JP7322225B1 - 吸音材及びその設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低音域から高音域まで、広い帯域で高い吸音性能を有する吸音材及びその設置方法を提供する。【解決手段】建物内の床面Fに立設される吸音材Sは、多孔質材料で形成され、中空部11を有する円筒形状の吸音本体部材10と、吸音本体部材10の上側端面を覆い、中空部11の上側開口12を閉鎖する閉鎖部材20と、吸音本体部材10の下側端面を覆い、中空部11の下側開口13と平面視で重畳して下側開口13を開放する孔31が形成された開放部材30と、吸音材Sの底部を構成し、下側開口13及び孔31が建物内の床面Fから離れた状態で吸音材Sを床面F上に立設可能に支持する支持部材40とを備える。また、吸音材Sの設置方法としては、吸音材Sを部屋の四隅及び/又は壁際に設置する。【選択図】図1

Description

本発明は、吸音材及びその設置方法に関するものである。
吸音材料として、非特許文献1には、吸音するメカニズムの違いによって、例えば、多孔質型吸音材、板・膜振動型吸音材、共鳴器型吸音材などが開示されている。
また、特許文献1には、空洞部が細長い有底筒体と、筒体の一端側開口部に設けた吸音材と、筒体の一端側開口端面と室内構成体(床、壁、天井など)の表面との間に所要の隙間を設ける間隙維持手段とで吸音体が構成された吸音構造体が開示されている。この吸音構造体の一例として、吸音材は、筒体の一端側開口端面と室内構成体の表面との間の隙間に、筒体の胴部と平行に筒状に巻装されているタイプが開示されている。
特開2015-232637公報
高橋大弐、吸音・遮音の基礎理論、成形加工、第26巻、第2号、2014
しかし、非特許文献1に開示される多孔質型吸音材では、高音域は良く吸音するものの、低音域での吸音性能に劣る。板・膜振動型吸音材では、共振による吸音機構に起因して吸音する帯域が狭い。共鳴器型吸音材では、吸音する周波数は孔径や空気層に依存するが、上記と同様に、共振による吸音機構に起因して吸音する帯域が狭い。
また、特許文献1に開示される筒型(筒状体)吸音材では、吸音する周波数は筒の寸法(特に長さ)に依存するが、上記と同様に、共振による吸音機構に起因して吸音する帯域が狭い。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的は、低音域から高音域まで、広い帯域で高い吸音性能を有する吸音材及びその設置方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、吸音材の構成材料とその形状とを工夫して、従来の吸音材とは異なる吸音特性が得られるようにした。
具体的には、第1の発明は、建物内の床面に立設される吸音材に係る。この吸音材は、多孔質材料で形成され、中空部を有する円筒形状の吸音本体部材と、上記吸音本体部材の上側端面を覆い、上記中空部の上側開口を閉鎖する閉鎖部材と、上記吸音本体部材の下側端面を覆い、上記中空部の下側開口と平面視で重畳して該下側開口を開放する孔が形成された開放部材と、上記吸音材の底部を構成し、上記下側開口及び上記孔が上記建物内の床面から離れた状態で該吸音材を床面上に立設可能に支持する支持部材とを備え、上記支持部材により、上記中空部の上記下側開口は、上記開放部材の上記孔を介して、上記建物の室内に開放されることを特徴とする。
第1の発明では、吸音材の構成材料として多孔質材料が用いられ、その形状として中空部を有する円筒形状に形成された吸音本体部材(基材)を備える。つまり、この吸音本体部材を備える本発明の吸音材は、上記した多孔質型吸音材と筒型(筒状体)吸音材とを複合した吸音機構ともいえる。吸音本体部材の長さ方向一端面(上側端面)は閉鎖部材に覆われて、中空部の上側開口が閉鎖される。一方、吸音本体部材の長さ方向他端面(下側端面)は開放部材に覆われているものの、中空部の下側開口と平面視で重畳するように開放部材に形成された孔を介して下側開口が開放される。そして、本発明の吸音材は、その底部をなす支持部材により、吸音本体部材の下側開口と開放部材の孔とが建物内の床面から離れた状態で床面上に立設可能に支持されることで、中空部の下側開口は、開放部材の孔を介して、建物の室内に開放される。これら構成により、本発明の吸音材では、低音域での吸音性能に劣る多孔質型吸音材と吸音する帯域が狭い筒型(筒状体)吸音材との複合による相乗効果として、低音域から高音域まで、広い帯域で高い吸音性能が得られる。
