JP7328435B1 - 釣用仕掛け及び揚力発生部材 - Google Patents

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【課題】釣針を集魚部材に同調させ易い釣用仕掛けを提供する。【解決手段】本発明に係る釣用仕掛けは、釣針5のチモトと締結されたハリス5Aを備えており、ハリス5Aに挿通され、釣針5のチモト5a領域に装着される揚力発生部材20を有する。揚力発生部材20は、水流によって一方側に揚力が生じるように、水流によって一方側に揚力が生じるように、一方側に膨出量が大きい面21を含み、他方側に膨出量が小さい面22を含んだ形状の本体20Aを有しており、本体20Aには、ハリス5Aを挿通した貫通孔25が、他方側にオフセットして形成されていることを特徴とする。【選択図】 図6

Description

本発明は、魚釣りに際して用いられる釣用仕掛け、及び、そのような釣用仕掛けに適用可能な揚力発生部材に関する。
従来、釣用仕掛けは、釣法や対象魚等に応じて様々な形態のものが知られており、先端に釣針を締結したハリス(枝素)を含んだものが知られている。例えば、鯛釣り等では、鯛ラバ(ラバージグ)と称される疑似餌タイプの釣用仕掛けが使用されることがある。通常、鯛ラバは、金属製のヘッド部分と、ゴムやシリコン等で形成される複数本のスカートと、スカートと同様の素材で形成され、スカートよりも幅広な単体もしくは複数本のネクタイ(以下の説明では、スカートとネクタイを纏めて集魚部材とも称する)と、ハリスの両端に締結された釣針と、を備えた構成となっている。そして、前記集魚部材、及び、釣針は、例えば、特許文献1に開示されているように、結束具によって束ねられ、束ねた状態でハリスをヘッド部分に挿通して使用されている。
上記した釣針は、ループ状にしたハリスの両端に締結されており、各釣針はループ状にしたハリスの中間部に設けられた結びコブによってハリスと一体化されている。結びコブから上のループ状部には、多数本の集魚部材を挿通させて、その上方から樹脂等によって形成された筒状の結束具が被せられる。結束具は、内部に凹部が形成されると共に上面に貫通孔が形成されており、ループ状になったハリスを結束具の貫通孔を介してジグヘッドの貫通孔に挿通させている。また、前記結束具の凹部内の結びコブの上方で多数本の集魚部材を挿通させ、かつ、結束具の内面と結びコブとの間で集魚部材を嵌め込むことで鯛ラバを構築している。
特許第6486210号
上記したような鯛ラバは、船から落下させ、所定の棚で上下方向にしゃくり動作を繰り返して魚のアタリを待つ。通常、魚は、上記したような鯛ラバでは、集魚部材に食い付くことが多いため、集魚部材内に釣針が位置していることが望ましいが、従来の鯛ラバでは、集魚部材と釣針が同調し難い構造となっており、釣果に影響を及ぼしている。
仕掛けの構成要素を海中内で制御する手法として、公知の浮力体(ビーズ玉、シモリ玉等)をハリスに装着することが考えられるが、海中では潮流(以下、水流と称し、仕掛けをしゃくった際に生じる水流を含む)の影響が大きくなってしまい、単に浮力を調整するだけでは、釣針を集魚部材に同調させることが難しく、充分な釣果の向上効果が得られていない。
本発明は上記した問題に着目してなされたものであり、釣針を集魚部材に同調させ易い釣用仕掛け及び各種の仕掛けに装着可能な揚力発生部材を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣用仕掛けは、釣針のチモトと締結されたハリスを備えており、前記ハリスに挿通され、釣針のチモト領域に装着される揚力発生部材を有し、前記揚力発生部材は、水流によって一方側に揚力が生じるように、前記一方側に膨出量が大きい面を含み、他方側に膨出量が小さい面を含んだ形状の本体を有し、前記本体には、前記ハリスを挿通した貫通孔が、前記他方側にオフセットして形成されていることを特徴とする
