JP7316870B2 - トンネル掘削管理方法および掘削管理装置 - Google Patents

トンネル掘削管理方法および掘削管理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7316870B2
JP7316870B2 JP2019141575A JP2019141575A JP7316870B2 JP 7316870 B2 JP7316870 B2 JP 7316870B2 JP 2019141575 A JP2019141575 A JP 2019141575A JP 2019141575 A JP2019141575 A JP 2019141575A JP 7316870 B2 JP7316870 B2 JP 7316870B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excavation
tunnel
managed
shape
shape measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019141575A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021025230A (ja
Inventor
泰久 青野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP2019141575A priority Critical patent/JP7316870B2/ja
Publication of JP2021025230A publication Critical patent/JP2021025230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7316870B2 publication Critical patent/JP7316870B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

本発明は、トンネル掘削管理方法および掘削管理装置に関し、例えば、山岳トンネルの切羽の天端部、肩部、側壁部の掘削管理方法および掘削管理装置に関するものである。
従来、山岳トンネルの切羽では、側壁部、肩部、天端部の掘削量の管理のために、作業員が切羽に近づき定規を当てて掘削の過不足を確認していた。しかし、崩落に巻き込まれるおそれがあるため、作業安全性を向上することが求められていた。こうした問題を解決するための一つの方法として、例えば、非特許文献1に記載の方法が知られている。この方法は、切羽近傍にて3Dスキャナで側壁部、肩部、天端部を計測し、掘削の過不足を確認するものである。
しかし、上記の非特許文献1の方法は、次のような課題があった。すなわち、計測を行うのは1度のみであり、掘削中にどの程度掘削が進行したのか確認することができないため、掘削の過不足が生じる可能性がある。また、掘削の過不足の情報を確認する際にPCのモニタを介するため、崩落の予兆を見過ごすおそれがあり、作業安全性に問題がある。
一方、本発明者らは、特許文献1に記載の計測装置を既に提案している。この装置は、直方体状の筐体内部に3Dスキャナとプロジェクタとを備えており、3Dスキャナを用いてトンネルの形状を計測し、演算装置を用いて計測結果から掘削の必要性の判定を行い、掘削の必要な箇所と不要な箇所の色が異なる画像を作成し、プロジェクタを用いてその画像をトンネル壁面に照射し、掘削の必要な箇所の指示を行うものである。
「トンネル切羽形状を迅速に計測できる簡易3Dスキャナの開発とその適用事例」、犬塚ら、土木学会岩盤力学委員会、第45回岩盤力学に関するシンポジウム講演集、pp.37-42、2017
特開2017-58312号公報
上記の従来の特許文献1の装置を切羽面の掘削管理に使用する場合は、切羽面に照射した画像は容易に視認できることから、切羽に近づかずに掘削の必要な箇所、不必要な箇所を容易に把握できる。しかし、特許文献1の装置を側壁部、肩部、天端部の掘削管理に使用する場合、以下のような問題を生じるおそれがある。
すなわち、プロジェクタから照射した画像が既設部にあたり、側壁部、肩部、天端部に画像が照射されない部分が生じるおそれがある。また、切羽近傍にプロジェクタを設置し、掘削箇所に画像を照射できたとしても、照射した画像を視認するには切羽に近づく必要があり、作業安全性が低下するおそれがある。このため、切羽の側壁部、肩部、天端部のようなトンネル掘削管理の作業安全性を向上することが求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、トンネル掘削管理の作業安全性を向上することのできるトンネル掘削管理方法および掘削管理装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るトンネル掘削管理方法は、トンネルの掘削を管理する方法であって、管理対象物の3次元形状データを複数の計測点について取得して管理対象物の位置と形状を計測するステップと、取得した3次元形状データに基づいて管理対象物における掘削状況を判定するとともに、掘削状況を示す画像を作成するステップと、作成した画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射するステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他のトンネル掘削管理方法は、上述した発明において、所定の位置から管理対象物の3次元形状データを取得する一方で、前記位置とは異なる位置から画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射することを特徴とする。
