JP7317251B2 - トレイン式スクレーパ車両 - Google Patents

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Description

本発明は、複数台のスクレーパ車両が連結されたトレイン式スクレーパ車両関する。
従来より、地面等を掘削するスクレーパを備えたスクレーパ車両が土木現場にて使用されている。スクレーパ車両にはスクレーパが掘削した掘削物を収容するボウルが設けられている。このボウルに収容された掘削物の重量を測定することが特許文献1に記載されている。
特開平2-80720号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている重量測定では、ボウルを上下動するボウルシリンダの油圧を検出する圧力センサによりボウル内の積載重量を測定していた。このため、従来は、簡単な構成で安価に積載重量を測定することができていなかった。また、複数のスクレーパ車両が連結されたトレイン式スクレーパ車両についての提案はほとんどなかった。
また、スクレーパ車両を牽引する牽引車両は、内燃機関を用いており、二酸化炭素などの温室効果ガスを排出していた。
また、牽引車両などの移動機械の安全装置については、更なる安全性が求められており、特に、自動運転の場合の安全性が求められていた。
そこで、本第1の発明では、簡単な構成で安価に掘削物の重量を測定することができるトレイン式スクレーパ車両を提供することを目的とする。
また、本第2の発明では、温室効果ガスの排出を抑えたトレイン式スクレーパ車両を実現することを目的とする
本発明に係る第1のトレイン式スクレーパ車両は、第1掘削部を有した第1スクレーパ車両と、第2掘削部を有し、連結部材により前記第1スクレーパ車両に連結された第2スクレーパ車両と、前記連結部材の歪の変化を検出する第1検出装置と、前記第1検出装置によって検出された歪みの変化に基づいて、前記第2スクレーパ車両に積載された掘削物の重量を演算する演算装置と、を備えている。
本発明に係る第2のトレイン式スクレーパ車両は、燃料電池を備え、前記燃料電池により発生した電力により駆動する牽引車両と、第1掘削部を有し、前記牽引車両に接続された第1スクレーパ車両と、第2掘削部を有し、前記第1スクレーパ車両に連結された第2スクレーパ車両と、前記第1スクレーパ車両の車輪と前記第2スクレーパ車両の車輪との少なくとも一方の車輪を前記燃料電池により発生した電力により駆動するインホイールモータと、を備えている
本第1の発明によれば、連結部材の歪の変化を検出する第1検出装置によって検出された歪みの変化に基づいて、第2スクレーパ車両に積載された掘削物の重量を演算するので、簡単な構成で安価に掘削物の重量を測定することができる。
本第2の発明によれば、第1スクレーパ車両の車輪と前記第2スクレーパ車両の車輪との少なくとも一方の車輪を燃料電池により発生した電力により駆動するので、温室効果ガスの排出を抑えたトレイン式スクレーパ車両を実現することができる
第1実施形態の牽引車両とスクレーパ車両とを示す概要図である。 第1実施形態のスクレーパ車両の主要部のブロック図である。 第1実施形態の車軸の下方に設けられたロードセルを示す図である。 第1実施形態の牽引車両の制御装置により実行されるフローチャートを示す図である。 第1実施形態のスクレーパ車両の制御装置により実行されるフローチャートを示す図である。 ボウルを前後に分割した変形例を示す図であり、図6(a)~図6(c)は後部のボウルの掘削工程を示す図であり、図6(d)~図6(g)は前部のボウルの掘削工程を示す図である。 牽引車両を前面から見た概要図である。 土木現場で複数台の牽引車両がスクレーパ車両を牽引している様子を示す概要図である。 作業員の様子を示す概要図である。
以下に、本発明の第1実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態により、本発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
本第1実施形態に係るスクレーパ車両20は、1両目のスクレーパ車両20aと、最後列である2両目のスクレーパ車両20bとが接続(連結)されたトレイン式である。なお、トレイン式のスクレーパ車両20は、3両以上としてもよい。スクレーパ車両20は、掘削工程と、運搬工程と、排出工程と、回送工程と、を1サイクルとしているので、トレイン式を採用することにより車両数に応じて掘削量および排出量(撒き出し量)を多くすることができる。これにより、工期を短縮することが可能である。本実施形態のトレイン式のスクレーパ車両20は、大型トラックやその他の牽引車両1により牽引される被牽引車として利用される。
本実施形態において、1両目のスクレーパ車両20aと、2両目のスクレーパ車両20bとは同じ構成であるため、スクレーパ車両20aを中心にその構成を説明し、スクレーパ車両20aの構成には符号の後にaを付し、スクレーパ車両20bの構成には符号の後にbを付す。なお、各構成を総称する場合には、符号の後のaまたはbは省略して説明する。
図1は、本第1実施形態の駆動車両である牽引車両1とスクレーパ車両20とを示す概要図である。また、図2は本第1実施形態の牽引車両1とスクレーパ車両20の主要部のブロック図である。
図1に示すように、牽引車両1は、スクレーパ車両20aとスクレーパ車両20bとを牽引するものであり、連結装置であるヒッチ21aによりスクレーパ車両20aに接続(連結)されている。ヒッチ21aは、牽引車両1から着脱可能であり、牽引車両1側の一端に設けられたフレキシブルなボールジョイント22aを有している。
(牽引車両)
