

いくつかの可能な実施形態では、前記第１スライド部はスライド溝であり、前記第２スライド部はスライドレールであり、前記第１筐体は前記第１方向に垂直な第２方向に沿う両側にいずれも前記第１スライド部が設けられ、前記ブラケットは前記第２方向に沿う両側にいずれも前記第２スライド部が設けられる。

いくつかの可能な実施形態では、前記収容構造内に設けられて前記第１筐体に固着される駆動機構をさらに含み、前記駆動機構は前記ブラケットに接続され、前記ブラケットを駆動して前記第１方向に沿って移動させ、
前記駆動機構は前記ブラケットを駆動して前記第１方向に沿って移動させ、前記第２筐体、及び前記フレキシブルディスプレイの第１端を前記第１筐体に対して前記第１方向に沿って移動するように動かして、前記フレキシブルディスプレイが収納状態と展開状態との間で切り替えるようにする。

いくつかの可能な実施形態では、前記駆動機構の数は２つであり、前記第１筐体に対称的に設けられる。

いくつかの可能な実施形態では、前記駆動機構は駆動モータと、前記駆動モータに接続されるスクリューと、前記スクリューに嵌合されるナットとを含み、前記スクリューは前記第１方向に沿って延設され、前記ナットは前記ブラケットに当接され、
前記駆動モータは前記スクリューを駆動して回転させ、前記ナット及び前記ブラケットを前記第１方向に沿って移動するように動かして、前記スライドレール機構を前記第１方向に沿って移動するように動かす。

いくつかの可能な実施形態では、前記スライドレール機構は、固定台と、スライド部材と、弾性アセンブリとを含むスライドレールアセンブリをさらに含み、前記固定台が前記ブラケットに固着され、前記スライド部材が第１方向に沿って前記固定台にスライド可能に設けられ、前記弾性アセンブリの第１端が前記固定台に接続され、前記弾性アセンブリの第２端が前記スライド部材に接続され、前記スライド部材が前記固定台に対して前記第１方向に沿ってスライドするとき、前記弾性アセンブリの第２端及びフレキシブルディスプレイを共に移動するように動かす。

いくつかの可能な実施形態では、回転軸アセンブリを含む回転軸機構をさらに含み、前記回転軸アセンブリは、回転軸ホルダと、回転軸と、回転ホイールとを含み、前記回転軸ホルダは前記ブラケットの一側に接続され、前記回転軸ホルダに軸穴が設けられ、前記回転軸は前記軸穴に穿設され、前記回転ホイールは前記回転軸に嵌設され、
前記フレキシブルディスプレイは前記回転ホイールの周りに設けられ、前記フレキシブルディスプレイが展開又は収納する時、前記回転ホイールを回転するように動かす。

いくつかの可能な実施形態では、前記回転軸ホルダは、間隔をあけて前記ブラケットに設けられる複数のサブホルダを含み、前記サブホルダにサブ軸穴が設けられ、前記複数のサブホルダのサブ軸穴が同軸に設けられて前記軸穴を形成し、前記回転軸が複数の前記サブ軸穴に穿設され、
前記回転ホイールは複数のサブ回転ホイールを含み、隣接する２つの前記サブホルダの間に１つの前記サブ回転ホイールが設けられる。

いくつかの可能な実施形態では、前記サブホルダは第１フープ台と、前記第１フープ台に接合される第２フープ台とを含み、前記第１フープ台と前記第２フープ台は前記回転軸の両側にフープされ、かつ互いに接続される。

いくつかの可能な実施形態では、前記回転軸アセンブリは２組の第１締結部材をさらに含み、前記回転軸の一端はそのうちの一組の前記第１締結部材によって前記回転軸ホルダに固着され、他端はもう一組の前記第１締結部材によって前記回転軸ホルダに固着される。

本開示により提供される電子機器は、第１スライド部と第２スライド部とのスライド連携により、スライドレール機構が第１筐体に対して移動することができ、これによってフレキシブルディスプレイを移動するように動かして、フレキシブルディスプレイの展開及び収納を実現する。

以上の一般説明及び以下の詳細説明は、本開示を限定するのではなく、単なる例示的及び解釈的なものであることを理解されたい。

ここでの図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部として構成され、本開示に合致する実施例を示し、本開示の原理を説明するために明細書とともに使用される。
図１は、本開示の例示的な一実施例に係る伸縮型スクリーン構造の分解図である。 図２は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレール機構のスライドレールアセンブリの概略分解図である。 図３は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレール機構の概略構造図である。 図４は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレール機構のスライドレールアセンブリの概略構造図である。 図５は、図４のＸ１－Ｘ１方向に沿う断面図である。 図６は、図５におけるＡ箇所の部分拡大概略図である。 図７は、図５におけるＢ箇所の部分拡大概略図である。 図８は、図５におけるＣ箇所の部分拡大概略図である。 図９は、本開示の例示的な一実施例に係るスライドレール機構の弾性アセンブリの概略構造図である。 図１０は、本開示の例示的な一実施例に係る伸縮型スクリーン構造の概略構造図である。 図１１は、本開示の例示的な一実施例に係る伸縮型スクリーン構造の回転軸アセンブリの概略構造図である。 図１２は、図１１におけるＡ箇所の拡大概略図である。 図１３は、本開示の別の例示的な実施例に係る伸縮型スクリーン構造の回転軸アセンブリの概略構造図である。 図１４は、本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルディスプレイが収納状態にある場合の電子機器の概略図である。 図１５は、本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルディスプレイが展開状態にある場合の電子機器の概略図である。 図１６は、本開示の例示的な一実施例に係るフレキシブルディスプレイが収納状態と展開状態にある場合の電子機器の比較図である。 図１７は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の駆動機構の概略斜視図である。 図１８は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の駆動機構の概略分解図である。 図１９は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の駆動機構の第１減速ギアボックスの概略分解図である。 図２０は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器の駆動機構の取り付け位置の概略図である。 図２１は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器のスライドレール機構及び筐体の一部の概略構造図である。 図２２は、図２１におけるＡ箇所の拡大概略図である。 図２３は、本開示の例示的な一実施例に係る電子機器のスライドレール機構のブラケットの概略構造図である。 図２４は、図１４における回転軸アセンブリ部分の部分拡大概略図である。 図２５は、図２２の断面図である。 図２６は、本開示の別の例示的な実施例に係る電子機器のスライドレール機構の概略構造図である。

ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例が添付図面に示される。以下の説明が図面に関連する場合、他に示されない限り、異なる図面における同じ数字は同一又は類似の要素を示す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳述されている本開示のいくつかの態様と一致する装置及び方法の単なる例である。

本開示で使用される用語は、特定の実施例のみを説明するためのものにすぎず、本開示を限定するものではない。特に定義されない限り、本開示で使用される技術用語又は科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者に理解される通常の意味であるべきである。本開示の明細書及び特許請求の範囲で使用される「第１」「第２」及び類似の用語は、いかなる順序、数量又は重要性を示さず、異なる構成要素を区別するために使用されるのみである。同様に、「１つ」又は「一」などの類似の用語も数への制限を示さず、少なくとも１つが存在することを示す。「複数」又は「若干」は、２つ及び２つ以上を表す。特に指摘しない限り、「前部」、「後部」、「下部」及び／又は「上部」などの類似の用語は説明を容易にするためだけであり、１つの位置又は１種の空間配向に限定されるものではない。「含む」又は「包含する」などの類似の用語は「含む」又は「包含する」前に出る素子又は物品が「含む」又は「包含する」後に列挙された素子又は物品及びその同等物をカバーすることを意味し、他の素子又は物品を排除しない。「接続」又は「連結」などの類似の用語は物理的又は機械的な接続に限定されるものではなく、直接又は間接を問わず、電気的な接続を含むことができる。

本開示で使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示を限定するものではない。本開示及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「一」、「前記」及び「該」は、文脈において他の意味を明確に指示しない限り、複数形を含むことが意図される。また、本明細書で使用される用語「及び／又は」とは、１つ又は複数の関連する列挙された項目のいかなる又はあらゆる可能な組み合わせを意味しかつ包含することを理解されたい。

