JP7325245B2 - 絆創膏 - Google Patents

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Description

本発明は、絆創膏に関する。
従来、身体の部位に貼着して用いる絆創膏として、特許文献1に記載のものが知られている。具体的には、長尺状のテープの中心部に布を設け、この布部分で創傷部を覆い、創傷部を汚れや接触による更なる創傷から保護する構成とされている。
特許文献1に記載の長尺状の絆創膏では、手足の指に貼着する場合は巻きつけて使用することが多いが、指の付け根部分においてはその貼着が困難なものとなる。例えば、指あるいは足趾の付け根付近に巻きつけて貼着すると、指又は足趾の基節から指間、趾間にかけての曲線に沿わせることが難しく、巻き終わり部分から剥がれやすくなる。また、長尺状の長手方向における一端と他端を重ねて貼着する場合は、重なった部分から剥がれやすくなる。また、指には巻きつけず指間あるいは趾間において掌から手の甲へと跨ぐように貼着すると、指間あるいは趾間においてテープがよれてしまうことがあり、指の曲げ伸ばし動作に伴う掌や手の甲の動きによって剥がれやすくなるという事情がある。
特に、手の指においては、指の曲げ伸ばし動作や、手を握る、手を開く、物を掴む等の動作に伴う掌や手の甲の動きによって、指の付け根付近の皮膚が伸縮することが多く、また、足趾においては、歩行や着衣による足裏の摩擦等の影響を受けやすいため、そのような箇所に貼着されている絆創膏は剥がれやすく、満足した使用感が得られない。また、巻き方によっては1指の付け根周りの一部しか保護されない、ということも起こり得る。そこで、あかぎれ等による手荒れ、しもやけ、水虫、アレルギー疾患、とびひ、胼胝、肉刺等による患部(指の付け根や指の関節等)を保護すべく、指間・趾間を含む各指の付け根周り全体に無理なく貼れてその貼着状態を保つことができるような絆創膏が切望されている。
上記のような点に鑑みて、本願発明者は特許文献2に記載の発明を考案した。この特許文献2に記載の発明では、指の付け根部分を十分に貼着することが可能となり、端部同士の重なりによって貼着を行うわけではないために剥がれが生じにくいものとなる。特に、環状の貼着部分をもって指間又は趾間の患部を保護することができ、貼着時の見栄えも使用感も良いものとなる。
特開2011-172893号公報 特開2017-38940号公報
上記特許文献2に記載の発明では、上述の通り患部保護と使用感の観点から優れるものの、円環状の絆創膏であるため、生産性という面では内部に開口(穴)を設ける点で若干劣り、また汎用性という面では、指に挿通して指間を保護する用途にほぼ限られるため、若干劣るものである。また、指の太さは人それぞれ異なるため、大人や子供を含めた万人に向けて当該絆創膏を提供しようとすると、開口の大きさが異なる絆創膏を幾つか用意する必要がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、生産性に優れた絆創膏を提供することを目的の一つとする。また、指間又は趾間に好適に使用でき、しかも指の太さが異なる万人に対して適用可能な絆創膏を提供することを目的の一つとする。また、例えば第1の用途として通常の平坦な肌面に使用でき、第2の用途として指間・趾間に好適に使用できる汎用性の高い絆創膏を提供することを目的の一つとする。また、指間・趾間に好適に使用でき、特に全ての指間に適用できる絆創膏を提供することを目的の一つとする。
上記課題を解決するために、本発明の絆創膏は、伸縮性を有し、外形が長手状をなす平板長手状の絆創膏であって、その平面視内方に、スリット若しくはスリットを形成するためのスリット形成部を外形の長手方向に沿った形で有し、前記スリット若しくは前記スリット形成部から形成されたスリットに指を挿通させ、当該絆創膏を前記指の基節に到達させることによって前記指の前記基節周りを取り囲みつつ指間又は趾間に貼着可能であることを特徴とする。
このような絆創膏によると、従来のような内方に開口(穴)を形成したものに比して、開口形成用の型等、特段の製造設備も必要なく、また材料ロスも生じないため、生産性に優れたものとなる。また、特に開口(穴)を形成することなく、スリット若しくはスリットを形成するためのスリット形成部を外形の長手方向に沿って有したものであるため、例えば第1の用途として、これを長手状の絆創膏として通常の平坦な肌面に使用できる。また第2の用途として指間又は趾間に適用する際には、スリット若しくはスリット形成部から形成されたスリットに指を挿通させ、当該絆創膏を指の基節に到達させることによって指の基節周りを取り囲みつつ指間又は趾間に貼着可能となる。このように広範な用途に適用できる絆創膏を提供可能となる。
