JP7331160B2 - 表示装置 - Google Patents
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実施形態の課題は、配線間のカップリングを低減し、検出性能の向上を図ることが可能なタッチ検出装置、およびこれを備える表示装置を提供することにある。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、第1の実施形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
表示装置10の一例として、液晶表示装置について説明する。表示装置10は、例えばスマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、ノートブックタイプPC、携帯型ゲーム機、ビデオカメラ、電子辞書、車載装置、或いはテレビ受像装置などの各種の電子機器に組み込んで使用することができる。なお、本実施形態にて開示する主要な構成は、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等を有する自発光型の表示装置、電気泳動素子等を有する電子ペーパ型の表示装置、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を応用した表示装置、或いはエレクトロクロミズムを応用した表示装置などにも適用可能である。
表示パネル12は、表示領域DAにマトリクス状に配列された複数の画素PXを備えている。第1基板SUB1は、表示領域DAにおいて、第1方向Xに延出するソース線S、第1方向Xと直交する第2方向Yに延出するゲート線G、各画素PXにおいてゲート線Gおよびソース線Sと電気的に接続されたスイッチング素子SW、各画素PXにおいてスイッチング素子SWに接続された画素電極PEなどを備えている。コモン電位の共通電極CEは、第1基板SUB1または第2基板SUB2に備えられ、複数の画素電極PEと対向する。なお、ゲート線Gは第1方向Xに平行な直線状に形成されていなくても良いし、ソース線Sは第2方向Yに平行な直線状に形成されていなくても良い。すなわち、ゲート線G及びソース線Sは、屈曲していてもよいし、一部が分岐していても良い。
表示パネル12は、表示モードとして、主として基板主面に略平行な横電界を利用する横電界モードに対応した構成を有していても良いし、主として基板主面に略垂直な縦電界を利用する縦電界モードに対応した構成を有していても良い。
第2検出電極Rxは、導電性の透明材料によって形成されている。このような導電性の透明材料は、例えばITOやIZO等の酸化物材料である。酸化物材料は、少なくともインジウム、スズ、亜鉛、ガリウム、及びチタンのいずれか一つを含んでいることが好ましい。導電性の透明材料は、特に酸化物材料に限定されるものではなく、導電性の有機材料、微細な導電性物質の分散体等で形成されていてもよい。また、第2検出電極Rxは、上述した透明材料に限らず、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)およびタングステン(W)からなる群から選ばれた1種以上の金属からなる金属層または合金層を含む導電膜で形成してもよい。この導電膜は、黒色化やメッシュ加工により、不可視化処理される。
なお、第1検出電極Txは、第1方向Xに限らず、第2方向Yに延在するように設けてもよい。この場合、第2検出電極Rxは、第1方向Xに延在するように設けられる。
本実施形態によれば、第2FPC22は、第2基板SUB2の短辺において、一端側にずれて、すなわち、図2において、下側の端の近傍に接合されている。そのため、偶数列の第2検出電極Rx2、Rx4~Rxn-aに接続された第2制御配線CL2bは、第2基板SUB2の短辺側の端部において、ほぼ全幅に亘って延在している。
図3に示すように、タッチセンサ16は、第1基板SUB1上に設けられ複数の第1検出電極Tx1~Txnを順次駆動するTx駆動回路30を備えている。Tx駆動回路30は、複数のシフトレジスタSR1、SR2、SR3~を含むTxスキャナ32、選択信号を出力する複数のANDゲートN1、N2、N3、スイッチング素子SW1、SW2、SW3を含むスイッチSWを備えている。
