JP7326763B2 - 袋 - Google Patents

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Description

本発明は、易開封性を有する袋に関する。
開封のための破断機構を備える袋が知られている。例えば特許文献1に開示されている袋は、内面に熱接着性樹脂層を配したフィルムを重ねることによって構成されている。また、対向する表面側のフィルム及び裏面側のフィルムの上部の基材層には、第1切目線及び第2切目線がそれぞれ設けられている。第1切目線は、少なくとも中央部で第2切目線と上下にずれている。
このように形成した袋を第1切目線及び第2切目線に沿って切断することで、表面側のフィルムと裏面側のフィルムとの切断端が上下にずれる。これにより、表面側のフィルムの切断端と裏面側のフィルムの切断端とを把持しやすく、開閉が容易になる。
特開2016-8066号公報
引用文献1に記載の袋を切断する場合、表面側のフィルムと裏面側のフィルムを同時に引裂いて開封するため、引裂くときの抵抗が大きくなる場合が多い。
本発明は、易開封性を有する袋を提供することを目的とする。
本発明は、内容物を収容する収容部を備える袋であって、前記袋の第1面を構成する第1フィルムと、前記第1面に対向する第2面を構成する第2フィルムであって、前記第1フィルムとの間に前記収容部を画成する第2フィルムと、前記袋の外縁に沿って延びるとともに互いに対向し、前記第1フィルムと前記第2フィルムとを接合する第1側部シール部及び第2側部シール部と、前記第1フィルムの内面に接合されている第1接合部と、前記第1接合部と重ならないよう位置する第1嵌合部と、を有する第1部材と、前記第1フィルムの内面に接合されている第2接合部と、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部と、を有する第2部材と、前記第1接合部と前記第2接合部との間の位置において前記第1フィルムを破断させるための破断機構と、を備え、前記第1部材の前記第1接合部及び前記第1嵌合部並びに前記第2部材の前記第2嵌合部及び前記第2接合部はそれぞれ、前記第1側部シール部から前記第2側部シール部に延びており、前記第1部材のうち前記第1側部シール部と前記第2側部シール部との間に位置する部分は、前記第2フィルムと接合されておらず、前記破断機構は、前記第1フィルムに位置し、前記第1側部シール部側から前記第2側部シール部側に延びる一対の切断部ハーフカット線と、前記第1側部シール部に位置し、前記第1フィルム、前記第1部材及び前記第2フィルムを含むつまみ部であって、一対の前記切断部ハーフカット線の間に位置する基部を含むつまみ部と、前記第1側部シール部において前記第1フィルム、前記第1部材及び前記第2フィルムを貫通し、前記つまみ部の前記基部に接続されている一端及び他端を含む貫通部と、を備える、袋である。
本発明による袋において、前記破断機構は、前記つまみ部よりも前記収容部側において前記第2フィルムに位置し、一対の前記切断部ハーフカット線を横切る引裂防止部ハーフカット線を備えてもよい。
本発明による袋において、前記引裂防止部ハーフカット線は、前記第1側部シール部に位置し、前記第2フィルムを貫通して前記第1部材に至っていてもよい。
本発明による袋において、前記第1フィルム及び前記第2フィルムはいずれも、内容物側の表面を構成する熱可塑性樹脂層を含み、前記第1フィルムの前記熱可塑性樹脂層及び前記第2フィルムの前記熱可塑性樹脂層はいずれも、ポリエチレン又はポリプロピレンを主成分として含んでもよい。
本発明による袋は、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に位置し、前記袋の下部を構成する第3フィルムを更に備えてもよい。
本発明による袋は、前記第1フィルム及び前記第2フィルムを含み、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に、前記収容部に収容されている前記内容物が注出されるときに前記内容物が流通する流通路が形成される注出口部を更に備えてもよい。
本発明によれば、易開封性を有する袋を提供することができる。
本発明の実施の形態における袋を示す正面図である。 積層体の層構成の一例を示す断面図である。 積層体の層構成の他の一例を示す断面図である。 図1に示す袋をIV-IV線に沿って見た場合を示す断面図である。 図1に示す袋をV-V線に沿って見た場合を示す断面図である。 切断部ハーフカット線の付近における積層体の層構成及び切断部ハーフカット線の形態の一例を示す部分断面図である。 図1に示す袋の引裂防止部及び引裂把持部の付近を拡大して示す正面図である。 図7に示す部分を第2フィルム側からみた場合を示す背面図である。 袋の製造工程の一部を示す図である。 袋の製造工程の一部を示す図である。 上部が封止された状態の袋を示す正面図である。 図11に示す袋をXII-XII線に沿って見た場合を示す断面図である。 破断機構を用いて開封された状態の袋を示す斜視図である。 破断機構を用いて開封された状態の袋を示す断面図である。 嵌合部によって封止された状態の袋を示す断面図である。 袋の一変形例を示す正面図である。 袋の一変形例を示す正面図である。 袋の一変形例を示す正面図である。
以下、図1乃至図15を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。

図1は、本実施の形態における袋10を表面側から見た場合を示す正面図である。袋10は、内容物を収容する収容部18を備える。なお、図1においては、内容物が収容される前の、上部11が開口している状態の袋10が示されている。上部11は、袋10に内容物を収容した後に封止される。本実施の形態による袋10は、袋10に内容物を収容した状態で、内容物の調理を行うことができる調理用パウチとして好適に使用することができるよう構成されている。なお、「調理」は、広く解釈され、食に供される状態まで調理する場合(「完成調理」ともいう)のみならず、食に供される状態の手前まで調理する場合(袋10を用いた調理の後に追加調理が必要な場合。「半完成調理」ともいう)も含む。調理の例としては、加熱、混合などを挙げることができる。混合とは、袋10に収容されている2種類以上の内容物を混ぜることである。袋10を用いた混合作業の際の消費者の動作の例としては、揉む、振る、押し潰すなどを挙げることができる。また、「混合」(混ぜる)とは、予め粉体や液状調味料などが入った容器に水や卵や肉、野菜などの別の材料を加え、容器を密閉した上で内容物を混ぜ合わせる調理のことをいう。また、「揉む」とは、容器を密閉した上で容器ごと内容物を揉んだり押したりして混ぜることをいう。また「振る」とは、容器を密閉した上で容器を上下左右などに振って内容物を混ぜることをいう。