本開示は、駆動機構及び電子機器を提供し、以下、図面を参照して、本開示のスライドレール機構、電子機器を詳細に説明するが、下記の実施例及び実施形態における特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。

図１～図４に示すように、本開示の実施例は、電子機器を提供し、携帯電話、モバイル端末、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、スクリーン付きの端末ハンドヘルド機器、車載表示機器などであってもよい。電子機器は、筐体、フレキシブルディスプレイ９０、スライドレール機構、回転軸アセンブリ及び駆動機構９９を含んでもよい。

スライドレール機構は、ブラケット１１とスライドレールアセンブリ２０とを含み、スライドレールアセンブリ２０は、固定台２１と、伸縮型スクリーン構造のフレキシブルディスプレイ９０に接続するために使用されるスライド部材２２と、弾性アセンブリ２３とを含む。前記固定台２１は前記ブラケット１１に固着され、前記スライド部材２２は第１方向Ｘ（図３に示される鉛直方向）に沿って前記固定台２１にスライド可能に設けられ、前記弾性アセンブリ２３の第１端２３０１は前記固定台２１に接続され、前記弾性アセンブリ２３の第２端２３０２は前記スライド部材２２に接続される。前記スライド部材２２が前記固定台２１に対して前記第１方向Ｘに沿ってスライドするとき、前記弾性アセンブリ２３の第２端及びフレキシブルディスプレイ９０を共に移動するように動かす。弾性アセンブリ２３はスライド部材２２の駆動によって引っ張られて又は圧縮されて変形し、これによってフレキシブルディスプレイ９０に予備引張力を生成する。なお、スライド部材２２は図３における矢印方向に沿って固定台２１に対してスライドし、弾性アセンブリ２３を引っ張って弾性アセンブリ２３に逆方向の引張力を生成させる。

上記の構成により、スライド部材２２が固定台２１に対して第１方向Ｘに沿って移動し、伸縮型スクリーン構造のフレキシブルディスプレイ９０を共に移動するように動かすことができ、これによってフレキシブルディスプレイ９０の展開及び収納を実現する。スライド部材２２は弾性アセンブリ２３を共に移動するように動かして、弾性アセンブリ２３に対して引っ張り役割を果たし、フレキシブルディスプレイ９０に予備引張力を生成することができ、フレキシブルディスプレイ９０が展開されている時により平坦にし、機器全体がスライドして開く時にスクリーンが突起、膨張及び歪みのように見えるという問題を防止する。

いくつかの可能な実施形態では、前記スライドレールアセンブリ２０は少なくとも１つのガイドレール２４をさらに含み、前記ガイドレール２４は前記固定台２１に設けられて前記第１方向Ｘに沿って延設され、前記スライド部材２２にガイドレール２４に対応するスライド溝２２０が設けられ、スライド部材２２はスライド溝２２０によって前記ガイドレール２４にスライド可能に設けられる。本実施例では、ガイドレール２４の数は４組であり、固定台２１に対称的に設けられて、スライド部材２２がスライドする時により安定的になるようにする。他の例では、ガイドレール２４は他の数であってもよく、本開示はこれを限定しない。

いくつかの可能な実施形態では、前記スライドレールアセンブリ２０は、前記固定台２１の前記ブラケット１１から離れる一端（図３に示される上端）に設けられる少なくとも１つのリミットストッパ２５をさらに含み、前記スライド部材２２に前記リミットストッパ２５に当接されて係合されるリミット部２２１が設けられている。リミットストッパ２５はスライド部材２２のリミット部２２１に当接されて係合されて、スライド部材２２の開始位置を制限することができ、スライド部材２２がガイドレール２４から離脱することを防止することもできる。本実施例では、リミット部２２１は凹溝であると理解することができ、リミットストッパ２５の数は２つであり、固定台２１に対称的に設けられ、リミット部２２１の数は２つであり、リミットストッパ２５に対応して設けられ、本開示はこれを限定しない。図３に示す例では、リミットストッパ２５は固定台２１の上端に設けられ、スライド部材２２の開始位置は固定台２１の上端に位置し、弾性アセンブリ２３はこの状態で、スライド部材２２に弾性予備引張力を印加し、これによってスライド部材２２を該開始位置に保持する。

図４～図６に示すように、いくつかの可能な実施形態では、前記ガイドレール２４の少なくとも１つの側部に係着部２４１が設けられており、前記スライド部材２２に前記係着部２４１と係着して係合される第１スナップ部２２２が設けられている。スライド部材２２は第１スナップ部２２２を介してガイドレール２４の係着部２４１と係着して係合され、ガイドレール２４との接続がより強固になり、スライド部材２２がガイドレール２４に沿ってスライドする時により安定的になるようにすることができる。なお、係着部２４１は板金部材加工によって形成されたアンダーカット構造であってもよく、スライド部材２２がガイドレール２４から離脱して運動することを防止する。本実施例では、ガイドレール２４の両側にはいずれも前記係着部２４１が設けられており、本開示はこれを限定しない。

図７に示すように、いくつかの可能な実施形態では、前記スライド部材２２の側部には前記固定台２１の側辺と係着して係合される第２スナップ部２２３が設けられている。スライド部材２２は、第２スナップ部２２３が固定台２１の側辺と係着して係合されることにより、スライド部材２２と固定台２１との間の接続をより安定的にし、スライド部材２２がスライドする時に固定台２１から離脱することを防止し、スライド部材２２がスライドする時の安定性を向上させる。さらに、前記スライドレールアセンブリ２０は、前記固定台２１の側辺に被覆してスナップされるプラスチックスナップ２２４をさらに含み、前記第２スナップ部２２３が前記プラスチックスナップ２２４に係着される。プラスチックスナップ２２４は第２スナップ部２２３と固定台２１の側辺との間の摩擦力を減少させることができ、摩耗を減少させてスライドの円滑を保証する。本実施例では、プラスチックスナップ２２４は、自己潤滑性のプラスチックであるＰＯＭ（Ｐｏｌｙｏｘｙｍｅｔｈｙｌｅｎｅ、ポリオキシメチレン樹脂）プラスチックを採用することができる。スライド部材２２とプラスチックスナップ２２４はインサートプロセス（ｉｎｓｅｒｔ－ｍｏｌｄｉｎｇ）によって１つの部品として結合されてもよく、プラスチックスナップ２２４と固定台２１の側辺との間の設計隙間は０．０５ｍｍであり、スライド部材２２がガイドレール２４の延在方向である第１方向Ｘのみに沿ってスライドすることを保証し、構造の安定性を向上させる。

図８に示すように、いくつかの可能な実施形態では、前記固定台２１には前記第１方向Ｘに沿って延在する段差部２１１が設けられており、前記スライド部材２２には前記段差部２１１に当接されて係合される当接ブロック２２５が設けられており、当接ブロック２２５が段差部２１１と係合されることにより、スライド部材２２がスライドする時に固定台２１から離脱することをさらに防止することができる。

図９に示すように、いくつかの可能な実施形態では、前記弾性アセンブリ２３は第１ロッド部材２３１と、第２ロッド部材２３２と、弾性部材２３３とを含み、前記第１ロッド部材２３１と前記第２ロッド部材２３２とは互いに挿着されて互いにスライド可能であり、前記弾性部材２３３は前記第１ロッド部材２３１と前記第２ロッド部材２３２との間に接続される。前記第１ロッド部材２３１は前記固定台２１に接続され、前記第２ロッド部材２３２は前記スライド部材２２に接続される。弾性部材２３３はバネ、引っ張りバネなどであってもよく、組立時に予備引張力を与え、スライド部材２２を開始位置に保持することができる。第１ロッド部材２３１、第２ロッド部材２３２が引き離されると、バネが作動し始まる。前記スライド部材２２が前記固定台２１に対してスライドするとき、前記第２ロッド部材２３２を前記第１ロッド部材２３１に対してスライドするように動かし、これによって前記第１ロッド部材２３１に合わせて前記弾性部材２３３を引っ張り又は圧縮し、弾性部材２３３を変形させて、スライド部材２２に弾性力を生成させる。