本実施形態の牽引車両1は、図1から明らかなように、運転席が無い自動運転タイプの物である。また、本実施形態では、内燃機関に代えて燃料電池2と、2つの前輪と4つの後輪とのそれぞれに設けられたインホイール式のモータ3(図2参照)とを用いて牽引車両1を走行(駆動)している。なお、インホイール式のモータ3は前輪および後輪のハブと同軸に繋がるように設けてもよい。
なお、牽引車両1は、遠隔操作式でもよく、運転席が設けられたタイプでもよく、内燃機関を用いたエンジンを用いてもよい。
また、本実施形態の牽引車両1は、燃料電池2に水素を供給する水素タンク4と、蓄電池5と、GNSS6(Global Navigation Satellite System)と、速度計7と、通信装置8と、メモリ9と、制御装置10と、を有している。
燃料電池2は水素と酸素を電気化学反応させて電気を作る発電装置である。
水素タンク4は、数十MPaに圧縮された水素を蓄えるものであり、不図示の水素供給流路を介して燃料電池2に水素を供給するものである。
蓄電池5は、2次電池であり、燃料電池2が発電した電力を蓄電するものである。蓄電池5は、蓄えた電力をモータ3や、スクレーパ車両20に設けられた蓄電池33などに供給可能である。蓄電池5の電力をスクレーパ車両20に供給するために、牽引車両1には蓄電池5に接続された第1コネクタ11(例えばメスコネクタ)が設けられ、スクレーパ車両20には、第1コネクタ11と係合する第2コネクタ35(例えばオスコネクタ)が設けられている。
図1に示すように、燃料電池2や水素タンク4は、牽引車両1の前方側に配置されている。牽引車両1の前方は、従来は内燃機関が配置されたり、運転席が設けられたりしていた。本実施形態では、内燃機関や運転席を省略しているので、牽引車両1の前方に大きなスペースを設けることができ、多くの水素タンク4を配置したり、燃料電池2などの配置の自由度を確保したりすることができる。なお、蓄電池5は図1では牽引車両1の中央付近に図示されているが、牽引車両1の前方側に配置することも可能である。
GNSS6は、人工衛星を利用して牽引車両1の位置を測位するものである。
速度計7は、牽引車両1の速度を検出するものであり、駆動輪に接続されたシャフトの回転数を検出する車速センサや、GNSS6の出力を利用したセンサなど各種のセンサを適用することができる。
通信装置8は、後述の通信装置40やインターネット等の広域ネットワークにアクセスする無線通信ユニットであり、本実施形態では、速度計7の検出結果や制御装置10による各種の駆動および制御の情報を通信装置40に送信している。
メモリ9は、不揮発性のメモリ(例えばフラッシュメモリ)であり、土木現場の地図情報や、牽引車両1を自動運転するためのプログラムや、後述のスクレーパ25や、後述の不図示の油圧シリンダを制御するプログラムなどが記憶されている。
制御装置10は、CPUを備えており、牽引車両1およびスクレーパ車両20を制御する制御装置である。本実施形態において、制御装置10は、土木現場における牽引車両1の自動運転や、後述のスクレーパ25や、スクレーパ車両20に設けられた不図示の油圧シリンダの駆動制御を行っている。制御装置10による制御については図4のフローチャートを用いて後述する。
(スクレーパ車両)
スクレーパ車両20は、前述のヒッチ21およびボールジョイント22に加えて、フレーム23と、ボウル24と、スクレーパ(scraper)25と、車軸26と、車輪27と、歪ゲージ28と、加速度計29(図2参照)と、ロードセル30(図3参照)と、を有している。
また、スクレーパ車両20は、撮像装置31と、発電装置である太陽光パネル32と、2次電池である蓄電池33と、モータ34(図2参照)と、第2コネクタ35と、第3コネクタ36と、排土板37と、速度計38(図2参照)と、を有している。
図2に示すように、スクレーパ車両20は、各種データを記憶しているメモリ39と、通信装置40と、スクレーパ車両20全体を制御する制御装置41と、を有している。
フレーム23は、テーパ形状の金属部品であり、ボウル24と対向する内面に撮像装置31が設けられ、外面に複数の太陽光パネル32が設けられている。
ボウル24は上面が開放されており、スクレーパ25が掘削した土砂などの掘削物を収容するものである。
スクレーパ25は、地表等の走行面の土砂を削り取るための刃状或いはへら状の部材であり、本実施形態では、ボウル24の底部にボウル24と一体的に設けられている。
ボウル24とスクレーパ25とは一体的に設けられているので、不図示の油圧シリンダによりボウル24を地面に向けて傾斜させることにより、スクレーパ25が地面に食い込んで土砂を掘削することができる。また、ボウル24には不図示の開口部が設けられており、ボウル24が地面に向けて傾斜した状態の際に、スクレーパ25が掘削した掘削物が不図示の開口部からボウル24に収容される。
スクレーパ25による掘削が終了すると、不図示の油圧シリンダによりボウル24を地上に向けて傾斜させることにより、スクレーパ25が地面から離れた状態となる。スクレーパ25が地面から離れた状態になると、ボウル24に収納された掘削物の荷重は、ボールジョイント22と、車軸26の荷重を受ける後述のピローブロック42(図3参照)とに作用することになる。
車軸26は牽引車両1の牽引力により回転し、車輪27は車軸26の両端に接続されており、車軸の回転に伴い回転する一対の従動輪である。なお、車輪27はスクレーパ車両20の前後に設けて前輪および後輪としてもよい。