袋10に収容される内容物としては、例えば、粉体(粒体を含む)、液体、流動性を有する食材、刻まれた食材が挙げられる。内容物は、第1内容物と第2内容物とに大別される。第1内容物は、メーカーにより、商品販売時に予め収容部18に収容されている場合と、収容部18が空の状態で袋10を入手した消費者が、後述する破断機構に沿って形成された開口部を介して収容部18に導入する場合と、がある。第2内容物は、消費者により、第1内容物が収容されている収容部18に、破断機構に沿って形成された開口部を介して更に導入される材料である。
半完成調理における第1内容物としては、例えば、いわゆる「プレミックス」(Prepared Mixの略称、pre-mix)、小麦粉(薄力粉)、強力粉、てんぷら粉が挙げられる。プレミックスは、ケーキ,パンなどを簡便に調理できる調整粉で、小麦粉等の粉類(澱粉を含む)に糖類,油脂,粉乳,卵粉、膨張剤,食塩,香料などを必要に応じて適正に配合したものである。プレミックスとしては、ホットケーキミックス、お好み焼きミックス、パンミックス、クッキーミックス、もんじゃ焼きミックスが挙げられる。また、オムレツ用の具材として、例えば、ハム、生クリーム、カット野菜、半調理された野菜、冷凍野菜が挙げられる。
また、半完成調理又は完成調理における第1内容物としては、惣菜、プロテイン(粉)、アミノ酸(粉)、青汁(粉)等の健康食品、ダイエット食品、ドライフルーツ、シリアル、果物、ナッツ、菓子、デザート、その他加工食品、食事代替用の各種の粉体が挙げられる。また、粉末珈琲、スポーツ飲料、その他粉末の飲料の素が挙げられる。
第2内容物としては、例えば、牛乳、豆乳、ジュース、珈琲、紅茶、水などの液体、卵などの流動性を有する食材、チーズ、チョコレート等の、刻まれたり、溶けて流動性を有する食材、ベーキングパウダー、食塩、糖類、香辛料などの粉体、各種液状調味料、イースト菌などの酵母、氷が挙げられる。
完成調理において、第1内容物としての氷菓(シャーベット状アイスなど)、アイスクリーム類などの冷菓と、第2内容物としてのミルクやシロップ等の飲料用の液体とを混合することで、フローズン状の飲料を容易に作成することができる。
本発明の袋10は、ケーキやオムレツのように混合された材料に空気を多く含ませてふんわりと焼く場合に適している。また、珈琲などの飲料を泡立てて混合する場合にも適している。
なお、本実施の形態に係る袋10を用いて調理され得る限りにおいて、第1内容物及び第2内容物として、上記以外のものを選択することが可能である。
本実施の形態においては、袋10の使い方に関し、一例として、上部11が封止された状態の袋10に予め第1内容物が収容されており、これに消費者が更に第2内容物を追加した状態で、第1内容物と第2内容物とを混合させる、という使い方を想定して、袋10について説明する。
本実施の形態において、袋10は、自立可能に構成された底ガセット式の袋である。袋10は、上部11、下部12、第1側部13及び第2側部14を含み、正面図において略矩形状の輪郭を有する。なお、「上部」、「下部」及び「側部」などの名称、並びに、「上方」などの用語は、ガセット部を下にして袋10が自立している状態を基準として袋10やその構成要素の位置や方向を相対的に表したものに過ぎない。袋10の輸送時や使用時の姿勢などは、本明細書における名称や用語によっては限定されない。
以下、袋10の構成について説明する。本実施の形態による袋10は、第1フィルム15、第2フィルム16、第3フィルム17、第1部材31、第2部材32及び破断機構33を備える。第1フィルム15は袋10の表面を構成し、第2フィルム16は袋10の裏面を構成し、第3フィルム17は袋10の下部12を構成している。第3フィルム17は、折り返し部17fで折り返された状態で、第1フィルム15と第2フィルム16との間に配置されている。破断機構33は、消費者が第2内容物を袋10に投入する際に袋10を開封するための構成要素である。第1部材31及び第2部材32は、消費者が第2内容物を袋10に投入した後に袋10を封止するための構成要素である。第1部材31は、図1に示す第1接合部31a及び第1嵌合部31bを有する。第2部材32は、図1に示す第2接合部32a及び第2嵌合部32bを有する。なお、図1においては、第2フィルム16などの、袋10を表面側から見た場合には視認されない構成要素が点線で表されている。
なお、上述の「第1フィルム」、「第2フィルム」及び「第3フィルム」という用語は、袋10の表面、裏面又は下部12に位置するといった、袋10における位置関係に応じて各フィルムを区画したものに過ぎず、袋10を製造する際のフィルムの提供方法が、上述の用語によって限定されることはない。例えば、袋10は、第1フィルム15と第2フィルム16と第3フィルム17が連設された1枚のフィルムを用いて製造されてもよく、第1フィルム15と第3フィルム17が連設された1枚のフィルムと1枚の第2フィルム16の計2枚のフィルムを用いて製造されてもよく、1枚の第1フィルム15と1枚の第2フィルム16と1枚の第3フィルム17の計3枚のフィルムを用いて製造されてもよい。
第1フィルム15、第2フィルム16及び第3フィルム17は、内面同士がシール部によって接合されている。図1などの平面図においては、シール部と、後述する第1接合部31a及び第2接合部32aにハッチングが施されている。
図1に示すように、シール部は、袋10の外縁に沿って延びる外縁シール部を有する。外縁シール部は、下部12に広がる下部シール部12a、第1側部13に沿って延びる第1側部シール部13a、及び、第1側部13に対向する第2側部14に沿って延びる第2側部シール部14aを含む。なお、内容物が収容される前の状態の袋10においては、図1Aに示すように、袋10の上部11は第1開口部11bになっている。袋10に内容物を収容した後、第1フィルム15の内面と第2フィルム16の内面とを上部11において接合することにより、上部シール部が形成されて袋10が密閉される。
