JP7332514B2 - 送信装置 - Google Patents

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Description

本開示は、送信装置に関し、映像、音声素材の中継伝送に使用する局外マイクロ波送信装置に適用して有効な技術である。
映像、音声素材の中継伝送に使用する局外マイクロ波送信装置(Field Pickup Unit:FPU装置)は、送信制御部と送信高周波部とを同軸ケーブルで接続して運用する。この種のFPU装置の提案として、特開2002-280910号公報が有る。
特開2002-280910号公報
送信制御部と送信高周波部との間の同軸ケーブルは、FPU装置のユーザーが任意に選択するため、損失の大きな同軸ケーブルを用いてしまうと、FPU装置の定格を超えてしまう場合も考えられる。損失の大きな同軸ケーブルとは、たとえば、経年劣化によって、特性の劣化した同軸ケーブルなどである。
このため、FPU装置は、送信高周波部へのDC到達電圧や、IF信号の到達電力を検出し、ある閾値以下になった場合には、警告を装置から表示器に出力し、送信出力を出力しないように制御する保護機能を有する場合があった。
FPU装置の設置場所は、様々で、アンテナに接続される送信高周波部の設置位置も、ユーザーに近い送信制御部もFPU装置の標準仕様内の接続距離以上に離して設置、運用したい立地となる場合がある。この場合、保護機能が働くと、送信高周波部から出力される無線周波数の電力が規定の電力まで出力されず、伝送が不可能となってしまう。
本開示の課題は、送信制御部と送信高周波部と間の同軸ケーブルの長さを、標準仕様以上に長くすることが可能な技術を提供することにある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、送信装置は、
送信制御部と、
電力増幅器を含む送信高周波部と、
前記送信制御部と前記送信高周波部とを接続する同軸ケーブルと、を含み、
前記送信制御部は、前記同軸ケーブルを介して、前記送信高周波部にDC電圧と、IF信号と、制御信号と、を供給し、
前記送信高周波部は、前記送信高周波部への前記DC電圧のDC到達電圧、及び、前記IF信号の到達電力を検出し、前記DC到達電圧または前記到達電力が所定の閾値以下を検出した場合、前記電力増幅器の送信出力を制御する保護機能を備え、
前記送信高周波部は、前記電力増幅器の出力電力の目標値と前記電力増幅器の消費電力を補正する為の設定情報を含む目標値テーブルを備え、
前記送信制御部は、特殊設定の設定情報と前記電力増幅器の出力電力の前記目標値を含む前記制御信号を前記送信高周波部へ送信し、
前記送信高周波部は、前記特殊設定の設定情報に基づいて前記同軸ケーブルのケーブル損失の補正量を増加させることにより前記保護機能を制御し、
前記送信高周波部は、前記電力増幅器の出力電力の前記目標値に基づいて、前記電力増幅器の出力電力を低電力に設定にし、前記目標値テーブルの前記設定情報に応じて前記電力増幅器の消費電力を減少させる。
上記送信装置によれば、送信制御部と送信高周波部と間の同軸ケーブルの長さを、標準仕様以上に長くすることが可能である。
図1は、実施例に係る送信装置の概要を説明する図である。 図2は、標準仕様より長い同軸ケーブルを用いた場合の送信装置の構成例を示す図である。 図3は、実施例に係る送信高周波部の構成例を示す図である。 図4は、図3の第1レベル制御回路の動作を説明する図である。 図5は、図3の検出回路と制御回路の構成例を示す図である。 図6は、送信制御部の操作パネルを示す図である。 図7は、実施例に係る制御方法を示すフロー図である。
以下、実施例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
図1は、実施例に係る送信装置の概要を説明する図である。図2は、標準仕様より長い同軸ケーブルを用いた場合の送信装置の構成例を示す図である。図3は、実施例に係る送信高周波部の構成例を示す図である。図4は、第1レベル制御回路の動作を説明する図である。図5は、図3の検出回路と制御回路の構成例を示す図である。図6は、送信制御部の操作パネルを示す図である。
