JP7327985B2 - たんぱく質の検出方法 - Google Patents
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Description
また、近年は低カロリー食品やゼロカロリー食品に対する消費者の需要が高まっており、栄養表示にたんぱく質が0と表示された食品が市場に広く流通するようになった。そのため、当該食品中にたんぱく質が含有していないかどうか、製造時に簡易に把握できる方法が求められている。
[1]測定対象のたんぱく質を呈色する呈色工程と、
測定対象のたんぱく質をフィルターでろ過するろ過工程と、
前記ろ過工程によりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質の呈色を検出する検出工程と、
を備える、たんぱく質の検出方法であって、
前記検出工程の前に、
フィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させるたんぱく質変性工程と、
フィルターに脱色剤を添加する脱色工程と、
をさらに備えることを特徴とする、たんぱく質の検出方法。
[2]前記呈色工程、前記ろ過工程、前記たんぱく質変性工程、前記脱色工程、および前記検出工程をこの順で実施する、前記[1]に記載の検出方法。
[3]前記ろ過工程、前記呈色工程、前記たんぱく質変性工程、前記脱色工程、および前記検出工程をこの順で実施する、前記[1]に記載の検出方法。
[4]前記呈色工程において、測定対象のたんぱく質との結合により吸収波長がシフトする呈色試薬を用い、測定対象のたんぱく質を呈色する、前記[1]~[3]のいずれか1に記載の検出方法。
[5]前記呈色工程において、ブラッドフォード法により測定対象のたんぱく質を呈色する、前記[1]~[3]のいずれか1に記載の検出方法。
[6]前記ろ過工程において、測定対象のたんぱく質をガラスフィルターでろ過する、前記[1]~[5]のいずれか1に記載の検出方法。
[7]前記たんぱく質変性工程において、フィルターに酸を添加することによりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させる、前記[1]~[6]のいずれか1に記載の検出方法。
[8]前記酸が、酢酸、リン酸、ギ酸、クエン酸、塩酸、及び乳酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の酸である、前記[7]に記載の検出方法。
[9]前記酸が酢酸である、前記[7]に記載の検出方法。
[10]前記脱色工程において、フィルターに添加する脱色剤が有機溶剤を含む、前記[1]~[9]のいずれか1に記載の検出方法。
[11]前記有機溶剤が、エタノール、メタノール、イソプロパノールからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルコールを含む、前記[10]に記載の検出方法。
[12]前記有機溶剤がエタノールを含む、前記[10]に記載の検出方法。
[13]前記たんぱく質変性工程において、フィルターに酢酸を添加することによりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させ、かつ、前記脱色工程において、フィルターにエタノールを添加する、前記[1]~[12]のいずれか1に記載の検出方法。
[14]前記測定対象のたんぱく質が、食品工場の製造設備の洗浄に用いたすすぎ水に含まれるたんぱく質、または、食物もしくは飲料に含まれるたんぱく質である、前記[1]~[13]のいずれか1に記載の検出方法。
[15]前記食品工場の製造設備の洗浄に用いたすすぎ水に含まれるたんぱく質が、乳、卵、小麦、そば、落花生、エビ、カニ、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、 牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、またはゼラチンに含まれるたんぱく質である、前記[14]に記載の検出方法。