第1側部シール部13a、第2側部シール部14a及び上部シール部は、第1フィルム15の内面と第2フィルム16の内面とを接合することによって構成されるシール部である。一方、下部シール部12aは、第1フィルム15の内面と第3フィルム17の内面とを接合することによって構成されるシール部、及び、第2フィルム16の内面と第3フィルム17の内面とを接合することによって構成されるシール部を含む。
対向するフィルム同士を接合して袋10を密閉することができる限りにおいて、シール部を形成するための方法が特に限られることはない。例えば、加熱などによってフィルムの内面を溶融させ、内面同士を溶着させることによって、すなわちヒートシールによって、シール部を形成してもよい。若しくは、接着剤などを用いて対向するフィルムの内面同士を接着することによって、シール部を形成してもよい。
次に、第1フィルム15及び第2フィルム16を構成する積層体21の層構成について説明する。図2及び図3は、積層体21の層構成の一例を示す断面図である。
積層体21は、基材層26及びシーラント層27を少なくとも含む。図2に示す例においては、基材層26が積層体21の外面21yを構成し、シーラント層27が積層体21の内面21xを構成している。図2に示す例において、積層体21は、積層体21の外面21yから内面21xに向かって、基材層26、基材層26とシーラント層27とを接着する接着層28、及びシーラント層27を、この順に含む。この場合、積層体21の厚みは、例えば60μm以上であり、より好ましくは70μm以上である。また、積層体21の厚みは、例えば110μm以下であり、より好ましくは100μm以下である。また、積層体21は、図3に示すように、基材層26とシーラント層27との間に位置する中間層24を更に含んでいてもよい。この場合、積層体21は、図3に示すように、積層体21の外面21yから内面21xに向かって、基材層26、基材層26と中間層24とを接着する接着層28、中間層24、中間層24とシーラント層27とを接着する接着層25、及びシーラント層27を、この順に含んでいてもよい。また、積層体21は、図2及び図3に示す層以外の層を更に含んでいてもよい。
基材層26を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルやナイロンなどのポリアミドや高密度ポリエチレンやポリプロピレンといったポリオレフィンなどのプラスチックを用いることができる。基材層26の厚みは、例えば10μm以上かつ30μm以下である。
中間層24を構成する材料としては、例えば、金属箔又は蒸着フィルムを用いることができる。これにより、中間層24は、水蒸気や酸素などのガスに対してガスバリア性を有する。中間層24に用いられる金属箔は、例えばアルミニウム箔である。中間層24に用いられる蒸着フィルムは、例えば基材と基材に蒸着された蒸着膜とを備える。この場合、基材としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリアミド(PA)を用いることができ、蒸着膜としては、例えばアルミニウム又は無機酸化物を用いることができる。
シーラント層27を構成する材料としては、例えば、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMMA)や低密度ポリエチレン(LDPE)や直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などのポリエチレンやポリプロピレンを用いることができる。シーラント層27の厚みは、例えば40μm以上であり、より好ましくは50μm以上である。また、シーラント層27の厚みは、例えば100μm以下であり、より好ましくは70μm以下である。
接着層25及び接着層28の構成は任意である。例えば、接着層25及び接着層28は、押し出し法によって形成される層であってもよく、ドライラミネート法によって形成される層であってもよい。例えば、エクストルージョンコーター(不図示)などを用いた押し出し法により接着層28を介して基材層26と中間層24とが接着され、接着層25を介して中間層24とシーラント層27とが接着されてもよい。また、ウレタン系などの接着剤からなる接着層25及び接着層28を用いたドライラミネート法により、基材層26、中間層24及びシーラント層27を接着してもよい。
次に、第3フィルム17の層構成について説明する。第1フィルム15の内面及び第2フィルム16の内面と接合可能な内面を有する限りにおいて、第3フィルム17の層構成は任意である。例えば、第1フィルム15及び第2フィルム16と同様に、第3フィルム17として上述の積層体21を用いてもよい。若しくは、内面がシーラント層によって構成され、且つ積層体21とは異なる構成のフィルムを、第3フィルム17として用いてもよい。
第1部材及び第2部材
次に、図1、図4及び図5を参照して、第1部材31及び第2部材32の構成について説明する。図4は、袋10を図1のIV線に沿って切断した場合を示す断面図である。また、図5は、袋10を図1のV線に沿って切断した場合を示す断面図である。
第1部材31は、第1接合部31aを含むベースフィルム31cと、第1嵌合部31bとを有する。図4に示すように、ベースフィルム31cは、袋10の上部11寄りの部分において第1フィルム15と第2フィルム16との間に位置するフィルムである。上述の第1接合部31aとは、ベースフィルム31cのうち第1フィルム15の内面に接合されている部分のことである。第1嵌合部31bは、第1接合部31aと重ならないように位置しており、ベースフィルム31cのうち第1接合部31a以外の部分に設けられている。図4に示す例において、第1接合部31aは、ベースフィルム31cのうち第1フィルム15の内面と対向する面に位置している。図4に示すように、第1部材31のうち第1側部シール部13aと第2側部シール部14aとの間に位置する部分は、第2フィルム16と接合されていない。