さらに、第１ロッド部材２３１及び第２ロッド部材２３２にはいずれもスライド溝が設けられており、両者は互いに挿着されて対向してスライドすることができる。第１ロッド部材２３１の第１端（図９に示される下端）はリベットを介して固定台２１に固定され、第２ロッド部材２３２の第１端（図９に示される上端）はリベットを介してスライド部材２２に固定され、第１ロッド部材２３１の第２端は外側に突出して第１突出部２３４が形成され、第２ロッド部材２３２の第２端は外側に突出して第２突出部２３５が形成され、弾性部材２３３の数は複数の組であり、第１突出部２３４と第２突出部２３５との間に均一に設けられ、十分な弾性力を提供することができる。前記スライド部材２２が前記固定台２１に対してスライドするとき、前記第２ロッド部材２３２を前記第１ロッド部材２３１に対してスライドするように動かし、これによって前記第１ロッド部材２３１に合わせて弾性部材２３３を引っ張り、弾性部材２３３を変形させて、スライド部材２２に逆方向の引張力を生成させ、フレキシブルディスプレイが「しっかり引っ張る」状態にあることを保証する。

いくつかの可能な実施形態では、前記弾性アセンブリ２３の数は複数であり、第１弾性アセンブリ２３Ａ、第２弾性アセンブリ２３Ｂ及び第３弾性アセンブリ２３Ｃを含み、前記第２弾性アセンブリ２３Ｂ及び前記第３弾性アセンブリ２３Ｃは前記第１弾性アセンブリ２３Ａの両側に対称的に設けられる。前記第１弾性アセンブリ２３Ａの弾性部材２３３は前記第１方向Ｘに沿って延設され、前記第２弾性アセンブリ２３Ｂ及び前記第３弾性アセンブリ２３Ｃの弾性部材２３３は前記第１方向Ｘに沿って対称的に設けられ、かつ前記第１方向Ｘに対して傾斜して設けられる。

スペースが限られているため、単一のガイドレールでこのような大きな弾性ストロークを実現することは難しい。上記の構成により、３組の弾性アセンブリはリレー形式を形成することができ、弾性アセンブリのスライドストロークを向上させ、そのうち、前記第２弾性アセンブリ２３Ｂと前記第３弾性アセンブリ２３Ｃは同じ設計であり、第１弾性アセンブリ２３Ａの両側に対称的に配置され、第１弾性アセンブリ２３Ａの弾性部材の初期圧縮量は第２弾性アセンブリ２３Ｂ及び第３弾性アセンブリ２３Ｃの弾性部材の初期圧縮量よりもわずかに大きくてもよく、これにより、スライドストロークをより大きく向上させる。設計全体のスライドストロークが３０．００ｍｍであると仮定すると、第１弾性アセンブリ２３Ａは、スライド部材２２から１９ｍｍスライドしてから作動し始まることができる。

いくつかの可能な実施形態では、スライドレールアセンブリ２０全体はカシメによってブラケット１１に固定されてもよい。ブラケット１１の一端は接続板１１１を含むことができ、固定台２１はプレス金属板を採用して、カシメプロセスによって接続板１１１に固定されることができる。フレキシブルディスプレイ９０はスライドレールアセンブリ２０のスライド部材２２に固定される。ブラケット１１はアルミニウム合金材質を採用して、構造強度を向上させることができる。スライド部材２２はＳＵＳステンレス鋼板及びＰＯＭプラスチックの塑性インサートプロセスを採用して加工することができる。ステンレス鋼板は本体として強度支持の役割を果たすことができ、スライド溝はＰＯＭプラスチックの塑性射出成形によって形成することができ、固定台２１及びガイドレール２４と互いにスライドすることができ、摩擦力を減少させる。リミットストッパ２５はプラスチック材質を採用することができ、スライド部材２２の開始位置を制限することができ、スライド部材２２がガイドレール２４から離脱することを防止することもできる。ガイドレール２４はステンレス鋼プレスプロセスを採用して加工形成することができ、スポット溶接によって固定台２１に固定される。スライド部材２２上のスライド溝２２０と互いに係合されて、アンダーカット構造を形成し、スライド部材２２がスライドする時にガイドレール２４から離脱して運動することを防止する。スライド部材２２の露出表面は接着剤領域２２６としてフレキシブルディスプレイ９０と接着して固定されることができる。

図１及び図１０に示すように、本開示の実施例は、上記実施例に記載のスライドレール機構及びフレキシブルディスプレイ９０を含む伸縮型スクリーン構造を提供する。回転軸アセンブリ１２は前記ブラケット１１の前記スライドレールアセンブリ２０から離れる側に設けられており、前記回転軸アセンブリ１２の軸方向は前記第１方向Ｘに垂直である。前記フレキシブルディスプレイ９０の第１端は前記スライド部材２２に接続され、前記フレキシブルディスプレイ９０の第２端は前記回転軸アセンブリ１２の周りに設けられる。

ここで、前記回転軸アセンブリ１２は回転軸ホルダと、回転軸１２２と、回転ホイールとを含み、前記回転軸ホルダは前記ブラケット１１のスライドレールアセンブリ２０から離れる側に接続され、前記回転軸ホルダに軸穴が設けられ、軸穴の軸方向は前記第１方向Ｘに垂直である。前記回転軸１２２は前記軸穴に穿設され、前記回転ホイールは前記回転軸１２２に嵌設される。前記フレキシブルディスプレイ９０は前記回転ホイールの周りに設けられ、前記フレキシブルディスプレイ９０が展開又は収納する時、前記回転ホイールを回転するように動かす。なお、フレキシブルディスプレイ９０の第１端９０１はスライドレールアセンブリ２０のスライド部材２２に接続され、フレキシブルディスプレイ９０の第２端９０２は前記回転ホイールの周りに設けられる。本実施例では、フレキシブルディスプレイ９０はフレキシブルＯＬＥＤスクリーンと一層の極薄ステンレス鋼メッシュを貼り合わせてなり、大きな可撓性を有する。

上記の構成により、フレキシブルディスプレイ９０は回転軸アセンブリ１２の回転ホイールの周りに設けられ、フレキシブルディスプレイ９０が展開又は収納する時、回転ホイールを回転するように動かし、つまり回転ホイールが受動的に回転し、回転ホイールは滑車の役割を果たすことができ、フレキシブルディスプレイ９０の展開及び収納をより円滑にし、フレキシブルディスプレイ９０の展開又は収納過程の摩擦力及びエネルギー損失を効果的に低減し、フレキシブルディスプレイ９０がより円滑に展開又は収納できるようにする。

いくつかの可能な実施形態では、前記回転軸１２２は前記軸穴に固着され、前記回転ホイールは前記回転軸１２２に回転可能に接続される。なお、回転軸１２２は回転軸ホルダに固着され、回転ホイールは回転軸１２２に対して回転可能であり、回転軸は回転軸ホルダに対して回転しない。フレキシブルディスプレイ９０が展開又は収納する時、回転ホイールのみを回転するように動かす。