[16]食物もしくは飲料に含まれるたんぱく質が、乳、卵、小麦、そば、落花生、エビ、カニ、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、またはゼラチンに含まれるたんぱく質である、前記[14]に記載の検出方法。
[17]検出の所要時間が1時間以下であることを特徴とする、前記[1]~[16]のいずれか1に記載の検出方法。
[18]測定対象のたんぱく質を呈色させる呈色工程と、
測定対象のたんぱく質をフィルターでろ過するろ過工程と、
前記ろ過工程によりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させるたんぱく質変性工程と、
フィルターに脱色剤を添加する脱色工程と、
フィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質の呈色を検出する検出工程と、
前記検出工程において検出された測定対象のたんぱく質の呈色について、その色彩値を測定する色彩値測定工程と、
を備える、たんぱく質の濃度測定方法であって、
測定対象のたんぱく質の濃度と、その色彩値とが既知の複数の参照用試料を用いて、各参照用試料中の測定対象のたんぱく質の濃度と前記色彩値との対応関係を示す検量線を作成することにより、前記色彩値測定工程で測定される色彩値から測定対象のたんぱく質の濃度を測定することを特徴とする、たんぱく質の濃度測定方法。
[19]測定対象のたんぱく質をブラッドフォード法により呈色させる呈色工程と、
測定対象のたんぱく質をフィルターでろ過するろ過工程と、
前記ろ過工程によりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させるたんぱく質変性工程と、
フィルターに脱色剤を添加する脱色工程と、
フィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質の呈色を検出する検出工程と、
前記検出工程において検出された測定対象のたんぱく質の呈色について、CIE規格に準拠したL*a*b*表色系において定義されるb値を測定する色彩値測定工程と、
を備える、たんぱく質の濃度測定方法であって、
測定対象のたんぱく質の濃度とCIE規格に準拠したL*a*b*表色系において定義されるb値とが既知である複数の参照用試料を用いて、各参照用試料中の測定対象のたんぱく質の濃度と前記b値との対応関係を示す検量線を作成することにより、前記色彩値測定工程で測定されるb値から測定対象のたんぱく質の濃度を測定することを特徴とする、たんぱく質の濃度測定方法。
[20]測定対象のたんぱく質を捕捉するフィルターと、測定対象のたんぱく質を呈色させる呈色試薬と、測定対象のたんぱく質を変性させるたんぱく質変性剤と、脱色剤とを含む、たんぱく質の検出キット。
[21]さらに、呈色判断紙を備え、
前記呈色判断紙と前記フィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質の呈色状態とを比較することによって、測定対象のたんぱく質の濃度を測定するための、
前記[20]に記載のたんぱく質の検出キット。
本発明の一実施態様であるたんぱく質の検出方法は、少なくとも、上記呈色工程、ろ過工程、及び検出工程に加え、たんぱく質変性工程、及び脱色工程を備えることを特徴とする。以下各工程について説明する。
本発明における呈色工程は、測定対象のたんぱく質を呈色させる工程である。たんぱく質を呈色させる方法は特に制限されず、測定対象のたんぱく質が後述する検出工程で検出できる限りにおいて任意の方法を採用できる。
本工程を実施するに際しては、採用する呈色方法に応じて、対象試料を予め緩衝液や水等に溶解、懸濁、分散等させて抽出しておく等、対象試料の前処理を実施してもよい。
本発明におけるろ過工程は、測定対象のたんぱく質をフィルターでろ過し、そのフィルターに測定対象のたんぱく質が捕捉されることにより、フィルター上で測定対象のたんぱく質を濃縮する工程である。試料が固体状である場合や、液状であっても粘性が高い場合など、は、ろ過処理を行う前に対象試料を予め緩衝液や水等に溶解、懸濁、分散等させて抽出しておく等、対象試料の前処理を実施してもよい。
