JP7316534B2 - 情報処理装置、個人識別装置、個人識別システム、情報処理方法及び記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、個人識別装置、個人識別システム、情報処理方法及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、個人識別装置、個人識別システム、情報処理方法及び記憶媒体に関する。
特許文献1には、スマートフォン等の携帯端末に搭載された加速度センサにより検出された加速度を用いて個人認証を行う入館管理システムが開示されている。特許文献2には、靴の中敷に搭載された荷重センサ、加速度センサ、ホール素子等により検出された歩行の癖を個人識別に用いることができることが開示されている。
特開2015-153143号公報 特開2016-73366号公報
Sebastian O. H. Madgwick, Andrew J. L. Harrison, and Ravi Vaidyanathan, "Estimation of IMU and MARG orientation using a gradient descent algorithm," 2011 IEEE International Conference on Rehabilitation Robotics, pp. 179-185, 2011.
特許文献1又は特許文献2に開示されているような歩行時の運動情報を用いた個人識別において、より好適な特徴量の抽出手法が求められている。
本発明は、個人識別に用いられる特徴量を好適に抽出することができる情報処理装置、個人識別装置、個人識別システム、情報処理方法及び記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、ユーザの足に設けられた運動計測装置によって計測された前記足の運動情報を取得する取得部と、前記運動情報に含まれる少なくとも1歩行周期の時系列データから、前記ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出する特徴量抽出部と、を備える情報処理装置が提供される。
本発明の他の一観点によれば、ユーザの足に設けられた運動計測装置によって計測された前記足の運動情報を取得するステップと、前記運動情報に含まれる少なくとも1歩行周期の時系列データから、前記ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出するステップと、を備える情報処理方法が提供される。
本発明の他の一観点によれば、コンピュータに、ユーザの足に設けられた運動計測装置によって計測された前記足の運動情報を取得するステップと、前記運動情報に含まれる少なくとも1歩行周期の時系列データから、前記ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出するステップと、を備える情報処理方法を実行させるためのプログラムが記憶された記憶媒体が提供される。
本発明によれば、個人識別に用いられる特徴量を好適に抽出することができる情報処理装置、個人識別装置、個人識別システム、情報処理方法及び記憶媒体を提供することができる。
第1実施形態に係る個人識別システムの全体構成を示す模式図である。 第1実施形態に係る歩容計測装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る情報通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。 第1実施形態に係る歩容計測装置により行われる個人識別処理の一例を示すフローチャートである。 歩行周期について説明するための概念図である。 足の幅方向の加速度の時系列データの一例を示すグラフである。 足の内外転角度の時系列データの一例を示すグラフである。 第1実施形態に係るサーバにより行われる学習処理の一例を示すフローチャートである。 学習処理により得られる特徴量ベクトルと個人識別ラベルとの対応関係を模式的に示す表である。 交差検証の結果を示す表である。 認識率の検証結果を示すグラフである。 第2実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。 第2実施形態に係る歩容計測装置により行われる個人識別処理の一例を示すフローチャートである。 足の幅方向の加速度の周波数スペクトルの一例を示すグラフである。 足の内外転角度の周波数スペクトルの一例を示すグラフである。 本学習処理により得られる特徴量ベクトルと個人識別ラベルとの対応関係を模式的に示す表である。 交差検証の結果を示す表である。 認識率の検証結果を示すグラフである。 第3実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の例示的な実施形態を説明する。図面において同様の要素又は対応する要素には同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化することがある。
[第1実施形態]
本実施形態に係る個人識別システムについて説明する。本実施形態の個人識別システムは、ユーザの歩行パターンに含まれる特徴(歩容)を計測して解析することにより、個人識別を行うためのシステムである。
図1は、本実施形態に係る個人識別システムの全体構成を示す模式図である。個人識別システムは、互いに無線通信接続され得る歩容計測装置1と、情報通信端末2と、サーバ3とを備える。
歩容計測装置1は、例えば、ユーザ4が履いている靴5の底付近に設けられる。歩容計測装置1は、ユーザ4の足の運動を計測するセンシング機能、計測された運動情報を解析する情報処理機能、情報通信端末2との通信機能等を備える電子機器である。歩容計測装置1は、土踏まずの直下等の土踏まずに対応する位置に配されることが望ましい。この場合、歩容計測装置1は、ユーザ4の足の中央の加速度と角速度を計測することができる。足の中央は足の運動の特徴をよく示す位置であるため、特徴量抽出に好適である。
なお、歩容計測装置1は、靴5の中敷に設けられていてもよく、靴5の底面に設けられていてもよく、靴5の本体に埋め込まれていてもよい。また、歩容計測装置1は靴5と着脱可能であってもよく、靴5に着脱不可能に固着されていてもよい。また、歩容計測装置1は、足の運動を計測できる位置であれば、靴5以外の部分に設けられていてもよい。例えば、歩容計測装置1は、ユーザ4が履いている靴下に設けられていてもよく、装飾品に設けられていてもよく、ユーザ4の足に直接貼り付けられるものであってもよく、足に埋め込まれるものであってもよい。また、図1においては、1つの歩容計測装置1がユーザ4の片足に設けられている例が図示されているが、ユーザ4の両足にそれぞれ1つずつの歩容計測装置1が設けられていてもよい。この場合、両足分の運動情報を並行して取得することができ、より多くの情報を得ることができる。
