JP7330708B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
従来、カメラの映像から検出した物体や人体を追尾する技術がある。例えば、特許文献1には、テンプレート同士の重なり方を考慮したテンプレートマッチングにより追尾を行い、動きベクトルから次フレーム画像での探索位置を推定する技術が提案されている。また、特許文献2には、まず、撮像画像を複数の追跡領域に分割し、次に各追跡領域内に存在するエッジの移動ベクトルの分布に基づいて平均移動ベクトルを算出する。そして、算出した平均移動ベクトルに基づいて、追跡領域内に存在するエッジの移動を追跡(追尾)する技術が提案されている。
特開2002-373332号公報 特開2006-172064号公報
特許文献1や特許文献2に記載の方法では、着目している物体の直前の移動方向や速度に基づいて次フレームでの物体の出現位置を予測し、予測した出現位置を基準に探索領域を設定して探索領域内で着目している物体や人体を探索する。しかし、これらの方法では、追尾対象とする物体の移動の傾向が当初の想定から外れた場合には、設定した探索領域内で物体が検出されない検出エラーの発生頻度が大きくなってしまう。例えば、等速直線運動を前提に次フレームでの出現位置の予測及び探索領域の設定を行っていた状況で、急に人の流れの向きや速さが変わった場合などが相当する。
検出エラーの発生頻度が大きくなると、検出エラーの発生頻度を小さくするために、探索領域の拡大や予測時間間隔の短縮等の対応が行われる。この対応により、追尾精度は維持できるが、処理に係る演算量が増大してしまう。すなわち、直前の移動方向や速度に基づいて次フレームでの物体の出現位置を予測する特許文献1や特許文献2に記載の方法では、追尾精度を下げることなく処理に係る演算量を削減することが容易ではないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、映像から検出した物体を追尾する画像処理装置において、追尾精度を下げることなく、処理に係る演算量を低減することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、画像領域を複数に分割した分割領域毎に所定時間後における物体の移動先の位置に関する移動履歴を生成する生成手段と、前記移動履歴に基づいて特定された探索範囲から物体を検出し、前画像で検出された物体と対応付けることによって物体を追尾する追尾手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、映像から検出した物体を追尾する画像処理装置において、追尾精度を下げることなく、処理に係る演算量を低減することが可能となる。
第1の実施形態における画像処理装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態における軌跡情報収集部の構成例を示す図である。 第1の実施形態における移動履歴を説明する図である。 第1の実施形態における移動履歴の生成処理の例を示すフローチャートである。 第1の実施形態における追尾処理の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における画像処理装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態における移動履歴の生成処理の例を示すフローチャートである。 本実施形態における画像処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態における画像処理装置では、追尾精度の維持と演算コストの低減の両立を図るために、物体の移動履歴を利用することで、追尾時の探索範囲を限定しつつ、設定した探索範囲内で物体が検出されない検出エラーの発生頻度を小さくする。移動履歴とは、物体の観測位置gを定めたとき、フレームt0で観測位置gに存在した物体hが、所定時間Δt(移動先との差分フレーム数)後のフレーム(t0+Δt)ではどの位置に移動したのか、という情報を一定数以上の物体について集計したものである。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態における画像処理装置110の構成例を示すブロック図である。画像処理装置110は、履歴管理部111、記憶装置112、物体追尾部113、及び画像取得部114を有する。履歴管理部111は、収集された軌跡情報に基づいて各物体の移動履歴を生成する。履歴管理部111により生成された物体の移動履歴は、記憶装置112に記憶される。
物体追尾部113は、画像取得部114により取得した画像から追尾対象の物体を検出することにより、追尾対象の物体を追尾する。画像取得部114は、例えばカメラやサーバ等の外部の装置から、処理対象の画像を時系列順に取得する。なお、画像取得部114は、外部メモリ等に保存された画像を取得するようにしてもよい。
第1の実施形態における画像処理装置110は、軌跡情報収集部120によって収集された既存の軌跡情報を利用して、移動履歴の生成や追尾対象の物体の追尾を行う。軌跡情報とは、追尾対象となっている物体の、過去のフレーム上での位置情報を特定できる情報であり、物体IDや物体位置や時間等の情報を含む。また、物体の軌跡情報として、物体のサイズや属性情報等を含んでもよい。なお、以下の説明では、一部において人体の追尾を例に説明するが、本実施形態における画像処理装置は、人体の追尾に限らず任意の物体の追尾に利用可能である。
