JP7322785B2 - モジュールおよび加飾シート - Google Patents

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本開示は、モジュール、および、それに用いられる加飾シートに関する。
LED光源のような点光源と視認者との間に、カバー(例えば加飾シート)を設置することで、点光源の視認形状(視認者によって視認される形状)を装飾する技術が知られている。例えば、特許文献1には、光を透過させる透光部を有するカバー本体と、発光部から照射された光を屈折、分散、拡散又は集束のうちの少なくともいずれか一つをさせて光の実像を形成する凹凸を有した賦形シートとを備える照明カバーが開示されている。この技術は、周囲を明るくするための照明やアミューズメントのための照明などにおいて、所望の美麗な発光状態を得ることを目的としている。
特開2012-79600号公報
意匠性の高い光形状を得ることができるモジュールが望まれている。本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、点光源から出射された光を、意匠性の高い形状に変換可能なモジュールを提供することを主目的とする。
本開示においては、加飾シートと、点光源と、を有するモジュールであって、上記加飾シートは、基材と、上記基材の一方の面側に位置し、第一方向に延びる溝形状を表面に有する凹凸層と、を有し、上記点光源は、上記加飾シートの上記凹凸層側に位置し、上記点光源から出射された光は、上記溝形状によりライン形状として伝播され、上記ライン形状は、上記点光源から離れるにつれて幅が小さくなる形状である、モジュールを提供する。
本開示は、また、加飾シートと、点光源と、を有するモジュールであって、上記加飾シートは、基材と、上記基材の一方の面側に位置し、第一方向に延びる溝形状を表面に有する凹凸層と、を有し、上記点光源は、前記加飾シートの前記凹凸層側に位置し、上記点光源から出射された光は、上記凹凸層の溝形状に沿って伝播され、上記溝形状に沿って伝播された伝播光の形状は、上記点光源から離れるにつれて幅が小さくなる形状である、モジュールを提供する。
また、本開示においては、上述したモジュールに用いられる上記加飾シートである、加飾シートを提供する。
本開示におけるモジュールは、点光源から出射された光を、意匠性の高い形状に変換できるという効果を奏する。
本開示におけるモジュールを例示する模式図である。 本開示におけるモジュールを例示する概略平面図である。 本開示におけるモジュールを例示する概略平面図である。 本開示における加飾シートを例示する概略断面図である。 本開示における加飾シートを例示する概略断面図である。 本開示における凹凸層を例示する概略断面図である。 本開示における加飾シートを例示する概略断面図である。 本開示におけるモジュールを例示する模式図である。 本開示におけるモジュールを例示する概略断面図である。
下記に、図面等を参照しながら本開示における実施の形態を説明する。ただし、本開示は多くの異なる態様で実施することが可能であり、下記に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、図面は説明をより明確にするため、実際の形態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表わされる場合があるが、あくまで一例であって、本開示における解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
本明細書において、ある部材の上に他の部材を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」、あるいは「下に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある部材に接するように、直上、あるいは直下に他の部材を配置する場合と、ある部材の上方、あるいは下方に、さらに別の部材を介して他の部材を配置する場合との両方を含むものとする。同様に、本明細書において、「ある部材の面側に」と表記する場合、特段の断りのない限りは、ある部材の面に接するように直接、他の部材を配置する場合と、ある部材の面に別の部材の介して他の部材を配置する場合との両方を含むものとする。
A.モジュール
本開示におけるモジュールについて、図1~図3を用いて説明する。図1(a)は本開示におけるモジュールを例示する概略平面図であり、図1(b)は図1(a)のA-A断面図である。図2および図3は、図1(a)と同様に、本開示におけるモジュールを例示する概略平面図である。
