JP7326574B1 - 美容レベル推定システム、美容レベル推定方法、及び総合健康度推定システム及び総合健康度推定方法 - Google Patents

美容レベル推定システム、美容レベル推定方法、及び総合健康度推定システム及び総合健康度推定方法 Download PDF

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【課題】本発明は、動物の腸内細菌叢の多様性に関する多様性データと美容レベルとの相関関係に基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを算出する美容レベル推定システム及び美容レベル推定方法を提供することを目的とする。【解決手段】ユーザが飼育する愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを取得する取得部と、前記腸内細菌叢の多様性データと、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルとの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算する計算部と、を備える美容レベル推定システム。【選択図】図25

Description

本発明は、美容レベル推定システム、美容レベル推定方法、総合健康度推定システム及び総合健康度推定方法に関し、詳しくは、動物の腸内細菌叢の多様性に関するデータ(以下「多様性データ」という)と美容レベルとの相関関係に基づいて、飼育者(以下「ユーザ」ということがある)が飼育する愛玩動物の美容レベルを算出する美容レベル推定システム及び美容レベル推定方法、並びに、美容レベルと、多様性データと保険リスクとの相関関係に基づいて提示される保険リスクと、に基づいて総合健康度を算出する総合健康度推定システム及び総合健康度推定方法に関する。
犬や猫、ウサギを始めとする愛玩動物、牛や豚を始めとする家畜は、人間にとってかけがえのない存在である。近年、人間が飼育する動物の平均寿命が大幅に伸びた一方で、動物がその一生の中で何らかの傷病を患うことが多くなり、飼育者が負担する医療費の増大が問題となっている。
動物の健康を維持するためには、日頃の食事、運動などを通じた体調管理や不調への素早い対応が重要となるが、動物は、自己の言葉で体の不調を訴えることができないため、症状が進行して、外形的に観察可能な何らかの徴候が生じたときに飼育者が初めて動物の疾患の罹患に気付くのが実情である。また、カルシウムやビタミン不足等によって、筋骨格系が衰えている場合には、外形的な兆候が存在することは稀で、骨折等の怪我を被って初めて動物の異常に気付くのが実情である。
さらに、健康は美容と密接に関連しており、ヒトを含め健康な動物は毛艶が優れていたり、適正体重(痩せても太ってもいない状態)であったりするが、自分で飼育している動物と、飼育していない動物をじっくりと見比べることは少ないため、毛艶等の優劣を付けるのは難しい。特に、犬や猫など、品種ごとに毛艶や体格が大きく異なる動物の場合には、飼い主が毛艶等の優劣をつけるのは極めて難しい。愛玩動物の美容レベルを簡易に判定することができれば、ユーザが、愛玩動物の食生活といった生活面を見直すきっかけとなることが期待される。
そのため、簡易な方法で、動物の毛艶等の美容レベルを提示する手段が求められている。
特許文献1には、腸内細菌叢中、バクテロイデス門(Bacteroidetes)の細菌を増殖させ、ファーミキューテス門(Firmicutes)の細菌を減少させることによって、腸内細菌叢を有効に調整又は改善する効果を有する腸内細菌叢調整又は改善組成物が開示されているが、動物の腸内細菌叢に関するデータから美容レベルを提示する方法については開示されていない。
国際公開2017/094892号パンフレット
そこで、本発明は、簡易な方法で、愛玩動物の美容レベルを提示することのできるシステムや方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、ペット保険に加入している動物の多様性データと、動物の毛艶等の優劣に関する美容レベルを分析、検討した結果、動物の腸内細菌叢の多様性データを用いて動物ごとの美容レベルを予測できることを見出した。
さらに、本発明者らは、美容は、病気ではないが健康でもない状態、いわゆる未病かどうかを判断するのに適していることから当該美容レベルと、保険リスクとを組み合わせることによって総合健康度を予測できることを見出した。
すなわち、本発明は以下の[1]~[12]である。
[1]ユーザが飼育する愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを取得する取得部と、前記腸内細菌叢の多様性データと、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算する計算部と、を備える美容レベル推定システム。
[2]前記取得部が、さらに、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報を取得するものである[1]の美容レベル推定システム。
[3]前記美容レベルが、毛艶に関するレベル又は体形に関するレベルである[1]又は[2]の美容レベル推定システム。
[4]前記愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データが、シャノン指数である[1]の美容レベル推定システム。
[5]前記計算部が、愛玩動物の基礎情報を元に算出された美容レベルを、前記愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを用いて導き出される美容変動因子に応じて修正することによって、美容レベルを算出するものである[2]の美容レベル推定システム。
[6]愛玩動物の基礎情報が、少なくとも品種及び年齢である[2]の美容レベル推定システム。
[7]ユーザが飼育する愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを取得する取得部と、学習済みモデルを用いて、前記取得部が取得した腸内細菌の多様性データからその愛玩動物の美容レベルを計算する計算部と、を備える美容レベル推定システムであって、前記学習済みモデルが、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと、該愛玩動物の美容レベルとの関係を学習した学習済みモデルであることを特徴とする美容レベル推定システム。
[8]ユーザが飼育する愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを取得する取得部と、
前記腸内細菌叢の多様性データと、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルとの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算する計算部と、前記腸内細菌叢の多様性データと、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと保険リスクとの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の保険リスクを計算するリスク計算部と、美容レベルと保険リスクに基づいて、健康度を計算する健康度計算部と、を備える総合健康度推定システム。