上記した構成の釣用仕掛けは、釣針のチモトに締結されたハリスが挿通した揚力発生部材を有している。揚力発生部材の本体は、公知のビーズ玉やシモリ玉とは異なり、一方側に膨出量が大きい面を含み、他方側に膨出量が小さい面を含んだ形状を有し、ハリスを挿通した貫通孔が、前記他方側にオフセットした状態となっている。このため、水流が生じると、膨出量が大きい面側に分岐した水流が速くなり、膨出量が小さい面側に分岐した水流が遅くなるため、膨出量が大きい面側に揚力が生じて、釣針を効果的に集魚部材に同調させることが可能となる。
また、本発明は、上記した目的を達成するために、仕掛けを構成する釣針と締結されるハリスに装着可能な揚力発生部材を提供する。
この揚力発生部材の本体には、前記ハリスが挿通可能な貫通孔が形成されており、前記本体は、水流が生じた際に、前記貫通孔を中心として、一方の面に揚力が生じるような表面形状を備えていることを特徴とする。
このような揚力発生部材を、釣針が締結されたハリスに装着することで、水流が生じた際、前記釣針を効果的に集魚部材に同調させることが可能となる。
本発明によれば、釣針を集魚部材に同調させ易い釣用仕掛け及び各種の仕掛けに装着可能な揚力発生部材が得られる。
本発明に係る釣用仕掛けの一例である鯛ラバを示す図。 図1に示す鯛ラバの構成要素を示す図であり、(a)はヘッド、(b)は釣針が装着されたアシストライン(ハリス)、(c)は集魚部材であるネクタイ、(d)は集魚部材であるスカート、(e)は揚力発生部材、(f)は閉じた状態に形成された線材、(g)は線材に被せられる弾性部材をそれぞれ示す図。 (a)は、揚力発生部材を先端側から見た斜視図、(b)は、揚力発生部材を基端側から見た斜視図。 揚力発生部材の構造を示す図であり、(a)は、貫通孔部分の前後方向に沿った断面図、(b)は、図4(a)のA-A線に沿った断面図。 揚力発生部材の変形例の構造を示す図であり、貫通孔部分の前後方向に沿った断面図。 (a)及び(b)は、釣針が締結されたハリスに揚力発生部材を取り付ける手順例を示す図。 揚力発生部材の作用を説明する図であり、(a)は、揚力発生部材に水流が作用した状態を示す概略図、(b)は、水流が生じている状態において、ハリスに従来の浮力体を装着した鯛ラバを示す図、(c)は、水流が生じている状態において、ハリスに揚力発生部材を装着した鯛ラバを示す図。 水流が生じている状態において、ハリスに浮力体や揚力発生部材を装着していない従来の鯛ラバを示す図。
以下、本発明に係る釣用仕掛けの一実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態では、釣用仕掛けとして、金属製のヘッド部分(以下、ヘッドと称する)が一体化された鯛ラバを例示して説明する。
図1及び図2は、鯛ラバの一実施形態を示す図であり、図1は全体構成を示す図、図2(a)~(g)は、図1に示す鯛ラバを構成する各構成要素を示す図である。
本実施形態の鯛ラバ1は、錘となる略球体形状のヘッド2と、魚を掛ける釣針(フック)5と、集魚効果を有する集魚部材7と、集魚部材7を釣針5と共に保持する接続パーツ10とを備えている。
前記ヘッド2には、軸方向に延出する貫通孔2aが形成されており、この貫通孔2aには、リールから繰り出される釣糸に接続されたリーダー3が挿通される。前記リーダー3は、ラインブレーク等が生じないように、リールから繰り出される釣糸(例えばPEライン)とは別の素材(例えばフロロカーボン、ナイロン)であることが好ましいが、リールから繰り出される釣糸であっても良い。また、前記ヘッド2は、魚が興味を引くように、様々な色彩、模様等が施されており、タングステン等、比重の大きい素材で形成されている。
本実施形態の釣針5は、同一構成のものが2つ設けられており、各釣針のチモト(基部)5aには、1本のハリス(アシストラインとも称する)5Aの両端部がそれぞれ接続されている。前記ハリス5Aの中間部分には、結び目5Bを備えたチチワ5Cが形成されている。図2(b)に示すような仕掛けの構成部材については、釣人が独自に作成しても良いし、仕掛けセットとして予め作成されたものであっても良い。