第2の発明は、第1の発明の吸音材において、上記吸音本体部材は、JIS A 9504:2017で規定される保温筒の寸法15A、20A、25A、32A、40A、50A、65A、80A、100A、125A、150A、200A、250A若しくは300A、又は350A、400A、450A若しくは500Aと同等寸法に形成されていることを特徴とする。第2の発明では、吸音本体部材の寸法が特定される。
第3の発明は、第1又は第2の発明の吸音材において、上記吸音本体部材は、JIS A 9504:2017で規定される、長さ方向に沿って切れ目を有する保温筒又は複数に分割された保温筒と同等形状であって、該切れ目の端面又は該分割面が互いに当接されて円筒形状に形成されていることを特徴とする。第3の発明では、吸音本体部材の形状・構造が特定される。
第4の発明は、第1~第3の発明のいずれか1つの吸音材において、上記吸音本体部材を構成する多孔質材料は、吸音性を有する無機質繊維集合体、樹脂繊維集合体及び樹脂発泡体からなる群より選択される少なくとも一種であることを特徴とする。第4の発明では、吸音本体部材を構成する多孔質材料が吸音性を有する繊維集合体及び/又は発泡体に特定される。
第5の発明は、第1~第4の発明のいずれか1つの吸音材において、上記吸音本体部材は、外側に露出する露出面が不織布又は織布で覆われていることを特徴とする。第5の発明では、吸音本体部材の外側表面を不織布又は織布で覆うことで、吸音本体部材の構成材料の脱落や飛散を防止できる。特に長期の使用において、脱落・飛散の可能性が高い無機質繊維集合体を使用した場合において、顕著な効果を発揮する。また、当該構成材料に起因する吸音本体部材表面の凹凸を隠蔽して、平らな表面にできる。
第6の発明は、第1~第5の発明のいずれか1つの吸音材において、上記吸音本体部材、上記閉鎖部材及び上記開放部材の少なくとも一つが不織布又は織布で覆われていることを特徴とする。第6の発明では、吸音本体部材、閉鎖部材及び開放部材の少なくとも一つの表面を不織布又は織布で覆うことで、吸音本体部材の構成材料の脱落や飛散を防止できる。特に長期の使用において、脱落・飛散の可能性が高い無機質繊維集合体を使用した場合において、顕著な効果を発揮する。また、不織布又は織布に色彩や模様(柄)等を施すことにより、吸音本体部材(吸音材)の外観意匠の向上を図ることもできる。
第7の発明は、第1~第6の発明のいずれか1つの吸音材を建物の室内に設置する方法に係る。この吸音材の設置方法は、上記吸音材を部屋の四隅及び/又は壁際に設置することを特徴とする。第7の発明では、上記吸音材を、部屋の中央部分ではなく、部屋の四隅や壁際等の端部分に設置(配置)することで、吸音材の吸音性能がより一層発揮される。
以上説明したように、本発明によれば、低音域から高音域まで、広い帯域で高い吸音性能を有する吸音材及びその設置方法を提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係る吸音材の概略構成を示す組図である。 図2は、吸音材の設置方法を示す図である。 図3は、吸音材を構成する吸音本体部材の断面図である。 図4は、吸音材を構成する吸音本体部材の平面(底面)図である。 図5は、吸音材を構成する閉鎖部材の平面図である。 図6は、吸音材を構成する開放部材の底面図である。 図7は、吸音材を構成する天板用部材の平面図である。 図8は、吸音材を構成する台用部材の底面図である。 図9は、実施例1シリーズで実施した吸音性能試験の結果を示す図である。 図10は、実施例2シリーズで実施した吸音性能試験の結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
<吸音材>
図1は本発明の実施形態に係る吸音材Sを示す。吸音材Sは、例えば図2に示すように、建物の室内(部屋)の床面Fに立てて設置される。つまり、吸音材Sは、ポール型の自立タイプの吸音材である。吸音材Sの設置数は、部屋の広さや使用目的、個人の好みなどにより適宜決定され特に限定されない。吸音材Sの設置方法についても、部屋の広さや形状、スピーカーSPの位置(音の発生場所、音の広がる方向等)等に応じて適宜決定すればよく特に限定されないが、4本の場合、部屋の四隅(図2に示すC部分)に設置(なお、扉等で四隅に設置できない場合は壁際(図2に示すW部分)に設置)すればよい。4本を超える場合、部屋の四隅と壁際とを組み合わせて設置すればよい。部屋の四隅及び/又は壁際に吸音材Sを設置(配置)することで、吸音材Sの優れた吸音性能がより一層発揮され、その結果、高い吸音力や音響調整機能が得られる。
