JP7331683B2 - 炭化珪素半導体装置の製造方法、炭化珪素半導体装置 - Google Patents

炭化珪素半導体装置の製造方法、炭化珪素半導体装置 Download PDF

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本発明は、炭化珪素半導体装置の製造方法、炭化珪素半導体装置に関する。
炭化珪素(SiC)は熱酸化によって高品質な二酸化珪素(SiO)からなる絶縁膜の形成が可能であるので、高耐圧かつ低損失の高出力絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が作製可能である。しかしながら、従来の熱酸化法で形成したSiO/SiCのいわゆるMOS界面には多数の界面準位がトラップとして存在するため、チャネル移動度μchで表されるチャネルコンダクタンスが非常に低くなる。その結果、素子のオン抵抗が大きくなり、オン時の損失が増大してしまう問題があった。MOS界面に存在する界面準位を低減するために、窒化酸素(NO)又は二窒化酸素(NO)ガスを用いた窒化処理である高温熱処理を行うことがある。
特許第4016954号公報
NO又はNOを用いた窒化処理によりチャネル移動度μchは向上するが、SiCが本来有する物性値から期待される素子特性を実現するにはさらなる改善が必要であった。また、窒化処理による界面準位の低減により、チャネル移動度μchの向上とともに閾値電圧Vthが低下する。半導体装置の低電圧駆動を考えると閾値電圧Vthの減少は好ましいものの、あまりに閾値電圧Vthが小さ過ぎると、弊害が生じ得る。例えば、エピチャネルMOSFET等のような複雑な構造の半導体装置では、素子特性として望ましくないノーマリ・オン特性となってしまうおそれがあった。これらの実用上の要請から、チャネル移動度μchをさらに向上させると同時に、閾値電圧Vthを制御する技術が望まれていた。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、チャネル移動度が高く、閾値電圧が制御された炭化珪素半導体装置の製造方法と炭化珪素半導体装置を提供することを目的とする。
本願の発明に係る炭化珪素半導体装置の製造方法は、炭化珪素層が形成されたウエハの該炭化珪素層上に二酸化珪素膜を成膜し、該二酸化珪素膜の形成と同時又は該二酸化珪素膜の形成後に窒化処理を行う酸窒化処理工程と、該ウエハを、水蒸気を含んだ酸素雰囲気中で熱処理する再酸化工程と、該二酸化珪素膜の上に金属膜を形成する金属膜形成工程と、該再酸化工程より高温かつ短時間で該金属膜を熱処理する熱処理工程と、をこの順に備え、前記熱処理工程での最高温度は1000℃よりも高く1100℃以下である
本発明のその他の特徴は以下に明らかにする。
本発明によれば、金属膜形成後に再酸化工程より高温かつ短時間で熱処理を行うことで、チャネル移動度の向上と閾値電圧の制御が可能となる。
炭化珪素半導体装置の素子構造の例を示す断面図である。 炭化珪素半導体装置の製造方法の例を示すフローチャートである。 各工程の処理内容を示す図である。 Vth-VDSonの熱処理温度依存性を示す図である。 オーバーシュートの例を示す図である。 アニール温度のばらつきを示す図である。 比較例に係る炭化珪素半導体装置の製造方法で得られたデバイスの特性を示す図である。 IGBTの断面図である。
実施の形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法、炭化珪素半導体装置について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造される炭化珪素半導体装置の素子構造の例を示す図である。炭化珪素半導体装置の一例として、nチャネル炭化珪素MOSFETの断面構造を示す。
この炭化珪素半導体装置は、n型の基板1、n型の炭化珪素からなるドリフト層2、p型のベース領域3、n型のソース領域4、二酸化珪素(SiO2)からなるゲート絶縁膜5、ゲート電極6、ソース電極7及びドレイン電極8を備えている。
実施の形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法を概説する。まず、エピタキシャル結晶成長法により、n型の基板1上にn型の炭化珪素からなるドリフト層2を形成する。n型の基板1は例えばn型炭化珪素基板である。
エピタキシャル結晶成長後、ドリフト層2中のあらかじめ定められた間隔だけ離れた部分に、レジストをマスクとして不純物をイオン注入して、一対のp型のベース領域3を形成する。ドリフト層2中でp型となる不純物としては、例えばボロン(B)又はアルミニウム(Al)が挙げられる。
さらに、上記各p型ベース領域3中に、レジストをマスクとして不純物をイオン注入して、n型のソース領域4を形成する。n型不純物としては、例えばリン(P)又は窒素(N)が挙げられる。