第2部材32は、第2接合部32aと第2嵌合部32bとを有する。図4に示すように、第2接合部32aは、第1フィルム15の内面に接合されている。また、第2嵌合部32bは、第1嵌合部31bと嵌合可能に構成されている。図4においては、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとが嵌合した様子を示している。図1などの平面図においては、第1フィルム15の内面に接合されている第1接合部31a及び第2接合部32aに、シール部に施されたハッチングとは異なるハッチングが施されている。
第1接合部31a及び第2接合部32aを第1フィルム15の内面に接合する方法は、特に限定されない。例えば、加熱などによって第1接合部31a、第2接合部32a及び第1フィルム15の内面を溶融させ、第1接合部31aと第1フィルム15の内面とを溶着させ、第2接合部32aと第1フィルム15の内面とを溶着させることによって接合してもよい。若しくは、接着剤などを用いて第1接合部31aと第1フィルム15の内面とを接着し、第2接合部32aと第1フィルム15の内面とを接着することによって接合してもよい。
ベースフィルム31cは、第1フィルム15の内面と接合可能な面を有する。ベースフィルム31cは、第1フィルム15の変形に追従して変形可能な程度の厚みを有する。ベースフィルム31cの厚みは、例えば25μm以下であり、15μm以下であってもよい。ベースフィルム31cを構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ナイロン(ONY)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、又は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィンなどを用いることができる。
ベースフィルム31cと同様に、第2接合部32aも、第1フィルム15の内面と接合可能な面を有する。また、第2接合部32aも、第1フィルム15の変形に追従して変形可能な程度の厚みを有する。第2接合部32aの厚みは、例えば40μm以下であり、30μm以下であってもよい。第2接合部32aを構成する材料としては、PP、PEなどを用いることができる。
第1嵌合部31b及び第2嵌合部32bの形状は、互いに嵌合可能である限り、特に限定されない。具体的には、図4に示すように、第1嵌合部31bを雌型、第2嵌合部32bを雄型とすることができる。また、図示はしないが、第1嵌合部31bを雄型、第2嵌合部32bを雌型とすることもできる。
第1嵌合部31b及び第2嵌合部32bは、内容物の加熱時に溶融したり損傷したりしない程度の耐熱性を有する。第1嵌合部31b及び第2嵌合部32bを構成する材料としては、PP、PEなどを用いることができる。第1嵌合部31bは、ベースフィルム31cと一体的に構成されていてもよい。また、第2嵌合部32bは、第2接合部32aと一体的に構成されていてもよい。なお、「一体的」とは、両者の間に接合面などの界面が存在しないことを意味する。
図4に示す例において、第2嵌合部32bは第2接合部32aに重なっている。すなわち、第2部材32のうち第1フィルム15の内面に接合されている部分において、第2フィルム16側に第2嵌合部32bが設けられている。しかしながら、第2嵌合部32bの配置はこれに限られない。例えば、図示はしないが、第2部材32のうち第1フィルム15の内面に接合されていない部分に第2嵌合部32bが設けられていてもよい。
本実施の形態においては、図1及び図5に示すように、第1部材31及び第2部材32が、第1側部シール部13aから第2側部シール部14aに至るよう形成されている。図1に示す例においては、第1接合部31a、第1嵌合部31b、第2接合部32a及び第2嵌合部32bがそれぞれ、第1側部シール部13aから第2側部シール部14aに延びている。このため、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bが嵌合されている時、袋10の内部には、収容部18から隔離された空間19が形成される。空間19は、第1接合部31a、ベースフィルム31c、第1嵌合部31b、第2嵌合部32b、第2接合部32a及び第1フィルム15によって囲われている。
破断機構
次に、破断機構33について説明する。破断機構33は、第1フィルム15を破断させて上述の空間19に連通する開口部を第1フィルム15に形成するための構成要素である。図1及び図4に示すように、破断機構33は、第1接合部31aと第2接合部32aとの間の位置において第1フィルム15を破断させ、開口部を形成するための構成要素である。以下、破断機構33を利用して第1フィルム15を破断させることによって形成された開口部のことを、第2開口部とも称する。図1、図4及び図5に示す例において、破断機構33は、一対の切断部ハーフカット線331と、つまみ部332と、貫通部333と、を備える。また、図1に示す例において、破断機構33は、引裂防止部ハーフカット線334を更に備える。
一対の切断部ハーフカット線331について説明する。一対の切断部ハーフカット線331は、図1に示すように、第1フィルム15に位置し、第1側部シール部13a側から第2側部シール部14a側に延びる。ここで、切断部ハーフカット線331とは、例えば図2又は図3に示すような積層体21から構成される第1フィルム15において、一部に形成される凹部であって、積層体21の全ての層を貫通するものではない形状のものを指す。図1に示す例において、一対の切断部ハーフカット線331は、平行に並ぶ。また、一対の切断部ハーフカット線331は、袋10の第1側部13側の辺から第2側部14側の辺まで延びている。
図6は、図4に示す断面図の一対の切断部ハーフカット線331の付近における、第1フィルム15を構成する積層体21の層構成、及び切断部ハーフカット線331の形態の一例を示す図である。なお、図6は、第1フィルム15が図2に示す層構成を有する場合について示している。一対の切断部ハーフカット線331は、図6に示すように、シーラント層27に達しないように基材層26に設けられた凹部である。図6に示す例において、切断部ハーフカット線331は、基材層26の面のうち収容部18とは反対側の面に設けられた、基材層26を貫通しない凹部である。なお、図示はしないが、切断部ハーフカット線331は、基材層26を貫通していてもよい。切断部ハーフカット線331によって、第1フィルム15を、切断部ハーフカット線331に沿って破断させやすくすることができる。
