JP7322453B2 - 端子用複合材およびその製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、アルミニウムと銅を冷間圧接して得られるクラッド材を用い、軸部と放射状の広がりを持つ鍔部を有する端子を成形し、レーザー溶接等により正極および負極と配線材とを同種金属の接合とすることが記載されている。
しかし、本発明者は、特許文献2に記載のある電池用端子は、厚さが4mmまであることが明示されており、これを用いて二次電池を形成すると、高出力、特に大電流化の実現に対しては、改良の余地があることを見出した。
また、前記複合線材を得る工程の前に、第二金属層を剥離して第一金属層を露出させる側の第一金属線材の表面に離型剤を塗布する工程を具備することが好ましい。
尚、本発明の実施形態に係る端子用複合材10は、横断面が平角状であるが、この「平角状」には、四隅の角部が直角のものに加えて、角部が円弧状や面取り状のものも含む。
本発明の端子用複合材10は、全体厚さtを4.0mm超にすることにより、二次電池の高出力、特に大電流化の実現に寄与できる。そして、本発明の端子用複合材10は、全体厚さtを4.0mm超とすることにより、端子に成形した際に、塑性流動させるための体積を十分に確保することができるので、鍔部の厚さを2mm以上とすることができ、端子と配線材の接合する際の溶接時に、溶け込み深さをより深くすることが可能になり、配線材との接合をより強固にすることもできる。また、上記と同様の理由から、本発明の端子用複合材10は、全体厚さtを4.2mm以上にすることが好ましい。
尚、本発明の端子用複合材10は、電池の大電流化を実現できる全体厚さtとして、二次電池の端子の大きさやセル間の距離等を考慮して、10.0mm以下にすることが好ましい。
一方、本発明の端子用複合材10は、第二金属層12の厚さt2を、第一金属層11の厚さt1の3.0倍以下にすることで、第一金属層が第二金属層の塑性流動に引きずられることを抑制でき、第一金属層で形成される端子の部位を所定の寸法に成形することが容易になる。
また、本発明の端子用複合材10は、電気伝導率の観点から、第二金属層としてアルミニウムを選択し、第一金属層として銅を選択した場合は、第二金属層の厚さを、第一金属層の厚さの1.0倍~3.0倍にすることで、電池の大電流化に寄与することができる点で好ましい。ここで、純銅(C1020)の電気伝導率は101%IACSであり、純アルミ(A1050)の導電率は約60%IACSである。
そして、第一金属層11の厚さt1と第二金属層12の厚さt2との合計の厚さt、すなわち、端子用複合材の横断面における全体厚さは、上述した第一金属層11の最小厚さと第二金属層12の最小厚さとの和で求めることができる。
また、相互拡散層の厚さを5.0μm以下にすることで、脆弱な金属間化合物の生成を抑制し、端子を形成する際の鍛造プレス時に、第一金属層11と第二金属層12の剥離を抑制できる。
変形熱による温度と冷却までの時間を制御してもなお、5μm以上の相互拡散層が発生してしまう場合には、第一の金属層11と第二の金属層12の間に、例えば、Ni(ニッケル)、Zn(亜鉛)、Sn(錫)等の反応抑制層を形成する第三金属層を設けてもよい。
そして、第二金属線材22が第一金属線材11aの表面に接するように被覆されている状態でダイス23に挿通され、ダイス23から押出されることにより、図3に示す第一の金属線材11aと第二の金属線層12とが接合した状態で一体化した、複合線材30を得ることができる。この複合線材30は、第二金属線材から形成される第二金属層と第一金属線材から形成される第一金属層を有する。
ここで、図3において、第二金属層12の厚さは、第一金属層11aの上部となる12aで、第一金属層11aの厚さの1.0倍~2.0倍にすることが好ましい。そして、第二金属層の厚さは、第一金属層11aの下部となる12b、および側面となる12cで、0.3mm以上1.5mm未満とすることが好ましい。
第二金属層12が第一金属層11aの上下に分断された複合線材30は、巻取機33によりコイル状に巻取る。このとき、巻取機33の前に予備巻取機34等を設置して、第一金属層11aの下面に接した第二金属層12bを、予備巻取機34等で引張りながら剥離して、第一金属層を露出させる。これにより、本発明の端子用複合材を得ることができる。
また、剥離される第二金属層12bの厚さを1.5mm未満にすることで、除去される第二金属層12bの厚さを薄くすることができ、過度な強度向上を抑制し、予備巻取機34での巻取りを容易にすることができる。
このとき、平角銅線は、押出機に入る前に、水にカーボンを分散させた離形剤を、後工程でアルミニウムを剥離する面側に塗布した。そして、平角銅線は、離型剤の乾燥と平角銅線の予熱のため、600℃に昇温した環状炉を通過させ、150℃に昇温した。