図2は、軌跡情報収集部120の構成例を示すブロック図である。軌跡情報収集部120は、画像取得部201、物体検出部202、物体追尾部203、人体検出部204、物体対応付部205、軌跡管理部206、判定パラメータ設定部207、軌跡情報判定部208、及び外部出力部209を有する。画像取得部201は、処理対象の画像(映像のフレーム)を時系列順に外部の装置から取得する。この外部装置は、例えばカメラやサーバであるが、外部メモリ等に保存された画像を取得してもよい。
物体検出部202は、画像取得部201で取得した画像から背景差分法により物体を検出する。ここで検出される物体は、例えば移動物体である。あるいは、背景差分法により検出された前景である。または、背景ではないと判定された部分でもよい。検出した物体の情報は、例えば、画面上位置と外接矩形と物体のサイズとからなる。なお、物体検出部202では、画像から物体を検出できればよく、物体を検出する方法は背景差分法に限定されるものではない。物体追尾部203は、物体検出部202が検出した物体と前画像で検出された物体とを対応付けることにより、検出した物体を追尾する。新規に出現した物体には、新規に物体IDを付与し、前画像と対応付けることができた物体には、前画像で付与した物体IDを付与する。
人体検出部204は、物体検出部202が物体を検出した領域からパターンマッチング処理により人体を検出する。人体検出部204の処理は、映像から人体を検出する処理であり、パターンマッチング処理に限定されるものではない。また、必ずしも物体検出部202が物体を検出した領域から人体の検出を行う必要はなく、画像全体に対して人体の検出処理を行ってもよい。また、検出対象は、人体に限定されるものではなく、特定の物体(特定の特徴を有する物体、あるいは特定のパターンを有すると判定される物体)であることを検出すればよい。例えば、物体が自動車であることや動物であることを検出してもよい。物体対応付部205は、物体検出部202が検出した物体と人体検出部204が検出した人体との対応付けを決定する。
軌跡管理部206は、物体追尾部203で追尾した物体の軌跡情報を生成して管理する。また、軌跡管理部206は、物体対応付部205で物体に対応付けられた人体の情報を物体の属性として管理する。すなわち、軌跡管理部206は、追尾した物体が物体対応付部205により人体(特定の物体)に対応付けられたことを管理する。判定パラメータ設定部207は、物体の軌跡情報を判定するための判定パラメータを外部から軌跡情報判定部208に設定する。判定パラメータは、判定を行う場所を示す座標の組と、座標の組の扱いを「領域」もしくは「線」から決定する領域タイプと、物体サイズの範囲と、物体属性及び属性数と、画面内での存在時間の範囲と検出イベント等からなる。
軌跡情報判定部208は、軌跡管理部206で管理される物体の軌跡情報を判定パラメータ設定部207で設定された判定パラメータに従って判定することで、所望の物体を検出する。軌跡情報の判定処理は、設定された判定パラメータのすべてに対して、軌跡管理部206において軌跡情報が更新されるたびに実施する。例えば、軌跡情報判定部208は、追尾した物体が特定の場所を通過したことを判定する。外部出力部209は、軌跡管理部206で管理される物体の軌跡情報と軌跡情報判定部208の判定結果等を外部に出力する。
次に、本実施形態において物体の追尾処理に利用する物体の移動履歴について説明する。本実施形態では、画像領域を複数の領域に分割し、分割した領域毎に移動履歴を生成する。以下の例では、画像領域をグリッド分割して生成したグリッドセル単位で移動履歴を生成する。すなわち、フレームt0のグリッドセルg上に存在する物体hについて、所定時間Δt後のフレーム(t0+Δt)を移動先予測フレームとして設定した場合、物体hが移動先予測フレームではどの位置に移動したのか、という情報を集計する。集計では、対象となるすべての物体について移動先の位置をそれぞれ特定した後、位置のクラスタリングを行う。その後、クラスタリングで生成したクラスタ毎に探索優先度を設定する。
図3は、本実施形態における物体の移動履歴を説明する図である。図3において、300は追尾を行う画像領域を示し、画像領域300において破線によりグリッドを示している。301及び305は、それぞれ追尾対象の物体(人体)h1及び物体(人体)h2であり、本例では人体を想定している。人体の追尾は、「頭部中心」を追尾することで行われるものとする。そのため、「人体の位置」は、頭部中心の位置を基準に決定される。すなわち、図3に示す例では、人体h1が存在するグリッドセルg1は302(太線の黒枠矩形部分)となる。
303は、グリッドセルg1を通過した複数の人体のそれぞれについて、グリッドセルg1を通過した時のフレームをフレームt0としたときのフレーム(t0+Δt)における移動先を所定期間収集した移動先プロット(g1)である。収集した移動先を「□(白抜き四角形)」の記号で示している。同様に、306は、人体h1が存在するグリッドセルg2(305の頭部が位置するグリッドセル)を人体が通過した時のフレームをフレームt0としたとき、フレーム(t0+Δt)における移動先を所定時間収集した移動先プロット(g2)である。こちらについては、収集した移動先を「△(白抜き三角形)」の記号で示している。