図1(a)、(b)に示す加飾シート100は、加飾シート10と、点光源20と、点光源20が視認されないように遮蔽する遮蔽部材30と、を有する。加飾シート10は、基材1と、基材1の一方の面側に位置し、第一方向Dに延びる溝形状3を表面に有する凹凸層2と、を有する。また、点光源20は、加飾シート10の凹凸層2側に位置している。
図2に示すように、点光源20から出射された光は、溝形状3によりライン形状として伝播される。伝播光21のライン形状は、点光源20から離れるほど幅Wが小さくなる形状である。図2においては、光の伝播方向である第二方向Dと、第一方向Dとが平行である。この場合、点光源20から出射された光21が、溝形状3において反射し、第二方向Dに沿って伝播される。この場合、入射した光が分光せず、単色で伝播することが好ましい。
一方、図3に示すように、光の伝播方向である第二方向Dと、第一方向Dとは直交していてもよい。この場合、点光源20から出射された光21が、溝形状3および凹凸層2により分光され、その回折光が第二方向Dに沿って伝播される。この場合、入射した光が分光(回折)によって伝播するため、例えば白色光を用いると、入射した光が虹色に分光し、意匠性の高い伝播光が得られる。一方、虹色の伝播光を希望しない場合には、例えば、単色光源を用いたり、溝形状のピッチを大きくしたり(後述するPを、例えば25μm以上、好ましくは50μm以上)することが好ましい。
本開示によれば、加飾シートにおける凹凸層が溝形状を有し、その溝形状を利用することで、点光源から出射された光を、意匠性の高い形状に変換可能なモジュールとすることができる。具体的には、点光源から出射された光を、凹凸層の面方向に伝播させることで、点光源から離れるにつれて幅が小さくなるライン形状という意匠性の高い形状を得ることができる。上述したように、特許文献1には、光を透過させる透光部を有するカバー本体と、発光部から照射された光を屈折、分散、拡散又は集束のうちの少なくともいずれか一つをさせて光の実像を形成する凹凸を有した賦形シートとを備える照明カバーが開示されている。特許文献1は、LED光源等の点光源の視認形状を装飾する技術であり、点光源から出射された光を、凹凸層の面方向に伝播させる技術ではない。
1.加飾シート
本開示における加飾シートは、基材と、上記基材の一方の面側に位置し、第一方向に延びる溝形状を表面に有する凹凸層と、を有する。
(1)凹凸層
本開示における凹凸層は、基材の一方の面側に位置し、第一方向に延びる溝形状を表面に有する。
(i)溝形状
溝形状は、第一面と、第一面に隣接する第二面と、を有する形状であることが好ましい。具体的には、図4に示すように、溝形状3は、第一面3aと、第一面3aに隣接する第二面3bと、を有する形状であることが好ましい。図4においては、溝形状3が、第一方向に直交する方向Dに沿って、連続的に複数形成されている。第一面3aおよび第二面3bの断面形状は、図4に示すように直線であってもよく、後述する図6(c)に示すように曲線であってもよい。
図4に示すように、第一面および第二面のなす角度をθとした場合、θは、例えば20°以上であり、30°以上であってもよく、45°以上であってもよく、60°以上であってもよい。一方、θは、例えば160°以下であり、150°以下であってもよく、120°以下であってもよい。θが大きすぎても小さすぎても、所望のライン形状が得られない可能性がある。
また、上記θは、90°以下が好ましく、特に80°以下がより好ましい。θをこのような角度とすることにより、点光源から射出された光が加飾シートで反射して点光源側に出射する光量を低くすることが可能となり、点光源に対し上記加飾シートと反対側に配置される遮蔽部材を設けない場合でも、上記反射光を直接視認され難くすることが可能となる。
また、図4に示すように、溝形状3における第一面3aの端部間のピッチをPとした場合、Pは、例えば0.3μm以上であり、0.5μm以上であってもよく、1μm以上であってもよく、2μm以上であってもよい。Pが小さすぎると、溝形状を作製する難易度が高くなる可能性がある。一方、Pは、例えば200μm以下であり、150μm以下であってもよく、100μm以下であってもよい。Pが大きすぎると、溝形状が視認されやすくなり、美観が低下する可能性がある。なお、図4に示すように、隣り合う溝形状3において、第一面および第二面の角のピッチをPとする。Pの好ましい範囲については、Pの好ましい範囲と同様である。