本発明におけるたんぱく質変性工程は、上記ろ過工程によりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させる工程である。また、本発明における脱色工程は、フィルターに脱色剤を添加する工程である。上記いずれの工程も、後述する検出工程の前に実施する。本発明においては、たんぱく質変性工程と脱色工程の両工程を備えることにより、以下のとおり、測定対象のたんぱく質をより高精度に検出することが可能となる。
また、食物や飲料等の食品を測定試料とする場合、当該試料にはたんぱく質以外の成分が多く含まれるため、これらの成分に起因する非特異な呈色が生じるおそれがある。また、食物や飲料等の食品はもともと有色のものも多く、測定対象のたんぱく質の呈色を検出する際に、対象試料自身が呈する色が測定結果に影響を与えてしまう可能性もある。
また、本発明は脱色工程を備えるため、測定対象のたんぱく質をより高精度に検出することができる。これは、上記たんぱく質変性工程によって、フィルターに強固に吸着した色素(たんぱく質-色素複合体)は、脱色工程において脱色されにくいのに対し、フィルターに捕捉された色素(たんぱく質に結合していない色素)は、フィルターへの吸着力が弱いため優先的に脱色されるためであると推測される。なお、本発明は上述したメカニズムに限定されるものではない。
たんぱく質を加熱する方法は、例えば、測定対象のたんぱく質が捕捉されたフィルターを60℃以上で加熱する方法が挙げられる。加熱手段は特に限定されない。
たんぱく質変性剤を添加する方法は、例えば、酸、カオトロピック剤等のたんぱく質変性剤を用いることができる。
上記酸としては、有機酸、無機酸いずれでもよく、例えば、酢酸、リン酸、ギ酸、クエン酸、塩酸、及び乳酸等が挙げられる。
カオトロピック剤としては、例えば、尿素、ホルムアミド、グアニジン等が挙げられる。
脱色剤としては、例えば、アルコール等の有機溶剤を含む脱色剤が挙げられる。有機溶剤は、脱色効率の観点から、エタノール、メタノール、イソプロパノールからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルコールを含むことが好ましい。安全性の観点および脱色効率の観点からは、エタノールを含むことが好ましい。
本発明における検出工程は、呈色後のフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を検出する工程である。検出工程では、上記各工程により、フィルター上で呈色した測定対象のたんぱく質が捕捉、濃縮されることで、測定対象のたんぱく質の検出が可能となる。
また、例えば、測定試料が食物や飲料等の食品である場合は、たんぱく質が含まれていないことが確認されている同種の試料を陰性対照試料とすることが好ましい。
このように、呈色工程後にろ過工程を実施することにより、より低濃度のたんぱく質を測定できるという利点がある。
このように、ろ過工程後に呈色工程を実施することにより、たんぱく質の呈色方法の選択の幅が広くなるという利点がある。
食物としては、例えば、動物、植物等の食物、加工食品、調味料等が挙げられる。
飲料としては、例えば、ジュース、酒類、炭酸飲料等が挙げられる。
環境試料としては、土壌、岩石、海水、淡水、生活排水、生活用水、工場排水、工場用水等が挙げられる。
生体試料としては、例えば、喀痰、鼻腔吸引液、鼻腔洗浄液、鼻腔ぬぐい液、鼻汁、咽頭ぬぐい液、含漱液、唾液、全血、血清、血漿、汗、尿、細胞、糞便等が挙げられる。
本発明は、上記検出方法における呈色工程、ろ過工程、たんぱく質変性工程、脱色工程、検出工程に加え、検出工程において検出された測定対象のたんぱく質の呈色状態について、その色彩値を測定する色彩値測定工程を備えることにより、試料中における測定対象のたんぱく質の濃度を測定する方法を提供する。
本発明のたんぱく質の検出キットは、少なくとも、測定対象のたんぱく質を捕捉するフィルターと、測定対象のたんぱく質を呈色させる呈色試薬と、測定対象のたんぱく質を変性させるたんぱく質変性剤と、脱色剤とを含むものである。本発明の検出キットは、上述した本発明のたんぱく質の検出方法やその濃度測定方法を実施する際に用いることができる。
