JP7322592B2 - 画像形成装置、および温度制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、画像形成装置、および温度制御方法に関する。
画像形成装置は、トナー像をシートに定着させるための定着装置を有している。当該定着装置は、シート種類に応じて定着させる温度(定着温度)を変更する必要があった。そのため、従来、ユーザーが薄紙、普通紙、厚紙等のシート種類の違いを判別し、操作パネルで当該シート種類の情報を設定していた。
また、特許文献1では、メディアセンサを用いてシート種類の情報を取得することで、ユーザーがシート種類の情報を設定することを不要とし、メディアセンサが取得したシート種類の情報に応じた定着温度に制御する技術を開示している。
特開2019-12174号公報
しかし、特許文献1の技術では、定着部の温度をハロゲンヒーターのON/OFFで制御しているため、細かい温度変化を制御することができなかった。例えば、普通紙A、普通紙B、普通紙Cと坪量が異なる3種類のシートがある場合に、それぞれのシート種類に応じて適切な定着温度を設定することができるが、特許文献1の定着装置では、細かい温度変化を制御することができない。そのため、定着部の温度を普通紙A、普通紙B、普通紙Cの各々の定着温度へとハロゲンヒーターのON/OFFで制御しても、特許文献1の定着装置では、3種類のシートの定着部の温度がほぼ同じ温度となる。つまり、メディアセンサを用いてシートの坪量までは分かっても、特許文献1の定着装置では、定着部の温度をそれに応じた定着温度を制御することができず、定着処理がなされたシート上の画質が不十分であった。
本開示は係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、定着部の温度をメディアセンサを用いて取得したシート種類の情報に応じて設定される定着温度へと制御することができる画像形成装置、および温度制御方法を提供する。
本開示のある局面に従う画像形成装置は、シートの種類を検知するためのメディアセンサと、シートに画像を定着させる定着部と、シートの種類ごとに定着温度を記憶する記憶部とを備える。画像形成装置は、定着部の温度をメディアセンサで検知したシートの種類に対応する定着温度へと制御するため定着部に供給する電力をPWM制御で制御する制御部とを備える。
本開示のある局面に従う温度制御方法は、シートの種類を検知するためのメディアセンサと、シートに画像を定着させる定着部と、シートの種類ごとに定着温度を記憶する記憶部とを備える画像形成装置で用いられる。温度制御方法は、メディアセンサでシートを検知するステップと、定着部の温度を検知したシートの種類に対応する定着温度へと制御するため、定着部に供給する電力をPWM制御で制御するステップとを含む。
本開示は係る画像形成装置、および温度制御方法では、定着部に供給する電力をPWM制御で制御するので、定着部の温度をメディアセンサを用いて取得したシート種類の情報に応じて設定される定着温度へと、精度よく制御することができ、定着処理がなされたシート上の画質を向上させることができる。
画像形成装置の全体構成を示す図である。 画像形成装置の回路構成を示す図である。 低いデューティ比でPWM制御をしたときの供給電力を示す図である。 高いデューティ比でPWM制御をしたときの供給電力を示す図である。 坪量およびシート種類に基づいて定められた定着温度を示すテーブルである。 受信側超音波センサにおける電磁波ノイズの影響を説明するための図である。 超音波センサとスイッチング素子との動作関係を示す模式的なタイミング図である。 各ヒーターへの電力供給制御の方法を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<画像形成装置の全体構成>
図1は、画像形成装置1の全体構成を示す図である。図1において、画像形成装置1は、例えば、複写機、プリンタまたはファクシミリ、もしくは、これらの機能を備えた複合機であって、画像をシートである印刷媒体M(例えば用紙、フィルム、シールなど)に印刷する。
画像形成装置1は、大略的に、給紙部2と、超音波センサ20と、レジストローラー対3と、画像形成部4と、定着部5と、操作/入力部6と、制御部7と、電源部8と、記憶部10とを備える。以下、画像形成装置1の印刷動作時の各構成の動作について説明する。
給紙部2には、未使用の印刷媒体Mが積載される。給紙部2は、印刷媒体Mを一枚ずつ、図1中に破線で示す搬送経路FPに送り出す。給紙部2は、印刷媒体Mを排出したとき、印刷媒体Mを排出したことを意味する信号Eを、制御部7へ送信する。制御部7は、信号Eを受信したことに基づき、タイマのカウントを開始する。
印刷媒体Mが超音波センサ20に到達するまでの時間を、時間Tとする。制御部7は、当該タイマの時刻が時間Tになった時、印刷媒体Mが超音波センサ20に到達すると判断する。
レジストローラー対3は、搬送経路FP上であって、給紙部2の下流側に設けられる。レジストローラー対3は、給紙部2から送り出された印刷媒体Mを一旦停止させた後、所定のタイミングで二次転写領域に送り出す。