溝形状の断面形状は、特に限定されないが、逆三角形またはその類似形状であることが好ましい。例えば図4において、溝形状3の断面形状は、逆三角形である。図5(a)において、溝形状3の断面形状は、第一面3aおよび第二面3bの角(接触部)が曲線状である、逆三角形の類似形状である。図5(b)において、溝形状3の断面形状は、第一面3aおよび第二面3bの端部(基材1から遠い側の端部)が曲線状である、逆三角形の類似形状である。また、図5(c)では、溝形状3の断面形状は逆三角形であり、凹凸層2の断面形状は台形である。図5(c)のように、溝形状3の断面形状と、凹凸層2の断面形状とは、互いに角の数が異なる図形であってもよい。
また、例えば図6(a)、(b)に示すように、溝形状3の断面形状において、第一面3aおよび第二面3bの角(接触部)の角度を、厚さ方向Dで分画し、θおよびθとする。θおよびθは、等しくてもよく(図6(a))、異なっていてもよい(図6(b))。また、図6(c)に示すように、第一面3aおよび第二面3bの断面形状が曲線状である場合には、近似直線からθおよびθを求めることができる。なお、図6(c)に示すように、凹凸層2の断面形状は、波型形状であってもよい。
本開示において、点光源から出射された光は、溝形状によりライン形状として伝播される。さらに、その伝播光のライン形状は、点光源から離れるにつれて幅が小さくなる形状である。図2に示すように、伝播光21の幅をWとすると、Wは、点光源20との境界で最も大きく、点光源から離れるにつれて小さくなる。Wは、点光源から離れるにつれて連続的に小さくなることが好ましい。Wの最大値は、通常、点光源のサイズと同様であり、例えば0.5mm以上5.0cm以下であり、0.8mm以上3.0cm以下であってもよい。また、第二方向における伝播光21の長さは、例えば1cm以上であり、3cm以上であってもよく、5cm以上であってもよく、7cm以上であってもよい。伝播光21の長さが短すぎると、高い意匠性が得られない可能性がある。一方、第二方向における伝播光21の長さは、例えば50cm以下であり、30cm以下であってもよい。
溝形状が延びる方向を第一方向Dとし、点光源から出射された光の伝播方向(伝播光が延びる方向)を第二方向Dとする。第一方向Dおよび第二方向Dのなす角は、所望のライン形状が得られる関係であれば特に限定されない。中でも、第一方向Dおよび第二方向Dは、平行関係または直交関係にあることが好ましい。所望のライン形状が得られやすいからである。
ここで、「平行関係にある」とは、2つの方向のなす角度θαが、30°以下であることをいう。2つの方向が交差する場合、θαは鋭角側の角度である。θαは、15°以下であってもよく、10°以下であってもよく、5°以下であってもよく、0°(平行)であってもよい。例えば図2においては、第一方向Dおよび第二方向Dが平行である。
一方「直交関係にある」とは、2つの方向のなす角度θβが、75°以上90°以下であることをいう。θβは鋭角側の角度である。θβは、80°以上であってもよく、85°以下であってもよい。一方、θβは、90°(直交)であってもよく、90°未満であってもよい。例えば図3においては、第一方向Dおよび第二方向Dが直交している。
また、モジュールが複数の点光源を有する場合、複数の点光源を結ぶ方向を第三方向Dとする。第一方向Dおよび第三方向Dのなす角は、所望のライン形状が得られる関係であれば特に限定されない。中でも、第一方向Dおよび第三方向Dは、平行関係または直交関係にあることが好ましい。また、第二方向Dおよび第三方向Dのなす角は、所望のライン形状が得られる関係であれば特に限定されない。中でも、第二方向Dおよび第三方向Dは、平行関係または直交関係にあることが好ましく、直交関係にあることがより好ましい。
(ii)凹凸層の構成
凹凸層の材料としては、例えば、熱可塑性樹脂、硬化樹脂等の樹脂が挙げられる。硬化樹脂としては、例えば、熱硬化性樹脂を加熱して硬化した樹脂(熱硬化樹脂)、電離放射線硬化性樹脂を電離放射線の照射により硬化した樹脂(電離放射線硬化樹脂)が挙げられる。ここで、「電離放射線」とは、電磁波または荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有する放射線をいい、例えば、紫外線や電子線の他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線が挙げられる。電離放射線硬化樹脂としては、例えば、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂が挙げられる。