[9]愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを取得するステップと、コンピュータが、前記多様性データと、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算するステップと、を順に備える美容レベル推定方法。
[10]さらに、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報を取得するステップを備える[9]の美容レベル推定方法。
[11]前記愛玩動物の基礎情報が、少なくとも品種及び年齢である[10]の美容レベル推定方法。
[12]前記ユーザが飼育する愛玩動物の多様性データと、愛玩動物の腸内細菌の多様性データと美容レベルの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算するステップにおいて導き出された美容レベルを、ユーザが飼育する愛玩動物が食べるフードの情報に基づいて修正するステップを更に備える[10]又は[11]の美容レベル推定方法。
本発明により、簡易な方法で、愛玩動物の美容レベルを提示することのできる美容レベル推定システム、美容レベル推定方法、総合健康度推定システム及び総合健康度推定方法を提供することが可能となる。
保険料算出システムの模式図である。 保険料算出方法を説明する図である。 多様性データ(多様性指数)と保険リスクとの相関関係を示すモデル図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 相関分析の結果を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 相関分析の結果を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 多様性データと保険リスクとの相関関係を示す図である。 フード数と多様性データとの関係を示す図である。 フード数と多様性データとの関係を示す図である。 美容レベル推定システムの模式図である。 美容レベル推定方法を説明する図である。 多様性データと美容レベル(毛艶)との相関関係を示す図である。 多様性データと美容レベル(毛艶)との相関関係を示す図である。 多様性データと美容レベル(標準体重)との相関関係を示す図である。
先ずは、美容レベル推定システムの類似の形態である保険料算出システムについて説明する。保険料算出システムは、後記の美容レベル推定システムと共に、総合健康度推定システムを構築するうえで必要な構成要素である。
[保険料算出システム]
本発明の保険料算出システムは、腸内細菌叢の多様性データを取得する取得部と、前記ユーザが飼育する愛玩動物の多様性データ及び前記相関関係に基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の保険リスクを計算する計算部と、を備える。本発明の保険料算出システムは、取得部が、さらに、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報を取得することが好ましい。また、本発明の保険料算出システムは、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと保険リスクとの相関関係を設定する設定部をさらに備えることが好ましい。
[システムの概要]
図1は、本開示の一実施形態に係る保険料算出システムの概要を説明する図である。図1に示すように、本実施形態に係る保険料算出システムは、サーバ1とユーザ端末2とを含む。サーバ1及び端末2は、ネットワークを介して接続される。サーバ1は、処理演算部(CPU)10と、記憶部20と、インターフェイス部30とを含む。なお、本発明におけるユーザには、愛玩動物の飼い主の他、代理人、ブリーダー等を含む。愛玩動物としては、犬、猫、ウサギ、鳥、爬虫類、両生類が挙げられるが、犬、猫、ウサギが好ましい。
さらに、処理演算部(CPU)10は、計算部11と予測計算部12から構成され、記憶部20は、少なくとも設定部21から構成され、インターフェイス部30は、取得部31と出力部32から構成される。設定部21は、腸内細菌叢の多様性データと保険リスクの相関関係に係る数式、関数、テーブル又はソフトウェアを記憶しているという構成であってもよい。このような構成の場合、計算部11が、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報に基づいて設定部21に記憶されている数式、関数、テーブル又はソフトウェアを呼び出し、ユーザが飼育する愛玩動物の多様性データに基づいて保険リスクを算出することができる。なお、保険リスクとは、保険金の支払い対象となる事象の発生確率の高さを示す指標である。保険金の支払い対象となる事象とは、動物保険における傷病である。保険リスクは保険料に反映され、リスクが高いほど保険料は上がり、リスクが低いほど保険料は下がる。なお、保険料とは、ユーザが保険会社の支払う金銭であり、保険金とは、事象発生時に保険会社がユーザに支払う金銭である。
ここで、計算部11は、ユーザが飼育する愛玩動物の多様性データ及び前記相関関係に基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の保険リスクを計算する。図1の実施態様は、さらに予測計算部12を備える。予測計算部12は、愛玩動物に与えるフードの情報に基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の将来の保険リスクを予想するものであり、例えば、計算部11が一旦算出した保険リスクを、フードの情報に基づいて修正をすることによって保険リスクを算出する。
また、設定部21は、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと保険リスクとの相関関係を設定する。
さらに、取得部31は、腸内細菌叢の多様性データ、好ましくは、さらにユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報を取得し、出力部32は、計算部11が算出した保険リスク、保険料、負担額等をユーザに送付する。
[多様性データ]
多様性データとは、動物の腸内細菌叢の細菌の多様性に関連するデータである。腸内細菌叢の多様性が大きいということは、当該腸内細菌叢に様々な種類の菌が幅広く均等に含まれるということである。多様性データの指標、いわゆる多様性指数には幾つかの種類があるが、本発明では公知のいずれのものであってもよい。多様性指数としては、シャノン・ウィナーの多様性指数(以下「シャノン指数」と省略する場合がある)、シンプソン指数、シーケンサーにより検出されたユニーク配列の数(amplicon sequence variant:ASV)、OTU(operational taxonomic unit)数、Faith’s PD、Pielou’s eveness等が挙げられる。
[多様性データの測定]