吸音材Sは、図1に示すように、吸音本体部材10と、閉鎖部材20と、開放部材30と、支持部材40とを備える。
(吸音本体部材)
吸音本体部材10は、吸音材Sの吸音性能を特徴づける本体部(基材)である。図1、図3及び図4に示すように、吸音本体部材10は、中空部11を有する円筒形状(管状)に形成される。つまり、吸音材Sは、円筒形状の吸音本体部材10を備える点で、筒型(筒状体)吸音材ともいえる。
吸音本体部材10の寸法(図4に示す内径(中空部11の直径)r、厚さ〔図4に示す外径(吸音本体部材10の端面直径)R〕)としては、例えば、JIS A 9504:2017で規定される保温筒の寸法(基準寸法)である15A(筒の内径r:22mm、厚さ:20mm〔外径R:62mm〕/厚さ:25mm〔外径R:72mm〕/厚さ:30mm〔外径R:82mm〕)、20A(筒の内径r:27mm、厚さ:20mm〔外径R:67mm〕/厚さ:25mm〔外径R:77mm〕/厚さ:30mm〔外径R:87mm〕)、25A(筒の内径r:34mm、厚さ:20mm〔外径R:74mm〕/厚さ:25mm〔外径R:84mm〕/厚さ:30mm〔外径R:94mm〕)、32A(筒の内径r:43mm、厚さ:20mm〔外径R:83mm〕/厚さ:30mm〔外径R:103mm〕/厚さ:40mm〔外径R:123mm〕)、40A(筒の内径r:49mm、厚さ:20mm〔外径R:89mm〕/厚さ:30mm〔外径R:109mm〕/厚さ:40mm〔外径R:129mm〕)、50A(筒の内径r:61mm、厚さ:20mm〔外径R:101mm〕/厚さ:30mm〔外径R:121mm〕/厚さ:40mm〔外径R:141mm〕)、65A(筒の内径r:76mm、厚さ:20mm〔外径R:116mm〕/厚さ:40mm〔外径R:156mm〕)、80A(筒の内径r:89mm、厚さ:20mm〔外径R:129mm〕/厚さ:40mm〔外径R:169mm〕)、100A(筒の内径r:114mm、厚さ:25mm〔外径R:164mm〕/厚さ:40mm〔外径R:194mm〕)、125A(筒の内径r:140mm、厚さ:25mm〔外径R:190mm〕/厚さ:40mm〔外径R:220mm〕)、150A(筒の内径r:165mm、厚さ:25mm〔外径R:215mm〕/厚さ:40mm〔外径R:245mm〕)、200A(筒の内径r:216mm、厚さ:40mm〔外径R:296mm〕/厚さ:50mm〔外径R:316mm〕)、250A(筒の内径r:267mm、厚さ:40mm〔外径R:347mm〕/厚さ:50mm〔外径R:367mm〕)、300A(筒の内径r:319mm、厚さ:40mm〔外径R:399mm〕/厚さ:50mm〔外径R:419mm〕);上記以外に大口径保温筒の寸法である350A(筒の内径r:356mm、厚さ:50mm〔外径R:456mm〕)、400A(筒の内径r:406mm、厚さ:50mm〔外径R:506mm〕)、450A(筒の内径r:457mm、厚さ:50mm〔外径R:557mm〕)、500A(筒の内径r:508mm、厚さ:50mm〔外径R:608mm〕)等が挙げられる。吸音本体部材10の寸法は、吸音材Sの吸音性能向上とその設置スペース確保の観点から、150A、200A、250A、300A、350A及び400A(150A~400A)がより好ましく、200A、250A及び300A(200A~300A)がさらに好ましい。吸音本体部材10は、これら寸法と同等寸法に形成すればよい。なお、本明細書において、同等寸法とは、例えば基準とする寸法を100%としたときに、対象とする寸法が80~120%(好ましくは90~110%)程度の範囲内をいう。
吸音本体部材10の長さH(図3参照)は、吸音材Sの吸音性能向上とその設置スペース確保の観点から、好ましくは500mm以上、より好ましくは800以上であり、またその上限値は好ましくは2000mm以下、より好ましくは1500mm以下である。換言すると、吸音本体部材10の長さHは、好ましくは500mm~2000mm、より好ましくは800~1500mmである。吸音本体部材10が短過ぎると(例えば500mm未満)、吸音材Sの吸音性能が低下する。一方、吸音本体部材10が長過ぎると(例えば2000mm超過)、吸音本体部材10を自立させたとき(吸音材Sの立設状態)のバランスが悪くなり、転倒の危険がある。