前記集魚部材7は、長尺の帯状部材や線状部材で構成されており、本実施形態では、複数本備えて構成されている(1本であっても良い)。このような集魚部材7は、公知のように、例えば、ゴムやシリコンによって形成された幅広の帯状部材(ネクタイと称される)7a、及び、線状部材(スカートと称される)7bを備えている。これらのネクタイ7a及びスカート7bについても、色、模様、長さ、幅、形状等、釣人の好みに応じて適宜変形することが可能である。
前記集魚部材7を、釣針5と共に保持する接続パーツ10は、線材11と、前記リーダー3側から線材11に被せる弾性部材15とを備えている。
前記線材11は、円形、楕円、多角形、及び、これらの組み合わせ等、閉じた状態(各種の閉じた形態については環状と定義する)に形成されており、本実施形態の線材11は、図2(f)に示すように、半楕円形状の小径部11aと半円形状の大径部11bを備えた環状構造となっている。そして、小径部11aから大径部11bに移行する境界部分は、次第に広がるような湾曲形状の段差11cで構成されており、前記集魚部材7は、大径部11bに挿通させるようになっている。
前記線材11は、金属や硬質樹脂等によって形成することが可能であるが、魚が掛かったとき等、変形や破損が生じないように金属材で形成することが好ましい。
また、前記線材11には、シリコン、ゴム等、伸縮性のある軟質樹脂や軟質ゴムによって形成された弾性部材15が被せられる。この弾性部材15は、線材11に被せることが可能なように、線材11が挿入される貫通孔15Aを備えている。上記したように、本実施形態の線材11は、小径部11aと大径部11bを備えた形状となっており、小径部11aから大径部11bに移行する部分が湾曲状の段差11cで構成されているため、このような形状に応じて貫通孔15Aが形成されている。
前記弾性部材15は、前記線材11の略全体(一部であっても良い)をリーダー3側から被せられる。また、前記貫通孔15Aの断面は、大径部11bに被る部分から小径部11aに被る部分に移行するにしたがって、楕円形から円形に形状変化するように形成されている。すなわち、弾性部材15の下端側では、大径部11bに対して略均等な押圧力が作用し、上端側では小径部11aが嵌まり込んで、周囲から押圧力が作用するようになっている。この場合、弾性部材15の貫通孔15Aは、線材11の小径部11aの一部が上面15Bから突出して、線材11に接続されたリーダー3の結び目3aを突出させる大きさに形成されている。
上記のように、線材11を、小径部11aと大径部11bを有する形状にしたことで、大径部11bに集魚部材7を挿通させ易くなる。また、小径部11aと大径部11bの境界部分に段差11cを形成したことで、線材11に被せられる弾性部材15が引っ掛かって抜け難く、集魚部材7の保持力を高めることが可能となる。
前記ハリス5Aには、図2(e)に示すような揚力発生部材20が挿通されて、各釣針5のチモト5aの領域に装着される。以下、揚力発生部材20の構成、及び、ハリス5Aに対する装着態様を図3~図6を参照して説明する。
揚力発生部材20は、その表面形状及びハリス5Aが挿通される貫通孔に特徴を備えている。揚力発生部材20の本体20Aは、全体として略紡錘形状に形成されており、水流によって一方側に揚力が生じるような表面形状となっている。具体的には、一方側に膨出量が大きい面21を含み、他方側に膨出量が小さい面22を含んだ形状となっている。
なお、以下の説明では、便宜上、膨出量が大きい面21を上面(上側)、膨出量が小さい面22を下面(下側)と定義する。また、本体20Aが水中(海中)に沈んだ状態において、水流の上流側を前方、水流の下流側を後方と称し、水流に対して直交する方向を左右方向と定義する。
前記本体20Aには、前記ハリス5Aを挿通させるように、前方から後方に亘って貫通孔25が形成されており、貫通孔25は下面22側にオフセットして形成されている。すなわち、貫通孔25を基準とすると、上面21と下面22は、非対称形状となる略面一状の湾曲面で構成されており、上面21の表面積が下面22の表面よりも広く、貫通孔25の中心Xを基準とした最大の膨出位置21a,22aにおける膨出量H1,H2は、上面側の膨出量H1が下面側の膨出量H2よりも大きくなるように形成されている(H1>H2)。