歪ゲージ28は、金属の抵抗体であり、電気絶縁物を介して被測定物であるヒッチ21の下方に例えば接着されている。歪ゲージ28は、ヒッチ21に加わる力に比例して金属が伸縮し抵抗値が変化することにより、歪を測定している。スクレーパ25が掘削した掘削物がボウル24に収容されることにより、ボウル24にこの掘削物による荷重が加わる。ボウル24の荷重は、フレキシブルなボールジョイント22と、車輪27とに分離して加わる。フレキシブルなボールジョイント22によりボウル24の荷重の一部を支持しているので、ヒッチ21の下方には引っ張り応力が作用する。歪ゲージ28は、ヒッチ21の引っ張り応力に起因する抵抗値の変化を測定し、制御装置41は、歪ゲージ28が検出した抵抗値からボウル24の掘削物の重量を計測することができる。
本実施形態においては、ボウル24aに加わる荷重Waがボールジョイント22aと、ピローブロック42aと、にどのように分離されるかを事前に検出しておく。一例を挙げると、ボールジョイント22aには荷重Wの40%が作用し、ピローブロック42aには荷重Waの60%が作用するとする。この場合、制御装置41は、歪ゲージ28aが測定した抵抗値が荷重Waの40%であるため100%となるように換算してボウル24aに加わる荷重Waを演算することができる。
また、本実施形態において、ボウル24aが空の状態やボウル24aに100Kgの荷重がかかった状態の歪ゲージ28aの抵抗値を測定しておき、メモリ39aにテーブルとして記憶させておいてもよい。ボウル24aが空の状態は、スクレーパ車両20aの荷重のみが作用している状態であり、この状態からの変化量がボウル24aに収容された掘削物の重量となる。
また、メモリ39aに記憶されるテーブルには、ボウル24aに複数の荷重(例えば、200Kg、300Kg)がかかった際の歪ゲージ28aの抵抗値を記憶させてもよい。なお、図1において、1つの歪ゲージ28aを図示しているが複数でもよく、その数は限定されるものではない。なお、ヒッチ21aの左右方向であるX方向の中心の歪量が一番大きいので、ヒッチ21aの左右方向の中心であって、ヒッチ21aの上下方向であるZ方向の下方に歪ゲージ28aを設けることが好ましい。
2両目のボウル24bに加わる荷重Wbがボールジョイント22bと、ピローブロック42bとにどのように作用するかについても上述した方法を用いることができる。この場合、ボウル24aは空の状態としてもよいが、ボウル24aに積載物が満載された状態のほうが好ましい。これは、本実施形態のトレイン式のスクレーパ車両20は、スクレーパ車両20aがスクレーパ25aによる掘削を行っているときには、スクレーパ車両20bがスクレーパ25bによる掘削を行わないようにしており、スクレーパ車両20bがスクレーパ25bによる掘削を行うときにはボウル24aに積載物が満載されているからである。
加速度計29は、本実施形態ではスクレーパ車両20に作用する加速度を検出するものであり、機械式、光学式、半導体式などのいかなる方式を用いることができる。本実施形態では、加速度計29は、歪ゲージ28近傍のZ軸方向の加速度を検出するものとするが、これに限定されるものではなく、X軸方向、Y軸方向の加速度を検出してもよい。また、加速度計29を設ける数は、1つでもよく、スクレーパ車両20の複数個所にそれぞれ少なくとも1個ずつ設けてもよい。この場合、加速度計29は、ロードセル30が設けられる近傍に設けてもよく、牽引車両1に設けてもよい。牽引車両1に加速度計29を設ける場合には、ボールジョイント22の近傍に設けることが好ましい。
本実施形態では、制御装置41は、加速度計29の出力が閾値よりも小さいときに歪ゲージ28が検出した歪量に基づいて、ボウル24に収納された土砂などの掘削物の量を演算するものとする。これに代えて、制御装置41は、加速度計29の出力が小さいものN個(Nは自然数)の歪ゲージ28の出力からボウル24に収納された土砂などの掘削物の量を演算してもよく、加速度計29の出力が小さいときに歪ゲージ28の出力に重みづけをするように演算してもよい。なお、本第1実施形態において、メモリ39に加速度計29の出力に応じた歪ゲージ28の出力の補正値を記憶させておけば、制御装置41は、メモリ39に記憶された補正値により、歪ゲージ28の出力を補正することができる。このように、制御装置41は、加速度計29の出力を用いて歪ゲージ28の検出結果を加工したり、選択したりしている。
図3は本実施形態の車軸26の下方に設けられたロードセル30を示す図である。図3に示すように、車軸26は回転可能に軸受け43により支持され、軸受け43は軸受け台であるピローブロック42により保持されている。
ロードセル30は、車輪27に作用するボウル24の掘削物の荷重を検出できるように、ピローブロック42の下方に設けられている。
ロードセル30は、圧電型ロードセルや歪型ロードセルなど各種のロードセル30を用いることができる。図3では2つのロードセル30を図示しているが、ロードセル30の数は1つでもよく、3つ以上でもよい。
本実施形態において、前述したようにボウル24が空の状態やボウル24に100Kgの荷重がかかった状態のロードセル30の測定値をメモリ39にテーブルとして記憶させておいてもよい。この場合、複数の荷重(例えば、200Kg、300kg)におけるロードセル30の抵抗値を記憶させておくことが望ましい。ボウル24の積載状態を変えて歪ゲージ28およびロードセル30による計測を行うキャリブレーションを行うことにより、ボールジョイント22に加わる荷重と、ピローブロック42に加わる荷重との比率を演算することができ、この比率はメモリ39に記憶される。なお、このキャリブレーションは、牽引車両1およびスクレーパ車両20が静止した状態で行うことが好ましいが、スクレーパ車両20が牽引車両1により牽引された状態で行ってもよく、静止状態および牽引状態で行ってもよい。
