<第1の実施の形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10を正面側から見た斜視図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域PE内の構成を省略している。
図1に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に取り付けられた遊技機主部12とを有している。
外枠11は板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を島設備に取り付け固定することにより、パチンコ機10が遊技ホールに設置される。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技場の島設備に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。
遊技機主部12は、外枠11によって開閉可能な状態で支持されている。具体的には、外枠11における上枠部と左枠部との連結部分に上側支持用金具17が固定されており、さらに外枠11における下枠部と左枠部との連結部分に下側支持用金具18が設けられている。これら上側支持用金具17及び下側支持用金具18により支持機構が構成され、当該支持機構により外枠11に対して遊技機主部12がパチンコ機10の正面視で左側を回動基端側、右側を回動先端側としてパチンコ機10の前方へ回動可能とされている(図2及び図3参照)。
図2に示すように、遊技機主部12は、ベース体としての内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。なお、遊技機主部12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている(図3参照)。
(前扉枠14)
次に、前扉枠14について説明する。図2に示すように、前扉枠14は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす合成樹脂製の枠体20を主体に構成されており、内枠13における前面のほぼ全域を覆っている。枠体20の中央部分には後述する遊技領域PEのほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円状の窓部21が形成されており、その窓部21はガラスユニット22によって同前扉枠14の背面側から塞がれている。
ガラスユニット22は、透明性を有する複数のガラスパネル23と、それらガラスパネル23を保持するガラスホルダとを備えている。ガラスホルダには、ガラスパネル23の保持領域を前後に仕切る仕切り部が形成されており、両ガラスパネル23は仕切り部を挟んで前後に相対向している。つまり、両ガラスパネル23の間に所定の隙間を確保することにより、ガラスパネル23同士の干渉を回避しつつ、それらガラスパネル23によって遊技領域PEをパチンコ機10の正面側から2重に覆った状態となっている。
なお、必ずしも両ガラスパネル23をガラスホルダを用いてユニット化する必要は無く、各ガラスパネル23を枠体20に対して個々に取り付ける構成としてもよい。更には、ガラスパネルの枚数は任意であり、1枚としてもよいし、3枚以上としてもよい。但し、安全性及び防犯性向上の観点から、複数のガラスパネルを採用し、それら各ガラスパネルを所定の隙間を挟んで前後に対向させることが好ましい。因みに、ガラスパネルに代えて透明性を有する合成樹脂性のパネル部材を採用することも可能である。
図1に示すように、ガラスユニット22(詳しくは窓部21)の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部26が設けられている。環状電飾部26では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部26の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部27が設けられ、さらにその左右側方には賞球払出中に点灯する賞球ランプ部28が設けられている。また、左右の賞球ランプ部28に近接した位置には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部29が設けられている。
前扉枠14(枠体20)における窓部21の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には上方に開口した上皿33が設けられており、下側膨出部32内側には同じく上方に開口した下皿34が設けられている。上皿33は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿34は、上皿33内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル41が設けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、後述する遊技球発射機構から遊技球が発射される。
前扉枠14の背面には、図2に示すように、通路形成ユニット45が取り付けられている。通路形成ユニット45は、合成樹脂により成形されており、上皿33に通じる前扉側上皿通路と下皿34に通じる前扉側下皿通路とを有している。通路形成ユニット45において、その上側隅部には後方に突出し上方に開放された受口部が形成されており、当該受口部を仕切壁によって左右に仕切ることで前扉側上皿通路の入口部分と前扉側下皿通路の入口部分とが区画形成されている。前扉側上皿通路に入った遊技球は上皿33に導かれ、前扉側下皿通路に入った遊技球は下皿34に導かれることとなる。
前扉枠14の背面における回動基端側には、その上端部及び下端部に突起軸が設けられている。これら突起軸は内枠13に対する組付機構を構成する。また、前扉枠14の背面における回動先端側には、図2に示すように、後方に延びる鉤金具49が上下方向に複数並設されている。これら鉤金具49は内枠13に対する施錠機構を構成する。
(内枠13)
次に、図2及び図3に基づき内枠13について詳細に説明する。内枠13は、外形が外枠11と同様に略矩形状をなす樹脂ベース50を主体に構成されている。樹脂ベース50の高さ寸法は、外枠11の高さ寸法よりも若干小さく設定されている。また、樹脂ベース50は外枠11の上側枠部に寄せて配置され、外枠11の下側枠部と樹脂ベース50との間には若干の隙間が形成されている。外枠11にはこの隙間を塞ぐようにして幕板が装着されている。幕板は、樹脂ベース50(詳しくはその下端部)の下方に配置されており、内枠13が外枠11に対して閉じられた状態では樹脂ベース50が幕板の上に載ることとなる。
樹脂ベース50の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具51,52が取り付けられている。支持金具51,52には軸孔が形成されており、それら軸孔に前扉枠14の突起軸が挿入されることにより、内枠13に対して前扉枠14が回動可能に支持されている。
樹脂ベース50の前面における回動先端側には、前扉枠14の背面に設けられた鉤金具49を挿入するための挿入孔がそれぞれ設けられている。本パチンコ機10では、図3に示すように、内枠13や前扉枠14を施錠状態とするための施錠装置55が内枠13の背面側に隠れて配置される構成となっている。したがって、鉤金具49が挿入孔を介して施錠装置55(詳しくは前扉用鉤受け部材)に係止されることによって、前扉枠14が内枠13に対して開放不能に施錠される。また、施錠装置55は、内枠13の後方へ延びる内枠用鉤部材57を有している。これら内枠用鉤部材57が外枠11の鉤受け部材19に引っ掛かることにより遊技機主部12が外枠11に対して閉じた状態で施錠される。
樹脂ベース50の右下隅部には、施錠装置55の解錠操作を行うためのシリンダ錠58が設置されている。シリンダ錠58は施錠装置55に一体化されており、シリンダ錠58の鍵穴に差し込んだキーを右に回すと内枠13に対する前扉枠14の施錠が解除され、シリンダ錠58の鍵穴に差し込んだキーを左に回すと外枠11に対する内枠13の施錠が解除されるように施錠装置55が構成されている。
樹脂ベース50の中央部には略楕円形状の窓孔54が形成され、樹脂ベース50に装着された遊技盤60によって同窓孔54が後方から塞がれている。遊技盤60は、木製の合板と同合板における前側の板面を覆うシート材とを有してなり、その前面が上記窓孔54を通じて樹脂ベース50の正面側に露出している。この露出している部位、すなわち遊技盤60の前面には、遊技球が流下する遊技領域PEが形成されている。なお、遊技盤60は木製に限定されるものではなく、合成樹脂製とすることも可能である。
以下、図4に基づき遊技盤60(特に遊技領域PEに配された各種構成)について説明する。図4は遊技盤60の正面図である。
(遊技盤60)
遊技盤60には、自身の厚さ方向(前後方向)に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口61、作動入球部62,63、可変入賞装置64,65、スルーゲート66、可変表示ユニット67等がそれぞれ配設されている。一般入賞口61、作動入球部62,63、可変入賞装置64,65等の入球部への入球が発生すると、それが検知センサにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出し等の特典が遊技者に付与される。
具体的には、一般入賞口61への入球が発生した場合には10個の遊技球の払い出しが実行され、作動入球部62への入球が発生した場合には2個の遊技球の払い出しが実行され、作動入球部63への入球が発生した場合には1個の遊技球の払い出しが実行され、上側可変入賞装置64への入球が発生した場合には10個の遊技球の払い出しが実行され、下側可変入賞装置65への入球が発生した場合には5個の遊技球の払い出しが実行される。
遊技盤60の最下部にはアウト口68が設けられており、各種入球部に入らなかった遊技球はアウト口68を通って遊技領域PEから排出される。ここで、入球とは、所定の開口部位を遊技球が通過することを意味し、同開口部位を通過した後に遊技球が遊技領域PEから排出される態様だけでなく、開口部位を通過した後に遊技領域PEから排出されない態様も含まれる。以下の説明では、アウト口68への遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞口61、作動入球部62,63、可変入賞装置64,65、スルーゲート66への入球を、入賞とも表現する。
また、遊技盤60には、遊技球の流下経路を適宜分散,調整等するために多数の釘69が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。これら釘69や風車等の各種構成によって、遊技球の流下経路が分化され、上述した一般入賞口61等への入賞が適度な確率で発生するように調整されている。なお、一般入賞口61については後述する左ルートにのみ配設されており、左ルートへ発射された遊技球については一般入賞口61への入賞が可となっている一方、後述する右ルートへ発射された遊技球については一般入賞口61への入賞が不可となっている。
上記可変表示ユニット67は遊技盤60の中央に配されており、同可変表示ユニット67の周辺に上記作動入球部62,63等が配設されている。以下の説明では、作動入球部62を「第1作動入球部62」、作動入球部63を「第2作動入球部63」、第1作動入球部62の作動口を「第1作動口62a」、第2作動入球部63の作動口を「第2作動口63a」として適宜区別する。
第1作動入球部62は、可変表示ユニット67の下方に配設された下側作動入球部62Lと可変表示ユニット67の右方に配設された右側作動入球部62Rとに大別される。これら下側作動入球部62L及び右側作動入球部62Rのうち右側作動入球部62Rには開閉式の入球補助装置(入球補助手段)又は開閉部材(開閉手段)としての電動役物71が併設されている。
電動役物71は、シャッタと当該シャッタを駆動させるソレノイド式の駆動部とを有してなり、シャッタの位置が駆動部によって変更されることにより、右側作動入球部62R(第1作動口62aを構成する右作動口62aR)への入球が可能となる開状態(受入状態)と、同入球が不可となる閉状態(非受入状態)とに切替可能となっている。なお、右側作動入球部62Rに付属の電動役物71を、右作動口62aRへの入球が容易な状態とそれよりも入球が困難な状態とに切替可能としてもよい。
遊技領域PE(詳しくは後述する右ルート)において右側作動入球部62Rよりも上流側、詳しくは可変表示ユニット67の側方(右方)となる位置には上記スルーゲート66が配設されている。スルーゲート66は、上下方向に遊技球が通過可能となっており、スルーゲート66に入賞した遊技球は遊技領域PEから排出されることなく、遊技領域PEにおける下流側に流下するようになっている。遊技球のスルーゲート66の通過をトリガとした抽選にて当選となった場合には、電動役物71が所定時間だけ閉状態から開状態に切り替えられることとなる。
右ルートにてスルーゲート66と右側作動入球部62Rとの間となる位置には、上記上側可変入賞装置64が配設されている。上側可変入賞装置64には、複数の遊技球が同時に入球可能な上大入賞口が形成され、当該上大入賞口を開閉する開閉手段としての開閉機構が設けられている。当該開閉機構は、大入賞口用の開閉部材としてのシャッタを有してなる。シャッタは、遊技球の入球が可能又は容易となる開状態(補助状態又は受入状態)と、同入球が不可又は困難となる閉状態(非補助状態又は非受入状態)とに切替可能となっている。また、同シャッタは可変入賞駆動部(詳しくはソレノイド)と連結されており、通常時においてはシャッタが閉状態のまま維持され、上記内部抽選において開閉実行モード(特別遊技状態又は開閉実行状態)への移行結果となった場合に開状態に切り替えられるようになっている。
右ルートにて右側作動入球部62Rの下流側となる位置には、上記下側可変入賞装置65が配設されている。下側可変入賞装置65には、複数の遊技球が同時に入球可能な下大入賞口が形成され、当該下大入賞口を開閉する開閉手段としての開閉機構が設けられている。当該開閉機構は、大入賞口用の開閉部材としてのシャッタを有してなる。シャッタは、遊技球の入球が可能となる開状態(受入状態)と、同入球が不可となる閉状態(非受入状態)とに切替可能となっている。また、同シャッタは可変入賞駆動部(詳しくはソレノイド)と連結されており、通常時においてはシャッタが閉状態のまま維持され、上記内部抽選において開閉実行モード(特別遊技状態又は開閉実行状態)への移行結果となった場合に開状態に切り替えられるようになっている。
ここで、開閉実行モードとは、大当たり又は特別当たりとなった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードにおける可変入賞装置65の開放態様としては、例えば所定期間(本実施の形態においては30sec又は0.8sec)の経過又は所定個数(本実施の形態においては6個)の入賞を1ラウンドとして、所定数のラウンド(本実施の形態においては1,2,3ラウンド)を上限としてシャッタが開放されるように設定されている。
詳細については後述するが、本実施の形態においては大当たり結果又は特別当たり結果となった場合に移行する特別遊技状態は、開放対象とする可変入賞装置及び開閉態様が異なる第1入賞モード対応のものと第2入賞モード対応のものとに大別される。大当たり結果となった場合には第1入賞モード対応の特別遊技状態へと移行する。第1入賞モード対応の特別遊技状態(第1特別遊技状態)では、開放対象として上側可変入賞装置64が設定され、所定の開放時間(詳しくは30sec)の経過又は所定数(詳しくは6個)の入球発生を1ラウンドとして複数ラウンドを上限として開放が繰り返される。これに対して、特別当たり結果となった場合には第2入賞モード対応の特別遊技状へと移行する。第2入賞モード対応の特別遊技状態(第2特別遊技状態)では、開放対象として下側可変入賞装置65が設定され、所定の開放時間(詳しくは0.8sec)の経過又は所定数(詳しくは6個)の入球発生の何れかが成立した場合に当該第2特別遊技状態が終了する。このように、第1特別遊技状態は入賞頻度が相対的に高くなるように設定され、第2特別遊技状態では入賞頻度が相対的に低くなるように設定されており、獲得できる賞球数に差が設けられている。
次に、可変表示ユニット67について説明する。可変表示ユニット67は、作動入球部62,63への入賞をトリガとして図柄を可変表示(変動表示)する図柄表示装置75を有している。
図柄表示装置75は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示画面75aにおける表示内容が制御される。図柄表示装置75の表示画面75aの中央部分には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が縦方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、大当たりや特別当たりとなった場合には、予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示され、上記開閉実行モードに移行することとなる。なお、図柄表示装置75については必ずしも液晶表示装置である必要はなく、ドットマトリクスや7セグタイプの表示装置であってもよい。
また、可変表示ユニット67には、図柄表示装置75を囲むようにしてセンターフレーム76が配設されている。センターフレーム76は、遊技盤60に対してその前面側から固定されており、このように固定された状態では遊技盤60の前面から起立した状態となることで当該センターフレーム76と上記ガラスユニット22との間の隙間寸法が遊技球の直径寸法よりも小さくなるように構成されている。これにより、遊技領域PEを流下する遊技球が図柄表示装置75に衝突することが回避され、且つ遊技領域PEを流下する遊技球の流下経路が可変表示ユニット67(詳しくはセンターフレーム76)を右側から迂回する上記右ルートと、左側から迂回する左ルートに大別されている。
なお、上述した右側作動入球部62R、第2作動入球部63、可変入賞装置64,65、スルーゲート66については右ルートに配置されており、左ルートを流下する遊技球についてはそれら右側作動入球部62R、第2作動入球部63、可変入賞装置64,65、スルーゲート66への入賞が回避される。一方、第1作動入球部62については、左ルートに配置されており、右ルートを流下する遊技球は第1作動入球部62(第1作動口62aを構成する下作動口62aL)への入賞が回避される。遊技者は、遊技状況に応じて遊技球の発射先(遊技球の流下経路)を右ルート/左ルートから選択することにより、遊技を自身にとって有利に進めることが可能となる。詳細については後述するが、本実施の形態に示す遊技機においてはスピーカ部29及び図柄表示装置75の表示画面75aにて遊技状態に応じて遊技球を発射すべきルートが遊技者に示唆される。
遊技領域PEの外側に配設された誘導レール100用の保護部材には主表示ユニット81が配設されている。主表示ユニット81の前面は、遊技領域PEをパチンコ機10前方から視認可能とする上記ガラスユニット22(詳しくは後側のガラスパネル23)と対向しており、その対向している部分には、所定の絵柄等が表示される主表示部Dが設けられている。主表示ユニット81については、後述する主制御装置に電気的に接続されており、主表示部Dの表示内容は当該主制御装置によって制御される構成となっている。
主表示部Dは、第1作動入球部62(第1作動口62a)への入賞に基づいた抽選結果を表示する第1作動口用表示部D1と、第2作動入球部63(第2作動口63a)への入賞に基づいて行われた抽選結果を表示する第2作動口用表示部D2とを有してなる。
第1作動口用表示部D1では、第1作動入球部62(第1作動口62a)への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、第1作動入球部62への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。第1作動入球部62への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、第1作動口用表示部D1にて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、上記開閉実行モードへ移行される。
第2作動口用表示部D2では、第2作動入球部63への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として第2作動入球部63(第2作動口63a)への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。第2作動入球部63への入賞に基づく内部抽選の結果が大当たり又は特別当たりに対応した当選結果であった場合には、第2作動口用表示部D2にて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、その結果に応じて上記開閉実行モードに移行される。
ここで、いずれかの作動入球部62,63への入賞に基づいて、対応する作動口用表示部D1,D2にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。但し、遊技回の1回は、上記の内容に限定されることはなく、例えば、単一の表示領域が設けられ、いずれの作動入球部62,63への入賞が発生したとしてもその単一の表示領域にて変動表示が行われる構成においては、当該単一の表示領域にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止されるまでを遊技回の1回とする。
主表示ユニット81の主表示部Dには第1作動口用保留数表示部S1及び第2作動口用保留数表示部S2が設けられている。第1作動口用保留数表示部S1は、第1作動口62aに対応しており遊技球が第1作動口62aに入賞した回数は最大4回まで保留され第1作動口用保留数表示部S1の点灯によってその保留数が表示されるようになっている。第2作動口用保留数表示部S2は、第2作動口63aに対応しており、遊技球が第2作動口63aに入賞した回数は最大4回まで保留され第2作動口用保留数表示部S2の点灯によってその保留数が表示されるようになっている。
主表示ユニット81の主表示部Dには上記各種表示部以外に、スルーゲート66への入賞に基づいた抽選結果を表示するスルーゲート用表示部DSが併設されている。スルーゲート用表示部DSでは、スルーゲート66への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート66への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。スルーゲート66への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、スルーゲート用表示部DSにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、右側作動入球部62Rに付属の上記電動役物71が所定の態様で開放される。
更に、本実施の形態においては遊技球がスルーゲート66を通過した回数は最大4回まで保留される構成が採用されているが、主表示ユニット81の主表示部Dにはその保留個数を表示するスルーゲート用保留数表示部SSが設けられている。
再び図2を用いて内枠13の構成について説明すれば、樹脂ベース50において遊技盤60の搭載領域の下方には、上記遊技球発射ハンドル41の操作に基づいて遊技領域PEへ向けて遊技球を発射する遊技球発射機構110が設けられている。遊技球発射機構110は、所定の発射待機位置に配置された遊技球を打ち出すソレノイド111と、同ソレノイド111によって打ち出された遊技球の発射方向を規定する発射レール112と、上記発射待機位置に遊技球を供給する球送装置113と、それら各種構成111~113が装着されているベースプレート114とを主要な構成として備えており、同ベースプレート114が樹脂ベース50に固定されることで樹脂ベース50に対して一体化されている。
発射レール112は、遊技盤60側に向けて上り傾斜となるように、斜めに傾いた状態でベースプレート114に固定されている。発射レール112の下流側の端部(すなわち下端部)寄りとなる位置には、球送装置113から供給された遊技球を上述した発射待機位置に留める球ストッパが配されている。球ストッパよりも更に下流側となる位置に、上記ソレノイド111が配置されている。
ソレノイド111は、後述する電源・発射制御装置に対して電気的に接続されている。その電源・発射制御装置からの電気的な信号の出力に基づいてソレノイド111の出力軸が伸縮方向に往復動することにより、発射待機位置に置かれた遊技球が遊技盤60側、詳しくは遊技盤60に装着された誘導レール100に向けて打ち出される。
誘導レール100は、遊技領域PEを同遊技領域PEの外形が略円形状となるように区画形成している。また、誘導レール100は、遊技球の直径よりも若干大きな隙間を隔てて対峙するように配置された内レール101及び外レール102からなり、それら両レール101,102によって一条の誘導通路103が区画形成されている。誘導通路103は、発射レール112の先端側(斜め下方)に開放された入口部分と、遊技領域PEの上部に位置する出口部分とを有している。ソレノイド111の動作に基づいて発射された遊技球は、発射レール112→誘導レール100(入口部分→出口部分)の順に移動することにより遊技領域PEに導かれる。遊技球発射ハンドル41の操作量を調整することにより、遊技領域PEにおいて可変表示ユニット67の左側となる領域(左ルート)や同遊技領域PEにおいて可変表示ユニット67の右側となる領域(右ルート)への遊技球の打ち分けが可能となっている。
なお、遊技盤60において出口部分の先側、詳しくは内レール101の先端付近には、遊技領域PEに到達した遊技球の同誘導通路103内への逆戻りを防止する逆戻り防止部材106が取り付けられており、先んじて遊技領域PEに至った遊技球によって後続する遊技球の打ち出しが妨げられることを抑制している。
誘導レール100(図4参照)及び発射レール112は、同誘導レール100の入口部分と発射レール112の先端部分とが遊技盤60の下端縁を挟んで斜めに対峙するように配置されている。つまり、それら両レール100,112は、同誘導レール100の入口部分と発射レール112の先端部分とが遊技盤60の下端縁近傍にて左右にずれるようにして配置されている。これにより両レール100,112を遊技盤60の下端縁に近づけつつ、誘導レール100の入口部分と発射レール112との間には所定間隔の隙間を形成している。
このようにして形成された隙間よりも下側にはファール球通路46が配設されている。ファール球通路46は前扉枠14の通路形成ユニット45に一体成形されている。仮に遊技球発射機構110から発射された遊技球が遊技領域PEまで至らずファール球として誘導通路103内を逆戻りする場合には、それらファール球が上記隙間を介してファール球通路46内に入ることとなる。ファール球通路46は前扉側下皿通路に通じており、ファール球通路46に入った遊技球は図1に示した下皿34に排出される。これにより、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
樹脂ベース50において発射レール112の左方(詳しくは前扉枠14を支持している側)には樹脂ベース50を前後方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔に通路形成部材121が配設されている。通路形成部材121は、樹脂ベース50に対してネジ止めされており、本体側上皿通路と本体側下皿通路とを有している。それら本体側上皿通路及び本体側下皿通路の上流側は、後述する遊技球分配部に通じている。また、通路形成部材121の下方には前扉枠14に取り付けられた通路形成ユニット45の受口部が入り込んでおり、本体側上皿通路の下方には前扉側上皿通路が配置され、本体側下皿通路の下方には前扉側上皿通路が配置されている。
樹脂ベース50において通路形成部材121の下方には、本体側上皿通路及び本体側下皿通路を開閉する開閉部材124が取り付けられている。開閉部材124はその下端に設けられた支軸により前後方向に回動可能に支持されており、さらに本体側上皿通路及び本体側下皿通路を閉鎖する前方位置に付勢する付勢部材が設けられている。従って、前扉枠14を内枠13に対して開いた状態では開閉部材124が図示の如く起き上がり、本体側上皿通路及び本体側下皿通路を閉鎖する。これにより、本体側上皿通路又は本体側下皿通路に遊技球が貯留されている状態で前扉枠14を開放した場合、その貯留球がこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できる。これに対し、前扉枠14を閉じた状態では、前扉枠14の通路形成ユニット45に設けられた受口部により付勢力に抗して開閉部材124が押し開けられる。この状態では、本体側上皿通路と前扉側上皿通路とが連通し、さらに本体側下皿通路と前扉側下皿通路とが連通している。
次に、図3に基づき内枠13(樹脂ベース50及び遊技盤60)の背面構成について説明する。
樹脂ベース50の背面における回動基端側には、軸受け金具132が上下に並設されている。軸受け金具132には、上下に離間させて軸受け部が形成されており、これら軸受け部により内枠13に対して裏パックユニット15が回動可能に取り付けられている。
樹脂ベース50の背面には、係止金具135が複数設けられており、これら係止金具135によって上述したように樹脂ベース50に対して遊技盤60が取り付けられている。ここで、遊技盤60の背面の構成を説明する。
遊技盤60の中央に配置される可変表示ユニット67には、当該可変表示ユニット67を背後から覆うようにして表示制御装置が取り付けられている(図示は省略)。そして、表示制御装置の後方には当該表示制御装置に重なるようにして報知・演出制御装置ユニット142が搭載されている。報知・演出制御装置ユニット142は、報知・演出制御装置143と、取付台144とを具備する構成となっており、取付台144上に報知・演出制御装置143が装着されている。
報知・演出制御装置143は、後述する主制御装置からの指示に従い音声やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る報知・演出制御基板を具備しており、報知・演出制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス145に収容されて構成されている。
遊技盤60の背面には、図3に示すように、可変表示ユニット67の下方に集合板150が設けられている。集合板150には、各種入賞口に入賞した遊技球を回収する遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入球を検知する検知機構などが設けられている。
遊技球回収機構について説明すると、集合板150には、一般入賞口61等の各種入球部に対して個々に対応する回収通路が設けられている。これら回収通路は、それら入球部から遊技盤60の背面に沿って下っており、遊技球の落下経路を規定している。各回収通路は、同遊技盤60の下端付近にて合流しており、一般入賞口61等の入球部を通過した遊技球は何れも回収通路を介して遊技盤60の下部に集合することとなる。各回収通路の出口部分は、下方に開放されており、その先側(詳しくは遊技盤60の下方)には後述する排出通路が設けられている。回収通路により遊技盤60の下方に集合した遊技球は、排出通路へと導出される。なお、アウト口68も同様に排出通路に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球もアウト口68を介して排出通路へ導出される。
検知機構について説明すると、集合板150には、一般入賞口61等の各種入球部に対して個々に対応する検知センサが設けられている。これら各種検知センサは、上記一般入賞口61等の入球部に連なる各回収通路の途中位置に配置されており、同回収通路にて遊技球の落下経路が規定された状態にて遊技球の通過を検知する。より詳しくは、各検知センサは、各回収通路の途中位置に設けられた検知領域を遊技球が通過することで、一般入賞口61等の入球口への入球を検知するものであり、具体的には上記検知領域を遊技球が通過した場合に生じる磁場の変化を把握する磁気センサが採用されている。
これら各種検知センサは、遊技盤60の背面側に設けられた主制御装置ユニット160(詳しくは主制御装置)に電気的に接続されており、それら検知センサにおける検知信号が同主制御装置に対して出力される構成となっている。以下、主制御装置ユニット160及びそれに付随する構成について説明する。
主制御装置ユニット160は、集合板150を後側から覆うようにして遊技盤60に搭載されており、合成樹脂製の取付台161と、同取付台161に搭載された主制御装置162とによって構成されている。主制御装置162は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス163に収容されて構成されている。
基板ボックス163は、略直方体形状のボックスベース(表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印手段としての封印部によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス163が封印されている。封印部は、基板ボックス163の長辺部に複数設けられ、そのうち少なくとも一つが用いられて封印処理が行われる。
封印部はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、封印部を構成する長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に結合されるようになっている。封印部による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、複数の封印部のうち、少なくとも一つの長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス163を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部と他の封印部との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス163のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度封印処理する場合は他の封印部の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス163の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス163に残しておけば、基板ボックス163を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見できる。
基板ボックス163の一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片が設けられている。これら結合片は、取付台161に形成された複数の被結合片と1対1で対応しており、結合片と被結合片とにより基板ボックス163と取付台161との間で封印処理が行われる。
(裏パックユニット15)
次に、図2及び図3に基づき裏パックユニット15について説明する。
図2に示すように、内枠13は裏パックユニット15によって後方から覆われている。裏パックユニット15は、裏パック201を備えており、当該裏パック201に対して、払出機構部202、排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。
裏パック201は透明性を有する合成樹脂により成形されており、図3に示すように払出機構部202などが取り付けられるベース部211と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部212とを有する。保護カバー部212は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部211には、その右上部に外部端子板213が設けられている。外部端子板213には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部211にはパチンコ機10後方からみて右端部に上下一対の掛止ピンが設けられており、掛止ピンを内枠13に設けられた軸受け金具132(詳しくは軸受け部)に挿通させることで、裏パックユニット15が内枠13に対して回動可能に支持されている。また、ベース部211における回動先端部には、内枠13に設けられた被締結孔に対して締結するための締結具が設けられており、当該締結具を被締結孔に嵌め込むことで内枠13に対して裏パックユニット15が固定されている。
ベース部211には、保護カバー部212を迂回するようにして払出機構部202が配設されている。払出機構部202には、裏パック201の最上部に配されているとともに上方に開口したタンク221が設けられており、遊技ホールの島設備から供給される遊技球がそのタンク221に逐次補給される。タンク221の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレールが連結され、タンクレールの下流側には上下方向に延びるケースレールが連結されている。ケースレールの最下流部には払出装置222が設けられている。払出装置222より払い出された遊技球は、当該払出装置222の下流側に設けられた払出通路を通じて、裏パック201のベース部211に設けられた遊技球分配部に供給される。
遊技球分配部は、払出装置222より払い出された遊技球を上皿33、下皿34又は後述する排出通路の何れかに振り分けるための機能を有し、内側の開口部が上述した本体側上皿通路及び前扉側上皿通路を介して上皿33に通じ、外側の開口部が本体側下皿通路及び前扉側下皿通路を介して下皿34に通じるように形成されている。
図3に示すように、ベース部211の下端部には、当該下端部を前後に挟むようにして排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。排出通路盤203には、制御装置集合ユニット204と対向する面に後方に開放された排出通路が形成されており、当該排出通路の開放部は制御装置集合ユニット204によって塞がれている。排出通路は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した回収通路等から排出通路に導出された遊技球は当該排出通路を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット204は、横長形状をなす取付台を有し、同取付台に払出制御装置181と電源・発射制御装置191とが搭載されている。これら払出制御装置181と電源・発射制御装置191とは、払出制御装置181がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置181においては基板ボックス内に払出装置222を制御する払出制御基板が収容されており、当該払出制御基板に設けられた状態復帰スイッチが基板ボックス外に突出している。例えば、払出装置222における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチが押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。
電源・発射制御装置191は、基板ボックス内に電源・発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル41の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源・発射制御装置191にはRAM消去スイッチが設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチを押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
本実施の形態においては、右ルートに配設された右側作動入球部62R、第2作動入球部63、可変入賞装置64,65に係る構成が特徴的なものとなっている。以下、図5~図8の概略図を参照して、それら各種入球部について補足説明する。図5は上側可変入賞装置64の正面図、図6は入球ユニットの正面図、図7(a)は右側作動入球部62Rを正面側から見た斜視図、図7(b)は右側作動入球部62Rにおける通路構造を示す概略図、図8は通路長と通過所要時間との関係を示す概略図である。
(上側可変入賞装置64)
上側可変入賞装置64は、内部に遊技球が通過する球通路312が形成されたハウジング310を有してなり、このハウジング310が遊技盤60の前面から遊技機前方へ膨出するようにして当該遊技盤60に取り付けられている。ハウジング310は透明な合成樹脂製となっており、ハウジング310の外郭部分を通じて球通路312を流下する遊技球等が視認可能となっている。
ハウジング310にて遊技盤60の前面側へ膨出している部分には、球通路312の入口部分を構成する上大入賞口311が形成されている。上大入賞口311は右ルートにおける中流部分(上下に延びている部分)に対して遊技機側方(右方)から対峙しており、当該上大入賞口311を当該右ルートにおける遊技球の流下領域側(右方)から覆うようにしてシャッタ315が配設されている。
シャッタ315は遊技盤60の前面と平行に回動可能となるように軸支されており、その軸支箇所を中心とした回動によって上大入賞口311への遊技球の流入を阻止する閉位置と上大入賞口311への遊技球の流入を許容する開位置とに変位する構成となっている。
シャッタ315用の駆動部(詳しくはソレノイド)は主制御装置162に接続されており、主制御装置162からの駆動信号に基づいて動作する。シャッタ315は主制御装置162から駆動信号が出力されていない状態(非励磁状態)では、閉位置に待機するように構成されている。
シャッタ315が開位置へ配置された状態(開状態)では、右ルートの中流部分における流下領域(流路)のおよそ半分が当該シャッタ315によって寸断され、当該右ルートを流下する遊技球のほとんどが上大入賞口311を通じて上側可変入賞装置64(球通路312)へ流入する構成となっている。
球通路312はその途中位置にて第1分岐通路313及び第2分岐通路314に分岐している。この分岐部分には遊技球の流下先を第1分岐通路313及び第2分岐通路314に切替可能な流路切替部材316が配設されている。流路切替部材316用の駆動部(詳しくはソレノイド)は主制御装置162に接続されており、主制御装置162からの駆動信号に基づいて動作する。流路切替部材316は、主制御装置162から駆動信号が出力されていない状態(非励磁状態)では、球通路312へ突出する突出位置にて待機するように構成されている。
流路切替部材316が突出位置に配置されている状態では、当該流路切替部材316によって第2分岐通路314の入口部分が塞がれている。この状態では、分岐部分に到達した遊技球の第2分岐通路314への流入が回避され、それら遊技球は第1分岐通路313へ流入することとなる。
主制御装置162から流路切替部材316用の駆動部駆動信号が出力されると、流路切替部材316が球通路312への突出が回避された退避位置へ移動し、第2分岐通路314の入口部分が開放される。これにより、遊技球の流入先が変更される。この状態では、分岐部分に到達した遊技球の第1分岐通路313への流入が回避され、それら遊技球は第2分岐通路314へ流入することとなる。
ここで、流路切替部材316の動きは、大当たり結果の種類によって予め規定されている。具体的には、後述する通常大当たり結果となった場合には、シャッタ315の閉位置から開位置への移動に伴って流路切替部材316が退避位置へ移動し、当該流路切替部材316はその直後に突出位置へ復帰するように規定されている。具体的には、流路切替部材316の突出位置への復帰に要する時間は、上大入賞口311に流入した遊技球が分岐部分に到達するまでに要する所要時間よりも短くなっている。このため、通常大当たり結果となった場合には第2分岐通路314への流入が実質的に回避されることとなる。
これに対して、後述する確変大当たり結果となった場合には、シャッタ315の閉位置から開位置への移動に伴って流路切替部材316が退避位置へ移動するものの、その後はシャッタ315が閉位置に復帰するまで突出位置に待機するように規定されている。このため、確変大当たり結果となった場合には上大入賞口311へ流入した遊技球のほとんどは第2分岐通路314へ流入することとなる。
球通路312にて分岐部分よりも上流側となる部分には上流側検知センサ317が配設されており、分岐部分よりも下流側となる部分、具体的には第1分岐通路313及び第2分岐通路314には下流側検知センサ318,319が配設されている。上流側検知センサ317及び下流側検知センサ318,319は主制御装置162に接続されており、主制御装置162では上流側検知センサ317からの検知情報(検知信号)に基づいて上側可変入賞装置64への入賞の有無を特定し、入賞が発生した場合には所定数の遊技球の払い出しを行う。また、上流側検知センサ317及び下流側検知センサ318,319からの検知情報(検知信号)に基づいて遊技球の残存状況を監視している。
本実施の形態に示す主制御装置162においては、第1分岐通路313に付属の下流側検知センサ318からの検知情報(検知信号)に基づき開閉実行モード中に第2分岐通路314への入球が発生したことを特定した場合には、開閉実行モード終了後に抽選モードが低確率モードから高確率モードへ切り替わる。詳細については後述するが、高確率モードにおいては低確率モードと比べて大当たり結果となる確率が高くなり、遊技者は遊技を有利に進めることが可能となる。以下、説明の便宜上、第2分岐通路314を「有利入球部314」と称する。
右ルートへ発射された遊技球のうち上側可変入賞装置64を素通りした遊技球のほとんどは、当該右ルートにて上側可変入賞装置64の下流側に配設された入球ユニット70へ向かうこととなる。入球ユニット70は上述した第1作動入球部62を構成する右側作動入球部62R、第2作動入球部63、下側可変入賞装置65が一体化されてなる。以下、図6を参照して、入球ユニット70について説明する。
(入球ユニット70)
入球ユニット70は、右ルートの一部(詳しくは下流領域)を構成する球通路321が形成されたハウジング320有してなり、当該ハウジング320が遊技盤60の前面よりも前方へ膨出した状態で当該遊技盤60に固定されている。球通路321は、遊技領域PEの外側(右側)から中央側(左側)へ延びている。ハウジング320の上記膨出部分の右上部には入球ユニット70(球通路321)の入口部分321aが上向きとなるように形成され、左下部には入球ユニット70(球通路321)の出口部分321bが左向きとなるように形成されている。
出口部分321bは第1作動入球部62を構成する下側作動入球部62Lの直下に位置しており、出口部分321bから流出した遊技球は下側作動入球部62Lの下方へ案内される。これにより、球通路321を通過した遊技球の下側作動入球部62Lへの入球が回避されている。
なお、ハウジング320は透明な合成樹脂製となっており、当該ハウジング320の内部(例えば球通路321を流下する遊技球等)を遊技機前方から視認可能となるように構成されている。因みに、右側作動入球部62R、第2作動入球部63、下側可変入賞装置65の一体感を強調する上では、ハウジング320を不透明とし、内部構造を視認困難又は不可となるように構成してもよい。
右ルートについては、入球ユニット70の上方にて以下の2つの流路に分岐している。すなわち、球通路321の入口部分321aに向けて遊技球が流下する内ルートと、入球ユニット70(ハウジング320)の上面部に沿って遊技球が流下する外ルートとに分岐している。
ハウジング320の上部には第2作動口63aが遊技領域PEの中央側(左側)を向くようにして第2作動入球部63が配設されている。詳細については後述するが上記外ルートを流下する遊技球の一部が第2作動口63aに流入する構成となっている。なお、この外ルートを通過した遊技球についても第1作動入球部62を構成する下側作動入球部62Lよりも下流側(下側)へ案内され、外ルートを通過した遊技球の下側作動入球部62Lへの入球が回避されている。
上述した球通路321は、同一箇所を複数の遊技球が同時に通過できないように通路幅や通路高さ等が規定されており、通路方向における途中位置に段差が生じるようにクランク状に形成されている。具体的には、球通路321には、当該球通路321の上流部分を構成し遊技機中央側へ下り傾斜となる横長の上流側通路部322と、球通路321の下流部分を構成し遊技機中央側へ下り傾斜となる横長の下流側通路部324とが前者が上側且つ後者が下側となるように高低差が生じるようにして上下左右にずらして設けられており、それら上流側通路部322及び下流側通路部324が縦方向に延びる中間通路部323(「連絡通路部」に相当)によって連結されてなる。
上流側通路部322には上記右側作動入球部62Rが併設されている。具体的には、右側作動入球部62Rの右作動口62aRは上方に開放されており、当該右作動口62aRの上方を横切るようにして上流側通路部322が形成されている。右側作動入球部62Rに付属の電動役物71については、前後(遊技盤60の厚さ方向)にスライド移動可能なシャッタ331と、当該シャッタ331用の電動役物駆動部332(ソレノイド)とを有してなる。電動役物駆動部332は、主制御装置162に接続されており、主制御装置162からの駆動信号に基づいて動作する。主制御装置162から駆動信号が出力されていない非駆動状態(非励磁状態)においては、シャッタ331が右作動口62aRを上方から覆う閉位置に配置され、駆動信号が出力されて電動役物駆動部332が駆動状態(励磁状態)となることで右作動口62aRを覆わない開位置へ移動(後退)する。
ここで、シャッタ331が閉位置に配置された状態では当該シャッタ331によって上流側通路部322の底部、すなわち遊技球の転動面が形成される。詳しくは、図7(a)に示すように、ハウジング320には上流側通路部322の通路方向にて右作動口62aRよりも上流側の底部を形成する上流側底部322aと、右作動口62aRよりも下流側の底部を形成する下流側底部322bとが設けられており、これら上流側底部322a、下流側底部322b、シャッタ331によって遊技球の転動面が形成されている。以下の説明では、上流側通路部322にてシャッタ331により流路が形成(補完)される領域、すなわち上流側通路部322にてシャッタ331を挟んで右作動口62aRと対峙する領域を「第1特定領域SE1」という(図6参照)。
シャッタ331が開位置へ配置されて上流側通路部322(詳しくは転動面)が寸断されている状況下にて第1特定領域SE1に到達した遊技球は、上流側通路部322の通路方向への移動が困難となり、右作動口62aRへ流入することとなる。
本実施の形態では、第1特定領域SE1には当該第1特定領域SE1を通過する遊技球を減速させて右作動口62aRへの入賞機会を増やす工夫がなされている。以下、図7(b)を参照して、当該工夫について説明する。なお、図7(b)においては、遊技球が通過する経路(流路)を一点鎖線を用いて例示している。
ハウジング320にて上流側通路部322の通路を区画形成している前壁部335及び後壁部336には、第1特定領域SE1側へ突出する突条部335a,336aが配設されている。突条部335a,336aは、上流側通路部322の通路方向と直交するようにして上下に延びている。以下の説明では、前壁部335に配設された突条部335aを「前側突条部335a」と称し、後壁部336に配設された突条部336aを「後側突条部336a」と称する。
後壁部336と前側突条部335aとの隙間寸法D1は、遊技球の直径寸法Dよりも大きくなるように設定され、前壁部335と後側突条部336aとの隙間寸法D2についても遊技球の直径寸法Dよりも大きくなるように設定されている。前側突条部335aについては上流側通路部322の通路方向(案内方向)にて遊技球の直径寸法Dよりも大きな隙間を隔てて複数(本実施の形態では2つ)配列されており、後側突条部336aについても上流側通路部322の通路方向(案内方向)にて遊技球の直径寸法Dよりも大きな隙間を隔てて複数(本実施の形態では2つ)配列されている。これら前側突条部335a及び後側突条部336aが交互に配置されることで、遊技球の流下経路が上流側通路部322の通路方向に対して前後に蛇行するように工夫されている。
ここで、前側突条部335aの突出量と後側突条部336aの突出量と遊技球の直径寸法Dとを足した場合には、上流側通路部322の通路幅よりも大きくなるように構成されている(D3 < D)。これにより、遊技球が突条部335a,336aとの衝突を回避するようにして第1特定領域SE1を駆け抜けることが回避されている。
上流側通路部322を通過する遊技球については、突条部335a,336aに衝突する。このような衝突によって第1特定領域SE1における遊技球の移動速度が低下する(減速する)。つまり、上流側通路部322の第1特定領域SE1は遊技球を強制的に減速させる減速区間として機能している。このようにして上流側通路部322を通過する遊技球を減速させる構成とすることで、突条部335a,336aが不具備である場合と比べて遊技球が第1特定領域SE1を通過するのに要する所要時間を引き延ばしている。
なお、突条部335a,336aについては第1特定領域SE1にて中間通路部323寄りとなる位置へ偏倚させて配設されている。これにより、中間通路部323の直上流位置にて遊技球が減速する構成となっている。
右作動口62aRに流入しなかった遊技球は、そのまま球通路321に沿った移動を続け、そのほとんどが下流側通路部324へ到達する。ここで、再び図6を参照して、下流側通路部324及びそれに付随する下側可変入賞装置65について説明する。
下側可変入賞装置65の下大入賞口341は上方に開放されており、当該下大入賞口341の上方を横切るようにして下流側通路部324が形成されている。下側可変入賞装置65は、前後(遊技盤60の厚さ方向)にスライド移動可能なシャッタ345と、当該シャッタ345用の駆動部(ソレノイド)とを有してなる。シャッタ345用の駆動部は、主制御装置162に接続されており、主制御装置162からの駆動信号に基づいて動作する。主制御装置162から駆動信号が出力されていない非駆動状態(非励磁状態)においては、シャッタ345が下大入賞口341を上方から覆う閉位置に配置され、駆動信号が出力されて当該駆動部が駆動状態(励磁状態)となることで下大入賞口341を覆わない開位置へ移動(後退)する。
ここで、シャッタ345が閉位置に配置された状態では当該シャッタ345によって下流側通路部324の底部、すなわち遊技球の転動面が形成される。詳しくは、ハウジング320には下流側通路部324の通路方向にて下大入賞口341よりも下流側の底部を形成する下流側底部が設けられており、これら下流側底部及びシャッタ345によって遊技球の転動面が形成されている。以下の説明では、下流側通路部324にてシャッタ345により流路が形成(補完)される領域、すなわち下流側通路部324にてシャッタ345を挟んで下大入賞口341と対峙する領域を「第2特定領域SE2」という。
シャッタ345が開位置へ配置されて下流側通路部324(詳しくは転動面)が寸断されている状況下にて第2特定領域SE2に到達した遊技球は、下流側通路部324の通路方向への移動が困難となり、下大入賞口341へ流入することとなる。
なお、第2特定領域SE2にも突条部375a,376a(図8参照)からなる減速区間が設けられているが、当該減速区間に係る具体的構成については第1特定領域SE1と同様であるため説明を援用する。
上述した中間通路部323はシャッタ345の上流側端部から上方に延びている。中間通路部323を形成する左側の通路壁面は、上流側通路部322の延長上に位置しており、上流側通路部322を通過した遊技球は、当該左側の通路壁面に衝突することで向きを変え、シャッタ345へ向けて当該中間通路部323を落下することとなる。
中間通路部323を形成する右側の通路壁面には遊技球が通過可能な開口が形成されており、中間通路部323を通過する遊技球の一部が当該開口へ流入する。右側作動入球部62Rと下側可変入賞装置65との間には、上記開口に流入した遊技球は入球ユニット70から排出する排出通路が形成されている。球通路321を流下する遊技球の一部は、下側可変入賞装置65(シャッタ345)に到達する前に、開口→排出通路を通じて入球ユニット70から排出されることとなる。なお、この排出通路を通過する遊技球については、そのまま遊技盤60の背面側へと案内されるため、アウト口68への移動が回避される。
次に図8を参照して、球通路321の各部分の通路長と、遊技球の通過所要時間との関係について補足説明する。図8は入球ユニット70の内部構造を正面から見た概略図である。以下の説明では、第1特定領域SE1を通過するのに要する所要時間を「所要時間T1」、第2特定領域SE2を通過するのに要する所要時間を「所要時間T2」と称する。
第1特定領域SE1における減速の度合いについては以下のように規定されている。すなわち、遊技球が第1特定領域SE1を通過するのに要する所要時間T1が、遊技球の発射周期(0.6sec)よりも長くなるように規定されている。詳細については後述するが、上側可変入賞装置64が閉状態に維持されている状況下にて右ルートへ発射された遊技球については、その凡そ1/2が内ルートに振り分けられ、それら振り分けられた遊技球のほぼ全てが第1特定領域SE1に到達する構成となっている。このような事情に配慮して、遊技球が第1特定領域SE1を通過するのに要する所要時間T1が発射周期の2倍(1.2sec)よりも僅かに長い時間(詳しくは1.3sec)となるように規定されている。これは、高頻度サポートモード中に右側作動入球部62Rが開状態となった場合に凡そ1個の入球を発生させるための工夫である。
第2特定領域SE2における減速の度合いについては以下のように規定されている。すなわち、遊技球が第2特定領域SE2を通過するのに要する所要時間T2が、遊技球の発射周期(0.6sec)よりも長くなるように規定されている。上述したように、上側可変入賞装置64及び右側作動入球部62Rがともに閉状態に維持されている状況下にて右ルートへ発射された遊技球については、その凡そ1/2が内ルートに振り分けられ、それら振り分けられた遊技球のほぼ全てが第2特定領域SE2に到達する構成となっている。このような事情に配慮して、遊技球が第2特定領域SE2を通過するのに要する所要時間T1が発射周期の2倍(1.2sec)よりも僅かに長い時間(詳しくは1.3sec)となるように規定されている。これは、低頻度サポートモード中に下側可変入賞装置65が開状態となった場合に凡そ1個の入球を発生させるための工夫である。
(パチンコ機10の電気的構成)
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図9のブロック図に基づき説明する。
主制御装置162に設けられた主制御基板601には、MPU602が搭載されている。MPU602には、当該MPU602により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM603と、そのROM603内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM604と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵された素子である。なお、MPU602が有する機能の一部、例えば、ROM603の機能やRAM604の機能などを別の素子として有する構成としてもよい。
MPU602には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU602の入力側には、主制御装置162に設けられた停電監視基板605、払出制御装置181、各種検知センサなどが接続されている。停電監視基板605には電源・発射制御装置191が接続されており、MPU602には停電監視基板605を介して電力が供給される。また、各種検知センサの一部として、一般入賞口61用の検知センサ391a、第1作動入球部62用の検知センサ391b、第2作動入球部63用の検知センサ391c、上側可変入賞装置64用の検知センサ317~318、下側可変入賞装置65用の検知センサ391d、スルーゲート66用の検知センサ391eが接続されており、これら各種検知センサ317~318,391a~391eからの検知情報(検知信号)に基づき、主制御装置162のMPU602にて各入球部への入賞判定(入球判定)等が実行される。また、MPU602では、第1作動入球部62(第1作動口62a)及び第2作動入球部63(第2作動口63a)への入賞に基づいて大当たりの発生抽選等を実行する。
MPU602の出力側には、停電監視基板605、払出制御装置181及び報知・演出制御装置143(詳しくは報知・演出制御基板651)が接続されている。払出制御装置181には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア625が参照される。そして、一般入賞口61への入賞を特定した場合には3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、上大入賞口311への入賞を特定した場合には104個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、下大入賞口341への入賞を特定した場合には5個の遊技球の払い出しに対応した賞球コマンドが出力され、第1作動口62aへの入賞を特定した場合には2個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、第2作動口63aへの入賞を特定した場合には1個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。
報知・演出制御装置143には、変動開始コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア625が参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。なお、上記各コマンドは、所定のバイト数の情報として構成されており、当該所定のバイト数の情報として各種情報が含まれている。
また、MPU602の出力側には、右側作動入球部62Rに付随した電動役物71を駆動させる電動役物駆動部332、上側可変入賞装置64のシャッタ315を駆動させる可変入賞駆動部451、上側可変入賞装置64の流路切替部材316を駆動させる流路切替用駆動部452、下側可変入賞装置65のシャッタ345を駆動させる可変入賞駆動部461、主表示ユニット81等が接続されている。主制御基板601には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU602は各種駆動部等の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては上大入賞口311や下大入賞口341が開閉されるように、MPU602において上側可変入賞装置64の可変入賞駆動部451や下側可変入賞装置65の可変入賞駆動部461の駆動制御が実行される。また、例えば各遊技回に際しては、MPU602において主表示ユニット81の主表示部Dにおける第1作動口用表示部D1及び第2作動口用表示部D2の表示制御が実行される。
さらには、MPU602の出力側には、外部端子板213が接続されている。外部端子板213には、状態移行に際して信号出力するための出力端子として、大当たり信号出力端子等が設けられている。MPU602は、例えば遊技結果が大当たり結果となった場合には、遊技ホール側の管理制御装置に対して、大当たり信号出力端子を通じて大当たり信号を出力することができる。具体的には、通常時では、大当たり信号出力端子からLOWレベル信号が出力されており、大当たり結果となった場合にはHIレベル信号が出力される。なお、この信号の出力態様は逆でもよい。
停電監視基板605は、主制御基板601と電源・発射制御装置191とを中継し、また電源・発射制御装置191から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置181は、主制御装置162から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置222により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源・発射制御装置191は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板601や払出制御装置181等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を所定の電力経路を通じて供給する。
また、電源・発射制御装置191は、遊技球発射機構110の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構110(詳しくはソレノイド111)は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。より具体的には、電源・発射制御装置191には、遊技球発射ハンドル41に設けられた操作レベル検知センサとタッチセンサとが接続されている。操作レベル検知センサは、遊技球発射ハンドル41の操作量(回動量)を検知するセンサであり、この操作レベル検知センサからの情報に基づいて遊技球発射機構110による遊技球の発射強度(発射速度)が決定されることとなる。タッチセンサは、遊技者が遊技球発射ハンドル41に触れている場合に情報を出力する構成となっており、電源・発射制御装置191ではこの情報に基づいて遊技者が遊技球発射ハンドル41に触れているか否かを把握することができる構成となっている。タッチセンサからの情報に基づいて遊技者が遊技球発射ハンドル41に触れていると判定し、且つ操作レベル検知センサにて遊技球発射ハンドル41が操作されていると判定した場合に遊技球の発射が許可されることとなる。
なお、タッチセンサからの情報は、電源・発射制御装置191を経由して、主制御装置162ひいては報知・演出制御装置143、表示制御装置710に送信されることとなる。
報知・演出制御装置143は、MPU652が搭載された報知・演出制御基板651を有してなり、MPU652には各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM653、そのROM653内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM654などが内蔵されている。
報知・演出制御装置143は、主制御装置162から入力した各種コマンドに基づいて前扉枠14に設けられたランプ部26~28やスピーカ部29を駆動制御するとともに、表示制御装置710を制御するものである。詳しくは、報知・演出制御装置143では、主制御装置162から入力した各種コマンドに基づいて、図柄表示装置75における図柄の変動表示態様及び最終的に停止表示させる図柄の停止表示態様(例えば図柄の組み合わせの種類)を決定するとともに、リーチ発生の有無及びリーチ演出の内容等を決定するとともに、その決定した内容を上記コマンドに付与して表示制御装置710に転送する。
表示制御装置710はMPUが搭載された表示制御基板を有してなり、MPUには各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM、そのROM内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)、画像データが格納されたキャラクタROM、キャラクタROMから読み出した画像データを一時的に記憶するビデオRAMなどが内蔵されている。MPUでは、報知・演出制御装置143から入力したコマンドに基づいて、可変表示ユニット67(詳しくは図柄表示装置75)の表示制御を実行する。
ここで、図柄表示装置75の表示内容について説明する。図柄表示装置75の表示画面75aにおける中央部分(変動表示了領域)には、左・中・右の3つの図柄列が設定されている。表示画面75aでは、これら各図柄列の図柄が周期性をもって所定の向き(例えば上から下)にスクロールするように変動表示される。
また、表示画面75aは、図柄列毎に1個の図柄が停止表示されるようになっており、計3個の図柄が停止表示されるようになっている。右図柄列→左図柄列→中図柄列の順に変動表示が停止し、有効ラインに所定の図柄組み合わせが形成された状態で全図柄列の変動表示が終了すれば、大当たり結果や特別当たり結果に対応した特別遊技状態への移行を示す動画等が表示される。
なお、上記のように各図柄列の変動表示が停止されることに鑑みれば、左図柄列を第1図柄列(又は第1絵柄列)、右図柄列を第2図柄列(又は第2絵柄列)、中図柄列を第3図柄列(又は第3絵柄列)と称することができる。
因みに、図柄表示装置75における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。例えば、複数の図柄列を縦並びとなるように設定し、図柄列における図柄の変動表示の方向を横方向に設定してもよい。
表示画面75aの中央部分における図柄の変動/停止表示については、通常遊技状態の種類に応じて第1作動口62aに係る遊技回に対応した態様と第2作動口63aに係る遊技回に対応した態様とで切り替わる構成となっている。具体的には、後述する第1通常遊技状態、第3通常遊技状態、第4通常遊技状態では、表示画面75aの中央部分における図柄の変動/停止表示が第1作動口62aに係る遊技回に対応付られており、第2通常遊技状態では表示画面の中央部分における図柄の変動/停止表示が第2作動口63aに係る遊技回に対応付られている。
表示画面75aの下部には、保留表示領域が設定されている。当該保留表示領域は、遊技球が第1作動口62aに入賞した場合の最大保留個数と同一の数の単位保留表示領域が左右方向に並ぶようにして区画表示された第1作動口用の保留数表示領域と、遊技球が第2作動口63aに入賞した場合の最大保留個数と同一の数の単位保留表示領域が左右方向に並ぶようにして区画表示された第2作動口用の保留数表示領域とによって構成されている。
具体的には、遊技球が第1作動口62aに入賞した場合の最大保留個数は4個であり、これに対応させて第1作動口用の保留数表示領域には、第1単位保留表示領域、第2単位保留表示領域、第3単位保留表示領域、第4単位保留表示領域が設定されている。また、遊技球が第2作動口63aに入賞した場合の最大保留個数は4個であり、これに対応させて第2作動口用の保留数表示領域には、第1単位保留表示領域、第2単位保留表示領域、第3単位保留表示領域、第4単位保留表示領域が設定されている。
例えば、遊技球が第1作動口62aに入賞した場合の保留個数が1個の場合には、第1単位保留表示領域のみにて所定の保留用画像(保留アイコン)が表示され、遊技球が第1作動口62aに入賞した場合の保留個数が4個の場合には、第1単位保留表示領域~第4単位保留表示領域の全てにおいて所定の保留用画像(保留アイコン)が表示される構成となっている。なお、これら保留用画像については遊技状態(後述する第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)の種類によって表示/非表示が切り替わる。具体的には、各通常遊技状態においては変動表示時間に大きな差を設けることで主として実行される遊技回が第1作動口62aへの入賞に係る遊技回と第2作動口63aへの入賞に係る遊技回とで切り替わる構成となっており、上記保留用画像については遊技進行において主となる作動口に対応するものが「表示」、そうでないものが「非表示」となるように切り替わる。因みに、主表示部Dにおける保留数表示部S1,S2についてはこの限りではなく、何れの通常遊技状態においても保留数の表示が省略されることはない。
(各種カウンタについて)