フレームt0でグリッドセルg1を通過した複数の人体のそれぞれは、フレーム(t0+2×Δt)においては移動先304に移動し、グリッドセルg2を通過した複数の人体のそれぞれは、フレーム(t0+2×Δt)においては移動先307に移動する。一般に、移動先304、307の範囲は、対応する移動先303、306の範囲に比べて広くなる。
<移動履歴の生成>
以下、第1の実施形態における物体の移動履歴の生成について説明する。本実施形態では、履歴管理部121が、軌跡情報収集部120により収集された軌跡情報に基づいて物体の移動履歴を生成する。図4は、第1の実施形態における移動履歴の生成処理の例を示すフローチャートである。
移動履歴の生成処理を開始すると、ステップS401では、履歴管理部121は、軌跡情報収集部120から軌跡情報を取得する。なお、軌跡情報収集部120では、軌跡情報を軌跡管理部206で管理している。次に、ステップS402では、履歴管理部121は、追尾を行う画像領域をグリッド分割し、軌跡情報における各軌跡の各座標とグリッドセルとの対応付けを行う。
ステップS403では、履歴管理部121は、ステップS402においてグリッド分割したすべてのグリッドセルについて移動履歴の生成処理を実行したか否かを判定する。すべてのグリッドセルについて移動履歴の生成処理を実行した、すなわち処理対象とするグリッドセルの残りがないと履歴管理部121が判定した場合(YES)、履歴管理部121は移動履歴の生成処理を終了する。一方、すべてのグリッドセルについては移動履歴の生成処理を実行していない、すなわち処理対象とするグリッドセルの残りがあると履歴管理部121が判定した場合(NO)、ステップS404へ進む。ステップS404では、履歴管理部121は、未処理のグリッドセルの内から処理対象とするグリッドセル(グリッドセルgi)を設定し、ステップS405へ進む。
グリッドセルgiを設定した後のステップS405では、履歴管理部121は、グリッドセルgiを通ったすべての物体についてステップS406以降の処理を実行したか否かを判定する。グリッドセルgiを通ったすべての物体についてステップS406以降の処理を実行した、すなわちグリッドセルgiについての処理が完了したと履歴管理部121が判定した場合(YES)、ステップS410へ進む。グリッドセルgiを通ったすべての物体についてはステップS406以降の処理を実行していない、すなわちグリッドセルgiを通った物体において未処理の物体があると履歴管理部121が判定した場合(NO)、ステップS407へ進む。
ステップS407では、履歴管理部121は、グリッドセルgiを通った未処理の物体の内から物体hjを追尾対象の物体として選択し、ステップS407へ進む。本実施形態では、軌跡情報からグリッドセルgiに対応付けられた軌跡を1つ抽出し、その軌跡に関連付けられている物体を物体hjとする。ここで、物体hjがグリッドセルgi上に初めて現れたフレーム番号をフレームt0とする。
追尾対象の物体として物体hjを選択した後のステップS407では、履歴管理部121は、物体hjの移動先を集計するすべてのフレームに対して、対象とする物体hjの移動先の抽出及び記録を行ったか否かを判定する。ここで、物体の移動先を集計するフレームは、Δtkを事前にいくつか設定しておき、移動先を集計するフレーム番号をフレーム(t0+Δtk)とする。なお、Δtkはどのように設定してもよい。例えば、Δtk=10×k(k=1,2,3,・・・,10)として設定した場合、物体hjがグリッドセルgi上に初めて現れたフレームt0から100フレーム先まで、10フレーム毎に10回、物体hjの移動先を集計する。
物体hjの移動先を集計するすべてのフレームに対して移動先の抽出及び記録を行った、すなわちすべてΔtkについて処理を行ったと履歴管理部121が判定した場合(YES)、ステップS405へ進む。一方、物体hjの移動先を集計するすべてのフレームに対して移動先の抽出及び記録を行っていない、すなわち未処理のフレームがあると履歴管理部121が判定した場合(NO)、ステップS408へ進む。ステップS408では、履歴管理部121は、未処理のフレームの内から物体hjの移動先を集計するフレーム番号を決定する。具体的には、履歴管理部121は、Δtkを順番に指定することで、物体hjの移動先を集計するフレーム番号を決定する。
ステップS409では、履歴管理部121は、フレーム(t0+Δtk)における物体hjの移動先を抽出する。本実施形態では、履歴管理部121は、物体hjに関連付けられている軌跡をたどることで、フレーム(t0+Δtk)で物体hjが移動した先の座標を抽出し、記憶装置112に記録する。その後、ステップS407に処理を戻す。
ステップS410は、ステップS405でグリッドセルgiを通った物体において選択すべき物体の残りがないと判定された場合に実行される処理である。つまり、このステップS410の処理を行う直前の時点で、記憶装置112には、グリッドセルgiを通った物体について、フレーム(t0+Δtk)における移動先の座標が記録されている。ただし、本実施形態では、Δtk=10×k(k=1,2,3,・・・,10)としている。例えば、図3に示した例では、グリッドセルgiをグリッドセル302、Δt=Δt30とすると、303がグリッドセルgiを通過した人体hj(複数)のΔt30フレーム後の移動先となる。また、304がグリッドセルgiを通過した人体hj(複数)のΔt60フレーム後の移動先となる。