なお、本明細書において「足(foot)」とは、ユーザ4の下肢のうちの足首よりも先端側を意味するものとする。また、本明細書において、「ユーザ」とは、歩容計測装置1を用いた個人識別対象になっている人物を意味するものである。「ユーザ」に該当するか否かは、個人識別システムを構成する歩容計測装置1以外の装置の使用者であるか、個人識別システムにより提供されるサービスを受ける者であるか等とは無関係である。
情報通信端末2は、携帯電話、スマートフォン、スマートウォッチ等のユーザ4が携帯する端末装置である。情報通信端末2には、歩容計測装置1から取得した情報の解析用のアプリケーションソフトがあらかじめインストールされており、当該アプリケーションソフトに基づく処理を行う。情報通信端末2は、歩容計測装置1で得られたデータを取得し、当該データを用いた情報処理を行う。情報処理の結果は、ユーザ4に通知されてもよく、サーバ3に送信されてもよい。また、情報通信端末2は、歩容計測装置1の制御プログラム、データ解析プログラム等のソフトウェアを歩容計測装置1に提供する機能を有していてもよい。
サーバ3は、情報通信端末2に対して解析用のアプリケーションソフトの提供及びアップデートを行う。また、サーバ3は、情報通信端末2から取得したデータを蓄積し、当該データを用いた情報処理を行ってもよい。
なお、この全体構成は一例であり、例えば、歩容計測装置1がサーバ3に直接接続される構成であってもよい。また、歩容計測装置1と情報通信端末2が一体の装置として構成されていてもよく、個人識別システム内に更にエッジサーバ、中継装置等の別の装置が含まれていてもよい。
図2は、歩容計測装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。歩容計測装置1は、情報処理装置11、IMU(Inertial Measurement Unit)12及びバッテリ13を有する。
情報処理装置11は、例えば、歩容計測装置1の全体の制御及びデータ処理を行うマイクロコンピュータ又はマイクロコントローラである。情報処理装置11は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、ROM(Read Only Memory)113、フラッシュメモリ114、通信I/F(Interface)115及びIMU制御装置116を備える。なお、情報処理装置11内の各部、IMU12及びバッテリ13は、バス、配線、駆動装置等を介して相互に接続される。
CPU111は、ROM113、フラッシュメモリ114等に記憶されたプログラムに従って所定の演算を行うとともに、情報処理装置11の各部を制御する機能をも有するプロセッサである。RAM112は、揮発性記憶媒体から構成され、CPU111の動作に必要な一時的なメモリ領域を提供する。ROM113は、不揮発性記憶媒体から構成され、情報処理装置11の動作に用いられるプログラム等の必要な情報を記憶する。フラッシュメモリ114は、不揮発性記憶媒体から構成され、データの一時記憶、情報処理装置11の動作用プログラムの記憶等を行う記憶装置である。
通信I/F115は、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等の規格に基づく通信インターフェースであり、情報通信端末2との通信を行うためのモジュールである。
IMU12は、3軸の角速度を計測する角速度センサと、3方向の加速度を計測する加速度センサとを備える運動計測装置である。角速度センサは、角速度を時系列データとして取得可能であればよく、振動型、静電容量型等のあらゆる方式のセンサが用いられ得る。加速度センサは、加速度を時系列データとして取得可能であればよく、圧電型、ピエゾ抵抗型、静電容量型等のあらゆる方式のセンサが用いられ得る。なお、本実施形態において、取得される時系列データのデータ点の間隔は、一定であってもよく、一定でなくてもよい。
IMU制御装置116は、角速度及び加速度を計測させるようにIMU12を制御し、IMU12で取得された角速度及び加速度を取得する制御装置である。取得された角速度及び加速度はデジタルデータとしてフラッシュメモリ114に記憶される。なお、IMU12で計測されたアナログ信号をデジタルデータに変換するAD変換(Analog-to-Digital Conversion)は、IMU12内で行われてもよく、IMU制御装置116により行われてもよい。
バッテリ13は、例えば二次電池であり、情報処理装置11及びIMU12の動作に必要な電力を供給する。歩容計測装置1にバッテリ13が内蔵されていることにより、歩容計測装置1は、外部の電源に有線接続することなく、ワイヤレスで動作することができる。
なお、図2に示されているハードウェア構成は例示であり、これら以外の装置が追加されていてもよく、一部の装置が設けられていなくてもよい。また、一部の装置が同様の機能を有する別の装置に置換されていてもよい。例えば、情報処理装置11は、ユーザ4による操作を受け付けることができるようにボタン等の入力装置を更に備えていてもよく、ユーザ4に情報を提供するためのディスプレイ、表示灯、スピーカ等の出力装置を更に備えていてもよい。このように図2に示されているハードウェア構成は適宜変更可能である。
図3は、情報通信端末2のハードウェア構成例を示すブロック図である。情報通信端末2は、CPU201、RAM202、ROM203及びフラッシュメモリ204を備える。また、情報通信端末2は、通信I/F205、入力装置206及び出力装置207を備える。なお、情報通信端末2の各部は、バス、配線、駆動装置等を介して相互に接続される。
図3では、情報通信端末2を構成する各部が一体の装置として図示されているが、これらの機能の一部は外付け装置により提供されるものであってもよい。例えば、入力装置206及び出力装置207は、CPU201等を含むコンピュータの機能を構成する部分とは別の外付け装置であってもよい。
CPU201は、ROM203、フラッシュメモリ204等に記憶されたプログラムに従って所定の演算を行うとともに、情報通信端末2の各部を制御する機能をも有するプロセッサである。RAM202は、揮発性記憶媒体から構成され、CPU201の動作に必要な一時的なメモリ領域を提供する。ROM203は、不揮発性記憶媒体から構成され、情報通信端末2の動作に用いられるプログラム等の必要な情報を記憶する。フラッシュメモリ204は、不揮発性記憶媒体から構成され、歩容計測装置1と送受信するデータの記憶、情報通信端末2の動作用プログラムの記憶等を行う記憶装置である。