搬送経路FP上には、レジストローラー対3が停止させる印刷媒体Mのシート種類、坪量および厚みを検知するための超音波センサ20が設けられている。なお、本実施の形態においては、超音波センサを用いて印刷媒体Mのシート種類等を検知するが、圧電センサ、静電容量センサ等を用いて印刷媒体Mのシート種類等を検知してもよい。もちろん、画像形成装置1では、これらのセンサを組み合わせて使用してもよい。
超音波センサ20は、発信側超音波センサ21と受信側超音波センサ22とで構成される。発信側超音波センサ21は、受信側超音波センサ22に対し、超音波を発信する。受信側超音波センサ22は、発信側超音波センサ21より発信された超音波を受信する。本実施の形態における発信側超音波センサ21が発信する超音波の周波数は、300kHzである。なお、その他の波長域である超音波の送受信をする超音波センサ20を使用してもよい。
発信側超音波センサ21と受信側超音波センサ22とは、真正面に対向する。発信側超音波センサ21が発信する超音波は、搬送経路FPと交差して、受信側超音波センサ22に到達する。超音波が交差する搬送経路FP上に印刷媒体Mがある場合、発信された超音波は、印刷媒体Mに衝突する。印刷媒体Mは繊維の集合体で形成された多孔性物質であるため、衝突した超音波の一部は、印刷媒体M内の空気中を通り、受信側超音波センサ22へと到達する。
すなわち、発信された超音波は印刷媒体Mにおいて、反射・吸収・拡散する。印刷媒体Mの表面を反射した超音波は反射波となり、印刷媒体Mの内部を吸収・拡散されることない。反射・吸収・拡散されることにより減衰した上で受信側超音波センサ22へ到達した超音波は、透過波となる。
印刷媒体Mが発信された超音波をどの程度、吸収・拡散するかは、印刷媒体M内部の繊維の密度、繊維の太さまたは印刷媒体Mの厚み等によって定まる。超音波センサ20は、受信側超音波センサ22が受信した透過波の減衰量を制御部7に出力する。制御部7は、入力された受信側超音波センサ22が受信する透過波の減衰量および発信側超音波センサ21の超音波を発信する入射角に基づいて、印刷媒体M内部の繊維の密度、繊維の太さまたは印刷媒体Mの厚みを検知する。制御部7は、検知した印刷媒体Mの繊維の密度に基づいて、シートの単位面積あたりの重量である坪量を導き出す。制御部7は、検知した印刷媒体M内部の繊維の密度、繊維の太さまたは印刷媒体Mの厚みに基づいて、シート種類を導き出す。
坪量およびシート種類が検知された印刷媒体Mは、レジストローラー対3によって、二次転写領域へと送り出される。印刷媒体Mは、画像形成部4から搬送されて、トナー画像が転写される。画像形成部4は、たとえば、周知の電子写真方式およびタンデム方式により、トナー画像を中間転写ベルト上に生成する。かかるトナー画像は、中間転写ベルトにより担持され、二次転写領域に向けて搬送される。
印刷媒体Mは、トナー画像が転写された後、定着部5へと搬送される。定着部5において、加熱ローラー51および加圧ローラー53は、当接してニップを形成する。加熱ローラー51は、筒状の芯金内に複数のヒーターを内蔵する。
各ヒーターは、ハロゲンヒーターであって、電源部8から供給される電流により点灯する。また、定着部5は電磁誘導コイル(図示せず)を備え、当該電磁誘導コイルが引き起こす電磁誘導により、加熱ローラー51内部に設けられた抵抗に電流が流れることで、加熱ローラー51を加熱してもよい。
加圧ローラー53は、制御部7の制御下で回転する。加熱ローラー51は加圧ローラー53の回転に従動して回転する。印刷媒体Mがニップに送り込まれると、印刷媒体Mは、加熱ローラー51と加圧ローラー53とにより加圧され、また、加熱ローラー51により加熱される。その結果、印刷媒体Mに転写されたトナーは定着する。印刷媒体Mは排紙トレイに向けて送り出される。
定着部5は、ヒーター温度検知部54を含む。ヒーター温度検知部54は、たとえばサーミスタである。ヒーター温度検知部54は、加熱ローラー51内の各ヒーターの温度を検知し、検知結果を制御部7に出力する。各ヒーターの温度とは、すなわち定着部の温度を意味する。
操作/入力部6は、テンキー、タッチパネルまたは物理的なボタン等を含む。操作/入力部6は、ユーザーが入力した各種情報を受け付ける。
制御部7は、画像形成装置1全体を総括的に制御する。制御部7が有するCPUは、ROMに格納されたプログラムを、RAMを作業領域として使用しながら、実行する。本実施の形態では、特に、各ヒーターへの電力供給制御をする。具体的には、制御部7は、超音波センサ20が検知した結果に基づいて、加熱ローラー51内の各ヒーターの温度が所定の定着温度となるように、電源部8を制御する。
電源部8は、主に商用電源から供給される電力を整流、および制御して各ヒーターを含む画像形成装置1へと電力を供給する。記憶部10は、坪量およびシート種類に基づいて定められた定着温度を示すテーブルを記憶する。制御部7は、当該テーブルと超音波センサ20が検知する減衰量とに基づき、電源部8を制御して、各ヒーターの温度が坪量およびシート種類に基づく定着温度となるように制御する。以下、制御部7と電源部8と各ヒーターとの構成について説明する。
<回路構成>
図2は、画像形成装置1の回路構成を示す図である。図2では、主に電源部8および定着部5の回路構成を示している。電源部8は、整流回路81と、ノイズフィルタ82と、チョッパ回路83とを含む。整流回路81は、商用電源に接続され、交流電力を直流電力へ変換する。