駆動ICチップ14は、垂直同期信号および水平同期信号をタッチ検出用のタッチ制御IC18に入力し、タッチ制御IC18は、入力された同期信号に応じて、第1検出電極Txの駆動信号を駆動ICチップ14に入力する。また、第2検出電極Rxで検出された検出信号は、第2制御配線CL2を介して、タッチ検出用のタッチ制御IC18に送られる。
タッチ検出期間Bにおいて、駆動ICチップ14は、タッチ制御IC18からのTx駆動信号に応じて、シフトレジスタSR1、SR2、~を順次切換え、スイッチング素子SW1、SW2を交互にオン、オフ切換えする。これにより、タッチ検出期間Bにおいて、第1検出電極Txにハイレベル(順位相)の検出駆動信号TPHおよびローレベル(逆位相)の検出駆動信号TPLを交互に印加する。タッチ検出期間Bにおいて、表示パネル12の表示面(検出領域)に指が接近あるいはタッチすると、タッチ位置を中心として、第2検出電極Rxに容量が付加され、第1検出電極TXと第2検出電極RXとの間の容量が変動する。この容量変動を含んだ検出信号が第2検出電極Rxからタッチ制御IC18に送られる。タッチ制御IC18は、受信した検出信号に基づいて、タッチおよびタッチ座標位置を検出する。
本実施形態によれば、図5に示すように、Tx駆動回路30の各スイッチSWは、第1検出電極Tx1~Txnの長手方向一端(駆動ICチップ14側の端)に隣接して設けられ、第1検出電極Tx1~Txnの端に直接的に接続されている。そして、偶数列の第2検出電極Rx2~Rxn-1に接続された複数の第2制御配線CL2bは、第2基板SUB2の短辺側の非表示領域EDにおいて、スイッチSWとTxスキャナ(シフトレジスタSR)32との間に設けられ、第2基板SUB2の短辺とほぼ平行に延びている。
なお、図5では、図面の複雑化を避けるため、中央部に位置する他の複数の第1検出電極Tx、スイッチSW、第1制御配線CL1を省略して示している。
各第1制御配線CL1は、スイッチSW1(TPH)に選択信号を送る配線R1(TPHSEL)、スイッチSW2(TPL)に選択信号を送る配線R2(TPLSEL)、およびスイッチSW3(VCOMDC)に選択信号を送る配線R3(VcomSEL)の3本セットで構成されている。これら3本の配線R1~R3を併せた幅が第1制御配線CL1の幅W1に相当している。第1制御配線CL1と第2制御配線CL2bとが重なる重複位置において、第1制御配線CL1を構成する3本の配線R1~R3の全てが共通の第2制御配線CL2bと重なって位置している。
第1制御配線CL1を上記配列とすることにより、不要なカップリングの発生を抑制し、タッチ検出領域におけるノイズの発生およびタッチ検出性能の劣化を一層効果的に抑制することができる。なお、配線R2、R1の順番はいずれでもよい。
なお、第1検出電極、および第2検出電極の設置数、形状、および形成材料は、上述した第1の実施形態に限定されることなく、適宜、変更することができる。タッチ検出装置の第1検出電極は、表示パネル12の第1基板SUB1上に設ける場合に限らず、第2基板SUB2の表示面上に重ねて、第1検出電極、絶縁層、および第2検出電極を積層した構成としてもよい。
図8Aは、第1変形例に係る表示装置およびタッチ検出装置の第1制御配線および第2制御配線の配置構造を概略的に示す平面図である。第1変形例によれば、第1制御配線CL1および第2制御配線CL2bの少なくとも一方は、重なり位置において、他方の制御配線に対して傾斜角度を持って、すなわち、斜めに交差するように重なって延びている。
図8に示すように、第1変形例では、偶数列の第2検出電極Rx2~Rxn-1に接続された複数の第2制御配線CL2bは、第2基板SUB2の短辺側の非表示領域EDにおいて、スイッチSWとTxスキャナ(シフトレジスタSR)32との間を、第2基板SUB2の短辺と平行な方向に延びている。更に、複数の第2制御配線CL2の一部、例えば、Txスキャナ32の近傍の部分は、鋸刃状に傾斜した複数の傾斜部64を有している。傾斜部64は、第2基板SUB2の短辺と平行な方向に対して、角度θ、例えば、30~90度、傾斜している。