上記絆創膏において、前記スリット形成部は、形成すべきスリットの長手方向に沿って破断可能に設けられた破断可能部であるものとすることができる。
このように、長手方向に沿って破断可能な部分を設けておけば、第1の用途としてこの長手状の絆創膏を通常の平坦な肌面に使用する際は、破断可能部を破断することなく使用することで、スリットの隙間がない状態で、より好適に通常使用を実現可能となる。また、第2の用途として指間又は趾間に適用する際は、破断可能部を破断することでスリットを容易に形成することができ、この形成されたスリットに指を挿通させ、指間又は趾間に貼着可能となる。なお、破断可能部の破断は、挿通させる指により行うことも可能で、すなわちスリット形成(破断)とともに指の挿通を同時に実現することも可能である。
上記絆創膏において、前記破断可能部は、破線状に連なる複数の切り込みからなり、前記切り込みを繋ぐ部分を長手方向に沿って破断することにより、前記スリットを形成可能とされているものとすることができる。
このような絆創膏によると、破断可能部として破線状に連なる複数の切り込みを形成しているため、切り込みを繋ぐ部分を長手方向に沿って破断することで、容易にスリット形成を実現できる。また、切り込みを繋ぐ部分を全て破断することなく、その破断する大きさ(長さ)を適宜調整することで、スリットの長さを調整することが可能となる。これにより、挿通する指の太さに対応してスリットの長さを調整できるため、大人から子供まで指の太さが異なる万人においてジャストサイズで指を挿通することが可能となり、指間又は趾間への貼着を実現することが可能となる。したがって、従来のように開口の大きさが異なる数種類の絆創膏を準備する必要もなくなる。
上記絆創膏において、前記スリットまたは前記スリット形成部の長手方向の端部には、円形の開口若しくは円形の開口を形成するための開口形成部が設けられているものとすることができる。
このように、スリットまたはスリット形成部の端部に円形の開口若しくは開口形成部を設けることで、スリットへの指挿入の際に、その円形開口を起点としてスリットを横方向に広げることが可能となり、スムーズな指の挿入を実現できるものとなる。
上記絆創膏において、前記開口形成部は、開口すべき円形の外周に沿って破断可能に設けられた破断可能部とすることができる。
このように、開口すべき円形の外周に沿って破断可能な部分を設けておけば、第1の用途としてこの長手状の絆創膏を通常の平坦な肌面に使用する際は、破断可能部を破断することなく使用することで、円形の開口がないため、より好適に通常使用を実現可能となる。また、第2の用途として指間又は趾間に適用する際は、スリットの端部にある破断可能部を破断することで開口を容易に形成することができ、この形成された開口によりスリットを横方向に広げ、スムーズな指の挿入を実現できるものとなる。なお、破断可能部の破断は、挿通させる指により行うことも可能である。
上記平板長手状の当該絆創膏において、前記スリットの長手方向端部から、当該絆創膏の長手方向端部までの寸法が、人手の親指と人差し指との間の寸法に相当し、前記スリットの幅方向端部から、当該絆創膏の幅方向端部までの寸法が、人手のその他の隣り合う指間の寸法に相当するよう設計されているものとすることもできる。
人手の指間隔は、特に親指と人差し指との間が、他の指間よりも間隔が大きい。そこで、上記のように長手状の絆創膏について、スリットから長手方向端部までの寸法を人手の親指と人差し指との間の寸法に相当するものし、スリットから幅方向端部までの寸法を人手のその他の隣り合う指間の寸法に相当するよう設計すれば、相対的に間隔が大きい親指と人差し指との指間に適用する際は、当該絆創膏をその長手方向が指間に沿うように使用し、その他の指間に適用する際は、当該絆創膏をその長手方向が指間と交わる方向に沿うように使用することが可能となり、これにより1種類の絆創膏で全ての指間に適用することが可能となる。