定着部5は、加熱ローラー51の内部に、中央ヒーター52と端部ヒーター55とを備える。図2では、中央ヒーター52と端部ヒーター55と(以下、単に各ヒーターとする。)が、図面で表現する上での便宜上、分離して図示されているが、実際的には各ヒーターは、同一の加熱ローラー51内に備えられる。本実施の形態において、端部ヒーター55は、図2で表されるように、加熱ローラー51の中央部分に対応する箇所には抵抗を持たず、加熱ローラー51の端部のみを加熱する。しかし、端部ヒーター55は、中央部分にも抵抗を備えるロングヒーターとしてもよい。すなわち、ロングヒーターは、加熱ローラー51の中央部においては、中央ヒーター52と重なって加熱する部分を持ち、中央ヒーター52よりも幅広く加熱ローラー51を加熱する。このとき、中央ヒーター52は、ロングヒーターに対してショートヒーターと呼ぶ。
ノイズフィルタ82は、例えばπ型フィルタであって、整流回路81の出力側に縦続接続される。具体的には、ノイズフィルタ82は、コイルL1と、コンデンサC1とコンデンサC2とを含んでいる。コイルL1は、各ヒーターに対して直列に接続される。コンデンサC1とコンデンサC2とは、各ヒーターに対して並列に接続される。
チョッパ回路83は、例えば降圧チョッパ回路であって、ノイズフィルタ82の出力側に縦続接続される。この場合、チョッパ回路83は、コイル(リアクトル)L2と、還流素子D1と、スイッチング素子831と、駆動回路832とを含んでいる。コイルL2は、各ヒーターと、コイルL1との間に直列に接続される。
還流素子D1は、例えばダイオードであって、各ヒーターに対して並列に接続され、コイルL2よりもノイズフィルタ82側に配置される。より具体的には、還流素子D1のカソードがコイルL1およびコイルL2の間に、アノードが各ヒーターとスイッチング素子831のコレクタとの間に電気的に接続されるよう、還流素子D1は配置される。
また、スイッチング素子831は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOS-FET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)であって、還流素子D1よりもノイズフィルタ82側に、各ヒーターに対して直列に接続される。
より具体的には、スイッチング素子831のコレクタが各ヒーターに、エミッタが整流回路81の出力側に電気的に接続されるよう、スイッチング素子831は配置される。駆動回路832は、スイッチング素子831のゲートに接続されて、制御部7の制御下でスイッチング素子831のデューティ比および駆動周波数を設定する。チョッパ回路83の出力端子間に各ヒーターが接続される。
トライアック56は、端部ヒーター55への電力供給状態を切り替えるためのスイッチとして機能する整流素子である。トライアック56は、ゲートに電流を印加することでオン状態となる。具体的に、トライアック56は、例えばフォトトライアックカプラであり、制御部7からの信号でオン状態とオフ状態との切り替えを行う。なお、トライアックと同様の特徴を有するサイリスタをスイッチとして利用してもよい。
整流回路81は、商用電源から供給される交流電力を全波整流して直流電力を生成する。ノイズフィルタ82は、整流回路81の出力電流からノイズを除去する。ここで、ノイズフィルタ82のコンデンサC1,C2は、スイッチング素子831を流れるパルス状電流の高周波成分が商用電源側に漏れることを防止している。
各ヒーターに電力供給する際、制御部7は制御信号を駆動回路832に入力する。当該制御信号により、各ヒーターを少なくともオンさせる時間区間(つまり、デューティ比)が発生する。駆動回路832は、当該制御信号が示すデューティ比でスイッチング素子831をオン、またはオフさせるための駆動信号を生成し、スイッチング素子831のゲートに供給する。
スイッチング素子831は、商用電源の周波数よりもはるかに高い周波数(たとえば、300kHz)で駆動される。本実施の形態で、スイッチング素子831は、300kHzの周波数から少なくとも所定の範囲内で駆動される。スイッチング素子831がオン状態にすると、コイルL2、各ヒーターに、整流回路81で生成された直流電力がスイッチング素子831を介して流れる。この間、リアクタンス素子であるコイルL2は、自身を流れる電力の一部を磁気エネルギーとして蓄える。
一方、スイッチング素子831をオフ状態にすると、スイッチング素子831がオン状態の間にコイルL2に蓄えられた磁気エネルギーが電力として放出されて各ヒーターに供給される。この電流は、回生ダイオードとしての還流素子D1を介してコイルL2に戻る。
以上のような電源部8の動作により、各ヒーターへの入力電流の波形は、正弦波に近くなる。これにより、電源部8の力率が向上すると共に、入力電流から高調波電流が低減される。
当該回路構成では、印刷媒体Mのサイズに応じて端部ヒーター55への電力供給のオン状態とオフ状態とを切り替えている。例えば、サイズの小さい印刷媒体M(A4用紙を縦方向など)を定着する場合、過昇温を防止するため、端部ヒーター55への電力供給がされないまま定着がされる。一方、サイズの大きい印刷媒体M(A3用紙など)を定着させる場合、端部ヒーター55の温度を上昇させる必要があり、中央ヒーター52および端部ヒーター55の両ヒーターへ電力供給される状態で定着がされる。端部ヒーター55への電力供給がオン状態かオフ状態であるかは、トライアック56によって切り替えられる。