なお、キャリブレーションは、1回だけ行ってもよく、定期的に行ってもよく、車輪27を交換したときや、車輪27の空気圧を調整した後に行うようにしてもよい。また、キャリブレーションは、牽引車両1の車輪を交換したときや、車輪の空気圧を調整した後に行ってもよい。2回目以降のキャリブレーションは、ボウル24が空の状態だけで行ったり、100Kgの荷重で行うなど1回目のキャリブレーションよりも計測項目や計測回数を減らして行ったりしてもよい。
ロードセル30による荷重計測は、前述のキャリブレーションの際に用いるのに加えて、スクレーパ25が掘削した掘削物がボウル24に収容された際にも行ってもよい。この場合も、加速度計29の出力が閾値よりも小さいときにロードセル30が検出した荷重に基づいて、ボウル24に収納された土砂などの掘削物の量を演算するものとする。これに代えて、制御装置41は、加速度計29の出力が小さいものN個(Nは自然数)のロードセル30の出力からボウル24に収納された土砂などの掘削物の量を演算してもよく、加速度計29の出力が小さいときにロードセル30の出力に重みづけをするように演算してもよい。
このように、制御装置41は、加速度計29の出力を用いてロードセル30の検出結果を加工したり、選択したりしている。
撮像装置31は、レンズや撮像素子や画像処理エンジンなどを有し、動画や静止画を撮像するデジタルカメラである。本実施形態において、撮像装置31は、ボウル24に収納された掘削物を撮像してボウル24が満載になったかどうかを検出するために用いられる。なお、撮像装置31に代えて、超音波距離計、レーザ距離計などの非接触距離計をフレーム23に設けてボウル24が満載かどうかを検出してもよい。制御装置41は、ボウル24が満載であることに応じて、歪ゲージ28や加速度計29などによる測定を開始するようにしてもよい。
太陽光パネル32は、発電装置であり、フレーム23に設けられている。フレーム23の側面がテーパ形状なのは、フレーム23の側面に設けられたフレーム23の側面が太陽光を受光しやすくするためである。なお、フレーム23の上面に傾斜機構を設ければフレーム23の上面に設けられた太陽光パネル32が太陽光を受光しやすくすることができる。なお、牽引車両1に太陽光パネル32を設けて、太陽光パネル32が発電した電力を蓄電池5に蓄えるようにしてもよい。また、太陽光パネル32が発電した電力により燃料電池2を駆動するための補助電源としてもよい。
蓄電池33は、第2コネクタ35を介して燃料電池2が発電した電力を蓄電したり、太陽光パネル32が発電した電力を蓄電したりするものである。蓄電池33が蓄電した電力は、車輪27を直接駆動するモータ34の駆動に用いられる。蓄電池33はスクレーパ車両20の前方(-X方向)に設けるのが好ましく、本実施形態ではヒッチ21に設けている。
モータ34は、車輪27の内部または車輪27のハブと同軸に繋がるように設けられているインホイールモータである。
スクレーパ25による地表の削り代が大きい場合などには、スクレーパ25が地表に噛み込んでしまって走行抵抗が大きくなる。この場合、牽引車両1の駆動輪が空転等してしまい牽引車両1の牽引力だけではスクレーパ車両20を牽引できずにプッシャーを用いる場合があった。
そこで、本実施形態では、牽引車両1だけではスクレーパ車両20の牽引が困難な場合にモータ34により車輪27を駆動するようにしている。モータ34による車輪27の駆動により、プッシャーが不要となり、プッシャーを最後列のスクレーパ車両20bに接続する手間も省けるので工期を短縮することができる。このように、モータ34は補助駆動装置として機能している。本実施形態では、牽引車両1およびモータ34が燃料電池により発生した電力により駆動するので、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を抑えることができる。なお、燃料電池の代わりに、もしくは燃料電池と併用して太陽光パネル32により発電した電力を用いるようにしてもよい。
第2コネクタ35は、第1コネクタ11と係合して、蓄電池5に蓄えられた電力を蓄電池33に供給するものである。
第3コネクタ36aは、前方のスクレーパ車両20aの蓄電池33aに蓄えられた電力を後方のスクレーパ車両20bの蓄電池33bに蓄えるために第2コネクタ35bと係合するものである。なお、第3コネクタ36は、スクレーパ車両20の後方(+X方向)に設けるのが好ましい。
排土板37は、金属製の機械部品であり、排出工程においてボウル24に収容された掘削物を排土場にて排出するものである。排土板37は、排出工程以外では+X方向に位置しており、排出工程において不図示の油圧シリンダにより-X方向に移動することにより掘削物を排出する。
速度計38は、スクレーパ車両20の速度を検出するものであり、車軸26の回転数を検出する車速センサや、スクレーパ車両20を測位する不図示のGNSSの出力を利用したセンサなど各種のセンサを適用することができる。なお、速度計38は省略してもよく、速度計38aと速度計38bとのいずれか一方を省略するようにしてもよい。
メモリ39は、どのようなタイプのメモリを用いてもよく、本実施形態では不揮発性の半導体メモリ(例えば、フラッシュメモリ)を用いるものとする。メモリ39は、スクレーパ車両20を駆動するための各種プログラムや、歪ゲージ28や加速度計29やロードセル30が計測した計測結果や、制御装置41が演算した演算結果などを記憶するものである。
通信装置40は、基地局の通信装置や、排出工程の排土場に設けられた通信装置や、牽引車両1側の通信装置8と通信を行うものである。通信装置40は、どのような通信方式を用いることができるが、本実施形態ではWi-Fi(登録商標)のような無線LANを用いて無線でボウル24の重量に関するデータ通信をするものとする。