次に、つまみ部332、貫通部333、及び引裂防止部ハーフカット線334について説明する。図7は、図1に示す袋10の引裂防止部72及び引裂把持部73の付近を拡大して示す図である。図8は、袋10の図7に示す範囲を第2フィルム16側からみた場合を示す図である。なお、図8においては、切断部ハーフカット線331などの、袋10を第2フィルム16側から見た場合には視認されない構成要素が点線で表されている。
つまみ部332は、消費者が一対の切断部ハーフカット線331に沿って第1フィルム15を破断させる際に摘むことのできる部分である。つまみ部332は、図7に示すように、第1側部シール部13aに位置する。また、つまみ部332は、図5に示すように、第1フィルム15、第1部材31及び第2フィルム16を含む。図5及び図7に示す例において、つまみ部332は、第1フィルム15、第1部材31及び第2フィルム16の一部に後述する貫通部333が設けられていることによって、消費者が摘むことができるように構成されている部分である。図7に示す例においては、つまみ部332の輪郭が、後述する貫通部333と引裂防止部ハーフカット線334とによって規定されている。つまみ部332は、一対の切断部ハーフカット線331の間に位置する基部332aを含む。図7に示す例において、基部332aは、つまみ部332のうち第2側部14側に位置する部分であって、つまみ部332に含まれる第1フィルム15とつまみ部332よりも第2側部側に位置する第1フィルム15とが、一対の切断部ハーフカット線331の間において連結している部分である。つまみ部332は、消費者にとって摘みやすい形状を有する。例えば、袋10の上下方向におけるつまみ部332の寸法は、袋10の上下方向における一対の切断部ハーフカット線331同士の間隔よりも大きい。つまみ部332は、例えば、ヒートシールによって第1側部シール部13aを形成した後に、形成される。
貫通部333は、図1、図5及び図6に示すように、第1側部シール部13aにおいて第1フィルム15、第1部材31及び第2フィルム16を貫通する。貫通部333は、つまみ部332の周囲に形成され、つまみ部332の輪郭の一部を規定している。また、貫通部333は、図7に示すように、つまみ部332の基部332aに接続されている一端333a及び他端333bを含む。なお、貫通部333の一端333a及び他端333bは、図7に示すようにつまみ部332の基部332aに直接的に接続されていてもよく、若しくは、図示はしないが、一対の切断部ハーフカット線331を介してつまみ部332の基部332aに接続されていてもよい。
引裂防止部ハーフカット線334は、図8に示すように、つまみ部332よりも収容部18側において第2フィルム16に位置し、一対の切断部ハーフカット線331を横切る。図8に示す例において、引裂防止部ハーフカット線334は、第1側部シール部13aに位置する。また、図5に示す例において、引裂防止部ハーフカット線334は、袋10のうち第2フィルム16の外面から第1部材31の第1フィルム15側の面までの部分を貫通している。図8に示す例において、引裂防止部ハーフカット線334は、つまみ部332の周囲に形成され、基部332aにおけるつまみ部332の輪郭を規定している。引裂防止部ハーフカット線334によって、第2フィルム16や第1部材31のうちつまみ部332に含まれる部分を、第2フィルム16や第1部材31のうちつまみ部332よりも収容部18側の部分から分離することにより、つまみ部332を第1フィルム15側に引き上げる又は押し上げることに要する力を低減することができる。また、第1フィルム15のうち一対の切断部ハーフカット線331の間に位置する部分と重なっている第2フィルム16や第1部材31がつまみ部332を第1フィルム15側に引き上げる又は押し上げる際に破断してしまうことを抑制することができる。
図示はしないが、破断機構33は、さらに第2側部シール部14aに位置するつまみ部332、貫通部333及び引裂防止部ハーフカット線334を備えてもよい。言い換えれば、つまみ部332、貫通部333及び引裂防止部ハーフカット線334は、第1側部13側と第2側部14側との両方に形成されてもよい。
袋の製造方法
次に、図9及び図10を参照して、本実施の形態における袋10の製造方法について説明する。図9は、袋10の製造工程において、袋10の構成要素をどのように重ねて接合するのかを示した斜視図である。図10は、第1部材31の第1接合部31a及び第2部材32の第2接合部32aを、それぞれ第1フィルム15の内面に接合する工程における、第1部材31、第2部材32及び第1フィルム15の様子を示した図である。
まず、図9に示すように、第1フィルム15、第2フィルム16、第1部材31、第2部材32を準備する。なお、第1フィルム15、第2フィルム16、第1部材31、第2部材32はそれぞれ、第1部材31の第1嵌合部31b及び第2部材32の第2嵌合部32bが延びる方向に沿って延びる長尺状の部材として準備されてもよい。
次に、第1フィルム15に、図9に示すように、一対の切断部ハーフカット線331を形成する。一対の切断部ハーフカット線331は、例えば、第1フィルム15の面のうち、製造された袋10の外側を構成する面に、所望の深さの切断部ハーフカット線331が形成されるようにレーザー出力値(%)と印字スピードとを調整しつつ、炭酸ガスレーザー光を照射することによって形成することができる。なお、第1フィルム15が金属薄膜の中間層24を有する場合において、基材層26側からレーザー光を照射したときは、レーザー光が中間層24で反射される。このため、レーザー光による中間層24、接着層25の貫通などの損傷が抑制される。したがって、上記の場合、レーザー光のレーザー出力値(%)と印字スピードとを調整せずとも、基材層26及び接着層28を貫通する切断部ハーフカット線331を形成することができる。
次に、第1部材31の第1接合部31a及び第2部材32の第2接合部32aを、それぞれ第1フィルム15の内面に接合する。また、第1フィルム15及び第2フィルム16の下部12側に、折り返した状態の第3フィルム17を挿入し、各フィルムの内面同士をヒートシールして、下部シール部12a、第1側部シール部13a、第2側部シール部14aなどのシール部を形成する。なお、第1接合部31a及び第2接合部32aを第1フィルム15の内面に接合する工程においては、図10に示すように、第1部材31と第2部材32との間に邪魔板51を挿入してもよい。これにより、第1部材31と第2部材32とが接合されることを抑制することができる。