また、本発明に係るトンネル掘削管理装置は、トンネルの掘削を管理する装置であって、管理対象物の3次元形状データを複数の計測点について取得して管理対象物の位置と形状を計測する形状計測手段と、取得した3次元形状データに基づいて管理対象物における掘削状況を判定するとともに、掘削状況を示す画像を作成する演算手段と、作成した画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射する投射手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他のトンネル掘削管理装置は、上述した発明において、形状計測手段は、所定の位置から管理対象物の3次元形状データを取得し、投射手段は、前記位置とは異なる位置から画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射することを特徴とする。
本発明に係るトンネル掘削管理方法によれば、トンネルの掘削を管理する方法であって、管理対象物の3次元形状データを複数の計測点について取得して管理対象物の位置と形状を計測するステップと、取得した3次元形状データに基づいて管理対象物における掘削状況を判定するとともに、掘削状況を示す画像を作成するステップと、作成した画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射するステップとを備えるので、切羽の側壁部、肩部、天端部のような管理対象物またはその近傍に掘削状況を示す画像を照射することができ、切羽に近づかずに側壁部、肩部、天端部の掘削状況を確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他のトンネル掘削管理方法によれば、所定の位置から管理対象物の3次元形状データを取得する一方で、前記位置とは異なる位置から画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射するので、より確実に、切羽の側壁部、肩部、天端部のような管理対象物またはその近傍に掘削状況を示す画像を照射することができるという効果を奏する。
また、本発明に係るトンネル掘削管理装置によれば、トンネルの掘削を管理する装置であって、管理対象物の3次元形状データを複数の計測点について取得して管理対象物の位置と形状を計測する形状計測手段と、取得した3次元形状データに基づいて管理対象物における掘削状況を判定するとともに、掘削状況を示す画像を作成する演算手段と、作成した画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射する投射手段とを備えるので、切羽の側壁部、肩部、天端部のような管理対象物またはその近傍に掘削状況を示す画像を照射することができ、切羽に近づかずに側壁部、肩部、天端部の掘削状況を確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他のトンネル掘削管理装置によれば、形状計測手段は、所定の位置から管理対象物の3次元形状データを取得し、投射手段は、前記位置とは異なる位置から画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射するので、より確実に、切羽の側壁部、肩部、天端部のような管理対象物またはその近傍に掘削状況を示す画像を照射することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係るトンネル掘削管理装置の実施の形態を示す図である。 図2(1)は磁石部材、(2)はその取付後の様子を示す図である。 図3は、本発明に係るトンネル掘削管理装置の実施の形態を示す配置図であり、(1)は平面図、(2)はA-A断面図である。 図4は、形状計測装置の設置例を示す図であり、(1)は鋼製支保工に設置する場合、(2)は設置治具、(3)はフック部材を用いて設置する場合である。 図5は、本発明に係るトンネル掘削管理方法の実施の形態を示す実施手順図である。 図6は、掘削管理画像の説明図であり、(1)は掘削の過不足の情報をプロットする前、(2)は掘削の過不足のプロット例、(3)は鳥瞰図、(4)は掘削箇所のすべての計測点をプロットした場合、(5)は掘削の過不足の状況に対応するプロットする色の凡例である。
以下に、本発明に係るトンネル掘削管理方法および掘削管理装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
本実施の形態は、3Dスキャナで連続的に切羽の側壁部、肩部、天端部の形状を計測し、切羽面に側壁部、肩部、天端部の掘削の過不足の情報を示し、その情報を見ながら掘削を行うものである。
図1に示すように、本実施の形態に係るトンネル掘削管理装置10は、形状計測装置12(形状計測手段)と、照射装置14(照射手段)と、測量機器16と、リモコン18と、図示しないルーターとを備える。
形状計測装置12は、図1(1)に示すように、3Dスキャナ20と、形状計測装置用演算装置22と、プリズム24と、バッテリー26と、形状計測装置用トリガ受信アンテナ28と、形状計測装置用格納容器30と、ドーム状の保護部材32とを備える。形状計測装置12は、山岳トンネル切羽の側壁部、肩部、天端部の形状計測を行うために使用する。本実施の形態では、天端部と左右の側壁、肩部の形状計測結果に欠損が無いようにするために、形状計測装置12は2台以上使用するが、本発明はこれに限るものではなく形状計測装置1台を使用してもよい。