腸内細菌叢の多様性データの測定は、NGSなどのシーケンサーを用いたアンプリコンシーケンス、ショットガンシーケンスなどの公知のメタゲノム解析法や細菌叢の解析方法を用いることができる。例えば、動物から糞便などの試料を採取し、試料中に含まれるあらゆる生物のDNAやRNAの塩基配列情報を次世代シーケンサーを用いて解析することによって、当該試料中に含まれる生物を同定する方法が挙げられる。好ましくは、試料中に含まれる16SrRNA遺伝子の全部又は一部を、必要に応じて増幅して、シーケンスを行い、得られた配列をソフトウェアを用いて解析し、試料中の細菌の組成データを得る方法が挙げられる。
NGS(次世代シーケンサー)を利用した16SrRNA遺伝子のアンプリコン解析(メタ16S解析)の一例を具体的に説明する。まず、DNA抽出試薬を用いて試料よりDNAを抽出し、抽出したDNAからPCRによって16SrRNA遺伝子を増幅する。その後、増幅したDNA断片についてNGSを用いて網羅的に塩基配列を決定し、低クオリティリードやキメラ配列の除去を行った後、配列同士をクラスタリングしてOTU(Operational Taxonomic Unit)解析を行う。OTUとは、ある一定以上の類似性(例えば、96~97%以上の相同性)を持つ配列同士を一つの菌種のように扱うための操作上の分類単位である。従って、OTU数は菌叢を構成する菌種の数を表し、同一のOTUに属するリードの数はその種の相対的な存在量を表していると考えられる。また、各OTUに属するリード数の中から代表的な配列を選び、データベース検索により科名や属種名の同定が可能となる。このようにして、特定の科や門に属する菌種数を測定することができる。また、ASV(Amplicon Sequence Variant)による解析も可能である。ASVは、PCRおよびシーケンシング中に生成された誤った配列を除去した後に作成されるため、1塩基単位の配列変異を区別でき、より細かい同定が可能である。本発明の保険料算出システムは、予め測定された多様性データを用いてもよく、ユーザから糞便サンプルを受領して多様性データを測定し、その多様性データを用いることもできる。予め測定された多様性データを用いる場合、ユーザは、例えば、腸内細菌の分析業者に糞便サンプルを送付し、腸内細菌叢の測定を依頼し、依頼を受けた分析業者から多様性データを受領する。ユーザはそのようにして受領した多様性データを、ユーザ端末を通じて本発明の保険料算出システムに送信することができる。また、依頼を受けた分析業者がユーザに代わって、本発明の保険料算出システムに、多様性データを送信するという構成であってもよい。
次に、本発明の技術的特徴について、詳細に説明する。
[多様性データに基づく保険リスクの計算]
以下、図3(モデル図)を参照しながら、多様性データに基づく保険リスクの計算方法の例について説明する。図3は、本実施形態に係る多様性データに基づく保険リスクの計算方法の一例を説明するためのグラフである。本グラフの縦軸は、保険リスクであり、横軸は多様性データである。具体的には、多様性指数(シャノン指数)が3.5(D1)のときには、保険リスク(R1)は1である。これは、多様性指数3.5の愛玩動物が傷病を患う確率は、全ての愛玩動物の平均と同様ということを意味する。言い換えると、全ての愛玩動物の平均治療費が5,000円/月の場合は、多様性指数3.5の愛玩動物の治療費(飼主の負担額)も5,000円/月になることを意味する。一方、多様性指数が3(D2)のときには、保険リスク(R2)は1.2である。これは、多様性指数3.5の愛玩動物の治療費は6,000円になることを意味する。
より具体的に説明すると、図8は、0~3歳のトイプードルの保険リスクを示したものであり、縦軸は保険リスク、横軸は多様性指数(シャノン指数)である。なお、統計学的な解析を行うために、多様性指数を4つの区分((1)2.0以上、3.0未満、(2)3.0以上、4.0未満、(3)4.0以上、5.0未満、(4)5.0以上、6.0未満)に分けている。図8に記載の通り、0~3歳のトイプードルについて、多様性データと保険リスクに相関関係が存在することが解る。
[設定部]
サーバ又は記憶部は、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと保険リスクとの相関関係を設定する設定部を備えていてもよい。ここでの相関関係とは、多様性データがどの程度であれば、保険リスクがどの程度であるか、という対応関係を示す情報である。相関関係は、多様性データを入力として保険リスクを出力とするモデル(関数)として捉えられてもよい。例えば、複数の愛玩動物の多様性データと、当該愛玩動物の傷病及び治療に掛かった費用とを統計的に処理することで、相関関係を設定する。なお、相関関係の設定に用いられた愛玩動物と、保険リスクの計算対象となるユーザが飼育する愛玩動物とは、原則的に別の個体である。
また、ユーザの飼育する愛玩動物の基礎情報に基づいて相関関係を設定してもよい。なお、基礎情報としては、年齢及び品種が挙げられる。例えば、サーバは、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報と類似する基礎情報を有する愛玩動物の多様性データと、当該愛玩動物の傷病及び治療に掛かった費用とを統計的に処理することで、相関関係を設定する。サーバには、基礎情報のカテゴリ(例えば、年齢、品種等)ごとの相関関係を予め構築しておき、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報に対応するカテゴリの相関関係を設定してもよい。設定部は、システムを走らせる毎に相関関係を設定する必要はなく、設定部が一度設定した相関関係を以後計算部が継続して使用するという構成であってもよい。また、順次、保険リスクと多様性データに係るデータが更新されるごとに、相関関係を設定するという構成であってもよい。
多様性データと保険リスクとの相関関係が設定されることで、ユーザが飼育する愛玩動物の多様性データに基づく保険リスク及び保険料の計算を行うことが可能となる。
[保険料算出方法]
図2は、本開示の一実施形態に係る保険料算出方法の概要を説明する図である。
図2に示すように、本実施形態に係る保険料算出方法は、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報、及び腸内細菌叢の多様性データを取得するステップS1と、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと保険リスクとの相関関係を設定するステップS2と、前記ユーザが飼育する愛玩動物の多様性データ及び前記相関関係に基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の保険リスクを計算するステップS3と、を順に備える。
ここで、さらに、ユーザの飼育する愛玩動物の基礎情報を取得するステップをさらに備えることが好ましく、ユーザの飼育する愛玩動物の基礎情報に基づいて相関関係を設定することが好ましい。ユーザの飼育する愛玩動物の基礎情報に合わせた相関関係を設定することで、より愛玩動物に適した保険料を算出することができる。まず、基礎情報に基づいて仮の保険料を算出し、その後に、多様性データに基づく保険リスクを加味して、当該仮の保険料を修正して最終的に保険料を算出することがより好ましい。このように、基礎情報に基づく仮の保険料を、多様性データに基づく保険リスクを加味して修正する場合、仮の保険料を0.5~2.0倍の間で修正することが好ましい。本発明者らが見出したところによれば、多様性データに応じて、愛玩動物個体の保険リスクは、平均に比べて0.5~2.0倍の間で変化することが分かっている。また、基礎情報に基づいて予想される医療費を一旦算出し、その医療費を、多様性データに基づいて導き出される保険リスクに応じて修正して得られる医療費に基づいて保険料を算出してもよい。