なお、牽引車両1側の通信装置8は、牽引車両1に加速度計が設けられた場合に、加速度計が検出した加速度を通信装置40に通信してもよい。
制御装置41は、CPU(Central Processing Unit)を備え、スクレーパ車両20全体を制御するものであり、本実施形態では、ボウル24に収容された掘削物の重量計測やモータ34による補助駆動に関する制御を行うものである。
以上のように構成された牽引車両1およびスクレーパ車両20の制御につき、図4および図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図4は制御装置10により実行されるフローチャートであり、図5は制御装置41により実行されるフローチャートである。また、本実施形態のトレイン式のスクレーパ車両20は、スクレーパ車両20aがスクレーパ25aによる掘削を行っているときには、スクレーパ車両20bがスクレーパ25bによる掘削を行わないようにしている。これは、掘削による掘削抵抗を抑制するためである。また、スクレーパ車両20が3両以上の場合にも掘削を行うのは1両にすることが好ましい。
(フローチャートの説明)
図4のフローチャートは、牽引車両1が土木現場の掘削領域に入り、掘削工程を実施するタイミングで開始されるものとする。
制御装置10は、GNSS6の出力から牽引車両1が掘削領域に入ったのを認識すると、不図示の油圧シリンダを制御してスクレーパ25aを地面に食い込ませて掘削を開始する(ステップS1)。
制御装置10は、掘削が開始されると通信装置8により、速度計7が検出した速度や、シャフトの回転数や、掘削を行っていることを伝達する各種データなどを制御装置41aに送信する(ステップS2)。なお、制御装置41aは、ステップS2の各種データを受け取ると図5のフローチャートを開始する。
制御装置10は、1両目のスクレーパ車両20aによる掘削量が所定量(例えばボウル24aに満載)に達したかどうかの判断を行う(ステップS3)。本実施形態において、制御装置10は、撮像装置31aが撮像した画像に基づき、掘削量が所定量に達したかどうかの判断を行う。なお、撮像装置31aが撮像した画像を土木現場の事務所または遠隔地の事務所に送信して、作業員により掘削量が所定量に達したかの判断を行い、その結果を通信装置8を介して制御装置10に送信するようにしてもよい。
制御装置10は、掘削が終了するまでステップS2とステップS3とを繰り返す。なお、詳細は後述するものの、ステップS2を繰り返すのは、制御装置41aがモータ34aによる補助駆動を行うかどうかを判断するためである。
制御装置10は、1両目のスクレーパ車両20aによる掘削量が所定量に達すると、不図示の油圧シリンダを制御してスクレーパ25aを地面から離れる位置まで駆動させる。
制御装置10は、1両目のスクレーパ車両20aによる掘削に引き続き、2両目のスクレーパ車両20bによる掘削を行うため、不図示の油圧シリンダを制御してスクレーパ25bを地面に食い込ませて掘削を開始する(ステップS4)。
制御装置10は、掘削が開始されると通信装置8により、速度計7が検出した速度や、シャフトの回転数や、掘削を行っていることを伝達する各種データなどを制御装置41bに送信する(ステップS5)。なお、制御装置41bは、ステップS5の各種データを受け取ると図5のフローチャートを開始する。
制御装置10は、2両目のスクレーパ車両20bによる掘削量が所定量(例えばボウル24bに満載)に達したかどうかの判断を行う(ステップS6)。本実施形態において、制御装置10は、撮像装置31bが撮像した画像に基づき、掘削量が所定量に達したかどうかの判断を行う。なお、撮像装置31bが撮像した画像を土木現場の事務所または遠隔地の事務所に送信して、作業員により掘削量が所定量に達したかの判断を行い、その結果を通信装置8を介して制御装置10に送信するようにしてもよい。
制御装置10は、掘削が終了するまでステップS5とステップS6とを繰り返す。なお、詳細は後述するものの、ステップS5を繰り返すのは、制御装置41bがモータ34bによる補助駆動を行うかどうかを判断するためである。
制御装置10は、2両目のスクレーパ車両20bによる掘削量が所定量に達すると、不図示の油圧シリンダを制御してスクレーパ25bを地面から離れる位置まで駆動させる。
制御装置10は、2両目のスクレーパ車両20bによる掘削量が所定量に達すると掘削工程が終了したと判断して図4のフローチャートを終了し、引き続き運搬工程、排出工程、回送工程の制御を行っていく。
なお、制御装置10は、上述のステップS2において、各種データなどを制御装置41bにも送信するようにしてもよい。
同様に、制御装置10は、上述のステップS5において、各種データなどを制御装置41aにも送信するようにしてもよい。
次いで、図5のフローチャートについて説明を続ける。図5のフローチャートは、図4のフローチャートの実施に応じて、制御装置41aが実施する場合と、制御装置41bが実施する場合とがあるが、その内容は実質的に同じであるので、制御装置41aが実施する場合について説明を続ける。
制御装置41aは、スクレーパ25aが掘削位置にあるかどうかを判断する(ステップS101)。制御装置41aは、図4のフローチャートのステップS2において各種データを受け取るとスクレーパ25aが掘削位置にあると判断する。
制御装置41aは、撮像装置31aによる撮像を開始する(ステップS102)。撮像装置31aによる撮像は、ボウル24aが掘削物で満載になるまで行われる。ボウル24aが掘削物で満載になるまでには時間がかかるので、制御装置41aは、最初は撮像装置31aのフレームレートを下げて動画を撮像したり、静止画を撮像する間隔を数秒間隔として、時間の経過とともにフレームレートを上げて動画を撮像したり、静止画を撮像する間隔を短くするようにしてもよい。これにより、効率的な撮像を実施することができる。