3Dスキャナ20の計測結果は、演算装置22に記録されるようになっている。形状計測装置12は、岩塊が衝突しても問題ないように、堅固な構造とすることが好ましい。例えば、演算装置22、バッテリー26、形状計測装置用トリガ受信アンテナ28は、堅牢な格納容器30に格納する構造が好ましい。また、3Dスキャナ20が発信と受信を行うレーザーが屈折しないよう、3Dスキャナ20のセンサ部分はドーム状の保護部材32で覆う。なお、形状計測装置12の格納容器30の下面には、図示しないねじ孔があけられている。このねじ孔には、図2に示すような磁石部材34を接続可能である。磁石部材34は、磁石からなる基板36と、基板36の上面に設けられたねじ部38とを備える。このねじ部38が格納容器30の下面のねじ孔に螺合して接続する。
本実施の形態では、形状計測手段を3Dスキャナ20(3Dレーザースキャナ)で構成する場合を例にとり説明するが、本発明の形状計測手段はこれに限るものではなく、切羽の側壁部、肩部、天端部の形状を計測可能な装置であれば、3Dスキャナでなくてもよい。
照射装置14は、図1(2)に示すように、プロジェクタ40と、照射装置用演算装置42(演算手段)と、照射装置用トリガ受信アンテナ44と、プリズム46と、照射装置用格納容器48と、照射装置用三脚50とを備える。照射装置14は、切羽の側壁部、肩部、天端部に対して掘削の過不足の画像情報を照射するために使用される。プロジェクタ40、照射装置用演算装置42、照射装置用トリガ受信アンテナ44は、防塵、防水のために照射装置用格納容器48に格納される。照射装置14の電力は外部電源から供給される。
測量機器16は、図1(3)に示すように、トータルステーション52と、測量用三脚54と、測量用演算装置56とを備える。トータルステーション52は、形状計測装置12、照射装置14に各3個ずつ取り付けられたプリズム24、46を測量するためのものである。トータルステーション52の測量結果は測量用演算装置56に記録され、形状計測装置12、照射装置14の姿勢、位置を推定するために使用される。
ルーターは、測量用演算装置56に記録されたトータルステーション52の測量結果を、照射装置用演算装置42に転送するとともに、形状計測装置用演算装置22に記録された掘削箇所の形状計測結果を、照射装置用演算装置42に転送するものである。
リモコン18は、図1(4)に示すように、システム起動ボタン18A、計測開始ボタン18B、システム終了ボタン18C、計測タイミング切替スイッチ18Dを備える。システム起動ボタン18A、終了ボタン18Cは、それぞれトンネル掘削管理装置10を起動、終了するためのボタンである。計測開始ボタン18Bは、計測開始するためのトリガ信号を送信するボタン、計測タイミング切替スイッチ18Dは、トリガ信号を送るタイミングを設定するための回転切替式スイッチである。このリモコン18を操作することで、形状計測装置用演算装置22、プロジェクタ40と照射装置用演算装置42にトリガ信号を送り、起動することができる。また、形状計測装置用演算装置22、照射装置用演算装置42に、任意のタイミングまたは所定の時間間隔でトリガ信号を送り、3Dスキャナ20の計測、形状計測装置用演算装置22から照射装置用演算装置42への計測結果の転送、照射装置用演算装置42内での計測結果の分析と画像の作成、プロジェクタ40での画像の照射を行うことができる。
図3は、トンネル掘削管理装置10の配置例である。この図に示すように、掘削箇所Eに対して油圧ブレーカーMが配置される。形状計測装置12は、3Dスキャナ20が発するレーザーが、既設部の支保に遮られないように、なるべく切羽Kに近い位置(例えば、掘削箇所Eの手前の側壁)に設置するのが望ましい。また、形状計測装置12の設置に磁石部材34を使用する場合は、例えば、図4(1)に示すように地山Gに設けた鋼製支保工Sに設置することが望ましい。また、形状計測装置12は、ロックボルトの座金に設置してもよい。
なお、形状計測装置12には、取っ手58が設けられている。この取っ手58に対して、図4(2)に示すような設置治具60を係合させて、切羽Kから離れた箇所から形状計測装置12を所望の位置に設置してもよい。
照射装置14は、プロジェクタ40の照射する画像が切羽面全体に照射される位置に設置する。トータルステーション52は、形状計測装置12と照射装置14のプリズム24、46が測量できる位置に設置する。ルーター62は、人や重機等と接触しないよう、側壁近傍に設置する。
本実施の形態では、図3に示すように、形状計測装置12を切羽K近傍の両側の側壁の鋼製支保工Sに2台設置する場合を例にとり説明するが、本発明はこれに限定されず、例えば図4(3)に示すように、肩部や天端部の吹付けコンクリートCにアンカーボルトBを打ち込み、フック部材64を設置し、形状計測装置12の取っ手58をフック部材64に設置してもよい。また、使用する形状計測装置12の数は2台に限定されず、トンネル断面等の形状に応じて台数を3台以上に増やしてもよい。
上記構成の動作および作用について、図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、まず、ステップS1において、構成機器(形状計測装置12、照射装置14、測量機器16、ルーター62)を図3に示す位置に設置する。
次のステップS2において、トータルステーション52で形状計測装置12と照射装置14に取り付けたプリズム24、46を測量する。
次のステップS3において、測量用演算装置56に記録されたトータルステーション52の測量結果(データA)を、ルーター62を経由して照射装置用演算装置42に転送する。