<定着部の温調制御について>
本実施の形態において、制御部7は、定着部5で定着処理がされる前に、超音波センサ20により、印刷媒体Mの坪量およびシート種類を検知することができる。これにより、制御部7は、記憶部10に記憶されたテーブルから、坪量およびシート種類に基づく定着温度を取得することができる。
しかし、坪量およびシート種類に基づいた定着温度を取得できたとしても、電源部8が中央ヒーター52および端部ヒーター55へ供給する電力量を細かく調整できなければ、加熱ローラー51の温度は、当該定着温度とすることはできない。したがって、本実施の形態における画像形成装置1は、スイッチング素子831でPWM制御をすることにより、各ヒーターへ供給する電力量をより細かく制御する。
制御部7は、スイッチング素子831のデューティ比を調整することにより、ヒーターへの電力供給量を制御する。スイッチング素子831は、高速でオン状態とオフ状態を切り替える。スイッチング素子831がオン状態の間、電源部8は各ヒーターに電力を供給する。スイッチング素子831がオフ状態の間、電源部8は各ヒーターに電力を供給しない。
制御部7は、スイッチング素子831が周期的にオン状態とオフ状態とを高速で切り替える中で、1周期(1つのオン状態と隣接する1つのオフ状態とを合計した期間)内でのオン状態の期間の割合であるデューティ比を制御する。デューティ比が高ければヒーターへ供給される電力量は高くなり、デューティ比が低ければヒーターへ供給される電力量は低くなる。すなわち、制御部7は、デューティ比の高さを制御することで、各ヒーターの温度を制御する。
図3は、低いデューティ比でPWM制御をしたときの供給電力を示す図である。図3において下段に示す矩形波は、スイッチング素子831がオン状態とオフ状態との間を周期的に切り替えていることを示している。上段に示す山なりの曲線は、各ヒーターへ供給される電力量、すなわち供給電力を示す。
実線onEは、スイッチング素子831がオン状態の間に、各ヒーターへ供給される電力量を示す。オン状態の間、各ヒーターへ供給される電力量は上昇する。これに対して、破線offEは、スイッチング素子831がオフ状態の間に、各ヒーターへ供給される電力量を示す。オフ状態の間に、各ヒーターへ供給される電力は、残留電力により徐々に下降する。
曲線IEは、各ヒーターへの入力電力量を示す。入力電力量とは、各ヒーターへ供給される電力の最大値に基づいた電力値である。これに対して、曲線REは、各ヒーターの実効電力量を示している。実効電力量とは、各ヒーターへ供給される電力量の実効値として定められる電力量である。すなわち、スイッチング素子831は、オン状態とオフ状態を高速で繰り返しているため、曲線IEで示す入力電力は実効電力とはならず、曲線REで示す電力が、ヒーターへ供給される電力の実効値となる。
図4は、高いデューティ比でPWM制御をしたときの供給電力を示す図である。図4では、高いデューティ比でPWM制御をしているため、スイッチング素子がオン状態である期間は、図3のオン状態である期間に比べて長い。これに伴い、実線onEで示す各ヒーターへ供給される時間が長くなり、曲線IEで示す入力電力量および曲線REで示す実効電力量も高くなる。
ようするに、図3と図4とが示したとおり、制御部7は、スイッチング素子831のデューティ比を細かく制御することできるため、各ヒーターへ供給する実効電力量を細かく制御することができる。
これに対して、PWM制御を用いずに各ヒーターへの供給電力をON/OFF制御のみで制御した場合は、制御部7は、各ヒーターへ供給する実効電力量を細かく制御することができない。すなわち、ON/OFF制御のONとは、デューティ比が100%の状態であり、ON/OFF制御のOFFとはデューティ比が0%の状態であるため、制御部7は、スイッチング素子831のデューティ比をONとOFFとの中間の割合にすることができないためである。
PWM制御を用いることで、制御部7は、各ヒーターの温度を±5℃単位で制御することが可能となる。また、制御部7は、高周波センサが検知したシートの種類に基づいて、PWM制御のON時間の幅を定めてもよい。
<坪量およびシート種類に基づいて定められた定着温度について>
図5は、坪量およびシート種類に基づいて定められた定着温度を示すテーブルである。図5で示すテーブルを用いて、制御部7は、超音波センサ20により検知した坪量およびシート種類に応じた定着温度となるように各ヒーターの温度を制御する。定着温度とは、一般的に、印刷媒体Mに最も安定してトナーを定着することができる温度である。
記憶部10は、印刷媒体Mの坪量およびシート種類に応じた定着温度自体を記憶しているが、定着温度自体を記憶せずに、定着温度へと制御するための各ヒーターの加熱時間、デューティ比などの値を記憶してもよい。つまり、記憶部10が、印刷媒体Mの坪量およびシート種類に応じた定着温度へと制御するための情報を記憶していれば、制御部7は定着部5の温度を定着温度にすることが可能である。
制御部7は、超音波センサ20を用いて、導いた印刷媒体Mの坪量およびシート種類に応じた定着温度を、当該テーブルより読み出す。
たとえば、制御部7は、超音波センサ20により、印刷媒体Mのシートの種類が「普通紙」であり、坪量が70g/m2であると検知する。制御部7は、図5で示すテーブルを参照して、当該印刷媒体Mに応じた定着部5の定着温度が145℃であることを読み出す。制御部7は、電源部8のスイッチング素子831のデューティ比を制御することにより、各ヒーターの温度が145℃となるように制御する。