以下、上記検出キット20の使用方法について説明する。なお、以下は試料が1つの場合で説明するが、試料が複数の場合は、その数量に応じて同様の操作を行えばよい。
本試験では、乳アレルゲンであるカゼインナトリウムを各種水(精製水、水道水(八王子で採取)、製造用水(京都で採取)、地下水(香川で採取))で希釈したものを対象試料として、本発明の方法によりたんぱく質の検出を行った。また、上記各種水のみを用いたものを陰性対照試料として、同様に試験を実施した。
実施例1-1:対象試料の調製
対象試料として、カゼインナトリウムを精製水で希釈し、1ppmのカゼインナトリウム水溶液を調製した。また、アスコルビン酸ナトリウム30mgを添加し、水溶液中の遊離塩素を中和した。
実施例1-2:陰性対照試料の調製
1ppmのカゼインナトリウム水溶液の代わりに、精製水を用いたことを除いては、対象試料と同様にして、陰性対照試料を調製した。
測定:
上記調製した各試料に、ブラッドフォード試薬のクマシーブリリアントブルー G‐250染色液(TAKARA社製)を1mL添加、撹拌後、室温(25℃)で5分静置した(呈色工程)。各試料20mLをガラスフィルター「GF-75」(ADVANTEC社製、保持粒子径:0.3μm、ろ過径:30mm)に3秒かけて通液した(ろ過工程)。その後、ガラスフィルターに、たんぱく質変性剤および脱色剤として5%酢酸(pH2.4)8%エタノール100mLを、40秒かけて通液した(たんぱく質変性および脱色工程)。その後、イオン交換水100mLをガラスフィルターに40秒かけて通液した。
フィルター上の青色の呈色を色差計(CR-5、コニカミノルタ社製)で測定し、得られたb値を求めた。測定値を表1に示す。
実施例2-1:対象試料の調製
カゼインナトリウムを水道水(八王子で採取)で希釈したことを除いては、実施例1-1と同様に、対象試料を調製した。
実施例2-2:陰性対照試料の調製
精製水の代わりに水道水(八王子で採取)を用いたことを除いては、実施例1-2と同様に、陰性対照試料を調製した。
測定:
実施例1と同様に測定を行い、b値を求めた。測定値を表1に示す。
実施例3-1:対象試料の調製
カゼインナトリウムを製造用水(京都で採取)で希釈したことを除いては、実施例1-1と同様に、対象試料を調製した。
実施例3-2:陰性対照試料の調製
精製水の代わりに製造用水(京都で採取)を用いたことを除いては、実施例1-2と同様に、陰性対照試料を調製した。
測定:
実施例1と同様に測定を行い、b値を求めた。測定値を表1に示す。
実施例4-1:対象試料の調製
カゼインナトリウムを地下水(香川で採取)で希釈したことを除いては、実施例1-1と同様に、対象試料を調製した。
実施例4-2:陰性対照試料の調製
精製水の代わりに地下水(香川で採取)を用いたことを除いては、実施例1-2と同様に、陰性対照試料を調製した。
測定:
実施例1と同様に測定を行い、b値を求めた。測定値を表1に示す。
測定前にたんぱく質変性および脱色工程を実施しなかったことを除いては、実施例1-1と同様に対象試料(比較例1-1)を調製し、また、実施例1-2と同様に陰性対象試料(比較例1-2)を調製し、b値の測定を行った。測定値を表1に示す。
測定前にたんぱく質変性および脱色工程を実施しなかったことを除いては、実施例2-1と同様に対象試料(比較例2-1)を調製し、また、実施例2-2と同様に陰性対象試料(比較例2-2)を調製し、b値の測定を行った。測定値を表1に示す。
測定前にたんぱく質変性および脱色工程を実施しなかったことを除いては、実施例3-1と同様に対象試料(比較例3-1)を調製し、また、実施例3-2と同様に陰性対象試料(比較例3-2)を調製し、b値の測定を行った。測定値を表1に示す。
測定前にたんぱく質変性および脱色工程を実施しなかったことを除いては、実施例4-1と同様に対象試料(比較例4-1)を調製し、また、実施例4-2と同様に陰性対象試料(比較例4-2)を調製し、b値の測定を行った。測定値を表1に示す。
