JP7331549B2 - 振動ユニットおよびその駆動方法 - Google Patents

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本発明は、振動ユニットおよびその駆動方法に関する。
従来より、圧電体を伸縮させて、その伸縮を振動に変換する技術が知られている。下記特許文献1、2には、パネルを指で押下した際の圧力に応じて押下を検知するとともに、パネルに触知可能な振動を生じさせる圧電振動子を備えた振動ユニットが開示されている。これらの文献に開示された振動ユニットでは、一枚のパネルの下に複数の圧電振動子が整列配置されており、圧電振動子が配置された各領域において押下検知と発振とがおこなわれる。
特開2019-062025号公報 特開2019-058848号公報
発明者らは、複数の圧電振動子を駆動させるときの駆動態様について研究を重ね、応答時に伝達する情報量の増加を図ることができる技術を新たに見出した。
本発明は、応答時に伝達する情報量の増加が図られた振動ユニットおよびその駆動方法を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る振動ユニットは、一方面が接触可能な状態で構成されたパネルと、パネルの一方面が押下されたときの押圧力に応じた信号を出力する複数の振動部と、複数の振動部のそれぞれの信号を受信可能であり、パネルの厚さ方向に振動部を振動させる駆動信号を振動部のそれぞれに送信可能である制御部とを備え、制御部は、先に押下された振動部と後に押下された振動部との押下順毎に異なる種類の駆動信号を、後に押下された振動部に送信する。
上記振動ユニットにおいては、複数の振動部が順に押されたときに、制御部は、後に押下された振動部に駆動信号を送信する。このとき、制御部は、押下順毎に異なる駆動信号を振動部に送信して、該振動部を振動させる。そのため、振動ユニットは、使用者に対し、振動部の押下順に応じて異なる応答を与えることができ、応答の種類に応じた各種情報を与えることができる。
他の形態に係る振動ユニットは、制御部から後に押下された振動部に送信される駆動信号は、押下順毎に周波数が異なる。
他の形態に係る振動ユニットは、制御部から後に押下された振動部に送信される駆動信号は、押下順毎に最大電圧値が異なる。
他の形態に係る振動ユニットは、制御部から後に押下された振動部に送信される駆動信号は、押下順毎にパルス数が異なる。
他の形態に係る振動ユニットは、制御部から後に押下された振動部に送信される駆動信号は、押下順毎にパルス間隔が異なる。
他の形態に係る振動ユニットは、3つ以上の振動部を備え、制御部は、連続して押下される振動部の数が増すに従い、振動部に送信する駆動信号の周波数、最大電圧値またはパルス数を順次増す。
本発明の一形態に係る振動ユニットの駆動方法は、一方面が接触可能な状態で構成されたパネルと、パネルの一方面が押下されたときの押圧力に応じた信号を出力する複数の振動部と、複数の振動部のそれぞれの信号を受信可能であり、パネルの厚さ方向に振動部を振動させる駆動信号を振動部のそれぞれに送信可能である制御部とを備える振動ユニットの駆動方法であって、制御部が、複数の振動部の押下順を判定する判定ステップと、制御部が、複数種類の駆動信号の中から、判定ステップにおいて判定した押下順に応じた駆動信号を決定する信号決定ステップと、制御部が、信号決定ステップにおいて決定した駆動信号を、後に押下された振動部に送信して、該振動部を振動させる駆動ステップとを含む。
上記振動ユニットの駆動方法においては、複数の振動部が順に押されたときに、制御部は、判定ステップにおいて複数の振動部の押下順を判定し、信号決定ステップにおいて押下順に応じた駆動信号を複数種類の駆動信号の中から決定し、駆動ステップにおいて、決定した駆動信号を後に押下された振動部に送信して振動させる。そのため、振動ユニットは、使用者に対し、振動部の押下順に応じて異なる応答を与えることができ、応答の種類に応じた各種情報を与えることができる。
本発明によれば、応答時に伝達する情報量の増加が図られた振動ユニットおよびその駆動方法が提供される。