次に、図10の概略図を参照して、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作に係る構成について説明する。
MPU602は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、特別遊技状態(開閉実行モード)への移行抽選、主表示ユニット81(主表示部D)の表示の設定、図柄表示装置75の図柄表示の設定などを行うこととしており、具体的には、大当たりや特別当たり発生の抽選に使用する当たり乱数カウンタC1と、大当たり結果となった場合にその種別を判定する際に使用する当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置75が外れ変動する際のリーチ表示の発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、主表示ユニット81の作動口用D1,D2における絵柄の変動表示時間及び図柄表示装置75における図柄の変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、右側作動入球部62Rに付属の電動役物71を開状態とするか否かの抽選に使用する開放乱数カウンタC4を用いることとしている。
各カウンタC1~C4,CINI,CSは、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM604の所定領域に設定された抽選カウンタ用バッファ631に適宜格納される。
RAM604には、第1作動口用保留エリアRaと、第2作動口用保留エリアRbと、第1作動口用保留エリアRa用の第1実行エリアAE1と、第2作動口用保留エリアRb用の第2実行エリアAE2と、総保留数記憶領域とからなる保留球格納エリア632が設けられている。そして、この保留球格納エリア632に、第1作動口62a又は第2作動口63aへの遊技球の入賞履歴に合わせて、当たり乱数カウンタC1、当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値が時系列的に格納されるようになっている。
各カウンタについて詳しくは、当たり乱数カウンタC1は、例えば「0」~「99」の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり99)に達した後0に戻る構成となっている。特に当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=「0」~「99」)。当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が第1作動口62a又は第2作動口63aに入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア632に格納される。より詳しくは、第1作動口62aに遊技球が入賞したタイミングでRAM604の第1作動口用保留エリアRaに格納され、第2作動口63aに遊技球が入賞したタイミングでRAM604の第2作動口用保留エリアRbに格納される。
大当たり当選となる乱数の値や特別当たり当選となる乱数の値は、ROM603における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア621に当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について図11及び図12の概略図を用いて説明する。当否テーブルとしては、第1作動口62a用の当否テーブル群(図11参照)及び第2作動口63a用の当否テーブル(図12参照)が設けられており、第1作動口62aへの入球に基づく抽選においては第1作動口62a用の当否テーブルが参照され、第2作動口63aへの入球に基づく抽選においては第2作動口63a用の当否テーブルが参照される。
(第1作動口用の当否テーブル)
先ず図11(a)を参照して、抽選モードが低確率モードとなっている場合について説明する。上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照される場合には、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)の数は2個であり、特別当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)の数は0個であり、それらの乱数の値以外は外れ結果に対応している。これにより、大当たり確率が2/100且つ特別当たり確率が0/100となっている。
次に図11(b)を参照して、抽選モードが高確率モードとなっている場合について説明する。上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照される場合には、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)の数は10個であり、特別当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)の数は0個であり、それらの乱数の値以外は外れ結果に対応している。これにより、大当たり確率が10/100且つ特別当たり確率が0/100となっている。
(第2作動口用の当否テーブル)
先ず図12(a)を参照して、抽選モードが低確率モードとなっている場合について説明する。上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照される場合には、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)の数は2個であり、特別当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)の数は50個であり、それらの乱数の値以外は外れ結果に対応している。これにより、大当たり確率が2/100、特別当たり確率が50/100、外れ確率が98/100となっている。
次に図12(b)を参照して、抽選モードが高確率モードとなっている場合について説明する。上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照される場合には、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)の数は10個であり、特別当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)の数は50個であり、それらの乱数の値以外は外れ結果に対応している。これにより、大当たり確率が10/100、特別当たり確率が50/100、外れ確率が40/100となっている。
再び図10の説明に戻り、当たり種別カウンタC2は、「0」~「99」の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり「99」)に達した後0に戻る構成となっている。当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が第1作動口62a又は第2作動口63aに入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア632に格納される。より詳しくは、第1作動口62aに遊技球が入賞したタイミングでRAM604の第1作動口用保留エリアRaに格納され、第2作動口63aに遊技球が入賞したタイミングでRAM604の第2作動口用保留エリアRbに格納される。
当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM603における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア622に振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。本実施の形態では、当たり種別カウンタC2及び振分テーブルを参照して、大当たり結果の種別が決定される。大当たり結果としては、3R確変大当たり結果A、3R確変大当たり結果B、2R確変大当たり結果A、2R確変大当たり結果B、2R通常大当たり結果A、2R通常大当たり結果Bが設けられている。
各作動口用の振分テーブルについては、通常遊技状態の種類毎に記憶されている。ここで、通常遊技状態の種類について説明する。通常遊技状態については、上記抽選モードが低確率モード且つ電動役物71によるサポートモードが低頻度サポートモードとなる第1通常遊技状態、抽選モードが高確率モード且つ電動役物71によるサポートモードが低頻度サポートモードとなる第2通常遊技状態、抽選モードが低確率モード且つ電動役物71によるサポートモードが高頻度サポートモードとなる第3通常遊技状態、抽選モードが高確率モード且つ電動役物71によるサポートモードが高頻度サポートモードとなる第4通常遊技状態とで構成されており、大当たり結果対応の特別遊技状態等を経由してこれら第1通常遊技状態~第4通常遊技状態の切り替えがなされる。
(第1作動口用振分テーブル)
図13(a)に示すように、第1作動口用振分テーブルは、第1通常遊技状態用の振分テーブルと、第2通常遊技状態用の振分テーブルと、第3通常遊技状態用の振分テーブルと、第4通常遊技状態用の振分テーブルとに大別される。第1通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「97」の計98個が3R確変大当たり結果Aに対応しており、「98」~「99」の計2個が3R確変大当たり結果Bに対応している。第2通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「99」の計100個、すなわち全てが3R確変大当たり結果Aに対応している。第3通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「99」の計100個、すなわち全てが3R確変大当たり結果Bに対応している。第4通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「99」の計100個、すなわち全てが3R確変大当たり結果Bに対応している。このように、本実施の形態においては、第1作動口62aへの入球に基づく当否抽選により大当たり結果となった場合の確変確率は100%となっている。
図14の概略図に示すように、3R確変大当たり結果Aは、特別遊技状態(開閉実行モード)終了後に高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態に移行する大当たり結果である。これに対して、3R確変大当たり結果Bは、特別遊技状態(開閉実行モード)終了後に高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態に移行する大当たり結果である。そして、3R確変大当たり結果A及び3R確変大当たり結果Bについては何れも特別遊技状態における制御モードである入賞モードが高頻度入賞モードに対応している。高頻度入賞モードについては、開放対象が上側可変入賞装置64且つ開放時間が30secとなる入賞モードであり(図15参照)、ラウンド遊技が3回繰り返される。これら高頻度入賞モード対応の特別遊技状態においては右ルートへ向けた遊技球の発射を続けることにより凡そ420個の賞球が遊技者に付与される。
(第2作動口用振分テーブル)
図13(b)に示すように、第2作動口用振分テーブルは、第1通常遊技状態用の振分テーブルと、第2通常遊技状態用の振分テーブルと、第3通常遊技状態用の振分テーブルと、第4通常遊技状態用の振分テーブルとに大別される。第1通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「97」の計98個が2R確変大当たり結果Aに対応しており、「98」~「99」の計2個が2R通常大当たり結果Aに対応している。第2通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「97」の計98個が2R確変大当たり結果Aに対応しており、「98」~「99」の計2個が2R通常大当たり結果Bに対応している。第3通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「97」の計98個が2R確変大当たり結果Aに対応しており、「98」~「99」の計2個が2R通常大当たり結果Aに対応している。第4通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「97」の計98個が2R確変大当たり結果Bに対応しており、「98」~「99」の計2個が2R通常大当たり結果Bに対応している。
図14の概略図に示すように、2R確変大当たり結果Aは、特別遊技状態(開閉実行モード)終了後に高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態に移行する大当たり結果である。これに対して、2R確変大当たり結果Bは、特別遊技状態(開閉実行モード)終了後に高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態に移行する大当たり結果である。2R通常大当たり結果Aは、特別遊技状態(開閉実行モード)終了後に低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第1通常遊技状態に移行する大当たり結果である。これに対して、2R通常大当たり結果Bは、特別遊技状態(開閉実行モード)終了後に低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態に移行する大当たり結果である。このようにして移行した第3通常遊技状態については、当該第3通常遊技状態において実行された遊技回の回数が規定数(本実施の形態では100回)となるまで継続され、規定数到達を契機として上述した第1通常遊技状態へ移行する構成となっている。
これら、2R確変大当たり結果A、2R確変大当たり結果B、2R通常大当たり結果A、2R通常大当たり結果Bについては何れも特別遊技状態における制御モードである入賞モードが高頻度入賞モードに対応している。高頻度入賞モードについては、開放対象が上側可変入賞装置64且つ開放時間が30secとなる入賞モードであり(図15参照)、ラウンド遊技が2回繰り返される。これら高頻度入賞モード対応の特別遊技状態においては右ルートへ向けた遊技球の発射を続けることにより凡そ280個の賞球が遊技者に付与される。
ここで、第2作動口63aへの入賞が発生した場合には、およそ半分の遊技回において特別当たり結果となる。特別当たり結果となった場合には、入賞モードが低頻度入賞モード対応の特別遊技状態(開閉実行モード)に移行する。低頻度入賞モードについては、開放対象が下側可変入賞装置65且つ開放時間が0.8secとなる入賞モードであり(図15参照)、ラウンド遊技が1回実行されることにより凡そ1個の遊技球が下大入賞口341に入賞する。低頻度入賞モード対応の特別遊技状態においては右ルートへ向けた遊技球の発射を続けることにより凡そ5個の賞球が遊技者に付与される。なお、特別当たり結果については通常遊技状態の種類を変更する機能は付与されていない。つまり、基本的には特別当たり結果に対応した特別遊技状態が終了した後は当該特別遊技状態へ移行する前の通常遊技状態へ復帰し、通常遊技状態の切り替えに実質的な影響を与えない構成となっている。以下の説明では、大当たり結果を契機として移行する特別遊技状態を「第1特別遊技状態」、特別当たり結果を契機として移行する特別遊技状態を「第2特別遊技状態」として適宜区別する。
再び図10の説明に戻り、リーチ乱数カウンタC3は、例えば0~238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が第1作動口62a又は第2作動口63aに入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア632に格納される。より詳しくは、第1作動口62aに遊技球が入賞したタイミングでRAM604の第1作動口用保留エリアRaに格納され、第2作動口63aに遊技球が入賞したタイミングでRAM604の第2作動口用保留エリアRbに格納される。そして、ROM603のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチ表示(リーチ状態)を発生させるか否かを決定することとしている。
ここで、リーチ表示とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置75を備え、遊技結果が開閉実行モード対応の遊技結果となった遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となり得る遊技機において、図柄表示装置75における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。
換言すれば、図柄表示装置75の表示画面75aに表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、開閉実行モードの発生に対応した図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。
より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置75の表示画面75a内の予め設定された有効ライン上に、開閉実行モードの発生に対応した図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。
表示画面75aにおける表示内容について更に詳しく説明すると、最初に右図柄列において図柄の変動表示が終了され、さらに左図柄列において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインに当たり図柄の組み合わせを構成する数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中図柄列にて図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、大当たり発生時には、リーチラインを形成している主図柄とともに当たり図柄の組み合わせを構成する数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中図柄列における図柄の変動表示が終了される。
また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面75aの略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。また、リーチ表示が行われている場合又はリーチ表示の前に所定のキャラクタといった所定画像を用いた予告表示を行うか否かの決定を、リーチ乱数カウンタC3やその他のカウンタを用いて行うようにしてもよい。
変動種別カウンタCSは、例えば0~198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、主表示ユニット81(主表示部D)の第1作動口用表示部D1及び第2作動口用表示部D2における絵柄の変動表示時間と、図柄表示装置75における図柄の変動表示時間とをMPU602において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、第1作動口用表示部D1及び第2作動口用表示部D2における変動表示の開始時(図柄表示装置75による図柄の変動開始時)における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
電動役物71用の開放乱数カウンタC4は、例えば、0~249の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。開放乱数カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート66に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の電役用記憶エリア633に格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された開放乱数カウンタC4の値と、ROM603の当否テーブル記憶エリア621に格納されているサポート用の抽選テーブル(当否情報群)とを参照して電動役物71を開状態に制御するか否かの開放抽選(サポート抽選)が行われる。なお、高頻度サポートモードにてサポート当選となる確率(詳しくは249/250)は、低頻度サポートモードにてサポート当選となる確率(詳しくは25/250)よりも高くなっており、高頻度サポートモードの方が優遇されている。
(主制御装置162のMPU602にて実行される各種処理について)
次に、主制御装置162内のMPU602にて各遊技回での遊技を進行させる上で実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU602では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理やNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
(タイマ割込み処理)
先ず、タイマ割込み処理について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU602により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
ステップS101では、各種検知センサ(例えば上記検知センサ317~319,391a~391e)の読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置162に接続されている各種検知センサの状態を読み込むとともに、当該検知センサの状態(検知センサからの検知情報)を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。例えば、第1作動口62aへの入賞が発生したと判定した場合にはRAM604の各種フラグ格納エリア635に第1作動口用の入賞検知フラグを格納し、第2作動口63aへの入賞が発生したと判定した場合には各種フラグ格納エリア635に第2作動口用の入賞検知フラグを格納し、上側可変入賞装置64への入賞が発生したと判定した場合には各種フラグ格納エリア635に上大入賞口用の入賞検知フラグを格納し、有利入球部314への入賞が発生したと判定した場合には各種フラグ格納エリア635に有利入球部用の入賞検知フラグを格納し、下側可変入賞装置65への入賞が発生したと判定した場合には各種フラグ格納エリア635に下大入賞口用の入賞検知フラグを格納する。
その後、ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS103では、当たり乱数カウンタC1、当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3、開放乱数カウンタC4を更新する。具体的には、当たり乱数カウンタC1、当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3、開放乱数カウンタC4をそれぞれ1インクリメントするとともに、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1~C4の更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。
その後、ステップS104にてスルーゲート66への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行し、続くステップS105にて作動口62a,63aへの入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。
(スルー用の入賞処理)
ステップS104のスルー用の入賞処理においては先ず、遊技球がスルーゲート66に入賞したか否かを判定する。遊技球がスルーゲート66に入賞し、且つ、役物保留記憶数SNが上限(詳しくは4)未満である場合には、役物保留記憶数SNを1インクリメントし、上記ステップS103にて更新した開放乱数カウンタC4の値をRAM604の電役用記憶エリア633の空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する。その後、本入賞処理を終了する。
遊技球がスルーゲート66に入賞していないと判定した場合、又はスルーゲート66に入賞したと判定したものの役物保留記憶数SNが上限に達している場合には、開放乱数カウンタC4の値を格納することなく、本入賞処理を終了する。
なお、スルー用の入賞処理では、主表示ユニット81のスルーゲート用保留数表示部SSの表示制御処理を実行する。具体的には4つの発光体(LED)からなるスルーゲート用の保留数表示部SSについて役物保留記憶数SNと同じ数の発光体が点灯した状態となるように発光制御処理を実行する。
(作動口用の入賞処理)
作動口用の入賞処理においては先ず、遊技球が第1作動入球部62(第1作動口62a)に入賞(始動入賞)したか否かをRAM604の各種フラグ格納エリア635に第1作動口用の入賞検知フラグが格納されているか否かによって判定する。同入賞検知フラグが格納されていると判定した場合、すなわち遊技球が第1作動入球部62(第1作動口62a)への入賞が発生した旨の検知信号を受信した場合には、払出制御装置181に遊技球を2個払い出させるための賞球コマンドをセットする。そして、第1作動入球部62(第1作動口62a)に遊技球が入賞した旨を示す情報を遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して信号出力すべく外部信号設定処理を行う。これにより、第1作動入球部62(第1作動口62a)への入賞が発生した旨がホールコンピュータHCにて把握される。
その後、第1作動口用の保留エリアRaの保留数記憶領域に格納された値(始動保留記憶数)を更新(1加算)する。続いて、当たり乱数カウンタC1、当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
一方、RAM604の各種フラグ格納エリア635に第1作動口用の入賞検知フラグが格納されていない場合であって、第2作動口用の入賞検知フラグが格納されている場合には、払出制御装置181に遊技球を1個払い出させるための賞球コマンドをセットする。セットされた賞球コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理にて払出制御装置181に送信される。
続いて、第2作動入球部63(第2作動口63a)に遊技球が入賞した旨を示す情報を遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して信号出力すべく外部信号設定処理を行う。これにより、第2作動入球部63(第2作動口63a)への入賞が発生した旨がホールコンピュータHCにて把握される。
その後、第2作動口用の保留エリアRbの保留数記憶領域に格納された値(始動保留記憶数)を更新(1加算)する。続いて、当たり乱数カウンタC1、当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
なお、第1作動入球部62及び第2作動入球部63のいずれにも遊技球が入賞しなかった場合には、そのまま本入賞処理を終了する。
(通常処理)
次に、通常処理の流れを図17のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201~S207の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理において、ステップS201では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置181に送信する。また、変動開始コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド等の遊技回用の演出に対応したコマンドや開閉実行モード用の演出に対応したコマンドといった演出用のコマンドが設定されている場合にはそれを報知・演出制御装置143に送信する。また、RAM604の外部出力バッファに設定されている情報に応じて、外部端子板213に対する出力設定を行う。
次に、ステップS202では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントするとともに、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS203では、各遊技回の遊技を進行させるための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、当たり等の当否判定や大当たり種別の振分判定を行うとともに、図柄表示装置75による図柄の変動表示の設定、主表示ユニット81(主表示部D)における作動口用表示部D1,D2などの表示制御などを行う。
その後、ステップS204では、遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モードなどに移行する。
続くステップS205では、右側作動入球部62Rに付属の電動役物71を駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、RAM604の電役用記憶エリアに格納されている情報を用いて電動役物71を開状態とするか否かの判定を行い、電動役物71の開閉処理及びスルーゲート用表示部DSの表示制御などを行う。
続くステップS206では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、遊技球発射ハンドル41に対して発射操作が行われていることに基づき電源・発射制御装置191から出力される発射許可信号を入力していることを条件として、所定の発射期間(本実施の形態においては0.6sec)に1回、遊技球発射機構110のソレノイド111を励磁する。これにより、遊技球が遊技領域PEに向けて打ち出される。つまり、所謂止め打ち等の変則打ちが行われていない場合には、発射操作が行われていることを条件として所定周期にて遊技球の発射が繰り返される構成となっている。
続くステップS207では、RAM604の各種フラグ格納エリア635に停電フラグがセットされているか否かを判定する。停電フラグは、停電監視基板605において停電の発生が確認され当該停電監視基板605からMPU602のNMI端子に停電信号が入力されることによりセットされ、次回のメイン処理にて消去されるフラグである。
停電フラグがセットされていない場合は、繰り返し実行される複数の処理の最後の処理が終了したこととなるので、ステップS208にて次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する。つまり、ステップS209にて乱数初期値カウンタCINIの更新を実行するとともに、ステップS210にて変動種別カウンタCSの更新を実行する。
ここで、ステップS201~S206の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、係る残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。
一方、ステップS207にて、停電フラグがセットされていると判定した場合は、電源遮断が発生したことになるので、ステップS211以降の電断時処理を実行する。具体的には、ステップS211にてタイマ割込み処理の発生を禁止し、その後、ステップS212にてRAM判定値を算出、保存し、ステップS213にてRAM604のアクセスを禁止した後に、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。
(遊技回制御処理)
ここで、図18~図22のフローチャートを参照して、ステップS203の遊技回制御処理について補足説明する。図18に示すように、本実施の形態に示す遊技回制御処理では、先ずステップS301にて特別遊技状態(開閉実行モード)中である否かを判定する。具体的には、RAM604の各種フラグ格納エリア635における開閉実行モードフラグ格納エリア(開閉実行状態情報記憶手段)に開閉実行モードフラグ(開閉実行状態情報)が格納(記憶)されているか否かを判定する。当該開閉実行モードフラグは、後述する遊技状態移行処理にて遊技状態を開閉実行モードに移行させる場合に格納され、同じく遊技状態移行処理にて開閉実行モードを終了させる場合に消去される。
ステップS301にて肯定判定をした場合には、そのまま本遊技回制御処理を終了する。ステップS301にて否定判定をした場合には、ステップS302にて第1作動入球部62(第1作動口62a)への入賞に係る遊技回用の遊技回制御処理(第1作動口対応遊技回制御処理,第1作動口用制御処理)を実行し且つステップS303にて第2作動入球部63(第2作動口63a)への入賞に係る遊技回用の遊技回制御処理(第2作動口対応遊技回制御処理、第2作動口用制御処理)を実行した後、本遊技回制御処理を終了する。これら2つの制御処理については、基本的な流れが共通となっている。以下、先ず図19及び図20を参照して第1作動口用制御処理について説明し、その後、図21及び図22を参照して第1作動口用制御処理との相違点を中心に第2作動口用制御処理について説明する。
(第1作動口用制御処理)
図19に示すように、第1作動口用制御処理では、先ずステップS401にて、第1作動口62aに係る遊技回中であるか否かを判定する。具体的には、主表示ユニット81の第1作動口用表示部D1が変動表示~確定表示中であるか否か、すなわち1遊技回分の遊技の実行中であるか否かを判定する。なお、この判定は、RAM604の各種フラグ格納エリア635における遊技回中フラグ格納エリア(変動表示中情報記憶手段)に第1作動口用の遊技回中フラグ(遊技回中情報)が格納(記憶)されているか否かを判定することにより行う。第1作動口用の遊技回中フラグは、第1作動口用表示部D1にて変動表示を開始させる場合に格納され、その絵柄が停止表示されて確定表示が終了する場合に消去される。
遊技回中でない場合には、ステップS401にて否定判定をして、ステップS402に進む。ステップS402では、第2作動口63aに係る遊技回中であるか否かを判定する。具体的には、主表示ユニット81の第2作動口用表示部D2が変動表示~確定表示中であるか否か、すなわち1遊技回分の遊技の実行中であるか否かを判定する。なお、この判定は、RAM604の各種フラグ格納エリア635における遊技回中フラグ格納エリア(変動表示中情報記憶手段)に第2作動口用の遊技回中フラグ(変動表示中情報)が格納(記憶)されているか否かを判定することにより行う。第2作動口用の遊技回中フラグは、第2作動口用表示部D2にて変動表示を開始させる場合に格納され、抽選結果(遊技結果)に対応した絵柄等が停止表示されて確定表示が終了する場合に消去される。
ステップS402にて肯定判定をした場合にはステップS403に進む。ステップS403では第2作動口63aに係る遊技回が大当たり結果に対応しているか否かを判定する。ステップS403にて肯定判定をした場合には、そのまま本第1作動口用制御処理を終了する。ステップS403又はステップS402にて否定判定をした場合には、ステップS404に進む。ステップS404では、保留球格納エリア632の総保留数記憶領域を参照し、保留記憶されている保留情報の数である第1作動口用保留記憶数CRN(詳しくは第1作動口62aに係る保留情報の数)が「0」か否かを判定する。第1作動口用保留記憶数CRNが「0」である場合には、そのまま遊技回制御処理を終了する。一方、第1作動口用保留記憶数CRNが「0」でない場合には、ステップS405に進む。ステップS405ではデータ設定処理を行う。
第1作動口用のデータ設定処理では、先ず第1作動口用保留記憶数CRNを1ディクリメントする。その後、第1作動口用保留エリアRaの第1エリアに格納されたデータを第1実行エリアAE1(図10参照)に移動し、第1作動口用保留エリアRaの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。
このデータシフト処理は、第1~第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータがクリアされると共に、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。そして、第1作動口用の保留数表示部S1にて点灯中のLEDを1つ消灯させる。この消灯処理では、保留情報が追加された際に実行される点灯処理とは逆に、第1作動口用の保留数表示部S1のLEDが下側から順に消灯させる。
以上詳述したデータ設定処理を行った後は、ステップS406にて第1作動口用表示部D1における絵柄の変動表示及び図柄表示装置75における図柄の変動表示を開始させるための第1作動口用の変動開始処理(第1作動口用変動開始処理)を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。ここで、図20を参照して、ステップS406の第1作動口用変動開始処理について説明する。
(第1作動口用変動開始処理)
第1作動口用変動開始処理においては先ず、ステップS501にて当否判定処理を実行する。当否判定処理では、第1作動口用の当否テーブルを参照して、第1実行エリアAE1に格納された情報のうち当否判定用の情報、すなわち当たり乱数カウンタC1から取得した数値情報が上述した大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。ステップS501における判定結果が大当たり結果である場合には、ステップS502にて肯定判定をしてステップS503に進む。
ステップS503では種別判定処理を実行する。種別判定処理では、第1実行エリアAE1に格納された情報のうち種別判定用の情報、すなわち当たり種別カウンタC2から取得した数値情報を把握する。また、ROM603の振分テーブル記憶エリア622に記憶された振分テーブルを参照して、上記把握した種別判定用の情報が、3R確変大当たり結果Aに対応した情報群及び3R確変大当たり結果Bに対応した情報群の何れに含まれているかを特定する。
ステップS504では大当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、当該遊技回において主表示ユニット81の主表示部D(第1作動口用表示部D1)に最終的に停止表示させる絵柄をROM603に予め記憶されている大当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM604に記憶する。この大当たり結果用の停止結果テーブルには主表示部Dに停止表示される絵柄が複数設定されており、ステップS504では、大当たり結果に応じた絵柄を示す情報をRAM604に記憶する。また、ステップS504では、今回の遊技結果が、3R確変大当たり結果A及び3R確変大当たり結果Bの何れかであるかをMPU602にて特定するための情報をRAM604の各種フラグ格納エリア635に格納する。具体的には、3R確変大当たり結果Aである場合には3R確変Aフラグを格納し、3R確変大当たり結果Bである場合には3R確変Bフラグを格納する。
但し、本実施の形態においては、確変大当たり結果が連続する回数に上限(詳しくは10回)が設定されている(所謂リミッタ)。MPU602においてはRAM604の各種カウンタエリア634に設けられた連続回数カウンタの値を参照して、今回の確変大当たり結果によって連続回数が上限に達したか否かを判定する。なお、連続回数カウンタの値は、確変大当たり結果となる度に「1」加算され、通常大当たり結果となった場合に「0」クリアされる。
確変大当たり結果の連続回数が上記上限に達した場合には、3R確変大当たり結果A又は3R確変大当たり結果Bを契機として移行した第1特別遊技状態の終了後は、低確率モード対応の通常遊技状態へ移行することとなる。具体的には、特別遊技状態(開閉実行モード)における可変入賞装置64の有利入球部314への入球が回避されることとなる。MPU602では連続回数が上記上限に達したことを把握すべくRAM604の各種フラグ格納エリア653に上限到達フラグを格納し、上限把握用の連続回数カウンタの値を「0」クリアする。この上限到達フラグは後述する開閉実行モード終了時の移行処理が実行された際に消去される。
ステップS504の設定処理を実行した後は、ステップS505に進む。ステップS505では第2作動口63aに係る遊技回が実行されている最中であるか否かを判定する。ステップS505にて肯定判定をした場合には、ステップS506に進む。ステップS506ではRAM604の各種フラグ格納エリア635に第2作動口63a用の強制終了フラグを格納する。第2作動口63aに係る遊技回(絵柄の変動表示)が実行されている場合には、この強制終了フラグに基づいて第2作動口63aに係る遊技回(絵柄の変動表示)が途中で強制的に終了されることとなる。より詳しくは、第1作動口62aに係る遊技回が大当たり結果に対応している場合であって且つ当該遊技回における確定表示が行われるタイミングを超えて第2作動口63aに係る遊技回が実行され得る場合には、第2作動口63aに係る遊技回が短縮され第1作動口62aに係る遊技回の終了とともに第2作動口63aに係る遊技回についても終了することとなる。このような場合には、第2作動口63aに係る遊技回にて停止表示される絵柄は外れ結果に対応するものとなる。
ステップS502の説明に戻り、ステップS501における判定結果が外れ結果である場合には当該ステップS502にて否定判定をし、ステップS507に進む。ステップS507では外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。
具体的には、今回の変動開始に係る遊技回において主表示ユニット81の主表示部D(第1作動口用表示部D1)に最終的に停止表示させる絵柄を、ROM603に予め記憶されている外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM604に記憶する。
ステップS506,S507の処理を実行した後、又はステップS505にて否定判定をした場合には、ステップS508に進む。ステップS508では変動表示時間(表示継続時間)の設定処理を実行する。この設定処理についての詳細は後述する。
ステップS508の変動表示時間の設定処理を実行した後は、ステップS509にて変動開始コマンド及び種別コマンドを設定する。変動開始コマンドには、変動表示時間の情報が含まれる。ここで、上記のとおりリーチ非発生用変動表示時間テーブルを参照して取得される変動表示時間は、リーチ発生用変動表示時間テーブルを参照して取得される変動表示時間と異なっているため、変動開始コマンドにリーチ発生の有無の情報が含まれていなかったとしても、サブ側の制御装置である報知・演出制御装置143では変動表示時間の情報からリーチ発生の有無を特定することが可能である。この点、変動開始コマンドには、リーチ発生の有無を示す情報が含まれているとも言える。なお、変動開始コマンドにリーチ発生の有無を直接示す情報が含まれていてもよい。
ステップS509の設定処理を実行した後は、ステップS510に進み、主表示ユニット81における第1作動口用表示部D1の変動表示を開始した後、本第1作動口用変動開始処理を終了する。ステップS510の処理では、RAM604の各種フラグ格納エリア635に第1作動口用の遊技回中フラグを格納する。これにより、以降の処理では第1作動口62aに係る遊技回(例えば変動表示)が実行されている最中であることを特定可能となる。
再び図19の説明に戻り、ステップS401にて肯定判定をした場合、すなわち第1作動口62aに係る遊技回中であると判定した場合には、ステップS407に進む。ステップS407では、第2作動口63aに係る遊技回にて特別当たり結果に対応する絵柄を停止表示させるタイミングであるか否かを判定する。ステップS407にて否定判定をした場合には、ステップS408に進む。ステップS408では第2作動口63aに係る遊技回であって大当たり結果に対応する遊技回の開始タイミングであるか否かを判定する。ステップS407及びステップS408にて否定判定をした場合には、ステップS409に進む。
ステップS409では上記ステップS508にて設定された変動表示時間を経過したタイミングであるか否かを判定する。ステップS409にて否定判定をした場合には、ステップS410にて変動表示用処理を実行した後、本第1作動口用制御処理を終了する。ステップS410の変動表示用処理においては、第1作動口用表示部D1を構成する各種LEDを点灯/消灯させる処理を行うことにより、絵柄を変動表示させる。
ステップS409にて肯定判定をした場合にはステップS412に進む。ステップS412では変動終了処理を実行する。変動終了処理では、事前に決定された態様となるようにして第1作動口用表示部D1にて絵柄を停止表示させるように主表示ユニット81の表示制御を行う。すなわち、例えば抽選結果(遊技結果)に対応する絵柄の確定表示が実行される。なお、RAM604の各種フラグ格納エリア635に格納されている第1作動口用の遊技回中フラグについては、当該確定表示が終了した際に消去される。
続くステップS413にて変動終了コマンドを設定した後に、本遊技回制御処理を終了する。ステップS413にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図17)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143に送信される。報知・演出制御装置143では、変動終了コマンドを受信したことに基づいて、その遊技回における演出を終了させるための処理を実行する。また、当該変動終了コマンドは、報知・演出制御装置143を経由して表示制御装置710に送信され、表示制御装置710では当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回の遊技結果等に対応した図柄の組み合わせを図柄表示装置75の表示画面75aに確定表示(最終停止表示)させる。なお、変動終了コマンドが送信されずに、報知・演出制御装置143や表示制御装置710にて独自に遊技回用の演出を終了させる構成としてもよい。
その後は、ステップS414にて遊技回数カウンタの更新処理を実行し、続くステップS415にて遊技回数カウンタが「0」になっているか否かを判定する。ステップS415にて否定判定をした場合には、そのまま本第1作動口用制御処理を終了する。遊技回数カウンタは高頻度サポートモードが実行される遊技回数の上限を規定するものであり、大当たり終了時に当該大当たりの種類に対応する数が設定される。
ステップS415にて肯定判定をした場合には、ステップS416に進み、RAM604の各種フラグ格納エリア635に格納されている高頻度サポートモードフラグを消去し、ステップS417にて高頻度サポートモード終了コマンドを設定する。この高頻度サポートモード終了コマンドは、通常処理の外部出力処理にて報知・演出制御装置143及びホールコンピュータHCに出力されることとなる。報知・演出制御装置143では高頻度サポートモード終了コマンドを受信したことに基づいて、高頻度サポートモード終了に対応する表示等を行う。
ステップS407及びステップS408のいずれかにて肯定判定をした場合には、ステップS410にて停止絵柄の書替処理を実行し、上記ステップS412~ステップS417の各処理を実行した後、本第1作動口用制御処理を終了する。
次に、図19及び図20を参照して、第2作動口用制御処理について説明する。
(第2作動口用制御処理)
図21に示すように、第2作動口用制御処理では、先ずステップS601にて第2作動口63aに係る遊技回中であるか否かを判定する。具体的には、主表示ユニット81の第2作動口用表示部D2が変動表示~確定表示中であるか否か、すなわち1遊技回分の遊技の実行中であるか否かを判定する。なお、この判定は、RAM604の各種フラグ格納エリア635における遊技回中フラグ格納エリア(変動表示中情報記憶手段)に第2作動口用の遊技回中フラグ(変動表示中情報)が格納(記憶)されているか否かを判定することにより行う。第2作動口用の遊技回中フラグは、第2作動口用表示部D2にて変動表示を開始させる場合に格納され、その絵柄が停止表示されて確定表示が終了する場合に消去される。
遊技回中でない場合には、ステップS601にて否定判定をしてステップS602に進む。ステップS602では、第1作動口62aに係る遊技回中であるか否かを判定する。具体的には、主表示ユニット81の第1作動口用表示部D1が変動表示~確定表示中であるか否か、すなわち1遊技回分の遊技の実行中であるか否かを判定する。
ステップS602にて肯定判定をした場合にはステップS603に進む。ステップS603では第1作動口62aに係る遊技回が大当たり結果に対応しているか否かを判定する。ステップS603にて肯定判定をした場合には、そのまま本第2作動口用制御処理を終了する。ステップS603にて否定判定をした場合、又はステップS602にて否定判定をした場合には、ステップS604に進む。ステップS604では、保留球格納エリア632の総保留数記憶領域を参照し、保留記憶されている保留情報の数である第2作動口用保留記憶数CRN(詳しくは右作動口62aRに係る保留情報の数)が「0」か否かを判定する。第2作動口用保留記憶数CRNが「0」である場合には、そのまま遊技回制御処理を終了する。一方、第2作動口用保留記憶数CRNが「0」でない場合には、ステップS605に進む。ステップS605ではデータ設定処理を行う。
第2作動口63aのデータ設定処理では、先ず第2作動口用保留記憶数CRNを1ディクリメントする。その後、第2作動口用保留エリアRbの第1エリアに格納されたデータを第2実行エリアAE2(図10参照)に移動し、第2作動口用保留エリアRbの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。
このデータシフト処理は、第1~第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータがクリアされると共に、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。そして、第2作動口用の保留数表示部にて点灯中のLEDを1つ消灯させる。この消灯処理では、保留情報が追加された際に実行される点灯処理とは逆に、第2作動口用の保留ランプ部のLEDが下側から順に消灯されるようになっている。
以上詳述したデータ設定処理を行った後は、ステップS606にて主表示ユニット81(主表示部D)における絵柄の変動表示及び図柄表示装置75における図柄の変動表示を開始させるための第2作動口用の変動開始処理(第2作動口用変動開始処理)を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。
ここで、図22を参照して、ステップS606の第2作動口用変動開始処理について説明する。
(第2作動口用変動開始処理)
第2作動口用変動開始処理においては先ず、ステップS701にて当否判定処理を実行する。当否判定処理では、第2作動口用の当否テーブルを参照して、第2実行エリアAE2に格納された各種情報のうち当否判定用の情報、すなわち当たり乱数カウンタC1に係る数値情報が上述した大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。ステップS701における判定結果が大当たり結果である場合には、ステップS702にて肯定判定をしてステップS703に進む。
ステップS703では種別判定処理を実行する。種別判定処理では、第2実行エリアAE2に格納された各種情報のうち種別判定用の情報、すなわち当たり種別カウンタC2から取得した数値情報と、ROM603の振分テーブル記憶エリア622に記憶された振分テーブルとを参照して、上記把握した種別判定用の情報が2R確変大当たり結果Aに対応した情報群、2R確変大当たり結果Bに対応した情報群、2R通常大当たり結果Aに対応した情報群、2R通常大当たり結果Bに対応した情報群の何れに含まれているかを特定する。
但し、本実施の形態においては、確変大当たり結果が連続する回数に上限(詳しくは10回)が設定されている(所謂リミッタ)。MPU602においてはRAM604の各種カウンタエリア634に設けられた連続回数カウンタの値を参照して、今回の確変大当たり結果によって連続回数が上限に達したか否かを判定する。なお、連続回数カウンタの値は、確変大当たり結果となる度に「1」加算され、通常大当たり結果となった場合に「0」クリアされる。
確変大当たり結果の連続回数が上記上限に達した場合には、2R確変大当たり結果A又は2R確変大当たり結果Bを契機として移行した第1特別遊技状態の終了後は、低確率モード対応の通常遊技状態へ移行することとなる。具体的には、特別遊技状態(開閉実行モード)における可変入賞装置64の有利入球部314への入球が回避されることとなる。MPU602では連続回数が上記上限に達したことを把握すべくRAM604の各種フラグ格納エリア653に上限到達フラグを格納し、上限把握用の連続回数カウンタの値を「0」クリアする。この上限到達フラグは後述する開閉実行モード終了時の移行処理が実行された際に消去される。
ステップS704では大当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、当該遊技回において主表示ユニット81の主表示部D(第2作動口用表示部D2)に最終的に停止表示させる絵柄をROM603に予め記憶されている大当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM604に記憶する。この大当たり結果用の停止結果テーブルには主表示部Dに停止表示される絵柄が複数設定されており、ステップS704では、大当たり結果に応じた絵柄を示す情報をRAM604に記憶する。また、ステップS704では、今回の遊技結果が、2R確変大当たり結果A、2R確変大当たり結果B、2R通常大当たり結果A、2R通常大当たり結果Bの何れかであるかをMPU602にて特定するための情報をRAM604の各種フラグ格納エリア635に格納する。具体的には、2R確変大当たり結果Aである場合には2R確変Aフラグを格納し、2R確変大当たり結果Bである場合には2R確変Bフラグを格納し、2R通常大当たり結果Aである場合には2R通常Aフラグを格納し、2R通常大当たり結果Bである場合には2R通常Bフラグを格納する。
ステップS704の設定処理を実行した後は、ステップS705に進む。ステップS705では第1作動口62aに係る遊技回が実行されている最中であるか否かを判定する。ステップS705にて肯定判定をした場合には、ステップS706に進む。ステップS706ではRAM604の各種フラグ格納エリア635に強制終了フラグを格納する。第1作動口62aに係る遊技回(絵柄の変動表示)が実行されている場合には、この強制終了フラグに基づいて第1作動口62aに係る遊技回(絵柄の変動表示)が途中で強制的に終了されることとなる。より詳しくは、第2作動口63aに係る遊技回が大当たり結果に対応している場合であって且つ当該遊技回における確定表示が行われるタイミングを超えて第1作動口62aに係る遊技回(外れ結果対応)が実行され得る場合には、第1作動口62aに係る遊技回が短縮され第2作動口63aに係る遊技回の終了とともに第1作動口62aに係る遊技回についても終了することとなる。このような場合には、第1作動口62aに係る遊技回にて停止表示される絵柄は外れ結果に対応するものとなる。
ステップS702の説明に戻り、ステップS701における判定結果が特別当たり結果である場合には、ステップS702にて否定判定且つステップS707にて肯定判定をして、ステップS708に進む。
ステップS708では特別当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、当該遊技回において主表示ユニット81の主表示部D(第2作動口用表示部D2)に最終的に停止表示させる絵柄をROM603に予め記憶されている特別当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM604に記憶する。この特別当たり結果用の停止結果テーブルには主表示部Dに停止表示される絵柄が複数設定されており、ステップS703では、特別当たり結果に応じた絵柄を示す情報をRAM604に記憶する。なお、今回の遊技結果が特別当たり結果である場合には、RAM604の各種フラグ格納エリア635に特別当たりフラグを格納する。その後は、ステップS705に進む。
ステップS701における判定結果が外れ結果であった場合には、ステップS702及びステップS707にて否定判定をし、ステップS709に進む。ステップS709では外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回において主表示ユニット81の主表示部D(第2作動口用表示部D2)に最終的に停止表示させる絵柄を、ROM603に予め記憶されている外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM604に記憶する。
ステップS706又はステップS709の処理を実行した後、又はステップS705にて否定判定をした場合には、ステップS710に進む。ステップS710では変動表示時間(表示継続時間)の設定処理を実行する。この変動表示時間の設定処理についての詳細は後述する。
ステップS710の変動表示時間の設定処理を実行した後は、ステップS711にて変動開始コマンド及び種別コマンドを設定する。変動開始コマンドには、変動表示時間の情報が含まれる。ここで、上記のとおりリーチ非発生用変動表示時間テーブルを参照して取得される変動表示時間は、リーチ発生用変動表示時間テーブルを参照して取得される変動表示時間と異なっているため、変動開始コマンドにリーチ発生の有無の情報が含まれていなかったとしても、サブ側の制御装置である報知・演出制御装置143では変動表示時間の情報からリーチ発生の有無を特定することが可能である。この点、変動開始コマンドには、リーチ発生の有無を示す情報が含まれているとも言える。なお、変動開始コマンドにリーチ発生の有無を直接示す情報が含まれていてもよい。
ステップS711の設定処理を実行した後は、ステップS712に進み、主表示ユニット81における第2作動口用表示部D2の変動表示を開始した後、本第2作動口用変動開始処理を終了する。ステップS712の処理では、RAM604の各種フラグ格納エリア635に第2作動口用の遊技回中フラグを格納する。これにより、以降の処理では第2作動口63aに係る遊技回(例えば変動表示)が実行されている最中であることを特定可能となる。
再び図21の説明に戻り、ステップS601にて肯定判定をした場合、すなわち第2作動口63aに係る遊技回中であると判定した場合には、ステップS608に進む。ステップS608では第1作動口62aに係る遊技回であって大当たり結果に対応する遊技回の開始タイミングであるか否かを判定する。ステップS608にて否定判定をした場合には、ステップS609に進む。
ステップS609では変動表示時間を経過したタイミングであるか否かを判定する。ステップS609にて否定判定をした場合には、ステップS610にて変動表示用処理を実行した後、本第2作動口用制御処理を終了する。ステップS610の変動表示用処理においては、第2作動口用表示部D2を構成する各種LEDを点灯/消灯させる処理を行うことにより、絵柄を変動表示させる。
ステップS609にて肯定判定をした場合にはステップS612に進む。ステップS612では変動終了処理を実行する。変動終了処理では、事前に決定された態様となるようにして第2作動口用表示部D2にて絵柄を停止表示させるように主表示ユニット81の表示制御を行う。
続くステップS613では変動終了コマンドを設定する。ステップS613にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図17)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143に送信される。報知・演出制御装置143では、変動終了コマンドを受信したことに基づいて、その遊技回における演出を終了させるための処理を実行する。また、当該変動終了コマンドは、報知・演出制御装置143を経由して表示制御装置710に送信され、表示制御装置710では当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回の遊技結果等に対応した図柄の組み合わせを図柄表示装置75の表示画面75aに確定表示(最終停止表示)させる。なお、変動終了コマンドが送信されずに、報知・演出制御装置143や表示制御装置710にて独自に遊技回用の演出を終了させる構成としてもよい。
ステップS613にて変動終了コマンドの設定を行った後は、ステップS614にて遊技回数カウンタの更新処理を実行し、続くステップS615にて遊技回数カウンタが「0」になっているか否かを判定する。ステップS615にて否定判定をした場合には、そのまま本第2作動口用制御処理を終了する。遊技回数カウンタは高頻度サポートモードが実行される遊技回数の上限を規定するものであり、大当たり終了時に当該大当たりの種類に対応する数が設定される。
ステップS615にて肯定判定をした場合には、ステップS616に進み、RAM604の各種フラグ格納エリア635に格納されている高頻度サポートモードフラグを消去し、ステップS617にて高頻度サポートモード終了コマンドを設定する。この高頻度サポートモード終了コマンドは、通常処理の外部出力処理にて報知・演出制御装置143及びホールコンピュータHCに出力されることとなる。報知・演出制御装置143では高頻度サポートモード終了コマンドを受信したことに基づいて、高頻度サポートモード終了に対応する表示等を行う。
ステップS608の説明に戻り、当該ステップS608にて肯定判定をした場合にはステップS611に進む。すなわち、第1作動口62aに係る遊技回にて大当たり結果に対応する遊技回の開始タイミングである場合には、ステップS611に進む。ステップS611では停止結果の書替処理を行う。
停止結果の書替処理においては先ず、今回の遊技回が特別当たり結果に対応しているか否かを判定する。特別当たり結果に対応していない場合には、第2作動口用変動開始処理にて決定された停止絵柄(外れ結果に対応する絵柄)の書き替えが回避される。これに対して、今回の遊技結果が特別当たり結果に対応している場合には、第2作動口用変動開始処理にて決定された停止絵柄(特別当たり結果に対応する絵柄)を外れ結果に対応する絵柄に書き替える。ステップS611の処理を実行した後は、上記ステップS612~ステップS617の各処理を実行した後、本第2作動口用制御処理を終了する。
(遊技状態移行処理)
次に、ステップS204の遊技状態移行処理を図23~図27のフローチャートを参照して説明する。既に説明したように、本実施の形態においては作動口62a,63aへの入球に基づいて遊技が進行する通常遊技状態と、可変入賞装置64,65が開放される特別遊技状態(開閉実行モード)とが設けられている。通常遊技状態については、抽選モードが低確率モード且つ電動役物71によるサポートモードが低頻度サポートモードとなる第1通常遊技状態、抽選モードが高確率モード且つ電動役物71によるサポートモードが低頻度サポートモードとなる第2通常遊技状態、抽選モードが低確率モード且つ電動役物71によるサポートモードが高頻度サポートモードとなる第3通常遊技状態、抽選モードが高確率モード且つ電動役物71によるサポートモードが高頻度サポートモードとなる第4通常遊技状態とで構成されており、大当たり結果対応の特別遊技状態等を経由してこれら第1通常遊技状態~第4通常遊技状態の切り替えがなされる。
遊技状態移行処理においては先ず、ステップS801にて開閉実行モード中であるか否かを判定する。開閉実行モード中ではない場合にはステップS802に進み、遊技回(詳しくは確定表示)が終了したタイミングか否かを判定する。遊技回が終了したタイミングではない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
遊技回が終了している場合には、より詳しくは変動表示が終了してから予め設定された停止表示時間(確定表示時間)が経過したタイミングである場合には、ステップS803に進み、今回の遊技回の遊技結果(上記当否抽選の結果)が特別遊技状態(開閉実行モード)への移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、RAM604に、上述した3R確変Aフラグ、3R確変Bフラグ、2R確変Aフラグ、2R確変Bフラグ、2R通常Aフラグ、2R通常Bフラグ、特別当たりフラグの何れかが格納されているか否かを判定する。上記各フラグのいずれも格納されていない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
上記各フラグのいずれかが格納されている場合には、ステップS804にて開閉実行モードの開始処理を実行する。当該開始処理では、先ず開閉実行モードのオープニング用に可変入賞装置64,65の開放を開始することなくそれら可変入賞装置64,65を待機させるためのオープニング用待機時間(開始用待機時間)を設定する。具体的には、RAM604の各種カウンタエリア634に設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM603に予め記憶されているオープニング用の待機時間情報をセットする。
本実施の形態におけるオープニング用の待機時間(オープニング時間)については当たりの種別によって異なっている。具体的には、大当たり結果である場合のオープニング用の待機時間は5secとなっているのに対して、特別当たり結果である場合のオープニング用の待機時間はそれよりも短い時間、詳しくは8msecとなっている。
続くステップS805では、今回の開閉実行モードが大当たり結果に対応しているか否かを判定する。ステップS805にて肯定判定をした場合には、ステップS806に進み、RAM604の各種カウンタエリア634に設けられたラウンド数カウンタRCに今回の大当たり結果に対応する値をセットする。具体的には、今回の大当たり結果が2R大当たり結果である場合にはラウンド数カウンタRCに「2」をセットし、今回の大当たり結果が3R大当たり結果である場合にはラウンド数カウンタRCに「3」をセットする。ラウンド数カウンタRCはラウンドが進むごとに減算され、当該ラウンド数カウンタRCの値が「0」になった場合に今回の特別遊技状態が終了することとなる。
続くステップS807では、RAM604の各種フラグ格納エリア635に高頻度サポートモードフラグが格納されている場合には、当該高頻度サポートモードフラグを消去する。これにより、大当たり結果に対応した特別遊技状態中はサポートモードが低頻度サポートモードに維持される。
ステップS805の説明に戻り、当該ステップS805にて否定判定をした場合、すなわち特別当たり結果を契機とした特別遊技状態である場合には、ステップS808に進む。ステップS808ではRAM604の各種フラグ格納エリア635に第2入賞モードフラグ(低頻度入賞モード用フラグ)をセットする。その後、ステップS809では、ラウンド数カウンタに「1」をセットする。以降の処理では第2入賞モードフラグがセットされていることに基づいて、今回の特別遊技状態が特別当たり結果に対応していると判断する。
ステップS807又はステップS809の処理を実行した後は、ステップS810へ進む。ステップS810では、オープニングコマンドの設定処理を行う。この設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図17)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143及び表示制御装置710に送信される。報知・演出制御装置143では、受信したオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置75における表示態様が含まれており、この決定された表示態様は報知・演出制御装置143から表示制御装置710に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置710では、主制御装置162から受信したオープニングコマンドや報知・演出制御装置143から受信した表示内容コマンドに基づいて、今回の開閉実行モードに対応した表示、例えば大当たりに対応する表示内容としてのキャラクタ等の動画表示、背景画像等の切り替えがなされるように図柄表示装置75の表示制御を実行する。
ステップS810にてオープニングコマンド設定処理を実行した後はステップS811にて外部信号設定処理を実行し、本遊技状態移行処理を終了する。ステップS811の外部信号設定処理では、RAM604に、上記各種大当たりフラグ及び特別当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定し、いずれかのフラグが格納されている場合には、遊技ホール側の管理制御装置(ホールコンピュータHC)に大当たり又は特別当たりが発生した旨を示す信号が出力される。この外部信号を受信することにより当該管理制御装置にて、特別遊技状態(開閉実行モード)へ移行した旨が把握される。
ステップS801の説明に戻り、開閉実行モード中である場合には当該ステップS801にて肯定判定をし、ステップS812に進む。ステップS812では、オープニング用の待機時間が経過したか否かを判定する。オープニング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。オープニング用の待機時間が経過している場合には、ステップS813にて大入賞口開閉処理を実行する。
ここで、図24~図26のフローチャートを参照して大入賞口開閉処理について説明する。
(大入賞口開閉処理)
図24に示すように、大入賞口開閉処理においては先ず、ステップS901にてRAM604の各種フラグ格納エリア635に第2入賞モードフラグが格納されているか否かを判定する。ステップS901にて否定判定をした場合には、ステップS902に進み、第1開閉処理を実行する。第1開閉処理は、大当たり結果に対応した特別遊技状態(開閉実行モード)すなわち第1特別遊技状態である場合に実行される処理である。
(第1開閉処理)
図25に示すように、第1開閉処理においては先ず、ステップS1001にて上側可変入賞装置64(上大入賞口311)が開放中であるか否かを判定する。具体的には、上側可変入賞装置64の可変入賞駆動部451の駆動状態に基づいて係る判定を行う。上大入賞口311が開放中でない場合には、ステップS1002にてラウンド数カウンタRCの値が「0」か否かを判定する。ステップS1002にて肯定判定をした場合には、そのまま本第1開閉処理を終了する。
ステップS1002にて否定判定をした場合にはステップS1003に進む。ステップS1003ではRAM604の各種カウンタエリア634に設けられたタイマカウンタTC1の値が「0」か否かを判定する。タイマカウンタTC1は、上大入賞口311の開放時間やインターバル時間(ラウンド間インターバル時間)等を把握する際に参照されるカウンタであり、タイマ割込み処理(図16参照)が実行される度にその値が「1」づつ減算される。ステップS1003にて否定判定をした場合には、本第1開閉処理を終了する。
ラウンド数カウンタRCの値が「0」ではなく且つタイマカウンタTC1の値が「0」である場合には、ステップS1004に進み、上側可変入賞装置64(上大入賞口311)の開放処理を実行する。具体的には、上大入賞口311を開放すべく可変入賞駆動部451を駆動状態とする。
その後、上側可変入賞装置64(上大入賞口311)対応の閉鎖条件の設定処理(開放時用設定処理)として、ステップS1005~ステップS1006の処理を実行する。具体的には、ステップS1005ではタイマカウンタTC1に「15000」(30secに相当)をセットし、続くステップS1006にて入賞カウンタPCに「6」をセットする。