なお、吸音本体部材10の長さH方向(上下方向)一端側開口(中空部11の上側開口12)と他端側開口(中空部11の下側開口13)とは、開口形状、開口径等が同等であってもよく、それぞれ異なっていてもよい。吸音材Sの吸音性能のばらつきを安定化させる点では、上側開口12と下側開口13とは、同等の開口形状且つ開口径であることが好ましい。
また、吸音本体部材10は、多孔質材料(繊維質材料)で形成される。つまり、吸音材Sは、多孔質材料の吸音本体部材10を備える点で、多孔質型吸音材ともいえる。
吸音本体部材10を構成する多孔質材料としては、吸音性を有する繊維集合体や樹脂発泡体等であれば特に限定されない。吸音性を有する繊維集合体とは、その内部に三次元的に連続(連通)する空隙が多数存在し、空気が集合体内外で通り抜け可能な繊維集合体であり、通気性に優れ、防音性能を発揮する。このような繊維集合体としては、例えば、織物(繊維状物)、不織布、木質繊維板、無機質繊維板等が挙げられる、具体例としては、ロックウール、グラスウール、軟質繊維等の無機質繊維集合体材料;ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維(再生PET繊維等)、ポリエステル繊維等の樹脂繊維集合体材料等が挙げられる。吸音性を有する樹脂発泡体(フォーム材)とは、その内部で気泡が連続しており、空気が発泡体内外で通り抜け可能な連続気泡構造を有する連続気泡発泡体であり、通気性に優れ、防音性能を発揮する。連続気泡発泡体としては、例えば、ポリウレタン発泡体(ウレタンフォーム)、アクリル樹脂発泡体(アクリルフォーム)等の樹脂発泡体材料等が挙げられる。これらの中では、吸音材Sの吸音性能向上の観点から、無機質繊維集合体材料が好ましく、ロックウール及びグラスウールがより好ましく、グラスウールがさらに好ましい。
吸音本体部材10は、JIS A 9504:2017で規定されるロックウール保温材及びグラスウール保温材(人造鉱物繊維保温材)の一種である保温筒を活用してもよい。これら別用途(配管部材の保温用途)に使用される規格品(市販品)を適当な長さに切断し、吸音本体部材10として本発明に流用・使用することにより、低コストで吸音材Sを提供することができる。具体例としては、JIS A 9504:2017で規定される、ロックウール又はグラスウールにバインダを用いて円筒状に成形したもの(保温筒);長さ方向に沿って切れ目を有する保温筒(以下「スリット入り保温筒」とも称する)と同等形状であって、当該切れ目の端面が互いに当接されて円筒形状に形成されたもの;複数に分割された保温筒(以下「2部材分割式保温筒」とも称する)と同等形状であって、当該分割面が互いに当接されて円筒形状に形成されたもの等が挙げられる。なお、保温材(その構成材料)の中では、繊維長が長く強度に優れ、軽量なるグラスウール保温材が好適に用いられる。
吸音本体部材10は、一般に市販されている上記JISに準拠したスリット入り保温筒や2部材分割式保温筒等を用いて上記したように形成してもよい。この場合、円筒形状に形成するための当接面は、例えばゴム系接着剤等で接着してもよく、接着しなくてもよい。例えば、後述する保護クロス14や表面クロス50等の保護部材を用いて保温筒(吸音本体部材10)を覆う場合、当接面の接着は必須ではない。なお、これら保温筒の外側表面にガラスクロスやアルミニウム箔等の外被材が使用されている場合、外被材は吸音性能を低減させるおそれがあるため、外被材を剥がして使用するのが好ましい。
吸音本体部材10の密度は、例えばJIS A 9504:2017で規定される範囲内であればよく、具体的には、吸音本体部材10が自立可能な強度に対応した(吸音材Sの立設状態が維持される)密度があればよい。吸音本体部材10の密度は、例えば、ロックウール保温材では40~200kg/m程度であり、グラスウール保温材では32~96kg/m程度である。
〔保護クロス〕
