JP7322611B2 - 亜鉛合金及びその製造方法 - Google Patents
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Description
第1実施形態に係る亜鉛合金は、Al、Mg、Sr及びCaを、それぞれ以下に示す含有率で含有し、残部がZn及び不可避不純物である。
特定亜鉛合金は、Alを3.5質量%以上4.3質量%以下の含有率で含有する。Alの含有率が3.5質量%以上4.3質量%以下であることにより、特定亜鉛合金の融点が低下するため、特定亜鉛合金の鋳造性が向上する。特定亜鉛合金の鋳造性をより向上させるためには、Alの含有率は、3.7質量%以上4.1質量%以下であることが好ましく、3.8質量%以上4.0質量%以下であることがより好ましい。
特定亜鉛合金は、Mgを0.02質量%以上0.06質量%以下の含有率で含有する。Mgの含有率が0.02質量%以上0.06質量%以下であることにより、特定亜鉛合金の粒間腐食を抑制することができる。特定亜鉛合金の粒間腐食をより抑制するためには、Mgの含有率は、0.03質量%以上0.05質量%以下であることが好ましい。
特定亜鉛合金は、Srを0.0008質量%以上0.0048質量%以下の含有率で含有すると共に、Caを0.0008質量%以上0.0048質量%以下の含有率で含有する。Srの含有率が0.0008質量%以上0.0048質量%以下であり、かつCaの含有率が0.0008質量%以上0.0048質量%以下であることにより、特定亜鉛合金のβ相が細分化する。
特定亜鉛合金は、Al、Mg、Sr及びCa以外の残部がZn及び不可避不純物である。Znは、特定亜鉛合金中に質量基準で最も多く含まれる成分である。不可避不純物としては、例えば、Cu(銅)、Fe(鉄)、Pb(鉛)、Cd(カドミウム)及びSn(スズ)が挙げられる。硬さにより優れる特定亜鉛合金を得るためには、不可避不純物の含有量が少ないほど好ましい。硬さにより優れる特定亜鉛合金を得るためには、不可避不純物としてのCuの含有率は、0.25質量%以下であることが好ましい。硬さにより優れる特定亜鉛合金を得るためには、不可避不純物としてのFeの含有率は、0.10質量%以下であることが好ましい。硬さにより優れる特定亜鉛合金を得るためには、不可避不純物としてのPbの含有率は、0.005質量%以下であることが好ましい。硬さにより優れる特定亜鉛合金を得るためには、不可避不純物としてのCdの含有率は、0.004質量%以下であることが好ましい。硬さにより優れる特定亜鉛合金を得るためには、不可避不純物としてのSnの含有率は、0.003質量%以下であることが好ましい。
次に、第2実施形態に係る亜鉛合金の製造方法について説明する。なお、以下において、第1実施形態の説明と重複する内容については、説明を省略する場合がある。
注湯工程では、溶湯を鋳型に注湯する。溶湯は、亜鉛合金の各原料を溶解させることにより得られる。溶湯を得る際は、各原料を、目的の特定亜鉛合金の成分組成となる比率で使用する。原料を均一に溶解させるためには、溶湯を得る際の原料の加熱温度は、500℃以上600℃以下であることが好ましい。また、原料の加熱温度が500℃以上600℃以下である場合、得られる溶湯の温度を、後述する好ましい注湯温度に容易に調整できる。
冷却工程では、注湯された溶湯を冷却する。溶湯を冷却することにより、溶湯が凝固し、その結果、特定亜鉛合金が得られる。溶湯の冷却方法としては、例えば、鋳型からの放熱を利用して冷却(自然冷却)する方法、空冷(強制空冷)及び水冷が挙げられる。
第2実施形態に係る亜鉛合金の製造方法は、上述した注湯工程及び冷却工程以外に、他の工程を更に備えてもよい。他の工程としては、例えば、冷却工程で得られた凝固物を熱処理する工程(熱処理工程)が挙げられる。第2実施形態に係る亜鉛合金の製造方法が熱処理工程を更に備えると、寸法安定性に優れる特定亜鉛合金が得られる。寸法安定性により優れる特定亜鉛合金を得るためには、熱処理温度としては、95℃以上105℃以下が好ましい。寸法安定性により優れる特定亜鉛合金を得るためには、熱処理時間としては、15時間以上20時間以下が好ましい。