次のステップS4において、形状計測装置12で切羽の側壁部、肩部、天端部の計測を行う。
次のステップS5において、形状計測装置用演算装置22に記録された形状計測結果(データB)を、ルーター62を経由して照射装置用演算装置42に転送する。
次のステップS6において、照射装置用演算装置42内で、データAとトンネルの形状の既知の設計データ(データC)を用いて、データBの各計測箇所の掘削の過不足の分析を行う。ここでは、分析により、形状計測結果に掘削の過不足の程度により異なる色情報を付与するものとする。例えば、以下に示すように、掘削する厚さにより色を変化させる。
10cm以上の厚さの掘削が必要な場合・・・赤色
5~10cmの厚さの掘削が必要な場合・・・橙色
0~5cmの厚さの掘削が必要な場合・・・・黄色
0~5cm掘りすぎている場合・・・・・・・緑色
5~10cm掘りすぎている場合・・・・・・水色
10cm以上掘りすぎている場合・・・・・・青色
次のステップS7において、図6(1)に示すような掘削管理画像に計測した箇所および掘削の過不足の情報をプロットする。図6(1)の画像の見方を以下に示す。
図形の中心側の位置・・・トンネルの切羽側の掘削箇所(側壁部、肩部、天端部のいずれか)の位置を示す
図形の外側の位置・・・トンネルの坑口側の掘削箇所(側壁部、肩部、天端部のいずれか)の位置を示す
円周方向・・・トンネルの側壁部、肩部、天端部の位置を示す
画像の右側・・・坑口から切羽を見て右側を示す
画像の左側・・・坑口から切羽を見て左側を示す
プロットする色・・・掘削の過不足を示す
プロットする図形・・・円をプロットする場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されない
例えば、図6(2)、(3)に示す画像は、掘削箇所の坑口側、右肩部は10cm以上の厚さの掘削が必要であることを示している。なお、図6(2)、(3)は、掘削箇所の1点の掘削の過不足をプロットしており、掘削箇所のすべての計測点をプロットすると、図6(4)に示すような掘削管理画像となる。
なお、既設部の形状計測結果を判定しないために、既設部の断面に近い位置にある点群データは判定しないようフィルターをかけてもよい。
次のステップS8において、掘削の過不足がプロットされた掘削管理画像は、データAを用いて照射装置用演算装置42で補正され、照射装置14のプロジェクタ40で切羽面に照射される。
次のステップS9において、掘削が完了している場合は(Yes)、計測および掘削の作業を終了する。一方、ステップS9において、掘削が完了していない場合は(No)、ステップS10、ステップS11に進み、ステップS2~S11、または、ステップS4~S11の作業を繰り返し実施する。
ステップS10では、油圧ブレーカー等の重機の操縦者が、切羽面に照射された画像を視認しながら、掘削の設計面よりも内側の地山の掘削を行う。
その後、任意のタイミング、または所定の時間間隔でステップS11に移行して、形状計測装置12、照射装置14の姿勢、位置の変化の有無を判定する。判定の結果、変化した場合は(Yes)、ステップS2に移行し、変化していない場合は(No)、ステップS4に移行する。
以上の手順により、側壁部、肩部、天端部の掘削の過不足を視認しながら、側壁部、肩部、天端部の掘削を行うことが可能となる。
本実施の形態によれば、切羽に近づかずに側壁部、肩部、天端部の掘削量を確認することができる。連続的に3Dスキャナ20で計測を行うので、掘削を行うと掘削の過不足の情報が更新されるため、掘削の過不足の生じる可能性が小さくなる。掘削の過不足の情報を確認する際に、モニタを参照する必要がないため、崩落が生じるタイミングを認識しやすくなり、安全性が向上する。
また、側壁部、肩部、天端部の情報を欠損することなく提示することができる。掘削箇所の掘削の過不足の情報を、切羽から離れた箇所から視認できるため、崩落に巻き込まれる可能性が減り、作業安全性が向上する。
なお、上記の実施の形態では、山岳トンネルの切羽の側壁部、肩部、天端部の掘削管理に適用する場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、崩落に巻き込まれやすい切羽近傍下側のインバート部の掘削管理にも適用可能であり、このようにしても上記と同様の作用効果を奏することができる。また、上記の実施の形態では、形状計測手段が3Dレーザースキャナである場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、複数の写真から管理対象物の3次元形状データを取得する手段を採用してもよい
以上説明したように、本発明に係るトンネル掘削管理方法によれば、トンネルの掘削を管理する方法であって、管理対象物の3次元形状データを複数の計測点について取得して管理対象物の位置と形状を計測するステップと、取得した3次元形状データに基づいて管理対象物における掘削状況を判定するとともに、掘削状況を示す画像を作成するステップと、作成した画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射するステップとを備えるので、切羽の側壁部、肩部、天端部のような管理対象物またはその近傍に掘削状況を示す画像を照射することができ、切羽に近づかずに側壁部、肩部、天端部の掘削状況を確認することができる。
また、本発明に係る他のトンネル掘削管理方法によれば、所定の位置から管理対象物の3次元形状データを取得する一方で、前記位置とは異なる位置から画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射するので、より確実に、切羽の側壁部、肩部、天端部のような管理対象物またはその近傍に掘削状況を示す画像を照射することができる。
