開示された実施形態で説明される要素の多くは、モジュールとして実装され得る。ここで、モジュールは、定義された機能を実行し、他の要素への定義されたインターフェイスを有する要素として定義される。本開示で説明されるモジュールは、ハードウェア、ハードウェアと組み合わせたソフトウェア、ファームウェア、ウェットウェア(例えば、生物学的要素を有するハードウェア)、またはそれらの組み合わせで実装されてもよく、それらは、挙動的に等価とすることができる。例えば、モジュールは、ハードウェアマシン(C、C++、Fortran、Java(登録商標)、Basic、Matlab(登録商標)など)もしくはSimulink、Stateflow、GNU Octave、またはLabVIEWMathScriptで実行されるように構成されるコンピューター言語で記述されたソフトウェアルーチンで実装され得る。ディスクリートまたはプログラム可能なアナログ、デジタル、および/または量子ハードウェアを組み込む物理ハードウェアを使用してモジュールを実装することも可能であり得る。プログラム可能なハードウェアの例には、コンピューター、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コンプレックスプログラマーブルロジックデバイス(CPLD)が含まれる。コンピューター、マイクロコントローラー、およびマイクロプロセッサーは、アセンブリー、C、C++などの言語を使用してプログラムされる。FPGA、ASIC、CPLDは、多くの場合、プログラマーブルデバイスの機能が少ない内部ハードウェアモジュール間の接続を構成するVHSICハードウェア記述言語(VHDL)またはVerilogなどのハードウェア記述言語(HDL)を使用してプログラムされる。機能モジュールの結果を達成するために、上記の技術がしばしば組み合わせて使用される。
図1Aは、本開示の実施形態が実装され得る移動体通信ネットワーク100の実施例を示す。移動体通信ネットワーク100は、例えば、ネットワークオペレーターによって実行される公共の土地移動体ネットワーク(PLMN)であり得る。図1Aに示すように、移動体通信ネットワーク100は、コアネットワーク(CN)102、無線アクセスネットワーク(RAN)104、および無線デバイス106を含む。
CN102は、無線デバイス106に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、および/またはオペレーター内DNなどの一つまたは複数のデータネットワーク(DN)へのインターフェイスを提供し得る。インターフェイス機能の一部として、CN102は、無線デバイス106と一つまたは複数のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、無線デバイス106を認証し、充電機能を提供し得る。
RAN104は、エアーインターフェイス上で無線通信を介して、CN102を無線デバイス106に接続し得る。無線通信の一部として、RAN104は、スケジューリング、無線リソース管理、および再送信プロトコルを提供し得る。エアーインターフェイス上でRAN104から無線デバイス106への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアーインターフェイス上で無線デバイス106からRAN104への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク送信は、周波数分割二重化(FDD)、時間分割二重化(TDD)、および/または二つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク送信から分離され得る。
無線デバイスという用語は、本開示全体を通して、無線通信が必要または利用可能な任意のモバイルデバイスまたは固定(非携帯)デバイスを指し、および包含するために使用され得る。例えば、無線デバイスは、電話、スマートフォン、タブレット、コンピューター、ラップトップ、センサー、メーター、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)装置、車両道路側ユニット(RSU)、中継ノード、自動車、および/またはそれらの任意の組み合わせであり得る。無線デバイスという用語は、ユーザー機器(UE)、ユーザー端末(UT)、アクセス端末(AT)、モバイルステーション、受話器、無線送受信ユニット(WTRU)、および/または無線通信装置を含む、他の用語を包含する。
RAN104は、一つまたは複数の基地局(図示せず)を含み得る。基地局という用語は、ノードB(UMTSおよび/または3G標準に関連付けられる)、進化したノードB(eNB、E-UTRAおよび/または4G規格と関連)、遠隔無線ヘッド(RRH)、一つまたは複数のRRHに結合されたベースバンド処理ユニット、ドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピーターノードまたは中継ノード、次世代進化ノードB(ng-eNB)、生成ノードB(gNB、NRおよび/または5G規格と関連)、アクセスポイント(AP、例えばWiFiまたはその他の適切な無線通信規格に関連している)、および/またはそれらの任意の組み合わせを指し、かつそれを包含するために、本開示全体を通して使用され得る。基地局は、少なくとも一つのgNB中央ユニット(gNB-CU)および少なくとも一つのgNB分散ユニット(gNB-DU)を含み得る。
RAN104に含まれる基地局は、無線デバイス106とエアーインターフェイス上で通信するための一つまたは複数のアンテナのセットを含み得る。例えば、一つまたは複数の基地局は、三つのセル(またはセクター)をそれぞれ制御するための三つのアンテナセットを含み得る。セルのサイズは、レシーバー(例えば、基地局レシーバー)が、セルで動作するトランスミッター(例えば、無線デバイストランスミッター)から送信を首尾よく受信できる範囲によって決定され得る。一緒に、基地局のセルは、無線デバイス可動性をサポートするために、広い地理的エリアにわたって無線デバイス106に無線カバレッジを提供し得る。
三つのセクターサイトに加えて、基地局の他の実装も可能である。例えば、RAN104の一つまたは複数の基地局は、三つより多いまたはそれ未満のセクターを有するセクターサイトとして実装され得る。RAN104の一つまたは複数の基地局は、アクセスポイントとして、複数の遠隔無線ヘッド(RRH)に結合されたベースバンド処理ユニットとして、および/またはドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピータまたは中継ノードとして実装され得る。RRHに結合されたベースバンド処理ユニットは、集中型またはクラウドRANアーキテクチャーの一部であってもよく、ベースバンド処理ユニットは、ベースバンド処理ユニットのプール内に集中型であるか、または仮想化されていてもよい。リピーターノードは、ドナーノードから受信した無線信号を増幅および再ブロードキャストし得る。中継ノードは、リピーターノードと同じ/類似の機能を実行し得るが、ドナーノードから受信した無線信号を復号化して、無線信号を増幅および再ブロードキャストする前にノイズを除去し得る。
RAN104は、類似のアンテナパターンおよび類似の高レベル送信電力を有するマクロセル基地局の均質なネットワークとして展開され得る。RAN104は、異種ネットワークとして展開され得る。異種ネットワークでは、小さなセル基地局を使用して、例えば、マクロセル基地局によって提供される比較的大きなカバレッジエリアと重複するカバレッジエリアなど、小さなカバレッジエリアを提供することができる。小さなカバレッジエリアは、データトラフィックの多いエリア(またはいわゆるホットスポット)、またはマクロセルカバレッジが弱いエリアに提供され得る。スモールセル基地局の例としては、カバレッジエリアが縮小する順に、マイクロセル基地局、ピコセル基地局、およびフェムトセル基地局またはホーム基地局が挙げられる。
第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、図1Aの移動体通信ネットワーク100と同様の移動体通信ネットワークの仕様のグローバル標準化を提供するために1998年に形成される。現在までに、3GPP(登録商標)は、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)として知られる第三世代(3G)ネットワーク、ロング・ターム・エボリューション(LTE)として知られる第四世代(4G)ネットワーク、および5Gシステム(5GS)として知られる第五世代(5G)ネットワークという、三世代のモバイルネットワークの仕様を生産している。本開示の実施形態は、次世代RAN(NG-RAN)と呼ばれる、3GPP(登録商標) 5GネットワークのRANを基準して記載される。実施形態は、図1AのRAN104、以前の3Gおよび4GネットワークのRAN、およびまだ仕様化されていない将来のネットワーク(例えば、3GPP(登録商標) 6Gネットワーク)などの他の移動体通信ネットワークのRANに適用可能であり得る。NG-RANは、新しい無線(NR)として知られる5G無線アクセス技術を実装し、4G無線アクセス技術または非3GPP(登録商標)無線アクセス技術を含むその他の無線アクセス技術を実装するために供給され得る。
図1Bは、本開示の実施形態が実装され得る、別の実施例の移動体通信ネットワーク150を示す。移動体通信ネットワーク150は、例えば、ネットワークオペレーターによって実行されるPLMNであり得る。図1Bに示すように、移動体通信ネットワーク150は、5Gコアネットワーク(5G-CN)152、NG-RAN154、およびUE156AおよびUE156B(総称してUE156)を含む。これらの構成要素は、図1Aに関して説明された対応する構成要素と同じまたは同様の方法で実装および動作することができる。
5G-CN152は、UE156に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、および/またはオペレーター内DNなどの一つまたは複数のDNへのインターフェイスを提供する。インターフェイス機能の一部として、5G-CN152は、UE156と一つまたは複数のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、UE156を認証し、充電機能を提供し得る。3GPP(登録商標) 4GネットワークのCNと比較して、5G-CN152のベースは、サービスベースのアーキテクチャーであり得る。これは、5G-CN152を構成するノードのアーキテクチャーが、他のネットワーク機能へのインターフェイスを介してサービスを提供するネットワーク機能として定義され得ることを意味する。5G‐CN152のネットワーク機能は、専用もしくは共有ハードウェア上のネットワーク要素として、専用もしくは共有ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンスとして、またはプラットフォーム(例えば、クラウドベースのプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化機能として、いくつかの方法で実装され得る。
図1Bに示すように、5G-CN152は、簡単に説明できるように、図1Bで一つの構成要素AMF/UPF158として示すように、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)158Aおよびユーザープレーン機能(UPF)158Bを含む。UPF158Bは、NG-RAN154と一つまたは複数のDNとの間のゲートウェイとして機能し得る。UPF158Bは、パケットルーティングおよび転送、パケット検査およびユーザープレーンポリシールールの施行、トラフィック利用の報告、一つまたは複数のDNへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類、ユーザープレーンに対するサービス品質(QoS)処理(例えば、パケットフィルターリング、ゲーティング、アップリンク/ダウンリンクレート実施、およびアップリンクトラフィック検証)、ダウンリンクパケットバッファリング、およびダウンリンクデータ通知トリガーなどの機能を実行し得る。UPF158Bは、イントラ/インター無線アクセス技術(RAT)モビリティのアンカーポイント、一つまたは複数のDNに相互接続される外部プロトコル(またはパケット)データユニット(PDU)セッションポイント、および/または分岐ポイントとして機能して、マルチホームPDUセッションをサポートし得る。UE156は、UEとDNとの間の論理接続である、PDUセッションを介してサービスを受信するように構成され得る。
AMF158Aは、非アクセス層(NAS)シグナリングの終了、NASシグナリングセキュリティ、アクセス層(AS)セキュリティ制御、3GPP(登録商標)アクセスネットワーク間のモビリティのためのCN間ノードシグナリング、アイドルモードUE到達可能性(例えば、ページング再送信の制御と実行)、登録エリア管理、システム内およびシステム間モビリティサポート、アクセス認証、ローミング権限のチェックを含むアクセス許可、モビリティ管理制御(サブスクリプションとポリシー)、ネットワークスライシングのサポート、および/またはセッション管理機能(SMF)の選択などの機能を実行できる。NASは、CNとUEの間で動作する機能を指してもよく、ASは、UEとRANの間で動作する機能を指し得る。
5G-CN152は、わかりやすくするために図1Bに示されていない一つまたは複数の追加のネットワーク機能を含み得る。例えば、5G-CN152は、セッション管理機能(SMF)、NRリポジトリ機能(NRF)、ポリシー制御機能(PCF)、ネットワーク露出機能(NEF)、統一データ管理(UDM)、アプリケーション機能(AF)、および/または認証サーバー機能(AUSF)のうちの一つまたは複数を含んでもよい。
NG-RAN154は、5G-CN 152を、エアーインターフェイス上で無線通信を介してUE156に接続し得る。NG-RAN154は、gNB160AおよびgNB160Bとして図示された一つまたは複数のgNB(まとめてgNB160)および/またはng-eNB162Aおよびng-eNB162Bとして図示された一つまたは複数のng-eNB(まとめてng-eNB162)を含み得る。gNB160およびng-eNB162は、より一般的に基地局と呼んでもよい。gNB160およびng-eNB162は、エアーインターフェイス上でUE156と通信するための一つまたは複数のアンテナのセットを含み得る。例えば、gNB160の一つまたは複数および/またはng-eNB162の一つまたは複数は、三つのセル(またはセクター)をそれぞれ制御するための三つのアンテナセットを含んでもよい。合わせて、gNB160およびng-eNB162のセルは、UEモビリティをサポートするために、広い地理的エリアにわたってUE156に無線カバレッジを提供し得る。
図1Bに示すように、gNB160および/またはng-eNB162は、NGインターフェイスによって5G-CN152に接続されてもよく、Xnインターフェイスによって他の基地局に接続され得る。NGおよびXnインターフェイスは、インターネットプロトコル(IP)トランスポートネットワークなどの基となるトランスポートネットワーク上に、直接的な物理的接続および/または間接的な接続を使用して確立され得る。gNB160および/またはng-eNB162は、UuインターフェイスによってUE156に接続され得る。例えば、図1Bに示すように、gNB160Aは、UuインターフェイスによってUE156Aに接続され得る。NG、Xn、およびUuインターフェイスは、プロトコルスタックに関連付けられている。インターフェイスに関連付けられるプロトコルスタックは、データおよびシグナリングメッセージを交換するため図1Bのネットワーク要素によって使用されてもよく、ユーザープレーンおよび制御プレーンの二つのプレーンを含み得る。ユーザープレーンは、ユーザーにとって関心対象のデータを処理し得る。制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
gNB160および/またはng-eNB162は、一つまたは複数のNGインターフェイスによって、AMF/UPF158など、5G-CN152の一つまたは複数のAMF/UPF機能に接続され得る。例えば、gNB160Aは、NGユーザープレーン(NG-U)インターフェイスによって、AMF/UPF158のUPF158Bに接続され得る。NG-Uインターフェイスは、gNB160AとUPF158B間のユーザープレーンPDUの供給を提供し得る(例えば、非保証送達)。gNB160Aは、NG制御プレーン(NG-C)インターフェイスを使用してAMF158Aに接続できる。NG-Cインターフェイスは、例えば、NGインターフェイス管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージの転送、ページング、PDUセッション管理および構成転送および/または警告メッセージ送信を提供することができる。
gNB160は、Uuインターフェイス上のUE156に向かってNRユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。例えば、gNB160Aは、第一のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイス上で、UE156Aに向かってNRユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。ng-eNB162は、Uuインターフェイス上のUE156に向かって、Evolved UMTS地上無線アクセス(E‐UTRA)ユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供してもよく、E‐UTRAは3GPP(登録商標) 4G無線アクセス技術を指す。例えば、ng-eNB162Bは、第二のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイス上で、UE156Bに向かってE‐UTRAユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。
5G-CN152は、NRおよび4Gの無線アクセスを処理するように構成されると記述された。当業者であれば、NRが4Gコアネットワークに、「非スタンドアローン動作」として知られるモードで接続することが可能であり得ることを理解するであろう。非スタンドアローン動作では、4Gコアネットワークを使用して、制御プレーン機能(例えば、初期アクセス、モビリティ、およびページング)を提供する(または少なくともサポートする)。一つのAMF/UPF158のみが図1Bに示されるが、一つのgNBまたはng-eNBは、複数のAMF/UPFノードに接続されて、冗長性を提供し、および/または複数のAMF/UPFノードにわたって共有をロードし得る。
論じるように、図1Bにおいて、ネットワーク要素間のインターフェイス(例えば、Uu、Xn、およびNGインターフェイス)がデータおよびシグナリングメッセージを交換するためにネットワーク要素が使用するプロトコルスタックと関連付けられてもよい。プロトコルスタックは、二つのプレーン、すなわち、ユーザープレーンおよび制御プレーンを含み得る。ユーザープレーンは、ユーザーにとって関心対象のデータを処理してもよく、制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
図2Aおよび図2Bはそれぞれ、UE210とgNB220の間にあるUuインターフェイス用のNRユーザープレーンおよびNR制御プレーンプロトコルスタックの例を示す。図2Aおよび図2Bに示されるプロトコルスタックは、例えば、図1Bに示されるUE156AとgNB160Aとの間のUuインターフェイスに使用されるものと同じまたは類似であり得る。
図2Aは、UE210およびgNB220に実装された五つの層を含むNRユーザープレーンプロトコルスタックを示す。プロトコルスタックの底部で、物理層(PHYs)211および221は、プロトコルスタックの上位層にトランスポートサービスを提供してもよく、オープンシステム相互接続(OSI)モデルの層1に対応し得る。PHY211および221の上の次の四つのプロトコルは、メディアアクセス制御層(MAC)212および222、無線リンク制御層(RLC)213および223、パケットデータ収束プロトコル層(PDCP)214および224、ならびにサービスデータアプリケーションプロトコル層(SDAP)215および225を含む。合わせて、これらの四つのプロトコルは、OSIモデルの層2またはデータリンク層を構成し得る。
図3は、NRユーザープレーンプロトコルスタックのプロトコル層間に提供されるサービスの実施例を示す。図2Aおよび図3の上からスタートして、SDAP215および225は、QoSフロー処理を実行し得る。UE210は、UE210とDNとの間の論理接続であり得る、PDUセッションを介してサービスを受信し得る。PDUセッションは、一つまたは複数のQoSフローを有し得る。CNのUPF(例えば、UPF158B)は、QoS要件(例えば、遅延、データレート、および/またはエラーレートに関して)に基づき、PDUセッションの一つまたは複数のQoSフローにIPパケットをマッピングし得る。SDAP215および225は、一つまたは複数のQoSフローと一つまたは複数のデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除は、gNB220でSDAP225によって決定され得る。UE210でのSDAP215は、gNB220から受信した反射マッピングまたは制御シグナリングを介して、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピングについて通知され得る。反射マッピングについては、gNB220でのSDAP225は、ダウンリンクパケットを、UE210のSDAP215によって観察されて、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除を決定することができる、QoSフローインジケーター(QFI)でマークし得る。
PDCP214およびPDCP224は、エアーインターフェイス上で送信する必要のあるデータ量を低減するためのヘッダー圧縮/解凍、エアーインターフェイス上で送信されるデータの不正な復号化を防止するための暗号/暗号解除、および完全性保護(制御メッセージが意図されたソースから発信されることを確実にするため)を行ってもよい。PDCP214および224は、例えば、未送信のパケットの再送信、パケットのシーケンス内送達および再シーケンス、ならびにgNB内ハンドオーバーのために、重複して受信されたパケットの除去を実行し得る。PDCP214および224は、受信されるパケットの可能性を改善し、レシーバーで、任意の重複パケットを除去するために、パケット重複を実行し得る。パケット重複は、高信頼性を必要とするサービスに有用であり得る。
図3には示されていないが、PDCP214および224は、二重接続シナリオにおいて、分割無線ベアラとRLCチャネルとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。二重接続は、UEが二つのセル、またはより一般的には、マスターセルグループ(MCG)およびセカンダリーセルグループ(SCG)の二つのセルグループに接続することを可能にする技術である。分割ベアラは、SDAP215および225へのサービスとしてPDCP214および224によって提供される無線ベアラの一つなどの単一の無線ベアラが、二重接続でセルグループによって処理されるときである。PDCP214および224は、セルグループに属するRLCチャネル間で分割無線ベアラをマッピング/マッピング解除し得る。
RLC213および223は、それぞれ、MAC212および222から受信した複製データユニットのセグメンテーション、自動反復要求(ARQ)を通した再送信、および除去を実行し得る。RLC213および223は、トランスペアレントモード(TM)、未確認応答モード(UM)、および確認応答モード(AM)の三つの送信モードをサポートし得る。RLCが動作している送信モードに基づき、RLCは、指摘された機能のうちの一つまたは複数を実行し得る。このRLC構成は、ヌメロロジおよび/または送信時間間隔(TTI)持続時間に依存せずに論理チャネル毎とすることができる。図3に示すように、RLC213および223は、それぞれPDCP214および224にサービスとしてRLCチャネルを提供し得る。
MAC212およびMAC222は、論理チャネルの多重化/多重分離、および/または論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングを実行し得る。多重化/多重分離は、PHY211および221へ/から送達されるトランスポートブロック(TB)へ/からの一つまたは複数の論理チャネルに属するデータユニットの多重化/多重分離を含んでもよい。MAC222は、動的スケジューリングによって、UE間の、スケジューリング、スケジューリング情報レポート、および優先度処理を行うように構成され得る。スケジューリングは、ダウンリンクおよびアップリンクのためにgNB220(MAC222にて)で実施され得る。MAC212および222は、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)(例えば、キャリアアグリゲーション(CA)の場合、キャリアごとに一つのHARQエンティティ)を通して、エラー訂正、論理チャネル優先順位付けによるUE210の論理チャネル間の優先度処理、および/またはパディングを行うように構成され得る。MAC212およびMAC222は、一つまたは複数のヌメロロジおよび/または送信タイミングをサポートし得る。一実施例では、論理チャネル優先順位付けにおけるマッピング制限により、論理チャネルがどのヌメロロジおよび/または送信タイミングを使用することができるかを制御することができる。図3に示すように、MAC212および222は、サービスとしてRLC213および223に論理チャネルを提供し得る。
PHY211および221は、エアーインターフェイス上で情報を送受信するために、物理チャネルへのトランスポートチャネルのマッピングおよびデジタルおよびアナログ信号処理機能を実行し得る。これらのデジタルおよびアナログ信号処理機能は、例えば、符号化/復号化および変調/復調を含み得る。PHY211および221は、マルチアンテナマッピングを実行し得る。図3に示すように、PHY211および221は、サービスとして、MAC212および222に一つまたは複数のトランスポートチャネルを提供し得る。
図4Aは、NRユーザープレーンプロトコルスタックを通るダウンリンクデータフローの例を示す。図4Aは、NRユーザープレーンプロトコルスタックを通した三つのIPパケット(n、n+1、およびm)のダウンリンクデータフローを示し、gNB220で二つのTBを生成する。NRユーザープレーンプロトコルスタックを通るアップリンクデータフローは、図4Aに示すダウンリンクデータフローと類似し得る。
図4Aのダウンリンクデータフローは、SDAP225が、一つまたは複数のQoSフローから三つのIPパケットを受信し、三つのパケットを無線ベアラにマッピングしたときに開始する。図4Aでは、SDAP225は、IPパケットnおよびn+1を第一の無線ベアラ402にマッピングし、IPパケットmを第二の無線ベアラ404にマッピングする。SDAPヘッダー(図4Aで「H」とラベル付けされる)がIPパケットに追加される。より高いプロトコル層から/へのデータユニットは、より低いプロトコル層のサービスデータユニット(SDU)と呼ばれ、より低いプロトコル層へ/からのデータユニットは、より高いプロトコル層のプロトコルデータユニット(PDU)と呼ばれる。図4Aに示すように、AP225からのデータユニットは、より低いプロトコル層PDCP224のSDUであり、SDAP225のPDUである。