本発明によれば、生産性に優れた絆創膏を提供することが可能となる。また、指間又は趾間に好適に使用でき、しかも指の太さが異なる万人に対して適用可能な絆創膏を提供することが可能となる。また、例えば第1の用途として通常の肌面に使用でき、第2の用途として指間・趾間に好適に使用できる絆創膏を提供することが可能となる。また、指間・趾間に好適に使用でき、特に全ての指間に適用できる絆創膏を提供することが可能となる。
本発明の実施形態1に係る絆創膏の正面図 図1の絆創膏の裏面図。 図1の絆創膏において、スリット形成部を破断してスリットを形成した状態を示す説明図。 図1の絆創膏の使用態様を示す説明図。 図1の絆創膏において、スリット形成部をより大きく破断し、図3よりも大きなスリットを形成した状態を示す説明図。 実施形態2に係る絆創膏の正面図。 図6の絆創膏において、スリット形成部および開口形成部を破断してスリット及び開口を形成した状態を示す説明図。 図6の絆創膏の使用態様を示す説明図。 実施形態2に係る絆創膏の変形例を示す正面図。 図9の絆創膏において、スリット及び開口を形成した一状態を示す説明図。 図9の絆創膏において、スリット及び開口を形成した他の状態を示す説明図。 図9の絆創膏の使用態様を示す説明図。 実施形態2に係る絆創膏のその他の変形例を示す正面図。 実施形態3に係る絆創膏の正面図。 実施形態3に係る絆創膏の一変形例を示す正面図。 実施形態4に係る絆創膏の正面図。 実施形態4に係る絆創膏の一変形例を示す正面図。 図1の絆創膏の他の使用態様を示す説明図。 図1の絆創膏の他の使用態様を示す説明図。 図1の絆創膏の他の使用態様を示す説明図。 実施形態1に係る絆創膏の変形例を示す裏面図。
<実施形態1>
本発明の実施形態1について図1乃至図5を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る絆創膏10の正面図である。図1に示すように、絆創膏10はその外形が長手状の平板長手状をなし、伸縮性を有するものであって、特には、長方形の長手方向端部が曲線を描くように湾曲した形をなしている。
また、その平面視内方であって略中央には、手足の指を挿通するためのスリットを形成できるように、複数の切り込み(スリット形成部、破断可能部)11が形成されている。切り込み11は、絆創膏10の長手方向に沿って複数が並ぶ形で破線状に形成されており、この切り込み11を利用して手足の指を挿通する長手状のスリットを形成すべく、各切り込み11を繋ぐ連結部12が長手方向に沿って破断可能なように構成されている。すなわち、切り込み11を繋ぐ連結部12が破断可能な程度に微小なものとされ、これを長手方向に沿って破断することにより、手足の指を挿通する長手状のスリットを形成できるものとなっている。
絆創膏10は、図2に示すように、基材層13の裏面に、身体の部位に貼着するための粘着層14が積層された構成をなし、更に一対の剥離紙15が積層されてなる。基材層13に用いられる素材については、ウレタン不織布、塩化ビニル、伸縮性綿布、スポンジシート、ウレタンフィルム、オレフィンフィルム等、多種多様なものから選択可能である。また、基材層13の裏面あるいは粘着層14には、各症状に対応した薬剤を予め染み込ませてあっても良い。
この絆創膏10を図20に示すように身体の一部に貼着する際、つまり指間等ではなく通常の肌面(図20では手の甲29)に貼着する際は、連結部12を破断することなく、そのまま剥離紙15を剥がし、粘着層14が身体側となるようにした状態で、貼着することができる(第1の用途)。
一方、この絆創膏10を指間に貼着する際は、図3に示すように連結部12を破断してスリット16を形成し、剥離紙15を剥がした後、図4に示すように形成したスリット16に指20を挿通し、絆創膏10を指20の基節21に到達させることによって基節21周りを取り囲みつつ指間22を覆うことができるものとなっている(第2の用途)。特に、本実施形態の絆創膏10では、図4に示すようにMP関節28についても保護が可能で、このMP関節28は手の甲において特に曲がる部分で、あかぎれ等も生じやすい部分であり、手のひらとしてはマメができる部分であるが、本実施形態の絆創膏10による被覆により、これらを確実に保護することができる。なお、連結部12の破断は、挿通させる指20により挿通とともに行うことも可能で、すなわちスリット16の形成(判断)とともに指20の挿通を同時に行うことも可能である。