また、対象試料および陰性対照試料のいずれの試料においても、たんぱく質変性工程および脱色工程を実施することによりb値が増加した。また、陰性対照試料のb値は0に近づいており、着色がほとんど見られなくなったため、対象試料についてのたんぱく質の検出を肉眼で判定することが可能となった。
以上の結果から、本発明の方法により、対象試料に含まれるたんぱく質以外のバックグラウンドの影響を低減しつつ、精度良く測定対象のたんぱく質を検出できることが示された。
本試験では、試験例1のたんぱく質変性剤や脱色剤を種々変更して、試験例1と同様の試験を実施した。
たんぱく質変性剤および脱色剤を5%リン酸(pH2.4)8%エタノールに変更した点を除いては、実施例2-1と同様に対象試料を調製し、実施例2-2と同様に陰性対照試料を調製し、b値を測定した。また、対象試料におけるb値と陰性対照試料におけるb値の比率(S/N比)を求めた。結果を表2に示す。
たんぱく質変性剤および脱色剤を5%ギ酸(pH2.4)8%エタノールに変更した点を除いては、実施例2-1と同様に対象試料を調製し、実施例2-2と同様に陰性対照試料を調製し、b値を測定した。また、対象試料と陰性対照試料のS/N比を求めた。結果を表2に示す。
たんぱく質変性剤および脱色剤を5%クエン酸(pH2.4)8%エタノールに変更した点を除いては、実施例2-1と同様に対象試料を調製し、実施例2-2と同様に陰性対照試料を調製し、b値を測定した。また、対象試料と陰性対照試料のS/N比を求めた。結果を表2に示す。
たんぱく質変性剤および脱色剤を5%塩酸(pH2.4)8%エタノールに変更した点を除いては、実施例2-1と同様に対象試料を調製し、実施例2-2と同様に陰性対照試料を調製し、b値を測定した。また、対象試料と陰性対照試料のS/N比を求めた。結果を表2に示す。
たんぱく質変性剤および脱色剤を5%乳酸(pH2.4)8%エタノールに変更した点を除いては、実施例2-1と同様に対象試料を調製し、実施例2-2と同様に陰性対照試料を調製し、b値を測定した。また、対象試料と陰性対照試料のS/N比を求めた。結果を表2に示す。
たんぱく質変性剤および脱色剤を5%酢酸(pH2.3)7%メタノールに変更した点を除いては、実施例2-1と同様に対象試料を調製し、実施例2-2と同様に陰性対照試料を調製し、b値を測定した。また、対象試料と陰性対照試料のS/N比を求めた。結果を表2に示す。
また、対象試料および陰性対照試料のいずれの試料においても、たんぱく質変性および脱色工程を実施することによりb値が増加した。なかでも、たんぱく質変性剤および脱色剤として、酢酸とエタノールを組み合わせた実施例2が最もb値が増加した。
また、たんぱく質変性および脱色工程を実施することにより、対象試料と陰性対照試料とのS/N比が向上した。
以上の結果から、本発明の方法により、対象試料に含まれるたんぱく質以外のバックグラウンドの影響を低減しつつ、精度良く測定対象のたんぱく質を検出できることが示された。
試験例3では、各種飲料水を対象試料として用い、試験例1と同様に本発明の方法を実施した。
[実施例9]
対象試料として、ミネラルウォーター(透明色)にカゼインナトリウムを所定の濃度(0ppm、0.5ppm、1ppm)になるように加えた試料を用いたことを除いては、試験例1の実施例1-1と同様の処理を行い、b値を求めた。また、合わせてL値、a値も求めた。結果を表3及び図5に示す。
対象試料として、清涼飲料水(透明色)にカゼインナトリウムを所定の濃度(0ppm、0.5ppm、1ppm)になるように加えた試料を用いたことを除いては、実施例9と同様の処理を行い、b値を求めた。また、合わせてL値、a値も求めた。結果を表3及び図6に示す。
対象試料として、果実ミックスジュース(透明な褐色)にカゼインナトリウムを所定の濃度(0ppm、0.5ppm、1ppm)になるように加えた試料を用いたことを除いては、実施例9と同様の処理を行い、b値を求めた。また、合わせてL値、a値も求めた。結果を表3及び図7に示す。
対象試料として、緑茶(半透明な緑色)にカゼインナトリウムを所定の濃度(0ppm、0.5ppm、1ppm)になるように加えた試料を用いたことを除いては、実施例9と同様の処理を行い、b値を求めた。また、合わせてL値、a値も求めた。結果を表3及び図8に示す。