ステップS410では、履歴管理部121は、グリッドセルgiを通った物体の移動先をクラスタリングする。本実施形態では、クラスタリングの単位を各Δtkの各グリッドセルとする。すなわち、各Δtkの各グリッドにカウンタを設置し、移動先として指定された(移動先の座標がそのグリッドセルに属した)回数をカウントする。履歴管理部121は、カウントが終わったら、所定回数以上のカウントを持つグリッドセル(Δtk,gi)を抽出する。所定回数以上のカウントを持つグリッドセル同士が隣接している場合には、連結して1つのクラスタとしてもよい。本実施形態では、説明を簡単にするため、連結せずに個々のグリッドセルをクラスタとして扱うこととする。
ステップS411では、履歴管理部121は、ステップS410において抽出したクラスタ(本実施形態ではグリッドセル)に対し、探索優先度を設定する。本実施形態では、優先度スコアScをSc=n×kで算出し、優先度スコアScが大きいクラスタほど探索優先度を高く設定することとする。ただし、nは移動先として指定されたカウント数、kはΔtk=10×k(k=1,2,3,・・・,10)のkである。つまり、nが大きいほど移動先となる可能性が高く、kが大きいほど演算量を削減できる。探索優先度の設定が完了すると、履歴管理部121は、ステップS411において設定した探索優先度を各クラスタに付与する。その後、履歴管理部121は、クラスタ情報(Δtk:予測実行差分フレーム数、g:観測位置、gi:移動先)を含む移動履歴を記憶装置112に記録する。記録が完了したら、ステップS403に戻る。
ステップS402においてグリッド分割した、すべてのグリッドセルに対し、以上の処理を完了すると、移動履歴の生成は終了となる。
<追尾処理>
次に、第1の実施形態における画像処理装置110の追尾処理について説明する。本実施形態では、画像処理装置110の物体追尾部113が、履歴管理部111により前述のようにして生成した移動履歴を用いて物体の追尾処理を行う。図5は、第1の実施形態における追尾処理の例を示すフローチャートである。
物体の追尾処理を開始すると、ステップS501では、物体追尾部113は、画像取得部114を介して時間的に連続したフレームをFフレーム分読み込む。ただし、本実施形態では、F≧Δt10(=100)とする。次に、ステップS502では、物体追尾部113は、前述の移動履歴の生成処理と同様に追尾を行う画像領域をグリッド分割する。
ステップS503では、物体追尾部113は、追尾対象となっているすべての物体について追尾処理を実行したか否かを判定する。追尾対象となっているすべての物体について追尾処理を実行した、すなわち追尾対象となっている物体の内に未処理の物体がないと物体追尾部113が判定した場合(YES)、ステップS515へ進む。一方、追尾対象となっているすべての物体については追尾処理を実行していない、すなわち追尾対象となっている物体の内に未処理の物体があると物体追尾部113が判定した場合(NO)、ステップS504へ進む。
ステップS504では、物体追尾部113は、追尾対象となっている物体(複数)の内から着目物体h’jを1つ選択する。追尾対象となっている物体には、過去フレームから継続して追尾中の物体と、新たに読み込んだフレームから物体検出等により新たに検出された物体とがある。本実施形態では、物体追尾部113は、軌跡情報収集部120の軌跡管理部206で管理している軌跡情報を利用して、追尾対象となっている物体情報を得るものとする。
ステップS505では、物体追尾部113は、ステップS504において選択した着目物体h’jの現在位置と対応するグリッドセルg’iを特定する。ここで、グリッドセルg’iを特定したフレーム番号をフレームt0とする。ステップS506では、物体追尾部113は、記憶装置112に記録されている移動履歴の中からグリッドセルg’iの移動履歴を獲得する。
ステップS507では、物体追尾部113は、グリッドセルg’iの移動履歴に登録されているすべてのクラスタについて物体の探索を実行したか否かを判定する。グリッドセルg’iの移動履歴に登録されているすべてのクラスタについて物体の探索を実行したと物体追尾部113が判定した場合(YES)、ステップS514へ進む。一方、グリッドセルg’iの移動履歴に登録されているすべてのクラスタについては物体の探索を実行していない、すなわち物体の探索を実行していないクラスタがあると物体追尾部113が判定した場合(NO)、ステップS508へ進む。
ステップS508では、物体追尾部113は、グリッドセルg’iの移動履歴に登録されているクラスタの中から物体の探索が未実行のクラスタを1つ選択する。選択順序は、例えばクラスタに設定されている探索優先度の高いものから順に選択する。本実施形態では、前述したようにクラスタリング単位を各Δtkの各グリッドセルとしている。