n型およびp型不純物のイオン注入後、熱処理装置によってウエハを高温で熱処理すると、注入イオンが電気的に活性化される。なお、上述した炭化珪素半導体装置の各部分の導電型は反転させることができる。つまり、炭化珪素半導体装置の各部分は第1導電型か第2導電型のいずれか一方の導電型とすることができる。
その後、炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を示す図2のフローチャートのとおり処理を進める。ステップS1は、酸窒化処理工程である。酸窒化処理工程では、炭化珪素層が形成されたウエハを二窒化酸素雰囲気中で熱処理して炭化珪素層上に二酸化珪素膜を成膜すると同時に窒化処理を行う。炭化珪素層の例は図1のドリフト層2である。二酸化珪素膜は図1の例ではゲート絶縁膜5として形成される。
別の例によれば、酸窒化処理工程では、熱酸化法によってウエハ全面にSiOからなるゲート絶縁膜5を成膜し、熱酸化後、窒化酸素(NO)または二窒化酸素(NO)雰囲気にて窒化処理を実施する。
次いでステップS2の再酸化工程に処理を進める。再酸化工程は、ウエハを水蒸気を含んだ酸素雰囲気中で熱処理する工程である。一例によれば、水蒸気を含んだ酸素雰囲気中で例えば800℃より高く1100℃未満の温度で熱処理する。
1台の反応炉を用いてO雰囲気による熱酸化と窒化処理とを同じ温度で行った後、水蒸気(HO)を含んだ酸素(O)、すなわちウェットO雰囲気中で熱処理することができる。
別の例によれば、3つの反応炉を用いて同じ温度の熱酸化工程、窒化処理工程を行った後、ウェットO雰囲気中の熱処理を行うことができる。
さらに別の例によれば、1台の反応炉を用いてNOによる熱酸化および窒化処理を同時に実施し、ウェットO雰囲気中の熱処理を行うこともできる。
ステップS1、S2は例えば以下の要領で行われる。先ず、700℃程度に昇温された反応炉内にウエハを導入し、アルゴン(Ar)雰囲気又は窒素(N)雰囲気下で熱酸化を実施可能な温度に到達するまで昇温する。
その後、熱酸化温度に到達した時点で、反応炉内をAr雰囲気又はN雰囲気から水蒸気(HO)を含んだ酸素(O)雰囲気又はOのみの雰囲気に切り換え、あらかじめ定められた時間この状態を保持する。この熱酸化工程を実施することにより、ウエハ表面の炭化珪素層であるドリフト層2が酸化されてSiOからなるゲート絶縁膜5が形成される。
なお、上記熱酸化工程では、最初の一定時間はOのみの雰囲気で行い残余の時間は水蒸気を含んだO雰囲気であるウェットO雰囲気で行っても良いし、最初の一定時間はウェットO雰囲気とし残余の時間をO雰囲気としてもよい。
熱酸化工程後、O雰囲気をAr雰囲気又はN雰囲気に切り換え、次工程であるNO又はNO雰囲気下での窒化処理に要する温度に到達するまで昇温又は降温する。反応炉内が所定の温度に到達した時点で、Ar雰囲気又はN雰囲気をNO又はNO雰囲気に切り換え、窒化処理を開始する。このNO又はNO雰囲気下での窒化処理は950℃以上1150℃以下の温度範囲で行い得る。1150℃以上の高温熱処理に耐えうる特殊な装置を用いて、1150℃以上で処理してもよい。なお、窒化処理時間は例えば3時間程度である。
NO又はNO雰囲気下での窒化処理によってMOS界面は酸窒化され、界面準位が大幅に減少する。なお、NO雰囲気下での窒化処理では、NOガスから発生する酸素によってゲート絶縁膜5の形成は継続される。よって、この場合、ゲート絶縁膜5の層厚は熱酸化工程で形成された分とNO雰囲気下での窒化処理工程で形成された分を合計した値となる。
NO又はNO雰囲気下での窒化処理終了時にNO又はNO雰囲気から再度Ar雰囲気又はN雰囲気に切り換える。再酸化工程の熱処理に要する熱処理温度まで昇温又は降温して、温度が安定した時点でウェットO雰囲気に切り換えて、熱処理を開始する。
次いでステップS3の金属膜形成工程に処理を進める。金属膜形成工程では、二酸化珪素膜の上に例えばスパッタ法で金属膜を形成する。図1の例では、二酸化珪素膜であるゲート絶縁膜5上に、ゲート電極6を成膜およびパターニングする。その結果例えば、ゲート電極6の両端部直下に一対のベース領域3及びソース領域4が位置し、ゲート電極6の中央部直下にベース領域3間に露出したドリフト層2が位置する。
さらに、各ソース領域4の上のゲート絶縁膜5の残余の部分はリソグラフィ技術およびエッチング技術によって除去される。その後、ソース領域4が表面に露出した部位にソース電極7を成膜しパターニングする。ゲート電極6とソース電極7は例えばNiである。
次いでステップS4の熱処理工程に処理を進める。熱処理工程では、前述の再酸化工程より高温かつ短時間で金属膜を熱処理する。一例によれば、熱処理工程の最高温度は再酸化工程の最高温度より高い。熱処理工程ではラピッドサーマルアニール(Rapid Thermal Annealing:RTA)によってウエハを加熱することができる。