通信I/F205は、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、4G等の規格に基づく通信インターフェースであり、他の装置との通信を行うためのモジュールである。
入力装置206は、ユーザ4が情報通信端末2を操作するために用いられるユーザインターフェースである。入力装置206の例としては、マウス、トラックボール、タッチパネル、ペンタブレット、ボタン等が挙げられる。
出力装置207は、例えば表示装置である。表示装置は、液晶ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等であって、情報の表示、操作入力用のGUI(Graphical User Interface)の表示等に用いられる。入力装置206及び出力装置207は、タッチパネルとして一体に形成されていてもよい。
なお、図3に示されているハードウェア構成は例示であり、これら以外の装置が追加されていてもよく、一部の装置が設けられていなくてもよい。また、一部の装置が同様の機能を有する別の装置に置換されていてもよい。更に、本実施形態の一部の機能がネットワークを介して他の装置により提供されてもよく、本実施形態の機能が複数の装置に分散されて実現されるものであってもよい。例えば、フラッシュメモリ204は、HDD(Hard Disk Drive)に置換されていてもよく、クラウドストレージに置換されていてもよい。このように図3に示されているハードウェア構成は適宜変更可能である。
サーバ3は、図3に示したものと概ね同様のハードウェア構成を有するコンピュータである。サーバ3のハードウェア構成は、携帯可能でなくてもよい点を除けば情報通信端末2と概ね同様であるため、詳細な説明を省略する。
図4は、本実施形態に係る情報処理装置11の機能ブロック図である。情報処理装置11は、取得部120、特徴量抽出部130、識別部140、記憶部150及び通信部160を有する。特徴量抽出部130は、座標系変換部131、角度算出部132、歩行周期特定部133及び特徴量演算部134を有する。
CPU111は、ROM113、フラッシュメモリ114等に記憶されたプログラムをRAM112にロードして実行する。これにより、CPU111は、特徴量抽出部130及び識別部140の機能を実現する。また、CPU111は、当該プログラムに基づいてIMU制御装置116を制御することにより取得部120の機能を実現する。また、CPU111は、当該プログラムに基づいてフラッシュメモリ114を制御することにより記憶部150の機能を実現する。また、CPU111は、当該プログラムに基づいて通信I/F115を制御することにより通信部160の機能を実現する。これらの各部で行われる具体的な処理については後述する。
本実施形態においては図4の機能ブロックの各機能は歩容計測装置1に設けられているものとするが、図4の機能ブロックの機能の一部が情報通信端末2又はサーバ3に設けられていてもよい。すなわち、上述の各機能は、歩容計測装置1、情報通信端末2及びサーバ3のいずれによって実現されてもよく、歩容計測装置1、情報通信端末2及びサーバ3が協働することにより実現されてもよい。本実施形態では、歩容計測装置1は、個人識別処理を行う機能を備えているため、より一般的に個人識別装置と呼ばれることもある。
図5は、本実施形態に係る歩容計測装置1により行われる個人識別処理の一例を示すフローチャートである。図5の処理は、例えば、ユーザ4が歩行しているときのように、歩容計測装置1が歩行を検出しているときに実行される。あるいは、図5の処理は、歩行の有無とは無関係に常に実行されるものであってもよく、所定の時間間隔で実行されるものであってもよい。
ステップS101において、取得部120は、IMU12の角速度センサ及び加速度センサを制御して3軸の角速度及び3方向の加速度の時系列データを取得する。これにより、取得部120は、ユーザ4の歩行により生じた角速度及び加速度の時間変化を取得することができる。取得された角速度及び加速度の時系列データは、デジタルデータに変換された上で記憶部150に記憶される。これらの角速度及び加速度はより一般的に運動情報と呼ばれることもある。また、この運動情報のうち、特に歩行時の角速度及び加速度の時系列データは歩行データと呼ばれることもある。この歩行データは、本実施形態の個人識別処理に用いるだけでなく、ユーザ4の歩容解析に用いることもできる。
なお、取得部120により取得される加速度の3方向とは、例えば、IMU12が設けられているユーザ4の足の幅方向(左右方向)、長手方向(前後方向)及び垂直方向であり得る。これらの各方向をそれぞれx軸、y軸、z軸とする。また、取得部120により取得される角速度の3軸とは、例えば、z軸を回転軸とする足の内転及び外転(ヨー)、y軸を回転軸とする足の回内及び回外(ピッチ)及びx軸を回転軸とする足の屈曲及び伸展(ロール)であり得る。
ここで、歩行に含まれる特徴が十分得られるためには、3軸の角速度及び3方向の加速度の時系列データは、少なくとも1歩行周期に相当する期間のデータを含むことが望ましい。1歩行周期について図6を参照して説明する。図6は、歩行周期について説明するための概念図である。図6は、1歩行周期分のユーザ4の右足と左足の動きを模式的に示している。図中の正規化時間は、1歩行周期の長さが100になるように正規化した時間を示している。すなわち、図中の正規化時間0は右足が着地する瞬間であり、図中の正規化時間50は左足が着地する瞬間であり、図中の正規化時間100は再び右足が着地する瞬間である。正規化時間0から100までの期間が1歩行周期である。
また、足が地面に着いている期間を立脚期と呼び、足が地面から離れている期間を遊脚期と呼ぶ。より詳細には、例えば、右足の立脚期は、右足の踵が着地する瞬間(着地時)から、右足の爪先が地面から離れる瞬間までの期間(離地時)であり、一般的には1歩行周期の約60%の期間を占める。右足の遊脚期は、右足の爪先が地面から離れる瞬間から、右足の踵が着地する瞬間までの期間であり、一般的には1歩行周期の約40%の期間を占める。図6に示されるように、歩行時には、立脚期と遊脚期が交互に繰り返される。また、右足と左足とで、立脚期と遊脚期の位相が逆である。
