JP7323857B1 - 鋼管、鋼管群、パイプライン、及び鋼管製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2022年2月7日に、日本国に出願された特願2022-016940号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
例えばパイプラインを海底に敷設する場合、その手法には様々なものがあり、そのうちの一つに、コストの削減に優位なRレイ(Reel lay)法がある。Rレイ法では、陸上のスプールベースと呼ばれる基地において、複数本の鋼管の各管端面同士が周溶接で接合される。これにより、各鋼管同士が直線状に連結され、パイプラインの一部が形成される。
また、上記特許文献2に記載された技術は、リールに巻き付けられた鋼管の内側周側及び外周側に発生する局所的な座屈及び破断に着目しているが、周溶接部近傍での座屈を防止するものではない。
また、上記非特許文献1には、接合する各鋼管同士の降伏強度差を抑えることが開示されているものの、全ての鋼管の降伏強度情報を測定することが困難であるという観点においては、上記特許文献1と同様である。
しかしながら、この降伏強度値はあくまでも1ロットの代表値であるので、各鋼管それぞれが個別に持つ実際の降伏強度値とは異なる場合がある。各鋼管の正確な降伏強度を測定するためには、当然ながら、全ての鋼管それぞれに対して個別に引張試験を行う必要がある。この場合、引張試験を行うためにコストが上昇する上に、試験片採取のために歩留まりが低下する。
まず、試験片切り出しでは、例えば12m+0.5mの長さを持つ鋼管を準備する。そして、この鋼管の管端から約0.5mの長さ部分を切り取ってこれを試験片として用いる。この試験片は、鋼管の全長12mの約4%に相当するが、降伏強度の測定のみに用いられ、実製品としては用いられない。
続く試験片加工では、切り出した試験片に対して旋盤やフライスなどの機械加工を行うことにより、実測に適した状態に前加工する。
そして、実測では、引張試験を行うことにより、降伏強度の実測値が求められる。
さらに言うと、同一長を持つパイプライン等の長尺構造物を製造する場合、試験片の切り出しを行う場合は試験片の切り出しによって鋼管1本あたりの長さが短くなるため、切り出しが無い場合よりも全長における溶接箇所の数が必然的に多くなる。よって、溶接作業に伴うコストが増すことになる。
(1)すなわち、本発明の一態様に係る鋼管は、
機械加工され、圧子押し込み法の測定跡である圧痕を有する管端面と、
前記圧痕の位置の降伏強度に対応する降伏強度情報が付与された、外周面及び内周面の少なくとも一方と、
を備える。
上記(1)に記載の鋼管によれば、複数本の鋼管を接合してパイプライン等の長尺構造物を得る際に、鋼管の外周面及び内周面の少なくとも一方に付与された降伏強度情報を参照する。そして、降伏強度が互いに近い鋼管同士を選び、それぞれの管端同士を突き合わせて周溶接によって接合する。これにより、互いに接合する各鋼管間の降伏強度差を確実に低く抑えることができるので、各鋼管同士の周溶接部近傍における座屈発生を抑制できる。
前記降伏強度情報が、
前記降伏強度の数値表示、
前記降伏強度の数値が該当する区分を示す区分表示、
前記降伏強度の数値が該当する区分を示すカラー表示、
前記降伏強度の数値と紐付けられた製品番号表示、
のうちの少なくとも一つを含む。
上記(2)に記載の鋼管の場合、降伏強度情報が、降伏強度の数値表示である場合には、この数値表示が互いに同じかまたは近い鋼管同士を選んで接合する。あるいは、降伏強度情報が、降伏強度の数値が該当する区分を示す区分表示である場合には、この区分に紐付けられた降伏強度の数値が互いに同じかまたは近い鋼管同士(同じ区分表示又は近い区分表示の鋼管同士)を選んで接合する。あるいは、降伏強度情報が、降伏強度毎に色分けされたカラー表示である場合には、この色分けに紐付けられた降伏強度の数値が互いに同じかまたは近い鋼管同士(同じカラー表示か又は近いカラー表示の鋼管同士)を選んで接合する。あるいは、降伏強度情報が、降伏強度の数値と紐付けられた製品番号表示である場合には、この製品番号表示に紐付けられた降伏強度の数値が互いに同じかまたは近い鋼管同士を選んで接合する。