図3及び図4に示すように、吸音本体部材10の外側に露出する露出面は、その構成材料である無機質繊維の脱落・飛散を防止する目的(繊維飛散防止機能)、露出面の凹凸を隠避する目的(表面凹凸隠蔽機能)、意匠性向上の目的として、保護クロス14で覆われていてもよい。吸音本体部材10の外側に露出する露出面とは、吸音本体部材10の外周側面、吸音本体部材10の長さH方向両端面(長さH方向一端面(上側端面)、長さH方向他端面(下側端面))等をいう。吸音本体部材10は、保護クロス14により、上記した露出面全体が覆われていてもよく、露出面の一部だけ(例えば図3及び図4に示すように外周側面のみ)覆われていてもよい。保護クロス14としては、例えば、不織布、織布等の多孔質クロスが挙げられる。多孔質クロスの具体例としては、PET樹脂繊維不織布(目付:20~200g/m程度、厚さ:5~20mm程度)やポリエステル樹脂繊維不織布等が挙げられる。多孔質な保護クロス14であれば、吸音本体部材10の上側端面及び下側端面(つまり、中空部11の上側開口12及び下側開口13)が覆われていても、吸音材Sの吸音性能に影響し難い。また、下側開口13から中空部11内に入った異物(例えば蜘蛛やその巣等)に起因する吸音性能の低下も抑制される。このように、吸音本体部材10の露出面が保護クロス14で覆われたクロス巻き吸音本体部材15を吸音材Sの基材として用いてもよい。
(閉鎖部材)
閉鎖部材20は、図1に示すように、吸音本体部材10の上側端面を覆う上端部材であり、天板用板材ともいえる。閉鎖部材20は、吸音本体部材10の中空部11と連通する上側開口12を閉鎖する。閉鎖部材20の大きさや形状等は特に限定されず、吸音本体部材10の端面形状やその外径Rに応じて適宜決定すればよい。図5に示すように、閉鎖部材20は、例えば円形板(円盤板)に形成される。閉鎖部材20の厚さは特に限定されず、例えば5~20mm程度である。閉鎖部材20の材質は特に限定されず、例えばMDF等の木質繊維板等が挙げられる。
(開放部材)
開放部材30は、図1に示すように、吸音本体部材10の下側端面を覆う下端部材であり、底板用板材ともいえる。図6に示すように、開放部材30は、その中央部に孔31が形成され、例えば輪形(ドーナツ形)板に形成される。孔31は、吸音本体部材10の中空部11と連通する下側開口13を建物の室内に開放するものであり、下側開口13と平面視で重畳している。例えば、孔31は、下側開口13の開口端面と同等形状(円形)に形成される。また、孔31の孔径r31は、下側開口13の開口径(吸音本体部材10の内径(中空部11の直径)r)と同等の大きさに形成される。つまり、吸音材Sでは、孔31により、中空部11の下側開口13が、その大きさ(幅)を狭めることなく(大きさを同等に維持したまま)、建物の室内に開放可能に構成されている。開放部材30の大きさ(外径)、厚さ、材質等は特に限定されず、閉鎖部材20と同様のものが例示される。
(支持部材)
支持部材40は、図1に示すように、吸音材Sを建物の室内床面F上に立設可能に支持する支持機能を有し、吸音材Sの底部を構成する。つまり、支持部材40は、吸音材Sの脚部といえる。また、支持部材40は、中空部11の下側開口13と、その下部に設けられた開放部材30の孔31とを建物内の床面Fから離れた状態を維持する離間機能を有する。つまり、支持部材40により、中空部11の下側開口13は、孔31介して、建物の室内に開放される。換言すると、吸音材Sは、支持部材40により、下側開口13及び孔31と建物内の床面Fとの間に一定の隙間が確保された状態で、床面F上に立設可能に支持される。
支持部材40は、吸音材Sの底部に設けられ、上記した支持機能及び離間機能を有していれば、その種類(形状や構造)や取付固定方法等は特に限定されない。例えば、一般に市販されているゴム脚、アジャスター、キャスター等の脚部材を支持部材40として用いてもよい。支持部材40の高さは、離間機能を確保する観点から、例えば10mm以上程度であり、支持機能を確保する観点から、例えば100mm以下程度である。また、支持部材40を吸音材Sの底部に設ける方法としては、例えば、開放部材30の下面(底面)に支持部材40を取り付ける方法、後述する台用部材70を別途設けて、この下面(底面)に支持部材40を取り付ける方法等が挙げられる。なお、支持部材40と開放部材30又は台用部材70とは、例えば、螺合固定、接着固定すればよい。
(その他の部材)
吸音材Sは、上記構成部材以外に、必要に応じて、表面クロス50、天板用部材60、台用部材70等を備えていてもよい。
〔表面クロス〕