また、上面21は、最大の膨出位置21aの位置から左右方向に向けて次第に下降する湾曲面となっており、下面22は、最大の膨出位置22aの位置から左右方向に向けて次第に上昇する湾曲面となっている。この場合、貫通孔25を境にした上面21と下面22の各表面形状についても、上面側の膨出量が下面側の膨出量よりも大きくなるように形成されている。
このように、上面側の膨出量を下面側の膨出量よりも大きく形成することによって、図7(a)に示すように、本体20Aの先端20Bに当たる水流fは、上下面に沿って分かれ、両面21,22の膨出量によって、上面21に沿って流れる水流f1が、下面22に沿って流れる水流f2よりも速くなり、本体20Aには、上面側に変位するような揚力Fが生じるようになる。この場合、各面の三次元形状については限定されることはないが、一方側に揚力を生じさせるような形状であれば良く、前記貫通孔25を下面22側にオフセットさせたことで、上面側が膨出して表面に沿って流れる水流を下面側よりも速くすることができる。
また、上記した本体20Aの形成材料については、限定されることはないが、後述するようにエダス5Aに対する釣針5の締結作業が容易に行えるように、例えば、熱可塑性のエラストマー、各種ゴム等、弾性を有する材料(変形可能な材料)で一体形成することが好ましい。また、このような材料で本体20Aを形成する場合、貫通孔25の部分にピンを配設してインジェクションによって作成することが可能である。
なお、上記した貫通孔25については、図4に示すように、内径が均一となったストレート形状に形成しても良いし、図5の貫通孔25Aのように、釣針側の内径が次第に拡径するテーパ形状に形成しても良い。
次に、図1に示す鯛ラバ1を構築する方法について説明する。
最初、前記線材11の小径部11aに、一般的な釣糸の結び方であるノットを用いてリーダー3を接続する。なお、小径部11aにリーダー3を接続すると結び目3aが形成される。また、前記ハリス5Aには、揚力発生部材20が装着されており、この状態で線材11の大径部11bに接続される。この場合、ハリス5Aには、図2(b)で示したように、チチワ5Cが形成されていることから、チチワ5Cを大径部11bに挿通し、挿通したチチワ5Cに釣針5を通過させることで、線材11に対してハリス5Aを接続することが可能である。
次にリーダー3から弾性部材15を挿通し、弾性部材15が挿通されたリーダー3をヘッド2の貫通孔2aに挿通する。また、この際、前記集魚部材7を大径部11bに挿通する。そして、集魚部材7を大径部11bに挿通させた状態で、弾性部材15を線材11に被せ、集魚部材7を線材11の大径部11bに保持する。この操作は、弾性部材15を摘まんでリーダー3を引き上げても良いし、或いは、線材11を摘まんで弾性部材15を線材11に対して圧入するように被せるようにしても良い。
また、線材11に弾性部材15を被せると、小径部11aの一部が突出して、リーダー3の結び目3aが露出するようになる。この露出した結び目3aについては、ヘッド2の貫通孔2a内に位置させて露出しないようにできるため、ライントラブルを効果的に防止することができる。
上記した鯛ラバを構築する際、ハリス5Aに対する揚力発生部材20の装着は、以下のように行われる。
ハリス5Aに対しては、その両端に釣針5のチモト5aが締結され、締結部5a´が形成される。この場合、ハリス5Aに、予め2つの揚力発生部材20を挿通、保持させておき、その状態でハリスの両端に各釣針5のチモト5aが締結される。そして、チモト5aにハリス5Aが締結された後、図6(a)の矢印に示すように、ハリス5Aを引き上げることで、揚力発生部材20を釣針のチモト領域に装着することが可能である。
上述したように、揚力発生部材20の本体20Aを、弾性材料で形成することで、図6(b)に示すように、貫通孔25の開口25aを広げることができるため、ハリスが締結されたチモト5a部分を覆うことが可能となる。
