JP7322898B2 - 端末装置及び方法 - Google Patents

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Description

本開示は、端末装置及び方法に関する。
近年の無線通信環境は、データトラフィックの急激な増加という問題に直面している。そこで、マクロセル内にスモールセルを多数設置してネットワーク密度を高めることにより、トラフィックを分散して無線リソースを有効活用することが行われている。このようにスモールセルを活用する技術を、スモールセルエンハンスメントという。なお、スモールセルは、マクロセルと重複して配置される、マクロセルよりも小さい様々な種類のセル(例えば、フェムトセル、ナノセル、ピコセル及びマイクロセルなど)を含み得る概念である。
他にも、無線リソースの拡充策の一つとして、5Gでは、4G(LTE:Long Term Evolution)よりもさらに高い周波数帯域を使用した広帯域伝送により、10~20Gbpsといった大容量通信を実現することが検討されている。ただし、高い周波数帯域では、電波伝搬減衰が大きいので、低い周波数帯域が使用される場合と比較して基地局のカバレッジ(通信可能なエリア)は狭い。さらに、高い周波数帯域では、電波の直進性が強いので、建物、人、又は乗り物等の遮蔽物による遮蔽により送受信装置が見通し外となり、通信品質(即ち、電波伝搬環境)が大幅に劣化し得る。そのため、低い周波数帯域と高い周波数帯域とを組み合わせて使用することで、低い周波数帯域による広いカバレッジを確保しつつ、高い周波数帯域のカバレッジ内では非常に高いスループットを実現することが想定されている。なお、高い周波数帯域は、カバレッジの狭さから、マクロセルよりも小さいスモールセルでの活用が期待されている。
高い周波数帯域での電波伝搬減衰の大きさを相殺するために、ビーム(又はビームパターン)を使用することも検討されている。通信に使用するべき最適なビームを選択するためには、使用可能な複数のビームの各々を使用して、測定用信号(既知信号)を送信する又は受信する、ビームスィーピングが行われ得る。送信側が形成するビームは送信ビームとも称され、受信側が形成するビームは受信ビームとも称される。送信側がビームスィーピングしながら送信した測定用信号の測定結果に基づいて、最適な送信用ビームが選択される。このような手続きは、送信ビームスィーピングとも称される。また、測定用信号を受信側がビームスィーピングしながら受信した際の測定結果に基づいて、最適な受信用ビームが選択される。このような手続きは、受信ビームスィーピングとも称される。受信ビームスィーピングに関する技術として、下記特許文献1には、携帯端末の水平面における全方向に対して順次アンテナ指向性を向けて、各方向に対する受信レベルを測定する技術が開示されている。
特開2002-135198号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、例えばユーザの体が遮蔽物になり得ることが考慮されていない。とりわけ、高い周波数帯域では電波伝搬減衰が大きいので、基地局と端末装置との間に遮蔽物が存在する場合としない場合とで測定結果は大きく異なり得る。
そこで、本開示では、遮蔽物による遮蔽の影響を排除した測定を可能にするための仕組みを提供する。
本開示によれば、端末装置であって、ひとつ以上のアンテナモジュールと、測定に使用される前記アンテナモジュールの遮蔽物による遮蔽状態を固定しながら前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更させるための処理と、測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向の変更に応じてダウンリンクの通信品質を測定する処理と、を制御する制御部と、を備える端末装置が提供される。
また、本開示によれば、ひとつ以上のアンテナモジュールを備える端末装置により実行される方法であって、測定に使用される前記アンテナモジュールの遮蔽物による遮蔽状態を固定しながら前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更させるための処理と、測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向の変更に応じてダウンリンクの通信品質を測定する処理と、を制御することと、を含む方法が提供される。
本開示の一実施形態に係るシステムの構成の一例を説明するための図である。 提案技術の概要を説明するための図である。 本実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る端末装置におけるアンテナモジュールの配置の一例を示す図である。 本実施形態に係る端末装置により表示される第1の指示情報の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る端末装置に表示される測定結果表示画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る端末装置において実行される測定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る端末装置により表示される第2の指示情報の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る端末装置により表示される第2の指示情報の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じて端末装置200A、200B及び200Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、端末装置200A、200B及び200Cを特に区別する必要が無い場合には、単に端末装置200と称する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.システム構成例
1.2.提案技術の概要
2.構成例
2.1.機能構成例
2.2.アンテナモジュールの配置
3.技術的特徴
3.1.周波数帯域
3.2.測定処理
3.3.ユーザ支援処理
4.変形例
4.1.第1の変形例
4.2.第2の変形例
5.ハードウェア構成例
6.まとめ
<<1.はじめに>>
<1.1.システム構成例>
図1は、本開示の一実施形態に係るシステムの構成の一例を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、基地局100(100A~100C)、端末装置200(200A~200C)を含む。
基地局100は、セル10(10A~10C)を運用し、セル10の内部に位置する1つ以上の端末装置200へ無線サービスを提供する通信装置である。例えば、基地局100Aは、端末装置200Aに無線サービスを提供し、基地局100Bは端末装置200Bに無線サービスを提供し、基地局100Cは端末装置200Cに無線サービスを提供する。セル10は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、5Gなどの任意の無線通信方式に従って運用されてよい。なお、5Gは、NR(New Radio)、NRAT(New Radio Access Technology)、FEUTRA(Further Evolved Universal Terrestrial Radio Access)を含むものとする。
基地局100Aは、マクロセル10Aを運用するマクロセル基地局である。マクロセル基地局100Aは、コアネットワーク20に接続される。コアネットワーク20は、ゲートウェイ装置(図示せず)を介してパケットデータネットワーク(PDN)30に接続される。
基地局100B及び100Cは、スモールセル10B及び10Cをそれぞれ運用するスモールセル基地局である。スモールセル基地局100B及び100Cは、マクロセル基地局100Aに接続される。
コアネットワーク20は、例えばMME(Mobility Management Entity)、S-GW(Serving gateway)、P-GW(PDN gateway)、PCRF(Policy and Charging Rule Function)及びHSS(Home Subscriber Server)を含み得る。若しくは、コアネットワーク20は、これらと同様の機能を有する5Gのエンティティを含み得る。MMEは、制御プレーンの信号を取り扱う制御ノードであり、端末装置の移動状態を管理する。S-GWは、ユーザプレーンの信号を取り扱う制御ノードであり、ユーザデータの転送経路を切り替えるゲートウェイ装置である。P-GWは、ユーザプレーンの信号を取り扱う制御ノードであり、コアネットワーク20とPDN30との接続点となるゲートウェイ装置である。PCRFは、ベアラに対するQoS(Quality of Service)等のポリシー及び課金に関する制御を行う制御ノードである。HSSは、加入者データを取り扱い、サービス制御を行う制御ノードである。
端末装置200は、基地局100による制御に基づいて基地局100と無線通信する通信装置である。端末装置200は、いわゆるユーザ端末(User Equipment:UE)であってもよい。例えば、端末装置200は、基地局100にアップリンク信号を送信して、基地局100からダウンリンク信号を受信する。
なお、以下では、マクロセル基地局100とスモールセル基地局100とを特に区別する必要が無い場合、これらを基地局100と総称する。
<1.2.提案技術の概要>
図2は、提案技術の概要を説明するための図である。図2に示すように、端末装置200を保持するユーザが、基地局100A及び100Bの間を歩いており、基地局100A及び100Bはそれぞれ端末装置200の方向に送信ビーム11A及び11Bの各々を送信している。