続くステップS1007では、今回の特別遊技状態における最初のラウンド(第1ラウンド)であるか否かを判定する。ステップS1007にて肯定判定をした場合には、ステップS1008に進む。ステップS1008では今回の特別遊技状態が確変大当たり結果に対応しているか否かを判定する。具体的には、RAM604の各種フラグ格納エリア635に2R確変フラグA、2R確変フラグB、3R確変フラグA、3R確変フラグBの何れかが格納され且つ上限到達フラグが格納されていない場合にはステップS1008にて肯定判定をする。これに対して、RAM604の各種フラグ格納エリア635に2R確変フラグA、2R確変フラグB、3R確変フラグA、3R確変フラグBの何れかが格納されてはいるものの当該各種フラグ格納エリア635に上限到達フラグが格納されている場合、又はRAM604の各種フラグ格納エリア635に2R通常フラグA、2R通常フラグBの何れかが格納されている場合にはステップS1008にて否定判定をする。
ステップS1008にて肯定判定をした場合にはステップS1009にて確変用流路切替処理を実行する。確変用流路切替処理では、流路切替用駆動部452に駆動信号を出力して流路切替部材316を突出位置から退避位置へ移動させ、当該駆動信号の出力を継続する継続時間を設定する。この継続時間については、上大入賞口311の最大開放時間と同じ長さとなっている。このため、右ルートへ遊技球を連続して発射している場合には、そのほとんどにて有利入球部314への入賞が発生し、高確率モードへの移行が確定することとなる。
ステップS1008にて否定判定をした場合にはステップS1010にて通常用流路切替処理を実行する。通常用流路切替処理では、確変用流路切替処理と同様に、流路切替用駆動部452に駆動信号を出力して流路切替部材316を突出位置から退避位置へ移動させ、当該駆動信号の出力を継続する継続時間を設定する。この継続時間については、上大入賞口311の最大開放時間よりも短くなっている。より詳しくは、上大入賞口311に流入した遊技球が有利入球部314(詳しくは検知センサ319の検知領域)へ到達するのに要する時間よりも短い時間が設定される。このため、右ルートへ遊技球を連続して発射している場合であっても、基本的に有利入球部314への入賞が回避される。
ステップS1009,S1010にて流路切替処理を実行した後、又はステップS1007にて否定判定をした場合には、ステップS1011に進む。ステップS1011では、上側可変入賞装置64(上大入賞口311)が開放されたことを示す開放コマンド設定して、本第1開閉処理を終了する。この設定された開放コマンドは、通常処理(図17参照)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143に送信される。報知・演出制御装置143では、上記受信した開放コマンドに基づいて、開放に対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
ステップS1001の説明に戻り、当該ステップS1001にて上側可変入賞装置64(上大入賞口311)が開放中であると判定した場合にはステップS1012に進む。ステップS1012では流路切替部材316を突出位置へ復帰させるタイミングであるか否かを判定する。具体的には、ステップS1009,S1010にて設定された継続時間を経過したか否かを判定する。ステップS1012にて肯定判定をした場合には、ステップS1013にて流路切替用駆動部452への駆動信号の出力を停止し、流路切替部材316を突出位置へ復帰させる。
ステップS1012にて否定判定をした場合、又はステップS1013の復帰処理を実行した後は、ステップS1014に進む。ステップS1014では、タイマカウンタTC1の値が「0」か否かを判定する。タイマカウンタTC1の値が「0」でない場合にはステップS1015に進み、上大入賞口311に遊技球が入賞したか否かを上側可変入賞装置64に配設された上流側の検知センサ317からの検知情報(検知信号)に基づいて判定する。
入賞が発生している場合には、ステップS1016にて入賞コマンドの出力処理を実行する。当該入賞コマンドは、報知・演出制御装置143に出力され、報知・演出制御装置143では当該入賞コマンドに基づいて図柄表示装置75の表示画面75aにおける表示を変更する。
ステップS1016にてコマンドの出力処理を実行した後は、ステップS1017に進む。ステップS1017では入賞カウンタPCの値を1ディクリメントし、続くステップS1018にて入賞カウンタPCの値が「0」か否かを判定し、「0」でない場合にはそのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS1018にて肯定判定をした場合、すなわち入賞カウンタPCの値が「0」である場合、又はステップS1014にて肯定判定をした場合(すなわちタイマカウンタTC1の値が「0」であると判定した場合)には、大入賞口閉鎖条件が成立したことを意味する。この場合にはステップS1019にて上側可変入賞装置64(上大入賞口311)を閉鎖すべく可変入賞駆動部451を非駆動状態とする。
続くステップS1020では流路切替部材316が退避位置に配置されているか否かを判定する。ステップS1020にて肯定判定をした場合にはステップS1021にて流路切替用駆動部452への駆動信号の出力を停止し、流路切替部材316を突出位置へ復帰させる。
ステップS1021の復帰処理を実行した後、又はステップS1020にて否定判定をした場合には、ステップS1022に進み、ラウンド数カウンタRCの更新処理を実行する。具体的には、ラウンド数カウンタRCの値が「0」でない場合には当該ラウンド数カウンタRCを1ディクリメントするとともにラウンド数カウンタRCの値が「0」である場合には当該ラウンド数カウンタRCの値を「0」のまま維持する。
その後、ステップS1023では更新されたラウンド数カウンタRCの値が「0」であるか否かを判定する。ステップS1023にて否定判定をした場合にはステップS1024に進み、タイマカウンタTC1に「1000」(2.0secに相当)をセットする。
ステップS1024の処理を実行した後は、ステップS1025にて閉鎖コマンドを設定し、本第1開閉処理を終了する。この設定された閉鎖コマンドは、通常処理(図17)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143に送信される。報知・演出制御装置143では、受信した閉鎖コマンドに基づいて当該閉鎖コマンドに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
ステップS1023の説明に戻り、当該ステップS1023にてラウンド数カウンタRCの値が「0」であると判定した場合には、ステップS1026に進む。ステップS1026ではエンディングの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのエンディング用に次の遊技回を開始することなく待機するためのエンディング用待機時間(本実施の形態では5sec)を設定する。具体的には、RAM604の各種カウンタエリア634に設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM603に予め記憶されているエンディング用の待機時間情報をセットする。
その後、ステップS1027にて、エンディングコマンドを設定した後に、本第1開閉処理を終了する。この設定されたエンディングコマンドは、通常処理(図17)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143に送信される。
図24の説明に戻り、ステップS901にて肯定判定をした場合にはステップS903の第2開閉処理を実行する。以下、図26のフローチャートを参照して第2開閉処理について説明する。
(第2開閉処理)
第2開閉処理においては先ず、ステップS1101にて下側可変入賞装置65(下大入賞口341)が開放中であるか否かを判定する。具体的には、下側可変入賞装置65の可変入賞駆動部461の駆動状態に基づいて係る判定を行う。下大入賞口341が開放中でない場合には、ステップS1102にて下側可変入賞装置65(下大入賞口341)の開放処理を実行する。具体的には、下大入賞口341を開放すべく可変入賞駆動部461を駆動状態とする。
その後、下側可変入賞装置65(下大入賞口341)対応の閉鎖条件の設定処理(開放時用設定処理)として、ステップS1103~ステップS1104の処理を実行する。具体的には、ステップS1103ではタイマカウンタTC1に「400」(0.8secに相当)をセットし、続くステップS1104にて入賞カウンタPCに「6」をセットする。
ステップS1101の説明に戻り、当該ステップS1101にて下側可変入賞装置65(下大入賞口341)が開放中であると判定した場合にはステップS1105に進み、タイマカウンタTC1の値が「0」か否かを判定する。タイマカウンタTC1の値が「0」でない場合にはステップS1106に進み、下大入賞口341に遊技球が入賞したか否かを下側可変入賞装置65に配設された入球検知センサからの検知信号に基づいて判定する。
入賞が発生している場合には、ステップS1107にて入賞コマンドの出力処理を実行する。当該入賞コマンドは、報知・演出制御装置143に出力され、報知・演出制御装置143では当該入賞コマンドに基づいて図柄表示装置75の表示画面75aにおける表示を変更する。
ステップS1107にてコマンドの出力処理を実行した後は、ステップS1108に進む。ステップS1108では入賞カウンタPCの値を1ディクリメントし、続くステップS1109にて入賞カウンタPCの値が「0」か否かを判定し、「0」でない場合にはそのまま本第2開閉処理を終了する。
ステップS1109にて肯定判定をした場合、すなわち入賞カウンタPCの値が「0」である場合、又はステップS1105にて肯定判定をした場合(すなわちタイマカウンタTC1の値が「0」であると判定した場合)には、大入賞口閉鎖条件が成立したことを意味する。この場合にはステップS1110にて下側可変入賞装置65(下大入賞口341)を閉鎖すべく可変入賞駆動部461を非駆動状態とする。
続くステップS1111ではエンディングの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのエンディング用に次の遊技回を開始することなく待機するためのエンディング用待機時間(本実施の形態では0.2sec)を設定する。具体的には、RAM604の各種カウンタエリア634に設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM603に予め記憶されているエンディング用の待機時間情報をセットする。
その後、ステップS1112にて、エンディングコマンドを設定した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定されたエンディングコマンドは、通常処理(図17)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143に送信される。
再び図23の説明に戻り、ステップS813の大入賞口開閉処理を実行した後は、ステップS814に進む。ステップS814ではラウンド数カウンタRCが「0」になっているか否かを判定する。ステップS814にて否定判定をした場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。ステップS814にて肯定判定をした場合には、ステップS815に進む。ステップS815ではエンディング用の待機時間が経過したか否かを判定する。エンディング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
一方、ラウンド数カウンタRCの値が「0」であり、且つエンディング用の待機時間が経過している場合には、ステップS816にて、開閉実行モード終了時の移行処理を実行した後、本遊技状態移行処理を終了する。ここで、図27を参照して、開閉実行モード終了時の移行処理について説明する。
(開閉実行モード終了時の移行処理)
開閉実行モード終了時の移行処理においては先ず、今回の特別遊技状態が第1入賞モードに対応していたか否かを判定する。第1入賞モードに対応していた場合には、ステップS1201にて肯定判定をしてステップS1202に進む。ステップS1202では今回の特別遊技状態中に有利入球部314への入球が発生したか否かを判定する。有利入球部314への入球が発生している場合には、ステップS1203にてRAM604の各種フラグ格納エリア635に高確率モードフラグをセットする。これにより、以降の通常遊技状態では当否抽選用の抽選モードが高確率モードとなる。
なお、本実施の形態においては、確変大当たり結果の連続回数が上限(10回)に達した場合には、確変大当たり結果であっても有利入球部314への入球が回避されるようにして上側可変入賞装置64が駆動制御される構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、確変大当たり結果の連続回数が上限(10回)に達した場合であっても有利入球部314への入球が発生するようにして上側可変入賞装置64を駆動制御する一方、確変大当たり結果の連続回数が上限(10回)に達している場合には有利入球部314への入球が発生したとしても高確率モードへの移行が回避される構成(例えば有利入球部314への入球を無効とする構成)とすることも可能である。
ステップS1203の処理を実行した後、又はステップS1202にて否定判定をした場合には、ステップS1204に進む。ステップS1204では今回の特別遊技状態が高頻度サポートモードへの移行に対応しているか否かを判定する。ステップS1204にて肯定判定をした場合には、ステップS1205にてRAM604の各種フラグ格納エリア635に高頻度サポートモードフラグをセットし、続くステップS1206にてRAM604の各種カウンタエリア634に設けられた遊技回数カウンタに今回の大当たり結果に対応した値をセットする。遊技回数カウンタは遊技回が実行される度に減算され、当該遊技回数カウンタの値が「0」となった場合に高頻度サポートモードから低頻度サポートモードへ移行することとなる。
ステップS1206の処理を実行した後、又はステップS1201,S1204の両方にて否定判定をした場合には、ステップS1207に進む。ステップS1207では、RAM604の各種フラグ格納エリア635に記憶されている特別遊技状態用の各種フラグ(例えば入賞モードフラグや大当たりフラグ等)を消去して、本移行処理を終了する。
次に、図28~図30を参照して、通常処理(図17参照)のステップS205にて実行される電役サポート用処理について説明する。図28は電役サポート用処理を示すフローチャート、図29は低頻度サポートモード及び高頻度サポートモードを比較した概略図、図30は電役開閉処理を示すフローチャートである。
(電役サポート用処理)
電役サポート用処理においては先ず、ステップS1301にて、サポート中であるか否かを判定する。具体的には、RAM604の各種フラグ格納エリア635に設けられたサポート中フラグ格納エリアにサポート中フラグが格納されているか否かを判定する。サポート中フラグは、右作動口62aRに付属の電動役物71を開状態へ切り替える際に格納され、閉状態へ復帰させる際に消去されるフラグである。
サポート中フラグが格納されていない場合にはステップS1302に進み、RAM604の各種フラグ格納エリア635に設けられたサポート当選フラグ格納エリアにサポート当選フラグが格納されているか否かを判定する。サポート当選フラグは、電動役物71を開状態とするか否かの開放抽選に当選した場合に格納され、サポート中フラグが格納される場合に消去されるフラグである。
サポート当選フラグが格納されていない場合にはステップS1303に進み、RAM604の各種カウンタエリア634に設けられたタイマカウンタTC2の値が「0」か否かを判定する。タイマカウンタTC2の値が「0」でない場合には、そのまま本電役サポート用処理を終了する。
タイマカウンタTC2の値が「0」である場合にはステップS1304に進み、スルーゲート用表示部DSにおける絵柄の変動表示の終了タイミングであるか否かを判定する。変動表示の終了タイミングである場合には、ステップS1305にて、外れ表示を設定し且つタイマカウンタTC2に「250」(0.5secに相当)をセットした後に、本電役サポート用処理を終了する。外れ表示が設定されることにより外れ表示を停止表示した状態でスルーゲート用表示部DSにおける絵柄の変動表示が終了され、この外れ表示が0.5secに亘って継続されることとなる(図29参照)。
タイマカウンタTC2の値が「0」であって変動表示の終了タイミングでない場合にはステップS1306に進み、上記役物保留記憶数SNの値が「0」より大きいか否かを判定する。役物保留記憶数SNの値が「0」である場合には、そのまま本電役サポート用処理を終了する。役物保留記憶数SNの値が「0」より大きい場合には、ステップS1307にてサポートモードが高頻度サポートモードとなっているか否かを判定する。
高頻度サポートモード中である場合にはステップS1307にて肯定判定をし、ステップS1308に進む。ステップS1308では電動役物71によるサポートを行うか否かを抽選(開放抽選)により決定する。具体的には、電役用記憶エリア633の役物保留球格納エリアに記憶されている値をシフトし、実行エリアにシフトされた開放乱数カウンタC4の値とROM603の当否テーブル記憶エリア621に記憶されている高頻度サポートモード用の抽選テーブルとを参照して当該開放抽選を行う。また、開放抽選と同時にタイマカウンタTC2に「750」(1.5secに相当)をセットする。なお、タイマカウンタTC2はタイマ割込み処理が起動される度に1ディクリメントされる。以降は、タイマカウンタTC2の値が「0」になるまで、すなわち1.5secに亘ってスルーゲート用表示部DSにおける絵柄の変動表示が継続される(図29参照)。
続くステップS1309では、ステップS1308の開放抽選の結果が当選結果(サポート当選)であるか否かを判定する。サポート当選でない場合にはそのまま本電役サポート用処理を終了する。サポート当選である場合には、ステップS1310にてRAM604の各種フラグ格納エリア635にサポート当選フラグをセットして本電役サポート用処理を終了する。
低頻度サポートモード中である場合にはステップS1307にて否定判定をし、ステップS1311に進む。ステップS1311では電動役物71によるサポートを行うか否かを抽選(開放抽選)により決定する。具体的には、電役用記憶エリア633の役物保留球格納エリアに記憶されている値をシフトし、実行エリアにシフトされた開放乱数カウンタC4の値とROM603の当否テーブル記憶エリア621に記憶されている低頻度サポートモード用の抽選テーブルとを参照して当該開放抽選を行う。また、開放抽選と同時にタイマカウンタTC2に「60000」~「180000」(すなわち120~360secに相当)をセットする。以降は、タイマカウンタTC2の値が「0」になるまで、すなわち120~360secに亘ってスルーゲート用表示部DSにおける絵柄の変動表示が継続される(図29参照)。
続くステップS1312では、ステップS1311の開放抽選の結果が当選結果(サポート当選)であるか否かを判定する。サポート当選でない場合にはそのまま本電役サポート用処理を終了する。サポート当選である場合には、ステップS1313にてRAM604の各種フラグ格納エリア635にサポート当選フラグをセットして本電役サポート用処理を終了する。
なお、高頻度サポートモードにてサポート当選となる確率(詳しくは249/250)は、低頻度サポートモードにてサポート当選となる確率(詳しくは50/250)よりも高くなっており、高頻度サポートモードの方が優遇されている。
図28のステップS1302の説明に戻り、RAM604の各種フラグ格納エリア635にサポート当選フラグが格納されている場合には、ステップS1302にて肯定判定をし、ステップS1314に進み、タイマカウンタTC2の値が「0」であるか否かを判定する。タイマカウンタTC2の値が「0」でない場合には、スルーゲート用表示部DSにおける絵柄の変動表示中であるため、そのまま本電役サポート用処理を終了する。タイマカウンタTC2の値が「0」である場合には、ステップS1315にて、当たり表示を設定する。これにより、当たり表示を停止表示した状態で役物用表示部44における絵柄の変動表示が終了される。続くステップS1316では、各種フラグ格納エリア635にサポート中フラグをセットし、当該各種フラグ格納エリア635に格納されているサポート当選フラグを消去した後に、本電役サポート用処理を終了する。
ステップS1301の説明に戻り、当該ステップS1301にて肯定判定をした場合、すなわちRAM604の各種フラグ格納エリア635にサポート中フラグが格納されている場合には、ステップS1317に進み、電動役物71を開閉制御するための電役開閉処理を実行した後に、本電役サポート用処理を終了する。以下、図30を参照して、電役開閉処理について説明する。
(電役開閉処理)
電役開閉処理においては先ず、ステップS1401にて電動役物71が開放中であるか否かを判定する。電動役物71が開放中であるか否かは、電動役物駆動部332が駆動状態であるか否かで判定する。電動役物71が開放されている場合にはステップS1402に進み、電動役物71が付属の右作動口62aRについて開放後の入賞数が上限(本実施の形態では「10」個)に達しているか否かを判定する。ステップS1402にて否定判定をした場合には、ステップS1403に進みタイマカウンタTC2の値が「0」か否かを判定する。
タイマカウンタTC2の値が「0」でない場合には、そのまま本電役開閉処理を終了する。これに対して、タイマカウンタTC2の値が「0」である場合、又はステップS1402にて入賞数が上限に達していると判定している場合には、ステップS1404に進む。ステップS1404では、電動役物71を閉状態に切り替える(復帰させる)閉鎖処理を行う。その後、ステップS1405にて各種フラグ格納エリア635に格納されているサポート中フラグを消去し、本電役開閉処理を終了する。
ステップS1401の説明に戻り、電動役物71が開放中でない場合にはステップS1401にて否定判定をし、ステップS1406に進む。ステップS1406では、タイマカウンタTC2が「0」であるか否かを判定する。タイマカウンタTC2が「0」でない場合には、そのまま本電役開閉処理を終了する。タイマカウンタTC2が「0」である場合には、ステップS1407にて、電動役物71を開状態に切り替える開放処理を実行する。
その後、ステップS1408にて高頻度サポートモード中であるか否かを判定する。高頻度サポートモード中である場合には、ステップS1409にてタイマカウンタTC2に「250」(0.5secに相当)をセットした後に、本電役開閉処理を終了する。一方、低頻度サポートモード中である場合には、ステップS1410にてタイマカウンタTC2に「40」(0.08secに相当)をセットした後に、本電役開閉処理を終了する。
(遊技状態と変動表示時間との関係)
既に説明したように、本実施の形態においては第1作動口62a及び第2作動口63aRへの入球に基づいて保留情報が取得され、それら取得された保留情報に基づいて遊技回における絵柄や図柄の変動表示~確定表示が実行される構成となっている。ここで、絵柄や図柄の変動表示時間については、遊技状態に応じて設定される構成となっている。以下、図31~図35を参照して、変動表示時間等の設定に係る構成(第1作動口用変動開始処理における変動表示時間設定処理(図20参照)及び第2作動口用変動開始処理における変動表示時間設定処理(図22参照))について補足説明する。図31は第1作動口用変動開始処理における変動表示時間設定処理(第1作動口用の変動表示時間設定処理)を示すフローチャート、図32は第2作動口用の変動表示時間設定処理を示すフローチャート、図33~図35は遊技状態と変動表示時間との関係を示す概略図である。
(第1作動口用の変動表示時間設定処理)
図31に示すように、第1作動口用の変動表示時間設定処理においては先ず、ステップS1501にて低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の上記第1通常遊技状態であるか否かを判定する。ステップS1501にて肯定判定をした場合にはステップS1502にて第1通常遊技状態用設定処理を実行した後、本変動表示時間設定処理を終了する。
第1通常遊技状態用設定処理においては、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア623に記憶されている第1通常遊技状態用の各種変動表示時間テーブルの中から今回の遊技回に対応するテーブルを選択し、RAM604の保留球格納エリア632における第1作動口用保留エリアRaに記憶されている保留情報の数、当否抽選の結果、リーチ発生の有無に応じて変動表示時間を設定する。
変動表示時間については、大当たり結果と外れ結果とを比較した場合には後者よりも前者の方が長くなりやすい構成となっており、外れ結果の場合であってリーチ表示が発生しない場合(完全外れの場合)には記憶されている保留情報の数が多くなるほど短くなるように構成されている。図33(a1)においては、第1通常遊技状態にて完全外れである場合の変動表示時間を例示している。例えば、記憶されている保留情報の数が「0」又は「1」となっている場合には変動表示時間として「12,13,14sec」の何れかが設定され、記憶されている保留情報の数が「2」となっている場合には変動表示時間として「7,8,9sec」の何れかが設定され、記憶されている保留情報の数が「3」又は「4」の場合には変動表示時間として「3,4,5sec」の何れかが設定される。なお、第1通常遊技状態においては第1作動口用表示部D1における絵柄の確定表示時間及び図柄表示装置75における図柄の確定表示時間は「0.5sec」となるように構成されている。
因みに、外れ結果対応のリーチ表示(外れリーチ)が発生する遊技回においては、記憶されている保留情報の数に関係なく変動表示時間として「20~40sec」の何れかが設定される。この変動表示時間については大当たり結果に対応する遊技回にて設定される変動表示時間と同じ範囲となっており(図34(a1)参照)、大当たり結果である場合には当該範囲において相対的に長い時間が設定されやすく且つ外れ結果である場合には当該範囲において相対的に短い時間が設定されやすくなっている。つまり、変動表示時間が長いリーチ表示の方が短いリーチ表示よりも大当たりの期待度が高くなるように差が設けられている。
図31の説明に戻り、ステップS1501にて否定判定をした場合には、ステップS1503に進む。ステップS1503では高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態であるか否かを判定する。ステップS1503にて肯定判定をした場合にはステップS1504にて第2通常遊技状態用設定処理を実行した後、本変動表示時間設定処理を終了する。
第2通常遊技状態用設定処理においては、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア623に記憶されている第2通常遊技状態用の各種変動表示時間テーブルの中から今回の遊技回に対応するテーブルを選択して変動表示時間を設定する。
第2通常遊技状態においては、第1通常遊技状態とは異なり、記憶されている保留情報の数や当否抽選の結果等の各種条件に関係なく、変動表示時間の選択候補が1つに限定されている。具体的には、第2通常遊技状態においては何れの遊技回についても、変動表示時間が「600sec」且つ確定表示時間が「0.5sec」となるように構成されており(図33(a2)及び図34(a2)参照)、第1通常遊技状態と比べて変動表示時間が長くなっている。
詳細については後述するが、第2通常遊技状態においては、遊技領域PEに形成された右ルートへ遊技球を発射することにより、左ルートを狙った場合と比較して遊技者に有利に遊技が進むこととなる。右ルートへ発射された遊技球の多くは、第2作動口63aへ入賞する。そして、第2通常遊技状態においては、第1作動口62aに係る遊技回の変動表示時間が極めて長くなることにより、第1作動口62aに係る1の遊技回が実行されている間に第2作動口63aに係る遊技回を多数実行可能となり、遊技が主として第2作動口63aに係る保留情報に基づいて進行する。
図31のステップS1503にて否定判定をした場合には、ステップS1505に進む。ステップS1505では低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態であるか否かを判定する。ステップS1505にて肯定判定をした場合にはステップS1506にて第3通常遊技状態用設定処理を実行した後、本変動表示時間設定処理を終了する。
第3通常遊技状態用設定処理においては、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア623に記憶されている第3通常遊技状態用の各種変動表示時間テーブルの中から今回の遊技回に対応するテーブルを選択して変動表示時間を設定する。
第3通常遊技状態においては、第1通常遊技状態と同様に、大当たり結果と外れ結果とを比較した場合には後者よりも前者の方が変動表示時間が長くなりやすい構成となっており、外れ結果の場合であってリーチ表示が発生しない場合(完全外れの場合)には記憶されている保留情報の数が多くなるほど変動表示時間が短くなるように構成されている。図33(a3)においては、第1通常遊技状態にて完全外れである場合の変動表示時間を例示している。例えば、記憶されている保留情報の数が「0」となっている場合には変動表示時間として「5sec」が設定され、記憶されている保留情報の数が「1」又は「2」となっている場合には変動表示時間として「1sec」が設定され、記憶されている保留情報の数が「3」又は「4」の場合には変動表示時間として「0.5sec」が設定される。つまり、第1通常遊技状態と比べて完全外れ結果となった場合の変動表示時間が全体的に短くなるように構成されている。なお、第1通常遊技状態においては第1作動口用表示部D1における絵柄の確定表示時間及び図柄表示装置75における図柄の確定表示時間は「0.5sec」となるように構成されている。
因みに、外れ結果対応のリーチ表示(外れリーチ)が発生する遊技回においては、記憶されている保留情報の数に関係なく変動表示時間として「20~40sec」の何れかが設定される。この変動表示時間については大当たり結果に対応する遊技回にて設定される変動表示時間と同じ範囲となっており(図34(a3)参照)、大当たり結果である場合には当該範囲において相対的に長い時間が設定されやすく且つ外れ結果である場合には当該範囲において相対的に短い時間が設定されやすくなっている。つまり、変動表示時間が長いリーチ表示の方が短いリーチ表示よりも大当たりの期待度が高くなるように差が設けられている。
図31のステップS1505にて否定判定をした場合、すなわち高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態である場合には、ステップS1507に進み、第4通常遊技状態用設定処理を実行した後、本変動表示時間設定処理を終了する。
第4通常遊技状態用設定処理においては、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア623に記憶されている第4通常遊技状態用の各種変動表示時間テーブルの中から今回の遊技回に対応するテーブルを選択して変動表示時間を設定する。
第4通常遊技状態における変動表示時間の設定態様については基本的に第3通常遊技状態と同様であるため、詳細な説明は省略する。なお、本実施の形態においては第4通常遊技状態が通常遊技状態の中で遊技者にとって最も有利な遊技状態である。第3通常遊技状態との差別化を図る上では、第4通常遊技状態における変動表示時間を第3通常遊技状態と相違させることも可能である。例えば、第4通常遊技状態における変動表示時間を第3通常遊技状態と比べて長くなるように差別化してもよいし、第4通常遊技状態における変動表示時間を第3通常遊技状態と比べて短くなるように差別化してもよい。このような変更を行う場合であっても、何れの変動表示時間についても第3/第4通常遊技状態における第2作動口63aに係る変動表示時間を越えない範囲とすることが好ましい。
(第2作動口用の変動表示時間設定処理)
図32に示すように、第2作動口用の変動表示時間設定処理においては先ず、ステップS1601にて低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の上記第1通常遊技状態であるか否かを判定する。ステップS1601にて肯定判定をした場合にはステップS1602にて第1通常遊技状態用設定処理を実行した後、本変動表示時間設定処理を終了する。
第1通常遊技状態用設定処理においては、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア623に記憶されている第1通常遊技状態用の各種変動表示時間テーブルの中から今回の遊技回に対応するテーブルを選択し、変動表示時間を設定する。なお、第2作動口用の変動表示時間設定処理にて参照される変動表示時間テーブルについては下作動口用の変動表示時間設定処理にて参照される変動表示時間テーブルとは別のテーブルである。
第1通常遊技状態においては、RAM604の保留球格納エリア632における第2作動口用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数、当否抽選の結果、リーチ発生の有無等の各種条件に関係なく、変動表示時間の選択候補が1つに限定されている。具体的には、第1通常遊技状態においては何れの遊技回についても、変動表示時間が「600sec」且つ確定表示時間が「1sec」となるように構成されている(図33(b1)、図34(b1)、図35(b1)参照)。第1通常遊技状態にて右ルートへ発射された遊技球は、第2作動口63aへ入賞し得るものの、第2作動口63aへの入賞によって獲得できる賞球は「1」個であり、且つ第2作動口63aへの入賞に基づく抽選結果が出るまでには600sec待つ必要がある。これにより、第1通常遊技状態にて右ルートを狙って遊技球を発射して、遊技を有利に進めようとする行為を抑制している。
図32の説明に戻り、ステップS1601にて否定判定をした場合には、ステップS1603に進む。ステップS1603では高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態であるか否かを判定する。ステップS1603にて肯定判定をした場合にはステップS1604にて第2通常遊技状態用設定処理を実行した後、本変動表示時間設定処理を終了する。
第2通常遊技状態用設定処理においては、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア623に記憶されている第2通常遊技状態用の各種変動表示時間テーブルの中から今回の遊技回に対応するテーブルを選択して変動表示時間を設定する。
第2通常遊技状態においては、外れ結果の場合であってリーチ表示が発生しない場合(完全外れの場合)には記憶されている保留情報の数が多くなるほど変動表示時間が短くなるように構成されている。図33(b2)においては、第1通常遊技状態にて完全外れである場合の変動表示時間を例示している。例えば、記憶されている保留情報の数が「0」となっている場合には変動表示時間として「5sec」が設定され、記憶されている保留情報の数が「1」又は「2」となっている場合には変動表示時間として「1.5sec」が設定され、記憶されている保留情報の数が「3」又は「4」の場合には変動表示時間として「0.5sec」が設定される。なお、第2通常遊技状態においては第2作動口用表示部D2における絵柄の確定表示時間及び図柄表示装置75における図柄の確定表示時間は「1sec」となるように構成されている。
因みに、外れ結果対応のリーチ表示(外れリーチ)が発生する遊技回においては、記憶されている保留情報の数に関係なく変動表示時間として「20~40sec」の何れかが設定される。この変動表示時間については大当たり結果に対応する遊技回にて設定される変動表示時間と同じ範囲となっており(図34(b2)参照)、大当たり結果である場合には当該範囲において相対的に長い時間が設定されやすく且つ外れ結果である場合には当該範囲において相対的に短い時間が設定されやすくなっている。つまり、変動表示時間が長いリーチ表示の方が短いリーチ表示よりも大当たりの期待度が高くなるように差が設けられている。
また、第2通常遊技状態においては、特別当たり結果の場合には、記憶されている保留情報の数に関係なく変動表示時間として「1.5sec」が設定される。変動表示時間=「1.5sec」についてはリーチ表示に非対応となっており、第2通常遊技状態にて特別当たり結果となる場合には何れもリーチ表示を経由することなく特別当たり結果である旨が明示される。
図32のステップS1603にて否定判定をした場合には、ステップS1605に進む。ステップS1605では低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態であるか否かを判定する。ステップS1605にて肯定判定をした場合にはステップS1606にて第3通常遊技状態用設定処理を実行した後、本変動表示時間設定処理を終了する。
第3通常遊技状態用設定処理においては、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア623に記憶されている第3通常遊技状態用の各種変動表示時間テーブルの中から今回の遊技回に対応するテーブルを選択して変動表示時間を設定する。
第3通常遊技状態においては、RAM604の保留球格納エリア632における第2作動口用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数、当否抽選の結果、リーチ発生の有無等の各種条件に関係なく、変動表示時間の選択候補が1つに限定されている。具体的には、第3通常遊技状態においては何れの遊技回についても、変動表示時間が「600sec」且つ確定表示時間が「1sec」となるように構成されている(図33(b3)、図34(b3)、図35(b3)参照)。
図32のステップS1605にて否定判定をした場合、すなわち高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態である場合には、ステップS1607に進み、第4通常遊技状態用設定処理を実行した後、本変動表示時間設定処理を終了する。
第4通常遊技状態用設定処理においては、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア623に記憶されている第4通常遊技状態用の各種変動表示時間テーブルの中から今回の遊技回に対応するテーブルを選択して変動表示時間を設定する。
第3通常遊技状態においては、RAM604の保留球格納エリア632における第2作動口用保留エリアRbに記憶されている保留情報の数、当否抽選の結果、リーチ発生の有無等の各種条件に関係なく、変動表示時間の選択候補が1つに限定されている。具体的には、第3通常遊技状態においては何れの遊技回についても、変動表示時間が「600sec」且つ確定表示時間が「1sec」となるように構成されている(図33(b4)、図34(b4)、図35(b4)参照)。
本実施の形態においては、第1作動口62aに係る遊技回と第2作動口63aに係る遊技回とを同時並行で実行する構成となってはいるものの、上述の如く各通常遊技状態について第1作動口62aに係る遊技回の変動表示時間と第2作動口63aに係る遊技回の変動表示時間とに大きな差を設けることにより、遊技を進行させる上で主となる対象が切り替わる構成となっている。具体的には、第1通常遊技状態においては第1作動口62aに係る遊技回が主となるようにして遊技が進行し、第2通常遊技状態においては第2作動口63aに係る遊技回が主となるようにして遊技が進行し、第3通常遊技状態においては第1作動口62aに係る遊技回が主となるようにして遊技が進行し、第4通常遊技状態においては第1作動口62aに係る遊技回が主となるようにして遊技が進行する構成が実現されている。
(遊技の流れ)
次に図13、図36及び図37を参照して、基本的な遊技の流れについて説明する。図36は遊技の流れを示すブロック図、図37は遊技状態を対比した概略図である。以下の説明では図36を中心とし、図13及び図37を適宜参照する。
(第1通常遊技状態)
低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第1通常遊技状態では、遊技領域PE(左ルート)に配設された第1作動口62a(詳しくは下作動口62aL)への入賞が発生することにより、大当たり抽選が実行される。本実施の形態においては第1通常遊技状態は第1通常遊技状態~第4通常遊技状態の中で遊技者の有利度が最も低くなるように設定された遊技状態となっている。
第1通常遊技状態にて各種大当たり結果となった場合には、第1特別遊技状態(開閉実行モード)へ移行する。第1特別遊技状態では、大当たり結果の種類に応じて有利入球部314が開放される。第1特別遊技状態中に有利入球部314への入球が発生した場合には、第1特別遊技状態終了後の抽選モードが高確率モードとなる。
なお、本実施の形態では、高確率モード対応の第2通常遊技状態よりも低確率モード対応の第3通常遊技状態の方が遊技者にとって有利となるように設定されている。このような事情に鑑みた場合には、第1通常遊技状態や第2通常遊技状態にて3R確変大当たり結果Aや2R確変大当たり結果Aとなった場合に、第1特別遊技状態中(特に確変を決定する第1ラウンド)に遊技球の発射を停止させる等して有利入球部への入球を意図的に回避するといった行為がなされる可能性がある。しかしながら、このような行為によって有利入球部への入球が回避された場合には、低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第1通常遊技状態へ移行することとなり、遊技ホールが不測の不利益を被ることを回避している。
既に説明したように、第1通常遊技状態においては第1作動口62aへの入賞に基づく抽選結果として3R確変大当たり結果Aと3R確変大当たり結果Bとが設けられている。両者の内わけは、3R確変大当たり結果Aが98%、3R確変大当たり結果Bが2%となっており、大当たり結果となった場合のほとんどが3R確変大当たり結果Aとなる(図13参照)。
3R確変大当たり結果Bとなった場合には第1特別遊技状態終了後に高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態へ移行する。第4通常遊技状態は、第1通常遊技状態~第4通常遊技状態の中で遊技者の有利度が最も高くなるように設定された遊技状態であり、3R確変大当たり結果Bは第2通常遊技状態や第3通常遊技状態を経由しない直撃ルートを構成している。
なお、第1通常遊技状態においては右ルートへ遊技球を発射させることにより、第2作動口63aへ入賞させることができる。但し、第2作動口63aへの入賞に基づく抽選については、第1作動口62aへの入賞に基づく抽選よりも不利となるように差が設けられている。具体的には、上述した直撃ルートとして機能する3R確変大当たり結果Bに代えて2R通常大当たり結果Aが設定されており、2R通常大当たり結果Aとなった場合には第1特別遊技状態を経て第1通常遊技状態に復帰する構成となっている。これは、第1通常遊技状態となっている場合に、右ルートへ遊技球が発射されることを抑制する工夫である。
第1通常遊技状態においては図柄表示装置75の表示画面75a(中央部分)に表示される図柄が第1作動口62aに係る遊技回に対応付けられている。つまり、第1通常遊技状態においては表示画面75aの中央部分では第1作動口62aに係る遊技回に対応した遊技回演出が実行される。言い換えれば、表示画面75aの中央部分に表示される図柄については第2作動口63aに係る遊技回に対応付けられていない。また、第1通常遊技状態中に右ルートへ向けて遊技球が発射された場合には、スピーカ部29から警告音が出力されるとともに表示画面75aに左ルートへ遊技球を発射するように促すメッセージとして「左打ちして下さい」が表示される。
(第2通常遊技状態)
3R確変大当たり結果Aとなった場合には第1特別遊技状態終了後に高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態へ移行する。第2通常遊技状態においては、第1作動口62aに係る遊技回の変動表示時間が大幅に延長され且つ第2作動口63aに係る遊技回の変動表示時間が大幅に短縮される(図37参照)。これにより、変動表示時間の長短の関係が第1通常遊技状態とは逆となる。つまり、主たる遊技進行の対象が第1作動口62aに係る遊技回から第2作動口63aに係る遊技回に切り替わることとなる。
第2通常遊技状態においては、右ルートへ向けて遊技球を発射することにより、凡そ1/5の遊技球が第2作動口63aに入賞する。第2作動口63aへの入賞に基づく抽選においてはその多くが特別当たり結果となる。特別当たり結果となった場合には、速やかに下側可変入賞装置65が開放され、1度の開放で凡そ1個の遊技球が当該下側可変入賞装置65に入賞することとなる。これにより、遊技球の発射数に対する賞球の数(所謂ベース)が第1通常遊技状態よりも高くなり、遊技者は右ルートへ遊技球を発射することにより持ち球の減りを抑えながら遊技を続けることが可能となる。第2通常遊技状態においては、大当たり確率が第1通常遊技状態の5倍となり且つ第1通常遊技状態よりも持ち球の減りが緩和される。これにより、第1通常遊技状態よりも第2通常遊技状態の方が遊技者に有利となるように差別化されている。
第2通常遊技状態においては第2作動口63aへの入賞に基づく抽選結果として2R確変大当たり結果Aと2R通常大当たり結果Bとが設けられている。両者の内わけは、2R確変大当たり結果Aが98%、2R通常大当たり結果Bが2%となっており、大当たり結果となった場合のほとんどが2R確変大当たり結果Aとなる(図13参照)。
2R確変大当たり結果Aとなった場合には、基本的には第1特別遊技状態終了後に高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態へ移行する。つまり、第1特別遊技状態を経て第2通常遊技状態へ復帰する。但し、本実施の形態においては、確変大当たり結果が連続する回数に上限(詳しくは10回)が設定されている(所謂リミッタ)。第2通常遊技状態において確変大当たり結果の連続回数が上記上限に達した場合には、2R確変大当たり結果Aを契機として移行した第1特別遊技状態の終了後は、低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第1通常遊技状態へ移行することとなる。
これに対して第2通常遊技状態中に2R通常大当たり結果Bとなった場合には、第1特別遊技状態を経て低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態へ移行する。
なお、第2通常遊技状態への移行後は右ルートへ遊技球を発射することで第2作動口63aに係る遊技回を中心に遊技が進行する。この場合であっても第1作動口62aに係る遊技回が並行して実行されているため、第1作動口62aに係る遊技回にて大当たり結果となる可能性を否定できない。但し、第2通常遊技状態においては第1作動口62aに係る遊技回にて大当たり結果となった場合にはその全てが3R確変大当たり結果Aとなる(図13参照)。つまり、第2通常遊技状態中に第1作動口62aに係る遊技回にて大当たり結果となった場合には第1特別遊技状態を経て第2通常遊技状態に復帰し(上記リミッタ作動時を除く)、第3通常遊技状態への昇格ルートが設けられていない。これは、第2通常遊技状態中に敢えて第1作動口62aを狙うといった行為を抑制する工夫である。
また、2R確変大当たり結果Aについては第1特別遊技状態終了後のサポートモードが低頻度サポートモードとなる遊技結果である。ここで、第2通常遊技状態中に2R確変大当たり結果となって有利入球部314への入球が発生する状況下にて、意図的に有利入球部314への入球を回避しようとして遊技球の発射を停止した場合には、第1特別遊技状態の終了後の抽選モードは低確率モードとなりサポートモードについても低頻度サポートモードとなる。つまり、第3通常遊技状態へ昇格するのではなく、第1通常遊技状態へ降格することとなる。
第2通常遊技状態においては図柄表示装置75の表示画面75a(中央部分)に表示される図柄が第2作動口63aに係る遊技回に対応付けられている。つまり、第2通常遊技状態においては表示画面75aの中央部分では第2作動口63aに係る遊技回に対応した遊技回演出が実行される。言い換えれば、表示画面75aの中央部分に表示される図柄については第1作動口62aに係る遊技回に対応付けられていない。また、第2通常遊技状態中は表示画面75aに右ルートへ遊技球を発射するように促すメッセージとして「右打ちして下さい」が表示される。
(第3通常遊技状態)
第3通常遊技状態については高頻度サポートモードに対応しており、右ルートへ発射された遊技球の多くが右作動口62aR(第1作動口62a)に入賞する。詳細については後述するが第3通常遊技状態においては、第2通常遊技状態よりも持ち球の減りを更に抑えることが可能となっている。
第3通常遊技状態中は第1作動口62aに係る遊技回の変動表示時間が大幅に短縮され且つ第2作動口63aに係る遊技回の変動表示時間が大幅に延長される(図37参照)。これにより、変動表示時間の長短の関係が第2通常遊技状態とは逆となる。つまり、主たる遊技進行の対象が第2作動口63aに係る遊技回から第1作動口62aに係る遊技回に切り替わることとなる。なお、第3通常遊技状態においては、第1通常遊技状態と比較して、第1作動口62aに係る遊技回の変動表示時間が短くなっており、高頻度サポートモードによる恩恵と相まって遊技進行の円滑化が図られている。
第3通常遊技状態については低確率モードに対応しており大当たり結果となる確率が1/50となっている。但し、遊技回数が規定数である100回に達するまで継続される構成であり、規定数到達までに大当たり結果となる確率はおよそ87%である。つまり、第3通常遊技状態へ移行した場合のほとんどにて規定数到達前に大当たり結果となる。
第3通常遊技状態においては第1作動口62aへの入賞に基づく抽選にて大当たり結果となった場合にその全てが3R確変大当たり結果Bとなる。3R確変大当たり結果Bとなった場合には、第1特別遊技状態終了後に高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態へ移行する。
第3通常遊技状態においては、当該第3通常遊技状態における遊技回数が規定数(100回)に達するまで継続され、大当たり結果となることなく実行された遊技回が当該規定数に達した場合にはそのまま第1通常遊技状態へ移行(降格)する。
なお、右ルートへ遊技球を発射している場合には、上述の如くその一部が第2作動口63aに入賞することとなる。第3通常遊技状態中に第2作動口63aへの入賞に基づいて大当たり結果となった場合には、98%の確率で2R確変大当たり結果Aとなり第1特別遊技状態を経由して第2通常遊技状態(降格)へ移行し、2%の確率で2R通常大当たり結果Aとなり第1特別遊技状態を経由して第1通常遊技状態へ移行(降格)する。
第3通常遊技状態においては図柄表示装置75の表示画面75a(中央部分)に表示される図柄が第1作動口62aに係る遊技回に対応付けられている。つまり、第3通常遊技状態においては表示画面75aの中央部分では第1作動口62aに係る遊技回に対応した遊技回演出が実行される。言い換えれば、表示画面75aの中央部分に表示される図柄については第2作動口63aに係る遊技回に対応付けられていない。また、第3通常遊技状態中は表示画面75aに右ルートへ遊技球を発射するように促すメッセージとして「右打ちして下さい」が表示される。
(第4通常遊技状態)
第4通常遊技状態においては、各作動口62a,63aに係る遊技回の変動表示時間の関係が同様となっており、第1作動口62aに係る遊技回を中心に遊技が進行することとなる。第4通常遊技状態についても高頻度サポートモードに対応しており、右ルートへ発射された遊技球の多くが右作動口62aR(第1作動口62a)に入賞する。これにより、第3通常遊技状態と同様に、第2通常遊技状態よりも持ち球の減りを更に抑えることが可能となっている。
第4通常遊技状態中に第1作動口62aへの入賞に基づく抽選にて大当たり結果となった場合にはその全てが3R確変大当たり結果Bとなる(図13参照)。既に説明したように、3R確変大当たり結果Bとなった場合には、第1特別遊技状態終了後に高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態へ移行する。つまり、第4通常遊技状態へ復帰することとなる。ここで、第3通常遊技状態を経由して第4通常遊技状態に移行した場合には、通常大当たり結果を挟むこととなり、上記リミッタが一旦リセットされる。つまり、第4通常遊技状態への移行後は上記上限に達するまで確変大当たりがループする構成となっている。言い換えれば、第4通常遊技状態への移行によって実質的に確変大当たりの連続(連荘)が確約される構成となっている。
上述したように、本実施の形態においては、確変大当たり結果が連続する回数に上限(詳しくは10回)が設定されており、第4通常遊技状態にて3R確変大当たり結果Bとなった回数が上記上限(10回)に達した場合には、3R確変大当たり結果Bを契機とする第1特別遊技状態の終了後は低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態へ移行することとなる。これにより、上記リミッタが一旦リセットされる。
既に説明したように、第3通常遊技状態については、87%の確率で大当たり結果となるように構成されている。つまり、87%の確率で第4通常遊技状態へ復帰するように構成されている。第3通常遊技状態→第4通常遊技状態への移行と第4通常遊技状態→第3通常遊技状態への移行とを繰り返すことにより持ち球を大幅に増加する。
なお、右ルートへ遊技球を発射している場合には、上述の如くその一部が第2作動口63aに入賞することとなる。第4通常遊技状態中に第2作動口63aへの入賞に基づいて大当たり結果となった場合には、98%の確率で2R確変大当たり結果Bとなり第1特別遊技状態を経由して第4通常遊技状態へ移行(復帰)し、2%の確率で2R通常大当たり結果Bとなり第1特別遊技状態を経由して第3通常遊技状態へ移行(降格)する。
本実施の形態ではこれら第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態の行き来を繰り返すことにより、遊技者は持ち球を大幅に増やすことができる。本実施の形態では、これら第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態によって「特殊ループ遊技状態」が構成されている。
第4通常遊技状態においては図柄表示装置75の表示画面75a(中央部分)に表示される図柄が第1作動口62aに係る遊技回に対応付けられている。つまり、第4通常遊技状態においては表示画面75aの中央部分では第1作動口62aに係る遊技回に対応した遊技回演出が実行される。言い換えれば、表示画面75aの中央部分に表示される図柄については第2作動口63aに係る遊技回に対応付けられていない。また、第4通常遊技状態中は表示画面75aに右ルートへ遊技球を発射するように促すメッセージとして「右打ちして下さい」が表示される。
(ベースの対比)
ここで、図38を参照して遊技状態と遊技球の発射先との関係を遊技球の発射数に対する賞球の数(大当たりを契機とした賞球、すなわち上側可変入賞装置64に係る賞球を除く)に基づいて対比する。以下説明の便宜上、賞球の数(大当たりを契機とした賞球、すなわち上側可変入賞装置64に係る賞球を除く)を指定されたルートへ発射された遊技球の数で除した値を「ベース」という。図38(a)は右ルートを示す概略図、図38(b)は遊技状態とベースとの関係を示す概略図である。
先ず図38(a)を参照して、右ルートにおける遊技球の流れについて補足説明する。右ルートに向けて発射された遊技球はスルーゲート66(詳しくは上側可変入賞装置64)の下流側にて大きく2つのルート、具体的には入球ユニット70の球通路を経由する内ルートと、入球ユニット70の外周を迂回する外ルートとに分かれる。右ルートを流下する遊技球(詳しくは上側可変入賞装置64を素通りした遊技球)については、その1/2が上記外ルートへ振り分けられ且つ1/2が上記内ルートへ振り分けられる。
外ルートへ振り分けられた遊技球については、凡そ1/2.5が第2作動入球部63(第2作動口63a)に入賞し、1.5/2.5が第2作動入球部63に流入することなく、アウト口68から排出される。つまり、通常遊技状態においては右ルートへ発射された遊技球の凡そ1/5が第2作動入球部63に入球する構成となっている。
内ルートへ振り分けられた遊技球については右側作動入球部62R(右作動口62aR)に向かう。ここで、右側作動入球部62Rに付属の電動役物71によるサポートモードが高頻度サポートモードとなっている場合には、内ルートを通過する遊技球の凡そ2/3が右側作動入球部62Rに入賞する。つまり、上記第3通常遊技状態や第4通常遊技状態においては右ルートを流下する遊技球(詳しくは上側可変入賞装置64を素通りした遊技球)の凡そ1/3が右側作動入球部62Rに入賞する。
次に図38(b)を参照して、各遊技状態にて右ルート/左ルートに遊技球を発射した場合のベースについて説明する。
左ルートには可変式の入球部が配設されていないため、第1通常遊技状態~第4通常遊技状態の何れの通常遊技状態であってもベースは一定となる。具体的には、発射された遊技球の凡そ1/25が下側作動入球部62Lに入賞し、入賞毎に2個の賞球が払い出される。また、左ルートには一般入賞口61が配設されており、左ルートを流下する遊技球の一部が当該一般入賞口61に入賞し、入賞毎に10個の賞球が払い出される。これにより、左ルートへ遊技球を発射した場合のベースは凡そ24/100となっている。
これに対して、右ルートには可変式の入球部として右側作動入球部62Rや下側可変入賞装置65が配設されており、それら入球部の挙動が遊技状態に左右される構成となっているため、遊技状態によってベースが変化する。
第1通常遊技状態において右ルートへ遊技球が発射された場合には、凡そ1/5の遊技球が第2作動入球部63に入賞する。第2作動入球部63への入賞に基づく賞球は「1」個であり、実質的に賞球が発生する他の入球部への入球は発生しない。故に、第1通常遊技状態において右ルートへ遊技球を発射した場合のベースは、凡そ20/100となる。つまり、第1通常遊技状態においては、ベースで比較した場合すると右ルートへ遊技球を発射するよりも左ルートへ遊技球を発射した方が持ち球の減りを抑えることができる。
なお、上述したように第1通常遊技状態においては第2作動入球部63に係る遊技進行が大幅に遅延される構成となっているため、第2作動入球部63への入球を契機として取得される保留情報は直ぐに頭打ちとなる。更には、第1通常遊技状態においては第2作動入球部63への入賞に基づく抽選については第1作動入球部62への入賞に基づく抽選よりも冷遇されている(図13参照)。因みに、第1通常遊技状態中に右ルートへ遊技球を発射した場合には、図柄表示装置75の表示画面75aに警告メッセージが表示され且つスピーカ部29から警告音が出力される。
第2通常遊技状態において右ルートへ遊技球が発射された場合には、凡そ1/5の遊技球が第2作動入球部63に入賞する。そして、第2作動入球部63への入賞に基づく抽選の1/2で特別当たり結果となって下側可変入賞装置65が開放され、1度の開放によって当該下側可変入賞装置65に凡そ1個の遊技球が入賞する。第2作動入球部63への入賞に基づく賞球は「1」個であり、下側可変入賞装置65への入賞に基づく賞球は「5」個である。これにより、第2通常遊技状態において右ルートへ遊技球を発射した場合のベース、詳しくは特別当たり結果に係る賞球を含めた場合は凡そ70/100となる。つまり、第1通常遊技状態にて左ルートへ遊技球を発射する場合と比べてベースが大幅に上昇する。
第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態において右ルートへ遊技球が発射された場合には、凡そ1/5の遊技球が第2作動入球部63に入賞する。但し、第2通常遊技状態とは異なり第2作動入球部63に係る遊技進行は大幅に遅延され、第2通常遊技状態に示すような特別当たりによるベースアップは実質的に期待できない構成となっている。その一方、右ルートに発射された遊技球の多くはスルーゲート66に入賞し、当該入賞に基づく抽選のほとんどにてサポート当選となる。そして、第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態にて右ルートへ発射された遊技球については実質的にその1/3が右側作動入球部62Rに入賞する。第2作動入球部63への入賞に基づく賞球は「1」個であり、右側作動入球部62Rへの入賞に基づく賞球は「2」個である。これにより、第3通常遊技状態において右ルートへ遊技球を発射した場合のベースは凡そ87/100となる。つまり、第1通常遊技状態にて左ルートへ遊技球を発射する場合や第2通常遊技状態にて右ルートへ遊技球を発射する場合と比べてベースが大幅に上昇する。
このように、本実施の形態においては、第1通常遊技状態<第2通常遊技状態<第3通常遊技状態<第4通常遊技状態の順にベースが高くなっており、上位の通常遊技状態ほど持ち球の減りが抑えられる構成が実現されている。
(遊技の流れ)
以上詳述したように、本実施の形態に示すパチンコ機10においては、持ち球の変化の態様の異なる様々な状態が発生する構成となっており、それら変化態様の組み合わせにより遊技者に有利な遊技状態における遊技進行が単調になることを抑制している。ここで、図39を参照して、パチンコ機10における遊技の流れと持ち球との関係について補足説明する。
第1通常遊技状態にて左ルートへ遊技球を発射している場合には、遊技進行に伴って持ち球が減少することとなる。このように投資が続いている状況下にて3R確変大当たり結果Aとなり、第1特別遊技状態へ移行すると、上側可変入賞装置64が開放され当該上側可変入賞装置64への入賞が頻発することにより持ち球が増加する。具体的には、第1特別遊技状態は、各ラウンド遊技中に実質的に6個の入賞が発生し得る構成となっている。1個の入賞によって10個の遊技球が払い出されるため、1ラウンドにて凡そ60個の賞球を獲得できる。そして、2secのインターバル時間を経てこのラウンド遊技が3回繰り返されることとなるため、凡そ180個の賞球を獲得できる。
第1特別遊技状態における最初のラウンドでは有利入球部314が開放される。このラウンドにて有利入球部314への入球が発生した場合には、第1特別遊技状態終了後に第2通常遊技状態へ移行する。第2通常遊技状態においては電動役物71のサポートモードが低頻度サポートモードに維持される一方、抽選モードが高確率モードに切り替わる。
第2通常遊技状態となっている状況下にて右ルートへ発射された遊技球については凡そ1/5が第2作動入球部63に入賞し、第2作動入球部63への入賞に基づく抽選ではその半分が特別当たり結果となる。特別当たり結果に対応する第2特別遊技状態においては、下側可変入賞装置65への入賞によって賞球が得られる。つまり、第2通常遊技状態への移行後は当該第2通常遊技状態と第2特別遊技状態とを行き来することにより、持ち球の減りを抑えながら遊技を進めることが可能となる。
第2通常遊技状態にて右ルートへ遊技球を発射している場合には、第2作動入球部63への入賞に基づいて当否抽選が実行される。この当否抽選の結果にて大当たり結果となった場合には、第1特別遊技状態へ移行する。第1特別遊技状態においては、上側可変入賞装置64が開放され、当該上側可変入賞装置64への入賞が頻発することにより持ち球が増加する。具体的には、第1特別遊技状態は、各ラウンド遊技中に実質的に6個の入賞が発生し得る構成となっている。1個の入賞によって10個の遊技球が払い出されるため、1ラウンドにて凡そ60個の賞球を獲得できる。そして、2secのインターバル時間を経てこのラウンド遊技が2回繰り返されることとなるため、凡そ120個の賞球を獲得できる。
第2通常遊技状態における遊技結果には2R確変大当たり結果Aと2R通常大当たり結果Bとが含まれており、2R確変大当たり結果Aの繰り返しによりリミッタが作動する前に2R通常大当たり結果Bとすることが賞球の大量獲得へ繋がる構成となっている。図39に示す例では、3度の大当たり結果が2R通常大当たり結果Bとなっている。
第2通常遊技状態については特別当たり結果に対応する第1特別遊技状態や大当たり結果に対応する第2特別遊技状態が頻発する構成となっており、第2通常遊技状態へ移行してから確変用のリミッタの作動によって第1通常遊技状態へ移行する又は2R通常大当たり結果Bとなって第3通常遊技状態へ移行するまでの間に遊技者の持ち球は増加することとなる(図39の一点鎖線及び二点鎖線参照)。
第3通常遊技状態では、遊技が主として右側作動入球部62Rへの入賞に基づいて進行するため、特別当たり結果に対応する第2特別遊技状態への移行が実質的に回避される。但し、第3通常遊技状態については高頻度サポートモードに対応しており、当該高頻度サポートモード中は右側作動入球部62Rが開放され当該右側作動入球部62Rへの入賞が頻発する。これにより、第3通常遊技状態では、第2通常遊技状態よりも持ち球の減りが更に軽減されることとなる。
第3通常遊技状態においては右側作動入球部62Rへの入賞に基づいて遊技が進行する。図39に示す例では、第3通常遊技状態中に3R確変大当たり結果Bとなり第1特別遊技状態を経て第4通常遊技状態へ移行している。第4通常遊技状態については第3通常遊技状態とは異なり抽選モードが高確率モードに対応している。このため、第1特別遊技状態と第4通常遊技状態との切り替えが短いスパンで繰り返される。これにより、持ち球が大幅に増加することとなる。
第4通常遊技状態へ移行した場合には、実質的に上記リミッタが作動するまで大当たりが繰り返されることとなり、リミッタが作動することで第3通常遊技状態へ一旦降格する。但し、上述の如く第3通常遊技状態では高確率で引き戻しが発生し得るため、第3通常遊技状態から第4通常遊技状態への昇格のチャンスとなる。このようにして、第3通常遊技状態と第4通常遊技状態とをループさせることにより持ち球が大幅に増加する。但し、本実施の形態では、第3通常遊技状態をある種のインターバルとして機能させることにより、持ち球の増加速度が過度に高くなることを抑制している。これは、遊技の健全性を高める上で好ましい。
以上詳述したように、本実施の形態に示す各通常遊技状態は第1通常遊技状態<第2通常遊技状態<第3通常遊技状態<第4通常遊技状態の順に高くなるように構成されている。また、本実施の形態では第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態からなる特殊ループ遊技状態(特に第4通常遊技状態)へ移行することにより持ち球を大きく増やすチャンスとなる。第4通常遊技状態への移行は第1通常遊技状態→第2通常遊技状態→第3通常遊技状態のルートがメインとなっており、投資を抑えながら大量の出球を獲得すべく第4通常遊技状態を目指す上で、遊技者の有利度が、第1通常遊技状態<第2通常遊技状態<第3通常遊技状態<第4通常遊技状態の順に高くなっている。
以上詳述した第1の実施の形態によれば、以下の優れた効果が期待できる。
第2通常遊技状態については第1通常遊技状態と同様に低頻度サポートモードに対応しており、電動役物による入賞サポートへの期待が薄い。しかしながら、当該第2通常遊技状態では特別当たり結果(所謂小当たり)となる確率が第1通常遊技状態から実質的にアップし、下側可変入賞装置65への入賞機会が増え、当該下側可変入賞装置65への入賞によってある程度の賞球を獲得できる。つまり、第1通常遊技状態と比べて賞球の獲得機会が増える。このような挙動については電動役物のサポートモードを高頻度サポートモードに切り替えて遊技球の払い出しの機会を増やす構成とは異なり、必ずしも払い出し増=作動口への入賞増とはならない。これは、作動口への入賞機会を抑えつつ遊技の多様化を実現する上で好ましい。ここで、本実施の形態では、特別当たり結果の頻発によってある程度の出球が期待できる第2通常遊技状態については第1通常遊技状態よりも遊技者に有利ではある一方、第4通常遊技状態と比べた場合には遊技者に不利となっている。このように第2通常遊技状態よりも上位となる遊技状態を設けることにより、言い換えれば第2通常遊技状態を各種通常遊技状態における最上位に位置づけない構成とすることにより、そのような特殊な遊技状態(第2通常遊技状態)への移行に係る制約が強くなる等して上記効果が上手く発揮されなくなるといった不都合を好適に解消できる。故に、本実施の形態に示す構成によれば、遊技の多様化によって遊技への注目度を好適に向上させることができる。
ここで、高頻度サポートモード且つ低確率モード対応の第3通常遊技状態(所謂時短)については最上位となる第4通常遊技状態への入口として機能しており且つベースについては第2通常遊技状態よりも高くなっている。そして、第3通常遊技状態から第4通常遊技状態への移行率は80%を超えており、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態への移行率、第2通常遊技状態から第4通常遊技状態への移行率の何れと比較しても高い。そして、第4通常遊技状態に移行すれば、すなわち特殊ループ遊技状態におけるループが開始されれば、多量(第2通常遊技状態における持ち球の増加量よりも大きい)の遊技球を獲得して持ち球を一気に増やすことができる。総じて第3通常遊技状態については第2通常遊技状態よりも遊技者に有利となっている。すなわち、遊技者の有利度が第1通常遊技状態<第2通常遊技状態<第3通常遊技状態<第4通常遊技状態の順に高くなるように構成されている。このように、第2通常遊技状態の序列を第3通常遊技状態よりも低くすることは、第2通常遊技状態への移行機会を増やして、上記効果を発揮させる上で有利である。
低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第1通常遊技状態から高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態へ移行することにより、遊技進行のメインとなる作動口が第1作動口62aから第2作動口63aに切り替わる。第1作動口62aへの入賞に基づく抽選では特別当たり結果が設定されていないのに対して、第2作動口63aへの入賞に基づく抽選ではその凡そ半分にて特別当たり結果となるように設定されている。特別当たり結果となった場合には下側可変入賞装置65が開状態に切り替わり、当該下側可変入賞装置65への入賞によって賞球が払い出されることとなる。これにより、第2通常遊技状態においては第1通常遊技状態と比べて投資が抑制され、持ち球の減りを抑えながら遊技を進めることができる。
ここで、大当たり結果として低確率モードへの切り替えに対応した通常大当たり結果と高確率モードへの切り替えに対応した確変大当たり結果とを設けることは、遊技の多様化を実現し遊技の単調化を抑制する上では有利であるものの、第1通常遊技状態から第2通常遊技状態に移行して遊技を有利に進めることができる状況となったにも関わらず通常大当たり結果となって有利な遊技状態である第2通常遊技状態があっさりと終了することは、遊技者の遊技意欲を低下させる要因になると懸念される。
この点、本実施の形態に示す構成では、第2通常遊技状態中に確変大当たり結果となった場合には第1特別遊技状態を経て当該第2通常遊技状態に復帰するのに対して、第2通常遊技状態中に通常大当たり結果となった場合には第1特別遊技状態を経て当該第2通常遊技状態よりも遊技者に有利な第3通常遊技状態へ移行する。つまり、第2通常遊技状態中の通常大当たり結果は更に有利な通常遊技状態へ昇格する契機となっている。このように、第1通常遊技状態よりも有利側の遊技状態(第2通常遊技状態)へ移行した後に、通常大当たり結果となることが遊技者にとって有利な構成とすれば、通常大当たり結果の存在が遊技者の遊技意欲を低下させる要因になることを回避できる。つまり、通常大当たり結果と確変大当たり結果との併用によって遊技の多様化を図る上で、当該通常大当たり結果に対するネガティブな印象を緩和できる。故に、遊技の多様化によって遊技への注目度を向上させる効果を好適に発揮させることができる。