図１及び図１１に示すように、いくつかの可能な実施形態では、前記回転軸ホルダは、第１方向Ｘに垂直な方向に沿って間隔をあけて前記ブラケット１１に設けられる複数のサブホルダ１２１を含み、前記サブホルダ１２１にサブ軸穴が設けられ、前記複数のサブホルダ１２１のサブ軸穴は同軸に設けられて前記軸穴を形成し、前記回転軸１２２は複数の前記サブ軸穴に穿設されて複数のサブホルダ１２１に固着される。前記回転ホイールは複数のサブ回転ホイール１２３を含み、隣接する２つの前記サブホルダ１２１の間には１つの前記サブ回転ホイール１２３が設けられる。なお、回転軸ホルダを複数のサブホルダ１２１として設け、回転ホイールを複数のサブ回転ホイール１２３として設け、サブホルダ１２１とサブ回転ホイール１２３が交互に設けられることで、回転ホイールの回転機能を保証するとともに、回転軸ホルダの強度を強化し、全体の構造強度を向上させることができる。なお、回転軸ホルダの各サブホルダ１２１はいずれもブラケット１１に固着され、ブラケット１１と一体成形によって加工されてもよい。なお、各サブホルダ１２１の大きさは異なってもよく、例えば小ブラケットと大ブラケットに分け、両側に位置するサブホルダには小ブラケットを採用し、中間に位置するサブホルダには大ブラケットを採用する。各サブ回転ホイール１２３の大きさも異なってもよく、例えば大回転ホイールと小回転ホイールに分け、実際の必要に応じて設定することができ、本開示はこれを限定しない。

いくつかの可能な実施形態では、回転軸アセンブリ１２は前記回転軸１２２に嵌合される複数の第１ベアリング１２４をさらに含み、前記サブ回転ホイール１２３の両側にはそれぞれ１つの前記第１ベアリング１２４が設けられる。前記第１ベアリング１２４はベアリング内輪と前記ベアリング内輪に回転可能に接続されるベアリング外輪とを含み、前記ベアリング内輪が前記回転軸１２２に接続され、前記ベアリング外輪が前記サブ回転ホイール１２３に接続される。なお、サブ回転ホイール１２３は第１ベアリング１２４によって回転軸１２２に対して回転し、第１ベアリング１２４はサブ回転ホイール１２３の回転による摩擦損失を低減することができ、ベアリング内輪と回転軸１２２は、ベアリング内輪がサブ回転ホイール１２３の回転に伴って回転しないことを保証するように、径方向にゼロ嵌めの設計であってもよい。サブ回転ホイール１２３と回転軸１２２は、サブ回転ホイール１２３と回転軸１２２との間に隙間があって回転を実現することを保証するように、径方向に逃げ設計であってもよい。

図１２に示すように、ベアリング内輪がサブ回転ホイール１２３の回転に伴って回転することを防止するために、すなわちベアリング内輪が回転軸１２２に対して回転しないことを保証するために、前記回転軸アセンブリ１２は、前記回転軸１２２に嵌合される複数のベアリングシム１２５をさらに含み、各前記第１ベアリング１２４の側部にはいずれも１つの前記ベアリングシム１２５が設けられる。前記ベアリングシム１２５の一端は前記ベアリング内輪に当接され、前記ベアリングシム１２５の他端は隣接する前記サブホルダ１２１に当接され、このように、ベアリング内輪と隣接するサブホルダ１２１とを互いに押し付けることができ、ベアリング内輪がサブ回転ホイール１２３の回転に伴って回転することを防止し、ベアリング内輪が回転軸１２２に対して回転しないことを保証する。このように、サブ回転ホイール１２３の回転はベアリング外輪の回転に完全に依存し、摩擦損失が低い。

選択的に、いくつかの可能な実施形態では、前記ベアリングシム１２５は銅又はステンレス鋼の金属から作製され、断面が椀状構造に類似し、厚さ方向にわずかに圧縮できるという力学的特性を有し、前記椀状構造の底端は前記ベアリング内輪に当接され、前記椀状構造の椀口端は隣接する前記サブホルダ１２１に当接され、これによってベアリング内輪と隣接するサブホルダ１２１とを互いに押し付ける。

いくつかの可能な実施形態では、前記回転軸アセンブリ１２は２組の第１締結部材１２６をさらに含み、前記回転軸１２２の一端はそのうちの１組の前記第１締結部材１２６によって前記回転軸ホルダに固着され、他端はもう１組の前記第１締結部材１２６によって前記回転軸ホルダに固着される。なお、第１締結部材１２６は最も外側のサブホルダ１２１を通過して回転軸１２２の端部に固着され、これによって回転軸１２２を回転軸ホルダに固定する。選択的に、前記第１締結部材１２６と前記回転軸ホルダとの間にはガスケット１２７がさらに設けられる。第１締結部材１２６はセットネジを採用することができ、第１締結部材１２６と最も外側のサブホルダ１２１との間にはガスケット１２７が設けられ、回転軸１２２と回転軸ホルダとの間の接続をより強固にすることができる。さらに、サブホルダ１２１とベアリング内輪との間の隙間はゼロ嵌め又はわずかな干渉（材料及び部品寸法に応じる）に設定されてもよく、このように両端のセットネジの締め付け力により、ベアリングシム１２５とベアリング内輪との間に、ベアリング内輪が回転軸１２２に対して回転しないように保証する圧力が存在する。

本実施例では、サブ回転ホイール１２３は、エンジニアリングプラスチックＰＯＭを採用して射出成形することができ、中間に貫通孔を開け、両端に溝を有して第１ベアリング１２４を配置することができ、回転軸１２２に嵌設され、組み立てた後に第１ベアリング１２４を介して回転軸１２２で受動的に回転することができる。回転軸１２２はＤ字状の軸を採用することができ、断面がＤ字状であり、主な役割はベアリング内輪を固定して、ベアリング内輪が回転軸に対して回転することを防止することである。回転軸１２２はステンレス鋼材質を採用することができ、複数のサブホルダ１２１に穿設される。回転軸１２２の両端には、第１締結部材１２６に締結して接続されるねじ山１２２０が設けられてもよく、電子機器の中枠への固定も容易になり、これによって回転軸を固定する。第１締結部材１２６は、セットネジのような金属材質を採用することができ、ガスケット１２７を通過して回転軸１２２にロックされ、回転軸１２２を回転軸ホルダにロックする。第１ベアリング１２４の材質はステンレス鋼又はセラミックを採用することができ、サブ回転ホイール１２３に装着され、各サブ回転ホイール１２３の両端にそれぞれ１つの第１ベアリング１２４が装着され、かつベアリングシム１２５が装着される。ベアリングシム１２５は金属材質を採用することができる。サブ回転ホイールを回転軸に取り付ける場合、各回転ホイールの両側にいずれも１つのベアリングシムを配置し、回転軸をベアリングシムの内孔に通過させ、回転軸の両端がセットネジによってロックされた後、ガスケットは、ベアリング内輪を固定し、ベアリング内輪がベアリング外輪とともに回転することを防止し、かつ第１ベアリングとブラケットを接地する役割を果たす。

図１及び図１３に示すように、いくつかの可能な実施形態では、前記回転軸１２２は前記軸穴に回転可能に接続され、前記回転ホイールは前記回転軸１２２に固着される。なお、回転軸１２２は回転ホイールに固着され、回転ホイールは回転軸１２２に対して回転せず、回転軸１２２は回転軸ホルダに対して回転可能であり、フレキシブルディスプレイ９０が展開又は収納する時、回転ホイール及び回転軸１２２を共に回転するように動かす。

いくつかの可能な実施形態では、前記回転軸ホルダは、第１方向Ｘに垂直な方向に沿って間隔をあけて前記ブラケット１１に設けられる複数のサブホルダ１２１を含み、前記サブホルダ１２１にサブ軸穴が設けられ、前記複数のサブホルダ１２１のサブ軸穴が同軸に設けられて前記軸穴を形成し、前記回転軸１２２が複数の前記サブ軸穴に穿設され、これによって複数のサブホルダ１２１に固着される。前記回転ホイールは複数のサブ回転ホイール１２３を含み、隣接する２つの前記サブホルダ１２１の間に１つの前記サブ回転ホイール１２３が設けられる。なお、回転軸ホルダを複数のサブホルダ１２１として設け、回転ホイールを複数のサブ回転ホイール１２３として設け、サブホルダ１２１及びサブ回転ホイール１２３が交互に設けられることで、回転ホイールの回転機能を保証するとともに、回転軸ホルダの強度を強化し、全体の構造強度を向上させることができる。なお、回転軸ホルダの各サブホルダ１２１はいずれもブラケット１１に固着され、ブラケット１１と一体成形によって加工されてもよい。なお、各サブホルダ１２１の大きさは異なってもよく、例えば小ブラケットと大ブラケットに分け、両側に位置するサブホルダには小ブラケットを採用し、中間に位置するサブホルダには大ブラケットを採用する。各サブ回転ホイール１２３の大きさも異なってもよく、例えば大回転ホイールと小回転ホイールに分け、実際の必要に応じて設定することができ、本開示はこれを限定しない。