区画内に配置された複数本の鋼管の全てが、上記(1)又は上記(2)に記載の鋼管である。
上記(3)に記載の鋼管群によれば、鋼管群から複数本の鋼管を接続してパイプライン等の長尺構造物を得る際、鋼管の外周面及び内周面の少なくとも一方に付与された降伏強度情報を参照する。そして、降伏強度が互いに同じかまたは近い鋼管同士を選び、それぞれの管端同士を突き合わせて周溶接により接合する。これにより、互いに隣り合う鋼管間の降伏強度差を確実に低く抑えることができるので、各鋼管同士の周溶接部近傍における座屈発生を抑制できる。
各前記鋼管が、前記区画内に、前記降伏強度情報に応じて区分けして配置されていてもよい。
上記(4)に記載の鋼管群の場合、区画内から鋼管を取り出す際、区分けを参照することにより、降伏強度差が低い鋼管同士を選ぶことができる。
上記(1)~(4)の何れか1項に記載の鋼管が、複数本、互いに周溶接で接合されたパイプラインであって、
連結方向において互いに隣り合う各前記鋼管同士における前記降伏強度の差が、65MPa以下である。
上記(5)に記載のパイプラインによれば、連結方向において互いに隣り合う各鋼管同士における降伏強度の差が小さく抑えられているので、各鋼管同士の周溶接部近傍における座屈発生を抑制できる。
機械加工された管端面を有する鋼管を準備する準備工程と、
圧子押し込み法により前記管端面で荷重-変位特性を測定する測定工程と、
前記測定工程で測定した前記荷重-変位特性に基づいて降伏強度を得る取得工程と、
前記取得工程で得た前記降伏強度に関する降伏強度情報を、前記鋼管の外周面及び内周面の少なくとも一方に表示する表示工程と、
を含む。
上記(6)に記載の鋼管製造方法によれば、測定工程、取得工程、表示工程を行うことによって、個別の降伏強度情報が表示された鋼管を製造することができる。したがって、複数本の鋼管を接合してパイプライン等の長尺構造物を得る際には、降伏強度情報を参照することで降伏強度が互いに同じかまたは近い鋼管同士を選ぶことができる。そして、選んだ各鋼管それぞれの管端同士を互いに突き合わせて周溶接で接合する。これにより、互いに隣り合う鋼管間の降伏強度差を確実に低く抑えられるので、各鋼管同士の周溶接部近傍における座屈発生を抑制できる。
前記表示工程で、前記降伏強度情報として、
前記降伏強度の数値表示、
前記降伏強度の数値が該当する区分を示す区分表示、
前記降伏強度の数値が該当する区分を示すカラー表示、
前記降伏強度の数値と紐付けられた製品番号表示、
のうちの少なくとも一つを表示してもよい。
上記(7)に記載の鋼管製造方法の場合、降伏強度情報が、降伏強度の数値表示である場合には、この数値表示が互いに同じかまたは近い鋼管同士を選んで接合する。あるいは、降伏強度情報が、降伏強度の数値が該当する区分を示す区分表示である場合には、この区分に紐付けられた降伏強度の数値が互いに同じかまたは近い鋼管同士(同じ区分表示又は近い区分表示の鋼管同士)を選んで接合する。あるいは、降伏強度情報が、降伏強度毎に色分けされたカラー表示である場合には、この色分けに紐付けられた降伏強度の数値が互いに同じかまたは近い鋼管同士(同じカラー表示か又は近いカラー表示の鋼管同士)を選んで接合する。あるいは、降伏強度情報が、降伏強度の数値と紐付けられた製品番号表示である場合には、この製品番号表示に紐付けられた降伏強度の数値が互いに同じかまたは近い鋼管同士を選んで接合する。
また、上記態様に係るパイプラインにおいても、同様に、各鋼管同士の周溶接部近傍における座屈発生を抑制することができる。
さらに、上記態様に係る鋼管製造方法によれば、複数本の鋼管を接続してパイプライン等の長尺構造物を得る際に、各鋼管同士の周溶接部近傍における座屈発生を抑制するために必要な降伏強度情報が個別に付与された鋼管を製造することができる。加えて、機械加工された管端面に対して圧子押し込み法を適用した測定結果に基づいて降伏強度情報を鋼管に付与するため、降伏強度が簡易かつ歩留まりよく付与された鋼管を製造できる。
