JP7327602B2 - 離型フィルム - Google Patents
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Description
1. 基材フィルムが無機粒子を実質的に含有しておらず、前記基材フィルムの一方の表面上に離型塗布層を有し、基材フィルムのもう一方の表面上に粒子を含有する易滑塗布層を有し、易滑塗布層の領域表面平均粗さ(Sa)が1nm以上25nm以下、最大突起高さ(P)が60nm以上500nm以下、かつ粗さ曲線要素の平均長さ(RSm)が10μm以下である樹脂シート成型用離型フィルム。
2. 離型塗布層の領域表面平均粗さ(Sa)が5nm以下、最大突起高さ(P)が200nm以下である上記第1に記載の樹脂シート成型用離型フィルム。
3. 離型塗布層の表面自由エネルギーが15mJ/m2以上45mJ/m2以下である上記第1または第2に記載の樹脂シート成型用離型フィルム。
本発明の離型フィルムは、基材フィルムの片面に離型塗布層、もう一方の面に粒子を含む易滑塗布層を有する離型フィルムである。
本発明において好ましく基材として用いられるフィルムとしては、特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどのフィルムを用いることができるが、機械的強度などの観点からポリエステルフィルムが好ましい。ポリエステルフィルムは、ポリエステル樹脂より構成されるフィルムであり、主に、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートから選ばれる少なくとも1種を含むポリエステルフィルムが好ましい。また、前記のようなポリエステルのジカルボン酸成分、又は、ジオール成分の一部として、第三成分モノマーが共重合されたポリエステルからなるフィルムであってもよい。これらのポリエステルフィルムの中でも、物性とコストのバランスからポリエチレンテレフタレートフィルムが最も好ましい。
本発明の離型フィルムは、上記のようなポリエステル製の基材フィルムの一方の表面上に易滑塗布層を有するものである。易滑塗布層中には、少なくともバインダー樹脂及び粒子が含まれていることが好ましい。
易滑塗布層を構成するバインダー樹脂としては特に限定されないが、ポリマーの具体例としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂(ポリビニルアルコール等)、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレンイミン、メチルセルロース、ヒドロキシセルロース、でんぷん類等が挙げられる。これらの中でも粒子の保持、密着性の観点から、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂を使用することが好ましい。
Wn:各モノマーの質量分率(質量%)
Tgn:各モノマーのホモポリマーのTg(K)
本発明において、易滑塗布層中に架橋構造を形成させるために、易滑塗布層は架橋剤が含まれて形成されていてもよい。架橋剤を含有させることにより、高温高湿下での密着性を更に向上させることが可能になる。具体的な架橋剤としては、尿素系、エポキシ系、メラミン系、イソシアネート系、オキサゾリン系、カルボジイミド系等が挙げられる。また、架橋反応を促進させるため、触媒等を必要に応じて適宜使用することができる。
易滑塗布層は、表面にすべり性を付与するために、滑剤粒子を含むことが好ましい。粒子は、無機粒子であっても、有機粒子であってもよく、特に限定されるものではないが、(1)シリカ、カオリナイト、タルク、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、炭酸亜鉛、酸化ジルコニウム、二酸化チタン、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、加水ハロイサイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、水酸化マグネシウム、硫酸バリウム等の無機粒子、(2)アクリルあるいはメタアクリル系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系、ナイロン、スチレン/アクリル系、スチレン/ブタジエン系、ポリスチレン/アクリル系、ポリスチレン/イソプレン系、ポリスチレン/イソプレン系、メチルメタアクリレート/ブチルメタアクリレート系、メラミン系、ポリカーボネート系、尿素系、エポキシ系、ウレタン系、フェノール系、ジアリルフタレート系、ポリエステル系等の有機粒子が挙げられるが、塗布層に適度な滑り性を与えるために、シリカが特に好ましく使用される。
易滑塗布層に他の機能性を付与するために、塗布外観を損なわない程度の範囲で、各種の添加剤を含有させても構わない。前記添加剤としては、例えば、蛍光染料、蛍光増白剤、可塑剤、紫外線吸収剤、顔料分散剤、抑泡剤、消泡剤、防腐剤等が挙げられる。
