JP7318191B2 - コイル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば巻線型のコモンモードフィルタなどとして用いられるコイル装置に関する。
巻線型のコモンモードフィルタなどとして用いられるコモンモードチョークコイルとしては、たとえば下記の特許文献1に示すコイル装置が知られている。このコイル装置では、モード変換特性の改善が提案されている。
従来のコモンモードフィルタなどとして用いられるコイル装置では、特許文献1にも示すように、実装面にワイヤ継線部を有している構造が多い。ワイヤ継線部が実装面に存在すると、実装時のハンダの熱がワイヤ継線部に悪影響を及ぼすおそれがあることから、耐熱ワイヤを用いる必要がある。また、熱衝撃に強い構造にすることが困難である。
そこで、反実装面でワイヤ継線を行うコイル装置が提案されている。しかしながら、反実装面でワイヤ継線を行うコイル装置をコモンモードフィルタなどとして用いる場合には、モード変換特性が劣化するおそれがあることが確認された。
特開2017-112156号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、モード変換特性に優れてコモンモードフィルタなどとして好適に用いることができるコイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
巻芯部と、
前記巻芯部の軸芯方向の両側にそれぞれ具備してある第1鍔部および第2鍔部と、
前記巻芯部に巻回してある少なくとも二つの第1ワイヤおよび第2ワイヤから成るコイル部と、
前記第1ワイヤの一方の引出部が接続され、前記第1鍔部に具備してある第1端子と、
前記第2ワイヤの一方の引出部が接続され、前記第1端子とは離れて前記第1鍔部に具備してある第2端子と、
前記第1ワイヤの他方の引出部が接続され、前記第2鍔部に具備してある第3端子と、
前記第2ワイヤの他方の引出部が接続され、前記第3端子とは離れて前記第2鍔部に具備してある第4端子と、
を有するコイル装置であって、
前記第1端子から前記コイル部に向かう前記第1ワイヤの一方の引出部と、前記第2端子から前記コイル部に向かう前記第2ワイヤの一方の引出部とが、少なくとも前記第1鍔部の内面から前記コイル部に向けて近接して配置してあり、
前記巻芯部の途中には、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとがクロスしているクロス部が形成してあることを特徴とする。
本発明者等は、コモンモードフィルタなどのコイル装置について鋭意検討した結果、第1端子からコイル部に向かう第1ワイヤの一方の引出部と、第2端子からコイル部に向かう第2ワイヤの一方の引出部とを、少なくとも第1鍔部の内面からコイル部に向けて近接して配置させると共に、コイル部の途中にクロス部を設けることで、モード変換特性が向上することを見い出し、本発明を完成させるに至った。
コモンモードフィルタのノイズ特性や信号品質に対する指標として、モード変換特性が用いられている。モード変換特性が良好である場合には、ディファレンシャル信号がコモンモードに変換されずコモンモードフィルタとしての特性が良好であることを示す。特に最近では、データ転送速度が向上し、100Mbpsまたはそれ以上の転送速度での優れたモード変換特性が求められている。特に、車載用イーサネット(登録商標)などに用いられるコモンモードフィルタとしては、さらに高性能化が望まれている。本発明のコイル装置によれば、このような要求に適合することができるコモンモードフィルタを実現することができる。
本発明のコイル装置によれば、ワイヤ継線部を実装面以外に配置しても、モード変換特性が向上する。そのため、実装時のハンダの熱などがワイヤ継線部に悪影響を与えることが少なくなり、コイル部を構成するワイヤとして耐熱ワイヤを必ずしも使用する必要は無くなる。また、実装部にワイヤ継線を行う必要がなくなるために、たとえば金属製の端子を鍔部に取り付けることが可能になり、熱衝撃に強い構造にすることが容易である。そのため、たとえば車載用のコイル装置として好適に用いることができる。
また、実装部にワイヤ継線を行う必要がなくなるために、コイル装置に防湿材を塗布する場合でも、ワイヤ継線部に作用する応力が緩和され、ワイヤ継線部の耐久性が向上する。さらに、実装後のハンダフィレットの画像認識において、継線部の映り込みが抑制され、画像認識が容易になり、画像認識判定が安定化する。
好ましくは、前記第3端子から前記コイル部に向かう前記第1ワイヤの他方の引出部と、前記第4端子から前記コイル部に向かう前記第2ワイヤの他方の引出部とが、少なくとも前記第2鍔部の内面から前記コイル部に向けて近接して配置してある。このように構成することで、モード変換特性がさらに向上する。
好ましくは、前記第1鍔部には、前記第1鍔部の内面から外側に向けて前記第1ワイヤの一方の引出部と前記第2ワイヤの一方の引出部とを一緒に案内する第1共通案内通路が具備してある。このように構成することで、鍔部の内面からコイル部に向けて、双方のワイヤの引出部を近接して配置することが容易になる。第1共通案内通路から引き出された第1ワイヤと第2ワイヤの引出部は、それぞれ第1端子のワイヤ継線部と、第2端子のワイヤ継線部とに向けて引き出され、そこで継線処理がなされる。
好ましくは、前記第2鍔部には、前記第2鍔部の内面から外側に向けて前記第1ワイヤの他方の引出部と前記第2ワイヤの他方の引出部とを一緒に案内する第2共通案内通路が具備してある。このように構成することで、鍔部の内面からコイル部に向けて、双方のワイヤの引出部を近接して配置することが容易になる。第2共通案内通路から引き出された第1ワイヤと第2ワイヤの引出部は、それぞれ第3端子のワイヤ継線部と、第4端子のワイヤ継線部とに向けて引き出され、そこで継線処理がなされる。
前記第1鍔部には、前記第1鍔部の内面から外側に向けて前記第1ワイヤの一方の引出部を案内する第1端子用案内通路と、前記第1鍔部の内面から外側に向けて前記第2ワイヤの一方の引出部を案内する第2端子用案内通路と、が形成してあってもよく、前記第1端子用案内通路と、前記第2端子用案内通路とが、前記第1鍔部の内面で近接していてもよい。このように構成することでも、鍔部の内面からコイル部に向けて、双方のワイヤの引出部を近接して配置することが可能になり、その場合においても、モード変換特性が向
上する。
前記第2鍔部には、前記第2鍔部の内面から外側に向けて前記第1ワイヤの他方の引出部を案内する第3端子用案内通路と、前記第2鍔部の内面から外側に向けて前記第2ワイヤの他方の引出部を案内する第4端子用案内通路と、が形成してあってもよく、前記第3端子用案内通路と、前記第4端子用案内通路とが、前記第2鍔部の内面で近接していてもよい。このように構成することでも、鍔部の内面からコイル部に向けて、双方のワイヤの引出部を近接して配置することが可能になり、その場合においても、モード変換特性が向上する。