図1に示す送信装置1は、OFDM変調方式やQAM変調方式等のデジタル多値変調を行い、UHF波やマイクロ波の周波数を搬送波に用いる可搬型の映像音声伝送装置(マイクロ波デジタル多値変調FPU(Field Pickup Unit)と称す。以下、単に、FPU装置と言う場合もある)を構成する。
送信装置1は、カメラ(撮影装置)に接続された送信制御部2と、送信高周波部4と、送信制御部2と送信高周波部4との間を接続する同軸ケーブル(接続ケーブル)3とにより構成される。送信高周波部4は、送信装置1の操作者(送信制御部2側)から離れた場所(たとえば、山の頂上等)に設置され、アンテナ5に接続されている。送信制御部2は、同軸ケーブル3を介して、送信高周波部4へ、直流電源(DC電圧)、映像素材および音声素材に係る中間周波数信号(IF信号)および制御信号を送付するように構成されている。送信高周波部4は、同軸ケーブル3を介して供給された直流電源によって動作し、映像素材および音声素材に係る中間周波数信号(IF信号)をUHF波やマイクロ波の周波数へ変換するとともに、所望の電力に増幅してアンテナ5から送信する。これにより、カメラにより撮影した映像素材および音声素材をアンテナ5から放送局などへ中継伝送することができる。なお、同軸ケーブル3は、接続ケーブルと言うこともできる。
送信制御部2は、送信高周波部4を駆動するための直流電源を同軸ケーブル3に供給する。送信制御部2と送信高周波部4との間の同軸ケーブル3の長さLrの範囲は、一般的には、標準仕様により決まっており、一例では、数m~300m程度である。同軸ケーブル3の長さLrを標準仕様より長いものを用いると、送信制御部2から見た負荷電力が大きくなる。送信制御部2の必要なDC出力電力の最大は、送信高周波部4の消費電力に加え、この同軸ケーブル3での損失分も考慮する必要がある。
また、送信装置1においては、送信高周波部4に設けられた、大電力出力能力を有する高周波電力増幅器(51:図3参照)を十分低い電力レベルで動作させ、高周波電力増幅器の直線性を確保する。
図2に示す送信装置1では、送信制御部2と送信高周波部4との間に設けた同軸ケーブル31の長さLLが、標準仕様の最長の長さLrより長い(LL>Lr)同軸ケーブルを用いた場合が示されている。送信高周波部4は、送信制御部2と送信高周波部4との間に、同軸ケーブル31を用いても、カメラにより撮影した映像素材および音声素材をアンテナ5から放送局などへ中継伝送することができるように構成されている。
図3に示す様に、送信高周波部4は、同軸ケーブル3(31)が接続される入力端子41と、アンテナ5が接続される出力端子42とを有する。入力端子41と出力端子42との間には、分離器43、分配器44、可変利得増幅器45、分配器46、ミキサ47、前置増幅器48、ミキサ49、可変利得増幅器50、高周波電力増幅器(以下、単に、電力増幅器と称する)51、分配器52が設けられている。ミキサ47、49それぞれには、局部発振器53、54が接続されている。これにより、入力端子41に入力された映像素材および音声素材に係る中間周波数信号(IF信号)がUHF波やマイクロ波の周波数へ変換されるとともに、電力増幅器51で所望の電力に増幅され、出力端子42を介してアンテナ5へ送信される。分配器44,46,52は、方向性結合器によって構成することもできる。高周波電力増幅器51は、高周波電力増幅回路、または、電力増幅回路と言うこともできる。
分離器43は、同軸ケーブル3(31)から供給された送信信号を、中間周波数信号(IF信号)と、制御信号と、DC電圧とに分離する。中間周波数信号(IF信号)は分配器44へ供給され、DC電圧はDC-DCコンバータ60へ供給される。DC-DCコンバータ60は、DC電圧に基づいて、送信高周波部4の動作電源を生成する様に構成され、動作電源は送信高周波部4の内部の各回路に供給される様に構成されている。電力増幅器51の電源電位VDDも、DC-DCコンバータ60から生成されることになる。