ところで、絆創膏10には複数の切り込み11が連結部12を介して長手状に形成されている。したがって、スリット16を形成する際、連結部12の破断量(破断長さ)を調整することで、スリット16の大きさ(長さ)を調整することできる。例えば、図5に示すように、図3に比して連結部12を多く破断すれば、図3よりも長いスリット16を形成することができ、より太い指に対して挿通が可能となる。具体的には、図3のスリット16は子供の細い指に対して、図5のスリット16は大人の太い指に対して適度なスリット16となり、スリット16が小さくて指が挿通できない不具合や、当該絆創膏10を指20の基節21を取り囲みつつ指間22に貼着した際に、スリット16が無駄に大きくて絆創膏10が基節21周りで十分にフィットしない等の不具合が生じにくいものとすることができる。
なお、図4では手の指間22に貼着する例を示したが、図19に示すように足の趾間28に貼着することもできる。ここで、足の趾間28に貼着する場合、絆創膏10におけるスリット16の長手方向端部から、絆創膏10の長手方向端部までの寸法x(図3参照)の大きさ次第で、足の指を通した状態で中根中足関節部分まで保護することも可能となる。つまり、足の甲において靴等との間で出来る擦り傷を好適に保護でき、その裏側に生じ得るマメも保護できるものとなる。しかも、足の指を通していることから剥がれにくい状態となり、特には歩行により踏み込むほど剥がれにくい状態で保護することが可能となる。また、図4に示す人差し指31と中指32の指間22に限らず、例えば図18に示すように親指30と人差し指31の指間27に貼着することもできる。この場合、図3に示すように、平板長手状の絆創膏10において、形成したスリット16の長手方向端部から、絆創膏10の長手方向端部までの寸法xが、人手の親指30と人差し指31との間の寸法に相当するようにし、切り込み11(形成したスリット16)の幅方向端部から、絆創膏10の幅方向端部までの寸法yが、人手のその他の隣り合う指間(ここでは人差し指31から中指32の間)の寸法に相当するようにすれば、図18に示すように絆創膏10をその長手方向が指間27に沿うように横方向に向けて親指30に挿通し、親指30と人差し指31の指間27に貼着することができる。
絆創膏10においては図2に示すように2枚の剥離紙15を設けていたが、例えば図21に示すように、3枚の剥離紙15a,15b,15cを設けることもできる。図21に示した絆創膏10Aによると、長手方向両端に設けられた剥離紙15b,15cの中央側端部と一部重なる状態で中央の剥離紙15aが載置された状態とされており、使用時にはまずは中央の剥離紙15aを剥離し、その状態でスリット16に指を挿通し、基節部分まで絆創膏10Aを挿通した段階で、端側の剥離紙15b,15cを剥離して手の甲と手のひらの双方に貼着を行うものとすることができる。このような3枚の剥離紙15a,15b,15cを設ける絆創膏としては、比較的柔らかく薄い基材層からなる絆創膏に好適で、使用時に皺が生じて貼着が困難となる事態が生じにくいものとなる。
<実施形態2>
続いて、本発明の実施形態2について図6乃至図8を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係る絆創膏50の正面図である。絆創膏50は、実施形態1と同様、その外形が長手状の平板長手状をなし、伸縮性を有するものであって、特には、長方形の長手方向端部が曲線を描くように湾曲した形をなしている。
また、その平面視内方であって略中央には、手足の指を挿通するためのスリットを形成できるように、複数の切り込み(スリット形成部、破断可能部)51が形成されている。切り込み51は、絆創膏50の長手方向に沿って複数が並ぶ形で破線状に形成されており、この切り込み51を利用して手足の指を挿通する長手状のスリットを形成すべく、各切り込み51を繋ぐ連結部52が長手方向に沿って破断可能なように構成されている。すなわち、切り込み51を繋ぐ連結部52が破断可能な程度に微小なものとされ、これを長手方向に沿って破断することにより、図7に示すように、手足の指を挿通する長手状のスリット56を形成できるものとなっている。
また、切り込み51の長手方向端部には、円形の開口を形成するための開口形成部53が設けられている。開口形成部53は、開口すべき円形の外周に沿って破断可能に設けられた破断可能部とされ、具体的には破線状に連なる環状切り込み54からなり、この環状切り込み54を繋ぐ環状連結部55を環状に沿って破断することにより、図7に示すように、切り込み51により形成されるスリット56の端部に円形開口57を形成できるものとなっている。