好ましくは、前記第1鍔部の反実装面と前記第2鍔部の反実装面とに掛け渡される平板部材をさらに有する。平板部材は、巻芯部と鍔部とから成る磁性体コアと同様に、磁性体で構成してあることが好ましいが、必ずしも磁性体である必要は無い。平板部材を磁性体で構成することにより、磁性体コアと組み合わされて閉磁路回路を構成することが可能になり、コイル装置の磁気特性が向上する。
前記平板部材には、前記第1鍔部の内面から外側に向けて前記第1ワイヤの一方の引出部と前記第2ワイヤの一方の引出部とを一緒に案内する第1平板共通案内通路が具備してあっても良い。また、前記平板部材には、前記第2鍔部の内面から外側に向けて前記第1ワイヤの他方の引出部と前記第2ワイヤの他方の引出部とを一緒に案内する第2平板共通案内通路が具備してあってもよい。平板部材に案内通路を形成することで、鍔部には、案内経路を形成する必要がなくなり、磁性体コアの体積減少を抑制し、磁気特性を向上させることができる。
前記コイル部から前記第1端子に至る前記第1ワイヤの一方の引出部のワイヤ長さと、前記コイル部から前記第2端子に至る前記第2ワイヤの一方の引出部のワイヤ長さと、が略同じであってもよいが、異なっていてもよい。好ましくは、前記コイル部における前記第1ワイヤの巻回数と前記第2ワイヤの巻回数とが同じである。このように構成することで、モード変換特性がさらに向上する。
好ましくは、前記巻芯部の途中には、前記第1ワイヤの巻回密度と前記第2ワイヤの巻回密度が疎になり、巻芯部の表面が露出する露出領域があり、前記露出領域に、前記クロス部が形成してある。このように構成することで、モード変換特性がさらに向上する。
本発明のコイル装置では、前記第1端子、前記第2端子、前記第3端子および前記第4端子のワイヤ継線部が、前記第1鍔部および第2鍔部の実装面以外に位置させても、モード変換特性を向上させることができる。特に、平板部材を有するコイル装置の場合に、モード変換特性を向上させることができる。
図1は本発明の一実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図2は図1に示すコイル装置の平面図である。 図3は図1に示すコイル装置の分解斜視図である。 図4Aは本発明の他の実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図4Bは本発明のさらに他の実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図4Cは本発明のさらに他の実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図4Dは本発明の比較例に係るコイル装置の斜視図である。 図5は本発明の実施例に係るコイル装置の効果を示すグラフである。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1に示す本発明の一実施形態に係るコイル装置10は、好ましくは、巻線型のコモンモードフィルタなどとして用いられるが、その用途は、特に限定されず、たとえばバラン、デュアルインダクタなどとしても用いることができる。
コイル装置10は、ドラムコア20と、ドラムコア20の巻芯部22に巻回されたコイル部40と、ドラムコア20の上部に配置される平板部材30と、を有する。なお、コイル装置10の説明では、コイル装置10を実装する実装面と平行な面内にありドラムコア20の巻芯部22の巻軸と平行な方向をX軸、X軸と同じく実装面と平行な面内にありX軸と垂直な方向をY軸方向、実装面の法線方向をZ軸方向とする。
ドラムコア20は、棒状の巻芯部22と、巻芯部22の両端に備えられる一対のコア端部としての一対の第1鍔部24および第2鍔部26と、を有する。第1鍔部24の外形状は、略直方体であり、鍔部24は、X軸方向に関して所定の間隔を空けて、互いに略平行になるように配置されている。巻芯部22は、一対の鍔部24,26において互いに向かい合うそれぞれの面の略中央部に接続しており、一対の鍔部24,26に一体化している。巻芯部22の横断面形状は、本実施形態では矩形であるが、円形でも良く、その断面形状は特に限定されない。
ドラムコア20のZ軸方向の上端部には、板状部材30が接着してあることが好ましい。板状部材30は、第1鍔部24の反実装面24bと、第2鍔部26の反実装面26bとを掛け渡すように、これらの反実装面に接合してあることが好ましい。
図3に示すように、第1鍔部24は、本実施形態では、全体として直方体で構成され、Z軸方向の下面である実装面24aと、その反対側の反実装面24bと、X軸方向の外端面24cと、巻芯部22の方向を向いている内面24dと、Y軸方向の相互に反対側に位置する一対の側面24e,24eと、を有している。反実装面24bのY軸方向の中央部には、X軸方向に延びる溝状の第1共通案内通路24b1が形成してある。
また、反実装面24bのX軸方向の外側には、第1共通案内通路24b1のZ軸方向の溝深さと略同じ深さで、案内用段差面24b2が形成してある。また、反実装面24bのY軸方向の両側には、案内用段差面24b2に対してZ軸方向に幾分低い継線用段差面24b3が形成してある。
第1共通案内通路24b1のZ軸方向の溝深さは、図1に示すコイル部40を構成する第1ワイヤ41の一方の引出部41aと第2ワイヤ42の一方の引出部42aとが、平板部材30に邪魔されることなく第1共通案内通路24b1を通過できる程度の深さであればよい。また、第1共通案内通路24b1のY軸方向の幅も、第1ワイヤ41の一方の引出部41aと第2ワイヤ42の一方の引出部42aとが、平板部材30に邪魔されることなく第1共通案内通路24b1を通過できる程度であればよい。なお、第1共通案内通路24b1が形成される位置は、反実装面24bのY軸方向の中央では無くてもよく、いずれかの側面24eの方向に偏ってもよい。
外端面24cからX軸方向に凹んである案内用段差面24b2のX軸方向の幅は、それぞれの引出部41a,42aがY軸方向の外側に案内されることができる程度であれば特に限定されない。図2に示すように、引出部41a,42aは、コイル部40から第1鍔部24の内面24dまで一緒に引き出され、第1共通案内通路24b1を一緒に通過し、X軸方向の外側に引き出され、案内用段差面24b2をY軸方向の外側に相互に反対方向に引き出される。
図3に示すように、外端面24cのY軸方向の両側には、外端面24cよりもX軸方向の内側(コア20の中心側)凹んでいる端子取付面24c1がそれぞれ形成してある。それぞれの端子取付面24c1のY軸方向の幅は、継線用段差面24b3のY軸方向の幅と同程度である。それぞれの端子取付面24c1には、第1端子51の端子本体51cの内面と、第2端子52の端子本体52cの内面が取り付けられ、必要に応じて接着される。
外端面24cに対して端子取付面24c1がX軸方向の内側に引き込まれている段差深さは、第1端子51または第2端子52の板厚程度が好ましい。また、継線用段差面24b3が案内用段差面24b2に対してZ軸方向に低くなっている段差深さも、第1端子51または第2端子52の板厚程度が好ましい。