吸音本体部材10(その外周側面)、閉鎖部材20(その上面)及び開放部材30(その底面)の少なくとも一つは、表面クロス50で覆われていてもよい。例えば、図1に示すように、吸音本体部材10と開放部材30とが表面クロス50で覆われていてもよく、吸音本体部材10、閉鎖部材20及び開放部材30が一体化されたもの(以下「吸音材本体」とも称する)全体が、表面クロス50で覆われていてもよい。上記の保護クロス14が用いられていない場合、表面クロス50により、保護クロス14と同様の作用機能(繊維飛散防止機能、表面凹凸隠蔽機能等)が得られる。そのため、表面クロス50としては、保護クロス14と同様に、例えば、不織布、織布等の多孔質クロスが挙げられる。多孔質クロスの具体例としては、PET樹脂繊維不織布、ポリエステル樹脂繊維不織布(目付:50~200g/m程度、厚さ:5~20mm程度)等が挙げられる。また、表面クロス50により吸音材Sに統一感のある印象が得られ、さらに表面クロス50に色彩や模様(柄)等を施すことにより、吸音材Sの外観意匠が向上する。このように、吸音本体部材10、閉鎖部材20及び開放部材30の少なくとも一つが表面クロス50で覆われたクロス巻き部材を吸音材Sの吸音材本体として用いてもよい。
〔天板用部材〕
図1に示すように、閉鎖部材20の上部に、天板用部材60が設けられていてもよい。天板用部材60は、その表面(例えば上面及び側面)に化粧シートを貼り付けた化粧材として、吸音材Sの外観意匠の向上を目的として用いてもよい。吸音本体部材10の外周側面が表面クロス50で覆われている場合、吸音本体部材10の上側端面の周囲に沿う表面クロス50のクロス端部を覆うように、天板用部材60を取り付けてもよい。このとき、例えばクロス端部を閉鎖部材20と天板用部材60との間に挟んで表面クロス50を固定する。つまり、天板用部材60は、表面クロス50を固定する部材ともいえる。また、天板用部材60を閉鎖部材20として用いてもよい。この場合、閉鎖部材20の構成すべてが天板用部材60にも同様に採用される。なお、天板用部材60の寸法や形状等は特に限定されず、例えば、閉鎖部材20と同等寸法で、図7に示すように、円形板(円盤板)に形成される。天板用部材60の材質は特に限定されず、例えばMDF等の木質繊維板等が挙げられる。天板用部材60の取付方法は特に限定されず、例えば、閉鎖部材20に対してダボを用いて接着固定する方法、天板用部材60を閉鎖部材20として用いる場合は閉鎖部材20で例示した接着固定する方法等が挙げられる。
〔台用部材〕
図1に示すように、開放部材30の下部に、台用部材70が設けられていてもよい。台用部材70は、表面(例えば底面及び側面)に化粧シートを貼り付けた化粧材として、吸音材Sの外観意匠の向上を目的として用いてもよい。吸音本体部材10の外周側面が表面クロス50で覆われている場合、吸音本体部材10の下側端面の周囲に沿う表面クロス50のクロス端部を覆うように、台用部材70を取り付けてもよい。このとき、例えばクロス端部を開放部材30と台用部材70との間に挟んで表面クロス50を固定する。つまり、台用部材70は、表面クロス50を固定する部材ともいえる。また、台用部材70を開放部材30として用いてもよい。この場合、開放部材30の構成すべてが台用部材70にも同様に採用される。
台用部材70の寸法や形状等は特に限定されず、例えば、開放部材30と同等寸法で、図8に示すように、輪形(ドーナツ形)板に形成される。つまり、台用部材70の中央部には、孔71が形成される。孔71は、孔31と平面視で重畳している。孔71は、孔31と同等の形状(円形)且つ孔径r71に形成される。また、図8に示すように、台用部材70の下面(底面)には、例えば、支持部材40を取り付ける窪み(凹部)72が複数(図8では円周に沿って等間隔に3箇所)形成され、窪み72に支持部材40が取り付けられる。台用部材70の材質は特に限定されず、例えばMDF等の木質繊維板等が挙げられる。台用部材70の取付方法は特に限定されず、例えば、開放部材30に対してダボを用いて接着固定する方法、台用部材70を開放部材30として用いる場合は開放部材30で例示した接着固定する方法等が挙げられる。
<効果>
以上のように構成される、本実施形態の吸音材S及びその設置方法によれば、以下の作用効果を奏することができる。
・吸音材Sは、その構成材料として多孔質材料が用いられ、その形状として中空部11を有する円筒形状の吸音本体部材10を備えるため、多孔質型吸音材と筒型(筒状体)吸音材とを複合した吸音機構ともいえる。さらに、吸音材Sは、支持部材40による床面F上への立設状態において、中空部11の上側開口12が閉鎖部材20により閉鎖される一方、下側開口13は開放部材30により下側開口13と平面視で重畳する孔31を介して開放され、且つ下側開口13と孔31とが建物内の床面Fから離れた状態で支持(保持)されるという構成を有する。吸音材Sでは、これら構成を併せ持つことで、低音から高音まで広帯域で高い吸音性能を発揮するという、多孔質型吸音材と筒型(筒状体)吸音材との複合(組み合わせ)による相乗効果が得られる。