絆創膏50は、実施形態1と同様に、基材層の裏面に、身体の部位に貼着するための粘着層が積層された構成をなし、更に一対の剥離紙が積層されてなる。基材層に用いられる素材については、ウレタン不織布、塩化ビニル、伸縮性綿布、スポンジシート、ウレタンフィルム、オレフィンフィルム等、多種多様なものから選択可能である。また、基材層の裏面あるいは粘着層には、各症状に対応した薬剤を予め染み込ませてあっても良い。
この絆創膏50を図20に示すように身体の一部に貼着する際、つまり指間等ではなく通常の肌面(図20では手の甲29)に貼着する際は、連結部52や環状連結部53を破断することなく、そのまま剥離紙を剥がし、粘着層が身体側となるようにした状態で、貼着することができる(第1の用途)。
一方、この絆創膏50を指間に貼着する際は、図7に示すように連結部52を破断してスリット56を形成し、さらに環状連結部55も破断することで円形開口57を形成した後、剥離紙を剥がし、図8に示すように形成したスリット56に指20を挿通し、絆創膏50を指20の基節21に到達させることによって基節21周りを取り囲みつつ指間22を覆うことができるものとなっている(第2の用途)。なお、連結部52や環状連結部55の破断は、挿通させる指20により挿通とともに行うことも可能で、すなわちスリット56と円形開口57の形成とともに指20の挿通を同時に行うことも可能である。
ところで、絆創膏50には複数の切り込み51が連結部52を介して長手状に形成され、さらにその端部には環状切り込み54が環状連結部55を介して円環状に形成されている。したがって、スリット56に指20を挿通させる際、円形開口57が設けられていることにより、図7の矢線で示すように、その円形開口57を起点としてスリット56を横方向に広げやすくなり、スムーズな指の挿入を実現できるものとなっている。
なお、図8では手の指間22に貼着する例を示したが、図19に示すように足の趾間28に貼着することもできる。また、図8に示す人差し指31と中指32の指間22に限らず、例えば親指30と人差し指31の指間27に貼着することもできる。この場合、平板長手状の絆創膏50において、開口形成部53の端部から、絆創膏50の長手方向端部までの寸法が、人手の親指30と人差し指31との間の寸法に相当するようにし、切り込み51(形成したスリット56)の幅方向端部から、絆創膏50の幅方向端部までの寸法が、人手のその他の隣り合う指間(ここでは人差し指31から中指32の間)の寸法に相当するようにすれば、図18に示すように絆創膏50をその長手方向が指間と沿うように横方向に向けて親指30に挿通し、親指30と人差し指31の指間27に貼着することができる。
<実施形態2の変形例>
図9は、実施形態2の変形例に係る絆創膏50Aの正面図である。絆創膏50Aは、絆創膏50と同様、その平面視内方に、複数の切り込み(スリット形成部、破断可能部)51および連結部52を有している。そして、切り込み51の長手方向端部には、円形の開口を形成するための2つの開口形成部53A,53B(図6の開口形成部53と同じ構成のもの)が設けられている。
このように2つの開口形成部53A,53Bを形成することで、例えば図10に示すように、内側の開口形成部53Aのみを破断して円形開口57Aを形成すれば、図12に示すように、この円形開口57Aを起点としてスリット56を横方向に広げやすくなり、スムーズな指の挿入を実現できるものとなっている。また、例えば図11に示すように、双方の開口形成部53A,53Bを破断して円形開口57A,57Bを形成すれば、これら円形開口57A,57Bを起点としてスリット56をより横方向に広げやすくなり、太い指に対してもスムーズな指の挿入を実現できるものとなっている。
図13は、実施形態2のその他の変形例に係る絆創膏50Bの正面図である。絆創膏50Bは、絆創膏50と同様、その平面視内方に、複数の切り込み(スリット形成部、破断可能部)51および連結部52を有している。そして、切り込み51の長手方向端部には、円形の開口を形成するための3つの開口形成部53A,53B,53C(図6の開口形成部53と同じ構成のもの)が設けられている。このように3つの開口形成部53A,53B,53Cを形成することで、内側の開口形成部53Aのみを破断して円形開口57Aを形成するパターン、内側の2つの開口形成部53A,53Bを破断して円形開口57A,57Bを形成するパターン、3つの開口形成部53A,53B,53Cを破断して円形開口57A,57B,57Cを形成するパターンのそれぞれを提供でき、指の太さに応じて各パターンのいずれかを適用することが可能となる。