ステップS509では、物体追尾部113は、選択したクラスタに基づき、追尾のための着目物体h’jの探索範囲を決定する。本実施形態では、クラスタが持つ情報は移動先のグリッドセルgとフレームt0からの差分フレーム数Δtである。本実施形態では、フレーム(t0+Δt)上におけるグリッドセルgを中心とする3×3のグリッドセル領域を探索範囲とする。
ステップS510では、物体追尾部113は、ステップS509において設定した探索範囲の中で、着目物体h’jに対応する物体を探索する。本実施形態では、物体追尾部113は、例えばパターンマッチングを利用して物体の探索を行う。パターンマッチングでの類似度算出方法は、任意の方法を採用可能である。例えば、ピクセル値の差の絶対値和を類似度とする方法(SAD:Sum of Absolute Difference)や差の2乗和を類似度とする方法(SSD:Sum of Squared Difference)等がある。本実施例では類似度算出方法としてSADを利用するものとする。ただし、着目物体h’jに対応する物体を検出する方法をパターンマッチングに限定するものではない。
ステップS511では、物体追尾部113は、ステップS510において行った物体の探索により、着目物体h’jに対応する物体が検出されたか否かを判定する。ステップS510での物体の探索により着目物体h’jに対応する物体が検出されたと物体追尾部113が判定した場合(類似度がしきい値以上となった場合)(YES)、ステップS513へ進む。一方、ステップS510での物体の探索により着目物体h’jに対応する物体が検出されなかったと物体追尾部113が判定した場合(NO)、ステップS512へ進む。
ステップS512では、物体追尾部113は、検出エラーを記録する。本実施形態における検出エラーの情報は、グリッドセルID毎に、移動履歴に登録されているクラスタ数、エラー発生数とする。検出エラーを記録した後、ステップS507に戻り、次のクラスタを選択して処理を行う。
ステップS513では、物体追尾部113は、着目物体h’jのフレームt0からフレーム(t0+Δt)までの軌跡を作成する。着目物体h’jの軌跡について、フレームt0における位置は既知であり、フレーム(t0+Δt)における位置はステップS510において検出済みである。フレーム(t0+1)からフレーム(t0+Δt-1)の区間については、物体追尾部113は、フレームt0からフレーム(t0+Δt)まで等速直線運動をしたものとして、軌跡を線形補間により作成する。作成した軌跡は、本実施形態では軌跡情報収集部120の軌跡管理部206を通じて記録する。その後、処理をステップS503に戻し、物体追尾部113は、追尾対象となっている物体(複数)の中から次の着目物体を選択して処理を行う。
前述したようにステップS507においてグリッドセルg’iの移動履歴に登録されているすべてのクラスタについて物体の探索を実行したと物体追尾部113が判定した場合(YES)、ステップS514へ進む。これは、グリッドセルg’iの移動履歴に基づいて設定された探索範囲を探しても、着目物体h’jに対応する物体が見つからなかった場合に対応する。
ステップS514では、本実施形態では、軌跡情報収集部120を用いて着目物体h’jに対応する物体を追尾する。具体的には、フレームt0からフレーム(t0+Δtk)までの画像を画像取得部201に入力する。そして、物体検出部202、物体追尾部203、人体検出部204、物体対応付部205、及び軌跡管理部206により着目物体h’jのフレームt0からフレーム(t0+Δtk)までの軌跡を作成する。ただし、k=1,2,3,・・・,10のいずれかであり、グリッドセルg’iとは異なるグリッドセルに属することとなる最小のkとする。k=10においても、グリッドセルg’iとは異なるグリッドセルに移動しない場合、その物体は消失したものとして扱い、追尾を中断する。処理を終えたら、ステップS503に処理を移す。
ステップS503において追尾対象のすべての物体について処理を実行したと判定した場合(YES)に進むステップS515では、物体追尾部113は、ステップS512において記録した検出エラー情報を元に、グリッドセル毎にエラー率を算出する。本実施形態では、エラー率=(そのグリッドセルでのエラー発生数)/(そのグリッドセルの移動履歴に登録されているクラスタ数)とする。
ステップS516では、物体追尾部113は、ステップS515においてエラー率を計算した結果、エラー率が所定しきい値以上のグリッドセルがあったか否かを判定する。エラー率が所定のしきい値以上のグリッドセルがあると物体追尾部113が判定した場合には(YES)、ステップS517に処理を進め、ないと物体追尾部113が判定した場合には(NO)、追尾処理を終了する。
ステップS517では、履歴管理部111が、エラー率が所定のしきい値以上のグリッドセルについて、移動履歴の再生成を行う。移動履歴の生成方法は、すでに説明した移動履歴の生成処理と同様である。そして、移動履歴を再生成した後、追尾処理を終了する。
以上のように、本実施形態における画像処理装置は、物体の移動履歴を生成し、生成した移動履歴を利用して追尾処理を行うことにより、追尾時の探索範囲を限定しつつ、探索範囲内に物体が検出されない検出エラーの発生頻度を小さくすることができる。これにより、追尾精度を低下させることなく、処理に係る演算コストを低減することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態では、物体の既存の軌跡情報を利用する場合について説明した。第2の実施形態では、移動履歴の生成に既存の軌跡情報を利用せず、移動履歴を逐次生成して追尾する方法を説明する。
