JP7319524B2 - パターン測定方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明はパターン測定方法及び装置に係り、特に、被測定物上に形成された周期構造を有するパターンの寸法を測定するためのパターン測定方法及び装置に関する。
半導体製造では、半導体ウェーハ上にナノスケールの回路パターンを形成するためのリソグラフィ技術の開発が進められている。半導体製造プロセスにおけるリソグラフィ工程では、ナノスケールの回路パターンの限界寸法(CD:Critical Dimension)の測定が行われる。そして、限界寸法の測定結果に基づいて、半導体製造プロセスの露光条件等にフィードバックが行われる。このような限界寸法の測定では、走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)、原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)等が用いられる。
特開2017-207506号公報
ところで、限界寸法の測定結果を半導体製造プロセスにフィードバックするためには、in-situの測定(いわゆるその場測定)を行うことが望ましい。しかしながら、SEM及びAFMを用いた測定では、測定対象の回路パターンの走査及び信号処理に時間がかかるため、in-situの測定を行うことは困難であった。
SEM及びAFMを用いる方法以外の限界寸法の測定方法としては、光波散乱計測(Scatterometory)がある(例えば、特許文献1)。光波散乱計測は、光を用いて非破壊かつ非接触で限界寸法の測定を行う方法である。光波散乱計測によれば、測定速度の向上により、略リアルタイムの測定が可能となっている。
特許文献1には、当時使用されていた回折格子標的よりも小さい、5マイクロメートル×5マイクロメートルの平面寸法を有する回折格子標的に対する光波散乱計測を可能にする計測システムが開示されている。しかしながら、従来の光波散乱計測では、ナノメートルサイズの周期構造を有する回路パターンの測定を行うことはできなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、被測定物上に形成されたナノメートルサイズの周期構造を有するパターンの寸法を測定することが可能なパターン測定方法及び装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るパターン測定方法は、周期構造を有するパターンが形成された被測定物の測定を行うパターン測定方法であって、レーザー光源から、互いに波長が異なる少なくとも2つのレーザー光を被測定物に照射する照射ステップと、光検出素子を用いて、被測定物からの回折光を検出する検出ステップと、回折光の検出された位置に基づいて、回折光の出射角を算出する第1の算出ステップと、レーザー光の波長並びに回折光の次数及び出射角に基づいて、パターンの間隔を算出する第2の算出ステップとを含む。
本発明の第2の態様に係るパターン測定方法は、第1の態様において、被測定物に対するレーザー光の照射位置及び照射方向を変更して、照射ステップ、検出ステップ、第1の算出ステップ及び第2の算出ステップを繰り返し、パターンの3次元的な形状又は寸法の測定を行う。
本発明の第3の態様に係るパターン測定方法は、第1又は第2の態様において、パターンの間隔の目標値に基づいて、測定に使用するレーザー光の波長及び回折光の次数のうちの少なくとも一方を決定するステップをさらに備える。
本発明の第4の態様に係るパターン測定方法は、第3の態様において、パターンの間隔の目標値が小さいほど、測定に使用するレーザー光の波長の光源波長差を小さくするか、又は回折光の次数を小さくする。
本発明の第5の態様に係るパターン測定装置は、周期構造を有するパターンが形成された被測定物の測定を行うパターン測定装置であって、互いに波長が異なる少なくとも2つのレーザー光を被測定物に照射するレーザー光源と、被測定物からの回折光を検出する光検出素子と、回折光の検出された位置に基づいて、回折光の出射角を算出し、レーザー光の波長並びに回折光の次数及び出射角に基づいて、パターンの間隔を算出する算出部とを備える。
本発明の第6の態様に係るパターン測定装置は、第5の態様において、被測定物に対するレーザー光の照射位置及び照射方向を変更する制御部をさらに備え、算出部は、照射位置及び照射方向が変更されるごとに、パターンの間隔を算出し、パターンの3次元的な形状又は寸法の測定を行う。
本発明によれば、波長が異なる少なくとも2つのレーザー光を用いて測定を行うことにより、被測定物上に形成されたナノメートルサイズの周期構造を有するパターンの寸法を測定することが可能になる。