図2の左図に示す状況では、ユーザは、端末装置200を基地局100Bの方向に向けており、基地局100Aに背を向けている。そのため、送信ビーム11Bは遮蔽されずに受信される一方で、送信ビーム11Aはユーザの体により遮蔽される。図2の右図は、図2の左図に示す状況から、ユーザが180度向きを変えた状況を示している。図2の右図に示す状況では、ユーザは、端末装置200を基地局100Aの方向に向けており、基地局100Bに背を向けている。そのため、送信ビーム11Aは遮蔽されずに受信される一方で、送信ビーム11Bはユーザの体により遮蔽される。このように、ユーザが移動せずとも、向きを変えるだけで、送信ビーム11の遮蔽状態は変化し、通信品質は変化する。
ユーザが端末装置200の持ち方を変えた場合も、同様に送信ビーム11の遮蔽状態は変化し得る。例えば、端末装置200の持ち方を、アンテナモジュールを覆うような持ち方から、アンテナモジュールから離れた部位を保持するような持ち方に変えた場合には、送信ビーム11の遮蔽状態は変化し、通信品質は変化する。
このように、通信品質は、送信ビーム11の遮蔽状態によって変化するので、使用するアンテナモジュールを切り替えたり、送信ビーム11を切り替えたりしただけでは、遮蔽物による遮蔽の影響を排除した正確な測定は困難である。
上記では送信ビームについて述べたが、受信ビームについても同様である。送信ビーム又は受信ビームのいずれの測定を行うにしろ、このような遮蔽物による遮蔽の影響を排除した測定が行われ、最適なビームの選択が行われることが望ましい。
そこで、提案技術では、端末装置200は、遮蔽物によるアンテナモジュールの遮蔽状態を固定しながら端末装置200の向きを変更させ、端末装置200の向きの変更に応じて測定を行う。例えば、端末装置200は、ユーザによる端末装置200の遮蔽状態(例えば、手での端末装置200の握り方、及び胴体と端末装置200との位置関係等)を固定させながらその場で回転するようユーザに指示する。その際、端末装置200は、遮蔽物によりアンテナモジュールが遮蔽されない状態を固定しながら端末装置200の向きを変更させる。そして、端末装置200は、ユーザの回転により端末装置200の向きが変更される度に、受信ビームスィーピングを行って通信品質を測定する。これにより、端末装置200は、遮蔽物の影響を排除した状態での、各方向から到来する送信ビーム及び各方向を向いた受信ビームの通信品質を測定することができる。
さらに、提案技術では、端末装置200は、遮蔽物の影響を排除した状態での各方向の通信品質を比較し、最も通信品質が良い方向に端末装置200を向けるようユーザに指示する。ユーザが指示通りに通信品質が最も良い方向に端末装置200を向けることで、端末装置200は、現在位置において最も良い通信品質で通信することが可能となる。
さらに、提案技術では、端末装置200は、各位置における通信品質を比較し、最も通信品質が良い位置及び方向の組み合わせをユーザに指示してもよい。ユーザが指示通りに移動し指示された方向に端末装置200を向けることで、端末装置200は、現在位置の周辺において最も良い通信品質で通信することが可能となる。さらに、提案技術では、端末装置200は、各位置における通信品質を比較し、最も通信品質が良い位置及び方向、並びに手での端末装置200の持ち方の組み合わせをユーザに指示してもよい。
<<2.構成例>>
<2.1.機能構成例>
続いて、図3を参照して、本実施形態に係る端末装置200の構成の一例を説明する。図3は、本実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図3を参照すると、端末装置200は、アンテナモジュール210、無線通信部220、センサ部230、出力部240、記憶部250、及び制御部260を備える。
-アンテナモジュール210
アンテナモジュール210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナモジュール210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
アンテナモジュール210は、複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有するアレイアンテナである。アンテナモジュールは、アンテナ素子の他に、無線通信部220に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路、又は送信回路/受信回路)の間でアンテナ素子の接続先を切り替える、アンテナスイッチをも含み得る。その他、アンテナモジュール210は、アンテナ素子に付随する各種装置を含み得る。
-無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
-センサ部230
センサ部230は、端末装置200に関する各種情報を検出する。
センサ部230は、端末装置200の姿勢情報を取得する、姿勢情報取得部としての機能を有する。姿勢情報取得部は、例えば加速度センサにより検出された加速度、ジャイロセンサにより検出された角速度、及び地磁気センサにより検出された地磁気に基づいて、端末装置200の姿勢を示す姿勢情報を演算及び取得する。
センサ部230は、端末装置200の位置情報を取得する、位置情報取得部としての機能を有する。位置情報取得部は、例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して装置の緯度、及び経度から成る位置情報を検出し、検出した位置情報を出力する。なお、位置情報取得部は、他の任意の技術を使用して位置情報を検知してもよい。例えば、位置情報取得部は、Wi-Fi(登録商標)、携帯電話・PHS・スマートフォン等との送受信、または近距離通信等により位置情報を検知するものであってもよい。また、端末装置200の位置情報は、端末装置200の高度を含んでいてもよい。端末装置200の高度は、例えば気圧センサにより検出された気圧に基づいて取得される。即ち、位置情報は、水平方向の位置だけでなく、高さ方向の位置をも含む概念である。
-出力部240
出力部240は、情報をユーザに出力する。例えば、出力部240は、ディスプレイ等の表示装置、LED(light emitting diode)等の発光装置、スピーカ等の音出力装置、又は偏心モータ等の振動装置を含む。そして、出力部240は、画像(静止画像/動画像)、光、音声又は振動を出力する。
-記憶部250
記憶部250は、端末装置200の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
-制御部260
制御部260は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って端末装置200内の動作全般を制御する。制御部260は、例えばCPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。なお、制御部260は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、及び適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。
制御部260は、測定制御部261及びユーザ支援部263を含む。測定制御部261は、受信ビームスィーピングを伴うダウンリンクの通信品質の測定に関する処理全般を制御する機能を有する。ユーザ支援部263は、測定制御部261による測定結果に基づいて、通信品質向上のための処理を制御する機能を有する。これらの構成要素の動作の詳細については、後に詳しく説明する。
なお、制御部260は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部260は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。例えば、制御部260は、無線通信部220を制御して他の装置との間で情報を送受信させたり、センサ部230を制御して情報を検出させたり、出力部240を制御して情報を出力させたりする。
<2.2.アンテナモジュールの配置>
アンテナモジュール210ごとに、アンテナ素子の配置に応じて受信可能な方向が定義される。換言すると、アンテナモジュール210ごとに、形成可能な受信ビームの方向が定義される。
端末装置200は、ひとつ以上のアンテナモジュール210を有する。即ち、端末装置200は、ひとつ以上の受信可能な方向を有する。より多くの方向から到来する電波を受信可能にするために、端末装置200には、複数のアンテナモジュール210がそれぞれ異なる位置及び向きで配置されることが望ましい。端末装置200におけるアンテナモジュール210の配置の一例を、図4を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態に係る端末装置200におけるアンテナモジュール210の配置の一例を示す図である。図4に示すように、端末装置200のディスプレイ241の表示面をXY平面とし、ディスプレイ241の長辺方向をY軸とし、ディスプレイ241の短辺方向をX軸とする。また、ディスプレイ241に直交する軸をZ軸とし、ディスプレイ241の表面側(即ち、フロント側)をZ軸の正方向とし、ディスプレイ241の裏面側(即ち、リア側)をZ軸の負方向とする。図4の左図と右図では、端末装置200の姿勢が異なっている。図4の左図では、X軸正方向が東を向いており、Y軸正方向が北を向いており、Z軸負方向が鉛直方向を向いている。また、図4の右図では、X軸正方向が東を向いており、Y軸負方向が鉛直方向を向いており、Z軸正方向が南を向いている。
図4に示す例では、端末装置200の異なる位置に6つのアンテナモジュール210(210A~210F)が設けられている。6つのアンテナモジュール210は、それぞれ異なる方向に3つの受信ビーム12を形成可能であり、それぞれ異なる方向(即ち、方角)を受信可能な方向13としている。アンテナモジュール210の受信可能な方向13とは、形成可能な複数の受信ビームによりカバーされる方向である。