凹凸層の材料の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリル樹脂、シクロオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリルスチレン樹脂が挙げられる。
凹凸層の厚さは、例えば1μm以上であり、20μm以上であってもよい。凹凸層が薄すぎると、所望の溝形状を形成できない可能性がある。一方、凹凸層の厚さは、例えば200μm以下であり、50μm以下であってもよい。凹凸層が厚すぎると、三次元成形性が低下したり、コストが増加したりする可能性がある。なお、凹凸層の厚さは、例えば図4におけるHで示す部分である。凹凸層は、可視光透過性を有していてもよく、可視光透過性を有していなくてもよい。また、凹凸層は、透明であってもよく、着色されていてもよい。
(2)基材
基材は、凹凸層を支持する層である。基材の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリル樹脂、シクロオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリルスチレン樹脂、ABS樹脂等の樹脂が挙げられる。
基材の厚さは、例えば25μm以上であり、50μm以上であってもよい。一方、基材の厚さは、加飾シートの使用態様によって異なるが、例えば700μm以下であり、500μm以下であってもよく、200μm以下であってもよい。基材の凹凸層側の表面には、密着性を向上させる目的で、コロナ放電処理、オゾン処理等の易接着性処理、プライマーコート等の表面処理が施されていてもよい。また、基材は、可視光透過性を有していてもよく、可視光透過性を有していなくてもよい。また、基材は、透明であってもよく、着色されていてもよい。
また、本開示における加飾シートは、凹凸層および基材が一体であってもよい。凹凸層および基材が一体であるとは、図7に例示するように、凹凸層2および基材1が同一材料で形成された単層であることをいう。
(3)加飾シート
本開示における加飾シートは、基材および凹凸層を少なくとも備える。加飾シートは、可視光透過性を有していてもよく、可視光透過性を有していなくてもよい。加飾シートの全光線透過率は、例えば10%以上であり、50%以上であってもよく、90%以上であってもよい。全光線透過率は、JIS K 7361-1(プラスチック-透明材料の全光線透過率の試験方法)に基づいて測定される。測定には、例えば、紫外・可視・近赤外分光光度計(島津製作所UV-3600)および積分球付属装置(ISR-3100)を用いることができる。また、標準板として、例えば、米国ラブスフェア社製スペクトラロン(テフロン(登録商標)製)を用いることができる。なお、「可視光透過性を有しない」とは、全光線透過率が10%未満であることをいう。また、本開示においては、基材および凹凸層が、それぞれ、上述した全光線透過率を有していてもよい。
加飾シートは、必要に応じて任意の他の層をさらに備えていてもよい。他の層としては、例えば、凹凸層を保護する保護層、印刷層、遮光パターン層、プライマー層が挙げられる。また、加飾シートは、基材を基準にして、凹凸層とは反対側に、接着層を有していてもよい。
本開示における加飾シートの凹凸層が形成された側の面は、平坦面であってよく、曲面であってもよい。
例えば、図3に示すような複数の点光源20を有し、溝形状が伸びる方向である第一方向Dと、光の伝播方向である第二方向Dとが交差するモジュールである場合、上記第一の方向Dに対し曲率を有する曲面とした場合、凹凸層が形成された側の面が凸形状となるか、凹形状となるかにかかわらず、上記複数の点光源20から出射され、上述した溝形状によりライン形状として伝播される複数の伝播光21を収束させることができる。これにより、異なる意匠性を発揮することが可能となる。この場合、上記曲率半径を小さくするほど、より収束の角度を大きくすることができる。
一方、上記第二方向Dに対し曲率を有する曲面とした場合は、凹凸層が形成された側の面が凸形状となるか、凹形状となるかにかかわらず、一つの点光源20から出射された伝播光を二つに分けることが可能となり、他の点光源20からの伝播光と交差が生じ、これにより新たな意匠性を発揮することが可能となる。