さらに、ユーザが飼育する愛玩動物が食べるフードの情報に基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の将来的な保険リスクを予想するステップを備えていてもよい。愛玩動物が食べるフードによって多様性が上がるため、フードの情報を加味することで、将来的な保険料を算出することができる。
なお、保険料は、一般的には、動物の医療費に保険会社の負担率を掛け合せ、更に保険会社の手数料・運営費等を加えたものである。したがって、上記保険料算出システムが保険料を算出するのと同様の方法で、ユーザが負う金銭的負担(医療費)を予測することが可能である。
以下保険料算出システムの参考例を示す。
[参考例1]
(犬の選定)
保険契約期間内(1年)に腸内細菌叢の多様性指数を糞便試料から測定した約11万個体について、同期間内の保険金請求から保険リスクを調査した。糞便試料採取前の傷病有無は考慮していないため、試料採取前から傷病を患っている個体も含まれる。
(糞便試料からのDNA抽出)
以下のようにして、各犬から糞便試料を採取し、DNAを抽出した。
犬の飼育者が糞便の採取キットを用いて、犬の糞便試料を採取した。当該糞便試料を受領し、固定液(10%EtOH、1.07%NH4Cl、5mM EDTA、0.09%NaN3)に懸濁した。
次に、糞便懸濁液200 uLとLysis buffer(224 ug/mLのProtenaseKを含む)810 uLをビーズチューブに添加し、ビーズ式ホモジナイザーにてビーズ破砕(6,000 rpm、破砕20秒、インターバル30秒、破砕20秒)を行った。その後、検体を70℃のヒートブロック上にて10分間静置することでProtenase Kによる処理を行い、続いて95℃のヒートブロック上にて5分間静置することでProtenase Kを不活化した。溶菌処理を行った検体はchemagic 360(PerkinElmer)を用い、chemagicキットstool用プロトコルにてDNAの自動抽出を行い、100 uLのDNA抽出液を得た。
(メタ16SRNA遺伝子シーケンス解析)
メタ16Sシーケンス解析はillumina 16S Metagenomic Sequencing Library Preparation(バージョン15044223 B)を改変して行った。まず、16S rRNA遺伝子の可変領域V3-V4を含む460 bpの領域をユニバーサルプライマー(Illumina_16S_341FおよびIllumina_16S_805RPCR)を用いたPCRで増幅した。PCR反応液は10 uLのDNA抽出液、0.05 uLの各プライマー(100 uM)、12.5 uLの2x KAPA HiFi Hot-Start ReadyMix(F. Hoffmann-La Roche、Switzerland)、2.4 uLのPCR grade waterを混合して調製した。PCRには95℃ 3分間の熱変性後、95℃ 30秒、55℃ 30秒、72℃ 30秒のサイクルを30回繰り返し、最後に72℃ 5分の伸長反応を行った。増幅産物は磁気ビーズを用いて精製し、50 uLのBuffer EB(QIAGEN、Germany)で溶出した。精製後の増幅産物はNextera XT Index Kit v2(illumina、CA、US)を用いてPCRを行い、インデックスを付加した。PCR反応液は2.5 uLの増幅産物、2.5 uLの各プライマー、12.5 uLの2x KAPA HiFi Hot-Start ReadyMix、5 uLのPCR grade waterを混合して調製した。PCRには95℃ 3分間の熱変性後、95℃ 30秒、55℃ 30秒、72℃ 30秒のサイクルを12回繰り返し、最後に72℃ 5分の伸長反応を行った。インデックス付加を行った増幅産物は磁気ビーズを用いて精製し、80-105 uLのBuffer EBで溶出した。各増幅産物の濃度はNanoPhotometer(Implen、CA、US)で測定し、1.4 nMに調製した後、等量ずつ混合し、これをシーケンス用ライブラリーとした。シーケンス用ライブラリーのDNA濃度および増幅産物のサイズを電気泳動にて確認し、これをMiSeqにより解析した。解析にはMiSeq Reagent Kit V3を用い、2×300 bpのペアエンドシーケンスを行った。得られた配列はQIIME2という解析ソフトウェアにて解析し、細菌の組成データを得た。
上記で用いたユニバーサルプライマーの配列は以下のとおりである。このユニバーサルプライマーは市販されているものを購入することができる。
Illumina_16S_341F
5′-TCGTCGGCAGCGTCAGATGTGTATAAGAGACAGCCTACGGGNGGCWGCAG- 3’

llumina_16S_805R
5′-GTCTCGTGGGCTCGGAGATGTGTATAAGAGACAGGACTACHVGGGTATCTAATCC- 3’
上記方法に従って、0歳以上、3歳以下の全犬種について、腸内細菌叢の組成データを得て、QIIME2を用いて多様性指数(シャノン指数、ASV指数)の測定を行った。なお、外れ値を除外したためシャノン指数の場合は105335個体、ASV指数の場合は105677個体を有効個体数とした。
(傷病・保険金請求の確認)
上記全犬種について、保険期間内に保険金支払請求があったか否かを調査した。上記の通り、糞便試料採取前の傷病有無は考慮していないため、試料採取前から傷病を患っている個体も含まれる。
(相関関係図)
上記の実験で得られた多様性データと保険リスクとの相関関係を図4、図6~13に示す。縦軸は保険リスク、横軸は多様性指数である。
図5は、図4(犬の品種限定なし、0-3歳)の相関分析の結果であり、多様性データと保険リスクの間には相関関係が成立することがわかる。
相関係数:-0.97(負の相関)
近似式:y = -0.2078x + 1.8795、
決定係数:R2 = 0.9438
0歳以上、3歳以下の犬以外でも相関関係が示せることを説明するため、他の条件での相関関係を調査した(図14~16)。
図14は、0歳~7歳の全犬種(136033個体)についての多様性データと保険リスクとの相関関係図である。この結果から、0歳以上、3歳以下だけでなく、4歳以上においても多様性データと保険リスクの間には相関関係があることがわかる。
また、図15は、多様性指数をシャノン指数ではなくASV指数に変更した図である(105677個体)。多様性指数を変更しても多様性データと保険リスクの間には相関関係が成立することがわかる。
さらに、図16は、0歳以上、3歳以下の全猫種(36312個体)についての多様性データと保険リスクとの相関関係図である。犬だけでなく、他の愛玩動物でも多様性データと保険リスクの間には相関関係が成立することがわかる。なお、猫の多様性については、実施例3、4において詳細に説明を行う。
(シミュレーション)