図1は、本発明の一実施形態に係るパターン測定装置を示すブロック図である。 図2は、1次回折光における光源波長差と出射角との関係を示すグラフである。 図3は、1次回折光におけるパターン間隔と出射角との関係を示すグラフである。 図4は、2次回折光におけるパターン間隔と出射角との関係を示すグラフである。 図5は、本発明の一実施形態に係るパターン測定方法を示すフローチャートである。
以下、添付図面に従って本発明に係るパターン測定方法及び装置の実施の形態について説明する。
[パターン測定装置]
まず、パターン測定装置の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るパターン測定装置を示すブロック図である。
本実施形態に係るパターン測定装置10は、ナノメートルサイズ(ナノメートルオーダ)の周期構造を有するパターンPが形成された被測定物Wに光を照射して、パターンPのパターン間隔d(nm)の測定を行う装置である。以下の説明では、パターンPの長さ方向をX軸、パターンPがパターン間隔dで配置される方向をY軸とし、被測定物Wが載置されるステージ28の法線NLに沿う方向をZ軸とする3次元直交座標系を用いて説明する。
なお、本実施形態では、被測定物Wを半導体ウェーハとして、半導体ウェーハ上にパターン間隔dで形成された回路パターン(配線パターン)Pの限界寸法の測定を例にとって説明するが、本発明はこれに限定されない。本発明は、回路パターン以外の周期構造を有するパターン(例えば、凹凸、溝、格子)の寸法測定に適用することが可能である。
図1に示すように、本実施形態に係るパターン測定装置10は、光源装置12、ファイバーカプラ14、光ファイバーコネクター16、コリメータ20、偏光子22、検光子24、光検出器26及び制御処理装置50を含んでいる。
光源装置12は、2つのレーザー光源12A及び12Bを含んでいる。レーザー光源12A及び12Bは、互いに波長が異なる単一波長レーザー光(例えば、連続発振レーザー光又はパルスレーザー光)を出力可能な単一波長レーザー光源である。レーザー光源12A及び12Bとしては、例えば、半導体レーザー等を用いることができる。レーザー光源12A及び12Bから出力された第1及び第2のレーザー光L及びLは、光ファイバー18を介して被測定物Wに向けて伝播される。
ファイバーカプラ14は、レーザー光源12A及び12Bから出力された第1及び第2のレーザー光L及びLを、所定の割合で分波又は合波するための光デバイスである。ファイバーカプラ14は、例えば、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)等により、レーザー光源12A及び12Bから出力された第1及び第2のレーザー光L及びLを合波する。
光ファイバーコネクター16は、光ファイバー18同士を接続する光デバイスである。ファイバーカプラ14により合波された第1及び第2のレーザー光L及びLは、光ファイバーコネクター16を経てコリメータ20に出射される。
コリメータ20は、光ファイバー18から出射される発散光を平行光に変換するか、又は被測定物Wの表面に形成されたパターンPに集光させるための光学系(レンズ等)を含んでいる。以下、コリメータ20を介してパターンPに照射されるレーザー光を計測光Lという。
偏光子22は、コリメータ20を介して照射される計測光Lの直線偏光方向を所定の方向にそろえるための光デバイスである。偏光子22としては、例えば、偏光板、偏光プリズム等を用いることができる。
検光子24は、光の偏光の程度や偏光の向きを調べるための光デバイスである。検光子24としては、例えば、偏光板、偏光プリズム等を用いることができる。
本実施形態に係るパターン測定装置10は、偏光子22及び検光子24を回転させて偏光状態を変更することにより、複数の偏光状態を使用して光波散乱計測を行うことが可能となっている。なお、偏光子22及び検光子24は、例えば、作業者が手動で回転操作可能としてもよいし、制御処理装置50を介してアクチュエータを制御することにより回転操作可能としてもよい。
光検出器26は、被測定物Wに計測光Lが照射されたときに、被測定物Wによって反射及び回折された第1及び第2の回折光(散乱光)L(m)及びL(m)を検出するための光デバイスであり、例えば、分光器と、光検出素子とを含んでいる。この光検出器26により、各波長(λiA及びλiB)に対応する第1及び第2の回折光L(m)及びL(m)を取り出し、第1及び第2の回折光L(m)及びL(m)の照射位置を検出する。これにより、第1及び第2の回折光L(m)及びL(m)の次数(m)が決定される。ここで、mは、第1及び第2の回折光L(m)及びL(m)の次数である(m=±1,±2,・・・)。
分光器は、被測定物Wによって反射及び回折された回折光を波長ごとの第1及び第2の回折光L(m)及びL(m)に弁別するための光デバイスである。