図3は、ステップS1-S4の各工程の時間と温度の例を示す図である。一例によれば、ステップS3の金属膜を形成する工程ではウエハが高温になることはないので、ステップS3の温度と時間の情報を省略して表現している。図3に示されるとおり、ステップS2の再酸化工程の最高温度T1よりも、ステップS4の熱処理工程の最高温度T2が高い。
上述した図2のフローチャートの各工程を終えると、基板1の裏面側にドレイン電極8を形成する。こうして、図1に示すような素子構造の主要部が完成する。
図4は、熱処理工程における熱処理温度とVth-VDSonトレードオフの関係を示す図である。チャネル移動度μchと閾値電圧Vthの制御性を見極めるのに、MOSチャネル特性としてVth-VDSonトレードオフ関係を把握するのが良い指標となる。VdSonとは、半導体スイッチングデバイスがオンするときのドレイン・ソース間電圧である。図4の中に記載された温度は、熱処理工程における最高温度を示す。具体的には、熱処理工程の最高温度として、975℃、1000℃、1015℃、1030℃が例示されている。2つの四角形は最高温度975℃で得られた値である。4つの円は最高温度1000℃で得られた値である。2つのひし形は最高温度1015℃で得られた値である。2つの×印は最高温度1030℃で得られた値である。
図4から、975℃~1030℃のRTA高温化によりVth-VDSonトレードオフが改善することが分かる。一例によれば、熱処理工程における最高温度を1000℃よりも高くすることで十分高いVthが得られ、熱処理工程における最高温度を1100℃以下とすることでデバイスの低電圧駆動が可能となる。本願発明者は熱処理工程における最高温度が1100℃以下の範囲では図4に示されるトレードオフ改善傾向が続くことを確認した。
熱処理工程における熱処理時間は図3の時刻t5から時刻t6までの期間である。この期間を短くすることは、二酸化珪素膜と金属膜の界面準位を電気的に不活性化する。また、金属膜がNiの場合、そのシリサイド形成においては、剥離又は「ウィスカー」と呼ばれるヒゲ状の異常成長が問題になる場合があった。この問題は以下のいずれか一方、または両方の方法によって抑制される。
・熱処理工程における熱処理時間を再酸化工程の熱処理時間より短くする。一例によれば、熱処理工程における最高温度保持時間を2分未満とする。別の例によれば熱処理工程での最高温度保持時間を1分未満とする。
・熱処理工程をアルゴン雰囲気で実施する。
一連の処理を終えウエハを降温した後に、ウエハを反応炉から取り出す。ウエハを反応炉から取り出すときの炉内温度を80℃以下、または70℃以下とすることで、熱処理工程によって形成されたシリサイド膜の剥離と表面の自然酸化を防止又は抑制することができる。シリサイド膜には剥離がなく十分な接合密着強度が要求されるだけでなく、ウエハをチップに分割するダイシング後のアセンブリ工程において、半田、裏面のダイボンド、オモテ面へのワイヤーボンド時の十分な密着強度を得る為にシリサイド表面の自然酸化を極力抑える必要がある。なお、シリサイド表面の自然酸化の進行を防止又は抑制する為に、蒸着又はスパッタリングで金膜を形成するのも効果的である。
図5は、典型的な熱処理温度プロファイルを示す図である。あらかじめ定められた時間だけ保持される温度は、最高温度として示されている。熱処理においては、図5の破線で囲った部分に示されるようにオーバーシュートが発生し得る。
図6は、ランプアニール温度とVthの関係を示す図である。横軸は上述した熱処理工程における最高温度であり、縦軸はVthのウエハ平均値である。例えば、熱処理工程における最高温度が規格から±30℃ばらつくと、Vthのウエハ平均値は1.2Vもばらついてしまう。熱処理工程の最高温度とVthの依存性は高く、当該最高温度がばらつくとVthのウエハ間およびロット間ばらつきが大きくなる問題がある。さらに、要求される製品の仕様上、Vthの微妙な調整が必要となることがある。
例えばRTAを採用した熱処理工程におけるオーバーシュートは、Vthを不安定にする要素である。そこで、熱処理工程の温度のオーバーシュートを20℃以内とすることでVthのばらつきを抑制できる。オーバーシュート量の低減は、クローズドループによる温度制御などで実現し得る。
上述した酸窒化処理工程、再酸化工程、金属膜形成工程、熱処理工程を備える処理は、図1の構成以外の構成に応用することができる。すなわち、この一連の処理は、絶縁膜を形成し、その絶縁膜の上に金属膜を形成する様々なプロセスに応用できる。例えば、特許第4016954号公報に説明されている半導体装置の製造方法において、上述した酸窒化処理工程、再酸化工程、金属膜形成工程及び熱処理工程を応用することができる。
図7は、比較例に係る半導体装置の製造方法で製造された半導体装置の特性例を示す図である。比較例における半導体装置の製造方法は、上述した酸窒化処理工程、再酸化工程の後、金属膜を形成する前に基板を熱処理する点で、実施形態1の炭化珪素半導体装置の製造方法と相違する。図7から、再酸化直後の状態では概ね4.0V以上のVthを得ることができていることが分かる。しかしながら、再酸化工程後、金属膜を形成する前にAr雰囲気で1050℃の熱処理を10分間行うと、Vthが3.0V以下まで低下してしまう。