その後、ヒートシールによって互いに接合された各フィルムを、袋10の形状に切り抜く。このようにして、図1に示す袋10を得ることができる。
第1内容物の充填方法
次に、上述の袋10に第1内容物を充填する方法について説明する。まず、図1及び図4に示す袋10の上部11の第1開口部11bを介して、第1内容物61を袋10に充填する。次に、第1内容物61が収容された袋10の上部11をヒートシールして上部シール部11aを形成する。このようにして、第1内容物61が収容され封止された袋10を得ることができる。図11は、上部11が封止された状態の袋10を示す正面図である。また、図12は、袋10を図11のXII線に沿って切断した場合を示す断面図である。
袋10の上部11の第1開口部11bを介して第1内容物61を袋10に充填する際、第1内容物61は、第2フィルム16と第1部材31との間を通る。従って、本実施の形態によれば、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとの間を通すことなく第1内容物61を収容部18に充填することができる。このため、第1嵌合部31b及び第2嵌合部32bに第1内容物61が付着することを抑制することができるので、第1内容物61の付着に起因して第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとの間の嵌合力が低下することを抑制することができる。また、消費者が第1嵌合部31b及び第2嵌合部32bを開く際に第1内容物61が消費者の手に付着することを抑制することができる。
袋の使用方法
次に、第1内容物61が収容された袋10を消費者が使用する方法の一例について説明する。まず、消費者は、破断機構33を利用して袋10を開封する。図13は、開封された状態の袋10を示す斜視図である。図14は、開封された状態の袋10を示す断面図である。
以下、破断機構33を利用して袋10を開封する方法について説明する。まず、消費者は、袋10のつまみ部332を第1フィルム15側に立ち上げてつまみ部332を摘む。次に、消費者は、第1側部13側から第2側部14側に向かって、つまみ部332を引く。これによって、つまみ部332の基部332aを起点として、一対の切断部ハーフカット線331に沿って、第1フィルム15を袋10の幅方向に引き裂くことができる。これによって、図13及び図14に示すように、第1接合部31aと第2接合部32aとの間において第1フィルム15に、第1側部13側から第2側部14側に延び、一対の切断部ハーフカット線331同士の間隔に対応した間隔を有する第2開口部11cを形成することができる。なお、図13においては、第1フィルム15のうち一対の切断部ハーフカット線331の間に位置する部分が袋10から分離するまでつまみ部332を引いた場合の袋10を示しているが、第1フィルム15を破断させる方法は、これに限定されるものではない。例えば、消費者は、つまみ部332が第1フィルム15のうち一対の切断部ハーフカット線331の間に位置する部分を介して第2側部14側において袋10とつながっている状態で、つまみ部332の引っ張りを停止してもよい。また、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとを予め嵌合させてある場合には、消費者は、第1部材31と第2部材32との間を広げるように袋10に力を加えて、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとの間の嵌合を外す。このようにして、収容部18に連通する第2開口部11cを袋10に形成することができる。
続いて、消費者は、第2開口部11cを介して第2内容物62を袋10の収容部18に追加する。次に、消費者は、第1内容物61と第2内容物62とを混合させる。第1内容物61と第2内容物62との混合は、例えば以下のようにして行うことができる。まず、図15に示すように、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとを嵌合させて、袋10を再び封止する。この場合、図15に示すように、ベースフィルム31cは、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとが嵌合している部分を覆うように配置される。続いて、袋10ごと、第1内容物61及び第2内容物62を手で揉む。る。これによって、第1内容物61及び第2内容物62を混合させ、図15に示すように、第1内容物61と第2内容物との混合物63を得ることができる。
第1内容物61及び第2内容物62を混合させ、混合物63を得た後、消費者は、袋10を開封して混合物63を袋10から取り出す。この時の袋10の開封方法は任意である。例えば、消費者は、第1部材31と第2部材32との間を広げるように袋10に力を加えて、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとの間の嵌合を外してもよい。この場合、消費者は、第2開口部11cを介して第1内容物61及び第2内容物62を取り出すことができる。また、消費者は、袋10を引き裂くことなどによって袋10に新たな開口部を形成し、混合物63を取り出してもよい。なお、消費者は、袋10から混合物63を取り出す際に、混合物63の一部を袋10の中に残して第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとを再び嵌合させ、袋10を用いて混合物63を保管してもよい。
以下、本実施の形態に係る袋10の効果について説明する。本実施の形態に係る袋10は、一対の切断部ハーフカット線331に沿って引裂きを行う構成であり、力が一対の切断部ハーフカット線331に集中しやすい。そのため、第1フィルム15及び第2フィルム16の両方を引裂くこれまでの袋に比べて、小さい力で開封することが可能である。すなわち、開封が容易である。