図1は、実施形態に係る振動ユニットの概略斜視図である。 図2は、図1に示した振動ユニットの分解斜視図である。 図3は、図1の振動ユニットのIII-III線断面図である。 図4は、図1のパネルの下面を示した概略斜視図である。 図5は、図3の要部拡大図である。 図6は、制御部の構成を示したブロック図である。 図7は、図6の駆動回路の出力電圧を示したグラフである。 図8は、複数の圧電振動子の押下順を示した図である。 図9は、図1に示した振動ユニットの駆動方法を示したフローチャートである。 図10は、複数の圧電振動子の押下順を示した図である。 図11は、異なる態様の振動ユニットを示した概略斜視図である。 図12は、図11のパネルの下面を示した概略斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。
まず、実施形態に係る振動ユニット1の全体構成について、図1~4を参照しつつ説明する。
振動ユニット1は、図1に示すように、ベース基板10と、振動部の一種である複数の圧電振動子20と、パネル30と、制御部50とを備えて構成されている。
ベース基板10は、図2、3に示すように、本実施形態では矩形板状の外形を有し、互いに平行な上面10aと下面10bとを有する。ベース基板10は、比較的高い弾性係数を有する絶縁材料で構成されており、たとえばアクリル樹脂で構成され得る。
ベース基板10は、上面10a側に、複数の台座部12を有する。本実施形態では、7個の台座部12が十字状に並んでいる。各台座部12は、ベース基板10の厚さ方向から見て、円環状の形状を有する。各台座部12の上端面12aは平坦になっており、上端面12a上に後述する圧電振動子20が載置される。各台座部12は、上側に向かって漸次幅が狭まるような台形断面を有し、側面12bが傾斜している。台座部12の側面12bが鈍角となるように傾斜することで、圧電振動子20と制御部50とをつなぐ後述の配線が大きく屈曲して断線する事態が効果的に抑制されている。ベース基板10は、複数の台座部12のそれぞれの位置において厚さ方向に延びる複数の貫通孔14を有する。本実施形態では、各貫通孔14は円形断面を有する。
複数の圧電振動子20のそれぞれは、図3に示すように、圧電素子22と振動板24とを備えて構成されている。本実施形態では、7個の圧電振動子20が、7個の台座部12の上端面12a上にそれぞれ載置される。
振動板24は、板状の部材であり、本実施形態では円板状を呈する。振動板24は、台座部12の上端面12aと接しており、台座部12上において貫通孔14の上部開口を塞いでいる。振動板24の径は、貫通孔14の径より大きく、かつ、台座部12の上端面12aにおける外径と同じ、または、外径よりわずかに小さくなるように設計されている。ベース基板10の厚さ方向から見て、振動板24は、台座部12および貫通孔14に対して同心状に配置されている。振動板24は、たとえば、Ni-Fe合金、Ni、黄銅、ステンレス等で構成することができる。
圧電素子22は、シート状の部材であり、本実施形態では円形シート状を呈する。圧電素子22は、振動板24の上面24aに接着されている。ベース基板10の厚さ方向から見て、圧電素子22は、振動板24に対して同心状に配置されている。圧電素子22の径は、振動板24の径より小さく、かつ、貫通孔14の径より小さくなるように設計されている。
各圧電素子22は、図示しない薄膜状の圧電体と一対の外部電極とで構成されている。一対の外部電極は、圧電素子22の厚さ方向において圧電体を挟むように設けられている。各圧電素子22では、所定の圧力が負荷されたときに、圧電体の変位(屈曲等)に起因する起電力が生じ、その起電力に伴い、一対の外部電極間に電位差が生じる。また、各圧電素子22では、一対の外部電極間に所定の電圧を印加したときに面方向(厚さ方向に直交する方向)に伸縮する。圧電体は、圧電体層の単層構造とすることができ、圧電体層と内部電極層とが交互に積層された複数層構造とすることもできる。
各圧電素子22の外部電極は、所定の配線を介して、振動ユニット1の制御部50に接続されている。制御部50は、CPUや各種素子を含む回路で構成することができる。配線には、たとえばフレキシブルプリント基板(FPC)を用いることができる。制御部50は、各圧電素子22に所定の圧力が負荷されたときに、起電力に起因する外部電極間の電位差を検出できるように構成されている。また、制御部50は、圧電素子22の外部電極間に電圧を印加して、圧電素子22を面方向に伸縮させることができるように構成されている。圧電素子22の面方向の伸縮に伴い、振動板24が厚さ方向に屈曲すると、圧電振動子20に厚さ方向の振動が生じる。圧電振動子20はベース基板10の貫通孔14に跨がるように配置されているため、貫通孔14により圧電振動子20の厚さ方向の振動はある程度許容される。