送信高周波部4には、さらに、検出器61、62、63、64、第1レベル制御回路(ALC回路)66、第2レベル制御回路(ALC回路)67、検出回路70および制御回路71が設けられている。
検出器61は、分離器43からDC電圧を入力されて、DC電圧の電圧(DC到達電圧)を検出し、DC検出電圧61aを検出回路70へ出力する。
検出器62は、IF信号が分配器44から入力され、IF信号の入力電力(IF信号の到達電力)を検出し、IF入力検出電力62aを検出回路70へ出力する。
検出器63は、可変利得増幅器45によって増幅されたIF信号が分配器46から入力され、IF信号のIF出力電力を検出し、IF出力検出電力63aを第1レベル制御回路66および検出回路70へ出力する。
検出回路70は、DC検出電圧61aおよびIF入力検出電力62aに基づいて、同軸ケーブル3(31)のケーブル長に基づく損失量を算出し、同軸ケーブル3(31)のケーブル長の動作可能な範囲を検出することができるように構成されている。つまり、検出回路70は、送信高周波部4へのDC到達電圧やIF信号の到達電力を検出し、DC到達電圧が所定の閾値以下になった場合、または、IF信号の到達電力が所定の閾値以下になった場合に、送信装置1の表示器に警告を表示し、送信装置1が送信出力(RF信号)を出力しないように制御する保護機能を有している。
検出回路70は、また、IF入力検出電力62aおよびIF出力検出電力63aに基づいて、可変利得増幅器45の制御電圧Xを制御する為、第1レベル制御回路66へ制御信号70aを出力する。これにより、第1レベル制御回路66の出力する可変利得増幅器45の制御電圧Xが制御され、可変利得増幅器45の利得が制御される。つまり、可変利得増幅器45は、同軸ケーブル3(31)のケーブル長に基づくIF信号の損失量を補正する様に動作することになる。
検出器64は、電力増幅器51によって増幅された高周波信号(RF信号)が分配器52から入力され、RF信号の出力電力のRF検出電力64aを第2レベル制御回路67へ出力する。
制御回路71は、RF信号の出力電力を設定するために設けられており、RF信号の出力電力を制御するためのレベル制御信号71aを第2レベル制御回路67へ出力する。これにより、第2レベル制御回路67の出力する可変利得増幅器50の制御電圧Vが制御され、可変利得増幅器50の利得が制御される。つまり、可変利得増幅器45の利得は、電力増幅器51によって増幅された高周波信号(RF信号)が設定値となる様に制御回路71によって制御される。
図4には、第1レベル制御回路(ALC回路)66による可変利得増幅器45の制御電圧Xと第1レベル制御回路(ALC回路)66による同軸ケーブル3(31)での損失の補正量Yとの関係を示すグラフが示されている。図4において、範囲R1は標準仕様の長さLrの同軸ケーブル3を用いた場合の制御電圧および補正量を示しており、拡張範囲R2は標準仕様の長さLrより長い長さLL(LL>Lr)の同軸ケーブル31を用いた場合の制御電圧および補正量の拡張範囲を示している。
範囲R1では、第1レベル制御回路66による可変利得増幅器45の制御電圧Xが下限設定値X1と第1の上限設定値X2(第1のリミット値とも言う)との間で制御され、同軸ケーブル3での損失の補正量Yが補正量Y1と補正量Y2の間で補正されるように構成されている。これにより、送信高周波部4の異常動作等を回避することができるように構成されている。
拡張範囲R2が範囲R1に追加された場合、第1レベル制御回路66による可変利得増幅器45の制御電圧Xが下限設定値X1と上限設定値X2より大きい第2の上限設定値X3(第2のリミット値とも言う)の間で制御され、同軸ケーブル31での損失の補正量Yが補正量Y1と補正量Y2より大きい補正量Y3(Y3>Y2)の間で補正されるように構成されている。つまり、同軸ケーブル31を用いた場合、拡張範囲R2に示す分だけ制御電圧Xの範囲(X2-X3)および補正量(Y)の範囲(Y2-Y3)が拡張されている。