いくつかの可能な実施形態では、前記回転軸アセンブリ１２は前記回転軸１２２の両端にそれぞれ嵌合される２つの第２ベアリング１２８をさらに含み、前記回転軸１２２の端部は前記第２ベアリング１２８によって前記回転軸ホルダに回転可能に接続される。前記第２ベアリング１２８はベアリング内輪と前記ベアリング内輪に回転可能に接続されるベアリング外輪とを含み、前記ベアリング内輪が前記回転軸ホルダに接続され、前記ベアリング外輪が前記回転軸１２２に接続される。なお、回転軸１２２は第２ベアリング１２８によって回転軸ホルダのサブホルダ１２１に対して回転し、第２ベアリング１２８は回転軸１２２の回転による摩擦損失を低減することができる。サブ回転ホイール１２３と回転軸１２２は、サブ回転ホイール１２３が回転軸１２２の回転に伴って回転することを保証するように、径方向にゼロ嵌めの設計であってもよい。回転軸ホルダのサブホルダ１２１と回転軸１２２は、サブホルダ１２１と回転軸１２２との間に隙間があって回転を実現することを保証するように、径方向に逃げ設計であってもよい。本実施例では、２つの第２ベアリング１２８を設けるだけで回転軸１２２が回転軸ホルダに対して回転することを実現することができ、ベアリングの数を減らし、モデル設計を簡略化する。

いくつかの可能な実施形態では、前記回転軸アセンブリ１２は２つの軸カバー１２０をさらに含み、そのうちの１つの前記軸カバー１２０は前記軸穴の一端から隣接する前記回転軸１２２の内輪に当接され、もう１つの前記軸カバー１２０は前記軸穴の他端から隣接する前記回転軸１２２の内輪に当接され、軸カバー１２０でベアリング内輪を押し付けることで、回転軸１２２に対して軸方向に位置制限の役割を果たし、回転軸１２２が軸方向に沿って変位することを防止することができる。

いくつかの可能な実施形態では、前記回転軸アセンブリ１２は複数の第２締結部材１２９をさらに含み、前記第２締結部材１２９は前記サブ回転ホイール１２３を通過して前記回転軸１２２に固着される。なお、１つのサブ回転ホイール１２３は１つの第２締結部材１２９によって回転軸１２２に固着されてもよいし、複数の第２締結部材１２９によって回転軸１２２に固着されてもよく、本開示はこれを限定しない。

図１７～図２０に示すように、本開示の実施例は、電子機器を提供し、携帯電話、モバイル端末、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、スクリーン付きの端末ハンドヘルド機器、車載表示機器などであってもよい。電子機器は、筐体、上記実施例に記載の伸縮型スクリーン構造、及び駆動機構９９を含む。

筐体は第１筐体９１と前記第１方向Ｘに沿って前記第１筐体９１にスライド可能に設けられる第２筐体９２とを含み、前記第１筐体９１と前記第２筐体９２とが囲んで開口部を有する収容構造９９１を形成する。伸縮型スクリーン構造は前記収容構造９９１内に設けられ、前記回転軸アセンブリ１２は前記第２筐体９２に近い側に位置し、前記フレキシブルディスプレイ９０の第１端９０１は前記筐体の底部に近い側に位置し、前記フレキシブルディスプレイ９０の第２端９０２は前記第１筐体９１に接続されて前記開口部をカバーする。駆動機構９９は前記収容構造９９１内に設けられ、前記駆動機構９９は前記スライドレール機構に接続され、前記スライドレール機構を駆動して前記第１方向Ｘに沿って移動させる。選択的に、第１筐体９１には支持板９３が設けられてもよく、フレキシブルディスプレイ９０の第２端が支持板９３に接続され、支持板９３はフレキシブルディスプレイ９０に対して支持と保護の役割を果たすことができる。

駆動機構９９は、フレーム３０と前記フレーム３０に取り付けられた駆動アセンブリ及び伝動アセンブリとを含む。フレーム３０には、電子機器の中枠に接続される取り付け部材３０２が設けられてもよく、締結部材によって取り付け部材３０２を中枠に固定することで、駆動機構９９を中枠に取り付ける。選択的に、駆動機構９９の数は実際の必要に応じて設定されてもよく、図２０に示す例では、駆動機構９９の数は２つであり、前記第１筐体９１に対称的に設けられ、駆動スライドレール機構の移動をより安定的に駆動し、スライドレール機構の両側にかかる力を均一にし、移動をより安定的にすることができる。

前記駆動アセンブリは、駆動部材３１と前記駆動部材３１に接続される減速ギアボックス構造３２とを含み、前記駆動部材３１及び前記減速ギアボックス構造３２はいずれも前記フレーム３０に取り付けられる。選択的に、駆動部材３１は駆動モータ又は電気モータであってもよい。

前記伝動アセンブリは、第１伝動部材１４と前記第１伝動部材１４に可動的に接続される第２伝動部材１５とを含み、前記第１伝動部材１４は前記フレーム３０に取り付けられて前記減速ギアボックス構造３２に接続され、前記第２伝動部材１５は伸縮型スクリーン構造のフレキシブルディスプレイに伝動的に接続される。

前記駆動部材３１は前記減速ギアボックス構造３２に第１トルクを出力し、前記減速ギアボックス構造３２は前記第１トルクを第２トルクに変換して前記第１伝動部材１４に出力して前記第１伝動部材１４を駆動して回転させ、前記第２伝動部材１５は前記第１伝動部材１４に対して移動して前記フレキシブルディスプレイを移動するように動かす。ここで、前記第１トルクは前記第２トルクよりも小さい。なお、前記駆動機構は前記スライドレール機構を駆動して前記第１方向Ｘに沿って移動させ、前記第２筐体９２、前記スライドレールアセンブリ２０、前記フレキシブルディスプレイ９０の第１端及び前記スライド部材２２を前記第１筐体９１に対して前記第１方向Ｘに沿って移動するように動かして、前記フレキシブルディスプレイ９０が収納状態と展開状態との間で切り替えるようにする。

上記の構成により、駆動機構９９は、減速ギアボックス構造によって駆動部材から出力された第１トルクをより大きなトルクの第２トルクに変換し、さらに第１伝動部材に伝達して第１伝動部材を回転させ、これによってフレキシブルディスプレイを移動するように動かし、駆動部材の低トルクを高トルクに変換して、第１伝動部材を駆動して回転させ、フレキシブルディスプレイを移動するようによりよく動かすことができる。

いくつかの可能な実施形態では、駆動アセンブリは、命令に従って駆動部材３１を制御し、駆動部材３１に接続される制御回路基板３１２をさらに含んでもよい。制御回路基板３１２はフレキシブルＦＰＣ回路基板であってもよい。制御回路基板３１２は電子機器の端末メインボードと導通し、フレキシブルディスプレイを展開させる必要があるとき、端末メインボードが伸張という命令を制御回路基板３１２に送信し、制御回路基板３１２が駆動モータを制御して回転させ、駆動モータが減速ギアボックス構造３２によって駆動モータのトルクを増幅し、第２伝動部材１５を駆動して第１伝動部材１４に対して直線的に作動させ、第２伝動部材１５によってフレキシブルディスプレイを外側に伸張するように動かし、これでフレキシブルディスプレイが伸張する動作が完了する。フレキシブルディスプレイを後退させる必要があるとき、電子機器の表示画面をクリックすることで後退という命令を端末メインボードに送信し、端末メインボードが後退という命令を制御回路基板３１２に送信し、制御回路基板３１２が駆動モータを制御して回転させ（伸張して回転する方向と反対）、駆動モータが減速ギアボックス構造３２によって駆動モータのトルクを増幅し、第２伝動部材１５を駆動して第１伝動部材１４に対して直線的に作動させ、第２伝動部材１５によってフレキシブルディスプレイを開始位置に後退するように動かすことができる。本実施例では、制御回路基板３１２は溶接によって駆動モータに接続され、制御回路基板３１２は端末メインボードと導通し、又はＢＴＢコネクタを介して端末メインボードと導通し、これによって駆動モータの通電を達成し、制御信号によって駆動モータを制御して回転させる。