パネル30は、図2に示すように、本実施形態では矩形板状の外形を有する。パネル30は、厚さ方向から見て、ベース基板10の寸法と略同一の寸法を有する。パネル30は、ベース基板10の上面10aに対して平行になるように配置されている。パネル30は、上面30a(一方面)がたとえば人間の指等で接触可能な状態で構成されている。パネル30は、接触時に十分な撓み変形が生じる程度に、比較的低い弾性係数を有する。パネル30は、たとえばポリカーボネート等の樹脂材料で構成することができる。
パネル30は、その周縁において、接着材60でベース基板10に接着されている。接着材60の厚さは、圧電振動子20がパネル30に当接したときのパネル30とベース基板10との離間距離よりも薄くなるように設計されている。そのため、パネル30とベース基板10とが接着された状態では、各圧電振動子20はパネル30により一定の圧力で付勢される。
パネル30は、図3、4に示すように、複数の第1領域31と第2領域32とを有する。本実施形態では、パネル30は7つの第1領域31を有する。各第1領域31は、圧電振動子20に対向する領域であり、下面30b(他方面)が円形状に窪んだ領域である。各第1領域31は、圧電振動子20に対応するように十字状に並んでいる。各第1領域31の径は、圧電素子22の振動板24の径より大きくなるように設計されている。そのため、図3に示すように、各第1領域31の窪み内に各圧電振動子20が収容されるとともに、第1領域31において、各圧電振動子20の圧電素子22がパネル30の下面30bに当接する。
第2領域32は、パネル30における第1領域31の残余領域であり、第1領域31の周囲および隣り合う第1領域31の間を占めている。第2領域32の厚さT2は、第1領域31の厚さT1より厚くなっている。たとえば、第1領域31の厚さT1は0.3~0.5mm(一例として0.3mm)であり、第2領域32の厚さT2は1mm以上(一例として1mm)である。そのため、第1領域31では、相対的に撓みやすくなっており、接触時における圧力や圧電振動子20の振動が伝わりやすくなっている。一方、第2領域32は、相対的に撓みにくくなっており、剛性が高められている。
パネル30は、厚化が図られた第2領域32において、ベース基板10に近接している。第2領域32におけるパネル30は、ベース基板10と接していてもよく、所定の距離Dだけ離間していてもよい。距離Dは、圧電振動子20に生じる電圧が後述する閾値となったときの圧電振動子20の変位量より短くなるように設計され得る。
パネル30は、図5に示すように上面30aに隆起部35を有する。隆起部35は、各圧電振動子20の圧電素子22に対応する領域に設けられている。すなわち、隆起部35は、複数(本実施形態では7つ)設けられている。
次に、図5~9を参照しつつ、振動ユニット1の作動について説明する。
上述したように、パネル30の上面30aは指等で接触可能な状態であり、図5に示すように、パネル30を介して各圧電振動子20が押下され得る。たとえば、指でパネル30を所定の圧力で押下しつつ指をスライドさせることで、複数の圧電振動子20を連続的に押下することができる。
各圧電振動子20の圧電素子22は、指によって押下(プッシュ)されると、電圧信号(信号)を制御部50に対して出力する。なお、各圧電素子22は、指により押下される前の段階では、パネル30により一定の圧力で付勢されているため、所定の負の電圧信号を出力している。
圧電素子22から出力される電圧信号は、指による押下が始まってから指がパネル30から離れるまで変化する。具体的には、圧電素子22から出力される電圧信号は、指による押下が始まると次第に負の電圧値が増し、指がパネル30から離れる向きに動き始めると負の電圧値が次第に減り、その後、正の電圧値が次第に増えていく。