第1通常遊技状態においては基本的に第1作動口62aに係る遊技回を中心に遊技が進行する構成となっている。第1作動口62aへの入賞に基づく抽選にて大当たり結果となった場合の振り分けは全て確変大当たり結果となっており、通常大当たりとはならない。また、第2作動口63aに係る遊技回が割り込む機会は極めて少なくなっており、仮に第2作動口63aへの入賞に基づく抽選にて通常大当たり結果となった場合にも第1通常遊技状態よりも下位の(不利な)通常遊技状態に移行するわけでもない。これにより、第1通常遊技状態にて通常大当たり結果となることが遊技者の遊技意欲を急速に低下させる要因になることを抑制している。
なお、第1通常遊技状態において通常大当たり結果となった場合と第2遊技状態において低確率モード対応結果となった場合とではその後の挙動が大きく異なる。つまり、通常大当たり結果となるにしてもその状況によってその後の遊技の展開が大きく異なる。このような構成とすれば、遊技の多様化を実現し、遊技の単調化を好適に抑制できる。
以上詳述したように、一部の状況下に限って通常大当たり結果が遊技者に有利に作用するように限定することで、遊技の多様化を実現しつつ通常大当たりが遊技者の遊技意欲を低下させる要因となることを好適に抑制できる。
第1通常遊技状態から第4通常遊技状態(特殊ループ遊技状態)への直通ルートを設けることは遊技の多様化を図る上では好ましい。但し、第2通常遊技状態中の抽選によりリミッタ作動前に通常大当たり結果となる確率は、第1通常遊技状態中の抽選により第4通常遊技状態への移行に対応する大当たり結果(3R確変大当たり結果B)となる確率よりも高くなるように優遇されており、第2通常遊技状態は高確率モードに対応していることも相まって当該第2通常遊技状態は遊技者にとって第4通常遊技状態へ移行するチャンスとなる。このような構成においては、第4通常遊技状態への移行に期待する遊技者は先ず第2通常遊技状態へ移行して当該第2通常遊技状態中に通常大当たり結果になることを期待して遊技を行うと想定される。これは、上述したように通常大当たり結果に対するネガティブなイメージを緩和して、通常大当たり結果となることが遊技者の遊技意欲を低下させる契機になることを抑制する上で好ましい。
また、第2通常遊技状態中に確変大当たり結果となった場合には当該第2通常遊技状態をループすることとなる。つまり、第2通常遊技状態においては第1通常遊技状態を基準とした場合に確変大当たり結果と通常大当たり結果との優位性が逆転する。このような構成とすれば、第2通常遊技状態における通常大当たり結果への期待感を好適に高めることができる。因みに、第2通常遊技状態中に確変大当たり結果となった場合には、リミッタが作動するまで持ち球を増やしつつ通常大当たり結果への再チャレンジが可能となる。そして、第2通常遊技状態は高確率モードに対応しているため当該再チャレンジの機会がテンポよく発生する。これは、第2通常遊技状態中の遊技者の遊技意欲を煽る上で好ましい。
第2通常遊技状態中は確変大当たり結果の連続回数が上限に達するまで当該第2通常遊技状態をループすることとなる。第3通常遊技状態への昇格を期待する遊技者は連続回数が上限に達するまでに通常大当たり結果となるこを期待して遊技を行うこととなる。つまり、上限到達まで通常大当たり結果へのチャンレンジが続くこととなる。このような構成とすれば、第2通常遊技状態へ移行したにも関わらず、第2通常遊技状態における遊技を楽しむ間もなく当該第2通常遊技状態が終了することを好適に抑制できる。
通常遊技状態の中で遊技者に最も有利な第4通常遊技状態に第3通常遊技状態を経由して移行する場合には、当該第3通常遊技状態が高確率モードに対応していることで以下の不都合が生じ得る。すなわち、上記リミッタとの関係により、第4通常遊技状態における滞在期間(連荘数)が第2通常遊技状態の滞在期間(連荘数)に大きく左右され、当該第4通常遊技状態と第2通常遊技状態との優位性の差が小さくなると懸念される。この点、本実施の形態に示す構成によれば、第2通常遊技状態から第4通常遊技状態へ移行する場合には低確率モード対応の第3通常遊技状態を経由することとなり、確変大当たり結果の連続が一旦途切れることとなる。これにより、第2通常遊技状態の滞在期間(高確率モード対応結果の連続回数)が多くなったとしてもその影響によって第4通常遊技状態と第2通常遊技状態との優位性の差が小さくなることを好適に抑制できる。
第4通常遊技状態への移行後は当該第4通常遊技状態が継続されることに期待して遊技が行われることとなる。ここで、第2通常遊技状態中は通常大当たり結果を目指して遊技が行われる一方、第4通常遊技状態中は確変大当たり結果を目指して遊技が行われることとなり、遊技者が目標とする抽選結果が逆となる。このような構成とすることにより、遊技の単調化を抑制する効果を一層好適に発揮させることができる。
パチンコ機等の遊技機には、低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の通常遊技状態(所謂時短)が設けられ、遊技者に所謂引き戻しのチャンスを与えることで遊技意欲の急速な低下が抑制されているものがある。ここで、本実施の形態では、第2通常遊技状態から低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態(上記時短に相当)に移行し、当該第3通常遊技状態にて大当たり結果(確変大当たり結果B)となった場合には、第3通常遊技状態への移行前の第2通常遊技状態よりも更に遊技者に有利な第4通常遊技状態へ移行する。このような構成とすれば、第3通常遊技状態における遊技者の遊技に対する注目度を飛躍的に向上させることができる。
第4通常遊技状態においては第1作動口62aに係る遊技回が短変動かつ第2作動口63aに係る遊技回が長変動に対応しており、当該第4通常遊技状態中は第1作動口62aに係る遊技回をメインとして遊技が進行する。これに対して、第2通常遊技状態においては第1作動口62aに係る遊技回が長変動かつ第2作動口63aに係る遊技回が短変動に対応しており、当該第2通常遊技状態中は第2作動口63aに係る遊技回をメインとして遊技が進行する。ここで、第2通常遊技状態及び第4通常遊技状態は何れも高確率モードに対応しており、第2通常遊技状態では確変大当たり結果の連続回数が上限となることで第2通常遊技状態終了となり(他の通常遊技状態へ移行し)、第4通常遊技状態においても確変大当たり結果の連続回数が上限となることで第4通常遊技状態終了となる(他の通常遊技状態へ移行する)ここで、第1作動口62a及び第2作動口63aは確変大当たり結果及び通常大当たり結果となる割合いが異なっている。故に、第2通常遊技状態において確変大当たり結果の連続回数が上限に達する確率(完走確率)と、第4通常遊技状態において確変大当たり結果の連続回数が上限に達する確率(完走確率)とが相違する構成となっている。このように、高確率モード対応の2つの通常遊技状態の各々について完走確率を相違させることにより、今までにない斬新な遊技が可能となる。これにより遊技への注目度の向上に寄与できる。
本実施の形態では、第1作動口62aについては確変確率が100%、第2作動口63aについては確変確率が98%となっている。このため、第1作動口62aに係る遊技回がメインとなって遊技が進行する第4通常遊技状態ではそのほぼ全てについて確変大当たり結果の連続回数が上限(10回)に到達してリミッタが作動することとなる。これに対して、第2通常遊技状態では第2作動口63aに係る遊技回がメインとなって遊技が進行するため、その多くで確変大当たり結果の連続回数が上限(10回)に到達する一方、一部では通常大当たり結果となって上限到達前に第2通常遊技状態のループが終了する。つまり、第2通常遊技状態よりも第4通常遊技状態の方が上述した完走確率が高くなる。
第2通常遊技状態及び第4通常遊技状態は何れも高確率モードに対応しているため低確率モードよりも当選結果となる確率は高くなっている。しかしながら、確変大当たり結果が続く場合には偶発的に大きなはまりが生じる可能性を否定できない。このようなはまりが発生した場合には、投資が嵩むものの高確率モード中であるがゆえに遊技を終えることができないといったジレンマが生じ得る。そこで、本実施の形態に示したように、第2/第4通常遊技状態においては何れも第1通常遊技状態と比べて払出数が多くなる構成とすれば、2つのループ式の高確率遊技状態を併用することによる上記弊害を小さくすることができる。なお、第2通常遊技状態及び第4通常遊技状態については何れも第1通常遊技状態と比べてベースが高くなるように構成されており、確変大当たり結果が連続して第2通常遊技状態及び第4通常遊技状態における滞在期間が長くなることが持ち球の減りを目立たせる要因になることが回避されている。
作動口への入賞に基づいて遊技が進行する遊技機においては、遊技者の関心は作動口への入賞の有無に向きやすい。ここで、本実施の形態に示したように、第2作動口63aへの入賞が左ルートの第1作動口62a(下作動口62aL)への入賞よりも容易となっている場合には、作動口への入球に期待する遊技者は、左ルートへ向けた遊技球の発射の示唆を無視して右ルートへ遊技球を発射する可能性が高くなる。これでは、左ルート/右ルートに各々作動口を配設し遊技者に遊技状態に応じた遊技球の発射先の変更を促して遊技の単調化を抑制する上で好ましくない。この点、本実施の形態に示したように、左ルート側の第1作動口62aに係る判定では、第2作動口63aに係る判定よりも確変大当たり結果となりやすい構成とすることにより、第1通常遊技状態→第2通常遊技状態又は第4通常遊技状態への昇格を期待する遊技者に第1通常遊技状態中は左ルートへ遊技球を発射するように促して上述した単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。これは、単調化の抑制によって遊技への注目度の向上を図る上で好ましい。
確変大当たり結果の振り分けは第2作動口63aよりも第1作動口62aの方が優遇されている。このため、第1通常遊技状態から第2通常遊技状態や第4通常遊技状態への昇格を目指す上では第1作動口62a(詳しくは下作動口62aL)を狙うことが好ましい。但し、このような優遇は実際に確変大当たり結果となることで体感できる反面、第1通常遊技状態が続いている状態では体感できない。そこで、本実施の形態に示す構成では、遊技球の払出数を発射数で除した値(ベース)が、第1通常遊技状態中は左ルートへ遊技球を発射する方が大きくなり、持ち球の増減という目に見える形で左ルートが優遇されている旨を体感させることができる。これにより、第1通常遊技状態中の左ルートへ向けた遊技球の発射を促し、想定とは異なる流路(右ルート)へ遊技球が発射されることを抑制できる。これは、発射先の変更によって遊技の単調化を抑制する効果を発揮させる上で好ましい。
第1通常遊技状態においては第1作動口62aへの入賞に基づいて表示画面75aの中央部分において図柄の可変表示(遊技演出)が実行される。一方、第1通常遊技状態において第2作動口63aへの入賞が発生したとしても当該入賞に基づいて上記中央部分における図柄の可変表示は実行されることがない。このように、第1通常遊技状態においては第1作動入球部62aへの入賞を前提として遊技演出を実行する構成となっているにも関わらず、第2作動口63aを狙って遊技球が発射されると、当該遊技演出によって遊技への注目度の向上を図る効果が上手く発揮されなくなると懸念される。このような構成に上記技術的思想を適用し、第1通常遊技状態においては左ルート(下作動口62aL)を狙って遊技球を発射するように促すことにより、上記懸念を好適に払拭できる。
本実施の形態では、第2作動口63aへの入賞に基づく抽選では特別当たり結果となりやすい構成となっており且つ第2作動口63aへの入賞は左ルートの第1作動口62a(下作動口62aL)への入賞よりも容易となっている。これは、特別遊技状態への移行頻度をある程度高くして、第2通常遊技状態において持ち球の減りながら遊技を進めることを可能とする工夫である。このような工夫は遊技の多様化を実現する上では効果的であるものの、上述の如く作動口への入球に期待する遊技者は、第1通常遊技状態中も左ルートへ向けた遊技球の発射の示唆を無視して右ルートへ遊技球を発射する可能性が高くなる。これは、左ルート/右ルートに作動口を各々配設し遊技者に遊技状態に応じた遊技球の発射先の変更を促して遊技の単調化を抑制する上で好ましくない。この点、上述の如く、第1作動口62aに係る判定では第2作動口63aに係る判定よりも確変大当たり結果となりやすい構成とすることにより、第1通常遊技状態→第2通常遊技状態又は第4通常遊技状態への昇格を期待する遊技者に第1通常遊技状態中は左ルートへ遊技球を発射するように促して上述した単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。これは、単調化の抑制によって遊技への注目度の向上を図る上で好ましい。
第2通常遊技状態においては通常大当たり結果となった場合に当該第2通常遊技状態よりも遊技者に有利な特殊ループ遊技状態(第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態)へ移行する。これに対して第2通常遊技状態にて確変大当たり結果となった場合には上側可変入賞装置64の有利入球部314を遊技球が通過するようにして上側可変入賞装置64が制御される。ここで、第2通常遊技状態中に確変大当たり結果となったにもかかわらず意図的に遊技球の発射を控える等して有利入球部314への入賞が回避された場合には、特別遊技状態の終了後に第2通常遊技状態よりも遊技者に不利な第1通常遊技状態へ移行し、特殊ループ遊技状態への移行が回避される。このような構成とすれば、有利入球部314への入賞を意図的に回避して不正に特典(有利な状態への移行)を獲得しようとする行為を好適に抑制できる。これは、遊技者間の公平性が損なわれたり遊技ホールが不測の不利益を被ったりすることを抑制し、遊技機に対する信頼性を好適に向上させる上で好ましい。
本実施の形態においては第2通常遊技状態中は、高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の判定結果にならない構成となっている。このような構成では、有利入球部314の通過状況に基づいて高確率モードとするか否かのみを決定すれば足りる。つまり、確変大当たり結果となった際に有利入球部314への入賞が発生しなかったとしても、それによりサポートモードを強制的に変更する必要が無い。このような構成とすれば、遊技状態の切り替えに係る制御が複雑化する等して遊技機の挙動が不安定になることを抑制できる。これは、遊技機に対する信頼性を向上させる上で好ましい。
また、遊技者の操作ミス等の偶発的要因によって所定箇所を遊技球が通過できなかった場合に、抽選モード及びサポートモードの両方が遊技者に不利なモードに切り替わることは遊技者に酷となる。この点、そもそも第2通常遊技状態中の確変大当たり結果には高頻度サポートモードへの移行に対応する確変大当たり結果が含まれない構成としておくことにより、そのような懸念を好適に払拭できる。
遊技状態の移行によって遊技進行に伴う持ち球の減り(投資)が緩和されるタイプの遊技機においては、遊技の多様化によって遊技への注目度の向上に寄与できる。この種の遊技機においては、持ち球の減りが緩和される場合と緩和されない場合とのギャップを大きくすることで、緩和機能のインパクトを強くすることができる反面、ギャップを大きくすることが緩和機能を発揮させる機会を増やす上で妨げになると懸念される。言い換えれば、緩和機能を有しているとしても、その発動に係る制約が強くなることが上述した注目度の向上効果を高める上で妨げになり得る。この点、本実施の形態に示す構成によれば、払出数を発射数で除した値(ベース)が第1通常遊技状態<第2通常遊技状態<第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態の順に高くなり、より上位の遊技状態へ移行することで持ち球の減り(投資)が緩和されることとなる。このように、低ベースと高ベースとの間に中ベースを設けることにより、中ベースを設けない場合と比較して持ち球の減りを緩和される機会を増やすことができる。故に、ベースアップの機会を増やし、遊技の多様化によって遊技への注目度の向上を図る効果を好適に発揮させることが可能となる。
第1通常遊技状態から第2通常遊技状態へ移行することで特別当たり結果となる機会が増え、下側可変入賞装置65への入賞により賞球を獲得できる機会が増える。これに対して、第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態では電動役物によって第1作動口62a(右作動口62aR)への入球機会が増え、作動口への入賞により賞球を獲得できる機会が増える。第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態においては特に、作動口への入球機会を増やすことで、保留情報が取得される機会(判定が実行される機会)も増えることとなり遊技(遊技回用動作)を速やかに進行させることができる。このように、ベース及び遊技進行の2つの側面から恩恵を付与することで、第1通常遊技状態及び第2通常遊技状態に対する第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態の優位性を確保することは遊技の多様化を実現する上で好ましい。なお、第2通常遊技状態では作動口への入球機会を増やすことでベースを引き上げ且つ第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態では特別当たり結果となる機会を増やすことでベースを引き上げる構成と比較した場合、最上位となる第4通常遊技状態(特殊ループ遊技状態)における遊技の進行スピードを引き上げることが難しくなる。つまり、特殊ループ遊技状態における爽快さを高める上では本特徴に示す構成とすることに技術的意義がある。
また、第2通常遊技状態と第3/第4通常遊技状態とは何れも第1通常遊技状態からベースが引き上げられる点では共通であるものの、その手法が全く異なる。例えば、電動役物の動作頻度等を高くすることで第2通常遊技状態及び第3/第4通常遊技状態のベースを引き上げる構成とした場合には、作動口への賞球頻度と遊技の進行スピードのとの相関が強くなって、一方の恩恵が他方の恩恵に左右されやすくなる。この点、本実施の形態に示したように、第2通常遊技状態におけるベースの引き上げと第3/第4通常遊技状態におけるベースの引き上げとを別の手法で実現すれば、そのような不都合の発生を抑制し、遊技の多様化を好適に実現できる。
<第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態中に第2作動口63aへの入賞に基づいて2R通常大当たり結果Bとなった場合に、第3通常遊技状態(第4通常遊技状態移行のチャンスゾーン)へ移行する構成とした。本実施の形態では、第2通常遊技状態中に2R確変大当たり結果Aに繰り返し当選することにより第3通常遊技状態に近づく構成とすることで、第2通常遊技状態中の遊技の単調化を抑制していることを特徴の1つとしている。以下、図40及び図41を参照して、本実施の形態における特徴的な構成を第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態における第2作動口用の振分テーブルは、第2通常遊技状態中に第2作動口63aへの入賞に基づいて大当たり結果となった場合には80%の確率で2R確変大当たり結果Aとなり、20%の確率で2R通常大当たり結果Aとなるように第1の実施の形態から変更されている。なお、第1作動口用の振分テーブルについては第1の実施の形態に示した第1作動口用の振分テーブルと同様の構成となっているため説明を省略する。
第2通常遊技状態中に2R確変大当たり結果Aとなった場合には、確変大当たりの連続回数の上限を規定するリミッタが作動するか否かによってその後の遊技状態に違いが生じる。具体的には、図40の概略図に示すように、2R確変大当たり結果Aとなった際に確変大当たり結果の連続回数が上記上限(10回)に達していない場合には、リミッタが作動せず、当該2R確変大当たり結果Aを契機とした第1特別遊技状態の終了後は高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態に移行(復帰)する。
これに対して、2R確変大当たり結果Aとなった際に確変大当たり結果の連続回数が上記上限(10回)に達している場合には、リミッタが作動し、当該2R確変大当たり結果Aを契機とした第1特別遊技状態の終了後は低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態に移行(昇格)する。
ここで、第2通常遊技状態中に2R通常大当たり結果Aとなった場合には当該2R通常大当たり結果Aを契機とした第1特別遊技状態を経由して低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第1通常遊技状態に移行(降格)する。つまり、図41に示すように、第2通常遊技状態から第4通常遊技状態を目指す上では、2R通常大当たり結果Aとなることを回避しつつリミッタ作動まで2R確変大当たり結果を連続して発生させる必要がある。言い換えれば、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態への移行契機がリミッタ作動となっており、第1の実施の形態に示した移行契機(2R通常大当たり結果B)と相違している。
確変用のリミッタ機能を有する遊技機においては、リミッタが作動することによって所謂連荘が終了する。調子良く確変大当たりが連続している状況下にてリミッタが作動することは遊技者とってはネガティブな印象になると想定される。この点、本実施の形態に示す構成によれば、リミッタを作動させることで第4通常遊技状態移行のチャンスゾーンとなる第3通常遊技状態に移行(昇格)する。故に、第3/第4通常遊技状態への移行に期待する遊技者は第2通常遊技状態においてリミッタが作動することに期待しながら遊技を行うと想定される。このようにして、第2通常遊技状態中に確変大当たりを繰り返すことで第3/第4通常遊技状態に近づく構成とすることにより、リミッタ機能に対するネガティブなイメージを払拭し、第2通常遊技状態における遊技への注目度の向上に寄与できる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、第1作動口用の振分テーブルに係る構成が上記第1の実施の形態と相違している。以下、図42を参照して、本実施の形態における振分テーブルについて説明する。なお、第2作動口用の振分テーブルについては第1の実施の形態に示した第2作動口用の振分テーブルと同様の構成となっているため説明を省略する。
第1作動口用振分テーブルは、第1通常遊技状態用の振分テーブルと、第2通常遊技状態用の振分テーブルと、第3通常遊技状態用の振分テーブルと、第4通常遊技状態用の振分テーブルとに大別される。
第1通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「95」の計96個が3R確変大当たり結果Aに対応しており、「96」~「97」の計2個が3R確変大当たり結果Bに対応しており、「98」~「99」の計2個が3R通常大当たり結果Bに対応している。第2通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「97」の計98個が3R確変大当たり結果Aに対応しており、「98」~「99」の計2個が3R通常大当たり結果Bに対応している。第3通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「97」の計98個が3R確変大当たり結果Bに対応しており、「98」~「99」の計2個が3R通常大当たり結果Bに対応している。第4通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「97」の計98個が3R確変大当たり結果Bに対応しており、「98」~「99」の計2個が3R通常大当たり結果Bに対応している。このように、上記第1の実施の形態では第1作動口62aに係る抽選における確変確率は100%となっていたのに対して、本実施の形態においては第1作動口62aに係る抽選における確変確率は98%であり通常大当たり結果となり得る。
第1の実施の形態にて説明したように、3R確変大当たり結果Aは、第1特別遊技状態終了後に高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態に移行する大当たり結果であり、3R確変大当たり結果Bは、第1特別遊技状態終了後に高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態に移行する大当たり結果である。これに対して、3R通常大当たり結果Bは、図43に示すように、第1特別遊技状態終了後に低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態に移行する大当たり結果である。
上記第1の実施の形態においては、高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態を経由することで低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態に移行し得る構成として第3通常遊技状態への移行ルートを制限した。これに対して、本実施の形態では、第1通常遊技状態において3R通常大当たり結果Bとなることで第2通常遊技状態を飛び越えて第3通常遊技状態へ移行し得る構成となっている点、すなわち上記移行ルートとして第1通常遊技状態から第3通常遊技状態への直通ルートが設けられている点で第1の実施の形態と相違している。
また、第3通常遊技状態においても第1作動口62aへの入賞によって3R通常大当たり結果Bとなる可能性がある。この場合には、当該3R通常大当たり結果Bを契機とした第1特別遊技状態の終了後に再び第3通常遊技状態に復帰する。この際、第3通常遊技状態における遊技回数を規定する規定数(100回)が再設定されることにより、実質的に第3通常遊技状態が延長されることとなる。このようにして、第4通常遊技状態への移行期待度を高めることにより、第3通常遊技状態において第1作動口62aに係る抽選にて3R通常大当たり結果Bとなることが遊技者の遊技意欲を低下させる要因になることを抑制いている。なお、このようにして第3通常遊技状態が継続される場合については、第3通常大当たり結果Bに対応する第1特別遊技状態においては各ラウンドにおける開放時間を短くして(例えば低頻度入賞モードとして)当該第1特別遊技状態を速やかに終了させる構成とすることも可能である。
上述したように第1作動口用の振分テーブルを変更した結果、第4通常遊技状においても第1作動口62aへの入賞によって3R通常大当たり結果Bとなる可能性が生じている。このように第4通常遊技状態において3R通常大当たり結果Bとなった場合には、当該3R通常大当たり結果Bを契機とした第1特別遊技状態の終了後に第3通常遊技状態に移行(降格)する。この際、上述したリミッタがリセットされる。
本実施の形態では、第1通常遊技状態から第3通常遊技状態への直通ルートを設けることにより、遊技の多様化を実現した。このような構成では第4通常遊技状態への移行機会が増えることにより、射幸性が過度に高くなる可能性があるが、本実施の形態においては第4通常遊技状態においても同一の大当たり結果(3R通常大当たり結果B)によって当該第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(降格)し得る構成とすることにより、当該第3通常遊技状態を短時間で持ち球が急速に増えすぎないようにするバランサとして機能させることができる。つまり、射幸性が過度に高くなることを抑制している。
また、本実施の形態では、同一の大当たり結果を用いて第1通常遊技状態からの昇格及び第4通常遊技状態からの降格の2つの挙動を実現することにより遊技の多様化を実現する上で遊技に係る構成が過度に複雑化することを抑制している。
<第4の実施の形態>
上記第1~第3の実施の形態では、第2通常遊技状態においては特別当たり結果が頻発することにより持ち球の減りが緩和される構成とした。本実施の形態においては、第2通常遊技状態においては特別当たり結果が頻発することにより持ち球が増加する構成とし、第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態との遊技性の違いを更に明確なものとしていることを特徴の1つとしている。以下、図44のブロック図を参照し、本実施の形態における特徴的な構成を第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施の形態に示す技術的思想は、第1の実施の形態~第3の実施の形態の何れに適用してもよい。
本実施の形態においては第2作動口用の振分テーブルに係る構成が上記第1の実施の形態と相違している。具体的には、第2作動口用振分テーブルとして第1通常遊技状態用の振分テーブルと第2通常遊技状態用の振分テーブルと第3通常遊技状態用の振分テーブルと第4通常遊技状態用の振分テーブルとを備えている点では第1の実施の形態と同様であるが、各振分テーブルにおける振分態様が相違している。以下、第2作動口用の振分テーブルについて説明する。なお、第1作動口用の振分テーブルについては第1の実施の形態に示した第1作動口用の振分テーブルと同様の構成であるため説明を省略する。
第1通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「59」の計60個が2R確変大当たり結果Aに対応しており、「60」~「99」の計40個が2R通常大当たり結果Cに対応している。第2通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「59」の計60個が2R確変大当たり結果Aに対応しており、「60」~「61」の計2個が2R通常大当たり結果Bに対応しており、「62」~「99」の計38個が2R通常大当たり結果Cに対応している。第3通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「59」の計60個が2R確変大当たり結果Aに対応しており、「60」~「99」の計40個が2R通常大当たり結果Aに対応している。第4通常遊技状態用の振分テーブルについては、「0」~「99」の当たり種別カウンタC2の値のうち「0」~「59」の計60個が2R確変大当たり結果Bに対応しており、「60」~「99」の計40個が2R通常大当たり結果Bに対応している。つまり、本実施の形態においては、第2作動口63aへの入賞に基づく抽選における確変確率が60%となっている。
第1の実施の形態にて説明したように、2R確変大当たり結果Aは、第1特別遊技状態終了後に高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態に移行する大当たり結果であり、2R確変大当たり結果Bは、第1特別遊技状態終了後に高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態に移行する大当たり結果である。そして、2R通常大当たり結果Aは、第1特別遊技状態終了後に低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第1通常遊技状態に移行する大当たり結果であり、2R通常大当たり結果Bは、第1特別遊技状態終了後に低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態に移行する大当たり結果である。
第2通常遊技状態中は第1の実施の形態と同様に第3通常遊技状態への移行によって第4通常遊技状態への移行チャンスとなる。第2通常遊技状態への移行後はリミッタの作動及び2R通常大当たり結果Aとなることを回避しつつ2R通常大当たり結果Bを目指すこととなる。
ここで、本実施の形態では、特別当たり結果に対応する第2特別遊技状態においては、下側可変入賞装置65が開放される開放時間が「0.8sec」→「2sec」に変更(拡大)されている。これにより、下側可変入賞装置65への入賞数が第1の実施の形態よりも多くなり、実質的に一度の開放における入賞数が「2」個となっている。このようにして下側可変入賞装置65への入賞に基づく賞球の数を増やすことにより、上述したベースが1以上となり、第2通常遊技状態においては遊技進行に伴って持ち球が増える構成となっている。つまり、第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態においては持ち球が微減となるのに対して、第2通常遊技状態においては持ち球が微増となるように差別化されている。なお、第2通常遊技状態のベースを1以上となるように引き上げる上では、第2作動口に係る抽選にて特別当たり結果となる確率を高くすることも可能である。例えば、第2通常遊技状態においてはほぼ全ての遊技回にて特別当たり結果となるようにしてもよい。
因みに、上記第1の実施の形態においては、第2通常遊技状態から第1通常遊技状態への移行契機が主として確変大当たり連続時のリミッタの作動となっていた。これに対して、本実施の形態では第2作動口63aへの入賞に基づく2R通常大当たり結果Aとなることが第1通常遊技状態への主たる移行契機に加えられている。このようにして、第2通常遊技状態から第1通常遊技状態への移行契機を増やすことにより、第2通常遊技状態にて実行される遊技回数が実質的に減少している。これは、遊技者にとって通常遊技状態の有利度の関係(第1通常遊技状態 < 第2通常遊技状態 < 第3通常遊技状態 < 第4通常遊技状態)を維持するための工夫である。
<第5の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、第2通常遊技状態中に2R通常大当たり結果Aとなった場合には第3通常遊技状態に移行させるとともに高頻度サポートモードの継続回数の上限(規定数)として100回を設定し、第4通常遊技状態中にリミッタが作動した場合には第3通常遊技状態に移行させるとともに高頻度サポートモードの継続回数の上限(規定数)として100回を設定する構成とした。つまり、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合と第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合とで遊技者の有利度が同じになる構成とした。本実施の形態では、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合と第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合とで遊技者の有利度に差を設けていることを特徴の1つとしている。
具体的には、第2通常遊技状態中に2R通常大当たり結果Aとなった場合には第3通常遊技状態に移行させるとともに高頻度サポートモードの継続回数の上限(規定数)として100回を設定し、第4通常遊技状態中にリミッタが作動した場合には第3通常遊技状態に移行させるとともに高頻度サポートモードの継続回数の上限(規定数)として80回を設定する構成とし、第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合よりも第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合の方が遊技者に有利となるように差を設けている。
このような構成とすれば、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(昇格)した場合に第4通常遊技状態へ移行(昇格)する確率は87%となり、第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(降格)した場合に第4通常遊技状態へ移行(復帰)する確率は80%となる。
<第6の実施の形態>
上記第5の実施の形態では、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(昇格)した場合の時短回数と、第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(降格)した場合の時短回数とに差を設けることにより移行元となった遊技状態に応じて第4通常遊技状態へ移行する確率に差が生じる構成とした。本実施の形態においては、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(昇格)した場合の時短回数と、第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(降格)した場合の時短回数とを同一とする一方で、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(昇格)した場合に参照される変動表示時間テーブル及び第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(降格)した場合に参照される変動表示時間テーブルにおいて第1作動入球部62に係る変動表示時間と第2作動入球部63に係る変動表示時間との差を大小相違させることにより移行元となった通常遊技状態に応じて第4通常遊技状態へ移行する確率に差が生じる構成としている。以下、第3通常遊技状態から第4通常遊技状態への移行確率に差を生じさせるための具体的構成について第5の実施の形態及び第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、第1作動入球部62(第1作動口62a)への入球に基づく抽選にて大当たり結果となった場合にはその全てが3R確変大当たり結果Bとなる点で第1の実施の形態と構成が一致している。つまり、第1作動入球部62への入球によって大当たり結果となった場合には第4通常遊技状態への移行が確定する。
これに対して、第2作動入球部63(第2作動口63a)への入球に基づく抽選にて大当たり結果となった場合には80%の確率で2R確変大当たり結果Bとなり、20%の確率で2R通常大当たり結果Aとなる。第3通常遊技状態中に2R確変大当たり結果Bとなった場合には第1特別遊技状態終了後に高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態へ移行し、第3通常遊技状態中に2R通常大当たり結果Aとなった場合には第1特別遊技状態終了後に低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第1通常遊技状態へ移行する。
以上詳述したように、第1作動入球部62への入球に基づく抽選及び第2作動入球部63への入球に基づく抽選を比べると、第4通常遊技状態への移行確率に差が設けられており、第4通常遊技状態を目指す上では第1作動入球部62への入球に基づく抽選が第2作動入球部63への入球に基づく抽選よりも遊技者に有利となっている。
ここで、第3通常遊技状態においては、第2通常遊技状態及び第4通常遊技状態の何れを経由して当該第3通常遊技状態に移行した場合であっても、第1作動入球部62に係る変動表示時間が第2作動入球部63に係る変動表示時間よりも短くなる。これにより、第3通常遊技状態においては、上記第1の実施の形態に示したように、第1作動入球部62に係る遊技回をメインとして遊技が進行する。但し、本実施の形態においては第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合に当該第3通常遊技状態にて参照される変動表示時間テーブルと、第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合に当該第3通常遊技状態にて参照される変動表示時間テーブルとでは、第1作動入球部62に係る変動表示時間と第2作動入球部63に係る変動表示時間との差が大きく異なる構成となっている。
第4通常遊技状態から3R確変大当たり結果Bを契機として第3通常遊技状態に移行した場合に参照される変動表示時間テーブルについては、上記第1の実施の形態に示した第3通常遊技状態用の変動表示時間テーブルと同様である(図33~図35参照)。具体的には、第1作動口62aに係る遊技回については基本的に短変動(変動表示時間=0.5~40sec)となり、第2作動口63aに係る遊技回については長変動(変動表示時間=600sec)となる。このように、第4通常遊技状態→第3通常遊技状態となった場合に参照される変動表示時間テーブルは、第2作動入球部63に係る1の遊技回中に第1作動入球部62に係る遊技回が100回以上実行可能となるように規定されており、第2作動入球部63に係る抽選結果の影響を受けにくい構成となっている。
これに対して、第2通常遊技状態→第3通常遊技状態となった場合に参照される変動表示時間テーブルは、第1作動口62aに係る遊技回については基本的に短変動(変動表示時間=0.5~40sec)となり、第2作動口63aに係る遊技回については中変動(変動表示時間=60sec)となり、第2作動入球部63に係る1の遊技回中に第1作動入球部62に係る遊技回が10回程度実行可能となるように規定されている。これにより、第3通常遊技状態中に実行される遊技回の凡そ1/10が第2作動入球部63に係る遊技回となる。つまり、第3通常遊技状態を完走する場合には凡そ第2作動入球部63に係る遊技回が凡そ10回実行される構成となっている。不利側の作動入球部である第2作動入球部63に係る遊技回の実行回数が増えることにより、第4通常遊技状態→第3通常遊技状態となった場合と比較して第4通常遊技状態への移行確率が低くなる。
<第7の実施の形態>
本実施の形態は、第3通常遊技状態における変動表示時間の設定に係る構成が第6の実施の形態と相違している。以下、第7の実施の形態との相違点を中心に本実施の形態における変動表示時間の設定に係る構成について説明する。
上述の如く低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態については、第2通常遊技状態から移行する場合と、第4通常遊技状態から移行する場合とがある。第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合には、参照される変動表示時間テーブルが第2通常遊技状態にて参照される変動表示時間テーブルと同様となる(図33~図35参照)。つまり、第1作動口62aに係る遊技回については基本的に長変動(変動表示時間=600sec)となり、第2作動口63aに係る遊技回については短変動(変動表示時間=0.5~40sec)となる。このため、高頻度サポートモードの恩恵によって第1作動口62aへの入賞が頻発するものの、実質的には第2作動口63aに係る遊技回を中心に遊技が進行することとなる。第3通常遊技状態については高頻度サポートモードに対応しており、第2通常遊技状態と比べてベースが高くなっている。つまり、特別当たり結果によるベースの増加分に加えて、高頻度サポートモードによるベースの増加分が加算されることで、第2通常遊技状態よりもベースが高くなる。
なお、本実施の形態においては、第3通常遊技状態におけるベースが過度に大きくならないように特別当たり結果によるベースの増加分と、高頻度サポートモードによるベースの増加分とが第6の実施の形態よりも各々引き下げられており、第3通常遊技状態におけるベースは凡そ90/100となっている。
第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合に参照される変動表示時間テーブルについては上記第1の実施の形態と同様である。つまり、第1作動口62aに係る遊技回については基本的に短変動(変動表示時間=0.5~40sec)となり、第2作動口63aに係る遊技回については長変動(変動表示時間=600sec)となる。このため、高頻度サポートモードの恩恵によって第1作動口62aへの入賞が頻発し、第1作動口62aに係る遊技回を中心に遊技が進行することとなる。第4通常遊技状態については高頻度サポートモードに対応しているものの、第2作動口63aへの入賞に基づいて特別当たり結果となる頻度が少なくなる。故に、第3通常遊技状態と比べて特別当たり結果によるベース分だけベースが低くなる。但し、第1作動口62aについては確変大当たり結果となる割合いが100%となっており、第2作動口63aよりも有利となっている。つまり、第4通常遊技状態から移行した第3通常遊技状態においては、高頻度サポートモードによって第1作動口62aへの入賞が頻発し、賞球によるベースの加算が期待でき且つ有利側である第1作動口62aに係る遊技回が中心となって遊技が進むことで抽選結果についても遊技者に有利になりやすい。
このように、低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態については第2通常遊技状態及び第4通常遊技状態の何れから移行したかによって、恩恵が異なる構成とすることにより遊技の多様化を好適に実現できる。
<第8の実施の形態>
上記各実施の形態では、大当たり結果となって特別遊技状態に移行した後は、オープニング用待機時間(所定の待機時間)が経過することで自動的にラウンド遊技が開始される構成とした。これを変更し、特別遊技状態へ移行した場合にはオープニング用待機時間の経過後にスルーゲート66を遊技球が通過することでラウンド遊技が開始される構成とすることも可能である。このような構成とすれば、本来であれば有利入球部314への入賞あ発生すべき状況であるにも関わらず遊技者の操作ミス等によって当該入賞が発生しないといった事象が発生することを好適に抑制できる。
特に、スルーゲート66については有利入球部314を有する上側可変入賞装置64よりも右ルートにおける上流側に配設されている。そこで、スルーゲート66を通過した遊技球が上側可変入賞装置64に到達する前に、当該上側可変入賞装置64を開状態とし且つ有利入球部314への入賞を可とすることにより、上述した不都合の発生を一層好適に抑制できる。
また、上記各実施の形態では、確変大当たり結果に対応する特別遊技状態(リミッタ作動時を除く)においては、有利入球部314への入賞が発生するようにして上側可変入賞装置64が駆動制御されることにより、実質的に高確率モードへの移行が確定する構成とした。ここで、第2通常遊技状態において確変大当たり結果となった場合には、有利入球部314への入賞が発生すべき状況であるにもかかわらず意図的に遊技球の発射を止める等して有利入球部314への入賞が回避される可能性がある。上記各実施の形態では、第2通常遊技状態中は高頻度サポートモード対応の確変大当たり結果とならない構成とすることで、意図的に有利入球部314への入賞を回避したとしても第3通常遊技状態へ昇格しない構成としたが、本実施の形態に示す構成によれば、第2通常遊技状態中に、高頻度サポートモード対応の確変大当たり結果となり得る構成としても、上述した不都合の発生を好適に回避できる。これにより、第2通常遊技状態における大当たり結果のバリエーションを増やして遊技の多様化に貢献することが可能となる。第2通常遊技状態から第4通常遊技状態への直通ルートを設けることができれば、第1通常遊技状態に対する第2通常遊技状態の優位性を更に高めることが可能となる。
<その他の実施の形態>
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を個別に上記各実施の形態に対して適用してもよく、一部又は全部を組み合わせて上記各実施の形態に対して適用してもよい。また、上記各実施の形態に示した各種構成の全て又は一部を任意に組み合わせることも可能である。この場合、組み合わせの対象となる各構成の技術的意義(発揮される効果)が担保されることが好ましい。実施の形態の組み合わせからなる新たな構成に対して以下の各構成を個別に適用してもよく、一部又は全部を組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記各実施の形態では、高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態を経て低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態へ移行する構成とした。ここで、第2通常遊技状態においては第2作動口63aに係る遊技回がメインとなって遊技が進行し、第3通常遊技状態に移行した時点で第2作動口63aに係る保留情報が残存し得る。また、第3通常遊技状態において遊技を有利に進める上では遊技球を右ルートへ発射する必要があり、当該第3通常遊技状態中に第2作動口63aへの入賞→保留情報の取得となり得る。第2作動口63aへの入賞に基づく抽選にて大当たり結果となる場合の振り分けとして2R通常大当たり結果Aが設けられているが、2R通常大当たり結果Aとなった場合には低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第1通常遊技状態に移行することとなる。第3通常遊技状態においては第2作動口63aに係る遊技回が長変動(600sec)となっており、2R通常大当たり結果Aとなる機会を減らしてはいるものの、2R通常大当たり結果Aとなる可能性が0になるわけではない。第3通常遊技状態(特殊ループ遊技状態)に移行したにも関わらず、2R通常大当たり結果Aとなって第1通常遊技状態に移行(降格)することは遊技者の遊技意欲を低下させる要因になり得る。このような事情に配慮し、第3通常遊技状態中に第2作動口63aに係る遊技回にて大当たり結果となった場合には、98%の確率で2R確変大当たり結果Bとなり当該2R確変大当たり結果Bとなった場合には第1特別遊技状態を経て第4通常遊技状態に移行(昇格)し、2%の確率で2R通常大当たり結果Bとなり当該2R通常大当たり結果Bとなった場合には第1特別遊技状態を経て第3通常遊技状態に移行(復帰)する構成とすることも可能である。但し、このような変更を行う場合であっても第1通常遊技状態にて第2作動口63aに係る抽選にて大当たり結果となった場合の振り分け先については2R通常大当たり結果Bではなく2R通常大当たり結果Aとすることが好ましい。
(2)第2通常遊技状態中は第2作動口63aへの入球に基づいて高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の確変大当たり結果に当選し得る構成とし、当該確変大当たり結果となった場合に第3通常遊技状態を経由することなく第4通常遊技状態に移行する構成(直通ルートを設ける構成)とすることも可能である。
(3)上記各実施の形態では、低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第1通常遊技状態における大当たり結果の一部(3R確変大当たり結果B)である場合に、第2通常遊技状態や第3通常遊技状態を経由することなく第4通常遊技状態へ移行する構成としたが、第1通常遊技状態においては何れの大当たり結果となった場合であっても第4通常遊技状態へ移行しない構成とすることも可能である。
(4)上記各実施の形態では、第2通常遊技状態においてリミッタが作動する確変大当たり結果の連続回数(上限)と、第4通常遊技状態においてリミッタが作動する確変大当たり結果の連続回数(上限)とが何れも10回となるように規定したが、第2通常遊技状態においてリミッタが作動する確変大当たり結果の連続回数と、第4通常遊技状態においてリミッタが作動する確変大当たり結果の連続回数とを相違させることも可能である。
例えば、第2通常遊技状態においてリミッタが作動する確変大当たり結果の連続回数が、第4通常遊技状態においてリミッタが作動する確変大当たり結果の連続回数よりも多くなるようにすることも可能である。また、第2通常遊技状態においてリミッタが作動する確変大当たり結果の連続回数が、第4通常遊技状態においてリミッタが作動する確変大当たり結果の連続回数よりも少なくなるようにすることも可能である。
(5)上記各実施の形態では、高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態におけるベース(賞球数/発射数)が、低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第1通常遊技状態におけるベースと、高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態におけるベースとのうち後者に近い構成としたが、前者に近い構成とすることも可能である。
(6)上記第5の実施の形態では、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合と第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合とで遊技者の有利度に差が生じる構成とした。具体的には、第2通常遊技状態中に2R通常大当たり結果Aとなった場合には第3通常遊技状態に移行させるとともに高頻度サポートモードの継続回数の上限(規定数)として100回を設定し、第4通常遊技状態中にリミッタが作動した場合には第3通常遊技状態に移行させるとともに高頻度サポートモードの継続回数の上限(規定数)として80回を設定する構成とすることにより、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(昇格)した場合に第4通常遊技状態へ移行(昇格)する確率は87%、第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(降格)した場合に第4通常遊技状態へ移行(復帰)する確率は80%となるように差を設けた。これを以下のように変更してもよい。すなわち、第2通常遊技状態中に2R通常大当たり結果Aとなった場合には第3通常遊技状態に移行させるとともに高頻度サポートモードの継続回数の上限(規定数)として80回を設定し、第4通常遊技状態中にリミッタが作動した場合には第3通常遊技状態に移行させるとともに高頻度サポートモードの継続回数の上限(規定数)として100回を設定する構成とすることにより、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(昇格)した場合に第4通常遊技状態へ移行(昇格)する確率は80%、第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行(降格)した場合に第4通常遊技状態へ移行(復帰)する確率は87%となるように差を設けてもよい。
(6)上記第6の実施の形態では、第2通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合と第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合とで遊技者の有利度に差が生じる構成とした。具体的には、第2通常遊技状態中に2R通常大当たり結果Aとなった場合及び第4通常遊技状態中にリミッタが作動した場合には、第3通常遊技状態中に参照される変動表示時間テーブルを第1作動口62aに係る遊技回が中心となって遊技回が進行する変動表示時間テーブルとする一方、第2通常遊技状から第3通常遊技状態へ移行した場合に参照される変動表示時間テーブルでは、第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合に参照される変動表示時間テーブルよりも不利側である第2作動口63aに係る変動表示時間が短くなり、当該第3通常遊技状態中に第2作動口63aに係る遊技回が実行される回数が多くなるように構成した。これを以下のように変更してもよい。すなわち、第2通常遊技状から第3通常遊技状態へ移行した場合に参照される変動表示時間テーブルでは、第4通常遊技状態から第3通常遊技状態へ移行した場合に参照される変動表示時間テーブルよりも不利側である第2作動口63aに係る変動表示時間が長くなり、当該第3通常遊技状態中に第2作動口63aに係る遊技回が実行される回数が少なくなるように構成してもよい。
(7)上記各実施の形態では、第4通常遊技状態において確変大当たり結果の連続回数が上限に達してリミッタが作動する確率が、第2通常遊技状態において確変大当たり結果の連続回数が上限に達してリミッタが作動する確率よりも高くなるように差を設けたが、これに限定されるものではない。第2通常遊技状態において確変大当たり結果の連続回数が上限に達してリミッタが作動する確率が、第4通常遊技状態において確変大当たり結果の連続回数が上限に達してリミッタが作動する確率よりも高くなるように差を設けてもよい。
(8)上記第1の実施の形態等では、第1通常遊技状態中に実行される第2作動口63aに係る遊技回については変動表示時間を1の候補(600sec)に限定したが、これに限定されるものではない。例えば、第1通常遊技状態中に実行される第2作動口63aに係る遊技回については変動表示時間を複数の候補(600sec~700sec)の何れかとなるように設定することも可能である。同様に、第2通常遊技状態中に実行される第1作動口62aに係る遊技回については変動表示時間を1の候補(600sec)に限定したが、これに限定されるものではない。例えば、第1通常遊技状態中に実行される第2作動口63aに係る遊技回については変動表示時間を複数の候補(600sec~700sec)の何れかとなるように設定することも可能である。また、第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態中に実行される第2作動口63aに係る遊技回については変動表示時間を1の候補(600sec)に限定したが、これに限定されるものではない。例えば、第1通常遊技状態中に実行される第2作動口63aに係る遊技回については変動表示時間を複数の候補(600sec~700sec)の何れかとなるように設定することも可能である。
(9)上記第1の実施の形態等では、第2通常遊技状態中の第1作動口62aに係る遊技回の変動表示時間を600secとしたが、第1作動口62aに係る1の遊技回中に第2作動口63aに係る遊技回にて確変大当たり結果が連続して上限に達することが可能となる長さであれば足り、600secよりも短くしてもよいし長くしてもよい。但し、第1作動口62aに係る1の遊技回中に第2通常遊技状態から他の通常遊技状態へ移行させる上では、第2作動口63aに係る完全外れ及び特別当たり対応の遊技回の最長変動表示時間(5sec)と大当たり確率(1/10)の逆数と連続回数の上限(残り9回)との積よりも長くなるように設定することが好ましい。
同様に、上記第1の実施の形態等では、第3通常遊技状態中の第2作動口63aに係る遊技回の変動表示時間を600secとしたが、第2作動口63aに係る1の遊技回中に第1作動口62aに係る遊技回の実行回数が上限(100回)に到達することが可能となる長さであれば足り、600secよりも短くしてもよいし長くしてもよい。但し、第2作動口63aに係る1の遊技回中に第3通常遊技状態から他の通常遊技状態へ移行させる上では、第1作動口62aに係る遊技回の完全外れ対応の最長変動表示時間(5sec)と時短回数(100回)との積よりも長くなるように設定することが好ましい。
また、上記第1の実施の形態等では、第4通常遊技状態中の第2作動口63aに係る遊技回の変動表示時間を600secとしたが、第2作動口63aに係る1の遊技回中に第1作動口62aに係る遊技回にて確変大当たり結果が連続して上限に達することが可能となる長さであれば足り、600secよりも短くしてもよいし長くしてもよい。但し、第2作動口63aに係る1の遊技回中に第3通常遊技状態から他の通常遊技状態へ移行させる上では、第1作動口62aに係る完全外れ対応の遊技回の最長変動表示時間(5sec)と大当たり確率(1/10)の逆数と連続回数の上限(残り10回)との積よりも長くなるように設定することが好ましい。
(10)上記各実施の形態では、低頻度入賞モード対応の下側可変入賞装置65と高頻度入賞モード対応の上側可変入賞装置64とを個別に設けたが、これに限定されるものではない。上側可変入賞装置64及び下側可変入賞装置65を統合して1の可変入賞装置とすることも可能である。
(11)上記各実施の形態では、外ルートを通過した遊技球は下側可変入賞装置65に到達しない構成としたが、これに限定されるものではない。外ルートを通過した遊技球についても全部又は一部が下側可変入賞装置65に到達する構成とすることも可能である。言い換えれば、外ルートを通過した遊技球についても下側可変入賞装置65への入賞機会を与える構成とすることも可能である。
(12)上記各実施の形態では、下側可変入賞装置65への1の入賞に基づく賞球が上側可変入賞装置64への1の入賞に基づく賞球よりも少なくなるように差を設けたが、これに限定されるものではない。下側可変入賞装置65への1の入賞に基づく賞球が上側可変入賞装置64への1の入賞に基づく賞球よりも多くなるように差を設けてもよいし、下側可変入賞装置65への1の入賞に基づく賞球と上側可変入賞装置64への1の入賞に基づく賞球と同数となるように構成してもよい。
(13)上記各実施の形態では、スルーゲート66への入賞に基づく抽選の結果等が主表示ユニット81のスルーゲート用表示部DSにて表示される構成としたが、これに限定されるものではない。スルーゲート66への入賞に基づく抽選の結果等を図柄表示装置75の表示画面75a等の別の表示部にて表示する構成とすることも可能である。
(14)上記各実施の形態では、上側可変入賞装置64及びスルーゲート66を右ルートにて右側作動入球部62Rよりも上流側に配設したが、これに限定されるものではない。それら上側可変入賞装置64及びスルーゲート66を右ルートにて右側作動入球部62Rよりも下流側に配設することも可能である。
(15)上記各実施の形態では、第1作動口62aに係る遊技回と第2作動口63aに係る遊技回とを一方を実行している最中に他方を実行可能となるように構成したが、これに限定されるものではない。第1作動口62aに係る遊技回と第2作動口63aに係る遊技回とを一方を実行している最中は他方が実行不可となるように構成することも可能である。このような構成においては、第1作動口62aに係る遊技回を第2作動口63aに係る遊技回よりも優先して実行する構成としてもよいし、第2作動口63aに係る遊技回を第1作動口62aに係る遊技回よりも優先して実行する構成としてもよい。また、各遊技回を入賞順に実行する構成とすることも可能である。
(16)上記各実施の形態では何れの通常遊技状態であっても、第1作動口用表示部D1及び第2作動口用表示部D2における絵柄の確定表示時間を変更しない構成としたが、通常遊技状態の種類に応じて第1作動口用表示部D1及び第2作動口用表示部D2の確定表示時間を変更する構成としてもよい。例えば、第1通常遊技状態→第2通常遊技状態→第3通常遊技状態の順に確定表示時間が短くなるように構成してもよい。
(17)上記各実施の形態においては、第2特別遊技状態にて下側可変入賞装置65を開放する構成とし、当該下側可変入賞装置65に向かう流路(右ルート)上に右側作動入球部62Rを配設したが、これに限定されるものではない。例えば、右側作動入球部62Rに向かう流路上に下側可変入賞装置65に相当する構成を配設することも可能である。
(18)上記各実施の形態では、第2通常遊技状態中の大当たり結果の種類には第4通常遊技状態への移行に対応する大当たり結果が含まれない構成としたが、第2通常遊技状態中の第2作動口63aに係る抽選における大当たり結果の一部として2R確変大当たり結果Bを設定し、当該2R確変大当たり結果Bとなった場合には第2通常遊技状態から第3通常遊技状態を経由することなく第4通常遊技状態へ移行する構成とすることも可能である。このような構成では、第2通常遊技状態中に2R確変大当たり結果となり上側可変入賞装置64の有利入球部314への入賞が発生した場合には、第4通常遊技状態へ移行させる一方、有利入球部314への入賞が発生しなかった場合には第3通常遊技状態へ移行させる構成としてもよい。また、有利入球部314への入賞が発生しなかった場合には第1通常遊技状態へ移行させる構成とすることも可能である。
(19)上記各実施の形態においては、右側作動入球部62Rのシャッタ331上を転動する遊技球を減速させる減速手段として突条部335a,336aを設けたが、シャッタ331上を通過するのに要する所要時間を稼ぐための具体的構成については任意である。例えば、シャッタ331の上限に凹凸を設けて流路を上下に蛇行させてもよい。
また、突条部335a,336aを上流側通路部322における下流部分(中間通路部323側)に偏倚させて配置したが、突条部335a,336aを上流側通路部322における上流部分や中流部分に配置することも可能である。
(20)上記各実施の形態では、右側作動入球部62Rと下側可変入賞装置65とを上下にずらして配置し、入球ユニット70における球通路を上下にクランクさせる構成としたが、これら右側作動入球部62Rと下側可変入賞装置65を一列に並べて配置することも可能である。
(21)上記各実施の形態に示した右側作動入球部62Rについては、シャッタ331が前後方向にスライドすることで開状態/閉状態に切り替わる構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、シャッタが左右方向又は上下方向にスライド移動することで開状態/閉状態に切り替わる構成としてもよい。なお、シャッタ331をスライド式とする必要は必ずしもなく回動式とすることも可能である。
同様に、下側可変入賞装置65のシャッタ345が前後方向にスライドすることで開状態/閉状態に切り替わる構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、シャッタが左右方向又は上下方向にスライド移動することで開状態/閉状態に切り替わる構成としてもよい。なお、シャッタ345をスライド式とする必要は必ずしもなく回動式とすることも可能である。
また、上記実施の形態に示した上側可変入賞装置64は、シャッタ315が遊技盤60の前面と平行に回動することで開状態/閉状態に切り替わる構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、シャッタが遊技盤の前面と交差する方向に回動することで開状態/閉状態に切り替わる構成としてもよい。なお、シャッタ315を回動式とする必要は必ずしもなくスライド式とすることも可能である。
(22)上記各実施の形態においては、上側可変入賞装置64に設けられた有利入球部314への入球によって高確率モードへの移行が確定する構成としたが、有利入球部314を省略し、確変大当たり結果となった場合に高確率モードへの移行が確定する構成とすることも可能である。
(23)上記各実施の形態においては、下作動口62aLへの入球に基づく抽選においては特別当たり結果とならない構成としたが、これを変更し、下作動口62aLへの入球に基づく抽選においても特別当たり結果となる構成としてもよい。
(24)上記各実施の形態では、主制御装置162における当否抽選(判定処理)が行われたことに基づいて作動口用表示部D1,D2における絵柄の変動表示や図柄表示装置75における図柄の変動表示を開始する構成としたが、これに限定されるものではない。主制御装置162における当否抽選(判定処理)に先立って作動口用表示部D1,D2における絵柄の変動表示や図柄表示装置75における図柄の変動表示を開始する構成とすることも可能である。
(25)上記各実施の形態においては、遊技状態に応じて通常大当たり結果となった場合の有利度に差が生じる構成とした。例えば、第1の実施の形態では、高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態においては、確変大当たり結果となった場合には第2通常遊技状態をループするのに対して通常遊技状態となった場合には高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態への入口となる第3通常遊技状態へ移行する構成とした。ここで、第2通常遊技状態中に通常大当たり結果となる場合には他の通常遊技状態中に通常大当たり結果となる場合とは図柄表示装置75の表示画面75aに表示される図柄の表示態様を相違させてもよい。すなわち、偶数図柄(例えば偶数図柄の外周部分)にエフェクト等を追加する一方、確変図柄にはエフェクト等を追加しない構成として偶数図柄組合せとなることが有利であることを遊技者に示唆する構成としてもよい。この場合、図柄組合せ自体を変更するのではなくエフェクト等の追加によって図柄の表示態様を変更することにより、記憶する図柄の種類が増大したり図柄決定の処理における処理負荷が増大したりすることを好適に抑制できる。
(26)上記実施の形態では、高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態中に通常大当たり結果となることで低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態に移行し、当該第3通常遊技状態中に確変大当たり結果となることで高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態に移行する構成とした。他方で、第2通常遊技状態中に確変大当たり結果となった後に通常大当たり結果となったとしても第4通常遊技状態へ移行しない構成とした。つまり、第2通常遊技状態から第4通常遊技状態への昇格を目指す上では通常大当たり結果→確変大当たり結果の順となる必要がある構成とした。複数種の大当たり(通常大当たり及び確変大当たり)に所定の順序で当選した場合に限り最上位の(最も遊技者に有利な)遊技状態に移行する構成とすることで遊技の単調化を好適に抑制できる。ここで、例えば最も遊技者に有利な最上位の通常遊技状態を低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の通常遊技状態とする場合には、確変大当たりとなることで当該通常遊技状態の手前の遊技状態(高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の通常遊技状態)へ移行し、当該通常遊技状態にて通常大当たり結果となることで最上位の通常遊技状態へ移行する構成とし、低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の通常遊技状態において通常大当たり結果→確変大当たり結果となったとしても当該最上位の通常遊技状態へ移行しない構成とすることも可能である。
(27)上記第1の実施の形態では、高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の第2通常遊技状態において通常大当たり結果となったことに基づいて低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第3通常遊技状態に移行し、当該第3通常遊技状態において確変大当たり結果となったことに基づいて高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の第4通常遊技状態に移行する構成とした。第4通常遊技状態については第1通常遊技状態~第4通常遊技状態のうち最も遊技者に有利な遊技状態となるように設定されており、第2通常遊技状態から第4通常遊技状態を目指すには通常大当たり結果→確変大当たり結果の順に当選させる必要がある。対応する抽選モードが異なる2つの大当たり結果を所定の順に当選させることで遊技者に最も有利な遊技状態に移行させる構成については、上記構成に限定されるものではない。例えば、低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の通常遊技状態が遊技者に最も有利な通常遊技状態とし、以下の手順で当該遊技状態に移行させる構成としてもよい。すなわち、低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の通常遊技状態において確変大当たり結果となるとで高確率モード且つ低頻度サポートモード対応の通常遊技状態に移行し、この通常遊技状態において通常大当たり結果となることで低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の通常遊技状態に移行させる構成とすることも可能である。なお、低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の通常遊技状態の優位性を確保するための具体的構成については任意であるが、例えば高確率モードにおける当選確率と低確率モードにおける当選確率との差を微差となるように設定する一方で、低頻度サポートモードにおけるベースと高頻度サポートモードにおけるベースとの差を大きくすることにより(高頻度サポートモードを優遇することにより)、低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の通常遊技状態の優位性を確保する構成とするとよい。