本発明において、基材フィルムとなるポリエステルフィルムは、一般的なポリエステルフィルムの製造方法に従って製造することができる。例えば、ポリエステル樹脂を溶融し、シート状に押出し成形された無配向ポリエステルをガラス転移温度以上の温度において、ロールの速度差を利用して縦方向に延伸した後、テンターにより横方向に延伸し、熱処理を施す方法が挙げられる。また、テンター内で縦横同時に二軸延伸する方法も挙げられる。
本発明における離型塗布層を構成する樹脂には特に限定はなく、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アルキド樹脂、各種ワックス、脂肪族オレフィンなどを用いることができ、各樹脂を単独もしくは、2種類以上併用することもできる。
非接触表面形状計測システム(VertScan R550H-M100)を用いて、下記の条件で測定した値である。領域表面平均粗さ(Sa)、粗さ曲線要素の平均長さ(RSm)は、5回測定の平均値を採用し、最大突起高さ(P)は5回測定の最大値を採用した。
(測定条件)
・測定モード:WAVEモード
・対物レンズ:50倍
・0.5×Tubeレンズ
・測定面積 187×139μm (Sa,P測定)
・測定長さ(Lr:基準長さ):187μm(RSm測定)
上記で測定した最大突起高さ(P)の値を下記のような基準で判断した。
○:最大突起高さ(P)が0.2μm以下
○△:最大突起高さ(P)が0.2μmよりも大きく、0.3μmよりも小さい
△:最大突起高さ(P)が0.3μm以上
25℃、50%RHの条件下で接触角計(協和界面科学株式会社製: 全自動接触角計 DM-701)を用いて離型フィルムの離型面に水(液滴量1.8μL)、ジヨードメタン(液適量0.9μL)、1-ブロモナフタレン(液適量0.9μL)の液滴を作成しその接触角を測定した。接触角は、各液を離型フィルムに滴下後10秒後の接触角を採用した。前記方法で得られた、水、ジヨードメタン、エチレングリコールの接触角データを「北崎-畑」理論より計算し離型フィルムの表面自由エネルギーの分散成分γsd、極性成分γsp、水素結合成分γshを求め、各成分を合計したものを表面自由エネルギーγsとした。本計算には、本接触角計ソフトウェア(FAMAS)内の計算ソフトを用いて行った。
以下の方法を用いて、樹脂シートを3種類作成し、評価を行った。
(樹脂シート(1))
環状オレフィン樹脂(ARTON(登録商標)G7810/JSR社製、固形分100質量%)0.5質量部を、トルエン80質量部、テトラヒドロフラン20質量部に溶解させて樹脂溶液(1)を作成した。離型フィルムサンプルの離型面にアプリケーターを用いて乾燥後の樹脂シートが0.5μmの厚みになるように塗布し100℃で1分乾燥後、樹脂シート面と易滑塗布層面を重ね合わせ、10分間、1kg/cm2の加重を掛けたあと、離型フィルムを剥離し、樹脂シート(1)を得た。
(樹脂シート(2))
イオン交換樹脂(20% Nafion(登録商標)20Dispersion Solution DE2021 CS type、和光純薬工業社製、固形分20質量%)を10質量部、水10質量部、イソプロピルアルコールを20質量部を混ぜ、樹脂溶液(2)を作成した。離型フィルムサンプルの離型面にアプリケーターを用いて乾燥後の樹脂シートが0.5μmの厚みになるように塗布し100℃で1分乾燥後、樹脂シート面と易滑塗布層面を重ね合わせ、10分間、1kg/cm2の加重を掛けたあと、離型フィルムを剥離し、樹脂シート(2)を得た。
(樹脂シート(3))
紫外線硬化性樹脂(ウレタンアクリレート、製品名:8UX-015A、大成ファインケミカル社製、固形分100質量%)20質量部、メチルエチルケトン40質量部、イソプロピルアルコール39質量部、光ラジカル開始剤(イルガキュア(登録商標)907、BASF社製)1質量部を混合し樹脂溶液(3)を作成した。離型フィルムサンプルの離型面にアプリケーターを用いて乾燥後の樹脂シートが1.0μmの厚みになるように塗布し90℃で15秒乾燥後、高圧水銀ランプを用いて300mJ/cm2となるように紫外線を照射し、樹脂シート面と易滑塗布層面を重ね合わせ、10分間、1kg/cm2の加重を掛けたあと、離型フィルムを剥離し、樹脂シート(3)を得た。
得られた樹脂シート3種類全てにおいて以下の方法で評価した。
得られた樹脂シートのフィルム幅方向の中央領域において25cm2の範囲で樹脂スラリーの塗布面の反対面から光を当て、光が透過して見えるピンホールの発生状況を観察し、下記基準で目視判定した。
○:ピンホールの発生なし、厚みばらつき特に問題なし
△:ピンホールの発生はないが、やや凹みが見られた。厚みバラつきは特に問題なし。
×:ピンホールの発生が僅かにあり、及び/又は、厚みばらつきが僅かに目立つ
××:ピンホールの発生が少しあり、及び、厚みばらつきが少し目立つ
×××:ピンホールの発生が多数あり、及び、厚みばらつき大きく目立つ