第1端子51は、たとえば金属などの導電性板材で構成され、矩形状の端子本体51cのZ軸方向の下側に、実装部51aとなる折曲片が端子本体51cと一体に成形してあり、端子本体51cのZ軸方向の上側に、継線部51bとなる折曲片が端子本体51cと一体に成形してある。実装部51aは、継線部51bと略同一形状で構成され、第1鍔部24の実装面24aに密着して取り付けられ、継線部51bは、継線用段差面24b3に密着して取り付けられる。
継線用段差面24b3と、その反対側に位置する実装面24aとを、継線部51bと実装部51aとで挟み込むように、第1端子51の端子本体51cが端子取付面24c1に取り付けられる。そのため、第1端子51を第1鍔部24に取り付ける作業が容易であると共に、取付強度も向上する。
第2端子52も、第1端子51と同様に、たとえば金属などの導電性板材で構成され、矩形状の端子本体52cのZ軸方向の下側に、実装部52aとなる折曲片が端子本体52cと一体に成形してあり、端子本体52cのZ軸方向の上側に、継線部52bとなる折曲片が端子本体52cと一体に成形してある。実装部52aは、継線部52bと略同一形状で構成され、第1鍔部24の実装面24aに密着して取り付けられ、継線部52bは、継線用段差面24b3に密着して取り付けられる。
継線用段差面24b3と、その反対側に位置する実装面24aとを、継線部52bと実装部52aとで挟み込むように、第2端子52の端子本体52cが端子取付面24c1に取り付けられる。そのため、第2端子52を第1鍔部24に取り付ける作業が容易であると共に、取付強度も向上する。
本実施形態では、第2鍔部26は、第1鍔部24と同様な構成を有するが、必ずしも同じではなくてもよい。本実施形態では、第2鍔部26は、全体として直方体で構成され、Z軸方向の下面である実装面26aと、その反対側の反実装面26bと、X軸方向の外端面26cと、巻芯部22の方向を向いている内面26dと、Y軸方向の相互に反対側に位置する一対の側面26e,26eと、を有している。反実装面26bのY軸方向の中央部には、X軸方向に延びる溝状の第2共通案内通路26b1が形成してある。
また、反実装面26bのX軸方向の外側には、第2共通案内通路26b1のZ軸方向の溝深さと略同じ深さで、案内用段差面26b2が形成してある。また、反実装面26bのY軸方向の両側には、案内用段差面26b2に対してZ軸方向に幾分低い形成用段差面26b3が形成してある。
第2共通案内通路26b1のZ軸方向の溝深さは、図2に示すコイル部40を構成する第1ワイヤ41の他方の引出部41bと第2ワイヤ42の他方の引出部42bとが、図1に示す平板部材30に邪魔されることなく第2共通案内通路26b1を通過できる程度の深さであればよい。また、第2共通案内通路26b1のY軸方向の幅も、第1ワイヤ41の他方の引出部41bと第2ワイヤ42の他方の引出部42bとが、平板部材30に邪魔されることなく第2共通案内通路26b1を通過できる程度であればよい。なお、第2共通案内通路26b1が形成される位置は、反実装面26bのY軸方向の中央では無くてもよく、いずれかの側面26eの方向に偏ってもよい。
図3に示すように、外端面26cからX軸方向に凹んである案内用段差面26b2のX軸方向の幅は、図2に示すそれぞれの引出部41b,42bがY軸方向の外側に案内されることができる程度であれば特に限定されない。引出部41b,42bは、コイル部40から第2鍔部26の内面26dまで一緒に引き出され、第1共通案内通路26b1を一緒に通過し、X軸方向の外側に引き出され、案内用段差面26b2をY軸方向の外側に相互に反対方向に引き出される。
図3に示すように、外端面26cのY軸方向の両側には、外端面26cよりもX軸方向の内側(コア20の中心側)凹んでいる端子取付面26c1がそれぞれ形成してある。それぞれの端子取付面26c1のY軸方向の幅は、継線用段差面26b3のY軸方向の幅と同程度である。それぞれの端子取付面26c1には、第3端子53の端子本体53cの内面と、第4端子54の端子本体54cの内面が取り付けられ、必要に応じて接着される。
外端面26cに対して端子取付面26c1がX軸方向の内側に引き込まれている段差深さは、第3端子53または第4端子54の板厚程度が好ましい。また、継線用段差面26b3が案内用段差面26b2に対してZ軸方向に低くなっている段差深さも、第3端子53または第4端子54の板厚程度が好ましい。
第3端子53は、たとえば金属などの導電性板材で構成され、矩形状の端子本体53cのZ軸方向の下側に、実装部53aとなる折曲片が端子本体53cと一体に成形してあり、端子本体53cのZ軸方向の上側に、継線部53bとなる折曲片が端子本体53cと一体に成形してある。実装部53aは、継線部53bと略同一形状で構成され、第2鍔部26の実装面26aに密着して取り付けられ、継線部53bは、継線用段差面26b3に密着して取り付けられる。
継線用段差面26b3と、その反対側に位置する実装面26aとを、継線部53bと実装部53aとで挟み込むように、第3端子53の端子本体53cが端子取付面26c1に取り付けられる。そのため、第3端子53を第2鍔部26に取り付ける作業が容易であると共に、取付強度も向上する。
第4端子54も、第1端子51、第2端子52および第3端子51と同様に、たとえば金属などの導電性板材で構成され、矩形状の端子本体54cのZ軸方向の下側に、実装部54aとなる折曲片が端子本体54cと一体に成形してあり、端子本体54cのZ軸方向の上側に、継線部54bとなる折曲片が端子本体54cと一体に成形してある。実装部54aは、継線部54bと略同一形状で構成され、第2鍔部26の実装面26aに密着して取り付けられ、継線部54bは、継線用段差面26b3に密着して取り付けられる。
継線用段差面26b3と、その反対側に位置する実装面26aとを、継線部54bと実装部54aとで挟み込むように、第4端子54の端子本体54cが端子取付面26c1に取り付けられる。そのため、第4端子54を第2鍔部26に取り付ける作業が容易であると共に、取付強度も向上する。
図2に示すように、第1ワイヤ41の一方の引出部41aの先端部は、第1端子51の継線部51bに接合してあり、第2ワイヤ42の一方の引出部42aの先端部は、第2端子52の継線部52bに接合してある。また第1ワイヤ41の他方の引出部41bの先端部は、第3端子53の継線部53bに接合してあり、第2ワイヤ42の他方の引出部42bの先端部は、第4端子54の継線部54bに接合してある。これらの接合のための手段としては、特に限定されず、ハンダ、熱圧着、レーザ溶接などが例示される。
図1に示すように、ドラムコア20の巻芯部22には、コイル部40が形成されている。コイル部40は、本実施形態では、2本のワイヤ41,42により構成される。ワイヤ41,42は、たとえば被覆導線で構成してあり、良導体からなる芯材を絶縁性の被覆膜で覆った構成を有しており、巻芯部22に、たとえば2層構造で巻回されている。本実施形態では、各ワイヤ41,42における導体部分の横断面積は同一である。