これは、同軸ケーブル31を標準仕様の長さ(Lr)より長く(LL)することに付随して、IF信号は、同軸ケーブル31での損失が大きくなる。そのため、同軸ケーブル31での損失を補正する第1レベル制御回路66の動作点が変更されている。つまり、第1レベル制御回路66の補正の限界点の第1の上限設定値X2を増加させて、第2の上限設定値X3を設定する。
先に説明した検出回路70の保護機能は、同軸ケーブル31を用いた場合、第1レベル制御回路66の補正の限界点の変更にともなって、その動作が制御されることになる。つまり、検出回路70の保護機能において、同軸ケーブル3を用いた場合のIF信号の到達電力の閾値(TH1)は、同軸ケーブル31を用いた場合のIF信号の到達電力が所定の閾値(TH2)より、低くされることになる(TH1>TH2)。
図5には、図3の検出回路70と制御回路71の構成例が示されている。検出回路70と制御回路71とは、1つの半導体装置ICで構成することができる。半導体装置ICは、マイクロコントローラであり、中央処理装置CPUと、メモリ装置MEMと、アナログデジタル変換回路ADCと、デジタルアナログ変換回路DACと、これらの回路(CPU、MEM、ADC、DAC)を相互に接続するバスBUSとから構成されている。
アナログデジタル変換回路ADCには、DC検出電圧61a、IF入力検出電力62a、IF出力検出電力63aが供給される。アナログデジタル変換回路ADCは、アナログ信号としてのDC検出電圧61a、IF入力検出電力62a、IF出力検出電力63aそれぞれを、デジタル信号へ変換する。
デジタルアナログ変換回路DACは、第1レベル制御回路66、第2レベル制御回路67へ入力されるアナログ信号としての制御信号70a、71aを出力する。
メモリ装置MEMは、半導体装置ICの動作を制御する制御プログラム、複数の目標値テーブルTBL等を格納している。メモリ装置MEMは、たとえば、フラッシュメモリやROMの様な不揮発性メモリ、スタティック型ランダムアクセスメモリ(SRAM)の様な揮発性メモリ、または、不揮発性メモリと揮発性メモリとを組み合わせたメモリ等から構成されている。
制御プログラムは、中央処理装置CPUにより実行することが可能にされている。
複数の目標値テーブルTBLは、送信高周波部4の出力電力値(電力増幅器51の送信電力値、または、RF信号の出力電力値)、その出力電力値に対応する電力増幅器51の電源電位VDDの設定等の各種設定情報が含まれている。送信高周波部4の出力電力値が、たとえば、1.0W、0.5W、0.2W、0.1Wの様な複数の出力電力値を設定することが可能な場合、各出力電力値に対応する複数の目標値テーブルが設けられ、各目標値テーブルには、対応する各出力電力値における電力増幅器51の電源電位VDDの設定等の各種設定情報が含まれている。各種設定情報には、DC検出電圧61aのしきい値(DC電圧のDC到達電圧の閾値)、IF入力検出電力62aのしきい値(IF信号の到達電力の閾値)を含ませることができる。
実際の送信高周波部4では、以下の様な目標テーブルが設定される。送信高周波部4が、たとえば、OFDM変調方式やQAM変調方式の2方式に対応し、送信高周波部4の送信周波数が、たとえば、5種類の送信周波数に対応する様な場合、目標値テーブルの数は、(変調方式の数:2)×(送信周波数の数:5)×(出力電力の数:4)の組わせとして設けられる。送信高周波部4の中間周波数信号(IF信号)の周波数帯に関する目標値テーブルも設けられる。また、温度環境の変化にも対応する為、温度補正の目標値テーブルも設けられる。目標値テーブルは送信高周波部4の各種設定に対して、1対1の目標値を持っている。
図3に示す送信高周波部4は、大電力出力能力を有する電電力増幅器51を十分低い電力レベルで動作させているが、機能として、さらに、出力電力を下げることも可能である。例えば、無線周波数の出力電力の最大出力を1Wとし、さらに、そこから3dB下げた0.5W出力、さらに下げた0.2W、さらに下げた0.1W出力と、伝送距離によって、出力電力を変えることができる。ただし、電力増幅器51は、出力電力によらず、A級動作であるため、0.1W出力時は、必要以上の高出力能力の電力増幅回路51を使用していることとなる。