詳しくは、図4の左図に示すように、アンテナモジュール210Aは、端末装置200のY軸正方向の端部に設けられている。そして、アンテナモジュール210Aは、Y軸正方向側にXY平面上での方向が異なる3つ受信ビーム12Aを形成可能である。アンテナモジュール210Aの受信可能な方向13Aは、受信ビーム12Aでカバーされる方向であり、図4に示した例では北方向を中心に東西に幅を有する。アンテナモジュール210Bは、端末装置200のX軸正方向の端部に設けられ、X軸正方向側にXY平面上での方向が異なる3つ受信ビーム12Bを形成可能であり、アンテナモジュール210Bの受信可能な方向13Bは東方向を中心に南北に幅を有する。アンテナモジュール210Cは、端末装置200のY軸負方向の端部に設けられ、Y軸負方向側にXY平面上での方向が異なる3つ受信ビーム12Cを形成可能であり、アンテナモジュール210Cの受信可能な方向13Cは南方向を中心に東西に幅を有する。アンテナモジュール210Dは、端末装置200のX軸負方向の端部に設けられ、X軸負方向側にXY平面上での方向が異なる3つ受信ビーム12Dを形成可能であり、アンテナモジュール210Dの受信可能な方向13Dは西方向を中心に南北に幅を有する。
図4の右図に示すように、アンテナモジュール210Eは、端末装置200のY軸正方向の端部に設けられ、Z軸負方向側にXZ平面上での方向が異なる3つ受信ビーム12Eを形成可能であり、アンテナモジュール210Eの受信可能な方向13Eは北方向を中心に東西に幅を有する。アンテナモジュール210Fは、端末装置200のY軸負方向の端部に設けられ、Z軸正方向側にXY平面上での方向が異なる3つ受信ビーム12Fを形成可能であり、アンテナモジュール210Fの受信可能な方向13Fは南方向を中心に東西に幅を有する。
スマートフォンの場合、図4を参照して説明したように、6面方向(各軸の正方向及び負方向)にビームが形成可能であることが想定される。典型的には、端末装置200は、受信ビーム12A~12Fの合計18本のビームを切り替えながらダウンリンクの測定用信号を測定して、最も通信品質の良いアンテナモジュール210及び受信ビーム12の組み合わせを選択する。
なお、本明細書において、アンテナモジュール210の受信可能な方向13をある所定の方向に向ける、といった説明は、アンテナモジュール210の受信可能な方向13の中心方向を当該所定の方向に向けることを意味するものとする。
<<3.技術的特徴>>
<3.1.周波数帯域>
本実施形態において、周波数帯域は、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域に分類される。
第1の周波数帯域は、所定の周波数より高い周波数帯域である。第2の周波数帯域は、所定の周波数より低い周波数帯域である。例えば、所定の周波数は6GHzであってもよい。即ち、第1の周波数帯域は6GHzより高い周波数帯域であり、第2の周波数帯域は6GHzより低い周波数帯域であってもよい。
他の一例として、第1の周波数帯域はミリ波帯であり、第2の周波数帯域はマイクロ波帯であってもよい。なお、ミリ波帯とは、30GHz~300GHzの周波数帯域であり、マイクロ波帯とは、300MHz~30GHzの周波数帯域である。他の一例として、第1の周波数帯域は26GHz(n258)、28GHz(n257、n261)、39GHz(n260)、及びSub6(n77-79)であり、第2の周波数帯域はUHF(Ultra High Frequency)であってもよい。なお、UHFとは、300MHz~3GHzの周波数帯域である。他の一例として、第1の周波数帯域は、SHF(super high frequency)及びEHF(extremely high frequency)であり、第2の周波数帯域はUHFであってもよい。なお、SHFとは、3GHz~30GHzの周波数帯域であり、EHFとは、30GHz~300GHzの周波数帯域である。
端末装置200は、第1の周波数帯域における通信品質を測定し、かかる測定結果に基づいて第1の周波数帯域を使用した通信を行う。
<3.2.測定処理>
-アンテナモジュール210のON/OFF
端末装置200(例えば、測定制御部261)は、測定に使用されるアンテナモジュール210をONにし、測定に使用されないアンテナモジュール210をOFFにした状態で、測定を行う。即ち、端末装置200は、測定に使用されるアンテナモジュール210のみを使用して受信ビームスィーピングを行う。測定に使用されるアンテナモジュール210は、ひとつであってもよいし、複数であってもよい。
端末装置200は、第1の周波数帯域における通信品質を測定する。そのために、例えば、端末装置200は、第1の周波数帯域を使用した通信を行うアンテナモジュール210を、測定に使用されるアンテナモジュール210として選択する。ひとつのアンテナモジュール210が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域とを使用可能な場合、端末装置200は、当該アンテナモジュール210をONにしつつ、第1の周波数帯域における通信品質を測定する。
なお、以下では、特に言及しない限り、アンテナモジュール210Aが測定に使用されるものとして説明する。
-測定処理の概要
端末装置200(例えば、測定制御部261)は、第1の処理と第2の処理とを制御して、遮蔽物の影響を排除した状態での通信品質を測定する。第1の処理は、端末装置200の姿勢変更を実現する処理を含む。第2の処理は、受信ビームスィーピングを伴う測定を含む。
-第1の処理
第1の処理は、測定に使用されるアンテナモジュール210の遮蔽物による遮蔽状態を固定しながらアンテナモジュール210の受信可能な方向13を変更させるための処理である。測定に使用されるアンテナモジュール210の受信可能な方向13を変更させることは、端末装置200の向き(即ち、姿勢)を変更させることと同義である。アンテナモジュール210の受信可能な方向13の変更は、例えば水平方向360度を30度刻みで変更させる等、離散的に行われることが望ましい。変更のための負担軽減のためである。また、アンテナモジュール210の受信可能な方向13の変更は、水平方向360度以外にも、天地方向180度に対して行われてもよい。
測定に使用されるアンテナモジュール210の受信可能な方向13を、以下では測定可能方向とも称する。測定可能方向は、端末装置200の姿勢と端末装置200におけるアンテナモジュール210の配置によって変化する。そこで、端末装置200は、端末装置200は、測定に使用されるアンテナモジュール210の配置と端末装置200の姿勢情報とに基づいて、測定可能方向を認識する。
遮蔽物によるアンテナモジュール210の遮蔽状態とは、遮蔽物とアンテナモジュール210との相対的位置関係とも捉えられる。遮蔽物としては、端末装置200のユーザの体が挙げられる。例えば、遮蔽物によるアンテナモジュール210の遮蔽状態としては、手での端末装置200の握り方が挙げられる。アンテナモジュール210が設けられた部分を手で覆うようにして端末装置200が保持された場合、当該アンテナモジュール210はユーザの手により遮蔽される。他の一例として、遮蔽物によるアンテナモジュール210の遮蔽状態としては、ユーザの胴体とアンテナモジュール210との位置関係が挙げられる。アンテナモジュール210の測定可能方向にユーザの胴体が位置する場合、アンテナモジュール210はユーザの胴体により遮蔽される。
端末装置200は、測定可能方向に遮蔽物が位置しない状態を固定しながら、測定可能方向を変更させるための処理を行う。一例として、測定可能方向に遮蔽物が位置しない状態とは、測定に使用されるアンテナモジュール210が設けられた部分が手で覆われずに保持された状態である。他の一例として、測定可能方向に遮蔽物が位置しない状態とは、測定可能方向にユーザの胴体が位置しない状態である。具体的には、アンテナモジュール210Aが測定に使用される場合には、ユーザの体の正面で、端末装置200のXY平面を水平面に合わせて、Y軸負方向の端部を持つ状態が、測定可能方向に遮蔽物が位置しない状態である。このような処理により、第2の処理において、測定可能方向に遮蔽物が位置しない状態でのあらゆる方向の通信品質を測定することが可能となる。
より詳しくは、端末装置200は、測定に使用されるアンテナモジュール210の遮蔽状態を固定しながら測定可能方向を変更するようユーザに指示する第1の指示情報を、出力部240により出力する。例えば、第1の指示情報は、端末装置200の持ち方を指示する情報と、持ち方を固定しながら測定可能方向を変更すること、即ち端末装置200の向きを変更させることを指示する情報とを含む。ユーザは、第1の指示情報を参照して、測定に使用されるアンテナモジュール210の遮蔽状態を固定しながら測定可能方向を変更する。例えば、ユーザは、ユーザの体の正面で、端末装置200のXY平面を水平面に合わせてY軸負方向の端部を持ちながら、位置を変えずに回転する。このような回転動作により、測定可能方向が変更される。第1の指示情報により、測定可能方向の変更を効率的にユーザに実施させることが可能となる。第1の指示情報の一例を、図5を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態に係る端末装置200により表示される第1の指示情報の一例を説明するための図である。図5に示される測定画面40(40A及び40B)は、第1の指示情報の一例である。測定画面40は、測定を支援するための画面であり、端末装置200の出力部240により表示される。
図5に示すように、測定画面40Aは、端末装置200をZ軸正方向からZ軸負方向に見たときの全景を示すUI(User Interface)要素41を含む。また、測定画面40Aは、端末装置200におけるアンテナモジュール210の配置を示す情報である、UI要素42を含む。UI要素42は、UI要素41に重畳されており、端末装置200をZ軸正方向から見たときの全景におけるアンテナモジュール210Aの位置を示している。他にも、図4に示したアンテナモジュール210B~210Fの配置を示すUI要素が、測定画面40Aに含まれていてもよい。UI要素42により、ユーザは、外からは見えないアンテナモジュール210の配置を認識することができる。