光検出素子は、分光器によって波長ごとに弁別された第1及び第2の回折光L(m)及びL(m)を検出する光デバイスである。光検出素子は、第1及び第2の回折光L(m)及びL(m)の2次元の照射位置を検出可能なものであることが望ましい。2次元の照射位置を検出可能な光検出素子としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、PSD(Position Sensitive Detector)センサー等を挙げることができる。
なお、分光器に代えて、第1及び第2の回折光L(m)及びL(m)の波長(λiA及びλiB)の光をそれぞれ透過させるバンドパスフィルタを切り替えて使用することにより、第1及び第2の回折光L(m)及びL(m)の照射位置を検出することも可能である。
制御処理装置50は、第1及び第2の回折光L(m)及びL(m)の光検出素子における照射位置の情報から、パターンPの形状及びパターン間隔dを演算する装置である。制御処理装置50は、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の汎用のコンピュータによって実現可能である。図1に示すように、制御処理装置50は、制御部52、記憶部54及び入出力部56を含んでいる。
制御部52は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含んでおり、入出力部56を介して作業者から操作入力を受け付けて、制御処理装置50の各部を制御する。制御部52は、後述のパターン間隔dの算出を含む各種の演算を行う算出部として機能する。
制御部52は、パターン測定装置10の各部の制御を行うようにしてもよい。例えば、制御部52は、パターン測定装置10の光源装置12における第1及び第2のレーザー光L及びLの出力タイミング、波長、強度等の制御を行うようにしてもよい。また、制御部52は、コリメータ20及び光検出器26とステージ28との相対位置の制御、並びに偏光子22及び検光子24の姿勢及び回転角度等の制御を行うようにしてもよい。
記憶部54は、測定結果等のデータを保存するためのストレージデバイスである。記憶部54としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。
入出力部56は、作業者の操作入力を受け付けるための操作部材(例えば、キーボード、ポインティングデバイス等)と、パターンPの形状及びパターン間隔dの演算の結果等を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)とを含んでいる。
[パターン寸法の算出]
次に、本実施形態に係るパターン寸法の算出の手順について説明する。本実施形態では、波長が異なる第1及び第2のレーザー光L及びLをパターンPに照射し、パターンPからの第1及び第2の回折光L(m)及びL(m)に基づいて、パターンPのパターン間隔dを算出する。
被測定物W上のパターンPが等間隔で配置された(反射型)回折格子と仮定すると、パターンPに照射される照射光の波長λと、照射光の入射角θ及び回折光の出射角θとの関係は、下記の式(1)により表される。
mλ=d(sinθ+sinθ) …(1)
ここで、mは、回折光の次数(m=±1,±2,・・・)である。なお、回折光の出射角θは、法線NLに対して入射側に散乱される場合に正の値、反対側に散乱される場合に負の値をとるものとする(図1参照)。
本実施形態では、波長λiA及びλiBの第1及び第2のレーザー光L及びLが合波されて、計測光Lとして同一の入射角でパターンPに照射される。この計測光Lの入射角θとし、波長λiA及びλiBの回折光L(m)及びL(m)の出射角をそれぞれθrA及びθrBとすると、以下の式(2)及び式(3)が成り立つ。
mλiA=d(sinθ+sinθrA) …(2)
mλiB=d(sinθ+sinθrB) …(3)
式(2)及び式(3)から式(4)が得られる。
d=m(λiA-λiB)/(sinθrA-sinθrB) …(4)
つまり、m次光の出射角度θrA及びθrBと2つのレーザー光源12A及び12Bの光源波長差(λiA-λiB)から、ナノメートルサイズのパターン間隔dを求めることができる。
さらに、本実施形態では、ステージ28をX及びY軸方向に移動させたり、又はZ軸周りに回転させて、被測定物W上のパターンPに対する計測光Lの照射位置及び照射方向を順次変更して、パターン間隔dの算出を繰り返す。これにより、被測定物W上のパターンPの3次元的な形状又は寸法の測定を行うことが可能になる。なお、計測光Lの照射位置及び照射方向の変更は、コリメータ20等の照明光学系を移動させることにより行ってもよいし、照明光学系とステージ28の両方を移動させることにより行ってもよい。また、照明光学系の移動に応じて光検出器26の位置を変更するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、波長ごとに2つのレーザー光源12A及び12Bを設けたが、本発明はこれに限定されない。波長可変レーザー光源(例えば、波長掃引レーザー光源、変調型レーザー光源等)を1つ設けてもよい。波長可変レーザー光源を用いる場合には、ファイバーカプラ14を設けなくてもよい。また、波長可変レーザー光源を用いて、レーザー光の波長を変えて順次測定を行う場合には、分光器を省略してもよい。