ステップS102において、座標系変換部131は、3軸の角速度及び3方向の加速度の座標系変換を行う。IMU12が出力する角速度及び加速度の基準となる座標系は、慣性座標系である。座標系変換部131は、角速度及び加速度の座標系をユーザ4の足を基準とする座標系に変換する。これにより、角速度及び加速度の座標系を足の回転角度の算出に適したものとすることができる。この座標系の変換は、例えば、オイラー角を用いた方向余弦行列Eを慣性座標系の基底ベクトルに乗算して基底ベクトルを回転させることにより実現される。
方向余弦行列Eによる座標系の変換の例をより具体的に説明する。慣性座標系の基底ベクトルを[x,y,z]、足を基準とする座標系の基底ベクトルを[x,y,z]とすると、これらの間の変換式は、以下の式(1)のように表される。
Figure 0007316534000001
ここで、慣性座標系の基底ベクトルをz、y、xの順でそれぞれψ(プサイ)、θ(シータ)、φ(ファイ)の角度だけ回転させた角を本座標系変換のオイラー角とした場合に、方向余弦行列Eは、以下の式(2)のように表される。
Figure 0007316534000002

Figure 0007316534000003
なお、上述の座標系の変換に用いた演算手法はあくまでも一例であり、これ以外の演算手法を用いてもよい。例えば、クォータニオンを用いる演算手法を適用してもよい。
ステップS103において、角度算出部132は、ユーザ4の足を基準とする座標系に変換された後の3軸の角速度及び3方向の加速度から、ユーザ4の足底と地面との間の角度を算出する。この処理の具体例としては、Madgwickフィルタ(非特許文献1)に3軸の角速度及び3方向の加速度を入力して、足の3軸の回転角度を出力として出力させる手法が挙げられる。Madgwickフィルタにより得られる3軸の回転角度は、足の内転又は外転の角度、足の回内又は回外の角度及び足の屈曲又は伸展の角度である。なお、後述の特徴量の抽出において、回転角度の情報が不要である場合には、ステップS103は省略されてもよい。
ステップS104において、歩行周期特定部133は、角速度、加速度及び回転角度の時系列データから1歩行周期を特定する。歩行時には、一歩ごとに概ね同じ動きが繰り返されるため、時系列データの周期性を検出することにより1歩行周期を特定することができる。例えば、時系列データのピーク又はディップの出現時刻、時系列データをフーリエ変換して得られた周波数スペクトルに含まれるピークの周波数等に基づいて1歩行周期を特定することができる。
ステップS105において、特徴量演算部134は、少なくとも1歩行周期内の時系列データからユーザ4の識別に用いられる特徴量を抽出する。抽出された特徴量は記憶部150に記憶される。この特徴量の抽出について、2つの具体例を挙げて説明する。
まず、図7を参照して第1の例を説明する。図7は、足の幅方向の加速度の時系列データの一例を示すグラフである。図7の横軸は時間を示しており、図7の縦軸は幅方向の加速度を示している。図7に示されている単位Gは、標準重力加速度(約9.8m/s)を基準とする加速度の単位である。
線種の異なる3つのグラフは、異なる3人の被験者(被験者1、被験者2、被験者3)から測定された幅方向の加速度をそれぞれ示している。図7より理解されるように、3人の被験者のいずれにおいても遊脚期の初期に急峻なピークが現れており、遊脚期の終期に急峻なディップが現れている。また、3つのグラフの相互間の差異は、遊脚期内で大きくなっており、特に上述のピークとディップの近傍で顕著に大きくなっている。そのため、足の幅方向の加速度の時系列データのうちの遊脚期の初期のピークの近傍と遊脚期の終期のディップの近傍から特徴量を抽出することにより、被験者を識別することができる。
次に、図8を参照して第2の例を説明する。図8は、足の内外転角度の時系列データの一例を示すグラフである。図8の横軸は時間を示しており、図8の縦軸は内外転角度を示している。
線種の異なる3つのグラフは、異なる3人の被験者(被験者1、被験者2、被験者3)から測定された足の内外転角度をそれぞれ示している。図8より理解されるように、3人の被験者のいずれにおいても遊脚期の初期に急峻なディップが現れており、遊脚期の終期に急峻なピークが現れている。また、3つのグラフの相互間の差異は、上述のピークとディップの近傍で顕著に大きくなっている。そのため、足の幅方向の加速度の時系列データのうちの遊脚期の初期のディップの近傍と遊脚期の終期のピークの近傍から特徴量を抽出することにより、被験者を識別することができる。
上述の遊脚期の初期と終期の近傍に特徴が現れる理由について説明する。人間の歩行時において、遊脚期の初期(すなわち、足が地面から離れるとき)には、足の爪先が下方を向く。また、遊脚期の終期(すなわち、足が地面に着くとき)には、足の爪先が上方を向く。これらのタイミングにおいて、足は内外転方向に揺れやすいため、幅方向の加速度及び内外転角度の変動が大きくなる。この変動には個人差が生じやすいため、図7及び図8に示されるように、被験者間での差が大きく、特徴量の抽出に適している。これらのピーク及びディップは、1歩行周期内に少なくとも1回ずつ生じるため、本実施形態では、少なくとも1歩行周期内の時系列データを取得して特徴量の抽出を行う。
なお、上述の例以外の時系列データから特徴量の抽出が行われてもよい。具体的には、足の長手方向の加速度、足の垂直方向の加速度、足の回内外角度、足の屈曲・伸展角度等の時系列データから特徴量の抽出が行われてもよい。また、これらの時系列データに対して時間積分等の演算を行うことにより二次的に取得されるデータ(二次データ)から特徴量の抽出が行われてもよい。当該二次データの例としては、足の3方向の速度、足の3方向の軌跡、歩行速度、歩幅、接地時間、足の滞空時間、立脚期の長さ、遊脚期の長さが挙げられる。また、ユーザ4の両足にIMU12が設けられている場合には、両足から得られた時系列データ又は二次データの差分、比等から特徴量の抽出が行われてもよい。また、上述の時系列データ又は二次データからピーク又はディップを抽出し、そのピーク又はディップの発生時刻、強度等を特徴量として用いてもよい。また、ピーク又はディップの発生時刻、強度等に対して和、平均値、差、比、積等の統計演算を行って得られた統計量を特徴量として抽出してもよい。本処理において抽出される特徴量は、複数の要素を含んでもよく、言い換えると、本処理において抽出される特徴量は特徴量ベクトルであり得る。
ステップS106において、識別部140は、抽出された特徴量に基づいてユーザ4を識別する。この識別処理は、ユーザ4が歩容計測装置1にあらかじめ登録されている人物(登録者)と同一人物であるか否かを判定する処理であり得る。この処理の具体例としては、取得された特徴量と、登録者の特徴量とを比較して確信度を示すスコアを算出し、そのスコアが所定の閾値を超えているか否かに基づいてユーザ4が登録者と同一人物であるか否かを判定するというものが挙げられる。