加飾シートの製造方法は、特に限定されない。例えば、凹凸層を形成するための組成物が、電離放射線硬化性樹脂を含有する場合、基材の一方の表面に上記組成物を塗布して塗布層を形成し、その後、溝形状に対応するパターンを表面に有する原版を、塗布層に押し当てて電離放射線を照射することで、加飾シートを得ることができる。また、例えば、凹凸層を形成するための組成物が、熱可塑性樹脂を含有する場合、基材表面に上記組成物を押出ラミネートしながら、上記原版を押し当てることで、加飾シートを得ることができる。
2.点光源
本開示における点光源は、上記加飾シートの上記凹凸層側に位置する。加飾シートの凹凸層側とは、加飾シートの基材を基準とした場合における凹凸層側をいう。点光源および加飾シートは、空間を設けて配置されていることが好ましい。その場合、点光源および加飾シートの距離は、所望のライン形状が得られるように調整することが好ましい。同様に、点光源から射出される光の角度も、所望のライン形状が得られるように調整することが好ましい。
点光源の典型例としては、発光ダイオード(LED)光源が挙げられる。LED光源は、単色のLED素子を有していてもよく、複数色のLED素子を有していてもよい。LED素子としては、例えば、赤色LED素子、緑色LED素子および青色LED素子が挙げられる。LED素子のサイズは、マイクロサイズであることが好ましく、例えば、10μm角以上100μm角以下であり、50μm角以上100μm角以下であってもよい。
点光源の平面視形状としては、例えば、正方形、長方形等の矩形が挙げられる。点光源の一辺の長さは、例えば0.5mm以上5.0cm以下であり、0.8mm以上3.0cm以下であってもよい。
本開示におけるモジュールは、点光源を1つのみ有していてもよく、2以上有していてもよい。後者の場合、点光源の配置は特に限定されないが、例えば、直線状に配置されていることが好ましい。
3.モジュール
本開示におけるモジュールは、加飾シートおよび点光源を少なくとも有し、必要に応じて、点光源が視認されないように遮蔽する遮蔽部材を有していてもよい。例えば、図1(a)におけるモジュール100は、点光源20が視認されないように遮蔽する遮蔽部材30を有する。遮蔽部材30を設けることで、点光源20から射出された光が直接視認されることなく、伝播光のみが視認される。
ここで、図1に示されるモジュール100は、加飾シート10を基準として、点光源20側から伝播光を視認することが可能なモジュールである。そのため、視認者(図示せず)と点光源20との間、言い換えると、点光源20を基準として加飾シート10とは反対側に、遮蔽部材30を配置することが好ましい。この場合、加飾シートは、可視光透過性を有していてもよく、可視光透過性を有していなくてもよい。さらに、図1では、加飾シート10が露出しているが、加飾シート10を保護するために、視認者(図示せず)と加飾シート10との間に、可視光透過性を有する保護部材(図示せず)が配置されていてもよい。保護部材は、溝形状による光の伝播を阻害しない位置に配置されていることが好ましい。
一方、図8に示されるモジュール100は、加飾シート10を基準として、点光源20とは反対側から伝播光を視認することが可能なモジュールである。なお、図8(a)はモジュールを一方の面側から観察した場合の概略平面図であり、図8(b)はモジュールを他方の面側から観察した場合の概略平面図であり、図8(c)は図8(a)、(b)のA-A断面図である。
図8においては、視認者(図示せず)と加飾シート10との間、言い換えると、加飾シート10を基準として点光源20とは反対側に、遮蔽部材30を配置することが好ましい。この場合、加飾シートは、可視光透過性を有していることが必要である。また、加飾シート10を基準として、点光源20とは反対側から伝播光を視認する場合、図8(a)における点光源支持体40には、任意の部材を用いることができる。また、両面から伝播光を視認することが可能なモジュールである場合、点光源支持体40は、遮蔽部材として機能することが好ましい。
また、図9に示すように、モジュール100は、加飾シート10を支持する支持部材50を有していてもよい。支持部材は、可視光透過性を有していてもよく、可視光透過性を有していなくてもよい。また、支持部材は、透明であってもよく、着色されていてもよい。
支持部材としては、例えば、樹脂、ガラスが挙げられる。樹脂は、熱可塑性樹脂であってもよく、熱硬化性樹脂であってもよい。特に、支持部材が樹脂である場合、本開示においては、図9に示すように、モジュール100に用いられる成形品60であって、樹脂である支持部材50と、支持部材50上に位置する加飾シート10とを有する成形品60を提供することもできる。成形品を製造する方法としては、例えば、インサート成形法、射出成形同時加飾法、ブロー成形法、ガスインジェクション成形法等の射出成形法が挙げられる。また、オーバーレイ貼合成形、オーバーレイ転写成形等のアウトモールド加飾法を用いてもよい。