制御部50は、電圧信号が所定の閾値に達したタイミングで、圧電素子22をセンサモードから駆動モードへと切り替える。制御部50は、具体的には、図6に示すように、スイッチング回路51により、圧電素子22に接続される回路をセンサ回路52から駆動回路53へ切り替える。センサ回路52は、圧電素子22から出力された電圧信号を受信する回路である。駆動回路53は、一例として、図7に示すような駆動電圧信号(駆動信号)を圧電素子22に与えて、圧電素子22を振動させる回路である。図7に示した駆動電圧信号は、負の電圧信号S1と正の電圧信号S2とで構成されている。負の電圧信号S1の最小電圧値(-Vmin)はたとえば-150Vである。正の電圧信号S2の最大電圧値(+Vmax)はたとえば400Vである。図7に示した駆動電圧信号の時間は、たとえば3~4ミリ秒である。
駆動回路53から圧電素子22の外部電極間に駆動電圧信号が印加されると、圧電素子22の圧電体における面方向の伸縮が生じ、それに伴って振動板24が厚さ方向に屈曲されて、圧電振動子20に厚さ方向の振動が生じる。このとき、パネル30の第1領域31には指等で触知され得る程度の振動が生じる。図7に示した駆動電圧信号のように、正の電圧信号S2の前に負の電圧信号S1がある場合、負の電圧信号S1がない場合に比べて、圧電素子22を効果的に振動させることができ、指等で触知されやすくなる。制御部50は、駆動回路53が駆動電圧信号を圧電素子22に与えた後、駆動回路53からセンサ回路52に切り替える。
なお、電圧信号に係る閾値を複数設定することができ、この場合、制御部50は、電圧信号が各閾値に達する度に、圧電素子22をセンサモードから駆動モードへと切り替える。
振動ユニット1が上記のとおりに作動することで、使用者が、上記閾値を超える電圧値が圧電素子22に生じる圧力でパネル30の第1領域31を押下すると、圧電素子22が振動して、使用者はその振動を触知する。そのため、使用者は、パネル30に指を押し付けたときの応答として、押圧感(タッチ感、クリック感、操作感)を感じることができる。
ここで、制御部50は、種類が異なる複数の駆動電圧信号を格納したメモリ54を備えている。制御部50は、複数の圧電振動子20が順に押されたときに、メモリ54に格納された複数種類の駆動電圧信号の中から、押下順に応じた駆動電圧信号を決定して、圧電振動子20に送信する。
以下、押下順に応じて複数の圧電振動子20を振動させる手順について、図8のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、制御部50は、複数の圧電振動子20が順に押されたときに、その押下順を判定する(判定ステップS1)。たとえば、図9に示した7個の圧電振動子20(20A~20G)について、制御部50は、その一部または全部の押下順を判定する。制御部50は、押下された圧電振動子20を、公知の方法により識別することができる。本実施形態では、制御部50は、複数の圧電振動子20毎に設けた複数のチャネルにより、押下された圧電振動子20を識別する。制御部50は、各圧電振動子20からの電圧信号の受信タイミングにより、複数の圧電振動子20の押圧順を判定することができる。
次に、制御部50は、メモリ54に格納された複数種類の駆動電圧信号の中から、判定ステップS1において判定した押下順に応じた駆動電圧信号を決定する(信号決定ステップS2)。たとえば、図9に示した第1の圧電振動子20Aから第2の圧電振動子20Bの順で押下された場合(すなわち、第1の圧電振動子20Aの位置から第2の圧電振動子20Bまで指をスライドした場合)に制御部50に決定される第1の駆動電圧信号と、それとは反対に第2の圧電振動子20Bから第1の圧電振動子20Aの順で押下された場合に制御部50に決定される第2の駆動電圧信号とは、互いに種類が異なる。第1の駆動電圧信号と第2の駆動電圧信号は、たとえば、図7に示したようなパルス波形を有する駆動電圧信号における周波数、最大電圧値、パルス数およびパルス間隔の少なくとも一つが異なる。本実施形態では、第1の駆動電圧信号は1パルスであり、第2の駆動電圧信号は2パルスであり、互いにパルス数が異なる。
制御部50は、信号決定ステップS2において決定した駆動電圧信号を、後に押下された圧電振動子20に送信して、その圧電振動子20を振動させる(駆動ステップS3)。すなわち、第1の圧電振動子20Aから第2の圧電振動子20Bの順で押下された場合には、制御部50は、第2の圧電振動子20Bに対して第1の駆動電圧信号(1パルス)を送信して、第2の圧電振動子20Bを1パルス分だけ振動させる。それとは反対に、第2の圧電振動子20Bから第1の圧電振動子20Aの順で押下された場合には、制御部50は、第1の圧電振動子20Aに対して第2の駆動電圧信号(2パルス)を送信して、第1の圧電振動子20Aを2パルス分だけ振動させる。