なお、識別部140によって行われる特徴量からユーザ4を識別する処理には、あらかじめ機械学習により生成され、記憶部150に記憶されている学習済みモデルが用いられる。機械学習に用いられるアルゴリズムの例としては、決定木、ランダムフォレスト、サポートベクトルマシン、ニューラルネットワーク、ディープラーニング、ロジスティック回帰、最近傍分類法(K-NN:k-nearest neighbor algorithm)、アンサンブル分類学習法、判別分析等が挙げられる。また、機械学習による学習済みモデルの生成(学習処理)は、あらかじめ準備されたサンプルデータを用いて、歩容計測装置1、情報通信端末2又はサーバ3において行われる。
上述のステップS106における個人識別に用いられる学習済みモデルを生成するための学習処理についてより詳細に説明する。本処理は、図5の処理に先立ってあらかじめ歩容計測装置1、情報通信端末2又はサーバ3において行われる。本実施形態の説明では、学習処理はサーバ3において行われるものとする。
図9は、本実施形態に係るサーバ3により行われる学習処理の一例を示すフローチャートである。図9の処理は、個人識別処理に先立って、工場出荷時、ユーザ4が歩容計測装置1を使用する前のキャリブレーション時等のタイミングで行われる。
ステップS201において、サーバ3は、学習用のサンプルデータを取得する。このサンプルデータは、例えば、ステップS101からステップS105の処理により得られる特徴量ベクトルに人物を特定する個人識別ラベル(ユーザID(Identifier)、氏名、ニックネーム等)を対応付けたものであり得る。なお、個人識別ラベルは、ユーザ4、個人識別システムの管理者等によりあらかじめ付されている。より具体的には、ユーザ4が自分の個人識別ラベルを歩容計測装置1に入力してから実際に所定の距離を歩行して歩容計測装置1にデータを取得させることにより、特徴量ベクトルと個人識別ラベルとが対応付けられたサンプルデータを作成することができる。
ステップS202において、サーバ3は、サンプルデータを教師データとして機械学習を行う。これにより、特徴量ベクトルの入力に対して適切に人物を識別して識別情報が出力されるような学習済みモデルが生成される。
ステップS203において、サーバ3は、学習済みモデルをフラッシュメモリ204に記憶する。その後、サーバ3は、学習済みモデルを歩容計測装置1に提供する。具体的には、サーバ3は、学習済みモデルを情報通信端末2に送信する。情報通信端末2は、受信した学習済みモデルを識別部140における処理用のソフトウェアとして歩容計測装置1にインストールさせる。
図10は、本学習処理により得られる特徴量ベクトルと個人識別ラベルとの対応関係を模式的に示す表である。図10に示されるように、「遊脚期内における幅方向加速度の最大値」、「遊脚期内における内外転角度の最小値」、「遊脚期内における垂直方向加速度のピーク値」等を含む特徴量ベクトルに対応して、個人識別ラベルが決定される。言い換えると、本学習処理により得られる学習済みモデルは、特徴量ベクトルを説明変数として入力したときに、個人識別ラベルを応答変数として出力する機能を有する。
以下、第1実施形態の個人識別システムを用いて実際に個人識別を行った結果を実施例1及び実施例2として説明する。
[実施例1]
本実施例では、9人の被験者に対して歩行時の運動情報を計測し、歩行データを取得した。これらの歩行データから多数の特徴量ベクトルを抽出して学習用及び検証用のデータ群を作成した。本実施例では、このデータ群を用いて交差検証を行った。具体的には、データ群のうちのランダムに選択した15%を検証用データとし、残りの85%のデータを学習用データとした。すなわち、データ群の85%のデータを用いて学習済みモデルを生成し、残りの15%の検証用データを用いて学習済みモデルの認識率を検証した。
図11は、このデータ群を用いて交差検証を行った結果を示す表である。表の「予測されたクラス」は、第1実施形態の個人識別システムにより判定された被験者のクラスであり、「真のクラス」は、実際の被験者を示すクラスである。表中のクラスの番号「1」から「9」は、被験者番号を示している。例えば、真のクラスが「3」である185個のデータ群について個人識別システムにより予測を行った場合には、185個のうちの184個について正しくクラス「3」を予測することができている。これに対し、185個のうちの1個については誤ったクラス「5」が予測されている。図11に示されているように、第1実施形態の個人識別システムでは99.5%以上の高い正解率で正しく被験者を判定できた。
[実施例2]
本実施例では、10人の被験者に対して歩行時の運動情報を計測し、歩行データを取得した。これらの歩行データから多数の特徴量ベクトルを抽出して学習済みモデルを生成した。そして、同じ被験者の別の日の歩行データに対して学習済みモデルの認識率を検証した。なお、認識率は、同一人物であるか否かを判別する閾値として設定される確信度の値によって変化するが、この検証においては確信度の値は0.9とした。また、本実施例において用いた機械学習のアルゴリズムはディープラーニングである。
図12は、認識率の検証結果を示すグラフである。図12のグラフの縦軸は認識率であり、横軸は被験者番号である。図12に示されているように、第1実施形態の個人識別システムでは85%程度の高い認識率で被験者を判定できた。
以上のように、本実施形態によれば、個人識別に用いられる特徴量を好適に抽出することができる情報処理装置11が提供される。また、情報処理装置11により抽出された特徴量を用いることにより、高精度に個人識別を行うことができる個人識別装置及び個人識別システムが提供される。
近年、個人認証において生体情報を用いた生体認証が広く用いられている。この生体情報の例としては、顔、指紋、声紋、虹彩等がある。しかしながら、生体認証が行われる場所によっては、これらを用いた生体認証が有効に行えない場合もある。
例えば、食品工場のように、保護服、マスク等の着用が要求される施設では、顔、指紋等の生体情報を取得するための部位が外部に露出していないため、これらを用いた認証手法を用いることが困難である。また、化学工場のように安全衛生の要求が厳しい施設では、生体認証用の装置の設置が制限される場合もある。また、発電所のようにセキュリティの要求が厳しい施設では、対象者に生体認証を行っていることを知らせずに認証を行いたい場合もある。また、介護施設のように、対象者を常時認証し続けることが要求されるものの、カメラ等の生体認証用装置の死角が存在する施設もある。また、対象者を常時特定する必要がある場合には、カメラ、センサ、マイクロホン等の入力装置に対するアクションを対象者に要求する必要がある認証手法を用いることが困難である。