先ず、犬種限定の無い0-3歳の平均医療費は年間100,000円であり、50%補償の年間70,000円(内手数料・運営費等が20,000円)の動物保険商品が存在すると仮定する。ここで、年齢2歳、多様性データ4.3の柴犬Aに保険料を提示するシミュレーションする。
先ず、年齢と品種から「柴・0-3歳」の相関関係を設定する(図10)。ここで、柴犬Aは、多様性データが4.3であるから、保険リスクは約0.9と計算される。したがって、柴犬Aの医療費は90,000円と予測される。ここで50%補償の保険商品であるから、45,000円に手数料・運営費等が20,000円を加えて65,000円が提示される。
[参考例2]
本発明者らの研究の結果、市販のドライフードを1種類のみ食べていたポメラニアンと、ドライフードを2種類併用して食べていたポメラニアンを比較すると、後者は多様性指数(シャノン指数)が約0.2上昇することがわかった(4.2→4.4)。すなわち、1種類のドライフードのみを食べていたポメラニアンが、2種類のドライフードを併用して食べ始めたという情報を加えることで、多様性指数が0.2程度上昇し、将来的な保険リスクが0.1程度低下することを予想できる(図13)。前記シミュレーションに当てはめると、ユーザに対して医療費が10,000円、保険料が5,000円程度低下することを提示することができる。
[参考例3]
(猫の選定)
保険契約期間内(1年)に腸内細菌叢の多様性指数を糞便試料から測定した約11万個体について、同期間内の保険金請求から保険リスクを調査した。糞便試料採取前の傷病有無は考慮していなため、試料採取前から傷病を患っている個体も含まれる。
(糞便試料からのDNA抽出・メタ16SRNA遺伝子シーケンス解析)
犬と同様の方法で、0歳以上、3歳以下の全猫種について、腸内細菌叢の組成データを得て、QIIME2を用いて多様性指数(シャノン指数)の測定を行った。なお、外れ値を除外したためシャノン指数は36312個体を有効個体数とした。
(傷病・保険金請求の確認)
上記全猫種について、保険期間内に保険金支払請求があったか否かを調査した。上記の通り、糞便試料採取前の傷病有無は考慮していないため、試料採取前から傷病を患っている個体も含まれる。
(相関関係図)
上記の実験で得られた多様性データと保険リスクとの相関関係を図16に示す。縦軸は保険リスク、横軸は多様性指数である。
図17は、図16(猫の品種限定なし、0-3歳)の相関分析の結果であり、多様性データと保険リスクの間には相関関係が成立することがわかる。
相関係数:-0.93(負の相関)
近似式:y = -0.1862x + 2.0147、
決定係数:R2 = 0.8712
また、図18は(猫の品種限定なし、0歳)についての多様性データと保険リスクとの相関関係を示した図であり、図19は(猫の品種限定なし、1歳)における相関関係を示した図である。0-3歳の合計だけでなく、年齢ごとに分けても相関関係が成立することが解る。
さらに、図20は(スコティッシュ・フォールド、0-3歳)についての多様性データと保険リスクとの相関関係を示した図であり、図21は(混血種、0-3歳)における相関関係を示した図である。品種ごとに分析しても相関関係が成立することが解る。
さらに、図22は、0歳以上、7歳以下の全猫種(45400個体)についての多様性データと保険リスクとの相関関係図である。この結果から、0歳以上、3歳以下だけでなく、4歳以上においても多様性データと保険リスクの間には相関関係があることがわかる。また、犬だけでなく、猫の場合も同様に多様性データと保険リスクに相関関係が存在することが解る。
(シミュレーション)
先ず、猫種限定の無い0-3歳の平均医療費は年間100,000円であり、50%補償の年間70,000円(内手数料・運営費等が20,000円)の動物保険商品が存在すると仮定する。ここで、年齢2歳、多様性データ5.8のスコティッシュ・フォールドAに保険料を提示するシミュレーションする。
先ず、年齢と品種から「スコティッシュ・フォールド・0-3歳」の相関関係を設定する(図20)。ここで、スコティッシュ・フォールドAは、多様性データが5.8であるから、保険リスクは約0.8と計算される。したがって、スコティッシュ・フォールドAの医療費は80,000円と予測される。ここで50%補償の保険商品であるから、40,000円に手数料・運営費等が20,000円を加えて60,000円が提示される。
[参考例4]
本発明者らの研究の結果、フードを1種類のみ食べていた犬と、フードを2種類以上併用して食べていた犬を比較すると、後者は多様性指数(シャノン指数)が上昇することがわかった(図23)。猫についても同様の結果が得られた(図24)。すなわち、1種類のフードを食べていた愛玩動物が、2種類以上併用して食べ始めたという情報を加えることで、食べ始めたフードの種類数に応じて、多様性指数が上昇し、将来的な保険リスクが低下することを予想できる。すなわち、ユーザに対して、複数のフードを食べさせることで医療費がいくら下がるのかを提示できる。なお、本発明において、フードの銘柄や加工方法(ドライフードなのかフレッシュフードなのか)の情報については考慮していない。一般に市販されているペットフードは、総合栄養食であるものがほとんどであり、フードの銘柄や加工方法が多様性指数に与える影響は、フードの種類数が多様性指数に与える影響と比較すると、小さいためである。
[参考例4-1]
フードを1種類のみ食べていた犬と、フードを3種類併用して食べていた犬を比較すると、後者は多様性指数(シャノン指数)が約0.025程度上昇する(図23)。1種類のフードを食べていた実施例1の柴犬Aが、3種類併用して食べ始めたという情報を加えることで、柴犬Aの多様性が4.3から4.325まで上昇することが考えられ、「柴・0-3歳」の相関関係(図10)を参照することで、保険リスクが約0.9から約0.89に低下すると予測できる。したがって、前記シミュレーションにあてはめると、ユーザに対して医療費が1000円程度低下するという予測を提示できる。
[参考例4-2]
本発明者らの研究の結果、市販のドライフードを1種類のみ食べている猫と、ドライフードを3種類食べている猫を比較すると、後者は多様性指数(シャノン指数)が約0.03上昇する(図24)。すなわち、1種類のドライフードのみを食べていたスコティッシュ・フォールドAが、3種類併用して食べ始めたという情報を加えることで、スコティッシュ・フォールドAの多様性が5.8から5.83まで上昇することが考えられ、「スコティッシュ・フォールド・0-3歳」の相関関係(図20)を参照することで、保険リスクが0.8から0.79に低下すると予測できる。したがって、前記シミュレーションにあてはめると、ユーザに対して医療費が1000円程度低下するという予測を提示できる。
[美容レベル推定システム]
次に、本発明の美容レベル推定システムについて説明する。美容レベル推定システムは、前記の保険料算出システムと共に、総合健康度推定システムを構築する構成要素となり得るものである。総合健康度推定システムを構築する際に、美容レベル推定システムと保険料算出システムは、それぞれ別のシステムを用意してもよいし、同一システム上に、美容レベル推定と保険料算出という2つの機能を持たせてもよい。