制御装置41aは、モータ34aによる補助駆動が必要かどうかを判断する(ステップS103)。制御装置41aは、速度計7の速度が所定速度より遅くなった場合や、速度計7の速度と回転数とを比較して、回転数が高い割には速度が遅い場合、すなわち牽引車両1の車輪が空回りしている場合などは、モータ34aにより車輪27aを駆動する(ステップS104)。また、制御装置41aは、牽引車両1の車輪が空回りしている場合に、通信装置40aを介して制御装置10に車輪の回転数を下げるように指示する。
なお、制御装置41aは、モータ34aによる補助駆動では駆動力が足りない場合には、通信装置40aを介して制御装置41bにモータ3の駆動を行うように指示する。この場合においても、制御装置41aは、牽引車両1の車輪や、車輪27aや、車輪27bが空回りをしていると判断した場合には、該当する車輪の回転数を落とすような制御を行う。
なお、制御装置41aは、速度計7の速度が所定速度より早くなった場合に、モータ34aによる補助駆動を終了する。
制御装置41aは、スクレーパ25aによる掘削量が所定量に達したかどうかを判断する(ステップS105)。ここでは、制御装置41aは、図4のフローチャートのステップS3の判断に基づいて、掘削量が所定量に達したかどうかを判断する。制御装置41aは、スクレーパ25aによる掘削量が所定量に達するまでステップS103以降を繰り返す。
制御装置41aは、歪ゲージ28aと加速度計29aとによる測定を実施する(ステップS106)。制御装置41aは、スクレーパ車両20aの移動中に歪ゲージ28aによりボールジョイント22aに加わる荷重をボールジョイント22aのZ方向に作用する加速度とともに計測する。
制御装置41aは、ロードセル30aと加速度計29aとによる測定を複数回実施してもよい。
制御装置41aは、ステップS106の測定に続いて、ボウル24aに収容された掘削物の重量の演算を実施する(ステップS107)。本実施形態において、制御装置41aは、ボールジョイント22aに設けられた加速度計29aの出力が閾値よりも小さいときに歪ゲージ28aが検出した歪量に基づいて、ボウル24aに収納された土砂などの掘削物の量を演算する。この際に、制御装置41aは、ピローブロック42aに設けられた加速度計29aの出力が閾値よりも小さいときにロードセル30aが検出した重量を用いるようにしてもよい。
なお、制御装置41aは、加速度計29aの出力が小さいものN個(Nは自然数)の歪ゲージ28aおよびロードセル30aの出力からボウル24aに収納された土砂などの掘削物の重量を演算してもよく、加速度計29aの出力が小さいときに歪ゲージ28aおよびロードセル30aの出力に重みづけをするように演算してもよい。
ヒッチ21aは温度により歪が発生する場合もある。このため、掘削を行う際の温度に応じた補正係数をメモリ39aに記憶させておいてもよい。この場合、前述のキャリブレーション時や図5のステップS106における計測時の実測により補正係数を求めてもよく、ヒッチ21aの材質の線膨張係数(熱膨張率)から補正係数を求めてもよい。また、ヒッチ21aの熱歪を減少するために、歪ゲージ28aを断熱材でカバーするようにしてもよい。
なお、ロードセル30aが設けられるピローブロック42aに関しても熱歪の補正係数を求めてメモリ39aに記憶させてもよい。
制御装置41aは、ステップS107のボウル24aに収納された掘削物の重量の演算が終了すると、この演算結果を通信装置40aにより基地局の通信装置に送信する。なお、制御装置41aは、この演算結果を排出工程の排土場に設けられた通信装置に送信するようにしてもよい。
前述したように、2両目の制御装置41bは、図4のフローチャートのステップS5の各種データを受け取ると、図5のフローチャートを実施する。制御装置41bは、ボウル24bに収納された掘削物の重量の演算が終了すると、この演算結果を通信装置40bにより基地局または排土場の通信装置に送信する。基地局または排土場に設けられた不図示の制御装置は、ボウル24aに収納された掘削物の重量と、ボウル24bに収納された掘削物の重量とからスクレーパ車両20が掘削した掘削物の重量を演算する。なお、基地局または排土場に設けられた不図示の制御装置に変わり、制御装置10と、制御装置41aと、制御装置41bとのいずれか1つの制御装置がスクレーパ車両20により掘削された掘削物の重量を演算してもよい。
図4および図5のフローチャートでは、ボウル24が満載になったのをトリガーにして、ボウル24に収納された掘削物の重量を検出したが、これに限定されるものではない。例えば、ボウル24に収容する掘削物の重量が決まっている場合には、制御装置41はスクレーパ25が掘削を行っている際に、ボウル24に収容された掘削物の重量を検出するようにし、決まっている重量になったり、決まっている重量になりそうになったりした時点で制御装置10に通信するようにしてもよい。制御装置10は、制御装置41からの通信を受けた後に不図示の油圧シリンダによりスクレーパ25を地上に向けて傾斜させて掘削工程を終了させるようにしてもよい。
本実施形態によれば、ヒッチ21の歪からボウル24に収容された掘削物の重量を検出しているので、簡単な構成で安価に掘削物の重量を検出することができる。また、スクレーパ車両20の移動中にボウル24に収容された掘削物の重量を検出しているので、効率的にボウル24に収容された掘削物の重量を検出することができる。
(変形例)