同様の手順で、印刷媒体Mのシート種類が「再生紙」であり、坪量が70g/m2であると検知した場合には、制御部7は各ヒーターの温度が150℃となるように制御する。
図5で示すテーブルに記載されているとおり、定着温度は、坪量およびシート種類に応じて±5℃単位で細かく変化する。したがって、制御部7はPWM制御による電力制御をせずに、ON/OFF制御で定着部5に供給する電力を制御することとした場合、図5で示すテーブルに記載されている定着温度へと制御できない場合がある。つまり、ON/OFF制御で定着部5に供給する電力を制御する場合、紙種に対して適切な温度制御ができず、トナーが定着できなかったり、逆に用紙から蒸発する水分が過剰となり紙皴となったりするが、本発明によればそれを抑制することができる。
<受信側超音波センサにおける電磁波ノイズの影響>
図6は、受信側超音波センサ22における電磁波ノイズの影響を説明するための図である。スイッチング素子831は、駆動する際、300kHzでスイッチのON/OFFを繰り返し、電流を急激に変化させている。当該電流に急激な変化は、高周波の電磁波ノイズとなり、スイッチング素子831から放出されている。
当該電磁波ノイズが受信側超音波センサ22まで到達した場合、受信側超音波センサ22が備える超音波振動子は、当該電磁波ノイズにより誤動作を引き起こす。超音波振動子は、圧電セラミックなどの受信した300kHzの超音波を受信信号に変換する超音波トランスデューサーである。そのため、300kHzの超音波を変換した受信信号は、周波数の近い300kHzの電磁波ノイズの影響を受けやすい。受信側超音波センサ22は、超音波振動子の誤作動により、受信信号を誤検知するため正しい結果を取得できず問題である。
図6では、オシロスコープで検知した受信側超音波センサ22の受信信号Jの波形と、スイッチング素子831のPWM信号Sの波形とを示している。縦軸は電圧値であり、横軸は時間軸である。
受信側超音波センサ22は、期間A~期間Eで示す全期間において、発信側超音波センサ21が発信する超音波を受信する。受信側超音波センサ22の超音波振動子は、受信した超音波を受信信号Jに変換する。期間A、期間Cおよび期間Eにおいて、超音波振動子は、スイッチング素子831からの電磁波ノイズの影響を受けずに、発信側超音波センサ21が発信した超音波を受信信号Jに変換している。したがって、図6に示すように、期間A、期間Cおよび期間Eにおける受信信号Jは、安定した一定の波形としてオシロスコープに検知されている。
一方、スイッチング素子831は、期間A、期間Cおよび期間Eにおいて、駆動しておらず、電磁波ノイズを放出していないが、各ヒーターを加熱するため期間Bおよび期間Dにおいて、駆動するため電磁波ノイズを放出している。図6では、期間Bおよび期間Dにおいてオシロスコープに検知された当該PWM信号Sの波形を示している。
スイッチング素子831は、駆動する際、高速でスイッチのON/OFFを繰り返し、電磁波ノイズを放出しており、当該電磁波ノイズが受信側超音波センサ22に影響を与えている。図6で示す期間Bおよび期間Dにおける受信信号Jの波形は、スイッチング素子831からの電磁波ノイズの影響を受けて乱れている。
このように、受信側超音波センサ22が電磁波ノイズの影響を受けているタイミングで、発信側超音波センサ21と受信側超音波センサ22との間に印刷媒体Mが到達した場合、受信側超音波センサ22は、印刷媒体Mを透過した透過波を適切に受信信号に変換できないという問題が生じる。以下で、当該問題を回避する手法について説明する。
<誤検知の回避手法>
図7を用いて受信側超音波センサで発生する電磁波ノイズによる誤検知の回避手法を概念的に説明する。図7は、超音波センサ20とスイッチング素子831との動作関係を示す模式的なタイミング図である。上から、各ヒーターの温度の時間変化、スイッチング素子831のデューティ比の時間変化、受信側超音波センサ22が受信する超音波の強度の時間変化、発信側超音波センサ22が発信する超音波の波形の時間変化を同一の時系列で示している。図7では、上述で示したそれぞれの時間変化を模式的に表しているにすぎず、実際の波形とは異なる。また、デューティ比、時間間隔等は一例にすぎない。
まず、図7における時間aより前に、給紙部2は、印刷媒体Mを排出し、排出に伴い制御部7に対して信号Eを送信する。当該信号Eを受信した制御部7は、信号Eを受信したときから、当該印刷媒体Mがいつ超音波センサ20に到達するかを事前に判断することができる。図7では、時間fにおいて、印刷媒体Mが超音波センサ20に到達する。
以下、時系列にしたがって説明する。時間aにおいて発信側超音波センサ21は、超音波の発信を開始する。時間a以降、発信側超音波センサ21は、超音波の発信を継続する。図7では便宜上、発信側超音波センサ21が発信する超音波を模式的な凹凸で表現しているが、実際の超音波は300kHzで発信される。時間aで超音波が発信されるとともに、受信側超音波センサ22は当該超音波を受信し、受信した超音波の強度を検知する。
時間bにおいて、スイッチング素子831は、各ヒーターを加熱するため、デューティ比60%で駆動を開始する。各ヒーターの温度は、時間bにおいて上昇し始め、時間cにおいて一定の温度に保たれる。