・吸音材Sを部屋の四隅、壁際又は組み合わせて設置することで、吸音材Sの吸音性能をより一層発揮でき、その結果、高い吸音力が得られ、また室内の音響調整ができる。
・吸音材Sでは、防音室内の壁への吸音材料の設置が不要になるため、部屋の外観意匠の幅が広がる。
<その他の実施形態>
吸音材Sは、吸音本体部材10の長さH方向(上下方向)に連結して設置してもよい。例えば、2つの吸音材Sを用いて、下側の吸音材Sの閉鎖部材20(又は天板用部材60)を、上側の吸音材Sの支持部材40を介して、上側の吸音材Sの開放部材30(又は台用部材70)に連結した2段構造に構成されていてもよい。その他の方法として、上記した離間機能を有していれば、別途、連結部材を設けて2つの吸音材Sを連結してもよい。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、以下の実施例を本発明の趣旨に基づいて変形、変更することが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
<実施例1シリーズ>
(実施例1)
〔吸音材の製造〕
長さを1000mmにカットしたJIS A 9504:2017で規定されるスリット入り保温筒に相当するグラスウール保温材(200A(筒の内径:216mm、厚さ:40mm〔外径:296mm〕)、密度80~90kg/m)を用い、切れ目を当接(接着)させて円筒物(吸音本体部材)を形成した。円筒物の長さ方向一端面(上側端面)に、円筒物の外径と同等寸法(直径310mm)の木質繊維板製の厚さ12mmの円盤板(閉鎖部材)を当接させた。続いて、円筒物の長さ方向他端面(下側端面)に、中心から直径200mmの孔が形成されていること以外は上記と同じ円盤板(開放部材)を当接させた。最後に、これら全体を目付100g/mのポリエステル製不織布(表面クロス)で覆うことにより、クロス巻き円筒物(吸音材の吸音材本体)を作製した。
得られたクロス巻き円筒物の上側端面(閉鎖部材の上面)に、木質繊維板製の直径305mm、厚さ15mmの化粧材(天板用部材)をクロス端部が覆われるようにダボと接着剤で固着した。続いて、クロス巻き円筒物の下側端面(開放部材の底面)に、上記孔(開放部材の孔)を塞がないように中心から直径200mmの孔が形成され、且つ円周を3等分した位置にそれぞれ高さ45mmの脚部(支持部材)がボルトと鬼目ナットで予め取り付けられていること以外は上記と同じ化粧材(台用部材)をクロス端部が覆われるようにダボと接着剤で固着した。以上のようにして得られた吸音材は、台用部材の脚部を最下部、化粧材(天板用部材)を最上部として自立することを確認した。
〔吸音性能試験〕
上記で得られた吸音材(試験体)の吸音力(吸音性能、測定内容:1試験体(試作品1本)あたりの等価吸音面積(m))を評価するべく、JIS A 1409:1998で規定される残響室法吸音率の測定方法に準じて吸音性能試験を実施した。吸音材の設置方法として、10本の吸音材をすべて残響室の壁際に設置した。その結果を図9に示す。
(比較例1)
上記で得られた吸音材の代わりに、有孔板の裏にポリエステル製の吸音材が設けられた板状の吸音壁(大建工業株式会社製、オトカベL-80、W600タイプ、AS50)を用いて吸音性能試験を実施した。なお、板状の吸音壁の吸音性能は、板状の物質に用いられ、平米(m)当たりの吸音力を示す吸音率で評価した(以下の比較例2~4も同様とする)。その結果を図9に示す。
(比較例2)
上記で得られた吸音材の代わりに、比較例1で用いた吸音壁とは異なる吸音壁(大建工業株式会社製、オトカベL-80、W300タイプ、AS45)を用いて吸音性能試験を実施した。その結果を図9に示す。
(比較例3)
上記で得られた吸音材の代わりに、比較例1で用いた吸音壁とは異なる吸音壁(大建工業株式会社製、オトカベL-80、グリッドタイプ、AS45)を用いて吸音性能試験を実施した。その結果を図9に示す。
(比較例4)
上記で得られた吸音材の代わりに、ロックウールボードにピン穴を開けて、表面にピン穴を塞がないように塗装されたロックウール製の板状の吸音壁(大建工業株式会社製、オトカベS-3)を用いて吸音性能試験を実施した。その結果を図9に示す。