また、2以上の単一波長レーザー光源を設けて、被測定物Wのパターン間隔dの設計値(目標値)等に応じて選択して使用するようにしてもよい。また、被測定物Wに照射する波長は2つに限定されず、2つ以上の波長のレーザー光を照射して、複数の波長の組み合わせについて、式(4)を用いてパターン間隔dを複数算出し、複数のパターン間隔dを比較したり、平均値をとることにより、パターン間隔dを算出するようにしてもよい。
次に、光源波長差(λiA-λiB)と測定可能なパターン間隔dとの関係について説明する。図2は、1次回折光における光源波長差と出射角との関係を示すグラフである。
図2において、データD1~D4は、それぞれパターン間隔dが5nm、10nm、20nm及び50nmのパターンPに対して、第2のレーザー光Lの波長λiBを変化させた場合のパターン間隔dと第2の回折光L(1)の出射角θrBとの関係を示している。
図2における測定条件は、計測光Lの入射角θ=45°、第1のレーザー光Lの波長λiA=600nm、回折光の次数m=1であり、第1の回折光L(1)の出射角θrAはθrA=60°とする。
図2に示すように、第2のレーザー光Lの波長λiBをλiB=580nm以上600nm未満の範囲で変化させた場合、パターン間隔dごとに、第2の回折光L(1)の出射角θrBの変化量が異なり、パターン間隔dが5nm、10nm、20nm及び50nmの場合のデータD1~D4が分離する。
したがって、本実施形態によれば、パターン間隔dに応じて第1及び第2のレーザー光L及びLの光源波長差(λiA-λiB)を選択することにより、ナノメートルサイズのパターンPを測定することが可能になる。
図3及び図4は、それぞれ1次回折光及び2次回折光におけるパターン間隔と出射角との関係を示すグラフである。
図3のデータD10~D12は、それぞれ第2のレーザー光Lの波長λiBが610nm、605nm及び602nmの場合のパターン間隔dと1次回折光の出射角の正弦(sinθrA-sinθrB)との関係を示している。図4のデータD20~D22は、それぞれ第2のレーザー光Lの波長λiBが610nm、605nm及び602nmの場合のパターン間隔dと2次回折光の出射角の正弦(sinθrA-sinθrB)との関係を示している。
図3及び図4における測定条件は、計測光Lの入射角θ=45°、第1のレーザー光Lの波長λiA=600nmであり、第1の回折光L(m)(m=1,2)の出射角θrAはθrA=60°とする。
図3及び図4によれば、光源波長差(λiA-λiB)の絶対値が小さいほど、測定可能なパターン間隔dが小さくなることがわかる。また、回折光の次数mが小さいほど、測定可能なパターン間隔dが小さくなることがわかる。
さらに、図3及び図4によれば、光源波長差(λiA-λiB)の絶対値が小さいほど、パターン間隔dが大きい側において、dに対する(sinθrA-sinθrB)の変化の割合(傾き)の絶対値が小さくなっていることがわかる。また、回折光の次数mが小さいほど、パターン間隔dが大きい側において、dに対する(sinθrA-sinθrB)の変化の割合の絶対値が小さくなっていることがわかる。このため、パターン間隔dが大きい場合に、光源波長差(λiA-λiB)の絶対値を大きくするか、回折光の次数mを上げることが好ましい。
したがって、被測定物Wのパターン間隔dが小さいほど、光源波長差(λiA-λiB)の絶対値を小さくする、及び/又は測定に用いる回折光の次数mを下げて測定を行う(パターン間隔dが大きいほど、光源波長差(λiA-λiB)の絶対値を大きくする、及び/又は測定に用いる回折光の次数mを上げて測定を行う)ことにより、パターン間隔dの測定を高精度で行うことが可能になる。
[パターン測定方法]
次に、パターン測定方法における処理の流れについて説明する。図5は、本発明の一実施形態に係るパターン測定方法を示すフローチャートである。
まず、測定に使用する波長λiA及びλiB並びに回折光の次数mを決定する(ステップS10)。ここで、波長λiA及びλiB並びに回折光の次数mは、パターン間隔dの設計値(目標値)等に応じて制御部52が決定するようにしてもよい。また、レーザー光源12A及び12Bからそれぞれ出力可能なレーザー光L及びLの波長λiA及びλiBが2つのみで固定の場合には、回折光の次数mのみを決定するようにしてもよい。また、測定に使用する回折光の次数mについても、例えば、m=1に固定するようにしてもよい。