本実施形態では、図2に示すように、巻芯部22のX軸方向の途中には、第1ワイヤ41の巻回密度と第2ワイヤ42の巻回密度が疎になり、巻芯部22の表面が露出する露出領域があり、露出領域では、第1ワイヤ41と第2ワイヤ42とがクロスしているクロス部43が存在する。
本実施形態では、第1ワイヤ41と第2ワイヤ42とは、巻芯部22に通常のバイファイラ巻きされるが、巻芯部22の巻軸方向に沿って所定の位置でクロス部43が形成される。
コイル装置10の製造では、まず、端子51~54を設置したドラム型のドラムコア20と平板部材30とワイヤ41,42とを準備する。ドラムコア20は、磁性体で構成され、たとえば、比較的透磁率の高い磁性材料、たとえばNi-Zn系フェライトや、Mn-Zn系フェライト、あるいは金属磁性体などで構成してある磁性粉体を、成型および焼結することにより作製される。好ましくは、平板部材30も、ドラムコア20と同じまたは異なる磁性材料で構成されるが、平板部材30は、必ずしも磁性材料で構成する必要はない。
金属の第1~第4端子51~54は、接着等によりドラムコア20の鍔部24,26の所定位置に固定される。なお、端子51~54は、ドラムコア20に印刷・メッキ等により導体膜を形成し、その導体膜を焼き付けることにより、鍔部24に設けられてもよい。
ワイヤ41~42としては、たとえば、銅(Cu)などの良導体からなる芯材を、イミド変成ポリウレタンなどからなる絶縁材で覆い、さらに最表面をポリエステルなどの薄い樹脂膜で覆ったものを用いることができる。準備された端子51~54を設置したドラムコア20およびワイヤ41~42は、巻線機にセットされ、ワイヤ41~42が、所定の順序でドラムコア20の巻芯部22に巻回される。
本実施形態では、第1区画において、第1ワイヤ41と第2ワイヤ42とのバイファイラ巻きを行い、その次に、第2区画では、第1ワイヤ41と第2ワイヤ42の層数順序を反転させてバイファイラ巻きを行っている。巻回されたワイヤ41,42のワイヤ端である引出部41a,42a,41b,42bは、図2に示す所定の端子51~54の継線部51b~54bに、銀ロー付け、熱圧着またはレーザー接合などにより固定される。なお、ワイヤ41,42の巻回方法は、特に限定されない。また、第2鍔部26に近い第2区画から第1鍔部24に近い第1区画方向に巻回しても良い。
巻芯部22へのワイヤ41および42の巻回作業の後に、平板部材30を鍔部24,26の反実装面24b,26bに接合する。接合のための手段としては、特に限定されないが、たとえば接着による方法が例示される。
本実施形態に係るコイル装置10では、第1端子51からコイル部40に向かう第1ワイヤ41の一方の引出部41aと、第2端子52からコイル部40に向かう第2ワイヤ42の一方の引出部42aとを、少なくとも第1鍔部24の内面からコイル部40に向けて近接して配置してある。なお、本実施形態において、2つの引出部が近接して配置されるとは、2つの引出部の相互が、接触しているか、離れていても、1.6mm以下であることを意味する。
また、第3端子53からコイル部40に向かう第1ワイヤ41の他方の引出部41bと、第4端子54からコイル部40に向かう第2ワイヤ42の他方の引出部42bとが、少なくとも第2鍔部26の内面からコイル部40に向けて近接して配置してある。
すなわち、図2に示すように、コイル部40から引き出される第1ワイヤ41の一方の引出部41aと第2ワイヤ42の一方の引出部42aとは、コイル部40から第1鍔部24の内面24dで一緒に引き出され、第1共通案内通路24b1へと導かれる。第1共通案内通路24b1のX軸方向の外側で、引出部41aと引出部42aとは、Y軸方向の反対方向に分離されて引き出されている。
また同様に、コイル部40から引き出される第1ワイヤ41の他方の引出部41bと第2ワイヤ42の他方の引出部42bとは、コイル部40から第2鍔部26の内面26dで一緒に引き出され、第2共通案内通路26b1へと導かれる。第2共通案内通路26b1のX軸方向の外側で、引出部41bと引出部42bとは、Y軸方向の反対方向に分離されて引き出されている。しかも、本実施形態では、巻芯部22の巻軸方向に沿って所定の位置でクロス部43が形成してある。
このように構成することで、コイル装置10をコモンモードフィルタとして用いた場合に、モード変換特性が向上することが本発明者等により見い出された。
コモンモードフィルタのノイズ特性や信号品質に対する指標として、モード変換特性が用いられている。モード変換特性が良好である場合には、ディファレンシャル信号がコモンモードに変換されずコモンモードフィルタとしての特性が良好であることを示す。特に最近では、データ転送速度が向上し、100Mbpsまたはそれ以上の転送速度での優れたモード変換特性が求められている。特に、車載用イーサネット(登録商標)などに用いられるコモンモードフィルタとしては、さらに高性能化が望まれている。本実施形態のコイル装置10によれば、このような要求に適合することができるコモンモードフィルタを実現することができる。
本実施形態のコイル装置10によれば、図2に示すワイヤ41または42が継線される継線部51b~54bを、図3に示すように、鍔部24または26の実装面24a,26aではなく、反実装面24b,26bの側に配置してあり、それでも、モード変換特性が向上する。そのため、端子51~54の実装部51a~54aに加わる実装時のハンダの熱などが、ワイヤの継線部51b~54bに悪影響を与えることが少なくなり、コイル部40を構成するワイヤ41,42として耐熱ワイヤを必ずしも使用する必要は無くなる。
また、実装部51a~54aにワイヤ41,42の継線を行う必要がなくなるために、たとえば金属製の端子51~54を鍔部24,26に取り付けることが可能になり、熱衝撃に強い構造にすることが容易である。そのため、たとえば車載用のコイル装置20として好適に用いることができる。
また、実装部51a~54aにワイヤ41,42の継線を行う必要がなくなるために、コイル装置10に防湿材を塗布する場合でも、ワイヤ41,42の継線部51b~54bに作用する応力が緩和され、ワイヤ41,42の継線部51b~54bの耐久性が向上する。さらに、実装後のハンダフィレットの画像認識において、継線部の映り込みが抑制され、画像認識が容易になり、画像認識判定が安定化する。
また本実施形態では、図2に示すように、第1鍔部24には、第1鍔部24の内面24dから外側に向けて第1ワイヤ41の一方の引出部41aと第2ワイヤ42の一方の引出部42aとを一緒に案内する第1共通案内通路24b1が具備してある。このように構成することで、鍔部24の内面24dからコイル部40に向けて、双方のワイヤ41,42の引出部41a,42aを近接して配置することが容易になる。