本発明の美容レベル推定システムは、腸内細菌叢の多様性データを取得する取得部と、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルと多様性データの相関関係に基づいてユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算する計算部と、を備える。本発明の美容レベル推定システムは、取得部が、さらに、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報を取得することが好ましい。さらに、本発明の美容レベル推定システムは、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルとの相関関係を設定する設定部をさらに備えることが好ましい。さらに、本発明の美容レベル推定システムは、愛玩動物に与えるフードの情報に基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の将来の美容レベルを予測する予測計算部を備えることが好ましい。
[取得部]
取得部については、前記の保険料算出システムで用いたものと同様である。
[計算部]
計算部は、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算する。計算部は、例えば、CPUなどの演算装置から構成され、腸内細菌叢の多様性データと美容レベルの相関関係に係る数式、関数、テーブル又はソフトウェアを用いて処理、演算、計算を行う。
計算部は、愛玩動物の基礎情報を元に算出された美容レベルを、前記愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを用いて導き出される美容変動因子に応じて修正することによって、美容レベルを算出するものであってもよい。例えば、年齢や品種といった基礎情報をもとにして、仮の美容レベルを算定し、その後、その仮の美容レベルを美容変動因子に応じて修正する。美容変動因子とは、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルとの相関関係をもとにして設定される変数であり、例えば、0.01~3.0、好ましくは0.1~2.0の範囲の中で設定される数値である。具体例として、美容変動因子が0.5である場合、基礎データをもとにして算定された仮の美容レベル(この場合は具体的な数値)を0.5倍することによって、最終的な美容レベルが算出される。
[多様性データ]
多様性データとは、動物の腸内細菌叢の細菌の多様性に関連するデータであり、測定方法を含め、前記の保険料算出システムで用いたものと同様である。
[設定部]
サーバ又は記憶部は、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと保険リスクとの相関関係を設定する設定部を備えていてもよい。ここでの相関関係とは、多様性データがどの程度であれば、美容レベルがどの程度であるか、という対応関係を示す情報である。相関関係は、多様性データを入力として美容レベルを出力とするモデル(関数)として捉えられてもよい。例えば、複数の愛玩動物の多様性データと、当該愛玩動物の美容に関する情報(例えば毛艶)とを統計的に処理することで、相関関係を設定する。なお、相関関係の設定に用いられた愛玩動物と、美容レベルの計算対象となるユーザが飼育する愛玩動物とは、原則的に別の個体である。
また、ユーザの飼育する愛玩動物の基礎情報に基づいて相関関係を設定してもよい。なお、基礎情報としては、年齢及び品種が挙げられる。例えば、サーバは、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報と類似する基礎情報を有する愛玩動物の多様性データと、当該愛玩動物の美容に関する情報とを統計的に処理することで、相関関係を設定する。サーバには、基礎情報のカテゴリ(例えば、年齢、品種等)ごとの相関関係を予め構築しておき、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報に対応するカテゴリの相関関係を設定してもよい。設定部は、システムを走らせる毎に相関関係を設定する必要はなく、設定部が一度設定した相関関係を以後計算部が継続して使用するという構成であってもよい。また、順次、美容レベルと多様性データに係るデータが更新されるごとに、相関関係を設定するという構成であってもよい。
[美容レベル推定システムの概要]
図25は、本開示の一実施形態に係る美容レベル推定システムの概要を説明する図である。図25に示すように、本実施形態に係る美容レベル推定システムは、サーバ4とユーザ端末5とを含む。サーバ4及び端末5は、ネットワークを介して接続される。サーバ4は、処理演算部(CPU)40と、記憶部50と、インターフェイス部60とを含む。なお、本発明におけるユーザには、愛玩動物の飼い主の他、代理人、ブリーダー等を含む。愛玩動物としては、犬、猫、ウサギ、鳥が挙げられるが、犬、猫が好ましい。
さらに、本実施形態において、処理演算部(CPU)40は、計算部41と予測計算部42から構成され、記憶部50は、少なくとも設定部51から構成され、インターフェイス部60は、取得部61と出力部62から構成される。設定部51は、腸内細菌叢の多様性データと美容レベルの相関関係に係る数式、関数、テーブル又はソフトウェアを記憶しているという構成であってもよい。このような構成の場合、計算部41が、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報に基づいて設定部51に記憶されている数式、関数、テーブル又はソフトウェアを呼び出し、ユーザが飼育する愛玩動物の多様性データに基づいて美容レベルを算出することができる。なお、美容レベルとは、愛玩動物の見た目の良し悪しのレベル(水準)を表すものであり、例えば、愛玩動物の毛艶や毛並みの良し悪し、適正体重かどうか、体形の良し悪し、肌つやなどの皮膚の状態、目やに、目の濁りといったものが挙げられる。美容レベルは、レベル(水準)であるので、絶対値ではなく、平均値と比較した場合の相対値やクラス分けした際のクラスといった形でアウトプットすることが好ましい。偏差値という形で数値で表示することも可能である。美容レベルの具体的なアウトプットとしては、特に制限されず、例えば、毛艶、毛並み、適正体重かどうか、体形といった各項目ごとのレベルをアウトプットする、或いは、各項目毎のレベルを合計や平均値を算出するなどして総合点を算出し、総合点に沿った評価値をアウトプットするという形式でもよい。アウトプット形式は、上述のように偏差値などの相対的な数値を表示する方法、「良い」、「ふつう」、「悪い」といったクラス分けを表示する方法、「+1」、「+2」、「0」、「-1」といったように平均値と比較した場合の値を表示する方法などが挙げられる。
ここで、計算部41は、ユーザが飼育する愛玩動物の多様性データ及び前記相関関係に基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算する。図25の実施態様は、さらに予測計算部42を備える。予測計算部42は、愛玩動物に与えるフードの情報に基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の将来の美容レベルを予想するものであり、例えば、計算部41が一旦算出した美容レベルを、フードの情報に基づいて修正をすることによって美容レベルを算出する。