鋼管Aは、成形後に熱処理を施したERW鋼管(電縫鋼管:Electric Resistance Welded steel pipe)であった。鋼管Aのサイズは、外径323.9mm、肉厚14.3mmであった。
鋼管Bは、成形ままのERW鋼管であった。鋼管Bのサイズは、外径457.2mm、肉厚20.3mmであった。
鋼管Cは、成形ままのUO鋼管であった。鋼管Cのサイズは、外径508mm、肉厚22.2mmであった。
鋼管Dは、成形後に時効処理を施したUO鋼管であった。鋼管Dのサイズは、鋼管Cと同じく、外径508mm、肉厚22.2mmであった。鋼管Dに施した時効処理は、耐食性向上のために鋼管表面をコーティングするためのものである。
鋼管A~Dの降伏強度は、いずれも400MPa~450MPaの範囲内であった。鋼管A~Dのいずれも、鋼管同士を周溶接により接合することを仮定して、管端面に機械加工を施して平坦にした。
なお、全厚引張試験は、全厚の平均的な値の採取を目的とするものであり、具体的には、出荷試験等で行われる。
また、UO鋼管である鋼管C及び鋼管Dについて、1本の鋼管の管端面の周方向1箇所又は2箇所以上から複数の試験片を採取した。
図1は、鋼管Aに対して、圧子押し込み法を用いて算出した応力-歪み曲線(以下、SS曲線とも言う。)と、丸棒引張試験を行って測定したSS曲線との対比を示している。図1において、横軸が歪みで縦軸が応力を示す。図1より明らかなように、歪み(横軸)の全領域において、圧子押し込み法による応力の算出結果(縦軸)が、丸棒引張試験による応力の測定結果(縦軸)に対してよく一致していることが確認された。
図3では、圧子押し込み法を用いて算出した降伏強度と、全厚引張試験を行って測定した降伏強度との関係を示す。すなわち、t/4,t/2,3t/4の各位置における圧子押し込み試験の結果の加重平均値と、全厚引張試験での値との比較である。
図2及び図3から明らかなように、鋼管Aにおいて、丸棒引張試験により測定した降伏強度と、全厚引張試験により測定した降伏強度は、いずれも、圧子押し込み法を用いて算出した降伏強度と正の相関を示した。
図5及び図6は、鋼管Cについての検証結果を示すグラフである。
図5では、圧子押し込み法を用いて算出したSS曲線と、全厚引張試験を行って測定したSS曲線とを示す。
図4~図7に示す結果から、鋼管B~Dにおいても、丸棒引張試験又は全厚引張試験を行って測定した降伏強度は、圧子押し込み法を用いて算出した降伏強度と正の相関を示した。
本実施形態に係る鋼管製造方法は、準備工程と、測定工程と、取得工程と、表示工程と、を備える。なお、以下の説明では、取得工程を算出工程と呼ぶ場合がある。
準備工程では、機械加工された平坦な管端面を有する鋼管を準備する。続く測定工程では、圧子押し込み法を用いて鋼管の管端面で荷重-変位特性を測定する。続く算出工程では、測定工程で測定した荷重-変位特性に基づいて降伏強度を算出する。続く表示工程では、算出工程で算出した降伏強度に関する情報(以下、降伏強度情報と呼ぶ)を鋼管の外周面及び内周面の少なくとも一方に表示する。前記準備工程と、前記測定工程と、前記算出工程と、前記表示工程とを備える製造方法によって、降伏強度情報が付与された鋼管を得る形態を、以下、第1の形態と称する。
本第2の形態では、表示工程で表示する情報を、算出工程で算出した降伏強度の値そのものとしている。その他については上記第1の形態と同様であるので、ここではその重複説明を省略する。
本第3の形態では、表示工程で表示する情報を、算出工程で算出した降伏強度の値が含まれる降伏強度レベルに対応する標識としている。その他については上記第1の形態と同様であるので、ここではその重複説明を省略する。
本形態に係る鋼管は、管端面と、外周面と、内周面と、を備える。管端面は、機械加工されて平坦になっている。外周面及び内周面の少なくとも一方には、降伏強度情報が表示されている。降伏強度は、圧子押し込み法を用いて管端面で測定された荷重-変位特性に基づいて算出されたものである。その他については上記第1の形態と同様であるので、ここではその重複説明を省略する。