このように、生体認証が行われる場所及び生体認証に要求される制約条件によっては顔、指紋、声紋、虹彩等による生体認証が有効でない場合がある。
これに対し、歩容に含まれる生体情報は、対象者の顔、指紋等の部位が外部に露出していなくても取得可能である、また、歩容を用いた認証用装置は靴の中に設置できるため、外部に生体認証用の装置を設置する必要はなく、対象者に生体認証を行っていることを知られないようにすることもできる。また、歩容は、常時計測することが可能であり、その計測において歩行以外のアクションを要求する必要もない。そのため、本実施形態の個人識別システムは、上述のような顔、指紋、声紋、虹彩等の生体認証が有効でない場所においても高精度に個人識別を行うことができる。
[第2実施形態]
本実施形態の個人識別システムは、時系列データを時間領域から周波数領域に変換する機能を備える点が第1実施形態と相違する。以下では主として第1実施形態との相違点について説明するものとし、共通部分については説明を省略又は簡略化する。
図13は、本実施形態に係る情報処理装置11の機能ブロック図である。特徴量抽出部130は、第1実施形態で述べた要素に加えて、更にデータ変換部135を有する。データ変換部135は、時系列データを時間領域から周波数領域に変換する機能を有する。具体的には、データ変換部135は、フーリエ変換等のデータ変換を行うことにより、時間領域で取得された時系列データを周波数領域のデータ(周波数スペクトル)に変換する。変換に用いられるアルゴリズムは、例えば、高速フーリエ変換であり得る。
CPU111は、ROM113、フラッシュメモリ114等に記憶されたプログラムをRAM112にロードして実行することにより、データ変換部135の機能を実現する。なお、データ変換部135の機能は、情報通信端末2又はサーバ3に設けられていてもよく、IMU12内に設けられていてもよい。
図14は、本実施形態に係る歩容計測装置1により行われる個人識別処理の一例を示すフローチャートである。第1実施形態と共通するステップについては説明を省略する。
ステップS107において、データ変換部135は、時間領域で取得された時系列データのうちの少なくとも1歩行周期分に対し、フーリエ変換等を行うことにより、周波数領域に変換する。
ステップS108において、特徴量演算部134は、データ変換部135により得られた周波数スペクトルからユーザ4の識別に用いられる特徴量を抽出する。抽出された特徴量は記憶部150に記憶される。この特徴量の抽出について具体例を挙げて説明する。
図15は、足の幅方向の加速度の周波数スペクトルの一例を示すグラフである。図15の横軸は周波数を「回/歩行周期」の単位に規格化したものを示しており、図15の縦軸は足の幅方向の加速度をフーリエ変換して得られた振動強度を示している。
図16は、足の内外転角度の周波数スペクトルの一例を示すグラフである。図16の横軸は周波数を「回/歩行周期」の単位に規格化したものを示しており、図16の縦軸は足の内外転角度をフーリエ変換して得られた振動強度を示している。
図15及び図16において、線種の異なる3つのグラフは、異なる3人の被験者(被験者1、被験者2、被験者3)から取得された振動強度のスペクトルをそれぞれ示している。図15及び図16より理解されるように、3人の被験者間について、低周波数側(例えば7回/歩行周期未満の範囲)ではピークの周波数は類似しているものの、ピークの高さに差がみられる。また、高周波数側(例えば7回/歩行周期以上の範囲)ではピークの形状、高さともに差がみられるものの、振動強度が小さい。そのため、低周波数側のいくつかのピークの高さ、高周波数側の振動強度の積分値等を特徴量として抽出することにより、被験者を識別することができる。また、ピークの高さ、積分値等を四則演算して得られたパラメータを特徴量として抽出してもよく、複数の特徴量を特徴量ベクトルとして抽出してもよい。
図17は、上述の特徴量ベクトルを用いた学習処理により得られる特徴量ベクトルと個人識別ラベルとの対応関係を模式的に示す表である。図17に示されるように、「横方向の主振動ピーク強度」、「内外転の主振動ピーク強度」、「横方向振動の高周波成分の積分値」等を含む特徴量ベクトルに対応して、個人識別ラベルが決定される。言い換えると、本学習処理により得られる学習済みモデルは、特徴量ベクトルを説明変数として入力したときに、個人識別ラベルを応答変数として出力する機能を有する。
以下、第2実施形態の個人識別システムを用いて実際に個人識別を行った結果を実施例3及び実施例4として説明する。
[実施例3]
本実施例では、10人の被験者に対して歩行時の運動情報を計測し、歩行データを取得した。これらの歩行データから多数の特徴量ベクトルを抽出して学習用及び検証用のデータ群を作成した。本実施例では、このデータ群を用いて交差検証を行った。具体的には、データ群のうちのランダムに選択した15%を検証用データとし、残りの85%のデータを学習用データとした。すなわち、データ群の85%のデータを用いて学習済みモデルを生成し、残りの15%の検証用データを用いて学習済みモデルの認識率を検証した。
図18は、このデータ群を用いて交差検証を行った結果を示す表である。表の「予測されたクラス」は、第2実施形態の個人識別システムにより判定された被験者のクラスであり、「真のクラス」は、実際の被験者を示すクラスである。表中のクラスの番号「1」から「10」は、被験者番号を示している。例えば、真のクラスが「3」である168個のデータ群について個人識別システムにより予測を行った場合には、168個のうちの165個について正しくクラス「3」を予測することができている。これに対し、168個のうちの3個については誤ったクラス「1」、「7」及び「8」が予測されている。図18に示されているように、第2実施形態の個人識別システムでは98.5%以上の高い正解率で正しく被験者を判定できた。
[実施例4]
本実施例では、10人の被験者に対して歩行時の運動情報を計測し、歩行データを取得した。これらの歩行データから多数の特徴量ベクトルを抽出して学習済みモデルを生成した。そして、同じ被験者の別の日の歩行データに対して学習済みモデルの認識率を検証した。なお、認識率は、同一人物であるか否かを判別する閾値として設定される確信度の値によって変化するが、この検証においては確信度の値は0.6とした。また、本実施例において用いた機械学習のアルゴリズムはディープラーニングである。