(28)上記各実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも本発明を適用できる。
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組み合わせが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
更には、取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも本発明を適用できる。
<上記各実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される特徴的な構成について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
以下の特徴A群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴A1.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球(賞球)を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な、前記入球部としての可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応した第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応し前記第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モード且つ前記高確率モードに対応し前記第2遊技状態よりも遊技者に有利な第3遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記第2遊技状態において前記判定により前記第2判定情報に対応した前記第2判定結果となる確率は、前記第1遊技状態及び前記第3遊技状態において前記判定により前記第2判定情報に対応した前記第2判定結果となる確率よりも高くなるように構成されていることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、第3遊技状態については第2切替モードに対応しており、始動入球部への入球機会が増える。このため、第3遊技状態へ移行することで例えば第1切替モード対応の第1遊技状態よりも持ち球の減りを抑えながら遊技を進めることが可能となる。ここで、第2遊技状態については第1遊技状態と同様に第1切替モードに対応しており、可変機構による入球機会の増加については期待できない。しかしながら、当該第2遊技状態では第2判定結果(特別当たり結果、所謂小当たり)となる確率が高くなり、可変入球部への入球によって遊技球が払い出される機会が増える。このような挙動については第2切替モードを用いて遊技球の払い出しの機会を増やす構成とは異なり、必ずしも払い出し増=始動入球部への入球増とはならない。これは、始動入球部への入球機会を抑えつつ遊技の多様化を実現する上で好ましい。ここで、本特徴に示す構成では、第2判定結果の頻発によってある程度の出球が期待できる第2遊技状態については第1遊技状態よりも遊技者に有利ではある一方、第3遊技状態と比べた場合には遊技者に不利となっている。このように第2遊技状態よりも上位となる遊技状態を設けることにより、言い換えれば第2遊技状態を最上位に位置づけない構成とすることにより、そのような特殊な遊技状態(第2遊技状態)への移行に係る制約が強くなる等して上記効果が上手く発揮されなくなるといった不都合を好適に解消できる。故に、本特徴に示す構成によれば、遊技の多様化によって遊技への注目度を好適に向上させることができる。
特徴A2.前記所定遊技状態として、前記第2切替モード且つ前記低確率モードに対応し前記第2遊技状態よりも遊技者に有利且つ前記第3遊技状態よりも遊技者に不利な第4遊技状態(第3通常遊技状態)が設けられていることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、第2切替モード且つ低確率モード対応の第4遊技状態(所謂時短)については第2遊技状態よりも有利となっており、遊技者の有利度が第1遊技状態<第2遊技状態<第4遊技状態<第3遊技状態の順に高くなるように構成されている。このように、第2遊技状態の序列を低くすることは、第2遊技状態への移行機会を増やして、特徴A1等に示した効果を発揮させる上で有利である。
特徴A3.前記第2遊技状態において所定の移行条件が成立したことに基づいて前記第4遊技状態へ移行させる手段を備えていることを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
本特徴に示すように、第2判定結果が頻発する第2遊技状態を第4遊技状態(第3遊技所歌)へ移行するためのある種のハードル(例えばチャンスゾーン)として機能させる構成によれば、第1遊技状態→第2遊技状態→第3/第4遊技状態の移行過程で遊技機の挙動を大きく変化させることができ、第2遊技状態への移行機会を増やす構成として、遊技の単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。
特徴A4.前記始動入球部は、第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を含み、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間及び前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602にて変動表示時間を決定する機能)を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定においては、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第2判定情報に対応する前記第2判定結果となる確率が高くなるように設定されており、
前記第1遊技状態及び前記第3遊技状態では前記決定モードが前記第1決定モードとなり、前記第2遊技状態では前記決定モードが前記第2決定モードとなるようにして前記決定モードを切り替える手段(主制御装置162のMPU602にて参照する変動表示時間テーブルを遊技状態に応じて切り替える機能)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至特徴A3のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示す構成によれば、第2遊技状態においては、第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも短くなり、第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作がメインとなって遊技が進行する。これにより、第2判定情報に対応する第2判定結果となる機会が多くなり、可変入球部(第2可変入球部)への入球機会が増える。これに対して、第1遊技状態及び第3遊技状態においては、第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも短くなり、且つ第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作がメインとなって遊技が進行することにより第2判定情報に対応する第2判定結果となる確率が低くなる。これにより、第2特別遊技状態への移行確率が低くなり遊技球の払い出し数が減ることとなる。また、第1遊技状態は第1切替モードに対応しているため始動入球部への入球に基づいて払い出される遊技球の数は相対的に少なくなり、第3遊技状態は第2切替モードに対応しているため始動入球部への入球に基づいて払い出される遊技球の数は相対的に多くなる。このように遊技状態に応じて実行期間に差を設け、メインとなる遊技回用動作を切り替える構成とすることにより、第2遊技状態において第2判定結果となる確率を高め、各所定遊技状態における上記ベースの差を発生させる構成を好適に実現できる。
なお、例えば本特徴に示す構成に以下の構成を適用してもよい。すなわち「前記第1判定結果として、前記高確率モードへの移行に対応する高確率モード対応結果(確変大当たり結果)と前記低確率モードへの移行に対応する低確率モード対応結果(通常大当たり結果)とが設けられており、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定にて前記高確率モード対応結果及び前記低確率モード対応結果のうち前記高確率モード対応結果となる割合いは、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定にて前記高確率モード対応結果及び前記低確率モード対応結果のうち前記高確率モード対応結果となる割合いよりも低くなるように構成されている」構成を適用してもよい。
また、例えば本特徴に示す構成に以下の構成を適用してもよい。すなわち「前記可変入球部は、第1可変入球部(可変入賞装置64)及び第2可変入球部(可変入賞装置65)を含み、前記特別遊技状態移行手段は、前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1可変入球部を切替対象とする前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2可変入球部を切替対象とする前記第2特別遊技状態に移行させる手段とを有し、前記払出手段は、前記第1始動入球部への入球に基づいて払い出される遊技球の数が、前記第2可変入球部への入球に基づいて払い出される遊技球の数よりも少なくなるように構成されている」構成を適用してもよい。
特徴A5.前記第1遊技状態から前記第2遊技状態への移行条件は、前記第1遊技状態から前記第3遊技状態への移行条件よりも成立が容易となるように構成されていることを特徴とする特徴A1乃至特徴A4のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A5に示すように、第1遊技状態→第2遊技状態への移行条件が第1遊技状態→第3遊技状態への移行条件よりも成立容易とすれば、第2遊技状態への移行機会を増やして特徴A1等に示した効果を好適に発揮させることができる。
特徴A6.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な前記入球部としての可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第2判定情報に対応した前記第2判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応した第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応し前記第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モード且つ前記高確率モードに対応し前記第2遊技状態よりも遊技者に有利な第3遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記第2遊技状態においては、前記第1遊技状態及び前記第3遊技状態と比べて前記第2判定情報に対応した前記第2判定結果となる確率が高くなるように構成されている一方、前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合いが、前記第3遊技状態において前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合いよりも低くなるように構成されていることを特徴とする遊技機。
特徴A6によれば、第3遊技状態については第2切替モードに対応しており、始動入球部への入球機会が増える。このため、第3遊技状態へ移行することで例えば第1切替モード対応の第1遊技状態よりも、発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合い、すなわち遊技球の払出数を遊技球の発射数で除した値(以下、ベースという)が高くなり、持ち球の減りを抑えながら遊技を進めることが可能となる。ここで、第2遊技状態については第1遊技状態と同様に第1切替モードに対応しており、可変機構による入球機会の増加については期待できない。しかしながら、当該第2遊技状態では第2判定結果(特別当たり結果、所謂小当たり)となる確率が高くなり、可変入球部への入球によって遊技球が払い出される機会が増える。このような挙動については第2切替モードを用いて遊技球の払い出しの機会を増やす構成とは異なり、必ずしも払い出し増=始動入球部への入球増とはならない。これは、始動入球部への入球機会を抑えつつ遊技の多様化を実現する上で好ましい。ここで、本特徴に示す構成では、第2判定結果の頻発によってある程度の出球が期待できる第2遊技状態については第1遊技状態よりもベースが高い(遊技者に有利である)一方、第3遊技状態と比べた場合にはベースが低くなっている(遊技者に不利である)。このように第2遊技状態よりもベースが高い遊技状態を設けることにより、言い換えれば第2遊技状態を最上位としない構成とすることにより、そのような特殊な遊技状態(第2遊技状態)への移行に係る制約が強くなる等して上記効果が上手く発揮されなくなるといった不都合を好適に解消できる。故に、本特徴に示す構成によれば、遊技の多様化によって遊技への注目度を好適に向上させることができる。
特徴A7.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な前記入球部としての可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記可変入球部は、第1可変入球部(可変入賞装置64)及び第2可変入球部(可変入賞装置65)を含み、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1可変入球部を切替対象とする前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2可変入球部を切替対象とする前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第2判定情報に対応した前記第2判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応した第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応し前記第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モード且つ前記高確率モードに対応し前記第2遊技状態よりも遊技者に有利な第3遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記第2遊技状態においては、前記第1遊技状態及び前記第3遊技状態と比べて前記第2判定情報に対応した第2判定結果となる確率が高くなるように構成されている一方、前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合いが、前記第3遊技状態において前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合いよりも低くなるように構成されていることを特徴とする遊技機。
特徴A7によれば、第3遊技状態については第2切替モードに対応しており、始動入球部への入球機会が増える。このため、第3遊技状態へ移行することで例えば第1切替モード対応の第1遊技状態よりも、発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合い、すなわち遊技球の払出数を遊技球の発射数で除した値(以下、ベースという)が高くなり、持ち球の減りを抑えながら遊技を進めることが可能となる。ここで、第2遊技状態については第1遊技状態と同様に第1切替モードに対応しており、可変機構による入球機会の増加については期待できない。しかしながら、当該第2遊技状態では第2判定結果(特別当たり結果、所謂小当たり)となる確率が高くなり、第2可変入球部への入球によって遊技球が払い出される機会が増える。このような挙動については第2切替モードを用いて遊技球の払い出しの機会を増やす構成とは異なり、払い出し増=始動入球部への入球増とはならない。これは、始動入球部への入球機会を抑えつつ遊技の多様化を実現する上で好ましい。ここで、本特徴に示す構成では、第2判定結果の頻発によってある程度の出球が期待できる第2遊技状態については第1遊技状態よりもベースが高い(遊技者に有利である)一方、第3遊技状態と比べた場合にはベースが低くなっている(遊技者に不利である)。このように第2遊技状態よりもベースが高い遊技状態を設けることにより、そのような特殊な遊技状態(第2遊技状態)への移行頻度が極端に少なくなる等して、上記効果が上手く発揮されなくなるといった不都合を好適に解消できる。故に、本特徴に示す構成によれば、遊技の多様化によって遊技への注目度を好適に向上させることができる。
特徴A8.前記遊技球発射手段は、遊技者の発射操作に基づいて所定の周期で遊技球を発射可能となっており、
前記可変入球部用制御手段は、前記第2特別遊技状態において前記可変入球部が前記受入状態となる期間が前記所定の周期よりも長くなるように構成されていることを特徴とする特徴A6又は特徴A7に記載の遊技機。
特徴A6等に示したように、第2特別遊技状態中の可変入球部への入球によりベースを引き上げる構成においては、当該可変入球部への入球が上手く発生しないと、第1遊技状態に対する第2遊技状態の優位性が低下することとなる。このような事情に鑑みれば、第2特別遊技状態中に可変入球部を受入状態とする期間については少なくとも遊技球の発射周期(所定の周期)よりも長くすることが好ましい。
特徴A9.前記遊技球発射手段は、遊技者の発射操作に基づいて所定の周期で遊技球を発射可能となっており、
前記可変入球部は、第1可変入球部(可変入賞装置64)及び第2可変入球部(可変入賞装置65)を含み、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果(大当たり結果)となった場合には、前記第1可変入球部を切替対象とする前記第1特別遊技状態に移行し、前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した前記第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2可変入球部を切替対象とする前記第2特別遊技状態に移行する構成となっており、
前記第2可変入球部は、遊技球が流入可能な開口(大入賞口341)と、前記開口を覆うことにより前記開口への遊技球の流入を不可とする第1位置及び前記開口から退避することにより前記開口への遊技球の流入を許容する第2位置に変位可能な可動部材(シャッタ345)とを有し、前記可動部材が前記第1位置に配置されることで前記非受入状態となり且つ前記可動部材が前記第2位置に配置されることで前記受入状態となるように構成されており、
前記可動部材は当該可動部材の上面を遊技球が転動可能となるように形成されており、前記第2可変入球部は遊技球が前記上面を転動して前記開口の上方を通過する場合の所要期間が前記所定の周期よりも長くなるように構成されていることを特徴とする特徴A6乃至特徴A8のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示すように、遊技球が可動部材の上面を転動して開口の上方を通過する場合の所要期間が遊技球の発射周期(所定の周期)よりも長くなるように構成することで、第2特別遊技状態中の第2可変入球部への入球によりベースを引き上げる機能が上手く発揮されなくなることを抑制し、第1遊技状態に対する第2遊技状態の優位性が低下することを好適に回避できる。
特徴A10.前記所定遊技状態として、前記第2切替モード且つ前記低確率モードに対応する第4遊技状態(第3通常遊技状態)が設けられており、
前記第2遊技状態においては、前記第4遊技状態と比較して、前記第2判定情報に対応した第2判定結果となる確率が高くなる一方、先の第1特別遊技状態の終了から次の第1特別遊技状態の開始までの間に発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合いが低くなるように構成されていることを特徴とする特徴A6乃至特徴A9のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴A10によれば、第2切替モード且つ低確率モード対応の第4遊技状態(所謂時短)については第2遊技状態と比べて発射数に対する払出数の割合い(ベース)が高くなるように設定されている。すなわち、ベースが第1遊技状態<第2遊技状態<第4遊技状態<第3遊技状態の順に高くなるように構成されている。このように、第2遊技状態の序列を第4遊技状態よりも低くすることは、第2遊技状態への移行機会を増やして、特徴A6等に示した効果を発揮させる上で有利である。
特徴A11.前記第2遊技状態において所定の移行条件が成立した場合に、前記第1特別遊技状態を経て前記第3遊技状態又は前記第4遊技状態に移行させる手段を備えていることを特徴とする特徴A10に記載の遊技機。
本特徴に示すように、第2判定結果が頻発する第2遊技状態を第3遊技状態や第4遊技状態へ移行するためのある種のハードル(例えばチャンスゾーン)として機能させる構成によれば、第1遊技状態→第2遊技状態→第3/第4遊技状態の移行過程で遊技機の挙動を大きく変化させることができ、第2遊技状態への移行機会を増やす構成として、遊技の単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。
特徴A12.前記始動入球部は前記可変機構が付属する第1始動入球部(第1作動入球部62である右側作動入球部62R)及び前記可変機構が付属しない第2始動入球部(第2作動入球部63)を含み、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間及び前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602にて変動表示時間を決定する機能)を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定においては、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第2判定情報に対応する前記第2判定結果となる確率が高くなるように設定されており、
前記第1遊技状態及び前記第3遊技状態では前記決定モードが前記第1決定モードとなり、前記第2遊技状態では前記決定モードが前記第2決定モードとなるようにして前記決定モードを切り替える手段(主制御装置162のMPU602にて参照する変動表示時間テーブルを遊技状態に応じて切り替える機能)を備えていることを特徴とする特徴A6乃至特徴A11のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示す構成によれば、第2遊技状態においては、第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも短くなり、第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作がメインとなって遊技が進行する。これにより、第2判定情報に対応する第2判定結果となる機会が多くなり、可変入球部(第2可変入球部)への入球機会が増える。これに対して、第1遊技状態及び第3遊技状態においては、第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも短くなり、且つ第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作がメインとなって遊技が進行することにより第2判定情報に対応する第2判定結果となる確率が低くなる。これにより、第2特別遊技状態への移行確率が低くなり遊技球の払い出し数が減ることとなる。また、第1遊技状態は第1切替モードに対応しているため始動入球部への入球に基づいて払い出される遊技球の数は相対的に少なくなり、第3遊技状態は第2切替モードに対応しているため始動入球部への入球に基づいて払い出される遊技球の数は相対的に多くなる。このように遊技状態に応じて実行期間に差を設け、メインとなる遊技回用動作を切り替える構成とすることにより、第2遊技状態において第2判定結果となる確率を高め、各所定遊技状態における上記ベースの差を発生させる構成を好適に実現できる。
なお、例えば本特徴に示す構成に以下の構成を適用してもよい。すなわち「前記第1判定結果として、前記高確率モードへの移行に対応する高確率モード対応結果(確変大当たり結果)と前記低確率モードへの移行に対応する低確率モード対応結果(通常大当たり結果)とが設けられており、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定にて前記高確率モード対応結果及び前記低確率モード対応結果のうち前記高確率モード対応結果となる割合いは、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定にて前記高確率モード対応結果及び前記低確率モード対応結果のうち前記高確率モード対応結果となる割合いよりも低くなるように構成されている」構成を適用してもよい。
また、例えば本特徴に示す構成に以下の構成を適用してもよい。すなわち「前記可変入球部は、第1可変入球部(可変入賞装置64)及び第2可変入球部(可変入賞装置65)を含み、前記特別遊技状態移行手段は、前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1可変入球部を切替対象とする前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2可変入球部を切替対象とする前記第2特別遊技状態に移行させる手段とを有し、前記払出手段は、前記第1始動入球部への入球に基づいて払い出される遊技球の数が、前記第2可変入球部への入球に基づいて払い出される遊技球の数よりも少なくなるように構成されている」構成を適用してもよい。
なお、特徴A6~特徴A12に示した各技術的思想を特徴A1~特徴A5に適用することも可能である。
因みに、特徴A群における「前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合い」との記載については、「前記払出手段により払い出される遊技球の数を前記遊技球発射手段による遊技球の発射数で除した値」に変更してもよい。
<特徴B群>
以下の特徴B群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴B1.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果及び特別当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、
前記低確率モードに対応した第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、
前記高確率モードに対応し、前記第1遊技状態と比べて前記第2判定情報に対応した前記第2判定結果となる確率が高くなるように設定された第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、
前記第2遊技状態よりも遊技者に有利である第3遊技状態(第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態を含む特殊ループ遊技状態)と
が設けられており、
前記第1判定結果として、前記第1特別遊技状態の終了に伴って前記高確率モード対応の所定遊技状態へ移行する高確率モード対応結果(確変大当たり結果)と、前記第1特別遊技状態の終了に伴って前記低確率モード対応の所定遊技状態へ移行する低確率モード対応結果(通常大当たり結果)とが設けられており、
前記第1遊技状態において前記高確率モード対応結果となった場合に、前記第1特別遊技状態を経て前記第2遊技状態へ移行させる第1移行手段と、
前記第2遊技状態において前記低確率モード対応結果となった場合に、前記第1特別遊技状態を経て前記第3遊技状態へ移行させる第2移行手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、低確率モード対応の第1遊技状態から高確率モード対応の第2遊技状態へ移行することにより第1判定情報に対応した第1判定結果となる確率が高くなり且つ第2判定結果となる確率が高くなる。第2判定結果となった場合には第2特別遊技状態→可変入球部への入球により遊技球が払い出される。これにより、第2遊技状態においては第1遊技状態と比べて投資を抑えながら遊技を進めることが可能となる。ここで、低確率モード対応結果については高確率モード終了の契機となる。第1判定結果が高確率モード対応結果及び低確率モード対応結果を含む構成とすることは遊技の多様化を実現して遊技の単調化を抑制する上では有利であるものの、第1遊技状態から第2遊技状態に移行して遊技を有利に進めることができる状況となったにも関わらず低確率モード対応結果となって当該第2遊技状態があっさりと終了することは、遊技者の遊技意欲を低下させる要因になると懸念される。
この点、本特徴に示す構成では、第2遊技状態中に低確率モード対応結果となった場合には、第2遊技状態よりも遊技者に有利な第3遊技状態へ移行する。つまり、第2遊技状態中の低確率モード対応結果は更に有利な所定遊技状態へ昇格する契機となっている。このように、第1遊技状態よりも有利側の遊技状態(第2遊技状態)へ移行した後に、低確率モード対応結果となることが遊技者にとって有利な構成とすれば、低確率モード対応結果の存在が遊技者の遊技意欲を低下させる要因になることを回避できる。つまり、低確率モード対応結果と高確率モード対応結果との併用によって遊技の多様化を図る上で、当該低確率モード対応結果に対するネガティブな印象を緩和できる。故に、遊技の多様化によって遊技への注目度を向上させる効果を好適に発揮させることができる。
特徴B2.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(大当たり結果及び特別当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、
前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応した第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、
前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応し、前記第1遊技状態と比べて前記第2判定情報に対応した第2判定結果となる確率が高くなるように設定された第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、
前記第2遊技状態よりも遊技者に有利である第3遊技状態(第3通常遊技状態と第4通常遊技状態とを含む特殊ループ遊技状態)と
が設けられており、
前記第1判定結果として、前記第1特別遊技状態の終了に伴って前記高確率モード対応の所定遊技状態へ移行する高確率モード対応結果と、前記第1特別遊技状態の終了に伴って前記低確率モード対応の所定遊技状態へ移行する低確率モード対応結果とが設けられており、
前記第1遊技状態において前記高確率モード対応結果となった場合に、前記第1特別遊技状態を経て前記第2遊技状態へ移行させる第1移行手段と、
前記第2遊技状態において前記低確率モード対応結果となった場合に、前記第1特別遊技状態を経て前記第3遊技状態へ移行させる第2移行手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B2によれば、第1切替モード且つ低確率モード対応の第1遊技状態から第1切替モード且つ高確率モード対応の第2遊技状態(所謂小当たりRUSH)へ移行することにより、第1判定結果(高確率モード対応結果及び低確率モード対応結果)となる確率が高くなり、第2判定結果となる確率も高くなる。第2判定結果となった場合には第2特別遊技状態→可変入球部への入球により遊技球が払い出される。このため、第2遊技状態においては第1遊技状態と比べて投資を抑えながら遊技を進めることが可能となる。ここで、低確率モード対応結果は高確率モード終了の契機となる判定結果である。第1判定結果が高確率モード対応結果及び低確率モード対応結果を含む構成とすることは遊技の多様化を実現して遊技の単調化を抑制する上では有利であるものの、第1遊技状態から第2遊技状態に移行して遊技を有利に進めることができる状況となったにも関わらず低確率モード対応結果となって当該第2遊技状態があっさりと終了することは、遊技者の遊技意欲を低下させる要因になると懸念される。
この点、本特徴に示す構成では、第2遊技状態中に高確率モード対応結果となった場合には第1特別遊技状態を経て当該第2遊技状態に復帰するのに対して、第2遊技状態中に低確率モード対応結果となった場合には第1特別遊技状態を経て当該第2遊技状態よりも遊技者に有利な第3遊技状態へ移行する。つまり、第2遊技状態中の低確率モード対応結果は更に有利な所定遊技状態へ昇格する契機となっている。このように、第1遊技状態よりも有利側の遊技状態(第2遊技状態)へ移行した後に、低確率モード対応結果となることが遊技者にとって有利な構成とすれば、低確率モード対応結果の存在が遊技者の遊技意欲を低下させる要因になることを回避できる。つまり、低確率モード対応結果と高確率モード対応結果との併用によって遊技の多様化を図る上で、当該低確率モード対応結果に対するネガティブな印象を緩和できる。故に、遊技の多様化によって遊技への注目度を向上させる効果を好適に発揮させることができる。
なお、本特徴に示す構成を以下のように変更してもよい。すなわち、「遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)とを備えている遊技機であって、前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(大当たり結果及び特別当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変入球部(可変入賞装置64,65)と、前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)とを備え、前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、前記特別遊技状態移行手段は、前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段とを有し、前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応した第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応し、前記第1遊技状態と比べて前記第2判定情報に対応した第2判定結果となる確率が高くなるように設定された第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2遊技状態よりも遊技者に有利である第3遊技状態(第3通常遊技状態と第4通常遊技状態とを含む特殊ループ遊技状態)とが設けられており、前記第1判定結果として、前記第1特別遊技状態の終了に伴って前記高確率モード対応の所定遊技状態へ移行する高確率モード対応結果と、前記第1特別遊技状態の終了に伴って前記低確率モード対応の所定遊技状態へ移行する低確率モード対応結果とが設けられており、前記第2遊技状態において前記低確率モード対応結果となった場合に、前記第1特別遊技状態を経て前記第3遊技状態へ移行させる手段を備えていることを特徴とする遊技機。」としてもよい。
特徴B3.前記第1遊技状態において前記低確率モード対応結果となった場合には、前記第1特別遊技状態を経て前記第3遊技状態以外の所定遊技状態に移行する構成となっていることを特徴とする特徴B1又は特徴B2に記載の遊技機。
本特徴に示す構成においては、第1遊技状態において低確率モード対応結果となった場合と、第2遊技状態において低確率モード対応結果となった場合とで、挙動が大きく異なる。つまり、同じ低確率モード対応結果に当選するとしてもその状況(第1遊技状態/第2遊技状態)によってその後の遊技の展開が大きく異なる。このような構成とすれば、遊技の多様化を実現し、遊技の単調化を好適に抑制できる。
特徴B4.前記第1遊技状態において前記低確率モード対応結果となった場合には、前記第1特別遊技状態を経て当該第1遊技状態に復帰する構成となっていることを特徴とする特徴B1乃至特徴B3のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示す構成においては、第1遊技状態において低確率モード対応結果となった場合と、第2遊技状態において低確率モード対応結果となった場合とで、挙動が大きく異なる。つまり、同じ低確率モード対応結果に当選するとしてもその状況によってその後の遊技の展開が大きく異なる。このような構成として、一部の状況下に限っては低確率モード対応結果が遊技者に有利に作用するように限定することで、遊技の多様化を実現しつつ低確率モード対応結果が遊技者の遊技意欲を低下させる要因となることを好適に抑制できる。
特徴B5.前記第1遊技状態中の前記判定により前記高確率モード対応結果の一つである特殊結果となった場合には前記第1特別遊技状態を経て前記第3遊技状態へ移行可能な構成となっており、
前記第2遊技状態中の前記判定により前記低確率モード対応結果となる確率は、前記第1遊技状態中の前記判定により前記特殊結果となる確率よりも高くなるように構成されていることを特徴とする特徴B1乃至特徴B4のいずれか1つに記載の遊技機。
第1遊技状態から第3遊技状態への直通ルートを設けることは遊技の多様化を図る上では好ましい。但し、第2遊技状態中の判定により低確率モード対応結果となる確率は、第1遊技状態中の判定により特殊結果となる確率よりも高くなるように優遇されており、第2遊技状態は高確率モードに対応していることも相まって当該第2遊技状態は遊技者にとって第3遊技状態への移行のチャンスとなる。このような構成においては、第3遊技状態への移行に期待する遊技者は先ず第2遊技状態へ移行して当該第2遊技状態中に低確率モード対応結果になることを期待して遊技を行うと想定される。これは、特徴B1等に示したように、低確率モード対応結果に対するネガティブなイメージを緩和して、低確率モード対応結果となることが遊技者の遊技意欲を低下させる契機になることを抑制する上で好ましい。
特徴B6.前記第2遊技状態中の前記判定により前記高確率モード対応結果となった場合に前記第1特別遊技状態を経て当該第2遊技状態へ移行させる第3移行手段を備えていることを特徴とする特徴B1乃至特徴B5のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示す構成では、第2遊技状態中に高確率モード対応結果となった場合には第3遊技状態への移行が回避され、当該第2遊技状態をループすることとなる。つまり、第2遊技状態においては低確率モード対応結果と高確率モード対応結果との優位性が逆転する。このような構成とすれば、第2遊技状態における低確率モード対応結果への期待感を好適に高めることができる。
特徴B7.前記第3遊技状態として、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の第1特定遊技状態(第3通常遊技状態)と前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の第2特定遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記第2遊技状態中の前記判定により前記低確率モード対応結果となった場合に前記第1特定遊技状態へ移行し、前記第1特定遊技状態中の前記判定により前記高確率モード対応結果となった場合に前記第2特定遊技状態へ移行する構成となっていることを特徴とする特徴B1乃至特徴B6のいずれか1つに記載の遊技機。
第3遊技状態を構成する高確率モード且つ第2切替モード対応の第2特定遊技状態においては遊技者は遊技を有利に進めることが可能である。この第3遊技状態には同じく第3遊技状態を構成している低確率モード且つ第2切替モード対応の第1特定遊技状態を経て移行する構成であるため、高確率モード且つ第2切替モード対応の第2特定遊技状態への移行に期待する遊技者は先ず第1特定遊技状態を目指すこととなる。
特徴B8.前記高確率モード対応結果が連続した連続回数が規定数(例えば10回)に達した場合に、前記第1特別遊技状態を経て前記低確率モード対応の通常遊技状態へ移行させる手段を備えていることを特徴とする特徴B7に記載の遊技機。
第2遊技状態と第2特定遊技状態(高確率モード且つ第2切替モード対応の第3遊技状態)とがともに高確率モードに対応している場合には、仮に第2遊技状態から第2所定遊技状態へ直接移行可能とすることで第2所定遊技状態の滞在期間(連荘数)が第2遊技状態の滞在期間(連荘数)に大きく左右され、当該第3遊技状態と第2遊技状態との優位性の差が小さくなると懸念される。この点、上記特徴B7との組み合わせによれば、第2特定遊技状態への移行時は第1特定遊技状態を経由することとなり、高確率モード対応結果の連続が一旦途切れることとなる。これにより、第2遊技状態の滞在期間(高確率モード対応結果の連続回数)が多くなったとしてもその影響によって第2遊技状態と第2特定遊技状態との優位性の差が小さくなることを好適に抑制できる。
特徴B9.前記第2遊技状態中の前記判定において前記高確率モード対応結果となった場合であって、高確率モード対応結果の連続回数が規定数(例えば10回)に達していない場合に、前記第1特別遊技状態を経て再び前記第2遊技状態へ移行させる手段と、
前記第2遊技状態において前記高確率モード対応結果となった場合であって、高確率モード対応結果の連続回数が前記規定数に達した場合に、前記第1特別遊技状態を経て前記第1遊技状態へ移行させる手段と
を備えていることを特徴とする特徴B1乃至特徴B8のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示す構成によれば、高確率モード対応の第2遊技状態へ移行した後は投資を抑えながら第1判定情報に対応する判定結果、詳しくは低確率モード対応結果を目指すこととなる。ここで、第2遊技状態中は高確率モード対応結果の連続回数が規定数に達するまで当該第2遊技状態をループすることとなる。第3遊技状態への昇格を期待する遊技者は連続回数が規定数に達するまでに低確率モード対応結果となるこを期待して遊技を行うこととなる。つまり、規定数到達まで低確率モード対応結果へのチャンレンジが続くこととなる。このような構成とすれば、第2遊技状態へ移行したにも関わらず、第2遊技状態における遊技を楽しむ間もなく当該第2遊技状態が終了することを好適に抑制できる。
特徴B10.前記第3遊技状態中に前記高確率モード対応結果となった場合には前記第1特別遊技状態を経て当該第3遊技状態を構成する前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の通常遊技状態へ移行する構成となっていることを特徴とする特徴B8又は特徴B9に記載の遊技機。
第3遊技状態への移行後は当該第3遊技状態が継続されることに期待して遊技が行われることとなる。ここで、第2遊技状態中は低確率モード対応結果を目指して遊技が行われる一方、第3遊技状態中は高確率モード対応結果を目指して遊技が行われることとなり、遊技者が目標とする判定結果が第2遊技状態とは逆となる。このような構成とすることにより、遊技の単調化を抑制する効果を一層好適に発揮させることができる。
特徴B11.前記始動入球部は第1始動入球部(第1作動入球部62である右側作動入球部62R)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を含み、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域に設けられた所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定により前記所定の判定情報に対応する判定結果となった場合に前記高確率モード対応結果である確率と、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定により前記所定の判定情報に対応する判定結果となった場合に前記高確率モード対応結果である確率とが異なる構成となっており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間及び前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602にて変動表示時間を決定する機能)を有し、
前記実行期間決定手段により遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記第1遊技状態及び前記第3遊技状態では前記決定モードが前記第1決定モードとなり、前記第2遊技状態では前記決定モードが前記第2決定モードとなるようにして前記決定モードを切り替える手段(主制御装置162のMPU602にて参照する変動表示時間テーブルを遊技状態に応じて切り替える機能)を備えていることを特徴とする特徴B1乃至特徴B10のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示すように、所定の流路へ発射された遊技球が高確率モード対応結果となる振分確率に差が設けられた第1始動入球部及び第2始動入球部の何れにも入球し得る構成とし、各始動入球部における遊技回用動作の実行期間を、第1/第3遊技状態と第2遊技状態とで逆になる構成とすることにより、特徴B1等に示した技術的思想を好適に具現化できる。
また、特徴B8~特徴B10(リミッタ)との組み合せによれば、以下の効果が期待できる。すなわち、第2遊技状態においては所定の流路へ遊技球を発射することにより第2始動入球部に係る遊技回用動作がメインとなって遊技が進行し、第1/第3遊技状態においては同じく所定の流路へ遊技球を発射することにより第1始動入球部に係る遊技回用動作がメインとなって遊技が進行する。ここで、上述の如く判定手段による判定により所定の判定情報に対応する判定結果となった場合に当該判定結果が高確率モード対応結果である確率は、第1始動入球部への入球に基づく判定と第2始動入球部への入球に基づく判定とで相違している。つまり、第2遊技状態及び第3遊技状態について高確率モード対応結果の連続回数に差を設けることができる。これにより、遊技の単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。
なお、本特徴に示す構成に「前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定では前記高確率モード対応結果及び前記低確率モード対応結果の何れの結果にもなる一方、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定では前記高確率モード対応結果及び前記低確率モード対応結果のうち前記高確率モード対応結果にのみとなる構成となって」いる構成を適用することも可能である。
特徴B12.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果及び特別当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、
前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応した第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、
前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応し、前記第1遊技状態よりも前記第2判定情報に対応した第2判定結果となる確率が高くなるように設定された第2遊技状態(第2通常遊技状態)と
が設けられており、
前記第1判定結果として、前記第1特別遊技状態を経て前記高確率モード対応の所定遊技状態へ移行する高確率モード対応結果(確変大当たり結果)と、前記第1特別遊技状態を経て前記低確率モード対応の所定遊技状態へ移行する低確率モード対応結果(通常大当たり結果)とが設けられており、
前記第2遊技状態において前記高確率モード対応結果となった場合であって、高確率モード対応結果の連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記第1特別遊技状態終了後に再び前記第2遊技状態へ移行させる手段と、
前記第2遊技状態において前記高確率モード対応結果となった場合であって、高確率モード対応結果の連続回数が前記所定数に達した場合に、前記第1特別遊技状態終了後に前記第2遊技状態とは異なる他の所定遊技状態へ移行させる手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B12によれば、低確率モード対応の第1遊技状態から高確率モード対応の第2遊技状態へ移行することにより、第1判定結果(高確率モード対応結果及び低確率モード対応結果)となる確率が高くなり、第2判定結果となる確率も高くなる。第2判定結果となった場合には第2特別遊技状態→可変入球部への入球により遊技球が払い出される。このため、第2遊技状態においては第1遊技状態と比べて投資を抑えながら遊技を進めることが可能となる。ここで、第1遊技状態から第2遊技状態に移行して遊技を有利に進めることができる状況となったにも関わらず当該第2遊技状態があっさりと終了することは、遊技者の遊技意欲を低下させる要因になり得る。
この点、本特徴に示す構成では、第2遊技状態中に高確率モード対応結果となった場合には、当該高確率モード対応結果の連続回数が所定数に達しているか否かで遊技状態の移行先が異なる構成となっている。すなわち、高確率モード対応結果の連続回数が所定数に達していない場合には第1特別遊技状態を経て再び第2遊技状態へ移行し、高確率モード対応結果の連続回数が所定数に達した場合には第1特別遊技状態を経て第2遊技状態とは異なる他の所定遊技状態へ移行する。このような構成とすれば、第2遊技状態へ移行したにも関わらず、第2遊技状態における遊技を楽しむ間もなく当該第2遊技状態が終了することを好適に抑制できる。
特徴B13.前記他の所定遊技状態は、前記第2遊技状態よりも遊技者に有利な所定遊技状態であることを特徴とする特徴B12に記載の遊技機。
本特徴に示すように、第2遊技状態にて高確率モード対応結果の連続回数が所定数に達した場合には第1特別遊技状態を経て第2遊技状態よりも遊技者に有利な所定遊技状態へ移行する構成とすれば、今までにない斬新な遊技が可能となる。
特徴B14.前記他の所定遊技状態は、前記第1遊技状態であることを特徴とする特徴B12に記載の遊技機。
本特徴に示すように、第2遊技状態にて高確率モード対応結果の連続回数が所定数に達した場合に第1遊技状態へ移行する構成によれば、当該所定数となるまでは低確率モード対応結果となるチャンスが繰り返し訪れることとなり、第2遊技状態へ移行したにも関わらず、第2遊技状態における遊技を楽しむ間もなく当該第2遊技状態が終了することを好適に抑制できる。
特徴B15.前記始動入球部は第1始動入球部(第1作動入球部62である右側作動入球部62R)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を含み、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域に設けられた所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定では、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定により前記第2判定結果となる確率が高くなっており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間及び前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602にて変動表示時間を決定する機能)を有し、
前記実行期間決定手段により遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記第1遊技状態では前記決定モードが前記第1決定モードとなり、前記第2遊技状態では前記決定モードが前記第2決定モードとなるようにして前記決定モードを切り替える手段(主制御装置162のMPU602にて参照する変動表示時間テーブルを遊技状態に応じて切り替える機能)を備えていることを特徴とする特徴B12乃至特徴B14のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示すように、第2判定結果となる確率に差が設けられた第1始動入球部及び第2始動入球部を併用し、各始動入球部における遊技回用動作の実行期間を、第1遊技状態では第1決定モード且つ第2遊技状態では第2決定モードとなるように切り替える構成とすれば、第2遊技状態において第2判定結果→第2特別遊技状態→可変入球部への入球により持ち球の減りが抑制される機能を好適に具現化できる。
なお、特徴B12~特徴B15に示した各技術的思想を上記特徴B1~特徴B11に適用してもよい。
また、特徴B1~特徴B15に示した各技術的思想を上記特徴A群に適用してもよい。
<特徴C群>
以下の特徴C群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴C1.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する切替制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記切替制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応する判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第2切替モード且つ前記低確率モードに対応した所定遊技状態(第3通常遊技状態)が設けられており、
前記所定遊技状態において前記所定の判定情報に対応する判定結果となった場合に前記特別遊技状態を経て当該所定遊技状態へ移行する前の所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態)よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態(例えば第4通常遊技状態)へ移行させる手段を備えていることを特徴とする遊技機。
パチンコ機等の遊技機には、第2切替モード且つ低確率モード対応の所定遊技状態(所謂時短)が設けられていることがある。このような遊技状態では所謂引き戻しのチャンスとなり、特別遊技状態の終了によって遊技者の遊技意欲が急速に低下することを抑制できる。ここで、本特徴に示す構成においては、所定遊技状態において所定の判定情報に対応する判定結果となった場合に特別遊技状態を経て当該所定遊技状態へ移行する前の所定遊技状態よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態へ移行する。このように所定遊技状態中に所定の判定情報に対応する判定結果となることで先の遊技状態よりも更に有利な遊技状態に移行する構成とすれば、所定遊技状態における遊技者の遊技に対する注目度を飛躍的に向上させることができる。
特徴C2.前記前の所定遊技状態において前記所定の判定情報に対応する判定結果となった場合には、前記特別遊技状態を経て前記他の遊技状態以外の所定遊技状態へ移行する構成となっていることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
上記前の所定遊技状態から上記他の所定遊技状態へ移行する直通ルートが設けられていない構成、すなわち他の所定遊技状態への移行には所定遊技状態の経由が必要な構成とすることにより、所定遊技状態における遊技の緊迫感を高めることができる。これにより、特徴C1に示した注目度の向上効果を好適に発揮させることができる。
特徴C3.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する切替制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記切替制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応する判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応した第1所定遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モード且つ前記低確率モードに対応した第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)とが設けられており、
前記第1所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応する判定結果となり且つ前記所定の判定情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数に達した場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態へ移行させる第1の移行手段と、
前記第1の移行手段により前記第1所定遊技状態から移行した前記第2所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応する判定結果となった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第1所定遊技状態よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態(例えば第4通常遊技状態)へ移行させる第2の移行手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
パチンコ機等の遊技機には、第2切替モード且つ低確率モード対応の第2所定遊技状態(所謂時短)が設けられていることがある。このような遊技状態では所謂引き戻しのチャンスとなり、特別遊技状態の終了によって遊技者の遊技意欲が急速に低下することを抑制できる。ここで、本特徴に示す構成においては、第1所定遊技状態にて所定の判定情報に対応する判定結果の連続回数が所定数に達すると第2所定遊技状態に移行し、第2所定遊技状態において所定の判定情報に対応する判定結果となった場合には当該第2所定遊技状態へ移行する前の所定遊技状態(第1所定遊技状態)よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態へ移行する。このような構成とすれば、第2所定遊技状態における遊技者の遊技に対する注目度を飛躍的に向上させることができる。
なお、本特徴に示す「第1の移行手段」を「前記第1所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に含まれる特別判定情報(確変大当たり結果)に対応する判定結果となり且つ前記特別判定情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数に達した場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態へ移行させる」構成とし、「第2の移行手段」を「前記第1の移行手段により前記第1所定遊技状態から移行した前記第2所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記特別判定情報に対応する判定結果となった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第1所定遊技状態よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態(例えば第4通常遊技状態)へ移行させる」構成とすることも可能である。
特徴C4.前記第2の移行手段は、前記第1の移行手段により前記第1所定遊技状態から移行した前記第2所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応する判定結果となった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第1所定遊技状態よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態である前記第2切替モード且つ前記高確率モード対応の第3所定遊技状態へ移行させる構成となっていることを特徴とする特徴C3に記載の遊技機。
本特徴に示す構成においては、第2所定遊技状態中に所定の判定情報に対応する判定結果となった場合には特別遊技状態を経て当該第2所定遊技状態へ移行する前の所定遊技状態(第1所定遊技状態)よりも遊技者に有利な第3所定遊技状態へ移行する。このような構成とすれば、第2所定遊技状態における遊技者の遊技に対する注目度を飛躍的に向上させることができる。
なお、本特徴C4と特徴C3との組み合せについては以下のように変更してもよい。すなわち、「遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、前記可変機構を制御する切替制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)とを備え、前記切替制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応する判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応した第1所定遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モード且つ前記低確率モードに対応した第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)とが設けられており、前記第1所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応する判定結果となり且つ前記所定の判定情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数に達した場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態へ移行させる第1の移行手段と、前記第1の移行手段により前記第1所定遊技状態から移行した前記第2所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応する判定結果となった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2切替モード且つ前記高確率モード対応の第3所定遊技状態へ移行させる第2の移行手段とを備えていることを特徴とする遊技機。」としてもよい。
特徴C5.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球(賞球)を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な、前記入球部としての可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応する第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応し前記第1遊技状態よりも前記第2判定結果となる頻度が高くなるように設定された第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モード且つ前記低確率モードに対応した第3遊技状態(第3通常遊技状態)とが設けられており、
前記第2遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した判定結果となった場合に、前記第1特別遊技状態の終了後に前記第3遊技状態へ移行させる第1の移行手段と、
前記第1の移行手段により前記第2遊技状態から移行した前記第3遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応する判定結果となった場合に、前記第1特別遊技状態の終了後に前記2遊技状態よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態(例えば第4通常遊技状態)へ移行させる第2の移行手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
パチンコ機等の遊技機には、第2切替モード且つ低確率モード対応の第2遊技状態(所謂時短)が設けられていることがある。このような遊技状態では所謂引き戻しのチャンスとなり、第1特別遊技状態の終了によって遊技者の遊技意欲が急速に低下することを抑制できる。ここで、本特徴に示す構成においては、第3遊技状態において第1判定情報に対応する判定結果となった場合には、第2判定結果が頻発することで持ち球の減りを抑えながら遊技を進めることができる。第3遊技状態にて第1判定結果となった場合には当該第3遊技状態へ移行する前の所定遊技状態(第2遊技状態)よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態へ移行する。このような構成とすれば、第3遊技状態における遊技者の遊技に対する注目度を飛躍的に向上させることができる。
特徴C6.前記第1判定結果として、前記高確率モードへの移行に対応する高確率モード対応結果(確変大当たり結果)と前記低確率モードへの移行に対応する低確率モード対応結果(通常大当たり結果)とが設けられており、
前記第1の移行手段は、前記第2遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記低確率モード対応結果となった場合に、前記第1特別遊技状態の終了後に前記第2遊技状態へ移行させる構成となっており、
前記第2の移行手段は、前記第1の移行手段により前記第2遊技状態から移行した前記第3遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記高確率モード対応結果となった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記他の所定遊技状態へ移行させる構成となっていることを特徴とする特徴C5に記載の遊技機。
特徴C6によれば、第2遊技状態にて低確率モード対応結果となって第3遊技状態へ移行した場合には、第2遊技状態よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態への移行のチャンスとなる。このような構成とすれば、第2遊技状態中に低確率モード対応結果となって当該第2遊技状態が終了することが遊技者の遊技意欲を低下させる要因になることを好適に抑制できる。
特徴C7.前記判定手段による判定結果が前記第1判定結果となった場合に、当該第1判定結果が前記高確率モード対応結果である割合いは前記低確率モード対応結果である割合いよりも高くなっており、
前記第2遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記高確率モード対応結果となった場合に、前記第1特別遊技状態の終了後に当該第2遊技状態へ移行させる第3の移行手段と、
前記第1の移行手段により前記第2遊技状態から移行した前記第3遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記低確率モード対応結果となった場合に、前記特別遊技状態の終了後に当該第3遊技状態へ移行させる第4の移行手段と
を備えていることを特徴とする特徴C6に記載の遊技機。
本特徴に示す構成によれば、第2遊技状態にて高確率モード対応結果となった場合には当該第2遊技状態に復帰し、低確率モード対応結果となった場合には第3遊技状態へ移行する。このため、第2遊技状態が繰り返される確率が相対的に高く、第3遊技状態に昇格する確率は相対的に低くなる。これに対して、第3遊技状態にて高確率モード対応結果となった場合にはその他の所定遊技状態へ昇格し、低確率モード対応結果となった場合には第3遊技状態に復帰する。このため、第3遊技状態が繰り返される確率が相対的に低く、その他の所定遊技状態に昇格する確率は相対的に高くなる。このような構成とすることは、第2遊技状態から第3遊技状態へ昇格する場合のハードル上げつつ、第3遊技状態からその他の所定遊技状態へ昇格する場合のハードルを下げて、第3遊技状態における期待感を高める上で好ましい。
特徴C8.前記第2遊技状態においては、前記第1遊技状態と比べて前記第2判定情報に対応した第2判定結果となる確率が高くなることにより、前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合いが前記第1遊技状態において前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合いよりも高くなるように構成されており、
前記第3遊技状態においては、前記第2切替モードとなることにより、前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合いが前記第2遊技状態において前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合いよりも高くなるように構成されていることを特徴とする特徴C5乃至特徴C7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴C8によれば、発射された遊技球の数に対する前記払出手段により払い出された遊技球の数の割合い、すなわち遊技球の払出数を遊技球の発射数で除した値、すなわち払出数を発射数で除した値(以下、ベースという)が第1遊技状態<第2遊技状態<第3遊技状態の順に高くなるように構成されている。第2遊技状態において低確率モード対応結果となった場合には第3遊技状態に移行することとなるが、この第3遊技状態では第2遊技状態よりもベースが上がることとなり、遊技者は持ち球の減りを一層抑制できることとなる。このような構成とすることにより、遊技者に第3遊技状態への移行を期待させることができ、遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴C9.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球(賞球)を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な、前記入球部としての可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応する第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応し前記第1遊技状態よりも前記第2判定結果となる頻度が高くなるように設定された第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モード且つ前記低確率モードに対応した第3遊技状態(第3通常遊技状態)とが設けられており、
