JP7326763B2 - 袋 - Google Patents
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Description
図1は、本実施の形態における袋10を表面側から見た場合を示す正面図である。袋10は、内容物を収容する収容部18を備える。なお、図1においては、内容物が収容される前の、上部11が開口している状態の袋10が示されている。上部11は、袋10に内容物を収容した後に封止される。本実施の形態による袋10は、袋10に内容物を収容した状態で、内容物の調理を行うことができる調理用パウチとして好適に使用することができるよう構成されている。なお、「調理」は、広く解釈され、食に供される状態まで調理する場合(「完成調理」ともいう)のみならず、食に供される状態の手前まで調理する場合(袋10を用いた調理の後に追加調理が必要な場合。「半完成調理」ともいう)も含む。調理の例としては、加熱、混合などを挙げることができる。混合とは、袋10に収容されている2種類以上の内容物を混ぜることである。袋10を用いた混合作業の際の消費者の動作の例としては、揉む、振る、押し潰すなどを挙げることができる。また、「混合」(混ぜる)とは、予め粉体や液状調味料などが入った容器に水や卵や肉、野菜などの別の材料を加え、容器を密閉した上で内容物を混ぜ合わせる調理のことをいう。また、「揉む」とは、容器を密閉した上で容器ごと内容物を揉んだり押したりして混ぜることをいう。また「振る」とは、容器を密閉した上で容器を上下左右などに振って内容物を混ぜることをいう。
次に、図1、図4及び図5を参照して、第1部材31及び第2部材32の構成について説明する。図4は、袋10を図1のIV線に沿って切断した場合を示す断面図である。また、図5は、袋10を図1のV線に沿って切断した場合を示す断面図である。
次に、破断機構33について説明する。破断機構33は、第1フィルム15を破断させて上述の空間19に連通する開口部を第1フィルム15に形成するための構成要素である。図1及び図4に示すように、破断機構33は、第1接合部31aと第2接合部32aとの間の位置において第1フィルム15を破断させ、開口部を形成するための構成要素である。以下、破断機構33を利用して第1フィルム15を破断させることによって形成された開口部のことを、第2開口部とも称する。図1、図4及び図5に示す例において、破断機構33は、一対の切断部ハーフカット線331と、つまみ部332と、貫通部333と、を備える。また、図1に示す例において、破断機構33は、引裂防止部ハーフカット線334を更に備える。
次に、図9及び図10を参照して、本実施の形態における袋10の製造方法について説明する。図9は、袋10の製造工程において、袋10の構成要素をどのように重ねて接合するのかを示した斜視図である。図10は、第1部材31の第1接合部31a及び第2部材32の第2接合部32aを、それぞれ第1フィルム15の内面に接合する工程における、第1部材31、第2部材32及び第1フィルム15の様子を示した図である。
次に、上述の袋10に第1内容物を充填する方法について説明する。まず、図1及び図4に示す袋10の上部11の第1開口部11bを介して、第1内容物61を袋10に充填する。次に、第1内容物61が収容された袋10の上部11をヒートシールして上部シール部11aを形成する。このようにして、第1内容物61が収容され封止された袋10を得ることができる。図11は、上部11が封止された状態の袋10を示す正面図である。また、図12は、袋10を図11のXII線に沿って切断した場合を示す断面図である。
次に、第1内容物61が収容された袋10を消費者が使用する方法の一例について説明する。まず、消費者は、破断機構33を利用して袋10を開封する。図13は、開封された状態の袋10を示す斜視図である。図14は、開封された状態の袋10を示す断面図である。
袋10は、例えば図16に示すように、収容部18に収容されている内容物を注出する部位である注出口部4を有していてもよい。注出口部4は、第1フィルム15及び第2フィルム16を含む。図16に示す例において、注出口部4は、第1フィルム15及び第2フィルム16と同じ材料で構成されている。第1フィルム15と第2フィルム16との間には、収容部18に収容されている内容物が注出されるときに内容物が流通する流通路40が形成される。
袋10は、例えば図17に示すように、収容部18内の蒸気を外部に排出する蒸気抜き機構20を有していてもよい。蒸気抜き機構20は、蒸気の圧力が所定値以上になったときに袋10の内部と外部とを連通させて蒸気を逃がすとともに、蒸気抜き機構20以外の箇所から蒸気抜きが生じることを抑制するための構成要素である。蒸気抜き機構20は、例えば図17に示すように、第1側部シール部13aに接続されている蒸気抜きシール部20aを有する。蒸気抜きシール部20aは、収容部18の圧力の増加に伴って剥離され易い形状を有している。図17に示す例においては、蒸気抜きシール部20aは、第1側部シール部13aから袋10の内側に向かって突出した形状を有している。これにより、収容部18の圧力が増加した際に蒸気抜きシール部20aに加わる力を、第1側部シール部13aに加わる力よりも大きくすることができる。また、蒸気抜きシール部20aの幅は、第1側部シール部13aの幅よりも小さくなっている。また、図17に示すように、蒸気抜きシール部20aと第1側部13の外縁との間には非シール部20bが形成されている。これにより、第1側部シール部13aに比べて蒸気抜きシール部20aにおいて、シール部の剥離に起因する収容部18と外部との連通を生じ易くすることができる。上述の蒸気抜き機構20は、図17に示すように、第1部材31及び第2部材32よりも上部11側に設けられていてもよい。また、図示はしないが、第1部材31及び第2部材32よりも下部12側に設けられていてもよい。