測定画面40Aは、測定に使用されるアンテナモジュール210Aを示す情報である、UI要素43を含む。測定に使用されるアンテナモジュール210Aは、遮蔽物により遮蔽すべきでない。よって、UI要素43は、UI要素42が示すアンテナモジュール210Aが、遮蔽物により遮蔽されるべきでないことを示すテキストを含んでいる。UI要素43により、ユーザは、アンテナモジュール210Aを遮蔽すべきではないことを、容易に認識することができる。これにより、ユーザの体による影響を排除した測定が可能となる。なお、端末装置200が、例えば複数の開閉可能なハウジングにより構成される場合には、測定画面40Aは、測定時に保つべき開閉状態を指示する情報を含んでいてもよい。これにより、ハウジングによる影響を排除した測定を行うことが可能となる。UI要素41~43は、端末装置200の持ち方を指示する情報の一例である。
測定画面40Aは、測定可能方向に関する情報である、UI要素44~47を含む。UI要素44~47は、端末装置200の向きを変更させることを指示する情報の一例である。UI要素44は、測定可能方向を示す情報であり、円内の三角形の鋭角の方向が測定可能方向を示している。UI要素45は、測定可能方向を示すアイコンである。UI要素45は、UI要素44における円内の三角形の鋭角の方向に配置される。ユーザが回転動作を行うと、その回転量と同じだけUI要素44の円内の三角形が回転し、三角形の鋭角の先にUI要素45が移動する。UI要素46は、北方向を「N」で示している。UI要素47は、測定可能方向を向けるべき方向を示す情報である。測定可能方向を向けるべき方向とは、測定可能方向を向けて測定を行うべき方向(即ち、方角)である測定対象方向のうち、まだ測定可能方向を向けた測定が行われていない方向である。UI要素44が向く方向にUI要素47が位置している場合、換言すると、UI要素45とUI要素47が一致する場合、測定可能方向が未測定の測定対象方向に向けられていることを意味する。
測定画面40Aは、測定と共に通信が行われている場合に、スループットを示すUI要素48を表示してもよい。
ユーザは、測定可能方向が未測定の測定対象方向に向けられるまで、測定画面40Aを参照しながら回転動作を行う。測定画面40Bは、測定可能方向が未測定の測定対象方向に向けられた状態の画面である。測定画面40Bは、測定画面40Aと同様のUI要素を含む。ただし、測定画面40Bにおいては、UI要素44が向く方向にUI要素47が位置しており、UI要素45とUI要素47が一致している。即ち、測定可能方向が未測定の測定対象方向に向けられている。
図4に示した例では、UI要素44において、円内の三角形の鋭角の方向で測定可能方向が示されていたが、測定可能方向の表現形態はこれに限定されない。例えば、円内に三角形に代えて菱形が配置され、菱形の長手方向一端側の鋭角の方向により測定可能方向が示されてもよい。より簡易には、方位磁針のようなUI要素において、方位磁針のN極方向により測定可能方向が示されてもよい。その場合、アフォーダンス効果が期待される。
また、UI要素46はオプションであり、表示されなくてもよい。
また、測定画面40Aは、端末装置200の持ち方を指示する情報の他の一例として、ユーザの胴体の位置を指示するUI要素をさらに含んでいてもよい。例えば、ユーザの胴体の位置を指示するUI要素は、UI要素41の下方向に、即ちUI要素42の反対方向に配置され、UI要素42により示されるアンテナモジュール210Aの反対側にユーザの胴体が位置すべきことを表現する。これにより、ユーザは、ユーザの胴体によりアンテナモジュール210Aを遮蔽せずに、端末装置200を持つことができる。
他にも、測定画面40Aは、端末装置200の持ち方を指示する情報の他の一例として、ユーザが手で持つべき位置を指示するUI要素をさらに含んでいてもよい。例えば、ユーザが手で持つべき位置を指示するUI要素は、UI要素41の下部に、即ちUI要素42の反対側に配置され、端末装置200のうちUI要素42により示されるアンテナモジュール210Aの反対側の端部をユーザが手で持つべきことを表現する。これにより、ユーザは、ユーザの手によりアンテナモジュール210Aを遮蔽せずに、端末装置200を持つことができる。
また、第1の指示情報は、測定画面40として表示される他にも、発光装置により出力される点灯色若しくは点滅パターン、又は振動装置により出力される振動パターン等として出力されてもよい。また、図5に示した測定画面40は、端末装置200と有線又は無線で接続された外部の表示装置により出力されてもよい。
-第2の処理
第2の処理は、測定可能方向の変更に応じてダウンリンクの通信品質を測定する処理である。詳しくは、端末装置200は、第1の処理に起因して測定可能方向が変更されると、受信ビームスィーピングを行って、各受信ビームの通信品質を測定する。
端末装置200は、測定可能方向が未測定の測定対象方向に向けられた状態で、受信ビームスィーピングを行って、当該測定可能方向における各受信ビームの通信品質を測定する。その際、端末装置200は、ON状態であるアンテナモジュール210を使用して、第1の周波数帯域の通信品質を測定する。
測定される通信品質は、例えば、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、S/N、CSI(Channel State Information)、又はCQI(Channel Quality Indicator)等である。
端末装置200は、SSB(SS(synchronization signal)/PBCH(Physical broadcast channel) block)を対象に測定してもよい。なお、SSBとは、PSS(Primary synchronization signal)、SSS(Secondary synchronization signal)及びPBCHから構成されるブロックである。基地局100は、SSB毎に異なるビームを使用して、送信ビームスィーピングを行う。SSBは、TCI state(Transmission Configuration Indicator state)又はSRS-SpatialRelationInfo(Sounding reference signal - SpatialRelationInfo)で指定され得る。
端末装置200は、CSI-RS(Channel-state information Reference signal)を対象に測定してもよい。なお、CSI-RSとは、端末装置200の送信ビーム/受信ビーム用の測定用信号である。
測定期間はssb-periodicityServingCell(SSBのセットの送信間隔)又は周期的(periodic)/準持続的(semi-persistent)なCSI-RSの送信周期に応じて設定され得る。ただし、測定期間は、サブキャリア間隔及び周波数帯域に応じて設定されてもよい。例えば、サブキャリア間隔が広いほど、アンテナモジュール210当たりの測定期間が短く設定され得る。また、高い周波数帯域であるほど、アンテナモジュール210当たりの測定期間が短く設定され得る。
端末装置200は、測定の結果を示す情報(以下、測定結果情報)と測定環境を示す情報(以下、測定環境情報)との組み合わせを記憶部に記憶させる。ここでの記憶部とは、端末装置200の記憶部250であってもよいし、クラウド上のサーバ等の外部装置に搭載される記憶部であってもよい。
測定結果情報は、受信ビームスィーピングの結果得られた、受信ビームごとの通信品質を示す情報を含む。例えば、測定結果情報は、各受信ビームについての、受信ビームの識別情報と当該受信ビームの通信品質を示す情報とが対応付けられた情報を含む。また、測定結果情報は、測定時の測定可能方向を示す情報を含む。つまり、測定結果情報は、測定時の測定可能方向を示す情報と、受信ビームごとの通信品質を示す情報との組み合わせを含む。測定結果情報により、アンテナモジュール210をどの方向に向けたときに、適切な通信品質を得られるか、即ち通信品質が最も良い(又は安定した)受信ビームを選択可能か、を判定することが可能となる。
測定環境情報は、測定が行われた際の端末装置200の位置情報を含んでいてもよい。これにより、どの位置でどの方向にアンテナモジュール210を向けたときに適切な通信品質を得られるか、を判定することが可能となる。
測定環境情報は、端末装置200の構成情報を含んでいてもよい。端末装置200の構成情報は、端末装置200の製品型番、製造番号、アンテナモジュール210の型番、IMEI(International Mobile Equipment Identity)、及びMACアドレスを含み得る。なお、測定環境情報は、IMEI、MACアドレス、及び製造番号のみを含んでいてもよく、その他の構成情報は、IMEI、MACアドレス、及び製造番号をデータベースに参照することで、特定されてもよい。また、端末装置200の製品型番とアンテナモジュール210の配置を示す情報に基づいて、アンテナモジュール210の型番が特定されてもよい。アンテナモジュール210の配置は、例えば、データ通信に使用される受信ビームの識別情報又は送信ビームの識別情報の少なくともいずれかに基づいて特定されてもよい。また、端末装置200の構成情報は、端末装置200の種別を示す情報を含み得る。端末装置200の種別とは、例えば、「モバイル機器」、「据え置き器」、「スマートフォン」、又は「ドローン」等の機器種別であってもよいし、「高速移動」又は「低速移動」等のユースケースの種別であってもよい。端末装置200の種別は、端末装置200の製品型番及び製造番号等の構成情報に基づいて特定されてもよい。端末装置200の構成情報により、後述するユーザ支援処理において、端末装置200と同一又は類似する構成情報を有する他の端末装置200により得られた測定結果を流用することが可能となる。
測定環境情報は、測定に使用されたアンテナモジュール210の識別情報を含んでいてもよい。これにより、どのアンテナモジュール210をどの方向に向けたときに適切な通信品質を得られるか、を判定することが可能となる。