図4Aの残りのプロトコル層は、関連する機能(例えば、図3に関して)を実行し、対応するヘッダーを追加し、それぞれの出力を次の下位層に転送し得る。例えば、PDCP224は、IPヘッダー圧縮および暗号化を実行し、その出力をRLC223に転送し得る。RLC223は、任意選択で(例えば、図4AのIPパケットmについて示されるように)セグメンテーションを実行し、その出力をMAC222に転送することができる。MAC222は、いくつかのRLC PDUを多重化してもよく、MACサブヘッダーをRLC PDUに取り付けてトランスポートブロックを形成し得る。NRでは、図4Aに示すように、MACサブヘッダーはMAC PDU全体に分散され得る。LTEでは、MACサブヘッダーはMAC PDUの先頭に完全に配置され得る。NR MAC PDU構造は、MAC PDUサブヘッダーが、完全なMAC PDUが組み立てられる前に計算され得るため、処理時間および関連遅延を低減し得る。
図4Bは、MAC PDUにおけるMACサブヘッダーのフォーマット例を示す。MACサブヘッダーには、MACサブヘッダーが対応しているMAC SDUの長さ(バイト単位など)を示すためのSDU長さフィールド、MAC SDUが多重分離プロセスを支援するために開始した論理チャネルを識別するための論理チャネル識別子(LCID)フィールド、SDU長さフィールドのサイズを示すためのフラグ(F)、および将来使用するための予約ビット(R)フィールドが含まれる。
図4Bはさらに、MAC223またはMAC222などのMACによってMAC PDUに挿入されるMAC制御要素(CE)を示す。例えば、図4Bは、MAC PDUに挿入された二つのMAC CEを示す。MAC CEは、ダウンリンク送信(図4Bに示されるように)のためMAC PDUの開始に、およびアップリンク送信のためMAC PDUの終わりに挿入され得る。MAC CEは、インバンド制御シグナリングに使用され得る。MAC CEの例としては、バッファ状態レポートや電力ヘッドルームレポートなどのスケジューリング関連MAC CE、PDCP重複検出の起動/停止、チャネル状態情報(CSI)レポート、サウンディング基準信号(SRS)送信、および事前構成済みコンポーネント、のためのものなどの起動/停止MAC CE、不連続受信(DRX)関連MAC CE、タイミング進行MAC CE、およびランダムアクセス関連MAC CEが挙げられる。MAC CEは、MAC SDUに説明されるのと類似したフォーマットのMACサブヘッダーによって先行されてもよく、MAC CEに含まれる制御情報のタイプを示すLCIDフィールドに予約値で識別され得る。
NR制御プレーンプロトコルスタックを説明する前に、論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル、ならびにチャネルタイプ間のマッピングを最初に説明する。一つまたは複数のチャネルを使用して、後述するNR制御プレーンプロトコルスタックに関連する機能を実行し得る。
図5Aおよび図5Bは、それぞれダウンリンクおよびアップリンクについて、論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル間のマッピングを示す。情報は、NRプロトコルスタックのRLC、MAC、およびPHY間のチャネルを通して送信される。論理チャネルは、RLCとMACとの間で使用することができ、NR制御プレーン内に制御および構成情報を伝達する制御チャネルとして、またはNRユーザープレーン内にデータを伝達するトラフィックチャネルとして分類することができる。論理チャネルは、特定のUE専用の専用論理チャネルとして、または複数のUEによって使用され得る共通の論理チャネルとして分類され得る。論理チャネルはまた、それが運ぶ情報のタイプによって定義され得る。NRによって定義される論理チャネルのセットには、例えば、
- 位置がセルレベルでネットワークに知られていないUEをページングするために使用されるページングメッセージを表示するためのページング制御チャネル(PCCH)と、
- マスター情報ブロック(MIB)およびいくつかのシステム情報ブロック(SIB)の形態でシステム情報メッセージを伝達するためのブロードキャスト制御チャネル(BCCH)であって、システム情報メッセージがUEによって使用されて、セルがどのように構成され、セル内でどのように動作するかについての情報を取得し得る、ブロードキャスト制御チャネルと、
- ランダムアクセスとともに制御メッセージを送信するための共通制御チャネル(CCCH)と、
- UEを構成するために、特定のUEとの間で制御メッセージを送信するための専用制御チャネル(DCCH)と、
- ユーザーデータを特定のUEとの間で送信するための専用トラフィックチャネル(DTCH)とを含む。
トランスポートチャネルは、MAC層とPHY層の間で使用され、それらが送信する情報をエアーインターフェイス上でどのように送信するかによって定義され得る。NRによって定義されるトランスポートチャネルのセットには、例えば、
- PCCHから発信されたページングメッセージを送信するためのページングチャネル(PCH)と、
- BCCHからMIBを運ぶためのブロードキャストチャネル(BCH)と、
- BCCHからのSIBを含む、ダウンリンクデータおよびシグナリングメッセージの送信用のダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)
- アップリンクデータおよびシグナリングメッセージを送信するためのアップリンク共有チャネル(UL-SCH)と、
- 事前スケジューリングなしに、UEがネットワークに接続できるようにするランダムアクセスチャネル(RACH)と、を含む。
PHYは、物理チャネルを使用して、PHYの処理レベル間で情報を渡すことができる。物理チャネルは、一つまたは複数のトランスポートチャネルの情報を運ぶための時間周波数リソースの関連セットを有し得る。PHYは、制御情報を生成して、PHYの低レベル動作をサポートし、L1/L2制御チャネルとして知られる物理制御チャネルを介して、PHYの低レベルへ制御情報を提供し得る。NRによって定義される物理チャネルおよび物理制御チャネルのセットは、例えば、
- BCHからMIBを運ぶための物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、
- DL-SCHからのダウンリンクデータおよびシグナリングメッセージ、ならびにPCHからのページングメッセージを運ぶための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、
- ダウンリンクスケジューリングコマンド、アップリンクスケジューリング許可、およびアップリンク電力制御コマンドを含み得る、ダウンリンク制御情報(DCI)を運ぶための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、
- UL-SCHおよび以下に記載されるように、一部の例ではアップリンク制御情報(UCI)からアップリンクデータおよびシグナリングメッセージを運ぶための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、
- HARQ確認応答、チャネル品質インジケーター(CQI)、プリコーディングマトリックスインジケーター(PMI)、ランクインジケーター(RI)、およびスケジューリング要求(SR)を含み得る、UCIを運ぶための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、
- ランダムアクセスのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、を含む。
物理制御チャネルと同様に、物理層は、物理層の低レベル動作をサポートするために物理信号を生成する。図5Aおよび図5Bに示すよう、NRによって定義される物理層信号には、プライマリー同期信号(PSS)、セカンダリー同期信号(SSS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、復調基準信号(DMRS)、サウンディング基準信号(SRS)、および位相トラッキング基準信号(PT-RS)が含まれる。これらの物理層信号は、以下でより詳細に説明される。
図2Bは、NR制御プレーンプロトコルスタックの例を示す。図2Bにおいて、NR制御プレーンプロトコルスタックは、NRユーザープレーンプロトコルスタックの例と同じ/類似の第一の四つのプロトコル層を使用し得る。これら四つのプロトコル層には、PHY211および221、MAC212および222、RLC213および223、ならびにPDCP214および224が含まれる。NRユーザープレーンプロトコルスタックのように、スタックの上部にSDAP215および225を有する代わりに、NR制御プレーンスタックは、NR制御プレーンプロトコルスタックの上部に無線リソース制御(RRC)216および226、ならびにNASプロトコル217および237を持つ。
NASプロトコル217および237は、UE210とAMF230(例えば、AMF158A)の間、またはより一般的には、UE210とCNとの間に制御プレーン機能を提供し得る。NASプロトコル217および237は、NASメッセージと呼ばれるシグナリングメッセージを介して、UE210とAMF230との間に制御プレーン機能を提供し得る。UE210とAMF230の間には、NASメッセージを送信できる直接経路はない。NASメッセージは、UuおよびNGインターフェイスのASを使用して送信され得る。NASプロトコル217および237は、認証、セキュリティ、接続セットアップ、モビリティ管理、およびセッション管理などの制御プレーン機能を提供し得る。
RRC216および226は、UE210とgNB220との間に、またはより一般的には、UE210とRANとの間に制御プレーン機能を提供し得る。RRC216および226は、RRCメッセージと呼ばれるシグナリングメッセージを介して、UE210とgNB220との間に制御プレーン機能を提供し得る。RRCメッセージは、シグナリング無線ベアラ、および同一/類似のPDCP、RLC、MAC、およびPHYプロトコル層を使用して、UE210とRANとの間で送信され得る。MACは、制御プレーンおよびユーザープレーンデータを、同じトランスポートブロック(TB)内に多重化し得る。RRC216および226は、ASおよびNASに関連するシステム情報のブロードキャスト、CNまたはRANによって開始されたページング、UE210とRANとの間のRRC接続の確立、メンテナンス、およびリリース、キー管理を含むセキュリティ機能、シグナリング無線ベアラおよびデータ無線ベアラの確立、構成、メンテナンス、およびリリース、モビリティ機能、QoS管理機能、UE測定レポートとレポートの制御、無線リンク障害(RLF)の検出と回復、および/またはNASメッセージ転送のような制御プレーン機能を提供できる。RRC接続の確立の一部として、RRC216および226は、UE210とRANとの間の通信のためのパラメーターの設定を伴い得る、RRCコンテキストを確立し得る。
図6は、UEのRRC状態遷移を示す例示的な図である。UEは、図1Aに示す無線デバイス106、図2Aおよび図2Bに示すUE210、または本開示に記載される任意の他の無線デバイス、と同一または類似であり得る。図6に示されるように、UEは、三つのRRC状態のうちの少なくとも一つにあり得る。つまり、RRC接続602(例えば、RRC_CONNECTED)、RRCアイドル604(例えば、RRC_IDLE)、およびRRC非アクティブ606(例えば、RRC_INACTIVE)。
RRC接続602では、UEは確立されたRRCコンテキストを有し、基地局と少なくとも一つのRRC接続を有し得る。基地局は、図1Aに示すRAN104に含まれる一つまたは複数の基地局の一つ、図1Bに示すgNB160またはng-eNB162の一つ、図2Aおよび図2Bに示すgNB220、または本開示に記載される任意の他の基地局に類似であり得る。UEが接続される基地局には、UEのRRCコンテキストがあり得る。UEコンテキストと呼ばれるRRCコンテキストは、UEと基地局との間の通信のためのパラメーターを含んでもよい。これらのパラメーターには、例えば、一つまたは複数のASコンテキスト、一つまたは複数の無線リンク構成パラメーター、ベアラ構成情報(例えば、データ無線ベアラ、シグナリング無線ベアラ、論理チャネル、QoSフロー、および/またはPDUセッションに関連する)、セキュリティ情報、および/またはPHY、MAC、RLC、PDCP、および/またはSDAP層構成情報が含まれ得る。RRC接続602では、UEのモビリティはRAN(例えば、RAN104またはNG-RAN154)によって管理され得る。UEは、サービングセルおよび隣接セルからの信号レベル(例えば、基準信号レベル)を測定し、これらの測定値を現在UEにサービスを提供している基地局に報告し得る。UEのサービング基地局は、報告された測定値に基づき、隣接基地局の一つのセルへのハンドオーバーを要求し得る。RRC状態は、RRC接続602から、接続リリース手順608を介して、RRCアイドル604に、移行してもよく、または接続非アクティブ化手順610を介してRRC非アクティブ606に移行し得る。
RRCアイドル604では、RRCコンテキストはUEに対して確立され得ない。RRCアイドル604では、UEは基地局とのRRC接続を有し得ない。RRCアイドル604中、UEは、ほとんどの時間の間、スリープ状態であり得る(例えば、バッテリー電力を節約するため)。UEは、定期的に(例えば、不連続受信サイクル毎に1回)起動して、RANからのページングメッセージを監視することができる。UEのモビリティは、セル再選択として知られる手順を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、以下でより詳細に論じるようにランダムアクセス手順を伴い得る接続確立手順612を介して、RRCアイドル604からRRC接続602に移行し得る。
RRC非アクティブ606では、以前に確立されたRRCコンテキストは、UEおよび基地局で維持される。これにより、RRCアイドル604からRRC接続602への遷移と比較して、シグナリングオーバーヘッドが低減されて、RRC接続602への高速遷移が可能となる。RRC非アクティブ606では、UEはスリープ状態にあり、UEのモビリティは、セル再選択を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、RRC非アクティブ606から、接続再開手順614によって、RRC接続602に、または接続リリース手順608と同一または類似の接続リリース手順616を介して、RRCアイドル604に移行し得る。
RRC状態は、モビリティ管理機構と関連付けられてもよい。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606では、モビリティは、セル再選択を通してUEによって管理される。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606におけるモビリティ管理の目的は、ネットワークが、移動体通信ネットワーク全体にわたりページングメッセージをブロードキャストすることなく、ページングメッセージを介してイベントをUEに通知できるようにすることである。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606で使用されるモビリティ管理機構は、ページングメッセージが、移動体通信ネットワーク全体の代わりにUEが現在存在するセルグループのセル上にブロードキャストされ得るように、ネットワークがセルグループレベル上でUEを追跡することを可能にし得る。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606のモビリティ管理機構は、セルグループレベル上でUEを追跡する。それらは、異なる粒度のグループ化を使用して、そうすることができる。例えば、セルグループ化の粒度の三つのレベル、すなわち、個々のセル、RANエリア識別子(RAI)によって識別されるRANエリア内のセル、および追跡エリアと呼ばれ、追跡エリア識別子(TAI)によって識別されるRANエリアのグループ内のセル、であり得る。
追跡エリアは、CNレベルでUEを追跡するために使用され得る。CN(例えば、CN102または5G-CN152)は、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストをUEに提供し得る。UEが、セル再選択を通して、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストに含まれないTAIに関連付けられているセルに移動した場合、UEは、CNがUEの位置を更新できるようにCNで登録更新を行い、UEに新しいUE登録エリアを提供し得る。
RANエリアは、RANレベルでUEを追跡するために使用され得る。RRC非アクティブ606状態のUEについては、UEにRAN通知エリアを割り当てることができる。RAN通知エリアは、一つまたは複数のセルアイデンティティ、RAIのリスト、またはTAIのリストを含み得る。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のRAN通知エリアに属し得る。一実施例では、セルは、一つまたは複数のRAN通知エリアに属することができる。UEがセル再選択を通して、UEに割り当てられたRAN通知エリアに含まれないセルに移動した場合、UEは、RANで通知エリアの更新を実行し、UEのRAN通知エリアを更新することができる。
UEに対するRRCコンテキストを格納する基地局、またはUEの最後のサービング基地局は、アンカー基地局と呼んでもよい。アンカー基地局は、少なくとも、UEがアンカー基地局のRAN通知エリアに留まっている時間の間、および/またはUEがRRRC非アクティブ606に留まっている時間の間に、UEに対するRRCコンテキストを維持し得る。
図1BのgNB160などのgNBは、二つの部分、つまり中央ユニット(gNB-CU)、および一つまたは複数の分散ユニット(gNB-DU)に分割できる。gNB-CUは、F1インターフェイスを使用して、一つまたは複数のgNB-DUに結合され得る。gNB‐CUは、RRC、PDCP、およびSDAPを含んでもよい。gNB-DUは、RLC、MAC、およびPHYを含んでもよい。
NRでは、物理信号および物理チャネル(図5Aおよび図5B)を直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル上にマッピングし得る。OFDMは、F直交サブキャリア(またはトーン)上でデータを送信するマルチキャリア通信方式である。送信前に、データは、ソースシンボルと呼ばれ、F平行シンボルストリームに分割される、一連の複雑なシンボル(例えば、M直交振幅変調(M-QAM)またはM相シフトキーイング(M-PSK)シンボル)にマッピングされ得る。F平行シンボルストリームは、それらが周波数ドメイン内にあるかのように扱われ、それらを時間ドメインに変換する逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロックへの入力として使用され得る。IFFTブロックは、F平行シンボルストリームのそれぞれから一つを、Fソースシンボルに一度に取り込み、各ソースシンボルを使用して、F直交サブキャリアに対応するF正弦波基底関数の一つの振幅および位相を変調することができる。IFFTブロックの出力は、F直交サブキャリアの総和を表すF時間ドメインサンプルであり得る。F時間ドメインサンプルは、単一のOFDMシンボルを形成し得る。いくつかの処理(例えば、サイクリックプレフィックスの追加)およびアップコンバージョンの後、IFFTブロックによって提供されるOFDMシンボルは、キャリア周波数上でエアーインターフェイス上で送信され得る。F平行シンボルストリームは、IFFTブロックによって処理される前に、FFTブロックを使用して混合され得る。この処理は、ディスクリートフーリエ変換(DFT)であらかじめ符号化されたOFDMシンボルを生成し、アップリンク内のUEにより使用され、ピーク対平均電力比(PAPR)を減少させることができる。逆処理は、FFTブロックを使用してレシーバーでOFDMシンボル上で実行されて、ソースシンボルにマッピングされたデータを復元し得る。
図7は、OFDMシンボルがグループ化されたNRフレームの構成例を示す。NRフレームは、システムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。SFNは、1024フレームの期間で繰り返し得る。図示するように、一つのNRフレームは、持続時間が10ミリ秒(ms)であってもよく、持続時間が1ミリ秒である10個のサブフレームを含んでもよい。サブフレームは、例えば、スロット当たり14個のOFDMシンボルを含むスロットに分割され得る。
スロットの持続時間は、スロットのOFDMシンボルに使用されるヌメロロジに依存し得る。NRでは、異なるセル展開(例えば、最大mm波の範囲のキャリア周波数のセルまでのキャリア周波数が1GHz未満のセル)を収容するために、柔軟なヌメロロジがサポートされる。ヌメロロジは、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス持続時間に関して定義され得る。NRにおけるヌメロロジについては、サブキャリア間隔は、15kHzのベースラインサブキャリア間隔から2の累乗によってスケールアップされてもよく、サイクリックプレフィックス持続時間は、4.7μsのベースラインサイクリックプレフィックス持続時間から2の累乗によってスケールダウンされ得る。例えば、NRは、以下のサブキャリア間隔/サイクリックプレフィックス持続時間の組み合わせを、用いてヌメロロジを定義する:15kHz/4.7μs、30kHz/2.3μs、60kHz/1.2μs、120kHz/0.59μs、および240kHz/0.29μs。
スロットは、固定数のOFDMシンボル(例えば、14個のOFDMシンボル)を有し得る。より高いサブキャリア間隔を有するヌメロロジは、スロット持続時間が短く、それに応じて、サブフレーム当たりのスロットの数が多い。図7は、このヌメロロジ依存性スロット持続時間およびサブフレーム当たりのスロット送信構造を示す(図示を容易にするために、240kHzのサブキャリア間隔を有するヌメロロジは図7には示されていない)。NR内のサブフレームは、ヌメロロジ非依存時間基準として使用され得るが、スロットは、アップリンクおよびダウンリンク送信がスケジュールされるユニットとして使用され得る。低遅延サポートするために、NRでのスケジューリングは、スロット持続時間から分離され、任意のOFDMシンボルで始まり、送信に必要なだけ多くのシンボルで終わってもよい。これらの部分スロット送信は、ミニスロット送信またはサブスロット送信と呼んでもよい。
図8は、NRキャリアの時間および周波数ドメインにおけるスロットの構成例を示す。スロットには、リソース要素(RE)とリソースブロック(RB)が含まれる。REは、NRの中で最小の物理リソースである。REは、図8に示されるように、周波数ドメインの一つのサブキャリアによって、時間ドメインの一つのOFDMシンボルにわたる。RBは、図8に示されるように、周波数ドメインで12個の連続するREにわたる。NRキャリアは、275RBまたは275×12=3300サブキャリアの幅に制限され得る。こうした制限は、使用される場合、NRキャリアをサブキャリア間隔が15、30、60、および120kHzのそれぞれについて、50、100、200、および400MHzに制限してもよく、400MHzの帯域幅が、キャリア帯域幅制限当たり400MHzに基づき設定され得る。
図8は、NRキャリアの全帯域幅にわたって使用される単一のヌメロロジを示す。他の例示的な構成では、複数のヌメロロジが、同じキャリア上でサポートされ得る。
NRは、広範なキャリア帯域幅(例えば、120kHzのサブキャリア間隔に対して最大400MHz)をサポートし得る。全てのUEが、全キャリア帯域幅を受信できるとは限らない(例えば、ハードウェアの制限など)。また、全キャリア帯域幅を受信することは、UEの電力消費量の観点からは禁止され得る。一実施例では、電力消費量を低減するため、および/または他の目的のために、UEは、UEが受信を予定しているトラフィック量に基づき、UEの受信帯域幅のサイズを適合させ得る。これは帯域幅適応と呼ばれる。
NRは、全キャリア帯域幅を受信できないUEをサポートし、帯域幅適応をサポートする帯域幅部分(BWP)を定義する。一実施例では、BWPは、キャリア上の連続RBのサブセットによって定義され得る。UEは、サービングセル当たり一つまたは複数のダウンリンクBWPおよび一つまたは複数のアップリンクBWP(例えば、サービングセル当たり最大四つのダウンリンクBWPおよび最大四つのアップリンクBWP)で(例えば、RRC層を介して)で構成され得る。所与の時間で、サービングセルに対して構成されるBWPのうちの一つまたは複数がアクティブであり得る。これらの一つまたは複数のBWPは、サービングセルのアクティブBWPと呼んでもよい。サービングセルがセカンダリーアップリンクキャリアで構成されるとき、サービングセルは、アップリンクキャリアに一つまたは複数の第一のアクティブBWP、およびセカンダリーアップリンクキャリアに一つまたは複数の第二のアクティブBWPを有し得る。
ペアでないスペクトルについては、ダウンリンクBWPのダウンリンクBWPインデックスとアップリンクBWPのアップリンクBWPインデックスが同じ場合、構成されるダウンリンクBWPのセットからのダウンリンクBWPを、構成済みアップリンクBWPのセットからのアップリンクBWPとリンクし得る。ペアでないスペクトルについては、UEは、ダウンリンクBWPの中心周波数がアップリンクBWPの中心周波数と同じであると予想し得る。
プライマリーセル(PCell)上の構成されるダウンリンクBWPのセット内のダウンリンクBWPについて、基地局は、少なくとも一つの検索空間に対してUEを、一つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)で構成し得る。検索空間は、UEが制御情報を見つけることができる、時間および周波数ドメイン内の位置のセットである。検索空間は、UE固有検索空間または共通検索空間(複数のUEによって潜在的に使用可能)であり得る。例えば、基地局は、アクティブダウンリンクBWPにおいて、PCell上またはプライマリーセカンダリーセル(PSCell)上に、共通検索空間でUEを構成することができる。
構成済みアップリンクBWPのセット内のアップリンクBWPの場合、BSは、一つまたは複数のPUCCH送信のための一つまたは複数のリソースセットでUEを構成することができる。UEは、ダウンリンクBWPに対して、構成されるヌメロロジ(例えば、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス持続時間)に従って、ダウンリンクBWP内のダウンリンク受信(例えば、PDCCHまたはPDSCH)を受信し得る。UEは、構成されるヌメロロジ(例えば、アップリンクBWPのサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス長)に従って、アップリンクBWP内のアップリンク送信(例えば、PUCCHまたはPUSCH)を送信し得る。
一つまたは複数のBWPインジケーターフィールドは、ダウンリンク制御情報(DCI)に提供され得る。BWPインジケーターフィールドの値は、構成されるBWPのセットのどのBWPが、一つまたは複数のダウンリンク受信に対するアクティブダウンリンクBWPであるかを示し得る。一つまたは複数のBWPインジケーターフィールドの値は、一つまたは複数のアップリンク送信に対するアクティブアップリンクBWPを示し得る。
基地局は、PCellに関連付けられる構成されるダウンリンクBWPのセット内のデフォルトダウンリンクBWPで、UEを半静的に構成し得る。基地局が、UEに対するデフォルトダウンリンクBWPを提供していない場合、デフォルトダウンリンクBWPは、初期アクティブダウンリンクBWPとすることができる。UEは、PBCHを使用して取得されたCORESET構成に基づき、どのBWPが初期アクティブダウンリンクBWPであるかを決定し得る。