エステル化反応装置として、攪拌装置、分縮器、原料仕込口及び生成物取出口を有する3段の完全混合槽よりなる連続エステル化反応装置を用いた。TPA(テレフタル酸)を2トン/時とし、EG(エチレングリコール)をTPA1モルに対して2モルとし、三酸化アンチモンを生成PETに対してSb原子が160ppmとなる量とし、これらのスラリーをエステル化反応装置の第1エステル化反応缶に連続供給し、常圧にて平均滞留時間4時間、255℃で反応させた。次いで、第1エステル化反応缶内の反応生成物を連続的に系外に取り出して第2エステル化反応缶に供給し、第2エステル化反応缶内に第1エステル化反応缶から留去されるEGを生成PETに対して8質量%供給し、さらに、生成PETに対してMg原子が65ppmとなる量の酢酸マグネシウム四水塩を含むEG溶液と、生成PETに対してP原子が40ppmのとなる量のTMPA(リン酸トリメチル)を含むEG溶液を添加し、常圧にて平均滞留時間1時間、260℃で反応させた。次いで、第2エステル化反応缶の反応生成物を連続的に系外に取り出して第3エステル化反応缶に供給し、高圧分散機(日本精機社製)を用いて39MPa(400kg/cm2)の圧力で平均処理回数5パスの分散処理をした平均粒径が0.9μmの多孔質コロイダルシリカ0.2質量%と、ポリアクリル酸のアンモニウム塩を炭酸カルシウムあたり1質量%付着させた平均粒径が0.6μmの合成炭酸カルシウム0.4質量%とを、それぞれ10%のEGスラリーとして添加しながら、常圧にて平均滞留時間0.5時間、260℃で反応させた。第3エステル化反応缶内で生成したエステル化反応生成物を3段の連続重縮合反応装置に連続的に供給して重縮合を行い、95%カット径が20μmのステンレススチール繊維を焼結したフィルターで濾過を行ってから、限外濾過を行って水中に押出し、冷却後にチップ状にカットして、固有粘度0.60dl/gのPETチップを得た(以後、PET(I)と略す)。PETチップ中の滑剤含有量は0.6質量%であった。
一方、上記PETチップの製造において、炭酸カルシウム、シリカ等の粒子を全く含有しない固有粘度0.62dl/gのPETチップを得た(以後、PET(II)と略す。)。
これらのPETチップを乾燥後、285℃で溶融し、別個の溶融押出し機押出機により290℃で溶融し、95%カット径が15μmのステンレススチール繊維を焼結したフィルターと、95%カット径が15μmのステンレススチール粒子を焼結したフィルターの2段の濾過を行って、フィードブロック内で合流させ、PET(I)を反離型面側層、PET(II)を離型面側層となるように積層し、シート状に45m/分のスピードで押出(キャステイング)し、静電密着法により30℃のキャスティングドラム上に静電密着・冷却させ、固有粘度が0.59dl/gの未延伸ポリエチレンテレフタレートシートを得た。層比率は各押出機の吐出量計算でPET(I)/(II)=60%/40%となるように調整した。次いで、この未延伸シートを赤外線ヒーターで加熱した後、ロール温度80℃でロール間のスピード差により縦方向に3.5倍延伸した。その後、テンターに導き、140℃で横方向に4.2倍の延伸を行なった。次いで、熱固定ゾーンにおいて、210℃で熱処理した。その後、横方向に170℃で2.3%の緩和処理をして、厚さ31μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムZを得た。得られたフィルムZの離型面側層のSaは2nm、反離型面側層のSaは28nmであった。
撹拌機、還流式冷却器、温度計および窒素吹き込み管を備えた4つ口フラスコに、メチルメタクリレート(MMA)77質量部、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)100質量部、メタクリル酸(MAA)33質量部およびイソプロピルアルコール(IPA)490質量部を仕込み、撹拌を行いながら80℃までフラスコ内を昇温した。フラスコ内を80℃に維持したまま3時間の撹拌を行い、その後、2,2-アゾビス-2―メチル-N-2-ヒドロキシエチルプロピオンアミドを0.5質量部フラスコに添加した。フラスコ内を120℃に昇温しながら窒素置換を行った後、120℃で混合物を2時間撹拌した。
次いで、120℃で1.5kPaの減圧操作を行い、未反応の原材料と溶媒を除去し、アクリルポリオールを得た。フラスコ内を大気圧に戻して室温まで冷却し、IPA水溶液(水含量50質量%)840質量部を添加混合した。その後、撹拌しながら滴下ロートを用いて、トリエチルアミンを加え、溶液のpHが5.5~7.5の範囲になるまでアクリルポリオールの中和処理を行い、固形分濃度が20質量%のアクリルポリオール(A-1)を得た。アクリルポリオール(A-1)のNMR測定による組成比率、Tg、延伸適性、酸価を表1に併記した。
表1に示したように、MMA、St、SMA、HEMA、MAA、AA、仕込み時IPA、希釈時IPA水溶液の量を変更した以外はアクリルポリオール1の製造と同様にして、固形分濃度が20質量%のアクリルポリオール(A-2)~(A-12)を得た。アクリルポリオール(A-2)~(A-12)のNMR測定による組成比率、Tg、延伸適性、酸価を表1に併記した。なお、組成比率は、MMA、St(スチレン)、SMA(ステアリルメタクリレート)、を各々l-1、l-2、l-3(単位)、HEMAをm(単位)、MAA、AA(アクリル酸)をn(単位)として表した。