対象試料として、りんごジュース(透明褐色)にカゼインナトリウムを所定の濃度(0ppm、0.5ppm、1ppm)になるように加えた試料を用いたことを除いては、実施例9と同様の処理を行い、b値を求めた。また、合わせてL値、a値も求めた。結果を表3及び図9に示す。
たんぱく質変性および脱色工程を実施しなかったことを除いては、実施例9と同様の処理を行い、b値を求めた。また、合わせてL値、a値も求めた。結果を表3及び図5に示す。
たんぱく質変性および脱色工程を実施しなかったことを除いては、実施例10と同様の処理を行い、b値を求めた。また、合わせてL値、a値も求めた。結果を表3及び図6に示す。
たんぱく質変性および脱色工程を実施しなかったことを除いては、実施例11と同様の処理を行い、b値を求めた。また、合わせてL値、a値も求めた。結果を表3及び図7に示す。
たんぱく質変性および脱色工程を実施しなかったことを除いては、実施例12と同様の処理を行い、b値を求めた。また、合わせてL値、a値も求めた。結果を表3及び図8に示す。
たんぱく質変性および脱色工程を実施しなかったことを除いては、実施例13と同様の処理を行い、b値を求めた。また、合わせてL値、a値も求めた。結果を表3及び図9に示す。
また、いずれの試料においても、たんぱく質変性および脱色工程を実施することによりb値が増加した。
また図5に示す通り、たんぱく質変性および脱色工程を行った実施例では、それらの工程を行わない比較例と比べて、R2の値が1に近くなっており、対象試料の濃度とb値との間の線形の相関性が高い結果となった。
以上の結果からも、本発明は、たんぱく質変性および脱色工程を備えることにより、より精度良く測定対象の濃度を測定できることが示された。
本試験では、カゼインナトリウム水溶液を対象試料として用い、試験例1と同様に本発明の方法を実施した。
[実施例14]
対象試料として、カゼインナトリウムを、精製水で希釈し、0ppm、0.1ppm、0.25ppm、0.5ppm、1ppm、1.5ppm、2ppmのカゼインナトリウム水溶液を用いたことを除いては、試験例1の実施例1-1と同様の処理を行い、b値を求めた。同じ試験を合計3回行い、b値の平均値(n=3)を表4及び図10に示す。
たんぱく質変性および脱色工程を実施しなかったことを除いては、実施例14と同様の処理を行い、b値を求めた。同じ試験を合計3回行い、b値の平均値(n=3)を表4及び図10に示す。
また図10に示す通り、たんぱく質変性および脱色工程を行った実施例では、それらの工程を行わない比較例と比べて、R2の値が1に近くなっており、対象試料の濃度とb値との間の線形の相関性が高い結果となった。
以上の結果からも、本発明は、たんぱく質変性および脱色工程を備えることにより、より精度良く測定対象の濃度を測定できることが示された。
11,30 試料導入容器
12,31 フィルター
13 呈色試薬
32,63 ろ液出口
40,70 ろ液収容容器
41 減圧口
42,71 ろ液排出口
60 シリンジ
61 ブランジャー(押子)
62 シリンジフィルター
64 外筒
65 ガスケット
Claims (20)
- 測定対象のたんぱく質を呈色する呈色工程と、
測定対象のたんぱく質をフィルターでろ過するろ過工程と、
前記ろ過工程によりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質の呈色を検出する検出工程と、
を備える、たんぱく質の検出方法であって、
前記検出工程の前に、
フィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させるたんぱく質変性工程と、
フィルターに脱色剤を添加する脱色工程と、
をさらに備え、
前記呈色工程、前記ろ過工程、前記たんぱく質変性工程、前記脱色工程、および前記検出工程をこの順で実施することを特徴とする、たんぱく質の検出方法。 - 測定対象のたんぱく質を呈色する呈色工程と、
測定対象のたんぱく質をフィルターでろ過するろ過工程と、
前記ろ過工程によりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質の呈色を検出する検出工程と、