基地局は、PCellのBWP非アクティブタイマー値でUEを構成できる。UEは、適切な任意の時点でBWP非アクティブタイマーを開始または再起動することができる。例えば、(a)UEが、対のスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPを示すDCIを検出するときに、または(b)UEが、非対のスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWPまたはアップリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPまたはアクティブアップリンクBWPを示すDCIを検出するときに、UEがBWP非アクティブタイマーを開始または再起動し得る。UEが一定期間(例えば、1ミリ秒または0.5ミリ秒)DCIを検出しない場合、UEは、BWP非アクティブタイマーを満了に向かって実行し得る(例えば、ゼロからBWP非アクティブタイマー値まで増加させるか、またはBWP非アクティブタイマー値からゼロへ減少させる)。BWP非アクティブタイマーが満了になると、UEはアクティブダウンリンクBWPからデフォルトダウンリンクBWPに切り替えられてもよい。
一実施例では、基地局は、一つまたは複数のBWPを有するUEを半静的に構成することができる。UEは、第二のBWPをアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、および/またはBWP非アクティブタイマーの満了に応答して(例えば、第二のBWPがデフォルトBWPである場合)、アクティブBWPを第一のBWPから第二のBWPに切り替えることができる。
ダウンリンクおよびアップリンクBWPスイッチング(BWPスイッチングが、現在アクティブBWPから、現在アクティブBWPでないへのスイッチングを指す)は、ペアのスペクトルで独立して行われてもよい。ペアでないスペクトルでは、ダウンリンクおよびアップリンクBWPスイッチングを同時に実施し得る。構成されるBWP間の切り替えは、RRCシグナリング、DCI、BWP非アクティブタイマーの満了、および/またはランダムアクセスの開始に基づき発生し得る。
図9は、NRキャリアに対して三つの構成されるBWPを使用した帯域幅適応の実施例を示す。三つのBWPで構成されるUEは、切替点で、一つのBWPから別のBWPに切り替えてもよい。図9に示される例では、BWPに、帯域幅が40MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP902、帯域幅が10MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP904、および帯域幅が20MHz、サブキャリア間隔が60kHzのBWP906が含まれる。BWP902は、初期アクティブBWPであってもよく、BWP904は、デフォルトBWPであり得る。UEは、切替点においてBWP間を切り替えることができる。図9の例では、UEは、切替点908でBWP902からBWP904に切り替えてもよい。切替点908での切り替えは、例えば、BWP非アクティブタイマー(デフォルトBWPへのスイッチングを示す)の満了に応答して、および/またはアクティブBWPとしてBWP904を示すDCIを受信することに応答して、任意の適切な理由のために発生し得る。UEは、アクティブBWPとしてBWP906を示すDCIを受信する応答で、切替点910でアクティブBWP904からBWP906に切り替えてもよい。UEは、BWP非アクティブタイマーの満了に応答して、および/またはBWP904をアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、切替点912でアクティブBWP906からBWP904に切り替えてもよい。UEは、BWP902をアクティブBWPとして示すDCIを受信する応答で、切替点914でアクティブBWP904からBWP902に切り替えてもよい。
UEが、構成されるダウンリンクBWPのセットとタイマー値におけるデフォルトダウンリンクBWPでセカンダリーセルに対して構成される場合、セカンダリーセル上のBWPを切り替えるためのUE手順は、プライマリーセル上のものと同一/類似であり得る。例えば、UEは、UEがプライマリーセルに対してこれらの値を使用するのと同じ/同様の様式で、セカンダリーセルに対してタイマー値およびデフォルトダウンリンクBWPを使用し得る。
より大きなデータレートを提供するために、キャリアアグリゲーション(CA)を使用して、二つ以上のキャリアをアグリゲーションし、同じUEとの間で同時に送信することができる。CAのアグリゲーションキャリアは、コンポーネントキャリア(CC)と呼んでもよい。CAを使用する場合、UE用のサービングセルは多数あり、CC用のセルは一つである。CCは、周波数ドメイン内に三つの構成を有し得る。
図10Aは、二つのCCを有する三つのCA構成を示す。バンド内、連続的な構成1002において、二つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、周波数帯内で互いに直接隣接して配置される。バンド内、連続しない構成1004では、二つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、ギャップによって周波数帯に分離される。バンド内構成1006では、二つのCCは、周波数帯(周波数帯Aおよび周波数帯B)に位置する。
一実施例では、最大32個のCCがアグリゲーションされ得る。アグリゲーションCCは、同じまたは異なる帯域幅、サブキャリア間隔、および/または二重化スキーム(TDDまたはFDD)を有し得る。CAを使用するUEのサービングセルは、ダウンリンクCCを有し得る。FDDについて、一つまたは複数のアップリンクCCは、任意選択で、サービングセル用に構成され得る。アップリンクキャリアよりも多くのダウンリンクキャリアをアグリゲーションすることができることは、例えば、UEがアップリンクよりもダウンリンクにおいてより多くのデータトラフィックを有する場合に有用であり得る。
CAを使用する場合、UEのアグリゲーションセルの一つを、プライマリーセル(PCell)と呼んでもよい。PCellは、UEが最初にRRC接続確立、再確立、および/またはハンドオーバーで接続するサービングセルであり得る。PCellは、UEにNASモビリティ情報とセキュリティ入力を提供し得る。UEは異なるPCellを有し得る。ダウンリンクでは、PCellに対応するキャリアは、ダウンリンクプライマリーCC(DL PCC)と呼んでもよい。アップリンクでは、PCellに対応するキャリアは、アップリンクプライマリーCC(UL PCC)と呼んでもよい。UEのその他のアグリゲーションセルは、セカンダリーセル(SCell)と呼んでもよい。一実施例では、SCellは、PCellがUEに対して構成される後に構成され得る。例えば、SCellは、RRC接続再構成手順を介して構成され得る。ダウンリンクでは、SCellに対応するキャリアは、ダウンリンクセカンダリーCC(DL SCC)と呼んでもよい。アップリンクでは、SCellに対応するキャリアは、アップリンクセカンダリーCC(UL SCC)と呼んでもよい。
UEに対して構成されるSCellは、例えば、トラフィックおよびチャネル条件に基づき起動および停止され得る。SCellの停止は、SCell上のPDCCHおよびPDSCH受信が停止され、SCell上のPUSCH、SRS、およびCQI送信が停止されることを意味し得る。構成されるSCellは、図4Bに関して、MAC CEを使用して起動および停止され得る。例えば、MAC CEは、ビットマップ(例えば、SCellあたり1ビット)を使用して、UEに対するどのSCell(例えば、構成されるSCellのサブセットの中)が起動または停止されるかを示し得る。構成されるSCellは、SCell停止タイマー(例えば、SCell当たり一つのSCell停止タイマー)の満了に応答して停止され得る。
セルのスケジューリング割り当ておよびスケジューリング許可などのダウンリンク制御情報は、自己スケジューリングとして知られる、割り当ておよび許可に対応するセル上で送信され得る。セルに対するDCIは、クロスキャリアスケジューリングとして知られる別のセル上で送信され得る。アグリゲーションセルに対するアップリンク制御情報(例えば、CQI、PMI、および/またはRIなどのHARQ確認応答およびチャネル状態フィードバック)は、PCellのPUCCH上で送信され得る。アグリゲーションされたダウンリンクCCの数が多いと、PCellのPUCCHが過負荷になるかもしれない。セルは、複数のPUCCHグループに分けられてもよい。
図10Bは、アグリゲーションセルがどのように一つまたは複数のPUCCHグループに構成され得るかの実施例を示す。PUCCHグループ1010およびPUCCHグループ1050は、それぞれ一つまたは複数のダウンリンクCCを含み得る。図10Bの実施例において、PUCCHグループ1010は、PCell1011、SCell1012、およびSCell1013の三つのダウンリンクCCを含む。PUCCHグループ1050は、本実施例において、PCell1051、SCell1052、およびSCell1053の三つのダウンリンクCCを含む。一つまたは複数のアップリンクCCは、PCell1021、SCell1022、およびSCell1023として構成され得る。一つまたは複数の他のアップリンクCCは、プライマリーSセル(PSCell)1061、SCell1062、およびSCell1063として構成され得る。UCI1031、UCI1032、およびUCI1033として示されるPUCCHグループ1010のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PCell1021のアップリンクで送信され得る。UCI1071、UCI1072、およびUCI1073として示されるPUCCHグループ1050のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PSCell1061のアップリンクで送信され得る。一実施例では、図10Bに描写されるアグリゲーションセルがPUCCHグループ1010およびPUCCHグループ1050に分割されていない場合、ダウンリンクCCに関連するUCIを送信するための単一のアップリンクPCellおよびPCellは、過負荷状態になり得る。UCIの送信をPCell1021とPSCell1061の間で分割することによって、過負荷を防止し得る。
ダウンリンクキャリアとオプションのアップリンクキャリアを含むセルには、物理セルIDとセルインデックスを割り当てることができる。物理セルIDまたはセルインデックスは、例えば、物理セルIDが使用される、コンテキストに応じて、セルのダウンリンクキャリアおよび/またはアップリンクキャリアを識別し得る。物理セルIDは、ダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信される同期信号を使用して決定することができる。セルインデックスは、RRCメッセージを使用して決定することができる。本開示において、物理セルIDは、キャリアIDと呼ばれることがある。セルインデックスは、キャリアインデックスと呼ばれることがある。例えば、本開示が第一のダウンリンクキャリアに対する第一の物理セルIDに言及する場合、本開示は、第一の物理セルIDが、第一のダウンリンクキャリアを含むセルに対するものであることを意味することができる。同じ概念は、例えば、キャリアの起動に適用し得る。本開示が第一のキャリアが起動されることを示す場合、本明細書は、第一のキャリアを含むセルが起動されることを意味し得る。
CAでは、PHYのマルチキャリアの性質がMACに曝露され得る。一実施例では、HARQエンティティは、サービングセル上で動作し得る。トランスポートブロックは、サービングセル当たりの割り当て/許可当たりに生成され得る。トランスポートブロックおよびトランスポートブロックの潜在的なHARQ再送信は、サービングセルにマッピングされ得る。
ダウンリンクでは、基地局が、UEへの一つまたは複数の基準信号(RS)(例えば、図5Aに示されるように、PSS、SSS、CSI-RS、DMRS、および/またはPT-RS)を送信(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、および/またはブロードキャスト)し得る。アップリンクでは、UEは、一つまたは複数のRSを基地局(例えば、図5Bに示されるように、DMRS、PT-RS、および/またはSRS)に送信することができる。PSSおよびSSSは、基地局によって送信され、UEによって使用され、UEを基地局に同期化することができる。PSSおよびSSSは、PSS、SSS、およびPBCHを含む同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック内に提供され得る。基地局は、SS/PBCHブロックのバーストを定期的に送信し得る。
図11Aは、SS/PBCHブロックの構造および位置の実施例を示す。SS/PBCHブロックのバーストは、一つまたは複数のSS/PBCHブロック(例えば、図11Aに示すように、四つのSS/PBCHブロック)を含んでもよい。バーストは、定期的に送信され得る(例えば、2フレーム毎または20ミリ秒毎)。バーストは、ハーフフレーム(例えば、持続時間5ミリ秒を有する第一のハーフフレーム)に制限され得る。図11Aは一例であり、これらのパラメーター(バースト当たりのSS/PBCHブロックの数、バーストの周期性、フレーム内のバーストの位置)は、例えば、SS/PBCHブロックが送信されるセルのキャリア周波数、セルのヌメロロジまたはサブキャリア間隔、ネットワークによる構成(例えば、RRCシグナリングを使用する)、または任意の他の適切な要因に基づき構成され得ることが理解されよう。一実施例では、UEは、監視されるキャリア周波数に基づきSS/PBCHブロックに対するサブキャリア間隔を想定し得る。ただし、無線ネットワークが、異なるサブキャリア間隔を想定するようUEを構成している場合はこの限りではない。
SS/PBCHブロックは、時間ドメイン内の一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、図11Aの例に示されるような四つのOFDMシンボル)にわたってもよく、周波数ドメインの一つまたは複数のサブキャリア(例えば、240個の連続サブキャリア)にわたってもよい。PSS、SSS、およびPBCHは、共通中心周波数を有し得る。PSSは、最初に送信されてもよく、例えば、一つのOFDMシンボルおよび127個のサブキャリアにわたってもよい。SSSは、PSSの後に送信されてもよく(例えば、後の二つのシンボル)、1OFDMシンボルおよび127サブキャリアにわたってもよい。PBCHは、PSSの後に送信されてもよく(例えば、次の三つのOFDMシンボルにわたって)、240個のサブキャリアにわたってもよい。
時間および周波数ドメインにおけるSS/PBCHブロックの位置は、UEに知られ得ない(例えば、UEがセルを検索している場合)。セルを見つけて選択するために、UEはPSSのキャリアを監視し得る。例えば、UEは、キャリア内の周波数位置を監視し得る。ある特定の期間(例えば、20ミリ秒)後にPSSが見つからない場合、UEは、同期ラスタによって示されるように、キャリア内の異なる周波数位置でPSSを検索し得る。PSSが時間および周波数ドメイン内の位置に見られる場合、UEは、SS/PBCHブロックの既知の構造に基づき、SSSおよびPBCHの位置をそれぞれ決定し得る。SS/PBCHブロックは、セル定義SSブロック(CD-SSB)であり得る。一実施例では、プライマリーセルは、CD-SSBと関連付けられてもよい。CD-SSBは、同期ラスタ上に配置され得る。一実施例では、セル選択/検索および/または再選択は、CD-SSBに基づいてよい。
SS/PBCHブロックは、UEによってセルの一つまたは複数のパラメーターを決定するのに使用され得る。例えば、UEは、PSSおよびSSSのシーケンスそれぞれに基づき、セルの物理セル識別子(PCI)を決定し得る。UEは、SS/PBCHブロックの位置に基づき、セルのフレーム境界の位置を決定し得る。例えば、SS/PBCHブロックは、送信パターンに従って送信されたことを示してもよく、送信パターン中のSS/PBCHブロックは、フレーム境界から既知の距離である。
PBCHは、QPSK変調を使用してもよく、順方向エラー訂正(FEC)を使用し得る。FECは、極性符号化を使用し得る。PBCHによってスパンされる一つまたは複数のシンボルは、PBCHの復調のために一つまたは複数のDMRSを運んでもよい。PBCHは、セルの現在のシステムフレーム番号(SFN)および/またはSS/PBCHブロックタイミングインデックスの表示を含み得る。これらのパラメーターは、UEの基地局への時間同期を容易にし得る。PBCHは、UEに一つまたは複数のパラメーターを提供するために使用されるマスター情報ブロック(MIB)を含んでもよい。MIBは、UEによって使用され、セルに関連付けられる残りの最小システム情報(RSSI)を見つけることができる。RMSIは、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)を含んでもよい。SIB1は、UEがセルにアクセスするために必要な情報を含み得る。UEは、PDSCHをスケジュールするために使用され得る、PDCCHを監視するためにMIBの一つまたは複数のパラメーターを使用し得る。PDSCHは、SIB1を含み得る。SIB1は、MIBに提供されたパラメーターを使用して復号化され得る。PBCHは、SIB1の不在を示し得る。SIB1が存在しないことを示すPBCHに基づき、UEは周波数を指し示し得る。UEは、UEが指される周波数でSS/PBCHブロックを検索し得る。
UEは、同じSS/PBCHブロックインデックスで送信された一つまたは複数のSS/PBCHブロックが、準同じ位置に配置される(QCLされる)(例えば、同じ/類似のドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および/または空間Rxパラメーターを持つ)と想定することができる。UEは、SS/PBCHブロック送信に対してQCLが異なるSS/PBCHブロックインデックスを有することを想定し得ない。
SS/PBCHブロック(例えば、半フレーム内にあるブロック)は、空間方向(例えば、セルのカバレッジエリアにわたる異なるビームを使用して)に送信され得る。一実施例では、第一のSS/PBCHブロックは、第一のビームを使用して第一の空間方向に送信されてもよく、第二のSS/PBCHブロックは、第二のビームを使用して第二の空間方向に送信され得る。
一実施例では、キャリアの周波数スパン内で、基地局は、複数のSS/PBCHブロックを送信し得る。一実施例では、複数のSS/PBCHブロックの第一のSS/PBCHブロックの第一のPCIは、複数のSS/PBCHブロックの第二のSS/PBCHブロックの第二のPCIとは異なってもよい。異なる周波数位置で送信されるSS/PBCHブロックのPCIは、異なってもよく、または同一であり得る。
CSI-RSは、基地局によって送信され、UEによってチャネル状態情報(CSI)を取得するために使用され得る。基地局は、チャネル推定またはその他の任意の適切な目的のために、一つまたは複数のCSI-RSでUEを構成し得る。基地局は、同一/類似のCSI-RSのうちの一つまたは複数でUEを構成し得る。UEは、一つまたは複数のCSI-RSを測定することができる。UEは、一つまたは複数のダウンリンクCSI-RSの測定に基づき、ダウンリンクチャネル状態を推定し、および/またはCSIレポートを生成することができる。UEは、CSIレポートを基地局に提供し得る。基地局は、UEによって提供されるフィードバック(例えば、推定されたダウンリンクチャネル状態)を使用して、リンク適合を実行し得る。
基地局は、一つまたは複数のCSI-RSリソースセットでUEを半静的に構成できる。CSI-RSリソースは、時間および周波数ドメイン内の位置および周期性と関連付けられてもよい。基地局は、CSI-RSリソースを選択的に起動および/または停止し得る。基地局は、CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースが起動および/または停止されることをUEに示し得る。
基地局は、CSI測定値を報告するようにUEを構成し得る。基地局は、定期的に、不定期に、または半永続的にCSIレポートを提供するようにUEを構成し得る。定期的なCSIレポートのために、UEは、複数のCSIレポートのタイミングおよび/または周期性で構成され得る。不定期のCSIレポートについては、基地局がCSIレポートを要求し得る。例えば、基地局は、UEに、構成されるCSI-RSリソースを測定し、測定値に関するCSIレポートを提供するように命令し得る。半持続性CSIレポートについては、基地局は、定期レポートを定期的に送信し、選択的に起動または停止するようUEを構成することができる。基地局は、RRCシグナリングを使用して、CSI-RSリソースセットおよびCSIレポートでUEを構成し得る。
CSI-RS構成は、例えば、最大32個のアンテナポートを示す一つまたは複数のパラメーターを含み得る。UEは、ダウンリンクCSI-RSおよびCORESETが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がCORESET用に構成される物理リソースブロック(PRB)の外部にある場合、ダウンリンクCSI-RSと制御リソースセット(CORESET)に同じOFDMシンボルを使用するように構成できる。UEは、ダウンリンクCSI-RSおよびSS/PBCHブロックが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がSS/PBCHブロック用に構成されるPRBの外部にある場合、ダウンリンクCSI-RSおよびSS/PBCHブロックに同じOFDMシンボルを使用するように構成できる。
ダウンリンクDMRSは、基地局によって送信されてもよく、UEによってチャネル推定のために使用され得る。例えば、ダウンリンクDMRSは、一つまたは複数のダウンリンク物理チャネル(例えば、PDSCH)のコヒーレント復調に使用され得る。NRネットワークは、データ復調のために一つまたは複数の可変および/または構成可能なDMRSパターンをサポートし得る。少なくとも一つのダウンリンクDMRS構成は、フロントロードされたDMRSパターンをサポートすることができる。フロントロードされたDMRSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、一つまたは二つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングできる。基地局は、PDSCHのフロントロードされたDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を使用してUEを半静的に構成できる。DMRS構成は、一つまたは複数のDMRSポートをサポートし得る。例えば、シングルユーザーMIMOの場合、DMRS構成は、UE当たり最大八つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートし得る。マルチユーザーMIMOの場合、DMRS構成は、UEあたり最大四つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートできる。無線ネットワークは、ダウンリンクとアップリンクの一般的なDMRS構造を(例えば、少なくともCP-OFDMに対し)サポートできる。DMRS位置、DMRSパターン、および/またはスクランブルシーケンスは、同じであっても異なっていてもよい。基地局は、同じプリコーディングマトリックスを使用して、ダウンリンクDMRSおよび対応するPDSCHを送信し得る。UEは、PDSCHのコヒーレント復調/チャネル推定のために一つまたは複数のダウンリンクDMRSを使用し得る。
一実施例では、トランスミッター(例えば、基地局)は、送信帯域幅の一部に対してプリコーダマトリックスを使用し得る。例えば、トランスミッターは、第一の帯域幅に第一のプリコーダマトリックスを、第二の帯域幅に第二のプリコーダマトリックスを使用し得る。第一のプリコーダマトリックスおよび第二のプリコーダマトリックスは、第一の帯域幅が第二の帯域幅とは異なることに基づき異なってもよい。UEは、同じプリコーディングマトリックスが、PRBのセットにわたって使用されると仮定し得る。PRBのセットは、プリコーディングリソースブロックグループ(PRG)として示され得る。
PDSCHは、一つまたは複数の層を含んでもよい。UEは、DMRSを有する少なくとも一つのシンボルが、PDSCHの一つまたは複数の層の層上に存在すると仮定し得る。上位層は、PDSCHに対して最大三つのDMRSを構成し得る。
ダウンリンクPT-RSは、基地局によって送信されてもよく、位相雑音補償のためにUEによって使用され得る。ダウンリンクPT-RSが存在するかどうかは、RRC構成によって異なる。ダウンリンクPT-RSの存在および/またはパターンは、RRCシグナリングの組み合わせ、および/またはDCIによって示され得る、他の目的(例えば、変調および符号化スキーム(MCS))に使用される一つまたは複数のパラメーターとの関連付けを使用して、UE固有ベースに構成できる。構成される場合、ダウンリンクPT-RSの動的存在は、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターに関連付けることができる。NRネットワークは、時間および/または周波数ドメインで定義された複数のPT-RS密度をサポートすることができる。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも一つの構成に関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDMRSポート数よりも少なくてもよい。ダウンリンクPT-RSは、UEのスケジュールされた時間/周波数期間に制限され得る。ダウンリンクPT-RSは、レシーバーでの位相追跡を容易にするためにシンボル上で送信され得る。
UEは、アップリンクDMRSを基地局に送信してチャネル推定を行うことができる。例えば、基地局は、一つまたは複数のアップリンク物理チャネルのコヒーレント復調のためにアップリンクDMRSを使用し得る。例えば、UEは、PUSCHおよび/またはPUCCHでアップリンクDMRSを送信し得る。アップリンクDM-RSは、対応する物理チャネルに関連付けられる周波数の範囲に類似する周波数の範囲にわたってもよい。基地局は、一つまたは複数のアップリンクDMRS構成でUEを構成することができる。少なくとも一つのDMRS構成が、フロントロードされたDMRSパターンをサポートし得る。フロントロードされたDMRSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、一つまたは二つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングできる。一つまたは複数のアップリンクDMRSは、PUSCHおよび/またはPUCCHの一つまたは複数のシンボルで送信するように構成され得る。基地局は、UEが、単一シンボルDMRSおよび/または二重シンボルDMRSをスケジュールするために使用し得る、PUSCHおよび/またはPUCCH用のフロントロードDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を用いて、UEを半静的に構成し得る。NRネットワークは、ダウンリンクおよびアップリンク用の共通DMRS構造(例えば、サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重化(CP-OFDM)のために)をサポートしてもよく、ここで、DMRS位置、DMRSパターン、および/またはDMRSのスクランブルシーケンスは、同一であっても異なってもよい。
PUSCHは、一つまたは複数の層を含んでもよく、UEは、PUSCHの一つまたは複数の層の層上に存在するDMRSを有する少なくとも一つのシンボルを送信し得る。一実施例では、上位層は、PUSCHに対して最大三つのDMRSを構成し得る。
アップリンクPT-RS(位相追跡および/または位相雑音補償のために基地局によって使用され得る)は、UEのRRC構成に応じて存在し得るか、または存在しなくてもよい。アップリンクPT-RSの存在および/またはパターンは、RRCシグナリングおよび/またはDCIによって示され得る、他の目的(例えば、Modulation and Coding Scheme (MCS))に使用される一つまたは複数のパラメーターの組み合わせによってUE固有ベースに構成できる。構成される場合、アップリンクPT-RSの動的存在は、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターに関連付けることができる。無線ネットワークは、時間/周波数ドメインで定義される複数のアップリンクPT-RS密度をサポートすることができる。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも一つの構成に関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDMRSポート数よりも少なくてもよい。例えば、アップリンクPT-RSは、UEのスケジュールされた時間/周波数期間に制限され得る。