図6は、第2の実施形態における画像処理装置600の構成例を示すブロック図である。画像処理装置600は、履歴管理部601、記憶装置602、物体追尾部603、画像取得部604、及び軌跡管理部605を有する。履歴管理部601は、各物体の移動履歴を生成する。履歴管理部601により生成された物体の移動履歴は、記憶装置602に記憶される。
物体追尾部603は、画像取得部604により取得した画像から追尾対象の物体を検出することにより、追尾対象の物体を追尾する。画像取得部604は、例えばカメラやサーバ等の外部の装置から、処理対象の画像を時系列順に取得する。なお、画像取得部604は、外部メモリ等に保存された画像を取得するようにしてもよい。軌跡管理部605は、物体追尾部603で追尾した物体の軌跡情報を管理する。
<移動履歴の生成>
以下、第2の実施形態における物体の移動履歴の生成について説明する。図7は、第2の実施形態における移動履歴の生成処理の例を示すフローチャートである。
ステップS701では、履歴管理部601は、初期設定を行う。本実施形態では、第1の実施形態と同様に、画像領域をグリッド分割する。また、物体の移動先の集計に利用するΔtkの値を設定する。ここでは、Δtk=10×k(k=1,2,3,・・・,10)と設定するものとする。また、変数Cntの値を0に初期化する。変数Cntは、物体追尾部603から送られてくる追尾情報の集計回数をカウントするためのカウンタとして用いる。
初期設定が終わると、ステップS702では、履歴管理部601は、物体追尾部603からの追尾情報を受信する。本実施形態において、受信する追尾情報には、物体ID、フレーム番号及び物体位置(座標)を含むものとする。物体IDとは、追尾対象となる物体毎に割り当てられる共通のIDであり、物体追尾部603や軌跡管理部605ではそれぞれ追尾や軌跡管理のために用いる。物体追尾部603からの追尾情報がない場合には、受信できるまで待機する。
追尾情報を受信すると進むステップS703では、履歴管理部601は、追尾情報に含まれる物体hが移動履歴管理物体として登録済みの物体であるか否かを判定する。登録済みの物体であるか否かは、記憶装置602に保持している登録情報に対して物体IDを検出することで判定する。
ステップS703での判定の結果、追尾情報に含まれる物体hが未登録の物体であると履歴管理部601が判定した場合(NO)、ステップS704に進み、履歴管理部601は、追尾情報に含まれる物体hを移動履歴管理物体として登録する。このときに登録する情報には、物体IDの他、その物体の初出情報としてのフレーム番号(=t0)、及び物体位置(座標)から特定したグリッドセル(=g)の情報を含む。登録情報の保持には記憶装置602を利用し、登録後は、物体IDを指定することで登録情報を参照可能とする。
ステップS703での判定の結果、追尾情報に含まれる物体hが移動履歴管理物体として登録済みであると履歴管理部601が判定した場合(YES)、ステップS705に処理を進める。
ステップS705では、履歴管理部601は、追尾情報からそのフレーム番号tを抽出する。次に、履歴管理部601は、Δt=t-t0∈Δtkである、すなわちそのフレームが集計対象のフレームであるか否かを判定する。履歴管理部601は、そのフレームが集計対象のフレームであると判定した場合(YES)にはステップS706に処理を進め、そうでない場合(NO)にはステップS702に処理を進める。
ステップS706では、履歴管理部601は、物体hの物体位置(座標)を物体hのフレーム(t0+Δtk)における移動先として記録する。その後、ステップS707では、履歴管理部601は、変数Cntの値を1だけインクリメントする。続く、ステップS708では、履歴管理部601は、変数Cntの値が事前に定めたしきい値Thより大きいか否かを判定する。すなわち、ステップS708では、履歴管理部601は、移動履歴の生成に十分なデータが集まったか否かを判定する。
履歴管理部601は、変数Cntの値が事前に定めたしきい値Th以下であると履歴管理部601が判定した場合(NO)にはステップS702に処理を移し、閾値Thより大きいと判定した場合(YES)にはステップS709に処理を移す。
ステップS709では、履歴管理部601は、グリッドセル毎に物体の移動先をクラスタリングする。ここでは、グリッドセルgiに着目して説明する。履歴管理部601は、登録情報として、グリッドセルgiを通った物体hjを抽出し、それらの物体の移動先をクラスタリングする。本実施形態では、クラスタリングの単位を各Δtkの各グリッドセルとする。すなわち、各Δtkの各グリッドにカウンタを設置し、移動先として指定された(移動先の座標がそのグリッドセルに属した)回数をカウントする。履歴管理部601は、カウントが終わったら、所定回数以上のカウントを持つグリッドセル(Δtk,gi)を抽出する。所定回数以上のカウントを持つグリッドセル同士が隣接している場合は、連結して1つのクラスタとしてもよい。本実施形態では、説明を簡単にするため、連結せずに個々のクラスタとして扱うこととする。