また、本実施形態に係るパイプラインは、互いに溶接によって連結された上記第4の形態に係る複数本の鋼管からなる。各鋼管それぞれに表示された降伏強度情報について、互いに連結された鋼管同士で、降伏強度の差が所定の範囲内である。本第5の形態のパイプラインによれば、接合された各鋼管同士の降伏強度の差が所定の範囲内に抑えられているため、各鋼管同士の周溶接部近傍での座屈発生を抑制できる。
図8は、本実施形態に係る鋼管10を、その中心軸線CLを含む断面で見た断面図である。鋼管10は、天然ガスや原油を輸送するパイプラインの製造に用いられる部品である。パイプラインの詳細は後述する。本実施形態では、鋼管10は、継目無鋼管である。しかしながら、鋼管10は、電縫鋼管やUO鋼管等の溶接鋼管であってもよい。以下、鋼管10が延びる長手方向(中心軸線CLに沿った方向)を軸方向と言う。鋼管10は、軸方向の両端それぞれに、環状の管端面10aを有する。さらに、鋼管10は、外周面10bと内周面10cとを有する。
標識11として、降伏強度の高さ毎に色分けされたカラーバンドを、鋼管10の外周面10bに巻いて表示してもよい。標識11は、カラーバンドのみに限らず、降伏強度の高さ毎に色分けされたペンキを外周面10bに塗布したものであってもよい。標識11に示す降伏強度のレベルは、例えば20MPa毎に区分けする設定としてもよい。
また、降伏強度情報の表示位置は、上記に例示した外周面10bのみとしてもよいし、または内周面10cのみとしてもよいし、あるいは外周面10b及び内周面10cの両方としてもよい。また、鋼管10の周方向においては、その一部のみに表示するようにしてもよいが、全周に渡るように表示した方が、鋼管10の置き方に関わらず視認できるため好ましい。
パイプライン20は、複数本の鋼管10からなる。各鋼管10は、同軸に配置された状態で、互いに溶接によって連結されている。つまり、各鋼管10同士が周溶接部Wで溶接接合されることにより、パイプライン20が形成されている。各鋼管10を溶接する際、中心軸線CL方向において互いに隣り合う鋼管10の降伏強度の差が、所定の範囲内になるように接合する。隣り合う鋼管10の降伏強度差は、好ましくは65MPa以下である。
図10は、本実施形態に係る鋼管10の製造方法を示すフロー図である。図10に示すように、本実施形態の製造方法は、準備工程(S1)と、測定工程(S2)と、算出工程(S3)と、表示工程(S4)と、を備える。以下、図10に示す各工程を具体的に説明する。
準備工程(S1)では、複数本の鋼管10を準備する。鋼管10を製造する方法は、周知の方法を用いてよい。鋼管10が継目無鋼管である場合、鋼管10は、例えば中実の丸ビレットを素材として、マンネスマン法により製造される。鋼管10が溶接鋼管である場合は、鋼板を管状に成形し、鋼板の側縁同士をシーム溶接することで鋼管10が製造される。鋼管10は、機械加工された管端面10aを有する。管端面10aに機械加工が施されるのは、鋼管10同士を周溶接によって接合するためである。そして、次工程では、この機械加工された管端面10aを利用して、圧子押し込み法による測定を行う。
まず、測定面の性状について説明する。圧子押し込み法では、事前に、測定面をある粗さ以下に仕上げておく必要がある。通常、鋼管10の外周面10b及び内周面10cは、酸化スケールがついている状態にあるので、このままでは精度の高い測定を行うことができない。そのため、測定前に機械加工で酸化スケールを取り除く必要があり、その分、余計な手間を要する。これに対し、切断面である管端面10aを測定箇所とすることで、例え調整を要するとしても粗さの調整程度で済み、測定のための新たな加工の必要性を最小限に抑えることができる。
測定工程(S2)では、圧子押し込み法を用いて鋼管10の管端面10aで荷重-変位特性を測定する。具体的には、鋼管10が持つ一対の管端面10aのうち少なくとも一方に対して圧子押し込み試験を行う。以下、圧子押し込み試験の具体的な方法について説明する。