-第1の処理と第2の処理とから成る測定処理の詳細
端末装置200は、第1の処理と第2の処理とを交互に行う。つまり、端末装置200は、測定可能方向が変更される度に測定を行う。これにより、各測定対象方向に測定可能方向を向けたときの、測定結果情報と測定環境情報との組み合わせが蓄積される。
端末装置200は、適宜測定の進捗状況を示す情報を出力してもよい。測定の進捗状況を示す情報の一例を、図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態に係る端末装置200に表示される測定結果表示画面の一例を示す図である。図6に示される測定結果表示画面50は、測定の進捗状況を示す情報の一例である。図6に示すように、測定結果表示画面50は、端末装置200をZ軸正方向から見たときの全景を示すUI要素51を含む。また、測定結果表示画面50は、測定対象方向を示すUI要素52と、測定結果を示すUI要素53とを含む。UI要素52は、端末装置200を中心に放射線状に複数配置されており、その各放射線の方向が測定対象方向を示している。UI要素53は、通信品質の良さを示す0~4本のバーから成り、バーの数が多いほど通信品質が良いことを示している。測定済みの測定対象方向に対応するUI要素52には、測定結果を示すUI要素53が重畳される。即ち、UI要素53が重畳されたUI要素52は測定済みの測定対象方向を示しており、UI要素53が重畳されていないUI要素52は未測定の測定対象方向を示している。なお、測定結果として、通信するために必要な品質(電波強度)が得られない測定対象方向については、圏外の表示がされてもよい。ユーザは、測定結果表示画面50を参照することで、各方角の通信品質を容易に認識することができ、且つ、測定済み/未測定の測定対象方向を容易に認識することができる。
-処理の流れ
図7は、本実施形態に係る端末装置200において実行される測定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7に示すように、まず、端末装置200は、測定に使用されるアンテナモジュール210の配置を示す情報を表示する(ステップS102)。例えば、端末装置200は、図5を参照して説明した測定画面40において、UI要素41及び42を表示する。次いで、端末装置200は、測定に使用しないアンテナモジュール210をOFFにし、測定に使用するアンテナモジュール210をONにする(ステップS104)。例えば、端末装置200は、アンテナモジュール210AのみをONにし、その他のアンテナモジュール210をOFFにする。次に、端末装置200は、未測定の測定対象方向があるか否かを判定する(ステップS106)。
未測定の測定対象方向があると判定された場合(ステップS106/YES)、端末装置200は、未測定の測定対象方向のうちひとつを、測定可能方向を向けるべき方向として選択し、測定可能方向を向けるべき方向を示す情報を表示する(ステップS108)。例えば、端末装置200は、図5を参照して説明した測定画面40において、UI要素47を表示する。次いで、端末装置200は、ユーザの回転動作に応じて、測定可能方向の変化を逐次表示する(ステップS110)。そして、端末装置200は、測定可能方向を向けるべき方向に測定可能方向が向けられると、測定を行う(ステップS112)。次に、端末装置200は、測定結果情報と測定環境情報との組み合わせを記憶部に記憶させる(ステップS114)。その後、処理は再度ステップS106に戻る。
ステップS106において、未測定の測定対象方向がないと判定された場合(ステップS106/NO)、処理は終了する。
-補足
なお、上記では、測定に使用されるアンテナモジュール210がアンテナモジュール210Aひとつである例を説明したが、本技術はかかる例に限定されない。測定に使用されるアンテナモジュール210は複数であってもよい。この場合、複数のアンテナモジュール210がONにされた状態で、又はONにされるアンテナモジュール210がひとつずつ切り替えられながら、測定が行われる。
<3.3.ユーザ支援処理>
端末装置200(例えば、ユーザ支援部263)は、記憶部に記憶された情報に基づいて、データ通信に使用されるアンテナモジュール210の受信可能な方向13を向けるべき方向を特定する。記憶部に記憶された情報とは、測定結果情報と測定環境情報との組み合わせである。なお、同一の測定環境情報(例えば、位置)についての測定結果情報が複数記憶されている場合には、平均又は直近のデータほど重み付けする加重平均等の統計処理が、測定結果情報に対し行われてもよい。そして、かかる統計処理後の測定結果情報に基づいて、ユーザ支援処理が行われてもよい。
データ通信に使用されるアンテナモジュール210の受信可能な方向13を、以下ではデータ通信可能方向とも称する。データ通信可能方向は、端末装置200の姿勢と端末装置200におけるアンテナモジュール210の配置によって変化する。そこで、端末装置200は、端末装置200は、通信に使用されるアンテナモジュール210の配置と端末装置200の姿勢情報とに基づいて、データ通信可能方向を認識する。
データ通信可能方向を向けるべき方向を、以下では目標方向とも称する。
目標方向は、測定結果が示す、通信品質の良い方向であってもよい。例えば、端末装置200は、測定可能方向ごとの各受信ビームの通信品質のうち最も通信品質が良い測定可能方向と受信ビームとの組み合わせを選択し、選択した組み合わせの測定可能方向を目標方向として特定する。目標方向にデータ通信可能方向が向けられると、最も通信品質の良い受信ビームを使用したデータ通信が可能となる。即ち、端末装置200は、最も良い通信品質で通信することが可能となる。
目標方向は、測定結果が示す、通信品質の変動が少ない方向であってもよい。例えば、端末装置200は、測定可能方向ごとの各受信ビームの通信品質のうち最も通信品質の変動が少ない測定可能方向と受信ビームとの組み合わせを選択し、選択した組み合わせの測定可能方向を目標方向として特定する。なお、通信品質の変動とは、通信品質の時間変動であり、基地局100と端末装置200との間に自動車や人等の遮蔽物が通る等の影響で生じ得る。目標方向にデータ通信可能方向が向けられると、最も通信品質の変動が少ない受信ビームを使用したデータ通信が可能となる。即ち、端末装置200は、最も安定した通信品質で通信することが可能となる。
端末装置200は、目標方向を示す情報を含む第2の指示情報を、出力部240により出力させる。より詳しくは、第2の指示情報は、データ通信可能方向を変更して目標方向にデータ通信可能方向を向けるようユーザに指示する情報を含む。ユーザは、第2の指示情報を参照して、データ通信可能方向が目標方向に向けられるまで回転動作を行う。第2の指示情報により、目標方向にデータ通信可能方向を容易に向けさせることが可能となる。なお、端末装置200は、データ通信可能方向が目標方向に向けられると、測定結果情報において最も通信品質が良い又は最も通信品質の変動が少ない受信ビームを選択し、かかる受信ビームを使用してデータ通信を行う。また、端末装置200は、選択した受信ビームに対応する送信ビーム(例えば、選択した受信ビームと同一パターンのビーム)を使用して、データ通信を行う。これにより、最も通信品質が良い又は最も通信品質の変動が少ない環境でのデータ通信を享受することが可能となる。
第2の指示情報の出力は、例えば、第1の周波数帯域を使用するデータ通信が行われる場合に行われる。第1の周波数帯域を使用するデータ通信は、例えば高スループットを要するアプリケーションにより行われ得る。第2の指示情報の一例を、図8を参照しながら説明する。
図8は、本実施形態に係る端末装置200により表示される第2の指示情報の一例を説明するための図である。図8では、ユーザが端末装置200を横向きに持ちながら動画閲覧アプリケーションを端末装置200に実行させている様子が示されている。動画閲覧画面60Aは、動画に重畳して表示される、スループットを示すUI要素61、及びデータ通信可能方向の変更をユーザに指示するUI要素62を含む。UI要素62は、第2の指示情報に相当する。UI要素62は、右方向への回転動作を指示する場合は右矢印「>」を含み、左方向への回転動作を指示する場合は左矢印「<」を含み、目標方向に達するまでの回転量が矢印の数で示されている。動画閲覧画面60Bは、動画閲覧画面60Aと同様のUI要素を含む画面であり、UI要素62に従ってユーザが右方向への回転動作を行い、データ通信可能方向が目標方向に達した際に表示される。動画閲覧画面60BにおけるUI要素62は、目標方向に達したことを示す情報「Done」を含む。また、データ通信可能方向が目標方向に達したため、UI要素61に示されるスループットは、150Mbpsから1Gbpsに向上している。
なお、第2の指示情報は、動画閲覧アプリケーション以外にも、例えばAR(Augmented Reality)又はVR(Virtual Reality)アプリケーションの画面に重畳されてもよい。また、第2の指示情報は、アプリケーション画面に重畳されず、単体で表示されてもよい。また、データ通信可能方向の変更をユーザに指示する情報は、UI要素62に示した矢印以外にも、例えば画面の色で表現されてもよい。例えば、右方向への回転動作を指示する場合は画面右端が赤く表示され、左方向への回転動作を指示する場合は画面左端が赤く表示され、目標方向に達するまでの回転量が赤く表示される面積の大きさで示されてもよい。また、UI要素61によるスループットの表示は、データ通信可能方向が目標方向に達している場合にのみ行われてもよい。
ここで、目標方向は、測定環境情報が共通する測定結果情報に基づいて特定される。例えば、目標方向は、測定時の位置が共通する測定結果情報に基づいて特定される。即ち、位置ごとに、目標方向が特定される。