上述の実施形態は、様々な変形や機能の追加が可能であり、以下、その説明を行う。図6はボウル24を前後に分割した変形例を示す図であり、図6(a)~図6(c)は後部のボウル24rの掘削工程を示す図であり、図6(d)~図6(g)は前部のボウル24fの掘削工程を示す図である。なお、図6ではボウル24を中心に図示しており、他の部分は省略して図示している。また、スクレーパ25も省略しているが、スクレーパ25は前部のボウル24fおよび後部のボウル24rに一体的に形成されている。なお、図6において図1では図示省略した車体フレーム45を図示している。
車体フレーム45は、前部のボウル24fを保持している。車体フレーム45は、後部のボウル24rが可動可能となるように回転支点部材46を介して後部のボウル24rを保持している。また、車体フレーム45は、不図示の開口部を有している。この不図示の開口部には、エプロン47が摺動可能に設けられている。エプロン47は、掘削工程の終了後に前部のボウル24fの前側(-X方向側)から掘削した掘削物がこぼれないように、前部のボウル24fの開口を塞ぐものである。これとは逆に、エプロン47は、排出工程では前部のボウル24fの開口から掘削物が排出できるようにボウル24fの前側から退避する。
本変形例において、ボウル24を前後に分割するのは、掘削した掘削物がボウル24内で-X方向から+X方向に移動する距離を短くすることにより、掘削物がボウル24内を移動するときの抵抗を小さくするためである。これにより、牽引車両1に係る抵抗が少なくなるので、モータ34による補助駆動回数を減らせたり、モータ34を省略したりすることも可能となる。
制御装置10は、図6(a)に示すように後部のボウル24rを傾斜させることにより掘削を開始し、図6(b)に示すように後部のボウル24rが掘削物で満載になるまで掘削を行う。制御装置10は、後部のボウル24rが掘削物で満載になると、図6(c)に示すように後部のボウル24rを元の位置に戻す。
次いで、制御装置10は、図6(d)に示すように前部のボウル24fと後部のボウル24rとを傾斜させるとともに、エプロン47をボウル24fの前側から退避させることにより掘削を開始し、図6(e)に示すように前部のボウル24fが掘削物で満載になるまで掘削を行う。制御装置10は、前部のボウル24fが掘削物で満載になると、図6(f)に示すように前部のボウル24fの開口を塞いで、図6(g)に示すように前部のボウル24fを元の位置に戻す。
上述の変形例では、図6のX方向においてボウル24を分割したが、図6のY方向(紙面垂直方向)においてボウル24とスクレーパ25とを2つに分割してもよい。これにより、スクレーパ25のY方向の寸法が短くなるため掘削抵抗を小さくすることができる。なお、ボウル24とスクレーパ25とを図6のY方向(紙面垂直方向)に分割する数は3つ以上でもよい。
次に本実施形態の安全対策として2次元コードであるQRコード(登録商標、以下同じ)を用いた例につき説明を続ける。
図7は牽引車両1を前面から見た概要図であり、図8は土木現場50で複数台の牽引車両1がスクレーパ車両20を牽引している様子を示す概要図である。牽引車両1の前面のフロント部15には、QRコードが形成されたQRコード部12と、コードリーダ13と、一対の前照灯であるヘッドライト14などが設けられている。また、QRコード部12は、スクレーパ車両20の後面にも設けられている。なお、コードリーダ13をスクレーパ車両20の後面に設けるようにしてもよい。また、フロント部15の内側に燃料電池2や水素タンク4などが設けられている。
QRコードの内容は、本実施形態においては、任意の文字列であり進入禁止や停止などを意味する内容である。図8に示す標識51にも進入禁止を意味するQRコードが形成されている。
コードリーダ13は、QRコード部12を読み取る撮像部を有する。コードリーダ13で読み取られたQRコードは、制御装置10で解析される。制御装置10は、解析結果に基づいて牽引車両1を制御する。なお、コードリーダ13の撮像部は、牽引車両1の速度に基づいてレンズの焦点距離などが設定されている。また、QRコードの大きさは適宜決定することができ、牽引車両1の速度や撮像部の仕様により決定することができる。
制御装置10は、土木現場50のX方向の両端に設けられ、Y方向に沿って所定間隔で複数設けられた標識51に設けられたQRコードをコードリーダ13により読み取り、進入禁止領域と判断して停止したり右折したりする。また、制御装置10は、牽引車両1同士が正面衝突したり、牽引車両1がスクレーパ車両20bに衝突したりしないように牽引車両1全面のQRコード部12やスクレーパ車両20bの後面に設けられたQRコード部12を読み取った場合には不図示のブレーキにより停止するようにしている。
本実施形態では、QRコード部12およびコードリーダ13などを用いているので、簡単な構成で牽引車両1の自動運転をサポートすることができる。QRコードは、破損や汚れにも強く、誤り訂正機能を有しているので土木現場50にて用いて好適である。また、制御装置10は、コードリーダ13の近傍に設けられたヘッドライト14によりQRコード部12を照明すれば、夜間においてもコードリーダ13がQRコード部12を読み取ることができるので、夜間施工を安全に実施することができる。