ステップS710では、履歴管理部601は、ステップS709において抽出したグリッドセルに対し、探索優先度を設定する。本実施形態では、優先度スコアScをSc=n×kで算出し、優先度スコアScが大きいグリッドセルほど探索優先度を高く設定することとする。ただし、nは移動先として指定されたカウント数、kはΔtk=10×k(k=1,2,3,・・・,10)のkである。つまり、nが大きいほど移動先となる可能性が高く、kが大きいほど演算量を削減できる。探索優先度の設定が完了すると、履歴管理部601は、ステップS710において設定した探索優先度をグリッドセルgiに関する移動履歴に加えた後、移動履歴を記憶装置602に記録する。記録が完了したら、履歴管理部601は、ステップS711で変数Cntの値を0に設定し、ステップS702に処理を移す。
<追尾処理>
次に、第2の実施形態における画像処理装置600の追尾処理について説明する。本実施形態では、画像処理装置600の物体追尾部603が、前述のようにして生成される移動履歴を用いて物体の追尾処理を行う。第2の実施形態における追尾処理は、図5に示した第1の実施形態における追尾処理と基本的には同様である。
ただし、第2の実施形態では、ステップS504において着目物体h’jを1つ選択する際、物体追尾部603は、軌跡管理部605で管理している追尾情報を利用して、現時点で追尾対象となっている物体情報を得るものとする。また、ステップS513において着目物体h’jのフレームt0からフレーム(t0+Δt)までの軌跡を作成した際、物体追尾部603は、作成した軌跡を軌跡管理部605に記録する。
以上のように、本実施形態における画像処理装置は、物体の移動履歴を生成し、生成した移動履歴を利用して追尾処理を行うことにより、追尾時の探索範囲を限定しつつ、探索範囲内に物体が検出されない検出エラーの発生頻度を小さくすることができる。これにより、追尾精度を低下させることなく、処理に係る演算コストを低減することが可能となる
なお、前述した第1及び第2の実施形態では、追尾を行う画像領域をグリッド分割し、グリッドセル毎に移動履歴を生成するようにしているが、グリッド分割以外の方法も可能である。例えば、自由な形状の部分領域を複数設定し、それぞれの部分領域を本実施形態でのグリッドセルと同様に扱うことで、本発明の実施が可能である。もちろん、処理時間が問題にならない場合には、部分領域を画素とすることで、画素単位で本発明を実施できる。
また、前述した第1及び第2の実施形態では、Δtk=10×k(k=1,2,3,・・・,10)とし、クラスタリングの実施フレームをt0+tkとした。しかし、この方法に限らず、自由にクラスタリングの実施フレームを設定可能である。また、前述した第1及び第2の実施形態では、優先度スコアの算出方法を定義し、優先度スコアを利用して探索優先度を設定するようにしているが、これに限定されるものではなく、探索優先度は、他の任意の方法で設定可能である。例えば、ランダムに優先度を設定するよう構成しても良い。
また、前述した第1及び第2の実施形態では、物体の移動先をクラスタリングするようにしているが、必ずしもクラスタリングする必要はない。例えば、物体の移動先の中から代表となる移動先とその周辺領域を選択するようにしても良い。また、前述した第1及び第2の実施形態では、探索範囲を移動履歴に登録されているクラスタに基づき決定しているが、探索範囲の決定に他の要素を考慮するようにしても良い。例えば、探索範囲を設定する時間に基づき、探索範囲のサイズを拡げたり狭めたりするようにしても良い。例えば、朝の通勤時間帯では探索範囲を小さく設定し、夕方の買い物時間帯では探索範囲を広く設定することで、検出エラーの発生頻度を低減可能となる。
また、前述した第1及び第2の実施形態では、追尾に際し、人間の性別や年齢等の追尾対象物体の属性を利用していないが、これらの属性を検出及び利用するようにしても良い。これにより、例えば属性毎に移動履歴を作成するとともに、属性毎に追尾することが可能となり、追尾精度が向上する効果がある。また、前述した第1及び第2の実施形態では、物体の観測位置、移動先、移動先差分フレーム数を表示等の出力はしていなかったが、これらの情報を出力するよう構成しても良い。これにより、追尾が失敗した場合の原因を探ることが可能となる。また、Δtk値など、内部パラメータを修正するためのインターフェイスを備えるように構成しても良い。これにより、追尾が失敗した場合の原因に応じて、パラメータを手動で修正し、本実施形態における動作をユーザが制御可能となる。
(本発明の他の実施形態)
本発明は、前述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
図8は、本実施形態における画像処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように画像処理装置は、CPU801、RAM802、ROM803、入力部804、出力部805、記憶部806、及び通信インターフェイス(IF)807を有する。CPU801、RAM802、ROM803、入力部804、出力部805、記憶部806、及び通信IF807は、システムバス808を介して通信可能に接続される。