前記第1判定結果として、前記高確率モードへの移行に対応する高確率モード対応結果(確変大当たり結果)と前記低確率モードへの移行に対応する低確率モード対応結果(通常大当たり結果)とが設けられており、
前記第2遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記高確率モード対応結果となり且つ前記高確率モード対応結果となった連続回数が所定数に達した場合に、前記第1特別遊技状態の終了後に前記第3遊技状態へ移行させる第1の移行手段と、
前記第1の移行手段により前記第2遊技状態から移行した前記第3遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記高確率モード対応結果となった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2遊技状態よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態(例えば第4通常遊技状態)へ移行させる第2の移行手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
パチンコ機等の遊技機には、第2切替モード且つ低確率モード対応の第3遊技状態(所謂時短)が設けられていることがある。このような遊技状態では所謂引き戻しのチャンスとなり、特別遊技状態の終了によって遊技者の遊技意欲が急速に低下することを抑制できる。ここで、本特徴に示す構成においては、
第1遊技状態から第2遊技状態へ移行することにより第2判定結果となりやすくなり持ち球の減りを抑えながら遊技を進めることが可能となる。この状態において高確率モード対応結果の連続回数が所定回数となることで第3遊技状態へ移行する。第3遊技状態において高確率モード対応結果となった場合に当該第3遊技状態へ移行する前の所定遊技状態(第2遊技状態)よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態へ移行する。このような構成とすれば、第3遊技状態における遊技者の遊技に対する注目度を飛躍的に向上させることができる。
特徴C10.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球(賞球)を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な、前記入球部としての可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応する第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応し前記第1遊技状態よりも前記第2判定結果となる頻度が高くなるように設定された第2遊技状態(第2通常遊技状態)とが設けられており、
前記第1判定結果として、前記高確率モードへの移行に対応する高確率モード対応結果(確変大当たり結果)と前記低確率モードへの移行に対応する低確率モード対応結果(通常大当たり結果)とが設けられており、
前記第2遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記高確率モード対応結果となり且つ前記高確率モード対応結果となった連続回数が所定数に達した場合に、前記第1特別遊技状態の終了後に前記第2遊技状態とは異なる所定遊技状態へ移行させる手段を備えていることを特徴とする遊技機。
パチンコ機等の遊技機には、第2切替モード且つ低確率モード対応の第2遊技状態(所謂小当たりRUSH)が設けられていることがある。このような遊技状態に移行したにも関わらず、当該第2遊技状態における遊技を楽しむ間もなく同第2遊技状態が終了することは遊技者の遊技意欲を低下させる要因になると懸念される。この点、本特徴に示す構成によれば、第2遊技状態において高確率モード対応結果となった連続回数が所定数に達した場合に第1特別遊技状態を経て他の所定遊技状態に移行する構成とすることにより、上記懸念を好適に払拭できる。
なお、特徴C1~特徴C9に示した各技術的思想を特徴C10に適用してもよい。
また、特徴C1~特徴C10に示した各技術的思想を上記特徴A群~B群に適用してもよい。
<特徴D群>
以下の特徴D群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴D1.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報として、第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)と第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とが設けられており、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応する判定結果(通常大当たり結果)となった場合に前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態(例えば第1通常遊技状態)に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記高確率モード対応の所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態や第4通常遊技状態)に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達している場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態(例えば第1通常遊技状態や第3通常遊技状態)に移行させる手段と
を備え、
前記始動入球部として、第1始動入球部(第1作動入球部62)と、当該第1始動入球部とは前記判定により前記所定の判定情報に対応する判定結果となる場合に前記第1情報に対応する判定結果及び前記第2判定情報に対応する判定結果となる割合いが異なる第2始動入球部(第2作動入球部63)とが設けられており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602にて変動表示時間を決定する機能)を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間及び前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間の差が前記第1決定モードとは異なるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記高確率モード対応の第1高確率遊技状態(第4通常遊技状態)と、前記高確率モード対応の第2高確率遊技状態(第2通常遊技状態)とが設けられており、
前記実行期間決定手段による決定モードを、前記第1高確率遊技状態においては前記第1決定モード、前記第2高確率遊技状態においては前記第2決定モードとなるように切り替える決定モード切替手段を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴D1によれば、第1高確率遊技状態は第1決定モードに対応しており、第2高確率遊技状態は第2決定モードに対応している。第1高確率遊技状態では第2情報に対応する判定結果の連続回数が所定数となることで第1高確率遊技状態終了となり、第2高確率遊技状態についても第2情報に対応する判定結果の連続回数が所定数となることで第2高確率遊技状態終了となる。ここで、第1始動入球部及び第2始動入球部は第1判定情報に対応する判定結果及び第2判定情報に対応する判定結果となる割合いが異なっている(有利度が異なっている)。故に、第1高確率遊技状態及び第2高確率遊技状態の何れについても前記第2情報に対応する判定結果の連続回数が所定数に達した場合に各高確率遊技状態が終了する点では同様であるものの、その過程における有利度が異なる。このように、2つのループ式の高確率遊技状態の各々について有利不利の差を設けることにより、今までにない斬新な遊技が可能となる。これにより遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴D2.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報として、第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)と第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とが設けられており、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応する判定結果(通常大当たり結果)となった場合に前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態(例えば第1通常遊技状態)に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記高確率モード対応の所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態や第4通常遊技状態)に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達している場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態(例えば第1通常遊技状態や第3通常遊技状態)に移行させる手段と
を備え、
前記始動入球部として、第1始動入球部(第1作動入球部62)と、当該第1始動入球部とは前記第1情報に対応する判定結果及び前記第2情報に対応する判定結果となる割合いが異なる第2始動入球部(第2作動入球部63)とが設けられており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602にて変動表示時間を決定する機能)を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記高確率モード対応の第1高確率遊技状態(第4通常遊技状態)と、前記高確率モード対応の第2高確率遊技状態(第2通常遊技状態)とが設けられており、
前記実行期間決定手段による決定モードを、前記第1高確率遊技状態においては前記第1決定モード、前記第2高確率遊技状態においては前記第2決定モードとなるように切り替える決定モード切替手段を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴D2によれば、第1高確率遊技状態は第1決定モードに対応しているため第1始動入球部に係る遊技回用動作をメインとして遊技が進行する。これに対して、第2高確率遊技状態は第2決定モードに対応しているため第2始動入球部に係る遊技回用動作をメインとして遊技が進行する。第1高確率遊技状態では第2情報に対応する判定結果の連続回数が所定数となることで第1高確率遊技状態終了となり、第2高確率遊技状態についても第2情報に対応する判定結果の連続回数が所定数となることで第2高確率遊技状態終了となる。ここで、第1始動入球部及び第2始動入球部は第1/第2情報に対応する判定結果となる割合いが異なっている。故に、第1高確率遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果の連続回数が所定数に達する確率(完走確率)と、第2高確率遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果の連続回数が所定数に達する確率(完走確率)とが相違することとなる。このように、2つの高確率遊技状態の各々について完走確率を相違させることにより、今までにない斬新な遊技が可能となる。これにより遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴D3.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードとは前記可変機構が受入状態である期間が異なる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報として、第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)と第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とが設けられており、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応する判定結果(通常大当たり結果)となった場合に前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態(例えば第1通常遊技状態)に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記高確率モード対応の所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態や第4通常遊技状態)に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達している場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態(例えば第1通常遊技状態や第3通常遊技状態)に移行させる手段と
を備え、
前記始動入球部として、第1始動入球部(第1作動入球部62)と、当該第1始動入球部とは前記第1情報に対応する判定結果及び前記第2情報に対応する判定結果となる割合いが異なる第2始動入球部(第2作動入球部63)とが設けられており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602にて変動表示時間を決定する機能)を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第2切替モード且つ前記高確率モード対応の第1高確率遊技状態(第4通常遊技状態)と、第1切替モード且つ前記高確率モード対応の第2高確率遊技状態(第2通常遊技状態)とが設けられており、
前記実行期間決定手段による決定モードを、前記第1高確率遊技状態においては前記第1決定モード、前記第2高確率遊技状態においては前記第2決定モードとなるように切り替える決定モード切替手段を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴D3によれば、第1高確率遊技状態は第1決定モードに対応しているため第1始動入球部に係る遊技回用動作をメインとして遊技が進行する。これに対して、第2高確率遊技状態は第2決定モードに対応しているため第2始動入球部に係る遊技回用動作をメインとして遊技が進行する。第1切替モード且つ高確率モード対応の第2高確率遊技状態では第2情報に対応する判定結果の連続回数が所定数となることで第2高確率遊技状態終了となり、第2切替モード且つ高確率モード対応の第1高確率遊技状態についても第2情報に対応する判定結果の連続回数が所定数となることで第1高確率遊技状態終了となる。ここで、第1始動入球部及び第2始動入球部は第1/第2情報に対応する判定結果となる割合いが異なっている。故に、第1高確率遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果の連続回数が所定数に達する確率(完走確率)と、第2高確率遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果の連続回数が所定数に達する確率(完走確率)とが相違することとなる。このように、高確率モード対応の2つの遊技状態の各々について完走確率を相違させることにより、今までにない斬新な遊技が可能となる。これにより遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴D4.前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)は、前記第1切替モードよりも前記第2切替モードの方が前記可変機構が受入状態である期間が長くなるように構成されており、
前記第1始動入球部への入球に基づいて前記第2情報に対応する判定結果となる割合いは、前記第2始動入球部への入球に基づいて前記第2情報に対応する判定結果となる割合いよりも大きくなるように構成されていることを特徴とする特徴D3に記載の遊技機。
特徴D4によれば、第1切替モード対応の第2高確率遊技状態よりも第2切替モード対応の第1高確率遊技状態の方が上述した完走確率が高くなる。このような構成とすれば、第2高確率遊技状態に対する第1高確率遊技状態の優位性を明確なものとし、第1高確率遊技状態に移行した場合の遊技者の満足度を好適に向上させることができる。
特徴D5.前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)は、前記第1切替モードよりも前記第2切替モードの方が前記可変機構が受入状態である期間が長くなるように構成されており、
前記第1始動入球部への入球に基づいて前記第2情報に対応する判定結果となる割合いは、前記第2始動入球部への入球に基づいて前記第2情報に対応する判定結果となる割合いよりも小さくなるように構成されていることを特徴とする特徴D3に記載の遊技機。
特徴D5によれば、第1切替モード対応の第2高確率遊技状態よりも第2切替モード対応の第1高確率遊技状態の方が上述した完走確率が低くなる。第1高確率遊技状態では第2切替モードによって遊技球の入球頻度を高くすることができるが、このような状況では完走確率を低くしておくことで第1高確率遊技状態における射幸性が過度に高くなることを抑制できる。
特徴D6.前記遊技領域に設けられた入球部への入球が発生した場合に遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な、前記入球部としての可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と
を備え、
前記入球部に前記可変入球部が含まれており、
前記第1始動入球部への入球に基づく判定により前記第2情報に対応する判定結果となった場合に移行する前記特別遊技状態と、前記第2始動入球部への入球に基づく判定により前記第2情報に対応する判定結果となった場合に移行する前記特別遊技状態とは、前記払出手段により払い出される遊技球の数が相違するように構成されていることを特徴とする特徴D2乃至特徴D5のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴D6によれば、第2遊技状態の完走時と第3遊技状態の完走時とで可変入球部への入球に基づく賞球の数を相違させることができる。このような構成によれば、2つのループ式の高確率遊技状態を併用する上で、両状態での優位性の差を大きくすることができる。
特徴D7.前記第1決定モードにおいては、前記第2報知手段により1の遊技回用動作が実行されている間に前記第1報知手段により複数の遊技回用動作が実行可能となるように各遊技回用動作の実行期間に差が設けられており、
前記第2決定モードにおいては、前記第1報知手段により1の遊技回用動作が実行されている間に前記第2報知手段により複数の遊技回用動作が実行可能となるように各遊技回用動作の実行期間に差が設けられていることを特徴とする特徴D3乃至特徴D6のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示すように各遊技回用動作の実行期間に明確な差を設けることにより、特徴D3等に示した効果を好適に発揮させることができる。
特徴D8.前記第1決定モードにおいては、前記第2報知手段により1の遊技回用動作が実行されている間に前記第1始動入球部への入球に基づいて前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定回数に到達し得るように各遊技回用動作の実行期間に差が設けられており、
前記第2決定モードにおいては、前記第1報知手段により1の遊技回用動作が実行されている間に前記第2始動入球部への入球に基づいて前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定回数に到達し得るように各遊技回用動作の実行期間に差が設けられていることを特徴とする特徴D2乃至特徴D6のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示す構成とすれば、例えば第2高確率遊技状態中に第1始動入球部による遊技回用動作が終了したり(第1始動入球部に係る遊技回の割り込みが発生したり)、第1高確率遊技状態中に第2始動入球部による遊技回用動作が終了したり(第2始動入球部に係る遊技回の割り込みが発生したり)することを抑制できる。これは、第1始動入球部と第2始動入球部との有利度の差を第1/第2高確率遊技状態に反映する上で好ましい。
特徴D9.前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)は、前記第1切替モードよりも前記第2切替モードの方が前記可変機構が受入状態である期間が長くなるように構成されており、
前記遊技領域に設けられた入球部への入球が発生した場合に遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な、前記入球部としての可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と
を備え、
前記入球部に前記可変入球部及び前記始動入球部が含まれており、
前記第1高確率遊技状態へ移行してから当該第1高確率遊技状態が終了するまでの間に前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する遊技球の払出数と、前記第2高確率遊技状態へ移行してから当該第2高確率遊技状態が終了するまでの前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する遊技球の払出数とは、前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応する低確率遊技状態へ移行してから当該低確率遊技状態が終了するまでの間に前記遊技球発射手段により発射された遊技球の数に対する遊技球の払出数よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする特徴D2乃至特徴D8のいずれか1つに記載の遊技機。
第1高確率遊技状態及び第2高確率遊技状態は何れも高確率モードに対応しているため低確率遊技状態よりも当選結果となる確率は高くなっているものの、第2情報に対応する判定結果が連続する場合には、偶発的に大きなはまりが生じる可能性を否定できない。このようなはまりが発生した場合には、投資が嵩むものの高確率モード中であるがゆえに遊技を終えることができないといったジレンマが生じ得る。そこで、本特徴に示すように、第1/第2高確率遊技状態においては何れも低確率1遊技状態と比べて払出数が多くなる構成とすれば、2つのループ式の高確率遊技状態を併用することによる上記弊害を小さくすることができる。
特徴D10.前記遊技領域に設けられた入球部への入球が発生した場合に遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)を備え、当該入球部に前記可変入球部及び前記始動入球部が含まれており、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記第2高確率遊技状態は、前記第1切替モード且つ前記高確率モード対応の所定遊技状態であり、前記第1高確率遊技状態は、前記第2切替モード且つ前記高確率モード対応の所定遊技状態であり、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が前記受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として、前記第1情報及び前記第2情報に加えて第3情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報又は前記第2情報に対応した判定結果となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第3情報に対応した判定結果となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記第2始動入球部への入球に基づく判定では前記第1始動入球部への入球に基づく判定よりも前記第3情報に対応する判定結果となる確率が高くなるように構成されていることを特徴とする特徴D2乃至特徴D9のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴D10によれば、第1高確率遊技状態においては第2切替モードの恩恵によって持ち球の減りが抑制され、第2高確率遊技状態においては第1切替モードに対応してはいるものの遊技進行のメインとなる第2始動入球部への入球によって第2特別遊技状態に移行しやすくなることで持ち球の減りが抑制される。そして、第1高確率遊技状態においては遊技進行のメインとなる第1始動入球部への入球によって第2特別遊技状態に移行することがない又は少なくなる。故に、第1高確率遊技状態にて遊技球の払い出しが過剰になることが回避される。このような構成とすることにより、ループ式の2つの高確率遊技状態を併用することによる弊害(特徴D9参照)を緩和できる。
特徴D11.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報として、第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)と第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とが設けられており、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応する判定結果(通常大当たり結果)となった場合に前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態(例えば第1通常遊技状態)に移行させる第1移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記高確率モード対応の所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態や第4通常遊技状態)に移行させる第2移行手段と
を備え、
前記始動入球部として、第1始動入球部(第1作動入球部62)と、当該第1始動入球部とは前記第1情報に対応する判定結果及び前記第2情報に対応する判定結果となる割合いが異なる第2始動入球部(第2作動入球部63)とが設けられており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602にて変動表示時間を決定する機能)を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モード対応の第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モード対応の第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モード且つ前記高確率モード対応の第3遊技状態(第3通常遊技状態)とが設けられており、
前記第2移行手段は、
前記第2遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)となり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数である第1所定数となった場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態や第4通常遊技状態)に移行させる手段と、
前記第3遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)となり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数である第2所定数となった場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態や第4通常遊技状態)に移行させる手段と
を有し、
前記実行期間決定手段による決定モードを、前記第1遊技状態においては前記第1決定モード、前記第2遊技状態においては前記第2決定モード、前記第3遊技状態においては前記第1決定モードとなるように切り替える決定モード切替手段を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴D11によれば、第1遊技状態及び第3遊技状態は第1決定モードに対応しているため第1始動入球部に係る遊技回用動作をメインとして遊技が進行する。これに対して、第2遊技状態は第2決定モードに対応しているため第2始動入球部に係る遊技回用動作をメインとして遊技が進行する。第1切替モード且つ高確率モード対応の第2遊技状態では第2情報に対応する判定結果の連続回数が第1所定数となることで第2遊技状態終了となり、第2切替モード且つ高確率モード対応の第3遊技状態については第2情報に対応する判定結果の連続回数が第2所定数となることで第3遊技状態終了となる。ここで、第1始動入球部及び第2始動入球部は第1/第2情報に対応する判定結果となる割合いが異なっている。また、第2遊技状態及び第3遊技状態では連続回数の上限が第1所定数/第2所定数で異なっている。このようにして第2遊技状態における遊技の流れと第3遊技状態における遊技の流れとに差を設けることにより、今までにない斬新な遊技を実現し、遊技への注目度の向上に寄与している。
特徴D12.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報として、第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)と第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とが設けられており、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応する判定結果(通常大当たり結果)となった場合に前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態(例えば第1通常遊技状態)に移行させる第1移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記高確率モード対応の所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態や第4通常遊技状態)に移行させる第2移行手段と
を備え、
前記始動入球部として、第1始動入球部(第1作動入球部62)と、当該第1始動入球部とは前記第1情報に対応する判定結果及び前記第2情報に対応する判定結果となる割合いが異なる第2始動入球部(第2作動入球部63)とが設けられており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602にて変動表示時間を決定する機能)を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モード対応の第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モード対応の第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モード且つ前記低確率モード対応の第3遊技状態(第3通常遊技状態)と、前記第2切替モード且つ前記高確率モード対応の第3遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記第2移行手段は、
前記第2遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)となり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数である第1所定数に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記第2遊技状態に移行させる手段と、
前記第4遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)となり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数である第2所定数に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記第4遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記第1移行手段は、
前記第2遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)となり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数である第1所定数となった場合に、前記特別遊技状態終了後に前記第1遊技状態に移行させる手段と、
前記第4遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)となり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数である第2所定数となった場合に、前記特別遊技状態終了後に前記第3遊技状態に移行させる手段と
を備え、
前記実行期間決定手段による決定モードを、前記第2遊技状態においては前記第2決定モード、前記第4遊技状態においては前記第1決定モードとなるように切り替える決定モード切替手段を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴D12によれば、第2遊技状態は第2決定モードに対応しているため第1始動入球部に係る遊技回用動作をメインとして遊技が進行する。これに対して、第4遊技状態は第1決定モードに対応しているため第2始動入球部に係る遊技回用動作をメインとして遊技が進行する。第1切替モード且つ高確率モード対応の第2遊技状態では第2情報に対応する判定結果の連続回数が第1所定数となることで第2遊技状態終了となり、第2切替モード且つ高確率モード対応の第4遊技状態については第2情報に対応する判定結果の連続回数が第2所定数となることで第4遊技状態終了となる。ここで、第1始動入球部及び第2始動入球部は第1/第2情報に対応する判定結果となる割合いが異なっている。また、第2遊技状態及び第4遊技状態では連続回数の上限が第1所定数/第2所定数で異なっている。このようにして第2遊技状態における遊技の流れと第4遊技状態における遊技の流れとに差を設けることにより、今までにない斬新な遊技を実現し、遊技への注目度の向上に寄与している。
特徴D13.前記第2始動入球部への入球に基づいて前記第2情報に対応する判定結果となる割合いは、前記第1始動入球部への入球に基づいて前記第2情報に対応する判定結果となる割合いよりも小さくなるように構成されており、
前記第1所定数は、前記第2所定数よりも多い数であることを特徴とする特徴D12に記載の遊技機。
特徴D13によれば、第2情報となる割合いは第1始動入球部が高くなっているため、第4遊技状態よりも第2遊技状態の方が第2情報に対応する判定結果が繰り返される確率(継続確率)は低くなっている。これに対して、連続回数の上限については第4遊技状態よりも第2遊技状態の方が高くなっている。このように有利不利の関係を継続確率と上限とで逆とすることにより、2つのループ式の高確率遊技状態について有利度の差が過度に大きくなることを抑制できる。
特徴D14.前記第2始動入球部への入球に基づいて前記第2情報に対応する判定結果となる割合いは、前記第1始動入球部への入球に基づいて前記第2情報に対応する判定結果となる割合いよりも小さくなるように構成されており、
前記第1所定数は、前記第2所定数よりも少ない数であることを特徴とする特徴D12に記載の遊技機。
特徴D14によれば、第2情報となる割合いは第1始動入球部が高くなっているため、第4遊技状態よりも第2遊技状態の方が第2情報に対応する判定結果が繰り返される確率(継続確率)は低くなっている。これに対して、連続回数の上限については第4遊技状態よりも第2遊技状態の方が低くなっている。このように有利不利の関係を継続確率と上限とで揃えることにより、2つのループ式の高確率遊技状態について有利度の差を明確なものとし、遊技のメリハリを強化できる。
特徴D15.前記第2遊技状態及び前記第4遊技状態の一方から他方への移行は、前記第1遊技状態又は前記第3遊技状態を経由する構成となっていることを特徴とする特徴D12乃至特徴D14のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示すように、第2遊技状態/第4遊技状態の移行に低確率モード対応の所定遊技状態を介在させる(第1情報に対応する判定結果を介在させる)構成とすれば、連続回数が第2遊技状態~第4遊技状態を跨ぐようにして引き継がれることを回避し、第2遊技状態と第4遊技状態とで所定回数に差を設けたことによる効果が上手く発揮されなくなることを抑制できる。
また、特徴D1~特徴D15に示した各技術的思想を上記特徴A群~C群に適用してもよい。
<特徴E群>
以下の特徴E群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴E1.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報として第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)及び第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とが設けられており、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応する判定結果(通常大当たり結果)となった場合に前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第1移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記高確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第2移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達している場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第3移行手段と
を備え、
前記第3移行手段は、前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合と、前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合とで、移行先となる前記低確率モード対応の所定遊技状態が相違するように構成されていることを特徴とする遊技機。
特徴E1に示す遊技機には、高確率モード対応の所定遊技状態において第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)が連続し、その連続回数が所定数(例えば10回)に達した場合には、低確率モード対応の所定遊技状態へ移行するリミッタ機能が付与されている。ここで、高確率モード対応の所定遊技状態としては、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態と、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態とが設けられており、これら2つの遊技状態の何れにおいて上記リミッタが作動したかによって移行先となる低確率モード対応の所定遊技状態が相違する。このように上述した連続回数が所定数に到達した際の遊技状態によって特別遊技状態終了後の移行先を相違させる構成とすることにより、遊技の単調化を抑制し、遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴E2.前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合に前記第3移行手段により移行する所定遊技状態は、前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合に移行する所定遊技状態よりも遊技者に有利となるように構成されていることを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
特徴E2によれば、第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)の連続回数が所定数に達した際の遊技状態が高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態であった場合には、第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)の連続回数が所定数に達した際の遊技状態が高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態であった場合よりも遊技者に有利となるように優遇される。このように、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態(判定モード及び切替制御モードがともに遊技者に有利な状態)から降格する際の移行先を優遇することにより、当該所定遊技状態が終了したことが遊技者の遊技意欲を急速に低下させる要因になることを抑制できる。
特徴E3.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報として第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)及び第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とが設けられており、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応する判定結果(通常大当たり結果)となった場合に前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第1移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記高確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第2移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達している場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第3移行手段と
を備え、
前記第3移行手段は、前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合には前記低確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態へ移行させる一方、前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合には前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行させる構成となっていることを特徴とする遊技機。
特徴E3に示す遊技機には、高確率モード対応の所定遊技状態において第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)が連続し、その連続回数が所定数(例えば10回)に達した場合には、低確率モード対応の所定遊技状態へ移行するリミッタ機能が付与されている。ここで、高確率モード対応の所定遊技状態としては、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態と、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態とが設けられており、これら2つの遊技状態の何れにおいて上記リミッタが作動したかによって移行先となる低確率モード対応の所定遊技状態が相違する。このように上述した連続回数が所定数に到達した際の遊技状態によって特別遊技状態終了後の移行先を相違させる構成とすることにより、遊技の単調化を抑制し、遊技への注目度の向上に寄与できる。
また、第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)の連続回数が所定数に達した際の遊技状態が高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態であった場合には、第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)の連続回数が所定数に達した際の遊技状態が高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態であった場合よりも遊技者に有利となるように優遇される。このように、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態(判定モード及び切替制御モードがともに遊技者に有利な状態)から降格する際の移行先を優遇することにより、当該所定遊技状態が終了したことが遊技者の遊技意欲を急速に低下させる要因になることを抑制できる。
特徴E4.前記遊技領域に設けられた入球部への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)を備えている遊技機であって、
前記入球部には、前記始動入球部が含まれており、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な前記入球部としての可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果に対応する特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が前記受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果に対応する特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第3情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報又は前記第2情報に対応した判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第3情報(特別当たり結果に対応する乱数群)に対応した判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態においては、前記低確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態及び前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態よりも前記第3情報に対応した判定結果となる機会が多くなるように構成されていることを特徴とする特徴E1乃至特徴E3のいずれか1つに記載の遊技機。
高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態においては第3情報に対応する判定結果となる機会が増えることにより可変入球部への入球に基づいて遊技球の払い出しが実行される機会が増える。これにより、遊技者は投資を抑えながら遊技を進めることができる。これに対して、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態においては可変機構が受入状態となる期間が長くなって始動入球部への入球機会が増える。これにより、遊技者は投資を抑えながら遊技を進めることができる。つまり、本特徴に示す2つの高確率モード対応の所定遊技状態については何れも投資を抑えながら遊技を進めることができる点では同様であるものの、始動入球部への入球数と払出数との関係性に違いがある。言い換えれば、2つの高確率モード対応の所定遊技状態については遊技の進行速度に差を設けやすい構成が実現されている。ここで、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態については、連続回数が所定数に達した場合に低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行することにより入球頻度の変化を抑制できる。これは遊技者の遊技意欲の低下を抑える上で好ましい。また、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態については、連続回数が所定数に達した場合に低確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態へ移行することにより、可変入球部によるサポートの恩恵を強調できる。これは、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態を用いて遊技の多様化を図る上で好ましい。
特徴E5.前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態においては、前記第3情報に対応した判定結果となることにより、前記低確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態と比較して先の第1特別遊技状態の終了から次の第1特別遊技状態の開始までの間に発射された遊技球の数に対する払い出された遊技球の数の割合いが高くなり、前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態と比較して先の第1特別遊技状態の終了から次の第1特別遊技状態の開始までの間に発射された遊技球の数に対する払い出された遊技球の数の割合いが低くなるように構成されていることを特徴とする特徴E4に記載の遊技機。
高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態においては、第3情報に対応した判定結果→第2特別遊技状態となり可変入球部への入球が発生する。当該入球によって遊技球が払い出されることにより、発射数に対する払出数の割合いが低確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態よりも高くなる。これにより、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態においては、低確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態と比べて持ち球の減りを抑えながら遊技を進めることが可能となる。つまり、高確率モード対応の所定遊技状態に移行して所定の判定情報に対応する判定結果となりやすい状況となり、上記第2情報に対応する判定結果が連続する場合の投資が緩和される。この緩和の度合いについては高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の所定遊技状態の方が更に高くなる。このような有利度の違いに応じてリミッタ作動時の移行先を異ならせることにより、遊技の単調化を好適に抑制できる。
特徴E6.前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達して前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行する確率と、前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達して前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行する確率とが相違していることを特徴とする特徴E1乃至特徴E5のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴E6に示すように、滞在している所定遊技状態によって上述したリミッタが作動するまで第2情報に対応する判定結果が繰り返される確率を実質的に相違させることにより、遊技の単調化を抑制する効果を一層好適なものとすることができる。
特徴E7.前記始動入球部は第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を含み、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記判定手段は、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定の方が遊技者に有利となるように構成されており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とを有し、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、
前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602における変動表示時間を決定する機能)と、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モードを遊技状態に応じて切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを切り替える機能)と
を有し、
前記決定モード切替手段は、前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果の連続回数が前記所定数に達した場合には前記低確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態への移行に伴い前記決定モードを変更する一方、前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果の連続回数が前記所定数に達した場合には前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態への移行後も前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを引き継ぐようにして前記切り替えを行うことを特徴とする特徴E1乃至特徴E6のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示すように、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態においてリミッタが作動し、低確率モード且つ第1替モード対応の所定遊技状態へ移行する場合には決定テーブルを変更することで遊技のリズムを変化させるとができる。一方、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態においてリミッタが作動し、低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行する場合には決定テーブルが引き継がれることとなり、遊技のリズムの変化が抑制される。このようにリミッタの作動によって移行する低確率モード対応の所定遊技状態においては、移行元の遊技状態によって決定モードの変更/引き継ぎの違いが生じる構成とすることにより、リミッタ作動時の挙動の差を大きくし、遊技進行におけるメリハリを強化できる。
なお、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態と高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態とで遊技進行のメインとなる報知手段が切り替わることとなる。このような構成とすれば、例えば特徴E5に示した第3情報に対応する判定結果となる確率を相違させることができ、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態と高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態とで発射数に対する払出数の割合いを相違させることができる。
特徴E8.前記始動入球部として第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を有し、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記判定手段は、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定の方が前記第1情報に対応する判定結果となる確率が高くなるように構成されており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とを有し、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602における変動表示時間を決定する機能)を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モードとして、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなる第1決定モード(第1、第3、第4通常遊技状態用の変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなる第2決定モード(第2通常遊技状態用の変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、遊技状態に応じて前記第1決定モード及び前記第2決定モードを切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを切り替える機能)を備え、
前記決定モード切替手段は、
前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第2決定モードとする手段と、
前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果の連続回数が前記所定数に達した場合に移行する低確率モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第1決定モードとする手段と、
前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第1決定モードとする手段と、
前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果の連続回数が前記所定数に達した場合に移行する低確率モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第1決定モードとする手段と
を有していることを特徴とする特徴E1乃至特徴E7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴E8によれば、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態においてリミッタが作動し、低確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態へ移行する場合には決定モードが第2決定モード→第1決定モードに変更されることにより遊技のリズムを変化させることができる。一方、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態においてリミッタが作動し、低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行する場合には決定テーブルが第1決定テーブル→第1決定テーブルとなり、遊技のリズムの変化が抑制される。このようにリミッタの作動によって移行する低確率モード対応の所定遊技状態においては、移行元の遊技状態によって決定モードの変更/引き継ぎの違いが生じる構成とすることにより、リミッタ作動時の挙動の差を大きくし、遊技進行におけるメリハリを強化できる。
特徴E9.前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果の連続回数が前記所定数に達した場合に移行する低確率モード対応の所定遊技状態における第1決定モードと、前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果の連続回数が前記所定数に達した場合に移行する低確率モード対応の所定遊技状態における第1決定モードとする手段とでは、前記第1報知手段による遊技回用動作の実行期間と前記第2報知手段による遊技回用動作の実行期間との偏重の度合いが異なるように構成されていることを特徴とする特徴E8に記載の遊技機。
特徴E9によれば、リミッタ作動時は何れも第1始動入球部に係る遊技回用動作の動作期間が短く且つ第2始動入球部に係る遊技回用動作の動作期間が長くなる点では共通であるものの、リミッタ作動時の遊技状態によって動作期間の偏りに差が生じる。このような構成とすれば、第2始動入球部に係る遊技回用動作の介入頻度を変化させることができ、遊技のリズムの差別化等に寄与できる。
また、特徴E1~特徴E9に示した各技術的思想を上記特徴A群~D群に適用してもよい。
<特徴F群>
以下の特徴F群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴F1.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態において所定の移行条件が成立した場合に、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行させる第1移行手段と、
前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態において所定の移行条件が成立した場合に、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行させる第2移行手段と
を備え、
前記第1移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態と、前記第2移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態とは、遊技者の有利度が相違するように構成されていることを特徴とする遊技機。
特徴F1に示す構成では、切替制御モード及び判定モードの組み合せにより遊技状態を様々に変化させることで遊技の単調化を抑制できる。ここで、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態から低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行した場合と、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態から低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行した場合とでは、同じ低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態であってもその有利度が相違する。つまり、移行元となる遊技状態によって低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態の有利度が相違する。このような構成とすることにより、遊技の単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。
なお、本特徴に示す構成を「遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)とを備え、前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)とを備え、前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態と、前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態とは、遊技者の有利度が相違するように構成されていることを特徴とする遊技機。」とすることも可能である。
特徴F2.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報として第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)及び第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とが設けられており、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記高確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第1の移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達している場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第2の移行手段と
を備え、
前記第2の移行手段は、
前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合に、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行させる手段と、
前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合に、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行させる手段と
を有し、
前記第2の移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態と、前記第1の移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態とは、遊技者の有利度が相違するように構成されていることを特徴とする遊技機。
特徴F2に示す構成では、遊技状態を様々に変化させる構成とすることにより遊技の単調化を抑制している。ここで、本特徴に示す構成では、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態において第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(上限)に達した場合(すなわちリミッタが作動した場合)に移行する低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態と、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態において第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(上限)に達した場合(すなわちリミッタが作動した場合)に移行する低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態とでは、同じ低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態であってもその有利度が相違する。つまり、リミッタが作動した遊技状態によって低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態の有利度が相違する。このような構成とすることにより、遊技の単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。
特徴F3.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報として第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)及び第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とが設けられており、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応する判定結果(通常大当たり結果)となった場合に前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第1移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記高確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第2移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達している場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第3移行手段と
を備え、
前記第3移行手段は、
前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合に、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行させる手段と、
前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合に、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行させる手段と
を有し、
前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態と、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態とは、遊技者の有利度が相違するように構成されていることを特徴とする遊技機。
特徴F3に示す構成では、遊技状態を様々に変化させる構成とすることにより遊技の単調化を抑制している。ここで、本特徴に示す構成では、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態において第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(上限)に達した場合(すなわちリミッタが作動した場合)に移行する低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態と、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態において第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(上限)に達した場合(すなわちリミッタが作動した場合)に移行する低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態とでは、同じ低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態であってもその有利度が相違する。つまり、リミッタが作動した遊技状態によって低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態の有利度が相違する。このような構成とすることにより、遊技の単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。