また同様に、第2鍔部26には、第2鍔部26の内面26dから外側に向けて第1ワイヤ41の他方の引出部41bと第2ワイヤ42の他方の引出部42bとを一緒に案内する第2共通案内通路26b1が具備してある。このように構成することで、第2鍔部26の内面26dからコイル部40に向けて、双方のワイヤ41,42の引出部41b,42bを近接して配置することが容易になる。第2共通案内通路26b1から引き出された第1ワイヤ41と第2ワイヤ42の引出部41b,42bは、それぞれ第3端子53の継線部53bと、第4端子54の継線部54bとに向けて引き出され、そこで継線処理がなされる。
さらに本実施形態では、第1鍔部24の反実装面24bと第2鍔部26の反実装面26bとに掛け渡される平板部材30をさらに有する。平板部材30を磁性体で構成することにより、磁性体で構成されるドラムコア20と組み合わされて閉磁路回路を構成することが可能になり、コイル装置20の磁気特性が向上する。
さらにまた本実施形態では、コイル部40から第1端子51の継線部51bに至る第1ワイヤ41の一方の引出部41aのワイヤ長さと、コイル部40から第2端子52の継線部52bに至る第2ワイヤ42の一方の引出部42aのワイヤ長さと、が略同じであることが好ましいが、異なっていてもよい。また好ましくは、コイル部40における第1ワイヤ41の巻回数と第2ワイヤ42の巻回数とが同じである。このように構成することで、モード変換特性がさらに向上する。
本実施形態のコイル装置10では、第1端子51、第2端子52、第3端子53および第4端子54のワイヤの継線部51b~54bが、第1鍔部24の実装面24aおよび第2鍔部26の実装面26aではなく、反実装面24b,26bの側で、平板部材30との接合部近くに位置させてある。
本実施形態では、第1端子51からコイル部40に向かうワイヤ41の引出部41aと、第2端子52からコイル部40に向かうワイヤ42の引出部42aとを、少なくとも鍔部24の内面24dからコイル部40に向けて近接して配置させてある。しかも、巻芯部22の巻軸方向に沿って所定の位置でクロス部43が形成してある。このように構成することで、モード変換特性を向上させている。また本実施形態では、第3端子53からコイル部40に向かうワイヤ41の引出部41bと、第4端子54からコイル部40に向かうワイヤ42の引出部42bとを、少なくとも鍔部26の内面26dからコイル部40に向けて近接して配置させている。しかも、巻芯部22の巻軸方向に沿って所定の位置でクロス部43が形成してある。このように構成することで、モード変換特性を向上させている。
また、本実施形態では、図2に示すように、引出部41a,42a(41b,42b)は、コイル部40から第1鍔部24(第2鍔部26)の内面24d(26d)まで一緒に引き出され、第1共通案内通路24b1(26b1)を一緒に通過し、X軸方向の外側に引き出され、案内用段差面24b2(26b2)をY軸方向の外側に相互に反対方向に引き出される。このため、ワイヤ41(42)の引出部41a,42a(41b,42b)がコイル装置10の外部に露出することがなく、コイル装置の取り扱い時などに、引出部41a,42a(41b,42b)がその他の部材などに接触して破損するおそれが少ない。
さらに本実施形態では、図3に示すように、鍔部24,26に端子51~54を嵌め込む構造とすることで、コイル装置10の耐熱衝撃性を向上させることができる。さらに、端子51~54と、コアの鍔部24,26とのそれぞれに嵌合用の凸部と凹部を設けることで端子51~54の位置が安定するなど、生産上のメリットもある。
第2実施形態
本発明の第2実施形態に係るコイル装置は、以下の点が相違するのみであり、その他の構成は、前述した第1実施形態と同様であり、同様な作用効果を奏し、重複する部分の説明は省略する。また、図面において、第1実施形態と共通する部材には、共通する符号を付してある。
図4Aに示すように、この実施形態のコイル装置110は、ドラムコア120を有する。ドラムコア120の第1鍔部24の反実装面24bの面積は、第1鍔部24のXY断面と略同じであり、平板部材30との接合面積が、図1に示す実施形態のコイル装置10に比較して大きくなっている。
反実装面24bのY軸方向の略中央部には、鍔部24の内面24dから外端面24cに通じる第1共通案内通路24b1が形成してある。コイル部40から第1共通案内通路24b1に案内される第1ワイヤの引出部41aと第2ワイヤの引出部42aとは、外端面24cに交差する通路24b1の端部で、それぞれ分かれる方向に引き出される。引き出された後の第1ワイヤの引出部41aの先端部は、第1端子151の継線部151bに向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。また、引き出された後の第2ワイヤの引出部42aの先端部は、第2端子152の継線部152bに向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。
本実施形態では、第1端子151と第2端子152とは、同じ形状を有し、それぞれ、実装部151a,152aと、継線部151b,152bを有する。これらの端子151,152は、たとえば断面L字形状の金属板片で構成してあり、それぞれ、実装部151a,152aと継線部151b,152bとから成っている。
端子151,152の実装部151a,152aは、鍔部24の外端面24cの近くに位置する実装面24aに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。また、端子151,152の継線部151b,152bは、鍔部24の実装面24aの近くに位置する外端面24cに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。
なお、図4Aでは図示されていないが、第3端子と第4端子とは、第1端子151と第2端子152と同様な関係にあり、同じ形状を有し、それぞれ、実装部と継線部とを有する。
第3端子および第4端子の実装部は、鍔部26の外端面26cの近くに位置する実装面26aに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。また、第3端子および第4端子の継線部は、鍔部26の実装面26aの近くに位置する外端面26cに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。
本実施形態では、第2鍔部26は、第1鍔部24と同様な構成を有し、反実装面26bのY軸方向の略中央部には、鍔部26の内面26dから外端面26cに通じる第2共通案内通路26b1が形成してある。コイル部40から第2共通案内通路26b1に案内される第1ワイヤの引出部41bと第2ワイヤの引出部42bとは、外端面26cに交差する通路26b1の端部で、それぞれ分かれる方向に引き出される。
引き出された後の第1ワイヤの引出部41bの先端部は、第3端子の継線部に向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。また、引き出された後の第2ワイヤの引出部42bの先端部は、第4端子の継線部に向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。