これに対し、上述した酸窒化処理工程、再酸化工程、金属膜形成工程、熱処理工程を備える処理によれば、熱処理工程の温度を高くするほどVthを高めることができる。よって、閾値電圧の制御が可能となる。上述の例ではSiCを用いたデバイスについて説明したが、他のワイドバンドギャップ半導体材料を用いることができる。ワイドバンドギャップ半導体としては、例えば、炭化珪素、窒化ガリウム系材料又はダイヤモンドがある。さらに、あるいは従来からのシリコン半導体に、上記の処理を適用することもできる。
実施の形態1に記載した変形例、修正例又は代案については、以下の実施の形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法、炭化珪素半導体装置に応用し得る。以下の実施の形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法、炭化珪素半導体装置については、主として実施の形態1との相違点を説明する。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の断面図である。実施の形態1の一例はSiC-MOSFETであるが、実施の形態2はSiC-IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のデバイスに関する。図8の炭化珪素半導体装置はIGBTである。このIGBTは、n層であるドリフト層20と、その下面側に、n層であるバッファ層22、p層であるコレクタ層24及びコレクタ電極26とを備えている。ドリフト層20の上面側には、n型の電荷蓄積層30、p型のチャネルドープ層32、n層であるエミッタ層40及びp層42が設けられている。電荷蓄積層30とチャネルドープ層32を貫通するトレンチ溝が形成され、この溝の壁面には酸化膜34が形成されている。酸化膜34に接するゲート電極36がトレンチ溝を埋めている。エミッタ層40は導体50によってエミッタ電極54に接続されている。ゲート電極36とエミッタ電極54の間には絶縁膜52が設けられ、ゲート電極36とエミッタ電極54を電気的に絶縁している。
一例によれば、ドリフト層20、電荷蓄積層30及びチャネルドープ層32が炭化珪素層に該当し、酸化膜34が二酸化珪素膜に該当し、ゲート電極36が金属膜に該当する。実施の形態1で説明した処理をこのIGBTについて実施することで、チャネル移動度μchの向上と閾値電圧Vthの制御が可能となる。
1 基板、 2 ドリフト層、 3 ベース領域、 4 ソース領域、 5 ゲート絶縁膜、 6 ゲート電極、 7 ソース電極、 8 ドレイン電極、 20 ドリフト層、 30 電荷蓄積層、 32 チャネルドープ層、 34 酸化膜、 36 ゲート電極

Claims (7)

  1. 炭化珪素層が形成されたウエハの前記炭化珪素層上に二酸化珪素膜を成膜し、前記二酸化珪素膜の形成と同時又は前記二酸化珪素膜の形成後に窒化処理を行う酸窒化処理工程と、
    前記ウエハを、水蒸気を含んだ酸素雰囲気中で熱処理する再酸化工程と、
    前記二酸化珪素膜の上に金属膜を形成する金属膜形成工程と、
    前記再酸化工程より高温かつ短時間で前記金属膜を熱処理する熱処理工程と、をこの順に備え
    前記熱処理工程での最高温度は1000℃よりも高く1100℃以下である炭化珪素半導体装置の製造方法。
  2. 前記熱処理工程での最高温度保持時間が2分未満であることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  3. 前記熱処理工程での最高温度保持時間が1分未満であることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  4. 前記熱処理工程はアルゴン雰囲気で実施することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  5. 前記金属膜はNiであることを特徴とする請求項に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  6. 前記熱処理工程はラピッドサーマルアニールで実施する請求項1からのいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  7. 前記熱処理工程の温度のオーバーシュートを20℃以内とした請求項1からのいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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