いくつかの可能な実施形態では、駆動モータは、電気パルス信号を角変位又は線変位に変換する開ループ制御モータである直流ステッピングモータを採用することができる。非過負荷の場合、モータの回転数、停止する位置はパルス信号の周波数とパルス数だけに依存し、負荷の変化の影響を受けず、ステッピングドライバーが１つのパルス信号を受信すると、それはステッピングモータを駆動して所定の方向に一定の角度で回転させ、その回転は一定の角度で１ステップずつ実行される。パルス数を制御することで角変位量を制御することができ、これによって正確な位置決めの目的を達成する。同時にパルス周波数を制御することでモータの回転の速度と加速度を制御することができ、これによって速度調整の目的を達成し、回転のねじり力を入力する。

前記第１伝動部材１４はスクリューであり、前記第２伝動部材１５は前記スクリューに螺合するナットであり、前記スクリューの両端がベアリング１４１によって前記フレーム３０に接続される。伸縮型スクリーン構造のブラケット１１には伝動部材１３が設けられる。前記スクリューは前記第１方向Ｘに沿って延設され、前記ナットは前記伝動部材１３に当接される。前記駆動モータは前記スクリューを駆動して回転させ、前記ナット及び前記伝動部材を前記第１方向Ｘに沿って移動するように動かして、前記スライドレール機構を前記第１方向Ｘに沿って移動するように動かす。なお、第１伝動部材及び第２伝動部材はギアラック、ウォームギヤなどの構造を採用してもよく、本開示はこれを限定しない。

いくつかの可能な実施形態では、駆動機構９９は、前記フレーム３０に設けられたガイドロッド３３をさらに含み、前記ガイドロッド３３は前記スクリューと平行に設けられる。前記ナットは第１嵌合部１５１と第２嵌合部１５２とを含み、前記第１嵌合部１５１は前記スクリューに螺着され、前記第２嵌合部１５２は前記ガイドロッド３３に嵌合される。前記第２伝動部材１５には伸縮型スクリーン構造のブラケット１１の伝動部材１３に当接される突出部１５３がさらに設けられる。なお、ナットは第１嵌合部１５１によってスクリューに螺着され、スクリューが回転するとき、ナットがスクリューに対して直線的に移動する。移動中に、第２嵌合部１５２は前記ガイドロッド３３に沿って移動し、ナットに対してガイドの役割を果たすことができる。

いくつかの可能な実施形態では、前記駆動部材３１は出力軸３１１を含み、前記減速ギアボックス構造３２は第１減速ギアボックスと第２減速ギアボックスとを含む。前記第１減速ギアボックスは第１ギア３２１を含み、前記第２減速ギアボックスは第２ギア３２２及び前記第２ギア３２２と係合される第３ギア３２３（スクリュー歯と理解できる）を含み、前記第３ギア３２３が前記第１伝動部材１４に接続され、前記第２ギア３２２が前記第１ギア３２１と係合され、前記第１ギア３２１が前記出力軸３１１に接続される。前記出力軸３１１は前記第１ギア３２１に第１トルクを出力し、前記第１トルクが前記第２ギア３２２及び前記第３ギア３２３によって第２トルクに変換されて前記第１伝動部材１４に出力される。第１ギア３２１、第２ギア３２２及び第３ギア３２３の歯合により、駆動モータから出力された低トルクを高トルクに変換することができる。

いくつかの可能な実施形態では、前記減速ギアボックス構造３２は前記フレーム３０の一側に固着される減速ギアボックス端部カバー３４をさらに含む。選択的に、フレーム３０の側部には減速ギアボックス端部カバー３４に固着されるサイドフレーム３０１が設けられ、減速ギアボックス端部カバー３４が該サイドフレーム３０１に固定される。減速ギアボックス端部カバー３４は複数の締結部材３４２（例えばネジ）によって該サイドフレーム３０１に固定される。前記第１ギア３２１及び前記第２ギア３２２はいずれも前記減速ギアボックス端部カバー３４に接続され、前記第３ギア３２３は前記第１伝動部材１４によって前記減速ギアボックス端部カバー３４に接続され、減速ギアボックス端部カバー３４は第１ギア３２１、第２ギア３２２、第３ギア３２３及び第１伝動部材１４を固定する役割を果たす。

いくつかの可能な実施形態では、前記第１減速ギアボックスは前記減速ギアボックス端部カバー３４に固定される第１ブッシュ３２４を含み、前記第１ギア３２１は前記第１ブッシュ３２４に取り付けられる。選択的に、減速ギアボックス端部カバー３４には第１貫通孔３４１が設けられ、第１ブッシュ３２４が前記第１貫通孔３４１に固定され、第１ギア３２１は太陽歯であり、前記第１ブッシュ３２４に取り付けられる。前記第２減速ギアボックスは前記減速ギアボックス端部カバー３４に固定されるリミットポスト３５を含み、前記第２ギア３２２が前記リミットポスト３５に取り付けられ、リミットポスト３５は第２ギア３２２に対して位置制限及び固定の役割を果たす。

いくつかの可能な実施形態では、前記第１伝動部材１４はスクリューであり、前記スクリューの端部はベアリング１４１によって前記減速ギアボックス端部カバー３４に接続され、前記第３ギア３２３は前記スクリューと係合される。選択的に、減速ギアボックス端部カバー３４には第２貫通孔３４３がさらに設けられ、該第２貫通孔３４３内にベアリング１４１が取り付けられ、スクリューの一端が該ベアリング１４１に取り付けられ、これによってフレーム３０上に固定される。

いくつかの可能な実施形態では、前記第１減速ギアボックスは、固定リングギヤ３６と、駆動歯３７と、遊星キャリア３８と、遊星ギア３９とをさらに含む。

固定リングギヤ３６は前記駆動部材３１に接続され、前記出力軸３１１は前記固定リングギヤ３６内に差し込む。

駆動歯３７は前記固定リングギヤ３６内に取り付けられ、かつ前記出力軸３１１に固定される。選択的に、第１減速ギアボックスは第２ブッシュ３７１をさらに含み、駆動歯３７は第２ブッシュ３７１に取り付けられ、駆動歯３７に対して保護及び位置制限の役割を果たすことができる。

遊星キャリア３８は前記固定リングギヤ３６内に取り付けられ、かつ前記第１ギア３２１と係合されて固定される。選択的に、第１減速ギアボックスは第３ブッシュ３８１をさらに含み、遊星キャリア３８は第３ブッシュ３８１に取り付けられ、遊星キャリア３８に対して保護及び位置制限の役割を果たすことができる。

遊星ギア３９は前記遊星キャリア３８に取り付けられ、かつ前記駆動歯３７と係合される。

前記出力軸３１１は前記駆動歯３７に第１トルクを出力し、前記第１トルクが前記駆動歯３７、前記遊星ギア３９、前記遊星キャリア３８によって減速されて第１ギア３２１に伝達され、１段減速効果を達成する。そして該トルクがさらに第１ギア３２１によって減速されたて第２ギア３２２に伝達され、２段減速効果を達成する。そして該トルクがさらに第２ギア３２２によって減速されて第２トルクに変換されて第３ギア３２３に伝達され、３段減速効果を達成する。第３ギア３２３はさらに第２トルクを第１伝動部材１４に伝達して、第１伝動部材１４を駆動して回転させる。