次に、レーザー光源12A及び12Bから波長λiA及びλiBの第1及び第2のレーザー光L及びLを出力して、コリメータ20を介して被測定物Wの表面に形成されたパターンPに計測光Lを照射し(ステップS12:照射ステップ)、光検出器26によりm次回折光L(m)及びL(m)を検出する(ステップS14:検出ステップ)。
次に、制御部52は、光検出器26における検出位置と計測光Lの照射位置(m次回折光L(m)及びL(m)の出射位置)の位置関係に基づいて、m次回折光L(m)及びL(m)の出射角θrA及びθrBを算出する(ステップS16:第1の算出ステップ)。そして、制御部52は、波長λiA及びλiB、次数m並びに出射角θrA及びθrBの値を式(4)に代入して、パターン間隔dを算出する(ステップS18:第2の算出ステップ)。
次に、制御部52は、被測定物Wのパターン間隔dの算出結果を記憶部54に保存する(ステップS20)。この算出結果は、入出力部56の表示部に表示させるようにしてもよい。この算出結果は、例えば、半導体製造プロセスのリソグラフィの露光条件等へのフィードバックに使用することが可能である。
本実施形態によれば、複数の波長のレーザー光L及びLを用いることにより、ナノメートルサイズの周期構造を有するパターンPの寸法を測定することが可能になる。さらに、本実施形態では、被測定物W上のパターンPに対する計測光Lの照射位置及び照射方向を順次変更して、照射位置及び照射方向ごとにステップS12からS18を繰り返し、パターン間隔dの算出を行う。これにより、被測定物W上のパターンPの3次元的な形状又は寸法の測定を行うことが可能になる。
10…パターン測定装置、12…光源装置、12A、12B…レーザー光源、14…ファイバーカプラ、16…光ファイバーコネクター、18…光ファイバー、20…コリメータ、22…偏光子、24…検光子、26…光検出器、28…ステージ、50…制御処理装置、52…制御部、54…記憶部、56…入出力部

Claims (6)

  1. 周期構造を有するパターンが形成された被測定物の測定を行うパターン測定方法であって、
    レーザー光源から、互いに波長が異なる少なくとも2つのレーザー光を前記被測定物に照射する照射ステップと、
    光検出素子を用いて、前記被測定物からの回折光を検出する検出ステップと、
    前記回折光の検出された位置に基づいて、前記回折光の出射角を算出する第1の算出ステップと、
    前記レーザー光の波長並びに前記回折光の次数及び出射角に基づいて、前記少なくとも2つのレーザー光のうちの2つのレーザー光の波長をλ iA 及びλ iB とし、波長λ iA 及びλ iB のm次の回折光の出射角をそれぞれθ rA 及びθ rB とし、前記パターンの間隔をdとしたときに、d=m(λ iA -λ iB )/(sinθ rA -sinθ rB )の式を利用することにより、前記パターンの間隔を算出する第2の算出ステップと、
    を含むパターン測定方法。
  2. 前記被測定物に対する前記レーザー光の照射位置及び照射方向を変更して、前記照射ステップ、前記検出ステップ、前記第1の算出ステップ及び前記第2の算出ステップを繰り返し、前記パターンの3次元的な形状又は寸法の測定を行う、請求項1記載のパターン測定方法。
  3. 前記パターンの間隔の目標値に基づいて、測定に使用する前記レーザー光の波長及び前記回折光の次数のうちの少なくとも一方を決定するステップをさらに備える請求項1又は2記載のパターン測定方法。
  4. 前記パターンの間隔の目標値が小さいほど、測定に使用する前記レーザー光の波長の光源波長差を小さくするか、又は前記回折光の次数を小さくする、請求項3記載のパターン測定方法。
  5. 周期構造を有するパターンが形成された被測定物の測定を行うパターン測定装置であって、
    互いに波長が異なる少なくとも2つのレーザー光を前記被測定物に照射するレーザー光源と、
    前記被測定物からの回折光を検出する光検出素子と、
    前記回折光の検出された位置に基づいて、前記回折光の出射角を算出し、前記レーザー光の波長並びに前記回折光の次数及び出射角に基づいて、前記少なくとも2つのレーザー光のうちの2つのレーザー光の波長をλ iA 及びλ iB とし、波長λ iA 及びλ iB のm次の回折光の出射角をそれぞれθ rA 及びθ rB とし、前記パターンの間隔をdとしたときに、d=m(λ iA -λ iB )/(sinθ rA -sinθ rB )の式を利用することにより、前記パターンの間隔を算出する算出部と、
    を備えるパターン測定装置。
  6. 前記被測定物に対する前記レーザー光の照射位置及び照射方向を変更する制御部をさらに備え、
    前記算出部は、前記照射位置及び照射方向が変更されるごとに、前記パターンの間隔を算出し、前記パターンの3次元的な形状又は寸法の測定を行う、請求項5記載のパターン測定装置。
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