第2の指示情報は、データ通信の際に位置するべき位置(以下、目標位置とも称する)への移動を指示する情報を含んでいてもよい。この場合、第2の指示情報における目標方向は、目標位置においてデータ通信可能方向を向けるべき方向である。目標位置は、例えば、ユーザの移動可能圏内であって、測定結果が示す、通信品質が最も良い又は通信品質の変動が最も少ない目標方向を有する位置である。ユーザの移動可能圏は、例えば現在位置から数m程度であり、任意に設定され得る。第2の指示情報を参照してユーザが目標位置に移動し、その後データ通信可能方向を目標方向に向けることで、現在地で単に回転動作するよりも適切な通信品質でのデータ通信を享受することが可能となる。目標位置への移動を指示する情報を含む第2の指示情報の一例を、図9を参照しながら説明する。
図9は、本実施形態に係る端末装置200により表示される第2の指示情報の一例を説明するための図である。図9では、画像閲覧アプリケーションにおいて、ユーザの眼前の光景を撮像した画像70に第2の指示情報が重畳された様子が示されている。UI要素71は、目標位置を示す情報である。UI要素72は、目標位置への移動をユーザに指示する情報である。UI要素71及び72は、第2の指示情報に相当する。UI要素73は、目標位置における目標方向を示す情報である。UI要素74は、現在のスループットを示す情報である。UI要素75は、目標位置で目標方向にデータ通信可能方向を向けた場合に得られるスループットを示す情報である。
なお、第2の指示情報は、画像閲覧アプリケーション以外にも、例えばAR又はVRアプリケーションの画面に重畳されてもよい。また、第2の指示情報は、アプリケーション画面に重畳されず、単体で表示されてもよい。また、UI要素73による目標方向の表示に代えて、図5に示したUI要素44~47、又は図8に示したUI要素62と同様の表示が行われてもよい。また、UI要素74及び75によるスループットの表示は、ユーザが目標位置に移動し、且つデータ通信可能方向が目標方向に達した場合にのみ行われてもよい。
-補足
端末装置200は、データ通信可能方向が目標方向に向けられると、測定結果情報において最も通信品質が良い又は最も通信品質の変動が少ない受信ビームを選択し、かかる受信ビームを使用してデータ通信を行う。
データ通信に使用されるアンテナモジュール210と測定に使用されたアンテナモジュール210とは、典型的には同一であるが、異なっていてもよい。端末装置200は、測定に使用されたアンテナモジュール210をデータ通信においても使用するために、使用するアンテナモジュール210を切り替えてもよい。
第2の指示情報は、データ通信に使用されるアンテナモジュール210の遮蔽状態を指示する情報を含み得る。データ通信に使用されるアンテナモジュール210の遮蔽状態を指示する情報とは、データ通信に使用されるアンテナモジュール210を遮蔽しないようにユーザに指示する情報であり、例えば、端末装置200の持ち方を指示する情報である。なお、端末装置200の持ち方を指示する情報は、図5を参照して説明したUI要素41~43と同様に、データ通信に使用されるアンテナモジュール210を示す情報であってもよい。他の一例として、端末装置200の持ち方を指示する情報は、ユーザの胴体の位置を指示する情報、及び/又はユーザが手で持つべき位置を指示する情報を含んでいてもよい。これにより、データ通信時にアンテナモジュール210が遮蔽されて通信品質が劣化することを防止することができる。
第2の指示情報は、記憶部に記憶された、他の端末装置200による測定により得られた情報(即ち、測定結果情報と測定環境情報との組み合わせ)にさらに基づいて、生成されてもよい。即ち、目標方向及び目標位置の特定は、複数の端末装置200による測定により得られた情報に基づいて、行われてもよい。例えば、端末装置200が出力する第2の指示情報の生成のために、端末装置200自身が測定していない位置及び方向については、他の端末装置200により得られた測定結果が流用される。ここでの他の端末装置200は、端末装置200と構成情報が同一又は類似することが望ましい。構成情報が相違すると、同じ測定環境であっても測定結果が相違し得るためである。このような測定結果の流用により、より適切な目標方向及び目標位置を特定する可能となる。
目標方向及び目標位置の特定は、例えば、ディープラーニング等の機械学習により行われてもよい。例えば、位置を入力すると通信品質が最も良い位置及び方向並びに当該位置及び方向におけるスループットが出力されるモデルが、機械学習により生成される。かかるモデルを利用することにより、未測定の位置及び方向についても、測定結果を推定し、ユーザ支援に使用することが可能となる。
目標方向の特定は、クラウド上のサーバ等の外部装置により行われてもよい。また、予め目標方向の特定が行われ、目標方向と測定環境情報との組み合わせが記憶部に記憶されていてもよい。例えば、位置(水平方向及び高さ方向の位置)ごとの目標方向を含む3Dマップが生成されて、端末装置200に提供されてもよい。なお、端末装置200に提供される3Dマップは、端末装置200と同一又は類似する構成情報を有する他の端末装置200により得られた測定結果に基づいて生成されることが望ましい。
<<4.変形例>>
<4.1.第1の変形例>
上記では、端末装置200はユーザにより使用され、自力で姿勢を変更する機構を有さないスマートフォンを一例に挙げて説明したが、本技術はかかる例に限定されない。端末装置200は、自律的に姿勢変更が可能な装置であってもよい。そのような端末装置200としては、例えば、ロボット、ドローン及び自動運転車等が挙げられる。
その場合、端末装置200は、第1の指示情報を出力するのではなく、端末装置200の姿勢を制御することで、測定可能方向を変更してもよい。その場合、端末装置200は、自律的に回転しながら測定を行う。
同様に、端末装置200は、第2の指示情報を出力するのではなく、端末装置200の姿勢を制御することで、目標方向に達するまでデータ通信可能方向を変更してもよい。また、端末装置200は、目標位置まで移動してもよい。これにより、自律的に適切な通信品質を享受することが可能となる。
<4.2.第2の変形例>
上記では、測定のための測定画面が表示されてユーザに回転動作が指示されるものとして説明したが、本開示はかかる例に限定されない。通常のアプリケーション実行時に、測定が行われてもよい。即ち、測定処理は、バックグラウンドで行われ、ユーザに回転動作が指示されなくてもよい。この場合、端末装置200は、ユーザに意識的に回転動作等を行わせずとも、測定を行うことが可能となる。
また、端末装置200は、測定が行われていない方向については、測定が行われていないことを示す情報と測定環境情報との組み合わせを記憶部に記憶させる。バックグラウンドで測定が行われる場合、未測定の方向が残り得るためである。また、端末装置200は、測定に使用されるアンテナモジュール210が遮蔽された状態で測定が行われた場合であっても、測定が行われていないことを示す情報と測定環境情報とを対応付けて記憶部に記憶させる。バックグラウンドで測定が行われる場合、測定に使用されるアンテナモジュール210がユーザに遮蔽され得る。そして、かかる状態での測定により得られた測定結果情報は、遮蔽物による遮蔽の影響が排除されていない、誤った情報なためである。
<<5.ハードウェア構成例>>
最後に、図10を参照して、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図10は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、図10に示す情報処理装置900は、例えば、図3に示した端末装置200を実現し得る。本実施形態に係る端末装置200による情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明するハードウェアとの協働により実現される。
図10に示すように、情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903及びホストバス904aを備える。また、情報処理装置900は、ブリッジ904、外部バス904b、インタフェース905、入力装置906、出力装置907、ストレージ装置908、ドライブ909、接続ポート911及び通信装置913を備える。情報処理装置900は、CPU901に代えて、又はこれとともに、電気回路、DSP若しくはASIC等の処理回路を有してもよい。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。CPU901は、例えば、図3に示す制御部260を形成し得る。
CPU901、ROM902及びRAM903は、CPUバスなどを含むホストバス904aにより相互に接続されている。ホストバス904aは、ブリッジ904を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス904bに接続されている。なお、必ずしもホストバス904a、ブリッジ904および外部バス904bを分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置906は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ及びレバー等、ユーザによって情報が入力される装置によって実現される。また、入力装置906は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器であってもよい。さらに、入力装置906は、例えば、上記の入力手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などを含んでいてもよい。情報処理装置900のユーザは、この入力装置906を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