試験装置は、例えば、測定対象となる鋼管10を固定する固定装置と、圧子30を介して鋼管10の管端面10aに垂直な押し込み荷重Fを与える負荷装置と、圧子30の変位(押し込み量)hを測定する測定装置と、押し込み荷重Fと圧子30の変位hとの関係を記録する記録装置と、を備える。記録装置は、単に試験終了時点での圧子30の変位hを記録するだけでなく、圧子30が押し込まれている最中の押し込み荷重Fと圧子30の変位hの関係を記録してもよい。
また、圧痕のサイズとしては、正面視での径が0.1mm~1.0mmの範囲内で、深さが0.02mm~0.20mmの範囲内であることが好ましい。例えば、正面視の径が0.4mmで深さが0.15mmを圧痕のサイズとしてもよい。
また、圧子30の押し込み荷重としては、200N~800Nの範囲とすることが好ましい。例えば、押し込み荷重を450Nとしてもよい。押し込み荷重を加えた結果として、押し込み位置に生じた測定点の変位が、圧痕の深さとなる。
また、圧子押し込み法の測定跡である圧痕の有無の確認は、目視により行う。このとき、圧子押し込み法により生じた圧痕と、搬送作業等により生じた通常の傷跡とを見比べた場合、搬送作業等による損傷痕の大きさは圧子による測定痕の大きさをはるかに上回るので、目視によって両者を判別できる。
算出工程(S3)では、測定工程(S2)で測定した荷重-変位特性に基づいて、複数の鋼管10の各々について降伏強度を算出する。例えば、ISO/TR29381:2008に記載の方法(加工硬化式を仮定してその係数を決める方法、FEA等の数値解析シミュレーションから逆解析によりSS曲線を求める方法、ニューラルネットワークを使用する方法)を用いることで、荷重-変位特性から鋼管10のSS曲線を算出することができる。
本算出工程(S3)について補足説明をすると、実際に使用した方法は、日本国特開2019-174270号公報において、弾塑性材料の変形抵抗式測定法に記載されている方法を使用した。グレード毎(例えば、X60,X65等)に、近似曲線の係数を決めて、引張試験の降伏強度との相関を決定した。実際の各鋼管に対する測定では、その係数を使用して、圧子押し込み試験で測定した荷重-変位曲線から降伏強度を決定した。
表示工程(S4)では、算出工程(S3)で算出した降伏強度に関する情報(降伏強度情報)を、各鋼管10の各々の外周面に表示する。表示工程(S4)で表示する情報は、上述した通り強度レベル(区分)を示す標識11またはカラー表示であってもよいし、降伏強度の値そのものであってもよいし、あるいは降伏強度の数値と紐付けられた製品番号表示であってもよい。
本実施形態に係る鋼管製造方法では、測定工程(S2)において、鋼管10の管端面10aに対して圧子押し込み法を用いて荷重-変位特性を測定する。算出工程(S3)では、その荷重-変位特性に基づいて各鋼管10の降伏強度を算出する。この降伏強度の値は、引張試験で実測した降伏強度の値とほとんど一致する。さらに、本実施形態に係る製造方法では、表示工程(S4)において、算出工程(S3)で算出した降伏強度に関する情報を鋼管10の外周面に表示する。そのため、このようにして得られた各鋼管10同士を接合する際、作業者は、鋼管10に表示された降伏強度情報を確認すれば、降伏強度差が小さくなるように接合する鋼管10を選択することができる。これにより、溶接によって鋼管同士を連結してなるパイプライン20では、鋼管10同士の周溶接部W(図9参照)近傍での座屈発生を抑制できる。また、測定工程(S2)で用いる圧子押し込み法は、鋼管10の管端面10aに対して直接行うことができる。そのため、圧子押し込み法では鋼管10から試験片を採取する必要がなく、容易に実施できる。したがって、本実施形態の鋼管製造方法によれば、鋼管10同士の周溶接部W近傍での座屈発生を抑制できるので、パイプライン20の製造に適した鋼管10を歩留まり良く簡易に製造できる。