<実施例1シリーズの結果>
図9に示すように、比較例1~3で用いた吸音壁は、共鳴器型吸音材に相当するため、吸音する帯域にピークが存在し、狭い範囲で吸音している。比較例4で用いた吸音壁は、多孔質型吸音材に相当するため、高音域は良く吸音するものの、低音域での吸音性能に劣っている。一方、実施例1で用いた吸音材は、多孔質型吸音材と、共鳴器型吸音材と同様の吸音性能を有する筒型(筒状体)吸音材の特長を併せ持っており、低音域から高音域(特に250Hz~5kHz程度)まで、広い帯域で高い吸音性能を発揮することが分かった。
<実施例2シリーズ>
(実施例2)
実施例1シリーズに記載の実施例1と同様にして、上記で得られた吸音材の吸音性能試験を実施した。その結果を図10に示す。
(参考実施例1)
10本の吸音材のうち、半分(5本)を残響室の壁際に残し、残り半分(5本)を残響室の中央部分に設置した(吸音材の設置方法を変更した)こと以外は、実施例2と同様にして、上記で得られた吸音材の吸音性能試験を実施した。その結果を図10に示す。
(参考実施例2)
10本の吸音材をすべて残響室の中央部分に設置した(吸音材の設置方法を変更した)こと以外は、実施例2と同様にして、上記で得られた吸音材の吸音性能試験を実施した。その結果を図10に示す。
<実施例2シリーズの結果>
図10に示すように、吸音材の設置方法については、部屋の中央部分に設置するよりも、部屋の四隅や壁際等の端部に設置するほうがより吸音性能が高くなることが分かった。
本発明の吸音材は、広帯域で高い吸音性能を発揮するので、極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
F 建物内の床面
S 吸音材
10 吸音本体部材
11 中空部
12 上側開口
13 下側開口
14 保護クロス
20 閉鎖部材
30 開放部材
31 孔
40 支持部材
50 表面クロス
60 天板用部材
70 台用部材

Claims (7)

  1. 建物内の床面に立設される吸音材であって、
    多孔質材料で形成され、中空部を有する円筒形状の吸音本体部材と、
    上記吸音本体部材の上側端面を覆い、上記中空部の上側開口を閉鎖する閉鎖部材と、
    上記吸音本体部材の下側端面を覆い、上記中空部の下側開口と平面視で重畳して該下側開口を開放する孔が形成された開放部材と、
    上記吸音材の底部を構成し、上記下側開口及び上記孔が上記建物内の床面から離れた状態で該吸音材を床面上に立設可能に支持する支持部材とを備え
    上記支持部材により、上記中空部の上記下側開口は、上記開放部材の上記孔を介して、上記建物の室内に開放されることを特徴とする吸音材。
  2. 請求項1において、
    上記吸音本体部材は、JIS A 9504:2017で規定される保温筒の寸法15A、20A、25A、32A、40A、50A、65A、80A、100A、125A、150A、200A、250A若しくは300A、又は350A、400A、450A若しくは500Aと同等寸法に形成されていることを特徴とする吸音材。
  3. 請求項1又は2において、
    上記吸音本体部材は、JIS A 9504:2017で規定される、長さ方向に沿って切れ目を有する保温筒又は複数に分割された保温筒と同等形状であって、該切れ目の端面又は該分割面が互いに当接されて円筒形状に形成されていることを特徴とすることを特徴とする吸音材。
  4. 請求項1~3の何れか1つにおいて、
    上記吸音本体部材を構成する多孔質材料は、吸音性を有する無機質繊維集合体、樹脂繊維集合体及び樹脂発泡体からなる群より選択される少なくとも一種であることを特徴とする吸音材。
  5. 請求項1~4の何れか1つにおいて、
    上記吸音本体部材は、外側に露出する露出面が不織布又は織布で覆われていることを特徴とする吸音材。
  6. 請求項1~5の何れか1つにおいて、
    上記吸音本体部材、上記閉鎖部材及び上記開放部材の少なくとも一つが不織布又は織布で覆われていることを特徴とする吸音材。
  7. 請求項1~6の何れか1つに記載の吸音材を建物の室内に設置する方法であって、
    上記吸音材を部屋の四隅及び/又は壁際に設置することを特徴とする吸音材の設置方法。
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