JP7321880B2 - 誘導システム - Google Patents
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Description
[誘導システムの構成]
図1は、本実施形態の誘導システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、誘導システムは、空間内を目標7に向けて飛行する飛しょう体1と、例えば地上に設置された誘導装置6から構成される。誘導装置6は、セミアクティブ方式の誘導システムにおけるイルミネータに相当する。
[誘導システムの動作]
以下、図2乃至図20を参照して、本実施形態の誘導システムの動作および効果を説明する。まず、本誘導システムの基本的な動作について図2及び図3を用いて説明する。図3は、誘導システムの動作形態に対応する照射電波および反射電波の状態を示す図である。その後、図4乃至図6を用いて、連続型のステップドFM方式による電波送信と受信波の帯域合成処理について説明する。
図5(C)に示すように、代表値位相補正処理では、各周波数ステップ#1~#N毎の「代表値」Aie-jφiに対して、「補正相対速度」から算出される位相量に相当する補正を実施して、周波数ステップ#1を位相基準点とした「代表値(位相補正後)」を算出する。
検出距離幅Rsyn=(C/2)(1/ΔF)
(但し、C :光速、ΔF:周波数ステップ幅、Rsyn:検出距離幅、ΔRsyn:検出距離分解能、Bsyn:全観測帯域幅。)
で与えられ、離散的観測のために、この検出距離幅の範囲内で、
検出距離分解能ΔRsyn=(C/2)(1/(N・ΔF))=(C/2)(1/Bsyn)
での目標7の高分解能化されたレンジプロファイルを算出できる。
次に、連続波の帯域合成処理で目標7までの距離を特定する、目標距離の検出方法について説明する。
帯域合成により得られる、高分解能化されたレンジプロファイルは、周波数ステップの幅に相当する検出距離幅によって限定される。そのため、検出距離幅以上の距離を計測すると、処理後の結果が、この検出距離幅で折り返して重畳されるものとなる。例えば、時間的に離散したパルス波を使用した形態では、図7(A)に示すように、パルス波の送信タイミングから目標で反射した同パルス波を受信するまでのパルス遅延時間に相当する目標までの距離を得て、さらに、図7(A)中にVIIA-VIIBで示す、パルス幅相当の距離が、検出距離の幅の1/2より小さくなるようにパルス幅を設定することで、前記の検出距離幅の折り返しによる課題を回避している。
到来する目標7が複数であった場合、連続波での観測では、それら各目標7からの反射波がすべて受信される。そのため、検出距離幅で各目標7の高分解能化されたレンジプロファイルが重畳され、そのままでは各目標7の位置関係が不明となる。
到来する目標7が複数であり、且つ目標速度がほぼ同じで接近してくる場合には、ドプラ周波数の差による分離が困難となるので、高分解能化したレンジプロファイル上で分離する必要が生じる。しかしながら、各目標の目標距離間隔が周波数ステップ幅で決まる検出距離幅にほぼ一致する場合には、レンジプロファイルでほぼ同様の「精距離」となる場合、レンジプロファイルが重複するために、それら目標を分離して認識することが困難となる。
Rsyn=(C/2)(1/ΔF)
(但し、C:光速、ΔF:周波数ステップ幅、Rsyn:検出距離幅、
ΔRsyn:検出距離分解能、Bsyn:全観測帯域幅。)
で与えられる。
(1)まず対象となる1つの目標を選択し、目標「0(ゼロ)」とする。
(2)次に、対象外の目標から1つを選択し、目標「T」とする。
(3)周波数ステップ幅の範囲を選定する。より詳細には、
(3-1)先見情報による目標「0」の距離R0と目標「T」の距離RTから、距離差「ΔRT=|RT-R0|」を算出する。
(3-2)周波数ステップ幅の数値ΔFS(i)(但し、i=1,2,…,m)を使用範囲から順次(m個)選択し、それぞれ選択した周波数ステップ幅から検出距離幅
「Rsyn=C/(2・ΔFS(i))」
を算出する。
(3-3)算出した検出距離幅に対する距離差の剰余「δRT=MOD(ΔRT,Rsyn)」を算出する。
(3-4)算出した距離差剰余δRTが、図13における許容範囲
「DPF<δRT<Rsyn-DPF」
となるか否かを、選択した周波数ステップ幅の数値全てに対して判定する。図13中、0からDPFまでの範囲R13Aと、Rsyn-DPFからRsynまでの範囲R13Bが、対象目標「0」に対して隔離させたい範囲となるもので、DPFは距離分解能の数倍程度に設定する。
(4)対象外目標「T」すべてに対して前記(2)-(3)の処理を実施して、共通となる範囲から周波数ステップ幅を確定する。
図15は、誘導装置6が観測形態または誘導形態で実行する連続波の帯域合成処理の詳細を示すフローチャートである。
FFT処理の結果からドプラ周波数で代表値を分離抽出する(ステップS106)。