更に、第2制御配線CL2の外側で第2基板SUB2の周縁部にグランド層60を形成してもよい。このグランド層60は、シフトレジスタSRに重ねて設けられている。
第1制御配線CL1を上記配列とすることにより、不要なカップリングの発生を抑制し、タッチ検出領域におけるノイズの発生およびタッチ検出性能の劣化を一層効果的に抑制することができる。なお、配線R2、R1の順番はいずれでもよい。
図9Aは、第2変形例に係る表示装置およびタッチ検出装置の第1制御配線および第2制御配線の配置構造を概略的に示す平面図である。第2変形例によれば、第1制御配線CL1および第2制御配線CL2bの少なくとも一方は、重なり位置において、他方の制御配線に対して傾斜角度を持って、すなわち、斜めに交差するように重なって延びている。
図9に示すように、第2変形例では、偶数列の第2検出電極Rx2~Rxn-1に接続された複数の第2制御配線CL2bは、第2基板SUB2の短辺側の非表示領域EDにおいて、スイッチSWとTxスキャナ(シフトレジスタSR)32との間を、第2基板SUB2の短辺と平行な方向に延びている。
第1制御配線CL1を上記配列とすることにより、不要なカップリングの発生を抑制し、タッチ検出領域におけるノイズの発生およびタッチ検出性能の劣化を一層効果的に抑制することができる。なお、配線R2、R1の順番はいずれでもよい。
図10Aは、第3変形例に係る表示装置およびタッチ検出装置の第1制御配線および第2制御配線の配置構造を概略的に示す平面図である。第3変形例によれば、第1制御配線CL1および第2制御配線CL2bの少なくとも一方は、重なり位置において、他方の制御配線に対して傾斜角度を持って、すなわち、斜めに交差するように重なって延びている。
図10Aに示すように、第3変形例では、偶数列の第2検出電極Rx2~Rxn-1に接続された複数の第2制御配線CL2bは、第2基板SUB2の短辺側の非表示領域EDにおいて、スイッチSWとTxスキャナ(シフトレジスタSR)32との間を、第2基板SUB2の短辺と平行な方向に延びている。更に、各第2制御配線CL2の少なくとも一部、本変形例では、各第2制御配線CL2の全部が、波状、サイン波状、鋸歯状等の連続した凹凸を有する形成に形成されている。第2制御配線CL2の各部は、第2基板SUB2の短辺と平行な方向に対して、例えば、30~90度、傾斜している。
第1制御配線CL1を上記配列とすることにより、不要なカップリングの発生を抑制し、タッチ検出領域におけるノイズの発生およびタッチ検出性能の劣化を一層効果的に抑制することができる。なお、配線R2、R1の順番はいずれでもよい。
図11Aは、第4変形例に係る表示装置およびタッチ検出装置の第1制御配線および第2制御配線の配置構造を概略的に示す平面図である。第4変形例によれば、偶数列の第2検出電極Rx2~Rxn-1に接続された複数の第2制御配線CL2bは、第2基板SUB2の短辺側の非表示領域EDにおいて、スイッチSWとTxスキャナ(シフトレジスタSR)32との間を、第2基板SUB2の短辺と平行な方向に延びている。
スイッチSWに制御信号を送る第1制御配線CL1は、シフトレジスタSR1~SRnから対応するスイッチSWまでそれぞれ一方向に延びている。各第1制御配線CL1は、第2基板SUB2の短辺と平行な方向に対して、すなわち、第2制御配線CL2bに対して、角度θ、例えば、30~90度、傾斜している。更に、各第1制御配線CL1の少なくとも一部、本変形例では、各第1制御配線CL1の全部が、面方向に波状、サイン波状、鋸歯状等の連続した凹凸を有する形成に形成されている。
これにより、第1制御配線CL1が第2制御配線CL2bと平行に重なることが無く、重なり部分の面積を一層低減することが可能となる。同時に、各第1制御配線CL1と複数の第2制御配線CL2との複数の重なり部の重なり面積が実質的に均一となり、タッチ検出領域におけるノイズの発生およびタッチ検出性能の劣化を抑制することができる。