図3に示す電力増幅器51は、1Wの出力電力時には、その仕様を満足できないが、0.1Wの出力電力の時には、電力増幅器51に供給するDCバイアス条件(たとえば、電源電位VDD)を変更し(電源電位VDDの電位を下げる)、電力増幅器51の消費電力を下げて動作させても、電力増幅器51の電気的な仕様を満足することも可能である。
送信制御部2と送信高周波部4と間の同軸ケーブル3は、5D-2W相当の同軸ケーブルで、ケーブル長(Lr)は数mから300mまでを用いることができる仕様(標準仕様)が一般的とされている。
電力増幅器51の消費電力を、たとえば、80Wから70Wへ下げる(10W下げる)ことが可能であれば、送信制御部2と送信高周波部4と間の同軸ケーブル31の長さLLは、約400m(300m+約100m)と、約100mさらに長い同軸ケーブル3を接続しての動作が可能となる。
上記の様に、同軸ケーブル31の長さを標準仕様の長さ(Lr)より延長させた長さ(LL)とする場合には、以下の1)、2)および3)によって実施することができる。
1)送信高周波部4の電力増幅器51の出力電力の設定を低電力の設定にする。たとえば、電力増幅器51の出力電力設定が4段階(1W、0.5W、0.2W、0.1W)の場合、最低または最小の出力電力設定(0.1W)になるように制限する。
2)送信高周波部4の電力増幅器51の消費電力を減少させる。送信高周波部4の電力増幅器51の消費電力の減少は、たとえば、電力増幅器51の電源電位VDDの電位を第1電源電位VDD1から第1電源電位VDD1より低い第2電源電位VDD2(VDD2<VDD1)へ低減させる(下げる)ことにより行われる。
3)送信制御部2と送信高周波部4との間の同軸ケーブル31の損失を補正する第1レベル制御回路66の補正のリミット値を増加させる(第1の上限設定値X2から第2の上限設定値X3へ変更する)。
これにより、送信高周波部4のRF出力電力は限定されるものの、送信制御部2と送信高周波部4間の同軸ケーブル3の距離(長さ)を標準仕様(Lr)から、100m程度さらに離すことができる。
図6に示す様に、送信制御部2に設けた操作パネル100は、特殊設定ボタン101と、設定入力部102と、送信ボタン103と、を有している。
図7に示す様に、送信装置1の操作者が、特殊設定ボタン101を押下すると、長さ(LL)の同軸ケーブル31を利用可能とする特殊設定を行うことができるようになる(ステップS1)。この状態で、操作者が、設定入力部102に、送信高周波部4の出力電力(電力増幅器51の送信電力(RF信号の出力電力))の目標値を設定する(ステップS2)。そして、操作者が、送信ボタン103を押下すると、送信高周波部4の出力電力の目標値と特殊設定の有効情報とが制御信号として、送信制御部2から同軸ケーブル31を介して送信高周波部4へ送信される(ステップS3)。分離器43で分離された制御信号は半導体装置ICの中央処理装置CPUへ送られる。中央処理装置CPUは、送信高周波部4の出力電力の目標値と特殊設定有効情報の受信に基づいて、目標値とする送信高周波部4の出力電力に対応する目標値テーブルをアクセスする。そして、中央処理装置CPUは、目標値テーブルの設定情報に基づいて上記1)および上記2)を実施し、特殊設定の有効情報に基づいて上記3)を実施する(ステップS4)。
送信制御部2と送信高周波部4と間は、一般的な同軸ケーブルで接続する。同軸ケーブルは、専用線ではないため、同軸ケーブルの経年による特性劣化等は、外観ではわからず、特性劣化が顕著な場合は、第1レベル制御回路66の補正量(図4の範囲R1参照)が、製品仕様から外れる場合がある。また、標準仕様の長さ(Lr)より長い長さ(LL)の同軸ケーブル31を使用した場合も、第1レベル制御回路66の補正量(図4の範囲R1参照)が、製品仕様から外れる場合がある。この補正量が規定以上であった場合、検出回路70は異常と判断することなる。
本実施例では、この補正量の上限設定値X2を上限設定値X3(X2+α)の様に高く設定することにより、長さ(LL)の同軸ケーブル31を使用した場合でも、検出回路70が異常動作と認識しない様にすることが可能である。