以下、亜鉛合金A1~A4及びB1~B15の作製方法について説明する。
原料として、塊状亜鉛、塊状アルミニウム、塊状マグネシウム、塊状ストロンチウム及び塊状カルシウムを用い、金型重力鋳造法により亜鉛合金A1を作製した。詳しくは、まず、後述する表1に示す亜鉛合金A1の成分組成となる比率で合計質量が3kgになるように各原料を秤量した。次いで、黒鉛製の坩堝に秤量した各原料を入れた後、565℃±5℃の雰囲気温度の恒温槽中で原料を3時間加熱することにより、原料を溶解させて溶湯を得た。
後述する表1に示す各亜鉛合金の成分組成となる比率で合計質量が3kgになるように各原料を秤量したこと以外は、亜鉛合金A1の作製方法と同じ方法で、亜鉛合金A2~A4及びB1~B15をそれぞれ得た。得られた亜鉛合金A2~A4及びB1~B15を用いて、亜鉛合金A1の試験片を得る方法と同じ方法で、亜鉛合金A2~A4及びB1~B15の試験片をそれぞれ得た。
[評価方法]
ビッカース硬さ試験機(株式会社ミツトヨ製「MVK-200」)を用いて、試験片(亜鉛合金A1~A4及びB1~B15の試験片のいずれか)のビッカース硬さを測定した。測定条件は、以下のとおりであった。
雰囲気温度:25℃
ダイヤモンド圧子の荷重:500gf
圧下時間(500gfの荷重を加えた時間):10秒
測定箇所数:7箇所
得られた7箇所のビッカース硬さの測定値のうち、最大値及び最小値を除いた5箇所のビッカース硬さの測定値の算術平均値を算出し、得られた算術平均値を評価値(後述する表1に示すビッカース硬さ)とした。評価値が78.3HV以上(亜鉛合金B1の評価値の1.05倍以上)である場合、「硬さに優れている」と評価した。一方、評価値が78.3HV未満である場合、「硬さに優れていない」と評価した。
亜鉛合金A1~A4(実施例1~4)、及び亜鉛合金B1~B15(比較例1~15)のそれぞれについて、成分組成(各元素の含有率)及びビッカース硬さ(評価値)を、表1に示す。
亜鉛合金A1及びB1の上記ビッカース硬さの評価に用いた試験片を、走査型電子顕微鏡(SEM)(日本電子株式会社製「JSM-6700F」)により観察した。詳しくは、試験片(亜鉛合金A1及びB1の試験片のいずれか)の表面のうち、ビッカース硬さの測定に使用しなかった面を、サンドペーパー(♯80、♯500及び♯1200)で研磨した後、ダイヤモンドスラリー(粒径:0.1μm)で研磨した。次いで、試験片の研磨した面を、硝酸のエタノール溶液(硝酸の濃度:1容量%)でエッチングした。次いで、試験片のエッチングした面を、上記走査型電子顕微鏡により観察し、撮像した。
Claims (5)
- Al、Mg、Sr及びCaを含有し、
前記Alの含有率が3.5質量%以上4.3質量%以下であり、
前記Mgの含有率が0.02質量%以上0.06質量%以下であり、
前記Srの含有率が0.0008質量%以上0.0048質量%以下であり、
前記Caの含有率が0.0008質量%以上0.0048質量%以下であり、
残部がZn及び不可避不純物である、亜鉛合金。 - 前記Srと前記Caとの合計含有率は、0.0018質量%以上0.0093質量%以下である、請求項1に記載の亜鉛合金。
- 溶湯を鋳型に注湯する注湯工程と、
注湯された前記溶湯を冷却する冷却工程と
を備え、
前記溶湯は、
Al、Mg、Sr及びCaを含有し、
前記Alの含有率が3.5質量%以上4.3質量%以下であり、
前記Mgの含有率が0.02質量%以上0.06質量%以下であり、
前記Srの含有率が0.0008質量%以上0.0048質量%以下であり、
前記Caの含有率が0.0008質量%以上0.0048質量%以下であり、
残部がZn及び不可避不純物である、亜鉛合金の製造方法。 - 前記冷却工程において、10℃/秒以上100℃/秒以下の冷却速度で前記溶湯を冷却する、請求項3に記載の亜鉛合金の製造方法。
- 前記注湯工程における注湯温度は、490℃以上510℃以下である、請求項3又は4に記載の亜鉛合金の製造方法。
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