本実施形態のコイル装置110では、ワイヤ41,42の継線部(151b,152bのみ図示)が、第1鍔部24の実装面24aおよび第2鍔部26の実装面26aではなく
、鍔部24,26の外端面24c,26cに位置させてある。
本実施形態では、第1端子151からコイル部40に向かうワイヤ41の引出部41aと、第2端子52からコイル部40に向かうワイヤ42の引出部42aとを、少なくとも鍔部24の内面24dからコイル部40に向けて近接して配置させてある。しかも、巻芯部22の巻軸方向に沿って所定の位置でクロス部43が形成してある。このように構成することで、モード変換特性を向上させている。また本実施形態では、第3端子からコイル部40に向かうワイヤ41の引出部41bと、第4端子からコイル部40に向かうワイヤ42の引出部42bとを、少なくとも鍔部26の内面26dからコイル部40に向けて近接して配置させている。しかも、巻芯部22の巻軸方向に沿って所定の位置でクロス部43が形成してある。このように構成することで、モード変換特性を向上させている。
第3実施形態
本発明の第3実施形態に係るコイル装置は、以下の点が相違するのみであり、その他の構成は、前述した第1実施形態または第2実施形態と同様であり、同様な作用効果を奏し、重複する部分の説明は省略する。また、図面において、第1実施形態または第2実施形態と共通する部材には、共通する符号を付してある。
図4Bに示すように、この実施形態のコイル装置210は、ドラムコア220を有する。ドラムコア220の第1鍔部24の反実装面24bの面積は、第1鍔部24のXY断面と略同じであり、平板部材30との接合面積が、図4Aに示す実施形態のコイル装置110に比較しても大きくなっている。
反実装面24b,26bの全面が平板部材30と接合してある。本実施形態では、反実装面24bの近くに位置する第1鍔部24の両側面24eに、溝状の第1共通案内通路24e1がそれぞれ形成してある。コイル部40からいずれか一方の第1共通案内通路24e1に一緒になって案内される第1ワイヤの引出部41aと第2ワイヤの引出部42aとは、外端面24cに交差する通路24e1の端部で、それぞれ分かれる方向に引き出される。
引き出された後の第1ワイヤの引出部41aの先端部は、第1端子151の継線部151bに向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。また、引き出された後の第2ワイヤの引出部42aの先端部は、第2端子152の継線部152bに向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。
本実施形態では、第1端子151と第2端子152とは、図4Aに示す端子151,152と同様である。端子151,152の実装部151a,152aは、鍔部24の外端面24cの近くに位置する実装面24aに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。また、端子151,152の継線部151b,152bは、鍔部24の実装面24aの近くに位置する外端面24cに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。
なお、図4Bでは図示されていないが、第3端子と第4端子とは、第1端子151と第2端子152と同様な関係にあり、同じ形状を有し、それぞれ、実装部と継線部とを有する。
第3端子および第4端子の実装部は、鍔部26の外端面26cの近くに位置する実装面26aに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。また、第3端子および第4端子の継線部は、鍔部26の実装面26aの近くに位置する外端面26cに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。
本実施形態では、第2鍔部26は、第1鍔部24と同様な構成を有し、反実装面26bの近くに位置する第2鍔部26の両側面26eに、溝状の第2共通案内通路26e1がそれぞれ形成してある。コイル部40からいずれか一方の第1共通案内通路26e1に一緒になって案内される第1ワイヤの引出部41bと第2ワイヤの引出部42bとは、外端面26cに交差する通路26e1の端部で、それぞれ分かれる方向に引き出される。
なお、本実施形態では、ワイヤの引出部41a,42aが一緒になって案内される第1共通案内通路24e1と、ワイヤの引出部41b,42bが一緒になって案内される第2共通案内通路26e1とは、Y軸方向の反対側に位置することが好ましい。
引き出された後の第1ワイヤの引出部41bの先端部は、第3端子の継線部に向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。また、引き出された後の第2ワイヤの引出部42bの先端部は、第4端子の継線部に向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。
本実施形態のコイル装置210では、ワイヤ41,42の継線部(151b,152bのみ図示)が、第1鍔部24の実装面24aおよび第2鍔部26の実装面26aではなく、鍔部24,26の外端面24c,26cに位置させてある。
本実施形態では、第1端子151からコイル部40に向かうワイヤ41の引出部41aと、第2端子52からコイル部40に向かうワイヤ42の引出部42aとを、少なくとも鍔部24の内面24dからコイル部40に向けて近接して配置させてある。しかも、巻芯部22の巻軸方向に沿って所定の位置でクロス部43が形成してある。このように構成することで、モード変換特性を向上させている。また本実施形態では、第3端子からコイル部40に向かうワイヤ41の引出部41bと、第4端子からコイル部40に向かうワイヤ42の引出部42bとを、少なくとも鍔部26の内面26dからコイル部40に向けて近接して配置させている。しかも、巻芯部22の巻軸方向に沿って所定の位置でクロス部43が形成してある。このように構成することで、モード変換特性を向上させている。
さらに本実施形態では、反実装面24bの近くに位置する第1鍔部24(第2鍔部26)の両側面24e(26e)に、溝状の第1共通案内通路24e1(第2共通案内通路26e1)がそれぞれ形成してあることから、平板部材30と鍔部24(26)との接合面積を大きくすることができる。そのため、コイル装置210のインダクタンスの向上が期待できる。
第4実施形態
本発明の第4実施形態に係るコイル装置は、以下の点が相違するのみであり、その他の構成は、前述した第1~第3実施形態と同様であり、同様な作用効果を奏し、重複する部分の説明は省略する。また、図面において、第1~第3実施形態と共通する部材には、共通する符号を付してある。