攪拌機、温度計、および部分還流式冷却器を具備するステンレススチール製オートクレーブに、ジメチルテレフタレート194.2質量部、ジメチルイソフタレート184.5質量部、ジメチルー5-ナトリウムスルホイソフタレート14.8質量部、エチレングリコール185.1質量部、ネオペンチルグリコール185.1質量部、およびテトラ-n-ブチルチタネート0.2質量部を仕込み、160℃から220℃の温度で4時間かけてエステル交換反応を行なった。次いで255℃まで昇温し、反応系を徐々に減圧した後、30Paの減圧下で1時間30分反応させ、共重合ポリエステル樹脂(B0-1)を得た。得られた共重合ポリエステル樹脂(B0-1)は、淡黄色透明であった。共重合ポリエステル樹脂(B0-1)の還元粘度を測定したところ,0.60dl/gであった。DSCによるガラス転移温度は65℃であった。
攪拌機、温度計と還流装置を備えた反応器に、ポリエステル樹脂(B0-1)30質量部、エチレングリコール-n-ブチルエーテル15質量部を入れ、110℃で加熱、攪拌し樹脂を溶解した。樹脂が完全に溶解した後、水55質量部をポリエステル溶液に攪拌しつつ徐々に添加した。添加後、液を攪拌しつつ室温まで冷却して、固形分30質量%の乳白色のポリエステル水分散体(B-1)を作製した。
撹拌機、温度計、および部分還流式冷却器を具備したステンレススチール製オートクレーブに、ジメチルテレフタレート163質量部、ジメチルイソフタレート163質量部、1,4ブタンジオール169質量部、エチレングリコール324質量部、およびテトラ-n-ブチルチタネート0.5質量部を仕込み、160℃から220℃まで、4時間かけてエステル交換反応を行った。
次いで、フマル酸14質量部およびセバシン酸203質量部を加え、200℃から220℃まで1時間かけて昇温し、エステル化反応を行った。次いで、255℃まで昇温し、反応系を徐々に減圧した後、29Paの減圧下で1時間30分反応させ、疎水性共重合ポリエステル樹脂(B0-2)を得た。得られた疎水性共重合ポリエステル樹脂(B0-2)は、淡黄色透明であった。
次いで、グラフト樹脂の製造撹拌機、温度計、還流装置と定量滴下装置を備えた反応器に、この共重合ポリエステル樹脂(B0-2)60質量部、メチルエチルケトン45質量部およびイソプロピルアルコール15質量部を入れ、65℃で加熱、撹拌し、樹脂を溶解した。樹脂が完全に溶解した後、無水マレイン酸24質量部をポリエステル溶液に添加した。
次いで、スチレン16質量部、およびアゾビスジメチルバレロニトリル1.5質量部をメチルエチルケトン19質量部に溶解した溶液を、0.1ml/分でポリエステル溶液中に滴下し、さらに2時間撹拌を続けた。反応溶液から分析用のサンプリングを行った後、メタノール8質量部を添加した。次いで、水300質量部とトリエチルアミン24質量部を反応溶液に加え、1時間撹拌した。
その後、反応器の内温を100℃に上げ、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコール、過剰のトリエチルアミンを蒸留により留去し、淡黄色透明のポリエステル系樹脂を得、固形分濃度25質量%の均一な水分散性ポリエステル系グラフト共重合体分散液(B-2)を調製した。得られたポリエステル系グラフト共重合体のガラス転移温度は68℃であった。
撹拌機、ジムロート冷却器、窒素導入管、シリカゲル乾燥管、及び温度計を備えた4つ口フラスコに、4,4-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート43.75質量部、ジメチロールブタン酸12.85質量部、数平均分子量2000のポリヘキサメチレンカーボネートジオール153.41質量部、ジブチルスズジラウレート0.03質量部、及び溶剤としてアセトン84.00質量部を投入し、窒素雰囲気下、75℃において3時間撹拌し、反応液が所定のアミン当量に達したことを確認した。次に、この反応液を40℃にまで降温した後、トリエチルアミン8.77質量部を添加し、ポリウレタンプレポリマー溶液を得た。次に、高速攪拌可能なホモディスパーを備えた反応容器に、水450gを添加して、25℃に調整して、2000min-1で攪拌混合しながら、ポリウレタンプレポリマー溶液を添加して水分散した。その後、減圧下で、アセトンおよび水の一部を除去することにより、固形分37質量%の水溶性ポリウレタン樹脂溶液C-1を調製した。得られたポリウレタン樹脂のガラス転移点温度は-30℃であった。
撹拌機、還流冷却器、窒素導入管および温度計を備えたフラスコに、イソプロピルアルコール460.6部を仕込み、緩やかに窒素ガスを流しながら80℃に加熱した。そこへ予め調製しておいたメタクリル酸メチル126部、2-イソプロペニル-2-オキサゾリン210部およびメトキシポリエチレングリコールアクリレート84部からなる単量体混合物と、重合開始剤である2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)(日本ヒドラジン工業株式会社製「ABN-E」)21部およびイソプロピルアルコール189部からなる開始剤溶液を、それぞれ滴下漏斗から2時間かけて滴下して反応させ、滴下終了後も引き続き5時間反応させた。反応中は窒素ガスを流し続け、フラスコ内の温度を80±1℃に保った。その後、反応液を冷却し、固形分濃度25%のオキサゾリン基を有する樹脂(D-1)を得た。得られたオキサゾリン基を有する樹脂(D-1)のオキサゾリン基量は4.3mmol/gであり、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)により測定した数平均分子量は20000であった。