<実施形態3>
続いて、本発明の実施形態3について図14を参照しながら説明する。図14は、本実施形態に係る絆創膏100の正面図である。絆創膏100は、実施形態1と同様、その外形が長手状の平板長手状をなし、伸縮性を有するものであって、特には、長方形の長手方向端部が曲線を描くように湾曲した形をなしている。
また、その平面視内方であって略中央には、手足の指を挿通するためのスリット101が形成されている。スリット101は、絆創膏100の基材層に形成した切れ目であって、通常時は基材層の裏面に形成された粘着層によって仮止めされて当該切れ目が開かない状態となっている(ただし、仮止めを行わず常時開くものであっても良い)。
絆創膏100は、実施形態1と同様に、基材層の裏面に、身体の部位に貼着するための粘着層が積層された構成をなし、更に一対の剥離紙が積層されてなる。基材層に用いられる素材については、ウレタン不織布、塩化ビニル、伸縮性綿布、スポンジシート、ウレタンフィルム、オレフィンフィルム等、多種多様なものから選択可能である。また、基材層の裏面あるいは粘着層には、各症状に対応した薬剤を予め染み込ませてあっても良い。
この絆創膏100を図20に示すように身体の一部に貼着する際、つまり指間等ではなく通常の肌面(図20では手の甲29)に貼着する際は、スリット101を開くことなく、そのまま剥離紙を剥がし、粘着層が身体側となるようにした状態で、貼着することができる(第1の用途)。一方、この絆創膏100を指間に貼着する際は、スリット101を横方向に開きつつ指を挿入し、絆創膏100を指の基節に到達させることによって基節周りを取り囲みつつ指間を覆うことができるものとなっている(第2の用途)。
なお、図14では、平板長手状の絆創膏100において、スリット101の長手方向端部から、絆創膏100の長手方向端部までの寸法xが、人手の親指と人差し指との間の指間寸法に相当するようにし、スリット101の幅方向端部から、絆創膏100の幅方向端部までの寸法yが、人手のその他の隣り合う指間(例えば人差し指から中指の指間)の寸法に相当するように設計されている。これにより、人差し指、中指、薬指、小指の各指間に限らず、図18に示すように絆創膏100をその長手方向が指間と沿うように横方向に向けて親指30に挿通し、親指30と人差し指31の指間27に貼着することもできる。つまり、図18に示すように絆創膏100の長手方向を指間に沿うようにして親指に挿入し、図14に示す寸法xに相当する部分を親指と人差し指の指間に貼着したり、絆創膏100の長手方向を指間と交わるようにして人差し指、中指、薬指、又は小指のいずれかに挿入し、図14に示す寸法yに相当する部分をこれらの各指の指間に貼着したりすることができるものとなっている。
図15は、実施形態3の変形例に係る絆創膏100Aの正面図である。絆創膏100Aは、絆創膏100と同様、その平面視内方に、スリット101を有している。そして、スリット101の長手方向端部には、円形開口103が設けられている。このようにスリット101の端部に円形開口103を形成すれば、この円形開口103を起点としてスリット101を横方向に広げやすくなり、スムーズな指の挿入を実現できるものとなる。
<実施形態4>
続いて、本発明の実施形態4について図16を参照しながら説明する。図16は、本実施形態に係る絆創膏150の正面図である。絆創膏150は、実施形態1~3と同様、その外形が長手状の平板長手状をなし、伸縮性を有するものであって、特には、長方形の長手方向端部が曲線を描くように湾曲した形をなしている。
また、その平面視内方であって略中央には、手足の指を挿通するための2つのスリット151A,151Bが形成されている。スリット151A,151Bは、絆創膏150の基材層に形成した切れ目であって、通常時は基材層の裏面に形成された粘着層によって仮止めされて当該切れ目が開かない状態となっている(ただし、仮止めを行わず常時開くものであっても良い)。