また、本実施の形態に係る袋10においては、図4に示すように、第1部材31のうち第1側部シール部13aと第2側部シール部14aとの間に位置する部分が、第2フィルム16と接合されていない。これによって、図4に示すように、第2フィルム16と第1部材31との間の第1開口部11bが収容部18に連通できる。このため、第1開口部11bを介して、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとの間を通すことなく第1内容物61を収容部18に充填することができる。
また、本実施の形態に係る袋10においては、図1及び図11に示すように、第1接合部31a、第1嵌合部31b、第2接合部32a及び第2嵌合部32bがそれぞれ、第1側部シール部13aから第2側部シール部14aに延びている。これによって、図14に示すように第1側部シール部13aと第2側部シール部14aとの間に第2開口部11cを形成した場合に、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとを嵌合させることによって、第2開口部11cを閉じて袋10を封止することができる。
また、例えば袋10を消費者が使用する場合において、第2開口部11cを介して第2内容物62を袋10の収容部18に追加するとき、第1嵌合部31b及び第2嵌合部32bに第2内容物62が付着することが考えられる。この場合、図15に示すように第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとを嵌合させた際に、付着した第2内容物62に起因して、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとの嵌合が弱くなることも考えられる。ここで、本実施の形態に係る袋10においては、図15に示すように、ベースフィルム31cが、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとが嵌合している部分を覆うように配置される。このため、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとの嵌合が弱くなっている場合においても、ベースフィルム31cによって、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとが嵌合している部分を、収容部18内の内容物などから保護して、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとの嵌合がより維持されやすくすることができる。
(第1の変形例)
袋10は、例えば図16に示すように、収容部18に収容されている内容物を注出する部位である注出口部4を有していてもよい。注出口部4は、第1フィルム15及び第2フィルム16を含む。図16に示す例において、注出口部4は、第1フィルム15及び第2フィルム16と同じ材料で構成されている。第1フィルム15と第2フィルム16との間には、収容部18に収容されている内容物が注出されるときに内容物が流通する流通路40が形成される。
図16に示す例において、注出口部4は、流通路40と、流通路40を囲む注出口シール部47と、注出口つまみ部44と、開封線46と、開封予定部48と、を有する。流通路40は、第1フィルム15と第2フィルム16との間に形成され、袋10から突出した通路であり、収容部18に収容されている内容物が注出されるときに内容物が流通する通路である。注出口シール部47は、流通路40を囲むシール部である。注出口つまみ部44は、注出口部4を開封する際に指で摘ままれる部分である。開封線46は、注出口シール部47と注出口つまみ部44との境界線を形成する。開封予定部48は、開封されることによって内容物が注出される注出口(開口)となる予定部である。開封線46を破断し、その破断方向に沿って注出口部4を破断すると、開封予定部48も破断される。これにより、注出口部4の開口が形成される。開封線46は、注出口部4を破断して注出口部4の開口を形成する作業を容易化するために、第1フィルム15及び第2フィルム16に形成される。具体的には、開封線46には、袋10のうち、その他の部分に比べて破断され易くなるような加工が施されている。加工の例としては、ミシン目が例示される。開封予定部48には、袋10が開封され易くなるための易開封手段が設けられていてもよい。また、開封予定部48には、特に易開封手段が設けられていなくてもよい。
第1の変形例に係る注出口部4を備える袋10は、収容部18に収容されている内容物を注出口部4から注出して排出することができる。特に第2開口部11cから内容物を取り出す場合と比較した場合、内容物を注出口部4から注出する場合には、収容部18に収容されている内容物を袋10の外部へ少量ずつ排出したり、細く排出したりすることができる。すなわち、排出操作性を向上することができる。
(第2の変形例)
袋10は、例えば図17に示すように、収容部18内の蒸気を外部に排出する蒸気抜き機構20を有していてもよい。蒸気抜き機構20は、蒸気の圧力が所定値以上になったときに袋10の内部と外部とを連通させて蒸気を逃がすとともに、蒸気抜き機構20以外の箇所から蒸気抜きが生じることを抑制するための構成要素である。蒸気抜き機構20は、例えば図17に示すように、第1側部シール部13aに接続されている蒸気抜きシール部20aを有する。蒸気抜きシール部20aは、収容部18の圧力の増加に伴って剥離され易い形状を有している。図17に示す例においては、蒸気抜きシール部20aは、第1側部シール部13aから袋10の内側に向かって突出した形状を有している。これにより、収容部18の圧力が増加した際に蒸気抜きシール部20aに加わる力を、第1側部シール部13aに加わる力よりも大きくすることができる。また、蒸気抜きシール部20aの幅は、第1側部シール部13aの幅よりも小さくなっている。また、図17に示すように、蒸気抜きシール部20aと第1側部13の外縁との間には非シール部20bが形成されている。これにより、第1側部シール部13aに比べて蒸気抜きシール部20aにおいて、シール部の剥離に起因する収容部18と外部との連通を生じ易くすることができる。上述の蒸気抜き機構20は、図17に示すように、第1部材31及び第2部材32よりも上部11側に設けられていてもよい。また、図示はしないが、第1部材31及び第2部材32よりも下部12側に設けられていてもよい。