CPU(Central Processing Unit)801は、システムバス808に接続された各部の制御を行う。RAM(Random Access Memory)802は、CPU801の主記憶装置として使用される。ROM(Read Only Memory)803は、装置の起動プログラム等を記憶する。CPU801が、記憶部806からプログラムを読み出して実行することで、例えば画像処理装置が有する履歴管理部や物体追尾部の機能が実現される。
入力部804は、ユーザによる入力等を受け付けたり、画像データを入力したりする。出力部805は、画像データやCPU801における処理結果等を出力する。記憶部806は、装置の動作や処理に係る制御プログラム等を記憶する不揮発性の記憶装置である。通信IF807は、本装置と他の装置(中継器等)との情報通信を制御する。
前述のように構成された装置において、装置に電源が投入されると、CPU801は、ROM803に格納された起動プログラムに従って、記憶部806から制御プログラム等をRAM802に読み込む。CPU801は、RAM802に読み込んだ制御プログラム等に従い処理を実行することによって、画像処理装置の機能を実現する。つまり、画像処理装置のCPU801が制御プログラム等に基づき処理を実行することによって、画像処理装置の機能構成及び動作が実現される。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
110、600:画像処理装置 111、601:履歴管理部 112、602:記憶装置 113、603:物体追尾部 114、604:画像取得部 120:軌跡情報収集部 605:軌跡管理部

Claims (13)

  1. 画像領域を複数に分割した分割領域毎に所定時間後における物体の移動先の位置に関する移動履歴を生成する生成手段と、
    記移動履歴に基づいて特定された探索範囲から物体を検出し、前画像で検出された物体と対応付けることによって物体を追尾する追尾手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記移動履歴に基づいて、画像から検出された物体に対する前記探索範囲を特定する特定手段を更に有し、
    前記追尾手段は、前記特定手段によって特定された前記探索範囲から物体を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記特定手段は、前記物体が検出された位置に対応する前記移動履歴を取得し、該移動履歴に含まれる移動先の領域に基づいて、前記探索範囲を特定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記追尾手段によって追尾された物体の移動時間と位置を示す軌跡情報を記録する記録手段を更に有し、
    前記生成手段は、前記軌跡情報に基づいて、着目する前記分割領域を通った物体の移動先となる前記分割領域を通った回数を集計することによって、前記着目する分割領域に対応する探索範囲を含む前記移動履歴を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記追尾手段が物体を追尾することで得られた物体の移動先を示す情報に基づいて、前記移動履歴を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記画像領域をグリッド分割して生成したグリッドセル単位で前記複数の分割領域を設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記生成手段は、前記探索範囲での物体の探索を行って前記物体が検出されなかった回数に基づくエラー回数に基づいて、前記移動履歴を再生成することを判定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記生成手段は、前記移動履歴において物体が検出された回数と前記エラー回数とに基づいて求められたエラー率が所定の値以上である前記分割領域について、前記移動履歴を再生成することを決定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記移動履歴には、物体の観測位置、物体の移動先の位置、及び前記観測位置の画像と前記移動先の位置の画像との差分フレーム数の少なくとも1つの情報を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記追尾手段は、複数の前記探索範囲を設定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記追尾手段は、前記探索範囲に設定された探索優先度に基づく順に、前記探索範囲での物体の探索を行うことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 画像領域を複数に分割した分割領域毎に所定時間後における物体の移動先の位置に関する移動履歴を生成する生成工程と、
    記移動履歴に基づいて特定された探索範囲から物体を検出し、前画像で検出された物体と対応付けることによって物体を追尾する追尾工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
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