支持部材の形状は特に限定されないが、例えば、曲面部、屈曲部、平坦部の少なくとも一つを有することが好ましい。また、支持部材は、平坦部が捻じれた構造を有していてもよい。平坦部を捻じることで、上述したように上記加飾シートの凹凸層が形成された側の面を曲面とすることが可能となり、上述したように複数の伝播光が1点に収束するような特徴的な意匠を得ることも可能となる。
支持部材は、加飾シートを基準として、点光源とは反対側に位置することが好ましい。加飾シートを基準として、点光源とは反対側から伝播光を視認することが可能なモジュールでは、支持部材が、加飾シートを保護する機能を発揮することができる。
本開示におけるモジュールの典型例は照明装置である。照明装置の用途としては、例えば、エアコン、空気清浄機等の家電用途、自動車、二輪車等の車両用途、アミューズメント用途が挙げられる。
4.他の実施形態
本開示のモジュールは、上述した実施形態以外にも、以下に示す他の実施形態を含むものである。
すなわち、本開示のモジュールは、加飾シートと、点光源と、を有するモジュールであって、上記加飾シートは、基材と、前記基材の一方の面側に位置し、第一方向に延びる溝形状を表面に有する凹凸層と、を有し、上記点光源は、上記加飾シートの上記凹凸層側に位置し、上記点光源から出射された光は、前記凹凸層の溝形状に沿って伝播され、上記溝形状に沿って伝播された伝播光の形状は、前記点光源から離れるにつれて幅が小さくなる形状であってもよい。
本実施形態は、上記点光源から出射された光が、前記凹凸層の溝形状に沿って伝播され、上記溝形状に沿って伝播された伝播光の形状が、前記点光源から離れるにつれて幅が小さくなる形状である点以外については、上述した実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
本実施形態によれば、加飾シートにおける凹凸層が溝形状を有し、その溝形状を利用することで、点光源から出射された光が溝形状に沿って伝播されることにより、その伝播光が上記溝形状に応じた意匠性の高い形状に変換可能なモジュールとすることができる。
具体的には、点光源から出射された光を、凹凸層の面方向に溝形状に沿って伝播させることで、伝播光が点光源から離れるにつれて幅が小さくなる形状という意匠性の高い形状を得ることができる。
ここで、伝播光の形状としては、直線状のものに限らず、例えば、曲線状のものであってもよい。また、伝播光が点光源から離れるにつれて幅が小さくなる際に均一に小さくなるものであってもよく、不均一に小さくなる、すなわち徐々に小さくなる領域と急に小さくなる領域を有するような形状であってもよい。
B.加飾シート
本開示における加飾シートは、上述したモジュールに用いられる上記加飾シートである。
本開示によれば、凹凸層が溝形状を有し、その溝形状を利用することで、点光源から出射された光を、意匠性の高い形状に変換可能な加飾シートとすることができる。本開示における加飾シートについては、上記「A.モジュール」に記載した内容と同様であるので、ここでの記載は省略する。
本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示における特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示における技術的範囲に包含される。
[実施例1]
(転写原版の準備)
銅製の板上に、超精密加工機(ファナック製ROBONANO)を用いた切削により、溝形状に対応するパターンを形成し、転写原版を得た。転写原版には、50mm角のパターン領域を連続的に形成し、全体でA4サイズとした。
(加飾シートの作製)
基材(PETフィルム、東洋紡績製コスモシャイン)の一方の面に、下記の組成を有する紫外線硬化性樹脂を塗布して樹脂層を形成し、その樹脂層に転写原版を押圧し、基材側から紫外線照射(波長365nm、照射エネルギー170mJ/cm)を行い、紫外線硬化性樹脂を硬化させ、凹凸層を形成した。その後、転写原版を剥離し、加飾シートを得た。
・ウレタンアクリレート … 35質量%
・1,6-ヘキサンジオールジアクリレート … 35質量%
・ペンタエリスリトールトリアクリレート … 10質量%
・ビニルピロリドン … 15質量%
・1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン … 2質量%