上述の実施の形態及び各変形例においては、袋10が、第1フィルム15、第2フィルム16及び第3フィルム17を備える底ガセットタイプの袋である例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図18に示すように、袋10が、第1フィルム15及び第2フィルム16を備える、いわゆる平パウチであってもよい。
上述の実施の形態においては、上部シール部11aによって封止されているが、破断機構33の箇所では開封されていない状態の袋10に、第1内容物61が収容されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、上部シール部11aによって封止されているが、破断機構33の箇所では開封されていない状態の袋10に、内容物が収容されていなくてもよい。この場合、消費者は、破断機構33を利用して袋10を開封した後、第2開口部11cを介して内容物を袋10の収容部18に投入する。続いて、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとを嵌合させた後、内容物を調理してもよい。
11 上部
11a 上部シール部
11b 第1開口部
11c 第2開口部
12 下部
12a 下部シール部
13 第1側部
13a 第1側部シール部
14 第2側部
14a 第2側部シール部
15 第1フィルム
16 第2フィルム
17 第3フィルム
17f 折り返し部
18 収容部
19 空間
20 蒸気抜き機構
20a 蒸気抜きシール部
20b 非シール部
20c 貫通孔
21 積層体
21x 内面
21y 外面
24 中間層
25 接着層
26 基材層
27 シーラント層
28 接着層
31 第1部材
31a 第1接合部
31b 第1嵌合部
31c ベースフィルム
32 第2部材
32a 第2接合部
32b 第2嵌合部
33 破断機構
331 切断部ハーフカット線
332 つまみ部
332a 基部
333 貫通部
334 引裂防止部ハーフカット線
4 注出口部
40 流通路
44 注出口つまみ部
46 開封線
47 注出口シール部
48 開封予定部
51 邪魔板
61 第1内容物
62 第2内容物
Claims (6)
- 内容物を収容する収容部を備える袋であって、
前記袋の第1面を構成する第1フィルムと、
前記第1面に対向する第2面を構成する第2フィルムであって、前記第1フィルムとの間に前記収容部を画成する第2フィルムと、
前記袋の外縁に沿って延びるとともに互いに対向し、前記第1フィルムと前記第2フィルムとを接合する第1側部シール部及び第2側部シール部と、
前記第1フィルムの内面に接合されている第1接合部と、前記第1接合部と重ならないよう位置する第1嵌合部と、を有する第1部材と、
前記第1フィルムの内面に接合されている第2接合部と、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部と、を有する第2部材と、
前記第1接合部と前記第2接合部との間の位置において前記第1フィルムを破断させるための破断機構と、を備え、
前記第1部材の前記第1接合部及び前記第1嵌合部並びに前記第2部材の前記第2嵌合部及び前記第2接合部はそれぞれ、前記第1側部シール部から前記第2側部シール部に延びており、
前記第1部材のうち前記第1側部シール部と前記第2側部シール部との間に位置する部分は、前記第2フィルムと接合されておらず、
前記破断機構は、
前記第1フィルムに位置し、前記第1側部シール部側から前記第2側部シール部側に延びる一対の切断部ハーフカット線と、
前記第1側部シール部に位置し、前記第1フィルム、前記第1部材及び前記第2フィルムを含むつまみ部であって、一対の前記切断部ハーフカット線の間に位置する基部を含み、前記第1側部シール部の延びる前記袋の上下方向における前記つまみ部の寸法が、前記上下方向における前記切断部ハーフカット線同士の間隔よりも大きい、つまみ部と、
前記第1側部シール部において前記第1フィルム、前記第1部材及び前記第2フィルムを貫通し、前記つまみ部の前記基部に接続されている一端及び他端を含む貫通部と、を備え、
前記つまみ部において、前記第1フィルムと前記第2フィルムとは、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に位置する前記第1部材を介して接合されている、袋。 - 前記破断機構は、前記つまみ部よりも前記収容部側において前記第2フィルムに位置し、一対の前記切断部ハーフカット線を横切る引裂防止部ハーフカット線を備える、請求項1に記載の袋。
- 前記引裂防止部ハーフカット線は、前記第1側部シール部に位置し、前記第2フィルムを貫通して前記第1部材に至っている、請求項2に記載の袋。
- 前記第1フィルム及び前記第2フィルムはいずれも、内容物側の表面を構成する熱可塑性樹脂層を含み、
前記第1フィルムの前記熱可塑性樹脂層及び前記第2フィルムの前記熱可塑性樹脂層はいずれも、ポリエチレン又はポリプロピレンを主成分として含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の袋。 - 前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に位置し、前記袋の下部を構成する第3フィルムを更に備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の袋。
- 前記第1フィルム及び前記第2フィルムを含み、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に、前記収容部に収容されている前記内容物が注出されるときに前記内容物が流通する流通路が形成される注出口部を更に備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の袋。
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