他にも、入力装置906は、ユーザに関する情報を検知する装置により形成され得る。例えば、入力装置906は、画像センサ(例えば、カメラ)、深度センサ(例えば、ステレオカメラ)、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、光センサ、音センサ、測距センサ、力センサ等の各種のセンサを含み得る。また、入力装置906は、情報処理装置900の姿勢、移動速度等、情報処理装置900自身の状態に関する情報や、情報処理装置900の周辺の明るさや騒音等、情報処理装置900の周辺環境に関する情報を取得してもよい。また、入力装置906は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して装置の緯度、経度及び高度を含む位置情報を測定するGNSSモジュールを含んでもよい。また、位置情報に関しては、入力装置906は、Wi-Fi(登録商標)、携帯電話・PHS・スマートフォン等との送受信、または近距離通信等により位置を検知するものであってもよい。入力装置906は、例えば、図3に示すセンサ部230を形成し得る。
出力装置907は、取得した情報をユーザに対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置で形成される。このような装置として、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置、レーザープロジェクタ、LEDプロジェクタ及びランプ等の表示装置や、スピーカ及びヘッドホン等の音声出力装置や、プリンタ装置等がある。出力装置907は、例えば、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、情報処理装置900が行った各種処理により得られた結果を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。出力装置907は、例えば、図3に示す出力部240を形成し得る。
ストレージ装置908は、情報処理装置900の記憶部の一例として形成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置908は、例えば、HDD等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等により実現される。ストレージ装置908は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このストレージ装置908は、CPU901が実行するプログラムや各種データ及び外部から取得した各種のデータ等を格納する。ストレージ装置908は、例えば、図3に示す記憶部250を形成し得る。
ドライブ909は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ909は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。また、ドライブ909は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むこともできる。
接続ポート911は、外部機器と接続されるインタフェースであって、例えばUSB(Universal Serial Bus)などによりデータ伝送可能な外部機器との接続口である。
通信装置913は、例えば、ネットワーク920に接続するための通信デバイス等で形成された通信インタフェースである。通信装置913は、例えば、有線若しくは無線LAN(Local Area Network)、LTE(Long Term Evolution)、Bluetooth(登録商標)又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード等である。また、通信装置913は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ又は各種通信用のモデム等であってもよい。この通信装置913は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。通信装置913は、例えば、図3に示すアンテナモジュール210及び無線通信部220を形成し得る。
なお、ネットワーク920は、ネットワーク920に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク920は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク920は、IP-VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
以上、本実施形態に係る情報処理装置900の機能を実現可能なハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて実現されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより実現されていてもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。
なお、上述のような本実施形態に係る情報処理装置900の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
<<6.まとめ>>
以上、図1~図10を参照しながら、本開示の一実施形態について詳細に説明した。以上説明したように、本実施形態に係る端末装置200は、ひとつ以上のアンテナモジュール210を含む。そして、端末装置200は、測定に使用されるアンテナモジュール210の遮蔽物による遮蔽状態を固定しながら測定可能方向を変更させるための第1の処理と、測定可能方向の変更に応じてダウンリンク品質を測定する第2の処理と、を制御する。より簡易には、端末装置200は、測定に使用されるアンテナモジュール210の遮蔽物による遮蔽状態を固定しつつ、測定可能方向が変更される度に測定を行う。遮蔽状態が一定であるので、測定結果が遮蔽物による遮蔽の有無による影響を受けない。従って、端末装置200は、遮蔽物による遮蔽の影響を排除した測定が可能である。ここで、端末装置200は、測定可能方向に遮蔽物が位置しない状態を固定しながら、第1の処理及び第2の処理を制御する。これにより、基地局100との端末装置200との間で送受信される電波が遮蔽物により遮蔽されない状態での、正確な測定が可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、第1の周波数帯域において提案技術が適用されるものとして説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、第2の周波数帯域において提案技術が適用されてもよい。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書の装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSP、BB(Baseband)プロセッサなど)を上記装置の構成要素(例えば、測定制御部261及び/又はユーザ支援部263など)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記装置の構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)も提供されてもよい。また、上記装置の構成要素(例えば、測定制御部261及び/又はユーザ支援部263など)の動作を含む方法も、本開示に係る技術に含まれる。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
端末装置であって、
ひとつ以上のアンテナモジュールと、
測定に使用される前記アンテナモジュールの遮蔽物による遮蔽状態を固定しながら前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更させるための処理と、測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向の変更に応じてダウンリンクの通信品質を測定する処理と、を制御する制御部と、
を備える端末装置。
(2)
前記制御部は、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向に前記遮蔽物が位置しない状態を固定しながら、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更させるための処理を行う、前記(1)に記載の端末装置。
(3)
前記遮蔽物は、前記端末装置のユーザの体であり、
前記制御部は、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの遮蔽状態を固定しながら前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更するよう前記ユーザに指示する第1の指示情報を、出力部により出力させる、前記(2)に記載の端末装置。
(4)
前記第1の指示情報は、前記端末装置における前記アンテナモジュールの配置を示す情報を含む、前記(3)に記載の端末装置。
(5)
前記第1の指示情報は、前記測定に使用される前記アンテナモジュールを示す情報を含む、前記(3)又は(4)に記載の端末装置。
(6)
前記第1の指示情報は、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を示す情報を含む、前記(3)~(5)のいずれか一項に記載の端末装置。
(7)
前記第1の指示情報は、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を向けるべき方向を示す情報を含む、前記(3)~(6)のいずれか一項に記載の端末装置。
(8)
前記制御部は、前記測定の結果を示す情報と測定環境を示す情報との組み合わせを記憶部に記憶させる、前記(1)~(7)のいずれか一項に記載の端末装置。
(9)
前記測定の結果を示す情報は、受信ビームごとの通信品質を示す情報、及び前記測定に使用された前記アンテナモジュールの受信可能な方向を示す情報を含む、前記(8)に記載の端末装置。
(10)
前記測定環境を示す情報は、前記測定が行われた際の前記端末装置の位置情報、前記端末装置の構成情報、及び前記測定に使用された前記アンテナモジュールの識別情報の、少なくともいずれかを含む、前記(8)又は(9)に記載の端末装置。