図4Cに示すように、この実施形態のコイル装置310は、ドラムコア320を有する。ドラムコア320の第1鍔部24の反実装面24bの面積は、第1鍔部24のXY断面と略同じであり、平板部材30との接合面積が、図1に示す実施形態のコイル装置10に比較して大きくなっている。
第1鍔部24の内面24dと交差する反実装面24bのY軸方向の中央部から外端面24cに装着してある第1端子151に向けて斜めに、第1端子用案内通路24b4が形成してある。また、第1鍔部24の内面24dと交差する反実装面24bのY軸方向の中央部から外端面24cに装着してある第2端子152に向けて斜めに、第2端子用案内通路24b5が形成してある。これらの通路24b4と通路24b5とは、第1鍔部24の内面24dと交差する反実装面24bのY軸方向の中央部で交わり、外端面24cと交差する反実装面24bでは、Y軸方向に離れている。
コイル部40から第1端子用通路24b4に案内される第1ワイヤの引出部41aは、外端面24cをZ軸の下方向に引き出される。引き出された第1ワイヤの引出部41aの先端部は、第1端子151の継線部151bに向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。また、コイル部40から第2端子用通路24b5に案内される第2ワイヤの
引出部42aは、外端面24cをZ軸の下方向に引き出される。引き出された第2ワイヤの引出部42aの先端部は、第2端子152の継線部152bに向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。
本実施形態では、第1端子151と第2端子152とは、図4Aまたは図4Bに示す端子151,152と同様である。端子151,152の実装部151a,152aは、鍔部24の外端面24cの近くに位置する実装面24aに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。また、端子151,152の継線部151b,152bは、鍔部24の実装面24aの近くに位置する外端面24cに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。
なお、図4Cでは図示されていないが、第3端子と第4端子とは、第1端子151と第2端子152と同様な関係にあり、同じ形状を有し、それぞれ、実装部と継線部とを有する。
第3端子および第4端子の実装部は、鍔部26の外端面26cの近くに位置する実装面26aに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。また、第3端子および第4端子の継線部は、鍔部26の実装面26aの近くに位置する外端面26cに、Y軸方向に所定距離で離れて接着してある。
本実施形態では、第2鍔部26は、第1鍔部24と同様な構成を有し、第2鍔部26の内面26dと交差する反実装面26bのY軸方向の中央部から外端面26cに装着してある第3端子に向けて斜めに、第3端子用案内通路26b4が形成してある。また、第2鍔部26の内面26dと交差する反実装面26bのY軸方向の中央部から外端面26cに装着してある第4端子に向けて斜めに、第4端子用案内通路26b5が形成してある。これらの通路26b4と通路26b5とは、第2鍔部26の内面26dと交差する反実装面26bのY軸方向の中央部で交わり、外端面26cと交差する反実装面26bでは、Y軸方向に離れている。
コイル部40から第3端子用通路26b4に案内される第1ワイヤの引出部41bは、外端面26cをZ軸の下方向に引き出される。引き出された第1ワイヤの引出部41bの先端部は、第3端子の継線部に向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。また、コイル部40から第4端子用通路26b5に案内される第2ワイヤの引出部42bは、外端面26cをZ軸の下方向に引き出される。引き出された第2ワイヤの引出部42bの先端部は、第4端子の継線部に向かい、そこでハンダ付けなどの継線処理がなされる。
本実施形態のコイル装置310では、ワイヤ41,42の継線部(151b,152bのみ図示)が、第1鍔部24の実装面24aおよび第2鍔部26の実装面26aではなく、鍔部24,26の外端面24c,26cに位置させてある。
本実施形態では、第1端子151からコイル部40に向かうワイヤ41の引出部41aと、第2端子52からコイル部40に向かうワイヤ42の引出部42aとを、少なくとも鍔部24の内面24dからコイル部40に向けて近接して配置させてある。しかも、巻芯部22の巻軸方向に沿って所定の位置でクロス部43が形成してある。このように構成することで、モード変換特性を向上させている。また本実施形態では、第3端子からコイル部40に向かうワイヤ41の引出部41bと、第4端子からコイル部40に向かうワイヤ42の引出部42bとを、少なくとも鍔部26の内面26dからコイル部40に向けて近接して配置させている。しかも、巻芯部22の巻軸方向に沿って所定の位置でクロス部43が形成してある。このように構成することで、モード変換特性を向上させている。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、第1鍔部24と第2鍔部26とを同じ構成にしたが、これらを異なる構成にしてもよい。たとえば第1鍔部24を図1および図2に示す構成とし、第2鍔部26を図4A~図4Cのいずれかの構成としてもよい。あるいは、第1鍔部24を、図4A~図4Cのいずれかの構成とし、第2鍔部26を、第1鍔部とは異なる図4A~図4Cのいずれかの構成としてもよい。また、第1鍔部24と第2鍔部26のいずれか一方のみを、図1および図2に示す構成、あるいは図4A~図4Cのいずれかの構成とし、他方は、従来公知の鍔部としてもよい。
さらに、上述した実施形態において、鍔部24または26に形成してある共通案内通路24b1,26b1,24e1,26e1または端子用案内通路24b4,24b5,26b4,26b5を、平板部材30の内面または側面に形成してもよい。平板部材30に、これらの案内通路を形成することで、鍔部24,26には、案内経路を形成する必要がなくなり、磁性体コアの体積減少を抑制し、磁気特性を向上させることが期待できる。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
第2実施形態と同様にして、図4Aに示すコイル装置110を作製した。このコイル装置110について、モード変換特性を示すSパラメータ特性、特にSsd21を、OPEN ALLIANCEで規定する試験により測定した。結果を図5の実線で示す。
実施例2
第3実施形態と同様にして、図4Bに示すコイル装置210を作製した。このコイル装置210について、実施例1と同様にしてSsd21を測定した。結果を図5の一点鎖線で示す。
比較例1
以下に示す以外は、実施例2と同様にして、図4Dに示すコイル装置410を作製した。コイル装置410では、第1鍔部24の各通路24e1,24e1に、第1ワイヤの一方のリード部41aと第2ワイヤの一方のリード部42aとを案内した。また、第2鍔部26の各通路26e1,26e1に、第1ワイヤの他方のリード部41bと第2ワイヤの他方のリード部42bとを案内した。