また、設定部51は、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルとの相関関係を設定する。上記のように予め相関関係に関する数式や関数などを記憶していてもよく、新たに相関関係に基づいて数式や関数を設定するという構成でもよい。
さらに、取得部61は、腸内細菌叢の多様性データ、好ましくは、さらにユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報を取得し、出力部62は、計算部41が算出した美容レベル等をユーザに送付する。
[美容レベル推定方法]
図26は、本開示の一実施形態に係る美容レベル推定方法の概要を説明する図である。図26に示すように、本実施形態に係る美容レベル推定方法は、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報、及び腸内細菌叢の多様性データを取得するステップS11と、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルとの相関関係を設定するステップS12と、前記ユーザが飼育する愛玩動物の多様性データ及び前記相関関係に基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算するステップS13と、を順に備える。
ここで、さらに、ユーザの飼育する愛玩動物の基礎情報を取得するステップをさらに備えることが好ましく、ユーザの飼育する愛玩動物の基礎情報に基づいて美容レベルを調整することが好ましい。ユーザの飼育する愛玩動物の基礎情報を加味することで、より愛玩動物に適した美容レベルを算出することができる。例えば、年齢が5歳という情報を加えることで、図27ではなく、図28の相関関係を採用することができるため、当該愛玩動物の毛艶レベルをより正確に推定することが可能になる。
さらに、ユーザが飼育する愛玩動物が食べるフードの情報に基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の将来的な美容レベルを予想するステップS14を備えていてもよい。前記保険料算出システムでも説明した通り、愛玩動物が食べるフードによって多様性が上がるため、フードの情報を加味することで、将来的な美容レベルを算出することができる。
[学習済みモデルを用いた態様]
本発明の美容レベル推定システムは、学習済みモデルを採用したものであってもよい。すなわち、本発明の他の実施形態に係る美容レベル推定システムは、ユーザが飼育する愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを取得する取得部と、学習済みモデルを用いて、前記取得部が取得した腸内細菌の多様性データからその愛玩動物の美容レベルを計算する計算部と、を備える美容レベル推定システムであって、前記学習済みモデルが、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと、該愛玩動物の美容レベルとの関係を学習した学習済みモデルであることを特徴とするものである。
学習済みモデルは、例えば、教師あり学習や教師なし学習によって生成することができる。教師あり学習の場合の教師データとしては、例えば、動物の腸内細菌叢の多様性データとその動物の美容レベルに関するデータやラベルが挙げられる。
教師データとして用いる美容レベルを特定する方法としては、例えば、飼い主へのアンケート、ペット保険の申込時の記載、トリマーなどの専門家からのアンケート、などに基づいて美容レベルを特定する方法が挙げられる。
学習済みモデルとしては、人工知能(AI)が好ましい。人工知能(AI)とは、人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステムであり、具体的には、人間の使う自然言語を理解したり、論理的な推論を行ったり、経験から学習したりするコンピュータプログラムなどのことをいう。人工知能としては、汎用型、特化型のいずれであってもよく、具体的には、ロジスティック回帰、決定木、k平均法、多層パーセプトロン、再帰型ニューラルネットワーク、ディープニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワーク等の公知のもののいずれであってもよく、公開されているソフトウェアを使用することができる。
学習済みモデルを生成するために、人工知能を学習させる。学習としては、機械学習とディープラーニング(深層学習)のいずれであってもよいが、ディープラーニングが好ましい。ディープラーニングは、機械学習を発展させたものであり、特徴量を自動的に見つけ出す点に特徴がある。
学習済みモデルを生成するための学習方法としては、特に制限されず、公開されているソフトウェアやライブラリを用いることができる。学習方法は転移学習であってもよい。例えば、NVIDIAが公開しているDIGITS (the Deep Learning GPU Training System)を用いることができる。また、例えば、人工知能(ニューラルネットワーク)としてResNet、MobileNetやEfficientNetを使用し、機械学習ライブラリ(Deep Learningライブラリ)としてPytorchなどを用いて転移学習により学習済みモデルを生成することができる。その他、例えば、「サポートベクターマシン入門」(共立出版)等において公開されている公知のサポートベクターマシンを用いてもよい。
本発明者らは、参考例で示すように、動物の腸内細菌叢の多様性データと当該動物の美容レベルとの間には相関関係があることを見出している。そのため、動物の腸内細菌叢の多様性データと当該動物の美容レベルと教師データとして用いて学習を行えば、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと、該愛玩動物の美容レベルとの関係を学習した学習済みモデル、特に、入力を愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データとし、出力を当該愛玩動物の美容レベルとする学習済みモデルが得られる。
[総合健康度推定システム]
さらに本発明は、前記美容レベルと保険リスクとに基づいて総合健康度を算出する総合健康度推定システムを提供する。ここで、総合健康度に関する指標は、ユーザが適宜設定することができる。例えば、美容レベルは未病(病気ではないが健康でもない状態)かどうかを判断する指標である一方で、保険リスクは顕在化している疾病を反映する指標であるから、それぞれのウェイトを調整してから足し合わせるといった仕様でも良い。具体的には、保険リスクから、美容レベルに0.1を乗じた数値を引いた値を総合健康度の指数といった仕様である。
[美容レベル推定方法]
本発明の美容レベル推定方法は、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを取得するステップと、コンピュータが、前記多様性データと、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算するステップと、を順に備えるものである。さらに、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報を取得するステップを備えることが好ましく、前記愛玩動物の基礎情報が、少なくとも品種及び年齢である事が好ましい。