SRSは、アップリンクチャネル依存スケジューリングおよび/またはリンク適合をサポートするために、チャネル状態推定のためにUEによって基地局に送信され得る。UEによって送信されるSRSは、基地局が一つまたは複数の周波数でアップリンクチャネル状態を推定することを可能にし得る。基地局のスケジューラは、推定されたアップリンクチャネル状態を使用して、UEからのアップリンクPUSCH送信のために一つまたは複数のリソースブロックを割り当てることができる。基地局は、一つまたは複数のSRSリソースセットを用いてUEを半静的に構成することができる。SRSリソースセットの場合、基地局は、一つまたは複数のSRSリソースを用いてUEを構成することができる。SRSリソースセット適用性は、上位層(例えば、RRC)のパラメーターによって構成されることができる。例えば、上位層パラメーターがビーム管理を示す場合、一つまたは複数のSRSリソースセット(例えば、同一/類似の時間ドメイン挙動、周期性、非周期性、および/または同種のものを有する)のSRSリソースセット内のSRSリソースが、瞬時に(例えば、同時に)送信され得る。UEは、SRSリソースセット内の一つまたは複数のSRSリソースを送信することができる。NRネットワークは、非周期的、周期的、および/または半持続的SRS送信をサポートし得る。UEは、一つまたは複数のトリガータイプに基づきSRSリソースを送信してもよく、一つまたは複数のトリガータイプは、上位層シグナリング(例えば、RRC)および/または一つまたは複数のDCIフォーマットを含んでもよい。一実施例では、少なくとも一つのDCIフォーマットが、UEに対して用いられて、一つまたは複数の構成されるSRSリソースセットのうちの少なくとも一つを選択し得る。SRSトリガータイプ0は、上位層シグナリングに基づきトリガーされたSRSを指し得る。SRSトリガータイプ1は、一つまたは複数のDCIフォーマットに基づきトリガーされたSRSを指すことができる。一実施例では、PUSCHとSRSが同じスロットで送信される場合、UEは、PUSCHおよび対応するアップリンクDMRSの送信の後にSRSを送信するように構成され得る。
基地局は、SRSリソース構成識別子、SRSポートの数、SRSリソース構成の時間ドメイン挙動(例えば、周期的、半永続的、または非周期的SRSの表示)、スロット、ミニスロット、および/またはサブフレームレベル周期性、周期的および/または非周期的SRSリソースのためのオフセット、SRSリソース内のOFDMシンボルの数、SRSリソースの開始OFDMシンボル、SRS帯域幅、周波数ホッピング帯域幅、周期シフト、および/またはSRSシーケンスIDの少なくとも一つを示す一つまたは複数のSRS構成パラメーターを用いてUEを準統計学的に構成することができる。
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルが搬送されるチャネルから推測され得るように定義される。第一のシンボルおよび第二のシンボルが同じアンテナポート上に送信される場合、レシーバーは、アンテナポート上の第一のシンボルを搬送するためのチャネルから、アンテナポート上の第二のシンボルを搬送するためのチャネル(例えば、フェードゲイン、マルチパス遅延、および/または同種のもの)を推測し得る。第一のアンテナポートおよび第二のアンテナポートは、第一のアンテナポート上の第一のシンボルが伝達されるチャネルの一つまたは複数の大規模特性が、第二のアンテナポートの第二のシンボルが送信される、チャネルから推測され得る場合、準同じ位置に配置される(QCLされる)と呼ばれてもよい。一つまたは複数の大規模特性は、遅延拡散、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および/または空間受信(Rx)パラメーターの少なくとも一つを含んでもよい。
ビームフォーミングを使用するチャネルでは、ビーム管理が必要である。ビーム管理は、ビーム測定、ビーム選択、およびビーム表示を含み得る。ビームは、一つまたは複数の基準信号と関連付けられてもよい。例えば、ビームは、一つまたは複数のビーム形成基準信号によって識別され得る。UEは、ダウンリンク基準信号(例えば、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS))に基づきダウンリンクビーム測定を実行し、ビーム測定レポートを生成し得る。UEは、RRC接続が基地局でセットアップされた後、ダウンリンクビーム測定手順を実施することができる。
図11Bは、時間および周波数ドメインにマッピングされるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の実施例を示す。図11Bに示される正方形は、セルの帯域幅内のリソースブロック(RB)にわたってもよい。基地局は、一つまたは複数のCSI-RSを示すCSI-RSリソース構成パラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを送信できる。次のパラメーターの一つまたは複数は、CSI-RSリソース構成に対する、上位層シグナリング(例えば、RRCおよび/またはMACシグナリング)によって設定できる。CSI-RSリソース構成アイデンティティ、CSI-RSポートの数、CSI-RS構成(例えば、サブフレーム内のシンボルおよびリソース要素(RE)の位置)、CSI-RSサブフレーム構成(例えば、サブフレーム位置、オフセット、および無線フレームの周期性)、CSI-RS電力パラメーター、CSI-RSシーケンスパラメーター、符号分割多重(CDM)タイプパラメーター、周波数密度、送信コーム、疑似コロケーション(QCL)パラメーター(例えば、QCL-scramblingidentity、crs-portscount、mbsfn-subframeconfiglist、csi-rs-configZPid、qcl-csi-rs-configNZPid)、および/または他の無線リソースパラメーター。
図11Bに示す三つのビームは、UE固有の構成のUEに対して構成され得る。三つのビームを図11Bに示し(ビーム#1、ビーム#2、およびビーム#3)、それより多い、またはそれより少ないビームを構成し得る。ビーム#1は、第一のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1101で割り当てられ得る。ビーム#2は、第二のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1102で割り当てられ得る。ビーム#3は、第三のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1103で割り当てられ得る。周波数分割多重化(FDM)を使用することにより、基地局は、同じRB内の他のサブキャリア(例えば、CSI-RS1101を送信するために使用されないもの)を使用して、別のUEのビームに関連付けられる別のCSI-RSを送信し得る。時間ドメイン多重化(TDM)を使用することで、UEに使用されるビームは、UEのビームが他のUEのビームからのシンボルを使用するように構成され得る。
図11B示されるCSI-RS(例えば、CSI-RS1101、1102、1103)は、基地局によって送信され、一つまたは複数の測定のためにUEによって使用され得る。例えば、UEは、構成されるCSI-RSリソースの基準信号受信電力(RSRP)を測定することができる。基地局は、レポート構成を用いてUEを構成してもよく、UEは、レポート構成に基づき、RSRP測定値をネットワークに(例えば、一つまたは複数の基地局を介して)報告し得る。一実施例では、基地局は、報告された測定結果に基づき、いくつかの基準信号を含む一つまたは複数の送信構成表示(TCI)状態を決定し得る。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のTCI状態をUEに示し得る(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、および/またはDCIを介して)。UEは、一つまたは複数のTCI状態に基づき決定される受信(Rx)ビームを有するダウンリンク送信を受信し得る。一実施例では、UEは、ビームコレスポンデンス能力を有してもよく、または有しなくてもよい。UEがビームコレスポンデンス能力を有する場合、UEは、コレスポンデンスするRxビームの空間ドメインフィルターに基づき、送信(Tx)ビームの空間ドメインフィルターを決定し得る。UEがビームコレスポンデンス能力を有していない場合、UEは、アップリンクビーム選択手順を実行して、Txビームの空間ドメインフィルターを決定し得る。UEは、基地局によってUEに構成される一つまたは複数のサウンディング基準信号(SRS)リソースに基づき、アップリンクビーム選択手順を実行し得る。基地局は、UEによって送信される一つまたは複数のSRSリソースの測定値に基づき、UE用のアップリンクビームを選択し、表示し得る。
ビーム管理手順において、UEは、一つまたは複数のビームペアリンク、基地局によって送信される送信ビーム、およびUEによって受信される受信ビームを含むビームペアリンクのチャネル品質を評価(例えば、測定)し得る。評価に基づき、UEは、例えば、一つまたは複数のビーム識別(例えば、ビームインデックス、基準信号インデックス、または類似のもの)、RSRP、プリコーディングマトリックスインジケーター(PMI)、チャネル品質インジケーター(CQI)、および/またはランクインジケーター(RI)を含む、一つまたは複数のビームペア品質パラメーターを示すビーム測定レポートを送信し得る。
図12Aは、三つのダウンリンクビーム管理手順、P1、P2、およびP3の例を示す。手順P1は、例えば、一つまたは複数の基地局Txビームおよび/またはUE Rxビーム(P1の一番上の行と一番下の行にそれぞれ楕円として表示される)の選択をサポートするために、送信受信点(TRP)(または複数のTRP)の送信(Tx)ビームでのUE測定を可能にし得る。TRPでのビームフォーミングは、ビームのセットのTxビームスイープを含み得る(P1とP2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。UEでのビームフォーミングは、ビームのセットのためのRxビームスイープを含み得る(P1とP3の下の行に示されるように、楕円は破線の矢印で示されるとき計回りの方向に回転している)。手順P2を使用して、TRPのTxビームでUE測定を有効にすることができる。(P2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。UEおよび/または基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、または手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順P2を実施することができる。これは、ビームリファインメントと呼んでもよい。UEは、基地局で同じTxビームを使用し、UEでRxビームをスイープすることによって、Rxビーム決定のための手順P3を実施することができる。
図12Bは、三つのアップリンクビーム管理手順、U1、U2、およびU3の例を示す。手順U1を使用して、例えば、一つまたは複数のUE Txビームおよび/または基地局Rxビーム(U1の最上行および最下行にそれぞれ楕円として示される)の選択をサポートするために、UEのTxビームに対して基地局が測定を実行できるようにし得る。UEでのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのTxビームスイープを含み得る。(U1とU3の下の行に、破線の矢印で示されるとき計回りに回転した楕円として示される)。基地局でのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのRxビームスイープを含み得る。(U1とU2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。手順U2を使用して、UEが固定Txビームを使用するときに基地局がそのRxビームを調整できるようにし得る。UEおよび/または基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、または手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順U2を実施することができる。これは、ビームリファインメントと呼んでもよい。UEは、基地局が固定Rxビームを使用するときに、そのTxビームを調整する手順U3を実施することができる。
UEは、ビーム障害の検出に基づき、ビーム障害復旧復(BFR)手順を開始し得る。UEは、BFR手順の開始に基づき、BFR要求(例えば、プリアンブル、UCI、SR、MAC CE、および/または同種のもの)を送信し得る。UEは、関連する制御チャネルのビームペアリンクの品質が満足のいかない(例えば、エラーレート閾値よりも高いエラーレート、受信信号パワー閾値より低い受信信号パワー、タイマーの満了、および/または類似のものを有する)という決定に基づき、ビーム障害を検出し得る。
UEは、一つまたは複数のSS/PBCHブロック、一つまたは複数のCSI-RSリソース、および/または一つまたは複数の復調基準信号(DMRS)を含む一つまたは複数の基準信号(RS)を使用して、ビームペアリンクの品質を測定し得る。ビームペアリンクの品質は、ブロックエラーレート(BLER)、RSRP値、信号対干渉プラスノイズ比(SINR)値、基準信号受信品質(RSRQ)値、および/またはRSリソースで測定されるCSI値の一つまたは複数に基づいてよい。基地局は、RSリソースが、チャネル(例えば、制御チャネル、共有データチャネル、および/または類似のもの)の一つまたは複数のDM-RSと準同じ位置に配置される(QCLされる)ことを示し得る。チャネルのRSリソースおよび一つまたは複数のDMRSは、RSリソースを介してUEへの送信からのチャネル特性(例えば、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、空間Rxパラメーター、フェード、および/または同種のもの)が、チャネルを介してUEへの送信からのチャネル特性と類似または同一であるとき、QCL化され得る。
ネットワーク(例えば、ネットワークのgNBおよび/またはng-eNB)および/またはUEは、ランダムアクセス手順を開始し得る。RRC_IDLE状態のUEおよび/またはRRC_INACTIVE状態のUEは、ランダムアクセス手順を開始して、ネットワークへの接続セットアップを要求し得る。UEは、RRC_CONNECTED状態からランダムアクセス手順を開始し得る。UEは、ランダムアクセス手順を開始して、アップリンクリソースを要求し(例えば、利用可能なPUCCHリソースがない場合にSRのアップリンク送信のために)、および/またはアップリンクタイミング(例えば、アップリンク同期状態が同期されていない場合)を取得することができる。UEは、ランダムアクセス手順を開始し、一つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3、および/または類似のものなどの他のシステム情報)を要求し得る。UEは、ビーム障害復旧復要求のためのランダムアクセス手順を開始することができる。ネットワークは、ハンドオーバーのための、および/またはSCell追加のための時間アライメントを確立するためのランダムアクセス手順を開始し得る。
図13Aは、4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順を示す。手順の開始前に、基地局は、構成メッセージ1310をUEに送信し得る。図13Aは、Msg1 1311、Msg2 1312、Msg3 1313、およびMsg4 1314の四つのメッセージの送信を含む。Msg1 1311は、プリアンブル(またはランダムアクセスプリアンブル)を含んでもよく、および/またはプリアンブルと呼んでもよい。Msg2 1312は、ランダムアクセス応答(RAR)を含んでもよく、および/またはランダムアクセス応答(RAR)と呼んでもよい。
構成メッセージ1310は、例えば、一つまたは複数のRRCメッセージを使用して送信され得る。一つまたは複数のRRCメッセージは、UEへの一つまたは複数のランダムアクセスチャネル(RACH)パラメーターを示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、一つまたは複数のランダムアクセス手順に対する一般的なパラメーター(例えば、RACH-configGeneral)、セル特有のパラメーター(例えば、RACH-ConfigCommon)、および/または専用パラメーター(例えば、RACH-configDedicated)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。基地局は、一つまたは複数のRRCメッセージを一つまたは複数のUEにブロードキャストまたはマルチキャストすることができる。一つまたは複数のRRCメッセージは、UE固有であり得る(例えば、RRC_CONNECTED状態および/またはRRC_INACTIVE状態において、UEに送信される専用RRCメッセージ)。UEは、一つまたは複数のRACHパラメーターに基づき、Msg1 1311および/またはMsg3 1313の送信のための時間周波数リソースおよび/またはアップリンク送信電力を決定し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターに基づき、UEは、Msg2 1312およびMsg4 1314を受信するための受信タイミングおよびダウンリンクチャネルを決定し得る。
構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターは、Msg1 1311の送信に利用可能な一つまたは複数の物理RACH(PRACH)機会を示し得る。一つまたは複数のPRACH機会は、事前に定義されていてもよい。一つまたは複数のRACHパラメーターは、一つまたは複数のPRACH機会の一つまたは複数の利用可能なセットを示し得る(例えば、prach-ConfigIndex)。一つまたは複数のRACHパラメーターは、(a)一つまたは複数のPRACH機会と、(b)一つまたは複数の基準信号との間の関連を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、(a)一つまたは複数のプリアンブルと、(b)一つまたは複数の基準信号との間の関連を示し得る。一つまたは複数の基準信号は、SS/PBCHブロックおよび/またはCSI-RSであり得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、PRACH機会にマッピングされたSS/PBCHブロックの数、および/またはSS/PBCHブロックにマッピングされたプリアンブルの数を示し得る。
構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターを使用して、Msg1 1311および/またはMsg3 1313のアップリンク送信電力を決定し得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、プリアンブル送信用の基準電力(例えば、受信したターゲット電力および/またはプリアンブル送信の初期電力)を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターによって示される一つまたは複数の電力オフセットがあり得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、パワーランピングステップ、SSBとCSI-RSとの間の電力オフセット、Msg1 1311とMsg3 1313の送信間の電力オフセット、および/またはプリアンブルグループ間の電力オフセット値を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、UEが少なくとも一つの基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)および/またはアップリンクキャリア(例えば、正常アップリンク(NUL)キャリアおよび/または補完的アップリンク(SUL)キャリア)を決定し得るための、一つまたは複数の閾値を示し得る。
Msg1 1311は、一つまたは複数のプリアンブル送信(例えば、プリアンブル送信および一つまたは複数のプリアンブル再送信)を含み得る。RRCメッセージは、一つまたは複数のプリアンブルグループ(例えば、グループAおよび/またはグループB)を構成するために使用され得る。プリアンブルグループは、一つまたは複数のプリアンブルを含んでもよい。UEは、経路損失測定および/またはMsg3 1313のサイズに基づき、プリアンブルグループを決定し得る。UEは、一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)のRSRPを測定し、RSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSBおよび/またはrsrp-ThresholdCSI-RS)を超えるRSRPを有する少なくとも一つの基準信号を決定し得る。UEは、例えば、一つまたは複数のプリアンブルと少なくとも一つの基準信号との間の関連付けがRRCメッセージによって構成される場合、一つまたは複数の基準信号および/または選択されたプリアンブルグループに関連付けられる少なくとも一つのプリアンブルを選択し得る。
UEは、構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターに基づき、プリアンブルを決定し得る。例えば、UEは、経路損失測定、RSRP測定、および/またはMsg3 1313のサイズに基づき、プリアンブルを決定し得る。別の実施例として、一つまたは複数のRACHパラメーターは、プリアンブルフォーマット、プリアンブル送信の最大数、および/または一つまたは複数のプリアンブルグループ(例えば、グループAおよびグループB)を決定するための一つまたは複数の閾値を示し得る。基地局は、一つまたは複数のRACHパラメーターを使用して、一つまたは複数のプリアンブルと一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)との間の関連付けでUEを構成し得る。関連付けが構成される場合、UEは、関連付けに基づき、Msg1 1311に含めるようにプリアンブルを決定し得る。Msg1 1311は、一つまたは複数のPRACH機会を介して基地局に送信され得る。UEは、プリアンブルの選択およびPRACH機会の決定のために、一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)を使用し得る。一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、ra-ssb-OccasionMskIndexおよび/またはra-OccasionList)は、PRACH機会と一つまたは複数の基準信号との間の関連付けを示し得る。
UEは、プリアンブル送信後に応答が受信されない場合、プリアンブル再送信を実行し得る。UEは、プリアンブル再送信のためにアップリンク送信電力を増加させ得る。UEは、ネットワークによって構成される、経路損失測定および/またはターゲット受信プリアンブル電力に基づき、初期プリアンブル送信電力を選択し得る。UEは、プリアンブルを再送信することを決定してもよく、アップリンク送信電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル再送信のランピングステップを示す一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP)を受信し得る。ランピングステップは、再送信のためのアップリンク送信電力の増分増加の量であり得る。UEが、前のプリアンブル送信と同じ基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)を決定する場合、UEはアップリンク送信電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル送信および/または再送信の数を数えることができる(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)。UEは、ランダムアクセス手順が、例えば、プリアンブル送信の数が、一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、preambleTransMax)によって構成される閾値を超える場合、失敗して完了したと決定し得る。
UEが受信するMsg2 1312は、RARを含んでもよい。一部のシナリオでは、Msg2 1312は、複数のUEに対応する複数のRARを含んでもよい。Msg2 1312は、Msg1 1311の送信の後またはそれに応答して受信され得る。Msg2 1312は、DL-SCH上でスケジュールされ、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用してPDCCH上で表示され得る。Msg2 1312は、Msg1 1311が基地局によって受信されたことを示し得る。Msg2 1312は、UEがUEの送信タイミングを調整するために使用し得る時間アライメントコマンド、Msg3 1313の送信のためのスケジューリング許可、および/または一時セルRNTI(TC-RNTI)を含み得る。プリアンブルを送信した後、UEは、Msg2 1312のPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始し得る。UEは、UEがプリアンブルを送信するために使用するPRACH機会に基づき、いつ時間ウィンドウを開始するかを決定し得る。例えば、UEは、プリアンブルの最後のシンボルの一つまたは複数のシンボルの後に(例えば、プリアンブル送信の終わりからの第一のPDCCH機会に)、時間ウィンドウを開始し得る。一つまたは複数のシンボルは、ヌメロロジに基づき決定され得る。PDCCHは、RRCメッセージによって構成される共通検索空間(例えば、Type1-PDCCH共通検索空間)の中にあり得る。UEは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づきRARを識別し得る。RNTIは、ランダムアクセス手順を開始する一つまたは複数のイベントに応じて使用され得る。UEは、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用し得る。RA-RNTIは、UEがプリアンブルを送信するPRACH機会と関連付けられてもよい。例えば、UEは、OFDMシンボルインデックス、スロットインデックス、周波数ドメインインデックス、および/またはPRACH機会のULキャリアインジケーターに基づき、RA-RNTIを決定し得る。RA-RNTIの例は、以下の通りであり得る。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_id
ここで、s_idは、PRACH機会の第一のOFDMシンボルのインデックスであってもよく(例えば、0≦s_id<14)、t_idは、システムフレーム内のPRACH機会の第一のスロットのインデックスであってもよく(例えば、0≦t_id<80)、f_idは、周波数ドメインでのPRACH機会のインデックスであってもよく(例えば、0≦f_id<8)、ul_carrier_idは、プリアンブル送信に使用されるULキャリアであり得る(例えば、NULキャリアの場合は0、SULキャリアの場合は1)。