時間bにおいて、スイッチング素子831は駆動するとともに、電磁波ノイズを放出し、受信側超音波センサ22が電磁波ノイズの影響を受けている。しかし、時間bにおいては、超音波センサ20で印刷媒体Mを検知していないので、スイッチング素子831の電磁波ノイズの影響を考慮する必要はない。
制御部7は、印刷媒体Mが超音波センサ20に到達する時間fの所定期間前の時間dにおいて、スイッチング素子831のデューティ比を70%に高める制御をする。当該制御は、後述するスイッチング素子831をOFF状態にすることに備える制御である。これにより、各ヒーターの温度は、時間dから上昇を開始する。
制御部7は、印刷媒体Mが超音波センサ20に到達する時間fの所定期間前の時間eにおいて、スイッチング素子831をOFF状態にする。時間fにおいて、印刷媒体Mが超音波センサ20に到達するため、スイッチング素子831の電磁波ノイズの影響により、超音波センサ20で印刷媒体Mの種類を誤検知する可能性がある。そこで、制御部7は、印刷媒体Mが超音波センサ20に近づいた時間eのタイミングで、超音波センサ20の誤検知を回避すべくスイッチング素子831をOFF状態にする。
したがって、制御部7は、信号Eに基づいて算出した時間fより所定期間(時間eから時間fの期間)早く、スイッチング素子831をOFF状態にする。これにより、受信側超音波センサ22は電磁波ノイズの影響を受けない。スイッチング素子831をOFF状態になったことにより、各ヒーターへの電力供給は止まり、各ヒーターの温度は、時間eから低下し始める。
時間fにおいて、給紙部2から排紙された印刷媒体Mが超音波センサ20に到達する。到達を契機として、受信側超音波センサ22が受信する超音波の強度は、受信側超音波センサ22を遮る面積により、段階的に低下する。発信された超音波が受信側超音波センサ22に到達するまでの経路上を、印刷媒体Mが妨げるように送出されてくるため、発信された超音波は、印刷媒体Mにおいて反射・吸収・拡散される。これにより、受信側超音波センサ22に到達する透過波は、段階的に弱まっていく。
時間gにおいて、印刷媒体Mは、受信側超音波センサ22と発信側超音波センサ21との間に到達する。受信側超音波センサ22に到達する透過波は、一定の強度に定まる。受信側超音波センサ22は、当該強度を制御部7に送信し、制御部7は、印刷媒体Mの坪量およびシート種類を記憶部10に記憶されたテーブルから読み出す。
時間hにおいて、受信側超音波センサ22が受信した透過波の強度と、スイッチング素子831を記憶部10が記憶する温度プロファイルとに基づき、制御部7はデューティ比を制御する。ここでは、制御部7は、90%のデューティ比でスイッチング素子831を駆動させる。これにより、低下していた各ヒーターの温度を、所定の温度まで上昇させる。
また、時間hにおいて、印刷媒体Mはレジストローラー対3によって画像形成部4へと送出される。これにより、受信側超音波センサ22の受信する超音波の強度は、再度高くなる。
時間iにおいて、ヒーター温度検知部54が各ヒーターの温度が所定の温度にまで上昇したことを制御部7に送信し、制御部7は、デューティ比を60%に戻す。これにより、各ヒーターの温度は、一定の温度を保つ。
このように、本実施の形態の画像形成装置1では、印刷媒体Mが受信側超音波センサ22と発信側超音波センサ21との間に到達する時間fから時間hまでの期間、制御部7は、スイッチング素子831をOFF状態にすることにより、超音波センサ20での印刷媒体Mの坪量およびシート種類の誤検知を防ぐ。
時間fではなく時間eからスイッチング素子831をOFF状態としている理由は、電磁波ノイズを放出させないように、制御部7が余裕を持たせてスイッチング素子831をOFF状態にしているにすぎない。
その他の回避手法として、スイッチング素子831の周波数と、超音波センサ20の周波数を、一致しないものとすることが考えられる。たとえば、スイッチング素子831の周波数が300kHzから所定の範囲で異なる場合、受信側超音波センサ22の超音波振動子は、スイッチング素子831からの電磁波ノイズの影響を受けない。
また、スイッチング素子831が放出する電磁波ノイズが届かない距離に、受信側超音波センサ22を設置してもよい。これにより、受信側超音波センサ22の超音波振動子は、スイッチング素子831からの電磁波ノイズの影響を受けない。
さらに、印刷媒体Mが受信側超音波センサ22と発信側超音波センサ21との間に到達する時間fから時間hまでの期間であっても、スイッチング素子831を用いずに、制御部7がON/OFF制御で定着部5に電力を供給してもよい。これにより、スイッチング素子831は電磁波ノイズを放出せず、受信側超音波センサ22の超音波振動子は、電磁波ノイズの影響を受けない。
<各ヒーターへの電力供給制御の方法>
図8は、各ヒーターへの電力供給制御の方法を示す図である。本実施の形態の画像形成装置1は、図2で示すように中央ヒーター52と端部ヒーター55とを備える。もちろん、中央ヒーター52はショートヒーターであってもよく、端部ヒーター55は、ロングヒーターであってもよい。
本実施の形態の画像形成装置1では、制御部7は、スイッチング素子831のデューティ比を制御することで各ヒーターに電力を供給すると説明をしてきたが、常に各ヒーターの両方に電力を供給する必要はなく、いずれか一方または両方としてもよい。