図19は、認識率の検証結果を示すグラフである。図19のグラフの縦軸は認識率であり、横軸は被験者番号である。図19に示されているように、第2実施形態の個人識別システムでは85%程度の高い認識率で被験者を判定できた。
以上のように、本実施形態においても第1実施形態と同様に、個人識別に用いられる特徴量を好適に抽出することができる情報処理装置11が提供される。また、情報処理装置11により抽出された特徴量を用いることにより、高精度に個人識別を行うことができる個人識別装置及び個人識別システムが提供される。
上述の実施形態において説明した装置又はシステムは以下の第3実施形態のようにも構成することができる。
[第3実施形態]
図20は、第3実施形態に係る情報処理装置61の機能ブロック図である。情報処理装置61は、取得部611及び特徴量抽出部612を備える。取得部611は、ユーザの足に設けられた運動計測装置によって計測された足の運動情報を取得する。特徴量抽出部612は、運動情報に含まれる少なくとも1歩行周期の時系列データから、ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出する。
本実施形態によれば、個人識別に用いられる特徴量を好適に抽出することができる情報処理装置61が提供される。
[変形実施形態]
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
上述の実施形態では、3軸の角速度を計測する角速度センサと、3方向の加速度を計測する加速度センサとを備える運動計測装置が用いられることが例示されているが、これら以外のセンサが更に用いられてもよい。例えば3方向の磁気を検出することで地磁気を検出し、方位を特定する磁気センサが更に用いられてもよい。この場合であっても、上述の実施形態と同様の処理が適用可能であり、精度を更に向上させることができる。
上述の実施形態では、個人識別処理は歩容計測装置1の内部で行われているが、この機能は、情報通信端末2に設けられていてもよい。この場合、情報通信端末2は、個人識別装置として機能する。
第1の実施形態では、時系列データから特徴量が抽出されており、第2の実施形態では、周波数スペクトルから特徴量が抽出されているが、時系列データと周波数スペクトルの両方から特徴量が抽出される構成であってもよい。
上述の実施形態において、加速度及び角速度の計測が行われているが、いずれか一方のみで十分な精度が得られる場合には、他方の計測は省略可能である。その場合、IMU12の角速度センサ又は加速度センサの一方は省略可能であり、部品のコストを削減することができる。
上述の実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記憶媒体に記録させ、記憶媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記憶媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のプログラムが記録された記憶媒体だけでなく、そのプログラム自体も各実施形態に含まれる。また、上述の実施形態に含まれる1又は2以上の構成要素は、各構成要素の機能を実現するように構成されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路であってもよい。
該記憶媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD(Compact Disk)-ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また該記憶媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上述の各実施形態の機能により実現されるサービスは、SaaS(Software as a Service)の形態でユーザに対して提供することもできる。
なお、上述の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
ユーザの足に設けられた運動計測装置によって計測された前記足の運動情報を取得する取得部と、
前記運動情報に含まれる少なくとも1歩行周期の時系列データから、前記ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記運動情報は、加速度及び角速度の少なくとも1つを含む、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記特徴量抽出部は、前記加速度及び前記角速度の少なくとも1つの前記時系列データから、前記特徴量を抽出する、
付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記特徴量抽出部は、前記運動情報に含まれる前記加速度及び前記角速度の少なくとも1つの座標系を前記足を基準とする座標系に変換する座標系変換部を含む、
付記2又は3に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記特徴量抽出部は、前記加速度及び前記角速度を用いて前記足の回転角度を算出する角度算出部を含む、
付記2乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記角度算出部は、Madgwickフィルタを用いて前記回転角度を算出する、
付記5に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記特徴量抽出部は、前記回転角度の前記時系列データから、前記特徴量を抽出する、
付記5又は6に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記運動計測装置は、前記足の土踏まずに対応する位置に設けられる、
付記1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記9)
特徴量抽出部は、前記時系列データを時間領域から周波数領域に変換してから前記特徴を抽出する、
付記1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記特徴量抽出部は、前記時系列データのうちの遊脚期内の特徴から、前記ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出する、
付記1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記11)