UEは、Msg2 1312の受信成功に応答して(例えば、Msg2 1312で識別されたリソースを使用して)、Msg3 1313を送信し得る。Msg3 1313は、例えば、図13Aに示される競合ベースのランダムアクセス手順における競合解決のために使用され得る。一部のシナリオでは、複数のUEが、同じプリアンブルを基地局に送信してもよく、基地局は、UEに対応するRARを提供し得る。複数のUEが、RARをそれ自体に対応するものとして解釈する場合、不一致が発生し得る。競合解決(例えば、Msg3 1313およびMsg4 1314の使用)を使用して、UEが別のUEのアイデンティティを誤って使用しない可能性を増大させてもよい。競合解決を実施するために、UEは、Msg3 1313にデバイス識別子(例えば、割り当てられた場合、C-RNTI、Msg2 1312に含まれるTC-RNTI、および/または任意の他の適切な識別子)を含んでもよい。
Msg4 1314は、Msg3 1313の送信の後、またはそれに応答して受信され得る。C-RNTIがMsg3 1313に含まれていた場合、基地局は、C-RNTIを使用してPDCCH上のUEに対処する。UEの固有のC-RNTIがPDCCH上で検出された場合、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定される。TC-RNTIがMsg3 1313に含まれる場合(例えば、UEがRRC_IDLE状態であるか、またはそうでなければ基地局に接続されていない場合)、Msg4 1314は、TC-RNTIに関連付けられるDL-SCHを使用して受信される。MAC PDUが正常に復号化され、MAC PDUが、Msg3 1313で送信された(例えば、送信された)CCCH SDUと一致するか、そうでなければ対応するUE競合解決アイデンティティEtOAc CEを含む場合、UEは、競合解決が成功したと決定することができる、および/またはUEは、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定し得る。
UEは、補完的アップリンク(SUL)キャリアおよび正常アップリンク(NUL)キャリアで構成され得る。初期アクセス(例えば、ランダムアクセス手順)は、アップリンクキャリアでサポートされ得る。例えば、基地局は、二つの別個のRACH構成、すなわち、一つはSULキャリア用、もう一つはNULキャリア用であるUEを構成し得る。SULキャリアで構成されるセル内のランダムアクセスについて、ネットワークは、どのキャリア(NULまたはSUL)を使用するかを示し得る。UEは、例えば、一つまたは複数の基準信号の測定品質がブロードキャスト閾値よりも低い場合、SULキャリアを決定し得る。ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311および/またはMsg3 1313)のアップリンク送信は、選択されたキャリア上にとどまることができる。UEは、一つまたは複数の事例において、ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311とMsg3 1313の間)中にアップリンクキャリアを切り替えることができる。例えば、UEは、チャネルクリアアセスメント(例えば、リッスンビフォアトーク)に基づき、Msg1 1311および/またはMsg3 1313のアップリンクキャリアを決定および/または切り替え得る。
図13Bは、2ステップの競合のないランダムアクセス手順を示す。図13Aに示される4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順と同様、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1320をUEに送信することができる。構成メッセージ1320は、構成メッセージ1310に対して一部の点で類似し得る。図13Bは、Msg1 1321およびMsg2 1322の二つのメッセージの送信を含む。Msg1 1321およびMsg2 1322は、いくつかの点で、図13Aそれぞれに示されるMsg1 1311およびMsg2 1312に類似し得る。図13Aおよび13Bから理解されるように、競合のないランダムアクセス手順は、Msg3 1313および/またはMsg4 1314に類似したメッセージを含み得ない。
図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順は、ビーム障害復旧復、他のSI要求、SCell追加、および/またはハンドオーバーのために開始され得る。例えば、基地局は、Msg1 1321に使用されるプリアンブルをUEに表示または割り当ててもよい。UEは、PDCCHおよび/またはRRCを介して基地局から、プリアンブル(例えば、ra-PreambleIndex)の表示を受信し得る。
プリアンブルを送信した後、UEは、RARのPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始し得る。ビーム障害復旧復要求の場合、基地局は、RRCメッセージ(例えば、recoverySearchSpaceId)によって示される検索空間内に別個の時間ウィンドウおよび/または別個のPDCCHでUEを構成し得る。UEは、検索空間上のCell RNTI(C-RNTI)宛のPDCCH送信に対し監視し得る。図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順において、UEは、Msg1 1321の送信および対応するMsg2 1322の受信の後、またはこれに応答して、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定し得る。UEは、例えば、PDCCH送信がC-RNTIにアドレス指定される場合に、ランダムアクセス手順が成功裏に完了すると決定し得る。UEは、ランダムアクセス手順が、例えば、UEが、UEによって送信されるプリアンブルに対応するプリアンブル識別子を含むRARを受信した場合、および/またはRARが、プリアンブル識別子を含むMACサブPDUを含む場合、成功裏に完了すると決定し得る。UEは、応答をSI要求に対する確認の指標として決定し得る。
図13Cは、別の2ステップランダムアクセス手順を示す。図13Aおよび13Bに示されるランダムアクセス手順と同様に、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1330をUEに送信することができる。構成メッセージ1330は、構成メッセージ1310および/または構成メッセージ1320に対して一部の点で類似し得る。図13Cは、二つのメッセージ、すなわち、Msg A 1331およびMsg B 1332の送信を含む。
Msg A 1331は、UEによってアップリンク送信で送信され得る。Msg A 1331は、プリアンブル1341の一つまたは複数の送信および/またはトランスポートブロック1342の一つまたは複数の送信を含み得る。トランスポートブロック1342は、図13Aに示されるMsg3 1313の内容と類似および/または同等である内容を含み得る。トランスポートブロック1342は、UCI(例えば、SR、HARQ ACK/NACK、および/または類似のもの)を含んでもよい。UEは、Msg A 1331の送信の後、またはその送信に応答して、Msg B 1332を受信し得る。Msg B 1332は、図13Aおよび13B示されるMsg 2 1312(例えば、RAR)、および/または図13Aに示されるMsg4 1314の内容と類似および/または同等である内容を含み得る。
UEは、ライセンスされたスペクトルおよび/またはライセンスされていないスペクトルに対し、図13Cの2ステップランダムアクセス手順を開始することができる。UEは、一つまたは複数の要因に基づき、2ステップランダムアクセス手順を開始するかどうかを決定し得る。一つまたは複数の要因は、使用中の無線アクセス技術(例えば、LTE、NR、および/または同種のもの)、UEが有効なTAを有するかどうか、セルサイズ、UEのRRC状態、スペクトルのタイプ(例えば、ライセンスされた対ライセンスされていない)、および/または任意の他の適切な要因であり得る。
UEは、構成メッセージ1330に含まれる2ステップのRACHパラメーターに基づき、プリアンブル1341および/またはMsg A 1331に含まれるトランスポートブロック1342に対する無線リソースおよび/またはアップリンク送信電力を決定し得る。RACHパラメーターは、変調および符号化スキーム(MCS)、時間周波数リソース、および/またはプリアンブル1341および/またはトランスポートブロック1342に対する電力制御を示し得る。プリアンブル1341(例えば、PRACH)の送信のための時間周波数リソースおよびトランスポートブロック1342(例えば、PUSCH)の送信のための時間周波数リソースは、FDM、TDM、および/またはCDMを使用して多重化され得る。RACHパラメーターは、UEが、Msg B 1332の監視および/または受信のための受信タイミングおよびダウンリンクチャネルを決定することを可能にし得る。
トランスポートブロック1342は、データ(例えば、遅延に敏感なデータ)、UEの識別子、セキュリティ情報、および/またはデバイス情報(例えば、International Mobile Subscriber Identity(IMSI))を含み得る。基地局は、Msg A 1331に対する応答としてMsg B 1332を送信し得る。Msg B 1332は、プリアンブル識別子、タイミングアドバンスコマンド、電力制御コマンド、アップリンク許可(例えば、無線リソース割り当ておよび/またはMCS)、競合解決のためのUE識別子、および/またはRNTI(例えば、C-RNTIまたはTC-RNTI)のうちの少なくとも一つを含み得る。UEは、Msg B 1332のプリアンブル識別子がUEによって送信されるプリアンブルに一致し、および/またはMsg B 1332のUEの識別子がMsg A 1331のUEの識別子(例えば、トランスポートブロック1342)に一致した場合に、2ステップランダムアクセス手順が成功裏に完了されると決定し得る。
UEおよび基地局は、制御シグナリングを交換し得る。制御シグナリングは、L1/L2制御シグナリングと呼ばれてもよく、PHY層(例えば、層1)および/またはMAC層(例えば、層2)に由来し得る。制御シグナリングは、基地局からUEに送信されるダウンリンク制御シグナリングおよび/またはUEから基地局に送信されるアップリンク制御シグナリングを含み得る。
ダウンリンク制御シグナリングは、ダウンリンクスケジューリング割り当て、アップリンク無線リソースおよび/またはトランスポートフォーマットを示すアップリンクスケジューリング許可、スロットフォーマット情報、プリエンプション表示、電力制御コマンド、および/またはその他の任意の適切なシグナリングを含み得る。UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上の基地局によって送信されるペイロード内のダウンリンク制御シグナリングを受信し得る。PDCCH上で送信されるペイロードは、ダウンリンク制御情報(DCI)と呼ばれてもよい。一部のシナリオでは、PDCCHは、UEのグループに共通なグループ共通PDCCH(GC-PDCCH)であり得る。
基地局は、送信エラーの検出を容易にするために、一つまたは複数の巡回冗長検査(CRC)パリティビットをDCIに取り付け得る。DCIがUE(またはUEのグループ)に対して意図される場合、基地局は、UEの識別子(またはUEのグループの識別子)でCRCパリティビットをスクランブルし得る。識別子を用いてCRCパリティビットをスクランブルすることは、識別子値およびCRCパリティビットのModulo-2追加(または排他的OR演算)を含んでもよい。識別子は、16ビットの値の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を含んでもよい。
DCIは、異なる目的に使用され得る。目的は、CRCパリティビットをスクランブルするために使用されるRNTIのタイプによって示され得る。例えば、ページングRNTI(P-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ページング情報および/またはシステム情報変更通知を示し得る。P-RNTIは、16進数で「FFFE」として事前に定義され得る。システム情報RNTI(SI-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、システム情報のブロードキャスト送信を示し得る。SI-RNTIは、16進数で「FFFE」として事前に定義され得る。ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ランダムアクセス応答(RAR)を示し得る。セルRNTI(C-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、動的スケジュールのユニキャスト送信および/またはPDCCH順序のランダムアクセスのトリガーを示し得る。一時セルRNTI(TC-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、競合解決を示し得る(例えば、図13Aに示されるMsg3 1313に類似するMsg3)。基地局によってUEに構成される他のRNTIの符号化は、Configured Scheduling RNTI (CS-RNTI)、Transmit Power Control-PUCCH RNTI (TPC-PUCCH-RNTI)、Transmit Power Control-PUSCH RNTI (TPC-PUSCH-RNTI)、Transmit Power Control-SRS RNTI (TPC-SRS-RNTI)、Interruption RNTI (INT-RNTI)、Slot Format Indication RNTI (SFI-RNTI)、Semi-Persistent CSI RNTI (SP-CSI-RNTI)、Modulation and Coding Scheme Cell RNTI (MCS-C-RNTI)、および/または類似のものを含む。
DCIの目的および/または内容に応じて、基地局は、一つまたは複数のDCIフォーマットでDCIを送信し得る。例えば、DCIフォーマット0_0は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用できる。DCIフォーマット0_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット0_1は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット0_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_0は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用できる。DCIフォーマット1_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_1は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット1_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット2_0は、UEのグループにスロットフォーマット表示を提供するために使用され得る。DCIフォーマット2_1は、UEがUEへの送信を意図していないと想定する物理リソースブロックおよび/またはOFDMシンボルをUEのグループに通知するために使用され得る。DCIフォーマット2_2は、PUCCHまたはPUSCH用の送信電力制御(TPC)コマンドの送信に使用され得る。DCIフォーマット2_3は、一つまたは複数のUEによるSRS送信用のTPCコマンドのグループの送信に使用され得る。新機能のDCIフォーマットは、今後のリリースで定義され得る。DCIフォーマットは、異なるDCIサイズを有するか、または同じDCIサイズを共有し得る。
RNTIでDCIをスクランブルした後、基地局は、チャネル符号化(例えば、極性符号化)、レートマッチング、スクランブルおよび/またはQPSK変調を用いてDCIを処理し得る。基地局は、PDCCHのために使用および/または構成されるリソース要素上に、符号化および変調されたDCIをマッピングし得る。DCIのペイロードサイズおよび/または基地局のカバレッジに基づき、基地局は、いくつかの連続制御チャネル要素(CCE)を占有するPDCCHを介してDCIを送信し得る。連続するCCEの数(アグリゲーションレベルと呼ばれる)は、1、2、4、8、16、および/または任意の他の適切な数であり得る。CCEは、リソース要素グループ(REG)の数(例えば、6)を含んでもよい。REGは、OFDMシンボル内のリソースブロックを含んでもよい。リソース要素上の符号化および変調されたDCIのマッピングは、CCEおよびREGのマッピング(例えば、CCE~REGマッピング)に基づいてよい。
図14Aは、帯域幅部分に対するCORESET構成の実施例を示す。基地局は、一つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)上のPDCCHを介してDCIを送信し得る。CORESETは、UEが一つまたは複数の検索空間を使用してDCIを復号化しようとする時間周波数リソースを含んでもよい。基地局は、時間周波数ドメイン内にCORESETを構成し得る。図14Aの実施例において、第一のCORESET1401および第二のCORESET1402は、スロット内の第一のシンボルで生じる。第一のCORESET1401は、周波数ドメイン内の第二のCORESET1402と重複する。第三のCORESET1403は、スロット内の第三のシンボルで生じる。第四のCORESET1404は、スロットの第七のシンボルで生じる。CORESETは、周波数ドメイン内に異なる数のリソースブロックを有し得る。
図14Bは、CORESETおよびPDCCH処理上のDCI送信に対するCCE~REGマッピングの実施例を示す。CCE~REGマッピングは、インターリーブマッピング(例えば、周波数多様性を提供する目的で)または非インターリーブマッピング(例えば、干渉調整および/または制御チャネルの周波数選択送信を促進する目的で)であり得る。基地局は、異なるまたは同一のCCE~REGマッピングを異なるCORESET上で実行し得る。CORESETは、RRC構成によるCCE~REGマッピングと関連付けられてもよい。CORESETは、アンテナポート疑似コロケーション(QCL)パラメーターで構成され得る。アンテナポートのQCLパラメーターは、CORESET内のPDCCH受信用の復調基準信号(DMRS)のQCL情報を示し得る。
基地局は、一つまたは複数のCORESETおよび一つまたは複数の検索空間セットの構成パラメーターを含むRRCメッセージをUEに送信することができる。構成パラメーターは、検索空間セットとCORESETとの間の関連を示し得る。検索空間セットは、所与のアグリゲーションレベルでCCEによって形成されるPDCCH候補のセットを含んでもよい。構成パラメーターは、アグリゲーションレベルごとに監視されるPDCCH候補の数、PDCCH監視周期性およびPDCCH監視パターン、UEによって監視される一つまたは複数のDCIフォーマット、および/または検索空間セットが、共通検索空間セットまたはUE固有検索空間セットであるかどうかを示し得る。共通検索空間セット内のCCEのセットは、事前に定義され、UEに既知であり得る。UE固有検索空間セット内のCCEのセットは、UEのアイデンティティ(例えば、C-RNTI)に基づき構成され得る。
図14Bに示すように、UEは、RRCメッセージに基づき、CORESETの時間周波数リソースを決定し得る。UEは、CORESETの構成パラメーターに基づき、CORESETに対するCCE~REGマッピング(例えば、インターリーブまたは非インターリーブ、および/またはマッピングパラメーター)を決定し得る。UEは、RRCメッセージに基づき、CORESET上に構成される検索空間セットの数(例えば、最大で10)を決定し得る。UEは、検索空間セットの構成パラメーターに従って、PDCCH候補のセットを監視し得る。UEは、一つまたは複数のDCIを検出するために、一つまたは複数のCORESET内のPDCCH候補のセットを監視し得る。監視は、監視されたDCIフォーマットに従って、PDCCH候補のセットの一つまたは複数のPDCCH候補を復号化することを含み得る。監視は、可能な(または構成される)PDCCH位置、可能な(または構成される)PDCCHフォーマット(例えば、共通検索空間におけるCCEの数、PDCCH候補の数、および/またはUE固有検索空間におけるPDCCH候補の数)、および可能な(または構成される)DCIフォーマットを有する一つまたは複数のPDCCH候補のDCI内容を復号化することを含み得る。復号化は、ブラインド復号化と呼んでもよい。UEは、CRCチェック(例えば、RNTI値に一致するDCIのCRCパリティビットに対するスクランブルビット)に応答して、UEに対して有効なDCIを決定し得る。UEは、DCIに含まれる情報(例えば、スケジューリング割り当て、アップリンク許可、電力制御、スロットフォーマット表示、ダウンリンクプリエンプション、および/または同種のもの)を処理し得る。
UEは、アップリンク制御シグナリング(例えば、アップリンク制御情報(UCI))を基地局に送信し得る。アップリンク制御シグナリングは、受信したDL-SCHトランスポートブロックに対するハイブリッド自動反復要求(HARQ)確認応答を含んでもよい。UEは、DL-SCHトランスポートブロックを受信した後、HARQ確認応答を送信し得る。アップリンク制御シグナリングは、物理ダウンリンクチャネルのチャネル品質を示すチャネル状態情報(CSI)を含み得る。UEは、CSIを基地局に送信し得る。基地局は、受信したCSIに基づき、ダウンリンク送信のための送信フォーマットパラメーター(例えば、マルチアンテナおよびビーム形成スキームを含む)を決定し得る。アップリンク制御シグナリングは、スケジューリング要求(SR)を含んでもよい。UEは、アップリンクデータが基地局に送信可能であることを示すSRを送信し得る。UEは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して、UCI(例えば、HARQ確認応答(HARQ-ACK)、CSIレポート、SRなど)を送信し得る。UEは、いくつかのPUCCHフォーマットのうちの一つを使用して、PUCCHを介してアップリンク制御シグナリングを送信し得る。
五つのPUCCHフォーマットがあり得、UEは、UCIのサイズ(例えば、UCI送信のアップリンクシンボルの数およびUCIビットの数)に基づきPUCCHフォーマットを決定し得る。PUCCHフォーマット0は、一つまたは二つのOFDMシンボルの長さを有してもよく、2以下のビットを含んでもよい。UEは、送信が一つまたは二つのシンボルを超えており、正または負のSRを持つHARQ-ACK情報ビットの数(HARQ-ACK/SRビット)が一つまたは二つである場合、PUCCHフォーマット0を使用して、PUCCHリソースでUCIを送信することができる。PUCCHフォーマット1は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2以下のビットを含んでもよい。UEは、送信が四つ以上のシンボルであり、HARQ-ACK/SRビットの数が一つまたは二つである場合、PUCCHフォーマット1を使用し得る。PUCCHフォーマット2は、一つまたは二つのOFDMシンボルを占有してもよく、2ビット超を含んでもよい。UEは、送信が一つまたは二つのシンボルを超え、UCIビットの数が二つ以上である場合、PUCCHフォーマット2を使用し得る。PUCCHフォーマット3は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2ビット超を含んでもよい。UEは、送信が四つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が二つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含まない場合、PUCCHフォーマット3を使用し得る。PUCCHフォーマット4は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2ビット超を含んでもよい。UEは、送信が四つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が二つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含む場合、PUCCHフォーマット4を使用し得る。
基地局は、例えば、RRCメッセージを使用して、複数のPUCCHリソースセットの構成パラメーターをUEに送信し得る。複数のPUCCHリソースセット(例えば、最大四つのセット)は、セルのアップリンクBWP上に構成され得る。PUCCHリソースセットは、PUCCHリソースセットインデックス、PUCCHリソース識別子(例えば、pucch-Resourceid)によって識別されるPUCCHリソースを有する複数のPUCCHリソース、および/またはUEが、PUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうちの一つを使用して送信することができるUCI情報ビットの数(例えば、最大数)で構成され得る。複数のPUCCHリソースセットで構成する場合、UEは、UCI情報ビット(例えば、HARQ-ACK、SR、および/またはCSI)の合計ビット長に基づき、複数のPUCCHリソースセットのうちの一つを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2以下である場合、UEは、PUCCHリソースセットのインデックスが「0」に等しい第一のPUCCHリソースセットを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2より大きく、第一の構成値以下の場合、UEは、「1」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第二のPUCCHリソースセットを選択することができる。UCI情報ビットの合計ビット長が第一の構成値より大きく、第二の構成値以下の場合、UEは、「2」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第三のPUCCHリソースセットを選択することができる。UCI情報ビットの合計ビット長が第二の構成値より大きく、第三の値(例えば、1406)以下である場合、UEは、「3」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第四のPUCCHリソースセットを選択することができる。
複数のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースセットを決定した後、UEは、UCI(HARQ-ACK、CSI、および/またはSR)送信用のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースを決定し得る。UEは、PDCCH上で受信されたDCI(例えば、DCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1)内のPUCCHリソースインジケーターに基づき、PUCCHリソースを決定し得る。DCIの3ビットPUCCHリソースインジケーターは、PUCCHリソースセット内の八つのPUCCHリソースの一つを示し得る。PUCCHリソースインジケーターに基づき、UEは、DCI内のPUCCHリソースインジケーターによって示されるPUCCHリソースを使用してUCI(HARQ-ACK、CSIおよび/またはSR)を送信することができる。
図15は、本開示の実施形態による基地局1504と通信する無線デバイス1502の実施例を示す。無線デバイス1502および基地局1504は、図1Aに示される移動体通信ネットワーク100、図1Bに示される移動体通信ネットワーク150、またはその他の通信ネットワークなどの移動体通信ネットワークの一部であり得る。図15には、一つの無線デバイス1502および一つの基地局1504のみが示される。しかし、移動体通信ネットワークは、図15に示されるものと同じまたは同様の構成を有する、複数のUEおよび/または複数の基地局を含み得ることが理解されよう。