YS1に属する全ての鋼管10を使い切ったら、今度は、YS1に近いYS2を示すカラーバンドが巻かれた鋼管10を選んで取り出していく。そして、接合済みのYS1に属する鋼管10に対し、新たに選び出したYS2に属する鋼管10を周溶接により次々と接合していく。
YS2に属する全ての鋼管10を使い切ったら、今度は、YS2に近いYS3を示すカラーバンドが巻かれた鋼管10を選んで取り出していく。そして、接合済みのYS2に属する鋼管10に対し、新たに選び出したYS3に属する鋼管10を周溶接により次々と接合していく。
YS4に属する全ての鋼管10を使い切ったら、今度は、YS4に近いYS5を示すカラーバンドが巻かれた鋼管10を選んで取り出していく。そして、接合済みのYS4に属する鋼管10に対し、新たに選び出したYS5に属する鋼管10を周溶接により次々と接合していく。
以上の工程により、図15(b)に示すパイプライン20が完成する。
本実施形態の製造方法により製造された鋼管の効果を確認するため、以下に示すシミュレーション試験を実施した。
本第1実施例では、上述した鋼管A~Dを想定したシミュレーション試験を行った。
本発明例として、鋼管の降伏強度に関する情報(降伏強度情報)が外周面に表示された鋼管を複数本、準備する場合を想定した。この降伏強度情報の取得に際しては、圧子押し込み法を用いる場合を想定した。そして、複数の鋼管が互いに連結されたときに降伏強度差が小さくなるような鋼管の組み合わせを選択し、選択した各鋼管同士を接合した場合の降伏強度差の分布を調査した。
また、比較例として、鋼管の降伏強度に関する情報が表示されていない鋼管を複数本、準備する場合を想定した。そして、任意に選択した各鋼管同士を接合した場合の降伏強度差の分布を調査した。接合した各鋼管同士の降伏強度差は、接合前の各鋼管に対して全厚引張試験を行って得られた降伏強度から求める場合を想定した。
本第2実施例では、まず鋼管に座屈が発生する条件について検証するため、ドラムに巻き付けたときの鋼管について解析(シミュレーション)を行った。鋼管の座屈特性は、鋼管の寸法的には鋼管の外径Dに依存し、鋼管の材料的には主に降伏比(降伏強度/引張強度)YRに依存する。また、鋼管の座屈特性は、降伏伸びの有無などにも影響を受けるが、鋼管同士の降伏強度差ΔYSと比較してその影響は小さい。以上を考慮して、鋼管に座屈が起こっているか否かを判定する座屈指標Bindexを導入した。座屈指標Bindexは以下の式(2)で表される。式(2)において、ドラム間隙δmaxは、ドラムと鋼管との間における、鋼管の厚み方向の隙間の大きさを表す。ここで、式(2)の各変数のうち、座屈指標Bindexの単位はmm-2であり、外径Dの単位はmmであり、降伏比YRの単位は%であり、ドラム間隙δmaxの単位はmmである。なお、ドラム間隙δmaxは、降伏強度差ΔYSの関数である。座屈が発生すると、鋼管はドラムから離反するため、ドラム間隙δmaxは大きくなる。
発明例では、まず、鋼管の管端面に圧子押し込み法を用いて測定した荷重-変位特性に基づいて算出される降伏強度に関する情報(降伏強度情報)が外周面に表示された鋼管を、複数本、準備することを想定した。そして、これら複数本の鋼管を、降伏強度差が小さくなるような組み合わせで接合したパイプラインを製造する場合を想定した。そして、この発明例のパイプラインについて座屈指標Bindexを求めた。
また、比較例として、接合対象の鋼管を任意に選択して接合したパイプラインを製造する場合を想定した。そして、この比較例のパイプラインについて座屈指標Bindexを求めた。
上記発明例及び比較例のそれぞれについて、3箇所全てにおいて座屈指標Bindexの値が50以下であれば合格とし、逆に座屈指標Bindexの値が50超であれば不合格とした。
発明例1~4は、鋼管に表示された降伏強度情報が降伏強度の値そのものである例である。
発明例5~8は、鋼管に表示された降伏強度に関する情報が、20MPa毎に強度レベルを設定して色分けしたカラーバンドの例である。なお、表1では、降伏強度差は、降伏強度の値そのものの差を表示している。
表1に示される通り、発明例1~8のいずれにおいても、3箇所全ての周溶接部で座屈指標Bindexの値が50以下を達成している。よって、発明例1~8では、座屈の発生を抑制できることが分かる。