上記オキサゾリン基を有する樹脂(D-1)の合成と同様の方法で、組成(オキサゾリン基量および分子量)の異なる固形分濃度10%のオキサゾリン基を有する樹脂(D-2)を得た。得られたオキサゾリン基を有する樹脂(D-2)のオキサゾリン基量は7.7mmol/gであり、GPCにより測定した数平均分子量は40000であった。
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えたフラスコにヘキサメチレンジイソシアネート168質量部とポリエチレングリコールモノメチルエーテル(M400、平均分子量400)220質量部を仕込み、120℃で1時間、撹拌し、更に4,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート26質量部とカルボジイミド化触媒として3-メチル-1-フェニル-2-フォスフォレン-1-オキシド3.8質量部(全イソシイアネートに対し2質量%)を加え、窒素気流下185℃で更に5時間撹拌した。反応液の赤外スペクトルを測定し、波長2200~2300cm-1の吸収が消失したことを確認した。60℃まで放冷し、イオン交換水を567質量部加え、固形分40質量%のカルボジイミド水溶性樹脂(E-1)を得た。
コロイダルシリカ(日産化学製、商品名MP2040、平均粒径200nm、固形分濃度40質量%)
コロイダルシリカ(日産化学製、商品名スノーテックスXL、平均粒径40nm、固形分濃度40質量%)
コロイダルシリカ(日産化学製、商品名スノーテックスZL、平均粒径100nm、固形分濃度40質量%)
コロイダルシリカ(日産化学製、商品名MP4540M、平均粒径450nm、固形分濃度40質量%)
アクリル粒子水分散体(日本触媒製、商品名MX100W、平均粒径150
nm、固形分濃度10質量%)
UV硬化型シリコーン樹脂(モメンティブ社製 UV9300、固形分濃度100質量%)100質量部と硬化触媒ビス(アルキルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート1質量部を、トルエン/メチルエチルケトン/ヘプタン(=3:5:2)溶液で希釈し、固形分2質量%の離型剤溶液を調製した。
熱硬化型アミノアルキド樹脂(日立化成社製 テスファイン314、固形分60質量%)100質量部と硬化触媒としてp-トルエンスルホン酸(日立化成社製、ドライヤー900、固形分50質量%)1.2質量部を、トルエン/メチルエチルケトン/ヘプタン(=3:5:2)溶液で希釈し、固形分2質量%の離型剤溶液を調製した。
熱硬化型アミノアルキド樹脂(日立化成社製 テスファイン305、固形分50質量%)100質量部と硬化触媒としてp-トルエンスルホン酸(日立化成社製、ドライヤー900、固形分50質量%)1.0質量部を、トルエン/メチルエチルケトン/ヘプタン(=3:5:2)溶液で希釈し、固形分2質量%の離型剤溶液を調製した。
シクロオレフィンコポリマー(ポリプラスチックス社製 TOPAS6017S、固形分100質量%)10質量部をトルエン90質量部に熱溶解させた液を、トルエン/テトラヒドロフラン(=8:2)溶液で希釈し、固形分2質量%の離型剤溶液を調製した。
活性エネルギー線化合物としての、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート[固形分100質量%]94質量部と、ポリオルガノシロキサンとしての、ポリエーテル変性アクリロイル基を有するポリジメチルシロキサン[ビッグケミー・ジャパン株式会社製、商品名「BYK-3500」、固形分100質量%]1質量部と、光重合開始剤としての、α-アミノアルキルフェノン系光重合開始剤[BASF社製、商品名「IRGACURE907」、2-メチル-1[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルフォリノプロパン-1-オン、固形分100質量%]5質量部を、イソプロピルアルコール/メチルエチルケトン混合溶剤(質量比3/1)で希釈して、固形分20質量%の背面平滑化コート層形成用材料を得た。
(易滑塗布液1の調整)
下記の組成の易滑塗布液1を調整した。
(易滑塗布液1)
水 48.33質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
ポリエステル水分散体B-1(固形分濃度30質量%) 15.78質量部
シリカ粒子G-1 0.59質量部
(平均粒径200nm、固形分濃度40質量%)
界面活性剤(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