特徴F4.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報として第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)及び第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とが設けられており、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応する判定結果(通常大当たり結果)となった場合に前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第1移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記高確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第2移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達している場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第3移行手段と
を備え、
前記第3移行手段は、
前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態(第2通常遊技状態)において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合に、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態(第3遊技状態、時短)へ移行させる手段(第2通常遊技状態におけるリミッタ機能)と、
前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態(第4通常遊技状態)において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合に、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の前記所定遊技状態へ移行させる手段(第4通常遊技状態におけるリミッタ機能)と
を有し、
前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記所定遊技状態において、前記第1情報に対応する判定結果及び前記第2情報に対応する判定結果となることなく実行された遊技回数が予め設定された上限に達した場合に、前記低確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態に移行させる第4移行手段と、
前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記所定遊技状態において、前記第1情報に対応する判定結果及び前記第2情報に対応する判定結果となることなく実行された遊技回数が予め設定された上限に達した場合に、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態に移行させる第5移行手段と
を備え、
前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記所定遊技状態と、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行した前記所定遊技状態とは、遊技者の有利度が相違するように構成されていることを特徴とする遊技機。
特徴F4に示す遊技機には、高確率モード対応の所定遊技状態において第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)が連続し、その連続回数が所定数(例えば10回)に達した場合に、低確率モード対応の所定遊技状態へ移行するリミッタ機能が付与されている。ここで、高確率モード対応の所定遊技状態としては、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態と、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態とが設けられており、これら2つの遊技状態の何れにおいて上記リミッタが作動したかによって移行先となる低確率モード対応の所定遊技状態が相違する。このように上述した連続回数が所定数に到達した際の遊技状態によって特別遊技状態終了後の移行先を相違させる構成とすることにより、遊技の単調化を抑制し、遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴F5.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)とを備えている遊技機であって、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報として第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)及び第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とが設けられており、
前記判定手段による判定結果が前記第1情報に対応する判定結果(通常大当たり結果)となった場合に前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第1移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達していない場合に、前記特別遊技状態終了後に前記高確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第2移行手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が所定数(例えば10回)に達した場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード対応の所定遊技状態に移行させる第3移行手段と
を備え、
前記第3移行手段は、
前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の第1所定遊技状態へ移行させる手段(第2通常遊技状態におけるリミッタ機能)と、
前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記第2情報に対応する判定結果であり且つ前記第2情報に対応する判定結果となった連続回数が前記所定数に達した場合に、前記特別遊技状態終了後に前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の第2所定遊技状態へ移行させる手段(第4通常遊技状態におけるリミッタ機能)と
を有し、
前記第3移行手段により移行した所定遊技状態において前記第1情報に対応する判定結果及び前記第2情報に対応する判定結果となることなく実行された遊技回数が予め設定された上限に達した場合に、前記低確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態に移行させる第4移行手段(主制御装置162のMPU602にて時短消化に基づき第1通常遊技状態へ移行させる機能)を備え、
前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態と、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態とは、遊技者の有利度が相違するように構成されていることを特徴とする遊技機。
特徴F5に示す遊技機には、高確率モード対応の所定遊技状態において第2情報に対応する判定結果(確変大当たり結果)が連続し、その連続回数が所定数(例えば10回)に達した場合に、低確率モード対応の所定遊技状態へ移行するリミッタ機能が付与されている。ここで、高確率モード対応の所定遊技状態としては、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態と、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態とが設けられており、これら2つの遊技状態の何れにおいて上記リミッタが作動したかによって移行先となる低確率モード対応の所定遊技状態が相違する。このように上述した連続回数が所定数に到達した際の遊技状態によって特別遊技状態終了後の移行先を相違させる構成とすることにより、遊技の単調化を抑制し、遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴F6.前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態は、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態よりも遊技者に有利となるように構成されていることを特徴とする特徴F5に記載の遊技機。
特徴F6によれば、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合には、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合よりも遊技者に有利となる。このような構成とすれば、遊技のメリハリを強化して、遊技の単調化を好適に抑制できる。
特徴F7.前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態は、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態よりも遊技者に有利となるように構成されていることを特徴とする特徴F5に記載の遊技機。
特徴F7によれば、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合には、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合よりも遊技者に有利となる。このような構成とすれば、有利度の偏りを緩和して遊技の健全性を高めることができる。
特徴F8.前記始動入球部として第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を有し、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記判定手段は、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定により前記第2情報に対応する判定結果となる確率と、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定により前記第2情報に対応する判定結果となる確率とが相違するように構成されており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とを有し、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、
前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602における変動表示時間を決定する機能)と、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モードを遊技状態に応じて切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを切り替える機能)と
を有し、
前記決定モード切替手段は、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードと、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードとを相違させることにより遊技者の有利度を相違させる構成となっていることを特徴とする特徴F5乃至特徴F7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴F8によれば、第2情報に対応する判定結果となる確率は第1始動入球部と第2始動入球部とで差が設けられている。ここで、第1始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間と第2始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間とは決定モードによって長短相違するため、実質的な有利度が決定モードに左右される。リミッタ作動により低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態へ移行した場合には、移行元となった遊技状態によって決定モードを相違させることで当該所定遊技状態における有利度に差を生じさせることができ、上記特徴F5等に示した構成を好適に実現できる。
特徴F9.前記始動入球部として第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を有し、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記判定手段は、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定の方が前記第2情報に対応する判定結果となる確率が高くなるように構成されており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とを有し、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、
前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602における変動表示時間を決定する機能)と、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モードを遊技状態に応じて切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを切り替える機能)と
を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モードとして、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなる第1の決定モードと、当該第1決定モードよりも前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間と前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間との差が小さい第2の決定モードとが設けられており、
前記遊技回制御手段は、遊技状態に応じて前記第1の決定モード及び前記第2の決定モードを切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを切り替える機能)を備え、
前記決定モード切替手段は、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第2の決定モードとし、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第1の決定モードとすることを特徴とする特徴F5に記載の遊技機。
特徴F9によれば、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合には、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合よりも遊技者に有利となる。このような構成とすれば、遊技のメリハリを強化して、遊技の単調化を好適に抑制できる。
特徴F10.前記始動入球部として第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を有し、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記判定手段は、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定の方が前記第2情報に対応する判定結果となる確率が高くなるように構成されており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とを有し、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、
前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602における変動表示時間を決定する機能)と、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モードを遊技状態に応じて切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを切り替える機能)と
を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モードとして、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなる第1の決定モードと、当該第1決定モードよりも前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間と前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間との差が小さい第2の決定モードとが設けられており、
前記遊技回制御手段は、遊技状態に応じて前記第1の決定モード及び前記第2の決定モードを切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを切り替える機能)を備え、
前記決定モード切替手段は、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第1の決定モードとし、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第2の決定モードとすることを特徴とする特徴F5に記載の遊技機。
特徴F10によれば、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合には、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合よりも遊技者に有利となる。このような構成とすれば、有利度の偏りを緩和して遊技の健全性を高めることができる。
特徴F11.前記始動入球部として第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を有し、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記判定手段は、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定の方が前記第2情報に対応する判定結果となる確率が高くなるように構成されており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とを有し、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、
前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602における変動表示時間を決定する機能)と、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モードを遊技状態に応じて切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを切り替える機能)と
を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モードとして、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなる第1の決定モードと、前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなる第2の決定モードとが設けられており、
前記遊技回制御手段は、遊技状態に応じて前記第1の決定モード及び前記第2の決定モードを切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを切り替える機能)を備え、
前記決定モード切替手段は、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第2の決定モードとし、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第1の決定モードとすることを特徴とする特徴F5に記載の遊技機。
特徴F11によれば、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合には、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合よりも遊技者に有利となる。このような構成とすれば、遊技のメリハリを強化して、遊技の単調化を好適に抑制できる。
特徴F12.前記始動入球部として第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を有し、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記判定手段は、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定の方が前記第2情報に対応する判定結果となる確率が高くなるように構成されており、
前記所定の報知手段として、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とを有し、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、
前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段(主制御装置162のMPU602における変動表示時間を決定する機能)と、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モードを遊技状態に応じて切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを切り替える機能)と
を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モードとして、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなる第1の決定モードと、前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなる第2の決定モードとが設けられており、
前記遊技回制御手段は、遊技状態に応じて前記第1の決定モード及び前記第2の決定モードを切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを切り替える機能)を備え、
前記決定モード切替手段は、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第2の決定モードとし、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記決定モードを前記第1の決定モードとすることを特徴とする特徴F5に記載の遊技機。
特徴F12によれば、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合には、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態にてリミッタが作動した場合よりも遊技者に有利となる。このような構成とすれば、有利度の偏りを緩和して遊技の健全性を高めることができる。
特徴F13.前記上限として、第1上限と当該第1上限よりも少ない第2上限とが設けられており、
前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記上限と、前記第3移行手段により前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態から移行された前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態における前記上限との一方を前記第1上限とし、他方を前記第2上限とすることを特徴とする特徴F5乃至特徴F12のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴F13によれば、高確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態におけるリミッタ作動のハードルと、高確率モード且つ第1切替モード対応の所定遊技状態におけるリミッタ作動のハードルとが相違することとなり、低確率モード且つ第2切替モード対応の所定遊技状態への移行パターンが単調になることを好適に抑制できる。
なお、特徴F5~特徴F13に示した各技術的思想を上記特徴F1~特徴F4に適用してもよい。
また、特徴F1~特徴F13に示した各技術的思想を上記特徴A群~E群に適用してもよい。
<特徴G群>
以下の特徴G群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴G1.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球(賞球)を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記始動入球部として、第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)が設けられており、
前記第1始動入球部は、前記遊技領域における第1流路(左ルート)に配設された第1流路側第1始動入球部(下側作動入球部62L)を含み、
前記第2始動入球部は、前記遊技領域における第2流路(右ルート)に配設されており、
前記第2流路へ遊技球を発射した場合に前記第2始動入球部への入球が発生する確率は、前記第1流路へ遊技球を発射した場合に前記第1流路側第1始動入球部への入球が発生する確率よりも高くなっており、
前記所定遊技状態として、第1遊技状態(第1通常遊技状態)と当該第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態(例えば第2通常遊技状態や第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として、前記第1遊技状態から前記第2遊技状態への移行に対応しない第1情報(通常大当たり結果に対応する乱数群)と、前記第1遊技状態から前記第2遊技状態への移行に対応する第2情報(確変大当たり結果に対応する乱数群)とを含み、
前記第1遊技状態となっている場合に、前記第1流路へ向けた遊技球の発射を遊技者に示唆する示唆手段を備え、
前記第1流路側第1始動入球部への入球に基づく前記判定では、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第2情報に対応する判定結果となりやすい構成となっていることを特徴とする遊技機。
始動入球部への入球に基づいて遊技が進行する遊技機においては、遊技者の関心は始動入球部への入球の有無に向きやすい。ここで、本特徴に示すように、第2始動入球部への入球が第1流路側第1始動入球部への入球よりも容易となっている場合には、始動入球部への入球に期待する遊技者は、第1流路へ向けた遊技球の発射の示唆を無視して第2流路へ遊技球を発射する可能性が高くなる。これでは、第1流路/第2流路に始動入球部を配設し遊技者に遊技状態に応じた遊技球の発射先の変更を促して遊技の単調化を抑制する上で好ましくない。この点、本特徴に示すように、第1流路側第1始動入球部に係る判定では、第2始動入球部に係る判定よりも第2情報に対応する判定結果となりやすい構成とすることにより、第1遊技状態→第2遊技状態への昇格を期待する遊技者に第1遊技状態中は第1流路へ遊技球を発射するように促して上述した単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。これは、単調化の抑制によって遊技への注目度の向上を図る上で好ましい。
特徴G2.前記第1遊技状態においては、前記第1流路へ遊技球が発射されている場合に前記払出手段により払い出される遊技球の数を当該第1流路への発射数で除した値が、前記第2流路へ遊技球が発射されている場合に前記払出手段により払い出される遊技球の数を当該第2流路への発射数で除した値よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする特徴G1に記載の遊技機。
特徴G1に示したように、第2情報に対応する判定結果については第2始動入球部への入球よりも第1流路側第1始動入球部への入球の方が優遇されている。このため、第1遊技状態から第2遊技状態への昇格を目指す上では第1始動入球部を狙うことが好ましい。但し、このような第1流路側第1始動入球部の優遇は実際に第2情報に対応する判定結果となることで体感できる反面、第1遊技状態が続いている状態では体感できない。そこで、本特徴に示す構成では、遊技球の払出数を発射数で除した値(ベース)が、第1遊技状態中は第1流路へ遊技球を発射する方が大きくなり、持ち球の増減という目に見える形で第1流路が優遇されている旨を体感させることができる。これにより、第1遊技状態中の第1流路へ向けた遊技球の発射を促し、想定とは異なる流路へ遊技球が発射されることを抑制できる。これは、発射先の変更によって遊技の単調化を抑制する効果を発揮させる上で好ましい。
特徴G3.表示画面(表示画面75a)を有し、当該表示画面にて絵柄を可変表示可能な絵柄表示手段(図柄表示装置75)と、
前記絵柄表示手段の表示制御を行う表示制御手段(報知・演出制御装置143及び表示制御装置710)と
を備え、
前記表示制御手段は、前記第1遊技状態となっている場合に、前記第1流路側第1始動入球部への入球に基づいて前記絵柄表示手段における絵柄の可変表示を行う構成となっていることを特徴とする特徴G1又は特徴G2に記載の遊技機。
第1遊技状態においては第1流路側第1始動入球部への入球に基づいて表示画面における絵柄の可変表示(遊技演出)が実行される。このように、第1遊技状態においては第1流路側第1始動入球部への入球を前提として遊技演出を実行する構成となっているにも関わらず、第2始動入球部を狙って遊技球が発射されると、当該遊技演出によって遊技への注目度の向上を図る効果が上手く発揮されなくなると懸念される。このような構成に特徴G1等に示した技術的思想を適用し、第1遊技状態においては第1流路側第1入球部を狙って遊技球を発射するように促すことにより、上記懸念を好適に払拭できる。
特徴G4.表示画面(表示画面75a)を有し、当該表示画面にて絵柄を可変表示可能な絵柄表示手段(図柄表示装置75)と、
前記絵柄表示手段の表示制御を行う表示制御手段(報知・演出制御装置143及び表示制御装置710)と
を備え、
前記表示制御手段は、前記第1遊技状態となっている場合には、前記第1流路側第1始動入球部への入球に基づいて前記表示画面の所定領域にて絵柄の可変表示を行う一方、前記所定領域において前記第2始動入球部への入球に基づく絵柄の可変表示を行わない構成となっていることを特徴とする特徴G1又は特徴G2に記載の遊技機。
第1遊技状態においては第1流路側第1始動入球部への入球に基づいて表示画面の所定領域における絵柄の可変表示(遊技演出)が実行される。一方、第1遊技状態において第2始動入球部への入球が発生したとしても所定領域における絵柄の可変表示は実行されない。このように、第1遊技状態においては第1流路側第1始動入球部への入球を前提として遊技演出を実行する構成となっているにも関わらず、第2始動入球部を狙って遊技球が発射されると、当該遊技演出によって遊技への注目度の向上を図る効果が上手く発揮されなくなると懸念される。このような構成に特徴G1等に示した技術的思想を適用し、第1遊技状態においては第1流路側第1入球部を狙って遊技球を発射するように促すことにより、上記懸念を好適に払拭できる。
特徴G5.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球(賞球)を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が前記受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記始動入球部として、第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)が設けられており、
前記第1始動入球部への入球に基づく判定により前記第1判定情報に対応した第1判定結果となる確率と前記第2始動入球部への入球に基づく判定により前記第1判定情報に対応した第1判定結果となる確率とは同一となっている一方、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定では前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第2判定情報に対応する第2判定結果となる確率が高くなるように構成されており、
前記第1始動入球部は、前記遊技領域における第1流路(左ルート)に配設された第1流路側第1始動入球部(下側作動入球部62L)を含み、
前記第2始動入球部は、前記第2流路(右ルート)に配設されており、
前記第2流路へ遊技球を発射した場合に前記第2始動入球部への入球が発生する確率は、前記第1流路へ遊技球を発射した場合に前記第1流路側第1始動入球部への入球が発生する確率よりも高くなっており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記第1判定結果として、前記高確率モードへの移行に対応する高確率モード対応結果(確変大当たり結果)と前記低確率モードへの移行に対応する低確率モード対応結果(通常大当たり結果)とが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記低確率モードに対応する第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記高確率モードに対応し前記第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態(第2通常遊技状態や第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記第1遊技状態中に前記高確率モード対応結果となった場合に前記第2遊技状態へ移行させる手段と、
前記第1遊技状態となっている場合に、前記第1流路へ向けた遊技球の発射を遊技者に示唆する示唆手段と
を備え、
前記第1流路側第1始動入球部への入球に基づく前記判定では前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記高確率モード対応結果及び前記低確率モード対応結果のうち前記高確率モード対応結果となる割合いが大きくなるように構成されていることを特徴とする遊技機。
始動入球部への入球に基づいて遊技が進行する遊技機においては、遊技者の関心は始動入球部への入球の有無に向きやすい。ここで、本特徴に示す構成では、第2遊技状態中は第2始動入球部への入球に基づいて第2特別遊技状態へ移行しやすくなっており且つ第2始動入球部への入球は第1流路側第1始動入球部への入球よりも容易となっている。これは、特別遊技状態への移行頻度をある程度高くして、第2遊技状態において持ち球の減りながら遊技を進めることを可能とする工夫である。このような工夫は遊技の多様化を実現する上では効果的であるものの、上述の如く始動入球部への入球に期待する遊技者は、第1遊技状態中も第1流路へ向けた遊技球の発射の示唆を無視して第2流路へ遊技球を発射する可能性が高くなる。これは、第1流路/第2流路に始動入球部を配設し遊技者に遊技状態に応じた遊技球の発射先の変更を促して遊技の単調化を抑制する上で好ましくない。この点、本特徴に示すように、第1流路側第1始動入球部に係る判定では、第2始動入球部に係る判定よりも高確率モード対応結果となりやすい構成とすることにより、第1遊技状態→第2遊技状態への昇格を期待する遊技者に第1遊技状態中は第1流路へ遊技球を発射するように促して上述した単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。これは、単調化の抑制によって遊技への注目度の向上を図る上で好ましい。
特徴G6.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球(賞球)を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が前記受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記始動入球部として、第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)が設けられており、
前記第1始動入球部への入球に基づく判定により前記第1判定情報に対応した第1判定結果となる確率と前記第2始動入球部への入球に基づく判定により前記第1判定情報に対応した第1判定結果となる確率とは同一となっている一方、前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定では前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第2判定情報に対応する第2判定結果となる確率が高くなるように構成されており、
前記第1始動入球部は、前記遊技領域における第1流路(左ルート)に配設された第1流路側第1始動入球部(下側作動入球部62L)と、前記遊技領域における第2流路(右ルート)に配設された第2流路側第1始動入球部(右側作動入球部62R)とを含み、
前記第2始動入球部は、前記第2流路(右ルート)に配設されており、
前記第2流路側第1始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記第1判定結果として、前記高確率モードへの移行に対応する高確率モード対応結果(確変大当たり結果)と前記低確率モードへの移行に対応する低確率モード対応結果(通常大当たり結果)とが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記低確率モード且つ前記第1切替モード対応の第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の第2遊技状態(第2通常遊技状態)とが設けられており、
前記第1遊技状態中に前記高確率モード対応結果となった場合に前記第2遊技状態へ移行させる手段と、
前記第1遊技状態となっている場合に、前記第1流路へ向けた遊技球の発射を遊技者に示唆する示唆手段と
を備え、
前記第1流路側第1始動入球部及び前記第2流路側第1始動入球部への入球に基づく前記判定では前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記高確率モード対応結果及び前記低確率モード対応結果のうち前記高確率モード対応結果となる割合いが大きくなるように構成されていることを特徴とする遊技機。
始動入球部への入球に基づいて遊技が進行する遊技機においては、遊技者の関心は始動入球部への入球の有無に向きやすい。ここで、本特徴に示す構成では、第2始動入球部への入球に基づいて第2特別遊技状態へ移行しやすくなっており且つ第2始動入球部への入球は第1流路側第1始動入球部への入球よりも容易となっている。これは、特別遊技状態への移行頻度をある程度高くして、第2遊技状態において持ち球の減りながら遊技を進めることを可能とする工夫である。このような工夫は遊技の多様化を実現する上では効果的であるものの、上述の如く始動入球部への入球に期待する遊技者は、第1遊技状態中も第1流路へ向けた遊技球の発射の示唆を無視して第2流路へ遊技球を発射する可能性が高くなる。これは、第1流路/第2流路に始動入球部を配設し遊技者に遊技状態に応じた遊技球の発射先の変更を促して遊技の単調化を抑制する上で好ましくない。この点、本特徴に示すように、第1流路側第1始動入球部に係る判定では、第2始動入球部に係る判定よりも高確率モード対応結果となりやすい構成とすることにより、第1遊技状態→第2遊技状態への昇格を期待する遊技者に第1遊技状態中は第1流路へ遊技球を発射するように促して上述した単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。これは、単調化の抑制によって遊技への注目度の向上を図る上で好ましい。
特徴G7.前記所定の報知手段は、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とを有し、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記遊技回制御手段は、前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記第1遊技状態では前記実行期間を決定する決定モードが前記第1決定モードとなるように構成されていることを特徴とする特徴G6に記載の遊技機。
第1遊技状態では第1始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間が第2始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間よりも短くなる。これにより、第1遊技状態中に第2始動入球部を狙って遊技球を発射し、当該第2始動入球部への入球が発生したとしても第2判定結果となって第2特別遊技状態へ移行する頻度を少なくすることができる。つまり、特徴G5等との組み合わせにおいては、第2始動入球部は入球確率については第1流路側第1始動入球部よりも優遇されてはいるものの、高確率モード対応結果となる割合が低く且つ遊技回用動作の実行スパンが長くなっており、敢えて第1遊技状態中に当該第2始動入球部を狙ったとしても遊技を有利に進めることは困難となっている。これにより、特徴G6に示した効果を一層好適に発揮させることができる。
特徴G8.前記所定遊技状態として、前記高確率モード且つ前記第2切替モードに対応する第3遊技状態(第4通常遊技状態)が設けられており、
前記第3遊技状態においては、前記実行期間を決定する決定モードが前記第1決定モードとなるように構成されていることを特徴とする特徴G7に記載の遊技機。
高確率モード且つ第2切替モード対応の第3遊技状態においては、可変機構が受入状態となり第2流路側第1始動入球部への入球が容易化される。ここで、仮にこのように遊技者に極めて有利な状態になったにも関わらず不利側の第2始動入球部に係る遊技回を中心に遊技が進行する構成では、第3遊技状態における優位性が低下し、当該第3遊技状態における遊技者の満足度が低下すると想定される。この点、本特徴に示すように第3遊技状態においては第2流路側第1始動入球部への入球が多発し且つ有利側である当該第2流路側第1始動入球部に係る遊技回を中心に遊技が進行することにより、上記不都合を好適に払拭することができる。
なお、本特徴に示す構成を「前記所定遊技状態として、前記低確率モード且つ前記第2切替モードに対応する第3遊技状態(第3通常遊技状態)が設けられており、前記第3遊技状態においては、前記実行期間を決定する決定モードが前記第1決定モードとなるように構成されていることを特徴とする特徴G7に記載の遊技機。」とすることも可能である。
特徴G9.前記第2遊技状態中の前記判定により前記低確率モード対応結果となった場合には、前記第2遊技状態よりも遊技者に有利な他の所定遊技状態(例えば第3通常遊技状態及び第4通常遊技状態により構成された特殊遊技状態)へ移行する構成となっていることを特徴とする特徴G5乃至特徴G8のいずれか1つに記載の遊技機。
第1遊技状態では不利側であった低確率モード対応結果は第2遊技状態では有利側として機能する。このような構成とすれば、第1遊技状態中に第2流路への遊技球の発射を抑制するための構成が、第1遊技状態に対する第2遊技状態の優位性を低下させる要因になることを好適に回避できる。
特徴G10.前記第1遊技状態においては、前記第1流路へ遊技球が発射されている場合に前記払出手段により払い出される遊技球の数を当該第1流路への発射数で除した値が、前記第2流路へ遊技球が発射されている場合に前記払出手段により払い出される遊技球の数を当該第2流路への発射数で除した値よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする特徴G5乃至特徴G9のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴G5等に示したように、高確率モード対応結果となる割合いについては第2始動入球部への入球よりも第1流路側第1始動入球部への入球の方が優遇されている。このため、第1遊技状態から第2遊技状態への昇格を目指す上では第1始動入球部を狙うことが好ましい。但し、このような第1流路側第1始動入球部の優遇は実際に高確率モード対応結果となることで体感できる反面、第1遊技状態が続いている状態では体感できない。そこで、本特徴に示す構成では、遊技球の払出数を発射数で除した値(ベース)が、第1遊技状態中は第1流路へ遊技球を発射する方が大きくなり、持ち球の増減という目に見える形で第1流路が優遇されている旨を体感させることができる。これにより、第1遊技状態中の第1流路へ向けた遊技球の発射を促し、想定とは異なる流路へ遊技球が発射されることを抑制できる。これは、発射先の変更によって遊技の単調化を抑制する効果を発揮させる上で好ましい。
特徴G11.表示画面(表示画面75a)を有し、当該表示画面にて絵柄を可変表示可能な絵柄表示手段(図柄表示装置75)と、
前記絵柄表示手段の表示制御を行う表示制御手段(報知・演出制御装置143及び表示制御装置710)と
を備え、
前記表示制御手段は、前記第1遊技状態となっている場合に、前記第1流路側第1始動入球部への入球に基づいて前記絵柄表示手段における絵柄の可変表示を行う構成となっていることを特徴とする特徴G5乃至特徴G10のいずれか1つに記載の遊技機。
第1遊技状態においては第1流路側第1始動入球部への入球に基づいて表示画面における絵柄の可変表示(遊技演出)が実行される。このように、第1遊技状態においては第1流路側第1始動入球部への入球を前提として遊技演出を実行する構成となっているにも関わらず、第2始動入球部を狙って遊技球が発射されると、当該遊技演出によって遊技への注目度の向上を図る効果が上手く発揮されなくなると懸念される。このような構成に特徴G5等に示した技術的思想を適用し、第1遊技状態においては第1流路側第1入球部を狙って遊技球を発射するように促すことにより、上記懸念を好適に払拭できる。
特徴G12.表示画面(表示画面75a)を有し、当該表示画面にて絵柄を可変表示可能な絵柄表示手段(図柄表示装置75)と、
前記絵柄表示手段の表示制御を行う表示制御手段(報知・演出制御装置143及び表示制御装置710)と
を備え、
前記表示制御手段は、前記第1遊技状態となっている場合には、前記第1流路側第1始動入球部への入球に基づいて前記表示画面の所定領域にて絵柄の可変表示を行う一方、前記所定領域において前記第2始動入球部への入球に基づく絵柄の可変表示を行わない構成となっていることを特徴とする特徴G5乃至特徴G10のいずれか1つに記載の遊技機。
第1遊技状態においては第1流路側第1始動入球部への入球に基づいて表示画面の所定領域における絵柄の可変表示(遊技演出)が実行される。一方、第1遊技状態において第2始動入球部への入球が発生したとしても所定領域における絵柄の可変表示は実行されない。このように、第1遊技状態においては第1流路側第1始動入球部への入球を前提として遊技演出を実行する構成となっているにも関わらず、第2始動入球部を狙って遊技球が発射されると、当該遊技演出によって遊技への注目度の向上を図る効果が上手く発揮されなくなると懸念される。このような構成に特徴G5等に示した技術的思想を適用し、第1遊技状態においては第1流路側第1入球部を狙って遊技球を発射するように促すことにより、上記懸念を好適に払拭できる。
なお、特徴G5~特徴G12に示した各技術的思想を上記特徴G1~特徴G4に適用してもよい。
また、特徴G1~特徴G12に示した各技術的思想を上記特徴A群~F群に適用してもよい。
<特徴H群>
以下の特徴H群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「上述したタイプの遊技機においては、遊技に対する信頼性を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴H1.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と
を備え、
前記所定の判定情報として第1情報(例えば通常大当たり結果Bに対応する乱数群)及び第2情報(例えば確変大当たり結果Aに対応する乱数群)を含み、
前記可変入球部用制御手段は、
前記判定により前記第2情報に対応する判定結果となり前記特別遊技状態へ移行した場合に、前記可変入球部に流入した遊技球が当該可変入球部における所定箇所(有利入球部314)を通過するようにして前記可変入球部を制御する手段と、
前記判定により前記第1情報に対応する判定結果となり前記特別遊技状態へ移行した場合に、前記可変入球部に流入した遊技球が当該可変入球部における前記所定箇所を通過不可又は困難となるようにして前記可変入球部を制御する手段と
を有し、
前記所定遊技状態として、第1所定遊技状態(第2通常遊技状態)と、当該第1所定遊技状態よりも遊技者に有利な第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)とが設けられており、
前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第1情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態へ移行させる第1移行手段と、
前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第2情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態とは異なる他の所定遊技状態(例えば第1通常遊技状態)へ移行させる第2移行手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴H1に示す構成によれば、第1所定遊技状態にて第1情報に対応する判定結果となった場合には当該第1所定遊技状態よりも遊技者に有利な第2所定遊技状態へ移行する。これに対して第1所定遊技状態にて第2情報に対応する判定結果となった場合には可変入球部における所定箇所を遊技球が通過するようにして可変入球部が制御される。ここで、第1所定遊技状態中に第2情報に対応する判定結果となったにもかかわらず意図的に遊技球の発射を控える等して所定箇所を通過させなかった場合には、特別遊技状態の終了後に第2所定遊技状態とは異なる他の所定遊技状態へ移行し、第2所定遊技状態への移行が回避される。このようにして第2所定遊技状態への移行を回避する構成とすれば、遊技者間の公平性が損なわれたり遊技ホールが不測の不利益を被ったりすることを抑制し、遊技機に対する信頼性を好適に向上させることができる。
特徴H2.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応に対応する第1所定遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応に対応し前記第1所定遊技状態よりも遊技者に有利な第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1情報(例えば通常大当たり結果Bに対応する乱数群)及び第2情報(例えば確変大当たり結果Aに対応する乱数群)を含み、
前記可変入球部用制御手段は、
前記判定により前記第2情報に対応する判定結果となり前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部に流入した遊技球が当該可変入球部における所定箇所(有利入球部314)を通過するようにして前記可変入球部を制御する手段と、
前記判定により前記第1情報に対応する判定結果となり前記特別遊技状態へ移行した場合に、前記可変入球部に流入した遊技球が当該可変入球部における前記所定箇所を通過不可又は困難となるようにして前記可変入球部を制御する手段と
を有し、
前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第1情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態へ移行させる第1移行手段と、
前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第2情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態とは異なる他の所定遊技状態(例えば第1通常遊技状態)へ移行させる第2移行手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴H2に示す構成によれば、第1所定遊技状態にて第1情報に対応する判定結果となった場合には当該第1所定遊技状態よりも遊技者に有利な第2所定遊技状態へ移行する。これに対して第1所定遊技状態にて第2情報に対応する判定結果となった場合には可変入球部における所定箇所を遊技球が通過するようにして可変入球部が制御される。ここで、第1所定遊技状態中に第2情報に対応する判定結果となったにもかかわらず意図的に遊技球の発射を控える等して所定箇所を通過させなかった場合には、特別遊技状態の終了後に第2所定遊技状態とは異なる他の所定遊技状態へ移行し、第2所定遊技状態への移行が回避される。このようにして第2所定遊技状態への移行を回避する構成とすれば、遊技者間の公平性が損なわれたり遊技ホールが不測の不利益を被ったりすることを抑制し、遊技機に対する信頼性を好適に向上させることができる。
また、本特徴に示す構成を「遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変入球部(可変入賞装置64,65)と、前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)とを備え、前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、前記所定遊技状態として、前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応に対応する第1所定遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記低確率モード且つ前記第2切替モード対応に対応する第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)とが設けられており、前記所定の判定情報として第1情報(例えば通常大当たり結果Bに対応する乱数群)及び第2情報(例えば確変大当たり結果Aに対応する乱数群)を含み、前記可変入球部用制御手段は、前記判定により前記第2情報に対応する判定結果となった場合に、前記可変入球部に流入した遊技球が当該可変入球部における所定箇所を通過するようにして前記可変入球部を制御する手段と、前記判定により前記第1情報に対応する判定結果となった場合に、前記可変入球部に流入した遊技球が当該可変入球部における所定箇所を通過不可又は困難となるようにして前記可変入球部を制御する手段とを有し、前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第1情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態へ移行させる第1移行手段と、前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第2情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態とは異なる他の所定遊技状態へ移行させる第2移行手段とを備えていることを特徴とする遊技機。」とすることも可能である。
特徴H3.前記第2移行手段は、前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第2情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態よりも遊技者に不利な前記他の所定遊技状態へ移行させる構成となっていることを特徴とする特徴H1又は特徴H2に記載の遊技機。
本特徴に示す構成によれば、第1所定遊技状態中に第2情報に対応する判定結果となったにもかかわらず意図的に遊技球の発射を控える等して所定箇所の通過を回避した場合には、第2所定遊技状態よりも遊技者に不利な他の所定遊技状態へ移行する。このような構成とすることで、所定箇所の通過を意図的に回避して不正に特典(有利な状態への移行)を獲得しようとする行為を好適に抑制できる。
特徴H4.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記高確率モード且つ前記第1切替モードに対応する第1所定遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記低確率モード且つ前記第2切替モードに対応し前記第1所定遊技状態よりも遊技者に有利な第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)と、前記低確率モード且つ前記第1切替モードに対応する第3所定遊技状態(第1通常遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1情報(例えば通常大当たり結果Bに対応する乱数群)及び第2情報(例えば確変大当たり結果Aに対応する乱数群)を含み、
前記可変入球部用制御手段は、
前記判定により前記第2情報に対応する判定結果となり前記特別遊技状態へ移行した場合に、前記可変入球部に流入した遊技球が当該可変入球部における所定箇所(有利入球部314)を通過するようにして前記可変入球部を制御する手段と、
前記判定により前記第1情報に対応する判定結果となり前記特別遊技状態へ移行した場合に、前記可変入球部に流入した遊技球が当該可変入球部における前記所定箇所を通過不可又は困難となるようにして前記可変入球部を制御する手段と
を有し、
前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第1情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態へ移行させる第1移行手段と、
前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第2情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第3所定遊技状態へ移行させる第2移行手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴H4に示す構成によれば、第1所定遊技状態にて第1情報に対応する判定結果となった場合には当該第1所定遊技状態よりも遊技者に有利な第2所定遊技状態へ移行する。これに対して第1所定遊技状態にて第2情報に対応する判定結果となった場合には可変入球部における所定箇所を遊技球が通過するようにして可変入球部が制御される。ここで、第1所定遊技状態中に第2情報に対応する判定結果となったにもかかわらず意図的に遊技球の発射を控える等して所定箇所を遊技球が通過しなかった場合には、特別遊技状態の終了後に低確率モード且つ第1切替モード対応の第3所定遊技状態へ移行し、第2所定遊技状態への移行が回避される。このようにして第2所定遊技状態への移行を回避する構成とすれば、遊技者間の公平性が損なわれたり遊技ホールが不測の不利益を被ったりすることを抑制し、遊技機に対する信頼性を好適に向上させることができる。
特徴H5.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(例えば大当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって当該判定結果に係る前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記高確率モード且つ前記第1切替モードに対応する第1所定遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記低確率モード且つ前記第2切替モードに対応する第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)と、前記低確率モード且つ前記第1切替モードに対応する第3所定遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記高確率モード且つ前記第2切替モードに対応する第4所定遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記第2所定遊技状態は、前記第1所定遊技状態及び前記第3所定遊技状態と比べて前記第4所定遊技状態へ移行しやすい所定遊技状態となっており、
前記所定の判定情報として第1情報(例えば通常大当たり結果Bに対応する乱数群)及び第2情報(例えば確変大当たり結果Aに対応する乱数群)を含み、
前記可変入球部用制御手段は、
前記判定により前記第2情報に対応する判定結果となり前記特別遊技状態へ移行した場合に、前記可変入球部に流入した遊技球が当該可変入球部における所定箇所(有利入球部314)を通過するようにして前記可変入球部を制御する手段と、
前記判定により前記第1情報に対応する判定結果となり前記特別遊技状態へ移行した場合に、前記可変入球部に流入した遊技球が当該可変入球部における前記所定箇所を通過不可又は困難となるようにして前記可変入球部を制御する手段と
を有し、
前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第1情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第2所定遊技状態へ移行させる第1移行手段と、
前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第2情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第3所定遊技状態へ移行させる第2移行手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴H5に示す構成によれば、第1所定遊技状態にて第1情報に対応する判定結果となった場合には当該第1所定遊技状態よりも遊技者に有利な第2所定遊技状態へ移行する。これに対して第1所定遊技状態にて第2情報に対応する判定結果となった場合には可変入球部における所定箇所を遊技球が通過するようにして可変入球部が制御される。ここで、意図的に遊技球の発射を控える等して所定箇所を遊技球が通過しなかった場合には、特別遊技状態の終了後に低確率モード且つ第1切替モード対応の第3所定遊技状態へ移行し、第2所定遊技状態への移行が回避される。このようにして第2所定遊技状態への移行を回避する構成とすれば、遊技者間の公平性が損なわれたり遊技ホールが不測の不利益を被ったりすることを抑制し、遊技機に対する信頼性を好適に向上させることができる。
特徴H6.前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第2情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過した場合に前記特別遊技状態の終了後に前記第1所定遊技状態へ移行させる第3移行手段を備えていることを特徴とする特徴H4又は特徴H5に記載の遊技機。
第1所定遊技状態中に第1情報に対応する判定結果となった場合には第4所定遊技状態への移行に期待できる第2所定遊技状態へ移行する。つまり、第1情報に対応する判定結果となることで第2所定遊技状態へ昇格する。これに対して、第1所定遊技状態中に第2情報に対応する判定結果となり且つ可変入球部における所定箇所を遊技球が通過した場合には特別遊技状態終了後に第1所定遊技状態に復帰し、昇格が発生しない。このような構成では、第2情報に対応する判定結果に不服である遊技者が当該判定結果によって特別遊技状態へ移行した場合に意図的に遊技球の発射を控える等して所定箇所を遊技球が通過しないようにすることが懸念される。このような構成に対して上記特徴H5に示す技術的思想を適用すれば、上記信頼性の向上効果を一層好適に発揮させることができる。
特徴H7.前記所定遊技状態は、前記高確率モード且つ前記第2切替モードに対応する第4所定遊技状態(第4通常遊技状態)を含み、
前記第1所定遊技状態において参照される前記所定の判定情報には、前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の第4所定遊技状態への移行に対応する情報が含まれていないことを特徴とする特徴H4乃至特徴H6のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示すように第1所定遊技状態中は、高確率モード且つ第2切替モード対応の判定結果にならない構成とすれば、所定箇所の通過状況に基づいて高確率モードとするか否かのみを決定すれば足りる。つまり、第2情報に対応する判定結果となった際に可変入球部における所定箇所の遊技球の通過が発生しなかったとしても、それにより切替モードを強制的に変更する必要が無い。このような構成とすれば、遊技状態の切り替えに係る制御が複雑化する等して遊技機の挙動が不安定になることを抑制できる。これは、遊技機に対する信頼性を向上させる上で好ましい。
また、遊技者の操作ミス等の偶発的要因によって所定箇所を遊技球が通過できなかった場合に、抽選モード及び切替モードの両方が遊技者に不利なモードに切り替わることは遊技者に酷となる。この点、そもそも第1所定遊技状態中に第2情報に対応する判定結果となった場合には第2切替モードへ移行しない構成としておくことにより、そのような懸念を好適に払拭できる。
特徴H8.前記可変入球部用制御手段は、前記特別遊技状態移行手段により前記所定遊技状態から前記特別遊技状態へ移行した後に前記遊技領域に設けられた通過部(例えばスルーゲート66)を遊技球が通過したことに基づいて、前記可変入球部を前記受入状態及び前記非受入状態に切り替える構成となっていることを特徴とする特徴H4乃至特徴H7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴H4等に示したように第2情報に対応する判定結果となって特別遊技状態へ移行した場合に可変入球部における所定箇所を遊技球が通過しなかった場合には、その原因が遊技者が意図しない偶発的な事由(例えば操作忘れ)である可能性を否定できない。そこで、本特徴に示すように遊技球が通過部を通過したことに基づいて可変入球部を受入状態/非受入状態に切り替える構成とすれば、上記懸念を好適に解消できる。
特徴H9.前記可変入球部及び前記通過部は、前記遊技領域に設けられた所定の流路(右ルート)に配設され、
前記通過部が前記可変入球部よりも前記所定の流路における上流側に位置しており、
前記可変入球部用制御手段は、前記通過部を通過した遊技球が前記可変入球部に到達するまでの間に、当該遊技球が前記可変入球部における前記所定箇所を通過可能となるようにして前記可変入球部を制御する構成となっていることを特徴とする特徴H8に記載の遊技機。
特徴H9に示すように、通過部を通過した遊技球が可変入球部に到達するまでの間に、当該遊技球が可変入球部における所定箇所を通過可能となるようにして当該可変入球部が制御される構成とすれば、特徴H4、特徴H5及び特徴H8等に示した各効果を好適に発揮させることができる。
特徴H10.前記所定遊技状態は前記高確率モード且つ前記第2切替モードに対応する第4所定遊技状態(第4通常遊技状態)を含み、
表示画面(表示画面75a)を有し、当該表示画面にて絵柄を表示可能な絵柄表示手段(図柄表示装置75)と、
前記表示画面にて絵柄の可変表示が実行され、前記判定手段による判定結果に対応した絵柄組合せが前記表示画面に停止表示されるようにして前記絵柄表示手段を制御する絵柄制御手段(報知・演出制御装置143や表示制御装置710)と
を備え、
前記第1所定遊技状態では、前記判定手段による判定結果として第3情報に対応する判定結果となり得る構成となっており、
前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第3情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過した場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第4所定遊技状態へ移行させる手段と、
前記第1所定遊技状態における前記判定にて前記第3情報に対応する判定結果となり且つ前記所定箇所を遊技球が通過しなかった場合に、前記特別遊技状態の終了後に前記第3所定遊技状態へ移行させる手段と
を備え、
前記絵柄制御手段は、
前記第1所定遊技状態において前記第2情報に対応する判定結果となった場合に、前記表示画面に特定の絵柄組合せを停止表示させる手段と、
前記第1所定遊技状態において前記第3情報に対応する判定結果となった場合に、前記表示画面に前記特定の絵柄組合せを停止表示させる手段と
を有していることを特徴とする特徴H5乃至特徴H9のいずれか1つに記載の遊技機。
本特徴に示すように、第1所定遊技状態から第2所定遊技状態及び第4所定遊技状態へ移行し得る構成とした上で、表示画面に停止表示される絵柄組合せを同じ絵柄組合せ(特定の絵柄組合せ)とすれば、意図的に所定箇所の通過を回避させる行為によって不利益を被る可能性が生じる。これにより、当該行為を抑制し、特徴H5に示した効果を好適に発揮させることが可能となる。
なお、特徴H6~特徴H10に示した各技術的思想を上記特徴H1~特徴H5に適用してもよい。
また、特徴H1~特徴H10に示した各技術的思想を上記特徴A群~G群に適用してもよい。
<特徴I群>
以下の特徴I群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴I1.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を予め設定された規定数(例えば4つ)を上限として記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果用の乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果となり、前記遊技回制御手段によって前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記始動入球部として第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を有し、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記所定の報知手段は、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とを有してなり、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記第1始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第2切替モード且つ前記第1決定モードに対応した第1所定遊技状態と、前記第2切替モード且つ前記第2決定モードに対応した第2所定遊技状態とが設けられていることを特徴とする遊技機。