第2の変形例に係る蒸気抜き機構20を備える袋10は、例えば電子レンジによって内容物を加熱する調理に用いることができる。
(第3の変形例)
上述の実施の形態及び各変形例においては、袋10が、第1フィルム15、第2フィルム16及び第3フィルム17を備える底ガセットタイプの袋である例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図18に示すように、袋10が、第1フィルム15及び第2フィルム16を備える、いわゆる平パウチであってもよい。
(第4の変形例)
上述の実施の形態においては、上部シール部11aによって封止されているが、破断機構33の箇所では開封されていない状態の袋10に、第1内容物61が収容されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、上部シール部11aによって封止されているが、破断機構33の箇所では開封されていない状態の袋10に、内容物が収容されていなくてもよい。この場合、消費者は、破断機構33を利用して袋10を開封した後、第2開口部11cを介して内容物を袋10の収容部18に投入する。続いて、第1嵌合部31bと第2嵌合部32bとを嵌合させた後、内容物を調理してもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 袋
11 上部
11a 上部シール部
11b 第1開口部
11c 第2開口部
12 下部
12a 下部シール部
13 第1側部
13a 第1側部シール部
14 第2側部
14a 第2側部シール部
15 第1フィルム
16 第2フィルム
17 第3フィルム
17f 折り返し部
18 収容部
19 空間
20 蒸気抜き機構
20a 蒸気抜きシール部
20b 非シール部
20c 貫通孔
21 積層体
21x 内面
21y 外面
24 中間層
25 接着層
26 基材層
27 シーラント層
28 接着層
31 第1部材
31a 第1接合部
31b 第1嵌合部
31c ベースフィルム
32 第2部材
32a 第2接合部
32b 第2嵌合部
33 破断機構
331 切断部ハーフカット線
332 つまみ部
332a 基部
333 貫通部
334 引裂防止部ハーフカット線
4 注出口部
40 流通路
44 注出口つまみ部
46 開封線
47 注出口シール部
48 開封予定部
51 邪魔板
61 第1内容物
62 第2内容物

Claims (6)

  1. 内容物を収容する収容部を備える袋であって、
    前記袋の第1面を構成する第1フィルムと、
    前記第1面に対向する第2面を構成する第2フィルムであって、前記第1フィルムとの間に前記収容部を画成する第2フィルムと、
    前記袋の外縁に沿って延びるとともに互いに対向し、前記第1フィルムと前記第2フィルムとを接合する第1側部シール部及び第2側部シール部と、
    前記第1フィルムの内面に接合されている第1接合部と、前記第1接合部と重ならないよう位置する第1嵌合部と、を有する第1部材と、
    前記第1フィルムの内面に接合されている第2接合部と、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部と、を有する第2部材と、
    前記第1接合部と前記第2接合部との間の位置において前記第1フィルムを破断させるための破断機構と、を備え、
    前記第1部材の前記第1接合部及び前記第1嵌合部並びに前記第2部材の前記第2嵌合部及び前記第2接合部はそれぞれ、前記第1側部シール部から前記第2側部シール部に延びており、
    前記第1部材のうち前記第1側部シール部と前記第2側部シール部との間に位置する部分は、前記第2フィルムと接合されておらず、
    前記破断機構は、
    前記第1フィルムに位置し、前記第1側部シール部側から前記第2側部シール部側に延びる一対の切断部ハーフカット線と、
    前記第1側部シール部に位置し、前記第1フィルム、前記第1部材及び前記第2フィルムを含むつまみ部であって、一対の前記切断部ハーフカット線の間に位置する基部を含み、前記第1側部シール部の延びる前記袋の上下方向における前記つまみ部の寸法が、前記上下方向における前記切断部ハーフカット線同士の間隔よりも大きい、つまみ部と、
    前記第1側部シール部において前記第1フィルム、前記第1部材及び前記第2フィルムを貫通し、前記つまみ部の前記基部に接続されている一端及び他端を含む貫通部と、を備え
    前記つまみ部において、前記第1フィルムと前記第2フィルムとは、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に位置する前記第1部材を介して接合されている、袋。
  2. 前記破断機構は、前記つまみ部よりも前記収容部側において前記第2フィルムに位置し、一対の前記切断部ハーフカット線を横切る引裂防止部ハーフカット線を備える、請求項1に記載の袋。
  3. 前記引裂防止部ハーフカット線は、前記第1側部シール部に位置し、前記第2フィルムを貫通して前記第1部材に至っている、請求項2に記載の袋。
  4. 前記第1フィルム及び前記第2フィルムはいずれも、内容物側の表面を構成する熱可塑性樹脂層を含み、
    前記第1フィルムの前記熱可塑性樹脂層及び前記第2フィルムの前記熱可塑性樹脂層はいずれも、ポリエチレン又はポリプロピレンを主成分として含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の袋。
  5. 前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に位置し、前記袋の下部を構成する第3フィルムを更に備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の袋。
  6. 前記第1フィルム及び前記第2フィルムを含み、前記第1フィルムと前記第2フィルムとの間に、前記収容部に収容されている前記内容物が注出されるときに前記内容物が流通する流通路が形成される注出口部を更に備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の袋。
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