表2に示される通り、比較例1~4のいずれにおいても、3箇所の周溶接部のうちの少なくとも1箇所で座屈指標Bindexの値が50よりも大きくなっている。よって、比較例1~4では、座屈が発生する可能性があることが分かる。
例えば、上記実施形態では、本発明をパイプラインの製造に適用する場合を例示したが、建築構造物に用いられる建材に適用してもよい。
(1)図8に例示したように、本発明の一態様に係る鋼管10は、機械加工され、圧子押し込み法の測定跡である圧痕を有する管端面10aと、前記圧痕の位置の降伏強度に対応する降伏強度情報である標識11が付与された、外周面10bとを備える。前記降伏強度情報は、内周面10cに付与してもよいし、あるいは、外周面10b及び内周面10cの両方に付与してもよい。
(2)上記(1)の態様において、前記降伏強度情報が、前記降伏強度の数値表示、前記降伏強度の数値が該当する区分を示す区分表示、前記降伏強度の数値が該当する区分を示すカラー表示、前記降伏強度の数値と紐付けられた製品番号表示、のうちの少なくとも一つを含んでもよい。図8の例示では、前記カラー表示である標識11を採用している。
(4)上記(3)に記載の鋼管群は、各鋼管10が、前記区画内に、前記降伏強度情報に応じて区分けして配置されていてもよい。
(7)上記(6)の鋼管製造方法において、表示工程S4で、前記降伏強度情報として、前記降伏強度の数値表示、前記降伏強度の数値が該当する区分を示す区分表示、前記降伏強度の数値が該当する区分を示すカラー表示、前記降伏強度の数値と紐付けられた製品番号表示、のうちの少なくとも一つを表示してもよい。図8の例示では、前記カラー表示である標識11を採用している。
10a:管端面
10b:外周面
10c:内周面
11:標識
20:パイプライン
30:圧子
S1:準備工程
S2:測定工程
S3:取得工程
S4:表示工程
Claims (7)
- 機械加工され、圧子押し込み法の測定跡である圧痕を有する管端面と、
前記圧痕の位置の降伏強度に対応する降伏強度情報が付与された、外周面及び内周面の少なくとも一方と、
を備えることを特徴とする鋼管。 - 前記降伏強度情報が、
前記降伏強度の数値表示、
前記降伏強度の数値が該当する区分を示す区分表示、
前記降伏強度の数値が該当する区分を示すカラー表示、
前記降伏強度の数値と紐付けられた製品番号表示、
のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の鋼管。 - 区画内に配置された複数本の鋼管の全てが、請求項1または2に記載の鋼管であることを特徴とする鋼管群。
- 各前記鋼管が、前記区画内に、前記降伏強度情報に応じて区分けして配置されていることを特徴とする請求項3に記載の鋼管群。
- 請求項1または2に記載の鋼管が、複数本、互いに周溶接で接合されたパイプラインであって、
連結方向において互いに隣り合う各前記鋼管同士における前記降伏強度の差が、65MPa以下である
ことを特徴とするパイプライン。 - 機械加工された管端面を有する鋼管を準備する準備工程と、
圧子押し込み法により前記管端面で荷重-変位特性を測定する測定工程と、
前記測定工程で測定した前記荷重-変位特性に基づいて降伏強度を得る取得工程と、
前記取得工程で得た前記降伏強度に関する降伏強度情報を、前記鋼管の外周面及び内周面の少なくとも一方に表示する表示工程と、
を含むことを特徴とする鋼管製造方法。 - 前記表示工程で、前記降伏強度情報として、
前記降伏強度の数値表示、
前記降伏強度の数値が該当する区分を示す区分表示、
前記降伏強度の数値が該当する区分を示すカラー表示、
前記降伏強度の数値と紐付けられた製品番号表示、
のうちの少なくとも一つを表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の鋼管製造方法。
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