図8の(1)で示すように、中央ヒーター52および端部ヒーター55またはショートヒーターおよびロングヒーターの両方に電力を供給してもよい。
図8の(3)で示すように、中央ヒーター52またはショートヒーターのみに電力を供給してもよい。
制御部7は、図8の(1)の状態と図8の(3)の状態とを、トライアック56を用いて切り替える。
なお、トライアック56を用いず、他のスイッチを用いて、図8の(2)で示すように、端部ヒーター55またはロングヒーターのみに電力を供給してもよい。
<小括>
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、シートの種類を検知するためのメディアセンサと、シートに画像を定着させる定着部5と、シートの種類ごとに定着温度を記憶する記憶部10とを備える。本実施の形態に係る画像形成装置1は、定着部5の温度をメディアセンサで検知したシートの種類に対応する定着温度へと制御するため、定着部5に供給する電力をPWM制御で制御する制御部7を備える。これによれば、定着部5に供給する電力をPWM制御で制御するので、定着部5の温度を、メディアセンサを用いて取得したシート種類の情報に応じて設定される定着温度へと、精度よく制御することができ、定着処理がなされたシート上の画質を向上させることができる。
また、定着部5は、抵抗発熱により熱を生成するヒーターを有する。これによれば、ハロゲンヒーター等の抵抗発熱により熱を生成するヒーターを用いて、シートを加熱することができる。
さらに、定着部5は、誘導発熱により熱を生成するヒーターを有する。これによれば、IHヒーター等の誘導発熱により熱を生成するヒーターを用いて、シートを加熱することができる。
また、PWM制御は、高周波チョッピング制御で行う。これによれば、IGBT等を用いて、PWM制御をすることができる。
さらに、メディアセンサは、高周波センサである。これによれば、メディアセンサとして、静電容量センサ等を用いてもよい。
また、高周波センサは、超音波センサである。これによれば、メディアセンサは、超音波センサ20を用いてもよい。
さらに、高周波センサで使用する波長域が、PWM制御により生じるノイズの波長域と重なり合わない波長域としてもよい。これによれば、超音波センサ20が電磁波ノイズの影響を受けることを防ぐことができる。
また、高周波センサが、PWM制御を行うスイッチング素子から所定距離以上離れた位置にあってもよい。これによれば、超音波センサ20が電磁波ノイズの影響を受けることを防ぐことができる。
さらに、制御部7は、高周波センサがシートの種類を検知する場合、PWM制御による電力制御を停止してもよい。これによれば、超音波センサ20で電磁波ノイズが発生することを防ぐことができる。
また、制御部7は、PWM制御による電力制御を停止した場合、ON/OFF制御で定着部5に供給する電力を制御してもよい。これによれば、超音波センサ20で電磁波ノイズが発生することを防ぐことができ、かつ、各ヒーターへ電力を供給できる。
さらに、定着部5の温度を測定し、温度プロファイルを記録する温度センサをさらに備え、制御部7は、高周波センサがシートの種類を検知した後、温度センサで記録した温度プロファイルに基づいて、定着部5に供給する電力を制御してもよい。これによれば、温度プロファイルに基づいて効率的に低下した各ヒーターの温度を上昇させることができる。
また、制御部7は、PWM制御による電力制御を停止する前の所定期間に定着部5を加熱するように定着部5に供給する電力を制御してもよい。これによれば、各ヒーターの温度を事前に上昇させることで、電力制御を停止した後の低下の度合いを軽減させることができる。
さらに、定着部5は、複数のヒーターを含み制御部7は、所定期間に定着部5を加熱する場合に、複数のヒーターの何れか1つに電力を供給してもよい。これによれば、各ヒーターのうちのいずれかまたは両方に対して選択的に電力を供給する。
また、制御部7は、高周波センサが検知したシートの種類に基づいて、PWM制御のON時間を制御してもよい。これによれば、検知したシートの種類に基づいて各ヒーターの温度を制御することができる。
さらに、PWM制御により生じるノイズの波長域は、300kHzから所定範囲以内であってもよい。また、高周波センサで使用する波長域は、300kHzから所定範囲以内であってもよい。これによれば、300kHzから所定範囲以内の高周波センサまたはスイッチング素子831を用いることができる。なお、高周波センサで使用する波長域、およびPWM制御により生じるノイズの波長域の300kHzはこれに限定されない。つまり、ノイズの波長領域によって、高周波センサの検知結果が変化してしまうことが問題であり、この数値に限定はされない。一般的に言われている10kHz、20kHzなどであってもよい。