(11)
前記制御部は、前記測定が行われていない方向については、前記測定が行われていないことを示す情報と前記測定環境を示す情報との組み合わせを前記記憶部に記憶させる、前記(8)~(10)のいずれか一項に記載の端末装置。
(12)
前記制御部は、前記記憶部に記憶された情報に基づいて生成された、データ通信に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を向けるべき方向を示す情報を含む第2の指示情報を、出力部により出力させる、前記(8)~(11)のいずれか一項に記載の端末装置。
(13)
前記データ通信に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を向けるべき方向は、前記測定の結果が示す、通信品質の良い方向である、前記(12)に記載の端末装置。
(14)
前記データ通信に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を向けるべき方向は、前記測定の結果が示す、通信品質の変動が少ない方向である、前記(12)に記載の端末装置。
(15)
前記第2の指示情報は、前記データ通信の際に位置するべき位置への移動をユーザに指示する情報を含む、前記(12)~(14)のいずれか一項に記載の端末装置。
(16)
前記第2の指示情報は、前記記憶部に記憶された、他の端末装置による前記測定により得られた情報に、さらに基づいて生成される、前記(12)~(15)のいずれか一項に記載の端末装置。
(17)
前記端末装置は、姿勢変更が可能な装置であり、
前記制御部は、前記端末装置の姿勢を制御することで、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更する、前記(1)~(16)のいずれか一項に記載の端末装置。
(18)
前記制御部は、所定の周波数より高い周波数帯域の通信品質を測定する、前記(1)~(17)のいずれか一項に記載の端末装置。
(19)
前記所定の周波数は、6GHzである、前記(18)に記載の端末装置。
(20)
ひとつ以上のアンテナモジュールを備える端末装置により実行される方法であって、
測定に使用される前記アンテナモジュールの遮蔽物による遮蔽状態を固定しながら前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更させるための処理と、測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向の変更に応じてダウンリンクの通信品質を測定する処理と、を制御することと、
を含む方法。
1 システム
10 セル
11 送信ビーム
12 受信ビーム
13 測定可能方向、データ通信可能方向
20 コアネットワーク
30 PDN
100 基地局
200 端末装置
210 アンテナモジュール
220 無線通信部
230 センサ部
240 出力部
250 記憶部
260 制御部
261 測定制御部
263 ユーザ支援部

Claims (20)

  1. 端末装置であって、
    ひとつ以上のアンテナモジュールと、
    測定に使用される前記アンテナモジュールの遮蔽物による遮蔽状態を固定しながら前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更させるための処理と、測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向の変更に応じてダウンリンクの通信品質を測定する処理と、を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記測定の結果を示す情報と測定環境を示す情報との組み合わせを記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶された情報に基づいて生成された、データ通信に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を向けるべき方向を示す情報を含む第2の指示情報を、出力部により出力させ、
    前記制御部は、前記第2の指示情報を重畳させた画面を出力部により出力させる、端末装置。
  2. 前記制御部は、撮像画像に前記第2の指示情報を重畳させた画面を前記出力部により出力させる、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記制御部は、前記第2の指示情報を重畳させたAR(Augmented Reality)又はVR(Virtual Reality)アプリケーションの画面を前記出力部により出力させる、請求項1又は2に記載の端末装置。
  4. 前記制御部は、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向に前記遮蔽物が位置しない状態を固定しながら、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更させるための処理を行う、請求項1~3のいずれか一項に記載の端末装置。
  5. 前記遮蔽物は、前記端末装置のユーザの体であり、
    前記制御部は、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの遮蔽状態を固定しながら前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更するよう前記ユーザに指示する第1の指示情報を、出力部により出力させる、請求項に記載の端末装置。
  6. 前記第1の指示情報は、前記端末装置における前記アンテナモジュールの配置を示す情報を含む、請求項に記載の端末装置。
  7. 前記第1の指示情報は、前記測定に使用される前記アンテナモジュールを示す情報を含む、請求項5又は6に記載の端末装置。
  8. 前記第1の指示情報は、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を示す情報を含む、請求項5~7のいずれか一項に記載の端末装置。
  9. 前記第1の指示情報は、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を向けるべき方向を示す情報を含む、請求項5~8のいずれか一項に記載の端末装置。
  10. 前記測定の結果を示す情報は、受信ビームごとの通信品質を示す情報、及び前記測定に使用された前記アンテナモジュールの受信可能な方向を示す情報を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の端末装置。
  11. 前記測定環境を示す情報は、前記測定が行われた際の前記端末装置の位置情報、前記端末装置の構成情報、及び前記測定に使用された前記アンテナモジュールの識別情報の、少なくともいずれかを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の端末装置。
  12. 前記制御部は、前記測定が行われていない方向については、前記測定が行われていないことを示す情報と前記測定環境を示す情報との組み合わせを前記記憶部に記憶させる、請求項1~11のいずれか一項に記載の端末装置。
  13. 前記データ通信に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を向けるべき方向は、前記測定の結果が示す、通信品質の良い方向である、請求項1~12のいずれか一項に記載の端末装置。
  14. 前記データ通信に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を向けるべき方向は、前記測定の結果が示す、通信品質の変動が少ない方向である、請求項1~12のいずれか一項に記載の端末装置。
  15. 前記第2の指示情報は、前記データ通信の際に位置するべき位置への移動をユーザに指示する情報を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の端末装置。
  16. 前記第2の指示情報は、前記記憶部に記憶された、他の端末装置による前記測定により得られた情報に、さらに基づいて生成される、請求項1~15のいずれか一項に記載の端末装置。
  17. 前記端末装置は、姿勢変更が可能な装置であり、
    前記制御部は、前記端末装置の姿勢を制御することで、前記測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更する、請求項1~16のいずれか一項に記載の端末装置。
  18. 前記制御部は、所定の周波数より高い周波数帯域の通信品質を測定する、請求項1~17のいずれか一項に記載の端末装置。
  19. 前記所定の周波数は、6GHzである、請求項18に記載の端末装置。
  20. ひとつ以上のアンテナモジュールを備える端末装置により実行される方法であって、
    測定に使用される前記アンテナモジュールの遮蔽物による遮蔽状態を固定しながら前記アンテナモジュールの受信可能な方向を変更させるための処理と、測定に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向の変更に応じてダウンリンクの通信品質を測定する処理と、を制御する制御ステップ、を含み、
    前記制御ステップでは、前記測定の結果を示す情報と測定環境を示す情報との組み合わせを記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶された情報に基づいて生成された、データ通信に使用される前記アンテナモジュールの受信可能な方向を向けるべき方向を示す情報を含む第2の指示情報を、出力部により出力させ、
    前記制御ステップでは、前記第2の指示情報を重畳させた画面を出力部により出力させる、方法。
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