このコイル装置410について、実施例1と同様にしてSsd21を測定した。結果を図5の点線で示す。
比較例2
以下に示す以外は、実施例1と同様にしてコイル装置を作製した。このコイル装置では、実施例1に係る図4Aに示すコイル装置4Aの巻芯部22の途中において、第1ワイヤ41と第2ワイヤ42とがクロスしているクロス部43が形成されていなかった。このコイル装置について、実施例1と同様にしてSsd21を測定した。結果を図5の二点鎖線で示す。
評価
比較例1および2に比較して、実施例1および2では、横軸の周波数が低周波数から高周波数において、Ssd21を低減できることが確認できた。Ssd21を低減することができるので、実施例のコイル装置では、ディファレンシャル信号がコモンモードに変換されずコモンモードフィルタとしての特性が良好である。
また、実施例1および2と比較例1および2とを比較検討することで、本発明者等は、以下に示すことを見い出した。すなわち、端子からコイル部に向かうワイヤの引出部と、端子からコイル部に向かうワイヤの引出部とを、少なくとも鍔部の内面からコイル部に向けて近接して配置(実施例1と2)させ、しかも巻芯部の途中にクロス部を設けることで、モード変換特性が向上する。
なお、上記の実施例1および2と比較例1では、コイル部40の途中にクロス部43が形成してあるが、比較例2では、コイル部の途中にクロス部43が設けられていない。また、図1~図3および図4Cに示すコイル装置においても、図4Aに示すコイル装置と同等な結果が得られることが確認されている。
10,110,210,310,410… コイル装置
20,120,220,320… ドラムコア
22… 巻芯部
24… 第1鍔部
24a… 実装面
24b… 反実装面
24b1… 第1共通案内通路
24b2… 案内用段差面
24b3… 継線用段差面
24b4… 第1端子用案内通路
24b5… 第2端子用案内通路
24c… 外端面
24c1… 端子取付面
24d… 内面
24e… 側面
24e1… 第1共通案内通路
26… 第2鍔部
26a… 実装面
26b… 反実装面
26b1… 第2共通案内通路
26b2… 案内用段差面
26b3… 継線用段差面
26c… 外端面
26c1… 端子取付面
26d… 内面
26e… 側面
26e1… 第2共通案内通路
30… 平板部材
40… コイル部
41… 第1ワイヤ
41a… 一方の引出部
41b… 他方の引出部
42… 第2ワイヤ
42a… 一方の引出部
42b… 他方の引出部
43… クロス部
51,151… 第1端子
51a,151a… 実装部
51b,151b… 継線部
51c… 端子本体
52,152… 第2端子
52a,152a… 実装部
52b,152b… 継線部
52c… 端子本体
53,153… 第3端子
53a,153a… 実装部
53b,153b… 継線部
53c… 端子本体
54,154… 第4端子
54a,154a… 実装部
54b,154b… 継線部
54c… 端子本体

Claims (5)

  1. 巻芯部と、
    前記巻芯部の軸芯方向の両側にそれぞれ具備してある第1鍔部および第2鍔部と、
    前記巻芯部に巻回してある少なくとも二つの第1ワイヤおよび第2ワイヤから成るコイル部と、
    前記第1ワイヤの一方の引出部が接続され、前記第1鍔部に具備してある第1端子と、
    前記第2ワイヤの一方の引出部が接続され、前記第1端子とは離れて前記第1鍔部に具備してある第2端子と、
    前記第1ワイヤの他方の引出部が接続され、前記第2鍔部に具備してある第3端子と、
    前記第2ワイヤの他方の引出部が接続され、前記第3端子とは離れて前記第2鍔部に具備してある第4端子と、
    前記第1鍔部の反実装面と前記第2鍔部の反実装面とに掛け渡される平板部材と、
    を有するコイル装置であって、
    前記第1鍔部の反実装面の面積は、前記反実装面と平行な前記第1鍔部の横断面積と略同じであり、前記第1鍔部の反実装面の全面が前記平板部材と接合してあり、
    前記第1鍔部の反実装面の近くに位置する前記第1鍔部の側面に、溝状の第1共通案内通路が形成してあり、
    前記第1端子および前記第2端子は、前記第1鍔部の外端面の近くに位置する実装面に位置する実装部と、前記第1鍔部の前記外端面に位置する継線部とを、それぞれ有し、
    前記第1端子の前記継線部から前記コイル部に向かう前記第1ワイヤの一方の引出部と、前記第2端子の前記継線部から前記コイル部に向かう前記第2ワイヤの一方の引出部とが、少なくとも前記第1鍔部の前記外端面から前記第1共通案内通路を通して前記第1鍔部の内面まで一緒に案内されて前記コイル部に向けて近接して配置してあり、
    前記巻芯部の途中には、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとがクロスしているクロス部が形成してあることを特徴とするコイル装置。
  2. 前記第2鍔部の反実装面の近くに位置する前記第2鍔部の側面に、溝状の第2共通案内通路が形成してあり、
    前記第3端子および前記第4端子は、前記第2鍔部の外端面の近くに位置する実装面に位置する実装部と、前記第2鍔部の前記外端面に位置する継線部とを、それぞれ有し、
    前記第3端子の前記継線部から前記コイル部に向かう前記第1ワイヤの他方の引出部と、前記第4端子の前記継線部から前記コイル部に向かう前記第2ワイヤの他方の引出部とが、少なくとも前記第2鍔部の前記外端面から前記第2共通案内通路を通して前記第2鍔部の内面まで一緒に案内されて前記コイル部に向けて近接して配置してある請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記第1ワイヤの引出部と前記第2ワイヤの引出部とが一緒になって案内される前記第1共通案内通路が形成してある前記第1鍔部の側面とは反対側の側面には、前記第1ワイヤの引出部と前記第2ワイヤの引出部とが案内されない別の第1共通案内通路が形成してあり、
    前記第1ワイヤの引出部と前記第2ワイヤの引出部とが一緒になって案内される前記第2共通案内通路が形成してある前記第2鍔部の側面とは反対側の側面には、前記第1ワイヤの引出部と前記第2ワイヤの引出部とが案内されない別の第2共通案内通路が形成してある請求項2に記載のコイル装置。
  4. 前記コイル部における前記第1ワイヤの巻回数と前記第2ワイヤの巻回数とが同じである請求項1~3のいずれかに記載のコイル装置。
  5. 前記巻芯部の途中には、前記第1ワイヤの巻回密度と前記第2ワイヤの巻回密度が疎になり、巻芯部の表面が露出する露出領域があり、前記露出領域に、前記クロス部が形成してある請求項1~4のいずれかに記載のコイル装置。
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