また、本実施の形態に係る温度制御方法は、シートの種類を検知するための超音波センサ20と、シートに画像を定着させる定着部5と、シートの種類ごとに定着温度を記憶する記憶部10とを備える画像形成装置で用いられる。温度制御方法は、超音波センサ20でシートを検知するステップと、定着部5の温度を検知したシートの種類に対応する定着温度へと制御するため、定着部5に供給する電力をPWM制御で制御するステップとを含む。これによれば、定着部5に供給する電力をPWM制御で制御するので、定着部5の温度をメディアセンサを用いて取得したシート種類の情報に応じて設定される定着温度へと制御することができ、定着処理がなされたシート上の画質を向上させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置、2 給紙部、3 レジストローラー対、4 画像形成部、5 定着部、6 操作/入力部、7 制御部、8 電源部、10 記憶部、20 超音波センサ、21 発信側超音波センサ、22 受信側超音波センサ、51 加熱ローラー、52 中央ヒーター、53 加圧ローラー、54 ヒーター温度検知部、55 端部ヒーター、56 トライアック、81 整流回路、82 ノイズフィルタ、83 チョッパ回路、831 スイッチング素子、832 駆動回路、C1,C2 コンデンサ、D1 還流素子、L1,L2 コイル、M 印刷媒体。

Claims (15)

  1. 画像形成装置であって、
    シートの種類を検知するための高周波センサと、
    シートに画像を定着させる定着部と、
    シートの種類ごとに定着温度を記憶する記憶部と、
    前記定着部の温度を前記高周波センサで検知したシートの種類に対応する前記定着温度へと制御するため、前記定着部に供給する電力をPWM制御で制御する制御部とを備え
    前記制御部は、前記高周波センサがシートの種類を検知する間、前記PWM制御による電力制御を停止する、画像形成装置。
  2. 前記定着部は、抵抗発熱により熱を生成するヒーターを有する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着部は、誘導発熱により熱を生成するヒーターを有する、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記PWM制御は、高周波チョッピング制御で行う、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記高周波センサは、超音波センサである、請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記高周波センサで使用する波長域が、前記PWM制御により生じるノイズの波長域と重なり合わない波長域とする、請求項1または請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記高周波センサが、前記PWM制御を行うスイッチング素子から所定距離以上離れた位置にある、請求項1または請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記PWM制御による電力制御を停止した場合、ON/OFF制御で前記定着部に供給する電力を制御する、請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記定着部の温度を測定し、温度プロファイルを記録する温度センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記高周波センサがシートの種類を検知した後、前記温度センサで記録した前記温度プロファイルに基づいて、前記定着部に供給する電力を制御する、請求項1または請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記PWM制御による電力制御を停止する前の所定期間に前記定着部を加熱するように前記定着部に供給する電力を制御する、請求項1、請求項8、請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記定着部は、複数のヒーターを含み、
    前記制御部は、前記所定期間に前記定着部を加熱する場合に、前記複数のヒーターの何れか1つに電力を供給する、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記高周波センサが検知したシートの種類に基づいて、前記PWM制御のO
    N時間を制御する、請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記PWM制御により生じるノイズの波長域は、300kHzから所定範囲以内である請求項1、請求項7から請求項12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記高周波センサで使用する波長域は、300kHzから所定範囲以内である請求項1、請求項7から請求項13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. シートの種類を検知するための高周波センサと、シートに画像を定着させる定着部と、シートの種類ごとに定着温度を記憶する記憶部とを備える画像形成装置であって、
    前記高周波センサでシートを検知するステップと、
    前記定着部の温度を、検知したシートの種類に対応する前記定着温度へと制御するため、前記定着部に供給する電力をPWM制御で制御するステップと
    前記高周波センサがシートの種類を検知する間、前記PWM制御による電力制御を停止するステップとを含む、温度制御方法。
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