第1制御配線CL1を上記配列とすることにより、不要なカップリングの発生を抑制し、タッチ検出領域におけるノイズの発生およびタッチ検出性能の劣化を一層効果的に抑制することができる。なお、配線R2、R1の順番はいずれでもよい。
図12は、第5変形例に係る表示装置およびタッチ検出装置の第1制御配線および第2制御配線の配置構造を概略的に示す平面図である。第5変形例によれば、Tx駆動回路のスイッチSWは、それぞれTxスキャナ32のシフトレジスタSR1~SRnに隣接して設けられ、第1検出電極Txの一端から離間している。
偶数列の第2検出電極Rx2~Rxn-1に接続された複数の第2制御配線CL2bは、第2基板SUB2の短辺側の非表示領域EDにおいて、第1検出電極Txの一端とスイッチSWとの間を、第2基板SUB2の短辺と平行な方向に延びている。
図13は、第6変形例に係る表示装置およびタッチ検出装置の第1制御配線および第2制御配線の配置構造を概略的に示す平面図、図14は、図13の線G-Gに沿った表示装置の断面図である。第6変形例によれば、表示装置は、第1制御配線として機能する2本の電源配線を更に備えている。すなわち、表示装置は、第1基板SUB1上に設けられた第1電源配線P1(VCOMSEL)および逆位相の第2電源配線P2(xVCOMSEL)を有している。第1電源配線P1および第2電源配線P2は、Txスキャナ32の外側で、第2基板SUB2の側縁に沿って延在している。第1電源配線P1および第2電源配線P2は、Txスキャナ32の各シフトレジスタSRに接続されている。
偶数列の第2検出電極Rx2~Rxn-1に接続された複数の第2制御配線CL2bは、第2基板SUB2の短辺側の非表示領域EDにおいて、スイッチSWとTxスキャナ(シフトレジスタSR)32との間に、第2基板SUB2の短辺とほぼ平行に配置されている。複数の第1制御配線CL1は、ステップ状に屈曲して設けられている。すなわち、各第1制御配線CL1は、シフトレジスタSRから第2基板SUB2の短辺と直交する方向に延出した後、直角に屈曲し、第2基板SUB2の短辺と平行に延び、更に、直角に屈曲し、スイッチSWまで延びている。第1制御配線CL1は、その一部が、第2制御配線CL2bの傾斜部64と交差して延びている。
更に、本変形例によれば、第2制御配線CL2の外側で第2基板SUB2の周縁部上にメッシュ状のグランド層60が形成されている。このグランド層60は、第1基板SUB1上のTxスキャナ32、第1および第2電源配線P1、P2に重ねて設けられている。そして、グランド層60により、Txスキャナ32、第1および第2電源配線P1、P2と第2制御配線CL2との間のカップリングの発生を抑制している。
図15は、第2の実施形態に係る表示装置のタッチ検出装置を概略的に示す平面図、図16は、制御配線と電源配線との配置構造の一例を模式的に示す平面図である。
第2の実施形態によれば、タッチセンサ(タッチ検出装置)16は、各第1検出電極Txの長手方向の両端側から駆動信号を入力するように構成されている。図15に示すように、タッチセンサ16は、第1基板SUB1上に設けられた複数の第1検出電極Tx1~Txnと、絶縁層である第2基板SUB2の上面に設けられた複数の第2検出電極Rx1~Rxnと、を備えている。第1検出電極Tx1~Txnは、ストライプ状に形成され、それぞれ第1基板SUB1の長手方向(第1方向X)に沿って延びている。また、第1検出電極Tx1~Txnは、長手方向と直交する幅方向(第2方向Y)に所定の間隔を置いて互いに平行に並んでいる。第1検出電極Tx1~Txnは、表示領域(タッチ検出領域)DAのほぼ全面に対向して設けられている。
第2検出電極Rx1~Rxnは、ストライプ状に形成され、それぞれ第2基板SUB2の幅方向(第2方向Y)、すなわち、第1検出電極Tx1~Txnの延出方向と直交あるいは交差する方向に延びている。第2検出電極Rx1~Rxnは、第2基板SUB2の長手方向に所定の間隔を置いて互いに平行に並んでいる。第2検出電極Rx1~Rxnは、表示領域DAのほぼ全面に対向して設けられている。これにより、第2検出電極Rx1~Rxは、表示領域DA内において、第1検出電極Tx1~Txnと交差するように配置され、更に、交差部分は、第2基板SUB2を挟んで第1検出電極Tx1~Txnに対向している。