・ベンゾフェノン … 2質量%
・ポリエーテル変性シリコーンオイル … 1質量%
なお、加飾シートにおける凹凸層の断面形状および寸法を表1に示す。実施例1で得られた加飾シートの溝形状は、図4に示すように、断面形状が逆三角形であった。また、図4に示すピッチPは2μmであり、角度θは30°であった。
(モジュールの作製)
図1に示すように、加飾シート10の左端に、点光源(白色LED)20および遮蔽部材30を配置した。この際、図2に示すように、溝形状の第一方向Dが複数の点光源20を結ぶ第三方向Dと平行となるように、加飾シート10を配置した。これにより、モジュールを得た。
[実施例2~5、比較例1、2]
加飾シートにおける凹凸層の断面形状および寸法を表1に示す内容に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてモジュールを得た。
[実施例6]
加飾シートにおける凹凸層の断面形状および寸法を表2に示す内容に変更し、図3に示すように、溝形状の第一方向Dが複数の点光源20を結ぶ第三方向Dと直交するように、加飾シート10を配置したこと以外は、実施例1と同様にしてモジュールを得た。
[実施例7~10、比較例3、4]
加飾シートにおける凹凸層の断面形状および寸法を表2に示す内容に変更したこと以外は、実施例6と同様にしてモジュールを得た。
[評価]
実施例1~10および比較例1~4で得られたモジュールにおいて、点光源から出射された光の形状を評価した。具体的には、下記判定とした。
〇:点光源から離れるにつれて幅が小さくなるライン形状が得られた
×:点光源から離れるにつれて幅が小さくなるライン形状が得られなかった
Figure 0007322785000001
Figure 0007322785000002
表1および表2に示すように、実施例1~10で得られたモジュールでは、点光源から出射された光が、溝形状によりライン形状として伝播され、そのライン形状は点光源から離れるにつれて幅が小さくなる形状であった。これに対して、比較例1~4では、そのようなライン形状は得られなかった。
1 … 基材
2 … 凹凸層
10 … 加飾シート
20 … 点光源
30 … 遮蔽部材
100 … モジュール

Claims (7)

  1. 加飾シートと、点光源と、を有するモジュールであって、
    前記加飾シートは、基材と、前記基材の一方の面側に位置し、第一方向に延びる溝形状を表面に有する凹凸層と、を有し、
    前記点光源は、前記加飾シートの前記凹凸層側に位置し、
    前記点光源から出射された光は、前記溝形状によりライン形状として伝播され、
    前記ライン形状は、前記点光源から離れるにつれて幅が小さくなる形状である、モジュール。
  2. 前記溝形状は、第一面と前記第一面に隣接する第二面とを有する形状であり、
    前記第一面および前記第二面のなす角度θが、20°以上、150°以下である、請求項1に記載のモジュール。
  3. 前記溝形状は、第一面と前記第一面に隣接する第二面とを有する形状であり、
    隣り合う前記溝形状における前記第一面の端部間のピッチPが、0.5μm以上、150μm以下である、請求項1または請求項2に記載のモジュール。
  4. 前記光の伝播方向を第二方向とした場合に、前記第一方向および前記第二方向が、平行関係にある、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載のモジュール。
  5. 前記光の伝播方向を第二方向とした場合に、前記第一方向および前記第二方向が、直交関係にある、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載のモジュール。
  6. 加飾シートと、点光源と、を有するモジュールであって、
    前記加飾シートは、基材と、前記基材の一方の面側に位置し、第一方向に延びる溝形状を表面に有する凹凸層と、を有し、
    前記点光源は、前記加飾シートの前記凹凸層側に位置し、
    前記点光源から出射された光は、前記凹凸層の溝形状に沿って伝播され、
    前記溝形状に沿って伝播された伝播光の形状は、前記点光源から離れるにつれて幅が小さくなる形状である、モジュール。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載のモジュールに用いられる前記加飾シートである、加飾シート。
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