フィルム原料ポリマーとして、固有粘度(溶媒:フェノール/テトラクロロエタン=60/40)が0.62dl/gで、かつ粒子を実質的に含有していないPET樹脂ペレット(PET(II))を、133Paの減圧下、135℃で6時間乾燥した。その後、押し出し機に供給し、約280℃でシート状に溶融押し出しして、表面温度20℃に保った回転冷却金属ロール上で急冷密着固化させ、未延伸PETシートを得た。
上記で得たインラインコーティングポリエステルフィルムの、易滑塗布層積層面とは反対表面に、離型剤溶液X-1を乾燥後の厚みで0.1μmとなるようにリバースグラビアコーターにて塗布し、次いで、90℃の熱風で30秒間乾燥した後、直ちに無電極ランプ(フュージョン株式会社製Hバルブ)にて紫外線照射(300mJ/cm2)を行い、離型塗布層を形成し樹脂シート製造用離型フィルムを得た。なお、巻き取り性等、工程通過性、ハンドリング性は特に問題なく優秀であった。
易滑塗布液1を、下記の易滑塗布液2に変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(易滑塗布液2)
水 45.18質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
ポリエステル水分散体B-2(固形分濃度25質量%) 18.93質量部
シリカ粒子G-1 0.59質量部
(平均粒径200nm、固形分濃度40質量%)
界面活性剤(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
易滑塗布液1を、下記の易滑塗布液3に変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(易滑塗布液3)
水 51.32質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
ポリウレタン樹脂水分散体C-1(固形分濃度37質量%) 12.79質量部
シリカ粒子G-1 0.59質量部
(平均粒径200nm、固形分濃度40質量%)
界面活性剤(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
易滑塗布液1を、下記の易滑塗布液4に変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(易滑塗布液4)
水 41.86質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
アクリルポリオール樹脂A-1(固形分濃度20質量%) 16.57質量部
オキサゾリン系架橋剤D-1(固形分濃度25質量%) 5.68質量部
シリカ粒子G-1 0.59質量部
(平均粒径200nm、固形分濃度40質量%)
界面活性剤H-1(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
実施例4で使用した易滑塗布液4中の架橋剤をカルボジイミド系架橋剤E-1(固形分濃度40質量%)に変更した易滑塗布液5を使用した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(易滑塗布液5)
水 43.99質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
アクリルポリオール樹脂A-1(固形分濃度20質量%) 16.57質量部
カルボジイミド系架橋剤E-1(固形分濃度40質量%) 3.55質量部
シリカ粒子G-1 0.59質量部
(平均粒径200nm、固形分濃度40質量%)
界面活性剤H-1(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
実施例4で使用した易滑塗布液4中の架橋剤をオキサゾリン系架橋剤D-2(固形分濃度10質量%)に変更した易滑塗布液6を使用した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(易滑塗布液6)
水 33.34質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
アクリルポリオール樹脂A-1(固形分濃度20質量%) 16.57質量部
オキサゾリン系架橋剤D-2(固形分濃度10質量%) 14.20質量部
シリカ粒子G-1 0.59質量部
(平均粒径200nm、固形分濃度40質量%)
界面活性剤H-1(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
易滑塗布液4を、下記の易滑塗布液7に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(易滑塗布液7)
水 43.28質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
アクリルポリオール樹脂A-1(固形分濃度20質量%) 9.47質量部
オキサゾリン系架橋剤D-1(固形分濃度25質量%) 11.36質量部
シリカ粒子G-1 0.59質量部
(平均粒径200nm、固形分濃度40質量%)
界面活性剤H-1(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