このように、振動ユニット1は、使用者に対し、複数の圧電振動子20の押下順に応じて異なる応答を与える。そのため、使用者は、押下順が異なることを容易に知覚することができる。特に、使用者が、押下順と駆動電圧信号の種類との対応関係を予め認識している場合には、圧電振動子20の振動態様により、先に押下した圧電振動子20から後に押下した圧電振動子20の向き(スライド方向)を、ブラインド状況下であっても知覚することができる。つまり、振動ユニット1は、複数の圧電振動子20の押下順に応じて、使用者に対して複数種類の応答を与えることができ、応答の種類に応じた各種情報を使用者に与えることができる。
また、振動ユニット1が、本実施形態のように3つ以上の圧電振動子20を備える場合には、制御部50は、連続して押下される圧電振動子20の数が増すに従い、圧電振動子20に送信する駆動電圧信号の周波数、最大電圧値またはパルス数を順次増すようにすることができる。たとえば、図9に示した第1の圧電振動子20Aから第5の圧電振動子20Eまで順次押下された場合(すなわち、第1の圧電振動子20Aの位置から第5の圧電振動子20Eまで指をスライドした場合)、制御部50は、第2の圧電振動子20Bに送信する駆動電圧信号の周波数、第3の圧電振動子20Cに送信する駆動電圧信号の周波数、第4の圧電振動子20Dに送信する駆動電圧信号の周波数、第5の圧電振動子20Eに送信する駆動電圧信号の周波数の順に、次第に高くする。
それにより、使用者は、上述したスライド方向に関する情報に加えて、複数の圧電振動子20を連続的に押下しているという情報を、ブラインド状況下であっても知覚することができる。
本発明は、図10に示すように、複数の圧電振動子20が円状に配置されている場合にも適用することができる。たとえば、図10に示した8個の圧電振動子20(20A~20H)について、制御部50は、その一部または全部の押下順を判定することができる。この場合、制御部50は、図10に示した第1の圧電振動子20Aから第2の圧電振動子20Bの順で押下された場合(すなわち、第1の圧電振動子20Aの位置から時計回りに指をスライドした場合)に決定する駆動電圧信号の種類と、第1の圧電振動子20Aから第8の圧電振動子20Hの順で押下された場合(すなわち、第1の圧電振動子20Aの位置から反時計回りに指をスライドした場合)に決定する駆動電圧信号の種類とを異ならせる。換言すると、振動ユニット1は、使用者に対し、指をスライドした際の押下順に応じて異なる応答を与える。それにより、使用者は、スライドの回転方向(時計回りまたは反時計回り)が異なることを容易に知覚することができる。
なお、図10に示したように、複数の圧電振動子20が円状に配置されている態様では、隣り合う圧電振動子20が順次押下されたときだけ、制御部50が駆動電圧信号を出力するようにしてもよい。
振動ユニット1では、パネル30の第2領域32において、第1領域31に対して厚化が図られており、剛性が高められている。そのため、パネル30が撓む事態が抑制されており、複数の圧電振動子20間における出力電圧のバラツキが抑制されており、押下検知のバラツキが抑制されている。
また、図5に示したとおり、パネル30の第1領域31に隆起部35が設けられているため、圧電振動子20が指により押下される前の段階における圧電振動子20の変形が緩和され得る。また、隆起部35により、使用者は、パネル30の上面30aを指でなぞることで、ブラインド状態であっても第1領域31の位置を知覚したり第1領域31を押下したりすることができる。
さらに、振動ユニット1においては、ベース基板10の台座部12により、圧電振動子20が嵩上げされており、ベース基板10とパネル30との離間が図られている。そのため、パネル30の第2領域32の厚さT2の設計自由度が高められ、所望の剛性に調整することが容易になる。たとえば、第2領域32の厚さT2を厚くすることで、パネル30の剛性をより高くすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他に適用してもよい。
たとえば、振動部は、圧電素子が押下検出と発振をおこなう上述した圧電振動子に限らず、押下検出をおこなうセンサ部と発振をおこなう駆動部とが別体である構成であってもよい。振動部のセンサ部として、容量センサや抵抗センサ等を採用することができる。容量センサの場合には振動部が押下された際に容量値に関する信号が制御部に送信され、抵抗センサの場合には振動部が押下された際に抵抗値に関する信号が制御部に送信される。