これにより、締結部5a´が露出することがないため、ライントラブルを効果的に防止することができる。また、揚力発生部材20に対して、釣針5の向きに方向性を持たせて固定することができるので、後述するように、集魚部材に同調させ易くすることが可能となる。この場合、図5に示すように、上記した貫通孔25を、テーパ状の貫通孔25Aにすることで、ハリス5Aを挿通させ易くなると共に、ハリス5Aが締結されたチモト5a部分を容易に覆うことが可能となる。
なお、ユーザによっては、仕掛けを自作する場合、ハリス5Aの長さを短くした状態にすることがあり、予め揚力発生部材20をハリスに挿通、保持させておくと、締結作業の邪魔になることがある。
上記したように、揚力発生部材20の本体20Aを弾性材料で形成することにより、先に締結作業を行ない、その後、釣針の先端5b側から揚力発生部材20を挿入して装着することができるので、釣針の組み付け作業を容易に行うことが可能となる。また、実釣時において、釣針の先端5b側から揚力発生部材20を外すこともできるので、揚力発生部材20の交換作業も容易に行えるようになる。
以上のように構築された鯛ラバ1の水中内での挙動について行なったシミュレーション結果を図7及び図8を参照して説明する。なお、これらの図は、水槽に水を溜めて、図中、右側から左側に一定の水流を発生させた状態で、鯛ラバ1に接続されたリーダー3を保持し、集魚部材7及び釣針5の挙動を検証したものである。
図8は、ハリス5Aに上記した揚力発生部材を装着していない状態を示している。
揚力発生部材が装着されていないと、釣針5と集魚部材7の重さの相違により、水中では釣針5と集魚部材7が分離してしまい、釣針を集魚部材内に同調させ難くなる。このため、魚が集魚部材7に興味を示して食い付いてもフッキングすることができない。
図7(b)は、ハリス5Aに従来のビーズ玉(シモリ玉)120を装着したものである。ビーズ玉は、プラスチックで形成されており、浮力を有するものの、ある程度の水流が発生すると、浮力よりも水流の影響が大きくなって全体が下流側に流されてしまい、十分に釣針を集魚部材内に同調させることができない。この場合、1つの釣針に対してビーズ玉(シモリ玉)120を並設して複数個、装着したり、大きいビーズ玉を装着することも考えられるが、仕掛けが複雑になったり、ライントラブルが生じ易くなる等、魚が食い付くのに支障が出てしまう。また、ビーズ玉120は、受ける水流に対して得られる浮力の大きさが制限されてしまうので、水流が速くなると十分な浮力効果を得ることができない。
図7(c)は、ハリス5Aに上記した揚力発生部材20を装着したものである。上述したように、揚力発生部材20の本体20Aは、水流を受けて揚力Fを発生するような形状に形成されているため(図7(a)参照)、水流の速さに関係なく、釣針5を集魚部材7内に位置させて(集魚部材7に接近させて)、集魚部材7と同調させることができ、集魚部材7に食い付いた魚を容易にフッキングすることができる。また、水流によって揚力を生じさせる構造であるため、外形が大きいものを用いる必要が無く、仕掛けが複雑になったり、ライントラブルが生じることが防止される。
さらに、本実施形態のように構成される鯛ラバでは、弾性部材15を線材11に被せて集魚部材7を保持する構成であるため、集魚部材7がある程度まとまって泳ぐようになる。したがって、上記した構成の揚力発生部材20をハリス5Aに装着することにより、まとまった状態の集魚部材7に釣針を同調させることができ、釣果の向上が図れる。
以上、本発明の釣用仕掛け、及び、揚力発生部材の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
上記した実施形態では、釣用仕掛けとして鯛ラバを例示したが、本発明は、鯛ラバに限定されることはなく、様々な仕掛けに適用することが可能である。例えば、コマセカゴと錘を備えた天秤仕掛けでは、釣針が装着されたハリスが締結されるが、ハリスに上記した揚力発生部材を装着することで、釣竿をしゃくってコマセ(集魚部材)を放出した際、潮流が速くても浮遊するコマセ内に釣針を同調させることが可能となる。このように、本発明では、集魚部材は、人工的な構造物以外も含まれ、ハリスに釣針が締結されている各種の釣用仕掛けに適用することが可能である。