付記1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置により抽出された特徴量に基づいて前記ユーザを識別する、
個人識別装置。
(付記12)
付記1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
前記特徴量に基づいて前記ユーザを識別する識別部と、
前記運動計測装置と、
を備える、個人識別システム。
(付記13)
ユーザの足に設けられた運動計測装置によって計測された前記足の運動情報を取得するステップと、
前記運動情報に含まれる少なくとも1歩行周期の時系列データから、前記ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出するステップと、
を備える情報処理方法。
(付記14)
コンピュータに、
ユーザの足に設けられた運動計測装置によって計測された前記足の運動情報を取得するステップと、
前記運動情報に含まれる少なくとも1歩行周期の時系列データから、前記ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出するステップと、
を備える情報処理方法を実行させるためのプログラムが記憶された記憶媒体。
1 歩容計測装置
2 情報通信端末
3 サーバ
4 ユーザ
5 靴
11、61 情報処理装置
12 IMU
13 バッテリ
111、201 CPU
112、202 RAM
113、203 ROM
114、204 フラッシュメモリ
115、205 通信I/F
116 IMU制御装置
120、611 取得部
130、612 特徴量抽出部
131 座標系変換部
132 角度算出部
133 歩行周期特定部
134 特徴量演算部
135 データ変換部
140 識別部
150 記憶部
160 通信部
206 入力装置
207 出力装置

Claims (11)

  1. ユーザの足の土踏まずに対応する位置に設けられる運動計測装置によって計測された前記足の運動情報を取得する取得部と、
    前記運動情報に含まれる少なくとも1歩行周期の時系列データから、前記ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
    を備え
    前記特徴量抽出部は、前記運動情報に含まれる加速度及び角速度を用いて前記足の回転角度を算出する角度算出部を含み、
    前記特徴量抽出部は、前記回転角度の前記時系列データから、遊脚期内における幅方向加速度の最大値、遊脚期内における内転又は外転の角度の最小値、及び遊脚期内における垂直方向加速度のピーク値のうち少なくとも1つを含む特徴量を抽出する、
    情報処理装置。
  2. 前記特徴量抽出部は、前記運動情報に含まれる前記加速度及び前記角速度の少なくとも1つの座標系を前記足を基準とする座標系に変換する座標系変換部を含む、
    請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記角度算出部は、Madgwickフィルタを用いて前記回転角度を算出する、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記特徴量抽出部は、前記回転角度の前記時系列データから、遊脚期内又は遊脚終期内における幅方向加速度の最大値、遊脚期内又は遊脚終期内における内転又は外転の角度の最小値、及び遊脚期内又は遊脚終期内における垂直方向加速度のピーク値のうち少なくとも1つを含む特徴量を抽出する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記角度算出部により算出される前記回転角度は、前記足の内転又は外転の角度を含む、
    請求項乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 特徴量抽出部は、前記時系列データを時間領域から周波数領域に変換してから前記特徴量を抽出する、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記特徴量抽出部は、前記時系列データのうちの遊脚期内の特徴から、前記ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出する、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置により抽出された特徴量に基づいて前記ユーザを識別する、
    個人識別装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    前記特徴量に基づいて前記ユーザを識別する識別部と、
    前記運動計測装置と、
    を備える、個人識別システム。
  10. ユーザの足の土踏まずに対応する位置に設けられる運動計測装置によって計測された前記足の運動情報を取得するステップと、
    前記運動情報に含まれる少なくとも1歩行周期の時系列データから、前記ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出するステップと、
    を備え
    前記特徴量を抽出するステップは、前記運動情報に含まれる加速度及び角速度を用いて前記足の回転角度を算出するステップを含み、
    前記回転角度の前記時系列データから、遊脚期内における幅方向加速度の最大値、遊脚期内における内転又は外転の角度の最小値、及び遊脚期内における垂直方向加速度のピーク値のうち少なくとも1つを含む特徴量が抽出される、
    情報処理方法。
  11. コンピュータに、
    ユーザの足の土踏まずに対応する位置に設けられる運動計測装置によって計測された前記足の運動情報を取得するステップと、
    前記運動情報に含まれる少なくとも1歩行周期の時系列データから、前記ユーザの識別に用いられる特徴量を抽出するステップと、
    を備える情報処理方法を実行させるためのプログラムであって、
    前記特徴量を抽出するステップは、前記運動情報に含まれる加速度及び角速度を用いて前記足の回転角度を算出するステップを含み、
    前記回転角度の前記時系列データから、遊脚期内における幅方向加速度の最大値、遊脚期内における内転又は外転の角度の最小値、及び遊脚期内における垂直方向加速度のピーク値のうち少なくとも1つを含む特徴量が抽出される、
    プログラム
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