複数の第2制御配線CL2は、第2検出電極Rx1~Rxnの長手方向の一端から延出し、表示パネル12の非表示領域EDを通って、第2FPC22に接続されている。本実施形態において、奇数列の第2検出電極Rx1、Rx3、~Rxn-1については、第2制御配線CL2bは、図15においてY方向を鉛直方向とした場合、第2検出電極Rxの上端(Y方向の一端)から延出し、第2基板SUB2の長辺側の非表示領域EDを通り、更に、第2基板SUB2の短辺側の非表示領域EDを通って、第2FPC22まで延びている。偶数列の第2検出電極Rx2、Rx4、~Rxnについては、第2制御配線CL2aは、第2検出電極Rxの下端(Y方向の他端)から延出し、第2基板SUB2の長辺側の非表示領域EDを通り、第2FPC22まで延びている。
第2FPC22は、第2基板SUB2の短辺において、一端側にずれて、すなわち、図15においてY方向を鉛直方向とした場合、短辺の下端近傍の位置に接合されている。そのため、奇数列の第2検出電極Rx1、Rx3~Rxn-1に接続された第2制御配線CL2bは、第2基板SUB2の短辺側の非表示領域EDにおいて、短辺のほぼ全長に亘って延在している。
スイッチSWに制御信号を送る第1制御配線CL1は、Txスキャナ32のシフトレジスタSRから対応するスイッチSWまでそれぞれ延びている。各第1制御配線CL1は、例えば、階段状に屈曲して設けられている。すなわち、各第1制御配線CL1は、シフトレジスタSRから第2制御配線CL2bと直交する方向に延出した後、直角に屈曲し、第2制御配線CL2bと平行に延び、更に、直角に屈曲し、スイッチSWまで第2制御配線CL2と直交あるいは交差する方向に延びている。これにより、第1制御配線CL1は、その一部が、第2制御配線CL2bと直交するように重なって位置し、一部が、第2制御配線CL2bと平行に重なって延びている。また、各第1制御配線CL1の幅は、第1検出電極Txの幅よりも狭く、更に、第2制御配線CL2の幅W2よりも狭く形成されている。実施形態では、第1制御配線CL1の幅は、第2制御配線CL2の幅の1/2以下、より好ましくは、1/5以下に形成されている。
図15および図16に示すように、第1および第2電源配線P1、P2の内、第1基板SUB1の一対の長辺に沿って延在する長辺側配線部は、この長辺と平行な方向に対し、角度θ2(例えば、5~90度)だけ傾斜して延びている。本実施形態では、第1および第2電源配線P1、P2の長辺側配線部は、中央部で屈曲している。すなわち、第1および第2電源配線P1、P2の長辺側配線部は、第1基板SUB1の長辺の一端からほぼ中央部まで、第2検出電極Rx側に角度θ2だけ傾斜して延び、この中央部から長辺の他端まで、外側に角度θ2だけ傾斜して延びている。これにより、第1および第2電源配線P1、P2の長辺側配線部は、第2制御配線CL2a、CL2bと平行に延びることなく、第2制御配線CL2a、CL2bに対して傾斜した状態で交差および重複している。
以上のことから、第2の実施形態においても、カップリング容量に起因するタッチ検出領域におけるノイズの発生およびタッチ検出性能の劣化を抑制し、タッチ検出領域の全域に亘って安定したタッチ検出を実現可能なタッチ検出装置、およびこれを備える表示装置を得ることができる。
なお、第1検出電極、および第2検出電極の設置数、形状、および形成材料は、上述した第1の実施形態に限定されることなく、適宜、変更することができる。タッチ検出装置の第1検出電極は、表示パネル12の第1基板SUB1上に設ける場合に限らず、第2基板SUB2の表示面上に重ねて、第1検出電極、絶縁層、および第2検出電極を積層した構成としてもよい。また、第1制御配線CL1と第2制御配線CL2bとの配線構造および積層構造は、第2の実施形態に限定されることなく、前述した第1~第6変形例のいずれを適用することも可能である。