易滑塗布液4を、下記の易滑塗布液8に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(易滑塗布液8)
水 41.15質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
アクリルポリオール樹脂A-1(固形分濃度20質量%) 20.12質量部
オキサゾリン系架橋剤D-1(固形分濃度25質量%) 2.84質量部
シリカ粒子G-1 0.59質量部
(平均粒径200nm、固形分濃度40質量%)
界面活性剤H-1(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
実施例4で使用した易滑塗布液4中のアクリルポリオールA-1(固形分濃度20質量%)をアクリルポリオールA-2(固形分濃度20質量%)に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4で使用した易滑塗布液4中のアクリルポリオールA-1(固形分濃度20質量%)をアクリルポリオールA-3(固形分濃度20質量%)に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4で使用した易滑塗布液4中のアクリルポリオールA-1(固形分濃度20質量%)をアクリルポリオールA-4(固形分濃度20質量%)に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4で使用した易滑塗布液4中のアクリルポリオールA-1(固形分濃度20質量%)をアクリルポリオールA-5(固形分濃度20質量%)に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4に使用した易滑塗布液4中のアクリルポリオールA-1(固形分濃度20質量%)をアクリルポリオールA-6(固形分濃度20質量%)に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4で使用した易滑塗布液4中のアクリルポリオールA-1(固形分濃度20質量%)をアクリルポリオールA-7(固形分濃度20質量%)に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4で使用した易滑塗布液4中のアクリルポリオールA-1(固形分濃度20質量%)をアクリルポリオールA-8(固形分濃度20質量%)に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4で使用した易滑塗布液4中のアクリルポリオールA-1(固形分濃度20質量%)をアクリルポリオールA-9(固形分濃度20質量%)に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4で使用した易滑塗布液4中のアクリルポリオールA-1(固形分濃度20質量%)をアクリルポリオールA-10(固形分濃度20質量%)に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4で使用した易滑塗布液4中のアクリルポリオールA-1(固形分濃度20質量%)をアクリルポリオールA-11(固形分濃度20質量%)に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4で使用した易滑塗布液4中のアクリルポリオールA-1(固形分濃度20質量%)をアクリルポリオールA-12(固形分濃度20質量%)に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
易滑塗布液4を下記の易滑塗布液20に変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(易滑塗布液20)
水 41.74質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
アクリルポリオール樹脂A-10(固形分濃度20質量%) 16.57質量部
オキサゾリン系架橋剤D-1(固形分濃度25質量%) 5.68質量部
シリカ粒子G-1 0.59質量部
(平均粒径200nm、固形分濃度40質量%)
シリカ粒子G-4 0.12質量部
(平均粒径450nm、固形分濃度40質量%)
界面活性剤H-1(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
易滑塗布液4を下記の易滑塗布液21に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(易滑塗布液21)
水 41.15質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
アクリルポリオール樹脂A-10(固形分濃度20質量%) 16.57質量部
オキサゾリン系架橋剤D-1(固形分濃度25質量%) 5.68質量部
シリカ粒子G-2 1.18質量部
(平均粒径40nm、固形分濃度40質量%)
シリカ粒子G-4 0.12質量部
(平均粒径450nm、固形分濃度40質量%)