また、本発明に係るトンネル掘削管理装置によれば、トンネルの掘削を管理する装置であって、管理対象物の3次元形状データを複数の計測点について取得して管理対象物の位置と形状を計測する形状計測手段と、取得した3次元形状データに基づいて管理対象物における掘削状況を判定するとともに、掘削状況を示す画像を作成する演算手段と、作成した画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射する投射手段とを備えるので、切羽の側壁部、肩部、天端部のような管理対象物またはその近傍に掘削状況を示す画像を照射することができ、切羽に近づかずに側壁部、肩部、天端部の掘削状況を確認することができる。
また、本発明に係る他のトンネル掘削管理装置によれば、形状計測手段は、所定の位置から管理対象物の3次元形状データを取得し、投射手段は、前記位置とは異なる位置から画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射するので、より確実に、切羽の側壁部、肩部、天端部のような管理対象物またはその近傍に掘削状況を示す画像を照射することができる。
以上のように、本発明に係るトンネル掘削管理方法および掘削管理装置は、山岳トンネルの切羽の天端部、肩部、側壁部の掘削管理に有用であり、特に、トンネル掘削管理の作業安全性を向上するのに適している。
10 トンネル掘削管理装置
12 形状計測装置(形状計測手段)
14 照射装置(照射手段)
16 測量機器
18 リモコン
20 3Dスキャナ
22 形状計測装置用演算装置
24,46 プリズム
26 バッテリー
28 形状計測装置用トリガ受信アンテナ
30 形状計測装置用格納容器
32 保護部材
34 磁石部材
40 プロジェクタ
42 照射装置用演算装置(演算手段)
44 照射装置用トリガ受信アンテナ
48 照射装置用格納容器
50 照射装置用三脚
52 トータルステーション
54 測量用三脚
56 測量用演算装置
58 取っ手
60 設置治具
62 ルーター
64 フック部材
B アンカーボルト
C 吹付けコンクリート
E 掘削箇所
G 地山
K 切羽
M 油圧ブレーカー
S 鋼製支保工

Claims (4)

  1. トンネルの掘削を管理する方法であって、
    前記トンネル内の所定の位置に設けた形状計測装置により、管理対象物の3次元形状を複数の計測点について取得して管理対象物の位置と形状を計測するステップと、取得した3次元形状に基づいて管理対象物における掘削状況を判定するとともに、掘削状況を示す画像を作成するステップと、作成した画像を、前記形状計測装置から独立して前記所定の位置とは異なる位置に設けた照射装置により、管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射するステップとを備えることを特徴とするトンネル掘削管理方法。
  2. 前記形状計測装置および前記照射装置の姿勢と位置の変化の有無を判定し、姿勢と位置が変化したと判定された場合には、トータルステーションで前記形状計測装置および前記照射装置に取り付けたプリズムを測量して、トータルステーション測量結果を測量用演算装置に記録し、この測量用演算装置に記録された前記トータルステーション測量結果を照射装置用演算装置に転送することを特徴とする請求項1に記載のトンネル掘削管理方法。
  3. トンネルの掘削を管理する装置であって、
    前記トンネル内の所定の位置に設けられ、管理対象物の3次元形状を複数の計測点について取得して管理対象物の位置と形状を計測する形状計測装置と、取得した3次元形状に基づいて管理対象物における掘削状況を判定するとともに、掘削状況を示す画像を作成する演算手段と、前記形状計測装置から独立して前記所定の位置とは異なる位置に設けられ、前記演算手段で作成した画像を管理対象物の対応箇所またはその近傍に投射する照射装置とを備えることを特徴とするトンネル掘削管理装置。
  4. 前記形状計測装置および前記照射装置の姿勢と位置の変化の有無を判定し、姿勢と位置が変化したと判定された場合には、トータルステーションで前記形状計測装置および前記照射装置に取り付けたプリズムを測量して、トータルステーション測量結果を測量用演算装置に記録し、この測量用演算装置に記録された前記トータルステーション測量結果を照射装置用演算装置に転送することを特徴とする請求項3に記載のトンネル掘削管理装置。
JP2019141575A 2019-07-31 2019-07-31 トンネル掘削管理方法および掘削管理装置 Active JP7316870B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019141575A JP7316870B2 (ja) 2019-07-31 2019-07-31 トンネル掘削管理方法および掘削管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019141575A JP7316870B2 (ja) 2019-07-31 2019-07-31 トンネル掘削管理方法および掘削管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021025230A JP2021025230A (ja) 2021-02-22
JP7316870B2 true JP7316870B2 (ja) 2023-07-28