また、振動ユニットに含まれる圧電振動子の数は、適宜増減することができる。
また、パネルの第1領域および第2領域の形状は、上述した形状に限らず、様々に変形することができる。図11、12に示すように、第2領域32が格子状に設けられたパネル30Aとすることができる。パネル30Aは、3行5列のマトリクス状に配置された15個の第1領域31を有する。各第1領域31は、下面30bが四角形状に窪んだ領域である。15個の第1領域31のうちの7個が、十字状に並んだ7個の圧電素子22に対応している。各第1領域31の寸法は、圧電素子22の振動板24の径より大きくなるように設計されている。そのため、図12に示すように、各第1領域31の窪み内に各圧電振動子20が収容されるとともに、第1領域31において、各圧電振動子20の圧電素子22がパネル30Aの下面30bに当接する。第2領域32は、パネル30Aにおける第1領域31の残余領域であり、第1領域31を区分けする格子状を呈する。パネル30Aでは、上述したパネル30同様、第2領域32の厚さは第1領域31の厚さより厚くなっている。そのため、パネル30Aは、上述したパネル30同様、第2領域32が相対的に撓みにくくなっており、剛性が高められている。
1…振動ユニット、10…ベース基板、20…圧電振動子、22…圧電素子、24…振動板、30、30A…パネル、50…制御部。

Claims (7)

  1. 一方面が接触可能な状態で構成され、複数の第1領域を有するパネルと、
    前記複数の第1領域における一方面にそれぞれ設けられた複数の隆起部と、
    前記複数の第1領域における他方面側にそれぞれ設けられ、前記パネルの一方面が押下されたときの押圧力に応じた信号を出力する複数の振動部と、
    前記複数の振動部のそれぞれの前記信号を受信可能であり、前記パネルの厚さ方向に前記振動部を振動させる駆動信号を前記振動部のそれぞれに送信可能である制御部と
    を備え、
    前記制御部は、先に押下された前記振動部と後に押下された前記振動部との押下順毎に異なる種類の前記駆動信号を、前記後に押下された振動部に送信する、振動ユニット。
  2. 前記制御部から前記後に押下された振動部に送信される前記駆動信号は、前記押下順毎に周波数が異なる、請求項1に記載の振動ユニット。
  3. 前記制御部から前記後に押下された振動部に送信される前記駆動信号は、前記押下順毎に最大電圧値が異なる、請求項1に記載の振動ユニット。
  4. 前記制御部から前記後に押下された振動部に送信される前記駆動信号は、前記押下順毎にパルス数が異なる、請求項1に記載の振動ユニット。
  5. 前記制御部から前記後に押下された振動部に送信される前記駆動信号は、前記押下順毎にパルス間隔が異なる、請求項1に記載の振動ユニット。
  6. 3つ以上の振動部を備え、
    前記制御部は、連続して押下される前記振動部の数が増すに従い、前記振動部に送信する前記駆動信号の周波数、最大電圧値またはパルス数を順次増す、請求項1に記載の振動ユニット。
  7. 一方面が接触可能な状態で構成され、複数の第1領域を有するパネルと、前記複数の第1領域における一方面にそれぞれ設けられた複数の隆起部と、前記複数の第1領域における他方面側にそれぞれ設けられ、前記パネルの一方面が押下されたときの押圧力に応じた信号を出力する複数の振動部と、前記複数の振動部のそれぞれの前記信号を受信可能であり、前記パネルの厚さ方向に前記振動部を振動させる駆動信号を前記振動部のそれぞれに送信可能である制御部とを備える振動ユニットの駆動方法であって、
    前記制御部が、前記複数の振動部の押下順を判定する判定ステップと、
    前記制御部が、複数種類の前記駆動信号の中から、前記判定ステップにおいて判定した押下順に応じた前記駆動信号を決定する信号決定ステップと、
    前記制御部が、前記信号決定ステップにおいて決定した前記駆動信号を、前記後に押下された振動部に送信して、該振動部を振動させる駆動ステップと
    を含む、振動ユニットの駆動方法。
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