基地局1504は、無線デバイス1502を、エアーインターフェイス(または無線インターフェイス)1506上で無線通信を介してコアネットワーク(図示せず)に接続し得る。エアーインターフェイス1506上で基地局1504から無線デバイス1502への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアーインターフェイス上で無線デバイス1502から基地局1504への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク送信は、FDD、TDD、および/または二つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク送信から分離され得る。
ダウンリンクでは、基地局1504から無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の処理システム1508に提供され得る。データは、例えば、コアネットワークによって処理システム1508に提供され得る。アップリンクでは、無線デバイス1502から基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の処理システム1518に提供され得る。処理システム1508および処理システム1518は、層3および層2のOSI機能を実装して、送信のためにデータを処理し得る。層2は、例えば、図2A、図2B、図3、および図4Aに関して、SDAP層、PDCP層、RLC層、およびMAC層を含み得る。層3は、図2Bに関してRRC層を含み得る。
処理システム1508によって処理された後、無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の送信処理システム1510に提供され得る。同様に、処理システム1518によって処理された後、基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の送信処理システム1520に提供され得る。送信処理システム1510および送信処理システム1520は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、図2A、図2B、図3、および図4Aに関してPHY層を含み得る。送信処理のために、PHY層は、例えば、トランスポートチャネルの順方向エラー訂正符号化、インターリーブ、レートマッチング、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピング、物理チャネルの変調、多重入力多重出力(MIMO)またはマルチアンテナ処理、および/または同種のものを実行し得る。
基地局1504で、受信処理システム1512は、無線デバイス1502からアップリンク送信を受信し得る。無線デバイス1502では、受信処理システム1522は、基地局1504からダウンリンク送信を受信し得る。受信処理システム1512および受信処理システム1522は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、図2A、図2B、図3、および図4Aに関してPHY層を含み得る。受信処理のために、PHY層は、例えば、エラー検出、順方向エラー訂正復号化、デインターリーブ、物理チャネルへのトランスポートチャネルのデマッピング、物理チャネルの復調、MIMOまたはマルチアンテナ処理、および/または同種のものを実行し得る。
図15に示すように、無線デバイス1502および基地局1504は、複数のアンテナを含み得る。複数のアンテナは、空間多重化(例えば、単一ユーザーMIMOまたはマルチユーザーMIMO)、送信/受信多様性、および/またはビームフォーミングなどの一つまたは複数のMIMOまたはマルチアンテナ技術を実施するために使用され得る。他の実施例では、無線デバイス1502および/または基地局1504は、単一のアンテナを有し得る。
処理システム1508および処理システム1518は、それぞれメモリー1514およびメモリー1524と関連付けられてもよい。メモリー1514およびメモリー1524(例えば、一つまたは複数の非一時的コンピューター可読媒体)は、本出願で論じる一つまたは複数の機能を実施するために、処理システム1508および/または処理システム1518によって実行され得るコンピュータープログラム命令またはコードを記憶し得る。図15には示されていないが、送信処理システム1510、送信処理システム1520、受信処理システム1512、および/または受信処理システム1522は、それらのそれぞれの機能のうちの一つまたは複数を実行するために実行され得るコンピュータープログラム命令またはコードを格納するメモリー(例えば、一つまたは複数の非一時的コンピューター可読媒体)に結合され得る。
処理システム1508および/または処理システム1518は、一つまたは複数のコントローラーおよび/または一つまたは複数のプロセッサーを含んでもよい。一つまたは複数のコントローラーおよび/または一つまたは複数のプロセッサーは、例えば、汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(DSP)、マイクロコントローラー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および/またはその他のプログラマーブルロジックデバイス、ディスクリートゲートおよび/またはトランジスターロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、オンボードユニット、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。処理システム1508および/または処理システム1518は、信号符号化/処理、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または無線デバイス1502および基地局1504がワイヤレス環境で動作するのを可能にし得る他の任意の機能のうちの少なくとも一つを実行し得る。
処理システム1508および/または処理システム1518は、それぞれ、一つまたは複数の周辺装置1516および一つまたは複数の周辺装置1526に接続され得る。一つまたは複数の周辺装置1516および一つまたは複数の周辺装置1526は、特徴および/または機能を提供するソフトウェアおよび/またはハードウェア、例えばスピーカー、マイク、キーパッド、表示装置、タッチパッド、電源、衛星トランシーバー、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、ハンズフリーヘッドセット、周波数変調(FM)無線ユニット、メディアプレーヤー、インターネットブラウザ、電子制御ユニット(例えば、車両用)、および/または一つまたは複数のセンサー(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、温度センサー、レーダーセンサー、ライダーセンサー、超音波センサー、光センサー、カメラ、および/または類似のもの)を含んでもよい。処理システム1508および/または処理システム1518は、一つまたは複数の周辺装置1516および/または一つまたは複数の周辺装置1526からユーザー入力データを受信し、および/またはユーザー出力データを提供し得る。無線デバイス1502内の処理システム1518は、電源から電力を受け取ることができ、および/または無線デバイス1502内の他のコンポーネントに電力を分配するように構成することができる。電源は、一つまたは複数の電源、例えば、バッテリー、太陽電池、燃料電池、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。処理システム1508および/または処理システム1518は、それぞれ、GPSチップセット1517およびGPSチップセット1527に接続され得る。GPSチップセット1517およびGPSチップセット1527は、それぞれ、無線デバイス1502および基地局1504の地理的位置情報を提供するように構成され得る。
図16Aは、アップリンク送信のための例示的な構造を示す。物理アップリンク共有チャネルを代表するベースバンド信号は、一つまたは複数の機能を実行することができる。この一つまたは複数の機能は、スクランブリング、複素数値シンボルを生成するためのスクランブルビットの変調、一つまたはいくつかの送信層上への複素数値変調シンボルのマッピング、複素数値シンボルを生成するための変換プリコーディング、複素数値シンボルのプリコーディング、プリコーディングされた複素数値シンボルのリソース要素へのマッピング、複素数値時間ドメイン単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)またはCP-OFDM信号のアンテナポートへの生成、および/または同様のものの少なくとも一つを含むことができる。一実施例では、変換プリコーディングが有効である場合は、アップリンク送信のためのSC-FDMA信号が生成され得る。一実施例では、変換プリコーディングが有効でない場合は、図16Aによって、アップリンク送信のためのCP-OFDM信号が生成されることができる。これらの機能は、例として示されており、さまざまな実施形態で他の機構を実装することができることが予想される。
図16Bは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調およびアップコンバージョンのための例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポートに対する、複素数値SC-FDMAまたはCP-OFDMベースバンド信号および/または複素数値物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)ベースバンド信号であり得る。送信前にフィルターリングを用いることができる。
図16Cは、ダウンリンク送信の例示的な構造を示す。物理ダウンリンクチャネルを表すベースバンド信号は、一つまたは複数の機能を実行できる。この一つまたは複数の機能は、物理チャネル上で送信されるべきコードワード内の符号化されたビットのスクランブリング、複素数値変調シンボルを生成するためのスクランブルされたビットの変調、複素数値変調シンボルの一つまたはいくつかの送信層上へのマッピング、アンテナポート上での送信のための層上にある複素数値変調シンボルのプリコーディング、アンテナポートの複素数値変調シンボルのリソース要素へのマッピング、アンテナポート毎の複素数値時間ドメインOFDM信号の生成、および/または同様のものを含むことができる。これらの機能は、例として示されており、さまざまな実施形態で他の機構を実装することができることが予想される。
図16Dは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調およびアップコンバージョンのための別の実施例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポート用の複素数値OFDMベースバンド信号であり得る。送信前にフィルターリングを用いることができる。
無線デバイスは、複数のセル(例えば、プライマリーセル、セカンダリーセル)の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を基地局から受信し得る。無線デバイスは、複数のセルを介して、少なくとも一つの基地局(例えば、二重接続の二つ以上の基地局)と通信し得る。一つまたは複数のメッセージ(例えば、構成パラメーターの一部として)は、無線デバイスを構成するための物理的、MAC、RLC、PCDP、SDAP、RRC層のパラメーターを含んでもよい。例えば、構成パラメーターは、物理層およびMAC層チャネル、ベアラなどを構成するためのパラメーターを含み得る。例えば、構成パラメーターは、物理層、MAC層、RLC層、PCDP層、SDAP層、RRC層、および/または通信チャネル用のタイマーの値を示すパラメーターを含んでもよい。
タイマーが開始されると実行を開始し、停止するまで、または満了するまで、実行を継続し得る。タイマーは、動いていない場合に開始され得るか、動いている場合に再起動され得る。タイマーは、値と関連付けられてもよい(例えば、タイマーは、ある値から開始または再開されてもよく、またはゼロから開始され、値に到達したら満了し得る)。タイマーの持続時間は、(例えば、BWPスイッチングにより)タイマーが停止するか、または満了するまで更新され得ない。タイマーを使用して、プロセスの期間/ウィンドウを測定することができる。本明細書が、一つまたは複数のタイマーに関連する実装および手順を指す場合、一つまたは複数のタイマーを実装する複数の方法があることが理解されよう。例えば、タイマーを実施するための複数の方法のうちの一つまたは複数が、手順の期間/ウィンドウを測定するために使用され得ることが理解されよう。例えば、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーは、ランダムアクセス応答を受信するためのウィンドウ時間を測定するために使用され得る。一実施例では、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーの開始および満了の代わりに、二つのタイムスタンプ間の時間差を使用し得る。タイマーが再開されると、時間ウィンドウの測定のためのプロセスが再開され得る。他の例示的実施は、時間ウィンドウの測定を再開するために提供され得る。
図17は、無線デバイス間の直接通信がある、デバイス間(D2D)通信の実施例を示す。一実施例では、D2D通信は、サイドリンク(SL)を介して行われてもよい。無線デバイスは、サイドリンクインターフェイス(例えば、PC5インターフェイス)を介してサイドリンク通信を交換し得る。サイドリンクは、アップリンク(無線デバイスが基地局と通信する)およびダウンリンク(基地局が無線デバイスと通信する)とは異なる。無線デバイスおよび基地局は、ユーザープレーンインターフェイス(例えば、Uuインターフェイス)を介して、アップリンクおよび/またはダウンリンク通信を交換し得る。
図に示すように、無線デバイス#1および無線デバイス#2は、基地局#1のカバレッジエリア内にあり得る。例えば、無線デバイス#1および無線デバイス#2の両方が、Uuインターフェイスを介して基地局#1と通信し得る。無線デバイス#3は、基地局#2のカバレッジエリアにあり得る。基地局#1および基地局#2は、ネットワークを共有してもよく、ネットワークカバレッジエリアを共同で提供し得る。無線デバイス#4および無線デバイス#5は、ネットワークカバレッジエリアの外側であり得る。
カバレッジ内D2D通信は、二つの無線デバイスがネットワークカバレッジエリアを共有するときに行われてもよい。無線デバイス#1および無線デバイス#2は両方とも、基地局#1のカバレッジエリアにある。従って、それらは、サイドリンクAとして標識された、イン・カバレッジのセル内D2D通信を実行し得る。無線デバイス#2および無線デバイス#3は、異なる基地局のカバレッジエリア内にあるが、同じネットワークカバレッジエリアを共有する。従って、それらは、サイドリンクBとして標識された、イン・カバレッジのセル内D2D通信を実行し得る。一方の無線デバイスがネットワークカバレッジエリア内にあり、他方の無線デバイスがネットワークカバレッジエリアの外側にある時に、部分カバレッジD2D通信を実行し得る。無線デバイス#3および無線デバイス#4は、サイドリンクCとして標識された部分バレッジD2D通信を実行し得る。カバレッジ外D2D通信は、両方の無線デバイスがネットワークカバレッジエリアの外側にあるときに実行され得る。無線デバイス#4および無線デバイス#5は、サイドリンクDと標識された、カバレッジ外D2D通信を実行し得る。
サイドリンク通信は、物理チャネル、例えば、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、物理サイドリンクディスカバリーチャネル(PSDCH)、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、および/または物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を使用して構成され得る。PSBCHは、第一の無線デバイスによって、ブロードキャスト情報を第二の無線デバイスに送信するために使用され得る。PSBCHは、一部の点においてPBCHと類似し得る。ブロードキャスト情報は、例えば、スロットフォーマット表示、リソースプール情報、サイドリンクシステムフレーム番号、または任意の他の適切なブロードキャスト情報を含み得る。PSFCHは、第一の無線デバイスによって、フィードバック情報を第二の無線デバイスに送信するために使用され得る。フィードバック情報は、例えば、HARQフィードバック情報を含み得る。PSDCHは、第一の無線デバイスによって、ディスカバリー情報を第二の無線デバイスに送信するために使用され得る。ディスカバリー情報は、その存在および/またはサービスの可用性を、そのエリア内の他の無線デバイスに信号を送るために、無線デバイスによって使用され得る。PSCCHは、第一の無線デバイスによって、サイドリンク制御情報(SCI)を第二の無線デバイスに送信するために使用され得る。PSCCHは、PDCCHおよび/またはPUCCHといくつかの点で類似し得る。制御情報は、例えば、時間/周波数リソース割り当て情報(RBサイズ、再送信数など)、復調関連情報(DMRS、MCS、RVなど)、送信無線デバイスおよび/または受信無線デバイス、プロセス識別子(HARQなど)の識別情報、または任意の他の適切な制御情報を含み得る。PSCCHは、サイドリンク送信のためにサイドリンクリソースを割り当て、優先順位を付け、および/または確保するために使用され得る。PSSCHは、データおよび/またはネットワーク情報を第二の無線デバイスに送信および/または中継するために、第一の無線デバイスによって使用され得る。PSSCHは、一部の点において、PDSCHおよび/またはPUSCHに類似し得る。サイドリンクチャネルの各々は、一つまたは複数の復調基準信号と関連付けられてもよい。サイドリンク動作は、サイドリンク同期信号を利用して、サイドリンク動作のタイミングを確立し得る。サイドリンク動作のために構成される無線デバイスは、例えば、PSBCHでサイドリンク同期信号を送信し得る。サイドリンク同期信号は、プライマリーサイドリンク同期信号(PSSS)およびセカンダリーサイドリンク同期信号(SSSS)を含み得る。
サイドリンクリソースは、任意の適切な様式で無線デバイスに構成され得る。無線デバイスは、サイドリンク用に事前構成されてもよく、例えば、サイドリンクリソース情報で事前構成され得る。追加的または代替的に、ネットワークは、サイドリンク用のリソースプールに関連するシステム情報をブロードキャストし得る。追加的または代替的に、ネットワークは、専用サイドリンク構成を有する特定の無線デバイスを構成し得る。構成は、サイドリンク動作(例えば、サイドリンクバンドの組み合わせを構成する)に使用されるサイドリンクリソースを識別し得る。
無線デバイスは、異なるモード、例えば、支援モード(モード1と呼んでもよい)または自律モード(モード2と呼んでもよい)で動作し得る。モード選択は、無線デバイスのカバレッジステータス、無線デバイスの無線リソース制御ステータス、ネットワークからの情報および/または命令、および/またはその他の任意の適切な要因に基づいてよい。例えば、無線デバイスがアイドルまたは非アクティブである場合、または無線デバイスがネットワークカバレッジの範囲外である場合、無線デバイスは、自律モードで動作するように選択し得る。例えば、無線デバイスが接続されるモード(例えば、基地局に接続される)にある場合、無線デバイスは、支援モードで動作するよう(または基地局によって動作するよう命令される)選択し得る。例えば、ネットワーク(例えば、基地局)は、接続される無線デバイスに、特定のモードで動作するよう指示し得る。
支援モードでは、無線デバイスは、ネットワークからスケジューリングを要求し得る。例えば、無線デバイスは、スケジューリング要求をネットワークに送信してもよく、ネットワークは、無線デバイスにサイドリンクリソースを割り当ててもよい。支援モードは、ネットワーク支援モード、gNB支援モード、または基地局支援モードと呼んでもよい。自律モードでは、無線デバイスは、一つまたは複数のリソースプール(例えば、事前構成またはネットワーク割り当てのリソースプール)内の測定値に基づきサイドリンクリソースを選択し、サイドリンクリソース選択は他の無線デバイスによってなされ、および/または他の無線デバイスのサイドリンクリソース使用を選択し得る。
サイドリンクリソースを選択するために、無線デバイスは、感知ウィンドウおよび選択ウィンドウを観察し得る。感知ウィンドウの間、無線デバイスは、サイドリンクリソースプールを使用して、他の無線デバイスによって送信されたSCIを観察し得る。SCIは、サイドリンク送信に対し使用および/または確保され得るリソースを識別し得る。SCIで識別されたリソースに基づき、無線デバイスは、選択ウィンドウ内のリソース(例えば、SCIで識別されたリソースとは異なるリソース)を選択し得る。無線デバイスは、選択されたサイドリンクリソースを使用して送信し得る。
図18は、サイドリンク動作のためのリソースプールの実施例を示す。無線デバイスは、一つまたは複数のサイドリンクセルを使用して動作し得る。サイドリンクセルは、一つまたは複数のリソースプールを含み得る。各リソースプールは、特定のモード(例えば、支援または自律)に従って動作するよう構成され得る。リソースプールは、リソースユニットに分割され得る。周波数ドメインでは、各リソースユニットは、例えば、サブチャネルと呼んでもよい一つまたは複数のリソースブロックを含んでもよい。時間ドメインで、各リソースユニットは、例えば、一つまたは複数のスロット、一つまたは複数のサブフレーム、および/または一つまたは複数のOFDMシンボルを含み得る。リソースプールは、周波数ドメインおよび/または時間ドメインにおいて連続的または非連続的であり得る(例えば、連続的リソースユニットまたは非連続的リソースユニットを含む)。リソースプールは、繰り返しリソースプール部分に分割され得る。リソースプールは、一つまたは複数の無線デバイス間で共有され得る。各無線デバイスは、例えば、衝突を避けるために、異なるリソースユニットを使用して送信を試みることができる。
サイドリンクリソースプールは、任意の適切な様式で配置され得る。図では、例示的なリソースプールは、時間ドメイン内で非連続であり、単一のサイドリンクBWPに限定される。リソースプールの実施例では、周波数リソースは、単位時間当たりNfリソースユニットに分割され、ゼロからNf‐1まで番号付けされる。例示的なリソースプールは、k単位時間ごとに繰り返される複数の部分(この実施例では非連続)を含んでもよい。この図では、時間リソースにはn、n+1,...,n+k、n+k+1,...,などの番号が付けられている。
無線デバイスは、リソースプールから一つまたは複数のリソースユニットを送信するために選択し得る。例示的なリソースプールでは、無線デバイスはサイドリンク送信用のリソースユニット(n,0)を選択する。無線デバイスは、リソースプールの後の部分、例えば、リソースユニット(n+k,0)、リソースユニット(n+2k,0)、リソースユニット(n+3k,0)などの定期的なリソースユニットをさらに選択し得る。選択は、例えば、リソースユニット(n、0)を使用する通信が、サイドリンクリソースプールを共有する無線デバイスのサイドリンク送信と衝突しない(または衝突する可能性が低い)という決定に基づいてよい。決定は、例えば、リソースプールを共有する他の無線デバイスの挙動に基づいてよい。例えば、リソースユニット(n-k、0)でサイドリンク送信が検出されない場合、無線デバイスは、リソースユニット(n、0)、リソース(n+k、0)などを選択し得る。例えば、別の無線デバイスからのサイドリンク送信がリソースユニット(n-k、1)で検出される場合、無線デバイスは、リソースユニット(n、1)、リソース(n+k、1)などの選択を回避し得る。
異なるサイドリンク物理チャネルでは、異なるリソースプールを使用し得る。例えば、PSCCHは第一のリソースプールを使用し、PSSCHは第二のリソースプールを使用し得る。異なるリソース優先順位は、異なるリソースプールと関連付けられてもよい。例えば、第一のQoS、サービス、優先度、および/またはその他の特性に関連付けられるデータは、第一のリソースプールを使用し、第二のQoS、サービス、優先度、および/またはその他の特性に関連付けられるデータは、第二のリソースプールを使用し得る。例えば、ネットワーク(例えば、基地局)は、各リソースプールの優先度レベル、各リソースプールに対してサポートされるサービスなどを構成し得る。例えば、ネットワーク(例えば、基地局)は、ユニキャストUEが使用するための第一のリソースプール、グループキャストUEが使用するための第二のリソースプールなどを構成し得る。例えば、ネットワーク(例えば、基地局)は、サイドリンクデータの送信用の第一のリソースプール、ディスカバリーメッセージの送信用の第二のリソースプールなどを構成し得る。
既存の技術では、無線デバイスは、上位層または別の無線デバイスから示されたミリ秒での第一の予約期間で構成され得る。第一の予約期間は、サイドリンク動作を実行し得る論理ユニットに変換する必要があり得る。セルラーネットワークでは、一部の無線リソースは、セルラーUu動作に割り当てられ得る。例えば、TDD構成では、複数の時間リソースが、ダウンリンク動作に割り当てられ得る。無線デバイスは、TDD構成および第一の予約期間内のアップリンクユニットリソースの数(例えば、サブフレームまたはスロット)に基づき、第二の予約期間を決定し得る。例えば、TDD構成が、10個のサブフレーム毎に6個のアップリンクサブフレームを含む場合、無線デバイスは、100ミリ秒の第一の予約期間およびTDD構成におけるアップリンクユニットリソースの数に基づき、60個のサブフレームの第二の予約期間を取得し得る。
一部のアップリンクリソース全てがサイドリンクリソース用に構成されていない場合、既存の技術は正確ではありえない。例えば、ULリソースの50%が同じTDD構成のSLリソースに対して構成される場合、100ミリ秒の第一の予約は、120個のサブフレームの第二の予約期間に変換され得る。120個のサブフレームの第二の予約期間は、200ミリ秒に及ぶことがありこれは二重遅延である。
既存の技術は、TDD構成周期が固定されていない場合、不正確な第二の予約期間を決定することができる。既存の技術は、TDD構成におけるアップリンクユニットリソース(例えば、スロット)の数に基づき、第二の予約期間を決定し得る。例えば、第一のTDD構成は、10ミリ秒周期性を有し、第一のTDD構成ではアップリンクスロットの数は5である。第二のTDD構成は、0.5ミリ秒周期性を有し、第二のTDD構成のアップリンクスロットの数は、1である。第二のTDD構成は、10ミリ秒周期性の20個のアップリンクスロットを有し得るが、既存の技術は、第二のTDD構成内のアップリンクスロットの数に基づき、第二の予約期間を決定し得る。
本開示の例示的実施形態は、リソースプール構成および/またはTDD(またはスロットフォーマット)構成に基づき、基本的な時間リソース(例えば、スロット)の単位での第二の予約期間を決定する方法を定義する。例示的実施形態では、無線デバイスは、第一の予約期間および固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定し得る。サイドリンクスロットの数は、リソースプール構成を使用して決定され得る。サイドリンクスロットの数は、スロットフォーマット構成を使用して決定され得る。例えば、リソースプール構成は、リソースプールビットマップを示し得る。ビットマップの一つは、サイドリンクスロットの位置を示し得る。無線デバイスは、固定期間内のサイドリンクスロットの数を数えることができる。例示的実施形態は、一部のアップリンクリソースがサイドリンクリソース用に構成されていない場合、スロット単位での第二の予約期間の正確な決定をもたらし得る。