上記の構成により、駆動歯３７、遊星キャリア３８及び遊星ギア３９の歯合により、１段減速ギアボックスを構成する。第１ギア３２１、第２ギア３２２及び第３ギア３２３の歯合により、２段と３段減速ギアボックスを構成する。遊星ギア３９は第１減速歯としてもよく、第１ギア３２１は第２減速歯としてもよく、第２ギア３２２は第３減速歯としてもよく、第３ギア３２３はスクリューギアとしてもよい。

なお、第１減速ギアボックスは駆動機構の中核部材であり、一端が駆動モータに取り付けられて溶接され、他端が溶接によってフレーム３０に溶接されて固定される。第１減速ギアボックスは駆動モータの出力軸３１１、駆動歯３７、第２ブッシュ３７１、遊星ギア３９、遊星キャリア３８、第３ブッシュ３８１、固定リングギヤ３６、及び第１ギア３２１を含む。全ての部品はいずれもギア係合で固定され、かつ出力軸３１１、駆動歯３７、第２ブッシュ３７１、遊星ギア３９、遊星キャリア３８、第３ブッシュ３８１及び第１ギア３２１はいずれも固定リングギヤ内に固定係合され、駆動歯３７が駆動モータの出力軸３１１に固定され、遊星キャリア３８と第１ギア３２１が係合固定され、第１ギア３２１の他端が第１ブッシュ３２４に固定され、第１ブッシュ３２４によって減速ギアボックス端部カバー３４に固定される。第２ギア３２２はリミットポスト３５によってフレーム３０及び減速ギアボックス端部カバー３４に固定される。第３ギア３２３は第１伝動部材１４に固定され、第１伝動部材１４の一端はベアリング１４１によってフレーム３０に固定され、他端もベアリング１４１によって減速ギアボックス端部カバー３４に固定される。減速ギアボックス端部カバー３４は締結部材３４２によってフレーム３０に固定され、第１ギア３２１、第２ギア３２２及び第３ギア３２３の３つのギアが歯合により２段と３段減速ギアボックスを構成する。駆動モータから出力されたトルクは第１減速ギアボックス及び第２減速ギアボックスによって減速され、出力トルクよりも数倍又は数十倍大きいトルクをスクリューに出力し、スクリューを回転するように動かす。スクリューはナットを運動するように動かす。減速ギアボックス構造の主な作用は駆動モータから出力された低トルクを高トルクに変換することである。

いくつかの選択的な実施形態では、フレーム３０はＭＩＭ（粉末冶金）を用いて製造することができ、孔径及び一部の寸法は、旋盤又はＣＮＣマシニングセンタを採用して加工する必要がある。フレーム３０の主な作用は減速ギアボックス構造、スクリュー、ナット、ベアリング、及びガイドロッドなどの部材を固定することである。したがって、該フレーム３０の精度要件は比較的高く、平面度要件も比較的高く、フレーム３０の精度は駆動機構全体の安定性に直接影響する。フレーム３０全体は電子機器の中枠の第１筐体９１に固定されることができる。

ナットはＭＩＭ（粉末冶金）及びプラスチックの二色射出成形を採用することができ、プラスチックはエンジニアリングプラスチック（通常、ＰＯＭ材料を用いる）を採用し、該材料は自己潤滑作用を有し、ナットの一側はガイドロッドに固定され、一端はスクリューに固定され、スクリューに固定される一端にはスクリューガイド溝を設計する必要があり、これによってナットの直線運動を容易に駆動する。該ナットは押出アセンブリの構造要件に応じて、骨の位置と側スライド部材との接続固定を設計して、スライド部材を押して移動させる。ガイドロッドはステンレス鋼材質を採用することができ、表面粗さに対する要件が比較的高く、ナットに対してガイドと固定の役割を果たす。スクリューは一般的に強度の高い工具鋼材を用い、旋盤又はマシニングセンタで何度も加工して製造される。スクリューの両端にベアリングが固定され、一端はフレームに固定され、他端は減速ギアボックス端部カバーに固定され、駆動モータは減速ギアボックス構造によってスクリューを回転するように動かし、スクリューがナットを直線的に運動するように動かす。そのため、スクリューの強度と精度は、ナットがスライド部材を押す安定性及び円滑性に直接影響する。

再び図１４～図１６に示すように、弾性アセンブリの弾性部材の付勢のため、スライド部材２２は開始位置で弾性アセンブリの付勢力を受け、かつリミットストッパ２５の存在により、静止状態のまま開始位置にあり、フレキシブルディスプレイ９０は収納状態にある。

駆動機構は動力源として機器全体の中枠（つまり筐体）に固定され、電子機器はＵＩによって命令を受信した後、駆動機構を制御してスライドレール機構を駆動して第１方向Ｘに沿って移動させ（図１５に示すのは左へ移動する）、スライドレール機構全体を第１筐体９１に対して第１筐体９１から離れる方向に沿って滑り出させる。この過程において、フレキシブルディスプレイ９０の第１端はスライド部材２２とともにスライドし、回転軸アセンブリの回転ホイールはフレキシブルディスプレイ９０の力を受けて受動的に回転し、フレキシブルディスプレイ９０の第２端が第１筐体９１に接続されるため、図１５に示すように、スライドレール機構が徐々に滑り出すことに伴い、フレキシブルディスプレイ９０が徐々に展開するという効果を実現することができる。スライドレール機構のスライド過程において、スライド部材２２はフレキシブルディスプレイの引っ張りで固定台２１の一端から他端に移動することができ、フレキシブルディスプレイ９０の展開長さをさらに長くすることができる。かつ、スライド過程において、弾性アセンブリはスライド部材２２によって引っ張られてスライド部材２２に対してスライド方向と逆方向の弾性引張力を生成し、フレキシブルディスプレイ９０は常に該逆方向の引張力を受け、フレキシブルディスプレイ９０を右に引っ張ることに相当し、伸張されたフレキシブルディスプレイ９０をより平坦にし、フレキシブルディスプレイ９０の湾曲軌跡が設計意図に応じて運動することを保証し、機器全体がスライドして開く時にスクリーンが突起、膨張及び歪みのように見えるという問題を防止する。

なお、プロセス全体において、スライド部材２２はフレキシブルディスプレイ９０の第２端によって引っ張られ、固定台２１の一端から他端に移動することができる。スライドレール機構が第１筐体９１に対して滑り出したストロークをＳとし、スライド部材２２がスライドするストロークをＳとすると、フレキシブルディスプレイ９０の第１端はスライドレール機構に伴って第１筐体９１に対して２Ｓの距離を運動する。

機器全体が外部の命令を受信して後退する場合、駆動モータは逆駆動を開始し、スライドレール機構及びフレキシブルディスプレイを後退させて収納する。この過程において、ブラケット及び固定台は駆動機構の駆動によって逆方向に移動し、フレキシブルディスプレイ及びスライド部材は弾性アセンブリの弾性力の作用で徐々に収納し、スライド部材は弾性アセンブリの弾性力の作用で開始位置に戻り、これによってフレキシブルディスプレイを収納状態に戻す。したがって、本開示のスライドレール機構を採用することにより、フレキシブルディスプレイが機器全体のスライド及び後退過程においてその外観の湾曲形態を保持することを安定的で効果的に保証することができ、かつスクリーンのスライド及び後退過程に発生する摩擦力による電力損失が低いレベルにあることを保証し、操作性を有しかつ実現しやすい解決手段であり、製品の信頼性を確保する。

図２１～図２５に示すように、いくつかの選択的な実施形態では、筐体は第１筐体９１と第１方向Ｘに沿って前記第１筐体９１にスライド可能に設けられる第２筐体９２とを含み、前記第１筐体９１と前記第２筐体９２とが囲んで開口部を有する収容構造９９１を形成する。第１筐体９１には前記第１方向Ｘに沿って設けられる第１スライド部９１１が設けられる。フレキシブルディスプレイ９０の第１端９０１は前記筐体の底部に近い側に位置し、前記フレキシブルディスプレイ９０の第２端９０２は前記第１筐体９１に接続されて前記開口部をカバーする。本実施例では、前記開口部は筐体の頂部に位置する。選択的に、第１筐体９１及び第２筐体９２の外側に保護及び装飾のための装飾部材９４が設けられてもよい。