を備える、たんぱく質の検出方法であって、
前記検出工程の前に、
フィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させるたんぱく質変性工程と、
フィルターに脱色剤を添加する脱色工程と、
をさらに備え、
前記ろ過工程、前記呈色工程、前記たんぱく質変性工程、前記脱色工程、および前記検出工程をこの順で実施することを特徴とする、たんぱく質の検出方法。 - 前記呈色工程において、測定対象のたんぱく質との結合により吸収波長がシフトする呈色試薬を用い、測定対象のたんぱく質を呈色する、請求項1または2に記載の検出方法。
- 前記呈色工程において、ブラッドフォード法により測定対象のたんぱく質を呈色する、請求項1または2に記載の検出方法。
- 前記ろ過工程において、測定対象のたんぱく質をガラスフィルターでろ過する、請求項1~4のいずれか1項に記載の検出方法。
- 前記たんぱく質変性工程において、フィルターに酸を添加することによりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させる、請求項1~5のいずれか1項に記載の検出方法。
- 前記酸が、酢酸、リン酸、ギ酸、クエン酸、塩酸、及び乳酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の酸である、請求項6に記載の検出方法。
- 前記酸が酢酸である、請求項6に記載の検出方法。
- 前記脱色工程において、フィルターに添加する脱色剤が有機溶剤を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の検出方法。
- 前記有機溶剤が、エタノール、メタノール、イソプロパノールからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルコールを含む、請求項9に記載の検出方法。
- 前記有機溶剤がエタノールを含む、請求項9に記載の検出方法。
- 前記たんぱく質変性工程において、フィルターに酢酸を添加することによりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させ、かつ、前記脱色工程において、フィルターにエタノールを添加する、請求項1~11のいずれか1項に記載の検出方法。
- 前記測定対象のたんぱく質が、食品工場の製造設備の洗浄に用いたすすぎ水に含まれるたんぱく質、または、食物もしくは飲料に含まれるたんぱく質である、請求項1~12のいずれか1項に記載の検出方法。
- 前記食品工場の製造設備の洗浄に用いたすすぎ水に含まれるたんぱく質が、乳、卵、小麦、そば、落花生、エビ、カニ、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、またはゼラチンに含まれるたんぱく質である、請求項13に記載の検出方法。
- 食物もしくは飲料に含まれるたんぱく質が、乳、卵、小麦、そば、落花生、エビ、カニ、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、またはゼラチンに含まれるたんぱく質である、請求項13に記載の検出方法。
- 検出の所要時間が1時間以下であることを特徴とする、請求項1~15のいずれか1項に記載の検出方法。
- 測定対象のたんぱく質を呈色させる呈色工程と、
測定対象のたんぱく質をフィルターでろ過するろ過工程と、
前記ろ過工程によりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させるたんぱく質変性工程と、
フィルターに脱色剤を添加する脱色工程と、
フィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質の呈色を検出する検出工程と、
前記検出工程において検出された測定対象のたんぱく質の呈色について、その色彩値を測定する色彩値測定工程と、
を備える、たんぱく質の濃度測定方法であって、
前記呈色工程、前記ろ過工程、前記たんぱく質変性工程、前記脱色工程、前記検出工程、および前記色彩値測定工程をこの順で実施し、