次に飛しょう体1での目標選択の課題とその対策とについて説明する。
図17に、あらためて、誘導装置6が指令形態で飛しょう体1へ照射電波11により誘導開始指令を送出している状況を示す(図3(B)の指令形態)。このとき、誘導開始指令には、飛しょう体1がホーミングを選択する目標情報等も含まれる。
(i)誘導開始時刻:飛しょう体1が誘導を開始する時刻。発射時を基準に、誘導装置6と飛しょう体1とで同期をとった時刻カウンタを使用する。
(ii)予想相対距離:誘導開始時刻での、飛しょう体1と選択する目標7との相対距離の予想値。
(iii)予想相対速度:誘導開始時刻での、飛しょう体1と選択する目標7との相対速度の予想値。
(iv)送信周波数:ステップドFM方式の連続送信波の周波数の平均値。
(v)周波数ステップ幅:ステップドFM方式の連続送信波の周波数ステップ幅。
からなる。
F0とに基づいて、図中に一点鎖線で示す待受ドプラ周波数fdP2のバンクを検出し、この近傍範囲(±(ΔF/2))の信号を代表値として抽出する。ここで、待受ドプラ周波数は「fdP2=2・(VCP2/c)・F0」で与えられる。
図19は、誘導装置6が指令を送出するまでの処理内容を示すフローチャートである。目標条件の指定に際して、誘導装置6は、飛しょう体1の誘導開始時において飛しょう体1で観測される目標7の情報、すなわち予想相対速度と予想相対距離とを算出し、飛しょう体1への誘導開始指令に含めて送出する。このように選択するための目標情報を含めて送出することで、飛しょう体1が複数の目標7から1つを選択することが実現可能となる。
図20は、飛しょう体1が誘導装置6から指令情報を受信して、目標7を検出するまでの処理内容を示すフローチャートである。
誘導開始時刻となったと判断した時点で(ステップS303のYES)、飛しょう体1は目標検出を開始し、ステップドFM方式の連続波の受信と同期検波処理(ステップS304)、ハイレートサンプル処理(ステップS305)、FFT処理(ステップS306)を随時実行して、連続型の帯域合成処理を実施する。
6…誘導装置、7…目標、20…電波送受信系、21…情報変調器、
22…拡散変調器、23…特定変調器、24…照射切換器、
25…送信周波数変換器、26…受信周波数変換器、27…信号処理系、
29A…送信アンテナ、29B…受信アンテナ、30…後方アンテナ、
31…前方アンテナ、32…高周波処理部、33…モノパルス合成器、
34…信号処理部、35…周波数変換器、36…拡散復調器、37…情報復調器、
38…同期検波器(Σ系)、39…同期検波器(Δ系)。
Claims (5)
- 電波を使用して目標を追跡する飛しょう体と、前記飛しょう体を前記目標に誘導するためのステップドFM方式の連続波による照射電波を送信する誘導装置とを備える誘導システムであって、
前記誘導装置は、
前記照射電波に対する前記目標からの反射電波を受信する手段と、
前記照射電波と受信した反射電波とを用いて同期検波を含む帯域合成処理により前記目標までの距離を算出する手段と、
算出した前記目標までの距離を用いて、指令情報を含んだ照射電波を前記飛しょう体へ送信する手段と、
を有し、
前記飛しょう体は、
前記照射電波に対する前記目標からの反射電波と前記誘導装置から直接到来する照射電波を受信する手段と、
前記誘導装置から直接受信した照射電波と前記反射電波とを用いて同期検波を含む帯域合成処理により前記目標を検出して観測する手段と、
を有する、誘導システム。 - 前記誘導装置の前記目標までの距離を算出する手段は、
前記飛しょう体発射時に得られる前記目標までの距離に基づいて、周波数ステップ幅に相当する検出距離幅の繰り返し数から前記目標までの第1の距離情報を算出し、前記反射電波から前記検出距離幅内での前記目標までの第2の距離情報を算出し、前記第1の距離情報と前記第2の距離情報とを合算して前記目標までの距離を算出する、
請求項1記載の誘導システム。 - 上記誘導装置の前記目標までの距離を算出する手段は、
前記反射電波に対する帯域合成処理中のFFT(高速フーリエ変換)処理時に、前記飛しょう体発射時に得られる前記目標の速度から前記目標のドプラ周波数を算出して、前記目標を分離して抽出する手段と、
複数の前記目標毎に前記FFT処理時に分離して抽出した結果に対して、個別に位相補正処理および逆FFT処理を施して、複数の前記目標毎に前記第2の距離情報を算出する手段と、
を含む請求項2記載の誘導システム。 - 前記誘導装置は、
複数の前記目標までの距離に応じて前記ステップドFM方式の照射電波の周波数ステップ幅を可変制御する手段をさらに含む、
請求項3記載の誘導システム。 - 前記飛しょう体の前記目標を観測する手段は、前記誘導装置から直接到来する照射電波に含まれる、前記目標に誘導するための指令情報に基づいて前記目標を検出する条件を設定する、請求項1乃至4いずれか記載の誘導システム。
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