また、揚力発生部材20の形状については、水流が2つの面の先端部分で各面に沿うように分岐された際、一方の面に揚力が発生する形状になっていれば良く、具体的な表面形状については、図3の形状に限定されることはなく、例えば、扁平形状にする等、種々変形することが可能である。すなわち、本体20Aは、仕掛けが巻き取られた際、或いは、水流が生じた際に、前記釣糸が挿通される貫通孔を中心として、一方の面に揚力が生じるような表面形状を備えていれば良い。
1 鯛ラバ(釣用仕掛け)
2 ヘッド
3 リーダー
5 釣針
5A ハリス(アシストライン)
7 集魚部材
7a ネクタイ
7b スカート
10 接続パーツ
20 揚力発生部材
21,22 面(上面、下面)

Claims (7)

  1. 釣針のチモトと締結されたハリスを備えた釣用仕掛けにおいて、
    前記ハリスに挿通され、釣針のチモト領域に装着される揚力発生部材を有し、
    前記揚力発生部材は、水流によって一方側に揚力が生じるように、前記一方側に膨出量が大きい面を含み、他方側に膨出量が小さい面を含んだ形状の本体を有し、
    前記本体には、前記ハリスを挿通した貫通孔が、前記他方側にオフセットして形成されていることを特徴とする釣用仕掛け。
  2. 前記本体は、弾性を有する素材で一体形成されており、
    前記貫通孔の端部が、前記釣針のチモト部分を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の釣用仕掛け。
  3. 釣針のチモトと締結されたハリスを備えた釣用仕掛けにおいて、
    前記ハリスに挿通され、釣針のチモト領域に装着される揚力発生部材を有し、
    前記揚力発生部材は、水流によって一方側に揚力が生じるように、前記一方側に膨出量が大きい面を含み、他方側に膨出量が小さい面を含んだ形状の本体を有し、
    前記本体には、前記ハリスを挿通した貫通孔が、前記他方側にオフセットして形成されており、
    前記本体は、弾性を有する素材で一体形成されており、
    前記貫通孔の端部が、前記釣針のチモト部分を覆っており、
    前記貫通孔は、ハリスに挿通された状態で、前記釣針側が次第に拡径するテーパ形状に形成されていることを特徴とする釣用仕掛け。
  4. リーダーに錘を挿通させ、錘を挿通した前記リーダーの先端に、前記釣針が締結されたハリスと集魚部材を設けており、
    前記ハリスに締結された釣針は、水流が生じた際に、前記揚力発生部材に生じる揚力によって前記集魚部材に接近して同調可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の釣用仕掛け。
  5. 釣針のチモトと締結されたハリスに装着可能な本体を有する揚力発生部材であって、
    前記本体には、前記ハリスが挿通可能な貫通孔が形成されており、
    前記本体は、水流によって一方側に揚力が生じるように、前記一方側に膨出量が大きい面を含み、他方側に膨出量が小さい面を含んだ形状を備え、
    前記本体には、前記ハリスを挿通した貫通孔が、前記他方側にオフセットして形成されていることを特徴とする揚力発生部材。
  6. 前記本体は、弾性を有する素材で一体形成されていることを特徴とする請求項5に記載の揚力発生部材。
  7. 前記貫通孔は、軸方向に沿って次第に拡径するテーパ形状に形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の揚力発生部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3225979U (ja) 2020-01-12 2020-04-16 株式会社クロノコーポレーション ルアー、ルアー部品、ヘッド

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