また、本発明の美容レベル推定方法は、前記ユーザが飼育する愛玩動物の多様性データと、愛玩動物の腸内細菌の多様性データと美容レベルの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算するステップにおいて導き出された美容レベルを、ユーザが飼育する愛玩動物が食べるフードの情報に基づいて修正するステップを更に備える事が好ましい。多様性データ、美容レベル、相関関係については、上記の美容レベル推定システムと同様である。
次に、本発明の技術的特徴について、参考例をもとに詳細に説明する。
[参考例5]
[多様性データに基づく美容レベルの計算]
以下、図27を参照しながら、多様性データに基づく美容レベルの計算方法の例について説明する。図27~図29は、本発明者らがデータを収集し、プロットした腸内細菌叢の多様性データと美容レベルとの相関関係を示すグラフ図である。
図27は、品種限定のない1-7歳の犬(134813頭)について、美容レベルの一種である毛艶レベルと多様性指数の相関関係を示したものであり、縦軸は毛艶レベル、横軸は多様性指数(シャノン指数)である。図27に記載の通り、多様性に関するデータと毛艶レベルに相関関係が存在することがわかる。
ここで、毛艶レベルの設定方法について説明する。先ず、統計学的な解析を行うために、多様性指数を4つの区分((1)2.0以上、3.0未満、(2)3.0以上、4.0未満、(3)4.0以上、5.0未満、(4)5.0以上、6.0未満)に分けた。この区分ごとに、専門の知識を有する者(トリマー)が毛の艶・光沢を基準に毛艶レベルを判定した。より具体的には、品種限定のない1-7歳の犬のうち、多様性指数2.0以上、3.0未満の群の毛艶の平均値を“0(中間基準)”、多様性指数5.0以上、6.0未満の群の毛艶の平均値を“1(良い基準)”、品種限定のない7歳の犬のうち、多様性指数2.0以上、3.0未満の群の毛艶の平均値を“-1(悪い基準)”として評価を行った。
図28は、品種限定のない4-7歳の犬(48563頭)について、毛艶レベルと多様性指数の相関関係を示したものであり、比較対象として品種限定のない1-7歳の犬のデータも併記している。図28に記載の通り、年齢区分を変更しても相関関係が確認できることと、高年齢層については多様性指数の変化に伴う毛艶の変化が大きいことがわかる。
また、美容レベルは毛艶だけに限定されるものではない。例えば、図29は、標準体重(痩せても太ってもいない範囲)と多様性指数の相関関係を示したものであり、縦軸は標準体重の個体の割合(%)、横軸は多様性指数(シャノン指数)である。図29に記載の通り、毛艶だけではなく、標準体重についても相関関係が成立しており、標準体重を美容レベルの指標として用いることができることがわかる。
なお、本発明では、標準体重と毛艶を組合わせた指標を設定してもよい。




Claims (12)

  1. ユーザが飼育する愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを取得する取得部と、
    前記腸内細菌叢の多様性データと、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算する計算部と、
    を備える美容レベル推定システム。
  2. 前記取得部が、さらに、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報を取得するものである請求項1記載の美容レベル推定システム。
  3. 前記美容レベルが、毛艶に関するレベル又は体形に関するレベルである請求項1又は2記載の美容レベル推定システム。
  4. 前記愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データが、シャノン指数である請求項1記載の美容レベル推定システム。
  5. 前記計算部が、愛玩動物の基礎情報を元に算出された美容レベルを、前記愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを用いて導き出される美容変動因子に応じて修正することによって、美容レベルを算出するものである請求項2記載の美容レベル推定システム。
  6. 愛玩動物の基礎情報が、少なくとも品種及び年齢である請求項2記載の美容レベル推定システム。
  7. ユーザが飼育する愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを取得する取得部と、学習済みモデルを用いて、前記取得部が取得した腸内細菌の多様性データからその愛玩動物の美容レベルを計算する計算部と、を備える美容レベル推定システムであって、
    前記学習済みモデルが、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと、該愛玩動物の美容レベルとの関係を学習した学習済みモデルであることを特徴とする美容レベル推定システム。
  8. ユーザが飼育する愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを取得する取得部と、
    前記腸内細菌叢の多様性データと、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルとの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算する計算部と、
    前記腸内細菌叢の多様性データと、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと保険リスクとの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の保険リスクを計算するリスク計算部と、
    美容レベルと保険リスクに基づいて、健康度を計算する健康度計算部と、
    を備える総合健康度推定システム。
  9. 愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データを取得するステップと、
    コンピュータが、前記多様性データと、愛玩動物の腸内細菌叢の多様性データと美容レベルの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算するステップと、
    を順に備える美容レベル推定方法。
  10. さらに、ユーザが飼育する愛玩動物の基礎情報を取得するステップを備える請求項9記載の美容レベル推定方法。
  11. 前記愛玩動物の基礎情報が、少なくとも品種及び年齢である請求項10記載の美容レベル推定方法。
  12. 前記ユーザが飼育する愛玩動物の多様性データと、愛玩動物の腸内細菌の多様性データと美容レベルの相関関係とに基づいて、ユーザが飼育する愛玩動物の美容レベルを計算するステップにおいて導き出された美容レベルを、ユーザが飼育する愛玩動物が食べるフードの情報に基づいて修正するステップを更に備える請求項10又は11に記載の美容レベル推定方法。

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