図9は作業員の様子を示す概要図であり、ヘルメットの前面や側面や天面にQRコードが形成されたQRコード部12が設けられている。制御装置10は、ヘルメットに設けられたQRコード部12をコードリーダ13にて読み取った場合は、牽引車両1の近傍に作業員がいると判断して牽引車両1を停止する。これにより、作業員と牽引車両1との接触事故を防止することができる。この場合も、制御装置10は、光源(例えばLED)を備えたヘッドライト14により前方を照明することにより、夜間においてもヘルメットのQRコード部12を読み取ることができる。なお、ヘルメットに加えて、もしくはヘルメットに代えて作業員の作業着の前面や後面などにQRコード部12を設けるようにしてもよい。ヘルメットや作業着に複数のQRコード部12を設けることにより、QRコード部12の認識率をより高めることができる。なお、複数のQRコード部12は同じ情報のものでもよく、異なる情報のものであってもよい。
なお、QRコード部12は、進入禁止や停止などの情報に加えて右折、左折、走行速度、路面の傾斜などの情報を加えるようにしてもよい。また、QRコード部12は、粘着シールや、磁性体によりフロント部15に着脱可能に設けてもよく、フロント部15に印刷してもよく、フロント部15に固設してもよい。QRコード部12およびコードリーダ13は、牽引車両1のみならずバックホウなどの建設機械に設けてもよい。この場合もヘッドライト14をバックホウに設けることが好ましい。
以上で説明した実施形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。例えば、上述の実施形態では、駆動車両として牽引車両1を用いたが、スクレーパ車両20の後方からスクレーパ車両をプッシュするプッシュ型の駆動車両を用いてもよい。
また、スクレーパ車両20にコリオリの力から角速度を検出するジャイロセンサを設けて、スクレーパ車両20に作用する角速度が小さいときに、歪ゲージ28や、加速度計29や、ロードセル30による測定を行うようにしてもよい。
なお、スクレーパ車両20が静止した状態で歪ゲージ28や、加速度計29や、ロードセル30による測定を行うようにしてもよい。また、スクレーパ車両20が静止した状態と、スクレーパ車両20が移動した状態とでボウル24に収容された掘削物の重量を検出し、静止状態の重量をリファレンスとして、移動状態での重量を補正し、この補正値をメモリ39に記憶してもよい。そして、次回以降の移動状態での重量の演算の際に、メモリ39に記憶された補正値により、演算した重量を補正してもよい。
また、加速度センサに代えて、もしくは加速度センサと併用してジャイロセンサを用いてもよい。
1 牽引車両 2 燃料電池 3 モータ 4 水素タンク
7 速度計 10 制御装置 12 QRコード部
20 スクレーパ車両 21 ヒッチ 22 ボールジョイント
24 ボウル 25 スクレーパ 28 歪ゲージ
29 加速度計 30 ロードセル 39 メモリ 40 通信装置 41 制御装置

Claims (12)

  1. 第1掘削部を有した第1スクレーパ車両と、
    第2掘削部を有し、連結部材により前記第1スクレーパ車両に連結された第2スクレーパ車両と、
    前記連結部材の歪の変化を検出する第1検出装置と、
    前記第1検出装置によって検出された歪みの変化に基づいて、前記第2スクレーパ車両に積載された掘削物の重量を演算する演算装置と、を備えたトレイン式スクレーパ車両。
  2. 前記第2スクレーパ車両の車軸を支持する第2支持部材に作用する荷重の変化を検出する第2検出装置を備え、
    前記演算装置は、前記第1検出装置と前記第2検出装置との検出結果に基づいて、前記第2スクレーパ車両に積載された掘削物の重量を演算する請求項1記載のトレイン式スクレーパ車両。
  3. 前記第2スクレーパ車両の加速度を検出する加速度計と、
    前記加速度計の検出結果に基づいて、前記第1検出装置が検出した結果を加工する加工装置と、を備えた請求項1または請求項2記載のトレイン式スクレーパ車両。
  4. 前記加工装置は、前記加速度計の検出結果に基づいて、前記第1検出装置が検出した結果を選択する請求項3記載のトレイン式スクレーパ車両。
  5. 前記第1検出装置は、前記第1スクレーパ車両と前記第2スクレーパ車両が移動中に前記連結部材の歪の変化を検出する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のトレイン式スクレーパ車両。
  6. 前記第2スクレーパ車両に2次元コードが形成された2次元コード部を備えた請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のトレイン式スクレーパ車両。
  7. 燃料電池を備え、前記燃料電池により発生した電力により駆動する牽引車両と、
    第1掘削部を有し、前記牽引車両に接続された第1スクレーパ車両と、
    第2掘削部を有し、前記第1スクレーパ車両に連結された第2スクレーパ車両と、
    前記第1スクレーパ車両の車輪と前記第2スクレーパ車両の車輪との少なくとも一方の車輪を前記燃料電池により発生した電力により駆動するインホイールモータと、を備えたトレイン式スクレーパ車両。
  8. 前記第1スクレーパ車両は、太陽光パネルを備えている請求項7記載のトレイン式スクレーパ車両。
  9. 前記第2スクレーパ車両は、太陽光パネルを備えている請求項7または請求項8記載のトレイン式スクレーパ車両。
  10. 一方の面に前記太陽光パネルを備え、他方の面に撮像装置が設けられたフレームを備えている請求項8または請求項9記載のトレイン式スクレーパ車両。
  11. 前記牽引車両に2次元コードが形成された2次元コード部を備えた請求項7から請求項10のいずれか一項に記載のトレイン式スクレーパ車両。
  12. 前記牽引車両に2次元コードを読み取るコードリーダを備えた請求項7から請求項10のいずれか一項に記載のトレイン式スクレーパ車両。
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