このとき、アルミニウム線材は、ダイチャンバーに押し込まれ、平角銅線の表面に供給して、アルミニウム線材が平角銅線の表面に接するように周囲を被覆した状態とした。そして、この状態でアルミニウム線材がダイスに挿通され、ダイスから押出すことにより、平角銅線とアルミニウム線材とが接合した状態で一体化した複合線材を成形した。尚、複合線材の外寸は、厚さが6mm、幅が16mmとした。
押出機は、アルミニウム線材の変形熱により加熱されるので、アルミニウム線材の供給量を調整することにより、押出温度を調整することができる。本実施例では押出速度を10m/分とし、押出温度が400℃となるようにアルミニウム線材の供給量を調整した。
押出した複合材は、2m離れた水槽で常温まで冷却を行なった。このときの押出温度と冷却までの時間によって相互拡散層厚さを調整することが可能であり、本実施例では2μmとした。
また、上記と同様な方法で、表1に示すように、形状および相互拡散厚さが異なる本発明例2~本発明例7、比較例1~比較例3となる端子用複合材も製造した。
また、端子とバスバーを溶接したときの溶接性は、バスバーの母材で破断した場合を○、溶接部で破断した場合を×として評価した。
評価結果は、表2の通りとなった。本発明例1~本発明例7の端子用複合材は、いずれも、総合評価が合格になったのに対し、比較例1~比較例3の端子用複合材は、長尺加工性、成形信頼性、溶接性いずれかで不合格となった。
11 第一金属層
11a 第一金属線材、第一金属層
12 第二金属層
12a 上面側第二金属層
12b 下面側第二金属層
12c 側面第二金属層
20 押出機
21 ホイール
22 第二金属線材
23 ダイス
24 ニップル
25 ダイチャンバー
30 複合線材
31 冷却水槽
32 側面除去装置
33 巻取機
34 予備巻取機
35 ロールコーター
Claims (8)
- 軸部と放射状の広がりを持つ鍔部を有する電池端子の成形に適する、平角状の横断面を有する端子用複合材であって、銅または銅合金からなる第一金属層と、該第一金属層よりも加熱軟化されやすいアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる第二金属層とが積層されており、前記第一金属層の前記第二金属層が積層されていない側は剥離面になっており、前記横断面において、全体厚さが4.0mm超であり、前記第二金属層の厚さが前記第一金属層の厚さの1.0倍~3.0倍である端子用複合材。
- 前記第一金属層と前記第二金属層とが接合されている接合部は、前記第一金属層の成分と前記第二金属層の成分とを含む相互拡散層を有し、該相互拡散層の厚さが0.5μm~5.0μmである請求項1に記載の端子用複合材。
- 前記第二金属層の幅は、第二金属層の厚さの3.0倍以上である請求項1または請求項2に記載の端子用複合材。
- 銅または銅合金からなる第一金属層と、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる第二金属層との界面に、第一金属層と第二金属層の反応を抑制する第三金属層を有する請求項1に記載の端子用複合材。
- 軸部と放射状の広がりを持つ鍔部を有する電池端子の成形に適する、平角状の横断面を有する端子用複合材の製造方法であって、溝を有する回転部材と、前記溝へ供給される線材を押出すためのダイスと、を有する押出機の前記溝へアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる第二金属線材を供給し、銅または銅合金からなる第一金属線材を芯線として、前記ダイスから第一金属線材の周囲に第二金属線材を被覆して押出し、複合線材を得る工程と、前記複合線材の側面において、第二金属線材から形成される第二金属層を除去して第一金属線材から形成される第一金属層を露出させ、前記第二金属層を上層と下層に分割する工程と、前記第二金属層のいずれか一方の層を剥離して、前記第一金属層を露出させる工程を具備し、銅または銅合金からなる前記第一金属層と、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる前記第二金属層とが積層されており、前記第一金属層の前記第二金属層が積層されていない側は剥離面になっており、前記横断面において、全体厚さが4.0mm超であり、前記第二金属層の厚さが前記第一金属層の厚さの1.0倍~3.0倍である、複合材を形成する、端子用複合材の製造方法。
- 前記剥離される第二金属層の厚さが、0.3mm以上1.5mm未満である請求項5に記載の端子用複合材の製造方法。
- 前記複合線材を得る工程の前に、第二金属層を剥離して第一金属層を露出させる側の第一金属線材の表面を酸化させる工程を具備する請求項5または請求項6に記載の端子用複合材の製造方法。
- 前記複合線材を得る工程の前に、第二金属層を剥離して第一金属層を露出させる側の第一金属線材の表面に離型剤を塗布する工程を具備する請求項5または請求項6に記載の端子用複合材の製造方法。
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