特徴I1によれば、第1所定遊技状態及び第2所定遊技状態は何れも第2切替モードに対応しており、第1始動入球部への入球が優遇される。但し、第1所定遊技状態では第1始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間が第2始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間よりも短くなるのに対して、第2所定遊技状態では第1始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間が第2始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間よりも長くなる。つまり、第1所定遊技状態においては第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作をメインとして遊技が進行し(第1始動入球部側高速消化)、第2所定遊技状態においては第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作をメインとして遊技が進行する(第2始動入球部側高速消化)。このため、第1所定遊技状態における第2切替モードによれば、(1)第1始動入球部への入球に基づく払い出しの機会が増え、(2)第1始動入球部への入球に基づいて抽選が実行される機会が増えることとなる。これに対して、第2所定遊技状態における第2切替モードによれば、第2始動入球部に係る遊技回用動作がメインとなって遊技が進行し、第1始動入球部への入球機会と第1始動入球部への入球に係る抽選機会とのかい離が大きくなる。つまり、第1始動入球部への入球が増えたことによる恩恵は主として上記(1)となる。このようにして、第1所定遊技状態及び第2所定遊技状態における遊技の流れに違いを生じさせることにより、遊技の単調化を抑制して、遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴I2.前記可変機構用制御手段は、前記第1切替モードにおいては前記所定の流路を流下する遊技球は前記第1始動入球部よりも前記第2始動入球部に入球しやすくなり、前記第2切替モードにおいては前記所定の流路を流下する遊技球は前記第2始動入球部よりも前記第1始動入球部に入球しやすくなるように前記可変機構を制御する構成となっていることを特徴とする特徴I1に記載の遊技機。
特徴I2に示すように、入球先が主として第1始動入球部となる第2切替モードとなっている場合に払出機会の増加及び抽選機会の増加の2つの恩恵を受ける状態と、実質的な恩恵が払出機会の増加に留まる状態とに分かれる構成とすることにより、特徴I1に示した効果を好適に発揮させることができる。
特徴I3.前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定の方が前記高確率モードに対応する判定結果となる確率が高くなるように設定されていることを特徴とする特徴I1又は特徴I2に記載の遊技機。
特徴I3に示す構成によれば、第1始動入球部に係る遊技回用動作をメインとして遊技が進行する第1所定遊技状態では、第2始動入球部に係る遊技回用動作をメインとして遊技が進行する第2所定遊技状態と比べて高確率モードに対応する判定結果となる確率が高くなる。これにより、第2所定遊技状態に対する第1所定遊技状態の優位性を高めて遊技のメリハリを強化できる。
特徴I4.前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な前記入球部としての可変入球部(可変入賞装置64,65)と、
前記特別遊技状態に移行した場合に、前記可変入球部を受入状態及び非受入状態に切り替える可変入球部用制御手段(主制御装置162のMPU602にて開閉処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態(大当たり結果対応の特別遊技状態)と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が前記受入状態となる期間が短い第2特別遊技状態(特別当たり結果対応の特別遊技状態)とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記第1所定遊技状態において前記第2判定結果となった場合に、前記第2特別遊技状態の終了後に当該第1所定遊技状態に移行させる手段と、
前記第2所定遊技状態において前記第2判定結果となった場合に、前記第2特別遊技状態の終了後に当該第2所定遊技状態に移行させる手段と
を備え、
前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定では、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第2判定情報に対応する前記第2判定結果となりやすい構成となっていることを特徴とする特徴I1乃至特徴I3のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴I1等に示したように第1始動入球部に係る遊技回用動作がメインとなって遊技が進行する第1所定遊技状態と、第2始動入球部に係る遊技回用動作がメインとなって遊技が進行する第2所定遊技状態とを設けて遊技の多様化を図る上では、実質的な恩恵の小さい第2所定遊技状態においては第1所定遊技状態と比べて第2判定結果となる機会が多くなることにより、持ち球の減りを抑えながら遊技を進めることが可能となる。これにより、有利度の過度の偏りを抑えつつ、2つの所定遊技状態における挙動の違いを明確化することができる。これは、特徴I1に示した効果を発揮させる上で好ましい構成である。
特徴I5.前記所定遊技状態として、前記第1所定遊技状態及び前記第2所定遊技状態を含む第1の遊技状態(第3通常遊技状態)と、前記第1の遊技状態よりも遊技者に不利な第2の遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第1の遊技状態よりも遊技者に有利な第3の遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記第2の遊技状態において所定の移行条件が成立した場合に前記第2所定遊技状態に移行させる手段と、
前記第3の遊技状態において所定の移行条件が成立した場合に前記第1所定遊技状態に移行させる手段と
を備えていることを特徴とする特徴I1乃至特徴I4のいずれか1つに記載の遊技機。
所定遊技状態として第1の遊技状態~第3の遊技状態が設けられている場合には、最も有利な第3の遊技状態が終了することにより遊技者の遊技意欲が急速に低下することが懸念される。この点、本特徴に示すように、有利側の第3の遊技状態から降格する場合に相対的に恩恵の大きい第1所定遊技状態に移行し、不利側の第2の遊技状態から昇格する場合に相対的に恩恵の小さい第2所定遊技状態に移行する構成とすることで、そのような不都合の発生を好適に抑制できる。
また、上記特徴I1に示したように、第1所定遊技状態及び第2所定遊技状態を併用することで遊技の多様化を実現する上では、第2の遊技状態から相対的に恩恵の小さい第2所定遊技状態へ移行させる構成とすることで当該第2所定遊技状態への移行のハードルを下げ、当該第2所定遊技状態への移行頻度を高めることができる。このようにして第2所定遊技状態への移行頻度を高めることにより、遊技の多様化による遊技への注目度の向上効果を好適に発揮させることができる。
特徴I6.前記第2所定遊技状態においては、前記第1始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間が前記所定の流路へ遊技球が連続発射されている状況下における当該第1始動入球部への入球のインターバル期間の平均よりも長く、前記第2始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間が前記所定の流路へ遊技球が連続発射されている状況下における当該第2始動入球部への入球のインターバル期間の平均よりも長くなっていることを特徴とする特徴I1乃至特徴I5のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴I1等に示した構成によれば、第2所定遊技状態中は第2始動入球部に係る遊技回用動作がメインとなるようにして遊技が進行する。第2所定遊技状態は第2切替モードに対応しているため第1始動入球部への入球が頻繁に発生するが、当該第1始動入球部への入球が発生したとしても当該入球が実質的に判定対象から外れやすくなっている。このような挙動が目立つと、それが遊技者の満足度を大きく低下させる要因になると懸念される。具体的には、第2始動入球部への入球に基づく特別情報の数が0になって当該第2始動入球部に係る遊技回用動作が途切れた場合に上記挙動が目立ちやすくなると想定される。ここで、本特徴に示す構成によれば、第2始動入球部への入球のインターバル期間の平均は遊技回用動作の実行期間よりも短くなるように設定されている。これにより、第2所定遊技状態中に第2始動入球部に係る遊技回用動作が途切れることを抑制し、上記不都合の発生を抑制している。
特徴I7.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を予め設定された規定数を上限として記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果用の乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果となり、前記遊技回制御手段によって前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記始動入球部として第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を有し、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記所定の報知手段は、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とを有し、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記第1始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第2切替モード且つ前記低確率モードに対応した第1所定遊技状態(第3通常遊技状態)と、同じく前記第2切替モード且つ前記低確率モードに対応した第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記第1所定遊技状態における前記決定モードが前記1決定モード、前記第2所定遊技状態における前記決定モードが前記第2決定モードとなるように決定モードの切り替えを行う手段を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴I7によれば、第1所定遊技状態及び第2所定遊技状態は何れも低確率モード且つ第2切替モードに対応しており(所謂時短遊技状態)、第1始動入球部への入球が優遇される。但し、第1所定遊技状態では第1始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間が第2始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間よりも短くなるのに対して、第2所定遊技状態では第1始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間が第2始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間よりも長くなる。つまり、第1所定遊技状態においては第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作をメインとして遊技が進行し(第1始動入球部側高速消化)、第2所定遊技状態においては第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作をメインとして遊技が進行する(第2始動入球部側高速消化)。このため、第1所定遊技状態における第2切替モードによれば、(1)第1始動入球部への入球に基づく払い出しの機会が増え、(2)第1始動入球部への入球に基づいて抽選が実行される機会が増えることとなる。これに対して、第2所定遊技状態における第2切替モードによれば、第2始動入球部に係る遊技回用動作がメインとなって遊技が進行し、第1始動入球部への入球機会と第1始動入球部への入球に係る抽選機会とのかい離が大きくなる。つまり、第1始動入球部への入球が増えたことによる恩恵は主として上記(1)となる。このようにして、第1所定遊技状態及び第2所定遊技状態(所謂時短遊技状態)における遊技の流れに違いを生じさせることにより、遊技の単調化を抑制して、遊技への注目度の向上に寄与できる。
特徴I8.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を予め設定された規定数を上限として記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果用の乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の変動表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて作動口用表示部D1,D2の表示制御を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果となり、前記遊技回制御手段によって前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記始動入球部として第1始動入球部(第1作動入球部62)及び第2始動入球部(第2作動入球部63)を有し、それら第1始動入球部及び第2始動入球部は前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記所定の報知手段は、前記第1始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第1報知手段(第1作動口用表示部D1)と、前記第2始動入球部への入球に基づいて遊技回用動作を行う第2報知手段(第2作動口用表示部D2)とを有し、
前記遊技回制御手段は、前記第1報知手段及び前記第2報知手段の一方における遊技回用動作中に他方における遊技回用動作を実行可能となっており、
前記第1始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第2切替モード且つ前記高確率モードに対応した第1所定遊技状態(第4通常遊技状態)と、同じく前記第2切替モード且つ前記高確率モードに対応した第2所定遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記遊技回制御手段は、前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間を決定する決定モード(主制御装置162のMPU602において参照する変動表示時間テーブルを遊技状態毎に特定する機能)として、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する第1決定モード(例えば第4通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)と、前記第1報知手段における遊技回用動作の実行期間が前記第2報知手段における遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する第2決定モード(例えば第2通常遊技状態に対応した変動表示時間テーブルを参照する機能)とが設けられており、
前記第1所定遊技状態における前記決定モードが前記1決定モード、前記第2所定遊技状態における前記決定モードが前記第2決定モードとなるように決定モードの切り替えを行う手段を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴I8によれば、第1所定遊技状態及び第2所定遊技状態は何れも高確率モード且つ第2切替モードに対応しており(所謂確変遊技状態)、第1始動入球部への入球が優遇される。但し、第1所定遊技状態では第1始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間が第2始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間よりも短くなるのに対して、第2所定遊技状態では第1始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間が第2始動入球部に係る遊技回用動作の実行期間よりも長くなる。つまり、第1所定遊技状態においては第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作をメインとして遊技が進行し(第1始動入球部側高速消化)、第2所定遊技状態においては第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作をメインとして遊技が進行する(第2始動入球部側高速消化)。このため、第1所定遊技状態における第2切替モードによれば、(1)第1始動入球部への入球に基づく払い出しの機会が増え、(2)第1始動入球部への入球に基づいて抽選が実行される機会が増えることとなる。これに対して、第2所定遊技状態における第2切替モードによれば、第2始動入球部に係る遊技回用動作がメインとなって遊技が進行し、第1始動入球部への入球機会と第1始動入球部への入球に係る抽選機会とのかい離が大きくなる。つまり、第1始動入球部への入球が増えたことによる恩恵は主として上記(1)となる。このようにして、第1所定遊技状態及び第2所定遊技状態(所謂確変遊技状態)における遊技の流れに違いを生じさせることにより、遊技の単調化を抑制して、遊技への注目度の向上に寄与できる。
また、特徴I1~特徴I8に示した各技術的思想を上記特徴A群~H群に適用してもよい。
<特徴J群>
以下の特徴J群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴J1.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(大当たり結果に対応する乱数群や特別当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段を制御する遊技回制御手段と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(大当たり結果又は特別当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記所定遊技状態として、第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記払出手段により払い出される遊技球の数を前記遊技領域における所定の流路(右ルート)への発射数で除した値が前記第1遊技状態よりも高くなるように設定された前記第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記払出手段により払い出される遊技球の数を前記遊技領域における所定の流路(右ルート)への発射数で除した値が前記第1遊技状態よりも高くなるように設定された前記第3遊技状態(第3通常遊技状態又は第4通常遊技状態)とが設けられていることを特徴とする遊技機。
遊技状態の移行によって遊技進行に伴う持ち球の減り(投資)が緩和されるタイプの遊技機においては、遊技の多様化によって遊技への注目度の向上に寄与できる。この種の遊技機においては、持ち球の減りが緩和される場合と緩和されない場合とのギャップを大きくすることで、緩和機能のインパクトを強くすることができる反面、ギャップを大きくすることが緩和機能を発揮させる機会を増やす上で妨げになると懸念される。言い換えれば、緩和機能を有しているとしても、その発動に係る制約が強くなることが上述した注目度の向上効果を高める上で妨げになり得る。この点、本特徴に示す構成によれば、払出数を発射数で除した値(ベース)が第1遊技状態<第2遊技状態<第3遊技状態の順に高くなり、より上位の遊技状態へ移行することで持ち球の減り(投資)が緩和されることとなる。このように、低ベースと高ベースとの間に中ベースを設けることにより、中ベースを設けない場合と比較して持ち球の減りを緩和される機会を増やすことができる。故に、ベースアップの機会を増やし、遊技の多様化によって遊技への注目度の向上を図る効果を好適に発揮させることが可能となる。
特徴J2.前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が受入状態となる期間が長い第2特別遊技状態とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記可変入球部は、前記始動入球部とともに前記所定の流路に各々配設された第1可変入球部(可変入賞装置64)及び第2可変入球部(可変入賞装置65)を含み、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1可変入球部を切替対象とする前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2可変入球部を切替対象とする前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記第2遊技状態においては、前記第1遊技状態と比べて前記第2判定結果となる機会が増えることにより、前記払出手段により払い出される遊技球の数を前記所定の流路への発射数で除した値が前記第1遊技状態よりも高くなり、
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(非受入状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態における前記可変機構の切替制御モードが前記第1切替モードとなり、前記第3遊技状態における前記可変機構の切替制御モードが前記第2切替モードとなるように構成されており、
前記第3遊技状態においては、前記可変機構の切替制御モードが前記第2切替モードとなることにより、前記払出手段により払い出される遊技球の数を前記所定の流路への発射数で除した値が前記第2遊技状態及び前記第1遊技状態よりも高くなるように構成されていることを特徴とする特徴J1に記載の遊技機。
特徴J2によれば、第1遊技状態から第2遊技状態へ移行することで第2判定結果となる機会が増え、第2可変入球部への入球に基づく賞球を獲得できる機会が増える。これに対して、第3遊技状態では可変機構によって始動入球部への入球機会が増え、始動入球部への入球に基づく賞球を獲得できる機会が増える。第3遊技状態においては特に、始動入球部への入球機会を増やすことで、特別情報が取得される機会(判定が実行される機会)も増えることとなり遊技(遊技回用動作)を速やかに進行させることができる。このように、ベース及び遊技進行の2つの側面から恩恵を付与することで、第1遊技状態及び第2遊技状態に対する第3遊技状態の優位性を確保することは遊技の多様化を実現する上で好ましい。なお、第2遊技状態では始動入球部への入球機会を増やすことでベースを引き上げ、第3遊技状態では第2判定結果となる機会を増やすことでベースを引き上げる構成と比較した場合、最上位となる第3遊技状態における遊技の進行スピードを引き上げることが難しくなる。つまり、第3遊技状態における爽快さを高める上では本特徴に示す構成とすることに技術的意義がある。
また、第2遊技状態と第3遊技状態とは何れも第1遊技状態からベースが引き上げられる点では共通であるものの、その手法が全く異なる。例えば、可変機構の動作頻度等を高くすることで第2遊技状態及び第3遊技状態のベースを引き上げる構成とした場合には、始動入球部への賞球頻度と遊技の進行スピードのとの相関が強くなって、一方の恩恵が他方の恩恵に左右されやすくなる。この点、本特徴に示すように、第2遊技状態におけるベースの引き上げと第3遊技状態におけるベースの引き上げとを別の手法で実現すれば、そのような不都合の発生を抑制し、遊技の多様化を好適に実現できる。
特徴J3.前記始動入球部は、前記可変機構が付属する第1始動入球部(右側作動入球部62R)と、前記可変機構が付属しない第2始動入球部(第2作動入球部63)とを含み、
前記第1始動入球部及び前記第2始動入球部は、前記遊技領域における前記所定の流路に配設されており、
前記判定手段は、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定の方が前記第2判定結果となる確率が高くなるように構成されており、
前記遊技回制御手段は、
前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段と、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間の決定モードを切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602にて参照する変動表示時間テーブルを遊技状態に応じて切り替える機能)と
を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間の決定モードとして、前記第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が前記第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する決定モードと、前記第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が前記第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する決定モードとを有しており、
前記第1遊技状態から前記第2遊技状態へ移行する場合に、前記実行期間の決定モードが前記第2決定モードに切り替わることにより、前記第1特別遊技状態となってから次に前記第1特別遊技状態になるまでの期間中に払い出された遊技球の数を当該期間中に前記所定の流路へ発射された遊技球の数で除した値が前記第1遊技状態よりも前記第2遊技状態の方が高くなり、且つ、前記第2遊技状態から前記第3遊技状態へ移行する場合に、前記実行期間の決定モードが前記第1決定モードに切り替わる一方、前記可変機構の切替制御モードが前記第1切替モードから前記第2切替モードに切り替わることにより、前記第1特別遊技状態となってから次に前記第1特別遊技状態になるまでの期間中に払い出された遊技球の数を当該期間中に前記所定の流路へ発射された遊技球の数で除した値が前記第2遊技状態よりも前記第3遊技状態の方が高くなるように構成されていることを特徴とする特徴J2に記載の遊技機。
本特徴に示す構成によれば、可変機構が付属しない第2始動入球部への入球に係る判定では可変機構が付属する第1始動入球部への入球に係る判定よりも第2判定結果となりやすくなるように差が設けられており、且つ、第1遊技状態においては第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作が主となって遊技が進行し、第2遊技状態においては第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作が主となって遊技が進行し、第3遊技状態においては第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作が主となって遊技が進行する。このような構成とすれば、第2遊技状態への移行により第2判定結果となる機会を増やして上記ベースの引き上げを実現し、第3遊技状態への移行により第1始動入球部への入球機会を増やすことによりベース及び遊技の進行速度の引き上げを好適に実現することができる。
特徴J4.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(大当たり結果に対応する乱数群や特別当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段を制御する遊技回制御手段と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(大当たり結果又は特別当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(非受入状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が前記受入状態となる期間が長い第2特別遊技状態とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応した第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応した第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モードに対応した第3遊技状態(第3通常遊技状態又は第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記始動入球部は、前記可変機構が付属する第1始動入球部(右側作動入球部62R)と、前記可変機構が付属しない第2始動入球部(第2作動入球部63)とを含み、
前記第1始動入球部及び前記第2始動入球部は、前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記判定手段は、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定の方が前記第2判定結果となる確率が高くなるように構成されており、
前記遊技回制御手段は、
前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段と、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間の決定モードを切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602にて参照する変動表示時間テーブルを遊技状態に応じて切り替える機能)と
を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間の決定モードとして、前記第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が前記第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する決定モードと、前記第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が前記第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する決定モードとを有しており、
前記第1遊技状態から前記第2遊技状態へ移行する場合に、前記実行期間の決定モードが前記第2決定モードに切り替わることにより、前記第1特別遊技状態となってから次に前記第1特別遊技状態になるまでの期間中に払い出された遊技球の数を当該期間中に前記所定の流路へ発射された遊技球の数で除した値が前記第1遊技状態よりも前記第2遊技状態の方が高くなり、且つ、前記第2遊技状態から前記第3遊技状態へ移行する場合に、前記実行期間の決定モードが前記第1決定モードに切り替わる一方、前記可変機構の切替制御モードが前記第1切替モードから前記第2切替モードに切り替わることにより、前記第1特別遊技状態となってから次に前記第1特別遊技状態になるまでの期間中に払い出された遊技球の数を当該期間中に前記所定の流路へ発射された遊技球の数で除した値が前記第2遊技状態よりも前記第3遊技状態の方が高くなるように構成されていることを特徴とする遊技機。
遊技状態の移行によって遊技進行に伴う持ち球の減り(投資)が緩和されるタイプの遊技機においては、遊技の多様化によって遊技への注目度の向上に寄与できる。この種の遊技機においては、持ち球の減りが緩和される場合と緩和されない場合とのギャップを大きくすることで、緩和機能のインパクトを強くすることができる反面、ギャップを大きくすることが緩和機能を発揮させる機会を増やす上で妨げになると懸念される。言い換えれば、緩和機能を有したとしても、その発動に係る制約が強くなることが上述した注目度の向上効果を高める上で妨げになり得る。この点、本特徴に示す構成によれば、払出数を発射数で除した値(ベース)が第1遊技状態<第2遊技状態<第3遊技状態の順に高くなり、より上位の遊技状態へ移行することで持ち球の減り(投資)が緩和されることとなる。このように、所謂低ベースと高ベースとの間に中ベースを設けることにより、中ベースを設けない場合と比較して持ち球の減りを緩和される機会を増やすことができる。故に、ベースアップの機会を増やし、遊技の多様化によって遊技への注目度の向上を図る効果を好適に発揮させることが可能となる。
第1遊技状態から第2遊技状態へ移行することで第2判定結果となる機会が増え、第2可変入球部への入球に基づく賞球を獲得できる機会が増える。これに対して、第3遊技状態では可変機構によって始動入球部への入球機会が増え、始動入球部への入球に基づく賞球を獲得できる機会が増える。第3遊技状態においては特に、始動入球部への入球機会を増やすことで、特別情報が取得される機会(判定が実行される機会)も増えることとなり遊技(遊技回用動作)を速やかに進行させることができる。このように、ベース及び遊技進行の2つの側面から恩恵を付与することで、第1遊技状態及び第2遊技状態に対する第3遊技状態の優位性を確保することは遊技の多様化を実現する上で好ましい。なお、第2遊技状態では始動入球部への入球機会を増やすことでベースを引き上げ、第3遊技状態では第2判定結果となる機会を増やすことでベースを引き上げる構成と比較した場合、最上位となる第3遊技状態における遊技の進行スピードを引き上げることが難しくなる。つまり、第3遊技状態における爽快さを高める上では本特徴に示す構成とすることに技術的意義がある。
また、第2遊技状態と第3遊技状態とは何れも第1遊技状態からベースが引き上げられる点では共通であるものの、その手法が全く異なる。例えば、可変機構の動作頻度等を高くすることで第2遊技状態及び第3遊技状態のベースを引き上げる構成とした場合には、始動入球部への賞球頻度と遊技の進行スピードのとの相関が強くなって、一方の恩恵が他方の恩恵に左右されやすくなる。この点、本特徴に示すように、第2遊技状態におけるベースの引き上げと第3遊技状態におけるベースの引き上げとを別の手法で実現すれば、そのような不都合の発生を抑制し、遊技の多様化を好適に実現できる。
上述の如く可変機構が付属しない第2始動入球部への入球に係る判定では可変機構が付属する第1始動入球部への入球に係る判定よりも第2判定結果となりやすくなるように差が設けられており、且つ、第1遊技状態においては第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作が主となって遊技が進行し、第2遊技状態においては第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作が主となって遊技が進行し、第3遊技状態においては第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作が主となって遊技が進行する。このような構成とすれば、第2遊技状態への移行により第2判定結果となる機会を増やして上記ベースの引き上げを実現し、第3遊技状態への移行により第1始動入球部への入球機会を増やすことによりベース及び遊技の進行速度の引き上げを好適に実現することができる。
なお、本特徴に示す構成を「遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)とを備えている遊技機であって、前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(大当たり結果に対応する乱数群や特別当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段を制御する遊技回制御手段と、前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(大当たり結果又は特別当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(非受入状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)とを備え、前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が前記受入状態となる期間が長い第2特別遊技状態とが設けられており、前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、前記特別遊技状態移行手段は、前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2特別遊技状態に移行させる手段とを有し、前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応した第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応した第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モードに対応した第3遊技状態(第3通常遊技状態又は第4通常遊技状態)とが設けられており、前記始動入球部は、前記可変機構が付属する第1始動入球部(右側作動入球部62R)と、前記可変機構が付属しない第2始動入球部(第2作動入球部63)とを含み、前記第1始動入球部及び前記第2始動入球部は、前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、前記判定手段は、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定の方が前記第2判定結果となる確率が高くなるように構成されており、前記遊技回制御手段は、前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段と、前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間の決定モードを切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602にて参照する変動表示時間テーブルを遊技状態に応じて切り替える機能)とを有し、前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間の決定モードとして、前記第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が前記第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する決定モードと、前記第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が前記第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する決定モードとを有しており、前記決定モード切替手段は、前記第1遊技状態及び前記第3遊技状態における前記実行期間の決定モードを前記第1決定モードとし、前記第2遊技状態における前記実行期間の決定モードを前記第2決定モードとする構成となっており、前記第2遊技状態においては、前記第1特別遊技状態となってから次に前記第1特別遊技状態になるまでの期間中に払い出された遊技球の数を当該期間中に前記所定の流路へ発射された遊技球の数で除した値が前記第1遊技状態と比べて高くなり、且つ、前記第3遊技状態においては、前記第1特別遊技状態となってから次に前記第1特別遊技状態になるまでの期間中に払い出された遊技球の数を当該期間中に前記所定の流路へ発射された遊技球の数で除した値が前記第2遊技状態と比べて高くなるように構成されていることを特徴とする遊技機。」とすることも可能である。
特徴J5.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
遊技者の操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射可能な遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、
前記遊技領域に設けられた入球部(作動入球部62,63や可変入賞装置64,65)への入球に基づいて遊技球を払い出す払出手段(払出装置222)と
を備えている遊技機であって、
前記入球部としての始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(大当たり結果に対応する乱数群や特別当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段を制御する遊技回制御手段と、
前記判定手段による判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果(大当たり結果又は特別当たり結果)となり、前記遊技回制御手段によって前記遊技回用動作が実行されたことに基づいて遊技状態を所定遊技状態(第1通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(非受入状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態として、第1特別遊技状態と、当該第1特別遊技状態よりも前記可変入球部が前記受入状態となる期間が長い第2特別遊技状態とが設けられており、
前記所定の判定情報として第1判定情報(大当たり結果に対応する乱数群)及び第2判定情報(特別当たり結果に対応する乱数群)が設けられており、
前記可変入球部は、第1可変入球部(可変入賞装置64)及び第2可変入球部(可変入賞装置65)を含み、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記判定手段による判定結果が前記第1判定情報に対応した第1判定結果(大当たり結果)となった場合に、前記第1可変入球部を切替対象とする前記第1特別遊技状態に移行させる手段と、
前記判定手段による判定結果が前記第2判定情報に対応した第2判定結果(特別当たり結果)となった場合に、前記第2可変入球部を切替対象とする前記第2特別遊技状態に移行させる手段と
を有し、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記非受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記第1判定情報に対応した前記第1判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定遊技状態として、前記第1切替モード且つ前記低確率モードに対応した第1遊技状態(第1通常遊技状態)と、前記第1切替モード且つ前記高確率モードに対応した第2遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第2切替モードに対応した第3遊技状態(第3通常遊技状態又は第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記始動入球部は、前記可変機構が付属する第1始動入球部(右側作動入球部62R)と、前記可変機構が付属しない第2始動入球部(第2作動入球部63)とを含み、
前記第1始動入球部及び前記第2始動入球部は、前記遊技領域における所定の流路(右ルート)に配設されており、
前記判定手段は、前記第1始動入球部への入球に基づく前記判定よりも前記第2始動入球部への入球に基づく前記判定の方が前記第2判定結果となる確率が高くなるように構成されており、
前記遊技回制御手段は、
前記遊技回用動作の実行期間を決定する実行期間決定手段と、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間の決定モードを切り替える決定モード切替手段(主制御装置162のMPU602にて参照する変動表示時間テーブルを遊技状態に応じて切り替える機能)と
を有し、
前記実行期間決定手段による前記遊技回用動作の実行期間の決定モードとして、前記第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が前記第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも短くなるようにして実行期間を決定する決定モードと、前記第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間が前記第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作の実行期間よりも長くなるようにして実行期間を決定する決定モードとを有しており、
前記第1遊技状態から前記第2遊技状態へ移行する場合に、前記実行期間の決定モードが前記第2決定モードに切り替わることにより、前記第1特別遊技状態となってから次に前記第1特別遊技状態になるまでの期間中に払い出された遊技球の数を当該期間中に前記所定の流路へ発射された遊技球の数で除した値が前記第1遊技状態よりも前記第2遊技状態の方が高くなり、且つ、前記第2遊技状態から前記第3遊技状態へ移行する場合に、前記実行期間の決定モードが前記第1決定モードに切り替わる一方、前記可変機構の切替制御モードが前記第1切替モードから前記第2切替モードに切り替わることにより、前記第1特別遊技状態となってから次に前記第1特別遊技状態になるまでの期間中に払い出された遊技球の数を当該期間中に前記所定の流路へ発射された遊技球の数で除した値が前記第2遊技状態よりも前記第3遊技状態の方が高くなるように構成されていることを特徴とする遊技機。
遊技状態の移行によって遊技進行に伴う持ち球の減り(投資)が緩和されるタイプの遊技機においては、遊技の多様化によって遊技への注目度の向上に寄与できる。この種の遊技機においては、持ち球の減りが緩和される場合と緩和されない場合とのギャップを大きくすることで、緩和機能のインパクトを強くすることができる反面、ギャップを大きくすることが緩和機能を発揮させる機会を増やす上で妨げになると懸念される。言い換えれば、緩和機能を有したとしても、その発動に係る制約が強くなることが上述した注目度の向上効果を高める上で妨げになり得る。この点、本特徴に示す構成によれば、払出数を発射数で除した値(ベース)が第1遊技状態<第2遊技状態<第3遊技状態の順に高くなり、より上位の遊技状態へ移行することで持ち球の減り(投資)が緩和されることとなる。このように、所謂低ベースと高ベースとの間に中ベースを設けることにより、中ベースを設けない場合と比較して持ち球の減りを緩和される機会を増やすことができる。故に、ベースアップの機会を増やし、遊技の多様化によって遊技への注目度の向上を図る効果を好適に発揮させることが可能となる。
第1遊技状態から第2遊技状態へ移行することで第2判定結果となる機会が増え、第2可変入球部への入球に基づく賞球を獲得できる機会が増える。これに対して、第3遊技状態では可変機構によって始動入球部への入球機会が増え、始動入球部への入球に基づく賞球を獲得できる機会が増える。第3遊技状態においては特に、始動入球部への入球機会を増やすことで、特別情報が取得される機会(判定が実行される機会)も増えることとなり遊技(遊技回用動作)を速やかに進行させることができる。このように、ベース及び遊技進行の2つの側面から恩恵を付与することで、第1遊技状態及び第2遊技状態に対する第3遊技状態の優位性を確保することは遊技の多様化を実現する上で好ましい。なお、第2遊技状態では始動入球部への入球機会を増やすことでベースを引き上げ、第3遊技状態では第2判定結果となる機会を増やすことでベースを引き上げる構成と比較した場合、最上位となる第3遊技状態における遊技の進行スピードを引き上げることが難しくなる。つまり、第3遊技状態における爽快さを高める上では本特徴に示す構成とすることに技術的意義がある。
また、第2遊技状態と第3遊技状態とは何れも第1遊技状態からベースが引き上げられる点では共通であるものの、その手法が全く異なる。例えば、可変機構の動作頻度等を高くすることで第2遊技状態及び第3遊技状態のベースを引き上げる構成とした場合には、始動入球部への賞球頻度と遊技の進行スピードのとの相関が強くなって、一方の恩恵が他方の恩恵に左右されやすくなる。この点、本特徴に示すように、第2遊技状態におけるベースの引き上げと第3遊技状態におけるベースの引き上げとを別の手法で実現すれば、そのような不都合の発生を抑制し、遊技の多様化を好適に実現できる。
上述の如く可変機構が付属しない第2始動入球部への入球に係る判定では可変機構が付属する第1始動入球部への入球に係る判定よりも第2判定結果となりやすくなるように差が設けられており、且つ、第1遊技状態においては第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作が主となって遊技が進行し、第2遊技状態においては第2始動入球部への入球に基づく遊技回用動作が主となって遊技が進行し、第3遊技状態においては第1始動入球部への入球に基づく遊技回用動作が主となって遊技が進行する。このような構成とすれば、第2遊技状態への移行により第2判定結果となる機会を増やして上記ベースの引き上げを実現し、第3遊技状態への移行により第1始動入球部への入球機会を増やすことによりベース及び遊技の進行速度の引き上げを好適に実現することができる。
特徴J6.前記第2遊技状態において前記払出手段により払い出される遊技球の数を前記所定の流路への発射数で除した値と前記第3遊技状態において前記払出手段により払い出される遊技球の数を前記所定の流路への発射数で除した値との差は、前記第2遊技状態において前記払出手段により払い出される遊技球の数を前記所定の流路への発射数で除した値と前記第1遊技状態において前記払出手段により払い出される遊技球の数を前記所定の流路への発射数で除した値との差よりも小さくなっていることを特徴とする特徴J1乃至特徴J5のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴J6によれば、第2遊技状態におけるベースは第1遊技状態におけるベース及び第3遊技状態におけるベースのうち後者寄りとなるように設定されている。つまり、ベースは、第1遊技状態<<第2遊技状態<第3遊技状態となるように差が設けられている。このような構成とすれば、遊技者に第3遊技状態と比べて恩恵の小さい第2遊技状態の存在が煩わしいとの印象を与える要因になることを抑制できる。
特に、特徴J2に示したように第3遊技状態がベース及び遊技進行の2つの側面から恩恵が付与される構成との組み合わせにおいては、ベースを第3遊技状態に近づけたとしても、第2遊技状態と第3遊技状態との差は明確となる。これにより、第2遊技状態におけるベースを第3遊技状態におけるベースに近づけることが第2遊技状態の存在感を低下させる要因になることを好適に抑制できる。
なお、特徴J1~特徴J6に示した各技術的思想を上記特徴A群~I群に適用してもよい。
以下の特徴K群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を向上させる上で、その構成に未だ改善の余地がある。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴K1.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記所定遊技状態として、第1所定遊技状態(第2通常遊技状態)と、第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)と、前記第1所定遊技状態及び前記第2所定遊技状態よりも遊技者に有利な第3所定遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記特別遊技状態の終了後に遊技状態を何れかの所定遊技状態に移行させる所定遊技状態移行手段を備え、
前記所定の判定情報に対応する判定結果として、第1判定結果(確変大当たり結果)と第2判定結果(通常大当たり結果)とが設けられており、
前記所定遊技状態移行手段は、所定の順序で前記第1判定結果及び前記第2判定結果となった場合に前記第1所定遊技状態から前記第2所定遊技状態を経て前記第3所定遊技状態へ移行させる構成となっていることを特徴とする遊技機。
特徴K1によれば、有利度の高い第3所定遊技状態に移行させるためには所定の順序で第1判定結果(当選結果)及び第2判定結果(当選結果)に当選させる必要がある。このように、第3所定遊技状態への移行に際して複数の異なる当選結果を経由させる構成とすることにより、第3所定遊技状態へ移行するまでの遊技の流れが単調になることを抑制できる。特に、目標となる第3所定遊技状態に到達した場合にはその印象が強く残りやすい。そこで、第3所定遊技状態へ到達する過程において異なる複数種の当選結果を経由させる構成とすれば、複数種の当選結果の併用によって遊技を多様化したことによる注目度向上効果を好適に発揮させることができる。
特徴K2.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応する判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報に対応する判定結果として、前記高確率モードへの移行に対応する高確率モード対応の判定結果(確変大当たり結果)と前記低確率モードへの移行に対応する低確率モード対応の判定結果(通常大当たり結果)とが設けられており、
前記所定遊技状態として、第1所定遊技状態(第2通常遊技状態)と、第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)と、前記第1所定遊技状態及び前記第2所定遊技状態よりも遊技者に有利な第3所定遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記特別遊技状態の終了後に遊技状態を何れかの所定遊技状態に移行させる所定遊技状態移行手段を備え、
前記所定遊技状態移行手段は、所定の順序で前記高確率モード対応の結果及び前記低確率モード対応の結果となった場合に前記第1所定遊技状態から前記第2所定遊技状態を経て前記第3所定遊技状態へ移行させる構成となっていることを特徴とする遊技機。
特徴K2によれば、有利度の高い第3所定遊技状態に移行させるためには所定の順序で高確率モード対応の判定結果(当選結果)及び低確率モード対応の判定結果(当選結果)に当選させる必要がある。このように、第3所定遊技状態への移行に際して複数の異なる当選結果を経由させる構成とすることにより、第3所定遊技状態へ移行するまでの遊技の流れが単調になることを抑制できる。特に、目標となる第3所定遊技状態に到達した場合にはその印象が強く残りやすい。そこで、第3所定遊技状態へ到達する過程において異なる複数種の当選結果を経由させる構成とすれば、複数種の当選結果の併用によって遊技を多様化したことによる注目度向上効果を好適に発揮させることができる。
特徴K3.前記所定の順序は、前記第1所定遊技状態から前記第2所定遊技状態への移行契機となる判定結果が対応する前記判定モードと、前記第2所定遊技状態から前記第3所定遊技状態への移行契機となる判定結果が対応する前記判定モードとが反対の関係となるように規定されていることを特徴とする特徴K2に記載の遊技機。
特徴K3によれば、第1所定遊技状態→第2所定遊技状態への移行契機となる当選結果と、第2所定遊技状態→第3所定遊技状態への移行契機となる当選結果とでは対応する判定モードが逆となる。つまり、第3所定遊技状態への移行に高確率モード対応の当選結果と低確率モード対応の当選結果の両方を経由する必要がある。このような構成とすれば、第3所定遊技状態へ移行するまでの遊技の単調化を好適に抑制できる。
特徴K4.前記所定遊技状態移行手段は、前記第1所定遊技状態における先の判定結果と同一の判定モードに対応する判定結果となった場合には、後の判定結果を契機とした前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第3所定遊技状態以外の所定遊技状態となるように構成されていることを特徴とする特徴K2又は特徴K3に記載の遊技機。
同じ判定モードに対応する判定結果が連続した場合(繰り返された場合)には第3所定遊技状態への移行が回避される、このような構成として、前後の判定結果に対応する判定モードが逆となる場合との差別化を図ることにより、特徴K3に示した効果を好適に発揮させることができる。
特徴K5.前記第2所定遊技状態は、当該第2所定遊技状態における前記判定モードが前記第1所定遊技状態における前記判定モードとは反対となるように構成されており、
前記第3所定遊技状態は、当該第3所定遊技状態における前記判定モードが前記第2所定遊技状態における前記判定モードとは逆となるように構成されており、
前記所定の順序は、前記第1所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が当該第1所定遊技状態における前記判定モードとは反対の判定モードに対応する判定結果となって前記第2所定遊技状態へ移行した後、当該第2所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が当該第2所定遊技状態における前記判定モードとは反対の判定モードに対応する判定結果となる順序となるように規定されていることを特徴とする特徴K2乃至特徴K4のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴K5によれば、第1所定遊技状態において当該第1所定遊技状態における判定モードとは逆の判定モードに対応する当選結果となった場合に第2所定遊技状態へ移行し、この第2所定遊技状態において当該第2所定遊技状態における判定モードとは逆の判定モードに対応する当選結果となった場合に第3所定遊技状態へ移行する。このような構成とすることで、第3所定遊技状態へ到る過程で遊技の流れを大きく変化させることができ、遊技の単調化を抑制する効果を好適に発揮させることができる。
特徴K6.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応する判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報に対応する判定結果として、前記高確率モードへの移行に対応する高確率モード対応結果(確変大当たり結果)と前記低確率モードへの移行に対応する低確率モード対応結果(通常大当たり結果)とが設けられており、
前記所定遊技状態として、第1所定遊技状態(第2通常遊技状態)と、前記第1所定遊技状態とは対応する前記判定モードが反対となる第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)と、前記第1所定遊技状態及び前記第2所定遊技状態よりも遊技者に有利であり且つ前記第2所定遊技状態とは対応する判定モードが反対となる第3所定遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
前記特別遊技状態の終了後に遊技状態を何れかの所定遊技状態に移行させる所定遊技状態移行手段を備え、
前記所定遊技状態移行手段は、
前記第1所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が当該第1所定遊技状態における前記判定モードとは反対の前記判定モードに対応する判定結果となった場合に前記第2所定遊技状態へ移行させる手段と、
前記第2所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が当該第2所定遊技状態における前記判定モードとは反対の前記判定モードに対応する判定結果となった場合に前記第3所定遊技状態へ移行させる手段と
を有していることを特徴とする遊技機。
特徴K6によれば、有利度の高い第3所定遊技状態に移行させるためには所定の順序で高確率モード対応の判定結果(当選結果)及び低確率モード対応の判定結果(当選結果)に当選させる必要がある。このように、第3所定遊技状態への移行に際して複数の異なる当選結果を経由させる構成とすることにより、第3所定遊技状態へ移行するまでの遊技の流れが単調になることを抑制できる。特に、目標となる第3所定遊技状態に到達した場合にはその印象が強く残りやすい。そこで、第3所定遊技状態へ到達する過程において異なる複数種の当選結果を経由させる構成とすれば、複数種の当選結果の併用によって遊技を多様化したことによる注目度向上効果を好適に発揮させることができる。
特徴K7.前記第1所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が当該第1所定遊技状態に対応する判定モードと同じ判定モードに対応する判定結果となった場合には、当該判定結果を契機とした前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第3所定遊技状態以外の他の所定遊技状態なるように構成されていることを特徴とする特徴K5又は特徴K6に記載の遊技機。
特徴K7によれば、第1所定遊技状態においては当該第1所定遊技状態に対応する判定モードと同じ判定モードに対応する判定結果(当選結果)となったとしても第3所定遊技状態へ移行しない。このような構成として、第2所定遊技状態への移行契機を限定することにより、特徴K5等に示した効果を好適に発揮させることができる。
特徴K8.前記第2所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が当該第2所定遊技状態に対応する判定モードと同じ判定モードに対応する判定結果となった場合には、当該判定結果を契機とした前記特別遊技状態の終了後の遊技状態が前記第3所定遊技状態以外の他の所定遊技状態となるように構成されていることを特徴とする特徴K5乃至特徴K7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴K8によれば、第2所定遊技状態においては当該第2所定遊技状態に対応する判定モードと同じ判定モードに対応する判定結果(当選結果)となったとしても第3所定遊技状態へ移行しない。このような構成として、第3所定遊技状態への移行契機を限定することにより、特徴K5等に示した効果を好適に発揮させることができる。
特徴K9.前記第1所定遊技状態及び前記第3所定遊技状態はいずれも前記高確率モードに対応する所定遊技状態であり、前記第2所定遊技状態は前記低確率モードに対応する所定遊技状態であることを特徴とする特徴K2乃至特徴K8のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴K9によれば、第3所定遊技状態を高確率モードに対応させて遊技者の優位性を担保しつつ、当該第3所定遊技状態に到る過程にて低確率モード対応の所定遊技状態を介在させる構成とすることにより、遊技の流れを好適に変化させることができる。これは第3所定遊技状態を目指す際の遊技が単調になることを抑制する上で好ましい。
特徴K10.前記始動入球部へ遊技球が入球可能な受入状態(開状態)及び当該受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態(閉状態)に切替可能な可変機構(電動役物71)と、
前記可変機構を制御する可変機構用制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記可変機構用制御手段による前記可変機構の切替制御モード(サポートモード)として、第1切替モード(低頻度サポートモード)と、当該第1切替モードよりも前記可変機構が受入状態である期間が長くなる第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設けられており、
前記第1所定遊技状態は前記高確率モード且つ前記第1切替モード対応の所定遊技状態であり、前記第3所定遊技状態は前記高確率モード且つ前記第2切替モード対応の所定遊技状態であることを特徴とする特徴K9に記載の遊技機。
第1所定遊技状態(高確率モード)→第2所定遊技状態(低確率モード)→第3所定遊技状態(高確率モード)へ移行させる場合に、第1所定遊技状態を第1切替モード且つ第3所定遊技状態を第2切替モードに各々対応させることで、第1所定遊技状態から第3所定遊技状態へ移行した場合の遊技のリズムを大きく変化させることができる。
特徴K11.遊技領域(遊技領域PE)が形成されている遊技盤(遊技盤60)と、
前記遊技領域に設けられた始動入球部(作動入球部62,63)への入球が発生した場合に特別情報(保留情報)を取得する特別情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて保留情報を取得する処理を実行する機能)と、
前記特別情報取得手段により取得された特別情報を記憶可能な取得情報記憶手段(主制御装置162のRAM604における保留球格納エリア632)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報(例えば大当たり結果に対応する乱数群)と対応しているか否かの判定を行う判定手段(主制御装置162のMPU602において抽選用の処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定に先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて遊技回用動作(作動口用表示部D1,D2における絵柄の可変表示)が開始され、前記判定の結果に対応した報知結果として当該遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の遊技回用動作が行われるように所定の報知手段(作動口用表示部D1,D2)を制御する遊技回制御手段(主制御装置162のMPU602にて遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記判定手段による判定結果が前記所定の判定情報に対応した判定結果となり且つ前記遊技回制御手段による前記遊技回用動作が終了したことに基づいて、遊技状態を所定遊技状態(例えば第2通常遊技状態~第4通常遊技状態)よりも遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記判定手段により前記判定を行う判定モード(抽選モード)として、前記所定の判定情報に対応する判定結果となる確率が相対的に低い低確率モードと前記所定の判定情報に対応した判定結果となる確率が相対的に高い高確率モードとが設けられており、
前記所定の判定情報に対応する判定結果として、前記高確率モードへの移行に対応する高確率モード対応の判定結果(確変大当たり結果)と前記低確率モードへの移行に対応する低確率モード対応の判定結果(通常大当たり結果)とが設けられており、
前記所定遊技状態として、第1所定遊技状態(第2通常遊技状態)と、第2所定遊技状態(第3通常遊技状態)と、前記第1所定遊技状態及び第2所定遊技状態よりも遊技者に有利な第3所定遊技状態(第4通常遊技状態)とが設けられており、
遊技状態を前記特別遊技状態を経て各所定遊技状態に移行させる所定遊技状態移行手段を備え、
前記所定遊技状態移行手段は、
前記第1所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が当選結果となった場合に当該第1所定遊技状態から前記特別遊技状態を経て前記第2所定遊技状態へ移行させる第1移行手段と、
前記第1移行手段により移行された前記第2所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が当選結果となった場合に当該第2所定遊技状態から前記特別遊技状態を経て前記第3所定遊技状態へ移行させる第2移行手段と
を有し、
前記第1移行手段により前記第1所定遊技状態から前記第2所定遊技状態へ移行させる契機となる判定結果と、前記第2移行手段により前記第2所定遊技状態から前記第1所定遊技状態へ移行させる契機となる判定結果とは対応する前記判定モードが反対となるように構成されていることを特徴とする遊技機。
特徴K11によれば、有利度の高い第3所定遊技状態に移行させるためには対応する判定モードが反対となる判定結果(当選結果)に順に当選させる必要がある。このように、第3所定遊技状態への移行に際して複数の異なる当選結果を経由させる構成とすることにより、第3所定遊技状態へ移行するまでの遊技の流れが単調になることを抑制できる。特に、目標となる第3所定遊技状態に到達した場合にはその印象が強く残りやすい。そこで、第3所定遊技状態へ到達する過程において異なる複数種の当選結果を経由させる構成とすれば、複数種の当選結果の併用によって遊技を多様化したことによる注目度向上効果を好適に発揮させることができる。
特徴K12.前記第1所定遊技状態及び前記第3所定遊技状態は、前記高確率モードに対応する所定遊技状態であり、
前記第2所定遊技状態は、前記低確率モードに対応する所定遊技状態であり、
前記第1移行手段は、前記第1所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記低確率モード対応の判定結果となった場合に当該第1所定遊技状態から前記特別遊技状態を経て前記第2所定遊技状態へ移行させる構成となっており、
前記第2移行手段は、前記第1移行手段により移行された前記第2所定遊技状態において前記判定手段による判定結果が前記高確率モード対応の判定結果となった場合に当該第2所定遊技状態から前記特別遊技状態を経て前記第3所定遊技状態へ移行させる構成となっていることを特徴とする特徴K11に記載の遊技機。
特徴K12によれば、高確率モード対応の第1所定遊技状態において低確率モード対応の判定結果(当選結果)となった場合に第2所定遊技状態に移行し、低確率モード対応の第2所定遊技状態において高確率モード対応の判定結果(当選結果)となった場合に有利度が高い第3所定遊技状態に移行する。このように、高確率モード中に低確率モード対応の当選結果となった後に低確率モード中に高確率モード対応の当選結果となることで第3所定遊技状態に到達する構成とすれば、今までにない斬新な遊技を実現させることができる。
因みに、上述した特徴A群~特徴K群に示した「所定技状態」との記載を「通常遊技状態」との記載に変更することも可能である。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル41)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域(遊技領域PE)に導く球通路(誘導レール100の誘導通路103等)と、遊技領域内に配置された各遊技部品(釘等)とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部(一般入賞口61等)を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄列を最終停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の最終停止図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)を発生させるようにした遊技機。
球使用ベルト式遊技機:複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄列を最終停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停止時の最終停止図柄が特定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)を発生させるようにし、さらに、球受皿を設けてその球受皿から遊技球を取り込む投入処理を行う投入装置と、前記球受皿に遊技球の払出を行う払出装置とを備え、投入装置により遊技球が投入されることにより前記始動用操作手段の操作が有効となるように構成した遊技機。