界面活性剤H-1(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
易滑塗布液4を下記の易滑塗布液22に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(易滑塗布液22)
水 41.27質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
アクリルポリオール樹脂A-10(固形分濃度20質量%) 16.57質量部
オキサゾリン系架橋剤D-1(固形分濃度25質量%) 5.68質量部
シリカ粒子G-3 1.18質量部
(平均粒径100nm、固形分濃度40質量%)
界面活性剤H-1(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
易滑塗布液4を下記の易滑塗布液23に変更した以外は、実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(易滑塗布液23)
水 40.09質量部
イソプロピルアルコール 35.00質量部
アクリルポリオール樹脂A-10(固形分濃度20質量%) 16.57質量部
オキサゾリン系架橋剤D-1(固形分濃度25質量%) 5.68質量部
アクリル粒子G-5 2.37質量部
(平均粒径150nm、固形分濃度10質量%)
界面活性剤H-1(フッ素系、固形分濃度10質量%) 0.30質量部
離型塗布層の形成を下記のように実施した以外は、実施例17と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
(離型塗布層の形成)
上記で得たインラインコーティングポリエステルフィルムに離型剤溶液X-2を易滑塗布層積層面とは反対表面に、乾燥後の厚みで0.1μmとなるようにリバースグラビアコーターにて塗布し、次いで、130℃の熱風で30秒間乾燥することで離型塗布層を形成しポリエステルフィルムを得た。
離型塗布層をX-3に変更した以外は、実施例24と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
離型塗布層をX-4に変更した以外は、実施例24と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
離型塗布層を形成するフィルムとして、実施例1で作成した一方の表面に易滑塗布層を有するインラインコーティングフィルムの代わりに、E5000-25μm(東洋紡製)に変更して使用した以外は、実施例1と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。E5000はフィルム内部に粒子を含有しており、両表面のSaがともに0.031μmであった。
離型層の塗布厚みを1.0μmに変更した以外は、比較例1と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。
離型塗布層を形成するフィルムとして、実施例1で作成した一方の表面に易滑塗布層を有するインラインコーティングフィルムの代わりに、積層フィルムZに変更して使用した以外は、実施例1と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。積層フィルムZのPET(II)ペレットを吐出した面(粒子を含有しない層)に離型塗布層を設けた。
比較例3で得たポリエステルフィルムの離型塗布層を形成した面とは反対面の表面に背面平滑化塗布液Yを乾燥後厚みで0.5μmとなるようにリバースグラビアコーターにて塗布し、次いで、90℃の熱風で30秒間乾燥した後、直ちに無電極ランプ(フュージョン株式会社製Hバルブ)にて紫外線照射(300mJ/cm2)を行い、背面平滑化層を形成し、ポリエステルフィルムを得た。
背面平滑化層を0.7μmとなるよう塗工した以外は、比較例4と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。
背面平滑化層を1.0μmとなるよう塗工した以外は、比較例4と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。
Claims (3)
- 基材フィルムが無機粒子を実質的に含有しておらず、前記基材フィルムの一方の表面上に離型塗布層を有し、
基材フィルムのもう一方の表面上に粒子を含有する易滑塗布層を有し、
易滑塗布層の領域表面平均粗さ(Sa)が1nm以上25nm以下、
最大突起高さ(P)が60nm以上500nm以下、かつ
粗さ曲線要素の平均長さ(RSm)が10μm以下であり、
前記易滑塗布層は、粒子径が150nm以上600nm以下の粒子を含む、
樹脂シート成型用離型フィルム。 - 離型塗布層の領域表面平均粗さ(Sa)が5nm以下、最大突起高さ(P)が200nm以下である請求項1に記載の樹脂シート成型用離型フィルム。
- 離型塗布層の表面自由エネルギーが15mJ/m2以上45mJ/m2以下である請求項1に記載の樹脂シート成型用離型フィルム。
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