図17は、第7変形例に係る配線構造を概略的に示している。前述した第2の実施形態において、第2制御配線CL2a、CL2bの第2検出電極Rxに接続された端部の形状は、矩形状に限らず、図17に示すように、複数段のステップ状としてもよい。このようなステップ形状とすることにより、第2制御配線CL2a、CL2bの端部と第1および第2電源配線P1、P2との交差角度をより大きくし、90度に近づけることができる。これにより、第2制御配線CL2a、CL2bと第1および第2電源配線P1、P2とが重なる部分の面積を低減し、カップリング容量を一層低減することが可能となる。
図18は、第8変形例に係る配線構造を概略的に示している。前述した第2の実施形態において、第1および第2電源配線P1、P2は、第2制御配線CL2a、CL2bの一部と重なる構成としたが、これに限らず、図18に示すように、第1および第2電源配線P1、P2は、第2制御配線CL2a、CL2bに重なることなく、第2制御配線CL2a、CL2bから離間して配置してもよい。この場合、第1および第2電源配線P1、P2は、カップリングが生じることのない距離dだけ、第2制御配線CL2a、CL2bから離して設けられる。
図19は、第3の実施形態に係るタッチ検出装置を備えた表示装置の断面図、図20は、タッチ検出装置を概略的に示す平面図である。
第2の実施形態によれば、タッチ検出装置(タッチセンサ)16は、独立したタッチパネルとして構成され、表示パネル12の表示面上に設けられている。
詳細に述べると、タッチ検出装置16は、例えば、透明な合成樹脂で形成された第1絶縁層IF1と、この第1絶縁層IF1上に設けられた複数の第1検出電極TX1~Txnと、透明な合成樹脂で形成された第2絶縁層IF2と、この第2絶縁層IF2上に設けられた複数の第2検出電極Rx1~Rxnと、を有している。第2絶縁層IF2は、第1検出電極Tx1~Txnおよび第1絶縁層IF1に積層されている。これにより、第1検出電極Tx1~Txnは、第2絶縁層IF2を挟んで、第2検出電極Rx1~Rxnに対向している。
第2検出電極Rx1~Rxnは、ストライプ状に形成され、それぞれ第2基板SUB2の幅方向(第2方向Y)、すなわち、第1検出電極Tx1~Txnの延出方向と直交する方向に延びている。第2検出電極Rx1~Rxnは、第2基板SUB2の長手方向に所定の間隔を置いて互いに平行に並んでいる。第2検出電極Rx1~Rxnは、表示領域DAのほぼ全面に対向して設けられている。これにより、第2検出電極Rx1~Rxは、表示領域DA内において、第1検出電極Tx1~Txnと交差するように配置され、更に、第2絶縁層IF2を挟んで第1検出電極Tx1~Txnに重ねて配置されている。
本実施形態によれば、第1絶縁層IF1の一対の短辺側端部において、第1制御配線CL1は、それぞれ第1絶縁層IF1の短辺とほぼ平行に、すなわち、第2方向Yに、延びている。これに対して、複数の第2制御配線CL2は、第2絶縁層IF2の一対の短辺側端部において、この短辺と平行な方向に対し、角度θ2(例えば、5~90度)だけ傾斜して延びている。本実施形態では、第2制御配線CL2は、中央部で屈曲している。すなわち、第2制御配線CL2は、第2絶縁層IF2の短辺の一端からほぼ中央部まで、第2絶縁層IF2の短辺と平行な方向に対して、第2検出電極Rx側に角度θ2だけ傾斜して延び、この中央部から短辺の他端まで、第2絶縁層IF2の短辺と平行な方向に対して、外側に角度-θ2だけ傾斜して延びている。これにより、第1および第2絶縁層IF1、IF2の一対の短辺側端部において、複数の第2制御配線CL2は、第1制御配線CL1と平行に延びることなく、第1制御配線CL1に対して傾斜した状態で交差および重複している。
なお、第1検出電極、および第2検出電極の設置数、形状、および形成材料は、上述した第1の実施形態に限定されることなく、適宜、変更することができる。第1制御配線CL1と第2制御配線CL2bとの配線構造および積層構造は、第2の実施形態に限定されることなく、前述した第1~第6変形例のいずれを適用することも可能である。また、表示パネルは、液晶表示パネルに限定されることなく、有機EL表示パネルを適用することも可能である。