Family

ID=74664424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019141575A Active JP7316870B2 (ja) 2019-07-31 2019-07-31 トンネル掘削管理方法および掘削管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7316870B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012056255A1 (en) 2010-10-25 2012-05-03 Seraphim Amvrazis Method of mapping and control of surfaces of tunnels during the construction project
JP2018017653A (ja) 2016-07-29 2018-02-01 セイコーエプソン株式会社 三次元計測装置、ロボット、ロボット制御装置、及びロボットシステム
JP2018159217A (ja) 2017-03-22 2018-10-11 清水建設株式会社 トンネル掘削管理処理方法及びトンネル掘削管理処理装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012056255A1 (en) 2010-10-25 2012-05-03 Seraphim Amvrazis Method of mapping and control of surfaces of tunnels during the construction project
JP2018017653A (ja) 2016-07-29 2018-02-01 セイコーエプソン株式会社 三次元計測装置、ロボット、ロボット制御装置、及びロボットシステム
JP2018159217A (ja) 2017-03-22 2018-10-11 清水建設株式会社 トンネル掘削管理処理方法及びトンネル掘削管理処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021025230A (ja) 2021-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101917937B1 (ko) 광산 차량 및 광산 작업 태스크를 개시하는 방법
US10385542B2 (en) Construction management system, construction management method, and management device
JP4671317B2 (ja) 地形形状計測装置およびガイダンス装置
US10406645B2 (en) Calibration approach for camera placement
EP3631360B1 (en) Infrastructure positioning camera system
JP2022179723A (ja) コンクリート打設管理システム
US20190232451A1 (en) Measurement, layout, marking, firestop stick
JP2016200521A (ja) トンネル掘削素掘面の形状測定方法
KR101144727B1 (ko) 스테레오 비전 기술을 이용한 굴삭작업 지원 시스템
JP2005331363A (ja) トンネル切羽監視方法とトンネル切羽測定装置
JP7316870B2 (ja) トンネル掘削管理方法および掘削管理装置
JP7090981B2 (ja) トンネル施工管理システム、判定方法および施工管理システム
KR100816826B1 (ko) 레이저 이미지를 이용한 균열측정 장치 및 방법
JP2017117146A (ja) 土木建築工事における施工管理装置
Stentz et al. Position measurement for automated mining machinery
US20220056669A1 (en) Construction machine management system, construction machine management program, construction machine management method, construction machine, and external management device for construction machine
KR20130004646U (ko) 터널 막장면 안전 관리 시스템
JP2019015040A (ja) 掘削支援システム
JP2000045678A (ja) 切羽崩壊警報システム
JP2022071844A (ja) 吹付厚管理装置およびトンネル施工方法
JP6788990B2 (ja) こそく管理装置
JP2000329554A (ja) 掘削断面の内空変位の計測方法
JP6684004B1 (ja) 建設機械管理システム、建設機械管理プログラム、建設機械管理方法、建設機械および建設機械の外部管理装置
JP2018104933A (ja) 土木建築工事における施工管理装置
JP7330008B2 (ja) 掘削管理装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7316870

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150