また、第1レベル制御回路66の補正量が大きくなる場合には、送信制御部2から見た、送信制御部2と送信高周波部4との間を接続する同軸ケーブル31を含む負荷は、大きくなる。送信高周波部4は、送信制御部2から同軸ケーブル31を介してDC電圧(DC電源)が供給されているため、電源負荷が大きくなり、送信高周波部4の電源仕様を超える動作になる可能性がある。これは、送信高周波部4の電源異常もしくは過電流異常、または、送信高周波部4への電源電圧のDC到達電圧の低下等となる。
本実施例では、これを回避するため、送信高周波部4の無線送信電力(出力電力)に制限を設け、電力増幅器51の消費電力を下げる。これにより、長さ(LL)の同軸ケーブル31を使用した場合でも、送信高周波部4の動作電源を送信高周波部4の電源仕様の範囲内に維持した状態で、送信装置1を運用することが可能となる。したがって、送信装置1を用いてカメラにより撮影した映像素材および音声素材をアンテナ5から放送局へ中継伝送することができる。
実施例によれば、送信制御部と送信高周波部と間の同軸ケーブルの長さを、標準仕様以上に長くすることが可能である。
また、実施例によれば、送信装置の大きさを大きくすることなく、閾値の制御などを制御プログラムの様なソフトウェアによって制御できるので、送信装置のコストも大幅に上げることなく実現ができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
1:送信装置
2:送信制御部
3:同軸ケーブル
4:送信高周波部
5:アンテナ
41:入力端子
42:出力端子
43:分離器
44,46、52:分配器
45:可変利得増幅器
47、49:ミキサ
48:前置増幅器
50:可変利得増幅器
51:高周波電力増幅器(電力増幅器)
60:DC-DCコンバータ
61、62、63、64:検出器
66:第1レベル制御回路(ALC回路)
67:第2レベル制御回路(ALC回路)
70:検出回路
71:制御回路
CPU:中央処理装置
MEM:メモリ装置
ADC:アナログデジタル変換回路
DAC:デジタルアナログ変換回路

Claims (3)

  1. 送信制御部と、
    電力増幅器を含む送信高周波部と、
    前記送信制御部と前記送信高周波部とを接続する同軸ケーブルと、を含み、
    前記送信制御部は、前記同軸ケーブルを介して、前記送信高周波部にDC電圧と、IF信号と、制御信号と、を供給し、
    前記送信高周波部は、前記送信高周波部への前記DC電圧のDC到達電圧、及び、前記IF信号の到達電力を検出し、前記DC到達電圧または前記到達電力が所定の閾値以下を検出した場合、前記電力増幅器の送信出力を制御する保護機能を備え、
    前記送信高周波部は、前記電力増幅器の出力電力の目標値と前記電力増幅器の消費電力を補正する為の設定情報を含む目標値テーブルを備え、
    前記送信制御部は、特殊設定の設定情報と前記電力増幅器の出力電力の前記目標値を含む前記制御信号を前記送信高周波部へ送信し、
    前記送信高周波部は、前記特殊設定の設定情報に基づいて前記同軸ケーブルのケーブル損失の補正量を増加させることにより前記保護機能を制御し、
    前記送信高周波部は、前記電力増幅器の出力電力の前記目標値に基づいて、前記電力増幅器の出力電力を低電力に設定にし、前記目標値テーブルの前記設定情報に応じて前記電力増幅器の消費電力を減少させる、
    送信装置。
  2. 請求項1に記載の送信装置において、
    前記低電力の設定は、前記電力増幅器の設定可能な複数の出力電力の内、最小の出力電力への設定である、送信装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の送信装置において、
    前記電力増幅器の消費電力の減少は、前記電力増幅器の電源電位の電位を低減させることにより行われる、送信装置。
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