スライドレール機構は前記フレキシブルディスプレイ９０の第１端９０１に接続されるブラケット１１を含み、前記ブラケット１１に前記第１スライド部９１１に適合する第２スライド部９１２が設けられる。ここで、前記第１スライド部９１１はスライドレールとスライド溝とのうちの一方であり、前記第２スライド部９１２はスライドレールとスライド溝とのうちの他方である。前記スライドレールは前記スライド溝に沿って移動することで、前記スライドレール機構が前記フレキシブルディスプレイ９０を前記第１筐体９１に対して前記第１方向Ｘに沿って移動するように動かし、フレキシブルディスプレイの展開及び収納を実現する。選択的に、第１スライド部９１１は中枠筐体の第１筐体と一体成形されて設けられ、製造加工が容易である。図２１～図２３に示す例では、前記第１スライド部９１１はスライド溝であり、前記第２スライド部９１２はスライドレールである。前記第１筐体９１は前記第１方向Ｘ（図２１に示されるＸ方向）に垂直な第２方向（図２１に示されるＹ方向）に沿う両側にいずれも前記第１スライド部９１１が設けられる。前記ブラケット１１は前記第２方向に沿う両側にいずれも前記第２スライド部９１２が設けられ、２組の第１スライド部９１１及び第２スライド部９１２を設けることで、スライドレール機構が第１筐体９１に対して移動する時により安定させることができ、機器全体の安定性を向上させる。

図２６に示すように、いくつかの選択的な実施形態では、前記サブホルダ１２１は第１フープ台１２１１と前記第１フープ台１２１１に接合される第２フープ台１２１２とを含み、前記第１フープ台１２１１及び前記第２フープ台１２１２は前記回転軸１２２の両側にフープされ、かつ互いに接続され、第１フープ台１２１１及び第２フープ台１２１２のうちのいずれか一方がブラケット１１に固着され、図に示す例では、第２フープ台１２１２がブラケット１１に固着される。サブホルダ１２１は、取り外し及び取り付けを容易にするために、第１フープ台１２１１と第２フープ台１２１２が互いに接合される分割可能な構造形態を採用する。

当業者であれば、本明細書を考慮しかつ本明細書に開示された出願を実施した後、本開示の他の実施形態は容易に想到し得る。本開示は、本開示の任意の変形、使用又は適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、使用、又は適応的変化は、本開示の一般原則に従い、本開示で開示されていない技術分野における常識又は従来の技術的手段を含む。本明細書及び実施例は例示的なものとしてのみ見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。

本開示は、上記で説明されかつ図面に示された厳密な構造に限定されるものではなく、その範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更が可能であることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。

Claims (10)

1. 電子機器であって、
   第１筐体と第１方向に沿って前記第１筐体にスライド可能に設けられる第２筐体とを含む筐体であって、前記第１筐体と前記第２筐体とが囲んで開口部を有する収容構造を形成し、前記第１筐体に前記第１方向に沿って設けられる第１スライド部が設けられる筐体と、
   第１端が前記筐体の底部に近い側に位置し、第２端が前記第１筐体に接続されて前記開口部をカバーするフレキシブルディスプレイと、
   前記フレキシブルディスプレイに接続されるブラケットを含むスライドレール機構であって、前記ブラケットに前記第１スライド部に適合する第２スライド部が設けられ、前記第１スライド部がスライドレールとスライド溝とのうちの一方であり、前記第２スライド部がスライドレールとスライド溝とのうちの他方であり、前記スライドレールが前記スライド溝に沿って移動して、前記スライドレール機構が前記フレキシブルディスプレイを前記第１筐体に対して前記第１方向に沿って移動するように動かすスライドレール機構と、を含み、
   前記スライドレール機構は、固定台と、スライド部材と、弾性アセンブリとを含むスライドレールアセンブリをさらに含み、
   前記固定台には前記第１方向に沿って延在する段差部が設けられ、前記スライド部材には前記段差部に当接されて係合される当接ブロックが設けられ、前記当接ブロックが前記段差部と係合されることにより、前記スライド部材がスライドする時に前記固定台から離脱することを防止する、
   ことを特徴とする電子機器。
2. 前記第１スライド部はスライド溝であり、前記第２スライド部はスライドレールであり、前記第１筐体は前記第１方向に垂直な第２方向に沿う両側にいずれも前記第１スライド部が設けられ、前記ブラケットは前記第２方向に沿う両側にいずれも前記第２スライド部が設けられる、
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子機器。
3. 前記収容構造内に設けられて前記第１筐体に固着される駆動機構をさらに含み、前記駆動機構は前記ブラケットに接続され、前記ブラケットを駆動して前記第１方向に沿って移動させ、
   前記駆動機構は前記ブラケットを駆動して前記第１方向に沿って移動させ、前記第２筐体、及び前記フレキシブルディスプレイの第１端を前記第１筐体に対して前記第１方向に沿って移動するように動かして、前記フレキシブルディスプレイが収納状態と展開状態との間で切り替えるようにする、
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子機器。
4. 前記駆動機構の数は２つであり、前記第１筐体に対称的に設けられる、
   ことを特徴とする請求項３に記載の電子機器。
5. 前記駆動機構は、駆動モータと、前記駆動モータに接続されるスクリューと、前記スクリューに嵌合されるナットとを含み、前記スクリューは前記第１方向に沿って延設され、前記ナットは前記ブラケットに当接され、
   前記駆動モータは前記スクリューを駆動して回転させ、前記ナット及び前記ブラケットを前記第１方向に沿って移動するように動かして、前記スライドレール機構を前記第１方向に沿って移動するように動かす、
   ことを特徴とする請求項３に記載の電子機器。
6. 前記固定台が前記ブラケットに固着され、前記スライド部材が第１方向に沿って前記固定台にスライド可能に設けられ、前記弾性アセンブリの第１端が前記固定台に接続され、前記弾性アセンブリの第２端が前記スライド部材に接続され、前記スライド部材が前記固定台に対して前記第１方向に沿ってスライドするとき、前記弾性アセンブリの第２端及びフレキシブルディスプレイを共に移動するように動かす、
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子機器。
7. 回転軸アセンブリを含む回転軸機構をさらに含み、前記回転軸アセンブリは回転軸ホルダと、回転軸と、回転ホイールとを含み、前記回転軸ホルダは前記ブラケットの一側に接続され、前記回転軸ホルダに軸穴が設けられ、前記回転軸は前記軸穴に穿設され、前記回転ホイールは前記回転軸に嵌設され、
   前記フレキシブルディスプレイは前記回転ホイールの周りに設けられ、前記フレキシブルディスプレイが展開又は収納する時、前記回転ホイールを回転するように動かす、
   ことを特徴とする請求項１に記載の電子機器。
8. 前記回転軸ホルダは、間隔をあけて前記ブラケットに設けられる複数のサブホルダを含み、前記サブホルダにサブ軸穴が設けられ、前記複数のサブホルダのサブ軸穴が同軸に設けられて前記軸穴を形成し、前記回転軸が複数の前記サブ軸穴に穿設され、
   前記回転ホイールは複数のサブ回転ホイールを含み、隣接する２つの前記サブホルダの間に１つの前記サブ回転ホイールが設けられる、
   ことを特徴とする請求項７に記載の電子機器。
9. 前記サブホルダは、第１フープ台と、前記第１フープ台に接合される第２フープ台とを含み、前記第１フープ台及び前記第２フープ台は前記回転軸の両側にフープされ、かつ互いに接続される、
   ことを特徴とする請求項８に記載の電子機器。
10. 前記回転軸アセンブリは２組の第１締結部材をさらに含み、前記回転軸の一端はそのうちの一組の前記第１締結部材によって前記回転軸ホルダに固着され、他端はもう一組の前記第１締結部材によって前記回転軸ホルダに固着される、
    ことを特徴とする請求項７に記載の電子機器。