測定対象のたんぱく質の濃度と、その色彩値とが既知の複数の参照用試料を用いて、各参照用試料中の測定対象のたんぱく質の濃度と前記色彩値との対応関係を示す検量線を作成することにより、前記色彩値測定工程で測定される色彩値から測定対象のたんぱく質の濃度を測定することを特徴とする、たんぱく質の濃度測定方法。 - 測定対象のたんぱく質を呈色させる呈色工程と、
測定対象のたんぱく質をフィルターでろ過するろ過工程と、
前記ろ過工程によりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させるたんぱく質変性工程と、
フィルターに脱色剤を添加する脱色工程と、
フィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質の呈色を検出する検出工程と、
前記検出工程において検出された測定対象のたんぱく質の呈色について、その色彩値を測定する色彩値測定工程と、
を備える、たんぱく質の濃度測定方法であって、
前記ろ過工程、前記呈色工程、前記たんぱく質変性工程、前記脱色工程、前記検出工程、および前記色彩値測定工程をこの順で実施し、
測定対象のたんぱく質の濃度と、その色彩値とが既知の複数の参照用試料を用いて、各参照用試料中の測定対象のたんぱく質の濃度と前記色彩値との対応関係を示す検量線を作成することにより、前記色彩値測定工程で測定される色彩値から測定対象のたんぱく質の濃度を測定することを特徴とする、たんぱく質の濃度測定方法。 - 測定対象のたんぱく質をブラッドフォード法により呈色させる呈色工程と、
測定対象のたんぱく質をフィルターでろ過するろ過工程と、
前記ろ過工程によりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させるたんぱく質変性工程と、
フィルターに脱色剤を添加する脱色工程と、
フィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質の呈色を検出する検出工程と、
前記検出工程において検出された測定対象のたんぱく質の呈色について、CIE規格に準拠したL*a*b*表色系において定義されるb値を測定する色彩値測定工程と、
を備える、たんぱく質の濃度測定方法であって、
前記呈色工程、前記ろ過工程、前記たんぱく質変性工程、前記脱色工程、前記検出工程、および前記色彩値測定工程をこの順で実施し、
測定対象のたんぱく質の濃度とCIE規格に準拠したL*a*b*表色系において定義されるb値とが既知である複数の参照用試料を用いて、各参照用試料中の測定対象のたんぱく質の濃度と前記b値との対応関係を示す検量線を作成することにより、前記色彩値測定工程で測定されるb値から測定対象のたんぱく質の濃度を測定することを特徴とする、たんぱく質の濃度測定方法。 - 測定対象のたんぱく質をブラッドフォード法により呈色させる呈色工程と、
測定対象のたんぱく質をフィルターでろ過するろ過工程と、
前記ろ過工程によりフィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質を変性させるたんぱく質変性工程と、
フィルターに脱色剤を添加する脱色工程と、
フィルターに捕捉された測定対象のたんぱく質の呈色を検出する検出工程と、
前記検出工程において検出された測定対象のたんぱく質の呈色について、CIE規格に準拠したL*a*b*表色系において定義されるb値を測定する色彩値測定工程と、
を備える、たんぱく質の濃度測定方法であって、
前記ろ過工程、前記呈色工程、前記たんぱく質変性工程、前記脱色工程、前記検出工程、および前記色彩値測定工程をこの順で実施し、
測定対象のたんぱく質の濃度とCIE規格に準拠したL*a*b*表色系において定義されるb値とが既知である複数の参照用試料を用いて、各参照用試料中の測定対象のたんぱく質の濃度と前記b値との対応関係を示す検量線を作成することにより、前記色彩値測定工程で測定されるb値から測定対象のたんぱく質の濃度を測定することを特徴とする、たんぱく質の濃度測定方法。
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