図21は、第9変形例に係る配線構造を概略的に示している。前述した第2の実施形態において、第1制御配線CL1と第2制御配線CL2とが重なる領域では、いずれか一方の配線、例えば、第2制御配線CL2を波状、サイン波状、鋸歯状等の連続した凹凸を有する形成に形成されている。このように、各第2制御配線CL2を例えば、波状に形成することにより、第2制御配線CL2は、第1制御配線CL1との全ての重なり部において、角度30ないし90度の傾斜角度を持って、第1制御配線CL1と交差して延びている。これにより、第1制御配線CL1が第2制御配線CL2bと平行に重なることが無く、重なり部分の面積を大幅に低減することが可能となる。同時に、各第1制御配線CL1と複数の第2制御配線CL2との複数の重なり部の重なり面積が実質的に均一となり、タッチ検出領域におけるノイズの発生およびタッチ検出性能の劣化を抑制することができる。
また、上述した実施形態によりもたらされる他の作用効果について本明細書の記載から明らかなもの、又は当業者において適宜想到し得るものついては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(7)複数の画素を含む表示領域と非表示領域とを有する第1基板を備える表示パネルと、
前記表示パネルに設けられたタッチ検出装置と、を備え、
前記タッチ検出装置は、
前記表示領域に重ねて設けられた複数の第1検出電極と、
前記表示領域に重ねて設けられ、前記第1検出電極と絶縁層を介して交差する複数の第2検出電極と、
それぞれ前記第1検出電極に接続され前記非表示領域に設けられた複数の第1制御配線と、
それぞれ前記第2検出電極に接続され前記非表示領域に設けられた複数の第2制御配線と、を備え、
前記第1制御配線は、複数のスイッチング素子を含むスイッチを介して前記第1検出電極に接続されている表示装置。
(8)平面視で前記複数の第1制御配線と前記複数の第2制御配線とは、複数個所で重なるように配置されている(7)に記載の表示装置。
(9)前記第1制御配線の線幅は、前記第1検出電極の幅および前記第2制御配線の線幅よりも狭く形成されている(7)に記載の表示装置。
16…タッチセンサ(タッチ検出装置)、20…第1FPC、22…第2FPC、
30…タッチ駆動回路、32…Txスキャナ(シフトレジスタ)、
SUB1…アレイ基板、SUB2…対向基板、Tx…第1検出電極、
Rx…第2検出電極、CL1…第1制御配線、CL2…第2制御配線、
SW…スイッチ、P1…第1電源配線、P2…第2電源配線
Claims (6)
- 第1基板と、
前記第1基板の第1領域と対向し、前記第1基板の第2領域と対向しない第2基板と、
を備え、
前記第1領域に配置された複数の画素と、
前記第1領域に配置された複数の検出電極と、
前記第2領域に配置された駆動回路と、
前記第2領域に配置され、前記駆動回路の長さ方向と平行に延在する複数の第1配線と、
前記駆動回路と前記複数の検出電極とを接続する複数の第2配線と、
前記複数の第1配線と前記複数の第2配線との間に位置する絶縁層と、を有し、
前記複数の第2配線は前記複数の第1配線とは平面視で90度以外の角度で交差している表示装置。 - 前記複数の第2配線の一部は、前記駆動回路から第1方向で、かつ、前記第1配線に対して傾斜した方向に延出し、前記複数の第2配線の他の一部は、前記駆動回路から前記第1方向と反対の第2方向で、かつ、前記第1配線に対して傾斜した方向に延出している請求項1に記載の表示装置。
- 前記複数の第2配線は、それぞれスイッチを介して前記検出電極に接続されて、前記スイッチは、前記複数の第1配線と前記駆動回路との間に配置されている請求項1に記載の表示装置。
- 前記複数の第2配線は、それぞれステップ状に屈曲して延出している請求項1に記載の表示装置。
- 前記複数の第1配線は、それぞれ波状に形成されている請求項1に記載の表示装置。
- 前記複数の第2配線は、それぞれ波状に形成されている請求項1に記載の表示装置。
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