この2つのスリット151A,151Bは開口形成部159により分断されている。開口形成部159は実施形態2の開口形成部53(図6参照)と同じ構成であって、開口すべき円形の外周に沿って破断可能に設けられた破断可能部とされ、具体的には破線状に連なる環状切り込みからなり、この環状切り込みを繋ぐ環状連結部を環状に沿って破断することができる構成である。そして、この開口形成部159を破断することで、分断されたスリット151A,151Bを繋げて1つのスリットとすることができ、この繋がった1つのスリットに指を挿通して基節に到達させ、指間に対して貼着することができるものとなっている。
また、絆創膏150は、スリット151A,151Bの長手方向端部に、すなわち開口形成部159とは反対側の端部に、開口形成部153を備えている。この開口形成部153は、真ん中の開口形成部159と同じ構成で、破断により円形開口を形成することができ、これにより、形成した円形開口を起点としてスリット(開口形成部159を破断することでスリット151A,151Bが繋がった1つのスリット)を横方向に広げやすくなり、スムーズな指の挿入を実現できるものとなる。
なお、図17に示すように長手方向端部の開口形成部を2つ(開口形成部153A,153B)とすることもでき、或いはそれ以上の数の開口形成部を設けることもできる。これにより、図9~図11を用いて説明したものと同様、内側の開口形成部153Aのみを開口したパターン、双方の開口形成部153A,153Bを開口したパターンのそれぞれで、スリット(開口形成部159を破断することでスリット151A,151Bが繋がった1つのスリット)の横方向への開き度合いを異ならせることができ、指の太さに応じた使い易さの向上を図ることができるものとなる。
10…絆創膏、11…切り込み(スリット形成部、破断可能部)、12…連結部(スリット形成部、破断可能部)、16…スリット

Claims (5)

  1. 伸縮性を有し、外形が長手状をなす平板長手状の絆創膏であって、
    その平面視内方に、スリットを形成するためのスリット形成部を外形の長手方向に沿った形で有し、
    前記スリット形成部から形成されたスリットに指を挿通させ、当該絆創膏を前記指の基節に到達させることによって前記指の前記基節周りを取り囲みつつ指間又は趾間に貼着可能とされ、
    前記スリット形成部は、形成すべきスリットの長手方向に沿って破断可能に設けられた破断可能部であり、
    前記破断可能部は、破線状に連なる複数の切り込みからなり、前記切り込みを繋ぐ連結部を長手方向に沿って破断することにより、前記スリットを形成可能とされ、
    前記連結部の破断量を調整することで、形成するスリットの大きさを調整可能とされていることを特徴とする絆創膏。
  2. 第1の使用態様として、前記破断可能部を破断することなく、スリットが形成されていない状態で平坦な肌面に貼着可能とされる態様と、
    第2の使用態様として、前記破断可能部を破断することによりスリットを形成し、形成されたスリットに指を挿通させ、当該絆創膏を前記指の基節に到達させることによって前記指の前記基節周りを取り囲みつつ指間又は趾間に貼着可能とされる態様と、
    の異なる使用態様を備える請求項1に記載の絆創膏。
  3. 前記スリット形成部の長手方向の端部には、円形の開口若しくは円形の開口を形成するための開口形成部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の絆創膏。
  4. 前記開口形成部は、開口すべき円形の外周に沿って破断可能に設けられた破断可能部であり、
    前記破断可能部は、破線状に連なる複数の環状切り込みからなり、前記環状切り込みを繋ぐ環状連結部を環状に沿って破断することにより、円形の開口を形成可能とされている請求項3に記載の絆創膏。
  5. 平板長手状の当該絆創膏において、
    前記スリットの長手方向端部から、当該絆創膏の長手方向端部までの寸法が、人手の親指と人差し指との間の寸法に相当し、
    前記スリットの幅方向端部から、当該絆創膏の幅方向端部までの寸法が、人手のその他の隣り合う指間の寸法に相当するよう設計されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の絆創膏。
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