例示的実施形態では、無線デバイスは、第一の予約期間および固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定し得る。サイドリンクスロットの数は、スロットフォーマット構成を使用して決定され得る。例えば、スロットフォーマット構成は、サイドリンクスロットの数を示し得る。例えば、サイドリンクリソースは、スロットフォーマット構成内のアップリンクスロットに割り当てられてもよい。例示的実施形態は、一部のアップリンクリソースがサイドリンクリソース用に構成されていない場合、スロット単位での第二の予約期間の正確な決定をもたらし得る。
例示的実施形態では、無線デバイスは、固定期間内のサイドリンクスロットの数を決定し得る。サイドリンクスロット期間の固定数は、TDD構成に基づいてよい。例えば、二つの異なるTDD構成周期性があると仮定すると、無線デバイスが、二つの異なるTDD構成周期性に一般的に使用される固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき第二の予約期間を決定する場合、無線デバイスは、異なるTDD構成であっても、正確な第二の予約周期性を決定し得る。固定持続時間は、TDD構成に関係なく20ミリ秒であり得る。
本開示の例示的実施形態に基づき、無線デバイスは、追加の遅延なしに、リソースプール構成、スロットフォーマット構成、およびヌメロロジに対する第二の予約期間を決定し得る。
既存のシステムでは、サイドリンクリソースプールはアップリンクリソースの一部にのみ構成される。一実施例では、FDDセルでは、サイドリンクリソースプールはアップリンクバンドで構成されてもよく、TDDセルでは、サイドリンクリソースはアップリンクサブフレームで構成され得る。サイドリンクリソースプールは、利用可能なULリソースからの一つまたは複数のULリソースに対して構成されてもよく、一つまたは複数のULリソースは、利用可能なULリソースのサブセットであり得る。例えば、利用可能なULリソースの一部は、サイドリンクリソースプール用に構成されてもよく、利用可能なULリソースの残りの部分は、Uu動作(例えば、基地局と無線デバイスとの間の通信、アップリンク制御情報送信またはUL共有チャネル送信)に使用され得る。
既存のサイドリンク動作では、上位層からまたはサイドリンク制御チャネルを介して別の無線デバイスによってミリ秒(ms)の単位で示される第一の予約期間は、第一の予約期間に拡大・縮小率を乗じることによって、サブフレーム(または基本的な時間リソースの単位、例えば、スロットまたはサブフレーム)の単位での第二の予約期間に変換され得る。拡大・縮小率は、TDD構成への一対一の関連付けであり得る。図19Aは、TDD構成を示し、図19Bは、Pstepを決定するための表を示す。Pstepを100で割って拡大・縮小率を導出し、この拡大・縮小率にmsで示される第一の予約期間を乗じて、サブフレーム単位での第二の予約期間とする。この方法は、絶対時間期間を、実際のサイドリンク動作が実行される論理ユニットに変換することであり得る。トランスミッター無線デバイスは、サイドリンク制御チャネルまたはサイドリンク制御情報を介してリソース予約期間を示し得る。リソース予約期間は、ミリ秒単位で示されてもよく、サイドリンク制御チャネルまたはサイドリンク制御情報を受信するレシーバー無線デバイスは、第一の予約期間をサブフレーム単位での第二の予約期間に変換し得る。
既存のサイドリンク動作では、TDDセルでは、時間リソース(例えば、サブフレーム)毎にサイドリンクリソースが存在しえないので、一部の将来のリソースが別のトランスポートブロックを送信するために予約される、リソース予約動作において過剰な遅延が発生し得る。過剰な遅延を軽減するために、TDD構成に応じて予約期間の拡大・縮小値が導入される。例えば、図20Aおよび20Bに示すように、TDD構成に応じて異なる拡大・縮小値を使用し得る。一実施例では、TDD構成0では、無線フレーム(例えば、10ミリ秒)内に六つの時間リソース(例えば、サブフレーム)がある。これは、ミリ秒単位で100ミリ秒後のリソースが60個のサブフレームの後に現れるリソースを表すことを意味する。従って、将来のリソースが100ミリ秒と示されるとしても、これは、実際の送信が60個のULサブフレーム後に起こることを意味する。しかしながら、このソリューションは、全てのULサブフレームがサイドリンクサブフレーム用に構成されてはいない場合、過剰な遅延の問題を解決しえない。例えば、図21に示すように、TDD構成0ではULサブフレームの50%のみがSLリソースとして構成されると仮定すると、TDD構成に従って異なる拡大・縮小値を使用する既存の方法は、二重遅延を引き起こす。この図では、無線デバイスは50ミリ秒の予約期間を示し得るが、サイドリンクリソースに対して50%のリソースしか構成されないため、実際の遅延は100ミリ秒であり得る。
さらに、予約期間を論理ユニットに変換する方法は、サブキャリア間隔が変更されると適用されないことがある。例えば、30kHzのサブキャリア間隔では、一つの論理ユニット(サブフレームまたはスロット)が1ミリ秒ではなく0.5ミリ秒に減少する。予約期間の値がそのままの論理ユニット数に直接変換される場合、無線デバイスが予期されない時点で予約が発生するか、または予約が早すぎる結果となる可能性がある。図22Aおよび22Bは、異なるサブキャリア間隔に対する異なる挙動を示す。15kHzの場合、10スロット予約は、図22Aに示す10ミリ秒予約に等しいが、30kHzの場合、10スロット予約は、図22Bに示す5ミリ秒に減少する。従って、既存の方法は、SCSが変更されると、正確なリソース予約挙動を有し得ない。
さらに、既存のサイドリンク動作でTDD構成またはリソースプールが動的に変更される場合、TDD構成のみに基づき予約期間を決定する方法は、不正確なリソース予約動作を引き起こす可能性がある。例えば、TDDセルにおいて、基地局がTDD構成を動的に変更する場合、既存の技術は、不正確なリソース予約動作をもたらし得る。
サイドリンク動作の既存の技術では、無線デバイスは、リソース予約機能を利用してもよく、無線デバイスは、予約期間に基づき、一つまたは複数の周期的的なリソースを予約し得る。リソース予約は、協調的意識向上メッセージなどのサイドリンクアプリケーションにとって有益であり得る。リソース予約については、無線デバイスは、そのアプリケーション層または上位層から予約期間を受信してもよく、予約期間は、時間(例えば、ミリ秒、秒)の単位で示され得る。時間の単位における予約期間に基づき、無線デバイスは、リソース予約期間を導き出す必要があり、リソース予約期間は、物理リソース(例えば、サブフレームおよび/またはスロットおよび/またはフレームおよび/またはXスロットおよび/またはX OFDMシンボル)の時間ドメイン単位に基づいてよい。既存の技術では、1時間単位(例えば、1ミリ秒)は、物理リソース(例えば、サブフレーム)の1時間ドメイン単位にマッピングされる。サイドリンクリソースが、一つまたは複数のアップリンクサブフレームに構成され得るため、既存の技術は、TDD構成およびマッピングに基づき、リソース予約期間を導出し得る。例えば、TDD構成は、10個のサブフレームごとに6個のアップリンクサブフレームを含み、100ミリ秒中60の拡大・縮小率が使用される。100ミリ秒の予約期間は、60のリソース予約期間に導出され得る。
既存の機構は、場合により、欠点を有し得る。例えば、リソースプールが、二つの連続的なサイドリンクリソース間のギャップが大きい(例えば、>2ミリ秒)サイドリンクリソースを含む場合、既存の動作が過剰な遅延を引き起こす場合がある。例えば、既存の動作は、一つまたは複数のサブキャリア間隔と効果的に動作せず、スロット(例えば、物理リソースの基本時間単位)は、時間単位(例えば、1ミリ秒)に対応しえない。例えば、既存の動作は、アップリンクリソースが動的に適合されるか(例えば、スロットフォーマットを介して)、またはリソースプール構成が変更される場合に対処しえない。さまざまなヌメロロジおよび動的リソース適応メカニズムを考慮して、既存の技術の強化が必要とされる。
本開示の実施形態は、サブキャリア間隔および/またはリソースプール構成および/またはTDD(またはスロット形成)構成および/または基地局表示パラメーターに基づき、ミリ秒単位での第一の予約期間を、基本時間単位(例えば、スロットまたはサブフレーム)の単位での第二の予約期間に変換する方法を定義する。
本開示の実施形態は、TDD構成もしくはスロットフォーマットもしくはリソースプールまたはヌメロロジの変化があっても、予約期間を適応的に調整することによって、過剰な遅延を引き起こさない。さらに、リソースプール、TDD構成、またはスロットフォーマット構成が変更されても、正確なリソース予約を実行することができる。
実施形態の一部の態様では、スロットフォーマット構成またはTDD構成またはTDD UL-DLまたはDL-UL構成は、特定の時間間隔内にダウンリンク、アップリンク、および/またはフレキシブルスロットを構成するための構成シグナリングを指し得る。スロットフォーマットまたはTDD構成またはTDD UL-DL構成は、特定の時間間隔内に、どのスロットおよび/またはシンボルがダウンリンク、アップリンクに使用されるか、およびフレキシブルであるかを構成する、一つまたは複数の制御シグナリングであり得る。基地局は、物理層(例えば、DCI)または上位層信号(例えば、SIBまたはRRC)を介して、無線デバイスにスロットフォーマット構成またはTDD構成を構成し得る。外部カバレッジについては、スロットフォーマットまたはTDD構成は、あらかじめ構成されてもよく、または無線デバイスのメモリーに格納され得る。
例示的実施形態では、無線デバイスは、物理層(例えば、DCI)または上位層信号(例えば、MAC CEまたはSIBまたはRRC)として、基地局からサイドリンクサブキャリア間隔(SCS)および/またはサイドリンクリソースプール構成および/またはスロットフォーマット構成を受信し得る。外部カバレッジについては、サイドリンクSCS、サイドリンクリソースプール構成、および/またはスロットフォーマット構成は、無線デバイス用に事前構成されてもよく、または、サイドリンク動作のために一部のシステム情報を伝えうる、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)を介して別の無線デバイスから構成され得る。無線デバイスは、第一の予約期間によってミリ秒で示され得る。無線デバイスは、サイドリンクSCS、サイドリンクリソースプール構成、および/またはサイドリンクスロットフォーマット構成に基づき、第二の予約期間を決定し得る。例えば、無線デバイスは、サイドリンクSCS、サイドリンクリソースプール構成、および/またはサイドリンクスロットフォーマット構成に基づき、ミリ秒単位で示される第一の予約期間を、スロット単位での第二の予約に変換し得る。変換後、無線デバイスは、第二の予約期間に基づき、一つまたは複数の送信リソースを選択し得る。無線デバイスは、選択された一つまたは複数のリソースを介してトランスポートブロックを送信することができる。図23は、本実施形態のフローチャートを示す。
一実施例では、無線デバイスがリソース予約を実行する場合、無線デバイスは、単位またはミリ秒で、上位層からの第一の予約期間のために構成され得る。次に、無線デバイスは、第一の予約期間、サイドリンクSCS、およびリソースプール構成に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定し得る。具体的には、無線デバイスは、物理層(例えば、DCI)もしくは上位層信号(例えば、RRCもしくはSIB)として、基地局からサイドリンク帯域幅部分(BWP)用のサイドリンクSCSの構成を受信してもよく、またはサイドリンクSCSは、別の無線デバイス、または無線デバイスのUSIMまたはメモリーに格納される事前構成パラメーターによって構成され得る。サイドリンクSCSは、サイドリンクBWP構成の一部として構成することができる。サイドリンクSCSによっては、1スロットの時間間隔を変更できる。例えば、1スロットの時間間隔の長さは、15kHzのSCSでは1ミリ秒、30kHzのSCSでは0.5ミリ秒、60kHzでは0.25ミリ秒、120kHzでは0.125ミリ秒である。各SCSは、15kHz*2uとして表現されてもよく、ここで、uは、サイドリンクSCSに対応するように決定される整数であり得る。無線デバイスは、構成されるリソースプールの期間の間、有効なサイドリンクスロットの一部を決定してもよく、ここで、期間は、基地局によってあらかじめ設定または構成されてもよく、または固定され得る。有効なサイドリンクスロットの一部は、サイドリンクスロットの数(Nで示される)をスロットの総数(例えば20*2u、ここでuはSCSによって決定される)で割った数によって定義され得る。
例えば、有効なサイドリンクスロットの一部を決定する期間は、「dl-UL-TransmissionPeriodicity」などの基地局によって構成されるスロット構成期間と同じであり得る、または、例えば20ミリ秒などの数字として固定され得る。無線デバイスは、固定時間、すなわち、20ミリ秒の間、リソースプール構成で構成されるサイドリンクスロットの数を使用して、有効なサイドリンクスロットの一部を決定し得る。固定期間は、TDD構成周期性、またはdl-UL-TransmissionPeriodicityと独立し得る。20ミリ秒のスロットの総数を使用して、第二の予約期間を決定し得る。有効なサイドリンクスロットの一部は、有効なサイドリンクスロットの数をスロットの総数で割ったものである。第二の予約期間は、ミリ秒の単位での第一の予約期間に2uを乗じて、サイドリンクスロットの数に変換され得る。特定の時間間隔内のサイドリンクスロットの一部が100%でない場合、第二の予約期間を導出する第一の予約は、その部分Rによって拡大・縮小されてもよく、Rは、所定の時間間隔または構成可能な時間間隔内の有効なサイドリンクスロットの部分を示す。結果として、第二の予約期間は、第一の予約期間に対する2uとRの積として決定されてもよく、式、Psecond-reservation-period=Pfirst-reservation-period*2u*Rとして表される。ここで、Pfirst-reservation-periodは、第一の予約期間であり、Psecond-reservation-periodは、第二の予約期間を意味する。R=N/(20*2u)なので、式は、Psecond-reservation-period=Pfirst-reservation-period*2u*R=Pfirst-reservation-period*N/20として書き直すことができる。
実施形態の一部の実施例では、ミリ秒の単位で示される第一の予約期間は、不必要な遅延または不正確なリソース予約なしに、サイドリンクSCSまたはリソースプールの構成に従って、論理スロットの数に適応的に変換され得る。さらに、無線デバイスを送信および受信する間であっても、上層によって示されるミリ秒単位の予約期間は、互いに信号を送ることができ、変換動作は、スロットドメイン内で効果的に行われてもよく、従って、制御チャネル内の情報ビットは、リソースプール構成および/またはサイドリンクSCS構成に関係なく、一貫して設計され得る。
例示的実施形態では、無線デバイスは、基地局からスロットフォーマット構成および/またはサイドリンクSCSを受信してもよく、またはスロットフォーマット構成および/またはサイドリンクSCS構成は、事前構成され得る。サイドリンクSCSは、サイドリンク帯域幅部分構成の一部で構成され得る。無線デバイスは、スロットフォーマット構成およびSCSに基づき、ミリ秒単位で示される第一の予約期間を、スロット単位での第二の予約期間に変換し得る。第一の予約期間は、上位層から構成されてもよく、または制御信号、例えば、PSCCH、または制御情報、例えば、SCIを介して別の無線デバイスによって示され得る。サイドリンクリソースプールは、スロットフォーマット構成のULリソースでのみ限定構成され得る。これを使用することで、第二の予約期間は、スロットフォーマットのULリソースの一部を使用して決定され得る。例えば、スロット形成構成におけるULのリソースの一部が50%である場合、第二の予約期間は、0.5に第一の予約期間、およびSCSに関連する要因である、2uを乗じることによって決定され得る。これは、以下の式で表され得る。
Psecond-reservation-period=Pfirst-reservation-period*2u*ULスロットの一部および/またはスロットフォーマット構成のULシンボル、ここでスロットフォーマット構成が第二単位で構成されると想定され得る。
固定期間内のサイドリンクスロットの数は、リソースプール構成およびスロットフォーマット構成によって決定される。スロットフォーマット構成における第一のリソースセットは、ULスロットまたはシンボルとして示され得る。第一のリソースセットのうち第二のリソースセットは、サイドリンクリソースプールによって構成される。サイドリンクリソースプールビットマップは、ULスロットまたはシンボルに適用され得る。スロット内のULシンボルの数が下限よりも大きい場合、スロットは有効なサイドリンクスロット用に構成できる。
例えば、ULリソースの一部は、上位層(例えば、RRCもしくはSIBもしくはDCI)で信号を送るnrofUplinkSlotsおよび/またはnrofUplinkSymbolsなどのパラメーターによって決定され得る。nrofUplinkSlotsおよび/またはnrofUplinkSymbolsは、スロットフォーマット構成またはTDD構成の一部で、リソースによって構成され得、スロット構成期間内のULリソースの一部によって決定され得る。一実施例では、ULリソースの部分は、(nrofUplinkSlots*1ms(=0.001)/2u+nrofUplinkSymbols*1ms/2u/14)/(スロット構成期間)または(nrofUplinkSlots*1ms/2^u)/(スロット構成期間)によって導出される。後者は、一部のシンボルのみがスロットのULとして構成されるスロットが、ULリソース部分としてカウントされない例である。サイドリンクスロットがスロットフォーマット構成の一部である場合、またはサイドリンクスロットが基地局よって直接示される、もしくは事前構成される場合、またはサイドリンクスロットがUL、DLとは独立して設定され、およびフレキシブルである場合、ULスロットの一部ではなくSLスロットの部分を使用して、第二の予約期間を決定し得る。例えば、スロット構成期間(基地局または事前構成によって示され得る)内のSLスロットの数がNであり、SCSがuによって示される場合、サイドリンクリソースの一部は、以下のように決定され得る。SLリソースの一部=N*1ms/2u/スロット構成期間。
一方、TDDまたはスロットフォーマット構成がセル内で変更される状況が、考慮され得る。高キャリア周波数では、セルのサイズは、高キャリア周波数の大きな光路損失のために小さくなり得、DLおよびULトラフィックの比率は、セル内の無線デバイスの数が小さいために大きく変化し得る。TDDまたはスロットフォーマット構成が特定の構成で維持されると、不必要なリソースの無駄または遅延の増加が発生し得る。従って、TDD構成またはスロットフォーマット構成を適応的に変更することは、リソース効率およびパケット遅延を低減する方法であり得る。TDDまたはスロットフォーマット構成が動的に変更される場合、サイドリンクリソースプール構成およびリソース予約動作も変更され得る。例えば、TDDまたはスロットフォーマット構成が変更されると、TDD構成上のサイドリンクリソースプールビットマップマッピングも変更され得る。TDDもしくはスロットフォーマット構成またはサイドリンクリソースプール構成が変更されると、いくつかの実施形態で提示されるサイドリンクまたはアップリンクリソースの一部を決定する方法が不明瞭になる。例えば、第一のスロットフォーマット構成が構成される場合、リソース予約期間は、第一の無線デバイスによって示されるが、第二のスロットフォーマット構成は、指定された予約期間が経過する前に受信される。サイドリンクまたはULリソースの一部を計算するためのスロットフォーマット構成が、第一のスロットフォーマットまたは第二のスロットフォーマットのどちらであるかは不明瞭となる。以下の実施形態および例は、この問題を解決し得る。
実施形態では、基地局は、基準スロットフォーマット構成またはTDD構成(例えば、tdd-UL-DL-構成)、および/または物理層信号(例えば、DCI)、または上位層信号(例えば、SIBまたはRRC)を介して無線デバイスへのサイドリンクSCSを構成し得る。基準スロットフォーマット構成またはTDD構成は、実際のスロットフォーマット構成と同じではあり得ない。無線デバイスは、基準tdd-UL-DL-構成および/またはサイドリンクSCSに基づき、アップリンクまたはサイドリンクリソースの一部を決定し得る。無線デバイスは、ミリ秒単位で示される第一の予約期間を、サイドリンクSCSおよび/または基準スロットフォーマット構成に基づき決定され得るアップリンクまたはサイドリンクリソースの一部に基づき、スロット単位での第二の予約に変換し得る。一実施例では、無線デバイスがリソース予約を実行する場合、無線デバイスは、単位またはミリ秒で、上位層からの第一の予約期間のために構成され得る。次に、無線デバイスは、サイドリンクSCSおよび/または基準スロットフォーマット構成に基づき、第一の予約期間をスロット単位での第二の予約期間に変換し得る。これは、以下の方程式、Psecond-reservation-period=Pfirst-reservation-period*2u*ULスロットの一部および/または基準スロットフォーマット構成のULシンボル、として表され得る。この例では、実際のTDDまたはスロットフォーマット構成が変更される場合であっても、サイドリンクまたはアップリンクリソースの一部は、平均的な観点からは一定であると仮定される。実際のTDDまたはスロットフォーマット構成にかかわらず、第一の予約期間(ミリ秒単位)は、基準TDDまたはスロットフォーマット構成のみを使用して、第二の予約期間(スロット単位)に変換される。
一実施例では、基地局は、物理層信号(例えば、DCI)または上位層信号(例えば、SIBまたはRRC)を介して、拡大・縮小値および/またはサイドリンクSCSを無線デバイスに構成して、ミリ秒単位での第一の予約期間を、スロット単位での第二の予約期間に変換し得る。拡大・縮小値は、リソースプールごと、BWPごと、キャリアごと、またはUEごとに構成できる。無線デバイスは、拡大・縮小値および/またはサイドリンクSCSに基づき、第一の予約期間を第二の予約期間に変換し得る。ここで、拡大・縮小値は、スロットフォーマットまたはTDD構成の平均センスからのULリソースまたはサイドリンクリソースの一部に対応する値であり得る。本実施形態では、いくつかの実施形態で上述した基準TDD構成を構成する方法の別の代替として、基地局は、予約期間を無線デバイスに直接変換するための拡大・縮小値(または有効なULリソースまたはサイドリンクリソースの比率)を表示/構成し得る。外部ネットワークカバレッジについては、拡大・縮小値は事前構成または固定され得る。一実施例では、基地局は、サイドリンクリソースプール構成を構成してもよく、またはサイドリンクリソースプール構成は、無線デバイス用に事前構成(外部カバレッジ用)されてもよく、サイドリンクリソースプール構成に基づき拡大・縮小値テーブルが定義され得る。リソースプール構成に基づき、無線デバイスは、拡大・縮小値テーブルに基づき、拡大・縮小値を決定し得る。例えば、10ミリ秒(またはXミリ秒)のリソースプール内に構成されるサイドリンクリソースの一部、拡大・縮小値表、ここで、サイドリンクリソースの一部が20%に対し、拡大・縮小値は20である、サイドリンクリソースの一部が20~40に対し、拡大・縮小値は30である、サイドリンクリソースの一部が40~60に対し、拡大・縮小値は50である、サイドリンクリソースの一部が60~80に対し、拡大・縮小値は70である、などである。より微細またはより粗い粒度が考慮され得る。図24は、この実施例の表を示す。この実施例は、拡大・縮小値の明示的なシグナリングのためのシグナリングオーバーヘッドを回避し得る。
一実施例では、基地局は、物理層信号(例えば、DCI)または上位層信号(例えば、SIBまたはRRC)を介して、第一の拡大・縮小値および/またはサイドリンクSCSを無線デバイスに構成して、ミリ秒単位での第一の予約期間を、スロット単位での第二の予約期間に変換し得る。第一の拡大・縮小値は、リソースプールごと、BWPごと、キャリアごと、またはUEごとに構成され得る。無線デバイスは、第一の拡大・縮小値*(Xミリ秒の利用可能なULスロットの数、またはXミリ秒のサイドリンクスロットの数)として第二の拡大・縮小値を計算してもよく、ここで、Xは基地局によって事前に指定または構成され得る。リソースプールが半静的なULにのみ適用されると仮定すると、リソースプールは、リソースプールの「スペアネス」を構成してもよく、実際のUL可用性は、実際のスロットフォーマット構成に基づき定義され得る。
一実施形態では、無線デバイスは、第一の予約期間の値に応じて、異なる予約期間変換挙動を有し得る。例えば、第一の予約期間が閾値(例えば、100ミリ秒)未満である場合、上位層または別の無線デバイスによって示されるミリ秒単位での第一の予約期間は、SCSのみに基づき第二の予約期間に変換され得るが、第一の予約期間が閾値よりも大きい場合、第一の予約期間は、SCSおよびスロットフォーマットまたはリソースプール構成に基づき第二の予約期間に変換され得る。具体的な例として、第一の予約期間が100ミリ秒以下の場合、第二の予約期間は、予約期間に2uのみを乗じて決定される。第一の予約期間が100ミリ秒以上である場合、無線デバイスは、第一の予約期間を2uおよびULまたはサイドリンクリソースの一部で多重化することによって、スロット単位での第二の予約期間を決定し得る。
実施形態では、無線デバイスは、ミリ秒単位での第一の予約期間の後のリソースおよびスロットに対して、予約動作を実行し得る。スロットが、第一の予約期間後にサイドリンクスロットでない場合、無線デバイスは、第一の予約期間後にスロットの中で最初に現れるサイドリンクスロットにおいて、実際の送信を行ってもよい。
一方、いくつかの実施形態または実施例では、第二の予約期間が非整数値である場合、床関数または天井関数を適用することによって整数に変換された値を使用する規則が使用され得る。例えば、無線デバイスは、2^uおよびアップリンクまたはサイドリンクリソースの一部に第一の予約期間を乗じた値の天井関数として、第二の予約期間を決定し得る。これは、第二の予約期間は整数でなければならないためである。
サイドリンクリソースプールは、静的ULリソースでのみ構成され、ULおよびDLリソースの変動性を最小化することができる。例えば、無線デバイスは、基地局からtdd-UL-DL-ConfigurationCommon信号を受信し得る。tdd-UL-DL-ConfigurationCommonは、以下を提供する。
- referenceSubcarrierSpacingによる基準SCS構成μref
- パターン1
パターン1は、以下を提供する。
- dl-UL-TransmissionPeriodicityによるPミリ秒のスロット構成期間
- nrofDownlinkSlotsによるダウンリンクシンボルのみを含むスロットdslotsの数
- nrofDownlinkSymbolsによるダウンリンクシンボルdsymの数
- nrofUplinkSlotsによるアップリンクシンボルのみを含むスロットuslotsの数
- nrofUplinkSymbolsによるアップリンクシンボルusymの数
値P=0.625ミリ秒はμref=3にのみ有効である。値P=1.25ミリ秒は、μref=2またはμref=3にのみ有効である。値P=2.5ミリ秒はμref=1、またはμref=2、またはμref=3にのみ有効である。Pミリ秒のスロット構成期間には、SCS構成μrefのS=P・2μrefスロットが含まれる。Sスロットから、第一のdslotsスロットはダウンリンクシンボルのみを含み、最後のuslotsスロットはアップリンクシンボルのみを含む。第一のdslotsスロットの後のdsymシンボルはダウンリンクシンボルである。最後のuslotsスロットの前のusymシンボルは、アップリンクシンボルである。残り
は、柔軟な記号である。20/P期間ごとに第一のシンボルは、偶数フレームの第一のシンボルである。
tdd-UL-DL-ConfigurationCommonが、パターン1、およびパターン2の両方を提供する場合、無線デバイスは、パターン1によって示されるように、スロットの第一の数にわたってスロット当たりのスロットフォーマットを設定し、無線デバイスは、パターン2によって示されるように、スロットの第二の数にわたってスロット当たりのスロットフォーマットを設定する。パターン2は下記を提供する。
- dl-UL-TransmissionPeriodicityによるP2ミリ秒のスロット構成期間
- nrofDownlinkSlotsによるダウンリンクシンボルのみを含むスロットdslots,2の数
- nrofDownlinkSymbolsによるダウンリンクシンボルdsymの数
- nrofUplinkSlotsによるアップリンクシンボルのみを含むスロットμslots,2の数
- nrofUplinkSymbolsによるアップリンクシンボルμsym,2の数
P2の適用可能な値は、Pの適用可能な値と同じである。P+P2ミリ秒のスロット構成期間は、第一のS=P・2μrefスロットおよび第二のS2=P2・2μrefスロットを含む。S2スロットから、第一のdslots,2スロットはダウンリンクシンボルのみを含み、最後のuslots,2はアップリンクシンボルのみを含む。第一のdslots,2スロットの後のdsym,2シンボルはダウンリンクシンボルである。最後のuslots,2スロットの前のusym,2シンボルは、アップリンクシンボルである。残り
は、柔軟な記号である。無線デバイスは、P+P2が20ミリ秒を分割することを期待する。20/(P+P2)期間ごとに第一のシンボルは、偶数フレームの第一のシンボルである。
サイドリンクリソースプールを構成する方法として、ULスロットのみ内のサイドリンクリソースおよび/またはスロットフォーマットのULシンボルを構成すること、またはtdd-UL-DL-ConfigurationCommonなどのTDD構成を検討することができる。この動作では、基地局は、物理層(例えば、DCI)または上位層信号(例えば、SIB、RRC)を介して無線デバイスにサイドリンクリソースプールビットマップを構成してもよく、サイドリンクリソースプールビットマップのサイズは、アップリンクスロットの数またはtdd-UL-DL-ConfigurationCommonのアップリンクスロット+1の数と等しくてもよい。前者(サイドリンクリソースプールビットマップサイズ=tdd-UL-DL-ConfigurationCommonにおけるULスロットの#)は、部分的なULスロットがサイドリンクリソースとして割り当てられていないと仮定し、後者(サイドリンクリソースプールビットマップサイズ=tdd-UL-DL-ConfigurationCommon + 1におけるULスロットの#)は、サイドリンクリソースプールビットマップが部分的なULスロットに割り当てられ得ると仮定する。基地局が、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonでパターン1およびパターン2を構成する場合、二つのサイドリンクリソースプールビットマップは(事前)構成されてもよく、ここで、第一のビットマップは、パターン1のULリソースのためであってもよく、第二のビットマップは、パターン2のULリソースのためであり得る。パターン1およびパターン2がスロットフォーマット構成で構成されるが、サイドリンクリソースプール構成にビットマップが一つしかない場合、無線デバイスは、対応するビットマップが、ビットマップサイズに従って、パターン1またはパターン2のどちらであるかを認識し得る。しかしながら、パターン1のULリソースサイズとパターン2のULリソースサイズが同一である場合、無線デバイスは、サイドリンクリソースプールビットマップがどのパターンに適用されるかを不明瞭にし得る。従って、一つのサイドリンクリソースプールビットマップのみを構成する場合、パターン1に適用されるものと想定され得る。あるいは、サイドリンクリソースプールビットマップは、パターン1およびパターン2に順番に適用される。パターン1のULリソースの数とサイドリンクリソースプールビットマップのサイズが合致しない場合、反復(サイドリンクリソースプールビットマップのサイズがULリソースの数よりも小さい場合がある)、または切断(サイドリンクリソースプールビットマップのサイズがULリソースよりも大きい場合)を考慮することができる。さらに、サイドリンクリソースプールビットマップは、同じ周期のスロットフォーマットまたはTDD構成を有し得る。例えば、サイドリンクリソースプールビットマップの周期性は、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonのスロット構成期間と同じであり得る。パターン1およびパターン2がtdd-UL-DL-ConfigurationCommonに構成される場合、サイドリンクリソースプール構成は、二つのビットマップおよび二つの周期性を有し得る。この方法は、無線デバイスに共通するULリソースでのみサイドリンクリソースプールを構成し、サイドリンクリソースプールが動的に変化することを防ぎ、無線デバイス間でサイドリンクリソースプールを整列させることである。
実施形態では、無線デバイスは、スロットを構成するシンボルの数(すなわち、下限)またはそれ以上を持つスロットのみが、有効なサイドリンクスロットであると決定し得る。この場合、スロットを構成するシンボルの数の下限は、あらかじめ決められてもよく、または基地局は、物理層(例えば、DCI)または上位層信号(例えば、SIBまたはRRC)を介して無線デバイスに下限を構成し得る。例えば、下限は、PSCCH/PSSCH(制御およびデータチャネル)を構成するシンボルの最小数および/またはPSFCH(フィードバックチャネル)を構成するシンボルの最小数を足すことによって決定され得る。例えば、PSCCH/PSSCHのシンボルの数は6とし得る。これは、シンボルの数が閾値よりも少ない場合、DMRS構成および/または制御チャネルデータチャネル多重化オプションが定義されない可能性があるためである。さらに、一定数のシンボル未満で構成されるサイドリンクスロットは、データ送信リソース要素がないために符号化速度が低くなり、信頼性が低下し得る。
既存の技術では、無線デバイスがリソースを選択した後、無線デバイスは、リソースを半持続性に保ち得る。例えば、無線デバイスは、予約周期性を有する選択されたリソースを、整数の回数の間、維持し得る。選択したリソースを維持する整数の回数は、リソース再選択カウンターと呼ばれ得る。カウンター値は、送信ごとに1だけ減少する。複数の無線デバイスが同じカウンター値を持つ場合、半二重問題が発生する場合がある。例えば、異なる無線デバイスは、偶然、同じ時間リソース上で送信を開始し、同じ時間リソース上で送信を継続し得る。これにより、無線デバイスがパケットを受信できなくなる可能性がある。
この問題を解決するため、既存の技術では、5~15のカウンター値を選択する。このカウンター値の範囲は、CR測定ウィンドウサイズに関連し得る。無線デバイスは、10カウンターの平均値を有し、無線デバイスが100ミリ秒の予約期間を有すると仮定すると、無線デバイスは、約1000ミリ秒の間、平均して送信を維持し得る。従って、CR測定ウィンドウサイズが1000ミリ秒である場合、無線デバイスは、平均で正確にCRを測定し得る。
CR測定ウィンドウサイズが基地局によって柔軟に構成される場合、CR測定の精度は低減され得、または/および不必要に長いリソース予約が行われ得る。例えば、基地局が、250ミリ秒のCR測定ウィンドウサイズを有する無線デバイスを構成し、予約期間が100ミリ秒である場合、無線デバイスは、平均1000ミリ秒の送信を維持し得る。
本開示の例示的実施形態は、サイドリンクを介して一つまたは複数のトランスポートブロックを送信するためのサイドリンクリソース再選択カウンターの範囲を決定する方法を定義する。例示的実施形態では、無線デバイスは、CR測定ウィンドウサイズに基づき、サイドリンクリソース再選択カウンターの範囲を決定し得る。例えば、1000ミリ秒のCR測定ウィンドウサイズについて、無線デバイスは、5~15の間のサイドリンクリソース再選択カウンターの範囲を決定し得る。200ミリ秒のCR測定ウィンドウサイズについて、無線デバイスは、1~3の間のサイドリンクリソース再選択カウンターの範囲を決定し得る。無線デバイスは、CR測定サイズが小さい時に、サイドリンクリソース再選択カウンター値を減少し得る。無線デバイスは、サイドリンクリソース再選択カウンターを使用して、範囲に基づき、サイドリンクを介して一つまたは複数のトランスポートブロックを送信し得る。例示的実施形態に基づき、無線デバイスは、正確なCR測定値を取得し、不必要に長いリソース予約を回避し得る。
既存の技術では、無線デバイスは、半持続性のリソース選択動作で1回リソースを選択し、特定の整数回数の間、それを維持する。選択したリソースまたは整数値を維持する回数は、カウンターとして呼ばれ得る。無線デバイスは、リソースを再選択する前にカウンター値を決定し、選択されたリソースをカウンターと同じ回数だけ維持し得る。カウンター値は、送信ごとに1減算される。複数の無線デバイスが同じカウンター値を有する場合、異なる無線デバイスが誤って同じ時間リソース上で送信を開始し、同じ時間リソース上で送信を継続し、パケットを受信しえない半二重の問題があり得る。この問題を解決するため、5~15の間のカウンター値を選択する従来の動作が導入される。このカウンター値の範囲はまた、感知ウィンドウサイズに関連し得る。無線デバイスは、10カウンターの平均値を有し、かつ無線デバイスが100ミリ秒の予約期間を有すると仮定され得るため、無線デバイスは、約1000ミリ秒の間、平均して送信を維持し得る。従って、感知ウィンドウのサイズが1000ミリ秒である場合、無線デバイスは、感知精度が改善され得るように、送信が平均的に維持される間隔を監視し得る。NRサイドリンクでは、SCSの全てまたは一部、チャネルビジー比(CBR)測定ウィンドウサイズ、感知ウィンドウサイズ、チャネル占有率(CR)測定ウィンドウサイズ、スロットフォーマット、およびリソースプール構成が(事前)構成され得る。例えば、CRウィンドウサイズは、(事前)構成によって1000ミリ秒または1000スロットとすることができ、CBR測定時間ウィンドウサイズは、(事前)構成によって100ミリ秒および100スロットとすることができる。感知ウィンドウサイズは、1000+100ミリ秒~100ミリ秒の間で(事前)構成され得る。図25は、感知ウィンドウと選択との間のタイミング関係を示す。感知ウィンドウサイズは、この図ではT0を指す。この場合、カウンター値が5~15の間でのみランダムに選択される場合、感知の精度、またはCRおよびCBR測定の精度が低減され得る。例えば、基地局が感知ウィンドウサイズT0を1000+100ミリ秒に構成する場合、SCSは60kHzであり、予約期間は100ミリ秒であり、無線デバイスは平均250ミリ秒の送信を維持する。これは、1000+100ミリ秒感知ウィンドウ内の感知結果の不正確性の増加を引き起こし得る。
実施形態では、カウンター範囲は、SCS、予約期間、CBR測定ウィンドウ、CR測定ウィンドウ、感知ウィンドウ、スロットフォーマット(またはTDD構成)、およびリソースプール構成のうちの少なくとも一つまたは複数に基づき決定され得る。カウンター範囲スケーリング機能が導入され得る。例えば、予約期間Prsvpが100ミリ秒以下である場合、カウンター範囲は、100/Prsvp*[5 15]の床関数または天井関数である。例えば、カウンター範囲は、SCSに基づき決定され得る、例えば、2u*15kHzのSCSに対して、カウンター範囲は、(u+1)*[5 15]としてスケールアップされる。カウンター範囲は、平均カウンター数*予約期間がCBR測定ウィンドウ以上となるように決定され得る。カウンター範囲は、CR測定ウィンドウサイズに基づき決定され得る。例えば、1000スロットCRウィンドウおよび30kHzのSCSでは、カウンター範囲は[10 30]である。例えば、カウンター範囲は、CR測定ウィンドウサイズが1000ミリ秒である場合、5~15であり得る。例えば、カウンター範囲は、CR測定ウィンドウサイズが500ミリ秒であるとき、3~8であり得る。例えば、カウンター範囲は、CR測定ウィンドウサイズが250ミリ秒であるとき、2から4であり得る。例えば、カウンター範囲は、CR測定ウィンドウサイズが125ミリ秒であるとき、1~2である。
一実施例では、サイドリンクリソース再選択カウンター値のカウンター範囲は、SCSに基づき決定され得る。例えば、カウンター範囲は、SCSが15kHzである場合に5~15であり得る。
一実施例では、カウンター範囲は、感知ウィンドウサイズに基づき決定され得る。例えば、カウンター範囲は、感知ウィンドウサイズが1000ミリ秒であるとき、5~15であり得る。例えば、カウンター範囲は、感知ウィンドウサイズが500ミリ秒であるとき、3~8であり得る。予約期間当たりのカウンター範囲拡大・縮小値は、(事前)構成され得る。例えば、カウンター範囲拡大・縮小値は、予約期間に対して逆比例で(事前に)構成され得る。図26は、本実施形態の例示的なフローチャートを示す。
既存の技術では、無線デバイスは、高優先度パケットからの表示により、予約されたリソースをドロップし得る。この動作は、プリエンプション動作として呼ばれ得る。例えば、第一の無線デバイスは、三つのリソースを予約し得る。第一の送信リソース上のサイドリンク制御情報は、第二の送信リソースおよび第三の送信リソースを含む二つの追加リソースを示し得る。プリエンプティング無線デバイスが、プリエンプションのための第二の送信リソースを示す場合、第一の無線デバイスは、第二の送信リソースをドロップして、リソース再選択を実行し得る。
既存の技術は、リソース再選択のために以前に選択されたリソースを考慮しえない。例えば、以前に選択された第三の送信リソースと時間内にオーバーラップする任意のリソースは、リソース再選択のための候補リソースから除外され得ない。
第一の無線デバイスが、第三の送信リソースと時間内にオーバーラップする任意のリソースを選択する場合、送信電力は分割され、帯域内放射は増大し、カバレッジは減少され得る。
本開示の例示的実施形態は、リソース再選択の手順を決定する。例示的実施形態では、無線デバイスは、サイドリンクを介してトランスポートブロックを送信するために、無線デバイスによって予約される送信時間リソースを決定し得る。無線デバイスは、送信時間リソースに基づき、トランスポートブロックの送信のための候補リソースから除外される一つまたは複数の第一のリソースを決定し得る。例えば、一つまたは複数の第一のリソースは、以前に予約されたリソースと時間内にオーバーラップする任意リソースであり得る。無線デバイスは、一つまたは複数の第一のリソース以外の候補リソースから、送信用の第二のリソースを選択し得る。
例示的実施形態に基づき、無線デバイスは、電力分割、帯域内放射、およびカバレッジ低減の問題を回避し得る。
一実施例では、無線デバイスは、リソースが感知動作によって予約された後、高優先度パケットによってリソース使用を放棄しなければならない動作とみなされ得る。この動作は、プリエンプション動作と呼ばれ得る。図27では、第一の無線デバイスは三つのリソースを予約し、第一の送信は制御シグナリングを介して二つの追加リソースの位置を示す。しかしながら、第一の送信後に高優先度パケットを有する第二の無線デバイスからプリエンプション表示信号を受信し、このプリエンプション表示信号が第二の送信リソースとオーバーラップする場合、第二の送信リソースはドロップされてもよく、リソースを再選択する必要がある。以前に選択された第三のリソースなどの時間リソースに含まれるリソースは、リソース再選択から除外され得る。リソースが、第三の送信リソースなどの時間リソースで選択される場合、送信電力は分割され、帯域内放射は増大し、カバレッジは低減され得る。この問題を軽減するために、無線デバイスは、リソースを再選択する際に、送信のためにすでに選択されたリソース、および時間ドメイン内ですでに選択されたリソースとオーバーラップする任意のリソースを除外し得る。
実施形態では、無線デバイスは、無線デバイスによって予約される送信時間リソースを識別してもよく、識別された送信時間リソースに基づき、サイドリンク送信のための第二のリソースを選択するために除外する第一のリソースを決定し得る。無線デバイスは、第一のリソース以外のリソースからサイドリンク送信用の第二のリソースを選択してもよく、第二のリソース上のサイドリンク信号を送信し得る。無線デバイスは、送信時間リソース情報をサイドリンク制御チャネルを介して送信し得る。無線デバイス、送信時間リソースを識別した後のリソース(再)選択。リソース(再)選択は、新しいパケット到着またはプリエンプション表示によってトリガーされ得る。除外されるリソースは、送信時間リソースと時間内にオーバーラップする任意のリソースであり得る。図28は、本実施形態のフローチャートの例を示す。
一実施例では、無線デバイスは、基地局から、サイドリンクSCS、スロット形成構成、およびサイドリンクリソースプール構成を含む一つまたは複数のメッセージを受信し得る。無線デバイスは、ミリ秒単位での第一の予約期間を、サイドリンクSCS、スロットフォーマット構成、および/またはサイドリンクリソースプール構成に基づき、スロット単位での第二の予約期間に変換してもよく、第二の予約期間に基づき、一つまたは複数の送信リソースを選択してもよく、選択された一つまたは複数のリソースを介して、トランスポートブロックを送信し得る。この例では、第一の予約期間は、ミリ秒単位での上位層によって与えられてもよく、15kHzのSCSは、μ=0に相当し、30kHzではμ=1、60kHzではμ=2、120kHzではμ=4、240kHzではμ=8などである。無線デバイスは、スロットフォーマット構成および/またはサイドリンクリソースプール構成に基づき、有効なサイドリンクリソースの一部をある期間内に決定してもよく、ここで、期間は、基地局によってあらかじめ設定または構成される。第二の予約期間は、2μおよび一部に第一の予約期間を乗じることによって得ることができる。
一実施例では、第一の無線デバイスは、基地局から、サイドリンクサブキャリア間隔(SCS)、スロットフォーマット構成、および/またはサイドリンクリソースプール構成を含む一つまたは複数のメッセージを受信し得る。第一の無線デバイスは、第二の無線デバイスから、ミリ秒単位での第一の予約期間と、サイドリンクリソースプール内の一つまたは複数の周波数リソースとを含むPSCCHを受信することができ、第一の無線デバイスは、第一の予約期間、サイドリンクSCS、スロットフォーマット構成、および/またはサイドリンクリソースプール構成に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定することができ、第二の予約期間および一つまたは複数の周波数リソースに基づき除外リソースを決定することができる。次に、第一の無線デバイスは、除外されたリソースに基づき一つまたは複数の送信リソースを選択してもよく、選択されたリソースを介してトランスポートブロックを送信し得る。
一実施例では、無線デバイスは、基地局から、サブキャリア間隔(SCS)、チャネルビジー比(CBR)測定ウィンドウ、チャネル占有率(CR)測定ウィンドウ、感知ウィンドウ、スロットフォーマット構成、およびリソースプール構成を含む、一つまたは複数のメッセージを受信し得る。無線デバイスは、SCS、CBR測定ウィンドウ、CR測定ウィンドウ、感知ウィンドウ、スロットフォーマット、およびリソースプール構成の少なくとも一つに基づき、サイドリンクを介して、一つまたは複数のトランスポートブロックに対するリソース予約の数に対する整数値範囲を決定し得る。無線デバイスは、整数値範囲内の予約数を選択し、選択された予約数で一つまたは複数の周波数リソースを選択し得る。次に、無線デバイスは、選択された予約数で、選択された一つまたは複数の周波数リソース上のサイドリンクトランスポートブロックを送信し得る。
一実施例では、無線デバイスは、無線デバイスによって予約される送信時間リソースを識別してもよく、識別された送信時間リソースに基づき、サイドリンク送信のための第二のリソースを選択するために除外する第一のリソースを決定し得る。無線デバイスは、第一のリソース以外のリソースからサイドリンク送信用の第二のリソースを選択してもよく、また第二のリソース上でサイドリンク信号を送信し得る。無線デバイスは、サイドリンク制御チャネルを介して送信時間リソース情報を送信し得る。無線デバイスは、送信時間リソースを識別した後に、リソース(再)選択をトリガーし得る。リソース(再)選択は、新しいパケット到着表示またはプリエンプション表示によってトリガーされてもよく、除外されるリソースは、送信時間リソースと時間内にオーバーラップする任意のリソースである。
さまざまな実施形態によれば、例えば、無線デバイス、オフネットワーク無線デバイス、基地局、および/または同様のものなどのデバイスは、一つまたは複数のプロセッサーと、メモリーと、を含むことができる。メモリーは、一つまたは複数のプロセッサーによって実行されるとき、デバイスに一連のアクションを実行させる命令を格納し得る。例示的なアクションの実施形態は、添付の図および明細書に例示される。さまざまな実施形態からの特徴を組み合わせてさらなる実施形態を作り出すことができる。
図29は、本開示の例示的実施形態の一態様を示すフロー図である。2910で、無線デバイスは、ミリ秒での第一の予約期間および固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定し得る。例えば、サイドリンクスロットの数は、リソースプール構成に基づいてよい。2920で、無線デバイスは、第二の予約期間に基づく一つまたは複数の送信リソースを介して、トランスポートブロックを送信し得る。
図30は、本開示の例示的実施形態の一態様を示すフロー図である。2910で、無線デバイスは、ミリ秒での第一の予約期間および固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定し得る。例えば、サイドリンクスロットの数は、リソースプール構成に基づいてよい。2920で、無線デバイスは、第二の予約期間に基づく一つまたは複数の送信リソースを介して、トランスポートブロックを送信し得る。
図31は、本開示の例示的実施形態の一態様を示すフロー図である。3110で、無線デバイスは、CR測定ウィンドウサイズに基づき、サイドリンクを介して一つまたは複数のトランスポートブロックを送信するためのサイドリンクリソース再選択カウンターの範囲を決定し得る。3120で、無線デバイスは、範囲に基づき、サイドリンクを介して一つまたは複数のトランスポートブロックを送信し得る。
図32は、本開示の例示的実施形態の一態様を示すフロー図である。3210で、無線デバイスは、サイドリンクリソース再選択カウンター値の範囲に基づき、サイドリンクを介して一つまたは複数のトランスポートブロックを送信してもよく、ここで範囲は、CR測定ウィンドウサイズに対応する。
図33は、本開示の例示的実施形態の一態様を示すフロー図である。3310で、無線デバイスは、無線デバイスによって予約される送信時間リソースに基づき、一つまたは複数の第一のリソース以外の候補リソースから第二のリソースを選択し得る。3320で、無線デバイスは、サイドリンクの第二のリソースを介してトランスポートブロックを送信し得る。
例示的実施形態によれば、第一の無線デバイスは、基地局から、スロットフォーマット構成およびリソースプール構成を示す一つまたは複数のメッセージを受信することができる。第一の無線デバイスは、第二の無線デバイスから、ミリ秒(ms)での第一の予約期間を示す物理サイドリンク制御情報(SCI)を受信し得る。第一の無線デバイスは、第一の予約期間および固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定し得る。例えば、サイドリンクスロットの数は、リソースプール構成およびスロットフォーマット構成に基づいてよい。第一の無線デバイスは、第二の予約期間に基づき一つまたは複数の送信リソースを選択することができる。第一の無線デバイスは、一つまたは複数の送信リソースを介してトランスポートブロックを送信することができる。
例示的実施形態によれば、一つまたは複数のメッセージの少なくとも一つは、無線リソース制御メッセージであり得る。一つまたは複数のメッセージの少なくとも一つは、システム情報ブロックであり得る。
例示的実施形態によれば、第一の無線デバイスは、第二の無線デバイスから、ミリ秒(ms)での第一の予約期間を示すサイドリンク制御情報を受信することができる。第一の無線デバイスは、第一の予約期間および固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定し得る。例えば、サイドリンクスロットの数は、リソースプール構成およびスロットフォーマット構成に基づいてよい。第一の無線デバイスは、第二の予約期間に基づく一つまたは複数の送信リソースを介して、トランスポートブロックを送信し得る。第一の無線デバイスは、第二の予約期間に基づき、一つまたは複数の送信リソースを選択し得る。
例示的実施形態によれば、第一の無線デバイスは、第二の無線デバイスから、ミリ秒(ms)での第一の予約期間を示すサイドリンク制御情報を受信することができる。第一の無線デバイスは、第一の予約期間および固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定し得る。サイドリンクスロットの数は、スロットフォーマット構成に基づいてよい。スロットフォーマット構成は、基準スロットフォーマット構成であり得る。スロットフォーマット構成は、実際のスロットフォーマット構成と同一であってもなくてもよい。第一の無線デバイスは、第二の予約期間に基づく一つまたは複数の送信リソースを介して、トランスポートブロックを送信し得る。サイドリンクスロットの数は、リソースプール構成にさらに基づいてよい。
例示的実施形態によれば、第一の無線デバイスは、第二の無線デバイスから、ミリ秒(ms)での第一の予約期間を示すサイドリンク制御情報を受信することができる。第一の無線デバイスは、第一の予約期間および固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定し得るが、サイドリンクスロットの数は、リソースプール構成に基づく。第一の無線デバイスは、第二の予約期間に基づく一つまたは複数の送信リソースを介して、トランスポートブロックを送信し得る。サイドリンクスロットの数は、スロットフォーマット構成にさらに基づいてよい。
例示的実施形態によれば、第一の無線デバイスは、ミリ秒(ms)での第一の予約期間および固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定し得る。サイドリンクスロットの数は、リソースプール構成に基づいてよい。第一の無線デバイスは、第二の予約期間に基づく一つまたは複数の送信リソースを介して、トランスポートブロックを送信し得る。
例示的実施形態によれば、第一の無線デバイスは、第一の無線デバイスの上位層から第一の予約期間を受信し得る。第一の予約期間は、SCIを介して第二の無線デバイスから受信され得る。一実施例では、サイドリンクスロットの数は、スロットフォーマット構成にさらに基づいてよい。一実施例では、リソースプール構成は、固定期間内の一つまたは複数のサイドリンクスロットを示す。
例示的実施形態によれば、第一の無線デバイスは、ミリ秒(ms)での第一の予約期間および固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき、スロット単位での第二の予約期間を決定してもよく、サイドリンクスロットの数は、スロットフォーマット構成に基づく。第一の無線デバイスは、第二の予約期間に基づく一つまたは複数の送信リソースを介して、トランスポートブロックを送信し得る。第一の予約期間は、第一の無線デバイスの上位層から受信され得る。上位層は、アプリケーション層であり得る。一実施例では、第一の予約期間は、SCIを介して第二の無線デバイスから受信され得る。サイドリンクスロットの数は、リソースプール構成にさらに基づいてよい。一実施例では、スロットフォーマット構成は、セル固有時間分割二重(TDD)アップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)構成(TDD UL-DL構成)である。スロットフォーマット構成は、固定期間内の一つまたは複数のサイドリンクスロットを示し得る。固定期間は、20ミリ秒であり得る。固定期間は、TDD UL-DL構成の周期性に依存しえない。固定期間は、スロットフォーマット構成の周期性に依存しえない。第一の無線デバイスは、固定期間内のサイドリンクスロットの数に基づき、ミリ秒単位での第一の予約期間をスロット単位での第二の予約期間に変換し得る。